JP4389704B2 - Cdma受信装置、およびcdma受信装置における同期タイミング検出方法 - Google Patents

Cdma受信装置、およびcdma受信装置における同期タイミング検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、CDMA受信装置、およびCDMA受信装置における同期タイミング検出方法に関するものである。
CDMA(符号分割多元接続)通信方式によるCDMA受信装置は、受信信号と既知符号系列との相関値に基づいて時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルを計算し、計算した遅延プロファイル上のピークをパスとして検出することで受信信号の同期タイミングを選択し、選択した同期タイミングを用いて受信信号の復調処理を行っている(例えば、特許文献1,2参照)。以下、この種のCDMA受信装置の従来構成について、図7と図8を用いて詳細に説明する。
図7に示すCDMA受信装置は、特許文献2に開示されたCDMA受信装置である。このCDMA受信装置は、アンテナ部300と、アンテナ部300で受信したアナログ無線信号301をデジタルベースバンド信号303に変換する無線受信部302と、デジタルベースバンド信号303の相関値を演算し、さらに相関値を電力値にすることにより遅延プロファイル305を計算する相関電力計算部304と、遅延プロファイル305上のピークをパスとしてN個検出し、N個の検出パスのパスタイミングおよびパスレベルを示すタイミング/レベル情報307−1〜307−Nを出力するパス検出部306と、N個の検出パスがパスレベル閾値以上であるかを判定して、パスレベル閾値以上のパスをM個選択し、M個のパスのタイミング/レベル情報309−1〜309−Mを出力するパスレベル閾値処理部308と、パスレベル閾値以上のM個のパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択し、パスを選択する度に選択したパスを中心に予め設定された同一パス検出時間範囲内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外する処理を行うとともに、この処理によって選択したK個のフィンガー割り当てパスのタイミング/レベル情報311−1〜311−Kを出力するフィンガー割り当てパス選択部310と、K個のフィンガー割り当てパスのパスタイミングを同期タイミングとしてJ個のフィンガーに割り当て、J個のパスのタイミング情報313−1〜313−Jを出力するフィンガー割り当て部312と、デジタルベースバンド信号303に対して、フィンガー割り当て部312によりJ個のフィンガーに割り当てられた同期タイミングを用いて逆拡散処理、RAKE合成処理、復号処理などの復調処理を行う復調処理部314とを有する。
図7に示したCDMA受信装置においては、パスレベル閾値処理部308が、遅延プロファイル305上のパスレベル閾値以上のレベルを持つ検出パスを選択し、フィンガー割り当てパス選択部310が、パスレベル閾値以上の検出パスをフィンガー割り当てパスとして選択し、復調処理部314が、フィンガー割り当てパスのパスタイミングを同期タイミングとして用いて受信信号の復調処理を行う。このとき、フィンガー割り当てパス選択部310では、同一パス検出時間範囲が予め設定されており、同一パス検出時間範囲内に存在するパスレベル閾値以上のパスについては、すでに選択されたフィンガー割り当てパスと同一のパスと見なし、次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外する。
ところで、CDMA通信方式における通信信号は、パスタイミングが1chip以上離れると互いに相関を持たなくなる。そのため、同一パス検出時間範囲は、一般的に、検出パスのパスタイミングを中心として±0.5chipの範囲に設定される。
そのため、フィンガー割り当てパス選択部310は、すでに選択したフィンガー割り当てパスの±0.5chip以内のパスを、そのフィンガー割り当てパスと同一のパスであると見なし、パスレベルの高さに関わらず次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外する。それにより、フィンガー割り当てパスのパスタイミングの±0.5chip以内のパスが別のパスであるとして誤って検出され、別のフィンガー割り当てパスとして選択されることを防ぐことができる。しかし、その一方で、パスが同時刻に集中して到来しているような場合は、フィンガー割り当てパスとして検出できないパスが数多く生じる可能性がある。
非特許文献1では、都市部の伝播環境下で多くのパスが2chip程度の間隔に集中して到来することが示されている。このような環境において同一パス検出時間範囲を±0.5chipに設定した場合、検出できないパスが数多く出てくる。
したがって、同一パス検出時間範囲を一意に設定することは、伝播環境によってはパス検出率の低下を招くことになるため、RAKE合成における復調精度を低下させ、受信品質の劣化が生じていた。
一方、図8に示すCDMA受信装置は、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナを用いたものであり、時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルだけでなく、角度方向の相関電力値分布を示す角度プロファイルを計算し、時間方向と角度方向について同一パス検出時間範囲と同一パス検出角度範囲をそれぞれ設定する構成である。このCDMA受信装置は、複数のアンテナ部400−1〜400−Dと、アンテナ部400−1〜400−Dで受信したアナログ無線信号401−1〜401−Dをデジタルベースバンド信号403−1〜403−Dに変換する無線受信部402と、デジタルベースバンド信号403−1〜403−Dの相関値を演算し、相関値405−1〜405−Dを出力する相関値演算部404と、相関値405−1〜405−Dに対してアンテナ係数を乗算し、さらに乗算結果を電力値にすることにより遅延プロファイルと角度プロファイルとを合成した2次元プロファイル407を計算する指向性ビーム形成部406と、2次元プロファイル407上のピークをパスとしてN個検出し、N個の検出パスのパスタイミング、パス到来角度およびパスレベルを示すタイミング/到来角度/レベル情報409−1〜409−Nを出力するパス検出部408と、N個の検出パスがパスレベル閾値以上であるかを判定して、パスレベル閾値以上のパスをM個選択し、M個のパスのタイミング/到来角度/レベル情報411−1〜411−Mを出力するパスレベル閾値処理部410と、パスレベル閾値以上のM個のパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択し、パスを選択する度に選択したパスを中心に予め設定された同一パス検出時間範囲および同一パス検出角度範囲内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外する処理を行うとともに、この処理によって選択したK個のフィンガー割り当てパスのタイミング/到来角度/レベル情報413−1〜413−Kを出力するフィンガー割り当てパス選択部412と、K個のフィンガー割り当てパスのパスタイミングおよびパス到来角度をそれぞれ同期タイミングおよび到来方向としてJ個のフィンガーに割り当て、J個のパスのタイミング/到来角度情報415−1〜415−Jを出力するフィンガー割り当て部414と、デジタルベースバンド信号403−1〜403−Dに対して、フィンガー割り当て部414によりJ個のフィンガーに割り当てられた同期タイミングおよび到来方向を用いて逆拡散処理、指向性ビーム形成処理、RAKE合成処理、復号処理などの復調処理を行う復調処理部416とを有する。
図8に示したCDMA受信装置においては、指向性ビーム形成部406が、相関値405−1〜405−Dに対してアンテナ係数を乗算することにより、時間方向の遅延プロファイルに加えて、角度方向の角度プロファイルをも生成することができる。また、パス検出部408が、2次元プロファイル407からパスを検出することにより、受信信号の同期タイミングに加えて、受信信号の到来方向についても推定することができる。
しかしながら、遅延プロファイル上の時間方向の同一パス検出時間範囲が一意に設定されているため、図7の場合と同様に、伝播環境によってはRAKE合成における復調精度を低下させることとなり、受信品質の劣化が生じていた。また、角度プロファイル上の角度方向の同一パス検出角度範囲も一意に設定されているため、パス検出率の低下を招き、受信信号の到来方向を精度良く求めることができなくなり、受信品質の劣化が生じていた。
特開平10−336072号公報 特開2003−78448号公報 青山、吉田、後川による「アンテナ合成遅延プロファイル利用型CDMAパスサーチ方式の提案」(1999年電子情報通信学会 信学技報 RCS99−67)
上述のように、従来のCDMA受信装置においては、伝播環境に関わらず同一パス検出時間範囲が一意に設定されていたため、受信品質の劣化が生じてしまうという課題があった。
そこで、本発明の目的は、伝播環境によらずに受信品質を維持することができるCDMA受信装置、およびCDMA受信装置における同期タイミング検出方法を提供することにある。
本発明の第1の実施態様によるCDMA受信装置は、アンテナと、アンテナにて受信した受信信号の時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルを計算する計算手段と、遅延プロファイル上のピークをパスとして検出するパス検出手段と、検出パスのパスレベルがパスレベル閾値以上であるかを判定するパスレベル閾値処理手段と、パスレベル閾値以上と判定されたパスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッドを計算する遅延スプレッド計算手段と、遅延スプレッドに応じて同一パス検出時間範囲を計算する同一パス検出時間範囲計算手段と、パスレベル閾値以上と判定されたパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択し、パスを選択する度に選択したパスを中心とした同一パス検出時間範囲以内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外するフィンガー割り当てパス選択手段と、受信信号に対して、フィンガー割り当てパスのパスタイミングを同期タイミングとして用いて復調処理を行う復調処理手段とを有することを特徴とするものである。
本実施態様によれば、パスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッドを計算することで、伝搬環境に応じた同一パス検出時間範囲を選択し、この同一パス検出時間範囲を用いてフィンガーに割り当てるパスの選択を行っているため、受信信号の同期タイミング検出精度を高めることができ、CDMA受信装置の受信品質を改善することができる。
本発明の第2の実施態様によるCDMA受信装置は、複数のアンテナと、複数のアンテナにて受信した受信信号の時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルと受信信号の角度方向の相関電力値分布を示す角度プロファイルとを計算し、さらに両者を合成した2次元プロファイルを計算する計算手段と、2次元プロファイル上のピークをパスとして検出するパス検出手段と、検出パスのパスレベルがパスレベル閾値以上であるかを判定するパスレベル閾値処理手段と、パスレベル閾値以上と判定されたパスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッドを計算する遅延スプレッド計算手段と、遅延スプレッドに応じて同一パス検出時間範囲を計算する同一パス検出時間範囲計算手段と、パスレベル閾値以上と判定されたパスのパス到来角度およびパスレベルに基づき角度スプレッドを計算する角度スプレッド計算手段と、角度スプレッドに応じて同一パス検出角度範囲を計算する同一パス検出角度範囲計算手段と、パスレベル閾値以上と判定されたパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択し、パスを選択する度に選択したパスを中心とした同一パス検出時間範囲および同一パス検出角度範囲以内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外するフィンガー割り当てパス選択手段と、受信信号に対して、フィンガー割り当てパスのパスタイミングを同期タイミングとして用いるとともにフィンガー割り当てパスのパス到来角度を受信信号の到来方向として用いて復調処理を行う復調処理手段とを有することを特徴とするものである。
本実施態様によれば、パスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッドを計算すると共にパスのパス到来角度およびパスレベルに基づき角度スプレッドを計算することで、伝搬環境に応じた同一パス検出時間範囲および同一パス検出角度範囲を選択し、この同一パス検出時間範囲および同一パス検出角度範囲を用いてフィンガーに割り当てるパスの選択を行っているため、受信信号の同期タイミング検出精度を高めることができると共に受信信号の到来方向を精度良く求めることができ、CDMA受信装置の受信品質を改善することができる。
以上説明したように本発明のCDMA受信装置によれば、伝播環境に応じた同一パス検出時間範囲を選択しているため、受信信号の同期タイミングの検出精度が向上し、受信品質を改善することができるという効果が得られる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態のCDMA受信装置の構成について図1を用いて説明する。
図1を参照すると、本実施形態のCDMA受信装置は、アンテナ部100と、アンテナ部100で受信したアナログ無線信号101をデジタルベースバンド信号103に変換する無線受信部102と、デジタルベースバンド信号103の相関値を演算し、さらに相関値を電力値にすることにより遅延プロファイル105を出力する相関電力計算部104と、遅延プロファイル105上のピークをパスとしてN個検出し、N個の検出パスのパスタイミングおよびパスレベルを示すタイミング/レベル情報107−1〜107−Nを出力するパス検出部106と、N個の検出パスがパスレベル閾値以上であるかを判定して、パスレベル閾値以上のパスをM個選択し、M個のパスのタイミング/レベル情報109−1〜109−Mを出力するパスレベル閾値処理部108と、パスレベル閾値以上のM個のパスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッド111を計算する遅延スプレッド計算部110と、遅延スプレッド111に応じて同一パス検出時間範囲113を計算する同一パス検出時間範囲計算部112と、パスレベル閾値以上のM個のパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択すると同時に、選択したパスを中心に同一パス検出時間範囲113内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外する処理を行うとともに、この処理によって選択したK個のフィンガー割り当てパスのタイミング/レベル情報115−1〜115−Kを出力するフィンガー割り当てパス選択部114と、K個のフィンガー割り当てパスのパスタイミングを同期タイミングとしてJ個のフィンガーに割り当て、J個のパスのタイミング情報117−1〜117−Jを出力するフィンガー割り当て部116と、デジタルベースバンド信号103に対して、フィンガー割り当て部116によりJ個のフィンガーに割り当てられた同期タイミングを用いて逆拡散処理、RAKE合成処理、復号処理などの復調処理を行う復調処理部118とを有する。
ここで、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
遅延スプレッド計算部110は、パスレベル閾値処理部108によりパスレベルがパスレベル閾値以上であると判定されたM個のパスのタイミング/レベル情報109−1〜109−Mに基づき、遅延スプレッド111を計算する。遅延スプレッド111とは、各パスのタイミングおよびレベルに基づき計算される遅延プロファイル105上のパスの時間的な分散を示す指標であり、数式1により計算される。
Figure 0004389704
数式1において、iはパス番号、Nはパス数、Piはi番目のパスのパスレベル、τiはi番目のパスのパスタイミングを表している。さらに、τaveは平均パスタイミングを表しており、数式2により計算される。
Figure 0004389704
このように、遅延スプレッド計算部110にて計算される遅延スプレッド111は、同じようなレベルを持つパスが互いに離れて存在する場合は大きくなり、同じようなタイミングにパスが集中して存在する場合は小さくなる。
同一パス検出時間範囲計算部112は、遅延スプレッドと同一パス検出時間範囲との参照テーブルであって予め設定されたものを基に、遅延スプレッド計算部110で計算された遅延スプレッド111に対応した同一パス検出時間範囲113を決定し、フィンガー割り当てパス選択部114に対して出力する。このとき、遅延スプレッド111が大きければ、パスが時間的に分散して到来していると考えられるため、同一パス検出時間範囲計算部112は、大きい同一パス検出時間範囲113を選択する。これにより、後段のフィンガー割り当てパス選択部114において、すでに選択されたフィンガー割り当てパスに近接しているパスが、別のパスと見なされて、別のフィンガー割り当てパスとして誤検出されることを防ぐことができる。また、遅延スプレッド111が小さければ、パスが同じような時刻に集中して到来していると考えられるため、同一パス検出時間範囲計算部112は、小さい同一パス検出時間範囲113を選択する。これにより、後段のフィンガー割り当てパス選択部114において、すでに選択されたフィンガー割り当てパスに近接している別のパスが、同一パスと見なされて、別のフィンガー割り当てパスとして検出されないことを防ぐことができる。
例えば、図2と図3のような遅延プロファイルで表される2つのパス検出例を考える。以下、図2のパス検出例をパス検出例1とし、図3のパス検出例をパス検出例2とする。2つのパス検出例を比較すると、パス検出例1では複数の同じようなパスレベルのパスが時間的に分散して到来しているのに対し、パス検出例2では複数のパスが同じような時刻に集中して到来していることが分かる。表1に、パス検出例1における各パスのパスタイミングおよびパスレベルの値を示し、表2に、パス検出例2における各パスのパスタイミングおよびパスレベルの値を示す。
Figure 0004389704
Figure 0004389704
パス検出例1では、パスA〜Dおよびパスa〜jがパスレベル閾値以上のレベルを持っている。このため、遅延スプレッド計算部110は、これらのパスのパスタイミングおよびパスレベルを用いて遅延スプレッド111を計算する。具体的には、遅延スプレッド計算部110は、表1の値を数式1に代入することにより、パス検出例1の遅延スプレッド111を2.13chipと計算する。一方、パス検出例2では、パスA〜Dおよびパスa〜hがパスレベル閾値以上のレベルを持っている。このため、遅延スプレッド計算部110は、これらのパスのパスタイミングおよびパスレベルを用いて遅延スプレッド111を計算する。具体的には、遅延スプレッド計算部110は、表2の値を数式1に代入することにより、パス検出例2の遅延スプレッド111を0.84chipと計算する。
同一パス検出時間範囲計算部112は、例えば、遅延スプレッド111が1chip以上の場合は0.75chipを同一パス検出時間範囲113とし、1chip未満の場合は0.25chipを同一パス検出時間範囲113とするような参照テーブルを用いる。このような参照テーブルを用いる場合、同一パス検出時間範囲計算部112は、パス検出例1の場合は同一パス検出時間範囲113として0.75chipを選択し、パス検出例2の場合は同一パス検出時間範囲113として0.25chipを選択する。
したがって、パス検出例1では、後段のフィンガー割り当てパス選択部114において、すでに選択されたフィンガー割り当てパスのパスタイミングを中心に±0.75chipの範囲外にあるパスが別のパスが見なされる。一方、パス検出例2では、後段のフィンガー割り当てパス選択部114において、すでに選択されたフィンガー割り当てパスのパスタイミングを中心に±0.25chipの範囲外にあるパスが別のパスが見なされる。
フィンガー割り当てパス選択部114は、パスレベル閾値以上のパスについてレベルが最大のものから順にフィンガー割り当てパスとして選択すると同時に、選択したパスを中心とした同一パス検出時間範囲113内のパスをすべて次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から外す処理を行う。このとき、フィンガー割り当てパス選択部114は、パスレベルが同じパスについてはパスタイミングが早い方を優先して選択する。
すなわち、パス検出例1では、フィンガー割り当てパス選択部114は、フィンガー割り当てパスとしてパスAを最初に選択し、これと同時にパスAを中心とする±0.75chipの範囲を次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から外すため、次回以降にパスa〜cが選択されることはない。続いて、フィンガー割り当てパス選択部114は、パスDについて同様の処理を行う。これを繰り返すことによって、フィンガー割り当てパス選択部114は、パスA〜Dの合計4つのパスを選択する。一方、パス検出例2では、フィンガー割り当てパス選択部114は、フィンガー割り当てパスとしてパスDを最初に選択し、これと同時にパスDを中心とする±0.25chipの範囲を次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から外すため、次回以降にパスg〜hが選択されることはない。続いて、フィンガー割り当てパス選択部114は、パスBについて同様の処理を行う。これを繰り返すことによって、フィンガー割り当てパス選択部114は、パスA〜Dの合計4つのパスを選択する。
このような本実施形態の構成に対して、パス検出例1において、実際に到来しているパスがパスA〜Dであると考えられる場合に、同一パス検出時間範囲を0.25chipに設定するような構成においては、パスAに近接しているパスc、パスBに近接しているパスd、パスCに近接しているパスgを、別のフィンガー割り当てパスとして誤って選択してしまう。一方、パス検出例2において、実際に到来しているパスがパスA〜Dであると考えられる場合に、同一パス検出時間範囲を0.75chipに設定するような構成においては、パスCはパスDと同一パス、パスAはパスBと同一パスと見なされてしまい、フィンガー割り当てパスとして選択されるパスがパスBとパスDのみになってしまう。
上述したように本実施形態においては、遅延スプレッド111により適応的に同一パス検出時間範囲113を決定し、この同一パス検出時間範囲113を用いてフィンガーに割り当てるパスの選択を行うことにより、受信信号の同期タイミング検出精度が高まるため、CDMA受信装置の受信品質を改善することができる。
以下、本実施形態のCDMA受信装置の動作について、図1を用いて説明する。
アンテナ部100で受信されたアナログ無線信号101は、無線受信部102によってデジタルベースバンド信号103に変換され、相関電力計算部104と復調処理部118とに対して出力される。
相関電力計算部104は、デジタルベースバンド信号103に対して既知の符号系列と乗算して相関値を計算し、さらに相関値を電力値にすることで遅延プロファイル105を計算する。
パス検出部106は、遅延プロファイル105上のピークを、最大レベルを持つものから順にN個選択してパスとして検出し、検出したパスの各々のパスタイミングおよびパスレベルを示すタイミング/レベル情報107−1〜107−Nをパスレベル閾値処理部108に対して出力する。
パスレベル閾値処理部108は、タイミング/レベル情報107−1〜107−Nに基づいて、パス検出部106で検出されたN個のパスの中から予め設定されたパスレベル閾値以上のレベルを持つM個のパスを選択する。このときのパスレベル閾値は、遅延プロファイル105の平均値に予め設定された係数を掛けた値であったり、最大パスレベルに予め設定された1以下の係数を掛けた値であったりするが、ここではパスレベル閾値設定方法については、特に問わないものとする。
パスレベル閾値以上のレベルを持つM個のパスのタイミング/レベル情報109−1〜109−Mは、遅延スプレッド計算部110とフィンガー割り当てパス選択部114とに対して出力される。
遅延スプレッド計算部110は、タイミング/レベル情報109−1〜109−Mに基づいて、パスレベル閾値処理部108で選択されたM個のパスのパスタイミングおよびパスレベルの値を数式1に代入して遅延スプレッド111を計算し、同一パス検出時間範囲計算部112に対して出力する。
同一パス検出時間範囲計算部112は、予め設定された参照テーブルを用いて、遅延スプレッド111に応じた同一パス検出時間範囲113を選択し、フィンガー割り当てパス選択部114に対して出力する。
フィンガー割り当てパス選択部114は、タイミング/レベル情報109−1〜109−Mおよび同一パス検出時間範囲113に基づいて、パスレベル閾値処理部108で選択されたM個のパスについてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択すると同時に、選択したパスの同一パス検出時間範囲113内にあるパスを同一パスと見なして次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外する処理を行う。これを繰り返すことによって、フィンガー割り当てパス選択部114は、K個のパスをフィンガー割り当てパスとして選択する。そして、フィンガー割り当てパス選択部114は、K個のパスのタイミング/レベル情報115−1〜115−Kをフィンガー割り当て部116に対して出力する。
フィンガー割り当て部116は、タイミング/レベル情報115−1〜115−Kに基づいて、K個のフィンガー割り当てパスのパスタイミングを同期タイミングとしてJ個のフィンガーに割り当てる。このときのフィンガー割り当て方法としては、CDMA受信装置のハードウェア容量上の制限などからJがK未満となる場合はパスレベルの大きい順にパスを選択して割り当てを行う方法、KがJ未満となる場合は(J−K)個のフィンガーについてはRAKE合成に使用しないよう無効フィンガーとする方法、前回フィンガーに割り当てられたパスのパスタイミングの一定範囲内にあるパスについては優先的に前回と同じフィンガーに割り当てる方法などがあるが、ここではフィンガー割り当て方法については、特に問わないものとする。そして、フィンガー割り当て部116は、J個のフィンガーに割り当てたパスのタイミング情報117−1〜117−Jを受信信号の同期タイミングとして復調処理部118に対して出力する。
復調処理部118は、受信信号のデジタルベースバンド信号103に対して、J個のフィンガーに割り当てられたタイミング情報117−1〜117−Jを同期タイミングとして用いて、逆拡散処理、RAKE合成処理、復号処理などの復調処理を行う。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態のCDMA受信装置は、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナを用いたものであり、時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルだけでなく、角度方向の相関電力値分布を示す角度プロファイルを計算し、遅延スプレッドと角度スプレッドを算出した上で、時間と角度方向について同一パス検出時間範囲と同一パス検出角度範囲をそれぞれ計算することにより、受信信号の同期タイミングと到来方向を精度良く検出する構成である。
本実施形態のCDMA受信装置の構成について図4を用いて説明する。
図4を参照すると、本実施形態のCDMA受信装置は、アンテナ素子からなるアンテナ部200−1〜200−Dと、アンテナ部200−1〜200−Dで受信したアナログ無線信号201−1〜201−Dをデジタルベースバンド信号203−1〜203−Dに変換する無線受信部202と、デジタルベースバンド信号203−1〜203−Dの相関値を演算し、相関値205−1〜205−Dを出力する相関値演算部204と、相関値205−1〜205−Dに対してアンテナ係数を乗算し、さらに乗算結果を電力値にすることにより遅延プロファイルと角度プロファイルとを合成した2次元プロファイル207を計算する指向性ビーム形成部206と、2次元プロファイル207上のピークをパスとしてN個検出し、N個の検出パスのパスタイミング、パス到来角度、およびパスレベルを示すタイミング/到来角度/レベル情報209−1〜209−Nを出力するパス検出部208と、N個の検出パスがパスレベル閾値以上であるかを判定して、パスレベル閾値以上のパスをM個選択し、M個のパスのタイミング/到来角度/レベル情報211−1〜211−Mを出力するパスレベル閾値処理部210と、パスレベル閾値以上のM個のパスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッド213を計算する遅延スプレッド計算部212と、遅延スプレッド213に応じて同一パス検出時間範囲215を計算する同一パス検出時間範囲計算部214と、パスレベル閾値以上のM個のパスのパス到来角度およびパスレベルに基づき角度スプレッド217を計算する角度スプレッド計算部216と、角度スプレッド217に応じて同一パス検出角度範囲219を計算する同一パス検出角度範囲計算部218と、パスレベル閾値以上のM個のパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択すると同時に、選択したパスを中心に同一パス検出時間範囲215および同一パス検出角度範囲219内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外する処理を行うとともに、この処理によって選択したK個のフィンガー割り当てパスのタイミング/到来角度/レベル情報221−1〜221−Kを出力するフィンガー割り当てパス選択部220と、K個のフィンガー割り当てパスのパスタイミングおよびパス到来角度をそれぞれ同期タイミングおよび到来方向としてJ個のフィンガーに割り当て、J個のパスのタイミング/到来角度情報223−1〜223−Jを出力するフィンガー割り当て部222と、デジタルベースバンド信号203−1〜203−Dに対して、フィンガー割り当て部222によりJ個のフィンガーに割り当てられた同期タイミングおよび到来方向を用いて逆拡散処理、指向性ビーム形成処理、RAKE合成処理、復号処理などの復調処理を行う復調処理部224とを有する。
すなわち、本実施形態は、図1に示される第1の実施形態と比較して、指向性ビーム形成部206と角度スプレッド計算部216が追加されている点、同一パス検出角度範囲計算部218が追加されている点、アンテナ部200−1〜200−Dが複数のアンテナ素子で構成される点、相関電力計算部104が相関演算部204に変更されている点において異なる。
ここで、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。ここでは主に、同一パス検出角度範囲219に関する構成について説明する。
角度スプレッド計算部216は、パスレベル閾値処理部210によりパスレベルがパスレベル閾値以上と判定されたM個のパスのタイミング/到来角度/レベル情報211−1〜211−Mに基づき、角度スプレッド217を計算する。角度スプレッド217とは、各パスのパス到来角度とパスレベルを基に計算される角度プロファイル上のパスの空間的な分散を示す指標であり、数式3により計算される。
Figure 0004389704
数式3において、iはパス番号、Nはパス数、Piはi番目のパスのパスレベル、θiはi番目のパスのパス到来角度を表している。さらに、θaveは平均パス到来角を表しており、数式4により計算される。
Figure 0004389704
このように、角度スプレッド計算部216にて計算される角度スプレッド217は、同じようなレベルを持つパスが互いに空間的に離れて到来する場合は大きくなり、同じような角度にパスが集中して到来する場合は小さくなる。
同一パス検出角度範囲計算部218は、角度スプレッドと同一パス検出角度範囲との参照テーブルであって予め設定されたものを基に、角度スプレッド計算部216で計算された角度スプレッド217に対応した同一パス検出角度範囲219を決定し、フィンガー割り当てパス選択部220に対して出力する。このとき、角度スプレッド217が大きければ、パスが空間的に分散して到来していると考えられるため、同一パス検出角度範囲計算部218は、大きい同一パス検出角度範囲219を選択する。これにより、後段のフィンガー割り当てパス選択部220において、すでに選択されたフィンガー割り当てパスに近接しているパスが、別のパスと見なされて、別のフィンガー割り当てパスとして誤検出されることを防ぐことができる。また、角度スプレッド217が小さければ、パスが同じような角度に集中して到来していると考えられるため、同一パス検出角度範囲計算部218は、小さい同一パス検出角度範囲219を選択する。これにより、後段のフィンガー割り当てパス選択部220において、すでに選択されたフィンガー割り当てパスに近接している別のパスが、同一パスと見なされて、別のフィンガー割り当てパスとして検出されないことを防ぐことができる。
例えば、図5と図6のような角度プロファイルで表される2つのパス検出例を考える。以下、図5のパス検出例をパス検出例3とし、図6のパス検出例をパス検出例4とする。2つのパス検出例を比較すると、パス検出例3では複数の同じようなパスレベルのパスが空間的に分散して到来しているのに対し、パス検出例4では複数のパスが同じような角度に集中して到来していることが分かる。表3に、パス検出例3における各パスのパス到来角およびパスレベルの値を示し、表4に、パス検出例4における各パスのパス到来角およびパスレベルの値を示す。
Figure 0004389704
Figure 0004389704
パス検出例3では、パスA〜Dおよびパスa〜iがパスレベル閾値以上のレベルを持っている。このため、角度スプレッド計算部216は、これらのパスのパス到来角度およびパスレベルを用いて角度スプレッド217を計算する。具体的には、角度スプレッド計算部216は、表3の値を数式3に代入することにより、パス検出例3の角度スプレッド217を21.64degと計算する。一方、パス検出例4では、パスA〜Eおよびパスa〜iがパスレベル閾値以上のレベルを持っている。このため、角度スプレッド計算部216は、これらのパスのパス到来角度およびパスレベルを用いて角度スプレッド217を計算する。具体的には、角度スプレッド計算部216は、表4の値を数式3に代入することにより、パス検出例4の角度スプレッド217を8.07degと計算する。
同一パス検出角度範囲計算部218は、例えば、角度スプレッド217が10deg以上の場合は6degを同一パス検出角度範囲219とし、10deg未満の場合は2degを同一パス検出角度範囲219とするような参照テーブルを用いる。このような参照テーブルを用いる場合、同一パス検出角度範囲計算部218は、パス検出例3の場合は同一パス検出角度範囲219として6degを選択し、パス検出例4の場合は同一パス検出角度範囲219として2degを選択する。
したがって、パス検出例3では、後段のフィンガー割り当てパス選択部220において、すでに選択されたフィンガー割り当てパスのパス到来角度を中心に±6degの範囲外にあるパスが別のパスが見なされる。一方、パス検出例4では、後段のフィンガー割り当てパス選択部220において、すでに選択されたフィンガー割り当てパスのパス到来角度を中心に±2degの範囲外にあるパスが別のパスが見なされる。
フィンガー割り当てパス選択部220は、パスレベル閾値以上のパスについてレベルが最大のものから順にフィンガー割り当てパスとして選択すると同時に、選択したパスを中心とした同一パス検出角度範囲219内のパスをすべて次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から外す処理を行う。このとき、フィンガー割り当てパス選択部220は、パスレベルが同じパスについてはパス到来角度が小さい方を優先して選択する。
すなわち、パス検出例3では、フィンガー割り当てパス選択部220は、フィンガー割り当てパスとしてパスAを最初に選択し、これと同時にパスAを中心とする±6degの範囲を次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から外すため、次回以降にパスa〜cが選択されることはない。続いて、フィンガー割り当てパス選択部220は、パスDについて同様の処理を行う。これを繰り返すことによって、フィンガー割り当てパス選択部220は、パスA〜Dの合計4つのパスを選択する。一方、パス検出例4では、フィンガー割り当てパス選択部220は、フィンガー割り当てパスとしてパスBを最初に選択し、これと同時にパスBを中心とする±2degの範囲を次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から外すため、次回以降にパスb〜cが選択されることはない。続いて、フィンガー割り当てパス選択部220は、パスCについて同様の処理を行う。これを繰り返すことによって、フィンガー割り当てパス選択部220は、パスA〜Eの合計5つのパスを選択する。
このような本実施形態の構成に対して、パス検出例3において、実際に到来しているパスがパスA〜Dであると考えられる場合に、同一パス検出角度範囲を2degに設定するような構成においては、パスAに近接しているパスcを、別のフィンガー割り当てパスとして誤って選択してしまう。一方、パス検出例4において、実際に到来しているパスがパスA〜Eであると考えられる場合に、同一パス検出角度範囲を6degに設定するような構成においては、パスA、CはパスBと同一パス、パスEはパスDと同一パスと見なされてしまい、フィンガー割り当てパスとして選択されるパスがパスBとパスDのみになってしまう。
上述したように本実施形態においては、角度スプレッド217により適応的に同一パス検出角度範囲219を決定し、この同一パス検出角度範囲219を用いてフィンガーに割り当てるパスの選択を行うことにより、受信信号の到来方向を精度良く求めることが可能となり、CDMA受信装置の受信品質を改善することができる。
以下、本実施形態の動作について、図4を用いて説明する。
各々がアンテナ素子から構成されているD個のアンテナ部200−1〜200−Dで受信されたアナログ無線信号201−1〜201−Dは、無線受信部202によってデジタルベースバンド信号203−1〜203−Dに変換され、相関値演算部204と復調処理部224とに対して出力される。
相関値演算部204は、デジタルベースバンド信号203−1〜203−Dを既知の符号系列と乗算して相関値205−1〜205−Dを計算し、指向性ビーム形成部206に対して出力する。ここまでの処理は、アンテナ素子毎に独立して行われる。
指向性ビーム形成部206は、アンテナ素子毎の相関値205−1〜205−Dに対してアンテナ係数を乗算し、さらに乗算結果を電力値にすることにより、2次元プロファイル207を算出する。2次元プロファイル207の算出方法としては、角度解像度毎にパス到来角度に対応したアンテナ係数を相関値に乗算してマルチビームを形成し、2次元プロファイル207を求める方法などがあるが、ここでは特に問わないものとする。また、受信装置内の受信信号の位相、振幅変動を補償するためにキャリブレーションループの構成を追加し、キャリブレーション係数を求めてアンテナ係数を補正する場合があるが、ここではキャリブレーション処理については特に問わないものとする。
パス検出部208は、2次元プロファイル207上のピークを、最大レベルを持つものから順にN個選択し、パスとして検出する。さらに、パス検出部208は、検出したN個のパスの各々のパスタイミング、パス到来角度、およびパスレベルを示すタイミング/到来角度/レベル情報209−1〜209−Nをパスレベル閾値処理部210に対して出力する。
パスレベル閾値処理部210は、タイミング/到来角度/レベル情報209−1〜209−Nに基づいて、パス検出部208で検出されたN個のパスの中から予め設定されたパスレベル閾値以上のレベルを持つパスを選択する。このときのパスレベル閾値は、2次元プロファイルの平均値に予め設定された係数を掛けた値であったり、最大パスレベルに予め設定された1以下の係数を掛けた値であったりするが、ここではパスレベル閾値設定方法については、特に問わないものとする。
パスレベル閾値以上のレベルを持つM個のパスのタイミング/到来角度/レベル情報211−1〜211−Mは、遅延スプレッド計算部212、角度スプレッド計算部216、およびフィンガー割り当てパス選択部220に対して出力される。
遅延スプレッド計算部212は、タイミング/到来角度/レベル情報211−1〜211−Mに基づいて、パスレベル閾値処理部210で選択されたM個のパスのパスタイミングとパスレベルの値を数式1に代入して遅延スプレッド213を計算し、同一パス検出時間範囲計算部214に対して出力する。
同一パス検出時間範囲計算部214は、予め設定された参照テーブルを用いて、遅延スプレッド213に応じた同一パス検出時間範囲215を選択し、フィンガー割り当てパス選択部220に対して出力する。
角度スプレッド計算部216は、タイミング/到来角度/レベル情報211−1〜211−Mに基づいて、パスレベル閾値処理部210で選択されたM個のパスの到来角度とレベルの値を数式3に代入して角度スプレッド217を計算し、同一パス検出角度範囲計算部218に対して出力する。
同一パス検出角度範囲計算部218は、予め設定された参照テーブルを用いて、角度スプレッド217に応じた同一パス検出角度範囲219を選択し、フィンガー割り当てパス選択部220に対して出力する。
フィンガー割り当てパス選択部220は、タイミング/到来角度/レベル情報211−1〜211−M、同一パス検出時間範囲215、および同一パス検出角度範囲219に基づいて、パスレベル閾値処理部210で選択されたM個のパスについてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択すると同時に、選択したパスの同一パス検出時間範囲215および同一パス検出角度範囲219以内にあるパスを同一パスと見なして、次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外する処理を行う。これを繰り返すことによって、フィンガー割り当てパス選択部220は、K個のパスをフィンガー割り当てパスとして選択する。そして、フィンガー割り当てパス選択部220は、K個のパスのタイミング/到来角度/レベル情報221−1〜221−Kをフィンガー割り当て部222に対して出力する。なお、ここでは、同一パス検出時間範囲215と同一パス検出角度範囲219をそれぞれ個別にフィンガー割り当てパス選択処理に適用することを想定しているが、両方の情報を用いて同一パス検出時間範囲および同一パス検出角度範囲を2次元的に決定しても良い。
フィンガー割り当て部222は、タイミング/到来角度/レベル情報221−1〜221−Kに基づいて、K個のフィンガー割り当てパスのパスタイミングおよびパス到来角度をそれぞれ同期タイミングおよび到来方向としてJ個のフィンガーに割り当てる。このときのフィンガー割り当て方法としては、CDMA受信装置のハードウェア容量上の制限などからJがK未満となる場合はパスレベルの大きい順にパスを選択して割り当てを行う方法、KがJ未満となる場合は(J−K)個のフィンガーについてはRAKE合成に使用しないよう無効フィンガーとする方法、前回フィンガーに割り当てられたパスのパスタイミングおよびパス到来角度の一定範囲内にあるパスについては優先的に前回と同じフィンガーに割り当てる方法などがあるが、ここでは特に問わないものとする。そして、フィンガー割り当て部222は、J個のフィンガーに割り当てたパスのパスタイミングおよびパス到来角度を示すタイミング/到来角度情報223−1〜223−Jを、受信信号の同期タイミングおよび到来方向として復調処理部224に対して出力する。
復調処理部224は、アンテナ素子毎の受信信号のデジタルベースバンド信号203−1〜203−Dに対して、J個のフィンガーに割り当てられたタイミング/到来角度情報223−1〜223−Jを同期タイミングおよび到来方向として用いて、逆拡散処理、到来方向に対応したアンテナ係数を乗算する指向性ビーム形成処理、RAKE合成処理、復号処理などの復調処理を行う。
本発明の第1の実施形態のCDMA受信装置の構成を示す図である。 図1に示したCDMA受信装置によるパス検出例1を示す図である。 図1に示したCDMA受信装置によるパス検出例2を示す図である。 本発明の第2の実施形態のCDMA受信装置の構成を示す図である。 図1に示したCDMA受信装置によるパス検出例3を示す図である。 図1に示したCDMA受信装置によるパス検出例4を示す図である。 従来のCDMA受信装置の一構成例を示す図である。 従来のCDMA受信装置の他の構成例を示す図である。
符号の説明
100 アンテナ部
102 無線受信部
104 相関電力計算部
106 パス検出部
108 パスレベル閾値処理部
110 遅延スプレッド計算部
112 同一パス検出時間範囲計算部
114 フィンガー割り当てパス選択部
116 フィンガー割り当て部
118 復調処理部
200−1〜200−D アンテナ部
202 無線受信部
204 相関値演算部
206 指向性ビーム形成部
208 パス検出部
210 パスレベル閾値処理部
212 遅延スプレッド計算部
214 同一パス検出時間範囲計算部
216 角度スプレッド計算部
218 同一パス検出角度範囲計算部
220 フィンガー割り当てパス選択部
222 フィンガー割り当て部
224 復調処理部

Claims (8)

  1. 受信信号の復調処理を行うに際し、フィンガーに割り当てたフィンガー割り当てパスのパスタイミングを同期タイミングとして用いるCDMA受信装置において、
    アンテナと、
    前記アンテナにて受信した前記受信信号の時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルを計算する計算手段と、
    前記計算手段にて計算された前記遅延プロファイル上のピークをパスとして検出するパス検出手段と、
    前記パス検出手段にて検出された検出パスのパスレベルがパスレベル閾値以上であるかを判定するパスレベル閾値処理手段と、
    前記パスレベル閾値処理手段にてパスレベル閾値以上と判定されたパスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッドを計算する遅延スプレッド計算手段と、
    前記遅延スプレッド計算手段にて計算された前記遅延スプレッドに応じて同一パス検出時間範囲を計算する同一パス検出時間範囲計算手段と、
    前記パスレベル閾値処理手段にてパスレベル閾値以上と判定されたパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択し、パスを選択する度に選択したパスを中心とした前記同一パス検出時間範囲以内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外するフィンガー割り当てパス選択手段と、
    前記アンテナにて受信した前記受信信号に対して、前記フィンガー割り当てパス選択手段にて選択された前記フィンガー割り当てパスのパスタイミングを前記同期タイミングとして用いて復調処理を行う復調処理手段とを有するCDMA受信装置。
  2. 受信信号の復調処理を行うに際し、フィンガーに割り当てたフィンガー割り当てパスのパスタイミングを同期タイミングとして用いるとともに前記フィンガー割り当てパスのパス到来角度を受信信号の到来方向として用いるCDMA受信装置において、
    複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナにて受信した前記受信信号の時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルと前記受信信号の角度方向の相関電力値分布を示す角度プロファイルとを計算し、さらに両者を合成した2次元プロファイルを計算する計算手段と、
    前記計算手段にて計算された前記2次元プロファイル上のピークをパスとして検出するパス検出手段と、
    前記パス検出手段にて検出された検出パスのパスレベルがパスレベル閾値以上であるかを判定するパスレベル閾値処理手段と、
    前記パスレベル閾値処理手段にてパスレベル閾値以上と判定されたパスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッドを計算する遅延スプレッド計算手段と、
    前記遅延スプレッド計算手段にて計算された前記遅延スプレッドに応じて同一パス検出時間範囲を計算する同一パス検出時間範囲計算手段と、
    前記パスレベル閾値処理手段にてパスレベル閾値以上と判定されたパスのパス到来角度およびパスレベルに基づき角度スプレッドを計算する角度スプレッド計算手段と、
    前記角度スプレッド計算手段にて計算された前記角度スプレッドに応じて同一パス検出角度範囲を計算する同一パス検出角度範囲計算手段と、
    前記パスレベル閾値処理手段にてパスレベル閾値以上と判定されたパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択し、パスを選択する度に選択したパスを中心とした前記同一パス検出時間範囲および前記同一パス検出角度範囲以内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外するフィンガー割り当てパス選択手段と、
    前記複数のアンテナにて受信した前記受信信号に対して、前記フィンガー割り当てパス選択手段にて選択された前記フィンガー割り当てパスのパスタイミングを前記同期タイミングとして用いるとともに前記フィンガー割り当てパスのパス到来角度を受信信号の到来方向として用いて復調処理を行う復調処理手段とを有するCDMA受信装置。
  3. 前記遅延スプレッド計算手段は、前記パスレベル閾値処理手段にてパスレベル閾値以上と判定されたパスのパス数をN、各パスのパス番号をi、i番目のパスのパスレベルをPi、i番目のパスのパスタイミングをτiとしたとき、遅延スプレッドστを、
    Figure 0004389704
    Figure 0004389704
    により計算する、請求項1または2に記載のCDMA受信装置。
  4. 前記角度スプレッド計算手段は、前記パスレベル閾値処理手段にてパスレベル閾値以上と判定されたパスのパス数をN、各パスのパス番号をi、i番目のパスのパスレベルをPi、i番目のパスのパス到来角度をθiとしたとき、角度スプレッドσθを、
    Figure 0004389704
    Figure 0004389704
    により計算する、請求項2に記載のCDMA受信装置。
  5. 受信信号の復調処理を行うに際し、フィンガーに割り当てたパスのパスタイミングを同期タイミングとして用いるCDMA受信装置による同期タイミング検出方法であって、
    アンテナにて受信した受信信号の時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルを計算するステップと、
    前記遅延プロファイル上のピークをパスとして検出するステップと、
    前記遅延プロファイル上のピークとして検出された検出パスのパスレベルがパスレベル閾値以上であるかを判定するステップと、
    パスレベル閾値以上と判定されたパスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッドを計算するステップと、
    前記遅延スプレッドに応じて同一パス検出時間範囲を計算するステップと、
    パスレベル閾値以上と判定されたパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択し、パスを選択する度に選択したパスを中心とした前記同一パス検出時間範囲以内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外するステップと、
    前記フィンガー割り当てパスのパスタイミングを、前記同期タイミングとして前記受信信号の復調処理時に用いるステップとを有する同期タイミング検出方法。
  6. 受信信号の復調処理を行うに際し、フィンガーに割り当てたパスのパスタイミングを同期タイミングとして用いるとともに前記フィンガー割り当てパスのパス到来角度を受信信号の到来方向として用いるCDMA受信装置による同期タイミング検出方法であって、
    複数のアンテナにて受信した前記受信信号の時間方向の相関電力値分布を示す遅延プロファイルと前記受信信号の角度方向の相関電力値分布を示す角度プロファイルとを計算し、さらに両者を合成した2次元プロファイルを計算するステップと、
    前記2次元プロファイル上のピークをパスとして検出するステップと、
    前記2次元プロファイル上のピークとして検出された検出パスのパスレベルがパスレベル閾値以上であるかを判定するステップと、
    パスレベル閾値以上と判定されたパスのパスタイミングおよびパスレベルに基づき遅延スプレッドを計算するステップと、
    前記遅延スプレッドに応じて同一パス検出時間範囲を計算するステップと、
    パスレベル閾値以上と判定されたパスのパス到来角度およびパスレベルに基づき角度スプレッドを計算するステップと、
    前記角度スプレッドに応じて同一パス検出角度範囲を計算するステップと、
    パスレベル閾値以上と判定されたパスを選択対象としてレベルの高いパスから順番にフィンガー割り当てパスとして選択し、パスを選択する度に選択したパスを中心とした前記同一パス検出時間範囲および前記同一パス検出角度範囲以内のパスを次回以降のフィンガー割り当てパスの選択対象から除外するステップと、
    前記フィンガー割り当てパスのパスタイミングを前記同期タイミングとして用いるとともに前記フィンガー割り当てパスのパス到来角度を受信信号の到来方向として用いて前記受信信号の復調処理を行うステップとを有する同期タイミング検出方法。
  7. 前記遅延スプレッドを計算するステップでは、
    パスレベル閾値以上と判定されたパスのパス数をN、各パスのパス番号をi、i番目のパスのパスレベルをPi、i番目のパスのパスタイミングをτiとしたとき、遅延スプレッドστを、
    Figure 0004389704
    Figure 0004389704
    により計算する、請求項5または6に記載の同期タイミング検出方法。
  8. 前記角度スプレッドを計算するステップでは、
    パスレベル閾値以上と判定されたパスのパス数をN、各パスのパス番号をi、i番目のパスのパスレベルをPi、i番目のパスのパス到来角度をθiとしたとき、角度スプレッドσθを、
    Figure 0004389704
    Figure 0004389704
    により計算する、請求項6に記載の同期タイミング検出方法。
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