JP4388936B2 - アクティブターゲット検出システムおよび方法 - Google Patents
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Description
"ミリ波技術の基礎と応用",第2部 第2章 4.5.2 FMCW方式,発行所 株式会社 リアライズ社,pp.233−234,1998
(1)レーダ装置に設置される周波数fcの第2ローカル信号とトランスポンダに設置される変調信号fcの周波数偏差によって、測定された距離および相対速度に誤差が生じる場合が考えられる。
(2)複数台のトランスポンダが密集した場合、個々のトランスポンダの判別ができず、複数の車両が停車しているにも関わらず車両1台と判断される場合が考えられる。
(3)携帯型のトランスポンダを人が携帯する場合、周波数fcの変調を常時実施したり、または局の指定がない起動コマンドを受信する度に行うと、電力の消費が大きく、短時間で電源の交換を行わなければならない事態が発生することは明白である。
本発明の課題は、レーダ波を送信して目標物のアクティブターゲット装置からの折り返し信号を受信し目標物との相対距離および/または相対速度を検出するアクティブターゲット検出システムにおいて、各目標物との詳細な相対距離および/または相対速度を検出することが可能な通信統合レーダ装置とアクティブターゲット装置を提供することである。
本発明の第2のアクティブターゲット装置は、復調手段、増幅手段、および制御手段を備え、レーダ波を受信して折り返し送信する。復調手段は、受信したレーダ波からデータを抽出し、増幅手段は、受信したレーダ波を増幅して折り返し送信する。制御手段は、抽出されたデータを分析して局識別情報を検出し、検出された局識別情報がそのアクティブターゲット装置を指定する局識別情報である場合に、増幅手段を一定時間動作させる。
本発明の第3のアクティブターゲット装置は、受信レベル検出手段、増幅手段、および閾値判定手段を備え、レーダ波を受信して折り返し送信する。受信レベル検出手段は、受信したレーダ波の受信レベルを検出し、増幅手段は、受信したレーダ波を増幅するとともに所定の周波数により変調して折り返し送信する。閾値判定手段は、検出された受信レベルが所定の閾値を超えた場合に、増幅手段を一定時間動作させる。
本発明の第4のアクティブターゲット装置は、受信レベル検出手段、増幅手段、および閾値判定手段を備え、レーダ波を受信して折り返し送信する。受信レベル検出手段は、受信したレーダ波の受信レベルを検出し、増幅手段は、受信したレーダ波を増幅して折り返し送信する。閾値判定手段は、検出された受信レベルが所定の閾値を超えた場合に、増幅手段を一定時間動作させる。
本発明の通信統合レーダ装置は、制御手段、変調手段、および検出手段を備え、レーダ波を送信して目標物から折り返し送信されたレーダ波を受信する。制御手段は、目標物を指定する局識別情報を含むデータを出力し、変調手段は、無線通信機能の動作時に、そのデータを送信レーダ波に入力する。検出手段は、無線通信機能の動作後におけるレーダ機能の動作時に、送信レーダ波の一部と、局識別情報により指定される目標物から折り返し送信された受信レーダ波を混合することにより、その目標物からのビート信号を検出する。
図1および図2は、それぞれ、第1の実施形態における通信統合レーダ装置およびアクティブターゲット装置の構成図であり、図3は、このシステムで用いられる複数の信号の周波数間の関係を示している。通信統合レーダ装置およびアクティブターゲット装置は、無線通信機能とFM−CW方式によるレーダ機能を有する。アクティブターゲット装置は、通信統合レーダ装置から無線通信機能により受信したデータ内容を分析し、動的にレーダ機能を起動する無線装置である。
上述したシステムにおいて、通信統合レーダ装置の制御部101から出力されるパケットデータPDに、アクティブターゲット装置で用いられる周波数fs2の情報、折り返し送信機能を動作させる時間の情報(折り返し送信時間情報)、各種アプリケーション(例えば、アプリケーションプログラム)の情報等を含めてもよい。
次に、図4から図7までを参照しながら、Δfbの計算の具体例について説明する。
(1)第1の方法
図4は、FM−CW方式の送信レーダ波、受信レーダ波、およびビート信号の周波数の時間変化の例を示している。送信レーダ波の周波数401と受信レーダ波の周波数402は、発振器103が発生する三角波信号の周期に合わせて増減を繰り返し、三角波信号の周波数が増加する時間区間に得られるビート信号はアップビート信号と呼ばれ、三角波信号の周波数が減少する時間区間に得られるビート信号はダウンビート信号と呼ばれる。一般に、目標物が相対速度を有する場合、アップビート信号の周波数(アップビート周波数)403とダウンビート信号の周波数(ダウンビート周波数)404は異なっている。
Δfb=Δfsb/2=(fsb2−fsb1)/2 (1)
この第1の方法によれば、上述したように、IF発振器206および111として、周波数偏差の精度に関係なく安価な部品を使用しても、正確なビート信号Δfbを得ることができる。
(2)第2の方法
Δfbの第2の計算方法では、ミキサ108の出力から直接BB2帯の信号を得ることが可能な周波数をfs2として用い、図1の構成に代えて、図6に示すような通信統合レーダ装置を用いる。図6の通信統合レーダ装置では、IF発振器111、BPF109、およびミキサ110は使用していない。
次に、図8から図17までを参照しながら、複数の目標物からのビート信号を検出する方法について説明する。
図15に示すように、通信統合レーダ装置1601とアクティブターゲット装置(A)1602が静止しており、移動中のアクティブターゲット装置(B)1604が時速Smの速度で通信統合レーダ装置1601に近づいているときに、通信統合レーダ装置1601がPD1をブロードキャスト送信したとする。
なお、制御部101は、正ビート信号の周波数の算出後、アップビート信号とダウンビート信号のペアリング処理を行い、Δfb_(A)とΔfb_(B)の速度情報を抽出する。
図1の通信統合レーダ装置に従来のビート信号検出回路を追加すると、図18のような構成になる。図18の通信統合レーダ装置では、LPF1901、ADC1902、およびFFT部1903が追加されており、ミキサ108からの出力を2つに分岐させ、一方は副ビート信号検出に用い、一方は従来のビート信号検出に用いている。従来のビート信号検出回路では、ミキサ108の出力から直接ビート信号の周波数を抽出する。また、副ビート信号検出後のビート信号処理と従来のビート信号処理を共通化し、時分割で処理を行うようにしてもよい。
(1)時分割で交互に動作する無線通信機能とレーダ機能の種別
(2)無線通信機能において、特定の局ID情報が指定されているか否かの種別
(3)制御部2101が保持する局ID情報の送信パターン(局ID情報が指定されていれば論理“1”とし、指定されていなければ論理“0”とする。)
(4)レーダ機能におけるビート信号(周波数fbt)の強度変化
(5)ビート信号(周波数fbt)の強度変化パターン(直前のビート信号より増加したとき(+XdBのとき)論理“1”とし、直前のビート信号より減少したとき(−XdBのとき)論理“0”とする。)
制御部2101は、無線通信機能動作時の局ID情報の送信パターン(3)を、直後のレーダ機能動作時の強度変化パターン(5)と比較し、両者が一致した場合に、指定した局ID情報を有するアクティブターゲット装置のビート信号の周波数はfbtであると判断する。
ところで、より簡単な構成でアクティブターゲット装置の電力消費を極力抑えるために、図2および図21の回路構成に代えて、それぞれ図25および図26に示すような回路構成を採用することも可能である。
次に、上述したアクティブターゲット検出システムの具体的な適用例について説明する。
図27は、アクティブターゲット検出システムを用いた列車停止監視システムを示している。通信統合レーダ装置2801は、駅周辺等に設けられた停車場内に設置され、目標物である列車2803に設置されたアクティブターゲット装置2802のビート信号を検出することで、列車2803の挙動(停車等)を監視し、停車場信号機2804の状態を遷移させる制御を行う。
通信統合レーダ装置2801は、まず、アクティブターゲット装置3301までの距離を計測し(ステップ3501)、制御部101は、計測距離が規定距離値の許容範囲を超えたか否かをチェックする(ステップ3502)。
図38および図39は、この場合の通信統合レーダ装置とアクティブターゲット装置の位置関係を示している。図38は、列車および安全柵を上から見た図であり、図39は、横から見た図である。この場合、ビームをスキャンする必要はなくなる。
・局ID情報と関連付けられた位置情報の管理。
・アクティブターゲット装置の音声アプリケーション部4601の制御。
・ゲートの開閉の制御。
受信したレーダ波からデータを抽出する復調手段と、
前記受信したレーダ波を増幅するとともに所定の周波数により変調して折り返し送信する増幅手段と、
抽出されたデータを分析して局識別情報を検出し、検出された局識別情報が前記アクティブターゲット装置を指定する局識別情報である場合に、前記増幅手段を一定時間動作させる制御手段と
を備えることを特徴とするアクティブターゲット装置。
受信したレーダ波からデータを抽出する復調手段と、
前記受信したレーダ波を増幅して折り返し送信する増幅手段と、
抽出されたデータを分析して局識別情報を検出し、検出された局識別情報が前記アクティブターゲット装置を指定する局識別情報である場合に、前記増幅手段を一定時間動作させる制御手段と
を備えることを特徴とするアクティブターゲット装置。
受信したレーダ波の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
前記受信したレーダ波を増幅するとともに所定の周波数により変調して折り返し送信する増幅手段と、
検出された受信レベルが所定の閾値を超えた場合に、前記増幅手段を一定時間動作させる閾値判定手段と
を備えることを特徴とするアクティブターゲット装置。
受信したレーダ波の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
前記受信したレーダ波を増幅して折り返し送信する増幅手段と、
検出された受信レベルが所定の閾値を超えた場合に、前記増幅手段を一定時間動作させる閾値判定手段と
を備えることを特徴とするアクティブターゲット装置。
目標物を指定する局識別情報を含むデータを出力する制御手段と、
無線通信機能の動作時に、前記データを送信レーダ波に入力する変調手段と、
前記無線通信機能の動作後におけるレーダ機能の動作時に、送信レーダ波の一部と、前記局識別情報により指定される目標物から折り返し送信された受信レーダ波を混合することにより、該目標物からのビート信号を検出する検出手段と
を備えることを特徴とする通信統合レーダ装置。
前記送信レーダ波の一部と、前記目標物から折り返し送信された受信レーダ波を混合する第1のミキサ手段と、
前記第1のミキサ手段の出力から第1の周波数を中心周波数とする中間周波数帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタ手段と、
抽出された中間周波数帯域の信号と第2の周波数の信号を混合する第2のミキサ手段とを含み、
前記制御手段は、前記第2のミキサ手段の出力から強度の大きな2つの副ビート信号の周波数の差を抽出し、該周波数の差の半分を前記目標物からのビート信号の周波数として算出することを特徴とする付記8記載の通信統合レーダ装置。
前記送信レーダ波の一部と、前記目標物から折り返し送信された受信レーダ波を混合するミキサ手段と、
前記ミキサ手段の出力からビート信号帯域の信号を抽出するローパスフィルタ手段とを含み、
前記制御手段は、前記無線通信機能とレーダ機能を時分割で交互に動作させる制御を行い、該無線通信機能の動作時に前記局識別情報を含むデータを出力したり該局識別情報を含まないデータを出力したりすることで該局識別情報の有無を表す送信パターンを生成し、該レーダ機能の動作時に検出される前記ビート信号帯域の各ビート信号の強度変化パターンを該送信パターンと比較して、該送信パターンと同様の強度変化パターンを示すビート信号の周波数を、前記目標物からのビート信号の周波数として抽出することを特徴とする付記8記載の通信統合レーダ装置。
レーダ波を送信する送信手段と、
目標物から折り返し送信されたレーダ波を受信する受信手段と、
前記列車を目標物として指定する局識別情報を含むデータを送信レーダ波に入力する変調手段と、
送信レーダ波の一部と、前記局識別情報により指定される列車から折り返し送信された受信レーダ波を混合することにより、該列車からのビート信号を検出する検出手段と、
検出されたビート信号の周波数から前記列車の距離情報および/または速度情報を抽出し、該距離情報および/または速度情報を前記局識別情報と関連付けることで該列車の挙動を認識する制御手段と
を備えることを特徴とする列車停止監視システム。
前記無線通信機能の動作後にレーダ機能を動作させてレーダ波を送信し、
前記局識別情報により指定される目標物から折り返し送信されたレーダ波を受信し、
送信レーダ波の一部と受信レーダ波を混合することにより、前記目標物からのビート信号を検出する
ことを特徴とする目標物検出方法。
102、1201、2102 変調部
103、2103 三角波変調発振器
104、2104 RF帯電圧制御発振器
105、1202、2105 変調回路
106、207、2106、2202 送信アンテナ
107、202、2107、2206 受信アンテナ
108、110、2002、2108 ミキサ
109、2001 バンドパスフィルタ
111、206 IF発振器
112、1901、2003、2109 ローパスフィルタ
113、1902、2004、2110 AD変換器
114、1903、2005、2111 高速フーリエ変換部
203、1101、2203 復調回路
204、1102、2204 復調部
205、2205 増幅器
401 送信レーダ波の周波数
402 受信レーダ波の周波数
403 アップビート信号の周波数
404 ダウンビート信号の周波数
1401、1501 ヘッダ部
1402、1502 データ部
1411、1511 宛先ID
1412、1512 送信元ID
1601、2801、4302、4403 通信統合レーダ装置
1602、1604、2802、3301、3803、3804、4304、4405、4431、4432 アクティブターゲット装置
1603、1605 速度計
2601、2701 受信レベル検出回路
2602、2702 閾値判定回路
2803 列車
2804 停車場信号機
3801、3802 車両
3805 安全柵
3806、3807、3808 ドア
4301 船舶
4303 岸壁
4305 通信エリア
4401 ゲート
4402 監視装置
4404 反射板
4411 予告エリア
4412 アクティブターゲット装置非携帯者検出エリア
4413 ゲート・コントロール・エリア
4421、4422、4423 人物
4601 音声アプリケーション部
4602 音声データ部
4603 スピーカ
Claims (2)
- レーダ波を受信して折り返し送信するアクティブターゲット装置であって、
受信したレーダ波からデータを抽出する復調手段と、
前記受信したレーダ波を増幅するとともに所定の周波数により変調して、前記レーダ波の送信元であるレーダ装置で故障診断を行うための情報として折り返し送信する増幅手段と、
抽出されたデータを分析して局識別情報を検出し、検出された局識別情報が前記アクティブターゲット装置を指定する局識別情報である場合に、前記増幅手段を一定時間動作させて折り返し送信を行い、該折り返し送信を行った後に、該アクティブターゲット装置を指定する局識別情報を変更する制御手段と
を備えることを特徴とするアクティブターゲット装置。 - 前記制御手段は、前記検出された局識別情報が前記アクティブターゲット装置を指定する局識別情報であるか否かをチェックし、該検出された局識別情報が該アクティブターゲット装置を指定する局識別情報である場合、前記折り返し送信を行った後に、該アクティブターゲット装置を指定する局識別情報をインクリメントして変更することを特徴とする請求項1記載のアクティブターゲット装置。
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