JP4388713B2 - 日配品発注最適化支援システム、その方法、及びプログラム - Google Patents

日配品発注最適化支援システム、その方法、及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、日配品等の発注において最適な発注品目/発注数の判断、売れ筋・死に筋商品管理を行なえるように支援するシステム、方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばコンビニエンスストア等で特に日配品(弁当類、おにぎり、その他生鮮食料品等のように基本的に毎日発注/配送されるような商品)の店頭商品管理は、販売実績(実販数)に基づいて、売れ筋・死に筋商品管理を行なっていた。
【0003】
従来、上記日配品の発注業務は、人間による判断で行なっていた。すなわち、アイテムバリエーションの決定は、人間による判断で行なっていた。単品への数量落し込みは、前日/前週等の過去の販売実績をベースに決定していた。数量調整は、人間による試行錯誤による見切り型判断で行なっていた。前便の数量による当便への影響(販売時間帯(納入から賞味期限切れまでの期間)の重なりによるもの)についても、人間による判断で行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記売れ筋・死に筋商品管理や、数量落し込みは、過去の販売実績に基づいて行なっているが、例えばある商品の販売実績が5個であったとしても、それは発注数量が5個であった為で、もしもっと多く発注していればより多く売れていたかもしれない(すなわち、販売機会ロスが発生している)。一方で、発注数量が多過ぎれば、売れ残りが生じ、廃棄しなければならなくなる(すなわち、廃棄ロスが発生する)。
【0005】
しかしながら、各商品の販売動向は各店舗毎に異なり、更に同一店舗においても日々バラツキがあり、人間の経験や試行錯誤にたよって適切な発注数を判断するのは難しいし、また多大な時間が掛かる。
【0006】
このようなバラツキのある現象への対応(不確実性への対応)として、例えば重回帰分析、ツリー分析等の各種手法を用いて、バラツキの要因を解明し、バラツキを排除したり、バラツキによる影響を定量化することで、各商品毎にその商品が売れるはずの数量を予測する方法がある。
【0007】
しかしながら、このような売上数を予測するというアプローチの仕方では、以下に述べる理由により、高精度の予測を行なえる予測モデルを構築することは極めて困難であった。
【0008】
・同一条件で大量のデータの取得ができない(今日と昨日は違う/この店と隣の店とは違う、という現実の中では、同一条件の設定が困難)。
・バラツキを説明する要因の候補群が充分でない(例えば、弁当の詳細属性等)。
【0009】
本発明の課題は、日配品等の発注において、利益基準で最適な発注パターン(どの商品を何個発注するのか)が提示され、これに基づく容易且つ適正な発注の判断が行なえ、販売機会ロスの減少を図れ、適正な売れ筋・死に筋商品管理を行なえるように支援できる日配品発注最適化支援システム、その方法、記録媒体、プログラムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1記載の日配品発注最適化支援システムは、商品と販売日毎の実際の販売数とを関連付けて記録した販売実績データをもとに、該商品の1個目から所定個数目が売れない確率を1個目から所定個数分まで各々で求め、前記求めた1個目から所定個数目が売れない各々の確率と、商品の原価と粗利とを関連付けて記録した商品原価テーブルを用いて1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を求め、商品と該商品を1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を関連付けて期待利益テーブルに記録し、前記期待利益テーブルの期待利益の大きなものからソートし、商品と発注個数と発注金額累計とを関連付けてもつ全商品ソート結果テーブルを作成する期待利益順発注優先順位作成手段と、発注予算が指定されると、前記全商品ソート結果テーブルを参照し、期待利益が多いものから発注累計金額が指定された発注予算を超えるまでの記録を読み込んで表示を行う最適発注パターン算出手段とを有するように構成する。
【0011】
上記日配品発注最適化支援システムによれば、全体として最大の利益が得られることを期待できる発注パターン(どの商品を何個発注するか)を算出することができる。ユーザは、このような利益基準で最適な発注パターン(どの商品を何個発注するのか)の提示を受けることができ、また更にこれを参考にして適正な発注パターンの判断が行なえるようになる。また、利益基準で算出する手法を用いることにより、異なるカテゴリ/異なる価格ゾーンの商品同士(例えば800円の弁当と100円のおにぎり)を、利益基準でスワップできるようになる。
【0012】
本発明による請求項2記載の日配品発注最適化支援システムは、上記請求項1記載のシステムにおいて、更に、過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める売上シェア分析手段と、該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の各商品毎の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、各商品毎に、時間帯別欠品見込数を算出する欠品見込数算出手段とを有するように構成する。
【0013】
この場合、前記期待利益順発注優先順位作成手段は、前記販売実績データと該時間帯別欠品見込数とに基づいて、前記期待利益の算出を行う。このようにすることで、販売機会ロスが少なくなるようにしつつ最大利益が期待できる発注パターンを算出できる。
【0014】
本発明による請求項3記載の日配品発注最適化支援システムは、上記請求項1または2記載のシステムにおいて、前記期待利益の算出は、前便の処理において算出されていた前便からの持ち越し見込数量も考慮して行うようにしている。
【0015】
当該処理は次便に対する持ち越し数量を算出しておくものであり、次便(ここでは今回処理対象となっている当便)において期待利益を算出する際に、前便からの持ち越し数量が多いほどその商品の期待利益が少なくなるように補正している。これに基づいて発注パターンが算出される結果、前便からの持ち越し分による影響を考慮した発注量の調整が自動的に行なえる。また、これより、配送スケジュール変更や対応需要時間帯変更にも柔軟な対応が可能となる。
【0016】
本発明による請求項4記載の日配品発注最適化支援システムは、上記請求項1または2または3記載のシステムにおいて、更に、過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、休日か平日かによってまたは曜日によって売上特性に違いがあるか否かを判定する曜日特性分析手段を有するように構成する。
【0017】
そして、曜日特性分析手段により売上特性に違いがあると判定された場合、前記期待利益順発注優先順位作成手段または/及び前記欠品見込数算出手段は、休日/平日別または曜日別の前記過去の直近期間内の販売実績データまたは/及び各時間帯別の売上シェアに基づいて処理を行う。
【0018】
上記システムによれば、例えば、休日と平日とで売上特性に違いがある場合には、例えば処理対象の便の日が休日である場合には、過去の休日の販売実績データと休日の時間帯別の売上シェアに基づいて処理を行うことで、より精度の良い処理結果が得られるようになる。
【0019】
本発明による請求項5記載の日配品発注最適化支援システムは、過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める売上シェア分析手段と、該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出する欠品見込数算出手段と、該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示する潜在力算出手段とを有するように構成する。
【0020】
上記潜在力の数値が大きい商品ほど「売り逃しを多く発生させている商品」であることを意味し、ユーザは、これを参照すれば、各商品の発注量の増減等の判断を容易に適切に行うことができる。
【0021】
また、更に、上記曜日特性分析手段による判定を行うことで、より精度の良い処理結果が得られるようになる。本発明による請求項6記載の日配品発注最適化支援方法は、商品と販売日毎の実際の販売数とを関連付けて記録した販売実績データをもとに、該商品の1個目から所定個数目が売れない確率を1個目から所定個数分まで各々で求め、前記求めた1個目から所定個数目が売れない各々の確率と、商品の原価と粗利とを関連付けて記録した商品原価テーブルを用いて1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を求め、商品と該商品を1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を関連付けて期待利益テーブルに記録し、前記期待利益テーブルの期待利益の大きなものからソートし、商品と発注個数と発注金額累計とを関連付けてもつ全商品ソート結果テーブルを作成する期待利益順発注優先順位作成処理と、発注予算が指定されると、前記全商品ソート結果テーブルを参照し、期待利益が多いものから発注累計金額が指定された発注予算を超えるまでの記録を読み込んで表示を行う最適発注パターン算出処理とを行う。
【0022】
本発明による請求項7記載の日配品発注最適化支援方法は、過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求め、該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出し、該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示する。
【0023】
本発明による請求項8記載のプログラムは、商品と販売日毎の実際の販売数とを関連付けて記録した販売実績データをもとに、該商品の1個目から所定個数目が売れない確率を1個目から所定個数分まで各々で求め、前記求めた1個目から所定個数目が売れない各々の確率と、商品の原価と粗利とを関連付けて記録した商品原価テーブルを用いて1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を求め、商品と該商品を1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を関連付けて期待利益テーブルに記録し、前記期待利益テーブルの期待利益の大きなものからソートし、商品と発注個数と発注金額累計とを関連付けてもつ全商品ソート結果テーブルを作成する期待利益順発注優先順位作成処理と、発注予算が指定されると、前記全商品ソート結果テーブルを参照し、期待利益が多いものから発注累計金額が指定された発注予算を超えるまでの記録を読み込んで表示を行う最適発注パターン算出処理と、をコンピュータに実行させるプログラムである。
【0024】
本発明による請求項9記載のプログラムは、コンピュータに、過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める機能と、該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出する機能と、該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示する機能とを実現させるためのプログラムである。
【0025】
本発明による請求項10記載の記録媒体は、商品と販売日毎の実際の販売数とを関連付けて記録した販売実績データをもとに、該商品の1個目から所定個数目が売れない確率を1個目から所定個数分まで各々で求め、前記求めた1個目から所定個数目が売れない各々の確率と、商品の原価と粗利とを関連付けて記録した商品原価テーブルを用いて1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を求め、商品と該商品を1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を関連付けて期待利益テーブルに記録し、前記期待利益テーブルの期待利益の大きなものからソートし、商品と発注個数と発注金額累計とを関連付けてもつ全商品ソート結果テーブルを作成する期待利益順発注優先順位作成処理と、発注予算が指定されると、前記全商品ソート結果テーブルを参照し、期待利益が多いものから発注累計金額が指定された発注予算を超えるまでの記録を読み込んで表示を行う最適発注パターン算出処理とを実現させるプログラムを記録したコンピュータが読取り可能な記録媒体である。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明では、上記のような、バラツキの要因を解明し、バラツキを排除したり、バラツキによる影響を定量化することで、各商品毎にその商品が売れるはずの数量を予測するというアプローチではなく、バラツキを所与のものとして、バラツキのある中で最善の戦術をとるアプローチ(手法;確率分布分析、線型計画、2次計画等)を採用する。そして、目的変数を期待利益(期待利益額または期待利益率の一方または両方を意味するものとする)とすることで、全体として最大利益を期待できる発注パターンを提示し、これに基づいて適正な発注が行なえるように支援することを第1の特徴としている。更に欠品機会損失の数量化や前便からの持ち越し数量の見積り処理を加えることで、より適正な発注が行なえるように支援できるようになる。
【0027】
また、各商品毎の欠品見込数を算出し、これより各商品毎の潜在力(この数値が高いほど売り逃しを多く発生させていることを示す)を算出/表示することで、ユーザが例えば潜在力が高い商品の発注数を増やす等することで、販売機会ロスを少なくできることを第2の特徴としている。
【0028】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
尚、以下の実施の形態の説明では、例えばコンビニエンスストア等の弁当、おにぎり等の商品を例にしているが、本発明の対象はこのようなコンビニエンスストア等に限るわけではなく、日配品の発注に係わる全てのものを対象とする。
【0029】
図1は、日配品発注最適化支援システムの概略的な機能ブロック図である。
尚、同図において、実線の矢印で示しているのは、矢印の入力側の機能部における処理に必要最小限必要なデータ(または前の機能部での処理結果)であることを意味する。一方、点線の矢印で示しているのは、矢印の入力側の機能部における処理に必要最小限必要なものではないが、それが入力されることによって、より適正な処理結果が得られるようになることを意味する。
【0030】
同図において、まず、本発明の第1の特徴に係わる必要最小限の構成として、期待利益順発注優先順位作成部1、最適発注パターン算出/表示部2がある。
期待利益順発注優先順位作成部1は、データ入力部8を介して入力される過去の直近期間内の販売実績データ等に基づいて、各商品毎に、今回の発注対象の“便”の販売時間帯における各販売日毎の実際の販売数(販売実績データ)を得て、この実際の販売数に基づいて(欠品見込数算出部5による算出結果を用いる場合には「実際の販売数+欠品見込数」に基づいて)、これを平均μ、標準偏差σの正規分布であると見做して累積正規分布関数に当てはめた場合の累積確率密度(その商品のn個目(n;後述する1〜m個の中の任意の整数)が売れない確率)を求める(その際、前便からの持ち越し見込数量等(前便における当該処理で算出しておいたもの)を考慮するようにすることで、より適正な値が求まる)。
【0031】
そして、この累積確率密度と、データ入力部8を介して入力されるデータより得られる各商品の原価、粗利のデータとに基づいて、各商品の1〜m個目(m;最大規定数;例えば20個)までの各々の期待利益額/期待利益率を求める。
【0032】
「期待利益額=粗利×(1−累積確率密度)−原価×累積確率密度」
「期待利益率={粗利×(1−累積確率密度)−原価×累積確率密度}/販売価格」
(尚、(1−累積確率密度)は、その商品のn個目が売れる確率)
全ての商品について、1〜n個目までの各々の期待利益額/期待利益率を求められたら、商品に関係なく、全体として、期待利益率(または期待利益額)が高いものから順にソートする(これより、期待利益順発注優先順位が作成される)。
【0033】
最適発注パターン算出/表示部2は、期待利益順発注優先順位作成部1の処理結果に基づいて、設定された条件(例えば発注予算内)での最適発注パターン(すなわち、どの商品を何個発注するのか)を算出し、表示する。
【0034】
このように、本発明の第1の特徴は、利益基準で最適な(最大利益を期待できる)発注パターンを自動的に算出することである。ここで、利益基準で計算することのもう1つのメリットは、価格帯や仕様の異なる物同士(例えば800円の弁当と100円のおにぎり)を、利益基準でスワップできることにある。
【0035】
次に、更に、発注シミュレーション部3により、ユーザが、上記最適発注パターン算出/表示部2により算出/表示された内容を参考にしながら、実発注数を入力し、実発注数に応じた発注額、利益額を算出する等のシミュレーションを行なった後、ユーザが最も良いと思う発注数で発注を行うようにしてもよい。
【0036】
また、上述した本発明の第1の特徴に係わる処理は、曜日特性分析部7による分析結果を用いることで、分析精度が向上する。すなわち、曜日特性分析部7は、平日/休日によって(または曜日によって)時間帯別売上パターンが異なるか否かを判定するものであり、この判定結果によっては、第1の特徴に係わる処理は、例えば平日と休日とで分けて処理することにより、分析精度が向上する。これは、以下に述べる本発明の第2の特徴に係わる処理についても同様である。
【0037】
本発明の第2の特徴に係わる必要最小限の構成としては、売上シェア分析部4、欠品見込数算出部5、及び潜在力算出/表示部6がある。
売上シェア分析部4は、データ入力部8を介して入力される過去の直近期間内の販売実績データ等に基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める(ここでは、各商品別ではなく、各時間帯別に全商品の売上金額を合計し、更にこれらを全て累計した売上金額総計額を求め、各時間帯別に、上記売上金額合計を売上金額総計額で割った値が、各時間帯別の売上シェアである)。
【0038】
尚、曜日特性分析部7では、その処理中に、休日/平日別(または曜日別)で、各時間帯別の売上シェアを求めているので、第2の特徴に係わる処理において、例えば平日と休日とで分けて処理することにより分析精度が向上させたい場合にはこれを用いる。
【0039】
欠品見込数算出部5は、上記各時間帯別の売上シェアと、データ入力部8を介して入力される過去の直近期間内の販売実績データ、各便の各商品毎の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間等のデータに基づいて、各商品毎に、時間帯別欠品見込数を算出する。
【0040】
そして、潜在力算出/表示部6は、上記各商品毎の時間帯別欠品見込数等を用いて、各商品毎に、その商品の潜在力を算出し、一覧表示する。
潜在力=総計算需要値数(=総販売数+総欠品数)/総販売数
潜在力の値が大きい商品ほど「売り逃しを多く発生させている商品」であることを意味しており、ユーザが発注量の増減や売れ筋/死に筋商品を適切に判断できるようにする為に非常に役立つ。
【0041】
また、潜在力は、上記発注シミュレーション部3においてユーザが実発注数を決めるときの判断材料の1つとしてもよい。
図2は、日配品発注最適化支援システムに係わる全体構成を概略的に説明する為の図である。
【0042】
図示の日配品発注最適化支援システム20は、次便の発注を行う際に、例えばコンビニエンスストア等の各店舗または本部のデータベース10(POS情報)から、必要なデータを取込んで、後述する各種処理を実行する(実行中に得られる各種テーブルは、最適化支援システム20のデータベースに格納される)。そして、処理の最後にユーザの入力等に応じたシミュレーション結果により、発注システム34へ次便の発注品目/その各発注数量を渡すことで、発注作業は完了する。
【0043】
本部のデータベース10には、例えば、店舗別に、売上明細テーブル11、納品明細テーブル12、商品廃棄明細テーブル13、単価テーブル14等が格納されている。
【0044】
これらデータベース10に格納される各種テーブルのデータを取込んで各種処理を行う途中またはその結果として、日配品発注最適化支援システム20のデータベースには、平日/休日別売上合計テーブル21、平日/休日別時間帯別売上シェアテーブル22、便別納品テーブル23、便別商品売上金額テーブル24、便別廃棄商品テーブル25、単品別時刻別在庫数テーブル26、単品別時刻別欠品数テーブル27、単品別潜在力テーブル28、商品原価テーブル29、日別便別期待利益額/期待利益率テーブル30/31、全商品ソート結果テーブル(発注優先順位テーブル)32、シミュレーション結果テーブル33が作成/格納される。
【0045】
これら、各テーブルについては、後に、随時、一例を示して説明していくものとする。
図3(a)〜(c)は、発注作業全体の流れを概略的に示す図である。
【0046】
尚、同図に示す作業の意味は、後の説明で述べていくこととする。
図3(a)のフローチャートを参照して説明する。
まず、ユーザに休日設定を行なわせる(ステップS1)。これは、例えば日曜/祝日は当然休日であるとし、更に土曜日を休日とするか否か、あるいは特に後述する処理で休日として扱うべき日があるか否か等を設定/入力させる。尚、休日設定画面41の一例を同図(b)に示しておく。
【0047】
休日設定が完了したら、上記各店舗または本部のデータベース10から必要なデータを取込む(ステップS2)。
次に、ユーザに、分析条件の設定を行なわせる(ステップS3)。同図(c)に分析条件設定画面の一例を示す。図示の分析条件設定画面42には、データ期間43、発注限度額44、便の時間設定45の設定/入力領域がある。
【0048】
データ期間43には、後述する直近期間を入力する。発注限度額44には、後述する発注予算(総仕入額)を入力する。便の時間設定45には、後述する各便毎の納品時間/廃棄時間を入力する。
【0049】
そして、日配品発注最適化支援システム20は、以下の図4以降で詳細に説明するように、最適化計算実行処理を行う(ステップS4)。
そして、ユーザは、ステップS4の処理結果として表示される、商品発注シミュレーション画面を参照しながら、実際の発注数を入力/決定する(ステップS5)。
【0050】
これは、発注システム34に渡され、発注作業は完了する(ステップS6)。
図4は、本例による日配品発注最適化支援の為の分析プロセスを概略的に示す図である。
【0051】
図4において、プロセスA51は、例えば各コンビニエンスストアの店舗内一覧を表示し、ユーザに所望の店舗を選択させるプロセスであり、選択された店舗について、プロセスB52以降の処理を行う。
【0052】
プロセスB52では、プロセスA51で選択された店舗の売上明細テーブルに格納されているデータを読み出して、平日と休日とで時間帯別売上パターンが異なるか否かを判別する。もし、平日と休日とで違いがあるならば、以降の処理は、平日と休日とで分けて分析することになる。
【0053】
プロセスC53では、単品別時刻別の欠品見込数を算出する。
プロセスC53の処理以降は、プロセスD54の処理、またはプロセスE55〜プロセスG57の処理を行う。
【0054】
プロセスD54では、プロセスC53で求めた単品別時刻別の欠品見込数データを用いて、単品別潜在力(単品潜在売上量)を求める。単品別「潜在力」とは、各商品が本来はどれだけ売れる可能性があるのかを示すものである。これにより、販売機会損失の大きい商品の活性化(発注数を増加させ、売上を伸ばす等)を実現でき、また適切な売れ筋・死に筋商品管理を行なえるようになる。
【0055】
一方、プロセスE55〜プロセスG57では、まず、プロセスE55において、上記プロセスC53で求めた単品別時刻別の欠品見込数データを用いて、期待利益テーブルの作成処理を行う。次に、プロセスF56で、上記期待利益テーブルに基づいて、期待利益の高い順にソートさせて成る期待利益順発注優先順位テーブルを作成する。そして、これらの処理結果を用いて、プロセスG57で、発注シミュレーションを実行する。
【0056】
以下、上記各プロセスの詳細について説明していく。
図5は、プロセスB52の詳細処理フローチャート図である。
また、図6(a)〜(c)には、上記各種テーブルのうち当該処理に関係するテーブルの内容の一例を示す。尚、図6(b)、(c)に示す平日休日フラグは、‘0’が平日、‘1’が休日を意味するものとする。尚、図6(a)〜(c)は、参考までに具体的な一例を示しているだけであるので、特にその内容を詳細に説明したりはしない。
【0057】
図5において、まず、プロセスA51で選択された店舗の売上明細テーブル11(図6(a))を取得する(ステップS11)。これは、直近期間内(上記分析データ条件設定画面上で設定/入力された「データ期間」)の全データを取得する。
【0058】
次に、平日について、その日毎の全商品売上額、平日の平均売上、時間帯別売上シェアを算出する(ステップS12)。
すなわち、上記取得した売上明細テーブル11に基づいて、直近期間内の各平日の全商品売上額の合計を算出する(図6(b)にはこれを示している)。更に、これら全ての平日の全商品売上額の合計を求める(すなわち、図6(b)において、平日休日フラグが‘0’であるレコードの全商品売上額を合計する。これが、平日/休日別売上合計テーブル21となる)。
【0059】
そして、この合計値を、上記全ての平日の日数で割ることにより平均値(平均売上)を求める。
一方、時間帯別売上シェアは、上記取得した売上明細テーブル11に基づいて、まず、平日と休日とでグループ分けし、それぞれ、全商品の売上額を時間帯別に合計する(これより、図6(c)の左側に示す平日/休日別時間帯別売上合計テーブルが作成される)。
【0060】
そして、この時間帯別売上合計額を24時間合計額で割ることで、時間帯別売上シェアを求める(図6(c)の右側に示す平日/休日別時間帯別売上シェアテーブル22が作成される)。
【0061】
休日についても、同様にして、その日毎の全商品売上額の合計、休日の平均売上、時間帯別売上シェアを算出する(ステップS13)。
次に、ステップS12、S13で求めた平日の売上平均と休日の売上平均とを用いて、平日と休日とで日別全商品売上額合計に違いがあるか否かを、t検定(平均値の差の検定)によって確認する(ステップS14)。
【0062】
t検定については、よく知られているので、特に詳細には説明しないが、例えば、「平日と休日とで平均売上が等しい」という帰無仮説が有意水準5%で棄却されるならば、平日と休日とで日別売上額合計の水準は異なるという結果が導き出され(ステップS14,YES)、ステップS17の処理に進む。
【0063】
例えば上記帰無仮説が有意水準5%で棄却されないならば(ステップS14,NO)、続いて、ステップS12、S13で求めた平日/休日の時間帯別売上シェアを用いて、平日の各時間帯における売上と休日の各時間帯における売上のパターンの間に違いがあるか否かを検定する(ステップS15)。
【0064】
これは、カイ二乗検定(独立性の検定)により行う。カイ二乗検定についても、よく知られているので、特に詳細には説明しないが、例えば「平日か休日かによって時間帯別売上シェアが等しい」という帰無仮説が有意水準5%で棄却されるならば、平日と休日とで時間帯別売上パターンが異なる、という結果が導き出され(ステップS15,YES)、ステップS17の処理に進む。そうでなかれば(ステップS15,NO)、ステップS16の処理に進む。
【0065】
そして、ステップS16の処理では、上記ステップS14、S15の検定により平日と休日とで分けて分析する必要はないということになるので、平日/休日を区別しない時間帯別売上シェアテーブルを作成する。
【0066】
一方、ステップS17の処理では、上記ステップS14、S15の検定により平日と休日とで分けて分析する必要があるということになるので、上記平日/休日別時間帯別売上シェアテーブル22を用いることになる。
【0067】
図7は、プロセスC53の詳細処理フローチャート図である。
同図において、まず、上記プロセスB52の処理結果より、平日と休日とで時間帯別売上パターンが異ならない場合には(ステップS21,NO)、上記ステップS16で作成された時間帯別売上シェアテーブルを取得する(ステップS22)。
【0068】
一方、平日と休日とで時間帯別売上パターンが異なる場合には(ステップS21,YES),まず発注日の曜日を取得して(ステップS23)、平日である場合には平日の時間帯別売上シェアテーブルを取得し、休日である場合には休日の時間帯別売上シェアテーブルを取得する(ステップS24)。
【0069】
次に、上記ステップS22またはステップS24の処理後、分析対象店舗の納品明細テーブル12、売上明細テーブル11から必要なデータ(上記直近期間内の本処理で対応する日(例えば、ステップS21,YESで且つステップS24で休日である場合には、直近期間内の全ての休日のデータ)を取込んで、それぞれ、便別納品テーブル23、便別商品売上金額テーブル24を作成する(ステップS25)。
【0070】
図8(a)は便別納品テーブル23のデータ構成の一例、図8(b)は便別商品売上金額テーブル24のデータ構成の一例を示す図である。
図示のように、便別納品テーブル23には、各日毎に何便でどの商品が何個納品されたかを示すデータが格納される。便別商品売上金額テーブル24には、各日毎に各時間帯にどの商品が何個売れ、それが何便の商品であるのかを示すデータが格納される。
【0071】
そして、便別納品テーブル23と便別商品売上金額テーブル24のデータを用いて、各商品毎(単品毎)に、以下のステップS26、S27の処理を行う。すなわち、後述する単品別時刻別在庫数テーブル26、単品別時刻別欠品数テーブル27は、各商品毎に作成される。
【0072】
まず、ステップS26について説明する。まず、本処理を行う毎に、処理対象となる商品を1つ選択し、上記便別納品テーブル23、便別商品売上金額テーブル24からこの商品に関するデータを抽出し、まず、各便別に各時間帯毎の在庫数を算出し、次に全ての便を合計した各時間帯毎の在庫数を算出する(上記の通り、元となるデータは便別に管理されているが、本処理で算出する在庫数及び後述する欠品数は、便毎に区別しない値を算出する)。
【0073】
図9は、この各時間帯毎の在庫数の算出の様子を示す図である。
同図において、例えば図3で設定したように、各便毎の納品時間と廃棄時間は決まっている。この例では納品時間は1便が1時、2便が10時、3便が17時、廃棄時間は1便が16時、2便が0時、3便が10時となっている。
【0074】
同図において、納品61、65、69には、上記納品時間と便別納品テーブル23により、当該処理対象商品に関する各便毎の納品時間における納品数が格納される。売上62、66、70には、上記便別商品売上金額テーブル24から抽出したデータから、当該処理対象商品に関する各便毎の各時間帯毎の売上数が格納される。
【0075】
そして、まず、各便毎の各時間帯の在庫数を求める。これは、例えば、各時間毎に、以下の(1)式により算出する。
当時間在庫数=前時間在庫−当時間売上数+当時間納品数 ・・・(1)式
但し、各便毎の廃棄時間の在庫数は、強制的に‘0’にする。本例では、1便は16時、2便は0時、3便は10時の在庫数が強制的に‘0’にされる。また、廃棄時間後は、次の納品時間までの間は、当然、その便の在庫数は‘0’となる。
【0076】
尚、本例では、期首在庫は、以下の通り設定する。
1便・・・0個、2便・・・0時の売上数、3便・・・0時〜10時までの売上合計数
上述した処理により、各便毎に、各時間帯別の売上及び在庫が求まったら、次にこれらの各時間帯別の合計値を各々求める。すなわち、各時間帯別に売上62と売上66と売上70を合計し、これを売上73とする。各時間帯別に在庫64と在庫68と在庫72を合計し、これを在庫74とする。
【0077】
このように、便毎に区別することのない、各時間帯別の売上数、及び在庫数が格納されたテーブルが、単品別時刻別在庫数テーブル26であり、上述した処理を全ての対象商品について行なって全ての商品について単品別時刻別在庫数テーブル26を作成したら、次にこれら単品別時刻別在庫数テーブル26と平日/休日別時間帯別売上シェアテーブル22(または時間帯別売上シェアテーブル)とを用いて、時刻別欠品見込数を算出する処理を行う(ステップS27)。
【0078】
図10は、この時刻別欠品見込数の算出方法を一例を示して概略的に説明する為の図である。
図示のテーブルにおいて、シェア75は、上記平日/休日別時間帯別売上シェアテーブル22(または時間帯別売上シェアテーブル)から得たデータであり、よって、これは商品別ではなく、全体としての時間帯別のシェアである(よって、処理対象商品毎に値が変わるわけではない)。一方、在庫数74、売上73は、単品別時刻別在庫数テーブル26から、今回処理対象となる商品のデータを取得したものであるので、これらは商品別の時間帯別の値となる。
【0079】
尚、実際の計算には、在庫数74のように数量データを用いるのではなく、後述するように、在庫の有/無を示すフラグを用い、各時間帯毎に、在庫有りのフラグ(=1)の場合には上記の様に欠品見込数は‘0’となり、在庫無しのフラグ(=0)の場合には上記欠品見込数の算出を行う。
【0080】
図示の例では、簡単に説明する為に、10時〜14時の範囲のみを示している。この範囲内で、各時間帯毎に欠品見込数を算出すると、まず、欠品見込数は、在庫がなくなった後に、もし在庫があればどれだけ売れていたのかを示すものであるので、在庫がある10時、11時の欠品見込数は‘0’となる。
【0081】
在庫が無い13時、14時については、図示のような算出方法により欠品見込数を算出する。
すなわち、上記10時〜14時の範囲において、今回の処理対象の時間帯を除いた売上数の合計を求め、また在庫がある時間帯のシェアの合計を求め、この売上数合計をシェア合計で除算し、これに今回の処理対象の時間帯のシェアを乗算することにより、その時間帯の欠品見込数を算出する。例えば13時を処理対象とすると、売上数の合計は11時の2個と12時の3個とで5個であり、在庫がある時間帯である10時のシェアは0.1、11時のシェアは0.1であるのでシェア合計は0.2となり、13時のシェアは0.07であるので、13時の欠品見込数は、
(5/0.2)×0.07=1.75個となる。
【0082】
但し、図示の例では10時〜14時の範囲を対象とした計算例を示しているが、実際には0時〜23時までの各算出対象時間を除いた全ての時間を対象にして行う(例えば、13時について求める場合には、0時〜12時及び14時〜23時の中での売上数の合計を、在庫のある時間帯におけるシェアの合計値で除算し、これに13時のシェア(0.07)を乗算することにより、13時の欠品見込数を算出する)。
【0083】
尚、24時間(1日)の各時間帯の在庫数、売上が全て‘0’の場合には、意図的に発注しなかったと考えられるので、欠品見込数は全ての時間帯で一律‘0’とする。
【0084】
また、尚、12時のように在庫がないのに売上があるケースについての欠品見込数の算出は、以下の図11で説明する。
図11は、単品別時刻別欠品数テーブル27の一例と、その欠品見込数の算出方法の一例を示す図である。
【0085】
尚、▲4▼発注数(=納品)84及び▲6▼廃棄数86は、後述するプロセスD54の処理で図13のような単品別潜在力テーブル28を作成する際に、この単品別時刻別欠品数テーブル27のデータが用いられる為、図示されているが、ここでの欠品見込数算出処理では必要ないので、説明は省略する。
【0086】
▲1▼在庫フラグ81は、上記の通り、在庫が無い場合に‘0’、在庫がある場合に‘1’となるフラグである。
▲2▼時間帯別シェア82は、上記の通り、例えば図10のシェア75のことである。
【0087】
▲3▼83は、各時間帯別に▲1▼在庫フラグ×▲2▼時間帯別シェアを求めたものであり、図10に示す欠品見込数算出式における分母(つまり、在庫がある時間帯のシェアの総和)を求める為のものである。
【0088】
▲5▼販売数(売上)85は、上記図10の売上73のことである。
これら▲1▼在庫フラグ81、▲3▼83、及び▲5▼販売数(売上)85を用いて、以下の式(2)により、各時間帯の欠品見込数(Kn;nは各時間帯0〜23)を算出する。
【0089】
欠品見込数(Kn)=−1×(Fn−1)×Sn
×Σ販売数/Σ(在庫フラグ×時間帯別シェア)−Hn・・・(2)式
(但し、Kn≦0の場合は、Kn=0とする。また、24時間(1日)の販売総数が‘0’の場合には、当日の欠品数は‘0’とする。)
ここで、(2)式のΣの範囲は、上述してある通り、0時〜23時の中で今回計算対象となっている時間(n)を除く全ての時間帯を意味する。一方、Fn、Sn、Hnは、各々、今回計算対象となっている時間(n)の▲1▼在庫フラグ81、▲2▼時間帯別シェア82、▲5▼販売数(売上)85である。(2)式においては、「−1×(Fn−1)」の部分により、在庫がある時間帯(Fn=1)の欠品数は必ず‘0’になる(−Hnによって負の値となってもKn≦0の場合は、Kn=0としているので)。一方、通常は(図10の12時ような場合は例外)、在庫がない時間帯には、−Hnは必ず‘0’となる(在庫がないのに売れるはずがない)。
【0090】
上記(2)式の最後の「−Hn」は、例えば図10の12時のように、在庫数が無いのに販売数がある時間帯に対応する補正の為のものである。よって、このような時間帯を考慮しない場合には「−Hn」は必要ない。
【0091】
すなわち、図10の12時の時間帯の例は、この時間帯の最初(12:00)には在庫数が3個であり、12時台に3個売れたのであるが、本例の在庫数は各時間帯の最後(この例では12:59)における在庫数を意味する為、本システムのデータ取扱上は、在庫数は‘0’となっている。本例では、このようなケースに対して、(2)式の「−Hn」により、算出した欠品見込数(ここでは(2)式で「−Hn」以外の部分による算出値をいう)が、販売数(売上)以下の場合には欠品見込数が‘0’になるように補正している(つまり、その時間帯にある程度以上の売上があれば、その時間帯の欠品はないものと見做す)。
【0092】
このようにして、各商品毎に時間帯別の欠品見込数を算出したら、続いて、プロセスD54の潜在力算出処理か、プロセスE55の期待利益テーブル作成処理に移る。
【0093】
まず、プロセスD54の潜在力算出処理について、図12、図13を参照して説明する。
図12は、プロセスD54の潜在力算出処理を説明する為のフローチャート図である。
【0094】
上記プロセスC53の処理により、各商品別に、各時間帯別の欠品数が算出され、また各時間帯の販売数(売上数)も分かっているので、まず、各商品毎に(単品別に)これらの総和(0時〜23時までの総和)を求める(総販売数、総欠品数)。
【0095】
そして、各商品毎に、まず、以下の式(3)により、総計算需要値を算出する(ステップS31)。
総計算需要値=総販売数+総欠品数 ・・・(3)
次に、各商品毎に、以下の式(4)により、単品別潜在力を算出する(ステップS32)。
【0096】
単品別潜在力=総計算需要値/総販売数 ・・・(4)
そして、上記算出結果より単品別潜在力テーブルを作成し、これを表示する(ステップS33)。
【0097】
図13は、単品別潜在力テーブル28の一例を示す図である。
図示の例の単品別潜在力テーブル28は、販売日数91、総発注数92、総実売上数93、1日当たりの売上数94、総廃棄数95、総欠品数96、総計算需要値数97、1日当たりの総計算需要値数98、潜在力99の各項目より成る。
【0098】
販売日数91は、各商品の上記直近期間内での実際の販売日数であり、特に説明していないが、上記ステップS25、S26の処理中に分かることである。
総発注数92は、上記単品別時刻別欠品数テーブル27の▲4▼発注数84より分かる(総和を求める)。総実売上数93、総廃棄数95、総欠品数96についても、同様に、単品別時刻別欠品数テーブル27のデータより分かる。
【0099】
1日当たりの売上数94は、「総実売上数93/販売日数91」より求める。
総計算需要値数97はステップS31で求めた値であり、1日当たりの総計算需要値数98はこれを販売日数91で割った値である。潜在力99は、上記ステップS32で求めた値である。
【0100】
このように、図示の例では、潜在力99以外にも種々のデータが存在するが、潜在力99が表示されれば、ユーザは、発注量の増減の判断等を行なえる。すなわち、「潜在力」は、潜在力=(実際に販売のあった日の間の)総計算需要値/(実際に販売のあった日の間の)総販売数で算出されているので、単純に、数値が大きくなるほど「売り逃しを多く発生させている商品」であるといえる。
【0101】
よって、例えばユーザが“「おにぎり」商品の発注を2個増やしたい”と思ったとすると、潜在力99を参照すれば、各種「おにぎり」商品の中で潜在力99の値が大きい商品の発注数を増やせばよいことになる。
【0102】
このように、潜在力を算出/表示することで、ユーザは、発注量の増減の判断等を適切に行なえるようになる。また、適切な売れ筋/死に筋商品管理が行なえるようになる。
【0103】
次に、プロセスE55の処理について、図14〜図17を参照して説明する。
図14は、プロセスE55の処理を示すフローチャート図である。
以下、図14に示す処理について説明するが、その際、一例として、図15に示すある一日における1便の発注前に、この1便についての期待利益率を求めることとして説明する。つまり、上記プロセスC53では、便毎に区別することなく、時間帯別の分析を行なったが、プロセスE55以降では、発注前の任意の便を対象として処理を行う。
【0104】
図15において、1便の販売時間を▲1▼時限、1便販売時間と3便販売時間が重複する時間帯を▲2▼時限、1便販売時間と2便販売時間が重複する時間帯を▲3▼時限、1便販売時間開始から2便販売時間開始までの時間帯を▲4▼時限とする。
【0105】
図14において、まず、上記プロセスC53で作成された単品別時刻別欠品見込数テーブル27を取得する(ステップS41)。
次に、各単品別に、直近期間の販売実績データより、各日別の▲1▼時限の(日別便別の)総需要数(販売数+欠品見込数)をそれぞれ算出し、更にこれらより平均値μ、分散値(標準偏差)σを算出する(ステップS42)。
【0106】
例えば、今回の処理対象の日が平日であり、処理対象の商品が「幕の内弁当」であったとし、直近期間の平日(月、火、水、木、金)の「幕の内弁当」の▲1▼時限(1時〜16時)の売上の合計が(4、5、3、5、3)個、欠品見込数の合計が(2、3、2、4、3)であったとすると、1便に関する各日の総需要数(売上+欠品見込数)は(6、8、5、9、6)となる。本例では、これを平均値μ、分散値(標準偏差)σ(この例で計算すると平均値μ=6.8個、分散値(標準偏差)σ=1.64個)の正規分布であるとして処理を行なっていく。
【0107】
次に、▲2▼時限に売れる前便(本例では3便)の単品別の期待販売数量Jを、以下の(5)式により算出する(ステップS43)。
期待販売数量J=持ち越し期待数量−廃棄期待数量 ・・・(5)
ここで、単品別の持ち越し期待数量/廃棄期待数量は、予め、当該1便に関する処理の前に行なわれているはずの、前便(3便)に関する処理において各単品の発注数(以下の式におけるn)が決められた後に、以下の算出式(6)、(7)により求めて記憶しておいた値を用いる。
【0108】
【数1】
Figure 0004388713
【0109】
【数2】
Figure 0004388713
【0110】
次に、商品原価テーブル29より、各単品別の1個当たりの原価、販売価格(売価)、及び粗利(=売価−原価)データを取得する(ステップS44)。商品原価テーブル29は、予め、単価テーブル14に基づいて作成されている(尚、商品原価テーブル29の一例を図16に示す)。
【0111】
そして、上記ステップS42、S43、S44で求めた各値(粗利額、原価額、μ,σ,J)を用いて、日別便別の期待利益/期待利益率を算出する(ステップS45)。
【0112】
期待利益は、各単品毎に、1個目を発注した場合の期待利益、2個目を発注した場合の期待利益、・・・、n個目を発注した場合の期待利益、・・・、最大規定数(予め、例えば20個等と設定しておく)を発注した場合の期待利益、というように、順次算出していくものであり、n個目の期待利益額(Mn)は以下の(8)式により算出される。
【0113】
Mn=粗利額×(1−Ф(μ,σ,n+J))−原価額×Ф(μ,σ,n+J) ・・・(8)
(Ф(μ,σ,n+J)は、累積正規分布関数平均μ、分散σの時の値n+Jにおける累積確率密度;EXCELを用いて算出する場合は、NORMDIST(n+J,μ,σ,TRUE)により求める。)
すなわち、簡単に言えば、Ф(μ,σ,n+J)は、その商品のn個目が売れない確率を意味する。また、売れる確率と売れない確率を足すと1(100%)になることより、(1−Ф(μ,σ,n+J)でその商品のn個目が売れる確率を意味している。よって、上記(8)式は、簡単に言えば以下の通りとなる。
【0114】
Mn=粗利額×n個目が売れる確率
−原価額×n個目が売れない確率
但し、(8)式において“n”ではなく“n+J”としていることより、基本的に、前便の持ち越し数量が多いほど、期待利益額は少なくなることになる(当然のことながら、例えば2個目が売れないのに3個目が売れるはずはないのであるから、期待利益額は、個数が大きいと小さくなる傾向となる)。
【0115】
また、正規分布は、上記の通り、売上数に対するものではなく、「売上数+欠品見込数」に対するものであるので、n個目が売れる確率の値には、欠品見込数が影響を与えている。よって、当然、期待利益額に影響する。
【0116】
また、各期待利益額を算出する毎に、その期待利益率を、以下の(9)式により求める。
期待利益率=期待利益額/販売価格 ・・・(9)
上記(9)式によれば、例えば期待利益額が100円の商品Aと期待利益額が50円の商品Bであり、期待利益額だけみれば商品Aの方が良いように思われる場合でも、例えば商品Aの販売価格が500円で商品Bの販売価格が100円であったならば、期待利益率は商品Bのほうが良くなる。一般に、販売価格が高い商品の方が商品1個当たりの粗利が高いので、期待利益額だけ見ると販売価格が高い商品の発注数が多くなる可能性があるので、期待利益率を求める。
【0117】
上記処理を、発注対象となる全ての商品について行ない、これをまとめた日別便別期待利益額/期待利益率テーブルを作成し、表示する(ステップS46)。
図17は、日別便別期待利益額/期待利益率テーブルの一例を示す図である。
【0118】
図示の例では、日別便別期待利益率テーブル31の例を示しており、上記期待利益額/期待利益率算出処理対象の便名101(本例では1便)、商品名102、売価103、原価104、粗利105等が表示され、更に粗利105の右側に示す‘1’〜‘5’の項目(上記最大規定数を20個と規定した場合には‘6’〜‘20’も存在するが、ここでは省略している)は、各々上記ステップS45で算出した「n個目を発注した場合の期待利益率」を意味する。
【0119】
続いて、図18に示すプロセスF56の処理により、まず、ユーザは、処理対象を全商品とするのか、それとも対象商品を限定するのか(逆に言えば例えば元々発注するつもりがない商品等は除外するのか)を判断し、何れかを選択/指示する(ステップS51)。
【0120】
ユーザの選択/指示が、対象商品限定ありであった場合には(ステップS51,YES)、続いて、例えば全商品名のリストを表示する等して、この中からユーザに処理対象の商品(または除外する商品)を指定させる等して、対象商品の選別を行わせる(ステップS52)。尚、これに限らず、過去の実績データより納品実績のある商品を対象商品としてもよい。
【0121】
上記期待利益率テーブル31の各レコードを順次読みこんでいき(ステップS53及びそのループ)、これを期待利益率の高い順にソートする処理を行う(ステップS54)。その際、上記ステップS52の処理を行なっていた場合には、対象商品のレコードのみを読み込んでいくものとし、対象外の商品のレコードは読みこまない。
【0122】
更に、ソートした期待利益率の最も高いものから、順次、発注金額累計を算出していく。尚、発注金額は、売価、原価のいずれであってもよいが、図19の例では売価により発注金額累計を算出している。
【0123】
これより、例えば図19に示すような全商品ソート結果テーブル(発注優先順位テーブル)32が作成/表示される(ステップS55)。
図19の例の全商品ソート結果テーブル(発注優先順位テーブル)32は、本処理対象の便名111(本例では1便)、商品名112、売価113、原価114、粗利115、発注n個目116、期待利益率117、及び発注金額累計118の各項目より成る。
【0124】
そして、プロセスG57の発注シミュレーションを実行する。
図20は、プロセスG57の発注シミュレーション処理を説明する為のフローチャート図である。
【0125】
まず、本処理で求めるものが、発注予算内で最大限の利益が期待できる発注の仕方を求めるものであるのか、発注予算に関係なく最大限の利益が期待できる発注の仕方を求めるものであるのかをユーザに判断/入力させる。
【0126】
発注予算内とする場合には(ステップS61,YES)、ユーザ等に発注予算の設定/入力を行なわせる(ステップS62)。
そして、上記プロセスF56で作成された発注優先順位テーブル32の先頭から(つまり、期待利益率が高いものから)順次1つずつレコードを読みこんで(ステップS63及びそのループ)、発注シミュレーション結果テーブルを順次作成していく(ステップS65)処理を、読み出したレコードの「発注金額累計」118の値が発注予算以上となる(ステップS64,YES)レコードが現われるまで、繰り返し行なっていくものである。
【0127】
例えば、本例では、発注予算が1,000円であるとし、図19の例を用いると、最初のレコードの発注金額累計は130円であるので、ステップS64の判定はNOとなり、ステップS65の処理に移る。ステップS65では、このレコードをそれまでに作成された発注シミュレーション結果テーブル33に追加することで、発注シミュレーション結果テーブル33を順次作成していく(ステップS65)。その際、このレコードの「発注n個目」の値を、図21に示す最適発注数126とする。尚、後にこの商品と同一商品のレコードが発注予算枠内に存在し、ステップS65の処理が行なわれた場合には、そのレコードの「発注n個目」116の値により、最適発注数126の値が更新されることになる。
【0128】
そして、ステップS63の処理に戻り、次のレコードを読み出して、同様の処理を行なっていく。上記図19の例では、商品「おべんとうA」のレコードの処理において、レコード累計金額(=1,420)≧発注予算となるので(ステップS64,YES)、ステップS69の処理に移る。
【0129】
一方、発注予算に関係なく最大限の利益が期待できる発注の仕方を求める場合の処理(ステップS66、S67、S68)については、ステップS69の処理に移行する条件が違う(すなわち、期待利益率が‘0’以下のレコードが現われるまで処理を繰り返す)ことを除けば、ステップS63、S64、S65の処理と同様の処理を行うものであるので、特に説明しない。
【0130】
発注シミュレーション結果テーブル33は、この商品「おべんとうA」のレコードの直前のレコードまでについてのステップS65の処理により作成されているので、これを表示する。更に期待利益額テーブル30を用いて期待利益額のトータル値(本例では1便トータルの期待利益額)が求まる。また総発注額も求まるので、これらを、発注シミュレーション結果テーブル33と共に表示する。
【0131】
この表示例を、図22に示す。但し、この段階では、上記最適発注数126に応じた発注額、利益は算出/表示されているが、シミュレーション結果に応じた発注額、利益はまだ算出/表示されていない。これについては後述する。
【0132】
図21は、発注シミュレーション結果テーブル33の一例を示す図である。。
図示の発注シミュレーション結果テーブル33は、便名121、商品名122、売価123、原価124、粗利125、最適発注数126、及び実発注数127の各項目より成る。
【0133】
便名121、商品名122、売価123、原価124、粗利125についての説明は省略する。
最適発注数126については、上述した通りであり、例えば、図19において商品「おべんとうA」のレコードの前までに存在するレコードの商品の中で、「発注n個目」が‘2’のレコードが存在している商品「おにぎりD」、「おにぎりB」の最適発注数は‘2’、それ以外の商品の最適発注数は‘1’となっている。また、当然、商品「おべんとうA」及び発注1個目の期待利益率がこれより低い商品は、発注候補から外されることになる。
【0134】
ユーザは、システムが推奨する(最大利益が期待できる)発注対象商品及びその発注数(最適発注数126)をそのまま実際の発注数量としてもよいが、これを参考にしながら図21に示す「実発注数」127の項目に任意の発注数を入力していってもよい。
【0135】
すなわち、ステップS69の段階では、未だ、実発注数127の項目には何もデータは入っていない。例えば図22に示す表示画面上で、必要に応じて、ユーザが入力していくものである。
【0136】
ユーザが発注数量を変更したい場合には(ステップS70,YES)、表示画面上で実発注数127の項目に任意の発注数を入力させる(ステップS71)。
これより、発注数が変更された(最適発注数126の値とは違う値が入力された)レコードについては、再度、期待利益額テーブル30から対応するデータを読み込んで(ステップS72)、再度、上記期待利益額のトータル値及び総発注額を算出する処理を実行し、この算出結果を図22のシミュレーション結果として表示する(ステップS73)。
【0137】
ユーザは、この結果を見て、未だ納得がいかない場合には、再度、実発注数127のデータを入力し直し、ステップS70〜ステップS73の処理が繰り返されることになる。そして、納得がいったら(ステップS70,NO)、そのときの実発注数127で発注数量が確定する(ステップS74)。
【0138】
図23(a)〜(e)は、簡単な一例を用いて、期待利益率算出から発注優先順位テーブル作成により、最適発注数及び実発注数を決める過程を説明する為の図である。
【0139】
同図においては、対象商品は、「弁当A」、「弁当B」のみとする。
同図(a)には、これらの各商品の販売価格、仕入価格、粗利(ステップS45で得る)、及び上記ステップS41で取得した単品別の過去(直近期間)内のこれら各対象商品の販売日(本例では5日分とする)の総需要数(売上数+欠品見込数)の一例が示され、更にこれに基づいて上記ステップS41、S42の処理で算出された単品別の平均値μ、分散値(標準偏差)σが示されている。
【0140】
同図(b)には、同図(a)のデータに基づいて算出された各商品毎の販売確率を示す。ここで、販売確率とは、上記ステップS45の処理途中で得られる(1−Ф(μ,σ,n+J))のことであり、その商品のn個目が売れる確率を意味する。尚、Ф(μ,σ,n+J)は、上記の通り、累積確率密度のことである。
【0141】
同図(c)には、これら「弁当A」、「弁当B」のみを対象として求めた期待利益率テーブル31の一例を示し、ここでは発注1個目〜発注9個目までの値を求めている。
【0142】
これらを、期待利益率の高い順にソートすると、同図(d)に示すような発注優先順位テーブルが作成される。図(c)の期待利益率の各数値に従えば、図(d)に示す通り、最上位から順に、弁当Aの発注1個目、弁当Aの発注2個目、弁当Aの発注3個目、弁当Aの発注4個目、弁当Bの発注1個目、弁当Bの発注2個目、・・・という順にソートされることになる。尚、図示の通り、期待利益率が同じものがある場合には、発注n個目のnの値が小さいほうが上位となる。
【0143】
この例において、図20のステップS61でYESで、ステップS62で発注予算を1500円に設定したものとすると、図23(d)のNO.6のレコード(弁当Bの発注2個目のレコード)を読み込んで図20のステップS64の判定をした時点で判定がYESとなり、それまでのレコード(すなわちNO.1〜NO.5までのレコード)によりステップS65の処理により作成されていた発注シミュレーション結果テーブル33の内容は、図23(e)に示す通りとなる。
【0144】
すなわち、この場合の最適発注数は、弁当Aが4個、弁当Bが1個となる(図(c)を見れば、5個注文する場合の全ての組み合わせの中で、弁当Aが4個、弁当Bが1個の組み合わせが最適となっている(両者の期待利益率の和が最も大きいもの)ことからも、利益基準での最適な発注数が得られていることが分かるであろう)。
【0145】
ここで例えば、この最適発注数の表示を見たユーザが、発注予算は1500円と設定したが、やはり弁当は合計で6個発注したいと思ったとしたら、図23(e)に示す通り、実発注数は弁当Aが4個、弁当Bが2個としてもよい。
【0146】
一方、図20のステップS61でNOとし、発注予算の制限なく、最大限の利益が期待できる発注量を求めた場合には、NO.1〜NO.7までにレコードにより発注シミュレーション結果テーブル33が作成されるので、この場合の最適発注数は、弁当Aが4個、弁当Bが3個となる。
【0147】
尚、上記手法では、商品カテゴリに関係なく最大利益のみを追及する為、例えば極端な場合、弁当類ばかりを発注し、おにぎり類は全く発注されないという事態も考えられ、これは実際の営業上まずいので、例えば弁当類、おにぎり類等それぞれに発注数量枠(または発注金額枠)を設け、この枠を越える分については他の商品の発注分にまわすようにしてもよい。
【0148】
また、尚、現実には、頻繁に商品の改廃が行なわれる。上記説明では新商品については処理対象としていない(当然、過去の販売データがないので)が、新商品については通常本部からの指導により発注数が決められているので(各店舗の店長が独自に決める等してもよいが、いずれにしても)予め新商品の発注数は決められている。よって、このような場合、この新商品の発注数分を指し引いた数を、例えば上記弁当Aと弁当Bとで配分すればよい(例えば、上記設定入力する発注予算を「本来の発注予算−新商品の発注金額」とすればよい)。
【0149】
また、尚、上記発注予算に応じた最適発注数の算出は、特に、外的要因により仕入額が変動する場合に特に有効である。例えば、天候の変化(台風、雪等)や近隣のイベント(花見や道路工事など)の外的要因によって来客数の変動が見込まれる場合、仕入総額を変動させる必要があり、この仕入総額に応じて各商品の数量を調整する必要がある。本例のシステムによれば、このような場合、自動的に、仕入総額(発注予算)の変動に応じた最適な発注数を提案するので、ユーザは、効率良く適切に各商品の数量を調整することができる。
【0150】
また、本システムを利用していくことにより、店舗の利益向上につながり、この改善利益を原資に発注予算を拡大し、単品発注の最適化を実現し、更にこれが販売機会拡大をもたらし売上向上につながるというような、良いサイクルに入ることが期待できる。
【0151】
図24は、本実施の形態による日配品発注最適化システムを実現する情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
同図に示す情報処理装置130は、CPU131、メモリ132、入力装置133、出力装置134、外部記憶装置135、媒体駆動装置136、ネットワーク接続装置137等を有し、これらがバス138に接続された構成となっている。同図に示す構成は一例であり、これに限るものではない。
【0152】
CPU131は、当該情報処理装置130全体を制御する中央処理装置である。
メモリ132は、プログラム実行、データ更新等の際に、外部記憶装置135(あるいは可搬記憶媒体139)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CPU131は、メモリ132に読み出したプログラム/データを用いて、上述してある各種処理を実行する。
【0153】
入力装置133は、例えば、キーボード、マウス等であり、ユーザが例えば上記図3の設定画面上等で入力を行う為の構成である。
出力装置134は、ディスプレイ等であり、例えば設定画面や処理途中、処理結果としての上述した各種テーブルを表示する。
【0154】
外部記憶装置135は、例えば磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置等であり、上記各種処理を実行させて、上述してきた日配品発注最適化支援システムとしての各種機能を実現させる為のプログラム等が格納されている。
【0155】
媒体駆動装置136は、可搬記憶媒体139に記憶されているプログラム/データ等を読み出す。可搬記憶媒体139は、例えば、FD(フロッピーディスク)、CD−ROM、その他、DVD、光磁気ディスク等である。
【0156】
ネットワーク接続装置137は、ネットワークに接続して、例えば、上記図2の各店舗または本部のデータベース10から必要なデータを入力したり、発注システム34に発注内容を出力する為の構成である。
【0157】
図25は、記録媒体の一例を示す図である。
図示のように、上記プログラム/データは、可搬記憶媒体139に記憶されているプログラム/データ等を、情報処理装置側にロードして、メモリ132に格納し実行するものであってもよいし、また、上記プログラム/データは、ネットワーク接続装置137により接続しているネットワーク(インターネット等)を介して、外部の情報提供者側の装置141の記憶装置142に記憶されているプログラム/データをダウンロードするものであってもよい。
【0158】
また、本発明は、上記プログラム自体として構成することもできる。
(付記1) 過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各商品毎に、各商品の特定個数までの各個毎の期待利益を算出し、全商品の算出結果を対象として期待利益が高い順にソートする期待利益順発注優先順位作成手段と、
該期待利益順発注優先順位作成手段の処理結果に基づいて、最適発注パターンを算出する最適発注パターン算出手段と、
を有することを特徴とする日配品発注最適化支援システム。
(付記2) 過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める売上シェア分析手段と、
該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の各商品毎の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、各商品毎に、時間帯別欠品見込数を算出する欠品見込数算出手段とを更に有し、
前記期待利益順発注優先順位作成手段は、前記販売実績データと該時間帯別欠品見込数とに基づいて、前記期待利益の算出を行うことを特徴とする付記1記載の日配品発注最適化支援システム。
(付記3) 前記期待利益の算出は、前便の処理において算出されていた前便からの持ち越し見込数量も考慮して行うことを特徴とする付記1または2記載の日配品発注最適化支援システム。
(付記4) 過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、休日か平日かによってまたは曜日によって売上特性に違いがあるか否かを判定する曜日特性分析手段を更に備え、
該曜日特性分析手段により売上特性に違いがあると判定された場合、前記期待利益順発注優先順位作成手段または/及び前記欠品見込数算出手段は、休日/平日別または曜日別の前記過去の直近期間内の販売実績データまたは/及び各時間帯別の売上シェアに基づいて処理を行うことを特徴とする付記1〜3の何れかに記載の日配品発注最適化支援システム。
(付記5) 前記期待利益順発注優先順位作成手段は、各商品毎に、前記販売実績データより得られる各日毎の総売上または総需要値を平均μ、標準偏差σの正規分布として累積正規分布関数に当てはめた場合の各商品の特定個数までの各個毎の累積確率密度を求め、該累積確率密度と各商品の原価、粗利、販売価格とにより前記期待利益を算出することを特徴とする付記1〜4の何れかに記載の日配品発注最適化支援システム。
(付記6) 前記最適発注パターン算出手段により算出される最適発注パターンと該最適発注パターンに応じた総発注額、総利益額を算出して表示すると共に、入力される実発注数に応じた総発注額、総利益額を算出して表示する発注シミュレーション手段を更に有することを特徴とする付記1〜5の何れかに記載の日配品発注最適化支援システム。
(付記7) 過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める売上シェア分析手段と、
該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出する欠品見込数算出手段と
該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示する潜在力算出手段と、
を有することを特徴とする日配品発注最適化支援システム。
(付記8) 過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、休日か平日かによってまたは曜日によって売上特性に違いがあるか否かを判定する曜日特性分析手段を更に備え、
該曜日特性分析手段により売上特性に違いがあると判定された場合、前記欠品見込数算出手段は、休日/平日別または曜日別の前記過去の直近期間内の販売実績データ/各時間帯別の売上シェアに基づいて処理を行うことを特徴とする付記7記載の日配品発注最適化支援システム。
(付記9) 過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各商品毎に、各商品の特定個数までの各個毎の期待利益を算出し、全商品の算出結果を対象として期待利益が高い順にソートし、
該ソート結果に基づいて、最適発注パターンを算出することを特徴とする日配品発注最適化支援方法。
(付記10) 過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求め、
該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出し、
該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示することを特徴とする日配品発注最適化支援方法。
(付記11) コンピュータに、
過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各商品毎に、各商品の特定個数までの各個毎の期待利益を算出し、全商品の算出結果を対象として期待利益が高い順にソートする機能と、
該ソート結果に基づいて、最適発注パターンを算出する機能と、
を実現させるためのプログラム。
(付記12) コンピュータに、
過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める機能と、
該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出する機能と、
該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
(付記13) コンピュータにおいて用いられたとき、
過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各商品毎に、各商品の特定個数までの各個毎の期待利益を算出し、全商品の算出結果を対象として期待利益が高い順にソートする機能と、
該ソート結果に基づいて、最適発注パターンを算出する機能と、
を実現させるプログラムを記録した前記コンピュータ読取り可能な記録媒体。
(付記14) コンピュータにおいて用いられたとき、
過去の直近期間内の販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める機能と、
該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出する機能と、
該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示する機能と、
を実現させるプログラムを記録した前記コンピュータ読取り可能な記録媒体。
【0159】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の日配品発注最適化システム、その方法によれば、利益基準で最適な発注パターン(どの商品を何個発注するのか)が提示され、これに基づく容易且つ適正な発注の判断が行なえ、販売機会ロスの減少を図れ、適正な売れ筋・死に筋商品管理を行なえるように支援できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態による日配品発注最適化システム全体の概略的な構成図である。
【図3】日配品発注最適化システムを用いる最適化/発注処理全体の概略フローチャートである。
【図4】日配品発注最適化支援の為の分析プロセスを概略的に示す図である。
【図5】プロセスBの詳細処理フローチャート図である。
【図6】(a)は売上明細テーブル、(b)は平日休日別売上合計テーブル、(c)は平日/休日別時間帯別売上シェアテーブルの一例を示す図である。
【図7】プロセスCの詳細処理フローチャート図である。
【図8】(a)は便別納品テーブル、(b)は便別商品売上金額テーブルの一例を示す図である。
【図9】各時間帯毎の在庫数の算出の様子を示す図である。
【図10】時刻別欠品見込数の算出方法を一例を示して概略的に説明する為の図である。
【図11】単品別時刻別欠品数テーブルの一例と、その欠品見込数の算出方法の一例を示す図である。
【図12】プロセスDの潜在力算出処理を説明する為のフローチャート図である。
【図13】単品別潜在力テーブルの一例を示す図である。
【図14】プロセスEの処理を示すフローチャート図である。
【図15】図14の処理を一例を示して説明する為の図である。
【図16】商品原価テーブルの一例を示す図である。
【図17】期待利益率テーブルの一例を示す図である。
【図18】プロセスFの処理を示すフローチャート図である。
【図19】全商品ソート結果テーブル(発注優先順位テーブル)の一例を示す図である。
【図20】プロセスGの発注シミュレーション処理を説明する為のフローチャート図である。
【図21】発注シミュレーション結果テーブルの一例を示す図である。
【図22】発注シミュレーション結果の表示例を示す図である。
【図23】(a)〜(e)は、簡単な一例を用い、期待利益率算出からの発注優先順位テーブル作成により、最適発注数及び実発注数を決める過程を説明する為の図である。
【図24】本実施の形態による日配品発注最適化システムを実現する情報処理装置のハッドウェア構成の一例を示す図である。
【図25】記録媒体を示す図である。
【符号の説明】
1 期待利益順発注優先順位作成部
2 最適発注パターン算出/表示部
3 発注シミュレーション部
4 売上シェア分析部
5 欠品見込数算出部
6 潜在力算出/表示部
7 曜日特性分析部
8 データ入力部
10 店舗または本部のデータベース
11 売上明細テーブル
12 納品明細テーブル
13 商品廃棄明細テーブル
14 単価テーブル
20 日配品発注最適化支援システム
21 平日/休日別売上合計テーブル
22 平日/休日別時間帯別売上シェアテーブル
23 便別納品テーブル
24 便別商品売上金額テーブル
25 便別廃棄商品テーブル
26 単品別時刻別在庫数テーブル
27 単品別時刻別欠品数テーブル
28 単品別潜在力テーブル
29 商品原価テーブル
30 日別便別期待利益額テーブル
31 日別便別期待利益率テーブル
32 全商品ソート結果テーブル(発注優先順位テーブル)
33 シミュレーション結果テーブル
34 発注システム
41 休日設定画面
42 分析条件設定画面
43 データ期間
44 発注限度額
45 便の時間設定
51 プロセスA
52 プロセスB
53 プロセスC
54 プロセスD
55 プロセスE
56 プロセスF
57 プロセスG
61 納品(1便)
62 売上(1便)
63 廃棄(1便)
64 在庫(1便)
65 納品(2便)
66 売上(2便)
67 廃棄(2便)
68 在庫(2便)
69 納品(2便)
70 売上(2便)
71 廃棄(2便)
72 在庫(2便)
73 売上(全体)
74 在庫(全体)
75 売上シェア
81 在庫フラグ
82 時間帯別シェア
83 在庫フラグ×時間帯別シェア
84 発注数(=納品)
85 販売数(=売上)
86 廃棄数
87 欠品見込数
91 販売日数
92 総発注数
93 総実売上数
94 1日当たりの売上数
95 総廃棄数
96 総欠品数
97 総計算需要値数
98 1日当たりの総計算需要値数
99 潜在力
101 便名
102 商品名
103 売価
104 原価
105 粗利
106 「n個目を発注した場合の期待利益率」
111 便名
112 商品名
113 売価
114 原価
115 粗利
116 発注n個目
117 期待利益率
118 発注金額累計
121 便名
122 商品名
123 売価
124 原価
125 粗利
126 最適発注数
127 実発注数
130 情報処理装置
131 CPU
132 メモリ
133 入力装置
134 出力装置
135 外部記憶装置
136 媒体駆動装置装置
137 ネットワーク接続装置
138 バス
139 可搬記憶媒体
141 情報提供者側の装置
142 記憶装置

Claims (10)

  1. 商品と販売日毎の実際の販売数とを関連付けて記録した販売実績データをもとに、該商品の1個目から所定個数目が売れない確率を1個目から所定個数分まで各々で求め、
    前記求めた1個目から所定個数目が売れない各々の確率と、商品の原価と粗利とを関連付けて記録した商品原価テーブルを用いて1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を求め、商品と該商品を1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を関連付けて期待利益テーブルに記録し、
    前記期待利益テーブルの期待利益の大きなものからソートし、商品と発注個数と発注金額累計とを関連付けてもつ全商品ソート結果テーブルを作成する期待利益順発注優先順位作成手段と、
    発注予算が指定されると、前記全商品ソート結果テーブルを参照し、期待利益が多いものから発注累計金額が指定された発注予算を超えるまでの記録を読み込んで表示を行う最適発注パターン算出手段と、
    を有することを特徴とする日配品発注最適化支援システム。
  2. 前記販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める売上シェア分析手段と、
    該各時間帯別の売上シェアと、前記販売実績データ、各便の各商品毎の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、各商品毎に、時間帯別欠品見込数を算出する欠品見込数算出手段とを更に有し、
    前記期待利益順発注優先順位作成手段は、前記販売実績データと該時間帯別欠品見込数とに基づいて、前記期待利益の算出を行うことを特徴とする請求項1記載の日配品発注最適化支援システム。
  3. 前記期待利益の算出は、前便の処理において算出されていた前便からの持ち越し見込数量も考慮して行うことを特徴とする請求項1または2記載の日配品発注最適化支援システム。
  4. 前記販売実績データに基づいて、休日か平日かによってまたは曜日によって売上特性に違いがあるか否かを判定する曜日特性分析手段を更に備え、
    該曜日特性分析手段により売上特性に違いがあると判定された場合、前記期待利益順発注優先順位作成手段または/及び前記欠品見込数算出手段は、休日/平日別または曜日別の前記過去の直近期間内の販売実績データまたは/及び各時間帯別の売上シェアに基づいて処理を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の日配品発注最適化支援システム。
  5. 前記販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める売上シェア分析手段と、
    該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出する欠品見込数算出手段と該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示する潜在力算出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載する日配品発注最適化支援システム。
  6. 商品と販売日毎の実際の販売数とを関連付けて記録した販売実績データをもとに、該商品の1個目から所定個数目が売れない確率を1個目から所定個数分まで各々で求め、
    前記求めた1個目から所定個数目が売れない各々の確率と、商品の原価と粗利とを関連付けて記録した商品原価テーブルを用いて1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を求め、商品と該商品を1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を関連付けて期待利益テーブルに記録し、
    前記期待利益テーブルの期待利益の大きなものからソートし、商品と発注個数と発注金額累計とを関連付けてもつ全商品ソート結果テーブルを作成する期待利益順発注優先順位作成処理と、
    発注予算が指定されると、前記全商品ソート結果テーブルを参照し、期待利益が多いものから発注累計金額が指定された発注予算を超えるまでの記録を読み込んで表示を行う最適発注パターン算出処理と、
    を行うことを特徴とする日配品発注最適化支援方法。
  7. 前記販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求め、
    該各時間帯別の売上シェアと、前記販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出し、
    該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示することを特徴とする請求項6記載の日配品発注最適化支援方法。
  8. 商品と販売日毎の実際の販売数とを関連付けて記録した販売実績データをもとに、該商品の1個目から所定個数目が売れない確率を1個目から所定個数分まで各々で求め、
    前記求めた1個目から所定個数目が売れない各々の確率と、商品の原価と粗利とを関連付けて記録した商品原価テーブルを用いて1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を求め、商品と該商品を1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を関連付けて期待利益テーブルに記録し、
    前記期待利益テーブルの期待利益の大きなものからソートし、商品と発注個数と発注金額累計とを関連付けてもつ全商品ソート結果テーブルを作成する期待利益順発注優先順位作成処理と、
    発注予算が指定されると、前記全商品ソート結果テーブルを参照し、期待利益が多いものから発注累計金額が指定された発注予算を超えるまでの記録を読み込んで表示を行う最適発注パターン算出処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 前記販売実績データに基づいて、各時間帯別の売上シェアを求める処理と、
    該各時間帯別の売上シェアと、過去の直近期間内の販売実績データ、各便の納品数、設定される各便の納品時間/廃棄時間に基づいて、時間帯別欠品見込数を算出する処理と、
    該時間帯別欠品見込数を用いて、商品の潜在力を算出し表示する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
  10. 商品と販売日毎の実際の販売数とを関連付けて記録した販売実績データをもとに、該商品の1個目から所定個数目が売れない確率を1個目から所定個数分まで各々で求め、
    前記求めた1個目から所定個数目が売れない各々の確率と、商品の原価と粗利とを関連付けて記録した商品原価テーブルを用いて1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を求め、商品と該商品を1個目から所定個数を発注した際の各々の個数での期待利益を関連付けて期待利益テーブルに記録し、
    前記期待利益テーブルの期待利益の大きなものからソートし、商品と発注個数と発注金額累計とを関連付けてもつ全商品ソート結果テーブルを作成する期待利益順発注優先順位作成処理と、
    発注予算が指定されると、前記全商品ソート結果テーブルを参照し、期待利益が多いものから発注累計金額が指定された発注予算を超えるまでの記録を読み込んで表示を行う最適発注パターン算出処理と、
    を実現させるプログラムを記録したコンピュータが読取り可能な記録媒体。
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