JP4386727B2 - 割り当てられた時間期間における送信のための最適な送信フォーマットの選択 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
この発明は一般に通信システムに関し、特に、単一のユーザのためまたは複数のユーザーへの同時送信のための最適な送信フォーマットを選択するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信の分野は、例えば、携帯電話、ページング、無線ローカルループ、パーソナルデジタルアシスタンツ(PDAs)、インターネット電話、および衛星通信システムを含む多くのアプリケーションを有する。特に重要なアプリケーションは、移動加入者のための携帯電話である。ここで使用されるように、「セルラー」システムという用語は、セルラー周波数およびパーソナル通信サービス(PCS)周波数の両方を含む。例えば、周波数分割多重アクセス(FDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、および符号分割多重アクセス(CDMA)を含むそのような携帯電話システムのために種々の無線インターフェースが開発されてきた。それに関連して、例えば米国のアナログ携帯電話方式(AMPS)、欧州の携帯電話方式(GSM)、および暫定規格95(IS−95)を含む種々の国内、および国際規格が確立されてきた。IS−95およびその派生物であるIS−95A、IS−95B、ANSI J−STD−008(しばしばここでは、集合的にIS−95と呼ぶ)、および高速データ転送速度システム案が米電子通信工業会(TIA)および他の良く知られた規格団体により普及されている。
【0003】
IS−95規格の使用に従って構成される携帯電話システムは、CDMA信号処理技術を採用して、高効率で堅固な携帯電話サービスを提供する。IS−95規格の使用に従って実質的に構成された例示携帯電話システムは、この発明の譲受人に譲渡され、参照することによりここに組み込まれる米国特許番号5,103,459および4,901,307に記載されている。CDMA技術を利用した例示システムは、TIAにより発行されたcdma2000ITU−R送信技術(RTT)候補提案(ここでは、cdma2000と呼ぶ)である。cdma2000のための規格は、IS−2000のドラフトバージョンにおいて与えられ、TIAにより承認された。もうひとつのCDMA規格は、第三世代パートナーシッププロジェクト「3GPP」、文献番号、3G TS 25.211、3G TS 25.212、3G TS 25.213および3G TS 25.214に具現化されるW−CDMA規格である。
【0004】
上で引用した電気通信規格は、実施できる種々の通信システムのいくつかの例に過ぎない。しかし、これらの例全部について問題がある。すなわち、複数のユーザーは、限られたシステムリソースを共有しなければならない。実際のシステム実施に従って、周波数帯域幅、時間、送信電力、または拡散符号割り当てのようなリソースは、一般に、システム内の複数のユーザーにより共有される。これらのシステムリソースを割り当てるとき、公平性および効率性の問題をサービスプロバイダーにより考慮しなければならない。FDMAシステムにおいて、システム帯域幅は、多くの周波数チャネルに分割され、各周波数チャネルは、一人のユーザーに割り当てられる。TDMAシステムにおいて、システム帯域幅は、多くのタイムスロットに分割され、各タイムスロットが一人のユーザーに割り当てられる。CDMAシステムにおいて、システム帯域幅は、拡散符号を用いてすべてのユーザーの間で同時共有され、各ユーザーには拡散符号が割り当てられる。
【0005】
TDMAシステムおよびCDMAシステムのように、パケット化されたフォーマットでデータトラヒックを送信することができるシステムにおいて、複数のユーザーの効率的なスケジューリングは、システム性能の重要な観点である。一般的なTDMAシステムにおいて、一人のユーザーのみが1スロットにスケジュールすることができる。スロットは、所定数のビットを運ぶ時間の単位である。スロットのサイズは、システム設計制約に従って変化させることができる。スロットにおける送信のためのデータのスケジューリングは、一般に、データがユーザーに対して指定されているかどうか、およびチャネルの品質が受け入れ可能なパラメーター内にあるかどうかに基づく。しかしながら、何故このスケジューリング方法がシステム性能を最適化するために不適当であるかのいくつかの理由がある。
【0006】
このスケジューリング方法に関する1つの非効率な問題は、あるユーザーに対して指定されたデータ量がシステムのデータ移送能力より小さいときに生じる。チャネルの品質が非常に高いなら、大量のデータビットを割り当てられた時間期間で潜在的に移送することができる。しかしながら、移送される実際のデータが潜在的なデータ能力未満なら、「太ったパイプ」は、システムスループットの観点から非効率である。システムスループットは、オリジナル情報ビットが実際に受信された速度により決定され、これは、スロット化されたチャネル内に送信されたビットの速度とは異なる点に留意する必要がある。情報ビットは、送信する前に符号化され、インターリーブされ、変調されるので、チャネル上を実際に移動する送信ビットの数は、オリジナルの情報ビットの数と大きく変化する。
【0007】
もうひとつの非効率な問題は、量子化損失から生じる。通信システムの実施を簡単にし、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、種々のパラメーターが限定された数の量子化レベルで量子化される。例えば、パケットで送信されるペイロードビットの数、変調フォーマット、およびフレーム期間は、一般に、許容される量子化レベルに丸められたパラメーターである。送信フォーマットの量子化の性質により、スロットで実際に送信される情報ビットの数と、量子化がなかったなら、システムがサポートすることができるビットの数との間にはほとんどの場合、ギャップがある。例えば、システムが、9.6kbpsおよび19.2kbpsのデータ速度を有しているなら、システムはこれらの2つの速度の一方でしか送信することができない。ユーザーに対してチャネルが15kbpsをサポートすることができると仮定する。しかしながら、成功を保証するために、システムは、データ送信速度の量子化により9.6kbpsの送信速度を割り当てるであろう。それゆえ、5.4kbpsの損失がある。
【0008】
ここに記載される実施形態は、一般的にTDMAシステムの場合である、スロットあたり1ユーザーよりもむしろ1送信スロット内で複数のユーザーをシステムがスケジュール可能にすることにより、上述の非効率の問題を解決する。TDMA構造にCDMA技術を利用することにより、複数のユーザーは、システムスループットを最適化するために、「太ったパイプ」を占有するようにスケジュールされるであろう。実施形態は、組み合わされたTDMA/CDMAシステムのスロットにおいてスケジュールされる複数のユーザーの各々の送信フォーマットを選択する方法および装置を記載する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述したニーズに対処する方法および装置がここに提供される。ひとつの観点において、基地局から少なくとも1つの遠隔局にデータを送信するための方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの遠隔局の各々の優先度を決定し、少なくとも1つの遠隔局の各々の優先度を用いて、少なくとも1つの送信フォーマットを決定し、選択された送信フォーマットに従って、データペイロードをメッセージフレーム内にフォーマット化し、選択された送信フォーマットは、少なくとも1つの送信フレームから選択され、メッセージフレームを遠隔局に送信することを備える。
【0010】
他の観点において、基地局からの複数の同時送信のための送信フォーマットを選択するための方法が提供される。複数の同時送信の各々は異なる遠隔局のためのものであり、各遠隔局の優先レベルを決定し、目的関数内で各遠隔局の優先レベルを使用し、および目的関数の値に基づいて複数の同時送信の各々の送信フォーマットを選択することを備える。
【0011】
他の観点において、遠隔局への送信のための送信フォーマットを選択するための方法が提供される。この方法は、遠隔局のための複数の可能な送信フォーマットを選択し、遠隔局のための複数の可能な送信フォーマットのいずれが、最も少ないウオルシュ符号を使用するかを決定し、最も少ない符号を有するウオルシュ符号を有する送信フォーマットに従って遠隔局に対する送信をフォーマット化し、2以上の複数の可能な送信フォーマットが最も少ないウオルシュ符号を使用するなら、最も少ないウオルシュ符号を使用する複数の可能な送信フォーマットのいずれが最も少ない送信電力量をさらに使用するかを決定し、最も少ないウオルシュ符号および最も少ない送信電力量を有する送信フォーマットに従って遠隔局に対する送信をフォーマット化することを備える。
【0012】
他の観点において、システムスループットを最適化するために、複数の遠隔局に対する同時送信をスケジュールする方法が提供される。この方法は、第1の遠隔局および複数の遠隔局のためのすべての支持可能な送信フォーマットセットを決定し、支持可能な送信フォーマットセットの各々に従ってすべての未使用のシステムリソースを決定し、支持可能な送信フォーマットの各々を用いて目的関数を評価し、1つの送信フォーマットセットのみが目的関数評価の基準を満足するなら、目的関数評価の基準を満足する送信フォーマットに従って、第1の遠隔局および複数の遠隔局に同時送信し、支持可能な送信フォーマットセットからの複数の送信フォーマットセットが目的関数評価の基準を満足するなら、ウオルシュ符号の数に基づいて複数の送信フォーマットセットの1つを選択し、選択した送信フォーマットセットに従って第1の遠隔局および複数の遠隔局に同時送信することを備える。
【0013】
他の観点において、種々の装置が上述した方法観点を実行するように構成される。例えば、1つの観点において、メモリ素子およびメモリ素子内に記憶された命令群を実行するように構成されたプロセッサを備え、命令群は、遠隔局のための複数の可能な送信フォーマットを選択し、遠隔局のための複数の送信フォーマットのいずれが最も少ないウオルシュ符号を使用するかを決定し、最も少ないウオルシュ符号を有する送信フォーマットに従って、遠隔局に対する送信をフォーマット化し、2以上の複数の可能な送信フォーマットが最も少ないウオルシュ符号を使用するなら、最も少ないウオルシュ符号を有する複数の可能な送信フォーマットのいずれが、最も少ない送信電力量を使用するかを決定し、最も少ないウオルシュ符号および最小送信電力量を有する送信フォーマットに従って、遠隔局に対する送信をフォーマット化するためのものである。
【0014】
他の観点において、メモリ素子と、メモリ素子内に記憶された他の命令群を実行するように構成されるプロセッサが提供される。命令群は、第1の遠隔局および複数の遠隔局のためのすべての支持可能な送信フォーマットを決定し、支持可能な送信フォーマットセットの各々に従って、すべての未使用のシステムリソースを決定し、支持可能な送信フォーマットセットの各々を用いて目的関数を評価し、1つの送信フォーマットのみが、目的関数評価の基準を満足するなら、目的関数評価の基準を満足する送信フォーマットセットに従って、第1の遠隔局および複数の遠隔局に同時に送信し、支持可能な送信フォーマットセットからの複数の送信フォーマットセットが目的関数評価の基準を満足するなら、ウオルシュ符号の数に基づいて複数の送信フォーマットセットの1つを選択し、選択された送信フォーマットセットに従って第1の遠隔局および複数の遠隔局に同時に送信するためのものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に示すように、無線通信ネットワーク10は、一般に、複数の移動局(加入者装置またはユーザー機器とも呼ばれる)12a−12d、複数の基地局(基地局トランシーバー(BTSs)またはノードBとも呼ばれる)、基地局コントローラ(BSC)(無線ネットワークコントローラまたはパケットコントロール機能16とも呼ばれる)、移動体通信網向け交換機(MSC)または交換台、パケットデータサービングノード(PDSN)またはインターネットワーキング機能(IWF)20、一般の加入電話網(PSTN)22(一般には、電話会社)、およびインターネットプロトコル(IP)ネットワーク24(一般にはインターネット)を含む。簡単のために、4つの移動局12a−12d、3つの基地局14a−14c、1つのBSC16、1つのMSC18、および1つのPDSN20が示される。いかなる数の移動局12、基地局14、BSCs16、MSCs18、およびPDSNs20も存在し得ることは当業者により理解されるであろう。
【0016】
一実施形態において、無線通信ネットワーク10は、パケットデータサービスネットワークである。移動局12aー12dは、携帯電話、IPベースのウエブブラウザアプリケーションを実行するラップトップコンピュータに接続される携帯電話、ハンズフリーカーキットに関連する携帯電話、IPベースのウエブブラウザアプリケーションを実行するパーソナルデータアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータに組み込まれた無線通信モジュール、または、無線ローカルループまたはメーター読取りシステムに見出される可能性があるような固定位置通信モジュールのような、いかなる数の異なるタイプの無線通信装置であってよい。最も一般的な実施形態において、移動局は、いかなるタイプの通信装置であってもよい。
【0017】
移動局12a−12dは、例えば、EIA/TIA/IS−707規格に記載されるような1つ以上の無線パケットデータプロトコルを実行するように有利に構成してもよい。特定の実施形態において、移動局12a−12dは、IPネットワーク24に行くことになっているIPパケットを発生し、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)を用いてIPパケットをフレームにカプセル化する。
【0018】
一実施形態において、IPネットワーク24は、PDSN20に接続され、PDSN20は、MSC18に接続され、MSCはBSC16およびPSTN22に接続され、およびBSC16は、例えば、E1、T1、非同期転送モード(ATM)、IP、PPP、フレームリレイ、HDSL、ADSL、またはxDSLを含むいくつの周知のプロトコルのいずれかに従って音声および/またはデータパケットの送信のために構成された有線を介して基地局14a−14cに接続される。他の実施形態において、BSC16はPDSN20に直接接続され、MSC18はPDSN20に接続されない。
【0019】
無線通信ネットワーク10の一般的な動作の期間、基地局14a−14cは、通話、ウエブブラウジング、または他のデータ通信に携わる種々の移動局12a−12dから逆方向信号のセットを受信し、復調する。所定の基地局14a−14cにより受信した各逆方向の信号は、その基地局14a−14c内で処理される。各基地局14a−14cは、順方向信号のセットを変調し、移動局12a−12dに送信することにより複数の移動局12a−12dと通信することができる。例えば、図1に示すように、基地局14aは、第1および第2の移動局12a、12bと同時に通信し、基地局14cは、第3および第4の移動局12c、12dと同時に通信する。残りのパケットは、一方の基地局14a−14cから他方の基地局14a−14cへの特定の移動局12a−12dのための呼のソフトハンドオフの統合を含む呼リソース割り当ておよび移動度管理機能性を供給するBSC16に送られる。例えば、移動局12cは、2つの基地局14b、14cと同時に通信している。最終的に、移動局12cが基地局14cの1つから十分離れて移動すると、その呼は、他の基地局14bにハンドオフされるであろう。
【0020】
その呼が一般的な通話なら、BSC16は、受信したデータをMSC18に送り、MSC18は、PSTN22とインターフェースするために、さらなるルーティングサービスを提供する。送信がIPネットワーク24に行くことになっているデータ呼のようなパケットベースの送信なら、MSC18は、データパケットをPDSN20に送り、PDSN20は、そのパケットをIPネットワーク24に送信する。あるいは、BSC16は、そのパケットを直接PDSN20に送り、PDSN20はそのパケットをIPネットワーク24に送信する。
【0021】
いくつかの通信システムにおいて、データトラヒックを運ぶパケットは、送信チャネルのスロットを占有するサブパケットに分割される。図示の容易性のためだけに、cdma2000システムの用語がここでは、使用される。そのような使用は、ここに記載した実施形態をcdma2000システムに限定することを意図するものではない。実施形態は、ここに記載した実施形態の範囲に影響を与えることなく、例えば、WCDMAのような他のシステムにおいて実施可能である。
【0022】
cdma2000システムにおいて、スロットサイズは、1.25msの期間として指定されてきた。さらに、トラヒックデータは、例えば、1.25ms、2.5ms、5ms、10ms、20ms、40ms、または80msに期間を異ならせることができるメッセージフレームで送信することができる。「スロット」および「フレーム」という用語は、同じCDMAシステム内で、または異なるCDMAシステム間で異なるデータチャネルに対して使用される用語である。CDMAシステムは、順方向および逆方向リンク上の多数のチャネルから構成され、いくつかのチャネルは他のチャネルと異なって構成される。それゆえ、いくつかのチャネルを記載する専門用語はチャネル構造に従って異なるであろう。例示目的のためだけに、「スロット」という用語は、空中を伝搬する信号のパッケージ化を記載するために以下使用されるであろう。
【0023】
基地局の範囲内で動作する、基地局から遠隔局への順方向リンクは、複数のチャネルから構成することができる。順方向リンクのチャネルのいくつかは、これらに限定されるわけではないが、パイロットチャネル、同期チャネル、ページングチャネル、クイックページングチャネル、ブロードキャストチャネル、電力制御チャネル、割り当てチャネル、制御チャネル、専用制御チャネル、媒体アクセス制御(MAC)チャネル、基本チャネル、補足チャネル、補足符号チャネル、およびパケットデータチャネルを含むことができる。遠隔局から基地局への逆方向リンクも複数のチャネルから構成される。各チャネルは、異なるタイプの情報を目標の宛先に運ぶ。一般に、音声トラヒックは、基本チャネル上で運ばれ、データトラヒックは、補足チャネルまたはパケットデータチャネル上で運ばれる。補足チャネルは通常専用チャネルであり、一方、パケットデータチャネルは、通常異なる団体に対して指定される信号を時分割多重の方法で運ぶ。あるいは、パケットデータチャネルは、共有補足チャネルとしても記載される。本願明細書の実施形態を記載するために、補足チャネルおよびパケットデータチャネルは一般にデータトラヒックチャネルと呼ばれる。
【0024】
一般に、基地局内のスケジューラーユニットまたは他のインフラストラクチャエレメントが複数の遠隔局のための送信データを受信すると、システムスケジューリングアルゴリズムは、種々の遠隔局へのデータの優先度を決定するために実施される。遠隔局がTDMAの方法で多重化されるシステムにおいて、最も高い優先度を有する遠隔局が最初に送信のためにスケジュールされる。最も高い優先度を有する移動局が送信された後、TDMAタイプシステムは、残りのすべての遠隔局の優先度を更新し、次に、残りのいずれが、最も高い優先度を有するかを決定するであろう。それゆえ、TDMAタイプシステムは、最高優先度インデックスのみを使用し、残りを無視する。しかしながら、上述したように、このスケジューリング方法は、スロット全体にわたって、単一の遠隔局のみに対してデータを送信するという非能率さにより最適ではない。
【0025】
ここに記載された実施形態は、割り当てられた時間分に対して複数のユーザーを送信のためにスケジュールすることができる最適化されたスケジューリングアルゴリズムの実施に向けられている。特に、実施形態は、単一のスロットにわたり複数のユーザーのためのデータの同時送信を達成することができるように、データパケットのための種々の送信フォーマットを選択するシステムに向けられている。
【0026】
一実施形態において、優先度情報および各目標の遠隔局に関連するチャネル状態情報を用いて、目標の遠隔局の各々のためのデータの送信フォーマットを決定する。優先度情報は通常、スケジューラーユニットまたは基地局内の他のインフラストラクチャエレメントにより決定される。
【0027】
他の実施形態において、目標の遠隔局の各々のためのデータの送信フォーマットの決定は、目的関数を最大化する送信フォーマットの選択に基づく。適当な目的関数を以下に記載する。
【0028】
他の実施形態において、目標の遠隔局の各々のためのデータの送信フォーマットの選択は、目的関数を最大化することに基づき、さらに、利用可能な送信電力および利用可能な拡散符号に基づく。
【0029】
図2は、割り当てられた時間分の期間、基地局から遠隔局への複数の同時送信のための送信フォーマットを選択するための手続きを記載する。選択手続きは、さらなる処理エレメントおよび基地局内のメモリエレメントにより実施可能であり、または、選択手続きは、すでに基地局内に存在する処理エレメントおよびメモリ素子に導入することができる。記載された方法ステップを実施する際に、種々の他のインフラストラクチャエレメントが役割を果たすことができる。ステップ200において、基地局は、基地局の範囲内で動作する異なる遠隔局に配信するために種々のデータトラヒックメッセージを受信する。ステップ202において、スケジューラー装置、または基地局内の他のインフラストラクチャエレメントは、送信を受信するためのL個の最良の候補遠隔局を選択する。L個の最良の候補遠隔局は、U1、U2、・・・およびULと呼ばれる。L個の最良の候補遠隔局を決定する際に、基地局は優先度インデックスP1、P2、・・・およびPLをU1、U2、・・・およびULに割り当てる。但し、P1≧P2≧PL≧である。各候補遠隔局U1、U2、・・・およびULは、それぞれデータペイロードN1、N2、・・・NLの対象とする受信者である。この場合、ペイロードは、各遠隔局に送信される情報ビット量に基づいて決定することができる。
【0030】
いくつかの通信システムは、遠隔局から、搬送波対干渉比(C/I)のようなチャネル状態情報を収集する能力を有する点に留意する必要がある。遠隔局は、パイロットチャネルの先験的な情報を用いて送信媒体の特徴を決定する。ここに記載した実施形態は、そのようなチャネル状態情報C/Iを用いて各遠隔局のための最適な送信フォーマットを選択することができる。仮に、(C/I)1、(C/I)2、・・・および(C/I)Lをすべての候補遠隔局により報告されるチャネル状態情報とする。
【0031】
所定の送信フォーマットF0、F1、F2、・・・FM-1は、基地局内に記憶される。この場合、各送信フォーマットFiは種々の送信パラメーターの組合せに相当する。一実施形態において、送信フォーマットFiは、以下の送信パラメーターのいずれかまたは全ての組合せに相当する:システムにより使用される変調スキーム、直交または準直交符号の数、ビットのデータペイロードサイズ、メッセージフレームの期間、および/または符号スキームに関する詳細。通信システム内で使用される変調スキームのいくつかの例は、直交位相シフトキーイングスキーム(QPSK)、8進位相シフトキーイングスキーム(8−PSK)、および16進直交振幅変調(16−QAM)である。選択的に実施可能な種々の符号化スキームのいくつかは、種々の速度で実施される畳み込み符号化スキーム、または、インターリービングステップにより分離される複数の符号化ステップから構成されるターボ符号化である。
【0032】
ウオルシュ符号のような直交符号および準直交符号を用いて、各遠隔局に送信される情報をチャネル化する。言い換えれば、ウオルシュ符号は、順方向リンク上で用いられ、各々に、同じ時間分の期間、同じ周波数で、異なる直交符号または準直交符号が割り当てられた、複数のユーザーを、システムがオーバーレイすることを可能にする。
【0033】
それゆえ、基地局は、種々の送信フォーマットに従って、データペイロードを送信する選択を有する。例示目的のために、送信フォーマットに従って、基地局により構成されたデータペイロードは、フレームと呼ばれる。この実施形態に関して、用語F0は、遠隔局に送信が無い場合に相当する。
【0034】
ステップ210において、基地局がL個の最良の候補および関連する優先度を決定すると、基地局は各Uiに対してフレームフォーマットf 1 、f 2 、・・・およびf L のフレームフォーマットグループが収入関数J( )を最大化するようにフレームフォーマットf i を選択する。可能な収入関数の例を以下にさらに詳細に述べる。
【0035】
一実施形態において、基地局は、セット(F0、F2、・・・FM-1)から可能なフレームフォーマットのサブセット(f1-test、f2-test、・・・fL-test)を選択することにより選択を実行し、次に、ある条件が満足されるかどうか決定する。一実施形態において、以下のように4つの条件が満足される。
【数3】
i=1ΣL Nb_ウォルシュ(f ≦パケットデータのための合計の利用可能なウォルシュ符号
【0036】
但し、Nb_Walsh(Fi)は送信フォーマットFiにおいて使用されるウオルシュ符号の数であり、Nb_Walsh(F0)=0である。量「パケットデータのための合計の利用可能なウオルシュ符号」は、動作の過程の期間、基地局において決定することができるパラメータである。
【数4】
i=1ΣL (f)≦パケットデータのための合計の利用可能な電力
【0037】
但し、Ei(Fk)は送信フォーマットFkを用いてUiに送信するのに必要な最小電力である。量「パケットデータのための合計の利用可能な電力」は動作の過程の期間、基地局において決定できるパラメーターである。このパラメーターは、遠隔局UiのC/I並びに送信フォーマットFkの関数であることに留意する必要がある。
【数5】
いずれかのi∈{1,2,・・・,L}に対するペイロード(f)≦N
【0038】
但し、ペイロード(Fi)はビットにおけるFiのデータペイロードである。
【数6】
いずれかのi,j∈{1,2,・・・,L}およびf≠F,f≠F
対してフレーム期間(f)=フレーム期間(f
【0039】
但し、フレーム期間(Fi)は送信フォーマットFiで指定されるフレーム期間である。いずれかのi∈{1、2、・・・L}に対してFi=F0なら、L未満のユーザーがスケジュールされる。
【0040】
基地局が目的関数J( )を最大化するフレームフォーマットf1、f2、・・・fLのグループを選択するなら、ステップ220において、基地局は、割り当てられた時間分に対してL個のフレームフォーマットf1、f2、・・・fLを用いてLユーザーにメッセージフレームを同時に送信する。
【0041】
目的関数J( )の例
送信フォーマットを選択するための上述の実施形態は目的関数に印加された優先度情報の使用に基づく。目的関数は、指定された公正度を保証しながら、データスループットを最大化するいずれかの関数であり得る。「公正」はシステムプロバイダーの要件に依存する主観的量である。例えば、システムプロバイダーは、単一のユーザーが長期間にわたって、大量のデータ転送のためのリソースを独占することは受け入れられないと決定することができる。しかしながら、システムプロバイダーは、単一ユーザーが短期間リソースを独占することは受け入れられると決定することができる。公正さはまたデータペイロードの到着時間、データペイロードの開始点、またはデータペイロードの量により決定することもできる。公正さは、サービスの量、または通信アクセスの価格によっても決定することができる。これらの例は、「公正さ」が非常に異なる方法で定義できるシステム制約であることを例示する。しかしながら、「公正さ」の量は、適当な目的関数によって考慮に入れることができる。
【0042】
一実施形態において、以下の目的関数J( )を使用することができる。
【数7】
J(f,f,・・・,f
=ペイロード(f)・P α+ペイロード(f)・P α+・・・+ペイロード(f)・P α
【0043】
但し、α≧0は公正さを制御する定数である。
【0044】
上記目的関数を用いて、データペイロードが大量のビット数からなる場合、または優先度インデックスが高い場合、メッセージフレームがスケジュールされる傾向があるであろう。
【0045】
他の実施形態において、以下の目的関数J( )を使用することができるであろう。
【数8】
J(f,f,・・・、f)=0 (f=Fなら)
J(f,f,・・・、f)=ペイロード(f)・P α+ペイロード
(f)・P α+・・・+ペイロード(f)・P α (f≠Fなら)
【0046】
但し、α≧0は公正さを制御する定数である。
【0047】
上記目的関数を用いて、最も高い優先度P1を有する遠隔局は、公正さを保証するために常にスケジュールされるであろう。
【0048】
図2に記載した送信フォーマット選択プロセスは、与えられた目的関数を最大にする送信フォーマットをどのようにして選択することができるかを記載する。他の実施形態が存在する。複数のユーザーが実際にスケジュールされるとき、どのようにして最良の複数のフォーマットf1、f2、・・・およびfLを選択するかについての他の実施形態が提供される。(F0)を除いて、唯一人のユーザーが実際にスケジュールされるなら、どのようにして最良のフォーマットを選択するかについてのさらに他の実施形態がここに記載される。これらの選択は、目的関数J( )を最大にするためにどの位の数のおよびどのユーザーをスケジュールしなければならないか、および対応する送信フォーマットを決定するためにさらに解析することができる。
【0049】
図3は唯一人のユーザーがスケジュールされるなら、どのようにして最良の送信フォーマットを選択するかについての実施形態を記載する。それは唯ひとつの遠隔局がスケジュールされるが、同じ目的関数を満足する複数の送信フォーマットが存在する場合のための選択基準からなる。
【0050】
ステップ300において、基地局は、優先度インデックスまたはバッファ内の情報ビットに基づいて、一次目標U1を選択する。ステップ302において、基地局は、U1に対するデータトラヒックペイロードのための少なくとも1つの可能な送信フォーマットを選択する。一実施形態において、複数の可能な送信フォーマットの選択は、システムスループットを最大にする目的関数に基づく。ステップ304において、2以上の可能な送信フォーマットがあるなら、プログラムフローはステップ306に進む。目的関数J( )を最大にする複数の送信フォーマットがあるなら、2以上の可能な送信フォーマットがあるであろう。唯ひとつの可能な送信フォーマットが可能であるなら、プログラムフローはステップ308に進み、基地局は、選択された送信フォーマットに従って、データトラヒックペイロードをフォーマットする。
【0051】
ステップ306において、基地局は、最も少ないウオルシュ符号を必要とする送信フォーマットに基づいて、最適な送信フォーマットを選択する。ステップ320において、基地局は、選択された最適な送信フォーマットに従ってデータトラヒックペイロードをフォーマットする。
【0052】
図4は、複数の遠隔局が送信のためにスケジュールされる必要があるときの選択基準の他の実施形態を記載する。仮に、目標の遠隔局の候補をV1、V2、・・・およびVLと示すとする。但し、各Viは、P1≧P2≧・・・≧PLであるように優先度インデックスPiと関連している。
【0053】
ステップ400において、基地局は、最も高い優先度の目標遠隔局としてV1を指定し、変数Viに対してインデックスi=2を設定する。
【0054】
ステップ402において、基地局は、システムにより支持することができるV1およびViに対してすべての送信フォーマットを決定する。良い送信フォーマット対のセットは、{(fj,fk):j≠kであるように1≦j、k≦Lであり、Lは同時にスケジュールできる遠隔局の最大数である}と示される。一実施形態において、基地局は、システムが送信フォーマットを支持できるかどうかを決定するために、フレーム期間、ウオルシュ符号の数、および/または送信フォーマットの各々に関連する必要な最小送信電力を評価する。
【0055】
ステップ404において、基地局は、ステップ402において決定された各送信フォーマット対(fj,fk)に対して使われていないウオルシュ符号および送信電力のようなシステリソースの量を決定する。
【0056】
ステップ410において、基地局は、各送信フォーマット対に対して与えられた目的関数J( )を評価する。目的関数J( )を最大にする送信フォーマット対が最良の対として選択される。ステップ412において、目的関数を最大にする複数の送信フォーマット対があるかどうかの判断がなされる。目的関数を最大にする2以上の送信フォーマット対があるなら、ステップ414において、基地局は、最も少ないウオルシュ符号を必要とする送信フォーマット対を選択する。プログラムフローは次に、ステップ420に進む。収入関数を最大にする送信フォーマット対が1つだけなら、プログラムフローは同様にステップ420に進む。
【0057】
ステップ420において、基地局は、V1およびViに対する最良フォーマット対が以前の最良フォーマット対より良いかどうか判断する。言い換えれば、基地局はこの一巡の間に決定された最良の送信対と、以前の一巡から決定された最良の送信対とを比較する。この比較からの最良の送信フォーマット対がV1と共にスケジュールされる最良の候補遠隔局を決定する。
【0058】
ステップ430において、インデックスiがインクリメントされ、すべての候補を使い果たすまで、上述したステップが反復される。iが最後のインクリメント値に到達すると、ステップ440において、基地局は、決定された最良の送信フォーマットに従って、V1およびVbestに同時送信をスケジュールする。
【0059】
あるいは、上述のプロセスは、複数のループを用いて書き直すことができる。この場合、外側のループは各Viをスキャンし、真中のループは、V1に対する各可能な送信フォーマットをスキャンし、および内側のループは、残りのウオルシュ符号および余剰電力を用いて第2のユーザーに対する候補をスキャンする。当業者には周知のように、ここに記載した実施形態の範囲に影響を与えることなく、プログラミングの実施を変化させることができる。
【0060】
上述の実施形態は、2つの遠隔局に対する同時送信の最良の送信フォーマットの検索を記載する。しかしながら、上述した実施形態は、3以上の遠隔局に対して最良の送信フォーマットを検索するように拡張することができる。V1およびViに対してだけ、すべての送信フォーマットを検索するよりもむしろ、基地局は、V1乃至Vmに対してすべての送信フォーマットの検索を行なうことができる。この場合、mは、m個の複数局に対する同時送信の数である。それゆえ、送信フォーマット対を評価するよりもむしろ、システムは、与えられた目的関数を最大にするために、送信フォーマットセットを評価するであろう。
【0061】
他の実施形態において、システムリソースをより完全に利用するために、ここに開示したシステムにさらなるステップを追加することができる。基地局が複数の同時送信のための最適な送信フォーマットを選択した後、基地局は、なんらかのウオルシュ符号および電力が使用されていないかどうか判断する。使用されていないウオルシュ符号および電力があれば、それらは、スケジュールされる遠隔局の間で割り当てられる。割り当ては、均等にまたは遠隔局の優先度インデックスおよび/または最小電力要件に基づいて行なうことができる。一実施形態において、使用されていないウオルシュ符号は、遠隔局の優先度インデックスにもとづいて割り当てられる。他の実施形態において、余剰電力は最小電力要件に従って比例的に割り当てられる。
【0062】
上述したように、ウオルシュ符号または他の直交/準直交符号は、個々の遠隔局への送信のチャネル化を供給するために重要である。ウオルシュ符号の使用の重要な観点は、データビットおよび送信電力レベルをカバーするために使用されるウオルシュ符号の数の間の関係である。単純化した説明は、いつ、オリジナルデータビットを拡散するためにより多くのウオルシュ符号が使用され、エラー制御符号レートがより低くなり、そして送信電力効率が改良されるかということである。
【0063】
従って、上述した実施形態に追加できる他のさらなるステップは、基地局において、なんらかの送信電力が割り当てられずに残されているかどうかを判断するステップである。なんらかの残りの送信電力があるなら、基地局は、各遠隔局に対してEi(fk)に従って、データトラヒックペイロード間で電力を比例的に割り当てることができる。
【0064】
当業者は、情報及び信号が多岐に渡る様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表現されてよいことを理解するだろう。例えば、前記説明を通して参照されてよいデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、またはその任意の組み合わせによって表現されてよい。
【0065】
当業者は、さらに、ここに開示されている実施形態に関連して説明された多様な例示的な論理ブロック、モジュール、回路及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実現されてよいことを理解するだろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に説明するために、多様な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路及びステップが、一般的にそれらの機能という点で前述されている。このような機能性がハードウェアとして実現されるのか、あるいはソフトウェアとして実現されるのかは、特定の用途及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途のために変化する方法で説明された機能性を実現してよいが、このような実現の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
【0066】
ここに開示されている実施形態に関連して説明された多様な例示的な論理ブロック、モジュール及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア構成要素、あるいはここに説明される機能を実行するように設計されたその任意の組み合わせをもって実現または実行されてよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよいが、代替策ではプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたはステートマシンであってよい。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1台または複数台のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のこのような構成の組み合わせとして実現されてもよい。
【0067】
ここに開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア内、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール内、あるいは2つの組み合わせの中で直接的に具体化されてよい。ソフトウェアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD−ROM、または技術で既知である任意の他の形式の記憶媒体に常駐してよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替策では、記憶媒体はプロセッサに一体化してよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに常駐してよい。ASICはユーザ端末に常駐してよい。代替策では、プロセッサ及び記憶媒体はユーザ端末内に別々の構成要素として常駐してよい。
【0068】
開示された実施形態の過去の説明は、当業者が本発明を製造するまたは使用することができるようにするために提供される。これらの実施形態に対する多様な修正は、当業者に容易に明らかになり、ここに定義される一般的な原則は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されてよい。したがって、本発明はここに示されている実施形態に制限されるのではなく、ここに説明される原則及び新規特徴と一貫する最も幅広い範囲を与えられることが認められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】図1は無線通信ネットワークの図である。
【図2】図2は、複数の遠隔局への複数の、同時の送信の送信フォーマットを決定する方法を記載するフローチャートである。
【図3】1つの遠隔局のための可能な送信フォーマットからの最適な送信フォーマットの選択を図解するフローチャートである。
【図4】 少なくとも2つの遠隔局のための最適な送信フォーマットの選択を図解するフローチャートである。

Claims (8)

  1. 下記を具備する、基地局から少なくとも1つの遠隔局にデータを送信する方法:
    前記少なくとも1つの遠隔局の各々の優先度を決定する;
    前記少なくとも1つの遠隔局の各々の優先度を用いて、少なくとも1つの送信フォーマットを決定する;
    選択された送信フォーマットに従って、データペイロードをメッセージフレームにフォーマット化する、前記選択された送信フォーマットは最も少ないウオルシュ符号を使用する送信フォーマットを選択することにより前記少なくとも1つの送信フレームから選択される;および
    前記メッセージフレームを前記遠隔局に送信する。
  2. 前記データペイロードを、選択された送信フォーマットに従ってメッセージフレームにフォーマット化することは、さらに未使用のウオルシュ符号を前記選択された送信フォーマットに割り当てることを具備する、請求項1の方法。
  3. 前記メッセージフレームを前記遠隔局に送信することは、さらに、前記選択された送信フォーマットおよび残りの送信電力レベルに基づく、割り当てられた最小送信電力を使用することを具備する、請求項1の方法。
  4. 下記を具備する、遠隔局への送信のための送信フォーマットを選択する方法:
    遠隔局のための複数の可能な送信フォーマットを選択する;
    前記遠隔局のための前記複数の可能な送信フォーマットのいずれが最も少ないウオルシュ符号を使用するかを決定する;
    前記最も少ないウオルシュ符号を有する前記送信フォーマットに従って前記遠隔局への送信をフォーマット化する;
    2以上の前記複数の可能な送信フォーマットが前記最も少ないウオルシュ符号を使用するなら、前記最も少ないウオルシュ符号を使用する複数の可能な送信フォーマットのいずれが、さらに、最少量の送信電力を使用するかを決定する;および
    前記最も少ないウオルシュ符号と前記最小量の送信電力を有する前記送信フォーマットに従って、前記遠隔局への送信をフォーマット化する。
  5. 下記を具備する、基地局から少なくとも1つの遠隔局にデータを送信する装置:
    メモリ素子;および
    前記メモリ素子内に記憶される命令セットを実行するように構成されたプロセッサ、前記命令セットは、
    前記少なくとも1つの遠隔局の各々の優先度を決定する;
    前記少なくとも1つの遠隔局の各々の優先度を使用して、少なくとも1つの送信フォーマットを決定する;
    選択された送信フォーマットに従って、データペイロードをメッセージフレームにフォーマット化する、前記選択されたフォーマットは、前記少なくとも1つの送信フレームから選択される、;および
    前記メッセージフレームを前記遠隔局に送信する;
    ための命令セットであり、
    前記プロセッサは、さらに、最も少ないウオルシュ符号を使用する送信フォーマットを選択することにより、前記少なくとも1つの送信フレームから前記選択された送信フォーマットを選択するための命令群を実行するように構成される。
  6. 前記プロセッサは、未使用のウオルシュ符号を前記選択された送信フォーマットに割り当てるための命令群を実行するようにさらに構成される、請求項の装置。
  7. 前記プロセッサは、前記選択された送信フォーマットおよび残りの送信電力レベルに基づくさらなる割り当てられた最小送信電力を有する前記メッセージフレームを送信するための命令群を実行するようにさらに構成される、請求項の装置。
  8. 下記を具備する、基地局から少なくとも1つの遠隔局にデータを送信する装置:
    メモリ素子;および
    前記メモリ素子内に記憶された命令セットを実行するように構成されたプロセッサ、前記命令セットは、
    前記遠隔局のための複数の可能な送信フォーマットを選択する;
    前記遠隔局のための前記複数の可能な送信フォーマットのいずれが、前記最も少ないウオルシュ符号を使用するかを決定する;
    最も少ないウオルシュ符号を有する前記送信フォーマットに従って、前記遠隔局への前記送信をフォーマット化する;
    2以上の前記複数の可能な送信フォーマットが前記最も少ないウオルシュ符号を使用するなら、前記最も少ないウオルシュ符号を使用する複数の可能な送信符号のいずれが、さらに前記最小量の送信電力を使用するかを決定する;および
    前記最小のウオルシュ符号および前記最小量の送信電力を有する前記送信フォーマットに従って、前記遠隔局への送信をフォーマット化する;
    ための命令セットである。
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