JP4382238B2 - Method for forming a pattern of fabric using sushi - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、うるしを用いて布帛に模様を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
うるし(漆)は独特の光沢を有し、装飾効果の高いものであるが、家具や器等に用いられる通常の配合を用いてある程度の厚みで塗布すると、乾燥した際に、曲げたり伸ばしたりの変形がほとんど不可能となる。従って、布帛等の柔軟な素材に塗布した場合は、素材の変形に追随できず、割れやはがれが生じ易い。そのため、うるしをごく薄く希釈して布帛に吹きかけることにより布帛の触感を滑らかにするといった加工法がフランスで1920年代に一時的に用いられた記録はあるものの、布帛にうるしをある程度の厚みで塗布することにより、うるし本来の光沢や質感を有する模様を形成することは、近年まで行われていなかった。
【0003】
これに対し、フィルムの上に顔料を添加したうるしを塗布し、特殊な樹脂を振り掛けて熱転写するという方法が提案されたが、この方法により得られたものも引っ張り等により剥がれが生じやすく、衣服や服飾品等の実用品としての使用に耐えるものではなかった。
【0004】
また、布帛に専用のバインダーを塗布して被膜を形成した後、顔料を混合したうるしを塗布し、さらにバインダーを塗り重ねることにより上記問題を解決しようとするものも提案されたが、この方法によると、塗布と乾燥を繰り返す必要があり、それだけでも非常な手間がかかるのに加えて、模様を形成したい箇所に何度も型を置く必要もあり、変形しやすい布帛の上に、ずれないように型を置くのは至難の業であるという問題があった。従って、例えば和服の付加価値を高めるために、模様の一部等に小面積で使用することは可能であるが、大きな布帛に全体的に模様を形成することは事実上不可能であった。
【0005】
そこで、本発明者は、上記のような重ね塗りをせずにすみ、割れや剥がれが生じ難い、うるしを用いた布帛の模様形成方法を求めて、種々の樹脂とうるしを混合して、布帛に塗布してみたが、いずれも布帛がうるしを吸収してしまい、うるし独特の光沢(つや、てり)を有するものは得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、布帛にうるし独特の光沢を有する模様を簡単に形成する方法を提供するものである。また、割れや剥がれが生じにくく、衣服や服飾小物等の実用品にも適用できる、うるしを用いた模様形成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の模様形成方法は、うるしを用いた布帛の模様形成方法であって、平滑な板上に布帛を固定し、前記布帛にうるし塗料を塗布して前記板に達するまで浸透させ、塗布したうるし塗料を硬化させ、前記布帛を前記板から剥がすことにより、前記布帛の前記板に接していた面に模様を形成するものである。
【0008】
上記模様形成方法においては、請求項2に記載のように、前記平滑な板として、ガラス板を用いることが好ましい。
【0009】
また、前記うるし塗料としては、請求項3に記載のように、アクリル系樹脂又はウレタン系樹脂が添加されたものを用いることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
上記したように本発明の模様形成方法では、平滑な板上で布帛にうるし塗料を塗布し、浸透させることにより、布帛の板側の面にうるし独特の光沢を有する模様を形成する。すなわち板側の面が表(おもて)面となる。なお、布帛の反対側の面(塗布面)にもうるしは付着しているので、表面と同様の形状の模様は形成されるが、この面の模様は表面の模様のような光沢は有さず、本発明ではこちら側を裏面とする。ただし、裏面の模様も目障りなものではなく、それなりの装飾的価値はあるので、裏地をつける等の処理は必ずしも必要ではなく、例えばスカーフ等の一枚物の製品であればそのまま使用することができる。
【0011】
本発明の方法で用いられる板は、表面が平滑であることが必要であり、傷がつき難い硬質の素材からなることが好ましい。ガラス板は、これらの要件を満たし、乾燥硬化したうるしがきれいに剥がれ、剥がした面(すなわち形成された模様の表側の面)の光沢が優れるという点で特に好ましい。なお、ガラス板は割れやすく、扱いが困難なので、安全のために、合板等と張り合わせて使用することが好ましい。
【0012】
他に使用可能な例としては、ステンレス等の金属板が挙げられる。アクリル等の樹脂板は、その素材とうるし塗料の成分との相性(親和性の大小)によって、硬化後のうるし塗料が板から剥がれにくく、極端な場合は布帛から剥がれて板に付いたままになるという問題が生じるため、使用が制限される。また、表面が樹脂加工された合板等も、同様の理由で、うるしが板から剥がれなかったり、逆に板が材料破壊を起こしたりするおそれがあり、一般的には好ましいとは言えない。
【0013】
次に、本発明で模様を形成する布帛について述べる。布帛の種類は特に限定されず、うるし塗料が塗布面である裏面から表面まで浸透し得るものであればよい。ただし、浸透性が優れるという点で、いわゆる「透けた」布地が好適に用いられる。具体例としては、薄地のものでは、ジョーゼット、オーガンジー等が挙げられ、厚地のものではカヤ地等が挙げられる。また、布帛の素材も限定されず、シルク、綿、麻、化学繊維等が適宜使用可能である。
【0014】
本発明で用いるうるし塗料としては、漆の木から採った生漆に、着色剤・油・乾燥剤等の添加剤を加えた市販品が使用可能である。ただし、布帛の用途によっては、市販品では硬化後の柔軟性(可撓性)が不十分であり、その場合、適当な樹脂を添加して硬化後の柔軟性を大きくすることが好ましい。添加する樹脂としては、うるしとの親和性がよく、かつ硬化後のタックが少ないものが好ましく、具体例としては、アクリル系樹脂やウレタン系樹脂が挙げられる。樹脂の添加量は、その樹脂の種類や、布帛の種類・用途等に応じて適宜調整すればよいが、スカーフやバッグ等の実用品を製作する場合は、うるし100重量部に対して、樹脂10〜500重量部程度が目安となる。樹脂の添加量が少なすぎると硬化後の柔軟性が不足し、多すぎるとうるしの相対量が少なくなるため、所望の光沢や質感が得られにくくなる。
【0015】
うるし塗料には、必要に応じ、顔料や金属粉を適宜添加する。
【0016】
顔料としては、塗料・絵具・染料等に通常使用されるものが用いられる。顔料は粉末状でもよいが、取り扱いの容易さから液状が好ましい。
【0017】
また、金属粉としては、エルジー(商品名、株式会社御池工業)等のアルミ粉、パール粉(商品名、株式会社御池工業)等の雲母粉等が用いられる。なお、金属粉を使用することにより、光沢、輝きを増すことができるのみならず、タックを抑える効果も得られる。
【0018】
うるし塗料は、布帛に十分に浸透し、かつにじみが生じないことが好ましく、必要に応じ、適当な溶媒又は増粘剤を用いて粘度を調整する。
【0019】
うるし塗料を塗布する方法は特に限定されないが、布帛の厚さ等に応じて、うるし塗料が布帛に十分浸透する方法を選択する必要がある。具体的には、大量生産が可能であるという点ではシルクスクリーン等によるプリントが好適であるが、布帛の厚さ等によりプリントでは十分な浸透が困難な場合は、布帛に直接筆や刷毛で手書きしてもよく、あるいは布帛に接着性フィルムを貼り、カッターによりカッティングして型として使用してもよい。
【0020】
うるし塗料の塗布後は、乾燥させ、硬化させる。硬化は、うるし塗料の配合等によっては常温でも不可能ではないが、通常は常温乾燥後、加熱処理を行う。加熱処理を行うことにより短時間で樹脂を完全に硬化させ、タックをとることができる。
【0021】
加熱の温度及び時間は、上記の目的のためには高めの温度で十分な時間加熱するのが好ましいが、布帛の素材によっては熱劣化を起こすので、両者のバランスを考慮して適宜決定する。具体的には、少なくともタックの消失が確認できる程度には加熱することが好ましく、布帛の素材別の目安としては、シルクは、120〜130℃で2〜3分、綿やポリエステルは、160〜180℃で5秒〜1分程度、麻は160〜200℃で2〜3分程度である。なお、加熱処理の方法は特に限定されず、業務用ドラム式アイロンやオーブンを適宜使用すればよいが、家庭用アイロンも使用可能である。
【0022】
本発明により模様を形成した布帛の用途は限定されないが、装飾性が高いので、壁掛け等の装飾品や、スカーフ、バッグ等の服飾小物の素材として特に好適に用いられる。また、うるし塗料の配合次第では、繰り返し洗濯しても変化しない堅牢性が得られ、衣服等の素材としても十分使用可能である。
【0023】
【実施例】
以下に本発明の模様形成方法を工程順に、より具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0024】
1.うるし塗料の調製
(1)うるし(有限会社ウタニ)とアクリル系樹脂(バインダーPNo11、有限会社ウタニ)とを重量比で4:1〜2:3程度の割合で混合し、ハンドミキサー等で十分に撹拌する。
【0025】
(2)別の容器にウレタン系樹脂(コンクバインダーXP、有限会社ウタニ)を入れ、アンモニアを一滴ずつ加えながら撹拌し、(1)で得られたペーストと同程度の粘度に調整する。
【0026】
(3)(1)で得られたペーストと(2)で得られたペーストとを重量比で2:3〜3:2程度、好ましくは約1:1の割合で混合して、十分に練り合わせる。
【0027】
(4)(3)で得られたペーストに、必要に応じ、顔料、金属粉を練り込み、好みの色にする。さらに必要に応じ、水を加えて粘度調整する。
【0028】
なお、上記(3)で得られたペーストは、密閉性の高い容器に入れて冷暗所に保存しておき、必要な時に必要量取り出して使用することが可能である。
【0029】
2.布帛の固定
厚さ1cm以上のベニヤ板で裏打ちしたガラス板の上に布帛を広げ、布帛の端を押しピン等で適当な間隔でベニヤ板に留めることにより、模様を形成しようとする部分全体がピンと張った状態になるように固定する。このとき、布帛に表裏がある場合は、表側をガラス面側を向けて固定する。
【0030】
なお、布帛を染色する必要がある場合は、先に染色を済ませておく。
【0031】
3.うるし塗料の塗布
a.手描きの場合
工程1で用意したうるし塗料を用い、工程2で固定した布帛に、筆、刷毛等で模様を手描きする。
【0032】
b.シルクスクリーン使用の場合(主に薄地の布帛の場合)
(1)工程2で固定した布帛の上にシルクスクリーン型を置く。
【0033】
(2)工程1で用意したうるし塗料をシルクスクリーン上に置き、スキージー(へら)等で、うるし塗料がガラス面まで達するように刷る。
【0034】
c.接着性フィルム使用の場合(主に厚地の布の場合)
(1)工程2で固定した布帛に接着性フィルムを貼り、デザインをカッターでカッティングする。
【0035】
(2)工程1で用意したうるし塗料を接着性フィルムを貼った布上に置き、スキージー等で、うるし塗料がガラス面まで達するように塗布する。接着性フィルムは塗布後すぐに剥がしてもよく、乾燥後剥がしてもよい。
【0036】
なお、a〜cのいずれの場合も、使用した型、道具等はすぐに水洗いすることが望ましい。
【0037】
4.そのままの状態で、なるべく長時間(望ましくは1日以上)放置してうるし塗料を乾燥させる。
【0038】
5.乾燥したことを確認してガラス面からていねいに剥がす。
【0039】
6.なるべく長時間(望ましくは1日以上)放置して、ガラス面に接触していた面を乾燥させる。
【0040】
7.必要に応じ、継ぎ合わせて所望の大きさ、形状にする。
【0041】
8.業務用アイロン等で加熱処理する。加熱の温度と時間は、上記したように布帛の種類等により決定する。
【0042】
上記工程1〜8により得られる模様を施された布帛は、必要に応じて裁断して好みの製品に仕上げればよい。なお、うるしを塗布した部分はほつれが生じるおそれがないので、その部分で裁断したり、孔を開けたりした場合、端部の処理が不要である。
【0043】
上記範囲の配合のうるし塗料を用いて模様形成を行った場合、うるしによる模様部分の柔軟性が大きく、手洗いはもちろん洗濯機での洗濯にも耐えうる製品が得られる。本発明者は、種々の布帛を用い、上記配合のうるし塗料で模様を形成して、それぞれにつき洗濯(手洗い、洗濯機弱流)、ドライクリーニング、及びアイロンがけ(120〜130℃、あて布無し)を5〜10回程度行った結果、いずれも模様部分の割れや剥がれが生じず、光沢もほとんど変化しないことを確認した。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の布帛の模様形成方法によれば、うるし塗料が布帛に浸透して、平滑な板まで達し、平滑な面に接したまま硬化することにより、布帛の種類や厚さにかかわらず、うるし独特の光沢と質感のある模様を形成することができる。また、うるしが布帛の表面のみに付着しているのではなく、裏面から表面まで完全に浸透して布帛と一体化しているので、割れや剥がれも生じにくい。
【0045】
請求項2のようにガラス板を用いた場合、うるしが板からきれいに剥がれ、すぐれた光沢を有する模様を失敗なく容易に形成することができる。
【0046】
請求項3のようにアクリル系樹脂又はウレタン系樹脂が添加されたうるし塗料を用いた場合、割れや剥がれがより生じにくくなる。従って、壁掛け等の装飾品のみならず、衣服や服飾小物等を含めた、広範囲の用途に使用可能となる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of forming a pattern on a fabric using a lees.
[0002]
[Prior art]
Urushi (lacquer) has a unique luster and has a high decorative effect, but when applied to a certain thickness using the usual formulation used for furniture and utensils, it will bend and stretch when dried. Deformation of is almost impossible. Therefore, when applied to a flexible material such as a fabric, it cannot follow the deformation of the material and is liable to be cracked or peeled off. Therefore, although there is a record that the processing method of smoothing the touch of the fabric by diluting it very thinly and spraying it on the fabric has been used temporarily in the 1920s in France, it is applied to the fabric with a certain thickness. By doing so, it has not been performed until recently to form a pattern having the original luster and texture.
[0003]
On the other hand, a method has been proposed in which a film added with a pigment is applied on the film, and a special resin is sprinkled onto the film to perform thermal transfer. It was not able to withstand use as a practical product such as clothing and clothing.
[0004]
In addition, it has also been proposed to solve the above problem by applying a special binder to the fabric to form a film, and then applying a mixture of pigments and then recoating the binder. And it is necessary to repeat application and drying, and in addition to that, it takes a lot of work, and it is also necessary to place a mold many times at the place where the pattern is to be formed. There was a problem that placing a mold on was a difficult task. Therefore, for example, in order to increase the added value of a kimono, it is possible to use a small area for a part of a pattern, but it is virtually impossible to form a pattern on a large fabric as a whole.
[0005]
Therefore, the present inventor seeks a method for forming a pattern on a fabric using a sushi that does not easily undergo overcoating as described above, and is unlikely to be cracked or peeled off. In all cases, the fabric absorbed the moisture, and no fabric with gloss and gloss unique to it was obtained.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above, and provides a method for easily forming a pattern having a dull and unique gloss on a fabric. It is another object of the present invention to provide a pattern forming method using a lees which is not easily cracked or peeled off and can be applied to practical products such as clothes and clothing accessories.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The pattern forming method according to claim 1 is a method for forming a pattern on a fabric using a sushi, wherein the fabric is fixed on a smooth plate, and a lacquer paint is applied to the fabric and penetrated until reaching the plate. The pattern is formed on the surface of the fabric that is in contact with the plate by curing the lacquer paint and peeling the fabric from the plate.
[0008]
In the pattern forming method, as described in claim 2, it is preferable to use a glass plate as the smooth plate.
[0009]
In addition, as the above-mentioned lacquer paint, it is preferable to use a paint to which an acrylic resin or a urethane resin is added as described in claim 3.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As described above, in the pattern forming method of the present invention, a pattern having a wet and peculiar luster is formed on the surface of the cloth on the surface of the cloth by applying and infiltrating the paint on the cloth on a smooth plate. That is, the surface on the plate side is the front surface. In addition, since the moisture adheres also to the surface (application surface) on the opposite side of the fabric, a pattern having the same shape as the surface is formed, but the pattern on this surface has gloss like the pattern on the surface. In the present invention, this side is the back side. However, the pattern on the back is not obtrusive and has a certain decorative value. Therefore, it is not always necessary to apply a lining. For example, a single piece of product such as a scarf can be used as it is. it can.
[0011]
The plate used in the method of the present invention is required to have a smooth surface, and is preferably made of a hard material that is not easily scratched. The glass plate is particularly preferable in that it satisfies these requirements, the dried and hardened peel is peeled off cleanly, and the gloss of the peeled surface (that is, the surface on the front side of the formed pattern) is excellent. In addition, since a glass plate is easy to break and is difficult to handle, for safety, it is preferable to use it laminated with a plywood or the like.
[0012]
Another example that can be used is a metal plate such as stainless steel. Resin plates such as acrylic are difficult to peel off from the plate after curing due to the compatibility (magnitude of affinity) of the raw material and the components of the moisture paint, and in extreme cases, they are peeled off the fabric and remain on the plate. The use is limited. In addition, a plywood or the like whose surface is processed with a resin may not be peeled off from the plate for the same reason, or the plate may cause material destruction.
[0013]
Next, a fabric for forming a pattern in the present invention will be described. The kind of fabric is not particularly limited as long as the wet paint can permeate from the back surface to the front surface. However, so-called “transparent” fabrics are preferably used in terms of excellent permeability. As a specific example, geodesets, organdy, etc. are mentioned in the case of thin ground, and kaya ground etc. are mentioned in the case of heavy ground. Further, the material of the fabric is not limited, and silk, cotton, hemp, chemical fiber, and the like can be used as appropriate.
[0014]
As the lacquer paint used in the present invention, a commercial product obtained by adding additives such as a colorant, an oil and a desiccant to raw lacquer taken from lacquer wood can be used. However, depending on the use of the fabric, the commercial product has insufficient flexibility (flexibility) after curing. In that case, it is preferable to add a suitable resin to increase the flexibility after curing. As the resin to be added, a resin having good affinity with lees and low tack after curing is preferable, and specific examples include acrylic resins and urethane resins. The amount of resin added may be appropriately adjusted according to the type of resin, the type of cloth, and the use, etc., but when producing practical products such as scarves and bags, the resin is used with respect to 100 parts by weight of the resin. About 10 to 500 parts by weight is a standard. If the amount of the resin added is too small, the flexibility after curing is insufficient, and if it is too large, the relative amount of sushi is reduced, so that it is difficult to obtain the desired gloss and texture.
[0015]
If necessary, pigments and metal powders are appropriately added to the lacquer paint.
[0016]
As the pigment, those usually used for paints, paints, dyes and the like are used. The pigment may be in the form of a powder, but is preferably a liquid from the viewpoint of ease of handling.
[0017]
Further, as the metal powder, aluminum powder such as LG (trade name, Miike Industry Co., Ltd.), mica powder such as pearl powder (trade name, Miike Industry Co., Ltd.), etc. are used. In addition, by using metal powder, not only gloss and brightness can be increased, but also an effect of suppressing tack can be obtained.
[0018]
It is preferable that the wet paint sufficiently penetrates into the fabric and does not cause bleeding. If necessary, the viscosity is adjusted using an appropriate solvent or thickener.
[0019]
The method for applying the lacquer paint is not particularly limited, but it is necessary to select a method for allowing the lacquer paint to sufficiently permeate the fabric according to the thickness of the fabric. Specifically, printing with a silk screen or the like is suitable in terms of mass production, but if sufficient penetration is difficult due to the thickness of the fabric, etc., handwriting with a brush or brush directly on the fabric Alternatively, an adhesive film may be attached to the fabric and cut with a cutter to be used as a mold.
[0020]
After applying the moisture paint, it is dried and cured. Curing is not impossible even at room temperature depending on the composition of the lacquer paint, but usually heat treatment is performed after drying at room temperature. By performing the heat treatment, the resin can be completely cured in a short time and tack can be taken.
[0021]
For the above purpose, the heating temperature and time are preferably heated at a high temperature for a sufficient time. However, depending on the material of the fabric, thermal deterioration occurs, and therefore, the heating temperature and time are appropriately determined in consideration of the balance between the two. Specifically, it is preferable to heat at least to the extent that the disappearance of tack can be confirmed. As a guide for each material of the fabric, silk is 120 to 130 ° C. for 2 to 3 minutes, cotton and polyester are 160 to It takes about 5 seconds to 1 minute at 180 ° C., and hemp is about 2 to 3 minutes at 160 to 200 ° C. In addition, the method of heat processing is not specifically limited, What is necessary is just to use a commercial drum type iron and oven suitably, A household iron can also be used.
[0022]
Although the use of the fabric on which the pattern is formed according to the present invention is not limited, it is highly suitable for use as a material for decorative items such as wall hangings and accessories such as scarves and bags. Further, depending on the blending of the lacquer paint, fastness that does not change even after repeated washing is obtained, and it can be sufficiently used as a material for clothes and the like.
[0023]
【Example】
Although the pattern formation method of this invention is demonstrated more concretely below in order of a process below, this invention is not limited by this.
[0024]
1. Preparation of lacquer paint (1) Mix urushi (Utani Co., Ltd.) and acrylic resin (Binder PNo11, Utani Co. ltd.) At a weight ratio of about 4: 1 to 2: 3, and use a hand mixer etc. Stir.
[0025]
(2) Put urethane resin (conc binder XP, Utani Co., Ltd.) into another container, stir while adding ammonia drop by drop, and adjust the viscosity to the same level as the paste obtained in (1).
[0026]
(3) The paste obtained in (1) and the paste obtained in (2) are mixed at a weight ratio of about 2: 3 to 3: 2, preferably about 1: 1, and kneaded thoroughly. The
[0027]
(4) If necessary, a paste and a metal powder are kneaded into the paste obtained in (3) to obtain a desired color. If necessary, adjust the viscosity by adding water.
[0028]
The paste obtained in the above (3) can be stored in a cool and dark place in a highly airtight container, and the necessary amount can be taken out and used when necessary.
[0029]
2. The fabric is spread on a glass plate lined with a veneer plate with a fixed thickness of 1 cm or more, and the end of the fabric is fastened to the plywood plate with a suitable distance with a push pin, etc. Fix it so that it is in a dry state. At this time, if the fabric has front and back sides, the front side is fixed with the glass surface side facing.
[0030]
If it is necessary to dye the fabric, it is dyed first.
[0031]
3. Applying a lacquer paint a. In the case of hand-drawing, a pattern is hand-drawn with a brush, a brush, or the like on the fabric fixed in step 2 using the moisture paint prepared in step 1.
[0032]
b. When using silk screen (mainly for thin fabric)
(1) A silk screen mold is placed on the fabric fixed in step 2.
[0033]
(2) Place the lacquer paint prepared in step 1 on a silk screen and print with a squeegee (scalpel) or the like so that the lacquer paint reaches the glass surface.
[0034]
c. When using an adhesive film (mainly for thick cloth)
(1) An adhesive film is stuck on the fabric fixed in the step 2, and the design is cut with a cutter.
[0035]
(2) The lacquer paint prepared in step 1 is placed on a cloth with an adhesive film, and is applied with a squeegee or the like so that the lacquer paint reaches the glass surface. The adhesive film may be peeled off immediately after application or may be peeled off after drying.
[0036]
In any case of a to c, it is desirable to immediately wash the used molds, tools and the like with water.
[0037]
4). In this state, the paint is allowed to stand for as long as possible (preferably one day or longer) and the paint is dried.
[0038]
5. Make sure it is dry and carefully peel it off the glass surface.
[0039]
6). The surface that has been in contact with the glass surface is dried by leaving it as long as possible (preferably for one day or longer).
[0040]
7). If necessary, splice them to the desired size and shape.
[0041]
8). Heat with a commercial iron. The heating temperature and time are determined according to the type of fabric as described above.
[0042]
What is necessary is just to cut | jud out the fabric by which the pattern obtained by the said process 1-8 was given, and finish it to a favorite product as needed. In addition, since there is no possibility that fraying will occur in the part where the moisture is applied, if the part is cut or perforated at that part, the processing of the end part is unnecessary.
[0043]
When pattern formation is carried out using a lacquer coating composition in the above-mentioned range, the pattern portion is highly flexible due to lacquer, and a product that can withstand washing in a washing machine as well as hand washing can be obtained. The present inventor uses various fabrics, forms a pattern with the above-described lacquer paint, and performs washing (hand washing, washing machine weak flow), dry cleaning, and ironing (120 to 130 ° C., no application cloth) ) Was carried out about 5 to 10 times. As a result, it was confirmed that no crack or peeling of the pattern portion occurred and the gloss hardly changed.
[0044]
【The invention's effect】
According to the pattern forming method of the fabric of claim 1, the lacquer paint penetrates into the fabric, reaches a smooth plate, and cures while in contact with the smooth surface, regardless of the type and thickness of the fabric. A pattern with gloss and texture unique to lacquer can be formed. Further, since the moisture does not adhere only to the surface of the fabric, but completely penetrates from the back surface to the surface and is integrated with the fabric, cracking and peeling are less likely to occur.
[0045]
When the glass plate is used as in the second aspect, the peel is peeled off from the plate, and a pattern having excellent gloss can be easily formed without failure.
[0046]
In the case where an acrylic resin or urethane resin to which an acrylic resin or a urethane resin is added is used as in claim 3, cracking and peeling are less likely to occur. Therefore, it can be used for a wide range of applications including not only decorative items such as wall hangings but also clothes and accessories.
Claims (3)
平滑な板上に布帛を固定し、
前記布帛にうるし塗料を塗布して前記板に達するまで浸透させ、
塗布したうるし塗料を硬化させ、
前記布帛を前記板から剥がすことにより、
前記布帛の前記板に接していた面に模様を形成することを特徴とする
うるしを用いた布帛の模様形成方法。A method for forming a pattern on a fabric using lacquer,
Fix the fabric on a smooth plate,
Apply a lacquer paint to the fabric and infiltrate until it reaches the plate,
Cure the applied lacquer paint,
By peeling the fabric from the plate,
A method for forming a pattern on a fabric using a sushi, wherein a pattern is formed on a surface of the fabric in contact with the plate.
Priority Applications (1)
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