JP4381567B2

JP4381567B2 - Joint structure of concrete structure

Info

Publication number: JP4381567B2
Application number: JP2000179078A
Authority: JP
Inventors: 博英橋本; 宗孝大関
Original assignee: Tokyo Metro Co Ltd
Current assignee: Tokyo Metro Co Ltd
Priority date: 2000-06-14
Filing date: 2000-06-14
Publication date: 2009-12-09
Anticipated expiration: 2020-06-14
Also published as: JP2001355395A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下鉄トンネル，上下水道，貯水槽等を構築する際に使用されるコンクリート構造物の継手構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、地下鉄トンネル，上下水道，貯水槽等を構築する際、工事期間の短縮，構築現場のスペースの縮小などの目的から、予め工場で規格化して生産された円弧状のコンクリート構造物が使用されている。
このコンクリート構造物を工場から構築現場に運搬して、構築現場でプレハブ方式にて締結して組み立てて地下鉄トンネルや上下水道等が構築されている。
【０００３】
ところで、従来のこの種のコンクリート構造物に設けられた継手は、図１６に示すように構成されていた。
即ち、円弧板状のコンクリート構造物であるセグメント１の周囲端面に継手板２が複数個埋設されており、隣り合うセグメント１同士の連結は、セグメント１の端面を互いに突き合わせて、それぞれの端面に設けられたそれぞれの継手板２をボルト締めすることによって行っていた。
【０００４】
この継手板２は、図１７及び図１８に示すように、ボルト挿通孔３を有する継手板部４の両側部に設けられた側板部５にアンカー６が溶接によって固定されたもので、継手板部４を端面に露出させた状態に、両側部部５とアンカー６とがセグメント１内に埋設されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術のセグメント１において、セグメント１同士に、互いに引き離される方向に引張力が強く作用した場合、締結された継手板部５の中央部７に応力が集中し、図１９に示すように、継手板部５が湾曲してボルト締めをした中央部７が外方に膨出し、このため、両セグメント１の接合端面が互いに引き離される恐れがあった。
このことは、水密性を要する上下水道や貯水槽にとっては極めて重大であり、また上下水道や貯水槽の構造自体が弱体化する点においても極めて重大である。
【０００６】
そこで、継手板２の継手板部５を補強できるよう、継手板２として、肉厚を厚くすることが考えられるが、この場合、継手板２自体の重量が嵩んでしまうので、取り扱い性が悪くなり、作業性の低下をきたす問題があり、しかもそれだけコストの高騰を招くという問題がある。
【０００７】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、剛性を確実に高めることができ、しかも耐引張性に優れ、さらには扱い性が容易なコンクリート構造物の継手構造を提供することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１記載のコンクリート構造物の継手構造は、コンクリート構造物に設けられ、ボルトによって互いに締結固定されて、前記コンクリート構造物を接合するコンクリート構造物の継手構造であって、前記コンクリート構造物は、前記ボルトが挿通されるボルト挿通孔を有する円筒状のボルト挿通部と、このボルト挿通部に第一の支持部を介し連結された鉄筋連結部とを有する継手によって互いに接合され、前記鉄筋連結部は、その先端位置が、前記ボルト挿通部の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部とボルト挿通部とを連結する前記第一の支持部は、その先端側の縁部が、前記ボルト挿通部から前記鉄筋連結部側へ向かって次第に後方へ傾斜されていると共に、前記ボルト挿通部と前記鉄筋連結部との連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる第一の増強部が形成されていることを特徴としている。
【０００９】
このように、鉄筋連結部の先端位置が、ボルト挿通部の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部とボルト挿通部とを連結する第一の支持部の先端側の縁部が、ボルト挿通部から鉄筋連結部側へ向かって次第に後方へ傾斜されているので、ボルト挿通部をコンクリート構造物の接合面に露出させたとしても、ボルト挿通部より後方位置に設けられた鉄筋連結部だけでなく、これらボルト挿通部と鉄筋連結部とを連結する第一の支持部も確実にコンクリート内に埋設することができ、これにより、この継手のコンクリート構造物への定着力を大幅に向上させることができ、接合させたコンクリート構造物同士に引張力が作用したとしても、継手の変形はもとより、継手がコンクリート構造物から外れるような不具合を確実になくし、良好な接合状態を維持させることができる。
そして、第一の支持部に、ボルト挿通部と鉄筋連結部との連結方向に沿って肉厚を厚くした第一の増強部が設けられているので、この第一の増強部によって第一の支持部自体の剛性を上げることができるばかりでなく、ボルト挿通部，鉄筋連結部の剛性をも上げることができる結果、継手全体としての剛性を確実に高めることができる。この点から、継手としての信頼性を高めることができる。
しかも、第一の支持部に第一の増強部が設けられただけであるので、従来のように重量が大きく嵩むようなことがないばかりか、取り扱い性が低下するようなこともない。
【００１０】
請求項２記載のコンクリート構造物の継手構造は、請求項１記載のコンクリート構造物の継手構造において、前記第一の増強部が、前記第一の支持部の先端側及び後端側の両方もしくは少なくともいずれか一方に形成されていることを特徴としている。
【００１１】
つまり、第一の支持部の先端側及び後端側の両方もしくはいずれか一方に設けられた第一の増強部によって第一の支持部はもとより継手全体の強度を大幅に向上させることができる。
また、先端側及び後端側に第一の増強部が形成されているので、特に、ひねり等の力に対して高強度化を図ることができる。
【００１２】
請求項３記載のコンクリート構造物の継手構造は、請求項１または請求項２記載のコンクリート構造物の継手構造において、前記継手が、複数の前記ボルト挿通部を有し、これらボルト挿通部同士が第二の支持部によって互いに連結され、該第二の支持部には、前記ボルト挿通部同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる第二の増強部が形成されていることを特徴としている。
このように、複数のボルト挿通部を有し、これらボルト挿通部同士を連結する第二の支持部にも、ボルト挿通部同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる第二の増強部が設けられているので、第二の支持部自体の剛性を上げることができるばかりでなく、継手全体の剛性も大幅に高めることができ、信頼性の高い継手構造とすることができる。
【００１３】
請求項４記載のコンクリート構造物の継手構造は、コンクリート構造物に設けられ、ボルトによって互いに締結固定されて、前記コンクリート構造物を接合するコンクリート構造物の継手構造であって、前記コンクリート構造物は、前記ボルトが挿通されるボルト挿通孔を有する円筒状の複数のボルト挿通部と、これらのボルト挿通部に第一の支持部を介し連結された鉄筋連結部とを有する継手によって互いに接合され、前記鉄筋連結部は、その先端位置が、前記ボルト挿通部の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部とボルト挿通部とを連結する前記第一の支持部は、その先端側の縁部が、前記ボルト挿通部から前記鉄筋連結部側へ向かって次第に後方へ傾斜されていて、前記ボルト挿通部同士が第二の支持部によって互いに連結され、前記第二の支持部には、前記ボルト挿通部同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる第二の増強部が形成されていることを特徴とする。
このように、鉄筋連結部の先端位置が、ボルト挿通部の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部とボルト挿通部とを連結する第一の支持部の先端側の縁部が、ボルト挿通部から鉄筋連結部側へ向かって次第に後方へ傾斜されているので、ボルト挿通部をコンクリート構造物の接合面に露出させたとしても、ボルト挿通部より後方位置に設けられた鉄筋連結部だけでなく、これらボルト挿通部と鉄筋連結部とを連結する第一の支持部も確実にコンクリート内に埋設することができ、これにより、この継手のコンクリート構造物への定着力を大幅に向上させることができ、接合させたコンクリート構造物同士に引張力が作用したとしても、継手の変形はもとより、継手がコンクリート構造物から外れるような不具合を確実になくし、良好な接合状態を維持させることができる。
そして、複数のボルト挿通部を有し、これらボルト挿通部同士を連結する第二の支持部に、ボルト挿通部同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる第二の増強部が設けられているので、第二の支持部自体の剛性を上げることができるばかりでなく、継手全体の剛性も大幅に高めることができ、信頼性の高い継手構造とすることができる。
【００１４】
請求項５記載のコンクリート構造物の継手構造は、請求項３または４に記載のコンクリート構造物の継手構造において、前記第二の増強部が、前記第二の支持部の先端側及び後端側の両方もしくは少なくともいずれか一方に形成されていることを特徴としている。
【００１５】
つまり、第二の支持部の先端側及び後端側の両方もしくはいずれか一方に設けられた第二の増強部によって第二の支持部はもとより継手全体の強度を大幅に向上させることができる。
また、先端側及び後端側に第二の増強部が形成されているので、特に、ひねり等の力に対して高強度化を図ることができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のコンクリート構造物の継手構造を、図１〜図１４を参照して説明する。
なお、この実施形態例では、コンクリート構造物として、円弧版状に形成されて、互いに接合されることにより、トンネルの覆工体を構成するセグメントを例にとって説明する。
図１に示すように、セグメント２０は、円弧版状に湾曲しており、その周囲に沿って複数の継手１０が埋設されている。
そして、この継手１０は、図２及び図３に示すように、円筒状のボルト挿通部１１と、これに連結された鉄筋連結部１３とを有して構成されている。
【００１７】
ボルト挿通部１１は、セグメント２０を互いに連結するためのものであって、その中心部に軸方向に沿って貫通するボルト挿通孔１１ａが設けられており、本例では鋳造によって形成されている。
【００１８】
鉄筋連結部１３は、ボルト挿通部１１より小径をなしており、ボルト挿通部１１の周囲における相対向する位置に支持部（第一の支持部）１２を介し取り付けられている。また、鉄筋連結部１３は、アンカー鉄筋１４の一端部が取り付けられ、該アンカー鉄筋１４の他端部がボルト挿通部１１の軸方向に沿い後方（セグメント２０の内部方向）に延びている。この場合、アンカー鉄筋１４と鉄筋連結部１３との取り付けは図示していないが、以下のようにしている。
【００１９】
即ち、アンカー鉄筋１４は、ねじふし鉄筋からなるもので、これが鉄筋連結部１３の孔にねじ込まれて取り付けられている。また、鉄筋連結部１３を鋳造品とした場合、アンカー鉄筋１４を鉄筋連結部１３へ一体的に形成した、いわゆる鋳包みすることによって取り付けても良い。あるいは、アンカー鉄筋１４の一端部及び鉄筋連結部１３内にメートルねじ加工を施し、両者の螺合によって取り付けても良い。何れの方法にしろ、アンカー鉄筋１４の一端部が鉄筋連結部１３に対して確実に取り付けられていれば良い。
【００２０】
ここで、上記の構造の継手１０では、鉄筋連結部１３の先端位置が、ボルト挿通部１１の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部１３とボルト挿通部１１とを連結する支持部１２は、その先端側の縁部が、ボルト挿通部１１から鉄筋連結部１３側へ向かって次第に後方へ傾斜されている。
【００２１】
また、ボルト挿通部１１及び鉄筋連結部１３を連結する支持部１２には、剛性を高めるための増強部（第一の増強部）１２ａが設けられている。この増強部１２ａは、図２及び図３に示すように、先端側及び後端側が、ボルト挿通部１１と鉄筋連結部１３との連結方向に沿って、途中部分より肉厚を厚くすることにより形成されたもので、これにより、支持部１２は、断面Ｉ型状に形成されている。
なお、このような増強部１２ａが形成された支持部１２としては、剛性を高め得る形状であれば、Ｈ型状，Ｔ型状、アレイ状等でもよい。
【００２２】
また、前記継手１０は、ボルト挿通部１１及び鉄筋連結部１３がテーパ形状をなしている。
即ち、ボルト挿通部１１は、その先端が先細形状となるテーパ状であって、先端から後端へ向かって次第に径が大きくなる円錐形状をなしている。また鉄筋連結部１３もボルト挿通部１１と同様にテーパ状であり、その先端から後端へ向かって次第に径が増大するように形成されている。
【００２３】
上記の如き継手１０はセグメント２０に一体的に埋設されるが、その場合、継手１０のボルト挿通部１１は、その先端面が図１に示す如く、セグメント２０の端面に露出するように配置されることとなる。そのため、セグメント２０は、継手１０のボルト挿通部１１を挿入して外部に露出させる孔が設けられると共に、ボルト，ナットで締結するためのボルト締結操作用のボルトボックス２１が設けられている。
【００２４】
そして、このようなセグメント２０によってトンネル覆工体を構築する場合には、セグメント２０の端面を互いに突き合わせると共に、継手１０のボルト挿通部１１のボルト挿通孔１１ａの位置を合わせ、ボルト挿通孔１１ａに挿通してナットで締結することにより、互いに連結されることとなる。
【００２５】
そして、上記のようなコンクリート構造物の継手構造によれば、鉄筋連結部１３の先端位置が、ボルト挿通部１１の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部１３とボルト挿通部１１とを連結する支持部１２の先端側の縁部が、ボルト挿通部１１から鉄筋連結部１３側へ向かって次第に後方へ傾斜されているので、ボルト挿通部１１をセグメント２０の接合面に露出させたとしても、ボルト挿通部１１より後方位置に設けられた鉄筋連結部１３だけでなく、これらボルト挿通部１１と鉄筋連結部１３とを連結する支持部１２も確実にコンクリート内に埋設することができ、これにより、この継手１０のセグメント２０への定着力を大幅に向上させることができ、接合させたセグメント２０同士に引張力が作用したとしても、継手１０の変形はもとより、継手１０がセグメント２０から外れるような不具合を確実になくし、良好な接合状態を維持させることができる。
【００２６】
さらに、このような構成の継手１０は、前述の如く、支持部１２の先端側及び後端側の肉厚を厚くしてなる増強部１２ａが設けられているので、この増強部１２ａによって支持部１２自体の剛性を大幅に上げることができるばかりでなく、ボルト挿通部１１，鉄筋連結部１３の剛性をも上げることができる結果、継手１０全体としての剛性を確実に高めることができる。この点から、継手１０としての信頼性を高めることができる。
【００２７】
しかも、支持部１２に増強部１２ａが設けただけであるので、従来技術のように重量が大きく嵩むことがないばかりでなく、取り扱い性が低下するようなこともない。
特に、支持部１２の先端側及び後端側に増強部１２ａが形成されているので、特に、ひねり等の力に対して高強度化を図ることができる。
【００２８】
また、それぞれのセグメント２０同士を接合した状態にて、セグメント２０同士に、互いに離されるような引張力が作用したとしても、前述の如く、継手１０のボルト挿通部１２や鉄筋連結部１３が先細のテーパ形状をなし、ボルト挿通部１２や鉄筋連結部１３がセグメント２０内で、コンクリートに食い込む如く作用するので、ボルト挿通部１１が従来の継手板のように膨出したりすることがないばかりでなく、セグメント２０から脱落することがない。その結果、継手としての耐引張性を確実に高めることができ、継手としての信頼性を高めることができる。
特に、セグメント２０を上下水道，貯水槽等に適用した場合には、セグメント２０同士が離れる恐れがなくなるので、いっそう有益となるものである。
【００２９】
次に、他の実施の形態例を説明する。
図４に示すものは、二つのボルト挿通部１１が支持部（第二の支持部）１５によって互いに連結された継手１０である。つまり、この継手１０は、ボルト挿通部１１に支持部（第一の支持部）１２を介して鉄筋連結部１３が連結された第１継手ユニット１０Ａと第２継手ユニット１０Ｂとを有しており、これら第１継手ユニット１０Ａ及び第２継手ユニット１０Ｂが、ボルト挿通部１１同士を連結する支持部１５によって一体化されたものである。
【００３０】
そして、この継手１０にあっては、その支持部１２の先端側及び後端側に肉厚を厚くしてなる増強部１２ａが形成されていると共に、支持部１５の先端側及び後端側にもボルト挿通部１１同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる増強部（第二の増強部）１５ａが形成されている。
なお、この増強部１５ａは、基本的には前述した支持部１２の増強部（第一の増強部）１２ａと同様にして形成されるので、ここではその説明を省略する。
【００３１】
図５に示すものは、第１継手ユニット１０Ａと、第２継手ユニット１０Ｃとを支持部１５によって連結することにより構成されている。
但し、この場合、第２継手ユニット１０Ｃは、二つのボルト挿通部１１１，１１２を有しており、これら二つのボルト挿通部１１１，１１２が支持部（第二の支持部）１６によって互いに連結されて一体化されている。
【００３２】
そして、この継手１０にあっても、支持部１２，連結板１５の先端側及び後端側に増強部１２ａ、１５ａがそれぞれ設けられているほか、第２継手ユニット１０Ｃにおいて、各ボルト挿通部１１１，１１２を連結している支持部１６にも、その先端側及び後端側に、肉厚を厚くしてなる増強部１６ａが設けられている。なお、この増強部１６ａも前述した増強部１２ａ、１５ａと同様にして形成される。
【００３３】
また、継手１０としては、一個のボルト挿通部１１の両側に鉄筋連結部１３がそれぞれ設けられ、全体として直線状とされた継手１０を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図６〜図１４に示す如き形状をなす種々の継手１０にも適用することができる。なお、図６〜図１４において、図１〜図３に示すものと同一あるいは相当する構成部分には、図１〜図３に示すものと同一符号を付して説明を省略する。
【００３４】
何れにしろ、鉄筋連結部１３をボルト挿通部１１よりも後方位置とし、支持部１２を鉄筋連結部１３へ向かって次第に後方へ傾斜させ、さらに、増強部１２ａ、１５ａ、１６ａを設けることにより、コンクリートへの定着力を高めさらに継手１０全体の剛性を確実にかつ大幅に高めることができる。
また、図１５に示すものは、断面Ｔ型に形成された支持部１２を有する継手１０であり、この継手１０の場合も、上記と同様に、コンクリートへの定着力を高めさらに継手１０全体の剛性を確実にかつ大幅に高めることができる。また、この継手１０にあっては、大きな幅寸法の増強部１２ａ、１５ａが形成されているので、接合後において、さらに優れた耐引張性を確保することができる。
【００３５】
なお、図示した実施形態において、継手１０の支持部１２に孔部を形成しても良く、このようにすると、セグメント２０の成型時におけるコンクリートの回り込みが良好に行われる。
また、互いに接合させるセグメント２０の一方の継手１０を、ボルト挿通部１１のボルト挿通孔１１ａがネジ孔とされたインサートタイプのものとすることにより、接合作業をさらに簡略化することができるとともに、ボルトボックス２１の数を削減することができる。
さらに、上記の例では、セグメント２０の端面に、ボルト挿通部１１を露出するようにしたが、これに限らず、台座等により端面を塞いだ構造としても良い。
【００３６】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のコンクリート構造物の継手構造によれば、下記の効果を得ることができる。
請求項１記載のコンクリート構造物の継手構造によれば、鉄筋連結部の先端位置が、ボルト挿通部の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部とボルト挿通部とを連結する第一の支持部の先端側の縁部が、ボルト挿通部から鉄筋連結部側へ向かって次第に後方へ傾斜されているので、ボルト挿通部をコンクリート構造物の接合面に露出させたとしても、ボルト挿通部より後方位置に設けられた鉄筋連結部だけでなく、これらボルト挿通部と鉄筋連結部とを連結する第一の支持部も確実にコンクリート内に埋設することができ、これにより、この継手のコンクリート構造物への定着力を大幅に向上させることができ、接合させたコンクリート構造物同士に引張力が作用したとしても、継手の変形はもとより、継手がコンクリート構造物から外れるような不具合を確実になくし、良好な接合状態を維持させることができる。
そして、第一の支持部に、ボルト挿通部と鉄筋連結部との連結方向に沿って肉厚を厚くした増強部が設けられているので、この増強部によって第一の支持部自体の剛性を上げることができるばかりでなく、ボルト挿通部，鉄筋連結部の剛性をも上げることができる結果、継手全体としての剛性を確実に高めることができる。この点から、継手としての信頼性を高めることができる。
しかも、第一の支持部に第一の増強部が設けられただけであるので、従来のように重量が大きく嵩むようなことがないばかりか、取り扱い性が低下するようなこともない。
【００３７】
請求項２記載のコンクリート構造物の継手構造によれば、第一の支持部の先端側及び後端側の両方もしくはいずれか一方に設けられた第一の増強部によって第一の支持部はもとより継手全体の強度を大幅に向上させることができる。また、先端側及び後端側に第一の増強部が形成されているので、特に、ひねり等の力に対して高強度化を図ることができる。
【００３８】
請求項３記載のコンクリート構造物の継手構造によれば、複数のボルト挿通部を有し、これらボルト挿通部同士を連結する第二の支持部にも、ボルト挿通部同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる第二の増強部が設けられているので、第二の支持部自体の剛性を上げることができるばかりでなく、継手全体の剛性も大幅に高めることができ、信頼性の高い継手構造とすることができる。
【００３９】
請求項４記載のコンクリート構造物の継手構造によれば、鉄筋連結部の先端位置が、ボルト挿通部の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部とボルト挿通部とを連結する支持部の先端側の縁部が、ボルト挿通部から鉄筋連結部側へ向かって次第に後方へ傾斜されているので、ボルト挿通部をコンクリート構造物の接合面に露出させたとしても、ボルト挿通部より後方位置に設けられた鉄筋連結部だけでなく、これらボルト挿通部と鉄筋連結部とを連結する支持部も確実にコンクリート内に埋設することができ、これにより、この継手のコンクリート構造物への定着力を大幅に向上させることができ、接合させたコンクリート構造物同士に引張力が作用したとしても、継手の変形はもとより、継手がコンクリート構造物から外れるような不具合を確実になくし、良好な接合状態を維持させることができる。
そして、複数のボルト挿通部を有し、これらボルト挿通部同士を連結する第二の支持部にも、ボルト挿通部同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる第二の増強部が設けられているので、第二の支持部自体の剛性を上げることができるばかりでなく、継手全体の剛性も大幅に高めることができ、信頼性の高い継手構造とすることができる。
請求項５記載のコンクリート構造物の継手構造によれば、第二の支持部の先端側及び後端側の両方もしくはいずれか一方に設けられた第二の増強部によって第二の支持部はもとより継手全体の強度を大幅に向上させることができる。
また、先端側及び後端側に第二の増強部が形成されているので、特に、ひねり等の力に対して高強度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態例のコンクリート構造物の継手構造を説明するセグメントの斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態例のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の側面図である。
【図３】本発明の実施の形態例のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図４】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図５】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図６】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図７】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図８】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図９】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図１０】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図１１】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図１２】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図１３】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図１４】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図１５】本発明の実施の形態例の他のコンクリート構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図１６】従来のコンクリート構造物の継手構造を説明するセグメントの斜視図である。
【図１７】従来の継手を示す斜視図である。
【図１８】セグメント内の継手を示す断面図である。
【図１９】従来の継手に生じる現象を説明するセグメント内の継手を示す断面図である。
【符号の説明】
１０…継手、１０Ａ〜１０Ｃ…継手ユニット、１１，１１１，１１２…ボルト挿通部、１２…支持部（第一の支持部）、１３…鉄筋連結部、１５…支持部（第二の支持部）、１６…支持部（第二の支持部）、１２ａ…増強部（第一の増強部），１５ａ，１６ａ…増強部（第二の増強部）。 [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a joint structure of a concrete structure used when constructing a subway tunnel, a water and sewage system, a water tank, and the like.
[0002]
[Prior art]
In recent years, when building subway tunnels, water and sewage systems, water storage tanks, etc., arc-shaped concrete structures that have been standardized and produced in advance in factories have been used for the purpose of shortening the construction period and reducing the construction site space. ing.
This concrete structure is transported from the factory to the construction site, fastened in a prefabricated manner at the construction site, and assembled to construct a subway tunnel, water supply and sewerage, and the like.
[0003]
By the way, the joint provided in the conventional concrete structure of this type is configured as shown in FIG.
That is, a plurality of joint plates 2 are embedded in the peripheral end surface of the segment 1 which is an arc-shaped concrete structure, and the adjacent segments 1 are connected to each other by connecting the end surfaces of the segments 1 to each other. This is done by bolting each joint plate 2 provided.
[0004]
As shown in FIGS. 17 and 18, the joint plate 2 has anchors 6 fixed to the side plate portions 5 provided on both sides of the joint plate portion 4 having the bolt insertion holes 3 by welding. Both side portions 5 and anchors 6 are embedded in the segment 1 with the portion 4 exposed at the end face.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the segment 1 of the prior art, when a tensile force acts strongly in the direction in which the segments 1 are separated from each other, stress concentrates on the central portion 7 of the fastened joint plate portion 5 as shown in FIG. Further, the joint plate portion 5 is curved and the central portion 7 which is bolted bulges outward, and there is a risk that the joining end surfaces of both segments 1 are separated from each other.
This is extremely important for water and sewage systems and water storage tanks that require watertightness, and is also extremely important in that the structures of the water and sewage systems and water storage tanks are weakened.
[0006]
Therefore, it is conceivable to increase the thickness of the joint plate 2 so that the joint plate portion 5 of the joint plate 2 can be reinforced. However, in this case, the weight of the joint plate 2 itself increases, so that the handleability is poor. Therefore, there is a problem that the workability is lowered, and there is a problem that the cost is increased accordingly.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and it is an object of the present invention to provide a joint structure for a concrete structure that can reliably increase rigidity, is excellent in tensile resistance, and is easy to handle. Yes.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
 To achieve the above object, the joint structure for a concrete structure according to claim 1 is provided in a concrete structure, and is fastened and fixed to each other by bolts to join the concrete structure. The concrete structure includes a cylindrical bolt insertion portion having a bolt insertion hole through which the bolt is inserted, and the bolt insertion portion.First supportThe reinforcing bar connecting parts are joined to each other by a joint having a reinforcing bar connecting part connected to each other, the leading end position of the reinforcing bar connecting part is set behind the leading end position of the bolt inserting part, and the reinforcing bar connecting part, the bolt inserting part, Connecting the aboveFirst supportThe edge on the tip side is gradually inclined rearward from the bolt insertion part toward the reinforcing bar connecting part side.And the 1st reinforcement | strengthening part formed by thickening along the connection direction of the said bolt insertion part and the said reinforcing bar connection part is formed.It is characterized by that.
[0009]
 In this way, the tip position of the reinforcing bar connecting portion is located behind the tip end position of the bolt insertion portion, and connects the reinforcing bar connecting portion and the bolt insertion portion.First supportSince the edge on the tip side of the bolt is gradually inclined rearward from the bolt insertion part toward the reinforcing bar connecting part, even if the bolt insertion part is exposed at the joint surface of the concrete structure, it is behind the bolt insertion part. Not only the reinforcing bar connecting part provided at the position, but also the bolt insertion part and the reinforcing bar connecting part are connected.First supportCan be reliably embedded in the concrete, which can greatly improve the fixing force of the joint to the concrete structure, and even if a tensile force acts between the joined concrete structures, In addition to deformation of the joint, it is possible to reliably eliminate the problem that the joint is detached from the concrete structure and maintain a good joined state.
 And since the 1st reinforcement | strengthening part which thickened the thickness along the connection direction of a bolt insertion part and a reinforcing bar connection part is provided in the 1st support part, this Not only can the rigidity of the support part itself be increased, but also the rigidity of the bolt insertion part and the reinforcing bar connecting part can be increased, so that the rigidity of the joint as a whole can be reliably increased. From this point, the reliability as a joint can be improved.
 Moreover, since the first support portion is merely provided with the first reinforcing portion, the weight does not increase as in the conventional case, and the handling property does not deteriorate.
[0010]
 The joint structure for a concrete structure according to claim 2 is the joint structure for a concrete structure according to claim 1, wherein the first reinforcing portion is provided on both the front end side and the rear end side of the first support portion or It is characterized by being formed in at least one of them.
[0011]
 That is, the strength of the entire joint as well as the first support portion can be greatly improved by the first reinforcing portion provided on the front end side and / or the rear end side of the first support portion.
 In addition, since the first reinforcing portion is formed on the front end side and the rear end side, it is possible to increase the strength particularly against a force such as a twist.
[0012]
 The joint structure of the concrete structure according to claim 3 is the joint structure of the concrete structure according to claim 1 or 2, wherein the joint has a plurality of bolt insertion portions, and the bolt insertion portions are connected to each other.Second supportConnected to each other by theSecond supportThe thickness is increased along the connecting direction of the bolt insertion portions.Second enhancement partIt is characterized by being formed.
 Thus, the 2nd reinforcement | strengthening which has a some thickness also along the connection direction of bolt insertion parts also in the 2nd support part which has several bolt insertion parts and connects these bolt insertion parts Since the portion is provided, not only the rigidity of the second support portion itself can be increased, but also the rigidity of the entire joint can be greatly increased, and a highly reliable joint structure can be obtained.
[0013]
 The joint structure of a concrete structure according to claim 4 is a joint structure of a concrete structure that is provided in the concrete structure and fastened and fixed to each other by bolts to join the concrete structure, A plurality of cylindrical bolt insertion parts having bolt insertion holes through which the bolts are inserted, and joints having reinforcing bar connection parts connected to these bolt insertion parts via a first support part; The reinforcing bar connecting part has a tip position behind the leading end position of the bolt insertion part, and the first support part that connects the reinforcing bar connecting part and the bolt insertion part is an edge part on the tip side. Are gradually inclined rearward from the bolt insertion portion toward the reinforcing bar connecting portion, and the bolt insertion portions are connected to each other by a second support portion. , Wherein the second supporting portion, wherein the second enhanced portion formed by increasing the thickness along the connecting direction between the bolt insertion portion is formed.
 In this way, the tip position of the reinforcing bar connecting portion is behind the tip position of the bolt insertion portion, and the edge portion on the tip side of the first support portion that connects the reinforcing bar connecting portion and the bolt insertion portion is the bolt. Since it is gradually inclined rearward from the insertion part toward the reinforcing bar connection part side, even if the bolt insertion part is exposed at the joint surface of the concrete structure, only the reinforcing bar connection part provided at the rear position from the bolt insertion part In addition, the first support part that connects the bolt insertion part and the reinforcing bar connecting part can also be reliably embedded in the concrete, thereby greatly improving the fixing force of the joint to the concrete structure. Even if a tensile force acts between the joined concrete structures, the joints are not only deformed, but the joints are surely eliminated from the concrete structure. It is possible to maintain the engaged state.
 And the 2nd reinforcement | strengthening part formed by thickening along the connection direction of bolt insertion parts is provided in the 2nd support part which has a some bolt insertion part, and connects these bolt insertion parts. Therefore, not only the rigidity of the second support portion itself can be increased, but also the rigidity of the entire joint can be greatly increased, and a highly reliable joint structure can be obtained.
[0014]
 Claim 5The joint structure of the concrete structure ofClaim 3 or 4In the joint structure of the concrete structure described above,Second enhancement partBut saidSecond supportIt is characterized in that it is formed on both or at least one of the front end side and the rear end side.
[0015]
 That meansSecond supportBy the second reinforcing part provided on both or either of the front end side and the rear end sideSecond supportOf course, the strength of the joint as a whole can be greatly improved.
 Also on the front end side and rear end sideSecond enhancement partIn particular, the strength can be increased with respect to a force such as a twist.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a joint structure of a concrete structure according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In this embodiment, a segment that forms a tunnel lining body by being formed into a circular arc shape as a concrete structure and joined to each other will be described as an example.
As shown in FIG. 1, the segment 20 is curved in a circular arc shape, and a plurality of joints 10 are embedded along the periphery thereof.
As shown in FIGS. 2 and 3, the joint 10 includes a cylindrical bolt insertion portion 11 and a reinforcing bar connection portion 13 connected to the cylindrical bolt insertion portion 11.
[0017]
The bolt insertion part 11 is for connecting the segments 20 to each other, and is provided with a bolt insertion hole 11a penetrating along the axial direction at the center thereof, and is formed by casting in this example.
[0018]
 The reinforcing bar connecting portion 13 has a smaller diameter than the bolt insertion portion 11, and is a support portion at a position opposite to the periphery of the bolt insertion portion 11.(First support part)12 is attached. In addition, one end of the anchor reinforcing bar 14 is attached to the reinforcing bar connecting part 13, and the other end of the anchor reinforcing bar 14 extends rearward (in the inner direction of the segment 20) along the axial direction of the bolt insertion part 11. In this case, attachment of the anchor reinforcing bar 14 and the reinforcing bar connecting portion 13 is not shown, but is performed as follows.
[0019]
That is, the anchor reinforcing bar 14 is made of a threaded reinforcing bar, and is attached by being screwed into the hole of the reinforcing bar connecting portion 13. Further, when the reinforcing bar connecting portion 13 is a cast product, the anchor reinforcing bar 14 may be attached to the reinforcing bar connecting portion 13 by so-called casting. Alternatively, a metric thread process may be applied to one end portion of the anchor reinforcing bar 14 and the reinforcing bar connecting portion 13 and attached by screwing them together. In any method, it is only necessary that one end of the anchor reinforcing bar 14 is securely attached to the reinforcing bar connecting portion 13.
[0020]
Here, in the joint 10 having the above structure, the tip position of the reinforcing bar connecting portion 13 is set behind the tip position of the bolt insertion portion 11, and the support portion 12 that connects the reinforcing bar connecting portion 13 and the bolt insertion portion 11. The edge part of the front end side is gradually inclined rearward from the bolt insertion part 11 toward the reinforcing bar connecting part 13 side.
[0021]
 Moreover, the support part 12 which connects the bolt insertion part 11 and the reinforcing bar connecting part 13 includes a reinforcing part for increasing rigidity.(First enhancement part)12a is provided. As shown in FIG. 2 and FIG. 3, the reinforcing portion 12 a is configured such that the front end side and the rear end side are thicker than the middle portion along the connecting direction between the bolt insertion portion 11 and the reinforcing bar connecting portion 13. Thus, the support portion 12 is formed in an I-shaped cross section.
 In addition, as long as the support part 12 in which such the reinforcement | strengthening part 12a was formed is a shape which can raise rigidity, H shape shape, T shape shape, an array shape, etc. may be sufficient.
[0022]
Moreover, as for the said coupling 10, the bolt insertion part 11 and the reinforcing bar connection part 13 have comprised the taper shape.
That is, the bolt insertion part 11 has a tapered shape with a tapered tip, and has a conical shape with a diameter gradually increasing from the leading end toward the rear end. The reinforcing bar connecting portion 13 is also tapered like the bolt insertion portion 11 and is formed so that its diameter gradually increases from the front end to the rear end.
[0023]
The joint 10 as described above is integrally embedded in the segment 20. In this case, the bolt insertion portion 11 of the joint 10 is disposed such that the tip end face is exposed to the end face of the segment 20 as shown in FIG. 1. The Rukoto. Therefore, the segment 20 is provided with a hole for inserting the bolt insertion portion 11 of the joint 10 to be exposed to the outside, and a bolt box 21 for bolt fastening operation for fastening with a bolt and a nut.
[0024]
And when constructing a tunnel lining body by such a segment 20, while matching the end surface of the segment 20 mutually, the position of the bolt insertion hole 11a of the bolt insertion part 11 of the coupling 10 is matched, and the bolt insertion hole 11a By being inserted into and fastened with nuts, they are connected to each other.
[0025]
And according to the joint structure of the above concrete structures, the front-end | tip position of the reinforcing bar connection part 13 is made behind the front-end | tip position of the bolt insertion part 11, and these rebar connection part 13 and the bolt insertion part 11 are made into. Since the edge part of the front end side of the support part 12 to be connected is gradually inclined rearward from the bolt insertion part 11 toward the reinforcing bar connection part 13 side, the bolt insertion part 11 is exposed to the joint surface of the segment 20. In addition, not only the reinforcing bar connecting part 13 provided at the rear position from the bolt insertion part 11, but also the support part 12 for connecting the bolt insertion part 11 and the reinforcing bar connection part 13 can be reliably embedded in the concrete. As a result, the fixing force of the joint 10 to the segment 20 can be greatly improved, and even if a tensile force acts between the joined segments 20, the deformation of the joint 10 can be improved. As well as the inconvenience that the joint 10 is disengaged from the segment 20 reliably eliminated, it is possible to maintain good bonding state.
[0026]
Further, as described above, the joint 10 having such a configuration is provided with the reinforcing portion 12a formed by increasing the thickness of the front end side and the rear end side of the support portion 12, so that the support portion is supported by the increase portion 12a. The rigidity of the joint 10 as a whole can be reliably increased as a result of not only the rigidity of the bolt 12 itself being significantly increased but also the rigidity of the bolt insertion part 11 and the reinforcing bar connecting part 13. From this point, the reliability as the joint 10 can be improved.
[0027]
In addition, since only the reinforcing portion 12a is provided on the support portion 12, not only does the weight increase and the handling property does not deteriorate as in the prior art.
In particular, since the reinforcing portions 12a are formed on the front end side and the rear end side of the support portion 12, it is possible to increase the strength particularly against a force such as a twist.
[0028]
In addition, even when tensile forces that are separated from each other act on the segments 20 in a state where the segments 20 are joined to each other, the bolt insertion portion 12 and the reinforcing bar connecting portion 13 of the joint 10 are tapered as described above. The bolt insertion part 12 and the reinforcing bar connecting part 13 act as if they bite into the concrete in the segment 20, so that the bolt insertion part 11 does not bulge like a conventional joint plate. And does not fall off the segment 20. As a result, the tensile resistance as a joint can be reliably increased, and the reliability as a joint can be increased.
In particular, when the segment 20 is applied to a water and sewage system, a water tank, etc., there is no possibility that the segments 20 will be separated from each other, so that it becomes more useful.
[0029]
 Next, another embodiment will be described.
 As shown in FIG. 4, the two bolt insertion portions 11 have a support portion.(Second support part)15 are joints 10 connected to each other by 15. That is, the joint 10 is connected to the bolt insertion part 11 by a support part.(First support part)The first joint unit 10 A and the second joint unit 10 B are connected to the reinforcing bar connecting part 13 via 12, and the first joint unit 10 A and the second joint unit 10 B connect the bolt insertion parts 11 to each other. It is integrated by the support part 15 to connect.
[0030]
 And in this joint 10, while the reinforcement | strengthening part 12a formed by thickening is formed in the front end side and the rear end side of the support part 12, it is formed in the front end side and rear end side of the support part 15. The reinforcement part formed by increasing the thickness along the connecting direction of the bolt insertion parts 11(Second enhancement part)15a is formed.
 In addition, this reinforcement part 15a is fundamentally the reinforcement part of the support part 12 mentioned above.(First enhancement part)Since it is formed in the same manner as 12a, its description is omitted here.
[0031]
 The structure shown in FIG. 5 is configured by connecting the first joint unit 10 A and the second joint unit 10 C by the support portion 15.
 However, in this case, the second joint unit 10C has two bolt insertion portions 111 and 112, and these two bolt insertion portions 111 and 112 are support portions.(Second support part)16 are connected and integrated with each other.
[0032]
Even in the joint 10, the reinforcing portions 12 a and 15 a are provided on the front end side and the rear end side of the support portion 12 and the connecting plate 15, respectively, and in the second joint unit 10 C, each bolt insertion portion 111 is provided. , 112 are also provided with reinforcing portions 16a having increased thickness on the front end side and the rear end side thereof. In addition, this reinforcement part 16a is formed similarly to the reinforcement parts 12a and 15a mentioned above.
[0033]
Moreover, as the joint 10, although the reinforcing bar connection part 13 was each provided in the both sides of the one bolt insertion part 11, and the example using the joint 10 made linear as a whole was shown, it is not limited to this. For example, the present invention can also be applied to various joints 10 having shapes as shown in FIGS. 6 to 14, the same or corresponding components as those shown in FIGS. 1 to 3 are denoted by the same reference numerals as those shown in FIGS.
[0034]
In any case, the reinforcing bar connecting portion 13 is positioned rearward of the bolt insertion portion 11, the supporting portion 12 is gradually inclined rearward toward the reinforcing bar connecting portion 13, and further, the reinforcing portions 12a, 15a, and 16a are provided. The fixing force to the concrete can be increased, and the rigidity of the joint 10 as a whole can be reliably and significantly increased.
Further, what is shown in FIG. 15 is a joint 10 having a support portion 12 formed in a T-shaped cross section. In the case of this joint 10 as well, the fixing force to concrete is increased and the joint 10 as a whole is further improved. The rigidity can be reliably and greatly increased. Further, in the joint 10, the enhanced portions 12 a and 15 a having a large width dimension are formed, so that further excellent tensile resistance can be ensured after joining.
[0035]
In the illustrated embodiment, a hole may be formed in the support portion 12 of the joint 10, and in this way, the concrete wraps well when the segment 20 is molded.
Further, by making one joint 10 of the segments 20 to be joined to each other into an insert type in which the bolt insertion hole 11a of the bolt insertion portion 11 is a screw hole, the joining operation can be further simplified, The number of bolt boxes 21 can be reduced.
Furthermore, in the above example, the bolt insertion part 11 is exposed at the end surface of the segment 20, but the present invention is not limited to this, and the end surface may be closed by a pedestal or the like.
[0036]
【The invention's effect】
 As described above, according to the joint structure for a concrete structure of the present invention, the following effects can be obtained.
 According to the joint structure for a concrete structure according to claim 1, the tip position of the reinforcing bar connecting portion is located behind the tip end position of the bolt insertion portion, and connects the reinforcing bar connecting portion and the bolt insertion portion.First supportSince the edge on the tip side of the bolt is gradually inclined rearward from the bolt insertion part toward the reinforcing bar connection part side, even if the bolt insertion part is exposed at the joint surface of the concrete structure, it is behind the bolt insertion part. Not only the reinforcing bar connecting part provided at the position, but also the bolt insertion part and the reinforcing bar connecting part are connected.First supportCan be reliably embedded in the concrete, which can greatly improve the fixing force of the joint to the concrete structure, and even if a tensile force acts between the joined concrete structures, In addition to deformation of the joint, it is possible to reliably eliminate the problem that the joint is detached from the concrete structure and maintain a good joined state.
 And since the reinforcement part which thickened along the connection direction of a bolt insertion part and a reinforcing bar connection part is provided in the 1st support part, the rigidity of the 1st support part itself is given by this reinforcement part. Not only can it be increased, but also the rigidity of the bolt insertion part and the reinforcing bar connecting part can be increased, so that the rigidity of the joint as a whole can be reliably increased. From this point, the reliability as a joint can be improved.
 Moreover, since the first support portion is merely provided with the first reinforcing portion, the weight does not increase as in the conventional case, and the handling property does not deteriorate.
[0037]
 According to the joint structure for a concrete structure according to claim 2, the first support portion as well as the first support portion is provided by the first reinforcing portion provided on both or either of the front end side and the rear end side of the first support portion. The strength of the entire joint can be greatly improved. In addition, since the first reinforcing portion is formed on the front end side and the rear end side, it is possible to increase the strength particularly against a force such as a twist.
[0038]
 Claim 3According to the joint structure of the concrete structure of the present invention, it has a plurality of bolt insertion portions and connects these bolt insertion portions to each otherSecond supportAlso, the wall thickness is increased along the connecting direction of the bolt insertion parts.Second enhancement partIs provided,Second supportNot only can the rigidity of the joint itself be increased, but also the rigidity of the entire joint can be greatly increased, and a highly reliable joint structure can be obtained.
[0039]
 According to the joint structure for a concrete structure according to claim 4, the tip position of the reinforcing bar connecting portion is located behind the tip end position of the bolt insertion portion, and the support portion connecting the reinforcing bar connecting portion and the bolt insertion portion is provided. Since the edge on the front end side is gradually inclined rearward from the bolt insertion part toward the reinforcing bar connecting part side, even if the bolt insertion part is exposed at the joint surface of the concrete structure, it is located behind the bolt insertion part. In addition to the reinforcing bar connecting part provided in the above, the support part that connects the bolt insertion part and the reinforcing bar connecting part can be reliably embedded in the concrete. Even if a tensile force acts between the joined concrete structures, the joint will not be deformed, but the joint will be detached from the concrete structure. Reliably eliminate degree, it is possible to maintain good bonding state.
 And the 2nd reinforcement part formed by thickening along the connection direction of bolt insertion parts also in the 2nd support part which has a plurality of bolt insertion parts, and connects these bolt insertion parts with each other Since it is provided, not only the rigidity of the second support portion itself can be increased, but also the rigidity of the entire joint can be greatly increased, and a highly reliable joint structure can be obtained.
 Claim 5According to the joint structure of the concrete structure ofSecond supportProvided on both or either of the front end side and rear end sideSecond enhancement partBySecond supportOf course, the strength of the joint as a whole can be greatly improved.
 Also on the front end side and rear end sideSecond enhancement partIn particular, the strength can be increased with respect to a force such as a twist.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a segment for explaining a joint structure of a concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of a joint for explaining a joint structure of a concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of a concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a perspective view of a joint for explaining a joint structure of another concrete structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a perspective view of a segment for explaining a joint structure of a conventional concrete structure.
FIG. 17 is a perspective view showing a conventional joint.
FIG. 18 is a cross-sectional view showing a joint in a segment.
FIG. 19 is a cross-sectional view showing a joint in a segment for explaining a phenomenon that occurs in a conventional joint.
[Explanation of symbols]
 DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Joint, 10A-10C ... Joint unit, 11, 111, 112 ... Bolt insertion part, 12 ... Support part(First support part), 13 ... Rebar connecting part, 15 ... Support part(Second support part), 16 ... support part(Second support part), 12a ... enhancement part (first enhancement part), 15a, 16a ... enhancement part (second enhancement part).

Claims

A joint structure of a concrete structure provided in a concrete structure, fastened and fixed to each other by bolts, and joining the concrete structure,
The concrete structure is joined to each other by a joint having a cylindrical bolt insertion part having a bolt insertion hole through which the bolt is inserted, and a reinforcing bar connection part connected to the bolt insertion part via a first support part. And
The reinforcing bar connecting part has a tip position behind the leading end position of the bolt insertion part, and the first support part that connects the reinforcing bar connecting part and the bolt insertion part is an edge part on the tip side. Is gradually inclined rearward from the bolt insertion part toward the reinforcing bar connecting part side, and the first thickness is increased along the connecting direction of the bolt inserting part and the reinforcing bar connecting part. A joint structure for a concrete structure, characterized in that a reinforcing part is formed .

2. The joint structure for a concrete structure according to claim 1, wherein the first reinforcing portion is formed on both or at least one of a front end side and a rear end side of the first support portion. .

The joint includes a plurality of the bolt insertion portion, these bolt insertion portions are connected to each other by a second support portion, the the second support portion, along the connecting direction between the bolt insertion portion The joint structure for a concrete structure according to claim 1 or 2, wherein a second reinforcing part having a thick wall is formed.

A joint structure of a concrete structure provided in a concrete structure, fastened and fixed to each other by bolts, and joining the concrete structure,
The concrete structure includes a plurality of cylindrical bolt insertion portions having bolt insertion holes through which the bolts are inserted, and reinforcing bar connection portions connected to the bolt insertion portions via a first support portion. Joined to each other by
The reinforcing bar connecting part has a tip position behind the leading end position of the bolt insertion part, and the first support part that connects the reinforcing bar connecting part and the bolt insertion part is an edge part on the tip side. Are gradually inclined rearward from the bolt insertion portion toward the reinforcing bar connecting portion, the bolt insertion portions are connected to each other by a second support portion, and the second support portion includes the bolt A joint structure for a concrete structure, characterized in that a second reinforcing portion is formed by increasing the thickness along the connecting direction of the insertion portions.

5. The concrete structure according to claim 3, wherein the second reinforcing portion is formed on both or at least one of a front end side and a rear end side of the second support portion. Joint structure.