JP4379161B2 - 光送信機 - Google Patents

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Description

本発明は、送信機が送信する出射角の比較的狭い光信号の光軸を受信機に向けて光無線伝送を行う光送信機に関する。
従来より、光を用いて情報の空間伝送を行う光無線伝送技術がある。この光無線伝送には、一般に赤外光が用いられ、その発光素子としては、発光ダイオードやレーザダイオードなどの半導体発光素子が用いられている。このような光無線伝送において、送受信間距離を十分にとりたい場合は、受信装置側に十分な光レベルの信号を入射させるために、送信装置より発する光ビームの出射角を鋭く、すなわち狭く絞る必要があるので、送信装置及び受信装置の光軸を合わせなくてはならない。このため、出射角の狭い光ビームを用いることや、光ビームが目に見えない赤外光を用いることなどから、光無線伝送装置の光軸合わせは大変煩わしい作業となる。したがって、従来より、この光軸合わせを容易に行えるような光無線伝送装置の提案がなされている。
その1つの例として下記の特許文献1には、送信装置から可視光をピンポイントに絞って信号伝送用の赤外光と同一光軸、あるいは平行光軸にして一緒に送り、受信装置側に設けた可視光反射手段に当て、その可視光反射手段により反射された可視光を操作者が見ながら送信装置の光軸調整を行う光無線伝送装置が開示されている。また、この他の技術としては送信装置に照準機を設置して、その照準機を見ながら光軸を合わせる光無線伝送装置や、受信装置側に受光レベル検出用測定機を接続して操作者が2人一組で光軸合わせを行う光無線伝送装置もある。また、下記の特許文献2で開示されるように受信装置側に光軸調整用の光源を用いて、送信機からの送信光の受信レベル情報を折り返し、それに応じて光軸を合わせるものもある。
特開昭62−110339号公報(第1図、第2図) 特開平7−131422号公報(要約書)
しかしながら、上述の特許文献1で開示されたような光無線伝送装置は、送信装置に光無線伝送の目的以外に使用する可視光を発生させる構成を必要としている。また、送受信装置間の距離を十分にとりたい場合などは、この可視光の発光出力を十分大きいものにしなくてはならず、また、その構成を追加する必要があるため、送信装置のコストアップとなってしまう上に、装置が大型になってしまう。これは、送信装置に照準機を設置する場合も同じである。
また、可視光の光軸や、照準機の照準と、信号伝送用の赤外光の光軸とを厳密に合わせておく必要があることもコストアップの原因となる。また、受光レベル検出用測定機を受信装置に接続して2人一組で操作を行う場合においても、受光レベル検出用測定機を用意する必要があったり、人手を要するなどの欠点があった。このように、従来の光無線伝送装置は、光軸合わせを簡単化しようとすると、送受信装置のコストアップや、大型化を伴い、逆に送受信装置のコストダウンや、小型化を行おうとすると、光軸合わせの作業に手間が掛かるなどの欠点を有していた。
また、特許文献2では上述した問題点の解決を図っているが、受信機に取り付けられた光軸調整をするための光送信素子からのパイロット信号としての送信光を送信機に搭載された単一の受光素子で受光し、その受光レベルと、送信機からの信号伝送用の送信信号光の受信機での受信レベルのみを基に光軸を調整している。このため、人がこの情報を基にレベル表示装置などを用いて光軸を調整する場合には十分その手間を簡単化できるが、自動で光軸を調整する場合は不要な動作が多くなってしまう。
その理由は、単純に単一の受光素子で得られる光軸調整用の送信光のレベルだけでは上下左右どちらに受信機が有るかを判別することはできないからである。そのため自動で光軸を調整するためには必ず一度やみくもに動き、受光レベルと比較して自身の動いた方向が正しいかどうかを判定しなくてはならず、動いてみてから判断しなければならない。これでは、無駄な動きが多くなってしまい、メカ駆動に要する時間を考えると、高速な自動光軸合わせの足かせとなってしまうという問題がある。
また、以上のようなことを考慮して、受信機からの位置報知光を受信するための受信素子を送信機に複数持たせたり、送信機からの送信光の受信機側での受信レベルを基に光軸を合わせることが考えられる。しかし、このような技術においても狭い指向角(高い指向性)の送信光を用いる場合には、初期段階での粗光軸調整の精度が重要となってくる。しかしながら、実際の光無線伝送装置では、図4に示すように外装24や光学フィルタ25が各送受信部5、6の前面に取り付けられることになる。そこで問題となるのが、特に光学フィルタ25での各光信号の屈折である。つまり、光学フィルタ25などによる光の屈折によって正しい光軸調整ができなくなり、特に送信光が狭い指向角である場合にはその影響は無視できない。
そこで、本発明は上記の点に着目してなされたものであり、光軸調整用の受光素子を光学カバーで覆う場合に送信側と受信側の光軸を正確に合わせることができる光送信機を提供することを目的とする。
なわち本発明によれば、光信号を受信するための光受信機から発光されるパイロット光を受光し、その受光レベルに基づいて前記光受信機に対する前記光信号の送信方向を調整する送信機であって、
前記光信号を送信する光信号送信手段と、
入来する前記パイロット光を透過させる光透過手段と、
前記光透過手段を透過したパイロット光を受光して受光レベルを検出するパイロット光受光手段と、
前記光信号の送信方向を変更するために、前記光信号送信手段及び前記パイロット光受光手段の方向を一体的に変更する方向変更手段と、
前記パイロット光受光手段の方向に対応させて、前記パイロット光受光手段で検出された受光レベルの、前記光透過手段のパイロット光の受光によるレベル変化を補正するための補正係数を予め記憶した係数記憶手段と、
前記係数記憶手段から前記パイロット光受光手段の方向に対応した補正係数を読出して、その補正係数と前記パイロット光受光手段で検出された受光レベルとの演算によって補正後受光レベルを算出する受光レベル補正手段と、
前記補正後受光レベルに基づき、前記方向変更手段を制御して前記光信号送信手段及び前記パイロット光受光手段の方向を変更させる方向変更制御手段と、
を備えた光送信機が提供される。
本発明の光送信機はまた、前記パイロット光受光手段は複数の受光素子で受光された受光レベルを検出し、前記方向変更制御手段は前記複数の受光素子で受光された各受光レベルについて演算された補正後受光レベルが同じになるように前記方向変更手段を制御して前記光信号送信手段及び前記パイロット光受光手段の方向を変更させることを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、外装やそれに相当するような光学フィルタによって光軸調整用の光信号が屈折してしまい、その受信レベルによる光軸調整にずれが生じてしまう場合でも、その屈折度合いに応じてずれを補正するので、正確な光軸合わせが可能となる。
これによって、データ送信用の光送信手段の発光角を従来のものより著しく狭くすることが可能となり、伝送到達距離を大きく改善することができる。また、光信号を狭い角度範囲で送信することが可能となるので、この信号が周辺へ散乱することも抑えることができ、周辺環境への影響も軽減でき、さらに、送信光が狭くなることは伝送データがその範疇でしか取得できないことを意味し、情報漏洩・セキュリティや著作権保護の点からも有利な光送信機を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本発明の光送信機が適用される光無線伝送装置の概略を図1、図2及び図3を用いて説明する。図1は、本発明の光送信機が適用される光無線伝送装置を構成する送信機1及び受信機21の各構成例を示すブロック図である。送信機1中の送信機回路部分は符号2で示され、受信機21中の受信機回路部分は符号20で示されている。
まず、送信機1について説明する。送信機1は、ここには記載していない外部のデータ発生機器から送られる信号(例えば映像信号)を受信し、光無線伝送を行うための処理を行う送信信号処理回路3によって処理された信号を発光素子ドライバ4を通して第1の光送信手段5を駆動して第1の光信号22によって光伝送する。
本発明の光送信機が適用される光無線伝送装置における受信機21は、送信機1の第1の光送信手段5によって空間伝送される第1の光信号22を受光するための比較的広い指向角(広い入射角)の第1の光受信手段(例えばPDやAPD及び集光レンズなどで構成される)14によって受信し、受光回路15で電気的に増幅するなどの処理を加え、ここでは記載されていない外部機器(例えば受像装置など)へ送信するための信号処理を受信信号処理回路16で行う。
加えて、受信機21は広い指向角(広い出射角)を持つ第2の光送信手段(例えばLED又はこれにレンズを加えたもの)19及びその送信信号を発生させる発信回路17、発光素子ドライバ18を持ち、送信機1へ自身の位置を示すため第2の光信号23(一般にこのような光をパイロット光などとも称している)を送信する。
送信機1は受信機21からの第2の光信号23を受信するための第2の光受信手段(複数の受光素子(例えばPD)で構成される)6を持ち、この第2の光受信手段6によって受信した各受光素子の受信信号を受光回路7で電気的に増幅するなどの処理を加える。この受光回路7で処理された各受光素子からの受信信号は、信号セレクト回路8を用いて制御部10からの制御によって特定の受信信号のみが選択され、受信レベル検出回路9でその受信レベルが検出され、制御部10へその結果が渡される。
制御部(例えば、MPUやDSPなど)10は、送信機1の光軸を受信機21へ合わせるために適時、信号セレクト回路8を用いて第2の光受信手段6による受信信号から必要な信号を選択し、受信レベル検出回路9によって得られる各信号のレベルを比較して駆動制御部11を制御し、パン駆動手段12及びチルト駆動手段13(例えば、ステッピングモータなど)を制御し、第1の光送信手段5及び第2の光受信手段6の向きを調整する。
ここで、図2を用いて送信機1が第2の光受信手段6による受信レベルを比較してどのように受信機21の方向に光軸を調整するかを簡単に説明する。この図2は、送信機1に搭載される第2の光受信手段6には4つの受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)が1つの集光レンズに図示のように左右2個×上下2個に配置して収められていて(一般に4分割PDなどと称されている)、この受光素子PD1、PD2、PD3、PD4から見て受信機21がどこにあるかを示したものである(図2中では、受信機21の位置を図1中の第2の光送信手段に相当する光源19として表記している)。
ここで、送信機1から見て図2に示す光源19の位置Aの方向に受信機21が位置している場合、送信機1の第2の光受信手段6のPD1の受信レベルをSL1、PD2の受信レベルをSL2、PD3の受信レベルをSL3、PD4の受信レベルをSL4とすると、図3に示すように、おおよそSL1=SL2<SL3=SL4の関係となる。このことから制御部10では、これら第2の光受信手段6から得られる受信レベルを比較し、SL1=SL2<SL3=SL4の関係が得られている場合は受信機21が上方向にあると判断し、駆動制御部11に第1の光送信手段5及び第2の光受信手段6が上を向くように制御信号を出す。同様に各位置A〜Hに受信機21がある場合には図3に示すような関係がSL1、SL2、SL3、SL4の間におおよそ発生し、制御部10はこの関係を調べながら、図3に示した各駆動方向に第1の光送信手段5及び第2の光受信手段6が向くように制御している。
このような制御を何回か繰り返していくことで、送信機1の第2の光受信手段6の各受信レベルSL1〜SL4がすべて同じ値となる位置まで動かされることになり、そのような状態になったところで送信機1は受信機21の位置をおおよそ捉えたことになる。
ここで、このような本発明の光送信機が適用される光無線伝送装置を実際に製品化した場合を考えると、図4に示すように、図1に示したブロック構成をした各部を外装24で覆うことが想定される。図4には送信機1をイメージ化した例を示すが、受信機21においても同様に想定することができる。図4(a)には、各光学受発光部5、6が外装24内に置かれ、外装24ごとその方向をパン駆動手段12及びチルト駆動手段13により変える場合を示したものである。しかし、図4(a)に示すような外装構造では外装24が駆動手段12、13との間で分離するため、複雑なものとなり、また、部品点数が増え、さらには外装24の強度についても考慮しなくてはならず、コスト面で大きな負担となる。
このように考えると、図4(b)に示すような駆動手段12、13及び各光学受発光部5、6が共通の外装24内に収められ、その外装24内で各光学受発光部5、6が方向を変える構造が望ましい。しかしながら、このような構造にする場合、各光学受発光部5、6はその前面の外装24に取り付けられた、カバーとして機能する透過板25(通常は光学フィルタ)を通して受信機21との光軸を合わせる必要があるため、この透過板25は各光学受発光部5、6を覆うような形状にする必要があり、さらに、送信機1が受信機21の方向を探し、方向を変えることで、この各光学受発光部5、6と透過板25との位置関係は変動してしまい、さらに透過板25での光の屈折の現象が複雑となり問題は大きくなる。本発明は、以上のような問題を解決し、コスト面で優位な図4(b)のような構造においても正確な光軸調整を可能とした光無線装置を実現するものである。
ではここで、上述の光の屈折がどのような問題として光軸調整へ影響を与えるかを図5、図6及び図7に示す簡単なイメージ図を用いて説明する。まず、図5には送信機1の第1の光送信手段5及び第2の光受信手段6と、受信機21の第1の光受信手段14及び第2の光送信手段19との間に外装24などに取り付けられた透過板25が無く、第2の光信号27が直接(屈折せず)第2の光受信手段6へ届く場合を示しており、この場合には図5で示しているように第2の光受信手段6は第2の光信号27の発光軸(厳密には光の来る方向)26に受光軸を合わせることで第1の光送信手段5から放たれる第1の光信号28を第1の光受信手段14に当てることができる。
図6及び図7は送信機1と受信機21の各光学受発光部5、6、14、19の間に、外装24などに取り付けられた透過板25がある場合を表したイメージ図である。図6には送信機1と受信機21の間の透過板25を平板とした場合を示し、図7には透過板25が球面体である場合を示している。いずれの場合も、受信機21からの第2の光信号27は透過板25で屈折することになり、送信機1の第2の光受信手段6は、第2の光信号27が図6及び図7中に示した第2の光送信手段19の虚像29の位置から放たれているように見える。これによって、送信機1は第2の光受信手段6の受光軸を虚像29の方向に向けることとなり、送信機1の第1の光送信手段5から放たれる第1の光信号28を受信機21の第1の光受信手段14へ当てることができず、まったく異なる方向へ第1の光信号28を放つことになる。
本発明は、上述したような外装24の透過板25によって起こる光の屈折現象による光軸調整時の問題を解決するために、光軸調整時又は光軸調整の最終過程において屈折によるずれを補正するものである。ここで、図8を用いてその補正の際に用いる補正係数の考え方の一例を説明する。ただし、この図8で示す各グラフの値は、あくまでも説明のために便宜的に描いたものであり、これらの値は実際には透過板25の屈折率、反射率、透過率、曲面形状などの様々な条件で変わるものである。
図8(a)は第2の光受信手段(4分割PD)6に対する光源(第2の光送信手段)19の向きθを示し、これは図8(b)、(c)の横軸θを示したものである。図8(b)は図8(a)に示すような4分割PDに対して光源19がθの方向にある場合の、第2の光受信手段6を構成する受光素子の1つ(PD1)における第2の光信号27の受光レベルを示しており、V1ref(θ)は外装24又はカバーとしての透過板25が無い場合を、V1(θ)は透過板25がある場合を示している。ただし、説明の複雑化を避けるために二次元的に捕らえている。
この図8(b)に示すように受光レベルは光の屈折によって光源19の位置に対して各々異なる影響を受け、受光レベルの位置に対する変化度合いは異なるものになる。そこで、図8(c)に示すように光源19の各位置に対して各々V1ref(θ)とV1(θ)の比率を求め、補正係数C1(θ)を導く。これと同様にして、第2の光受信手段6を構成する他の受光素子PD2、PD3、PD4に対しても補正係数C2(θ)、C3(θ)、C4(θ)を求め、これらを用いて、第2の光受信手段6の受光レベルを補正し、光軸調整を行うことで屈折の影響を抑えた正確な光軸調整が実現される。
なお、このような補正係数を求める場合の位置と補正係数マップの一例を図9に示す。図9に示すように第2の光受信手段6の受光軸方向に対して複数の位置で補正係数を満遍無く持つことでより精度の高い補正が実現され、光軸調整精度の向上を図ることができる。
<第1の実施の形態>
次に、以上述べてきた光軸補正方法を行うための本発明における第1の実施の形態を図10及び図11に示し説明する。まず、図10には第1の実施の形態として第2の光受信手段6における受信レベルを第2の光受信手段6の方向に応じて随時補正を加え、その結果を比較しながら光軸調整を行う場合の形態を、特に制御部10に主点を置き示している。
図10に示すように制御部10は、外装24に対して第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)が現在どの位置(方向)を向いているかの位置情報(座標)を記録する位置情報記録メモリ34を持ち、更に各方向で第2の光受信レベルを補正するための係数メモリ37を備えている。なお、この係数メモリ37には、第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)が外装24に対して向いている各方向について第2の光受信手段6の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)へのレベル補正係数をレベル係数テーブル38として記録してある。
なお、制御部10は第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を駆動制御するために光軸調整制御部35を有し、この光軸調整制御部35は第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変えるたびに第2の光受信手段6の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)で受信される信号を順次選択するために信号セレクト回路8を制御し、その際の位置(方向)を位置情報記録メモリ34から読み出し、この位置情報に応じたレベル補正係数を係数メモリ37のレベル補正係数テーブル38からレベル補正演算部36へ渡す。レベル補正演算部36では受信レベル検出回路9から送られる各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)の受信レベルに係数メモリ37から得たレベル補正係数を乗じて、光軸調整制御部35へ送る。
光軸調整制御部35では、レベル補正演算部36から送られる補正処理された各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)での受信レベルを比較し、それに応じて駆動手段12、13を制御して第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の向いている方向位置を変え、そのときの方向位置情報を位置情報記録メモリ34へ書き込む。このような動作を第2の光受信手段6の各受光素子の補正後の受信レベルが一致するまで繰り返すことで送信機1の光軸を受信機21へ合わせる。
次に、第1の実施の形態においての光軸調整動作の流れを図11を用いて説明する。第1の実施の形態では、図11に示すように、まず、ステップS1として第2の光受信信号を順次セレクト(選択)し、ステップS2として位置情報記録メモリ34から現在の第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向位置情報(座標)を取得する。次いで、ステップS3としてこの方向位置情報に応じたレベル補正係数を係数メモリ37から読み出し、次いでステップS4においてステップS1で選択された第2の光受信信号の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)での受信信号レベルに各補正係数を乗じてレベル補正を行う。
次いで、ステップS4で補正された各レベルをステップS5でチェックし、一定レベル以上の光受信信号があるかを判定する。これは、第2の光受信手段6の指向角内に受信機21があるか否かを判定することで、外乱光などのノイズ受信による誤判定を避けるためのものである。この判定で、一定レベルを超えた受信が無い場合には、ステップS6で第1の光送信手段5の発光を停止し、不必要な第1の光信号22、28の放出を避け、周辺外界への配慮をする。ステップS6で第1の光信号22、28の送信を停止したら、ステップS7で第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変更し、次いでステップS8でその方向位置座標を位置情報記録メモリ34に記録し、再度ステップS1からの処理を行う。
また、ステップS5において一定レベル以上の光受信信号が確認された場合には、更にステップS9においてこれらすべての第2の光受信信号レベルが一致しているかを判定し、一致していない場合にはステップS7でこの各第2の光受信信号レベルの大きさに従って第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変更し、ステップS8でその方向位置座標を位置情報記録メモリ34に記録し、再度ステップS1からの処理を行う。
もし、ステップS9においてすべての光受信信号レベルが一致していた場合にはステップS10で第1の光送信手段5で第1の光信号22、28を受信機21へ送信開始し、光軸調整を完了する。
<第2の実施の形態>
次に、図12に第2の実施の形態として第2の光受信手段6における光受信信号レベルを比較して各レベルが一致する方向へ第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の向きを変更し、その位置に応じた移動補正を行うことで光の屈折から起こるずれを調整し光軸を合わせる場合の形態を制御部10に主点を置き示す。
図12に示すように制御部10は第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)が現在どの位置(方向)を向いているかの位置情報(座標)を随時記録する位置情報記録メモリ34と、第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を駆動制御するために光軸調整制御部35を有する。この光軸調整制御部35は第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変えるたびに第2の光受信手段6の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)で受信される信号を順次選択するために信号セレクト回路8を制御し、受信レベル検出回路9によって各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)の受信レベルを得る。
光軸調整制御部35では、受信レベル検出回路9から送られる各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)での受信レベルを比較し、それに応じて駆動手段12、13を制御して第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の向いている位置(方向)を変え、各光受信信号レベルが一致するまでその動作を繰り返す。
各光受信信号レベルが一致したら、光軸調整制御部35はその際の位置(方向)を位置情報記録メモリ34から読み出し、この位置情報に応じて光軸補正のための位置移動係数を係数メモリ37の位置移動係数テーブル39から読み出し、この位置移動係数に従って第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の向いている方向に微調整し送信機1の光軸を受信機21へ合わせる。
次に図13を用いて図12に示した第2の実施の形態の動作を説明する。第2の実施の形態では、図13に示すように、まず、ステップS1として第2の光受信信号を順次セレクト(選択)し、次いでステップS5においてステップS1で選択された第2の光受信信号の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)での光受信信号レベルをチェックし、一定レベル以上の光受信信号があるか否かを判定する。これは、第2の光受信手段6の指向角内に受信機21があるかを判定することで、外乱光などのノイズ受信による誤判定を避けるためのものである。この判定で、一定レベルを超えた光受信信号が無い場合には、ステップS6で第1の光送信手段5の発光を停止し、不必要な第1の光信号22、28の放出を避け、周辺外界への配慮をする。ステップS6で第1の光信号22、28の送信を停止したら、ステップS7で各第2の光受信信号レベルの大きさに従って第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変更し、次いでステップS8でその方向位置座標を位置情報記録メモリ34に記録し、再度ステップS1からの処理を行う。
また、ステップS5において一定レベル以上の光受信信号が確認された場合には、更にステップS9においてこれらすべての光受信信号レベルが一致しているか否かを判定し、一致していない場合にはステップS7でこの各第2の光受信信号レベルの大きさに従って第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変更し、次いでステップS8でその方向位置座標を位置情報記録メモリ34に記録し、再度ステップS1からの処理を行う。
もし、ステップS9においてすべての光受信信号レベルが一致していた場合には、ステップS2で位置情報記録メモリ34から現在の第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向位置情報(座標)を取得する。次いで、ステップS11においてステップS2で得た方向位置情報に応じた位置移動補正係数を係数メモリ37から読み出し、次いでステップS12においてその位置移動補正係数に応じて第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を微調整して光軸を合わせ、次いでステップS10で第1の光送信手段5で第1の光信号22、28を受信機21へ送信開始し、光軸調整を完了する。
<第3の実施の形態>
次に第3の実施の形態について説明する。ここで、一例として図14に示すように示すように、第1の光送信手段5及び第2の光受信手段6の位置関係が図4に示す外装24の透過板25及び各回転軸50、51に対して対称の位置に無い場合の送信機1を考える。このような場合の送信機1に対して、各方向に受信機21が位置していた場合の透過板25による光の屈折が光軸調整に与える影響について図15を用いて簡単に説明する。
図15には第1の光送信手段5をほぼ回転中心に配置し、第2の光受信手段6を回転中心から外れた位置に配置している場合を示し、特に図15(a)には第2の光送信手段19及び第1の光受信手段14が図中左側にある場合を示し、また、図15(b)にはそれらが右側にある場合を示している。図15(a)、(b)で示すように第2の光送信手段19からの光は、透過板25によって屈折されて第2の光受信手段6へ到達する。このとき、第2の光受信手段6は回転中心にないために第2の光送信手段19のある位置によって透過板25との位置関係が大きく異なり、結果的に第2の光信号27が透過板25で屈折する度合いが異なる。
つまり、図15に示す場合には、図15(a)、(b)のように第2の光送信手段19が左又は右に同じだけずれた位置(対称の位置)にあるにもかかわらず第2の光信号27が第2の光受信手段6ヘは、各々異なる屈折角(α、β)で到達することになってしまい、各々正しい光軸調整を行うためにはこれらの屈折によるずれを各方向で調整する必要がでてくる。
したがって、図16に示すように、各方向に応じて屈折角ごとに光軸調整における補正係数を使うことになる。図16(a)は、図16(b)、(c)の横軸である光源(第2の光送信手段)19の位置(角度)θを示したものである。図16(b)は、図16(a)に示すような第2の光受信手段(4分割PD)6に対して光源19が角度θの位置にある場合の、第2の光受信手段6を構成する1つの受光素子(PD1)における第2の光信号27の受光レベルV1ref(θ)、V1(θ)を示しており、受光レベルV1ref(θ)はカバーとして機能する透過板25が無い場合、受光レベルV1(θ)は透過板25がある場合を示している(ただし、説明の複雑化を避けるために二次元的に捕らえている)。
図16(b)に示すように受光レベルV1ref(θ)、V1(θ)は、光の屈折によって光源19の位置θに対して各々異なる影響を受け、受光レベルV1ref(θ)、V1(θ)の位置θに対する変化度合いは異なるものになる。そこで、図16(c)に示すように光源19の各位置θに対して各々受光レベルV1ref(θ)、V1(θ)の比率を求め、補正係数C1(θ)を導く。これと、同様にして、他の受光素子PD2、PD3、PD4に対しても補正係数C2(θ)、C3(θ)、C4(θ)を求め、これらを用いて、第2の光受信手段6の受光レベルを補正し、光軸調整を行うことで屈折の影響を抑えた正確な光軸調整を実現することができる。
このような補正係数C1(θ)〜C4(θ)を求める場合の位置θと係数マップの一例を図17に示す。しかしながら、より精度の高い光軸補正を実現するためには、第2の光受信手段6の受光軸方向に対して複数の位置θで係数C1(θ)〜C4(θ)を満遍なく持つ必要があり、記憶容量が大きなものとなってしまう。第3の実施の形態では、上記で説明したような外装24の透過板(通常は光学フィルタ)25によって起こる光の屈折現象による光軸調整のためのハードウエア規模の肥大化を解決するために、光軸調整時又は光軸調整の最終過程において屈折によるずれを補正するための補正値の保持を必要最小限にとどめることでハードウエア規模を抑えるようにしている。
まず、第3の実施の形態における光軸補正係数群を効率的に作成するための光送受信部5、6と透過板25との位置関係を、送信機1を例に図18で説明する。図18(a)は送信機1の受発光部分の側面図、図18(b)は正面図、図18(c)は上面図であって、透過板(光学フィルタ)25に対する第1の光送信手段5及び第2の光受信手段6の位置関係を示したものである。図18に示すように第1の光送信手段5を水平回転軸50及び垂直回転軸51の交わる位置に置き、第2の光受信手段6を少なくともいずれか一方の回転軸(図18では水平回転軸50)上に位置するように配置する。
このような配置をすることで透過板25による光信号の屈折を水平回転軸50に対して対称にすることができ、図19で示すように水平方向に対称な受光状態となる。ここで、図19(a)は図19(b)、(c)の横軸θ(光源(第2の光送信手段)19の位置)を示したものである。図19(b)は図19(a)に示すような第2の光受信手段(4分割PD)6に対して光源19がθの位置にある場合の、第2の光受信手段6を構成する1つの受光素子(PD1)における第2の光信号27の受光レベルV1ref(θ)、V1(θ)を示している。なお、受光レベルV1ref(θ)は透過板25が無い場合、受光レベルV1(θ)は透過板25がある場合を示している。つまり、屈折による光軸ずれを補正するための補正係数C1(θ)も水平回転軸50を中心に対称な補正係数とすることが可能となる。これによって、図20に示すように補正係数C1(θ)〜C4(θ)を水平回転軸50に対して左右どちらか半面を保持することで十分となる。
図21には第3の実施の形態として第2の光受信手段6における受信レベルを第2の光受信手段の方向に応じて随時補正を加え、その結果を比較しながら光軸調整を行う場合の形態を特に制御部10に主点を置き示している。図21に示すように制御部10は第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)が現在どの位置(方向)を向いているかの位置情報(座標)を記録する位置情報記録メモリ34を持ち、更に各方向で第2の光受信レベルを補正するための係数メモリ37を備えている。なお、この係数メモリ37には、第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)が向いている各方向に対して第2の光受信手段6の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)ヘのレベル補正係数として、一回転軸(例えば水平回転軸)を中心に左右いずれか一方を基にしたレベル補正係数テーブル38を記録してある。
また、制御部10は第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を駆動制御するために光軸調整制御部35を有し、光軸調整制御部35は第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変えるごとに第2の光受信手段6の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)で受信される光受信信号を順次選択するために信号セレクト回路8を制御し、その際の位置(方向)を位置情報記録メモリ34から読み出し、この位置情報に応じたレベル補正係数を係数メモリ37のレベル補正係数テーブル38からレベル補正演算部36ヘ渡す。レベル補正演算部36では受信レベル検出回路9から送られる各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)の受信レベルに係数メモリ37から得たレベル補正係数を乗じ、乗算結果を光軸調整制御部35ヘ送る。このとき、補正係数を乗じる際に左右で異なる符号として乗じることで左右で補正係数を共通化して、係数メモリ37に保持している値を左右の各々の補正係数として用いることができる。
光軸調整制御部35では、レベル補正演算部36から送られる補正処理された各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)での受信レベルを比較し、それに応じて各駆動手段12、13を制御して第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の向いている方向位置を変え、そのときの方向位置情報を位置情報記録メモリ34ヘ書き込む。このような動作を第2の光受信手段6の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)の補正後の受信レベルが一致するまで繰り返すことで送信機1の光軸を受信機21ヘ合わせる。
次に図22を用いて図21に示した第3の実施の形態の動作を説明する。第3の実施の形態では、図22に示すように、まず、ステップS21として第2の光受信信号を順次セレクト(選択)し、次いでステップS22として位置情報記録メモリ34から現在の第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向位置情報(座標)を取得する。次いで、取得した座標が係数を読み出す際に対称の座標として置き換える必要があるかをステップS23で判定し、必要があればステップS24で係数読み出し位置座標を対称座標に変換してステップS25ヘ進む。一方、ステップS23の判定で座標置き換えが必要ないと判定された場合には、直接ステップS25ヘ移る。
ステップS25では方向位置情報に応じたレベル補正係数を係数メモリ37から読み出し、次いでステップS26で読み出し係数を軸対称に入れ替えが必要かを判定し、もし必要があればステップS27において読み出した補正係数を係数対称軸に対して対称に入れ替え、次のステップS28ヘ移る。一方、ステップS26において係数の入れ替えが必要ないと判定された場合には、直接ステップS28ヘ移る。
ステップS28では、ステップS21で選択された第2の光受信信号の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)での受信信号レベルヘ各補正係数を乗じてレベル補正を行い、次いで、ステップS28で補正された各受信信号レベルをステップS29でチェックし、一定レベル以上の光受信信号があるかを判定する。これは、第2の光受信手段6の入射角内に受信機21があるかを判定することで、外乱光などのノイズ受信による誤判定を避けるためのものである。この判定で、一定レベルを超えた光受信信号が無い場合には、ステップS30で第1の光送信手段5の発光を停止し、不必要な第1の光信号28の放出を避け、周辺外界への配慮をする。ステップS30で第1の光信号22、28の送信を停止したら、続くステップS31で第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変更し、次いでステップS32でその方向位置座標を位置情報記録メモリ34に記録し、次いで、再度ステップS21からの処理を行う。
また、ステップS29において一定レベル以上の光受信信号が確認された場合には、更にステップS33においてこれらすべての第2の光受信信号レベルが一致しているかを判定し、一致していない場合にはステップS31でこの各受信信号レベルの大きさに従って第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変更し、次いでステップS32でその方向位置座標を位置情報記録メモリ34に記録し、次いで、再度ステップS21からの処理を行う。もし、ステップS33においてすべてのレベルが一致していた場合にはステップS34で第1の光送信手段5で第1の光信号22、28を受信機21ヘ送信開始し、光軸調整を完了する。
<第4の実施の形態>
次に、図23は第4の実施の形態として、第3の実施の形態における係数メモリ37の中に設けているレベル補正係数テーブル38を係数エリア40及び係数指標(ベクタ)テーブル41で指標化することで係数メモリ37の容量を削減した構成を示す。第3の実施の形態では、n箇所の方向でNバイト係数を単純に保持すると、最低でも4Nバイト(bytes)×nの容量が必要となる。第4の実施の形態ではこれらの係数を、例えばNo.1〜No.6の6個の係数に近似し、それらを保持する係数エリア40と、各方向においてどの係数を使うかを示した係数指標(ベクタ)テーブル41を構成することで、係数メモリ37を小容量で構成することを可能としている。
つまり、補正係数の保持のために必要とされるメモリサイズは、図24の例ではNバイト×6のメモリを要する係数エリア40と、12ビット(bits)×nで構成される係数ベクタテーブル41の容量を併せたものとなる。ここで係数ベクタテーブル41の容量は、係数エリア40で保持される係数(ここでは6個)を表すのに3ビットとし、4個の各PD1〜4ヘのベクタを保持するために3ビット×4が必要となり、さらにこれらをn個の方向でそれぞれ保持することになり、結果、係数ベクタテーブル41の容量は12ビット×nとなっている。
これによって単純に各方向でNバイトの係数(N>>3)を各方向で保持した場合の4Nバイト×nのレベル補正係数テーブル38を持った係数メモリ37よりも小さな容量の係数メモリ37で係数エリア40を構成することが可能となる。このような係数エリア40を有した場合の第4の実施の形態を図23に示すが、その動作は基本的な部分は図21で示した第3の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略し、次の図25のフローチャートによって動作を説明する。
第4の実施の形態では、図25に示すように、まず、ステップS21として第2の光受信信号を順次セレクトし、次いでステップS22として位置情報記録メモリ34から現在の第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向位置情報(座標)を取得する。取得した位置座標を係数を読み出す際に対称の座標として置き換える必要があるかをステップS23で判定し、必要があればステップS24で係数読み出し位置座標を対称座標に変換してステップS35ヘ進む。一方、ステップS23の判定で座標置き換えが必要ないと判定された場合には、直接ステップS35ヘ移る。
ステップS35ではステップS22で読み出した方向位置座標に対応した係数指標テーブル41から指標値を読み出し、次いでステップS36で読み出した指標値を軸対称に入れ替えが必要かを判定し、もし必要があればステップS37において読み出した指標値を係数対称軸に対して対称に入れ替え、次のステップS38へ移る。一方、ステップS36において係数の入れ替えが必要ないと判定された場合には、直接ステップS38ヘ移る。
ステップS38では、読み出した係数指標値に対応したレベル補正係数を係数メモリ37から読み出し、次いで、ステップS28においてステップS21で選択された第2の光受信信号の各受光素子(PD1、PD2、PD3、PD4)での光受信信号レベルに各補正係数を乗じてレベル補正を行う。次いでステップS28で補正された各光受信信号レベルをステップS29でチェックし、一定レベル以上の光受信信号があるかを判定する。これは、第2の光受信手段6の入射角内に受信機21があるかを判定することで、外乱光などのノイズ受信による誤判定を避けるためのものである。この判定で、一定レベルを超えた光受信信号が無い場合には、ステップS30で第1の光送信手段5の発光を停止し、不必要な第1の光信号28の放出を避け、周辺外界への配慮をする。ステップS30で第1の光信号を停止したら、続くステップS31で第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変更し、次いでステップS32でその方向位置座標を位置情報記録メモリ34に記録し、次いで、再度ステップS21からの処理を行う。
また、ステップS29において一定レベル以上の光受信信号が確認された場合には、更にステップS33において、これらすべての第2の光受信信号レベルが一致しているかを判定し、一致していない場合にはステップS31でこの各第2の受信光レベルの大きさに応じて第2の光受信手段6(及び第1の光送信手段5)の方向を変更し、次いでステップS32でその方向位置座標を位置情報記録メモリ34に記録し、次いで、再度ステップS21からの処理を行う。もし、ステップS33においてすべてのレベルが一致していた場合にはステップS34で第1の光送信手段5で第1の光信号28を受信機21ヘ送信開始し、光軸調整を完了する。
なお、上述の実施の形態において説明した本発明の光送信機が適用される光無線伝送装置の送信装置、受信装置の構成は、本発明の技術思想を説明するための一例を示したものであり、その構成は、適宜変更可能である。
本発明の光送信機が適用される光無線伝送装置の送信機及び受信機を示すブロック図である。 図1の第2の光受信手段による光軸調整駆動を示す説明図である。 光軸合わせ(位置探し)駆動方向と受光レベルの関係を示す説明図である。 外装を付けた光送信機の例を示す説明図である。 透過板の無い場合の第2の光軸と第1の光軸の説明図である。 透過板(平板)により屈折した第2の光軸と第1の光軸の説明図である。 透過板(球面体)により屈折した第2の光軸と第1の光軸の説明図である。 屈折した第2の光受光レベルと補正係数を示す説明図である。 第2の光受信手段の受光軸方向と係数マップの一例を示す説明図である。 第2の光受信手段における受光軸補正を用いた本発明の第1の実施の形態の光軸調整制御を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の光軸調整動作の概略を示すフローチャートである。 第2の光受信手段における受光軸補正を用いた本発明の第2の実施の形態の光軸調整制御を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の光軸調整動作の概略を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の送信機における透過板による屈折と受光素子の位置を示す説明図である。 透過板により屈折した第2の光軸と第1の光軸の説明図である。 透過板により屈折した第2の光受光レベルと補正係数を示す説明図である。 第2の光受信手段の受光軸方向と係数マップの一例を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態の透過板による屈折と受光素子の位置を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態の外装により屈折した第2の光受光レベルと補正係数を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態の第2の光受信手段の受光軸方向と係数マップの一例を示す説明図である。 第2の光受信手段における受光軸補正を用いた本発明の第3の実施の形態の光軸調整制御を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の光軸調整動作の概略を示すフローチャートである。 第2の光受信手段における受光軸補正を用いた本発明の第4の実施の形態の光軸調整制御を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態の補正係数を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態の光軸調整動作の概略を示すフローチャートである。
符号の説明
1 送信機
2 送信機回路部分
3 送信信号処理回路
4、18 発光素子ドライバ
5 第1の光送信手段(送信部、光学発光部)
6 第2の光受信手段(受信部、光学受光部)
7、15 受光回路
8 信号セレクト回路
9 受信レベル検出回路
10 制御部
11 駆動制御部
12 パン駆動手段
13 チルト駆動手段
14 第1の光受信手段(光学受光部)
16 受信信号処理回路
17 発信回路
19 第2の光送信手段(光源、光学発光部)
20 受信機回路部分
21 受信機
22、28 第1の光信号
23、27 第2の光信号
24 外装
25 透過板(光学フィルタ)
26 第2の光信号の発光軸
29 虚像
34 位置情報記録メモリ
35 光軸調整制御部
36 レベル補正演算部
37 係数メモリ
38 レベル補正係数テーブル
39 位置移動補正係数テーブル
40 係数エリア
41 係数指標(ベクタ)テーブル
50 水平回転軸
51 垂直回転軸

Claims (2)

  1. 光信号を受信するための光受信機から発光されるパイロット光を受光し、その受光レベルに基づいて前記光受信機に対する前記光信号の送信方向を調整する送信機であって、
    前記光信号を送信する光信号送信手段と、
    入来する前記パイロット光を透過させる光透過手段と、
    前記光透過手段を透過したパイロット光を受光して受光レベルを検出するパイロット光受光手段と、
    前記光信号の送信方向を変更するために、前記光信号送信手段及び前記パイロット光受光手段の方向を一体的に変更する方向変更手段と、
    前記パイロット光受光手段の方向に対応させて、前記パイロット光受光手段で検出された受光レベルの、前記光透過手段のパイロット光の受光によるレベル変化を補正するための補正係数を予め記憶した係数記憶手段と、
    前記係数記憶手段から前記パイロット光受光手段の方向に対応した補正係数を読出して、その補正係数と前記パイロット光受光手段で検出された受光レベルとの演算によって補正後受光レベルを算出する受光レベル補正手段と、
    前記補正後受光レベルに基づき、前記方向変更手段を制御して前記光信号送信手段及び前記パイロット光受光手段の方向を変更させる方向変更制御手段と、
    を備えた光送信機
  2. 前記パイロット光受光手段は複数の受光素子で受光された受光レベルを検出し、前記方向変更制御手段は前記複数の受光素子で受光された各受光レベルについて演算された補正後受光レベルが同じになるように前記方向変更手段を制御して前記光信号送信手段及び前記パイロット光受光手段の方向を変更させることを特徴とする請求項1に記載の光送信機
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