JP4378884B2 - Antenna device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の単アンテナを集合して構成したアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車交通の高度な発展に伴って、人工衛星の電波を用いたGPS(Global Positioning System)が使用されており、また、新たに、道路交通に於いて走行する車輌から自動的に料金を収受するETC(Electric Toll Collection)が用いられつつある。これらのシステムは、異なる周波数の電波を使用することから、夫々個別の無線通信機器として構成されているが、車両の適所に配置するために1つの無線通信機器として構成することが望ましい。
【0003】
所で、複数の単アンテナを近接して配置すると、単アンテナ間に電界結合が生じ、一方又は双方のアンテナ特性が劣化する。このため、従来、各単アンテナを構成する基体の比誘電体率を高くすることにより、単アンテナ相互間の干渉を小さくしてアンテナ特性を改善することが知られている(1990年電子情報通信学会秋季全国大会、B−61)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単アンテナの基体の比誘電体率を過度に高くすると、単アンテナに於ける共振特性の電気的Qが高くなり、必要な周波数帯域幅を持った単アンテナを構成することが困難となる。
【0005】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、必要なアンテナ特性を確保し且つアンテナ相互間の間隔を狭めて小型化したアンテナ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次に示す構成をもって課題を解決する手段としている。即ち、第1の発明のアンテナ装置は、回路の形成が可能なアンテナ基板の面上に対を成す2個の単アンテナが近接して配置されているアンテナ装置において、前記単アンテナは、直方体状の誘電体の基体を備え、該基体の表面側の主面に面状を呈したストリップ状の放射電極を非接地の態様で設け、前記基体の裏面側の主面にグランド電極を設け、前記基体の長手方向の一側面には前記放射電極に静電容量を介して電気的に結合される給電放射電極を設けて構成されており、前記対を成す2個の単アンテナは、基体の裏面側の主面を底面として前記アンテナ基板の面上に、互いに間隔を介し長手方向の向きを同じ方向にし、かつ、前記給電放射電極が設けられている側面が互いに外側となる形態で配置されており、当該アンテナ基板面上に配置された対を成す2個の単アンテナの、互いに内向きに対向し合う側となる基体側面の少なくとも一方には前記基体の裏面側の主面に設けられたグランド電極と電気的に接続された側面グランド電極を設けた構成をもって課題を解決する手段としている。
【0007】
この発明によれば、対を成す2個の単アンテナを近接して配置した場合に、単アンテナの対向する基体側面に接地電位となる側面グランド電極を設けているので、放射電極から発生する電気力線の多くは側面グランド電極で終端し、隣の単アンテナの放射電極と結合する割合が少なくなる。換言すれば、単アンテナの放射電極から発生する電界の広がりが側面グランド電極を設けていない基体側面と比べて著しく小さくなり、隣の単アンテナとの電界結合が弱くなる。
【0008】
このため、対を成す2個の単アンテナを一層近接して配置することができると共に、単アンテナの基体自体の幅を狭く構成できる。また、単アンテナの基体の比誘電体率を過度に高くする必要がないので、単アンテナとして必要且つ十分な周波数帯域幅を確保することができる。ここで単アンテナは、アンテナとして必要な基体及び電極構造を備え、且つ独立のアンテナとして機能するアンテナである。
【0009】
第2の発明のアンテナ装置は、上述の発明に於いて、対を成す2個の単アンテナを同じ周波数帯の共振周波数で励振する構成としたことを特徴としている。
【0010】
この構成の採用により、単アンテナの数に相当する複数の通信システムに於ける送受信アンテナとして使用でき、また、1つの通信システムに於いて、送信と受信を別々の単アンテナで行う構成とすることが可能になる。
【0011】
第3の発明のアンテナ装置は、対を成す2個のアンテナは、方形の基板面上の対角線の両端位置に夫々配置すると共に、前記各単アンテナの一方又は双方の基体の対向する短手側の側面にも側面グランド電極が設けられ、基体に設けられた側面グランド電極は、アンテナ基板に形成されたグランドパターンと電気的に接続されていることを特徴として構成されている。
【0012】
この構成に於いて、単アンテナを設置する基板の大きさは、通常、アンテナ装置を搭載する無線通信機器の筐体内空間により限定される。このため、基板の対角線の位置に単アンテナを設置することにより、限られた大きさの基板に於いて複数の単アンテナを可能な限り離間して配置することができる。また、単アンテナの基体は直方体として構成されるが、側面グランド電極は、基体側面の内、最も近い側の側面に形成される。
【0013】
例えば、隣の単アンテナの基体と近接する側面が2面ある場合には、側面グランド電極は近接する2つの側面に跨って設けられる。このとき、側面グランド電極は、基体側面全体に設けても良く、また、間近に向い合った側面部分に偏倚して設けても良い。何れの場合にも、単アンテナ間の間隔を広げたことと側面グランド電極設置の相乗効果により、近接する単アンテナ側への電界の広がりを大きく抑制して単アンテナ間の電界結合を大幅に弱めることができる。
【0014】
第4の発明のアンテナ装置は、対を成す2個のアンテナのうちの一方側のアンテナは第1共振周波数で励振する第1単アンテナと成し、対を成す2個のアンテナのうちの他方側のアンテナは前記第1共振周波数よりも高い第2共振周波数で励振する第2単アンテナと成し、側面グランド電極は少なくとも第1単アンテナの基体の側面に設けたことを特徴として構成されている。
【0015】
この発明に於いて、第2単アンテナは、第1単アンテナの共振周波数よりも高く構成されているが、第1単アンテナの高調波が第2単アンテナの共振周波数に近似するとき、第2単アンテナに対する干渉が発生する。この場合に、第2単アンテナと向い合う第1単アンテナの基体側面に側面グランド電極を設けることにより第2単アンテナとの電界結合を弱めて、第2単アンテナのアンテナ特性の劣化を防ぐことができる。
【0016】
第5の発明のアンテナ装置は、直方体状の誘電体の基体の表面側の主面に面状を呈したストリップ状の対を成す2個の放射電極が間隔を介して並列状に近接配置されると共に、当該2個の放射電極間の表面側の主面には基体の全幅にわたって分断溝が設けられ、当該分断溝によって前記対を成す2個の放射電極の一方が第1放射電極として、他方が第2放射電極として分離されており、前記基体の裏面側の主面にはグランド電極が設けられており、前記分断溝の互いに対向する側面の少なくとも一方側の面と分断溝の底面にはグランド電極が形成され、この分断溝に形成されているグランド電極は前記基体の裏面側に設けられたグランド電極に電気的に接続されており、前記分断溝を挟んで両外の一方側となる前記第1放射電極が設けられている側の基体側面には前記第1放射電極に静電容量を介して結合される第1給電電極が設けられ、前記分断溝を挟んで両外の他方側となる前記第2放射電極が設けられている側の基体側面には前記第2放射電極に静電容量を介して結合される第2給電電極が設けられていることを特徴とする。
【0017】
この構成の発明によれば、1つの基体に、2つの放射電極を併設して夫々個別に機能する単アンテナを構成している。このため、必然的に2つの放射電極間の電界結合は強くなるが、2つの放射電極の間に設けた分断溝内に側面グランド電極を設け、この側面グランド電極を接地電位のグランド電極に接続しているので、放射電極から発散される電界の広がりは側面グランド電極の部分で小さくなり、近接する放射電極間の電界結合が弱くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る実施形態例を図面に基いて説明する。図1は本発明に係るアンテナ装置の第1実施形態例を示し、図2は単アンテナの実施形態例を示す。
【0019】
図1に於いて、アンテナ基板1は、直角四辺形の形状で、且つ表面又は裏面には全面に導電材料を用いた図示しないグランドパターンが形成されている。アンテナ基板1の表面には、2個の単アンテナ2,3が平行に並べられ且つ近接して配置されている。
【0020】
単アンテナ2,3は、図2に示すように、誘電体の素材を用いた直方体状の基体4,5を用いて構成されている。基体4,5の一方の主面(表面)には、ストリップ状の放射電極6,7が形成され、また、基体4,5の他方の主面(裏面)には、給電電極8,9の周囲を除き、全面にグランド電極10,11が形成されている。更に、基体4,5の長手方向に延びる側面には、側面グランド電極12,13が設けられており、単アンテナ2,3は、側面グランド電極12,13を設けた基体4,5の側面を向い合せて配設されている。
【0021】
側面グランド電極12,13は、グランド電極10,11に電気的に接続されており、また、グランド電極10,11は、アンテナ基板1のグランドパターンに電気的に接続されて、側面グランド電極12,13を接地電位にする。また、各基体4,5の側面に形成された給電電極8,9は、アンテナ基板1に形成した図示しない個別の給電パターンに夫々接続されている。この給電電極8,9は、放射電極6,7との間の静電容量を介して放射電極6,7と電気的に結合されている。
【0022】
上述の構成に於いて、給電電極8,9から各単アンテナ2,3の放射電極6,7に個別に送信電力を供給すると、各単アンテナ2,3は予め設定された共振周波数で励振されて空間に電磁波を放射する。このとき、隣の単アンテナ2,3の方向に向かう電界は、側面グランド電極12,13との間に形成され、隣の単アンテナ2,3の放射電極6,7と結合する電界は弱くなる。換言すれば、側面グランド電極を設けていない基体4,5の側面側に於ける電界の発散(電界の広がり)は、従来通りとなるが、側面グランド電極12,13を設けた基体4,5の側面側では、単アンテナ2,3相互間を結合する電界強度が弱くなる。
【0023】
従って、単アンテナ2,3の基体4,5の比誘電率を過度に高くしなくても、単アンテナ2,3を近接して配置することができ、その分、アンテナ装置を小型に構成することができる。また、放射電極6,7の幅に合せて基体4,5の幅を狭めて構成することができるので、アンテナ基板1の寸法を同じとすれば、2つの単アンテナ2,3の間隔を大きくとれ、2つの単アンテナ2,3の電界結合を一層弱めた構成とすることができる。
【0024】
なお、上述の実施形態例では、2つの単アンテナ2,3の対向する基体側面に側面グランド電極12,13を設けたが、給電電極8,9を設けた基体側面に、給電電極8,9から一定距離隔てて他の側面グランド電極を設けてもよい。また、側面グランド電極は、単アンテナ2,3の何れか一方の基体4,5の側面にのみ設けても良い。更に、上述の単アンテナ2,3に於いては、側面グランド電極12,13を基体4,5の側面の一部分に設けたが、側面グランド電極12,13は、基体4,5の対向する側面の全面に設けても良い。側面グランド電極12,13の大きさは、単アンテナ2,3間の電界結合の程度及び各単アンテナ2,3のアンテナ特性により決められる。
【0025】
また、単アンテナ2,3は、同じ大きさの単アンテナとして、つまり、ほぼ同じ周波数帯を利用する単アンテナとして示したが、基体4,5の比誘電率を相互に変えたり、或いは放射電極6,7の寸法を変えて、異なる周波数の単アンテナとしても良く、単アンテナ2,3の基体として同じ比誘電率の誘電材料を用いるときには、基体の寸法及び放射電極6,7の寸法を変えて、異なる周波数の単アンテナとして構成しても良い。このように構成することにより、各単アンテナ2,3を通信システムの異なる単アンテナとして使用することができる。
【0026】
更に、アンテナ基板1には、余白を利用して送受信信号を処理する信号回路を設けることができる。
【0027】
更にまた、上述の各単アンテナ2,3は、通信システムの異なるアンテナとして、送信と受信を切換えて使用する構成としても良く、また、例えば、単アンテナ1を送信専用の単アンテナとして使用し、単アンテナ2を受信専用単アンテナとして使用する構成としても良い。また、各単アンテナ2,3は、周波数帯域幅を広げるために、複共振単アンテナとして構成することができる。
【0028】
図3を用いて、本発明に係るアンテナ装置の第2実施形態例を説明する。図4は第2実施形態例で使用する単アンテナの実施形態例を示す。なお、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0029】
図3に於いて、2つの単アンテナ14,15は、アンテナ基板1の対角となる位置に離して配置されている。アンテナ基板1は、搭載される無線通信機器の筐体の大きさによって許容寸法が決定される。このため、複数の単アンテナ14,15をアンテナ基板1に集合して配置するとき、限られた基板面積を最大限に活用して単アンテナ14,15が設置される。直角四辺形のアンテナ基板1では対角となる位置が最も離れているので、対角線方向の角部分に単アンテナ14,15を配置することにより、単アンテナ14,15間の間隔は可能な限り広げられる。
【0030】
この場合、単アンテナ14,15の基体4,5には、相手側の単アンテナ14又は15と向い合う基体14,15の側面に、側面グランド電極が設けられる。図3の実施形態例では、直方体の基体4,5を用いており、単アンテナ14,15の対向する側面は、図4に示すように、長手側面4a,5aと短手側面4b,5bとなるので、これらの側面に夫々長手側面グランド電極16,17及び短手側面グランド電極18,19が設けられる。
【0031】
なお、長手側面グランド電極16,17は、基体4,5の長手側面4a,5aに於いて対向する相手側単アンテナ方向へ偏倚して設けているが、基体4,5の長手方向の全長に亘って設けても良い。また、単アンテナ14,15の基体4,5が長く、単アンテナ14,15をアンテナ基板1の対角線方向に離して配置しても、基体4,5の長手側面4a,5aの平行する部分が大きい場合には、長手側面4a,5aにのみ長手側面グランド電極16,17を設けることができる。
【0032】
上述のアンテナ装置によれば、側面グランド電極を設けたことによる両単アンテナ14,15相互間の電界結合の縮小効果に加えて、更に、単アンテナ14と単アンテナ15の間隔が図1の第1実施形態例に比べて大きくなるので、これによっても、両単アンテナ14,15間の電界結合を弱くできる、換言すれば、両単アンテナ14,15間のアイソレーションを良くすることができる。この相乗効果により、単アンテナ14,15相互間の電界結合は一層小さくなり、単アンテナ14,15は、単独のアンテナ特性に近くなる。
【0033】
また、単アンテナ14,15の設置間隔を大きく取れるので、単アンテナ14,15の相互干渉がより小さくなり、放射電極6,7から空間に放射される電磁波の指向特性は、各単アンテナ14,15本来の指向特性近似となる。
【0034】
図5を用いて、本発明に係るアンテナ装置の第3実施形態例を説明する。なお、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0035】
図5に於いて、アンテナ基板1の表面には、GPS用のアンテナ20とETC用のアンテナ21が近接して設置されている。GPSアンテナ20の中心周波数は1.575GHzであり、一方、ETCアンテナ21の中心周波数は5.8GHzであるので、基体の体積は、GPSアンテナ20よりもETCアンテナ21を小さく構成することができる。ここに、各アンテナ20,21の放射電極24,25の実効線路長Lは、基体22,23の実効的な比誘電率をε、共振周波数の波長をλとすると、L=λ/2√εで決まる。
【0036】
即ち、GPSアンテナ20とETCアンテナ21の基体22,23は、同じ比誘電率のセラミック材料で構成されており、GPSアンテナ20の放射電極24よりもETCアンテナ21の放射電極25を小さく構成することができるので、放射電極25を形成する基体23の主面は、放射電極24を形成する基体22の主面よりも小さく構成されている。また、基体23の厚みは、基体22の厚みよりも薄く構成されている。なお、給電電極及びグランド電極の構成は、図1の第1実施形態例と同様である。
【0037】
この第3実施形態例で特徴的なことは、GPSアンテナ20とETCアンテナ21の基体22,23の対向する側面の内、放射電極24,25を励振する共振周波数が低い方のアンテナ、即ち、GPSアンテナ20の基体22の対向側面22aに側面グランド電極12が設けられ、ETCアンテナ21の基体23の対向側面23aには側面グランド電極が設けられていないことである。
【0038】
このように、使用する周波数が異なる通信システムのアンテナを集合してアンテナ装置を構成する場合には、低い周波数であるGPSアンテナ20の共振周波数に於ける高次共振成分の電界がETCアンテナ21と電界結合するが、側面グランド電極12をGPSアンテナ20の基体22の側面22aに設けてあるので、ETCアンテナ21の方向に向かう高次共振成分の電界を抑制することができる。一方、高い周波数であるETCアンテナ21の共振周波数は、GPSアンテナ20の共振周波数に対し殆ど影響を及ぼさない。
【0039】
上述のように、ETCアンテナ21に対するGPSアンテナ20の干渉が小さくなるので、GPSアンテナ20のアンテナ特性を維持しながら、ETCアンテナ21に於けるアンテナ特性の劣化を防ぐことができる。即ち、GPSアンテナ20及びETCアンテナ21は、夫々の通信システムに於いて十分なアンテナ特性を発揮することができる。
【0040】
図6を用いて、本発明に係るアンテナ装置の第4実施形態例を説明する。この実施形態例で特徴的なことは、図1に示すアンテナ基板1を用いることなく、1つの基体に2つの単アンテナが構成されていることである。
【0041】
図6に於いて、直方体の基体26の主面には、図1の第1実施形態例と同様に、ストリップ状の放射電極27,28が平行に形成されている。放射電極27と放射電極28の間には、放射電極27,28を形成した主面を分断する分断溝29が設けられている。この分断溝29の底面及び側面には側面グランド電極30が形成されており、基体26の側面に設けた連結電極31を介して基体26の他の主面(裏面)に設けた図示しないグランド電極に接続されている。なお、給電電極32は、各放射電極27,28毎に基体26の側面を利用して、図1の第1実施形態例と同様の構成で設けられている。
【0042】
この構成のアンテナ装置に於いて、基体26の分断溝29を設けた部分の厚みは、放射電極27,28を設けた部分に比べて薄く、且つ、分断溝29内には側面グランド電極30を設けて接地電位としているので、放射電極27,28の部分は独立の単アンテナとして機能する。
【0043】
上述の構成に於いても、放射電極27,28に夫々の給電電極32を介して電力を供給すると、電磁波の送受信が可能となる。この場合にも、分断溝29内に側面グランド電極30を設けているので、放射電極27,28を相互に結合する電界を弱めることができる。即ち、1つの基体26を用いてアンテナ装置を構成しても、夫々の放射電極27,28を設けた部分は、単アンテナとしてのアンテナ特性を確保することができる。
【0044】
実験結果を表1及び表2を用いて説明する。実験に用いた単アンテナの構成を図7に示す。図7に於いて、34は基体、35は放射電極、36,38は側面グランド電極、37はグランド電極、39は給電電極で、図1の単アンテナと同様の構成である。側面グランド電極36,38は、基体34の対向する側面に設けた。即ち、側面グランド電極36は、基体34の側面の下半分に設けてグランド電極37に接続し、側面グランド電極38は、給電電極39から離してその両側に且つ基体34の側面の下半分に設けてグランド電極37に接続した。
【0045】
表1は、アンテナ装置の実験データを得ることを目的とした、2つの単アンテナ配置の組合せを示す。
【0046】
【表1】
【0047】
実験では、寸法は異なるが、同じ電極構成の2個の単アンテナ40,41を用意した。表1に示す単アンテナ40はGPS用のアンテナであり、1.575GHzの周波数の電力を給電し、又は、単アンテナ41はETC用のアンテナとして構成し、5.8GHzの周波数の電力を供給した。そして、両単アンテナ40,41を、接地されたグランドパターンを有する基板上に、19mmの間隔dで配置した。
【0048】
表1に於ける記号A−1からC−3は、両単アンテナ40,41の配置方法を示し、図形は、図8に示すように、正方形が基体34を示し、正方形の対向する2辺と平行な直線が側面グランド電極36,38の位置を示し、また、△印が給電電極39の位置を示す。
【0049】
表1の記号A−1〜A−3は、単アンテナ40の給電電極39側を単アンテナ41に向けて配置した形態であり、B−1〜B−3は、単アンテナ40の側面グランド電極36,38を設けない基体側面を単アンテナ41に向けて配置した形態であり、また、C−1〜C−3は、単アンテナ40の側面グランド電極36を設けた基体側面を単アンテナ41に向けて配置した形態である。
【0050】
表2は、表1の単アンテナ配置で得られたアイソレーションの実測値を示す。
【0051】
【表2】
【0052】
表2は、両単アンテナ40,41相互間の電界結合の程度を現すアイソレーション(dB)を示す。この表2のB−1〜B−3の計測値によれば、周波数の低い単アンテナ40の側面グランド電極36,38を設けていない基体側面を周波数の高い単アンテナ41に向けた場合には、側面グランド電極36,38を全く設けない場合のアイソレーション(21.0dB)と比較すると、側面グランド電極36,38の効果が殆どないことが理解できる。
【0053】
また、C−1〜C−3の値によれば、単アンテナ40の側面グランド電極36のみを設けた基体側面を単アンテナ41に向けた場合には、単アンテナ41の側面グランド電極の位置及び給電電極の位置の如何に拘わらず、両単アンテナ40,41間のアイソレーションが最も良くなった。これに対して、単アンテナ40の給電電極39を設けた基体側面を単アンテナ41に向けた場合には、A−1〜A−3として示すように、側面グランド電極38を設けた効果が若干低くなる。この原因は、周波数の低い単アンテナ40の給電電極39から漏れた電界が単アンテナ41と結合するためと考えられる。
【0054】
図9は、単アンテナ40,41を表1の記号C−3の形態に配置し、単アンテナ40と単アンテナ41の間隔dを変化させたときのアイソレーション特性を示す。このグラフから、両単アンテナ間の間隔dを広げる程アイソレーションが良くなることが理解できる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1のアンテナ装置によれば、近接配置の対を成す2個の単アンテナの内、少なくとも1つの単アンテナの対向する基体側面に接地電位となる側面グランド電極を設けたので、近接する単アンテナ方向の電界の広がりを抑制し、近接する単アンテナ間の電界結合を弱めることができる。従って、対を成す2個の単アンテナを接近して配置することが可能となり、アンテナ装置全体の小型化を実現することができる。また、従来のように、単アンテナを構成する基体の比誘電率を過度に高くして近接する単アンテナ間の電界結合を弱くする必要もないので、各単アンテナに於ける十分な周波数帯域幅を確保することができる。
【0056】
請求項2のアンテナ装置によれば、対を成す2個の単アンテナが同じ周波数帯のアンテナとして機能するので、同じ通信方式に於ける複数の通信システムの集合アンテナとして、また、送信と受信を別々の単アンテナで行うなど、種々の用途に使用することができる。
【0057】
請求項3のアンテナ装置によれば、限られた寸法の基板に於いて、2つの単アンテナを最大限に引き離す対角位置に配置し、且つ単アンテナの対向する基体側面に側面グランド電極を設けたので、近接する単アンテナ間のアイソレーションを最大限に改善することができる。これにより、各単アンテナから放射される電磁波の指向特性を改善することができる。また、アイソレーションを一定値に保持しつつ、隣の単アンテナとの間隔を狭めることができるので、基板寸法を小さくして、アンテナ装置を一層小型化に設計することができる。
【0058】
請求項4のアンテナ装置によれば、共振周波数の異なる対を成す2個の単アンテナを併設するときには、低い共振周波数となる単アンテナの基体の対向側面に側面グランド電極を設けるので、異なる通信システムの単アンテナを近接配置した際にも相互の干渉を弱めて夫々の単アンテナのアンテナ特性を確保することがで、小面積の範囲に複数の単アンテナを集約できる。
【0059】
請求項5のアンテナ装置によれば、1つの基体を用いて、2つの放射電極を設けた場合にも、2つの放射電極の間に分断溝を設け且つその分断溝内に側面グランド電極を設けたので、2つの放射電極を独立の単アンテナとして機能させることができる。この構成のアンテナ装置では、単アンテナを配置する基板を必要としないので、アンテナ装置を一層小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナ装置の実施形態例を示す斜視図である。
【図2】図1に用いる単アンテナの実施形態例を示し、(A)は表面斜視図、(B)は裏面斜視図である。
【図3】本発明に係るアンテナ装置の他の実施形態例を示す斜視図である。
【図4】図3に用いる単アンテナの実施形態例を示し、(A)は表面方向から見た斜視図、(B)は裏面方向から見た斜視図である。
【図5】本発明に係るアンテナ装置の更に他の実施形態例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るアンテナ装置の更に他の実施形態例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係るアンテナ装置の実験に用いた単アンテナの構成を示し、(A)は表面斜視図、(B)は裏面斜視図である。
【図8】表1に用いた図形の説明図である。
【図9】本発明のアンテナ装置に於ける2つの単アンテナ間の間隔を変数としたときのアイソレーション特性図である。
【符号の説明】
1 アンテナ基板
2,3,14,15,40,41 単アンテナ
4,5,22,23,26,34 基体
6,7,24,25,27,28,35 放射電極
8,9,32,39 給電電極
10,11,37 グランド電極
12,13,30,36,38 側面グランド電極
16,17 長手側面グランド電極
18,19 短手側面グランド電極
20 GPSアンテナ
21 ETCアンテナ
29 分断溝
31 連結電極[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an antenna device configured by assembling a plurality of single antennas.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the advanced development of automobile traffic, GPS (Global Positioning System) using radio waves from artificial satellites has been used. Receiving ETC (Electric Toll Collection) is being used. Since these systems use radio waves of different frequencies, they are configured as individual wireless communication devices. However, it is desirable to configure them as one wireless communication device in order to place them at appropriate positions in the vehicle.
[0003]
When a plurality of single antennas are arranged close to each other, electric field coupling occurs between the single antennas, and one or both antenna characteristics deteriorate. For this reason, it is conventionally known that by increasing the relative dielectric constant of the substrate constituting each single antenna, the interference between the single antennas is reduced and the antenna characteristics are improved (1990 Electronic Information Communication). Academic Conference Autumn National Convention, B-61).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the relative dielectric constant of the base of the single antenna is excessively high, the electrical Q of the resonance characteristics of the single antenna increases, and it becomes difficult to construct a single antenna having the necessary frequency bandwidth. .
[0005]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an antenna device that is small in size while ensuring necessary antenna characteristics and narrowing the distance between antennas.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has the following configuration as means for solving the problems. That is, the antenna device of the first invention is In an antenna device in which two single antennas forming a pair are arranged close to each other on a surface of an antenna substrate on which a circuit can be formed, the single antenna has a rectangular parallelepiped shape. A dielectric substrate comprising: Surface side On the main surface Strip-like surface Radiation electrode In an ungrounded manner Provided, On the back side of the substrate. A ground electrode is provided on the main surface. In addition, a feeding radiation electrode that is electrically coupled to the radiation electrode via a capacitance is provided on one side surface in the longitudinal direction of the base body, and the two single antennas that form the pair include a base body With the main surface on the back surface side of the antenna substrate as the bottom surface, the longitudinal direction of the antenna substrate is the same in the same direction with a distance from each other, and the side surfaces on which the feeding radiation electrodes are provided are outside each other. Arrangement The pair of single antennas arranged on the antenna substrate surface are provided on the main surface on the back surface side of the substrate on at least one of the side surfaces of the substrate that face each other inwardly. Was A configuration in which a side ground electrode electrically connected to the ground electrode is provided is a means for solving the problem.
[0007]
According to this invention, 2 pairs When the single antennas are arranged close to each other, the side ground electrode that provides the ground potential is provided on the side of the substrate opposite to the single antenna, so that many of the lines of electric force generated from the radiation electrode terminate at the side ground electrode. The ratio of coupling with the radiation electrode of the adjacent single antenna is reduced. In other words, the spread of the electric field generated from the radiation electrode of the single antenna is remarkably reduced as compared with the side surface of the substrate not provided with the side ground electrode, and the electric field coupling with the adjacent single antenna is weakened.
[0008]
For this reason, 2 pairs The single antennas can be arranged closer to each other, and the width of the single antenna base itself can be reduced. In addition, since it is not necessary to excessively increase the relative dielectric constant of the base of the single antenna, it is possible to secure a necessary and sufficient frequency bandwidth as a single antenna. Here, the single antenna is an antenna that has a base and electrode structure necessary for an antenna and functions as an independent antenna.
[0009]
The antenna device of the second invention is the above-described invention, 2 pairs This single antenna is configured to be excited at a resonance frequency in the same frequency band.
[0010]
By adopting this configuration, it can be used as a transmission / reception antenna in a plurality of communication systems corresponding to the number of single antennas, and in one communication system, transmission and reception are performed by separate single antennas. Is possible.
[0011]
The antenna device of the third invention is The two antennas in a pair are Square substrate On the surface The positions of both ends of the diagonal Husband And one or both bases of each single antenna. the body's opposite Short side On the side Also, the side ground electrode provided on the base is formed on the antenna substrate. Electrically connected to the ground pattern ing It is configured as a feature.
[0012]
In this configuration, the size of the substrate on which the single antenna is installed is usually limited by the space in the housing of the wireless communication device on which the antenna device is mounted. For this reason, by installing a single antenna at the position of the diagonal line of the board, a plurality of single antennas can be arranged as far apart as possible on a board of a limited size. In addition, the base of the single antenna is configured as a rectangular parallelepiped, but the side ground electrode is formed on the closest side of the side of the base.
[0013]
For example, when there are two side surfaces adjacent to the base of the adjacent single antenna, the side ground electrode is provided across the two adjacent side surfaces. At this time, the side surface ground electrode may be provided on the entire side surface of the base body, or may be provided in a biased manner on the side surface portion facing the close side. In any case, due to the synergistic effect of widening the spacing between the single antennas and installing the side ground electrode, the electric field coupling between the single antennas is greatly weakened by greatly suppressing the spread of the electric field toward the adjacent single antennas. be able to.
[0014]
The antenna device of the fourth invention is One of the two antennas in the pair is A first single antenna excited at a first resonance frequency; The antenna on the other side of the two antennas A second single antenna excited at a second resonance frequency higher than the first resonance frequency; The side ground electrode At least the base of the first single antenna On the side of It is configured to be provided.
[0015]
In the present invention, the second single antenna is configured to be higher than the resonance frequency of the first single antenna. However, when the harmonics of the first single antenna approximate the resonance frequency of the second single antenna, Interference with a single antenna occurs. In this case, by providing a side ground electrode on the side surface of the base of the first single antenna facing the second single antenna, the electric field coupling with the second single antenna is weakened to prevent deterioration of the antenna characteristics of the second single antenna. Can do.
[0016]
The antenna device of the fifth invention is Two radiation electrodes forming a strip-like pair having a planar shape on the main surface on the surface side of a rectangular parallelepiped dielectric substrate are arranged close to each other in parallel with a space therebetween, and the two radiation electrodes The main surface on the surface side is provided with a dividing groove over the entire width of the substrate, and one of the two radiation electrodes paired by the dividing groove is separated as a first radiation electrode and the other is separated as a second radiation electrode. A ground electrode is provided on a main surface on the back side of the base body, and a ground electrode is formed on at least one of the opposing side surfaces of the dividing groove and a bottom surface of the dividing groove. The ground electrode formed in the groove is electrically connected to the ground electrode provided on the back surface side of the substrate, and the first radiation electrode is provided on one side outside both sides of the dividing groove. The first side surface of the base is the first side. A first feeding electrode coupled to the projecting electrode via an electrostatic capacity is provided, and the side surface of the substrate on the side on which the second radiation electrode which is the other outer side across the dividing groove is provided A second feed electrode coupled to the second radiation electrode via a capacitance is provided; It is characterized by that.
[0017]
According to the invention of this configuration, a single antenna that functions individually by providing two radiation electrodes on a single substrate is configured. For this reason, the electric field coupling between the two radiating electrodes is inevitably strengthened, but a side ground electrode is provided in the dividing groove provided between the two radiating electrodes, and the side ground electrode is connected to the ground electrode at the ground potential. Therefore, the spread of the electric field emitted from the radiation electrode is reduced at the side ground electrode portion, and the electric field coupling between adjacent radiation electrodes is weakened.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments according to the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 shows a first embodiment of an antenna device according to the present invention, and FIG. 2 shows an embodiment of a single antenna.
[0019]
In FIG. 1, the
[0020]
As shown in FIG. 2, the
[0021]
The
[0022]
In the above configuration, when transmission power is individually supplied from the
[0023]
Accordingly, the
[0024]
In the above-described embodiment, the
[0025]
The
[0026]
More A The
[0027]
Furthermore, each of the above-described
[0028]
A second embodiment of the antenna device according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 4 shows an embodiment of a single antenna used in the second embodiment. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same component as 1st Embodiment, and duplication description of the common part is abbreviate | omitted.
[0029]
In FIG. 3, the two
[0030]
In this case, the
[0031]
The long
[0032]
According to the above-described antenna device, in addition to the effect of reducing the electric field coupling between the
[0033]
Moreover, since the installation interval of the
[0034]
A third embodiment of the antenna device according to the present invention will be described with reference to FIG. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same component as 1st Embodiment, and duplication description of the common part is abbreviate | omitted.
[0035]
In FIG. 5, a
[0036]
That is, the
[0037]
What is characteristic in the third embodiment is that the antenna having the lower resonance frequency that excites the
[0038]
As described above, when an antenna apparatus is configured by collecting antennas of communication systems having different frequencies to be used, the electric field of the higher-order resonance component at the resonance frequency of the
[0039]
As described above, since the interference of the
[0040]
A fourth embodiment of the antenna device according to the present invention will be described with reference to FIG. What is characteristic in this embodiment is that two single antennas are formed on one base without using the
[0041]
In FIG. 6, strip-shaped
[0042]
In the antenna device of this configuration, the thickness of the portion of the base 26 where the dividing
[0043]
Even in the above-described configuration, when power is supplied to the
[0044]
An experimental result is demonstrated using Table 1 and Table 2. FIG. The configuration of the single antenna used for the experiment is shown in FIG. In FIG. 7, 34 is a substrate, 35 is a radiation electrode, 36 and 38 are side ground electrodes, 37 is a ground electrode, and 39 is a feed electrode, and has the same configuration as the single antenna of FIG. The
[0045]
Table 1 shows combinations of two single antenna arrangements for the purpose of obtaining experimental data of antenna devices.
[0046]
[Table 1]
[0047]
In the experiment, two
[0048]
Symbols A-1 to C-3 in Table 1 indicate the arrangement method of the
[0049]
Symbols A-1 to A-3 in Table 1 are forms in which the feeding
[0050]
Table 2 shows measured values of isolation obtained with the single antenna arrangement of Table 1.
[0051]
[Table 2]
[0052]
Table 2 shows the isolation (dB) indicating the degree of electric field coupling between the
[0053]
Further, according to the values of C-1 to C-3, when the side surface of the substrate provided with only the
[0054]
FIG. 9 shows the isolation characteristics when the
[0055]
【The invention's effect】
According to the antenna device of
[0056]
According to the antenna device of
[0057]
According to the antenna device of
[0058]
According to the antenna device of
[0059]
According to the antenna device of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of an antenna device according to the present invention.
2 shows an embodiment of a single antenna used in FIG. 1, (A) is a front perspective view, and (B) is a rear perspective view. FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing another embodiment of the antenna device according to the present invention.
4A and 4B show an embodiment of a single antenna used in FIG. 3, in which FIG. 4A is a perspective view seen from the front side, and FIG. 4B is a perspective view seen from the back side.
FIG. 5 is a perspective view showing still another embodiment of the antenna device according to the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing still another embodiment of the antenna device according to the present invention.
7A and 7B show a configuration of a single antenna used in an experiment of an antenna device according to the present invention, where FIG. 7A is a front perspective view and FIG. 7B is a rear perspective view.
8 is an explanatory diagram of a graphic used in Table 1. FIG.
FIG. 9 is an isolation characteristic diagram when a distance between two single antennas is a variable in the antenna device of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Antenna board
2, 3, 14, 15, 40, 41 Single antenna
4, 5, 22, 23, 26, 34 Base
6, 7, 24, 25, 27, 28, 35 Radiation electrode
8, 9, 32, 39 Feed electrode
10, 11, 37 Ground electrode
12, 13, 30, 36, 38 Side ground electrode
16, 17 Longitudinal side ground electrode
18, 19 Short side ground electrode
20 GPS antenna
21 ETC antenna
29 Dividing groove
31 Connecting electrode
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