JP4377672B2 - 電気二重層キャパシタ製造装置及び製造方法 - Google Patents

電気二重層キャパシタ製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば自動車の蓄電装置として急速な充放電が可能であり且つ充放電のサイクル寿命が長い電気二重層キャパシタの製造装置及び製造方法に関する。より詳細には、電気二重層キャパシタにおいて、一対の電極層とその層間に配置されるセパレータからなる一ユニット(以下集積体部分)形成し、且つ当該ユニットを複数集積して集積体を形成する集積装置及び集積方法に関する。
電気二重層キャパシタは、電解液中に対向して配置された電極間に直流電圧を印加することで、電気二重層と呼ばれる領域が個々の電極間表面に形成される界面現象を利用するものである。その特性上耐電圧は低いが急速な充放電が可能であり、例えばメモリ等のバックアップ電源として用いられている。しかし、電極として大きな表面積を有する活性炭シートを用いること、及び複数のキャパシタを単一のセルとしてこれを集積することでその容量を増加させた構造が得られ易いことから、近年は電気自動車等にも使用可能な1000F以上の大容量を有するキャパシタの作成が検討されている。
このような大容量の電気二重層キャパシタの具体的構成及びその製造方法に関しては、例えば特許文献1或いは2にその概要が開示されている。大容量向けの電気二重層キャパシタの外観図を図5に示す。図示のキャパシタ101において、密閉容器107から突き出している正電極端子板103及び負電極端子板105は、密閉容器107内部に包含される不図示の複数の正電極体及び負電極体にそれぞれ接続されている。また、密閉容器107の内部は、通常電解液によって満たされている。一対の正電極体及び負電極体の間には電解液は透過可能であるが、正電極体と負電極体とを絶縁するセパレータが配置されている。
例示した電気二重層キャパシタの製造工程は以下のように行われる。即ち、正電極体及び負電極体として、活性炭層が一面に形成された電極体に対して端子板に接続可能なリード部分を形成したものを作製する。これと平行して、例えば樹脂、紙等からなる多孔性のシートを二つ折りにし、セパレータを作成する。この二つ折りにされたセパレータの間に正負何れか一方の電極体が、またその外部に他方の電極体が配置される。従って、この二つ折りからなるセパレータはその間に挟まれる電極体が完全にこれに包まれるだけの大きさを有している。このようにして得られた電極体とセパレータとからなる集積体を、リード部分の一端部のみを外部に出して電解液と共に密閉容器内に封入することで電気二重層キャパシタが得られる。
特開2003−272978号公報 特開2003−272979号公報
現在、現状の用途として十分な電流密度が得られそうであるとの見通しから、特許文献1或いは2に例示される構成からなる電気二重層キャパシタの製造が主として行われている。しかし上述したように、電気自動車等のこれまで大型の蓄電池等を用いていた分野等に対して広範に電気二重層キャパシタを用いようとした場合、その電流密度の更なる向上が急務となる。この観点に立った場合、正電極体、セパレータ、及び負電極体からなる集積体部分を極力薄くし、且つ当該集積体部分を多量に集積する構成からなる電気二重層キャパシタを製造することが望ましいと考えられる。
しかしながら、このような集積体を形成する上で、上述した特許文献1或いは2に開示される電気二重層キャパシタの製造方法は、本来多層の集積体を形成する構成とはなっていない。また、集積工程のみに用いられる部分を、これら開示される方法に付随させて製造工程として確立した場合であっても、汎用性等の点で、より大きな電流密度を有する電気二重層キャパシタを製造する上で改善すべき点が多々存在すると思われる。
本発明はこのような状況に鑑みて為されたものであり、より多層からなる集積体を高速、高効率であって容易に製造可能な電気二重層キャパシタの製造装置及び方法の提供を目的としている。また、種々の用途に適用可能となるような、様々な電流密度を有する多種類の電気二重層キャパシタを提供し得る、汎用性に優れた電気二重層キャパシタの製造装置及び製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る製造装置は、複数のシート状の電極とシート状電極の間に挿入されるセパレータとを少なくとも含むシート状の部材を集積してなる電気二重層キャパシタの製造装置であって、所定の軸周りに円周を等分する所定角度づつ間欠的に回転するロータリーテーブルと、ロータリーテーブル上であって所定の軸中心の略円周上に配置された、複数のロボットハンドと、前記所定の軸中心の略円周上に所定の間隔を空けて前記略円周を等分する前記ロータリーテーブル外部の位置に配置され、前記ロボットハンドに対して各々固有の前記シート状の部材を供給する、前記等分の数より少ない数の供給ユニットと、ロータリーテーブルが初期位置にある際に最も近いロボットハンドから所定角度の間隔を有し且つロボットハンドが存在しないロータリーテーブル上の位置に対応して、ロータリーテーブル外部に配置された集積ユニットとを有し、ロータリーテーブルが初期位置にある際に、ロボットハンドは各々対応する供給ユニットから略同時に部材を受け取り、ロータリーテーブルの間欠的回転の停止時において集積ユニット上に部材を集積することを特徴としている。
なお、上述の電気二重層キャパシタの製造装置において、供給ユニットの少なくとも一つは、部材を収容する部材収容カセットと、部材が載置されてロボットハンドに部材を受け取らせる載置面と、部材収容カセットから載置面上に部材を移載する供給吸着ロボットとを有し、載置面はロボットハンドにおける部材保持面と略平行に形成されており、その形成面に平行な平面上を移動することでロボットハンドが部材を受け取る際の部材の方向および配置を調節することが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明にかかる製造方法は、複数のシート状の電極とシート状電極の間に挿入されるセパレータとを少なくとも含むシート状の部材を集積してなる電気二重層キャパシタの製造方法であって、所定の軸を中心にして間欠的に回転可能なロータリーテーブル上に配置された複数のロボットハンドによって、各々のロボットハンドが対応する固有のシート状の部材を略同時に把持し、ロータリーテーブルが停止する毎に、複数のロボットハンドのうちシート状部材を集積する集積ユニット上の位置するロボットハンドより集積ユニット上にシート状部材を集積し、把持および集積の操作を繰り返すことでシート状部材からなる集積体を形成する集積体形成操作を含む集積工程を有し、集積ユニットはロータリーテーブルが初期位置にある際に、ロータリーテーブル上において所定の等角度間隔となる位置の少なくとも何れかに対応し且つシート状部材を供給しない位置に対応して配置されていることを特徴としている。
なお、上述の電気二重層キャパシタの製造方法は、セパレータをロボットハンドに供給する際に、セパレータがロボットハンドに保持される方向および位置が予め調整されていることが好ましい。
本発明に係る電気二重層キャパシタの製造装置は、電極、セパレータ等からなる集積体に関して、単に個々の部材を積み重ねる工程、更には可能であればある程度の圧力をこの集積体に加える工程のみを行うことを目的としている。上述の構成とすることにより、集積操作の実行回数を増加させることが容易であり、集積数が膨大なものとなっても容易に対応することが可能である。同時に、集積すべき部材が現在の構成より増加した場合、或いは集積すべき部材の大きさが異なる場合であっても、ロボットハンドの把持部分のみを適用させることで対応可能であり、多品種少量生産が求められた場合であっても対応することが容易である。
なお、セパレータは、電気二重層キャパシタ本来の構成からいえば不要な部材である。しかし、正負の電極体の間隔を極力小さくしようとした場合、これらの接触を物理的に防止する必要があり、このためにこれら電極間に配置されている。また、電解液はセパレータに含侵されてこれに保持されるため、実際の集積体においてはこのセパレータが集積体の重量のかなりの部分を担うこととなる。従って、正負の電極体を多数重ね合わせることで容量の増加を図る場合、キャパシタの小型軽量化を測るためには、これら電極体の接触を防止可能な最も薄い厚さとすることが望ましい。また、このセパレータは電解液を通過可能とする必要性もあることから、一般的には孔等を有する紙、樹脂から形成されている。このように極薄く、軽く、且つ通気性(通液性)を有する部材を、一枚づつ且つ決まられた方向性を保って保持することは通常は容易ではない。
このため、例えばロボットハンドによってセパレータをその供給位置から取り出そうとした場合、取り出し後に他の位置にセパレータを仮置きし、セパレータの取り損ね或いはその2枚取りをしていないか否かを確認し、更に保持後にその保持方向、保持位置等の確認を行う必要がある。また、場合によっては、更にセパレータの厚さのチェックもここで行われることがある。従って、ロボットハンドによるセパレータの保持、移載にはかなりの時間を要することとなる。これと比較して、電極体はセパレータに対しては厚くまた通気性を有さないことから、ロボットハンドによるその保持、移載は容易である。このため、当該操作に要する時間はセパレータと比較し非常に短く、例えば十分の一以下の時間で当該操作が終了する。
本発明に係る電気二重層キャパシタの製造装置によれば、部材に応じたロボットハンド等によってのみ把持操作が行われる。従って、部材把持時における誤操作の発生可能性を低減することが可能となる。同時に、本製造装置においては、把持操作等に要する時間が最もかかるロボットハンド等に応じてその他のロボットハンド等の操作時間が定められている。そして、全てのロボットハンドが略同時に部材の把持を行い、この把持状態から順次集積ユニットへの部材の集積操作を行うこととしている。この把持操作に最も時間を要する(具体的にはセパレータ)の把持等をこの集積操作の間に行うこととすることで、この操作時間の長短を実質的に無くし、集積操作の実質的な高速化および高効率化が図られる。また、本製造装置における装置構成は単純であるが、例えば集積する部材を種々変えた場合であっても単に装置の待機時間、すなわち初期位置でのロータリーテーブルの停止時間を変更することによって対応が可能である。従って、多品種少量生産が求まられる工程に対してもその適応が容易である。
また、種々の大きさからなる部材を積層する際に、これら部材を収納し且つその内部にこれら部材を積層していく集積ユニットが固定位置に配置されている。従って、集積ユニットと個々の部材との位置関係の正確な把握、調整を行う構成を追加して配置することが容易であり、これら構成をシンプルに配置することが可能である。また、例えば単純に載置された部材に対して所定の圧力をかけて集積体をプレスする操作の場合、部材或いは集積状態に応じてその条件を変える事が求められる場合も考えられる。また、集積ユニットを固定位置に配置していることから、加圧力、加熱等の操作を行うことおよび当該操作を実施する構成を本装置に付加することも容易である。
また、本製造装置は、その構成が比較的シンプルであることから設置面積が小さく、且つ装置自体の製造コストも低く抑えられる。従って、キャパシタの製造速度を向上させる手段として、複数の当該装置を並列して稼動させるという対応法を講じることも比較的容易である。
本発明に係る電気二重層キャパシタの製造装置は、前記二重層キャパシタにおける電極層、セパレータ等を集積する集積装置に関する。当該装置は、軸中心に回転するロータリーテーブルと、ロータリーテーブル上に配置された複数のロボットハンドと、ロボットハンドに電極等のシート状部材を供給する供給ユニットと、シート状部材を集積する集積ユニットとから構成されている。ロータリーテーブルは所定の角度回転する毎に停止する完結的な回転動作を行う。供給ユニットおよび集積ユニットは、ロータリーテーブルの外周部分に対応する略円周上であって前述した所定角度の間隔を隔てて配置される。集積ユニットは一機のみ配置され、ロータリーテーブルが初期位置に停止した状態にあるときに供給ユニットの直上に位置するように前述したロボットハンドは配置されている。従って、集積ユニットに対応する部分を除いて、ロボットハンドも所定の角度間隔を空けてロータリーテーブル上に固定されている。
なお、極薄く且つ通気性を有するセパレータを把持するロボットハンドに関しては、他の電極把持用のロボットハンドとその機能等を異ならせることが好ましい。従って、本実施の形態においては各々のロボットハンドの把持機構を把持対象とするシート状部材に応じて異ならせることが好ましい。具体的にはシート部材の吸着方法を異ならせる、シート状部材を集積ユニットに押し出す際の機構を異ならせる等の手段を講じることが好ましい。
また、供給ユニットに関しても、セパレータを供給するユニットに関しては、セパレータの欠陥等をモニタすると同時に、複数枚の同時取り、取り損ない、取り位置の適不適等を検出することが好ましい。また、この検出結果に伴って、ロボットハンドがセパレータを把持する際に、ロボットハンドに対するセパレータの向き(方向)、配置等を微調節できることが好ましい。
以上のようなセパレータの供給に好適な機構を付加させた場合、上述したように各ロボットハンド間での動作時間の大きな相違が生じる。本発明においては、全てのロボットハンドで予め供給位置に配置された各シート状部材を同時(厳密には略同時)に把持することとしている。これら供給ユニットは、集積される部材の順序に応じて配置されている。従って、ロータリーテーブルの完結的な回転に応じて、集積されるべき部材がその集積順序に応じて集積ユニット上に位置することとなる。各ロボットハンドが把持済みの各部材を順次ストッカー上に載置し且つ適当な圧を部材表面に加えることによって好適な集積が行われる。
各ロボットハンドが把持する部材を全て集積ユニット上に載置することによって、例えば電極、セパレータ、電極、セパレータ等の1サイクルの集積体部分が得られる。この載置操作と平行して、各供給ユニットにおける部材の供給位置への移動等の操作が行われる。1サイクルの集積体部分形成後、各ロボットハンドは再度部材の把持操作を実施する。以下前述した集積操作が繰り返されることにより所望の層数から成る集積体が得られる。
なお、集積対象として電気二重層キャパシタの基本構成である電極とセパレータとを集積する工程を例示しているが本発明はこれら対象によって限定されない。具体的には、後述する導通用導電体を対象として含めても良く、電気二重層キャパシタの更なる構成を対象として含めても良い。
なお、供給ユニットの配置は、ロータリーテーブルの駆動制御を容易に行うために、ロータリーテーブル周囲の円周上に略均等割りで配置されることが好ましい。しかしながら、供給ユニットの大きさ等の制限により均等割りが困難な場合には均等割りでなくとも良い。また、以下に述べる実施例においては、ロータリーテーブルが初期位置にある際に全ての供給ユニット上にロボットハンドが配置されることとしているが、例えば供給ユニットの能力に応じてロボットハンドの数をこれよりも少なくしても良い。
次に、本発明に係る電気二重層キャパシタの製造装置の具体的構成について、以下に図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る製造装置を用いて作成する複数の電極層およびセパレータからなる集積体を部分的に示す斜視図である。集積体は、図に示すような下方から第一の電極3、セパレータ5、第二の電極7およびセパレータ5の順に集積された集積体部分1を、複数集積することによって形成される。第一の電極3および第二の電極7は、いわゆる集電電極となる金属箔2の表面に活性炭等から構成される分極性電極4を形成することで得られている。第一の電極3が例えば正極として作用する場合には、第二の電極7は負極として作用する。
略方形を有する金属薄2は、同じく略方形のセパレータ5の一辺からのみ突出する領域2aを有している。分極性電極4の形成領域は、セパレータ5の大きさおよび外形形状と略一致、或いはこれらより小さく形成されている。セパレータ5は、前述したように紙から形成されている。導通用導電体6は、金属薄の突出領域2a上に載置される。これら集積体部分1の更に上層に載置される集積体部分の電極と当該集積体部分1の電極とは、この導通用導電体6を介して、同極性同士で接続される。
次に、本発明に係る製造装置に関して、これを上面からみた場合の概略構成を図2に示す。集積装置100は、ロータリーテーブル21と、ロータリーテーブル21の外周部分に等間隔に配置された第一〜第三の供給ユニット23、25、27および集積ユニット29と、第一〜第三のロボットハンド31、33、35とを主たる構成要素として有している。ロータリーテーブル21は、その中心を軸に図中矢印Aの方向に回転可能である。集積ユニット29には集積体を受けるストッカー37が配置されており、このストッカー37は集積装置100から集積体を取り出すために用いられる。
第一〜第三のロボットハンド31、33、35は、ロータリーテーブル21の外周近傍であって初期状態において各々対応する供給ユニットからの部材の把持操作を可能とする位置に固定されている。また、これらロボットハンドは、集積すべき略シート状の部材を吸着把持する操作のみならず、当該シート状の部材を所定位置に対して把持状態から位置ずれすることなく移載可能となるように例えばシート状部材に対する押圧操作を行うことが可能となっている。
図3に、供給ユニット上にロボットハンドが位置した状態における概略構成の斜視図を示す。なお、第一〜第三の供給ユニット各々の主要部構成および第一〜第三のロボットハンド各々の主要部構成は同じであることから、本図においては第一の供給ユニット23および第一のロボットハンド31について説明することとする。供給ユニットは、仮置ステージ51、供給テーブル52、供給吸着ロボット53、部材収容カセット54、およびリフタープレート55を有している。
第一のロボットハンド31に供給される略シート上の部材(不図示)は、リフタープレート55上の部材収容カセット54に積み重ねられた状態で保持されている。リフタープレート55は、部材の減少に応じてその位置を上昇(図中矢印C方向における上方への移動に対応)させ、供給吸着ロボット53による部材収容カセット54からの部材の吸着および取り出しの操作を容易なものとしている。供給吸着ロボット53は、上下方向(図中矢印Cにて示す方向)に駆動可能な供給吸着プレート53aによって部材を吸着保持する。またロータリーテーブル21の中心に向かう方向(図中矢印Bにて示す方向)、所定量駆動可能となっている。この所定量は、部材を部材収容カセット54から以下に述べる仮置ステージ51上に部材を移載する距離に対応している。
仮置ステージ51は、その上面に部材載置用の平坦な載置面51aを有している。当該供給ユニット23によってロボットハンド31に供給される部材は、この載置面51aに載置された状態でロボットハンド31によって把持、移動される。供給テーブル52は、仮置ステージ51を、ロータリーテーブル21の中心方向(図中の矢印Bにて示される方向)に移動可能に支持している。仮置ステージ51がB方向のロータリーテーブル側の端部に位置するときにロボットハンドが仮置ステージ51から部材を受け取る。
仮置ステージ51は、B方向の他端において供給吸着ロボット53から部材を受け取る。また、載置面51aは、当該面と平行な各々直交するXY軸からなる平面上を移動可能(図中矢印Dで示す方向)であり、載置面51a上に載置された部材がロボットハンドに好適な姿勢で把持されるようにその載置位置が調整可能となっている。また、不図示の検査装置によって、載置面51a上の部材に欠陥が無いか、或いは2枚重ね等の不適当な供給が為されていないか否か等の検査が行われる。
第一のロボットハンド31は、その位置を上昇方向(図中矢印Cにて示す方向)に移動可能である。また、第一のロボットハンド31における部材吸着プレート31aは、第一の供給ユニット23より供給される部材に対応した形状とされている。部材受け取り時における第一のロボットハンド31の停止位置は、仮置ステージ51の基準停止位置の直上となるように定められている。従って、載置面51aによって為された部材の載置位置の調整結果が、第一のロボットハンド31の部材受け取り時における部材の把持姿勢にそのまま反映される。
図4に、集積ユニット上にロボットハンドが位置した状態における概略構成の斜視図を示す。なお、第一〜第三のロボットハンド各々の主要部構成は同じであることから、本図においては第一のロボットハンド31が当該配置に静止した場合について説明することとする。第一のロボットハンド31に供給される略シート上の部材は、集積時リフタープレート38上のストッカー37に積み重ねられて集積体10を形成している。集積時リフタープレート38は、部材の集積数に応じてその位置を降下(図中矢印C方向における下方への移動に対応)させ、ロボットハンド31によるストッカー37上への部材の集積操作を容易なものとしている。
次に、当該集積装置100を用いて実際に集積体を形成する操作について説明する。初期位置において、第一のロボットハンド31は第一の供給ユニット23上に、第二のロボットハンド33は第二の供給ユニット25上に、また第三のロボットハンド35は第三の供給ユニット27上にそれぞれ位置している。各ロボットハンドは対応する供給ユニットから供せられるシート状部材に応じた形状、機能等を有する部材吸着プレートを有している。また、各供給ユニットにおける諸構成も、当該部材に対応したそれぞれの機能を有している。
各ロボットハンドが初期位置に停止する以前に、各供給ユニットにおいては各々が供給すべきシート状の部材を仮置ステージ上に載置している。また、各仮置ステージは、対応するロボットハンドにシート状部材を供給すべき所定位置への移動を終了している。なお、セパレータを供給する場合には、先にも述べたように他の部材の場合と比較して長い供給時間を必要とする。このため、このセパレータを載置した仮置ステージが所定位置への移動を完了するまで、各ロボットハンドの停止状態は維持される。
全ての仮置ステージの所定位置への移動が終了すると、各ロボットハンドは降下し、仮置ステージ上のシート状部材を各々吸着把持する。把持終了後、各ロボットハンドは元の位置まで上昇する。続いてロータリーテーブルが所定角度回転し、第一のロボットハンド31が集積ユニット29上まで移動し、停止する。停止後、第一のロボットハンド31は所定量降下し、ストッカー37上或いは、ストッカー37上の集積体10の上にその把持するシート状部材を載置、集積する。当該集積操作終了後、第一のロボットハンド31は、再びもとの位置まで上昇する。
続いて、ロータリーテーブルは更に所定角度回転し、第二のロボットハンド33が集積ユニット29上まで移動し、停止する。停止後、第二のロボットハンド33は所定量降下し、ストッカー37上或いは、ストッカー37上の集積体10の上にその把持するシート状部材を載置、集積する。当該集積操作終了後、第二のロボットハンド33は、再びもとの位置まで上昇する。続いて、ロータリーテーブルは更に所定角度回転し、第三のロボットハンド35が集積ユニット29上まで移動し、停止する。停止後、第三のロボットハンド35は所定量降下し、ストッカー37上或いは、ストッカー37上の集積体10の上にその把持するシート状部材を載置、集積する。当該集積操作終了後、第三のロボットハンド35は、再びもとの位置まで上昇する。
以上の操作が終了した後、各ロボットハンドが初期位置に戻るように、ロータリーテーブル21は更なる回転を行う。これら操作が行われる間に、各々の供給ユニットにおけるシート状部材の仮置テーブルへの載置および仮置テーブルの移動の操作が平行して行われる。以下、上述した工程が繰り返して行われる。これら一連の操作が繰り返して行われることによって、複数の集積体部分1が積層された集積体10が得られる。
なお、本実施例においては、ロボットハンドおよび供給ユニットの数を3台としたが、本発明はこの数量に限定されず、集積すべきシートの種類、工程等に応じて適宜変更されることが望ましい。同時に、ロータリーテーブル上のロボットハンドの配置も、ロボットハンドの数等に応じて適宜変更されることが望ましい。また、ロボットハンドは真空吸着によってシート状部材を保持することとしているが、本発明は当該吸着法に限定されず、静電吸着、粘着性の部材による付着力の利用、さらには機械的なチャッキング等、種々の方法によって当該部材を保持することとしても良い。
また、本実施例においては、ロータリーテーブルの回転面、供給吸着プレートの吸着面等が水平面上に存在し、各ロボットハンドは上下(鉛直)方向に駆動することとしている。しかし、本発明における各構成の配置、駆動方向等はこれらに限定されず、例えばシート状の部材を水平面から所定角度傾けさせて集積するような構成として、各部材を鉛直方向から所定角度傾けて配置することとしても良い。
また、供給ユニットとして例示した構成はあくまで主要な構成の例示であって、実際には、これらに例えばシート状部材の検査装置としての撮像装置等が付加される。また、これら供給ユニットは、供給すべき部材の取り扱い易さ等に応じて更なる構成を付加する、或いは部分的に構成要素を改変することとしても良い。例えば、仮置ステージに対して、シート状部材を吸着保持、開放する構成を付加することとしても良い。また、逆に、取り扱いの容易な部材に関しては、ロボットハンドが部材収容カセットから直接シート状部材を受け取ることとして、その他の構成を無くすこととしても良い。
本発明は、電気二重層キャパシタにおける上述した集積体の形成装置および形成方法に関するものである。しかしながら、本発明は、シート状であってその厚さが非常に薄い部材、シート状であって組成変形を起こし易い等の理由で取り扱いに注意を要する部材等を多数集積する工程に対しても適用可能と考えられる。
本発明において集積をしようとする電気二重層キャパシタの部分的構成を示す概略図である。 本発明に係る集積装置の平面概略を示す図である。 本発明に係る供給ユニットの具体例に関し、その概略を示す斜視図である。 本発明に係るロボットハンドの具体例に関し、その概略を示す斜視図である。 電気二重層キャパシタの略外観を示す図である。
符号の説明
1:集積体部分
2:集電電極(金属薄)
3:第一の電極
4:分極性電極
5:セパレータ
6:導通用導電体
7:第二の電極
10:集積体
21:ロータリーテーブル
23:第一の供給ユニット
25:第二の供給ユニット
27:第三の供給ユニット
29:集積ユニット
31:第一のロボットハンド
33:第二のロボットハンド
35:第三のロボットハンド
37:ストッカー
38:集積時リフタープレート
51:仮置ステージ
52:供給テーブル
53:供給吸着ロボット
54:部材収容カセット
55:リフタープレート
100:集積体
101:電気二重層キャパシタ
103:正電極端子板
105:負電極端子板
107:密閉容器

Claims (4)

  1. 複数のシート状の電極と前記シート状電極の間に挿入されるセパレータとを少なくとも含むシート状の部材を集積してなる電気二重層キャパシタの製造装置であって、
    所定の軸周りに、円周を等分する所定角度づつ間欠的に回転するロータリーテーブルと、
    前記ロータリーテーブル上であって前記所定の軸中心の略円周上に配置された、複数のロボットハンドと、
    前記所定の軸中心の略円周上に所定の間隔を空けて前記略円周を等分する前記ロータリーテーブル外部の位置に配置され、前記ロボットハンドに対して各々固有の前記シート状の部材を供給する、前記等分の数より少ない数の供給ユニットと、
    前記ロータリーテーブルが初期位置にある際に最も近い前記ロボットハンドから前記所定角度の間隔を有し且つ前記ロボットハンドが存在しない前記ロータリーテーブル上の位置に対応して、前記ロータリーテーブル外部に配置された集積ユニットとを有し、
    前記ロータリーテーブルが初期位置にある際に、前記ロボットハンドは各々対応する供給ユニットから略同時に部材を受け取り、前記ロータリーテーブルの間欠的回転の停止時において前記集積ユニット上に前記部材を集積することを特徴とする電気二重層キャパシタの製造装置。
  2. 前記供給ユニットの少なくとも一つは、
    前記部材を収容する部材収容カセットと、
    前記部材が載置されて前記ロボットハンドに前記部材を受け取らせる載置面と、
    前記部材収容カセットから前記載置面上に前記部材を移載する供給吸着ロボットとを有し、
    前記載置面は前記ロボットハンドにおける部材保持面と略平行に形成されており、その形成面に平行な平面上を移動することで前記ロボットハンドが前記部材を受け取る際の前記部材の方向および配置を調節することを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタの製造装置。
  3. 複数のシート状の電極と前記シート状電極の間に挿入されるセパレータとを少なくとも含むシート状の部材を集積してなる電気二重層キャパシタの製造方法であって、
    所定の軸を中心にして間欠的に回転可能なロータリーテーブル上に配置された複数のロボットハンドによって、各々のロボットハンドが対応する固有の前記シート状の部材を略同時に把持し、
    前記ロータリーテーブルが停止する毎に、前記複数のロボットハンドのうち前記シート状部材を集積する集積ユニット上の位置するロボットハンドより前記集積ユニット上に前記シート状部材を集積し、
    前記把持および集積の操作を繰り返すことで前記シート状の部材からなる集積体を形成する集積体形成操作を含む集積工程を有し、
    前記集積ユニットは前記ロータリーテーブルが初期位置にある際に、前記ロータリーテーブル上において所定の等角度間隔となる位置の少なくとも何れかに対応し且つ前記シート状部材を供給しない位置に対応して配置されていることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法。
  4. 前記セパレータを前記ロボットハンドに供給する際に、前記セパレータが前記ロボットハンドに保持される方向および位置が予め調整されていることを特徴とする請求項3記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
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