JP4376358B2 - 電動弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルスモータ等の電動機によって弁体の開閉操作を行う電動弁に関し、特に、微少流量の調整が可能な電動弁の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から例えば暖房機器等の温水流体の配管系統の途中に介在されて、該温水流体の流路の開閉を行う機器として電動弁が使用されている。該電動弁は、弁本体に装着されたパルスモータ等の電動機と、前記弁本体内に装着されて前記パルスモータによって駆動される弁ステム、該弁ステムの一端に取付固定されている弁体、及び、弁本体内に形成された弁座部を含む弁開閉部とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の電動弁にあっては、閉弁状態からわずかに弁を開いて、微少流量を制御することが必要となる。本発明は、微少流量を確実に制御することができ且つ部品の予備的な組立を図り組立作業性を改善する電動弁を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動弁は、弁本体と、前記弁本体に取付固定されたホルダと、前記ホルダに摺動可能に支持された弁ステムと、前記弁ステムの先端部に設けられた弁体とを備え、前記弁ステムが電動機により駆動されて前記弁体が前記弁本体内に形成された弁座に接離する電動弁であって、前記弁体は、前記弁ステムと一体に移動する第1の弁体と、前記第1の弁体よりも前記弁ステムの先端側に設けられており、前記弁ステムに対して軸方向に所定の距離だけ移動して、前記第1の弁体との間を開閉するとともに、前記弁座に離接する第2の弁体と、前記弁ステムに配設されており前記第2の弁体を前記第1の弁体から離す方向に付勢するばねと、を備えており、更に前記ばねは、中心に前記弁ステムへの取付用の孔が形成されているとともに放射方向に延びて前記第2の弁体に当接する複数のばね片を備える板ばねとしたものである。
【0005】
そして、前記弁体は、第1の弁体とばねを弁ステムに固着するとともに、第2の弁体を外周部で支持するねじ部材を備え、ねじ部材の外周部に軸線方向の溝を有することができる。また、ねじ部材は、第2の弁体を軸方向で保持するフランジを有するものとすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の電動弁10の縦断面図を示すものである。例えば真鍮等の材料で形成される弁本体11は、上部にホルダ接続部19を立設し、該ホルダ接続部19に同一の材料で形成された弁ステムホルダ22を嵌合取付固定しており、該ホルダ22の上部には、駆動軸ホルダ20が嵌合され、ナット23で弁本体11に固定される。駆動軸ホルダ20の上部には、例えば合成樹脂製の絶縁フランジ32を介してパルスモータ等の電動機31を載置固定している。
【0007】
前記弁本体11の両側には、ネジ切りされた配管接続部12,13が上下にその位置を異にして備えられていると共に、該弁本体11の下部18は密閉状となっている。前記弁本体11内には、弁室15が構成され、該弁室15の上部は前記ホルダ接続部19に嵌合する前記ホルダ20によって閉鎖されている。該弁室15内には、弁体100が配置され、該弁体100は、前記ホルダ22に摺動可能に支持された弁ステム21の先端部に取付固定されている。
【0008】
前記弁本体11の配管接続部12内には、入口側通路12aが穿設されていると共に、前記配管接続部13には、出口側通路13aが穿設され、両通路12a,13aは、前記弁室15に連通接続している。前記弁室15の上部のホルダ接続部19の内空部には、前記ホルダ22が挿入嵌合され、ロックナット23をリング24を介して前記ホルダ接続部19の外周に刻設したネジにネジ込むことによって前記ホルダ22を弁本体11に取付固定している。
【0009】
前記弁ステム21の中間部は、一対のOリング25を介在して前記ホルダ22に摺動可能に軸支され、該弁ステム21の上端には、スプリング受け部材26が取り付けられる。
スプリング受け部材26の下面と前記ホルダ22の筒内上面との間にはコイルスプリング28が介在され、弁ステム21を常時上方に付勢している。
【0010】
パルスモータ30の出力軸34の先端は、例えば角柱形状のドライバ部35を有し、駆動軸36に係合する。駆動軸36は、外側にねじ部36aを有し、駆動軸ホルダ20の内ねじ部に螺合する。
そこで、パルスモータ30の出力軸34の回転量に対応して駆動軸36は軸線方向に移動し、弁ステム21を介して弁体100を昇降させる。
【0011】
図2(A)、図2(B)、図2(C)は、弁体100の構造及び作用を示す断面図、図3は止めねじの説明図であり、図3(B)は正面図、図3(A)は図3(B)を図の矢印K方向から見た底面図である。図4は板ばねの説明図であり、図4(A)は平面図、図4(B)は図4(A)のB−B´線個所の断面図である。
図2(A)、図2(B)及び図2(C)において、弁体100は、第1の弁体120と、第2の弁体140を有し、ねじ部材110により弁ステム21にねじ部112を利用して取り付けられる。
このために、ねじ部材110にはドライバー用のスリット111が設けてある。
【0012】
第2の弁体140には、シール部材150が嵌合されている。シール部材150は、例えばゴム等の弾性材でつくられる。第1の弁体120と弁ステム21の間には、ねじ部材110を弁ステム21にねじ込む際に板ばね130を挟み込むことによって、板ばね130が配設される。
【0013】
図4(A)及び図4(B)に示すように、この板ばね130は、例えば8枚の折り曲げられたばね片132を有し、第2の弁体140を常時第1の弁体から離す方向に付勢する。ねじ部材110には、フランジ部114が設けてあり、第2の弁体140とシール部材150は、第1の弁体120と当接する位置と、フランジ部114に当接する位置との間で摺動することができる。ねじ部材110の外周部には、軸方向の溝116が設けてある。また、板ばね130の中心には、図4(A)及び図4(B)に示すようにねじ部材110が貫通する取付用の孔134が設けてある。
【0014】
図2により、本発明の弁体100の作用を説明する。
図2の(A)は、閉弁状態を示す。弁ステム21が降下し、第2の弁体140のシール部材150が、弁座14の先端部14aに密着して、弁室15を封止する。
パルスモータ30が回転し、弁ステム21が開弁方向へ上昇すると、図2(B)に示すように、まず第1の弁体120が第2の弁体140の弁座部142から離れる。第2の弁体140とシール部材150は、板ばね130のばね力により弁座14へ押圧されている。
【0015】
この状態では、ねじ部材110の溝116を通って、管路12aの流体は弁室15へ流れる。この流量は、溝116の断面積で設定される。板ばね130は、ばね片132で第2の弁体140を付勢するので、流体はばね片132の間を自由に通過することができる。
この微少流量は、弁ステム21が上昇し、ねじ部材110のフランジ114が、第2の弁体のシール部材150に当接するまで保持される。
【0016】
図2(C)に示すように、弁ステム21が上昇し、ねじ部材110のフランジ114が第2の弁体140のシール部材150に当接した後には、弁ステム21の上昇により、弁本体の弁座14が開かれ、その後は、弁ステム21の上昇に応じた、弁室15へ流れる流量は増加する。
以後の作用は、通常の電動弁と同じである。
【0017】
なお、微少流量を規制するために、止めねじ110に形成される軸方向の溝116の本数や溝の断面積等は、用途に応じて適宜に設定することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の電動弁は以上のように、全閉状態から微少の流量が必要な開弁の初期状態において、安定した微少流量を得ることができる。したがって、部品の加工公差等による微少流量領域でのばらつきに起因する調整作業の必要のない電動弁を得ることができる。また、弁体を構成する第1の弁体、第2の弁体及びばねが予備的に組み立てられた状態で一括して弁ステムに配設されることになるので、弁体を一つの予備的な組立体として取り扱うことができ、電動弁の組立において、組立作業の簡素化及び容易化を図ることができる。また、第2の弁体を第1の弁体から離す方向に付勢するばねは複数のばね片を備える板ばねであるとしているので、軸方向の寸法が短くなって弁体の小型化を図ることができるとともに、放射方向に延びるばね片はその周縁部において第2の弁体に安定して当接するので安定した弁の作動を得ることができる。更に、第2の弁体のみが開弁しているときには、微少流量の流体がばね片の間を自由に通過することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電動弁の縦断面図。
【図2】弁体の構造と作用を示す断面図。
【図3】ねじ部材の説明図。
【図4】板ばねの説明図。
【符号の説明】
10 本体
11 弁本体
14 環状弁座部
14a シート端部
15 弁室
21 弁ステム
20 弁ステムホルダ
30 電動機
100 弁体
110 ねじ部材
114 フランジ
116 溝
120 第1の弁体
130 板ばね
132 ばね片
134 孔
140 第2の弁体
Claims (3)
- 弁本体と、前記弁本体に取付固定されたホルダと、前記ホルダに摺動可能に支持された弁ステムと、前記弁ステムの先端部に設けられた弁体とを備え、前記弁ステムが電動機により駆動されて前記弁体が前記弁本体内に形成された弁座に接離する電動弁であって、
前記弁体は、前記弁ステムと一体に移動する第1の弁体と、前記第1の弁体よりも前記弁ステムの先端側に設けられており、前記弁ステムに対して軸方向に所定の距離だけ移動して、前記第1の弁体との間を開閉するとともに、前記弁座に離接する第2の弁体と、前記弁ステムに配設されており前記第2の弁体を前記第1の弁体から離す方向に付勢するばねと、を備えており、更に前記ばねは、中心に前記弁ステムへの取付用の孔が形成されているとともに放射方向に延びて前記第2の弁体に当接する複数のばね片を備える板ばねである電動弁。 - 前記弁体は、前記第1の弁体と前記ばねを前記弁ステムに固着するとともに、前記第2の弁体を外周部で支持するねじ部材を備え、前記ねじ部材の外周部に軸線方向の溝を有する請求項1記載の電動弁。
- 前記ねじ部材は、前記第2の弁体を軸方向で保持するフランジを有する請求項2記載の電動弁。
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