JP4375577B2 - 適応変調制御装置および無線通信装置 - Google Patents
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Description
鈴木他「適応変調方式における伝搬路特性推定方式」、電子情報通信学会技術報告、1994年9月、RCS94−65、p.37−42 吉識他「OFDM適応変調における外挿処理を用いたマルチレベル送信電力制御の高速移動端末に対する伝送特性」、電子情報通信学会技術報告、2002年5月、RCS2002−58、p.41−46
図3は、本発明の第1の実施形態に係る適応変調制御装置の概略構成を示すブロック図である。ここでは、OFDMサブキャリア適応変調システムに適用した場合について説明する。図3において、伝搬路推定回路10は、受信機からフィードバックされた受信信号の情報、例えば、CNRまたは遅延プロファイルなどが入力され、その受信信号の情報から伝搬路状態を推定し、推定結果を出力する。周波数軸傾き演算回路11は、伝搬路推定回路10の前記伝搬路状態の推定結果から、各サブキャリアにおける伝搬路状態の周波数軸方向の傾きを求める。補正回路12は、周波数軸傾き演算回路11によって求められた周波数軸方向の傾きから、変調パラメータを選択するための関係式またはテーブルの補正、または選択した変調パラメータの補正信号の生成を行なう。変調パラメータ選択回路13は、前記伝搬路状態の推定結果と、前記補正回路12による補正結果または補正信号とから変調パラメータを選択する。サブキャリア適応変調符号化回路14は、送信データが入力され、変調パラメータ選択回路13によって選択された変調パラメータに応じて、サブキャリア毎に送信データの適応変調を行なう。IFFT回路15は、サブキャリア適応変調符号化回路14の出力信号に対して逆フーリエ変換を行ない、ディジタルのOFDM信号に変換する。D/A変換回路16は、ディジタルのOFDM信号をアナログ信号へ変換する。
まず、伝搬路推定回路10における伝搬路状態の周波数軸方向の傾きと推定誤差の関係を実験や計算機シミュレーションで求める。次に、求めた周波数軸方向の傾きに対応する推定誤差の分だけ、誤り率特性の良い(安全な)方向へ変調パラメータを選択するための関係式またはテーブルをシフトする、または選択した変調パラメータをシフトする。なお、特異点では、推定誤差の最大値分の補正を行なう。
伝搬路推定回路10における推定誤差の最大値を実験や計算機シミュレーションで求める。次に、周波数軸方向の傾きの絶対値に対して最大閾値(最も大きい補正幅)を決める。周波数軸方向の傾きの絶対値が最大閾値以上であるか特異点である場合は、前記求めた推定誤差の最大値の分だけ、誤り率特性の良い(安全な)方向へ変調パラメータを選択するための関係式またはテーブルをシフトする、または選択した変調パラメータをシフトする。周波数軸方向の傾きの絶対値が最大閾値未満の場合は、最大閾値との比を推定誤差の最大値に乗じた値の分だけ、誤り率特性の良い(安全な)方向へ変調パラメータを選択するための関係式またはテーブルをシフトする、または選択した変調パラメータをシフトする。
図7は、第2の実施形態に係る適応変調制御装置の概略構成を示すブロック図である。ここでは、OFDMサブキャリア適応変調システムに適用した場合の装置構成例について説明する。伝搬路推定回路70は、受信機からフィードバックされた受信信号の情報、例えば、CNRまたは遅延プロファイルなどが入力され、その受信信号の情報から伝搬路状態を推定する。記憶回路71は、伝搬路推定回路70による伝搬路状態の推定結果を1回または複数回分記憶する。時間軸傾き演算回路72は、伝搬路推定回路70による伝搬路状態の推定結果と、記憶回路71に記憶しておいた過去の伝搬路状態の推定結果とから、各サブキャリアにおける伝搬路状態の時間軸方向の傾きを求める。
図8は、第3の実施形態に係る適応変調制御装置の概略構成を示すブロック図である。ここでは、OFDMサブキャリア適応変調システムに適用した場合の装置構成例について説明する。伝搬路推定回路80は、受信機からフィードバックされた受信信号の情報、例えば、CNRまたは遅延プロファイルなどが入力され、その受信信号の情報から伝搬路状態を推定する。記憶回路81は、伝搬路推定回路80による伝搬路状態の推定結果を1回または複数回分記憶する。時間軸傾き演算回路82は、伝搬路推定回路80による伝搬路状態の推定結果と、記憶回路81に記憶しておいた過去の伝搬路状態の推定結果とから、各サブキャリアにおける伝搬路状態の時間軸方向の傾きを求める。周波数軸傾き演算回路83は、伝搬路推定回路80による伝搬路状態の推定結果から、各サブキャリアにおける伝搬路状態の周波数軸方向の傾きを求める。
(1)図9の中央に示すように、周波数軸方向の傾きと時間軸方向の傾きとが、ともに零の場合は補正を行わない。
(2)また、図9の下側に示すように、時間軸方向の傾きが負の値の場合は、その絶対値が大きいほど、かつ周波数軸方向の傾きの絶対値が大きいほど、同一伝搬路状態であっても、より誤り率の低い(伝送速度の遅い)変調パラメータが選択されるように、関係式またはテーブル、または選択した変調パラメータを補正する。
(3)また、図9の上側において、右下から左上へ向かう矢印に示すように、時間軸方向の傾きが正の値の場合は、その絶対値が大きいほど、かつ周波数軸方向の傾きの絶対値が小さいほど、同一伝搬路状態であっても、より伝送速度の高い変調パラメータが選択されるように、関係式またはテーブル、または選択した変調パラメータを補正する。この補正では、周波数軸方向の傾きが、主に伝搬路状態の推定誤差と相関が高い場合に有効となる。
(4)さらに、時間軸方向の傾きが正の値の場合で、その絶対値が大きいほど、かつ周波数軸方向の傾きの絶対値が大きいほど、同一伝搬路状態であっても、より伝送速度の高い変調パラメータが選択されるように、関係式またはテーブル、または選択した変調パラメータを補正する。この補正では、周波数軸方向の傾きが、主に伝搬路状態の変化速度と相関が高い場合に有効となる。
第4の実施形態に係る適応変調制御装置は、伝搬路状態の推定結果を示す伝搬路推定情報を記憶し、伝搬路推定情報を周波数の関数としたときの各周波数に対応する周波数の関数の傾きを算出する。また、伝搬路推定情報と、上記記憶された1つまたは複数の過去の伝搬路推定情報とに基づいて、次の通信時刻における伝搬路状態の予測値である伝搬路時間外挿値を算出する。そして、周波数の関数の傾きおよび伝搬路時間外挿値に基づいて、変調パラメータを選択する。
上記の各実施形態において、補正幅を決定する際に、移動局装置の移動速度を加味しても良い。すなわち、移動局装置の移動速度推定部を設け、移動速度推定部により推定された移動局装置の移動速度に応じて補正幅を決めるのである。これは、移動局装置の移動速度に応じて伝搬路の変化速度の分布が変化することを利用するためである。ここで、移動局装置の移動速度の代わりとして、受信信号のドップラー周波数を推定するドップラー周波数推定部を設け、前記ドップラー周波数推定部により推定されたドップラー周波数に応じて補正幅を決めても良い。これにより、移動局装置の移動速度に応じた補正を行なうことが可能となる。
(1)図19の結果をそのまま使用する。この場合、テーブルなどを準備しておく必要がある。精度が良いが回路規模が大きくなる。
(2)図19の結果のグラフを一つあるいは複数の直線で近似する。この場合、精度は劣るが、回路規模、演算量とも小さくすることができる。
(3)図19の結果のグラフを多項式で近似する。この場合、精度は複数の直線で近似する場合より向上するが、回路規模、演算量とも増加する。なお、多項式で近似した後の結果をテーブル化しても良い。
(1)図21の結果をそのまま使用する。この場合、テーブルなどを準備しておく必要がある。精度が良いが回路規模が大きくなる。
(2)図21の結果のグラフを一つあるいは複数の直線で近似する。この場合、精度は劣るが、回路規模、演算量とも小さくすることができる。
(3)図21の結果のグラフを多項式で近似する。この場合、精度は複数の直線で近似する場合より向上するが、回路規模、演算量とも増加する。なお、直線で近似した後の結果をテーブル化しても良い。
変化速度の累積確率分布の曲線の傾き変化の大きい点、すなわち2回微分値の大きい点を境界として、周波数軸方向の傾きを複数の領域に分割する。次に、最小二乗法などによって前記複数の領域毎に直線近似を行なう。
変化速度の累積確率分布の曲線の傾き変化の大きい点、すなわち2回微分値の大きい点を境界として、周波数軸方向の傾きを複数の領域に分割する。次に、各領域の境界点の値、例えば平均値を求め、それらの点の間を直線で結ぶ。
上記第1の実施形態〜第5の実施形態において、補正回路および変調パラメータ選択回路の動作のみが異なり、それ以外の構成要素の動作は同じである。伝搬路状態の数値範囲の上限値および下限値を変更する補正の場合に対して、伝搬路状態の推定結果を補正する場合は、補正の方向が逆となる。例えば、周波数軸方向の傾きの絶対値が大きいほど、伝搬路状態の推定結果を伝搬路状態が劣悪な方向へシフトするように補正する。変調パラメータ選択回路は、補正回路によって補正された伝搬路状態の推定結果を基に、予め定めた関係式またはテーブルによって変調パラメータを選択する。
上記第1の実施形態〜第5の実施形態において、補正回路および変調パラメータ選択回路の動作のみが異なり、それ以外の構成要素の動作は同じである。伝搬路状態の数値範囲の上限値および下限値を変更する補正の場合に対して、選択した変調パラメータを補正する場合は、補正の方向が逆となる。例えば、周波数軸方向の傾きの絶対値が大きいほど、選択した変調パラメータをより誤り率の低い、すなわち伝送速度の遅い変調パラメータへシフトするように補正する。補正回路は、第1の実施形態〜第3の実施形態で説明したように、周波数軸方向の傾きから、選択した変調パラメータの補正信号の生成を行なう。変調パラメータ選択回路は、伝搬路状態の推定結果と予め定めた関係式またはテーブルによって変調パラメータを選択し、さらに補正回路からの変調パラメータ補正信号に基に選択した変調パラメータを補正する。
11 周波数軸傾き演算回路
12 補正回路
13 変調パラメータ選択回路
14 サブキャリア適応変調符号化回路
15 IFFT回路
16 D/A変換回路
70 伝搬路推定回路
71 記憶回路
72 時間軸傾き演算回路
73 補正回路
74 変調パラメータ選択回路
75 サブキャリア適応変調符号化回路
76 IFFT回路
77 D/A変換回路
80 伝搬路推定回路
81 記憶回路
82 時間軸傾き演算回路
83 周波数軸傾き演算回路
84 補正回路
85 変調パラメータ選択回路
86 サブキャリア適応変調符号化回路
87 IFFT回路
88 D/A変換回路
100 伝搬路推定回路
101 周波数軸傾き演算回路
102 記憶回路
103 時間外挿回路
104 補正回路
105 変調パラメータ選択回路
106 サブキャリア適応変調符号化回路
107 IFFT回路
108 D/A変換回路
110、300、700、800 変調パラメータ決定部
120、130、140、150 ドップラー周波数推定回路
270 無線通信装置
271 送受信部
272 適応変調制御部
273 伝搬路推定部
Claims (40)
- 複数の変調方式、誤り訂正の符号化率またはこれらの組み合わせに基づいて定められる複数の変調パラメータからいずれか一つの変調パラメータを、伝搬路状態の推定結果に対応して適応的に選択する適応変調制御装置であって、
伝搬路状態の推定結果を示す伝搬路推定情報を入力し、前記伝搬路推定情報を周波数の関数としたときの各周波数に対応する前記周波数の関数の傾きを算出する周波数軸傾き演算部と、
前記算出された周波数の関数の傾きに基づいて、変調パラメータを決定する変調パラメータ決定部と、を備えることを特徴とする適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲の上限値または下限値を、前記算出された周波数の関数の傾きに基づいて変更する補正を行なう補正部と、
前記伝搬路推定情報が含まれる前記補正後の伝搬路状態の数値範囲に対応する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記算出された周波数の関数の傾きに基づいて前記入力した伝搬路推定情報を変更する補正を行なう補正部と、
前記補正後の伝搬路推定情報に対応する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記算出された周波数の関数の傾きに対応する補正信号を出力する補正部と、
前記入力した伝搬路推定情報および前記補正信号に基づいて変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の適応変調制御装置。 - 複数の変調方式、誤り訂正の符号化率またはこれらの組み合わせに基づいて定められる複数の変調パラメータからいずれか一つの変調パラメータを、伝搬路状態の推定結果に対応して適応的に選択する適応変調制御装置であって、
伝搬路状態の推定結果を示す伝搬路推定情報を記憶する記憶部と、
前記伝搬路推定情報を時間の関数としたときの各時間に対応する前記時間の関数の傾きを算出する時間軸傾き演算部と、
前記算出された時間の関数の傾きに基づいて、変調パラメータを選択する変調パラメータ決定部と、を備えることを特徴とする適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲の上限値または下限値を、前記算出された時間の関数の傾きに基づいて変更する補正を行なう補正部と、
前記伝搬路推定情報が含まれる前記補正後の伝搬路状態の数値範囲に対応する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項5記載の適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記算出された時間の関数の傾きに基づいて前記入力した伝搬路推定情報を変更する補正を行なう補正部と、
前記補正後の伝搬路推定情報に対応する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項5記載の適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記算出された時間の関数の傾きに対応する補正信号を出力する補正部と、
前記入力した伝搬路推定情報および前記補正信号に基づいて変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項5記載の適応変調制御装置。 - 複数の変調方式、誤り訂正の符号化率またはこれらの組み合わせに基づいて定められる複数の変調パラメータからいずれか一つの変調パラメータを、伝搬路状態の推定結果に対応して適応的に選択する適応変調制御装置であって、
伝搬路状態の推定結果を示す伝搬路推定情報を記憶する記憶部と、
前記伝搬路推定情報を周波数の関数としたときの各周波数に対応する前記周波数の関数の傾きを算出する周波数軸傾き演算部と、
前記伝搬路推定情報を時間の関数としたときの各時間に対応する前記時間の関数の傾きを算出する時間軸傾き演算部と、
前記算出された周波数の関数の傾きおよび前記算出された時間の関数の傾きに基づいて、変調パラメータを決定する変調パラメータ決定部と、を備えることを特徴とする適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲の上限値または下限値を、前記算出された周波数の関数の傾きおよび前記算出された時間の関数の傾きに基づいて変更する補正を行なう補正部と、
前記伝搬路推定情報が含まれる前記補正後の伝搬路状態の数値範囲に対応する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項9記載の適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記算出された周波数の関数の傾きおよび前記算出された時間の関数の傾きに基づいて前記入力した伝搬路推定情報を変更する補正を行なう補正部と、
前記補正後の伝搬路推定情報に対応する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項9記載の適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記算出された周波数の関数の傾きおよび前記算出された時間の関数の傾きに対応する補正信号を出力する補正部と、
前記入力した伝搬路推定情報および前記補正信号に基づいて変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項9記載の適応変調制御装置。 - 複数の変調方式、誤り訂正の符号化率またはこれらの組み合わせに基づいて定められる複数の変調パラメータからいずれか一つの変調パラメータを、伝搬路状態の推定結果に対応して適応的に選択する適応変調制御装置であって、
伝搬路状態の推定結果を示す伝搬路推定情報を記憶する記憶部と、
前記伝搬路推定情報を周波数の関数としたときの各周波数に対応する前記周波数の関数の傾きを算出する周波数軸傾き演算部と、
前記伝搬路推定情報と、前記記憶部に記憶された1つまたは複数の過去の伝搬路推定情報とに基づいて、次の通信時刻における伝搬路状態の予測値である伝搬路時間外挿値を算出する時間外挿部と、
前記算出された周波数の関数の傾きおよび前記伝搬路時間外挿値に基づいて、変調パラメータを決定する変調パラメータ決定部と、を備えることを特徴とする適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲の上限値または下限値を、前記算出された周波数の関数の傾きに基づいて変更する補正を行なう補正部と、
前記伝搬路時間外挿値が含まれる前記補正後の伝搬路状態の数値範囲に対応する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項13記載の適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記算出された周波数の関数の傾きに基づいて前記伝搬路時間外挿値を変更する補正を行なう補正部と、
前記補正後の伝搬路時間外挿値に対応する変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項13記載の適応変調制御装置。 - 前記変調パラメータ決定部は、
前記算出された周波数の関数の傾きに対応する補正信号を出力する補正部と、
前記伝搬路時間外挿値および前記補正信号に基づいて変調パラメータを選択する変調パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする請求項13記載の適応変調制御装置。 - 前記周波数軸傾き演算部は、特定の周波数に対応する前記周波数の関数の傾きを、前記特定の周波数よりも高い周波数に対応する伝搬路推定情報と、前記特定の周波数よりも低い周波数に対応する伝搬路推定情報との差に基づいて算出することを特徴とする請求項1から請求項4または請求項9から請求項16のいずれかに記載の適応変調制御装置。
- 前記周波数軸傾き演算部は、特定の周波数に対応する前記周波数の関数の傾きを、前記特定の周波数よりも高い側の複数の周波数に対応する複数の伝搬路推定情報の平均値と、前記特定の周波数よりも低い側の複数の周波数に対応する複数の伝搬路推定情報の平均値との差に基づいて算出することを特徴とする請求項1から請求項4または請求項9から請求項16のいずれかに記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きが零である場合は、伝搬路状態の数値範囲の上限値または下限値を変更する補正を行なわない一方、
前記算出された周波数の関数の傾きの絶対値が大きいほど前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲が伝搬路状態の良好な方向へシフトするように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行なうことを特徴とする請求項2、請求項10または請求項14のいずれかに記載の適応変調制御装置。 - 前記補正部は、予め前記補正の補正幅の最大値を定め、特定の周波数において前記周波数の関数の傾きが不連続となる場合は、前記補正の補正幅が前記最大値となるように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行なうことを特徴とする請求項19記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、特定の周波数において前記周波数の関数の傾きが不連続となる場合は、伝搬路状態が悪い場合に使用される変調パラメータに対応する伝搬路状態の数値範囲が、すべての伝搬路状態の数値範囲に渡るように、前記伝搬路状態が悪い場合に使用される変調パラメータに対応する伝搬路状態の数値範囲の上限値を変更する補正を行なうことを特徴とする請求項19記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きに対する伝搬路状態の変化速度の分布に基づいて補正幅を決定し、前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行なうことを特徴とする請求項2または請求項10記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きのそれぞれについて、前記算出された周波数の関数の傾きに対する伝搬路状態の変化速度の分布の平均値を算出し、前記平均値を前記補正幅とすることを特徴とする請求項22記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きのそれぞれについて、前記算出された周波数の関数の傾きに対する伝搬路状態の変化速度の分布の中央値を算出し、前記中央値を前記補正幅とすることを特徴とする請求項22記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きのそれぞれについて、前記算出された周波数の関数の傾きに対する伝搬路状態の変化速度の分布において伝搬路状態が改善される方向である変化速度の最大値からの累積確率を算出し、前記累積確率が同一となる前記伝搬路状態の変化速度の値を、前記周波数の関数の傾きそれぞれについての前記補正幅とすることを特徴とする請求項22記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出した周波数の関数の傾きに対応する前記伝搬路時間外挿値と、その外挿による予測の対象時刻における伝搬路状態を示す値との差分値の分布に基づいて補正幅を決定し、その補正幅に基づいて前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行なうことを特徴とする請求項14記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きのそれぞれについて、前記算出された周波数の関数の傾きに対する前記伝搬路時間外挿値と、その外挿による予測の対象時刻における伝搬路状態を示す値との差分値の分布の平均値を算出し、前記平均値を前記補正幅とすることを特徴とする請求項26記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きのそれぞれについて、前記算出された周波数の傾きに対する前記伝搬路時間外挿値と、その外挿による予測の対象時刻における伝搬路状態を示す値との差分値の分布の中央値を算出し、前記中央値を前記補正幅とすることを特徴とする請求項26記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きのそれぞれについて、前記算出された周波数の傾きに対する前記伝搬路時間外挿値と、その外挿による予測の対象時刻における伝搬路状態を示す値との差分値の分布において前記外挿による予測の対象時刻における伝搬路状態を示す値が前記伝搬路時間外挿値よりも良好である値の最大値からの累積確率を算出し、前記累積確率が同一となる前記差分値を、前記周波数の関数の傾きそれぞれについての前記補正幅とすることを特徴とする請求項26記載の適応変調制御装置。
- 前記周波数軸傾き演算部は、予め前記補正の補正幅の最大値を定め、特定の周波数において前記周波数の関数の傾きが不連続となる場合は、前記補正部に対して、前記補正の補正幅が前記最大値となるように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正をすべき旨を示す信号を出力することを特徴とする請求項2、請求項10、請求項14、または請求項19のいずれかに記載の適応変調制御装置。
- 前記周波数軸傾き演算部は、特定の周波数において前記周波数の関数の傾きが不連続となる場合は、前記補正部に対して、伝搬路状態が悪い場合に使用される変調パラメータに対応する伝搬路状態の数値範囲が、すべての伝搬路状態の数値範囲に渡るように、前記伝搬路状態が悪い場合に使用される変調パラメータに対応する伝搬路状態の数値範囲の上限値を変更する補正をすべき旨を示す信号を出力することを特徴とする請求項2、請求項10、請求項14、または請求項19のいずれかに記載の適応変調制御装置。
- 前記時間軸傾き演算部は、特定の時間に対応する前記時間の関数の傾きを、前記特定の時間における伝搬路推定情報と、前記記憶されている過去の伝搬路推定情報との差に基づいて算出することを特徴とする請求項5から請求項12のいずれかに記載の適応変調制御装置。
- 前記補正部は、前記算出された時間の関数の傾きが零である場合は、伝搬路状態の数値範囲の上限値または下限値を変更する補正を行なわず、
前記算出された時間の関数の傾きが負である場合は、その絶対値が大きいほど前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲が伝搬路状態の良好な方向へシフトするように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行ない、
前記算出された時間の関数の傾きが正である場合は、その絶対値が大きいほど前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲が伝搬路状態の劣悪な方向へシフトするように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行なうことを特徴とする請求項6または請求項10記載の適応変調制御装置。 - 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きが零であり、かつ、前記算出された時間の関数の傾きが零である場合は、伝搬路状態の数値範囲の上限値または下限値を変更する補正を行なわず、
前記算出された時間の関数の傾きが負である場合は、その絶対値が大きいほど、かつ、前記算出された周波数の関数の傾きの絶対値が大きいほど、前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲が伝搬路状態の良好な方向へシフトするように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行ない、
前記算出された時間の関数の傾きが正である場合は、その絶対値が大きいほど、かつ、前記算出された周波数の関数の傾きの絶対値が小さいほど、前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲が伝搬路状態の劣悪な方向へシフトするように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行なうことを特徴とする請求項10記載の適応変調制御装置。 - 前記補正部は、前記算出された周波数の関数の傾きが零であり、かつ、前記算出された時間の関数の傾きが零である場合は、伝搬路状態の数値範囲の上限値または下限値を変更する補正を行なわず、
前記算出された時間の関数の傾きが負である場合は、その絶対値が大きいほど、かつ、前記算出された周波数の関数の傾きの絶対値が大きいほど、前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲が伝搬路状態の良好な方向へシフトするように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行ない、
前記算出された時間の関数の傾きが正である場合は、その絶対値が大きいほど、かつ、前記算出された周波数の関数の傾きの絶対値が大きいほど、前記各変調パラメータと一対一に対応する伝搬路状態の数値範囲が伝搬路状態の劣悪な方向へシフトするように前記数値範囲の上限値または下限値の少なくとも一方を変更する補正を行なうことを特徴とする請求項10記載の適応変調制御装置。 - 移動速度を推定する移動速度推定部を更に備え、
前記補正部は、前記移動速度推定部で推定された移動速度に応じて、補正すべき量をさらに変更することを特徴とする請求項2から請求項4、請求項6から請求項8、請求項10から請求項12、請求項14から請求項16、請求項19から請求項31、請求項34、または請求項35のいずれかに記載の適応変調制御装置。 - ドップラー周波数を推定するドップラー周波数推定部を更に備え、
前記補正部は、前記ドップラー周波数推定部で推定されたドップラー周波数に応じて、補正すべき量をさらに変更することを特徴とする請求項2から請求項4、請求項6から請求項8、請求項10から請求項12、請求項14から請求項16、請求項19から請求項31、請求項34、または請求項35のいずれかに記載の適応変調制御装置。 - 前記補正部は、通信の間隔に応じて、補正すべき量を変更することを特徴とする請求項2から請求項4、請求項6から請求項8、請求項10から請求項12、請求項14から請求項16、請求項19から請求項31、請求項34、または請求項35のいずれかに記載の適応変調制御装置。
- 無線信号の送受信を行なう送受信部と、
請求項1から請求項38のいずれかに記載の適応変調制御装置と、を少なくとも備え、
前記送受信部は、通信相手先から伝搬路状態の推定結果を示す伝搬路推定情報を受信することを特徴とする無線通信装置。 - 無線信号の送受信を行なう送受信部と、
前記送受信部が通信相手先から受信した伝搬路状態を測定した結果を示す伝搬路測定情報に基づいて、伝搬路の状態を推定する伝搬路推定部と、
請求項1から請求項38のいずれかに記載の適応変調制御装置と、を少なくとも備えることを特徴とする無線通信装置。
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