JP4374027B2 - メールプロキシサーバ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メールサーバの代行を行うメールプロキシサーバに関するものである。特に、移動通信ネットワーク内のメールシステムに適した処理を行うメールプロキシサーバに関するものである。
デジタル方式の移動通信システムの普及はめざましく、移動通信においてデータ通信のサポートが重要視されるようになっている。このため、PDC(Personal Digital Cellular)をベースとしたPDC-P(PDC Packet)方式、GSM(global system for mobile communication)をベースとしたGPRS(General Packet Radio System)方式、IS-95をベースとしたHDR(High Data Rate)方式等のパケット方式が開発されている。
このようなパケット方式を用いたデータ通信、あるいは、現行の回線交換方式を利用することにより、メールの授受やインターネットアクセスが可能となる。
図7は、メールシステムが構築された移動通信ネットワークのシステム構成図である。
移動通信ネットワークは多数のセルを有し、各セルに在圏している移動機(移動通信端末)71a,71bに対する無線通信制御は各セルの基地局が行う。図7では、2つのセルA,Bを例示し、各セルに基地局72,73が設置され、各セルに移動機71a,71bが在圏しているとして説明する。
MSC(Mobile Switching Center)74は移動通信用の交換ノード、SMSC(Short Message Service Center)75はショートメッセージの中継・蓄積・転送を行うサービスノード、DAS(Direct Access System)76は回線交換ベアラをサポートする交換ノード、PMSC(Packet Mobile Switching Center)77はパケットベアラをサポートする交換ノード、GSN(GPRS Support Node)78はGPRS方式のパケットベアラをサポートする交換ノードである。
79はこの移動通信ネットワークのメールサーバである。SMTPサーバ79a、拡張POPサーバ79b、および、移動機71a,71bのメールアドレスがあるメールボックス79cを備えている。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)およびPOP3(Post Office Protocol Version 3)はインターネットメールで標準的なプロトコルである。SMTPは、クライアント(移動機)からの送信メールを相手方のクライアント(移動機)のメールボックスに配信/転送してそのメッセージを格納するためのプロトコルである。POP3は、クライアント(移動機)がメールボックスにアクセスして自分宛のメールを取り出すためのプロトコルである。拡張POP3は、上述したPOP3プロトコルを本出願人が機能拡張したプロトコルである。
基地局72,73はMSC74およびGSN78に接続され、MSC74はSMSC75,DAS76,PMSC77を経由してメールサーバ79に接続されるとともに、GSN78もメールサーバ79に接続される。
移動機71aが、PMSC77によるパケットベアラサービスを使用して移動機71bにメールを送信する場合を説明する。
移動機71aから基地局72,MSC74,PMSC77を経由してSMTPサーバ79aにメールが送信される。SMTPサーバ79aは、メールサーバ79内のメールボックス79cに、宛先のクライアント(移動機71b)のメールアドレスにメールのメッセージを配信してそのメッセージを格納させる。SMTPサーバ79aは、SMSC75に対し、このメッセージが格納されたことを通知する着信通知(新着メッセージ通知、Notification)をMSC74、基地局73を経由して宛先のクライアント(移動機71b)に対して行わせる。
次に、宛先のクライアント(移動機71b)から、拡張POP3プロトコルを用いて、例えば、MSC74,PMSC77を経由して拡張POP3サーバ79bに受信メールの取得(移動機71bへのダウンロード)を要求したときには、拡張POP3サーバ79bは、メールボックス79c内にある宛先のクライアント(移動機71b)のメールアドレスからメールを読み出して、PMSC77,MSC74,基地局73を経由してクライアント(移動機71b)に取得させる。
移動機71a,移動機71bのユーザ間で送受信されるメールは、一般のパーソナルコンピュータのユーザ間で送受信されるメールとは異なり、メールのメッセージの長さが短く、添付ファイルがない場合が多いという特徴がある。このような短いメッセージのメールは、従来、メールボックス79cに蓄積される容量の9割以上を占めている。
しかし、短いメッセージのメールは、小容量のメールボックスに蓄積できるので、一般の大容量のメールボックスにそのメッセージを格納するまでもないので、大容量のメールボックスを備えるメールサーバに転送する必要がない。
このように、メッセージサイズの異なるメールのメッセージを一律にメールボックス79cに格納するメールシステムは改良の余地がある。
また、上述したSMSC75が着信を通知するショートメッセージは、特許文献1で知られているように、格納したメッセージの先頭から128×3=384文字分のテキストデータを含めて着信通知を行う運用がなされている。
ユーザは、メッセージ内容の一部を知ることにより、メールボックス79cに格納されたメッセージを移動機71bで取得するか(移動機71bにダウンロートするか)どうかを判断できる。データ通信料を払ってまで取得する必要のない広告メールや迷惑メールのメッセージなどを、移動機1bで取得しないようにすることができる。
ところが、ショートメッセージサービスは、SMSフォーラムで規格化の検討が行われている。SMSフォーラムの規格では、単にメールが着信した事実のみを通知するもので、着信メールのヘッダやメッセージ内容まではわからない。従って、上述した運用中のショートメッセージは、規格に整合しなくなるおそれがある。
また、上述した運用中の着信通知サービスでは、単なる着信の通知は無料に、メールの本文の一部を知らせる着信通知サービスは有料にするといったような、課金方法を採用することが難しい。
また、移動機のユーザは、インターネット上のサービスプロバイダ(ISP)のメールサーバのメールアドレスを持つ場合が多くなっている。移動機は、ユーザが携帯しているため、単に移動通信ネットワーク用のメールシステムのメールボックスに受信されたメールの着信通知を受信するだけでなく、ISPのメールボックスにあるユーザのメールアドレスに受信されたメールの着信通知を受信するのにも適している。
従来、ISPのメールボックスに受信されたメールをそのまま、移動機のユーザのメールボックスに転送する「転送サービス」や、転送の際に、メッセージのヘッダの一部のみにするなど、編集されたメールを転送する「着信通知サービス」があった。
しかし、移動通信ネットワーク内のメールシステムにおける「着信通知サービス」と統合されていないため、合理的な処理を行う余地がある。
また、基地局と移動局間の無線通信回線は、電波状態に起因して通信の切断が発生することがある。メールのメッセージ削除処理中に通信が切断すると、移動機とメールボックスとの間で、メールの不整合が生じる。
図8は、図7に示した移動通信ネットワークにおいて、メールのメッセージを削除する処理を説明するシーケンス図である。
最初、移動機71bが拡張POP3サーバ79bからメールのメッセージを取得する、といったシーケンスが実行されていたとする。その後、移動局からメール削除コマンド「DELE 0,JUID」81が拡張POP3サーバ79bに送信されたとする。
なお、第1引数の0はPOP3プロトコルの規格に反する値であり、POP3サーバは応答せず、拡張POP3サーバのみがこの要求信号に応答するようにさせるためのものである。第2引数のJUIDは、メールを識別できるユニークIDであって、POP3プロトコル規格におけるUIDに相当する。
拡張POP3サーバ79bは、メール削除コマンド「DELE 0,JUID」81を受信すると、第2引数JUIDで特定されるメールのメッセージに削除フラグを付加して、オートログアウトタイマを起動する。
図示を省略するが、正常な処理では、この後、拡張POP3サーバ79bは、肯定応答「+OK」を移動機71bに送信し、移動機71bは「QUIT」コマンドを拡張POP3サーバ79bに送信する。「QUIT」コマンドは、ログアウトを要求するコマンドであり、トランザクション状態を終了させ、メールボックスを更新(Update)する。
拡張POP3サーバ79bは、「QUIT」コマンドを受信し、削除フラグが付加されていたメッセージをメールボックス79cから削除し、肯定応答「+OK」を移動機71bに送信する。
ところが、図8に示したように、削除コマンド81を送信した後「QUIT」コマンド送信までに、移動機71bがトンネル内等に移動してスケルチ断になったり、圏外に移動したりして、何らかの原因で通信が切断されたとする。移動機71bは切断されたことを検出して、再度、拡張POP3のログイン要求を行ったとする。
このログイン要求において、移動機71bは認証用のユーザ名(username)を引数とする「USER」コマンド82を拡張POP3サーバ79bに送信する。しかし、オートログアウトタイマが起動中においては、この「USER」コマンド82は受け付けられず、拡張POP3サーバ79bからは図示しない否定応答「-ERR」が送信されてログインは拒絶されるので、「JUID」に対応するメールのメッセージが削除されないという問題がある。
上述したように、POP3プロトコルでは、トランザクション状態においてメッセージの取得や削除など、一連の要求を受け付け、トランザクション状態を終了させたときに、メールボックスが更新されて削除が実行される。そのため、トランザクション状態において通信が切断されると、削除が実行されないので、移動機側71bとメールボックス79c側とでメッセージが整合しなくなる。
そこで、本願に先行する特願2001-286226(平成13年9月20日)に出願された明細書では、オートログアウトタイマが起動中でも、「USER」コマンド82が受信されれば、「QUIT」コマンドが受信されたと見なして、削除フラグが付加されていたメールのメッセージをメールボックス79cから削除し、肯定応答「+OK」83を移動機71bに送信する。
また、移動機71bから「USER」コマンド82が送信されないまま、オートログアウトタイマがタイムアウトすれば、この時点で「QUIT」コマンド82が受信されたと見なし、同様に、削除フラグが付加されていたメールのメッセージを削除し、肯定応答「+OK」83を移動機71bに送信する。
上述した先行技術の拡張POP3のように、移動通信ネットワークのメールシステムに特化したプロトコルを採用すると、汎用のメールサーバをそのままでは使用できない。また、インターネットを経由して転送されて来るインターネットサービスプロバイダ(ISP)のメールサーバに採用されている汎用のメールサーバと相互接続できないという問題がある。
特開2001−197553(図22)
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、メールサーバに成り代わって、通信切断の影響を受けないメッセージ削除処理を行うメールプロキシサーバを提供することを目的とするものである。
請求項に記載の発明においては、メールプロキシサーバ装置において、メールシステムに登録されたクライアントのメールアドレス宛に着信されたメールのメッセージ、あるいは、該メールのメッセージが短縮されたメッセージを記憶する仮のメールボックスを有し、前記クライアントから、前記クライアントのメールアドレス宛に受信されたメールのうち、指定されたメールの「メッセージ削除の要求と同時に該削除を実行させる要求信号」を受信したときは、前記仮のメールボックスに記憶された、前記指定されたメールのメッセージ、あるいは、前記指定されたメールのメッセージが短縮されたメッセージに「削除フラグ」を付加するとともに、前記指定されたメールのメッセージが格納されたメールボックスがあるときは、該メールボックスを備えたメールサーバに、前記指定されたメールの「メッセージ削除要求する要求信号」を送信することにより、前記メールサーバに対し、前記メールボックスに格納された前記指定されたメールのメッセージに「削除フラグ」を付加させて該「削除フラグ」の付加が完了したことを示す応答を送信させ、当該応答を受信した後に、前記メールサーバに、「メッセージ削除が要求されたメッセージの削除を実行させる要求信号」を送信することにより、前記メールサーバに対し、前記「削除フラグ」を付加されたメールのメッセージ削除を実行させて前記メールのメッセージの削除が完了したことを示す応答を送信させ、当該応答を受信した後に、前記仮のメールボックスに記憶され前記「削除フラグ」を付加された、前記指定されたメールのメッセージ、あるいは、前記指定されたメールのメッセージが短縮されたメッセージ、の削除を実行させる削除制御手段を有するものである。
従って、クライアントとプロキシサーバ間で、「メッセージ削除の要求と同時に該削除を実行させる要求信号」を送信した後に通信断が生じても、仮のメールボックスに記憶された指定されたメールのメッセージ、あるいは、指定されたメールのメッセージが短縮されたメッセージを削除できるとともに、指定されたメールのメッセージが格納されたメールボックスがあるときは、このメールボックスに格納されたメールのメッセージを要求通りに削除できる。
なお、上述した請求項に記載の発明は、以下の第1〜第6のメールプロキシサーバ装置に適用できる。
メールシステムに登録されたクライアントのメールアドレス宛にメールが受信されたことを検出する検出手段と、前記メールのメッセージの少なくともデータサイズに応じて、前記メッセージが長文メッセージか短文メッセージかを判定する判定手段と、前記メールのメッセージを記憶する仮のメールボックスと、前記メールのメッセージを短縮する短縮手段と、前記検出手段により検出された前記メールのメッセージが、前記判定手段により前記短文メッセージであると判定されたときは、当該メールのメッセージを前記仮のメールボックスに格納し、前記長文メッセージであると判定されたときは、前記短縮手段により当該メールの前記メッセージを短縮させて前記仮のメールボックスに格納するとともに、当該メールの宛先のメールアドレスを有するメールボックスを備えたメールサーバに当該メールを配信して当該メールのメッセージを格納させる配信制御手段、を有することを特徴とする第1のメールプロキシサーバ装置。
従って、メールボックスが分散配置されることにより、仮のメールボックスではサイズの小さなメッセージを格納するので、受信されたメールのメッセージの格納や取得の処理が容易である。メールサーバへの通信トラフィックが大幅に減少するので、メールサーバとの通信容量を小さくすることができる。一方、メールボックスを備えるメールサーバには、汎用のものを使用できるので、既存の汎用のメールサーバが有する機能を利用して受信されたメールのメッセージの格納や取得の処理を行うことができる。
上述した第1のメールプロキシサーバ装置において、前記クライアントから、前記検出手段により検出された前記メールのメッセージ取得の要求を受信したときには、前記仮のメールボックスあるいは前記メールサーバのメールボックスのうち、当該メールのメッセージが格納されているものにアクセスして、当該メールのメッセージを前記クライアントに取得させる取得制御手段、を有することを特徴とする第2のメールプロキシサーバ装置。
従って、クライアントは、メールボックスに格納されたメッセージを取得することができる。使用頻度が高い短文のメッセージの取得をするときには、メールサーバにアクセスする必要がないので、メールサーバとの間の通信トラフィックが減少するとともに、アクセスに要する時間も少なくてすむ。
メールシステムに登録されたクライアントのメールアドレス宛に、該メールアドレスに予め関係づけられ、前記メールシステムとは異なるメールシステムの他のメールアドレスから転送されてきたメールが受信されたことを検出する検出手段と、前記メールのメッセージの少なくともデータサイズに応じて、前記メッセージが長文メッセージか短文メッセージかを判定する判定手段と、前記メールのメッセージを記憶する仮のメールボックスと、前記メールのメッセージを短縮する短縮手段と、前記検出手段により検出された前記メールのメッセージが、前記判定手段により前記短文メッセージであると判定されたときは、当該メールのメッセージを前記仮のメールボックスに格納し、前記長文メッセージであると判定されたときは、前記短縮手段により当該メールの前記メッセージを短縮させて前記仮のメールボックスに格納するとともに、当該メールの宛先のメールアドレスを有するメールボックスを備えたメールサーバへの配信を阻止する配信制御手段、を有することを特徴とする第3のメールプロキシサーバ装置。
従って、第1のメールプロキシサーバ装置と同様に、メールボックスが分散配置されることによる作用効果がある。加えて、異なるメールシステムの他メールアドレスから転送されてきたメールのメッセージは、このメールシステムのメールボックスには格納しないことにより、メールサーバへの通信トラフィックが減少し、メールボックスに要求される記憶容量を少なくすることができる。
上述した第3のメールプロキシサーバ装置において、前記クライアントから、前記検出手段により検出された前記メールのメッセージ取得の要求を受信したときには、当該メールが前記メールシステムに登録されたクライアントのメールアドレス宛に、該メールアドレスに予め関係づけられ、前記メールシステムとは異なるメールシステムの他のメールアドレスから転送されてきたものであれば、当該メールのメッセージが格納されている前記仮のメールボックスあるいは前記他のメールアドレスのメールボックスを備えるメールサーバにアクセスして、当該メールのメッセージを前記クライアントに取得させる取得制御手段、を有することを特徴とする第4のメールプロキシサーバ装置。
従って、クライアントは、本メールシステムとは異なるメールシステムの、他のメールアドレスのメールボックスに格納された転送元のメッセージを取得することができる。
当該メールが短文のメッセージであるときに、仮のメールボックスに必ずアクセスするようにすれば、本メールシステムとは異なるメールシステムにアクセスする必要がないので、通信トラフィックが少なくなる。
上述した第1から第4までのいずれかのメールプロキシサーバ装置において、前記検出手段により検出された当該メールの受信を、ショートメッセージサービスセンタに通知することにより、当該メールの宛先の前記メールアドレスが与えられた前記クライアントに着信を通知する通知手段、を有することを特徴とする第5のメールプロキシサーバ装置。
従って、クライアントは、メールが受信されたことを直ちに知ることができる。
上述した第1から第5までのいずれかのメールプロキシサーバ装置において、前記クライアントから、前記検出手段により検出された前記メールのメッセージ確認の要求を受信したときには、前記仮のメールボックスにアクセスして、前記仮のメールボックスに格納された当該メールの前記短文メッセージ、あるいは、当該メールの前記長文メッセージを短縮化したメッセージを前記クライアントに取得させる取得制御手段、を有することを特徴とする第6のメールプロキシサーバ装置。
従って、長文メッセージの場合、クライアントは長文メッセージを短縮化したメッセージを取得して内容を確認することにより、長文のメッセージ全体を取得するか否かをクライアントのユーザに判断させることができる。
いずれの場合でも、メールサーバにアクセスする必要がないので、メールサーバとの間の通信トラフィックが減少するとともに、アクセスに要する時間も少なくてすむ。
また、ショートメッセージサービスセンタには規格化された汎用装置を使用できる。汎用装置を使用した場合でも、メッセージ確認のために取得させるサイズをショートメッセージサービス規格の制約を受けずに決めることができる。単なる着信通知サービスを無料にし、受信されたメールの内容の少なくとも一部を取得して確認できるサービスを有料のオプションとすることも簡単にできる。
受信されたメールの内容確認の要求は、クライアントが、単なる着信通知を受信したことに連動してクライアントの装置が自動的に実行してもよいし、クライアントのユーザの操作によって実行されてもよい。
本発明によれば、通信切断の影響を受けないメッセージ削除処理の機能を、メールサーバに成り代わって行うことができるという効果がある。
図1は、本発明の実施の一形態を説明するためのメールシステムの構成図である。移動通信ネットワークの基本構成は、図7に示したシステム構成図と同様であるので、この図では、中継交換ノードや基地局等については省略した。移動通信ネットワークでは世代の異なる移動機が混在しているが、ここでは、第3世代移動機に対するメール処理について説明する。
図中、1a、1bは移動機であり、図7の71a、71bに対応するが、メールボックスから受信されたメールを取得するプロトコルとしては、先行技術で説明した拡張POP3プロトコルを改良したものを使用する。
拡張POP3プロトコルは、POP3を基礎として、マルチパートのメッセージの部分取得を可能とするために、後述するIMAP4プロトコルの機能を一部取り込んでいる。例えば、1受信メールのメッセージ内の、ヘッダ部分、本文テキスト、添付ファイル、複数添付ファイルのうちの1つ、の取得、複数受信メールのうち、特定の受信メールの取得などを可能とする。また、メールリストの取得や、指定サイズ分の取得など、移動機に適した形でのメール取得を可能とする。
配信/転送プロトコルとしては、SMTPプロトコルを8ビットコードが使用できるように拡張したESMTP(Extended SMTP)プロトコルを使用する。ESMTPプロトコルに関しては、RFC1869,RFC1652などで規格化されている。RFC(Request For Comments)はIETF(Internet Engineering Task Force)の規格である。
2はメールプロキシサーバである。メールサーバ3と移動通信ネットワークの間に設けられ、メールサーバ3の代わりに、移動通信ネットワークに適したメール処理機能を代行する。メッセージングノードにおけるゲートウエイということもできる。内部に受信されたメールを記憶する仮のメールボックス(Temporary Mail Box)2aを備える。
メールサーバ3は、汎用のメールサーバであって、内部にメールボックス3aを備える。メールプロキシサーバ2との間の、メール配信/転送プロトコルとしてESMTPプロトコルを使用する。受信メール取得プロトコルとして、POP3よりも複雑であるが高度な機能を有するIMAP4(Internet Messaging Access Protocol 4)を用いる。
他世代のメール転送エージェント(MTA)4は、第3世代の移動機1a、1bよりも以前となる世代の移動機用のメールサーバへメールを転送するインターフェースである。メールプロキシサーバ2との間でESMTPプロトコルを使用する。
5はインターネットであり、6はインターネットサービスプロバイダ(ISP)のメールサーバであり、メールボックス6aを備える。
メールプロキシサーバ2との間で、POP3およびESMTPプロトコルを使用するが、インターネット5からメールプロキシサーバ2に転送する方向には、ボーダメール転送エージェント(B-MTA)7を経由する。インターネット5との接続ノードが複数ある場合、それぞれのノードにB-MTA7が設けられ、各ノードから1つのメールプロキシサーバ2に接続される。複数台のメールプロキシサーバ2が設置される場合は、メールの宛先に応じた振り分けを行う。
8はショートメッセージサービスセンタ(SMSC)であり、図7に示したSMSC75に対応するノードであるが、単なる着信通知をする機能だけを有し、何らかの新着メールの存在を知らせる。メールのヘッダ情報やタイトルまでは知らせない。メールプロキシサーバ2との間で、SMSフォーラムにて規定されるSMPP3.4(Short Message Peer to Peer Ver3.4)プロトコルを用いる。
なお、SMSC8は、メールを発信した移動機1aに対しても、単なる配信確認通知を行うことができる。
9は図示しない加入者情報サーバ(Directory Server)のレプリカサーバであるDRS(Directory Replication Server)であって、移動機の加入者(ユーザ)属性情報を保持している。
10は課金処理システム、顧客総合情報システムであって、課金情報であるCDR(Charging Data Record, Call Detail Record)を元に課金処理を行う。メールプロキシサーバ2は、メッセージ送信、メッセージ受信、配信確認、着信通知、メッセージ削除等のうち、課金トランザクションに対してCDRを生成する。
11は時刻サーバNTP(Network Time Protocol Server)であって、各サーバの時刻同期を行う。
上述したメールプロキシサーバ2の機能について説明する。
メールサーバ3に備えられたメールボックス3aとは別に、仮のメールボックス2aを設けることにより、メールボックスを分散配置している。
メールボックス3aには長文のメッセージを有するメールのメッセージを格納し、仮のメールボックス2aには、短文のメッセージを有するメールのメッセージを格納する。加えて、後述するメッセージ確認のために、長文のメッセージを有するメールに関しては、短縮したメッセージを格納する。
従来技術の項で説明したように、移動通信端末間のメールは、短文のメッセージを有するものが多く、かつ、添付ファイルのないものが多いということを考慮している。
従って、メッセージサイズに応じて、受信されたメールのメッセージを格納するメールボックスを分散配置することにより、移動通信ネットワークで使用頻度の高い短文のメッセージを有するメールについては、移動無線ネットワークに近い側でメッセージの格納や取得の処理を行い、使用頻度の低い、長文のメッセージを有するメールのメッセージについては、汎用のメールサーバに転送する。
ただし、ISPのメールサーバ6から転送されてきたメールに関しては、それが長文のメッセージを有する場合でも、汎用のメールサーバに転送しないようにすることができる。
SMSC8は、受信されたメールのメールアドレスを与えられたユーザの移動機1aに対して単なる着信通知(Notification)のサービス(Push型サービス)のみを行うものとする。ユーザにメールの少なくとも一部を取得させて、メッセージを確認させ、長文のメッセージ全体を取得するか否かを判断させるサービスは、上述した単なる着信通知時に、クライアント(移動機側1b)からプロキシサーバ2に対してメールの少なくとも一部を取得するためにアクセスさせる(pull型サービス)ことにより実現する。
そのため、仮のメールボックス2aには、短文のメッセージだけでなく、長文のメッセージを短縮させたメッセージを格納している。
なお、ISPのメールサーバのメールボックス6aに受信されたメールを、移動機1bのメールアドレスに転送する際に、ISP側では、メールを特に編集することなく、そのままプロキシサーバ2に転送するだけよい。
図1からわかるように、移動機1bによる受信されたメールの取得は、拡張POP3プロトコルを採用しているのに対し、メールサーバ3はIMAP4プロトコルを採用している。また、ISPのメールサーバ6は、POP3プロトコルを採用している。メールプロキシサーバ2は、移動機1bとメールサーバ3間、移動機1bとISPのメールサーバ6間でプロトコル変換のための処理を実行することにより、移動機1bによる、メールボックス3aに格納されたメールのメッセージ取得、あるいは、メールボックス6aに格納されたメールのメッセージ取得を可能とする。
拡張POP3プロトコルは、基地局と移動局間の無線通信回線の通信切断によっても、メールボックス3aに格納されたメールのメッセージの削除処理を正しく行えるようにプロトコルを規定した。
すなわち、拡張POP3プロトコルでは、「メッセージ削除の要求と同時に該削除を実行させる要求信号」を規定した。プロキシサーバ2では、この要求信号に応じて、「メッセージ削除する要求する要求信号」を送信し、前記メールサーバが正常応答した後に、「メッセージ削除が要求されたメッセージの削除を実行させる要求信号」を送信するという2回の手順を実行する。
その他、メールプロキシサーバ2は、移動機1bのユーザが、拒否したいメールの発信元メールアドレス等を指定してDRS9の加入者プロファイルに登録することにより、インターネット5から転送されて来るメールをB-MTA7において自動的に拒否させることができる。
また、移動機1bのユーザは、メールボックス3aあるいは仮のメールボックス2aに格納されたメールのメッセージを取得しようとするときに、同様に拒否したいメールの発信元メールアドレス等を指定して、メッセージ取得を自動的に拒否させたり、メッセージを削除させたりすることができる。
図2は、受信されたメールのメッセージの格納と単なる着信通知を説明するためのブロック構成図である。メールプロキシサーバ2は、仮のメールボックス2aの他に、着信検出部21、メッセージ判定部22、メッセージ短縮部23、配信制御部24を有する。
図2(a)は、メールが短文メッセージを有するものであるときの配信制御を説明するブロック構成図であり、図2(b)は、メールが長文メッセージであるときの配信制御を説明するブロック図である。
図2(a)において、着信検出部21が、この移動通信ネットワーク内のメールシステムに登録されたクライアント(移動機1b)のメールアドレス宛にメールが着信されたことを検出する。メッセージ判定部22は、着信検出部21により検出されたメールのメッセージの少なくともデータサイズに応じて、このメッセージが長文メッセージか短文メッセージかを判定する。配信制御部24は、着信検出部21により検出されたこのメールのメッセージが、メッセージ判定部22により短文メッセージであると判定されたときは、このメールのメッセージを仮のメールボックス2aに格納する。
一方、図2(b)に示すように、着信検出部21により検出されたこのメールのメッセージが、メッセージ判定部22により長文メッセージであると判定されたときは、メッセージ短縮部23によりこのメールのメッセージを短縮させて仮のメールボックス2aに格納するとともに、このメールの宛先のメールアドレスを有するメールボックス3aを備えたメールサーバ3に当該メールを配信してそのメッセージを格納させる。
図3は、メッセージ判定部22において行われるメッセージの長短判定の条件を説明する説明図である。
(1)〜(8)は、(6)を除いて判定条件を満たしたときは長文メッセージであると判定される。例えば、(1)のメッセージ判定条件は「メッセージの全データ量がXX Bytes以上」とするものである。(5)のメッセージ判定条件は「ファイルが添付されている」とするものである。(6)のメッセージ判定条件は「宛先が複数」とするものであって、メッセージの全データ量がXX Bytes以下であってファイルが添付されていない場合に機能する条件であって、オプション指定によって長文メッセージと判定する。
(9)に示すように、(1)〜(8)のいずれの条件も満たさない場合は、短文メッセージであると判定される。
この説明図において、「サイズXX Bytes」は、個々の条件((1),(2),…)毎に異なる値に設定可能な値であって、XX=0 Bytesとすることも可能である。
メッセージ短縮部23における短縮の具体的な方法は、オプション指定でユーザが任意に決めることができ、指定は、図1のDRS9に登録しておくことができる。
例えば、従来SMSC8に転送していたような、メッセージの本文の先頭から384文字、あるいは500文字位までを切り出したものとする。
メッセージのヘッダ部分またはその一部を切り出したものを加えた短縮メッセージとしてもよい。あるいは、メッセージのヘッダ部分またはその一部を切り出したもののみを短縮メッセージとしてもよい。
着信検出部21により受信メールが検出されたとき、着信通知部25は、このメールの着信を、ショートメッセージサービスセンタ(SMSC)8に通知することにより、この受信メールの宛先のメールアドレスが与えられたクライアント(移動機1b)に通知する。
既に説明したように、SMSC8は、単に着信があったことだけを通知する。
この着信通知部25は、受信されたメールの短文メッセージ、あるいは、長文メッセージの短縮されたメッセージが、仮のメールボックス2aに正常に格納されたことを確認した上で着信通知を行ようにしてもよい。長文メッセージの場合、メールボックス3aに正常に格納されたことを確認した上で着信通知を行うようにしてもよい。
受信されたメールの発信元アドレスが、移動通信ネットワーク内のメールシステムとは異なる、例えば、インターネット5上のメールシステムに属する、ISPの任意のメールサーバ6であったとしても同様の処理をする。
ただし、宛先のメールアドレスに予め関係づけられ、ISPのメールサーバ6にある他のメールアドレスから「転送サービス」によって転送されてきたメールであることが検出された場合には、異なる配信制御を行うことも可能である。
ここで、他のメールアドレスとしては、例えば、この移動通信ネットワーク内のメールシステムに登録されたクライアント(移動機)のユーザが、ISPのメールサーバ6にもアカウントを有することにより与えられたメールアドレスである。しかし、他のメールアドレスとしては、移動通信ネットワーク内のメールシステムに登録されたクライアント(移動機)のアドレスと予め関係づけられて、例えば、図1のDRS9などに予め登録してあればよい。
ISPのメールサーバ6から、「転送サービス」あるいは「着信通知サービス」で、メールが転送されて来て受信される場合は、元のISPのメールボックス6aに、元のメールのメッセージが格納されている。従って、転送する際に、元のメールのメッセージを削除するというオプションでない限り、転送されたメールのメッセージを、メールボックス3aにあるメールアドレスに格納する必要はない。
すなわち、短文メッセージを有するものは仮のメールボックス2aに格納し、長文メッセージを有するものはその短縮メッセージを仮のメールボックス2aに格納するだけで、メールボックス3aにあるメールアドレスに格納することは阻止してもよい。
図4は、単なる着信通知を受けた移動機が、通知されたメールのメッセージの少なくとも一部分を確認する場合を説明するためのブロック構成図である。
SMSC8から単なる着信通知を受けたクライアント(移動機1b)は、これに連動して自動的にメールプロキシサーバ2に着信内容を確認する要求を送信する。
この要求を受信したメールプロキシサーバ2のメール取得制御部31は、仮のメールボックス2aにアクセスして、単なる着信通知の対象となったメールの短文メッセージ、あるいは、このメールの長文メッセージを短縮化したメッセージをクライアント(移動機1b)に取得させる。
着信通知の対象となったメールが、移動通信ネットワーク内のメールシステムに登録された移動機1aから発信されたものでも、任意のISPのメールサーバ6から発信されたものでも、同様の処理でよい。
従来、SMSC8から、着信検出されたメールの内容の少なくとも一部を送信していた場合と同様の機能を実現できる。
この他、着信通知を受けた移動機1bのユーザの操作によって初めて、着信検出されたメールの内容の一部を確認する要求を送信してもよい。
図5は、受信されたメールのメッセージ取得を説明するためのブロック構成図である。
クライアント(移動機1b)から、このクライアントのメールアドレス宛に受信されたメールのメッセージを取得する要求(拡張POP3プロトコル)を受ける。
図5(a)に示すように、取得するメールが短文メッセージであるときに、取得制御手段31は、仮のメールボックス2aに格納されている短文メッセージをクライアント(移動機1b)に取得させる。
図5(b)に示すように、取得するメールが長文メッセージであるときに、取得制御手段31は、メールボックス3aを備えたメールサーバ3にアクセスして、格納されている長文メッセージをクライアント(移動機1b)に取得させる。
図5(c)は、本メールシステムとは異なるインターネットメールシステムにおける、ISPのメールサーバ6から、ISPの「転送サービス」あるいは「着信通知サービス」でメールが転送されて来た場合に、ISPのメールサーバ6からメッセージを取得する場合を示す。
取得されるメールが短文メッセージであれば、取得制御手段31は、仮のメールボックス2a、あるいは、ISPのメールサーバ6にアクセスして、メールを取得させる。また、前記取得されるメールが長文メッセージであれば、ISPのメールサーバ6にアクセスして、メールを取得させる。
上述した説明において、クライアント(移動機1b)から、メールのメッセージを取得する要求を受けたとき、このメールのメッセージが、いずれに格納されているのかを判断するために、メールプロキシサーバ2は、例えば、メールのUID(Unique ID)毎に、格納先を記憶しておく。移動機1b(クライアント)からUID(Unique ID)を指示すれば、格納先がわかる。
移動機1bは、着信通知に対する確認メッセージの取得により、あるいは、リスト要求コマンド「JLIST」によって事前にUIDを取得している。
図6は、長文のメッセージを削除する場合の処理を説明するためのシーケンス図である。
クライアント(移動機1b)、メールプロキシサーバ2、メールサーバ3間の信号シーケンスを示している。移動機1bとメールプロキシサーバ2との間は、拡張POP3プロトコルを用い、メールプロキシサーバ2とメールサーバ3との間は、IMAP4プロトコルを用いる。
メールボックス3aに格納されたメッセージの削除の要求は「削除フラグ」を付加するだけであり、メールボックス3aに対するメッセージの削除は、その後の「EXPUNGE」要求によって実行される。これに対し、移動機1b側では、メッセージ削除要求と同時にこのメッセージの削除の実行を要求する要求信号を送信する。
このように、移動機1bとメールプロキシサーバ2との間では独自プロトコルを実行しながら、メールプロキシサーバ2とメールサーバ3との間では汎用のIMAP4プロトコルを実行できるように、メールプロキシサーバ2はプロトコルの変換を行う。
移動機1bとメールプロキシサーバ2との間でIP(Internet Protocol)接続が確立した後のシーケンスについて説明する。
移動機1bのユーザがメールボックス3aに格納された受信メールのメッセージ取得操作をすると、移動機1bとメールプロキシサーバ2間でTCP接続のための複数の手順41が実行される。
メッセージを取得する場合は、TCP接続が確立された後に、移動機1bから「JRETR」コマンド42を送信する。この時点でトランザクション状態となる。
S-idはセッションID、T-idはトランザクションID、MSISDNはメールサーバのアクセス用ユーザID、MailSrvAttrはメールサーバ属性、imapsrvaddrはメールサーバのアドレス、portはメールサーバのポート番号、userはユーザ識別子またはメールボックスID、passはパスワード、uidはメッセージのユニークID、sizeは取得時に送信されるメッセージの最大サイズ(1パケット128バイトとしたときのパケット数)、body[section]はある特定の指定されたボディ・セクション、の指定である。
メールサーバ3を指定する場合には、imapsrvaddr,port,user,passには「*」をセットする。Body構造はIMAP4のRFC2060に準拠する。
このうち、UID(Unique ID)は、メールボックス3a内にある全メッセージに割り当てられた固有の番号であって、永久的にそのメールボックスで他のメッセージと区別されるもので、RFC2060に準拠する。
メールプロキシサーバ2は、TCP(ACK)のレスポンス43を返す。メールプロキシサーバ2は、加入者プロファイルのレプリカを持つデータベース(DRS)9にアクセスして手順44を実行し、「JRETR」コマンド42の引数として与えられた「MSISDN」を用いてDRS9を参照し、移動機1bのユーザ情報(user info)を取得する。
メールプロキシサーバ2は、「接続 ソケットOPEN」のコマンド45をメールサーバ3に送信する。メールサーバ3は、「*OK[CAPABILITY IMAP4 IMAP4REV1 LOGIN-REFERRALS AUTH=LOGIN]」レスポンス46をメールプロキシサーバ2に送信する。以下に示す「A1」〜「A6」はタグであり、コマンドとそのレスポンスとは、タグによって相互の関係が明示される。「*」は、タグなし行を示す。
メールプロキシサーバ2は、「A1 LOGIN user pass」コマンド47をメールサーバ3に送信する。メールサーバ3は、「A1 OK LOGIN completed」レスポンス48をメールプロキシサーバ2に送信する。メールプロキシサーバ2は、「A2 SELECT inbox」コマンド49をメールサーバ3に送信する。
メールサーバ3は、メールボックス3aのステータス情報を送信する。例えば、移動機1bのユーザのアドレスに格納されている受信メッセージの総メッセージ数、新着メッセージ数、使用されるメッセージフラグ種類等のデータを送信した後、最後の行に応答完了として「A2 OK SELECT completed」51を送信する。
次に、メールプロキシサーバ2から「A3 UID FETCH uid BODY[]」52コマンドをメールサーバ3に送信する。このコマンドは、uid(Unique ID)で指定されるメールのメッセージをメールサーバ3に要求するものである。「BODY[]」は、uidのメッセージの全てを指定する。
メールサーバ3は、処理結果としてコマンド42のUIDで特定されるメールメッセージを送信した後、最後の行に応答完了「A3 OK FETCH completed」(完了応答)53をプロキシサーバ2に送信する。
この間、メールプロキシサーバ2から移動機1aに「TCP(ACK)」50を返している。メールプロキシサーバ2が処理結果を送信するまでセッションを維持するため、タイマーで定期的に移動機1aに定期的に疑似「TCP(ACK)」を返している。
メールプロキシサーバ2は、受信メールのメッセージを受信した後、「JRETR」42に対する応答メッセージ54として、受信メールのメッセージのヘッダーパート,メッセージボディパート,ラストメッセージボディパートの順に送信し、最後の行に、メールプロキシサーバ2からの応答完了「+OK<S-id><T-id><Result>」レスポンスを送信する。
次に、メール取得に成功した後、引き続き、移動機1bがメールボックス3a内のUIDのメールの、メッセージを1つ削除する(D)と同時にセッション終了(Q)を指定した場合について説明する。
移動機1bは、「J-ACK <S-id><T-id><Result><UID> DQ」コマンド55をメールプロキシサーバ2に送信する。これに対し、メールプロキシサーバ3は、「TCP(ACK)」レスポンス56を移動機1bに返送する。この「J-ACK <S-id><T-id><Result><UID> DQ」コマンド55によって、移動機1bとメールプロキシサーバ2間におけるメールのメッセージ削除と同時にトランザクション状態が終了する。
従って、従来のように、移動機1b側からの「QUIT」コマンドを待って、メッセージ削除をメールボックス3aに反映させる手順とは異なり、無線回線特有の電波状態に起因した通信回線の切断があったとしても、メールプロキシサーバ2とメールサーバ3間のメッセージ削除処理が中断しない。
その後、TCP接続のセッション終了処理のために、「TCP Close(FIN)」コマンドなどの複数のシーケンス63が実行される。
メールプロキシサーバ2においては、メールサーバ3との間で、メールボックス3a内にあるUIDのメッセージを削除する手順(IMAP4プロトコル)を実行するとともに、仮のメールボックス2aに記憶された該当UIDのメールの短文メッセージあるいは長文メッセージが短縮化されたメッセージを削除する処理を行う。
すなわち、メールプロキシサーバ2は、仮のメールボックス2aに記憶された該当UIDのメールの短文メッセージあるいは長文メッセージが短縮化されたメッセージに「削除フラグ」を付加する。「A4 UID STORE uid +FLAGS.silent(\Deleted)」コマンド57をメールサーバ3に送信する。メールサーバ3は、メールボックス3a内のuidのメッセージに「削除フラグ」を付加し、「A4 OK STORE completed」レスポンス58を返す。
メールプロキシサーバ2は、「A5 EXPUGE」コマンド59をメールサーバ3に送信する。メールサーバ3は、「削除フラグ」を付加したuidのメールの、メッセージの物理的削除を行い、「*メッセージ番号 EXPUNGE」および「A5 OK EXPUNGE completed」レスポンス60を返す。
メールプロキシサーバ2は、メールボックス3a内の「削除フラグ」を付加したuidのメールの、メッセージの物理的削除を行う。「A6 LOGOUT」コマンド61を送信し、メールサーバ3は「* BYE server logging out」および「A6 OK LOGOUT completed」レスポンス62を返す。
なお、仮のメールボックス2aについては、「削除フラグ」を付加する時点で直ちにメッセージの物理的削除をすることも可能である。
上述した説明では、拡張POP3プロトコルにおける削除コマンドとして、1つのメールのメッセージを削除すると同時にトランザクションを終了させる「J-ACK DQ」コマンドを例示した。この他、複数のメールをUIDで指定してメッセージ削除すると同時にトランザクションを終了させる「JDELE Q」コマンド、全てのメールのメッセージを削除すると同時にトランザクションを終了させる「JADELE Q」コマンドも用意されている。引数のフラグflgがQの場合に、トランザクション状態を終了させることを指定する。
上述した説明では、仮のメールボックス2aを備えたメールプロキシサーバ2を前提にしたが、仮のメールボックス2aを備えない場合も同様の問題がある。
また、メールサーバ3はIMAP4プロトコルを使用していた。しかし、POP3プロトコルを使用する場合も、メッセージ削除の要求により削除フラグを付加した後に終了コマンドQUITがあってはじめてトランザクション状態が終了しメールボックス3aが更新されてメッセージの削除が実行されるので、同様の問題がある。
上述したメールプロキシサーバ2は、上述した場合においても同様に、メッセージ削除処理を正常に行うことができる。
上述した説明では、全国一括の移動通信ネットワークに共通のメールシステムとして説明したが、地域別の移動通信ネットワーク内のメールシステムとして、各ネットワーク内のメールシステムを結合するようにしてもよい。
上述した説明では、移動通信ネットワーク内のメールシステムにおけるメールプロキシサーバについて説明した。本発明のメールプロキシサーバは、移動通信ネットワーク内のメールシステムに適してはいるが、インターネット上のメールシステム、あるいは、有線あるいは無線のローカルエリアネットワーク内のメールシステムなど、一般的なメールシステムに適用しても、同様な作用効果を奏する。
本発明の実施の一形態を説明するためのメールシステムの構成図である。 受信されたメールのメッセージの格納と着信通知を説明するためのブロック構成図である。 メッセージ判定部において行われるメッセージの長短判定の条件を説明する説明図である。 単なる着信通知を受けた移動機が通知されたメールのメッセージの少なくとも一部分を確認する場合を説明するためのブロック構成図である。 受信されたメールのメッセージ取得を説明するためのブロック構成図である。 長文のメッセージを削除する場合の処理を説明するためのシーケンス図である。 メールシステムが構築された移動通信ネットワークのシステム構成図である。 図7に示した移動通信ネットワークにおいて、メールのメッセージを削除する処理を説明するシーケンス図である。
符号の説明
1a、1b…移動機、2…メールプロキシサーバ、2a…仮のメールボックス、3…メールサーバ、3a…メールボックス、5…インターネット、6…インターネットサービスプロバイダのメールサーバ、6a…メールボックス、8…ショートメッセージサービスセンタ、21…着信検出部、22…メッセージ判定部、23…メッセージ短縮部、24…配信制御部、31…メール取得制御部

Claims (1)

  1. メールシステムに登録されたクライアントのメールアドレス宛に着信されたメールのメッセージ、あるいは、該メールのメッセージが短縮されたメッセージを記憶する仮のメールボックスを有し、
    前記クライアントから、前記クライアントのメールアドレス宛に受信されたメールのうち、指定されたメールの「メッセージ削除の要求と同時に該削除を実行させる要求信号」を受信したときは、前記仮のメールボックスに記憶された、前記指定されたメールのメッセージ、あるいは、前記指定されたメールのメッセージが短縮されたメッセージに「削除フラグ」を付加するとともに、前記指定されたメールのメッセージが格納されたメールボックスがあるときは、該メールボックスを備えたメールサーバに、前記指定されたメールの「メッセージ削除要求する要求信号」を送信することにより、前記メールサーバに対し、前記メールボックスに格納された前記指定されたメールのメッセージに「削除フラグ」を付加させて該「削除フラグ」の付加が完了したことを示す応答を送信させ、当該応答を受信した後に、前記メールサーバに、「メッセージ削除が要求されたメッセージの削除を実行させる要求信号」を送信することにより、前記メールサーバに対し、前記「削除フラグ」を付加されたメールのメッセージ削除を実行させて前記メールのメッセージの削除が完了したことを示す応答を送信させ、当該応答を受信した後に、前記仮のメールボックスに記憶され前記「削除フラグ」を付加された、前記指定されたメールのメッセージ、あるいは、前記指定されたメールのメッセージが短縮されたメッセージ、の削除を実行させる削除制御手段、
    を有することを特徴とするメールプロキシサーバ装置。
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