JP4373412B2 - 手摺支柱の取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば建築物屋上の周縁部・ベランダの外縁部等のコンクリート堰壁、施工後のコンクリート躯体に形成された開口部等に手摺を後付工法により設置するための手摺支柱の取付装置の改良に関する。
従来、この種の手摺支柱の取付装置としては、例えば特許文献1に開示されているものがある。すなわち、中空の手摺支柱を被せるジョイントスリーブ体と、躯体・堰壁上に穿設され、内部に接着剤を充填した取付穴に挿入され、接着剤の養生硬化によってジョイントスリーブ体自体を立設固定させるよう当該ジョイントスリーブ体の下端部側にボルト・ネジをタッピング状に捩じ込ませて頭部をジョイントスリーブ体下方側へ突出配置させるビスホール部とを備えている。そして、ビスホール部はアルミニウム材の押出成型によって形成されたジョイントスリーブ体の内壁面もしくは外壁面に一体形成されており、当該ジョイントスリーブ体の一端側をビスホール部を残して一部切除することによりジョイントスリーブ体の一端側からビスホール部による脚部が延設形成されるものとしている。また、ビスホール部は、ボルト・ネジの軸部外径よりもやや小さな内径を有し、ビスホール部自体の断面が略C字形のリブ形状を呈するよう長手方向に沿ってスリット部が形成されている。
特許第3678717号公報
しかしながら、この従来の取付装置においては、ビスホール部はアルミニウム材の押出成型によって形成されたジョイントスリーブ体の内壁面もしくは外壁面に一体形成されているため、当該ジョイントスリーブ体の幅サイズ如何によってビスホール部の位置が確定・制約されてしまう。しかも、躯体・堰壁上の取付穴に連結されるボルト・ネジの数や位置の選択も自由に行えないものとなっている。これによって躯体・堰壁上に穿設された取付穴の位置に確実に対応させることが困難な場合が生じる。
また、ボルト・ネジをタッピング状に捩じ込ませてあるビスホール部内部における当該ボルト・ネジ位置より上方側ホール内には何等の補強処理が施されておらず空洞のままであるため、ジョイントスリーブ体の上部側は非常に脆弱なものとなる。しかも、ビスホール部自体の断面が略C字形のリブ形状を呈するよう長手方向に沿ってスリット部が形成されているため、荷重による応力がビスホール部に集中してスリット部からボルト・ネジが離脱する虞れもあった。
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、施工に際し、ジョイントスリーブ体のビスホール部に捩じ込ませられるボルト・ネジの位置に制約されずに、躯体・堰壁上の取付穴に連結されるボルト・ネジの数や位置の選択が自由に行えるようにする。こうすることで各種の異なる施工形態の実施が可能となり、強度・施工方法に応じて工事・施工の多様化が図れ、且つ施工に要するコストや時間を短縮できる。また、ビスホール部内部における当該ボルト・ネジ位置より上方側に補強処理を施すことにより、ジョイントスリーブ体の上部側を強固にでき、これによって荷重の集中を防止でき、総じて、手摺支柱の取付け強度も増大させ、耐久性に優れた手摺支柱の取付装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、中空の手摺支柱7を被せるジョイントスリーブ体2下方側に突出配置したボルト・ネジ4を躯体・堰壁P上に穿設された取付穴Qに挿入し、取付穴Qに注入充填した接着剤Sの養生硬化によってボルト・ネジ4を固定してジョイントスリーブ体2を躯体・堰壁P上に固定する手摺支柱の取付装置であって、ジョイントスリーブ体2は平行した側壁板2A同士を幅広なウエブ板2Bで連結して成る略平板ブロック状に形成し、ウエブ板2Bの相互間にジョイントスリーブ体2の長手方向に沿って貫通するように複数のビスホール部3を並列状に形成して成る。
ビスホール部3の内周面には、等間隔毎に水抜き用・接着剤注入用の縦溝条5が内側に向けて長手方向に沿って形成されており、縦溝条5は互いに向かい合うように形成することができる。
ジョイントスリーブ体2の側面の任意の箇所には、ビスホール部3に通じる水抜き用・接着剤注入用の孔部6が形成されている。
ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bの外側面には、タッピングネジ8によって固定される長尺帯板状の補強板9を備えたものとできる。
ボルト・ネジ4がタッピング状に捩じ込まれているビスホール部3の反対側から挿入され、あるいはボルト・ネジ4が捩じ込まれていないビスホール部3全長に挿通され、注入されて養生硬化される接着剤Sにて固定される補強用の棒鋼10を備えたものとできる。
以上のように構成された本発明に係る手摺支柱の取付装置にあって、ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bの相互間で並列状に貫通するように形成された複数のビスホール部3は、ジョイントスリーブ体2の下端部側からのボルト・ネジ4のタッピング状の捩じ込み固定による当該ボルト・ネジ4との一体化を可能にさせる。
このときビスホール部3にボルト・ネジ4をタッピング状に捩じ込ませて一部をジョイントスリーブ体2下方側へ突出配置させることにより、接着剤Sを充填した躯体・堰壁P上の取付穴Qに当該ボルト・ネジ4が挿入されて養生硬化された際に、躯体・堰壁Pに対するジョイントスリーブ体2の起立保持における安定性を確保させ、また、手摺支柱7が被せられたときのジョイントスリーブ体2自体の強度を増大させる。
ビスホール部3の内周面に形成された縦溝条5は、施工中の接着剤注入用の溝孔として、あるいは施工後の手摺支柱7に対する水抜き用の溝孔として機能する。
ジョイントスリーブ体2の側面の任意の箇所に形成された孔部6は、施工中の接着剤注入用の孔として、あるいは施工後の手摺支柱7に対する水抜き用の孔として機能する。 ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bの外側面に付設した補強板9は、ボルト・ネジ4をタッピング状に捩じ込ませてあるビスホール部3を保護させると共に、ジョイントスリーブ体2全体を側面から補強させる。
ボルト・ネジ4がタッピング状に捩じ込まれているビスホール部3の反対側から挿入され接着剤Sを注入し養生硬化される補強用の棒鋼10、あるいはボルト・ネジ4が捩じ込まれていないビスホール部3全長に挿通され接着剤Sを注入し養生硬化される補強用の棒鋼10は、ジョイントスリーブ体2の上部側を強固にさせ、これによって、手摺支柱7が被せられたときのジョイントスリーブ体2全体の強度をさらに増大させる。
本発明によれば、施工に際し、ジョイントスリーブ体2のビスホール部3に捩じ込ませられるボルト・ネジ4の位置に制約されずに、躯体・堰壁P上の取付穴Qに連結されるボルト・ネジ4の数や位置の選択が自由に行える。こうすることで各種の施工形態が可能となり、強度・施工方法に応じて工事・施工の多様化が図れ、且つ施工に要するコストや時間を短縮できる。また、ビスホール部3内部における当該ボルト・ネジ4位置より上方側に補強処理を施すことにより、ジョイントスリーブ体2の上部側を強固にでき、これによって荷重の集中を防止でき、総じて、手摺支柱の取付け強度も増大させ、耐久性に優れたものとする。
すなわちこれは、本発明が、ジョイントスリーブ体2は平行した側壁板2A同士を幅広なウエブ板2Bで連結して成る略平板ブロック状に形成し、ウエブ板2Bの相互間にジョイントスリーブ体2の長手方向に沿って貫通するように複数のビスホール部3を並列状に形成したからである。これにより、躯体・堰壁P上の取付穴Qに連結されるボルト・ネジ4の数や位置の選択が自由に行えるものとなり、したがって、各種の施工形態が可能となると同時に強度・施工方法に応じて工事・施工の多様化が図れ、しかも製作および施工に要するコストや時間を短縮できる。
ビスホール部3の内周面には、等間隔毎に水抜き用・接着剤注入用の縦溝条5が内側に向けて長手方向に沿って形成されているので、ビスホール部3にボルト・ネジ4がタッピング状に捩じ込まれる際のフレキシブル性をビスホール部3自体に付与できる。また、ビスホール部3にボルト・ネジ4が捩じ込まれた状態であっても、施工中に注入された接着剤Sは縦溝条5を通ってボルト・ネジ4全体に容易に案内でき、これによってビスホール部3とボルト・ネジ4との一体化が確実なものとなる。さらに施工後においては、この縦溝条5を手摺支柱7に対する水抜き用の溝孔として機能させることができ、ジョイントスリーブ体2自体の錆による劣化を未然に防止できる。
ジョイントスリーブ体2の側面の任意の箇所には、ビスホール部3に通じる水抜き用・接着剤注入用の孔部6が形成されているので、施工中のビスホール部3内への接着剤Sの注入が容易に行えると共に、施工後の手摺支柱7に対する水抜き用の孔としても機能させることができる。
ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bの外側面には、タッピングネジ8によって固定される長尺帯板状の補強板9を備えたので、ボルト・ネジ4をタッピング状に捩じ込ませてあるビスホール部3を確実に保護させ、しかもジョイントスリーブ体2全体を側面からしっかりと補強できる。
ボルト・ネジ4がタッピング状に捩じ込まれているビスホール部3の反対側から挿入され、あるいはボルト・ネジ4が捩じ込まれていないビスホール部3全長に挿通され、注入されて養生硬化される接着剤Sにて固定される補強用の棒鋼10を備えたので、ジョイントスリーブ体2の上部側を強固にでき、これによって荷重の集中を防止できる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明する。図において示される符号1は、例えば建築物屋上の周縁部・ベランダの外縁部等のコンクリート堰壁、施工後のコンクリート躯体に形成された開口部等の種々の躯体・堰壁Pに対し所定間隔おきに立設される手摺を後付工法により設置するためのアルミニウム押出成型材製の手摺支柱7の取付装置本体である。
この取付装置本体1は、図1に示すように、中空の手摺支柱7を被せるための、平行にして相対峙させた2片の側壁板2A同士を幅広なウエブ板2Bで連結して略I型に形成されて成る略平板ブロック状のジョイントスリーブ体2と、ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bの相互間でジョイントスリーブ体2の長手方向に沿って貫通するようにして複数例えば3列に配したビスホール部3とを備えている。そして、ビスホール部3の内周面には、等間隔で4箇所に縦溝条5が互いに内側に向けて向かい合うように長手方向に沿って形成され、且つジョイントスリーブ体2の側面の任意の箇所にはビスホール部3に通じる孔部6が形成されている。尚、孔部6はジョイントスリーブ体2の製造時において予め開穿される。
この縦溝条5は、ビスホール部3にボルト・ネジ4を捩じ込む際にビスホール部3自体にいわば弾性を支え、当該ボルト・ネジ4をフレキシブルに捩じ込められるようにする。また、この縦溝条5および孔部6それぞれは、ボルト・ネジ4を捩じ込んだ後に、これをビスホール部3に固定させるための接着剤Sを注入可能とし、同時に水抜き孔としての作用を有する。
ビスホール部3の内面にはボルト・ネジ4を捩じ込む前の当初は雌ネジ溝が形成されておらず、しかもビスホール部3の内径は、捩じ込まれるボルト・ネジ4の軸部外径よりも若干小さく設定してある。すなわちジョイントスリーブ体2のウエブ板2B下端側にボルト・ネジ4をタッピング状に強制的に捩じ込ませることでビスホール部3内に雌ネジ溝が形成されながらボルト・ネジ4がジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bにしっかりと固定配置される。このようにウエブ板2Bのビスホール部3にボルト・ネジ4をタッピング状に捩じ込ませることで一部をジョイントスリーブ体2のウエブ板2B下方側へ例えば約30mm以上まで突出配置させることができる。
尚、ボルト・ネジ4はビスホール部3に捩じ込まれるオネジ棒材となっていれば良く、ビスホール部3に捩じ込まれた際にビスホール部3の外径に比し大径な頭部分を備えている場合には、躯体・堰壁Pの取付穴Qに挿入され、接着剤Sによって硬化されたときの抜脱等を一層確実に阻止できる利点がある。
ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bの左右両側面には、図1、図5(b)、図6(b)、図7(c)に示すように、このウエブ板2Bの長さに対応し且つウエブ板2Bの横幅員よりも若干狭幅となった長尺帯板状の補強板9が複数のタッピングネジ8によって固定される。
また、図7(d)に示すように、ボルト・ネジ4をウエブ板2B下方側へ突出配置させずに、補強板9と共にジョイントスリーブ体2自体をボルト・ネジ4の突出長さに相当する位置まで延長させ、施工使用の際には、躯体・堰壁Pに形成された矩形状の取付穴Qにジョイントスリーブ体2全体を挿入し、接着剤Sによって養生硬化させるようにしても良い。
図4にはジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bにおいて、例えばレンチ等によって捩回操作することでボルト・ネジ4がビスホール部3に捩じ込まれた状態が示されている。このとき躯体・堰壁P上の取付穴Qの位置に対応して、あるいは複数の取付穴Qのうちの選択された取付穴Qの位置に対応して、ウエブ板2B中央のビスホール部3にボルト・ネジ4が捩じ込まれたりする(図4(a)参照)。あるいはウエブ板2B左右両端のビスホール部3それぞれにボルト・ネジ4が捩じ込まれたりする(図4(b)参照)。あるいはウエブ板2Bの中央と一端のビスホール部3それぞれにボルト・ネジ4が捩じ込まれたりする(図4(c)参照)等して組み立てられる。こうして、躯体・堰壁P上の取付穴Qに連結されるボルト・ネジ4の数や位置の選択が自由に行える。尚、これら3つのビスホール部3の内の1つもしくは2つが、取付穴Qの位置に対応して任意に選択されるが、本発明はこれに限定されないことは勿論である。
また、ジョイントスリーブ体2のビスホール部3に捩じ込まれたボルト・ネジ4の位置よりも上方側に通じるビスホール部3に対して補強処理を施すために、当該ビスホール部3の反対側から、周面に複数の環状リブを突設して成る棒鋼10を挿入し、接着剤Sを注入して養生硬化することで、ジョイントスリーブ体2の上部側を強固にする。このとき、図6(a)、図7(a)に示すように、ウエブ板2B左右両端のビスホール部3それぞれに捩じ込まれたボルト・ネジ4に対応して、2本の棒鋼10がビスホール部3の反対側から挿入されるものとしたりする。あるいは図7(b)に示すように、ボルト・ネジ4が捩じ込まれていない中央のビスホール部3全体に1本の棒鋼10が挿通されるものとしたりして構成される。尚、これら3つのビスホール部3に対する棒鋼10の挿入配置は任意に選択されるものであって、本発明はこれに限定されないことは勿論である。
図5にはコンクリート製の躯体・堰壁P上に設置されたジョイントスリーブ体2に被せられる中空の手摺支柱7の具体的な構成が示されている。すなわち、例えばアルミニウム材の押出成型により、手摺支柱7は下向に開口された嵌着孔7Aを有する角筒状に形成され、ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bに平行となる嵌着孔7Aの相対向する内壁面には、断面が略C字形のリブ形状を呈するよう長手方向に沿ってスリットが形成されて成る2つの支柱側ビスホール部7Bが形成されている。
この嵌着孔7Aの内壁の各辺の長さは、ウエブ板2Bの長さに合致するように形成されていたり(図5(a)、図5(b)参照)、ジョイントスリーブ体2の側壁板2A、ウエブ板2Bそれぞれの長さに合致するように形成されていたり(図5(c)参照)しても良い。また、嵌着孔7Aがジョイントスリーブ体2に配置された際に、嵌着孔7Aの相対向する内壁面にジョイントスリーブ体2の相対向する側壁板2Aの外面側がそれぞれ密着状に当接配置されてから複数のタッピングネジ8でもって締結固定される。
次に、以上のように構成される手摺支柱の取付装置本体1の製造方法の一例を説明する。アルミニウム材の押出成型工程によって、図1に示すように、中空の手摺支柱7を被せるための略平板ブロック状のジョイントスリーブ体2と、このジョイントスリーブ体2の内部に、ジョイントスリーブ体2の長手方向に沿って貫通されたビスホール部3とが形成される。
そして、図2に示すように、ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bにおけるビスホール部3に、例えばレンチ等によって捩回操作することでボルト・ネジ4がタッピング状に捩じ込まれ、ボルト・ネジ4の一部がジョイントスリーブ体2のウエブ板2B下方側へ例えば約30cm程度にして突出配置される。
このとき、図4に示すように、躯体・堰壁P上の取付穴Qの位置に対応して、あるいは複数の取付穴Qのうちの選択された取付穴Qの位置に対応して、ウエブ板2Bのビスホール部3のいずれかを選択してボルト・ネジ4が捩じ込まれる。このようにウエブ板2Bの下端からビスホール部3の内部にボルト・ネジ4をタッピング状に捩じ込み固定させることによりジョイントスリーブ体2とボルト・ネジ4とが一体化される。
また、図7(d)に示すように、ボルト・ネジ4を使用しないタイプでは、補強板9と共にジョイントスリーブ体2自体をボルト・ネジ4の突出長さに相当する位置まで延設し、躯体・堰壁Pに形成された矩形状の取付穴Qにジョイントスリーブ体2全体を挿入させるようにする。
次に、以上のように構成された実施の形態についての使用・組立の一例を説明する。図2に示すように、先ず、コンクリート製の躯体・堰壁P上に例えばハンマードリル等で2つの円柱中空状の取付穴Qを穿設し、両取付穴Q内部に例えば変性エポキシアクリレート系樹脂等のエポキシ系の接着剤Sを注入充填しておく。
一方、図4に示すように、ウエブ板2Bのビスホール部3の内部にボルト・ネジ4をタッピング状に捩じ込ませることで一部をジョイントスリーブ体2のウエブ板2B下方側へ例えば約30mm以上で突出配置させて構成しておく。そして、このジョイントスリーブ体2のボルト・ネジ4を、図3に示すように、取付穴Qに挿入させて接着剤Sと共に養生硬化させる。
また、必要があれば、ジョイントスリーブ体2には、図6(a)、図7(a)に示すように、ウエブ板2B左右両端のビスホール部3それぞれに捩じ込まれたボルト・ネジ4に対応して、2本の棒鋼10がビスホール部3の反対側から挿入される。あるいは、図7(b)に示すように、ボルト・ネジ4が捩じ込まれていない中央のビスホール部3全体に1本の棒鋼10が挿通される。そして、ジョイントスリーブ体2の側面の孔部6からビスホール部3内部に接着剤Sを注入し養生硬化することで、これらボルト・ネジ4および棒鋼10それぞれはビスホール部3に固定される。また、図1、図5(b)に示すように、ジョイントスリーブ体2のウエブ板2Bの左右両側面には補強板9が複数のタッピングネジ8等によって固定される。
こうしてコンクリート製の躯体・堰壁P上にジョイントスリーブ体2自体を立設固定した後に、図8に示すように、ジョイントスリーブ体2に中空の手摺支柱7を被せてから手摺支柱7側面に穿設されているネジ孔を介してジョイントスリーブ体2の幅方向両側に捩じ込み貫通させる例えばタッピングネジ8等によって手摺支柱7をジョイントスリーブ体2に締付固定する。そして、躯体・堰壁P上に複数に配置された手摺支柱7の下方側面同士に横架状に付設した下枠11と、手摺支柱7の上端同士に笠木12を介して横架状に付設した上枠13との間に例えばアクリル板、ガラス板等のパネルあるいは格子状の柵等のフェンス14を取り付ける。
また、ボルト・ネジ4を使用しないタイプでは、図7(d)に示すように、躯体・堰壁Pに形成された矩形状の取付穴Qにジョイントスリーブ体2全体を挿入し、接着剤Sによって養生硬化し、固定すれば良い。
本発明の実施の形態における取付装置本体および手摺支柱の支持取り付け状態の要部を概略的に示す一部切欠斜視図である。 同じく取付装置本体および手摺支柱の組立て手順を示す分解状態の断面図である。 同じく取付装置本体および手摺支柱の組立て後の状態の要部断面図である。 ジョイントスリーブ体にボルトを捩じ込んだ状態の具体例を示すもので、(a)はジョイントスリーブ体の中央のビスホール部にボルトを捩じ込んだ状態の断面図、(b)はジョイントスリーブ体の左右両端のビスホール部にボルトを捩じ込んだ状態の断面図、(c)はジョイントスリーブ体の中央と右端のビスホール部にボルトを捩じ込んだ状態の断面図である。 ジョイントスリーブ体を手摺支柱に取り付けた状態を示すもので、(a)は正方形角筒状の手摺支柱を使用した場合の横断面図、(b)は(a)のジョイントスリーブ体に補強板を取り付けた状態の横断面図、(c)は矩形角筒状の手摺支柱を使用した場合の横断面図である。 取付装置本体の組立て手順の一例を示すもので、(a)は2本のボルト、2本の棒鋼を使用した状態の正面から見た分解断面図、(b)は補強板を取り付ける状態の側面から見た分解断面図である。 取付装置本体の使用状態を示すもので、(a)はジョイントスリーブ体の左右両端のビスホール部にボルトを捩じ込み、反対側から棒鋼を嵌挿してある状態の断面図、(b)はジョイントスリーブ体の左右両端のビスホール部にボルトを捩じ込み、反対側から中央のビスホール部に棒鋼を嵌挿してある状態の断面図、(c)はジョイントスリーブ体に補強板を取り付けてある状態の正面図、(d)はジョイントスリーブ体に、下方のボルトを覆うようにして補強板を取り付けてある状態の正面図である。 手摺支柱の設置状態を示す縦断面図である
符号の説明
P…躯体・堰壁 Q…取付穴
S…接着剤
1…取付装置本体 2…ジョイントスリーブ体
2A…側壁板 2B…ウエブ板
3…ビスホール部 4…ボルト・ネジ
5…縦溝条 6…孔部
7…手摺支柱 7A…嵌着孔
7B…支柱側ビスホール部 8…タッピングネジ
9…補強板 10…棒鋼
11…下枠 12…笠木
13…上枠 14…フェンス

Claims (4)

  1. 中空の手摺支柱を被せるジョイントスリーブ体下方側に突出配置したボルト・ネジを躯体・堰壁上に穿設された取付穴に挿入し、取付穴に注入充填した接着剤の養生硬化によってボルト・ネジを固定してジョイントスリーブ体を躯体・堰壁上に固定する手摺支柱の取付装置であって、ジョイントスリーブ体は平行した側壁板同士を幅広なウエブ板で連結して成る略平板ブロック状に形成し、ウエブ板の相互間にジョイントスリーブ体の長手方向に沿って貫通するように複数のビスホール部を並列状に形成し、ビスホール部の内周面には、等間隔毎に水抜き用・接着剤注入用の縦溝条が内側に向けて長手方向に沿って形成されていることを特徴とする手摺支柱の取付装置。
  2. ジョイントスリーブ体の側面の任意の箇所には、ビスホール部に通じる水抜き用・接着剤注入用の孔部が形成されている請求項1記載の手摺支柱の取付装置。
  3. ジョイントスリーブ体のウエブ板の外側面には、タッピングネジによって固定される長尺帯板状の補強板を備えた請求項1または2記載の手摺支柱の取付装置。
  4. ボルト・ネジがタッピング状に捩じ込まれているビスホール部の反対側から挿入され、あるいはボルト・ネジが捩じ込まれていないビスホール部全長に挿通され、注入されて養生硬化される接着剤にて固定される補強用の棒鋼を備えた請求項1乃至のいずれか記載の手摺支柱の取付装置。
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