JP4373322B2 - データ転送ネットワークおよびネットワーク制御装置 - Google Patents
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Description
IPネットワークでは、全ての端末に対してIPパケットの到達性を確保する必要がある。このため、光パスネットワークをIPネットワークとして運用するには、光パスを端末間にメッシュ状に設定する必要がある。しかしながら、この方法では、端末数の増加に伴い光パス数が爆発的に増加するだけでなく、トラヒックの少ない端末間にも、広帯域な光パスを設定することになるため、経済性が損なわれるという問題がある。
村山他、「テラビット級スーパーネットワークのアーキテクチャ設計」、電気学会、通信研究会CMN−04−17、2004年6月
また、更新タイミングとして、各データ端末装置の前記各データバッファの使用率に応じたタイミングを用いてもよい。
また、更新タイミングとして、各データ端末装置の前記各データバッファの使用率に応じたタイミングを用いてもよい。
この結果、トラヒック需要の少ない端末間には、定常的にパスを設定することなく、それでも端末間でIPパケットの到達性を確保することが可能となる。また、設定した光パスの使用効率を高めることで、光パスの浪費を防止することが可能となる。
[データ転送ネットワーク]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるデータ通信ネットワークの構成例について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるデータ通信ネットワークの構成例を示すブロック図である。
データ端末装置40は、転送インタフェース44を介して光パスで接続したデータ交換装置10とデータ転送を行う転送機能42と、制御インタフェース43を介したネットワーク制御装置20からの指示に基づき転送機能42での送信宛先の選択タイミングを制御する送信制御機能41とを備えている。
データ端末装置60は、転送インタフェース64を介して光パスで接続したデータ交換装置10とデータ転送を行う転送機能62と、制御インタフェース63を介したネットワーク制御装置20からの指示に基づき転送機能62での送信宛先の選択タイミングを制御する送信制御機能61とを備えている。
ネットワーク制御装置20は、制御インタフェース23〜26を介してデータ端末装置30,40,50,60での送信宛先の選択タイミングを制御するとともに、制御インタフェース22を介してデータ交換装置10での中継転送動作を設定するスイッチ情報の更新タイミングを制御するタイミング制御機能21とを備えている。
これにより、ネットワーク制御装置が、ネットワーク内の全データ端末装置およびデータ交換装置を制御インタフェースを通じて制御することが可能となる。したがって、ネットワーク内の全データ端末装置およびデータ交換装置で使用するトポロジ情報および使用データバッファを同期させることが可能となる。
次に、図2を参照して、本発明の一実施の形態にかかるデータ交換装置について説明する。図2は、本発明の一実施の形態にかかるデータ交換装置の構成を示すブロック図である。
このデータ交換装置1は、データ端末装置30,40,50,60間で転送されるデータを中継転送するネットワーク装置であり、スイッチ制御機能11とスイッチ12とから構成されている。
スイッチ制御機能11は、制御インタフェース17を介したネットワーク制御装置20からの指示に基づきスイッチ12での中継転送動作を設定するスイッチ情報の更新タイミングを制御する機能部であり、タイマー同期機能11A、タイマー11B、スイッチ情報選択機能11C、およびスイッチ情報11D,11E,11Fを有している。
スイッチ情報11D,11E,11Fには、スイッチ12の転送インタフェース13〜16間の接続関係を示すトポロジ情報が保存されている。
制御インタフェース17は、他装置と、タイマー値の最大値を変更する交換装置タイマー設定要求と、タイマー値のリセットを要求する交換装置タイマー制御要求と、各スイッチ情報の適用を開始するタイマー値を変更する交換装置タイマー閾値変更要求と、タイマー値、タイマー値の最大値および各スイッチ情報の適用を開始するタイマー値を参照する交換装置タイマー参照要求とを送受信する機能を有している。
転送インタフェース13〜16は、他装置との間でパケットを光パスを介して送受信する機能を有している。
次に、図3を参照して、本発明の一実施の形態にかかるデータ端末装置の構成について説明する。図3は、本発明の一実施の形態にかかるデータ端末装置の構成を示す説明図である。
このデータ端末装置30は、光パスで接続されたデータ交換装置10を介して所望データをIPパケットで転送するネットワーク装置であり、転送機能32、端末機能35、および送信制御機能31から構成される。ここでは、データ端末装置30を例として説明するがデータ端末装置40,50,60も同様の構成を有している。
転送インタフェース34は、他装置との間でパケットを送受信する機能を有している。
転送機能32は、受信したパケットを端末機能35へ送信する。
制御インタフェース33は、他装置と、タイマー値の最大値を変更する端末タイマー設定要求と、タイマー値のリセットを要求する端末タイマー制御要求と、各データバッファに格納されたパケットを各転送インタフェースに送信開始するタイマー値を変更する端末タイマー閾値変更要求と、タイマー値、タイマー値の最大値および各データバッファに格納されたパケットを各転送インタフェースに送信開始するタイマー値を参照する端末タイマー参照要求とを送受信する機能を有している。
スケジューラ32Eは、データバッファに格納されたパケットを転送インタフェースに送信する機能と、タイマー同期機能31Aから使用バッファ変更トリガを受信した際に、その際に実施されている、あるデータバッファに格納されていたパケットの送信を停止し、使用バッファ変更トリガに記述されたデータバッファに格納されていたパケットの送信を開始する機能とを有している。
これにより、各データ端末装置は、宛先毎にデータバッファを搭載し、データの出力タイミングを光パス設定のタイミングに同期させることで、目的の端末にデータを転送することが可能となる。したがって、1本の光パスを使い回すことで、端末数が増加しても、光パス数を増加させることなく、全ての端末間でIPパケットの到達性を確保することが可能となる。
次に、図4を参照して、本発明の一実施の形態にかかるネットワーク制御装置の構成について説明する。図4は、本発明の一実施の形態にかかるネットワーク制御装置の構成を示すブロック図である。
このネットワーク制御装置20は、データ端末装置30,40,50,60およびデータ交換装置10を制御するネットワーク装置であり、タイミング制御機能21と制御インタフェース22〜26とから構成されている。
制御インタフェース23〜26は、データ端末装置との間で、タイマー値の最大値を変更する端末タイマー設定要求と、タイマー値のリセットを要求する端末タイマー制御要求と、各データバッファに格納されたパケットを各転送インタフェースに送信開始するタイマー値を変更する端末タイマー閾値変更要求と、タイマー値やその最大値および各データバッファに格納されたパケットを各転送インタフェースに送信開始するタイマー値を参照する端末タイマー参照要求とを送受信する機能を有している。
したがって、データ交換装置が1本の光パスを時系列的に、異なる端末間に再設定する際に、それに応じた中継経路の確立およびパケット転送を実現することが可能となる。
次に、図5を参照して、本発明の一実施の形態にかかるデータ通信ネットワークの動作について説明する。図5は、本発明の一実施の形態にかかるデータ通信ネットワークでのスイッチ情報更新パターン例である。
パターンAでは、データ交換装置10において、転送インタフェース13と転送インタフェース15が接続されており、転送インタフェース14と転送インタフェース16が接続されている。
したがって、データ端末装置30とデータ端末装置50が接続関係にあり、データ端末装置40とデータ端末装置60が接続関係にある。
したがって、データ端末装置30とデータ端末装置60が接続関係にあり、データ端末装置40とデータ端末装置50が接続関係にある。
転送インタフェース13はデータ端末装置30が保有する転送インタフェース34と接続され、転送インタフェース14はデータ端末装置40が保有する転送インタフェース44と接続され、転送インタフェース15はデータ端末装置50が保有する転送インタフェース54と接続され、転送インタフェース16はデータ端末装置60が保有する転送インタフェース64と接続されている。
したがって、データ端末装置30とデータ端末装置40が接続関係にあり、データ端末装置50とデータ端末装置60が接続関係にある。
例えば、最大タイマー値300、パターンA適用開始タイマー値0、パターンB適用開始タイマー値100、パターンC適用開始タイマー値200とすると、各装置が保有するタイマー値が100を示した際に、パターンBが適用されるよう、各装置内の使用スイッチ情報および使用データバッファを変更し、各装置が保有するタイマー値が200を示した際に、パターンCが適用されるよう、各装置内の使用スイッチ情報および使用データバッファを変更する。
また、各端末は、データの出力タイミングを光パス設定のタイミングに同期させることで、目的の端末にデータを転送することが可能となる。
結果として、1本の光パスを使い回すことで、端末数が増加しても、光パス数を増加させることなく、全ての端末間でIPパケットの到達性を確保することが可能となる。
図5に示した例を適用すると、横軸の時間はタイマー値を示し、時間軸上の1時刻間隔はタイマー値100を示していることになる。
図6の時刻T1の時点でタイマー値は100を示し、パターンBが適用されるよう各装置内の使用スイッチ情報および使用データバッファを変更し、時刻T2の時点でタイマー値は200を示し、パターンCが適用されるよう、各装置内の使用スイッチ情報および使用データバッファを変更する。そして、時刻T3の時点でタイマー値は300を示し、タイマー値はリセットされ、パターンAが適用されるよう各装置内の使用スイッチ情報および使用データバッファを変更する。
また、各端末は、データの出力タイミングを光パス設定のタイミングに同期させることで、目的の端末にデータを転送することが可能となる。結果として、1本の光パスを使い回すことで、端末数が増加しても、光パス数を増加させることなく、全ての端末間でIPパケットの到達性を確保することが可能となる。
各データ端末装置間のトラヒック量、すなわち各データ端末装置における各データバッファの使用率に応じて、各パターンの適用時間をチューニングする。
前述した図5に示した例を適用し、フェーズ1の適用時間とフェーズ2の適用時間とフェーズ3の適用時間の関係を3:1:2に変更し、タイマー値の最大値を60に変更するものとする。このとき、1時刻間隔はタイマー値10を示していることになる。
したがって、光パスの使用効率を高めることが可能となる。
Claims (6)
- データ通信ネットワークを介してデータを送受信する複数のデータ端末装置と、これらータ端末装置間で送受信されるデータを中継転送するデータ交換装置と、これらデータ端末装置およびデータ交換装置を制御するネットワーク制御装置とを備え、
前記データ端末装置は、データ通信ネットワークを介して他の端末とデータを送受信する転送インタフェースと、宛先端末毎に当該宛先端末へ送信するデータを保持する複数のデータバッファと、これらデータバッファのいずれかを順次選択して当該データバッファ内のデータを前記転送インタフェースへ出力するスケジューラとを備え、
前記データ交換装置は、データ端末装置と接続される複数の転送インタフェース機能部と、設定されたスイッチ情報に基づきこれら転送インタフェース間の接続を切り替えるスイッチ機能部と、このスイッチ機能部に対して異なるスイッチ情報を順次設定するスイッチ制御機能部とを備え、
前記ネットワーク制御装置は、前記データ交換装置に対して前記スイッチ情報毎に異なる更新タイミングを設定するスイッチ情報更新タイミング制御機能部と、前記データ端末装置に対して、データ送信する前記データバッファを前記宛先端末毎に異なる時間間隔で選択するための選択タイミングを設定するスケジュールタイミング制御機能部と、前記更新タイミングと前記選択タイミングとを同期させるタイミング同期機能部とを備える
ことを特徴とするデータ通信ネットワーク。 - 請求項1に記載のデータ通信ネットワークにおいて、
前記スイッチ情報更新タイミング制御機能部は、前記データ交換装置に対して当該データ通信ネットワークの構成に応じたスイッチ情報を設定することを特徴とするデータ通信ネットワーク。 - 請求項1に記載のデータ通信ネットワークにおいて、
前記更新タイミングは、前記各データ端末装置の前記各データバッファの使用率に応じたタイミングからなることを特徴とするデータ通信ネットワーク。 - 宛先端末毎にデータを保持する複数のデータバッファのいずれかを順次切替選択して当該データバッファ内のデータを送信する機能を有する複数のデータ端末装置と、複数の異なるスイッチ情報に基づいて前記データ端末装置毎に設けた転送インタフェース間の接続を切り替える機能を有するデータ交換装置と、を含むデータ転送ネットワークに配置するネットワーク制御装置であって、
前記各データ端末装置に対して、データ送信する前記データバッファを前記宛先端末毎に異なる時間間隔で選択するための選択タイミングを設定するスケジュールタイミング制御機能部と、
前記データ交換装置に対して、前記スイッチ情報毎に任意の更新タイミングを設定するスイッチ情報更新タイミング制御機能部と、
前記選択タイミングと前記更新タイミングを同期させるタイミング同期部と
を備えることを特徴とするネットワーク制御装置。 - 請求項4に記載のネットワーク制御装置において、
前記スイッチ情報更新タイミング制御機能部は、前記データ交換装置に対して当該データ通信ネットワークの構成に応じたスイッチ情報を設定することを特徴とするネットワーク制御装置。 - 請求項4に記載のネットワーク制御装置において、
前記更新タイミングは、前記各データ端末装置の前記各データバッファの使用率に応じたタイミングからなることを特徴とするネットワーク制御装置。
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