JP3906227B2 - 光通信システムとそのパス設定方法およびノード装置 - Google Patents

光通信システムとそのパス設定方法およびノード装置 Download PDF

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Description

本発明は、光信号をその波長に基づいて光のままルーティングする光通信システムとそのノード装置、およびこの光通信システムに一定波長のカットスルーパスを設定するための方法に関する。特に本発明は、波長変換機能を有しない光ノード装置により形成される光通信システムに関する。
インターネットの普及などにより増加し続けるトラフィックを効率的に収容するために、光ノード装置を用いた光通信システムが注目されている。この種のシステムにおいては、各ノードにおいて波長を単位として光信号をスイッチングすることにより光パスを形成する、いわゆるカットスルー技術がキーテクノロジーとなる。光パスは、ノード間でエンド・ツウ・エンドで設定される。
この種のシステムにおいてシステム内におけるリソースを要求元に対して適切に割り当てるために、IETF(Internet Engineering Task Force)により標準化されたMPLS(Multi-Protocol Label Switching)が用いられる(例えば、非特許文献1を参照)。近年ではこれを拡張したGMPLS(Generalized MPLS)が使用されることが多い。これら、MPLSあるいはGMPLSのシグナリングとしては、ラベル分配プロトコル(Label Distribution Protocol:LDP)やリソース予約のために用いられるRSVP(Resource Reservation Protocol)が知られている。「ラベル」を「波長」と解釈することにより、これらのプロトコルを光通信システムにおけるパス設定処理のために利用することができる。
上記のようなプロトコルを用いるシステムでは、光パスを設定するに際し、まず送信ノード(上流ノードとも称する)から受信ノード(下流ノードとも称する)に向けてラベル要求メッセージが送出される。これを受けて、割り当てられたラベルを申告するための予約メッセージが受信ノードから送信ノードへ返送される。このような手順を経ることによりシステム内に光パスが設定される。
ところで、光ノード装置は、光信号の波長を変換する機能を持つものと、持たないものとに大別される。波長変換機能を持つ光ノード装置により形成される光通信システムにおいては、下流ノードは上流ノードに申告すべき波長を自由に選択することができる。よってリソースを有効に活用することが比較的容易である。しかしながら現在の波長変換技術の主流は光信号を一旦電気信号に変換するO/E/O型であるので、各ノードは波長ポートごとに光送受信装置を備える必要がある。このことは光パスのトランスペアレント性を損ない、またノード装置を大型化させるためにシステムコストの大幅な上昇を招く。よって近年ではシステムコスト削減や光ノード装置の小型化、低価格化のため、波長変換機能を持たない光ノード装置により光通信システムを形成することが検討されている。
しかしながら波長変換機能を持たない光ノード装置により形成される光通信システムでは、光パスの設定にあたり下流ノードは、その下流側のノードから申告された波長と同じ波長を上流ノードに申告する必要がある。このためリソース割り当てにおいて競合が生じ易くなり光パス設定に失敗する確率が増えることが指摘されているが、現状ではその具体的な解決策に関する議論はなされていない。光パス設定に失敗するたび毎にシステム内における制御信号の送受信トラフィックが増加し、そのための処要時間も消費される。よって本来伝送すべきデータの送受信が滞り、ネットワークの利用効率が低下するために何らかの解決策が望まれている。
「日経コミュニケーション」日経BP社、2003年12月22日号、p.166−174
以上述べたように、波長変換機能を備えない光ノード装置により形成される既存の光通信システムにおいては、光パスの設定にあたりリソース競合が発生しやすく、このためネットワークの利用効率が低いという不具合が有る。
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、光パスの設定処理に際してリソース競合の発生を防止できるようにし、これによりネットワーク利用効率の向上を図った光通信システムとそのパス設定方法およびノード装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本願発明の一様態に係わるパス設定方法は、複数のノードとこれらのノードを接続する波長多重リンクとを具備する光通信システムに始点から終点まで一定の波長を占有するカットスルーパスを設定するパス設定方法において、前記カットスルーパスの設定を要求する始点ノードから、当該カットスルーパスの波長となり得る波長の識別子を要素とする識別子群を含む波長要求メッセージを当該カットスルーパスの終点ノードに向け送出する要求ステップと、前記波長要求メッセージを前記カットスルーパスの中継ノードを経由して前記終点ノードに順次中継する中継ステップと、前記波長要求メッセージを受けた前記終点ノードにおいて当該波長要求メッセージに含まれる識別子群から1の波長の識別子を選択する選択ステップと、この選択ステップにおいて選択された波長の識別子を含む波長予約メッセージを前記波長要求メッセージの伝送経路を辿って前記始点ノードに順次返送する返送ステップと、前記波長要求メッセージの出方路の波長多重リンクにおける占有波長を前記始点ノードおよび中継ノードにおいて検出する検出ステップと、この検出ステップにおいて検出された占有波長の識別子を、当該占有波長を検出したノードにおいて前記波長要求メッセージに含まれる識別子群から除外する除外ステップとを具備する。上記手順により、いわゆるMPLSの範疇に含まれる形でのパス設定処理が実施される。
さらに本発明は、設定途中のカットスルーパスの数Mを前記複数のノードごとにおいて実時間で把握する把握ステップを備え、前記要求ステップにおいて、前記設定途中のカットスルーパスの数の前記伝送経路における履歴を管理するためのパラメータである未設定状態数Nを前記波長要求メッセージに含ませ、前記中継ステップにおいて、受信した波長要求メッセージに含まれる未設定状態数Nよりも前記把握ステップにおいて把握された設定途中のカットスルーパスの数Mが大きい場合には(M−N)個の識別子を一定の選択ポリシーの元で前記波長要求メッセージに含まれる識別子群から選択的に除外するとともに、前記未設定状態数Nの値をMに設定して波長要求メッセージを更新することを特徴とする。
上記手段により、波長要求メッセージに、新たなパラメータとして未設定状態数Nが記載される。このパラメータを用いることにより、各ノードにおける設定途中のパス数を、波長要求メッセージの通過経路において履歴として管理することができるようになる。また各ノードは、送出した波長要求メッセージに対する波長予約メッセージの受信の有無、を、例えばタイマの数に対応付けてカウントする(把握ステップ)。そのカウント値がすなわち各ノードごとにおける設定途中のパスの数Mとなる。波長要求メッセージがノードを順次伝播するにつれ、各ノードにおいて、M<NあるいはM=Nであれば、波長要求メッセージの波長識別子群はそのままノードを通過する。N<Mであれば、その差に相当する数の識別子が、識別子群から除外される。このように、使用可能な波長リソースをノードを通過するごとに盲目的に減らすのではなく、リソースを減らした履歴に基づく形でのリソース制限が実施される。したがって、貴重な波長リソースを有効に活用しつつ波長競合を防止して、ネットワーク利用効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、光パスの設定処理に際して波長リソース競合の発生を防止できるようになり、これによりネットワーク利用効率の向上を図った光通信システムとそのパス設定方法およびノード装置を提供することができる。
図1は、本発明に係わる光ノード装置を備えて形成される光通信システムの実施の形態を示すシステム図である。図1において、複数の光ノード装置101〜111(以下、ノード#1〜#11と表記する)が例えば光ファイバなどのリンクLを介して接続され、ネットワークが形成される。リンクLには複数の波長の光信号が共存可能であり、この種のシステムはいわゆる波長多重光通信システムである。
各ノード#1〜#11はいずれも光信号の波長変換機能を備えず、上流側ノードから伝送された光信号を下流側ノードに透過的に伝送する。各ノード#1〜#11における光信号の宛先は、それぞれの各ノード#1〜#11における光信号のスイッチング設定により任意に制御される。また各ノード#1〜#11は、光信号を電気信号に変換しない。よって図1のシステムは、いわゆる全光ネットワークと称される。
図1には、ノード#1からノード#8に至る光パス0が設定された状態が示される。この光パス0の波長を波長1とする。光パス0はノード#1を始点とし、ノード#3、ノード#10、およびノード#6を経由してノード#8で終端される。このとき、光パス0に関して、ノード#1を始点ノード、ノード#8を終点ノード、ノード#3、ノード#10、およびノード#6を中継ノードと称することにする。光パス0のように少なくとも1の中継ノードを経由する光パスを、カットスルーパスと称する。次に、本発明のより詳細な実施の形態につき説明する。
[第1の実施形態]
図2は、図1の光ノード装置101の第1の実施の形態を示す機能ブロック図である。なお光ノード装置102〜111も同様の構成を持つ。図2において光ノード装置101は、ルータ部20と、光スイッチ部100と、制御部200とを備える。ルータ部20はパケットレベルでのスイッチングを実現し、他のノードとの間で波長要求メッセージや波長予約メッセージなどの制御メッセージを授受するなどの処理を行う。
光スイッチ部100は波長レベルでのスイッチングを実現する。光スイッチ部100により、各波長の光信号をリンクごとに任意に入れ替えることができる。なお上記の制御メッセージを含む制御パケットは、特定の波長(デフォルト波長と称する)を用いて隣接ノードと授受される。デフォルト波長はシステム内のノード間で共通に用いられるものであるので、この波長に限ってはスイッチングされない。制御部200は、ルータ部20および光スイッチ部100を含む装置内の動作制御を統括的に実行する。
ところで、制御部200は、波長要求メッセージ処理部210と、波長予約メッセージ処理部220と、波長選択処理部230と、光スイッチ制御部240と、タイマ部250と、カウンタ部260と、リソース検出部270を備える。
波長要求メッセージ処理部210は、波長の識別子などのリソース情報を含む波長要求メッセージを、始点ノードから終点ノードに向け順次送出する。より具体的には、波長要求メッセージ処理部210は、例えばRSVPに基づくラベル要求メッセージを波長要求メッセージとして送出するとともに、波長要求メッセージの送受信および解釈に係わる処理を実行する。リソース情報は、カットスルーパスの波長となり得る波長の識別子を要素とする識別子群として表現される。
波長選択処理部230は、自装置が終点ノードである場合に、波長要求メッセージに含まれる使用可能な波長リソース情報から波長を選択する。すなわち波長選択処理部230は、受信した波長要求メッセージに含まれるリソース情報に示される波長リソースからいずれか1の波長を、カットスルーパスを設定するための波長として選択する。波長の選択にあたっては、受け取った波長リソース情報の中の最も短波長を選択するか、最も長波長を選択するか、またはランダムに選択するなどのポリシーを用いることができる。ネットワーク全体で統一されていれば、いずれのポリシーを用いても良い。
波長予約メッセージ処理部220は、波長選択処理部230により選択された波長に基づく波長予約メッセージを送受信する。すなわち波長予約メッセージ処理部220は、波長選択処理部230により選択された波長を示す情報を含む波長予約メッセージを、始点ノードに向け送出する。この波長予約メッセージは、終点ノードから中継ノードを介して始点ノードに向け順次返送される。波長予約メッセージに関する処理の結果、該当する入出力ファイバの波長が決定される。光スイッチ制御部240は決定された入出力ファイバと波長の関係に基づき、光スイッチ部100を制御する。
波長要求メッセージ処理部210は、自ノードから直下に隣接するリンクLにおいて使用可能な波長リソースからリソース検出部270により使用中波長を知る。またタイマ部250は、波長要求メッセージ処理部210により処理される個々の波長要求メッセージ毎に生成される機能オブジェクトである。すなわちタイマ部250は、波長要求メッセージの送出時点から一定期間だけ生成され一定時間経過するか、あるいは、波長予約メッセージを受け取った時点で消滅される。つまりタイマ部250は、波長要求メッセージの送出時点から一定期間だけ計時動作を実施するオブジェクトとして捉えることができ、波長要求メッセージ処理部210が波長要求メッセージを転送する毎にタイマをスタートさせ、一定時間経過ののち、もしくは、波長予約メッセージを受け取った時点でタイマをストップさせる。タイマ部250に設定するタイマ時間は、波長要求メッセージを送信してから波長予約メッセージ到着までの時間より十分長く設定することとする。したがって、タイマ部250のオブジェクトが存在するのは、波長要求メッセージを送信して、波長予約メッセージがまだ到着していない間となる。
カウンタ部260は、動作中のタイマ部250の数をカウントし、カウント値を得る。つまりカウンタ部260は、波長要求メッセージを既に送信しているが、まだ、波長予約メッセージを受け取っていない数をカウントしていることになる。この数を、光パス設定途中状態数と称することとする。
リソース検出部270は、波長要求メッセージが到着する場合と、波長予約メッセージが到着する場合の両方の時間に、下流リンクLにおいて使用している波長リソース情報を検出する。また、波長要求メッセージ処理部210は、前述の光パス設定途中状態数の履歴状況を示す履歴光パス設定途中状態数をメモリに記憶しているものとする。なお図2の波長要求メッセージ処理部210は、自ノードが始点ノードとなる場合と、中継ノードとなる場合とで異なる処理を実施する。
図3は、図1に示されるネットワークにおいて光パスを設定する際に実施される始点ノードにおける波長要求メッセージ処理部210の処理手順を示すフローチャートである。図3のステップS1において、ネットワークを管理する管理サーバや、ネットワークを構成する他の光ノード、あるいは、自ノードの異なるプロセスから光パスの設定開始のトリガを受けたとする。そうすると波長要求メッセージ処理部210は、光パスの終点ノード側の隣接ノードに接続される出力光ファイバの使用中波長リソース情報を、リソース検出部270から受け取る(ステップS2)。次にカウンタ部260から光パス設定途中状態数を読み込む(ステップS3)。
光パス設定途中状態数は、波長要求メッセージを出力したが、未だ波長予約メッセージを受け取っていない状態の数を示す。次に波長要求メッセージ処理部210は、光パス設定途中状態数が1以上であるかどうか判断を行う(ステップS4)。1以上の場合は、履歴光パス設定途中状態数に1を加えて履歴光パス設定途中状態数を更新する(ステップS5)。なお履歴光パス設定途中状態数の初期値を0とする。
次に波長要求メッセージ処理部210は、システム設計により決まる波長リソースから、前述の使用中波長リソース情報を削除し、さらに履歴光パス設定途中状態数分の波長を短波長側から削除する(ステップS6)。履歴光パス設定中状態数を前ノード履歴光パス設定中状態数とし、使用中波長を削除した波長リソース情報を含んだ波長要求メッセージを、隣接ノードに送出する(ステップS7、S8)。なお波長要求メッセージを送出する段階で、図2に示すタイマ部250により計時オブジェクトがひとつ追加される。
図4は、図1に示されるネットワークにおいて、光パスを設定する際に実施される中継ノードにおける波長要求メッセージ処理部210の処理手順を示すフローチャートである。波長要求メッセージ処理部210は、始点ノード側の隣接ノードから波長要求メッセージを受け取る(ステップS10)。受け取った波長要求メッセージから、波長リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数を読み込む(ステップS11)。また、リソース検出部270より、終点ノード側の出力光ファイバの使用中波長リソース情報を受け取る(ステップS12)。さらに、カウンタ部260から、光パス設定途中状態数を受け取る(ステップS13)。受け取った光パス設定途中状態数が1以上であるかどうかを判断し(ステップS14)、1以上の場合は、履歴光パス設定途中状態数に1を加え、履歴光パス設定途中状態数を更新する(ステップS15)。
次に波長要求メッセージ処理部210は、履歴光パス設定途中状態数から、前ノードから受け取った前ノード履歴光パス設定途中状態数を引いた数が、ゼロ以上であるかを判断する(ステップS16)。ゼロ以上の場合は、前ノードから受け取ったリソース情報から当該ノードの使用中波長リソース情報を削除し、さらに前記履歴光パス設定途中状態数から、前ノードから受け取った前ノード履歴光パス設定途中状態数を引いた数だけ、短波長側から削除する(ステップS17)。次に、履歴光パス設定途中状態数を前ノード履歴光パス設定途中状態数にセットし(ステップS18)、波長リソース情報ともに、波長要求メッセージを終点ノード側の隣接ノードに送出する(ステップS21)。
一方、履歴光パス設定途中状態数から、前ノードから受け取った前ノード履歴光パス設定途中状態数を引いた数が負になる場合は、前ノードから受け取った波長リソース情報から、当該ノードの使用中波長リソース情報を削除する(ステップ19)。前ノードから受け取った前ノード履歴光パス設定途中状態数を当該ノードの履歴光パス設定途中状態数とする(ステップS20)。その後、前ノード履歴光パス設定途中状態数と波長リソース情報を含む波長要求メッセージを、終点ノード側の隣接ノードに送出する(ステップS21)。なお波長要求メッセージを送出する段階で、図2に示すタイマ部250により計時オブジェクトがひとつ追加される。
図5は、図1に示されるネットワークにおいて、光パスを設定する際に実施される終点ノードにおける波長要求メッセージ処理部210、波長選択処理部230、波長予約メッセージ処理部220の処理手順を示すフローチャートである。隣接ノードから波長要求メッセージを受け取る(ステップS30)。受け取った波長要求メッセージから波長リソース情報を読み込む(ステップS31)。読み込んだ波長リソース情報の中で最も短波長の波長を選択する(ステップS32)。選択した予約波長を含んだ波長予約メッセージを始点ノード側の隣接ノードに送出する(ステップS22)。
図6は、前記、波長予約メッセージを受け取った場合の、光パスの中継ノードと始点ノードの波長予約メッセージ処理部220の処理手順を示すフローチャートである。隣接ノードから波長予約メッセージを受け取る(ステップS40)。波長予約メッセージから予約波長を読み込む(ステップS41)。次に、カウンタ部260から光パス設定途中状態数を読み込む(ステップS42)。読み込んだ光パス設定途中状態数を履歴光パス設定途中状態数にセットする(ステップS43)。さらに、読み込んだ予約波長と、終点ノード側隣接ノードに接続される出力ファイバと始点ノード側隣接ノードの隣接ノードに接続される入力ファイバとの関係情報を光スイッチ制御部240に渡す(ステップS44)。予約波長を含んだ波長予約メッセージを、始点ノード側隣接ノードへ送出する(ステップS45)。図6には示していないが、波長予約メッセージを受け取った段階で、図2に示すタイマ部250において、計時オブジェクトがリセットされることにより、カウンタ部260のカウント値が1だけ減少する。
図7は、図3−6の処理手順に基づく処理により各ノード#1〜#11間で授受されるメッセージの一例を示すシーケンス図である。以下、各波長を符号1〜8で示される識別子により区別し、識別子の符号が小さいほど波長が短いとする。図7においては、図1の実線で示されるカットスルーパスが既に設定されており、かつ、システムで決まる各リンクLにおいて使用することの可能な波長数は最大で8であると仮定して説明する。また図3−6のシーケンスでは、RSVPなどのMPLS(Multi Protocol Label Switching)用のプロトコルが使用されるとする。
図7は、図1のノード#2においてノード#7への光パスの設定要求が生じ、これとほぼ同時に、ノード#4においてノード#5への光パスの設定要求が生じた状態を示す。ノード#2とノード#7とを結ぶ光パスを光パス1(図1の点線)とし、ノード#4とノード#5とを結ぶ光パスを光パス2(図1の一点鎖線)とする。このように複数のノードにおいてほぼ同時に波長要求が生じると、これに伴う複数の波長要求メッセージに基づく処理が競合することがある。
図1においてノード#2からノード#3へのリンクLには光パスが存在しない。よって図7では、ノード#2からノード#3に送出される波長要求メッセージに含まれる波長リソース情報は、波長1から波長8までの全ての波長の識別子となる。また、前ノード履歴光パス設定途中状態数は、初期状態の0となる。この波長要求メッセージを、Path(1,2,3,4,5,6,7,8 ; 0)と表記する。すなわち、セミコロンの右側に前ノード履歴光パス設定途中状態数を記すこととする。
一方、ノード#3からノード#10へのリンクLには、波長1を用いた光パス0が既に存在する。したがって、使用中波長リソース情報には、リソース検出部270により波長1が検出されている。また、光パス0は、既に決定されているので、ノード#3の履歴光パス設定途中状態数は0となっている。図4に示すフローチャートに従い、ノード#3では、光パス設定途中状態数が0であり、履歴光パス設定途中状態数と前ノード履歴光パス設定途中状態数がともに0であるため、ノード#2からの波長要求メッセージから波長1を削除する。結局、前ノード履歴光パス設定途中状態数は0のままで、波長リソースから波長1を削除した波長要求メッセージが、ノード#10に渡されることになる。
同様に、ノード#10からノード#6へのリンクLにおいても、波長1を用いた光パス0が既に存在する。よって使用中波長リソース情報には、リソース検出部270により波長1が検出されている。光パス0は既に決定されているので、ノード#10の履歴光パス設定途中状態数は0となっている。図4に示すフローチャートに従い、ノード#10では、光パス設定途中状態数が0であり、履歴光パス設定途中状態数と前ノード履歴光パス設定途中状態数がともに0であるため、結局、受信したものと同じ波長要求メッセージがノード#6に渡されることになる。
ノード#6からノード#7へのリンクLには光パスが存在しない。したがって、ノード#6からノード#7への波長要求メッセージは、ノード#10が受け取った同じ波長リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数となる。
波長要求メッセージを受信したノード#7は、波長選択処理部230により波長リソース情報の中から、最も短波長である波長2を選択する。ノード#7は波長2の識別子を含む波長予約メッセージをノード#2側の隣接ノード(ノード#6)に向け返送する。
一方、ノード#3は、ノード#7からの波長予約メッセージを処理する前にノード#4からの波長要求メッセージを受信している。ノード#4からノード#3へのリンクLには光パスが存在しないので、ノード#3がノード#4から受け取る波長要求メッセージは、先ほどノード#2から受け取った波長要求メッセージの波長リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数が同じになる。
この時点において、ノード#3では使用中波長が波長1である。さらに、ノード#2からの波長要求メッセージが入力され、まだ、波長予約メッセージが戻ってきていない状況であるため、タイマ部250で計時オブジェクトが1つカウントしており、カウンタ部260の出力は1になっている。したがって、光パス設定途中状態数は、1となっている。図4のフローチャートに従い、ノード#3のリンクL出力における履歴光パス設定途中状態数が1になる。このため、前ノードからの波長リソース情報から使用中波長の波長1を削除し、さらに、残った波長リソース情報から、履歴光パス設定途中状態数1から前ノード履歴光パス設定途中状態数0を引いた数である1を、短波長側から削除し、さらに波長2を削除することになる。また、前ノード履歴光パス設定途中状態数を1として、波長要求メッセージをノード#10に渡す。ノード#10は、ノード#3と同様に、使用中波長が波長1である。また、光パス設定途中状態数が1となっている。図4のフローチャートに従い、履歴光パス設定途中状態数が1で、前ノード履歴光パス設定途中状態数が1であるため、結局、受け取った波長要求メッセージと同じ波長要求メッセージをノード#6に渡す。
ノード#6からノード#5へのリンクLには光パスが存在しない。従って、使用中波長は無い。また、ノード#6の該当する出力リンクの履歴光パス設定途中状態数は0である。光パス設定途中状態数も0であり、図4のフローチャートに従うと、履歴光パス設定途中状態数から前ノード履歴光パス設定途中状態数を引いた数字が−1となる。ノード#6のノード#5への出方路の履歴光パス設定途中状態数を1にして、波長リソース情報はそのままで、前ノード履歴光パス設定途中状態数を1のままの波長要求メッセージをノード#5に出力する。
波長要求メッセージを受信したノード#5は、波長選択処理部230により波長リソース情報の中から、最も短波長である波長3を選択する。ノード#7は波長3の識別子を含む波長予約メッセージをノード#4側の隣接ノードに向け返送する。
ノード#7では、前述に示すように、光パス1に対して、波長2を選択した。選択した波長2を示す識別子を含む波長予約メッセージを、光パス始点ノード#2側の隣接ノードに向けて送信する。波長予約メッセージを受けたノード#6では、図6に示すフローチャートに従い、波長2が該当するリンクに流れるように光スイッチ制御部240を制御する。カウンタ部から受け取る光パス設定途中状態数は、当該波長予約メッセージが到着した時点で、タイマの計時オブジェクトが消滅しており、0となっている。すなわち、ノード#6からノード#7に向かう光パス設定途中の状態が無いことを示している。したがって、履歴光パス設定途中状態数も0となる。受け取った波長予約メッセージと同じ波長識別子を含む波長予約メッセージをノード#10に渡す。
波長2の識別子を含む波長予約メッセージをノード#10から受け取ったノード#3は、図6に示すフローチャートに従って、光スイッチ制御部240に、波長2と入出力光ファイバの関係情報を渡す。ノード#4からノード#5に向かう光パス設定処理が途中状態であるため、カウンタ部から受け取る光パス設定途中状態数は、1となっている。したがって、履歴光パス設定途中状態数を1にして、波長予約メッセージをノード#2に渡す。波長予約メッセージを受け取ったノード#2では、波長2で光パスを設定することができる。
一方、ノード#4からノード#5へ向かう光パスの終点ノード#5では、波長3を選択することができた。波長3の識別子を含んだ波長予約メッセージを、ノード#6に渡す。ノード#6では、波長3を通過するように設定し、前述と同様に、ノード#5に向かう出力リンクの履歴光パス設定途中状態数を0にして、波長予約メッセージをノード#10に渡す。ノード#10では、波長3のパスが通過できるように光スイッチ制御部240に情報を渡す。また、ノード#10からノード#6へ向かうリンクの履歴光パス設定途中状態数を0にセットして、波長予約メッセージをノード#3に渡す。ノード#3では、同様に波長3のパスが通過できるように光スイッチ制御部240に情報を渡し、当該波長予約メッセージが到着した時点で、タイマの計時オブジェクトが消滅しており、光パス設定途中状態数が0となっている。したがって、ノード#6に向かう出力リンクの履歴光パス設定途中状態数を0とする。波長3の識別子を含む波長予約メッセージをノード#4に渡し、ノード#4では、波長3で光パスが設定することができる。
このように本実施形態では、設定を要求された光パスにより共有されるリンクLにおいて、波長要求メッセージによるリソース要求処理に際して、波長要求はされているが、まだ波長予約がなされていない途中状態の数を、光パス設定途中状態波長として管理する。さらにその途中状態の数の履歴を把握し、同一経路で複数のノードを経由する場合に、波長リソースを有効に活用できるようにしている。これにより、リソース競合の可能性を確率的に低減させることと同時に、波長リソースを有効に使うことが可能になり、全光ネットワークにおけるネットワーク利用効率を高めることが可能になる。
既存の技術では「受け取ったメッセージは、何個の波長リソースが引かれたものなのか」をノードは意識することなく、盲目的にリソースを引くようにしていた。このため通過するノードの段数が多いと終点ノードでは設定可能な波長リソースが無くなってしまい、波長を設定できなくなる虞があった。この実施形態ではこのような事態を防止することができる。
なお第1の実施形態においては、始点、中継ノードにおける波長要求メッセージの処理や、終点ノードにおける波長選択処理において、短波長側から波長を削除し、選択することを行った。この処理は、短波長側から行うことに限定されるものではない。システムで統一が取れているなら、長波長側からでも良い。また、初期値を定めておいて、乱数を発生させ、それにしたがって、波長を削除し、選択しても良い。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態につき説明する。
図8は、始点ノードの波長要求メッセージ処理のフローチャートを示す図である。第1の実施形態と同じ処理ステップには同じステップ番号を付す。第1の実施形態との違いは、ステップS40において、始点ノードにおいて、システムの波長リソースから、リソース検出部270で検出された使用中波長のみを削除する点である。履歴光パス設定途中状態数は、前ノード履歴光パス設定途中状態数として隣接ノードに伝える。
図9は、中継ノードにおける波長要求メッセージ処理のフローチャートを示す。第1の実施形態と同じ処理ステップには同じステップ番号を付す。第1の実施の形態と異なる部分は、ステップS41の処理である。当該ノードの該当するリンクの出力の履歴光パス設定途中状態数が、前ノード履歴光パス設定途中状態数より大きいか等しい場合は、前ノードから受け取った波長リソース情報から、当該ノードの該当するリンクの出力で使用中のリソース情報を削除するのみとする。
図10は、終点ノードの波長要求メッセージ処理部210、波長選択処理部、および、波長予約メッセージ処理部の処理のフローを示す。第1の実施形態と同じ処理フローは、同一ステップの番号とした。隣接ノードから波長要求メッセージを受ける(ステップS30)。受け取った波長要求メッセージから、波長リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数を読み込む(ステップS42)。読み込んだ波長リソース情報から、前ノード履歴光パス設定途中状態数分の波長を短波長側から削除し、残った波長の最も短波長の波長を選択する(ステップS43)。選択した波長を含んだ波長予約メッセージを、隣接ノードに返す(ステップS33)。
図11は、図8、9、10、6の処理手順に基づく処理により各ノード#1〜#11間で授受されるメッセージの一例を示すシーケンス図である。以下、第1の実施の形態と同様に、各波長を符号1〜8で示される識別子により区別する。識別子の符号が小さいほど波長が短いとする。図11においては、図1の実線で示されるカットスルーパスが既に設定されており、かつ、システム設計により決まる各リンクLにおいて使用することの可能な波長数は最大で8であると仮定して説明する。また図8、9、10、6のシーケンスでは、RSVPなどのMPLS用のプロトコルが使用されるとする。
図11は、図1のノード#2においてノード#7への光パスの設定要求が生じ、これとほぼ同時に、ノード#4においてノード#5への光パスの設定要求が生じた状態を示す。ノード#2とノード#7とを結ぶ光パスを光パス1(図1の点線)とし、ノード#4とノード#5とを結ぶ光パスを光パス2(図1の一点鎖線)とする。このように複数のノードにおいてほぼ同時に波長要求が生じると、これに伴う複数の波長要求メッセージに基づく処理が競合することがある。
図1においてノード#2からノード#3へのリンクLには光パスが存在しない。よって図11では、ノード#2からノード#3に送出される波長要求メッセージに含まれる波長リソース情報は、波長1から波長8までの全ての波長の識別子となる。また、前ノード履歴光パス設定途中状態数は、初期状態の0となる。この波長要求メッセージを、Path(1,2,3,4,5,6,7,8 ; 0)と表記する。
一方、ノード#3からノード#10へのリンクLには、波長1を用いた光パス0が既に存在する。したがって、使用中波長リソース情報には、リソース検出部270により波長1が検出されている。また、光パス0は、既に決定されているので、ノード#3の履歴光パス設定途中状態数は0となっている。図9に示すフローチャートに従い、ノード#3では、光パス設定途中状態数が0であり、履歴光パス設定途中状態数と前ノード履歴光パス設定途中状態数がともに0であるため、ノード#2からの波長要求メッセージから波長1を削除する。結局、前ノード履歴光パス設定途中状態数は0のままで、波長リソースから波長1を削除した波長要求メッセージが、ノード#10に渡されることになる。この波長要求メッセージはノード#10で同様に処理されノード#6に渡される。
ノード#6からノード#7へのリンクLには光パスが存在しない。したがって、ノード#6からノード#7への波長要求メッセージは、ノード#6が受け取った同じ波長リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数となる。
波長要求メッセージを受信したノード#7は、波長要求メッセージから、波長リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数を読み込む。波長選択処理部230により波長リソース情報の中から前ノード履歴光パス設定途中状態数(この場合0である)分を短波長側から削除し、残った波長から、最も短波長である波長2を選択する。ノード#7は波長2の識別子を含む波長予約メッセージをノード#2側の隣接ノードに向け返送する。
一方、ノード#3は、ノード#7からの波長予約メッセージを処理する前にノード#4からの波長要求メッセージを受信している。ノード#4からノード#3へのリンクLには光パスが存在しないので、ノード#3がノード#4から受け取る波長要求メッセージは、先ほどノード#2から受け取った波長要求メッセージの波長リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数が同じになる。
ノード#3では、使用中波長が波長1である。さらに、ノード#2からの波長要求メッセージが入力され、まだ、波長予約メッセージが戻ってきていない状況であるため、タイマ部250で計時オブジェクトが1つカウントしている。そのため、カウンタ部260の出力は1になっている。したがって、光パス設定途中状態数は、1となっている。図4のフローチャートに従い、ノード#3のリンクL出力における履歴光パス設定途中状態数が1になる。前ノードから受け取った波長リソース情報から使用中波長の波長1を削除する。また、前ノード履歴光パス設定途中状態数を1として、波長要求メッセージをノード#10に渡す。このメッセージはノード#10で同様に処理し、ノード#6に達する。
ノード#6からノード#5へのリンクLには光パスが存在しない。従って、使用中波長は無い。また、ノード#6の該当するリンク出力の履歴光パス設定途中状態数は0である。光パス設定途中状態数も0であり、図4のフローチャートに従うと、履歴光パス設定途中状態数から前ノード履歴光パス設定途中状態数を引いた数字が-1となる。ノード#6のノード#5へ向かう側出力の履歴光パス設定途中状態数を1にして、波長リソース情報はそのままで、前ノード履歴光パス設定途中状態数を1のままの波長要求メッセージをノード#5に出力する。
波長要求メッセージを受信したノード#5は、波長リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数1を読み込む。波長リソース情報から、前ノード履歴光パス設定状態数分の波長を短波長側から削除すると、波長リソースは、波長3,4,5,6,7,8が残る。波長選択処理部230により、残る波長リソース情報の中から最も短波長である波長3を選択する。ノード#7は波長3の識別子を含む波長予約メッセージをノード#4側の隣接ノードに向け返送する。
ノード#7では、前述に示すように、光パス1に対して、波長2を選択した。選択した波長2を示す識別子を含む波長予約メッセージを、光パス始点ノード#2側の隣接ノードに向けて送信する。波長予約メッセージを受けたノード#6では、図6に示すフローチャートに従い、波長2が該当するリンクに流れるように光スイッチ制御部240を制御する。カウンタ部から受け取る光パス設定途中状態数は、当該波長予約メッセージが到着した時点で、タイマの計時オブジェクトが消滅しており、0となっている。すなわち、ノード#6からノード#7に向かう光パス設定途中の状態が無いことを示している。したがって、履歴光パス設定途中状態数も0となる。受け取った波長予約メッセージと同じ波長識別子を含む波長予約メッセージをノード#10に渡す。このメッセージはノード#10で同様に処理し、ノード#3に達する。
波長2の識別子を含む波長予約メッセージをノード#10から受け取ったノード#3は、図6に示すフローチャートに従って、光スイッチ制御部240に、波長2と入出力光ファイバの関係情報を渡す。ノード#4からノード#5に向かう光パス設定処理が途中状態であるため、カウンタ部から受け取る光パス設定途中状態数は、1となっている。したがって、履歴光パス設定途中状態数を1にして、波長予約メッセージをノード#2に渡す。波長予約メッセージを受け取ったノード#2では、波長2で光パスが設定することができる。
一方、ノード#4からノード#5へ向かう光パスの終点ノード#5では、波長3を選択することができた。波長3の識別子を含んだ波長予約メッセージを、ノード#6に渡す。ノード#6では、波長3を通過するように設定し、前述と同様に、ノード#5に向かう出力リンクの履歴光パス設定途中状態数を0として、波長予約メッセージをノード#10で同様に処理し、ノード#3に渡す。ノード#3では、同様に波長3のパスが通過できるように光スイッチ制御部240に情報を渡し、光パス設定途中状態数が0に戻っているので、ノード#6に向かう出力リンクの履歴光パス設定途中状態数を0する。波長3の識別子を含む波長予約メッセージをノード#4に渡し、ノード#4では、波長3で光パスが設定することができる。
このように本実施形態では、設定を要求された光パスにより共有されるリンクLにおいて、波長要求メッセージによるリソース要求処理に際して、波長要求はされているが、まだ波長予約がなされていない途中状態の数を、光パス設定途中状態波長として管理する。さらにその途中状態の数の履歴を把握し、同一経路で複数のノードを経由する場合に、波長リソースを有効に活用できるようにしている。これにより、リソース競合の可能性を確率的に低減させることと同時に、波長リソースを有効に使うことが可能になり、全光ネットワークにおけるネットワーク利用効率を高めることが可能になる。
ここで、第2の実施形態においては、終点ノードにおける波長選択処理において、前ノード履歴光パス設定途中状態数分、短波長側から波長を削除し、残った波長リソースから、最も短波長の波長を選択するとした。この処理は、上記の短波長側から行うことに限定されるものではない。システムで統一が取れているなら、長波長側からでも良い。また、初期値を定めておいて、乱数を発生させ、それにしたがって、波長を削除し、選択しても良い。また、終点ノードにおける波長選択方法としては、前ノード履歴光パス設定途中状態数分、短波長あるいは長波長側から波長を削除し、残された波長リソース情報からランダムに1つの波長を選択することも可能である。
さらに、終点ノードにおける波長選択方法としては、前ノード履歴光パス設定途中状態数に特定の数を加算し、加算した数分だけ短波長あるいは長波長側から波長を削除し、残された波長リソース情報からランダムに1つの波長を選択することも可能である。この場合の特定の加算する数とは、システムによりチューニングすることで、決定することができる。
さらに、上記各実施形態において特定のポリシーに基づいて波長のリソース情報を減らす処理については、短波長側から、長波長側からなど種々のポリシーが考えられる。通信システムの中で、このポリシーの統一が取られている場合には、どのようなポリシーであってもよい。
さらに本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係わる光ノード装置を備えて形成される光通信システムの実施の形態を示すシステム図。 本発明に係わる光ノード装置の第1および第2の実施の形態を示す機能ブロック図。 図1に示されるネットワークにおいて光パスを設定する際に実施される始点ノードの波長要求メッセージ処理手順の第1の実施形態を示すフローチャート。 図1に示されるネットワークにおいて光パスを設定する際に実施される中継ノードの波長要求メッセージ処理手順の第1の実施形態を示すフローチャート。 図1に示されるネットワークにおいて光パスを設定する際に実施される終点ノードの波長要求メッセージ処理、波長選択処理、波長予約メッセージ処理手順の第1の実施形態を示すフローチャート。 図1に示されるネットワークにおいて光パスを設定する際に実施される始点、中継ノードの波長予約メッセージ処理手順の第1および第2の実施形態を示すフローチャート。 図3、4、5、6に示される手順に基づく処理により各ノード#1〜#11間で授受される第1の実施の形態に係わるメッセージの一例を示すシーケンス図。 図1に示されるネットワークにおいて光パスを設定する際に実施される始点ノードの波長要求メッセージ処理手順の第2の実施形態を示すフローチャート。 図1に示されるネットワークにおいて光パスを設定する際に実施される中継ノードの波長要求メッセージ処理手順の第2の実施形態を示すフローチャート。 図1に示されるネットワークにおいて光パスを設定する際に実施される終点ノードの波長要求メッセージ処理、波長選択処理、波長予約メッセージ処理手順の第2の実施形態を示すフローチャート。 図8、9、10、6に示される手順に基づく処理により各ノード#1〜#11間で授受される第2の実施の形態に係わるメッセージの一例を示すシーケンス図。
符号の説明
20…ルータ部、100…光スイッチ部、101〜111…光ノード装置、200…制御部、210…波長要求メッセージ処理部210、220…波長予約メッセージ処理部、230…波長選択処理部、240…光スイッチ制御部、250…タイマ部、260…カウンタ部、270…リソース検出部

Claims (15)

  1. 複数のノードとこれらのノードを接続する波長多重リンクとを具備し、始点から終点まで一定の波長を占有するカットスルーパスを設定可能な光通信システムにおいて、
    前記カットスルーパスの始点となるノードを始点ノードとし、前記カットスルーパスの経由点となるノードを中継ノードとし、前記カットスルーパスの終点となるノードを終点ノードとしたとき、
    前記始点ノードおよび前記中継ノードは、
    前記複数の波長の識別子を含むリソース情報と履歴光パス設定途中状態数とを含む波長要求メッセージを、前記終点ノード側に向け送出する波長要求メッセージ処理手段を備え、
    前記終点ノードは、
    受信した波長要求メッセージに含まれるリソース情報に示される複数の波長の識別子から、いずれか1の波長を、前記カットスルーパスを設定するための波長として選択する波長選択手段を備え、
    前記終点ノードおよび前記中継ノードは、
    前記波長要求メッセージが通過したノードを遡るルートで、前記終点ノードの波長選択手段により選択された波長の識別子を含む波長予約メッセージを、前記始点ノード側に向けて順次送出する波長予約メッセージ処理手段を備え、
    前記始点ノードの波長要求メッセージ処理手段は、
    前記波長要求メッセージの出力側の波長多重リンクにおける占有波長数が1以上であり前記波長要求メッセージの送出後前記波長予約メッセージが未着である光パス設定途中状態数が1以上である場合は、当該ノードの履歴光パス設定途中状態数に1を加えて新たに当該ノードの履歴光パス設定途中状態数とし、規定のリソース情報から前記占有波長を削除し、さらに履歴光パス設定途中状態数分の波長を一定の選択ポリシーに基づき選択的に削除し、当該履歴光パス設定途中状態数を前ノード履歴光パス設定途中状態数としてセットし、リソース情報とともに波長要求メッセージを生成して前記終点ノード側に隣接するノードに送信し、
    前記中継ノードの波長要求メッセージ処理手段は、
    前記波長要求メッセージの出力側の波長多重リンクにおける占有波長数と、前記波長要求メッセージの送出後前記波長予約メッセージが未着である光パス設定途中状態数と、前記始点ノード側に隣接するノードから受信した波長要求メッセージに含まれる前ノード履歴光パス設定途中状態数とを用い、前記光パス設定途中状態数が1以上の場合は、当該ノードの履歴光パス設定途中状態数に1を加えて新たに当該ノードの履歴光パス設定途中状態数とし、
    当該ノードの履歴光パス設定途中状態数が前ノード履歴光パス設定途中状態数以上である場合には、前記始点ノード側ノードから受信した波長予約メッセージから読み込んだリソース情報から前記占有波長を削除し、さらに履歴光パス設定途中状態数から前ノード履歴光パス設定途中状態数を引いた数の波長を前記一定の選択ポリシーに基づき選択的に削除し、当該履歴光パス設定途中状態数を新たに前ノード履歴光パス設定途中状態数としてセットし、リソース情報とともに波長要求メッセージを生成して前記終点ノード側に隣接するノードに送信し、
    当該ノードの履歴光パス設定途中状態数が前ノード履歴光パス設定途中状態数より小さい場合は、前記始点ノード側ノードから受信した波長予約メッセージから読み込んだリソース情報から前記占有波長のみを削除し、受け取った前ノード履歴光パス設定途中状態数を新たに当該履歴光パス設定途中状態数とし、前ノード履歴光パス設定途中状態数は変更せずに、削除したリソース情報とともに波長要求メッセージを生成して前記終点ノード側に隣接するノードに送信し、
    前記終点ノードの波長選択処理手段は、
    始点ノード側隣接ノードから受け取った波長要求メッセージから前記リソース情報を読み込み、読み込んだリソース情報の中から前記選択ポリシーに基づいてカットスルーパスを設定するための波長を選択し、
    前記始点ノードおよび中継ノードの波長予約メッセージ処理手段は、
    前記光パス設定途中状態数を新たに当該ノードの履歴光パス設定途中状態数としてセットすることを特徴とする光通信システム。
  2. 複数のノードとこれらのノードを接続する波長多重リンクとを具備し、始点から終点まで一定の波長を占有するカットスルーパスを設定可能な光通信システムにおいて、
    前記カットスルーパスの始点となるノードを始点ノードとし、前記カットスルーパスの経由点となるノードを中継ノードとし、前記カットスルーパスの終点となるノードを終点ノードとしたとき、
    前記始点ノードおよび前記中継ノードは、
    前記複数の波長の識別子を含むリソース情報と波長予約状況を示す識別子とを含む波長要求メッセージを、前記始点ノードから前記終点ノードに向け順次送出する波長要求メッセージ処理手段を備え、
    前記終点ノードは、
    受信した波長要求メッセージに含まれるリソース情報に示される複数の波長の識別子から、履歴光パス設定途中状態数に基づいて、いずれか1の波長を前記カットスルーパスを設定するための波長として選択する波長選択手段を備え、
    前記終点ノードおよび前記中継ノードは、
    前記波長要求メッセージが通過したノードを遡るルートで、前記終点ノードの波長選択手段により選択された波長の識別子を含む波長予約メッセージを、前記始点ノード側に向けて順次送出する波長予約メッセージ処理手段を備え、
    前記始点ノードの波長要求メッセージ処理手段は、
    前記波長要求メッセージの出力側の波長多重リンクにおける占有波長数が1以上であり前記波長要求メッセージの送出後前記波長予約メッセージが未着である光パス設定途中状態数が1以上である場合は、当該ノードの履歴光パス設定途中状態数に1を加えて新たに当該ノードの履歴光パス設定途中状態数とし、規定のリソース情報から前記占有波長を削除し、当該履歴光パス設定途中状態数を前ノード履歴光パス設定途中状態数としてセットし、リソース情報とともに波長要求メッセージを生成して前記終点ノード側に隣接するノードに送信し、
    前記中継ノードの波長要求メッセージ処理手段は、
    前記波長要求メッセージの出力側の波長多重リンクにおける占有波長数と、前記波長要求メッセージの送出後前記波長予約メッセージが未着である光パス設定途中状態数と、前記始点ノード側に隣接するノードから受信した波長要求メッセージに含まれる前ノード履歴光パス設定途中状態数とを用い、前記光パス設定途中状態数が1以上の場合は、当該ノードの履歴光パス設定途中状態数に1を加えて新たに当該ノードの履歴光パス設定途中状態数とし、
    当該ノードの履歴光パス設定途中状態数が前ノード履歴光パス設定途中状態数以上である場合には、前記始点ノード側ノードから受信した波長予約メッセージから読み込んだリソース情報から前記占有波長を削除し、当該履歴光パス設定途中状態数を新たに前ノード履歴光パス設定途中状態数としてセットし、リソース情報とともに波長要求メッセージを生成して前記終点ノード側に隣接するノードに送信し、
    当該ノードの履歴光パス設定途中状態数が前ノード履歴光パス設定途中状態数より小さい場合は、前記始点ノード側ノードから受信した波長予約メッセージから読み込んだリソース情報から前記占有波長を削除し、受け取った前ノード履歴光パス設定途中状態数を新たに当該履歴光パス設定途中状態数とし、前ノード履歴光パス設定途中状態数は変更せずに、削除した波長リソースとともに波長要求メッセージを生成して前記終点ノード側に隣接するノードに送信し、
    前記終点ノードの波長選択処理手段は、
    始点ノード側隣接ノードから受け取った波長要求メッセージから前記リソース情報と前ノード履歴光パス設定途中状態数を読み込み、読み込んだリソース情報の中から前ノード履歴光パス設定中状態数分のリソース情報を一定の選択ポリシーに基づき選択的に削除し、削除したリソース情報の中から前記選択ポリシーに基づきカットスルーパスを設定するための波長を選択し、
    前記始点ノードおよび中継ノードの波長予約メッセージ処理手段は、
    前記光パス設定途中状態数を新たに当該ノードの履歴光パス設定途中状態数としてセットすることを特徴とする光通信システム。
  3. 前記始点および中継ノードの波長要求メッセージ処理手段および波長予約メッセージ処理手段で利用する光パス設定途中状態数は、前記波長要求メッセージの送出時点から一定期間だけ動作したのち停止する計時オブジェクトの動作中の数をカウントして得られる数であることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信システム。
  4. 前記始点および中継ノードの波長要求メッセージ処理手段および波長予約メッセージ処理手段で利用する光パス設定途中状態数は、前記波長要求メッセージの送出時点から動作を開始し、終点ノード側に隣接するノードから前記波長予約メッセージを受け取った時点で動作を停止する計時オブジェクトの、動作中の数をカウントして得られる数であることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信システム。
  5. 前記選択ポリシーは、前記リソース情報の短波長側から順に波長を選択するというポリシーであることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信システム。
  6. 前記選択ポリシーは、前記リソース情報の長波長側から順に波長を選択するというポリシーであることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信システム。
  7. 前記選択ポリシーは、前記リソース情報の中からランダムに波長を選択するというポリシーであることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信システム。
  8. 複数のノードとこれらのノードを接続する波長多重リンクとを具備する光通信システムに、始点から終点まで一定の波長を占有するカットスルーパスを設定するパス設定方法において、
    前記カットスルーパスの設定を要求する始点ノードから、当該カットスルーパスの波長となり得る波長の識別子を要素とする識別子群を含む波長要求メッセージを、当該カットスルーパスの終点ノードに向け送出する要求ステップと、
    前記波長要求メッセージを前記カットスルーパスの中継ノードを経由して前記終点ノードに順次中継する中継ステップと、
    前記波長要求メッセージを受けた前記終点ノードにおいて当該波長要求メッセージに含まれる識別子群から1の波長の識別子を選択する選択ステップと、
    この選択ステップにおいて選択された波長の識別子を含む波長予約メッセージを、前記波長要求メッセージの伝送経路を辿って前記始点ノードに順次返送する返送ステップと、
    前記波長要求メッセージの出方路の波長多重リンクにおける占有波長を前記始点ノードおよび中継ノードにおいて検出する検出ステップと、
    この検出ステップにおいて検出された占有波長の識別子を、当該占有波長を検出したノードにおいて前記波長要求メッセージに含まれる識別子群から除外する除外ステップとを具備し、
    さらに、設定途中のカットスルーパスの数Mを前記複数のノードごとにおいて実時間で把握する把握ステップを備え、
    前記要求ステップにおいて、前記設定途中のカットスルーパスの数の前記伝送経路における履歴を管理するためのパラメータである未設定状態数Nを前記波長要求メッセージに含ませ、
    前記中継ステップにおいて、受信した波長要求メッセージに含まれる未設定状態数Nよりも前記把握ステップにおいて把握された設定途中のカットスルーパスの数Mが大きい場合には、(M−N)個の識別子を一定の選択ポリシーの元で前記波長要求メッセージに含まれる識別子群から選択的に除外するとともに、前記未設定状態数Nの値をMに設定して波長要求メッセージを更新することを特徴とするパス設定方法。
  9. 複数のノードとこれらのノードを接続する波長多重リンクとを具備する光通信システムに、始点から終点まで一定の波長を占有するカットスルーパスを設定するパス設定方法において、
    前記カットスルーパスの設定を要求する始点ノードから、当該カットスルーパスの波長となり得る波長の識別子を要素とする識別子群を含む波長要求メッセージを、当該カットスルーパスの終点ノードに向け送出する要求ステップと、
    前記波長要求メッセージを前記カットスルーパスの中継ノードを経由して前記終点ノードに順次中継する中継ステップと、
    前記波長要求メッセージを受けた前記終点ノードにおいて当該波長要求メッセージに含まれる識別子群から1の波長の識別子を選択する選択ステップと、
    この選択ステップにおいて選択された波長の識別子を含む波長予約メッセージを、前記波長要求メッセージの伝送経路を辿って前記始点ノードに順次返送する返送ステップと、
    前記波長要求メッセージの出方路の波長多重リンクにおける占有波長を前記始点ノードおよび中継ノードにおいて検出する検出ステップと、
    この検出ステップにおいて検出された占有波長の識別子を、当該占有波長を検出したノードにおいて前記波長要求メッセージに含まれる識別子群から除外する除外ステップとを具備し、
    さらに、設定途中のカットスルーパスの数Mを前記複数のノードごとにおいて実時間で把握する把握ステップを備え、
    前記要求ステップにおいて、前記設定途中のカットスルーパスの数の前記伝送経路における履歴を管理するためのパラメータである未設定状態数Nを前記波長要求メッセージに含ませ、
    前記中継ステップにおいて、受信した波長要求メッセージに含まれる未設定状態数Nよりも前記把握ステップにおいて把握された設定途中のカットスルーパスの数Mが大きい場合には、前記未設定状態数Nの値をMに設定して波長要求メッセージを更新し、
    前記選択ステップにおいて、受信した波長要求メッセージに含まれる識別子群からこの波長要求メッセージに含まれる未設定状態数N個の識別子を一定の選択ポリシーの元で選択的に除外し、残る識別子から前記選択ポリシーの元で1の波長の識別子を選択することを特徴とするパス設定方法。
  10. 前記選択ポリシーは、前記識別子群の短波長側から順に波長を選択するというポリシーであることを特徴とする請求項8または9に記載のパス設定方法。
  11. 前記選択ポリシーは、前記識別子群の長波長側から順に波長を選択するというポリシーであることを特徴とする請求項8または9に記載のパス設定方法。
  12. 前記選択ポリシーは、前記識別子群の中からランダムに波長を選択するというポリシーであることを特徴とする請求項8または9に記載のパス設定方法。
  13. 波長多重リンクを介して接続されてネットワークを形成し、前記ネットワーク内に始点から終点まで一定の波長を占有するカットスルーパスを設定する際に当該カットスルーパスの始点となるノード装置において、
    複数の波長の識別子を含むリソース情報と波長予約状況を示す識別子履歴光パス設定途中状態数とを含む波長要求メッセージを、前記カットスルーパスの終点となるノードに向け送出する波長要求メッセージ処理手段を備え、
    この波長要求メッセージ処理手段は、
    前記波長要求メッセージの出方路の波長多重リンクにおける占有波長数が1以上であり前記波長要求メッセージの送出後前記波長予約メッセージが未着である光パス設定途中状態数が1以上である場合は、当該ノードの履歴光パス設定途中状態数に1を加えて新たに当該ノードの履歴光パス設定途中状態数とし、規定のリソース情報から前記占有波長を削除し、さらに履歴光パス設定途中状態数分の波長を一定の選択ポリシーに基づき選択的に削除し、当該履歴光パス設定途中状態数を前ノード履歴光パス設定途中状態数としてセットし、リソース情報とともに波長要求メッセージを生成して前記終点ノード側に隣接するノードに送信することを特徴とするノード装置。
  14. 波長多重リンクを介して接続されてネットワークを形成し、前記ネットワーク内に始点から終点まで一定の波長を占有するカットスルーパスを設定する際に当該カットスルーパスの経由点となるノード装置において、
    複数の波長の識別子を含むリソース情報と波長予約状況を示す識別子履歴光パス設定途中状態数とを含む波長要求メッセージを、前記カットスルーパスの終点となるノードに向け送出する波長要求メッセージ処理手段と、
    前記波長要求メッセージが通過したノードを遡るルートで、前記カットスルーパスの終点となるノードにより選択された波長の識別子を含む波長予約メッセージを、前記カットスルーパスの始点となるノードに向けて順次送出する波長予約メッセージ処理手段とを備え、
    前記波長要求メッセージ処理手段は、
    前記波長要求メッセージの出方路力側の波長多重リンクにおける占有波長数と、前記波長要求メッセージの送出後前記波長予約メッセージが未着である光パス設定途中状態数と、前記始点となるノード側に隣接するノードから受信した波長要求メッセージに含まれる前ノード履歴光パス設定途中状態数とを用い、前記光パス設定途中状態数が1以上の場合は、自ノード装置の履歴光パス設定途中状態数に1を加えて新たに自ノード装置の履歴光パス設定途中状態数とし、
    自ノード装置の履歴光パス設定途中状態数が前ノード履歴光パス設定途中状態数以上である場合には、前記始点となるノード側に隣接するノードから受信した波長予約メッセージから読み込んだリソース情報から前記占有波長を削除し、さらに履歴光パス設定途中状態数から前ノード履歴光パス設定途中状態数を引いた数の波長を一定の選択ポリシーに基づき選択的に削除し、当該履歴光パス設定途中状態数を新たに前ノード履歴光パス設定途中状態数としてセットし、リソース情報とともに波長要求メッセージを生成して前記カットスルーパスの終点となるノード側に隣接するノードに送信し、
    自ノード装置の履歴光パス設定途中状態数が前ノード履歴光パス設定途中状態数より小さい場合は、前記カットスルーパスの始点となるノード側から受信した波長予約メッセージから読み込んだリソース情報から前記占有波長のみを削除し、受け取った前ノード履歴光パス設定途中状態数を新たに当該履歴光パス設定途中状態数とし、前ノード履歴光パス設定途中状態数は変更せずに、削除したリソース情報とともに波長要求メッセージを生成して前記カットスルーパスの終点となるノード側にノードに送信し、
    前記波長予約メッセージ処理手段は、
    前記光パス設定途中状態数を新たに自ノード装置の履歴光パス設定途中状態数としてセットすることを特徴とするノード装置。
  15. 波長多重リンクを介して接続されてネットワークを形成し、前記ネットワーク内に始点から終点まで一定の波長を占有するカットスルーパスを設定する際に当該カットスルーパスの終点となるノード装置において、
    受信した波長要求メッセージに含まれるリソース情報に示される複数の波長の識別子から、いずれか1の波長を、前記カットスルーパスを設定するための波長として選択する波長選択手段と、
    前記波長要求メッセージが通過したノードを遡るルートで、前記波長選択手段により選択された波長の識別子を含む波長予約メッセージを、前記カットスルーパスの始点となるノードに向けて順次送出する波長予約メッセージ処理手段とを備え、
    前記波長選択処理手段は、
    前記カットスルーパスの始点となるノード側に隣接するノードから受け取った波長要求メッセージから前記リソース情報を読み込み、読み込んだリソース情報の中から一定の選択ポリシーに基づいてカットスルーパスを設定するための波長を選択することを特徴とするノード装置。
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