JP4371809B2 - 複数の同時データレートを用いる衛星通信システムおよび方法 - Google Patents

複数の同時データレートを用いる衛星通信システムおよび方法 Download PDF

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Description

発明の分野
この発明は、衛星リンクを用いる通信システムおよび方法に関し、より特定的には、地理的に分散された複数のユーザに対するデータスループットおよび受信可能範囲を最適化するために複数の同時データレートを用いる衛星リンクを使用する通信システムに関する。
発明の背景
衛星と移動プラットホーム(すなわち、航空機、船舶、鉄道、貨物自動車等)との間の通信リンクの性能は、多くの要因によって影響を受ける。最も顕著なのは、衛星アンテナの実効等方向放射力(EIRP)であり、これに加えて、衛星とのリンクを形成するのに用いられている受信アンテナの偏向範囲、降雨損失および利得対雑音温度(G/T)がある。衛星中継器のEIRPは、典型的には、偏向範囲および降雨損失と同様に、受信可能領域にわたって変動する。加えて、平面フェーズドアレイアンテナなどのアンテナには、走査角度を増しつつ、G/Tの大幅な低減を示すものもある。アンテナ走査角度、および、これにより受信G/Tは、移動プラットホームの位置および姿勢(縦揺れ、横揺れおよび偏揺れ)に応じて大幅に変化する可能性がある。結果として、衛星から移動プラットホームへの通信リンクの性能は、受信可能領域における(衛星に対する)移動プラットホームの位置および姿勢が好ましいかまたは好ましくないかに応じて、広い範囲にわたって変化し得ることとなる。実際には、この性能の変動は、受信可能領域にわたって10x(10dB)ほどに広範である可能性がある。移動受信機が異なる寸法の開口アンテナを用いる場合、性能の変動はさらに大きくなる可能性がある。アンテナが大きければ大きいほど、より良好なリンク性能が提供される。リンク性能は多くの方法で規定され得る。このことに関連して、それは、以下でさらに記載されるように、通信リンクが所与のビットエラーレート(BER)で動作することのできる最大限のデータレートとして規定される。
この説明では、より不都合な位置にあり、より小さい開口のアンテナで動作する移動プラットホームを「不利な」と称し、好都合な位置にあり、より大きなアンテナ開口でもって動作する移動ユーザを「有利な」と称する。衛星受信可能領域における特定の位置に対して有利な性能または角度を決定する1つの要因が、図1に関連して示される。典型的なKu帯静止衛星中継器(たとえば、西経63°にあるテルスター6(Telstar6))に対するEIRP変動が、図1に示される。米国本土(CONUS)受信可能区域にわたって約2dBの変動があることに留意されたい。先に述べたように、他の要因により、受信可能領域にわたって性能に大きな変化がもたらされる可能性がある。以下の表1には、CONUSにわたる偏向範囲およびアンテナ走査角度損失の影響が示される。ボーイング・カンパニー(Boeing Company)によって製造される平面フェーズドアレイアンテナに対する走査角度損失は、cos1.2(θ)にほぼ等しく、この場合、θは目標衛星に対する仰角走査角度であり、平面開口に垂直に延在する軸に対して測定される。
Figure 0004371809
特定されたビットエラーレート(BER)で通信リンクを動作し得る最高のデータレートを決定するための分析を実行することができる。この説明に加えて、通信リンクは、それがいくらかのしきい値BER未満を達成する際に、「クローズした」かまたは「利用可能」であると考えられる。これを説明するために、しきい値BERは、1E−9、または受信される10億ごとに1つのエラービットであると想定される。リンクを「クローズする」のに必要な電力を超えた過度の受信電力は、「マージン」と称される。この説明では、「データレート」という用語を用いるが、「データレート」に対してさらにより正確な用語は「情報レート」であり、これは、前進型誤信号訂正(FEC)および他のオーバヘッド情報を取除いた後の利用可能なデータレートである。したがって、「データレート」および「情報レート」という用語は、以下の説明全体にわたり置換えて用いられるが、ただし、「情報レート」は、厳密にいえば、通信リンクの利用可能なデータレートを説明するのにより正確な用語である。受信可能領域内の好ましい位置にあるユーザは、より高いデータレートで自身の通信リンクをクローズすることのできるユーザである。代替的には、問題を抱えたユーザ、または受信可能領域内のより不都合な位置にいるユーザは、より低いデータレートを用いてしか通信リンククロージャを達成することができない。
図2では、この図は、テルスター6上のKu帯中継器を用いてリンクを「クローズする」ことのできる最高データレートの等高線を示し、ここでは、17インチ(43.18cm)×24インチ(60.96cm)のアクティブな開口を有し、かつ、水平姿勢で飛行する航空機の頂部上に平らに装着された1500個の要素を有するボーイングの平面フェーズドアレイ受信アンテナが用いられる。これを生成するのに用いられる分析は、非常に高度であり、隣接する衛星の干渉の影響を含む。隣接する衛星の干渉は、小さな開口の移動アンテナの使用により、かつ、走査角度の増大に応じて発生するフェーズドアレイアンテナビームの伸張により、もたらされる。隣接する衛星の干渉により、さらに、受信可能領域にわたってリンク性能の変動がもたらされる。等高線は、等間隔の地理的なグリッド点でリンク分析を行ない、性能等高線を構成することにより生成される。各グリッド点で、航空機は、最悪の機首方向を見出すために機首方向を360°回転させる。最悪の機首方向に対してリンクをクローズすることのできる最大限のデータレートが図2に示される。領域A内では、リンクをクローズすることのできる最高チャネルデータレートは12Mbpsである。領域B内では、10Mbpsの最高チャネルデータレートを用いることができる。領域C内では最高8Mbps、領域D内では6Mbps、領域E内では4Mbps、領域F内では最高2Mbpsを利用することができる。
単一のフォワードリンクデータレートを用いる通信システムは、受信可能領域における最も不利な移動プラットホームに相応のデータレートで動作させなければならないこととなる。「フォワードリンク」とは、衛星から移動プラットホームへの信号を意味する。典型的には、システム設計者は、所与の受信可能領域において最も不利な移動プラットホー
ムに対して通信リンクをクローズすることのできる最高のデータレートを選択する。たとえば、CONUSにわたる通信のために単一のデータレートを選択することを欲すると想定する。図2には、6Mbpsの等高線が、北部のノースダコタにおけるわずかな一部の土地を除いては、CONUSのほとんどすべてを覆うことが示される。したがって、CONUS動作に対しては、5〜6Mbpsを選択するのが良いだろう。しかしながら、このデータレートの2倍(すなわち、12Mbps)でリンクをクローズすることのできる領域がCONUS内に存在する。したがって、単一のデータレートでの動作は、極めて非効率的である。というのも、典型的には、さらに高いデータレートで動作することのできる多くの有利な移動プラットホームが存在するからである。言換えれば、単一の、より低いデータレートチャネルを用いて、所与の受信可能領域内で動作するすべての移動プラットホームを使用可能にする場合、有利な移動プラットホームは、それらのフォワードリンクにおいて、浪費されている大きな超過マージンを有する。
単一のフォワードリンクデータレートの選択に関連付けられる「受信可能範囲対容量」の兼ね合いも存在する。低いデータレート(すなわち、低い容量)により、より広範な受信可能区域にわたってリンクをクローズすることが可能となる。対照的に、高いデータレートは、狭い受信可能区域でしか利用できない。図3には、2Mbpsおよび8Mbpsに対する受信可能区域における相違が示される。2Mbps領域は、8Mbps領域の面積より3倍広い。複数のデータレートを用い得る場合、広い受信可能範囲および高い容量をともに達成し得る。このことは、単一のデータ伝送レートで動作する場合には不可能である。
考慮すべき別の問題は、最も不利な移動プラットホームが、典型的には、わずかなマージンで、またはマージンなしで動作することであり、これは、通信リンクがあまりロバストでないことを意味する。たとえば、不利な移動プラットホーム(たとえば、航空機)が、衛星との通信リンクをかろうじてクローズするように選択されたフォワードリンクデータレートで動作しなければならないと想定する。このとき、航空機は飛行中に衛星から傾いて飛行すると想定する。航空機が、航空機の頂部上に同一平面に装着された平面フェーズドアレイアンテナを用いている場合、衛星に対する走査角度が増し、G/Tが減ずることとなる。これは、通信リンクの損失をもたらす可能性がある。同様に、航空機は、指定された受信可能領域の外側に逸れ、その通信リンクを失う可能性がある。
要約すれば、既存の「単一のデータレート」アプローチを含む問題には、容量の非効率性およびロバスト性の欠如(すなわち、マージンの欠如)が含まれる。作動中の環境が悪天候などによって悪影響を被る場合、ロバスト性の欠如により、通信リンクの損失がもたらされる可能性がある。降雨損失、ならびに航空機の受信アンテナレドームまたは開口上の停滞水および/または氷はまた、単一のデータレートのアプローチにロバスト性が欠如していることにより、移動プラットホームとのリンククロージャを達成および維持する能力が損なわれる可能性がある状況を示す。マージンの欠如により、また、移動プラットホーム上のアンテナが目標衛星に正確に向けられない場合、最初に目標衛星を捕捉することがより難しくなる。
所与の受信可能領域内で、変動するデータレートで動作することのできる、複数の異なった移動プラットホームとの通信リンクを管理する上述の問題に対処するための一方法は、異なるデータレート間で連続して切換えられる単一の搬送波の使用を含み得る。有利な移動プラットホームに送られるデータパケットは、不利な移動プラットホームよりも高いデータレートで送られ得る。このような「オン・ザ・フライ」データレートの変更には、異なったデータレートで受信されるデータの各バーストに移動プラットホームRF受信機を同期させるのにかなりの時間が必要とされ、これにより、効率性が失われることとなる。同様に、バーストモードの受信機は、この発明で用いられる連続モードの受信機に比べ
て、はるかに複雑かつ高価であり、性能は低下する。
異なったデータレートで通信することのできる複数の移動プラットホームに対処する際の上述の問題を解決するための別のアプローチは、周知の「フェード緩和」法である。この方法は、アメリカ航空宇宙局(NASA)により動作される先端通信技術衛星(「ACTS」)でもって用いられる。この方法では、降雨減衰中に情報伝送レートが減じられる。より特定的には、これは、減衰事象中に前進型誤信号訂正(FEC)符号化を加え、晴天中にはこれを除去することにより機能する。ビットレートが一定であるので、FECオーバヘッドを加えることにより、情報レートは減衰事象中には減じられ、晴天の際には増やされる。このアプローチが不十分なダイナミックレンジを有することを除いては、このような方法を用いて、有利な移動プラットホームおよび不利な移動プラットホームを十分に使用可能にし得る。上述のように、有利な移動端末と不利な移動端末との間のダイナミックレンジは、典型的には、受信可能領域においては10dBを超える。FECは、多くとも、約5dBのダイナミックレンジしか提供しない。したがって、この方法は、CONUSなどの比較的広範な受信可能領域内で動作する移動プラットホームに関連して用いるには不適当であるだろう。
発明の概要
この発明は、リンクのスループット、受信可能範囲および信頼性を増すために、異なったデータ伝送レートで動作する複数の同時通信チャネルを用いることにより、基地局と複数の移動プラットホームとの間に衛星通信リンクを提供するためのシステムおよび方法に関する。この発明の方法および装置は、衛星から、複数の搬送波を介して、多くの地理的に分散された移動プラットホームへデータを伝送するステップを利用し、各搬送波は、単一の独立した通信チャネルを形成し、上述の移動プラットホームの各々は、同時に複数のチャネルを受ける能力を有する。チャネルは、通信リンクのスループット、地理的受信可能範囲および信頼性を最適化するよう選択された複数の伝送レートで動作される。
1つの好ましい実施例では、この発明は、複数のチャネルのうち選択された1つのチャネル上で、したがって、複数の異なった情報伝送レートのうち選択された1つのレートで情報を伝送するよう動作可能な地上にある通信システムを用いる。空間にある中継器システムは、地上にある通信システムから、複数の通信チャネルのうち選択された1つを介して、複数の無線周波数(RF)受信機を組込む移動プラットホームへ情報を中継するために用いられる。選択された情報レート/チャネルは、受信可能領域内で、いかなる所与のときにも、移動プラットホームの地理的な位置によって部分的に決定される。地上にある通信システムは、いかなる所与のときにも、受信可能領域内の移動プラットホームの位置に部分的に基づき、各移動プラットホームが利用することのできる最大情報伝送レートを選択する。これは、移動プラットホームが受信可能領域を横断する際にリアルタイムで実行される。地上にある通信システムは、特定の移動プラットホームに向けられるデータを、移動プラットホームへのリンククロージャが可能な、最高のデータレートで動作する通信チャネルへ経路設定する。
好ましい実施例では、各移動プラットホームは複数の受信機を組込み、その各々を、2つ以上のデータレートで動作している別の衛星中継器チャネルに同調させる。移動プラットホームが受信可能領域を横断すると、異なった通信チャネルのうち少なくとも1つ上で通信リンクをクローズすることが可能となる。したがって、各移動プラットホーム上の複数の作動中の受信機のうち少なくとも1つは、いつでもデータを受信することに成功するだろう。地上にあるシステムは、(図2に示される)受信可能領域内でのプラットホームの位置をリアルタイムで知ることにより、どの通信チャネルが実行可能であるか(どれがリンククロージャを達成できるか)を知る。リンクがデータチャネル上でクローズしない
場合、受信されたデータパケットには高い割合でエラーが含まれ、受信機はデータを破棄する。このため、クローズされる通信チャネルだけを用いて、データを地上にあるシステムから移動プラットホームに送らなければならず、そうでない場合データが失われることとなる。地上にあるシステムは、移動プラットホームが受けている複数の通信チャネルのうちどれが、その移動プラットホームに向けられるデータを送るのかを決定する。地上にあるシステムは、典型的には、リンククロージャが達成される最高のデータレート通信チャネルを選択する。この態様では、情報伝送レートは、各々の特定の移動プラットホームに合わせて調整することができる。というのも、その移動プラットホームが、全体の情報伝送レートを最大限にするように所与の受信可能領域のさまざまな小区域間を移動するからであり、このため、全体の通信効率性は増すが、いずれの特定の移動プラットホームにもデータの損失はもたらされない。
したがって、この発明の方法および装置により、いずれの所与の航空機にもデータの損失をもたらすことなく、さらにいずれの所与の航空機もリンク容量を十分に利用して、複数の移動プラットホームに複数の情報伝送レートを用いることが可能となる。
この発明の適用可能性のさらなる範囲は、以下の詳細な説明から明らかとなるだろう。詳細な説明および特定の例示は、この発明の好ましい実施例を示すが、例示のみを目的としたものであり、この発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。
この発明は、詳細な説明および添付の図面から、より十分に理解されるだろう。
好ましい実施例の詳細な説明
好ましい実施例の以下の説明は、本質的には単に例示的なものであり、この発明、その適用例および用途を限定することを意図するものではない。
図4には、1つ以上の別個の受信可能領域14aおよび14bにおける複数の移動プラットホーム12a〜12fに、およびこれらからデータコンテンツを提供するための、この発明の好ましい実施例に従ったシステム10が示される。システム10は、一般的には、地上セグメント16、空間セグメント17を形成する複数の衛星18a〜18f、および各移動プラットホーム12上に配置される移動システム20を含む。移動プラットホーム12は、航空機、観光船または他のいかなる移動車両をも含み得る。したがって、この明細書中の図面における航空機としての移動プラットホーム12の例示、および以下の記載全体にわたる航空機としての移動プラットホームの参照が、システム10の適用可能性を航空機のみに限定するものと解釈されるべきではない。
空間セグメント17は、各受信可能領域14aおよび14bにおいて、各領域に受信可能範囲を提供するのに必要な任意の数の衛星18を含み得る。衛星18a〜18fは、好ましくは、KuまたはKa帯衛星であるが、10MHz〜100GHzのいずれの周波数でもあり得る。衛星18の各々は、さらに、静止軌道(GSO)また非静止軌道(NGSO)に位置する。この発明で用い得る可能なNGSO軌道の例には、低周回軌道(LEO)、中周回軌道(MEO)および長楕円軌道(HEO)が含まれる。衛星18の各々は、少なくとも1つの無線周波数(RF)中継器、より好ましくは複数のRF中継器を含む。たとえば、4つの中継器18a1〜18a6(このうち4つが図4において見られる)を有する衛星18aが示される。図示される他の各衛星18は、受信可能区域において動作する予想される数の航空機12に対処するのに必要な、より多いか、またはより少ない複数のRF中継器を有し得ることが理解される。中継器は、航空機12と地上セグメント16との間に「ベント・パイプ」通信を提供する。これらの通信リンクに対して用いられる周
波数帯域は、約10MHz〜100GHzのいずれの無線周波数帯域をも含み得る。中継器は、好ましくは、固定衛星サービスFSSまたはBSSの衛星に対して、連邦通信委員会(FCC)および国際電気通信連合(ITU)により指定された周波数帯域のKu帯中継器を含む。
さらに図4では、地上セグメント16は、コンテンツセンタ24およびネットワークオペレーションセンタ(NOC)26と双方向通信する地上局22を含む。第2の受信可能区域14bに位置する第2の地上局22aは、2つ以上の別個の受信可能区域がサービスのために必要とされる場合に用いられ得る。この場合、地上局22aはまた、NOC26との通信リンクを確立するために、地球上の地上リンクまたは他のいずれかの好適な手段を介して、NOC26と双方向通信することとなる。地上局22aは、コンテンツセンタ24aとも双方向通信することとなる。説明のために、システム10が、受信可能領域14aで発生する動作に関連して説明される。システム10は2つの別個の受信可能領域を有するものと示されているが、この発明の目的のためには、単一の受信可能領域しか必要とされないことも理解される。しかしながら、衛星18d〜18fに対する同一の動作が受信可能領域14bにおいて発生することが理解される。この発明が、記載される態様で、任意の数の受信可能領域14に拡大・縮小され得ることも理解される。
地上局22は、データコンテンツを衛星18aおよび18bに伝送するのに必要なアンテナおよび関連付けられたアンテナ制御電子機器を含む。また、地上局22のアンテナを用いて、受信可能領域14a内の各航空機12の各移動システム20から発生し、中継器18a1〜18a6により中継されるデータコンテンツを受信し得る。地上局22は、受信可能領域14a内のどこに配置されてもよい。同様に、地上局22aは、組込まれる場合、第2の受信可能区域14b内のどこに配置されてもよい。
コンテンツセンタ24は、種々の外部データコンテンツプロバイダと通信し、それが受信する映像およびデータ情報の地上局22への伝送を制御する。コンテンツセンタ24は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)30、映像コンテンツ源32および/または公衆交換電話網(PSTN)34と交信し得る。コンテンツセンタ24は、1つ以上の仮想私設網(VPN)36とも通信し得る。ISP30は、各航空機12の搭乗者の各々にインターネットアクセスを提供する。映像コンテンツ源32は、生放送テレビ番組、たとえばケーブルニュースネットワーク7(CNN)およびESPN7を提供する。NOC26は、従来のネットワーク管理、ユーザ認証、課金、カスタマサービスおよび請求書作成・発行業務を実行する。第2の受信可能領域14bにおける地上局22aに関連付けられるコンテンツセンタ24aはまた、ISP38、映像コンテンツプロバイダ40、PSTN42、および随意にはVPN44と通信し得る。
ここで図5では、各航空機12上に配置された移動システム20が、より詳細に記載される。各移動システム20は、ルータ/サーバ50(以後「サーバ」)の形態のデータコンテンツ管理システムを含み、これは、通信サブシステム52、制御ユニットおよび表示システム54、ならびにローカルエリアネットワーク(LAN)56の形態の配信システムと通信する。随意には、サーバ50はまた、米国航空機電話システム(NATS)58、乗務員情報サービスシステム60および/または機内娯楽システム(IFE)60と接続して動作するよう構成され得る。
通信サブシステム52は、送信機サブシステム64と、複数の受信機66を含む受信機サブシステムとを含む。複数の6個の受信機66a〜66fが図示されるが、より多いかまたはより少ない複数の受信機を用い得ることが理解される。送信機サブシステム64は、サーバ50から送信アンテナ74への情報コンテンツ信号を符号化し、変調し、かつアップコンバートするための符号器68、変調器70およびアップコンバータ72を含む。
受信機サブシステム66は、受信アンテナ82が受信した信号をベースバンド映像および音声信号ならびにデータ信号へと復号し、復調し、かつダウンコンバートするための復号器76、復調器78およびダウンコンバータ80を含む。
受信機サブシステム66が受信した信号は、次いで、ルータ/サーバ50に入力される。システムコントローラ84を用いて、移動システム20のサブシステムすべてを制御する。システムコントローラ84は、特に、信号をアンテナコントローラ86に与え、このアンテナコントローラ86を用いて、衛星18のうち特定の1つに受信アンテナを向けて維持するよう受信アンテナ82を電子的に操作する。この特定の1つの衛星は、以後「目標」衛星と称される。送信アンテナ74は、これも目標衛星18を追跡するように受信アンテナ82のスレーブとなる。移動アンテナの種類によっては同じ開口から送受信し得ることが理解される。この場合、送信アンテナ74および受信アンテナ82を組合せて、単一のアンテナとする。
さらに図5では、ローカルエリアネットワーク(LAN)56を用いて、ルータ/サーバ50と、航空機12aに搭載された各座席位置に関連付けられた複数のアクセス局88とのインターフェイスをとる。各アクセス局88を用いて、サーバ50を、ユーザのラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)またはユーザの他のパーソナルコンピュータ装置と直接インターフェイスさせることができる。アクセス局88はまた、各々、座席背面に装着されたコンピュータ/ディスプレイを含み得る。LAN56は、ユーザのコンピュータ装置とサーバ50との間のデータの双方向通信を可能にし、このため、各ユーザは、航空機12に搭乗している他のユーザから独立して、所望のテレビ番組のチャネルを要求し、所望のウェブサイトにアクセスし、自分の電子メールにアクセスするか、または他の多種多様な作業を行なうことができる。
受信アンテナ82および送信アンテナ74は、それぞれ、いかなる形態の操作可能なアンテナをも含み得る。1つの好ましい形態では、これらのアンテナは、電子走査型フェーズドアレイアンテナを含む。フェーズドアレイアンテナは特に、空力抵抗が重要な問題である航空用途に十分に適している。この発明で用いるのに好適な電子走査型フェーズドアレイアンテナのうち特定の一形態が、ボーイング・カンパニー(Boeing Co.)に譲渡された米国特許第5,886,671号に開示され、引用によりこの明細書中に援用される。
さらに図4では、システム10の動作において、データコンテンツは、好ましくは、パケットにフォーマットされてから、地上局22により、または各移動システム20の送信アンテナ74から伝送される。説明のために、地上局22からのパケットの形態での情報(すなわち、データ)コンテンツの伝送を、「フォワードリンク」伝送と称する。パケット多重化はまた、好ましくは、ユニキャスト伝送を用いて受信可能領域14a内で動作する航空機12の各々にデータコンテンツを与えることができるように用いられる。
中継器18a1〜18a4の各々が受取るデータコンテンツパケットは、次いで、中継器によって、受信可能領域14a内で動作する各航空機12に中継される。複数の衛星18が受信可能領域14aの上方に図示され、現時点では、単一の衛星(テルスター6)は、米国本土(CONUS)全体を取囲む区域に受信可能範囲をもたらすことが可能であることがわかる。したがって、受信可能領域の地理的な範囲およびその領域内で予想される移動プラットホームトラフィックに応じて、領域全体に受信可能範囲を与えるのに必要なのが単一の衛星だけでよい可能性がある。CONUS以外の他の別個の受信可能領域は、ヨーロッパ、南/中央アメリカ、東アジア、中東、北大西洋などを含む。CONUSより広範なサービス領域においては、1つ以上の中継器を組込む複数の衛星18は各々、領域を完全に受信可能範囲にする必要があるかもしれないことが予想される。
受信アンテナ82および送信アンテナ74は各々、好ましくは、その関連付けられた航空機12の胴体の頂部上に配置される。各航空機の受信アンテナ74は、中継器18a1〜18a4のうち少なくとも1つから、データコンテンツパケットを表わす符号化されたRF信号のRF伝送全体を受信する。受信アンテナ82は、受信機66a〜66fに入力される水平偏波(HP)および垂直偏波(VP)信号を受信する。各受信機66a〜66fは、符号化されたRF信号を復号し、復調し、かつダウンコンバートして、映像および音声信号ならびにデータ信号を生成し、これら信号はルータ/サーバ50に入力される。訂正されないエラーを有するデータパケットは、受信機66a〜66fによって破棄され、ルータ/サーバ50には渡されない。ルータ/サーバ50は航空機12上のユーザに対して意図されていないデータコンテンツをいずれもフィルタ処理して取除いて破棄し、次いで、LAN56を介して残りのデータコンテンツを適切なアクセス局88に送る。この態様では、各ユーザは、番組または他の情報のうち自分が先に要求していた部分だけを受信する。
図6では、ルータ100と、ルータ100の出力100a〜100fにつながれた複数のRF送信機102a〜102fとを含む地上セグメント16が見られる。ルータ100およびRF送信機102a〜102fは、好ましくは地上局22の一部として設けられるルータサブシステム103を形成する。しかしながら、それが、独立型のサブシステムとして、もしくは地上システム16の他の構成要素と関連して備えられ得るか、または、おそらくは空間にある構成要素17に(すなわち、衛星18のうち1つに)組込まれ得ることが理解される。
好ましくは、少なくとも1つの送信機102(102a)は、最低のデータレート(この場合、2Mbps)で動作し得、1つの送信機102は、「中間の」データレート(たとえば、6Mbps)で動作し、1つの送信機102fは、最高の伝送レート(すなわち、12Mbps)で動作する。図6の場合、送信機102aは2Mbpsで動作し、送信機102bは4Mbpsで、送信機102cは6Mbpsで、送信機102dは8Mbpsで、送信機102eは10Mbpsで、送信機102fは12Mbpsで動作し得る。しかしながら、より多いかまたはより少ない数の送信機を組込んで、この発明の好ましい実施例によって与えられる10dbのダイナミックレンジより広いかまたは狭いダイナミックレンジに対応し得ることが理解される。加えて、送信機102のために選択された作動中のデータレートは、特定の通信システムパラメータに依存する。
さらに図6では、説明のために、衛星18aは6個の中継器18a1〜18a6を備える。さらに、所与の受信可能領域の地理的範囲によって求められる必要に応じて(すなわち、ダイナミックレンジ、システム容量など)、より多いかまたは少ない数の中継器を含み得ることが理解される。中継器18a1は独立して送信機102aに関連付けられ、中継器18a2は独立して送信機102bに関連付けられ、以下同様にされる。送信機102a〜102fの各々は、それぞれの中継器18a1〜18a6に関連しており、このようにして、別個の独立した通信チャネルを形成し、これを介して、予め定められた情報伝送レートで情報を与える。
さらに図6では、2つの移動プラットホーム12aおよび12bが極めて簡略化された形で示される。各移動プラットホーム12は、複数の受信機66、この場合、図5に関連して同様に説明されるように、6個の受信機66a〜66fを含む。さらに、各移動プラットホーム12上により多いかまたは少ない複数の受信機を組込み得ることが理解される。しかしながら、受信機の数が多ければ多いほど、再調整する必要なしに移動端末20が受けることのできる異なる通信チャネルの数が増し、したがって、さまざまな情報伝送レートで伝送される情報を受信する際の移動端末20の柔軟性が増す。受信機66a〜66fからの出力データストリームは、移動ルータ50の入力に結合される。データストリー
ムは、他の航空機12にアドレス指定されたデータパケットを含み得、このため、ルータ50は、宛先の航空機12にアドレス指定されたこれらのパケットのみをフィルタ処理して取除き、残りの部分を破棄する。
各中継器18a1〜18a6は、別個のRF搬送波上に1つ以上の伝送チャネルを搬送し得るが、好ましい実施例では、各中継器によって処理される1つのスペクトラム拡散チャネルが存在する。地上ルータ100は、データパケットが所望の通信チャネルを介して伝送されるように、データパケットを適切な出力100a〜100fに向ける。地上ルータ100は、特定の航空機12にとって利用可能ないかなるチャネル100a〜100fにもデータパケットを向け得、それでもって、地上セグメント26が情報を伝送しようと試みる。さらに、不利な航空機12は、最低の情報伝送レートチャネル(すなわち、この場合、2Mbpsチャネル)に対するリンク可用性しか有し得ないが、有利な航空機は、すべてのチャネルに対するリンク可用性を有し得る。この発明の好ましい実施例はまた、地上ルータ100を用いて、すべての重要なデータ(すなわち、航空機動作および飛行状況に関するすべてのデータ)を最低のデータレートチャネル、この場合では2Mbpsチャネル、に向ける。この通信リンクは、図6において破線104で示される。この低いデータレートリンクは、フェーディングに対して最大のマージンを有する。チャネルフェーディングの予想される多くの原因には、(たとえば、航空機の傾いた飛行などによる)走査角度損失、降雨、レドーム上の停滞水/氷、などがある。このリンク上で重要なデータを送ることにより、システム信頼性も増す。
さらに図6では、この発明10の好ましい実施例がまた、重要でないデータパケットをすべて、航空機12にとって利用可能な最大のデータレートチャネルへと経路設定する。これにより、システム10の容量および効率性が最大限にされる。異なるデータレートで動作する通信リンクを介して転送されるべきデータパケットのために、データチャネル間にハンドオフが発生するはずである。
システム10が1つのチャネルから別のチャネルへ通信をハンドオフする際の例が、図7に示される。ボーイングのフェーズドアレイ受信アンテナと共に、テルスター6衛星(この場合、衛星18a)が、図7に示されるデータレート等高線を作り出す。等高線106は、8Mbps情報伝送レートチャネルに対応し、等高線108は、2Mbps伝送レートチャネルに対応する。2Mbpsの等高線108内では、高度10,000フィートより高く水平姿勢で飛行する航空機12は、2Mbpsで通信しつつ、1E−9 BER未満で、99.9%より高いリンク可用性を達成する。同様に、8Mbpsの等高線106内では、8Mbpsで通信しつつ、可用性は99.9%より高く、1E−9 BER未満である。
シアトルからマイアミへ飛行する航空機12は、等高線108によって規定され、2Mbpsチャネルのみが利用可能な領域を出発し、次いで、等高線106によって規定され、8Mbpsチャネルが利用可能である領域に移動することとなる。等高線106によって規定される区域内では、8Mbpsデータチャネルおよび2Mbpsチャネルがともに利用可能である。しかしながら、システム10から最大限の効率性を得るために、最大のデータレートチャネルがシステム10によって選択される。これに対する例外であり得る重要なデータには、信頼性を最大限にするために、好ましくは常に最低のデータレートチャネル(すなわち、2Mbps)が用いられる。
航空機12が8Mbps領域に入る際、地上ルータ100は、重要でないデータパケットをすべて、より低いデータレートチャネル(すなわち、2Mbpsチャネル)からより高い8Mbpsのデータレートチャネルへ切換える(すなわちハンドオフする)。この発明10の主な利点は、チャネルハンドオフが発生する際に、航空機12上での、または衛
星18aとの再調整または再構成を必要としない点である。この発明の好ましい実施例では、航空機の受信機66a〜66fは、航空機12がサービス領域(すなわち、米国本土)に入る際に特定の中継器周波数(またはチャネル)に同調され、航空機がサービス領域を横断する際にはこれらのチャネルに同調されたままである。リンクが利用可能である場合、データパケットは、受信機66a〜66fのすべてによって、航空機12上で受信される。リンクが利用不可能である場合、パケットはいずれも受信機66a〜66fにおいて受信されない。好ましい実施例では、受信機66a〜66fは、深刻な誤りのあるパケットを破棄してから、これらを移動ルータ66に送る。したがって、図7に示される例においては、8Mbpsチャネルに同調される受信機66は、その関連付けられる航空機12が等高線106の外側にあるときに、誤ったデータパケットを作ることとなる。8Mbpsリンクが等高線106の外側で利用不可能であると考えられるので、地上ルータ100は、航空機12がこの領域にあるときに、データパケットを、航空機12が用いている8Mbpsデータ伝送レートには切換えない。代わりに、地上ルータ100は、航空機が等高線106の外側にあり、等高線108の内側にある場合に、データパケットを2Mbpsチャネルに切換えることとなる。ルータ50は、受信機66a〜66fのすべてからパケットを受取り、その航空機12に向けられたこれらのパケットをフィルタ処理して取除く。このように、特定のデータパケットを受取る受信機66a〜66fのうち特定の1つは、ルータ50の動作には不適切である。
データパケットを1つの通信チャネルから別の通信チャネルにハンドオフできるようにするために、地上にあるルータ100は、必要とされるハンドオフを達成すべく更新されるルーティングテーブルを用いる。このルーティングテーブルの更新は、2つ以上の方法で達成され得る。更新するための好ましい方法には、各航空機12から報告される位置および姿勢の情報を用いるステップと、この情報を用いて、航空機12が現在受取っている各チャネル上で通信リンクをクローズし得るかどうかを算出するステップとが含まれる。実際には、この動作は、図2および図7に示されるようなデータレート等高線図を用いるテーブル方式であり得る。航空機12がより高いデータレート領域に達すると、ルーティングテーブルが更新されて、重要ではないパケットをより高いデータレートチャネルへ、そして重要なパケットをより低いデータレートチャネルへと経路設定する。
さらに、図2および図7に示される等高線図は、航空機の水平飛行を考慮しつつ生成されるが、どの通信チャネルが利用可能であるかを決定する際に航空機の姿勢を考慮に入れるより高度なアプローチを用い得ることが理解される。これらの追加の考慮事項は、航空機の位置および姿勢を絶えず監視することにより、この発明10で容易に実現され得る。
ルーティングテーブルを更新するための代替的な方法には、図1に示されるように、地上にあるコントローラ105からの「ピング」(pings)を用いて、航空機12に対する通信チャネルの利用可能性を絶えずチェックするステップが含まれる。航空機12は、そのリターンリンク上で応答することにより、フォワードリンクチャネル上で受信される「ピング」に応答する必要がある。この方法により、どのフォワードリンク通信チャネルが各航空機12にとって利用可能であるかを、地上にあるコントローラ105が決定することが可能となる。この方法の欠点は、所与の受信可能領域内で動作する航空機12の数十、数百またはさらに数千回もの連続的なピングに付随するオーバヘッドおよび複雑さである。コントローラ105は地上局22に関連付けて示されるが、コントローラ105が地上セグメント16内のどこに配置されてもよいことが理解される。
この発明の代替的な実施例は、航空機12が受信可能領域を横断する際に異なるデータレートチャネルに再同調される1つの受信機66を用い得る。航空機12が、どこで再調整するかを規定するテーブルを有するか、または、受信機66が、利用可能な最大のデータレートのチャネルを見付けるために、受信チャネルを介して繰返すことにより定期的に
探索することとなる。航空機12は、次いで、地上にあるコントローラ105にチャネル変更を知らせることとなる。これは、ハンドオフシーケンス中に、航空機12の移動端末20を地上にあるコントローラ105に合わせることを必要とする。これまたは他の理由のために、単一の受信機の動作は、複数のチャネルを介して伝送される情報を同時に受信するために複数の受信機を用いるほど好ましくないと予想される。
図8では、これは、4つの送信機102a〜102dが地上セグメント26とともに用いられ、4つの中継器18a1〜18a4が空間セグメント17とともに用いられ、4つの受信機66a〜66dが航空機12の移動端末20とともに用いられる以外は、図6に示されるのと本質的に同じであるこの発明の構成である。この図では、この発明が、1つの好ましい実施例において、チャネル間での重要でないデータのハンドオフをいかに達成するかが示される。この場合、航空機12はより高いデータレート領域に移動しているので、図8には、地上ルータにおけるその航空機12へと向けられるパケットの、より低いデータレートの送信機102cからより高いデータレートの送信機102dへの切換が示され、これは、矢印110によって示される。これは、地上ルータのルーティングテーブルを変更することにより達成される。先に述べたように、ルーティングテーブルは、航空機からの位置報告と、各データレートチャネルのために作動領域を示す図2に類似の地理的な図とに基づいて、地上コントローラによって自動的に更新される。優先順位が高いかまたは重要なデータは、好ましくは、図8におけるデータ経路112によって示されるように、最低のデータレートチャネルを介して経路設定される。
上述のとおり、システム10は、一般的に、ユニキャストコンテンツを伝送するのに有用である。ユニキャストデータ伝送とマルチキャスト伝送との間の違いは、ユニキャストデータパケットが個々の移動プラットホーム12に向けられ、マルチキャスト伝送が受信可能領域内の複数の航空機12に向けられる点である。マルチキャストデータは領域に伝送されるので、この伝送は、その領域における航空機12すべてにとって利用可能なチャネル伝送レートを用いなければならない。したがって、領域内の最も不利な航空機12によって、マルチキャスト伝送が発生し得る最大限のデータレートが決定されるだろう。たとえば、この発明を用いて、CONUS内でマルチキャスト/ブロードキャストする場合、図2には、最大限のマルチキャスト/ユニキャストデータレートが6Mbpsであることが示される。より高いデータレートが選択される場合、航空機12のすべてがデータを受信できるわけではない。しかし、より低いデータレートが選択される場合、いくつかの航空機12上では容量が浪費されることとなる。したがって、複数のデータレートを用いても、マルチキャスト/ブロードキャストコンテンツに対して何の利益ももたらさない。しかしながら、マルチキャストコンテンツを伝送するためにこの発明を用いることができるが、システム設計者は、単一のデータレートのみの使用を選択する可能性がある。図6に示される実施例においては、任意の数のチャネルを用いて、マルチキャスト/ブロードキャストコンテンツを伝達し得る。
チャネル伝送レートに関して、特定のチャネル伝送レートは、好ましくは、(上述の)達成可能なリンククロージャデータレートおよびユーザの地理的な分散の両方に基づいて選択される。たとえば、データレートの需要が極めて高いCONUSにおいてサービスを提供したいと欲する場合、さらに、データレートの総需要が実質的により少ない南カナダ、メキシコおよびカリブにおいてもサービスを提供したいと欲する場合、システム10は、2つのデータレートチャネルのみで実現され得る。図2に示される等高線に基づいた伝送レートの適切な選択は、CONUS内における需要が高い領域に対しては8Mbpsであり、カナダ、メキシコおよびカリブにおける需要の低い領域に対しては2Mbpsである。これらの領域は図9に示される。8Mbps領域は参照番号114で示され、2Mbps領域は参照番号116で示される。8Mbps領域114内では、いずれのデータレートでもパケットを受信できる。しかしながら、2Mbps領域116内であるが8Mb
ps領域114の外側であり、参照番号118によって規定される区域は、移動プラットホーム12によって2Mbpsでしかパケットを受信し得ない。したがって、地理的区域118内の総負荷は、適切なロードバランシングに対して2Mbpsを超えるべきではない。
この発明のシステム10の好ましい実施例はまた、移動プラットホーム受信機66からの受信信号強度表示(RSSI)に基づいて、目標衛星(すなわち、衛星18a)の閉ループ空間トラッキングを用いる。好ましい実施例は、閉ループ空間トラッキングに対して最低のデータレートチャネルからのRSSIを用いる。したがって、図8では、最低データの受信機66aは、航空機12の移動中に、送受信アンテナビームを衛星18aに向けて維持するのに用いられるトラッキングシステムに結合されることとなる受信信号強度表示を生成するだろう。これにより、信号フェーディングに対して最大限のマージンがもたらされ、不利な航空機12が目標衛星を捕捉および追跡することが可能となる。
こうして、この発明のシステム10は、移動プラットホームが受信可能領域全体にわたって移動する際に、所与の受信可能領域内で動作する1つ以上の移動プラットホームに伝送される情報の効率性を最大限にするための手段を提供し、さらに、地上局が1つ以上の移動プラットホームに情報を伝送する間にある通信リンクの損失は引起こさない。最も有利には、異なった情報伝送レートで情報を受信するために、移動プラットホームに対してオペレータの介入を必要としない。さらに、通信チャネル間のハンドオフ中に、移動プラットホームに対して(自動のまたは手動の)構成を必要としない。1つの通信チャネルから別の通信チャネルへのハンドオフは、移動プラットホームが所与の受信可能領域のさまざまな小区域内で移動する際に連続的に達成される。所与の移動プラットホームのいずれにも伝送される情報に対して最大限の伝送レートを用いることを可能にする情報伝送レートが、受信可能領域内での移動プラットホームの位置および姿勢に応じて選択され、これは、通信リンクの損失を引起すほど高くない。
ここで当業者は、以上の記載から、この発明の広範な教示をさまざまな形態で実現し得ることを理解し得る。したがって、この発明は、その特定の例に関連して記載されているが、この発明の真の範囲をそのように限定すべきではない。というのも、他の変形例が、添付の図面、明細書および添付の特許請求の範囲を検討することにより、当業者には明らかとなるからである。
西経93°にあるKu帯静止衛星中継器(すなわち、テルスター6)に対するEIRP変動を示し、かつ、この受信可能区域にわたるdBWの変動を示す米国本土(CONUS)の地図を示す図である。 米国本土のさまざまな小区域と、テルスター6衛星が小区域の各々内で動作する移動プラットホームと地上局をリンクする、空間にある構成要素として用いられる場合に、各小区域において用いることのできる最大限の情報伝送レート(1秒当たりメガビットの単位)とを示す図である。 フォワードリンク情報伝送レート、より広い受信可能区域を与えるより低いデータ、およびその逆を選択する際の受信可能範囲対容量の兼合いの例を示す図である。 フォワードリンク情報伝送レート、より広い受信可能区域を与えるより低いデータ、およびその逆を選択する際の受信可能範囲対容量の兼合いの例を示す図である。 この発明のシステムおよび方法を実現するために用い得る例示的な通信システムを示す簡略図である。 図4に示される航空機の各々上で用いられる移動端末の詳細なブロック図である。 異なる情報伝送レートで情報を一対の移動端末に伝達するための、この発明によって用いられる複数の通信チャネルを示すブロック図である。 シアトルとマイアミ間の航空機の飛行中の、2Mbpsの受信可能領域と8Mbpsの受信可能領域との間の伝送ハンドオフの地点を示す米国本土(CONUS)を示す図である。 重要でないデータパケットの、最高のデータレートチャネルへの経路設定を示すブロック図である。 所与の受信可能領域内におけるチャネル情報伝送レートの選択を考慮する際のロードバランシングの使用を示す図である。

Claims (17)

  1. 々、互いに異なる情報伝送レートで情報を伝送する複数の通信チャネルのうちの、選択された情報伝送レートに対応した通信チャネル上で、情報を伝送するよう動作可能なベース通信システムと、
    前記ベース通信システムと移動通信システムとの間で中継するための、空間にある衛星上の中継器システムとを含み、前記情報は、前記複数の通信チャネルの中から選択された通信チャネルを介して受信され、
    前記移動通信システムは、移動プラットホームに搭載して担持されるよう適合され、前記複数の通信チャネルを介して前記中継器システムと通信するよう動作可能であり、
    情報を伝送する通信チャネルとして選択される通信チャネルは、前記移動プラットホームから伝送される、前記移動プラットホームの位置に関する位置報告ならびに伝送された情報の実質的な損失なしに通信チャネルを動作することのできる最大限の情報伝送レートを前記移動プラットホームの各位置毎に示すデータを用いて、伝送された情報の実質的な損失なしに通信チャネルを動作することのできる最大限の情報伝送レートの通信チャネルに、リアルタイムで変更される、通信システム。
  2. 前記ベース通信システムは地上にあり、前記通信チャネルの選択を制御する、請求項に記載のシステム。
  3. 前記移動通信システムは、前記複数の情報伝送レートのうちの1つで伝送された情報を受信するように、各々、前記複数の通信チャンネルのうちの1つに関連付けられる、複数の受信機を含み、各前記受信機は、前記複数の通信チャネルのうち関連付けられる1つに同調される、請求項に記載のシステム。
  4. 前記ベース通信システムは、
    前記複数の情報伝送レートのうちの1つで情報を伝送するように、各々、前記複数の通信チャンネルのうちの1つに関連付けられる、複数の送信機を含み、各前記送信機は、予め選択された情報伝送レートで、前記チャネルのうち関連付けられる1つを介して前記情報を伝送するよう適合され、前記ベース通信システムはさらに、
    コンテンツ源から、前記送信機のうち選択された1つに前記情報を向けるためのルータを含む、請求項に記載のシステム。
  5. 前記移動プラットホーム上に担持され、前記受信機が受信する前記情報を受信し、前記移動プラットホーム上に担持される情報処理構成要素に対するためのルータをさらに含む、請求項に記載のシステム。
  6. 可変の情報伝送レートを有する通信リンクを提供するための通信システムであって、
    選択された情報伝送レートに対応し、各々、互いに異なる情報伝送レートで情報を伝送する複数の通信チャネルのうちの一つの通信チャネルを介して情報を伝送する地上にあるシステムを含み、前記地上にあるシステムは、前記複数の情報伝送レートのうちの1つで情報を伝送するように、各々、前記複数の通信チャンネルのうちの1つに関連付けられる、複数の送信機を有し、前記通信システムはさらに、
    前記地上にあるシステムから受信される情報を中継するための衛星にある中継器システムと、
    移動プラットホーム上に担持されるよう適合された移動通信システムとを含み、前記移動通信システムは、前記複数の情報伝送レートのうちの1つで情報を伝送するように、各々、前記複数の通信チャンネルのうちの1つに関連付けられ、かつ各々が前記伝送チャネルのうち関連付けられた1つに同調される複数の受信機を含む受信機システムを有して、前記衛星にある中継器システムによって中継される前記情報を受信し、
    前記情報が伝送される最初の通信チャネルは、少なくとも前記移動プラットホームの位置ならびに前記情報に対して最小限の予め定められたビットエラーレートを維持する情報伝送レートを前記移動プラットホームの位置毎に示すデータに基づいて、前記地上にあるシステムによって、前記情報に対して、最小限の予め定められたビットエラーレートを維持する情報伝送レートの通信チャネルに決定され、
    前記通信チャネルは、少なくとも前記移動プラットホームの位置ならびに前記情報に対して最小限の予め定められたビットエラーレートを維持する情報伝送レートを前記移動プラットホームの位置毎に示すデータに基づいて、前記地上にあるシステムによって、前記情報に対して、最小限の予め定められたビットエラーレートを維持する情報伝送レートの通信チャネルに変更される通信システム。
  7. 前記地上にあるシステムは、複数の前記送信機を介して前記移動通信システムに伝送される前記情報のパケットを、前記移動プラットホームの動作および状況に関するか否か基づいて経路設定するためのルータを含む、請求項に記載のシステム。
  8. 前記地上にあるシステムは、前記移動システムに伝送されるべき前記情報のパケットを、その前記送信機のうち指定された1つのみに経路設定するためのルータを含み、これにより、前記パケットの伝送を前記移動システムにもたらす、請求項に記載のシステム。
  9. 前記送信機の各前記情報伝送レートは、前記移動通信システムの受信特性によって決定される地理的な受信可能区域の予め定められた部分に関連付けられる、請求項に記載のシステム。
  10. 移動する複数の移動プラットホームに情報を伝達するための通信システムであって、
    複数の通信チャネルを介して情報を伝送するための地上にあるシステムを含み、各前記通信チャネルは予め定められた情報伝送レートを有し、前記通信システムはさらに、
    各前記移動プラットホーム上に配置された移動通信システムを含み、各前記移動通信システムは、複数の独立したチャネル上で情報を受信するよう動作可能であり、
    前記地上にあるシステムは、前記移動プラットホームから衛星を介して伝送される、前記移動プラットホームからの位置報告を用いて、各前記移動プラットホームの位置を監視するよう動作し、各前記移動プラットホームの位置ならびに伝送される情報に対して予め定められたビットエラーレートを超えない情報伝送レートを前記移動プラットホームの位置毎に示すデータに基づき、前記通信チャネルのどれを各前記移動プラットホームとともに用いるべきかを、前記移動プラットホームに伝送されるいずれの情報に対しても、予め定められたビットエラーレートを超えないように選択する、通信システム。
  11. 前記地上にあるシステムは、前記通信チャネルのうち特定の1つを介して、前記移動プラットホームのうち特定の1つに伝送されるべき情報を経路設定するためのルータを含む、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記地上にあるシステムは、前記複数の情報伝送レートのうちの1つで情報を伝送するように、各々、前記複数の通信チャンネルのうちの1つに関連付けられる、複数の送信機を含む、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記地上にあるシステムは、前記移動プラットホームの特定の一つに伝送される情報を、前記移動プラットホームの動作および状況に関するか否に基づいて経路設定するためのルータを含む、請求項10に記載のシステム。
  14. 前記地上にあるシステムは、前記通信チャネルのうち特定の1つを介して、複数の前記移動プラットホームに伝送されるべき情報を経路設定するためのルータを含む、請求項10に記載のシステム。
  15. 地上にある通信システムと移動プラットホームとの間で通信を行なうための方法であって、
    移動プラットホームに、受信可能領域内の前記移動プラットホームの位置を示す情報を、衛星を介して地上システムへと伝送させるステップと、
    地上システムを用いて、前記受信可能領域内の前記移動プラットホームの位置ならびに前記情報の伝送中に前記情報の予め定められた伝送エラーレートを超えない情報伝送レートを前記移動プラットホームの位置毎に示すデータに基づき、前記移動プラットホームに情報を伝送する際に、複数の情報伝送レートのうちどれを用いるかを決定し、前記情報の伝送中に前記情報の予め定められた伝送エラーレートを超えないことを確実にする情報伝送レートの通信チャネルを選択するステップと、
    前記地上にあるシステムを用いて、複数の通信チャネルのうちの前記選択された情報伝送レートに関連付けられる通信チャネルで、衛星にある中継器を介して、前記移動プラットホームに情報を伝送するステップと、
    前記移動プラットホーム上の受信機を用いて、複数の通信チャネルのうちの前記選択された情報伝送レートに関連付けられる通信チャネルで前記情報を受信するステップとを含む、方法。
  16. 前記予め定められたエラー伝送レートは、前記伝送された情報に対する予め定められたビットエラーレートを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記移動プラットホームは、複数の独立した受信機のうち1つを用いて、前記伝送された情報を受信する、請求項16に記載の方法。
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