JP4371031B2 - 帯電器、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

帯電器、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、帯電器、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関する。
従来から、レーザプリンタに用いられる帯電器として、放電ワイヤとグリッドとを有してなるスコロトロン型の帯電器が知られている。例えば、特許文献1にて示されるスコロトロン型の帯電器では、放電電極に対向するグリッド部(グリッド電極)と左右両側板とを備え、グリッド部(グリッド電極)は、感光体ドラムと対向する表面板とグリッドワイヤとを備えた構成をなしている。一方、左右両側板(対向電極)はグリッド部の表面板から略直角に折り曲げられた構成をなしている。
特開2003−140438公報(第5図)
ところで、特許文献1のように一対の側板(対向電極)を表面板に対して直交させて構成し、かつ放電電極に対して感光体とは反対側を開口させる構成の場合、空気の流れが生じやすく放電電極に汚染が生じにくい構成となるが、放電ワイヤからの放電が感光体側に偏りやすいため、放電が安定せず、その結果、印加電圧を大きくしなければならないという問題がある。
即ち、帯電器におけるコロナ放電は、放電ワイヤからの放電対象領域(即ち、対向電極及びグリッド電極において実際に放電が行われる領域)が狭くなるほど、放電が生じにくくなり、逆に言えば放電において適正な電流を確保するために必要となる印加電圧は、放電対象領域が狭くなるほど大きく設定しなければならない。従って、上述したように放電ワイヤからの放電が感光体側に偏りやすい構成の場合(即ち、放電対象領域が感光体側に偏るような構成の場合)、適切電流を確保するためどうしても印加電圧を大きく設定しなければならない。
また、このように放電ワイヤからの放電が感光体側に偏りやすい構成では、仮に放電ワイヤに汚染が生じた場合に放電しにくくなりやすい。即ち、このように放電が感光体側に偏りやすい構成では、放電ワイヤの軸回りにおいて(即ち、放電ワイヤの周方向において)、放電が発生する領域が感光体側の狭い領域に偏るため、この領域に汚染物質が付着してしまうとその付着量がそれほど多くなくても放電しにくくなる。つまり、放電ワイヤにおいて放電が発生する領域が狭いと、放電が発生する領域が広い場合と比較して、付着する汚染物質によって閉塞される割合が大きくなり、放電が阻害されやすい。従って、このように放電が感光体側に偏りやすい構成では、安定した放電を実現しようとすると、汚染によって放電が阻害される場合であっても適正電流を確保できるように、印加電圧を大きく設定可能な構成としておく必要がある。
いずれにしても、放電ワイヤからの放電が感光体側に偏りやすい帯電器は、印加電圧を大きく設定できる構成とする必要があるため、装置構成が大型化、複雑化しがちである。
本発明は上記のような事情に基づいてなされたものであって、放電電極に汚染が生じにくく、かつ放電を安定して行うことができる構成を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、回転する感光体と対向するように配置され、放電電極と、前記放電電極と距離を隔てて配置される対向電極及びグリッド電極と、を有し、コロナ放電を生じさせて、前記感光体を帯電させる帯電器であって、前記グリッド電極は、前記放電電極と前記感光体との間に配置され、前記対向電極は、前記放電電極を挟むように当該放電電極における前記感光体の回転方向の両側に対向配置され、前記放電電極に対して前記感光体とは反対側に開口部が形成されており、前記対向電極は全体的に平坦に構成されており、前記グリッド電極の両端に一体形成され、前記グリッド電極の端部にて折り返された構成をなしており、前記対向電極は、両対向電極における前記グリッド電極の端部の折り返し位置から、前記対向電極の前記感光体とは逆側の端部に亘り、両対向電極の間隔が次第に狭くなるように構成されており、前記対向電極の前記逆側の両端部によって前記開口部が構成されており、外部に配置される吸引手段により、内部の空気が、前記開口部を介して吸引される構成をなし、前記対向電極において、前記感光体の回転方向における前記放電電極より上流側を上流側対向電極、下流側を下流側対向電極とし、前記感光体の軸方向における断面において、前記放電電極の放電部を通って前記グリッド電極の内面と直交するように引いたグリッド垂線と、前記放電部を通って前記上流側対向電極の内面と直交するように引いた上流側対向垂線とのなす角度を第1角度とし、前記グリッド垂線と、前記放電部を通って前記下流側対向電極の内面と直交するように引いた下流側対向垂線とのなす角度を第2角度とした場合、前記第1角度よりも前記第2角度のほうが大きくなるように構成されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載の帯電器において、前記感光体を露光する経路として構成される露光経路部と前記感光体の回転方向において隣接する構成をなし、前記対向電極の下方側の端部と前記感光体との間に構成される隙間を介して、前記露光経路部と連通していることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1又は請求項に記載の帯電器において、前記上流側対向垂線、前記下流側対向垂線、及び前記グリッド垂線の長さが等しくなるように構成されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の帯電器において、前記放電電極はワイヤであることを特徴とする。
請求項の発明は、プロセスカートリッジにおいて、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の帯電器が設けらていることを特徴とする。
請求項の発明は、画像形成装置において、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の帯電器、若しくは請求項に記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする。
<請求項1、5、6の発明>
請求項1、5、6の発明によれば、上方に開口部が構成されているため対向方向に空気の流れが生じやすく、両対向電極間に空気が滞留せずに放電電極に汚染が生じにくい構成となる。さらに、このように上方に開口部を設けた構成にあっては、上方に対向する電極が存在しないため、放電電極から上方への放電が行われにくくなるものの対向方向の上方側(即ち感光体とは反対側)に向かうにつれ両対向電極の間隔が次第に狭くなるように構成されているため、単に、対向電極を平行に構成し、上方に開口部を設けた場合と比べて放電が放電部よりも上方に分散しやすい構成となる。そのため、対向電極において放電が行われやすい対象領域が広範囲となり、放電を安定して行うことができる。
更に、請求項1の構成によれば、製造容易な構成を実現しつつ、対向電極の下端部の放電を抑制し上方側に放電を分散させやすい好適な構成となる。
更に、請求項1の構成によれば、両対向電極間の空気をよりスムーズに排気でき、汚染された空気の滞留をより一層抑制して、放電電極の汚染を効果的に防止できる構成となる。
更に、請求項1の構成によれば、下流側対向電極の下端部を放電電極から遠ざけて放電を抑制できる構成となるため、露光経路から隙間を介して空気を引き込みやすい構成となる。また、下流側対向電極の下端側がより広がる構成となるため空気が入り込みやすい形状となる。
<請求項の発明>
請求項の構成によれば、吸引手段からの吸引によって両対向電極間に生じる感光体側から開口部側への空気の流れにより、露光経路から隙間を介して両対向電極間に構成される流路へ向かう流れが生じることとなる。その結果、帯電器にて発生したイオンが隙間を通って露光位置に到達しにくくなり、露光後の再帯電を効果的に防止できる構成となる。
<請求項の発明>
請求項の構成によれば、放電部と、上流側対向電極、下流側対向電極及びグリッド電極の各々の内面との距離が全て等しくなるため、各内面に対してより均一に放電が生じることとなり、各内面に対する放電の偏りを効果的に抑制できる。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、より小型化を図りやすい構成となる。
<実施形態1>
次に本発明の1つの実施形態である実施形態1について説明する。
(1.全体構成)
図1および図2は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図3は、プロセスカートリッジの平面図であり、図4は、プロセスカートリッジの側面図である。また、図5は、上フレームの内部構成を示すものであり、放電ワイヤの懸架構成を例示する斜視図である。
このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2と、その本体ケーシング2内に収容される、被記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
本体ケーシング2の一方側の側壁には、後述するプロセスカートリッジ20を着脱するための着脱口6が形成されており、その着脱口6を開閉するためのフロントカバー7が設けられている。このフロントカバー7は、その下端部に挿通されたカバー軸(図示せず)に回動自在に支持されている。そして、フロントカバー7を、カバー軸を中心として閉じると、図1に示すように、フロントカバー7によって着脱口6が閉鎖され、フロントカバー7を、カバー軸を支点として開くと(傾倒させると)、図2に示すように、着脱口6が開放され、この着脱口6を介して、プロセスカートリッジ20を本体ケーシング2に対して着脱させることができる。なお、レーザプリンタ1においてプロセスカートリッジ20以外の本体部分が装置本体1aである。
なお、本実施形態では、図1におけるフロントカバー7が設けられる側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。また、以下の説明では、レーザプリンタ1の前後方向をX軸方向、レーザプリンタ1の高さ方向をY軸方向とし、さらに放電電極の長手方向をZ軸方向とする。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ9と、給紙トレイ9の前端部の上方に設けられる給紙ローラ10および分離パッド11と、給紙ローラ10の後側に設けられるピックアップローラ12と、給紙ローラ10の前側下方において対向配置されるピンチローラ13と、給紙ローラ10の前側上方において対向配置される紙粉取りローラ8と、給紙ローラ10の後側上方に設けられるレジストローラ14とを備えている。
給紙トレイ9の内部には、用紙3を積層状に載置可能な用紙押圧板15が備えられている。この用紙押圧板15は、後端部において揺動可能に支持されることによって、前端部が下方に配置され、給紙トレイ9の底板16に沿う載置位置と、前端部が上方に配置され、傾斜する搬送位置とに揺動可能とされている。
また、給紙トレイ9の前端部には、用紙押圧板15の前端部を上方に持ち上げるためのレバー17が設けられている。このレバー17は、用紙押圧板15の前側から下側へ回り込むように断面略L字状に形成されており、その上端部が、給紙トレイ9の前端部に設けられたレバー軸18に取り付けられ、その後端部が、用紙押圧板15の下面の前端部に当接している。これによって、レバー軸18に図中時計回りの回転駆動力が入力されると、レバー17がレバー軸18を支点として回転し、レバー17の後端部が用紙押圧板15の前端部を持ち上げ、用紙押圧板15を搬送位置に位置させる。
用紙押圧板15が搬送位置に位置されると、用紙押圧板15上の用紙3は、ピックアップローラ12に押圧され、ピックアップローラ12の回転によって、給紙ローラ10と分離パッド11との間に向けて搬送開始される。
一方、給紙トレイ9を本体ケーシング2から離脱させると、用紙押圧板15は、その自重によって、前端部が下方に移動し、用紙押圧板15が載置位置に位置される。用紙押圧板15が載置位置に位置されると、用紙押圧板15上に用紙3を積層状に載置することができる。
ピックアップローラ12によって給紙ローラ10と分離パッド11との間に向けて送り出された用紙3は、給紙ローラ10の回転によって、給紙ローラ10と分離パッド11との間に挟まれたときに、確実に1枚ごとに捌かれて給紙される。給紙された用紙3は、給紙ローラ10とピンチローラ13との間を通り、紙粉取りローラ8によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ14に搬送される。
レジストローラ14は、1対のローラから構成され、用紙3を、レジスト後に、後述する感光体29と転写ローラ32との間であって、感光体29上のトナー像を用紙3に転写する転写位置に搬送する。
画像形成部5は、スキャナ部19、プロセスカートリッジ20、定着器21などを備えている。
スキャナ部19は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー22、fθレンズ23、反射鏡24、レンズ25および反射鏡26などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー22で偏向されて、fθレンズ23を通過した後、反射鏡24によって光路が折り返され、さらにレンズ25を通過した後、反射鏡26によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ20の後述する感光体29のドラム本体34の表面上に照射される。
プロセスカートリッジ20は、スキャナ部19の下方において、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。このプロセスカートリッジ20は、筐体として、上フレーム27と、上フレーム27と別体に形成されて、上フレーム27と組み合わされる下フレーム28とを備えている。また、プロセスカートリッジ20は、図6に示すように、筐体内に、感光体29、帯電器としてのスコロトロン型帯電器30(以下、単に帯電器30ともいう)、現像カートリッジ31、転写ローラ32、およびクリーニングブラシ33を備えている。
感光体29は、円筒形状をなし、最表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成されるドラム本体34と、このドラム本体34の軸心において、ドラム本体34の長手方向に沿って延びる金属製のドラム軸35とを備えている。ドラム軸35が上フレーム27に支持され、このドラム軸35に対してドラム本体34が回転自在に支持されることにより、感光体29は、上フレーム27において、ドラム軸35を中心に回転自在に設けられている。
スコロトロン型帯電器30は、上フレーム27に支持されており、感光体29の後側斜め上方において、感光体29と接触しないように所定間隔を隔てて、感光体29と対向配置されている。このスコロトロン型帯電器30は、放電ワイヤ37と、感光体29の軸方向に所定間隔を隔てて対向配置された対向電極38a、38bと、放電ワイヤ37と感光体29との間に設けられ、放電ワイヤ37から感光体29への放電量を制御するためのグリッド電極38fとを備えている。このスコロトロン型帯電器30では、グリッド電極38f及対向電極38a、38bにバイアス電圧を印加すると同時に、放電ワイヤ37に高電圧を印加して、放電ワイヤ37をコロナ放電させることにより、感光体29の表面を一様に正極性に帯電させることができる。放電ワイヤ37が特許請求の範囲でいうワイヤに相当する。
なお、このスコロトロン型帯電器30には、放電ワイヤ37をクリーニングするための後述するワイパ36が、放電ワイヤ37を挟持するように設けられている。
現像カートリッジ31は、後側が解放されるボックス状に形成され、下フレーム28に対して着脱自在に装着されている。この現像カートリッジ31内には、トナー収容室39、供給ローラ40、現像ローラ41および層厚規制ブレード42が設けられている。
トナー収容室39は、仕切板43によって仕切られる現像カートリッジ31の前側の内部空間として形成されている。トナー収容室39内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などによって共重合させることにより得られる重合トナーが用いられている。このような重合トナーは、略球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像形成を達成することができる。
なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合され、また、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。トナーの平均粒径は、約6〜10μmである。
また、トナー収容室39内には、アジテータ44が設けられている。トナー収容室39内のトナーは、アジテータ44により攪拌されて、仕切板43の下方において前後方向に連通する開口部45から供給ローラ40に向かって放出される。
供給ローラ40は、開口部45の後側に配置されて、現像カートリッジ31に回転可能に支持されている。この供給ローラ40は、金属製のローラ軸を、導電性の発泡材料からなるローラで被覆することにより構成されている。この供給ローラ40は、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
現像ローラ41は、供給ローラ40の後側において、供給ローラ40と互いに圧縮されるように接触した状態で、現像カートリッジ31に回転可能に支持されている。また、現像ローラ41は、現像カートリッジ31が下フレーム28に装着された状態で、感光体29に対向して接触する。この現像ローラ41は、金属製のローラ軸96を、導電性のゴム材料からなるローラで被覆することにより構成されている。ローラ軸96は、現像カートリッジ31の後端部において、その両端部が現像カートリッジ31の側面から前後方向と直交する幅方向外方に突出している(図3および図4参照)。現像ローラ41のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。現像ローラ41には、現像時に現像バイアスが印加される。また、現像ローラ41は、図示しないモータからの動力の入力により、供給ローラ40と同じ方向に回転駆動される。
層厚規制ブレード42は、金属の板ばね材からなるブレード本体46の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部47を備えている。この層厚規制ブレード42は、現像ローラ41の上方において現像カートリッジ31に支持されて、押圧部47がブレード本体46の弾性力によって現像ローラ41上に圧接されている。
開口部45から放出されたトナーは、供給ローラ40の回転により、現像ローラ41に供給され、このとき、供給ローラ40と現像ローラ41との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ41上に供給されたトナーは、現像ローラ41の回転に伴って、層厚規制ブレード42の押圧部47と現像ローラ41との間に進入し、ここでさらに帯電され、一定厚さの薄層として現像ローラ41上に担持される。
転写ローラ32は、下フレーム28に回転自在に支持されており、上フレーム27と下フレーム28とが組み合わされた状態において、感光体29と上下方向において対向して接触し、感光体29との間にニップを形成するように配置されている。この転写ローラ32は、金属製のローラ軸108を、導電性のゴム材料からなるローラで被覆することにより構成されている。転写ローラ32には、転写時に転写バイアスが印加される。また、転写ローラ32は、図示しないモータからの動力の入力により、感光体29と反対方向に回転駆動される。
クリーニングブラシ33は、下フレーム28に取り付けられており、上フレーム27と下フレーム28とが組み合わされた状態において、感光体29の後側において、感光体29と対向して接触するように配置されている。
感光体29の表面は、その感光体29の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器30により一様に正帯電された後、スキャナ部19からのレーザビームの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ41の回転により、現像ローラ41上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体29に対向して接触するときに、感光体29の表面上に形成されている静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体29の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光体29の静電潜像は、可視像化され、感光体29の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光体29の表面上に担持されたトナー像は、図1に示すように、レジストローラ14によって搬送されてくる用紙3が、感光体29と転写ローラ32との間の転写位置を通る間に、転写ローラ32に印加される転写バイアスによって、用紙3に転写される。トナー像が転写された用紙3は、定着器21に搬送される。
なお、転写後に感光体29上に残存する転写残トナーは、現像ローラ41に回収される。また、転写後に感光体29上に付着する用紙3からの紙粉は、クリーニングブラシ33によって回収される。
定着器21は、プロセスカートリッジ20の後側に設けられ、定着フレーム48と、その定着フレーム48内に、加熱ローラ49および加圧ローラ50とを備えている。
加熱ローラ49は、表面がフッ素樹脂によってコーティングされた金属管と、その金属管内に加熱のためのハロゲンランプとを備え、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
加圧ローラ50は、加熱ローラ49の下方において、加熱ローラ49を押圧するように対向配置されている。この加圧ローラ50は、金属製のローラ軸を、ゴム材料からなるローラで被覆することにより構成されており、加熱ローラ49の回転駆動に従って従動される。
定着器21では、転写位置において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ49と加圧ローラ50との間を通過する間に熱定着させる。トナーが定着した用紙3は、本体ケーシング2の上面に向かって上下方向に延びた排紙パス51に搬送される。排紙パス51に搬送された用紙3は、その上側に設けられる排紙ローラ52によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ53上に排紙される。
2.プロセスカートリッジの構成
(フレーム構成)
図3に示すように、プロセスカートリッジ20に設けられた上フレーム27は、左側壁54、右側壁55および上壁56を一体的に備えている。
左側壁54は、図3、図4に示すように、ドラム本体34と前後方向と直交する幅方向一方側(以下、この幅方向一方側を左側、幅方向他方側を右側とする。)から対向する左下側板部57と、左下側板部57の上端縁から右側に向かって延び、ドラム本体34に装着されるギア部材(図示略)を上側から被覆する延設板部58と、延設板部58の右側端縁から上方に延びた左上側板部59とを備えている。
左下側板部57には、このドラム軸35を支持する軸受部材66が嵌め込まれており、軸受部材66に形成された図示しない孔にドラム軸35が挿通されている。
左上側板部59には、図4に示すように、その前側に、スコロトロン型帯電器30の放電ワイヤ37への給電のための第1端子61が設けられており、その後側には、スコロトロン型帯電器30のグリッド電極38f及び対向電極38a、38bへの給電のための第2端子62が設けられている。また、左上側板部59の上端縁は、前後方向において、略水平に延びた水平部分と、この水平部分の後端から、斜め下方に向けて延びた傾斜部分とで形成されている。
右側壁55は、図3に示すように、平板状に形成され、ドラム本体34と右側から対向している。右側壁55の上端縁は、左上側板部59の上端縁に対応して、前後方向において、略水平に延び、左上側板部59の上端縁の水平部分と互いに対向する水平部分と、この水平部分の後端から、斜め下方に向けて延び、左上側板部59の上端縁の傾斜部分と互いに対向する傾斜部分とで形成されている。また、右側壁55には、軸受部材67が嵌め込まれており、この軸受部材67に形成された図示しない孔にドラム軸35が挿通されている。
上述したように、左右に配置されている各軸受部材66,67を介して、感光体29のドラム軸35が支持されており、ドラム軸35の両端部は、各軸受部材66,67から左右方向外方に突出し、その両端部には、止め部材78が外嵌されている。左側の軸受部材66から突出したドラム軸35の端部には、プロセスカートリッジ20が本体ケーシング2に装着された状態で、ドラム軸35を接地するための本体ケーシング2に設けられる図示しないアースが接続される。
また、ドラム軸35は、各軸受部材66,67の間において、ドラム本体34を相対回転可能に支持している。ドラム本体34の軸方向左側端部にはギア部材(図示略)が装着されており、このギア部材に対し図示しないメインモータからの動力を伝達されることによりドラム本体34(図1、図2参照)が回転するように構成されている。
また、上壁56は、図3に示すように、上水平部64および上傾斜部65を備えている。上水平部64は、左上側板部59の上端縁の水平部分と右側壁55の上端縁の水平部分との間に架設されている。
上水平部64は、感光体29の上方に配置されている。また、この上水平部64には、スキャナ部19からの高速走査されるレーザビームを入射させるためのレーザ入射窓127が、平面視において略矩形状に開口されている。
上傾斜部65は、左上側板部59の上端縁の傾斜部分と右側壁55の上端縁の傾斜部分との間に架設されている。この上傾斜部65は、前後方向において上水平部64と所定間隔を隔てて、感光体29の後側斜め上方に配置されている。この上傾斜部65には、後述するスコロトロン型帯電器30が設けられている(図6参照)。図5に示すように、放電ワイヤ37は、上傾斜部65において、左上側板部59と右側壁55の間に張設されており、また、対向電極38a、38b、及びグリッド電極38fは、上傾斜部65において、左上側板部59と右側壁55との間に架設されている。
図5に示すように、放電ワイヤ37は、上フレーム27に一端が係止され、他端が付勢手段としてのねじりコイルばね121により引っ張られる構成をなしており、適度な張力にて架設されている。上フレーム27には、放電ワイヤ37を支持する一対の支持壁27a、27bが設けられており、この一対の支持壁27a、27bによって支持される位置が支持位置P2,P3とされ、長手方向におけるP2,P3の間の領域が架設領域C1(図3も参照)とされている。
また、図3に示すように、下フレーム28は、1対の側壁92が設けられており、図4のように、左側の側壁92には、転写電極113を露出させるための開口部111が形成されている。また、左側の側壁92には、クリーニングブラシ33にクリーニングバイアスを印加するためのクリーニング電極104が設けられている。
(帯電器の構成)
次に、スコロトロン型帯電器30について詳しく説明する。
図6は、図3に示す切断線B−Bにおける断面図を関連部分(仕切部153等)と対応させて示すものである。図7は、帯電器と感光体との関係を説明する説明図である。図8は、対向電極及びグリッド電極を例示する斜視図である。また、図9は、図6の一部を拡大して説明する説明図である。なお、本発明に係る帯電器では、放電ワイヤ37と感光体29とが対向する対向方向D2(図7参照)において、放電ワイヤ37に対して感光体29側を下方とし、それとは反対側を上方する。
図6に示すように、スコロトロン型帯電器30は、感光体29と対向するように配置されており、放電電極に相当する放電ワイヤ37と、放電ワイヤ37と距離を隔てて配置される対向電極38a、38bと、放電ワイヤ37と感光体との間に設けられるグリッド電極38fとを備えた構成をなしている。そして、これら放電ワイヤ37と対向電極38a、38b及びグリッド電極38fとによりコロナ放電を生じさせ、回転する感光体29を帯電させるように構成されている。
対向電極38a、38bは、放電ワイヤ37を挟むように当該放電ワイヤ37における感光体29の回転方向Rの両側に配置されている。放電ワイヤ37に対して感光体29の回転方向上流側に位置するものを特に、上流側対向電極38aといい、回転方向下流側に位置するものを特に下流側対向電極38bという。なお、本実施形態では、これらを単に対向電極38a、対向電極38bとも略称している。
図7に示すように、対向電極38a、38bは、対向方向D2において上方側に向かうにつれ、両対向電極38a、38bの間隔が次第に狭くなるように構成されている。より具体的には、放電ワイヤ37の軸方向と直交する方向でかつ対向方向D2と直交する方向における、内面38i、38jの距離を両対向電極38a、38bの間隔としており、この距離が対向方向D2において上方側に向かうにつれ次第に短くなるように構成されている。なお、対向方向D2は、架設領域C1(図3、図5)における放電ワイヤ37の軸心と感光体の回転中心J(即ちドラム軸35の軸心)とを、それぞれに直交するように結ぶ方向である。
図7に示すように、対向電極38a、38bはそれぞれ、対向方向D2において上端部38d、38eの位置がほぼ同位置とされ、かつ対向方向D2における下端部38m、38nの位置がほぼ同位置とされている。そして、対向方向D2において下端部38m、38nが設けられた下端位置から上端部38d、38eが設けられた上端位置に亘り、両対向電極38a、38bの間隔が次第に狭くなるように構成されている。
図7、図8に示すように、対向電極38a、38bの間隔が次第に狭くなる間隔縮小領域C2の全体に亘り、両対向電極38a、38bの内面38i、38jが共に平面とされている。両対向電極38a、38bは、複数のスリットが形成されてなるグリッド38gを備えた板状のグリッド電極38fからそれぞれ折り曲げられた構成をなしており、対向電極38a、38b共に全体的に平坦に構成されている。図7に示すように、対向電極38a、38bの折り曲げ位置が間隔縮小領域C2の下端位置とされている。
また、図7に示すように、放電ワイヤ37と感光体29の回転中心Jとを結ぶ面D1と、対向電極38a、38bの内面38i、38jとのなす角度θ4、θ5が、対向電極38a、38bにおいて互いに等しくなるように構成されている。ここでの面D1は、架設領域C1(図3、図5参照)における放電ワイヤ37の軸心と、回転中心J(ドラム軸35の軸心)とを結ぶ面である。
また、図7に示すように、感光体29の軸方向における断面(即ち、スコロトロン型帯電器30を、感光体29の軸方向と直交する方向に切断した切断面)において、放電ワイヤ37の放電部37aを通ってグリッド電極38fの内面38kと直交するように引いたグリッド垂線L3と、放電部37aを通って上流側対向電極38aの内面38iと直交するように引いた上流側対向垂線L1とのなす角度を第1角度θ1とし、グリッド垂線L3と、放電部37aを通って下流側対向電極38bの内面38jと直交するように引いた下流側対向垂線L2とのなす角度を第2角度θ2とした場合、第1角度θ1と第2角度θ2とが等しくなるように構成されている。なお、放電ワイヤ37の放電部37aは、放電ワイヤ37における架設領域C1(図3、図5参照)内の架設部分のことである。
また、図8では、対向電極38a、38b及びグリッド電極38fと、放電ワイヤ37(二点鎖線)とを対応させて示しているが、本実施形態では、放電ワイヤ37と各対向電極38a、38bの長手方向とが平行とされており、図7に示すように、放電ワイヤ37と、各対向電極38a、38bとの距離が互いに等しくなるように帯電器30が構成されている。また、帯電器30は、これら距離が、放電ワイヤ37とグリッド電極38fとの距離と等しくなるように構成されている。即ち、図7のように、帯電器30を、感光体29の軸方向と直交する方向に切断した切断面において、上流側対向垂線L1、下流側対向垂線L2、及びグリッド垂線L3の長さが全て等しくなるように構成されている。
このように、対向電極38a、38bの間隔が、感光体29から遠ざかるにつれ次第に狭くなるように構成されていることにより放電が感光体29とは反対側にも及び、放電ワイヤ37の周方向において万遍なく放電が行われることとなる。図10は、このような放電について概念的に説明する説明図であり、放電の際の帯電器30における電界について電気力線Eを用いて概念的に示している。本実施形態の構成では、図10のように、対向電極38a、38bは、上方側に向かうにつれて間隔が次第に狭くなるように構成されており、対向電極38a、38bにおいて放電ワイヤ37から最短距離となる位置(即ち、感光体29の軸方向における断面において、放電ワイヤ37から各対向電極38a、38bに垂線を下ろした位置P1,P2(図7のL1,L2参照))が、放電ワイヤ37の真横位置(即ち、図10において対向方向D2と直交する方向を横方向とした場合の真横位置)よりも感光体29とは反対寄りの位置となるため、放電の際に対向電極38a、38bと放電ワイヤ37との間に構成される電界の電気力線Eは、図10のように感光体29側に偏らずに全体的に分散することとなる。
図7及び図8に示すように、帯電器30は、対向方向D2における対向電極38a、38bにおける上端部38d、38eの間に、当該対向電極38a、38bの外部から空気を導く開口部123(本発明の開口部に相当)が設けられている。一方、対向電極38a、38bの下端部38m、38n間にグリッド電極38fが設けられている。そして、各対向電極38a、38bは、このグリッド電極38fの端部にて折り返された構成をなしており、両対向電極38a、38bは、グリッド電極38fの端部の折り返し位置(即ち下端部38m、38nの位置)から、両対向電極の上端部38d、38eに亘り、両対向電極の間隔が次第に狭くなるように構成されている。そして、両対向電極38a、38bの両上端部38d、38eによって開口部123が構成されている。また、対向電極38a、38bには、切欠きからなる係合部38hが4箇所形成されており、各係合部38hが後述する支持壁163、164に形成された図示しない被係合部と係合することにより支持壁163、164に保持されるようになっている。なお、ここでの保持例はあくまで一例であり、対向電極38a、38bをプロセスカートリッジ20のフレーム(本実施形態では上フレーム27(図9参照))に固定できる構成であれば別の例でもよい。
また、図9に示すように、上フレーム27における開口部123の上方において、上端部38d、38eの間の領域に、開口部123に空気を導くスリット125が形成されており、これら開口部123、スリット125が設けられることにより、後述の帯電器側空間131と対向電極38a、38b及びグリッド電極38fとで区切られる内部空間とで空気が流出入可能となるように連通している。
また、図9に示すように、帯電器30は、感光体29を露光する経路として構成される上述のレーザ入射窓127と、感光体29の回転方向において隣接する構成をなしている。そして、レーザ入射窓127と、帯電器30の内部(対向電極38a、38b及びグリッド電極38fとで区切られる空間)とが、対向電極38bの下方側端部と感光体29との間に構成される隙間129を介して連通している。なお、レーザ入射窓127は特許請求の範囲でいう露光経路部に相当する。対向電極38a、38bは、支持壁163、164に支持されるように配置されており、下流側対向電極38bの外面を支持する支持壁164において、下流側対向電極38bの外面を支持する面164aとは反対側の面164b側がレーザ入射窓127の内面(即ち露光経路部の内面)とされている。
3.空気流路構成
次に、空気の流路について説明する。
なお、図11は、プロセスカートリッジ、及び両フレームの配置を説明する図であり、図12は、プロセスカートリッジ、及び一方のフレームの配置関係を説明する図である。
図9に示すように、帯電器30の周囲には、帯電器側空間131が構成されている。この帯電器側空間131は、図1、図2に示すように、プロセスカートリッジ20を収容するカートリッジ収容部130の内面と帯電器30の外面とによって囲まれる空間として構成されるものである。一方、定着器21側には、定着器側空間141が構成されている。この定着器側空間141は、定着器21の周囲に構成される空間であり、開口部135を介してカートリッジ収容部130と連通する定着器収容部140により構成されている。定着器収容部140は、定着器21の周囲を囲む部分(底部140a(図1)、天井部140b(図2)、側部フレーム172、173(図11参照)によって構成されるものである。
図9に示すように、プロセスカートリッジ20における帯電器30よりも定着器21(図1)側の外面には、開口部135の閉塞面積を大きくする閉塞リブ160が設けられている。閉塞リブ160は、帯電器側空間131と定着器側空間141とを仕切り、かつ定着器側空間141からの空気が帯電器側空間131に流入するのを抑制するように機能する。図1に示すように、開口部135(図2も参照)は、プロセスカートリッジ20の外面によって閉塞される構成をなしており、閉塞リブ160の存在により、開口部135の閉塞面積が大きくされている。図3に示すように、閉塞リブ160は、放電ワイヤ37の長手方向(図3のZ軸方向)に沿って形成されている。そして、閉塞リブ160は、長手方向(Z軸方向)において少なくとも放電ワイヤ37が架設される架設領域C1全体に渡って設けられている。
また、レーザプリンタ1には、図11に示すように、放電ワイヤ37の長手方向両側において、壁状に構成されたフレーム172、173が対向配置されている。そして、図9に示すように、帯電器側空間131は、開口部リブ151、後述する仕切部153、閉塞リブ160、及び帯電器30によって上下前後を囲まれ、放電ワイヤ37の長手方向(Z軸方向(図3))に沿う長手状の空間として構成されており、側部はフレーム172、173によって囲まれる構成をなしている。そして、図12に示すように、一方側のフレーム172には、帯電器側空間131から空気を引き込むファン170が設けられている。ファン170は帯電器側空間131と連通しており、帯電器側空間131の空気を引き込み、対向電極38a、38bの間の空気を引き込むように機能する。他方側のフレーム173では帯電器側空間131は遮蔽されている。
また、図9に示すように、帯電器30には、放電ワイヤ37の長手方向に沿って、対向して配置される一対の支持壁163、164が設けられており、この支持壁163、164の内側を感光体29側から帯電器側空間131側に向けて空気が流れ、さらにその空気が帯電器側空間131内を流れてファン170が設けられる排気孔171にて排出されるようになっている。図9では、対向電極38内から帯電器側空間131へ向かう空気の流れを矢印F1にて概念的に示している。このように空気の流路が構成されることにより、帯電器30内で発生したオゾンがスムーズに除去されるようになっている。また、対向電極38bを支持する支持壁164は、感光体29の回転方向において、ドラム本体34の外周面34aにおける、帯電器30が対向する帯電位置P0と、露光手段による露光位置P1(即ち、レーザビームLBの照射位置)との間に先端部が対向するように配置さている。
帯電器30の内部空間は、帯電器側空間131とは仕切られた空間166とレーザ入射窓127(露光経路部)を介して連通しており、空間166は、図示しない孔或いは隙間を介してレーザプリンタ1の外部と連通している。帯電器側空間131と、空間166とは、長手方向に沿って帯電器側空間131の上方を閉塞するように構成された仕切部153によって仕切られている。
図12に示すように、レーザプリンタ1における一方のフレーム172には、帯電器側空間131から感光体29側に流れた空気をレーザプリンタ1の外部へと排出可能な排出孔171が設けられている。排出孔171は、対向配置されたフレーム172、173のうちのフレーム172のみに形成されており、帯電器側空間131と定着器側空間141の両方と連通している。そして、排出孔171内に設けられたファン170による吸引により帯電器側空間131及び定着器側空間141の両方の空気が排出孔171から排出されるようになっている。
また、図11、図12に示すレーザプリンタ1おいて、排出孔171が設けられていない側(即ち、フレーム173側(図11))には、感光体29(図1等)を駆動する駆動機構が設けられている。また、フレーム173側には、放電ワイヤ37等に電力を供給するための第1端子61、第2端子62が設けられている(図9も参照)。これら第1端子61、第2端子62と電気的に接続するように、フレーム173には、高電圧を印加可能な高圧電源基板(図示略)が取り付けられている。高圧電源基板には、高電圧を印加可能な電源回路(図示略)が設けられており、この電源回路と電気的に接続され、導電性及び弾性を有する線材で形成された複数本の図示しない給電部材が、フレーム173の内面に設けられている。これら給電部材が、プロセスカートリッジ20の装着時に、第1端子61、第2端子62にそれぞれ接触し、各給電部材を介して電源回路の電圧を印加する構成となっている。
4.本実施形態の効果
本実施形態では、図7のように、上方に開口部123が構成されているため対向方向に空気の流れが生じやすく、両対向電極38a、38b間に空気が滞留せずに放電ワイヤ37に汚染が生じにくい構成となっている。さらに、対向方向D2の上方側(感光体29とは反対側)に向かうにつ対向電極38a、38bの間隔が次第に狭くなるように構成されているため、対向電極をそれぞれ平行に構成した場合と比べて放電が放電部37aよりも上方領域C3側に分散しやすい。そのため、対向電極38において放電が行われやすい対象領域が広範囲となり、放電を安定して行うことができる。
また、ファン170による吸引により、対向電極38a、38bの間(帯電器30の内部)の空気をよりスムーズに排気でき、汚染された空気の滞留をより一層抑制して、放電電極37の汚染を効果的に防止できる構成となる。
さらに、図9のように、吸引手段たるファン170の吸引によって対向電極38a、38bの間に生じる感光体29側から開口部123側への空気の流れにより、レーザ入射窓127から隙間129を介して対向電極38a、38bの間の流路へ向かう空気の流れが生じることとなる。その結果、帯電器30にて発生したイオンが隙間129を通って露光位置P1に到達しにくくなり、露光後の再帯電を効果的に防止できる構成となる。
また、図7のように、第1角度θ1と第2角度θ2が等しくなるように構成されているため、上流側対向電極38aと下流側対向電極38bとで均一に放電が生じ、放電があまり偏らないようになっている。
また、放電部37aと、上流側対向電極38a、下流側対向電極38b及びグリッド電極38fの各々の内面38i、38j、38kとの距離が全て等しくなっているため、各内面38i、38j、38kに対してより均一に放電が生じることとなり、各内面38i、38j、38kに対する放電の偏りを効果的に抑制できる。
また、各対向電極38a、38bは、グリッド電極38fの端部にて折り返された構成をなし、対向電極38a、38bは、グリッド電極38fの端部の折り返し位置から、両対向電極38a、38bの上端部38d、38eに亘り、両対向電極38a、38bの間隔が次第に狭くなるように構成されている。そして、両対向電極38a、38bの両上端部38d、38eによって開口部123が構成されている。これにより、製造容易な構成となり、かつ対向電極38a、38bにおける下端部38m、38nの放電が抑制され、かつ上方側に放電が分散しやすいようになっている。
実施形態1の図7では、第1角度θ1と第2角度θ2とが共に等しく、一方、これら第1角度θ1及び第2角度θ2と、上流側対向垂線L1と下流側対向垂線L2とのなす第3角度θ3とが異なる例を示したが、第1角度θ1、第2角度θ2、及び第3角度θ3が共に等しくなるように構成されていてもよい。このように、第1角度θ1、第2角度θ2、及び第3角度θ3が共に等しくなるように構成されていると、放電ワイヤ37の周囲(軸周り)において放電がより均一に行われ、放電の偏りが一層抑制されることとなる。
<実施形態2>
次に、図13を参照して実施形態2について説明する。
図13は、図7を変形した例を示している。
本実施形態でも、実施形態1と同様に、対向電極38a、38bにおいて、感光体29の回転方向Rにおける放電ワイヤ37より上流側を上流側対向電極37a、下流側を下流側対向電極38bとしている。そして、感光体29の軸方向と直交する切断面において放電ワイヤ37の放電部37aを通ってグリッド電極38fの内面38kと直交するように引いたグリッド垂線L3と、放電部37aを通って上流側対向電極38aの内面38iと直交するように引いた上流側対向垂線L1とのなす角度を第1角度θ1とし、他方、グリッド垂線L3と、放電部37aを通って下流側対向電極38bの内面38jと直交するように引いた下流側対向垂線L2とのなす角度を第2角度θ2とした場合に関し、本実施形態では、第1角度θ1よりも第2角度θ2のほうが大きくなるように構成されている。
別の観点から説明すると、図13に示すように、放電ワイヤ37と感光体29の回転中心Jとを結ぶ面D1と、対向電極38a、38bにおける各対向電極の内面38i、38jとのなす角度をそれぞれθ4、θ5とした場合、θ4よりもθ5のほうが大きくなるように構成されている。図13の面D1も、実施形態1と同様に、架設領域C1(図3、図5参照)における放電ワイヤ37の軸心と、回転中心J(ドラム軸35の軸心)とを結ぶ面を示している。
このように構成することにより、下流側対向電極38bの下端部38nを放電ワイヤ37から遠ざけて放電を抑制できる構成となるため、露光経路から隙間を介して空気を引き込みやすい構成となる。また、下流側対向電極38bの下端部38n側がより広がる構成となるため空気が入り込みやすい形状となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、プロセスカートリッジ20に帯電器30が設けられる構成を示したが、画像形成装置においてプロセスカートリッジ以外の部分を本体部分とした場合、本体部分に帯電器が設けられていてもよい。
(2)上記実施形態では、放電電極がワイヤとして構成される例を示したが、放電電極は、先鋭に構成される複数の先鋭部が一体的に形成されてなる金属板であってもよい。例えば、金属板において先鋭部が感光体の軸方向において複数並んで配置され、これら先鋭部と、上記実施形態と同様の対向電極とが対向する構成であってもよい。この場合、先鋭部が放電電極の放電部に相当する。また、この場合、金属板に形成された複数の先鋭部の先端を結ぶ線が対向電極の長手方向及び感光体の軸方向と平行となるように構成できる。
本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図であり、フロントカバーを閉じた状態を示す図 図1に示すレーザプリンタの要部側断面図であり、フロントカバーを開いた状態を示す図 図1に示すプロセスカートリッジの平面図 図1に示すプロセスカートリッジの側面図 上フレームの内部構成を示すものであり、放電ワイヤの懸架構成を例示する斜視図 図3に示す切断線B−Bにおける断面図 帯電器と感光体との関係を説明する説明図 対向電極を例示する斜視図 図6の一部を拡大して説明する説明図 放電の様子を概念的に説明する説明図 プロセスカートリッジ及び両フレームの配置関係を説明する平面図 プロセスカートリッジ及び一方のフレームの配置関係を説明する図 実施形態2の画像形成装置における帯電器と感光体との関係を説明する説明図
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
20…プロセスカートリッジ
29…感光体
30…スコロトロン型帯電器(帯電器)
37…放電ワイヤ(放電電極)
38a…上流側対向電極(対向電極)
38b…下流側対向電極(対向電極)
38d…上流側対向電極の上端部
38e…下流側対向電極の上端部
38f…グリッド電極
38i…上流側対向電極の内面
38j…下流側対向電極の内面
38k…グリッド電極の内面
38m…上流側対向電極の下端部
38n…下流側対向電極の下端部
123…開口部
127…レーザ入射窓(露光経路部)
170…ファン(吸引手段)
D2…対向方向
R…回転方向
θ1…第1角度
θ2…第2角度
θ3…第3角度
L1…上流側対向垂線
L2…下流側対向垂線
L3…グリッド垂線

Claims (6)

  1. 回転する感光体と対向するように配置され、放電電極と、前記放電電極と距離を隔てて配置される対向電極及びグリッド電極と、を有し、コロナ放電を生じさせて、前記感光体を帯電させる帯電器であって、
    前記グリッド電極は、前記放電電極と前記感光体との間に配置され、
    前記対向電極は、前記放電電極を挟むように当該放電電極における前記感光体の回転方向の両側に対向配置され、
    前記放電電極に対して前記感光体とは反対側に開口部が形成されており、
    前記対向電極は全体的に平坦に構成されており、前記グリッド電極の両端に一体形成され、前記グリッド電極の端部にて折り返された構成をなしており、
    前記対向電極は、両対向電極における前記グリッド電極の端部の折り返し位置から、前記対向電極の前記感光体とは逆側の端部に亘り、両対向電極の間隔が次第に狭くなるように構成されており、前記対向電極の前記逆側の両端部によって前記開口部が構成されており、
    外部に配置される吸引手段により、内部の空気が、前記開口部を介して吸引される構成をなし、
    前記対向電極において、前記感光体の回転方向における前記放電電極より上流側を上流側対向電極、下流側を下流側対向電極とし、
    前記感光体の軸方向における断面において、前記放電電極の放電部を通って前記グリッド電極の内面と直交するように引いたグリッド垂線と、前記放電部を通って前記上流側対向電極の内面と直交するように引いた上流側対向垂線とのなす角度を第1角度とし、前記グリッド垂線と、前記放電部を通って前記下流側対向電極の内面と直交するように引いた下流側対向垂線とのなす角度を第2角度とした場合、
    前記第1角度よりも前記第2角度のほうが大きくなるように構成されていることを特徴とする帯電器。
  2. 前記感光体を露光する経路として構成される露光経路部と前記感光体の回転方向において隣接する構成をなし、
    前記対向電極の下方側の端部と前記感光体との間に構成される隙間を介して、前記露光経路部と連通していることを特徴とする請求項に記載の帯電器。
  3. 前記上流側対向垂線、前記下流側対向垂線、及び前記グリッド垂線の長さが等しくなるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の帯電器。
  4. 前記放電電極はワイヤであることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の帯電器。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の帯電器を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の帯電器、若しくは請求項に記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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