JP4370335B2 - Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法 - Google Patents

Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4370335B2
JP4370335B2 JP2007031868A JP2007031868A JP4370335B2 JP 4370335 B2 JP4370335 B2 JP 4370335B2 JP 2007031868 A JP2007031868 A JP 2007031868A JP 2007031868 A JP2007031868 A JP 2007031868A JP 4370335 B2 JP4370335 B2 JP 4370335B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
input
cell group
cell
lsi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007031868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008197883A (ja
Inventor
裕治 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2007031868A priority Critical patent/JP4370335B2/ja
Priority to US12/004,703 priority patent/US8024684B2/en
Publication of JP2008197883A publication Critical patent/JP2008197883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4370335B2 publication Critical patent/JP4370335B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/32Circuit design at the digital level
    • G06F30/33Design verification, e.g. functional simulation or model checking
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2119/00Details relating to the type or aim of the analysis or the optimisation
    • G06F2119/06Power analysis or power optimisation

Description

この発明は、LSIの設計時における消費電力の見積りをおこなうLSI解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、LSI解析装置、およびLSI解析方法に関する。
LSIでは、素子の出力信号が変化したときに電力が消費される。設計段階でLSIの消費電力を見積もるときは、各素子の出力信号がどの程度の頻度で変化するかを見積もり、その値を元に消費電力の見積もり値を決めることになる。
設計段階で見積もる消費電力の値のうち、重要なものとして最大消費電力がある。最大消費電力が求められれば、その値を用いて、電源が十分確保されているか、温度上昇が最大でも動作保証温度の範囲内にとどまるかを検証することが可能になる。
設計段階で最大消費電力を見積もるときは、まず、信号遷移する割合を示す動作率のうち最大の動作率を求め、その値から最大動作電力を見積もる。最大動作率を見積もる手法として、以下の第1の手法と第2の手法が存在する(たとえば、下記非特許文献1を参照。)。
図14は、最大動作率を見積もる第1の手法を示す説明図である。図14において、第1の手法では、(1)まず、LSI1400のフリップフロップ回路(以下、単に「FF」と称す。)の値を設定する。(2)つぎに、設定された値で組み合わせ回路1401のシミュレーションを実行する。(3)そして、組み合わせ回路1401の信号が変化する回数(信号遷移数)を計数する。このあと、FFの設定値を変化させることで、(1)〜(3)を繰り返し実行する。
また、第1の手法をある程度使い、得られた中で最大の動作率を最大動作率候補として保持しておき、つぎに、第2の手法を用いて、最大動作率候補よりも高い動作率を与える入力パターンを求めにいくという手法もある。
図15は、最大動作率を見積もる第2の手法を示す説明図である。図15において、第2の手法では、(1)まず、LSI1400のうち、同時に遷移すると動作率が高くなるような同時遷移候補点(図15中、×印で表示)をいくつか選択する。(2)つぎに、当該同時遷移候補点を同時に遷移させるようなFFの入力値が存在するかどうかを逆算して求める。
(3)そして、同時に遷移させるようなFFの入力値が存在した場合、そのFFの入力値のパターンに対して、信号遷移数を計数して、動作率を計算する。(4)そして、上記(3)で求まった動作率が上記第1の手法で得られた最大動作率候補よりも大きければ、最大動作率候補を今回選ばれた同時遷移候補点に置き換える。
このあと、さまざまな同時遷移候補点を選び出して、(1)〜(4)を繰り返し実行する。これにより、より大きな最大動作率を与えるFFの入力値のパターンを求めていく。このループを十分繰り返した後で、得られている最大動作率候補を最大動作率とみなす。
また、入力制約を表現する回路を、LSIの前に付け加える第3の手法が存在する(たとえば、下記非特許文献2および非特許文献3を参照。)。この第3の手法では、入力制約を表現する回路を生成し、動作率を求めたいLSIの前に結合する。
図16は、第3の手法を適用した第1の手法を示す説明図であり、図17は、第3の手法を適用した第2の手法を示す説明図である。図16では、(1)まず、入力制約表現回路1601の前段のFFの値を設定する。(2)つぎに、設定された値で組み合わせ回路1401のシミュレーションを実行する。このとき、入力制約表現回路1601の出力により、組み合わせ回路1401の前段のFFの値が設定され、その設定値により組み合わせ回路1401の動作がシミュレートされる。(3)そして、組み合わせ回路1401の信号が変化する回数(信号遷移数)を計数する。
このあと、入力制約表現回路1601の前段のFFの設定値を変化させることで、(1)〜(3)を繰り返し実行する。この第3の手法を適用した第1の手法では、入力制約表現回路1601の前段のFFの値を変化させ、組み合わせ回路1401内の信号遷移の数を計数する。
図17では、(1)まず、LSIのうち、同時に遷移すると動作率が高くなるような同時遷移候補点(図15中、×印で表示)をいくつか選択する。(2)つぎに、当該同時遷移候補点を同時に遷移させるような入力制約表現回路1601の前段のFFの入力値が存在するかどうかを逆算して求める。
(3)そして、同時に遷移させるような入力制約表現回路1601の前段のFFの入力値が存在した場合、そのFFの入力値のパターンに対して、信号遷移数を計数して、動作率を計算する。(4)そして、上記(3)で求まった動作率が上記第1の手法で得られた最大動作率候補よりも大きければ、最大動作率候補を今回選ばれた同時遷移候補点に置き換える。
この第3の手法を適用した第2の手法では、組み合わせ回路1401内におけるターゲットとなる回路を遷移させるような入力制約表現回路1601の前段のFFの値のパターンが存在するかどうかをチェックすることになる。
"Analysis of Maximum Switching Activities in Sequential Circuits for Power Supply Integrity Validation", ACM/IEEE International Workshop on Logic and Synthesis 2006. "Symbolic Model Checking using SAT procedures instead of BDDs", DAC1999,pp.317-320 2. "Improved SAT-based Bounded Reachability Analysis" International Conference on VLSI Design 2002, pp.729-734
しかしながら、上述した第1の手法では、FFの値の全パターンに対して信号が変化する数を計数することができれば、その中で得られた動作率のうち最大のものが最大動作率として求まることになる。現実には、n個のFFの値のパターンは2n通り存在することになる。したがって、巨大な数の組み合わせになるため、これをすべて網羅するのは困難である。すなわち、すべて網羅しようとすると、設計負担の増大および設計期間の長期化を招くという問題があった。
また、上述した第2の手法では、現実にはあり得ないパターンに対する動作率を求めている可能性が高くなる。具体的には、LSIにFFがn個あるとき、その値のパターンは、2n通り存在するが、そのすべてが現実に到達可能なパターンというわけではない。
nの値が大きいと2nは巨大な数になるが、実際にありえるパターンはその中のほんの一部という設計が大部分だと考えられる。このため、単純に回路の最大動作率を求めると、現実にはあり得ないパターンに対する動作率を求めている可能性が高くなることとなる。したがって、最大消費電力を真の最大消費電力よりも高く見積もってしまい、動作不良の原因になるという問題があった。
図18は、現実にはあり得ない入力例を示す回路図である。図18において、FF1と入力はインバータINVで反転されているので、FF1とFF2は同じ値をとることはない。しかし、最大動作率を与えるようなパターンを求めると、FF1とFF2が同じ値をとるような場合も試してしまう。
したがって、そのパターンで動作率が最大になっていると、この動作率が最大動作率として決定されてしまうこととなる。これにより、結果的に、真の最大動作率よりも大きな動作率を最大動作率として返すことになる。
また、上述した第3の手法を適用する場合、まず、FFの値にどのような制約があるかを設計者は事前に知る必要があり、この入力制約を求めるのは困難であり、設計負担の増大および設計期間の長期化を招くという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、効率的かつ高精度に最大消費電力を見積もることにより、設計負担の軽減、設計期間の短縮化、および設計品質の向上を図ることができるLSI解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、LSI解析装置、およびLSI解析方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるLSI解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、LSI解析装置、およびLSI解析方法は、組み合わせ回路と当該組み合わせ回路との入出力の値を保持するセル群とを有する解析対象回路の中から、前記組み合わせ回路を抽出し、前記セル群と同一構成となる前段のセル群から、前記組み合わせ回路を複数サイクル直列につなげて、前記セル群と同一構成となる後段のセル群まで接続し、前記解析対象回路への入力制約を表現する入力制約表現回路を出力することを特徴とする。
この発明によれば、既にある解析対象回路のみを用いて入力制約表現回路を自動生成することができる。
また、上記発明において、さらに、前記複数サイクル展開された組み合わせ回路群のうち連結しあう前段の組み合わせ回路と後段の組み合わせ回路との間に、前記入力制約表現回路に入力される入力パターンに基づいて、前記前段の組み合わせ回路から前記後段の組み合わせ回路への入力を前記解析対象回路内の順序回路の初期値の入力と前記前段の組み合わせ回路からの出力とに切り替えるためのセレクタを挿入することとしてもよい。
この発明によれば、入力制約表現回路がnサイクル動作したところで初期状態に相当する値をもてるようにすることができる。
また、上記発明において、前記解析対象回路内の組み合わせ回路の中からクロック制御回路を検出し、検出されたクロック制御回路から前記解析対象回路のセル群まで逆追跡することにより、前記クロック制御回路に信号を供給するセルを前記解析対象回路のセル群の中から特定し、前記後段のセル群のうち特定されたセルと同一のセル(以下、「後段の特定セル」という)から前記前段のセル群まで前記入力制約表現回路を逆追跡することにより、前記後段の特定セルに信号を供給するセルを前記前段のセル群の中から特定し、特定されたセルから前記後段の特定セルまでの信号伝搬経路以外の信号伝搬経路を、前記入力制約表現回路から削除することとしてもよい。
この発明によれば、クロック制御回路に影響を与える回路部分を入力制約表現回路として抽出することができる。
また、上記発明において、前記入力制約表現回路のシミュレーション結果を前記解析対象回路に対して制約された入力パターンとして与えることにより、前記解析対象回路の最大消費電力を算出することとしてもよい。
この発明によれば、現実的な最大消費電力を見積もることができる。
本発明にかかるLSI解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、LSI解析装置、およびLSI解析方法によれば、効率的かつ高精度に最大消費電力を見積もることにより、設計負担の軽減、設計期間の短縮化、および設計品質の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるLSI解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、LSI解析装置、およびLSI解析方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(LSI解析装置のハードウェア構成)
まず、この発明の実施の形態にかかるLSI解析装置のハードウェア構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかるLSI解析装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1において、LSI解析装置100は、コンピュータ本体110と、入力装置120と、出力装置130と、から構成されており、不図示のルータやモデムを介してLAN,WANやインターネットなどのネットワーク140に接続可能である。
コンピュータ本体110は、CPU,メモリ,インターフェースを有する。CPUは、LSI解析装置100の全体の制御を司る。メモリは、ROM,RAM,HD,光ディスク111,フラッシュメモリから構成される。メモリはCPUのワークエリアとして使用される。
また、メモリには各種プログラムが格納されており、CPUからの命令に応じてロードされる。HDおよび光ディスク111はディスクドライブによりデータのリード/ライトが制御される。また、光ディスク111およびフラッシュメモリはコンピュータ本体110に対し着脱自在である。インターフェースは、入力装置120からの入力、出力装置130への出力、ネットワーク140に対する送受信の制御をおこなう。
また、入力装置120としては、キーボード121、マウス122、スキャナ123などがある。キーボード121は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式であってもよい。マウス122は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。スキャナ123は、画像を光学的に読み取る。読み取られた画像は画像データとして取り込まれ、コンピュータ本体110内のメモリに格納される。なお、スキャナ123にOCR機能を持たせてもよい。
また、出力装置130としては、ディスプレイ131、プリンタ132、スピーカ133などがある。ディスプレイ131は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。また、プリンタ132は、画像データや文書データを印刷する。またスピーカ133は、効果音や読み上げ音などの音声を出力する。
図2は、解析対象回路を模式的に示した説明図である。解析対象回路200は、組み合わせ回路202と当該組み合わせ回路202との入出力の値を保持するセル群201とを有する。セル群201を構成するセルは、フリップフロップなどの順序回路素子(図中、「FF」と称す。)により構成されている。具体的には、解析対象回路200は、各FFに保持されている値を組み合わせ回路202に送り込み、次のクロックで組み合わせ回路202から出てきた信号を各FFに記憶する動作を繰り返す同期式回路である。
(LSI解析装置100の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるLSI解析装置100の機能的構成について説明する。図3は、この発明の実施の形態にかかるLSI解析装置100の機能的構成を示すブロック図である。図3において、LSI解析装置100は、抽出部301と、展開部302と、出力部303と、検出部304と、第1の特定部305と、第2の特定部306と、削除部307と、算出部308と、から構成されている。
これら各機能301〜308は、メモリに格納された当該機能に関するプログラムをCPUに実行させることにより、当該機能を実現することができる。また、各機能301〜308からの出力データはメモリに保持される。また、図3中矢印で示した接続先の機能的構成は、接続元の機能からの出力データをメモリから読み込んで、当該機能に関するプログラムをCPUに実行させる。
図3において、まず、抽出部301は、解析対象回路200の中から、組み合わせ回路202を抽出する。具体的には、解析対象回路200の設計データ300から組み合わせ回路202の設計データを抽出する。ここで、解析対象回路200の設計データ300とは、解析対象回路200に関するネットリストであり、このネットリストを参照することで、組み合わせ回路202に相当するネットリストを、組み合わせ回路202の設計データとして抽出する。抽出された設計データは、メモリに保持される。
また、展開部302は、メモリに保持された設計データを読み出して、セル群201と同一構成となる前段のセル群から、抽出部301によって得られた組み合わせ回路202を複数サイクル直列につなげて、セル群201と同一構成となる後段のセル群まで接続する。ここで、展開部302による具体的な展開処理を図を用いて説明する。
図4は、展開部302による展開処理を示す説明図である。図4において、図2に示したセル群201の設計データを複写して、前段のセル群401の設計データと後段のセル群402の設計データを得る。また、組み合わせ回路202の設計データを複写してあらかじめ設定されたサイクル数n(n=2,3,4,…。図4では、n=3)分の組み合わせ回路202の設計データを生成する。
そして、複数の組み合わせ回路202の設計データを前段のセル群401の設計データから直列に接続し、末尾の組み合わせ回路202の設計データの後段に後段のセル群402の設計データを連結する。その結果、解析対象回路200に対する入力制約を表現する回路(以下、「入力制約表現回路」と称す。)400の設計データ310を生成することができる。
また、出力部303は、展開部302によって得られた入力制約表現回路400を出力する。具体的には、入力制約表現回路400の設計データ310をメモリに保持したり、ディスプレイ131に表示したりする。これにより、元の解析対象回路200の設計データ300があれば、設計者が試行錯誤することなく、自動的に入力制約表現回路400を得ることができる。
そして、この入力制約表現回路400の前段のセル群401に入力パターンを与えることにより後段のセル群402に出力される値を、制約された入力パターンとして解析対象回路200のセル群201に与える。これにより、解析対象回路200の組み合わせ回路202のシミュレーションを実行して、遷移するFFを計数して最大動作率を求めることができる。
また、入力制約表現回路400として、組み合わせ回路202をnサイクル展開した回路を使用することによる利点は以下の通りである。仮に最初の入力が到達不能なパターンであっても、途中のサイクルで到達可能なパターンに落ち着くことが期待できる。
たとえば、図18に示したような単純な制約条件の場合は、1サイクル目以後のFF1とFF2の値は必ず別の値になる。したがって、最大動作率として求められた値は、FF1とFF2の値が異なっている場合のみに限られることになる。nサイクル展開した入力制約表現回路400は、厳密な入力制約の表現にはなっていないが、複雑な回路の解析を行わずに入力制約をある程度反映することができるという利点がある。
また、2サイクル以上展開した場合は、nサイクル以内に解析対象回路200の初期状態に到達する可能性がある。この場合、図4に示したような単純な展開を使用している場合、解析対象回路200がその状態(初期状態)になることがあるにもかかわらず、対応するFFの値が存在せず、ありえない組み合わせとして排除されてしまう可能性がある。このような弊害を防止するため、2〜nサイクル動作したところで初期状態に相当する値をもてるようにする。
図5は、初期状態を考慮した入力制約表現回路を示す説明図である。図5において、組み合わせ回路202間にセレクタ502と、セレクタ502の切り替え制御をおこなうセレクタ制御用FF群501とを挿入することで、入力制約表現回路500を得る。
この入力制約表現回路500では、セレクタ制御用FF群501のFFの値が1のとき、セレクタ502は解析対象回路200の初期状態におけるFFの値を後段の組み合わせ回路202に出力する。一方、セレクタ制御用FF群501のFFの値が0のときは、前段の組み合わせ回路202の出力をそのまま後段の組み合わせ回路202に受け渡す。
そして、この入力制約表現回路500の前段のセル群401およびセレクタ制御用FF群501に入力パターンを与えることにより後段のセル群402に出力される値を、制約された入力パターンとして解析対象回路200のセル群201に与える。これにより、解析対象回路200の組み合わせ回路202のシミュレーションを実行して、遷移するFFを計数して最大動作率を求めることができる。
また、検出部304は、解析対象回路200内の組み合わせ回路202の中からクロック制御回路を検出する。解析対象回路200の中には、クロック制御回路が存在する。このクロック制御回路によってクロックが止まると、広範囲の回路が一度に動作をやめるため、動作率に対する影響が非常に大きい。
したがって、クロック制御回路のうちクロックが停止する可能性がある回路の動作パターンを把握できれば、その他の部分の影響は相対的に小さいため、解析対象回路200全体の動作率を効率よく見積もることが可能になる。このため検出部304では、具体的には、解析対象回路200のクロックツリーを設計者が指定する。
図6は、解析対象回路200のクロックツリーを示す説明図である。図6において、バッファBやインバータINV以外のセル(符号601〜603)がクロックツリー600内にあれば、当該セルの設計データを、分周FF制御回路601、分周FF制御回路601により制御される分周FF602やクロックゲート603などのクロック制御回路の設計データとして検出する。なお、クロックゲート603とは、イネーブル信号がアサートされている期間クロックのスイッチングを停止するバッファである。検出されたクロック制御回路の設計データはメモリに保持される。
また、第1の特定部305は、検出部304によって検出されたクロック制御回路から解析対象回路200のセル群201まで逆追跡することにより、クロック制御回路に信号を供給するセルを解析対象回路200のセル群201の中から特定する。ここで、第1の特定部305による具体的な特定処理を図を用いて説明する。
図7は、第1の特定部305による特定処理を示す説明図である。図7中、×印は、検出部304によって検出されたクロック制御回路の入力端子である。この入力端子から信号線を逆追跡することにより、クロック制御回路に信号を供給するセルを解析対象回路200のセル群201の中から特定することができる。図7中、符号210は、特定されたセルの集合である。また、符号211は、特定されなかったセルの集合である。
また、図3において、第2の特定部306は、後段のセル群402のうち第1の特定部305によって特定されたセルと同一のセル(以下、「後段の特定セル」という)から前段のセル群401まで入力制約表現回路400,500を逆追跡することにより、後段の特定セルに信号を供給するセルを前段のセル群401の中から特定する。ここで、第2の特定部306による具体的な特定処理を図を用いて説明する。
図8は、第2の特定部306による特定処理を示す説明図である。図8において、後段のセル群402は、解析対象回路200のセル群201と同一構成であるため、解析対象回路200のセル群201内のセル集合210は後段のセル群402のセル集合420と対応し、解析対象回路200のセル群201内のセル集合211は後段のセル群402のセル集合421と対応する。
入力制約表現回路400では、このセル集合420の各セルから信号線を逆追跡することにより、セル集合420の各セルに信号を供給するセルを前段のセル群401の中から特定することができる。図8中、符号410は、特定されたセルの集合である。この特定されたセルを「前段の特定セル」と称す。また、符号411は、特定されなかったセルの集合である。
また、図3において、削除部307は、第2の特定部306によって特定されたセルから後段の特定セルまでの信号伝搬経路を、入力制約表現回路400,500から削除する。ここで、削除部307による具体的な削除処理を図を用いて説明する。
図9は、削除部307による削除処理を示す説明図である。削除部307では、第2の特定部306による逆追跡により前段の特定セルの集合410から後段の特定セルの集合420までの信号伝搬経路となる入力制約表現回路901以外の回路902は、解析対象回路200のクロック制御回路に影響を及ぼさないこととなる。
したがって、セル集合411からセル集合421までの信号伝搬経路となる回路902を入力制約表現回路400から削除することにより、クロック制御回路に影響を与える入力制約表現回路901を抽出することができる。したがって、組み合わせ回路202の展開により入力制約表現回路400の回路規模が大きくなっても不要部分(回路902)を削除することで、動作率解析の解析速度を向上させることができる。
また、図3において、算出部308は、入力制約表現回路400,500,901に基づいて、解析対象回路200の最大消費電力を算出する。具体的には、入力制約表現回路400の場合、前段のセル群401に入力パターンを与えることにより後段のセル群402に出力される値を、制約された入力パターンとして解析対象回路200のセル群201に与える。
入力制約表現回路500の場合、前段のセル群401およびセレクタ制御用FF群501に入力パターンを与えることにより後段のセル群402に出力される値を、制約された入力パターンとして解析対象回路200のセル群201に与える。
入力制約表現回路901の場合、セル集合410に入力パターンを与えることによりセル集合420に出力される値を、制約された入力パターンとして解析対象回路200のセル群201に与える。
これにより、解析対象回路200の組み合わせ回路202のシミュレーションを実行して、遷移するFFを計数して最大動作率を求める。最大動作率が求まれば、最大消費電力を求めることができる。この算出部308による算出処理は、[背景技術]で示した既存の手法により、実行することができる。
(LSI解析処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その1)について説明する。図10は、この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その1)を示すフローチャートである。このLSI解析処理手順(その1)は、図3に示した抽出部301、展開部302および出力部303を用いて、図4または図5に示した入力制約表現回路を生成する処理手順である。
図10において、まず、組み合わせ回路202を展開するサイクル数nを設定する(ステップS1001)。このサイクル数nは、設計者が指定するか、デフォルトの値を用いる。つぎに、抽出部301により、解析対象回路200の中から組み合わせ回路202を抽出する(ステップS1002)。そして、展開部302により展開処理を実行し(ステップS1003)、出力部303により、展開結果となる入力制約表現回路400,500を出力する(ステップS1004)。
つぎに、この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その2)について説明する。図11は、この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その2)を示すフローチャートである。このLSI解析処理手順(その2)は、図3に示した検出部304、第1の特定部305、第2の特定部306および削除部307を用いて、図4に示した入力制約表現回路400から図9に示した入力制約表現回路901を生成する処理手順である。
図11において、まず、解析対象回路200内のクロックツリー600を指定する(ステップS1101)。そして、検出部304により、指定されたクロックツリー600を参照して、解析対象回路200の中からクロック制御回路を検出する(ステップS1102)。そして、第1の特定部305により、解析対象回路200の逆追跡処理(第1の特定部305による特定処理)を実行し(ステップS1103)、そのあと、入力制約表現回路400の逆追跡処理(第2の特定部306による特定処理)を実行する(ステップS1104)。
このあと、削除部307により、入力制約表現回路400から、クロック制御回路に影響を及ぼさない回路902を削除する(ステップS1105)。これにより、クロック制御回路に影響を与える入力制約表現回路901を抽出することができる。
(逆追跡処理手順)
次に、上述したステップS1103およびステップS1104における逆追跡処理手順について説明する。図12は、ステップS1103およびステップS1104における逆追跡処理手順を示すフローチャートである。
図12において、逆追跡リストL1が空集合であるか否かを判断する(ステップS1201)。逆追跡リストL1とは、逆追跡の開始地点となる端子候補の集合である。L1=Φでない場合(ステップS1201:No)、逆追跡リストL1の中から任意の端子pを選択して、逆追跡リストL1から削除する(ステップS1202)。そして、端子pに探索済みフラグを設定する(ステップS1203)。
つぎに、端子pは入力端子であるか否かを判断する(ステップS1204)。入力端子でない場合(ステップS1204:No)、端子pが信号を供給するセルの入力端子qを探索する(ステップS1205)。そして、探索された入力端子qに探索済みフラグが設定されているか否かをチェックする(ステップS1206)。
探索済みフラグが設定されている場合(ステップS1206:Yes)、ステップS1201に戻る。一方、探索済みフラグが設定されていない場合(ステップS1206:No)、入力端子qを逆追跡リストL1に追加して(ステップS1207)、ステップS1201に戻る。
一方、ステップS1204において、端子pが入力端子である場合(ステップS1204:Yes)、端子pに信号を供給するセルの出力端子(ドライバピン)dを探索する(ステップS1208)。この処理が逆追跡処理となる。そして、探索された出力端子dがFFの出力端子であるか否かを判断する(ステップS1209)。FFの出力端子でない場合(ステップS1209:No)、その出力端子dに探索済みフラグが設定されているか否かをチェックする(ステップS1210)。
探索済みフラグが設定されている場合(ステップS1210:Yes)、ステップS1201に戻る。一方、探索済みフラグが設定されていない場合(ステップS1210:No)、出力端子dを逆追跡リストL1に追加して(ステップS1211)、ステップS1201に戻る。
一方、ステップS1209において、出力端子dがFFの出力端子である場合(ステップS1209:Yes)、出力端子dが出力リストL2にあるか否かを判断する(ステップS1212)。出力リストL2とは、逆追跡結果となる端子の集合である。出力リストL2にすでにある場合(ステップS1212:Yes)、ステップS1201に戻る。
一方、出力リストL2にない場合(ステップS1212:No)、出力端子dに探索済みフラグを設定して出力リストL2に追加する(ステップS1213)。そして、ステップS1201に戻る。
また、ステップS1201において、L1=Φとなった場合(ステップS1201:Yes)、出力リストL2を出力する(ステップS1214)。これにより、一連の逆追跡処理を終了する。
なお、ステップS1103において、この逆追跡処理手順を用いる場合、初期状態において逆追跡リストL1は、ステップS1102で検出されたクロック制御回路の入力端子となる。そして、出力リストL2は、解析対象回路200のセル群201のうちセル集合210の出力端子となる。
また、ステップS1104において、この逆追跡処理手順を用いる場合、初期状態において逆追跡リストL1は、ステップS1103の逆追跡処理によって得られた出力リストL1内の出力端子を持つFFと同一FF(図8に示したセル集合420のFF)の入力端子となる。そして、出力リストL2は、入力制約表現回路400の前段のセル群401のうちセル集合410の出力端子となる。
つぎに、この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その3)について説明する。図13は、この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その3)を示すフローチャートである。
図13において、入力制約表現回路400(500、901でもよい)を読み込み(ステップS1301)、前段のセル群401に入力パターンを与えて、入力制約表現回路400をシミュレートする(ステップS1302)。そして、算出部308により、解析対象回路200の最大消費電力を算出する(ステップS1303)。このあと、算出結果を出力して(ステップS1304)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、nサイクル展開した回路を入力制約表現回路として使用することにより、厳密な入力制約を求める手間をかけることなく、実際にはありえない入力パターンに対する動作率を求めてしまう可能性を減らし、現実的な最大動作率や最大消費電力を見積もることができる。これにより、設計負担の軽減、設計期間の短縮化、および設計品質の向上を図ることができるという効果を奏する。
なお、本実施の形態で説明したLSI解析方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)組み合わせ回路と当該組み合わせ回路との入出力の値を保持するセル群とを有する解析対象回路の中から、前記組み合わせ回路を抽出させる抽出工程と、
前記セル群と同一構成となる前段のセル群から、前記抽出工程によって得られた組み合わせ回路を複数サイクル直列につなげて、前記セル群と同一構成となる後段のセル群まで接続させる展開工程と、
前記展開工程によって得られた、前記解析対象回路への入力制約を表現する入力制約表現回路を出力させる出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするLSI解析プログラム。
(付記2)前記展開工程は、
さらに、前記複数サイクル展開された組み合わせ回路群のうち連結しあう前段の組み合わせ回路と後段の組み合わせ回路との間に、前記入力制約表現回路に入力される入力パターンに基づいて、前記前段の組み合わせ回路から前記後段の組み合わせ回路への入力を前記解析対象回路内の順序回路の初期値の入力と前記前段の組み合わせ回路からの出力とに切り替えるためのセレクタを挿入させることを特徴とする付記1に記載のLSI解析プログラム。
(付記3)前記解析対象回路内の組み合わせ回路の中からクロック制御回路を検出させる検出工程と、
前記検出工程によって検出されたクロック制御回路から前記解析対象回路のセル群まで逆追跡することにより、前記クロック制御回路に信号を供給するセルを前記解析対象回路のセル群の中から特定させる第1の特定工程と、
前記後段のセル群のうち前記第1の特定工程によって特定されたセルと同一のセル(以下、「後段の特定セル」という)から前記前段のセル群まで前記入力制約表現回路を逆追跡することにより、前記後段の特定セルに信号を供給するセルを前記前段のセル群の中から特定させる第2の特定工程と、
前記第2の特定工程によって特定されたセルから前記後段の特定セルまでの信号伝搬経路以外の信号伝搬経路を、前記入力制約表現回路から削除させる削除工程と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1または2に記載のLSI解析プログラム。
(付記4)前記入力制約表現回路のシミュレーション結果を前記解析対象回路に対して制約された入力パターンとして与えることにより、前記解析対象回路の最大消費電力を算出させる算出工程を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載のLSI解析プログラム。
(付記5)付記1〜4に記載のLSI解析プログラムを記録した前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。
(付記6)組み合わせ回路と当該組み合わせ回路との入出力の値を保持するセル群とを有する解析対象回路の中から、前記組み合わせ回路を抽出する抽出手段と、
前記セル群と同一構成となる前段のセル群から、前記抽出手段によって得られた組み合わせ回路を複数サイクル直列につなげて、前記セル群と同一構成となる後段のセル群まで接続する展開手段と、
前記展開手段によって得られた、前記解析対象回路への入力制約を表現する入力制約表現回路を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするLSI解析装置。
(付記7)前記展開手段は、
さらに、前記複数サイクル展開された組み合わせ回路群のうち連結しあう前段の組み合わせ回路と後段の組み合わせ回路との間に、前記入力制約表現回路に入力される入力パターンに基づいて、前記前段の組み合わせ回路から前記後段の組み合わせ回路への入力を前記解析対象回路内の順序回路の初期値の入力と前記前段の組み合わせ回路からの出力とに切り替えるためのセレクタを挿入することを特徴とする付記6に記載のLSI解析装置。
(付記8)前記解析対象回路内の組み合わせ回路の中からクロック制御回路を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたクロック制御回路から前記解析対象回路のセル群まで逆追跡することにより、前記クロック制御回路に信号を供給するセルを前記解析対象回路のセル群の中から特定する第1の特定手段と、
前記後段のセル群のうち前記第1の特定手段によって特定されたセルと同一のセル(以下、「後段の特定セル」という)から前記前段のセル群まで前記入力制約表現回路を逆追跡することにより、前記後段の特定セルに信号を供給するセルを前記前段のセル群の中から特定する第2の特定手段と、
前記第2の特定手段によって特定されたセルから前記後段の特定セルまでの信号伝搬経路以外の信号伝搬経路を、前記入力制約表現回路から削除する削除手段と、
を備えることを特徴とする付記6または7に記載のLSI解析装置。
(付記9)前記入力制約表現回路のシミュレーション結果を前記解析対象回路に対して制約された入力パターンとして与えることにより、前記解析対象回路の最大消費電力を算出させる算出手段を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記6〜8のいずれか一つに記載のLSI解析装置。
(付記10)抽出手段と展開手段と出力手段とを備えるコンピュータが、
前記抽出手段により、組み合わせ回路と当該組み合わせ回路との入出力の値を保持するセル群とを有する解析対象回路の中から、前記組み合わせ回路を抽出する抽出工程と、
前記展開手段により、前記セル群と同一構成となる前段のセル群から、前記抽出工程によって得られた組み合わせ回路を複数サイクル直列につなげて、前記セル群と同一構成となる後段のセル群まで接続する展開工程と、
前記出力手段により、前記展開工程によって得られた、前記解析対象回路への入力制約を表現する入力制約表現回路を出力する出力工程と、
を含んだことを特徴とするLSI解析方法。
(付記11)前記展開工程は、
さらに、前記複数サイクル展開された組み合わせ回路群のうち連結しあう前段の組み合わせ回路と後段の組み合わせ回路との間に、前記入力制約表現回路に入力される入力パターンに基づいて、前記前段の組み合わせ回路から前記後段の組み合わせ回路への入力を前記解析対象回路内の順序回路の初期値の入力と前記前段の組み合わせ回路からの出力とに切り替えるためのセレクタを挿入することを特徴とする付記10に記載のLSI解析方法。
(付記12)前記解析対象回路内の組み合わせ回路の中からクロック制御回路を検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出されたクロック制御回路から前記解析対象回路のセル群まで逆追跡することにより、前記クロック制御回路に信号を供給するセルを前記解析対象回路のセル群の中から特定する第1の特定工程と、
前記後段のセル群のうち前記第1の特定工程によって特定されたセルと同一のセル(以下、「後段の特定セル」という)から前記前段のセル群まで前記入力制約表現回路を逆追跡することにより、前記後段の特定セルに信号を供給するセルを前記前段のセル群の中から特定する第2の特定工程と、
前記第2の特定工程によって特定されたセルから前記後段の特定セルまでの信号伝搬経路以外の信号伝搬経路を、前記入力制約表現回路から削除する削除工程と、
を含んだことを特徴とする付記10または11に記載のLSI解析方法。
(付記13)前記入力制約表現回路前記入力制約表現回路に入力される入力パターンに基づいて、前記解析対象回路の最大消費電力を算出させる算出工程を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記10〜12のいずれか一つに記載のLSI解析方法。
以上のように、本発明にかかるLSI解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、LSI解析装置、およびLSI解析方法は、たとえば、CMOS LSIに有用である。
この発明の実施の形態にかかるLSI解析装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 解析対象回路を模式的に示した説明図である。 この発明の実施の形態にかかるLSI解析装置の機能的構成を示すブロック図である。 展開部による展開処理を示す説明図である。 初期状態を考慮した入力制約表現回路を示す説明図である。 解析対象回路のクロックツリーを示す説明図である。 第1の特定部による特定処理を示す説明図である。 第2の特定部による特定処理を示す説明図である。 削除部による削除処理を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その1)を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その2)を示すフローチャートである。 ステップS1103およびステップS1104における逆追跡処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態にかかるLSI解析処理手順(その3)を示すフローチャートである。 最大動作率を見積もる第1の手法を示す説明図である。 最大動作率を見積もる第2の手法を示す説明図である。 第3の手法を適用した第1の手法を示す説明図である。 第3の手法を適用した第2の手法を示す説明図である。 現実にはあり得ない入力例を示す回路図である。
100 LSI解析装置
200 解析対象回路
201 セル群
202 組み合わせ回路
301 抽出部
302 展開部
303 出力部
304 検出部
305 第1の特定部
306 第2の特定部
307 削除部
308 算出部
400,500,901 入力制約表現回路

Claims (7)

  1. 組み合わせ回路と当該組み合わせ回路との入出力の値を保持するセル群とを有する解析対象回路の中から、前記組み合わせ回路を抽出させる抽出工程と、
    前記セル群と同一構成となる前段のセル群から、前記抽出工程によって得られた組み合わせ回路を複数サイクル直列につなげて、前記セル群と同一構成となる後段のセル群まで接続させる展開工程と、
    前記展開工程によって得られた前記解析対象回路への入力制約を表現する入力制約表現回路を出力させる出力工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするLSI解析プログラム。
  2. 前記展開工程は、
    さらに、前記複数サイクル展開された組み合わせ回路群のうち連結しあう前段の組み合わせ回路と後段の組み合わせ回路との間に、前記入力制約表現回路に入力される入力パターンに基づいて、前記前段の組み合わせ回路から前記後段の組み合わせ回路への入力を前記解析対象回路内の順序回路の初期値の入力と前記前段の組み合わせ回路からの出力とに切り替えるためのセレクタを挿入させることを特徴とする請求項1に記載のLSI解析プログラム。
  3. 前記解析対象回路内の組み合わせ回路の中からクロック制御回路を検出させる検出工程と、
    前記検出工程によって検出されたクロック制御回路から前記解析対象回路のセル群まで逆追跡することにより、前記クロック制御回路に信号を供給するセルを前記解析対象回路のセル群の中から特定させる第1の特定工程と、
    前記後段のセル群のうち前記第1の特定工程によって特定されたセルと同一のセル(以下、「後段の特定セル」という)から前記前段のセル群まで前記入力制約表現回路を逆追跡することにより、前記後段の特定セルに信号を供給するセルを前記前段のセル群の中から特定させる第2の特定工程と、
    前記第2の特定工程によって特定されたセルから前記後段の特定セルまでの信号伝搬経路以外の信号伝搬経路を、前記入力制約表現回路から削除させる削除工程と、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1または2に記載のLSI解析プログラム。
  4. 前記入力制約表現回路のシミュレーション結果を前記解析対象回路に対して制約された入力パターンとして与えることにより、前記解析対象回路の最大消費電力を算出させる算出工程を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のLSI解析プログラム。
  5. 請求項1〜4に記載のLSI解析プログラムを記録した前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。
  6. 組み合わせ回路と当該組み合わせ回路との入出力の値を保持するセル群とを有する解析対象回路の中から、前記組み合わせ回路を抽出する抽出手段と、
    前記セル群と同一構成となる前段のセル群から、前記抽出手段によって得られた組み合わせ回路を複数サイクル直列につなげて、前記セル群と同一構成となる後段のセル群まで接続する展開手段と、
    前記展開手段によって得られた前記解析対象回路への入力制約を表現する入力制約表現回路を出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするLSI解析装置。
  7. 抽出手段と展開手段と出力手段とを備えるコンピュータが、
    前記抽出手段により、組み合わせ回路と当該組み合わせ回路との入出力の値を保持するセル群とを有する解析対象回路の中から、前記組み合わせ回路を抽出する抽出工程と、
    前記展開手段により、前記セル群と同一構成となる前段のセル群から、前記抽出工程によって得られた組み合わせ回路を複数サイクル直列につなげて、前記セル群と同一構成となる後段のセル群まで接続する展開工程と、
    前記出力手段により、前記展開工程によって得られた前記解析対象回路への入力制約を表現する入力制約表現回路を出力する出力工程と、
    を実行することを特徴とするLSI解析方法。
JP2007031868A 2007-02-13 2007-02-13 Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法 Expired - Fee Related JP4370335B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007031868A JP4370335B2 (ja) 2007-02-13 2007-02-13 Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法
US12/004,703 US8024684B2 (en) 2007-02-13 2007-12-21 Apparatus, method, and computer product for estimating power consumption of LSI

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007031868A JP4370335B2 (ja) 2007-02-13 2007-02-13 Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008197883A JP2008197883A (ja) 2008-08-28
JP4370335B2 true JP4370335B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=39686942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007031868A Expired - Fee Related JP4370335B2 (ja) 2007-02-13 2007-02-13 Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8024684B2 (ja)
JP (1) JP4370335B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8074195B2 (en) * 2008-06-27 2011-12-06 Freescale Semiconductor, Inc. System and method for evaluating a dynamic power consumption of a block
KR101139603B1 (ko) * 2010-08-24 2012-04-27 광운대학교 산학협력단 클럭 게이팅 집적 회로 장치의 소비 전력 예측 방법
JP5939060B2 (ja) * 2012-07-02 2016-06-22 富士通株式会社 回路設計支援プログラム、回路設計支援装置、及び回路設計支援方法
KR20210045544A (ko) 2019-10-16 2021-04-27 삼성전자주식회사 클럭 사이클에 기반하여 전력을 모니터링하는 동적 전력 모니터, 프로세서, 및 시스템 온 칩

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6195776B1 (en) * 1998-11-02 2001-02-27 Synopsys, Inc. Method and system for transforming scan-based sequential circuits with multiple skewed capture events into combinational circuits for more efficient automatic test pattern generation
JP4428489B2 (ja) * 1999-08-23 2010-03-10 パナソニック株式会社 集積回路装置及びそのテスト方法
US6925590B2 (en) * 2002-04-22 2005-08-02 Broadcom Corporation Scan interface
JP4649356B2 (ja) * 2006-03-30 2011-03-09 富士通株式会社 消費電力算出プログラム、記録媒体、消費電力算出方法、および消費電力算出装置
US7693676B1 (en) * 2006-09-08 2010-04-06 Cadence Design Systems, Inc. Low power scan test for integrated circuits
US20080072112A1 (en) * 2006-09-14 2008-03-20 Texas Instruments Incorporated Sequential Scan Technique Providing Reliable Testing of an Integrated Circuit

Also Published As

Publication number Publication date
US8024684B2 (en) 2011-09-20
US20080195985A1 (en) 2008-08-14
JP2008197883A (ja) 2008-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7162706B2 (en) Method for analyzing and validating clock integration properties in circuit systems
US8627249B1 (en) Method and system for generating design constraints
JP4994393B2 (ja) 単一のマスターモデルから異なる抽象化レベルの複数のモデルを生成するシステムと方法
US20030208730A1 (en) Method for verifying properties of a circuit model
JP4393450B2 (ja) 論理回路モデル変換装置及び論理回路モデル変換プログラム
US7958473B2 (en) Method and computer program for configuring an integrated circuit design for static timing analysis
JPH10187789A (ja) ハードウェア/ソフトウェア協調シミュレーション装置、ハードウェア/ソフトウェア協調シミュレーション方法及びハードウェア/ソフトウェア協調シミュレーションプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体
JPH11328251A (ja) モデル検査のための動作環境を自動的に生成する方法
JP4370335B2 (ja) Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法
US6964027B2 (en) System and method for optimizing exceptions
US8418119B2 (en) Logical circuit netlist reduction and model simplification using simulation results containing symbolic values
JP5040758B2 (ja) シミュレーション装置、シミュレーション方法及びプログラム
JP4200465B2 (ja) 半導体集積回路の設計方法及び設計システム
US10192013B1 (en) Test logic at register transfer level in an integrated circuit design
US10095822B1 (en) Memory built-in self-test logic in an integrated circuit design
JP2003330983A (ja) テスト容易化設計システム、テスト容易化設計方法、プログラムおよび記録媒体
JP4275636B2 (ja) 検証支援装置、検証支援方法、検証支援プログラム、および記録媒体
JP2007272288A (ja) 消費電力算出プログラム、記録媒体、消費電力算出方法、および消費電力算出装置
JP4139236B2 (ja) タイミング解析プログラム
JP4747036B2 (ja) Lsi解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、lsi解析装置、およびlsi解析方法
JP4448048B2 (ja) 構造解析プログラム
JP2010257003A (ja) 論理等価性検証システム、論理等価性検証方法、半導体集積回路の製造方法、制御プログラムおよび可読記憶媒体
JP2010211550A (ja) 回路設計プログラム、回路設計方法および回路設計装置
JP4307169B2 (ja) 遅延検証装置
JP4332680B2 (ja) テスト容易化設計システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees