JP4369603B2 - 金型製造システム - Google Patents

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体と部品を生産するための金型を複数の加工機械により並列的に加工して製造する金型製造システムに関し、一層詳細には、自動車等の機種開発計画、そのCAMデータ、工程情報、加工機械稼働実績情報などの情報をLANを用いて有機的に活用し、金型の製造効率を向上させることを可能とする金型製造システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、金型製造工場ではコンピュータを導入して製造工程や生産管理工程で自動化を図っている。そのうちの代表的なものにDNC(Direct Numerical Control)システムや、工程のスケジューラなどがある。
【0003】
DNCシステムとは、各種CAM(Computer Aided Manufacturing)加工機械の稼働をサポートするための工場内支援システムであり、従来、加工機械の制御装置に対してフロッピーディスク等で送られていたCAMデータを、コンピュータを使って直接オンラインで加工機械の制御装置に転送するようにしたものである。これにより、CAMデータの3次元化によるデータ自身の大容量化に対応することができるとともに、工場全体の効率化に効果を奏している。
【0004】
また、工程のスケジューラとは、工場内の設備を効率的に運営できるように、ガントチャート(生産の計画、管理に用いられる一種の棒グラフであり、横軸に時間をとり、縦軸に設備、人などをとって仕事の流れを把握し易いように表したもの。)などを用いて運用計画をするものである。
【0005】
しかしながら、DNCシステムは主に設計部門が管理し、スケジューラは主に生産管理部門が管理することが多く、それぞれの部門で独立的に運用されていたため、互いの情報を有効に活用できていない。
【0006】
また、スケジューラは運用計画をすることはできても、実際の運用実績を自動的に収集する手段や、加工実績により再計画をする手段や、工数実績を経理部門で利用する手段などはなかった。また、立案した計画を加工現場へ通知するのは、書面によって行われていたので、時間がかかるとともに、通知漏れが発生する可能性もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、金型製造工場で製作する型は、ほとんどはその製品限りの単品であり、同じ加工工程がそのまま別の製品に適用できることは少ない。その結果、図面枚数が多くなり、設計部門、生産管理部門、および加工機械を含む製造現場部門での各部門間において、図面送付や加工指示の管理が混乱し、効率化が阻害されている。
【0008】
また、自動車の部品はサイドパネルアウターやボンネットなど大型のものが多いため、加工工程も多く工程管理が難しい。さらに、部品が納期に入荷されないことや、機械トラブル、図面トラブルなどが発生すると、生産計画をその都度立て直す必要があるため、問題をより複雑にしている。
【0009】
一方、近時、自動車の開発競争は激しさを増し、製品開発サイクルが短縮化する傾向にある。このような状況において、自動車部品の樹脂型、およびプレス型の製作も短納期化、低価格化が重要課題になっている。そこで、加工工程の管理も月次、週次から日次単位の詳細項目を要求されるようになり、計画を人手だけに頼っていたのでは、早晩処理しきれなくなるおそれがある。
【0010】
さらには、付随する問題として、製品の高品位加工化によるCAMデータサイズの増大と、それに伴いコンピュータシステムの処理能力も不足してきている。
【0011】
また、前記の通り、コンピュータシステムを導入して自動化を図ってきたがそれぞれのシステムは各部門ごとに独立的に運用されており、互いの情報を有効に利用できていなかった。従って、例えば設計部門のCAMデータと生産管理部門の加工指示情報の整合がとれていないため、加工現場が混乱するいう事態が発生している。
【0012】
また、加工機械稼働実績や加工現場従業員の工数管理をする方法としては、各自が帳票に記入し自己申告することにより管理しているため、煩雑であるとともに、正確さに欠けるという不具合がある。
【0013】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、金型製造に係る上流工程から下流工程までの全工程において発生する各種データを有機的に統合し、金型製造システムの効率化を可能とする金型製造システムを提供することを目的とする。
【0014】
また、この発明は、金型製造の短納期化(リードタイムの短縮化)およびコストダウンを図ることを可能とする金型製造システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明は、車体と部品を生産するための金型を複数の加工機械で製造する金型製造システムであって、CAMシステムから前記金型を加工する加工データを取り込んで格納する加工データ格納手段と、外部情報に基づいて、前記金型を製造する作業指示情報を含む加工スケジュールを作成して管理するスケジュール作成管理手段と、前記スケジュール作成管理手段から前記加工スケジュールに応じて配信される前記作業指示情報に基づき前記加工データ格納手段から前記加工データを取り込んで前記加工機械を制御するとともに、前記加工機械に関連する情報を前記スケジュール作成管理手段へ送信する加工機械端末とを備えることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、加工機械端末において、スケジュール作成管理手段から加工スケジュールに応じて配信される作業指示情報に基づき加工データ格納手段から加工データを取り込んで加工機械を制御し、前記加工機械に関連する情報をスケジュール作成管理手段へ送信するようにしている。このように、加工機械端末での加工機械の制御が、加工スケジュールを決定するスケジュール作成管理手段からの作業指示情報に基づき行われるようにしているので、効率よく加工機械を制御することができる。また、スケジュール作成管理手段により、各種データが有機的に統合され、金型製造の全工程を効率よく管理することができる。
【0017】
結果として、金型製造の短納期化(リードタイムの短縮化)およびコストダウンを図ることができる。
【0018】
この場合、スケジュール作成管理手段に工数管理手段を接続し、前記スケジュール作成管理手段からの、前記加工機械に関連する情報に基づいて、前記金型製造に係る工数管理を行うようにすることで、金型製造システムのリアルタイムな工数管理が可能となる。
【0019】
ここで、工数管理手段が、入力手段からの作業工数情報を入手し、前記加工機械に関連する情報と併せて工数管理を行うようにすることで、製造に関連する全ての工数を統合して簡単に管理することができる。
【0020】
前記外部情報には、機種計画、出図情報、素材入荷情報、外作入荷情報、部品入荷情報を含ませることで、より緻密な加工スケジュールを前記工数作成管理手段により作成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、この実施の形態に係る金型製造システム10の構成を示している。
【0023】
この金型製造システム10は、自動車の車体や部品を生産するための金型を複数の加工機械で製造する金型製造システムである。
【0024】
金型製造システム10は、基本的には、CAMシステム12、加工データ格納手段としてのDNCサーバシステム14、スケジュール作成管理手段としてのスケジュールシステム20、加工機械端末としての複数のマシンターミナル30を含むマシンターミナルシステム28、工数管理手段としての工数管理システム40、会計サーバ42、およびこれらを互いに信号線を介して接続するLAN(Local Area Network)から成り立っている。
【0025】
なお、金型製造システム10中、マシンターミナルシステム28を除く、CAMシステム12、DNCサーバシステム14、スケジュールシステム20、マシンターミナルシステム28、工数管理システム40、会計サーバ42は、それぞれ1または複数のパーソナルコンピュータにより構成されている。
【0026】
ここで、パーソナルコンピュータは、周知のように、本体部と、この本体部に接続されるディスプレイ部(表示部)と、マウス、キーボード等からなるデータ入力部とから構成されている。本体部には、中央処理装置としてのCPUと、BIOS等が記録されたROMと、OS等のシステムプログラムおよびアプリケーションプログラムが記録された大容量記憶手段としてのハードディスク、ワーク用のRAM(記憶手段)、計時手段としてのタイマ、その他の入出力インタフェースが含まれている。
【0027】
上記の各システム等を相互に接続するLANにはイーサネット(IEEE802.3)を採用している。図1では模式的に、データの流れに従い各システムを矢印で結ぶ線図で表しているが、実際の信号線(送受信線)はこの通りに接続する必要はなく、スター型、バス型、リング型など、どのように接続してもよい。また、イーサネット以外のLANにしてもよいし、電波等を用いた無線式のLANにしてもよい。また、LANは本システム専用に施設したものでなく、他のシステムと共通のものであってもよい。
【0028】
本実施の形態では、特にことわらない限り、データの送受信はすべてこのLAN上のオンラインで行うものとする。
【0029】
以下、各システムについて説明する。
【0030】
CAMシステム12は、より上流のCAD(Computer Aided Design)システムから得られる金型形状等を表すCADデータに基づき、設計者が金型製作用のNCデータを含むCAMデータを作成するシステムであり、作成されたCAMデータは、経路Raを通じてDNCサーバ18へ送信される。このとき、DNCサーバ18に送信され、該DNCサーバ18に格納されるCAMデータには、上記NCデータの他に、型コード、機種コード、製品コード、工程コードからなる登録情報を包含させておく。
【0031】
なお、CADシステムとCAMシステム12とは一体化したシステムとしておくことが可能である。
【0032】
DNCサーバ18では、CAMシステム12からデータが登録(格納)されると、自動的に経路Rbを通じてスケジュールシステム20の工程サーバ26に前記登録情報を転送する。
【0033】
工程サーバ26では、受け取った登録情報を工程サーバ26のもつ加工計画との整合性を確認し必要な処理をする。
【0034】
DNCサーバ18のデータは、バックアップサーバ16に逐次ミラーリング処理をしてバックアップをとっている。DNCサーバ18とバックアップサーバ16は、いわゆるデュアルシステムであり、DNCサーバ18が故障した場合であっても、瞬時に、かつ自動的にバックアップサーバ16に切り換えて処理を移行することができ、加工計画への影響を最小限に抑えることができる。
【0035】
さらに、バックアップサーバ16は、DNCサーバ18内のデータだけでなく、工程サーバ26および工数サーバ38のデータも経路Rbを通じて定期的にバックアップをとるようにしている。前記の通り、イーサネット形式のLANにしていることから、あるサーバは、全てのサーバと通信が可能であり、バックアップをとることができる。
【0036】
DNCサーバ18のCAMデータは、階層単位でフォルダを分類し管理している。フォルダの新規作成、不要なファイルの削除、および空フォルダの自動削除などの管理作業は自動で実施されるようにしている。この機能により、DNCサーバ18は、いわゆるメンテナンスフリーの状態で運用することができるようになった。
【0037】
図2は、DNCサーバ18の処理画面202を示している。前記の通り、DNCサーバ18は、基本的にメンテナンスフリーになっているので通常は該処理画面202を使用することはないが、トラブルが発生した場合の調査に使用する。
【0038】
処理画面202中、上段の登録処理領域60では、CAMシステム12から登録されたCAMデータ(ファイル:図2中、NCSTATファイル参照)を確認できるようになっており、下段の削除処理領域62では、削除されたCAMデータ(ファイル)を確認できるようになっている。
【0039】
また、従来、DNCサーバ18は、モデル加工用、プレス金型加工用、および樹脂金型加工用に分かれていたが、この発明の実施の形態では1つのサーバに集約し管理し易い構成にしている。
【0040】
また、従来のDNCサーバはEWS(Engineering Workstation)上に構築していたが、この発明の実施の形態では、上述したように一般のパーソナルコンピュータを採用し、ダウンサイジング化と汎用化を図っている。
【0041】
次に、スケジュールシステム20について説明する。
【0042】
スケジュールシステム20は、長期スケジューラ22、短期スケジューラ24、および工程サーバ26から構成されており、加工工程を7つの階層に分けて管理している。
【0043】
7つの階層とは、上位階層から順に、機種階層、製品階層、成形工程階層、型階層、金型部品階層、作業工程グループ階層、および作業工程階層であり、各階層ごとにスケジュールシュミレーションや後述する加工機械54への作業割り付けを行う機能を有する。
【0044】
ここで、機種階層とは、生産する自動車の機種名や概略の形状情報(例えば3ドアか4ドア等の情報)のことである。
【0045】
製品階層とは、サイドパネルアウター、ルーフ、ボンネット等のプレス成形部品の種別情報である。
【0046】
成形工程階層とは、ドロー(絞り加工)、トリム(トリミング加工)、ベンド(曲げ加工)等の成形工程の種別情報である。
【0047】
型階層とは、上型、下型等の型の種別情報である。
【0048】
金型部品階層とは、プレートやカム等の金型に用いる部品情報である。
【0049】
作業工程グループ階層とは、加工機械の種別情報である。
【0050】
作業工程階層とは、タップ穴加工、削り加工等の加工作業、およびその段どり作業などの種別情報である。
【0051】
長期スケジューラ22について説明する。長期スケジューラ22は、複数の外部情報53に基づいて、例えば加工開始前6ヶ月〜2週間等の長期間の加工工程を計画するものである。具体的には、車種、仕向地、金型寿命設計に係わる生産台数、製品出荷時期等の機種計画情報44(工場外部からの指示による。)、車体の図面、金型の図面等の出図情報46、素材入荷情報48、外作(外部メーカへの製作依頼分)入荷情報50、および部品入荷情報52等の外部情報53に基づいて、工場の作業量をシュミレーションする。
【0052】
外部情報53中、鋳物等の素材入荷情報48、鋳物の底面加工等の外作入荷情報50、シリンダ、カム、プレート等の部品入荷情報52は資材部門から受け取る情報である。該情報は工程管理者が長期スケジューラ22あるいは工程サーバ26を通じて入力するが、LANシステムに組み込み、自動的に入力できるようにしてもよい。
【0053】
図3は、長期スケジューラ22の操作をする長期スケジューラ画面204である。
【0054】
新たな機種の長期スケジュールを立てようとする際に、似たような機種が既に存在している場合には、機種計画時には、すでに長期スケジューラ202に格納されている標準の工数データベースを適用する。ここで標準工数データベースとは、標準的な、いくつかの機種について過去の実績から得られた見込み工数を記録したものである。新機種である場合も、標準工数データベースから類似機種を選び適用すればよい。ここで、類似機種とは、普通車、小型車、軽自動車、およびワゴン車等の車格の種別や、3ドア車、4ドア車等、車の概略形状の種別が一致するものをいう。
【0055】
長期スケジューラ画面204上の操作は、適用する標準データベース欄64と金型の加工着手予定日・完了予定日欄66にそれぞれ、機種名、各予定日を入力するだけでよい。また、標準データベースの数は1つでもよいし、複数であってもよい。
【0056】
入力の結果、各機種ごとの工程期間を表すチャート領域68と、全機種での作業量積算棒グラフ領域70が表示される。
【0057】
作業量積算棒グラフ領域70は前記7つの階層管理のうち、機種階層、製品階層、成形工程階層、型階層、金型部品階層、および作業工程グループ階層の6つの階層について個別に色別に表示させることができる。このグラフから、どの時期に、どの階層の作業量が大きいのかを知ることができる。
【0058】
そして、作業量が各階層項目の処理能力を超えている場合には、この長期スケジューラ画面204の画面上で、任意の機種を項目計画から外す、又は時期をずらすような再計画作業を瞬時に行うことができる。
【0059】
この機能により、例えば、生産工程の立案の検討の場において何度でも再計画して見せることができるので、長期スケジュールを迅速に決定できるようになる。
【0060】
また、作業量が前記各階層の処理能力を超えている場合に、作業量積算棒グラフ領域70上で、特定作業項目を色分け表示して検討することもできる。
【0061】
そして、例えば処理不可能と判断された作業項目は計画から外し、外作化を検討することができる。
【0062】
処理不可能と判断する作業項目を自動的に選別し、外作化を決定したり、時期をずらすなどにより再計画することもできるが、これらの判断は運営的判断が必要であり、現状では工程管理者等の人間が最終判断をすることにしている。
【0063】
また、前記7つの階層工程のうち、最下層の作業工程階層が長期スケジューラ22の解析項目に入っていないが、これは、長期スケジュールでは、末端の階層まで検討する必要がないからである。自動計画の処理速度上からも、作業工程グループ階層を含み、それより上位の階層だけを処理するようにしている。また、長期スケジュールの段階では作業工程階層の検討に必要な図面が作成されていないため、現実的にも困難である。
【0064】
図3中、作業量積算棒グラフ領域70において太めの実線は、作業処理能力の設定値(作業処理能力ライン)72である。該作業処理能力ライン72は定時刻ライン、残業ライン、および休日出勤ラインなど、工程管理者が自由に、かつ複数本設定することができる。
【0065】
このようにして作成した長期スケジュールは工程サーバ26に保存される。
【0066】
以上説明したように長期スケジューラ22の機能により、長期の工程計画を短時間に計画できるようになるとともに、計画の緻密さも向上する。それに伴い工程管理者(工程計画者)の人数を削減できるという効果もある。
【0067】
次に、短期スケジューラ24の機能について説明する。
【0068】
短期スケジュール機能は、長期スケジューラ22で設定した工程情報に基づいて、前記7つの階層管理のすべての階層について短期(具体的には2週間〜加工日までの期間)のスケジュールを設定する機能をもつ。短期スケジューラ24は長期スケジューラ22と異なり、細かい工程まで緻密に計画する必要があるので、最下層の作業工程階層まで含めて計画できるようにしている。
【0069】
各階層項目の計画は自動的に行われる。例えば、どの時期に、どの作業工程グループを、どの加工機械54で、どの機械オペレータが行うのか等を自動的に設定することができる。また、計画の条件については、予め工程管理者が自由に設定可能である。
【0070】
計画の条件の1つとして、各機械オペレータの技量も数値化し情報として持つようにしているので、マシンターミナル30を通じて加工機械54を担当する各機械オペレータにより処理時間を個別に設定し、精度の高いスケジュールを作成することができる。
【0071】
図4は、約2週間の短期スケジュールによる計画結果を示すガントチャート画面206を示している。このガントチャート画面206から、どの機械マシンターミナル(機械Gr)30が、どの加工機械(機械名)54により金型のどの部分に対してどのような作業(例えば、下型本体に面加工する作業)を何月何日何時から何月何日何時まで行うのかということを一目で把握することができる。すなわち加工機械54の稼働情報(空き状況も含む)を把握することができる。
【0072】
作成した短期スケジュールは工程サーバ26に保存される。
【0073】
なお、ここまで長期スケジューラ22と短期スケジューラ24を加工工程に適用した事例について説明したが、両スケジューラ22、24の適用用途はこれに限定されるものではなく、他の部門、例えば設計部門にもそのまま適用できる。この場合も7つまで階層分けすることができ、設計部門内の各部署階層に適用すればい。
【0074】
次に、工程サーバ26の第1から第4までの4つの機能について説明する。
【0075】
工程サーバ26の第1の機能は、長期スケジューラ22と短期スケジューラ24で設定した工程情報を保存する機能である。
【0076】
また、前記作業工程グループの情報は複数台の長期スケジューラ22、短期スケジューラ24、および加工機械端末としてのマシンターミナル30からアクセスが可能であることから、各端末から個別に編集すると矛盾が生じてしまう可能性がある。この事態を防ぐために1箇所からアクセスされた時点で、その作業工程グループは他の端末での編集を不可能にするロック機能を設けている。
【0077】
次に、工程サーバ26の第2の機能としては、DNCサーバ18とのCAMデータ送受信機能がある。
【0078】
工程サーバ26は、DNCサーバ18から設計部門で作成したCAMデータのうち、加工データ本体(NCデータ)以外の前記登録情報を受け取る。工程サーバ26はこの情報から該当するCAMデータが、前記短期スケジューラ24で計画した工程に整合することを確認する。もし、計画に存在しないCAMデータであるときはDNCサーバ18へ通知する。
【0079】
また、受信期日までに前記登録情報を受信できなかったときは、定期的な自動チェックを実行し、該当する工事を計画から外すようにする。工事を計画から外す手段は前記短期スケジューラ24で行う。
【0080】
次に、工程サーバ26の第3の機能としては、各マシンターミナル30への作業割り付け機能がある。
【0081】
前記短期スケジューラ24にて設定した作業工程指示を経路Rcを通じてマシンターミナルシステム28を構成する各マシンターミナル30へ送信し更新させる。こうして、各マシンターミナル30は常に最新の工程情報を入手することができる。また、作業工程の着手にあたって、注意事項等がある場合も、特記事項として作業工程指示に添付してオンラインで指示が可能である。
【0082】
従来は、各加工機械54への作業指示は紙面を機械オペレータへ送付することによって行われていたが、オンライン化されることにより、確実かつ迅速な指示が可能になった。またペーパレス化も促進された。
【0083】
次に、工程サーバ26の第4の機能としては、各マシンターミナル30から経路Rcを通じての稼働実績情報と工数情報の収集の機能がある。
【0084】
該機能が必要な理由は、実際の加工現場においては、機械の故障、図面トラブル、データトラブル、外作トラブル、および素材トラブルなど様々な突発的理由によりスケジュール通りに加工が進まないことがあるからである。
【0085】
そこで、工程管理者は、工程サーバ26が各マシンターミナル30から受信した稼働実績情報に基づいて、作業工程の追加、削除などを適時再計画することができる。また、ガントチャート上での作業の手動割り付けも可能となった(図4参照)。
【0086】
前記稼働実績情報の中には、臨時的に作業指示を与えた計画外工事や休日等に現場作業者の自主判断等で行った突発工事の実施状況も含まれている。従って、工程管理者は、工程サーバ26と短期スケジューラ24を起動するだけで、その計画者の不在時に行われた突発工事の実施状況も瞬時に把握することができる。
【0087】
また、稼働実績情報からは、機械の稼働工数だけでなく、機械オペレータの作業時間と作業内容をも確認することが可能となり、両者を同時に管理することができる。
【0088】
図5は、稼働実績情報一覧画面208の例を示している。
【0089】
稼働実績情報一覧画面208は、工事番号欄74、機種コード欄76、製品コード欄78、成形工程コード欄80、型コード欄82、金型部品コード欄84、作業工程グループコード欄86、作業工程コード欄88、機械コード欄90、オペレータコード欄92、稼働区分コード欄94、開始時間欄96、終了時間欄98、実績時間欄100からなる。
【0090】
工程サーバ26は、この稼働実績情報を、加工機械54別、機械オペレータ別に集計し、経路Rdを通じて工数管理システム40に送信する。このとき、汎用形式に変換して、一般の表計算ソフトでも利用できるようにして送信している。
【0091】
上述したように、スケジュールシステム20では、設備稼働率の向上と、工程計画者の人数削減が図られる。また突発的なトラブルが発生した場合でも、柔軟に、かつ、迅速に再スケジュールを作成して対応することができる。
【0092】
次に、マシンターミナルシステム28を構成するマシンターミナル30について説明する。
【0093】
従来は各加工機械54群を制御するために、該加工機械54の周辺には生産管理システム、稼働管理用システム、およびDNCシステムが設置されていた。ここでは、これらに代えて各加工機械54ごとにマシンターミナル30を設置している。
【0094】
図6は、マシンターミナル30の外観を示している。マシンターミナル30は設置場所が工場内であることから防塵対策を施した筐体144に収納する構造にしている。該筐体144の画面部分を透明なガラス窓にすることにより、モニタ画面146を視認可能な構造にした。また、キーボードは塵埃に対して弱いため採用せず、入力はすべてマウス148で行うようにしている。文字列の入力が必要な場合も後述するソフトキーボードを用いることで対応し、ハードウェアの故障、操作性の低下を防ぐことができる。
【0095】
さらに、筐体144に収納したことにより、コンピュータの換気条件が悪くなることから、専用に冷却システム150を設けて、コンピュータの熱暴走を防止する対策としている。
【0096】
これらの対策により、マシンターミナル30のハードウェアの信頼性を維持しつつ、操作性の低下も防いでいる。
【0097】
次に、マシンターミナル30が有する第1から第3の3つの機能について説明する。
【0098】
マシンターミナル30の第1の機能としては、作業指示機能がある。
【0099】
図7は、該作業指示機能を説明するためのマシンターミナル画面210を示している。
【0100】
各マシンターミナル30では、スケジュールシステム20を構成する工程サーバ26から経路Rcを通じて送信されてきた作業指示のうち、自ターミナル宛の割り付けである計画工事と、他ターミナル宛のうち自ターミナルの加工機械54でも加工可能な工程グループや、臨時的工事である計画外工事を選択できるようになっている。図8は、計画外工事101が選択されている状態を示している。なお、計画外工事101の表示欄をマウスポインタでクリックすることにより計画工事を選択することができる。
【0101】
マシンターミナル画面210において、作業工程グループ表示領域(作業指示画面)102の「機械」と表示された欄110が各マシンターミナル30のコード(図4の機械名54の欄参照)を示している。この図8においては、他のマシンターミナル30に向けた作業指示もすべて表示させた例を示しているが、通常は自身のマシンターミナル30宛の作業指示だけを選択表示させる。そして、作業工程グループ表示領域102から行おうとする作業工程グループを選択クリックすると、その下層作業である作業工程が作業工程表示領域104に表示される。
【0102】
作業工程表示領域104には、作業工程グループで行う実際の作業工程の名称112、見積工数114、実績工数116、データ118、進捗120の各欄があり、それぞれの情報が表示される。
【0103】
このうち、実績工数116は、実際の加工の際にマシンターミナル30が監視して積算した工数を表示するものである。
【0104】
また、データ118は加工のためにCAMデータが必要か否かを表すものである。つまり、作業工程にはCAMデータを必要としない段取り工程や手作業工程もすべて含まれているのであり、この欄に◎の記号が表示されていない場合には、CAMデータが不要である。◎が表示されている場合は、作業開始時にDNCサーバ18から該当するCAMデータを経路Reを通じて読み出す。
【0105】
また、図示しないが、作業工程に注意事項などがある場合は、その旨を記載した特記事項もスケジュールシステム20から送信されてくるので表示できる。
【0106】
また、実際の加工現場では、前述したように種々のトラブルが発生することがあり、例えば休日のトラブルの場合には、マシンターミナル30を通じて加工機械54を操作する機械オペレータの判断で計画にない工事(突発工事)を行う場合もある。
【0107】
突発工事を行う際は、工事番号欄122に工事番号だけを入力する。このときソフトキーボード画面212(図8参照)を使用する。工事番号だけの入力で、その他の機種124、製品126、成形工程(成形加工)128の各番号および名称(型130、金型部品132、作業工程グループ134)は自動で展開されるようにしているので、入力ミスが回避される。
【0108】
また、工事番号欄122は、加工する金型に書かれているので、その番号をそのまま入力すればよい。
【0109】
以上の計画工事、他ターミナル宛工事、計画外工事101、および突発工事を選択実行すると、その情報は経路Rcを通じ工程サーバ26を介して短期スケジューラ24に送信されるので、短期スケジューラ24では加工実績を常時確認できる。
【0110】
次に、マシンターミナル30の第2の機能としては、DNC制御機能がある。
【0111】
図7、図9および図10を参照して、該DNC制御機能を説明する。
【0112】
DNC制御機能とは、各マシンターミナル30が、DNCサーバ18のCAMデータを読み出し、各マシンターミナル30がもつローカルディスクに保存するとともに、加工機械54の種別に適合したデータに変換した後に、対応する加工機械54に送信する一連の機能のことである。
【0113】
まず、図7に示す作業工程表示領域104で、データ118の欄に◎の記号のある作業工程をマウス148によりクリックして選択する。この選択により、その作業工程で必要なCAMデータの情報がCAMデータ表示領域106に表示されるので、そのデータをクリック選択する。
【0114】
次に、実際に加工するにあたり、単独運転ボタン136または連続運転ボタン138をクリックする。単独運転とは加工するCAMデータが1つの場合であり、連続運転とは複数CAMデータを連続して実行する場合である。
【0115】
該ボタンをクリックすると、図7に示すマシンターミナル画面210上に図9に示すポップアップ画面140が現れるとともに、DNCサーバ18からマシンターミナル30へ経路Reを通じてCAMデータが読み込まれる。さらに、加工機械54の運転を開始させると、マシンターミナル30は読み込んだCAMデータを加工機械54に適合したデータに変換し、変換したデータを加工機械54へ転送する。該データ変換では、連続運転の場合の複数データの統合や、工具単位の区切り位置から再加工できるようにするなどの情報も組み込むようにしてある。
【0116】
なお、通常、各加工機械54は、その製造メーカなどによりデータ形式が異なっている。一方、CAMデータはある所定のデータであるから、各加工機械54に見合った形式に変換する必要が生じる。
【0117】
また、転送中は図10に示すように、ポップアップ画面140’により転送状態を確認することができる。図9、図10中、「Hide−」は、ポップアップ画面140、140’が不要な場合にクリックされる領域である。
【0118】
上記の説明は、CAMデータを作業工程表示領域104から選択して自動呼び出しする方式であるが、DNCサーバデータ表示領域(格納内容表示画面)108(図7参照)から、機械オペレータがDNCサーバ18の中身を調べて、直接的に、CAMデータを呼び出すこともできる。この機能は、前記突発工事では必須の機能である。なお、DNCサーバデータ表示領域108中、上段に記載されている「1−3DK−011−I−001002−n.n」等は、登録情報であるCAMデータのファイル名を表している。この上段に所望のCAMデータが記載されていなかった場合には、ドライブ(A)〜(F)内のCAMデータを調べる。
【0119】
すなわち、DNCサーバデータ表示領域108は汎用のファイル管理ソフト形式になっていて、フォルダ階層から選択できるようになっている。
【0120】
次に、マシンターミナル30の第3の機能としては、稼働管理機能がある。
【0121】
図11、図12を参照してこの稼働管理機能を説明する。
【0122】
マシンターミナル30は、加工機械54の主軸回転信号を取得し判断することにより、常にこの加工機械54の稼働状況を監視している。回転信号の取得は回転数までは必要なく、回転か停止かのオン/オフの情報だけ分かればよい。回転を検出するセンサは電磁検出器やレゾルバなど汎用の回転センサを用いればよい。
【0123】
稼働の処理は、稼働処理(本稼働処理)、準稼働処理、不稼働処理および休憩時間処理に分けられている。
【0124】
各稼働処理区分の識別を図11に基づいて説明する。
【0125】
一定の短い時間T1(例えば、1分程度)未満の主軸回転停止は無視し(稼働とみなし)、稼働時間として識別する(本稼働判断)。加工方法によっては主軸が短時間停止したり、逆転することはあり得るからである。
【0126】
時間T1以上、主軸が停止している場合には、準稼働として識別する(準稼働判断)。
【0127】
さらに、時間T1より長い時間T2以上、主軸が停止している場合には、停止理由を確認するため、停止理由の入力要求画面(稼働状況入力画面)142(図12参照)をマシンターミナル画面210(図7参照)上にポップアップさせて表示する。機械オペレータは、停止の理由を画面上のボタンに記載されている内容から選択クリックし、停止理由をスケジュールシステム20に通知する。
【0128】
さらに、入力要求画面142に対して、機械オペレータの入力応答がなく停止したままで、時間T2より長い時間T3以上停止している場合には不稼働として識別する(図11:不稼働判断)。
【0129】
また、上記準稼働処理中に、休憩時間に入った場合には休憩時間識別処理とするようにしている。
【0130】
なお、上記時間T1、時間T2、時間T3および休憩時間等の時間間隔はスケジュールシステム20で自由に設定できるようにし、弾力的に運用できるようにした。これにより、例えば休憩時間が変わる場合でもすぐに対応できる。
【0131】
入力要求画面142上の準稼働項目中、ワーク段取り302は、被加工物の取り付け段取りを表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0132】
図面検討304は、加工図面の検討を表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0133】
ツール段取り306は、工具の取り付けを表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0134】
データ段取り308は、CAMデータ等の準備を表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0135】
ワーク測定310は、被加工物の形状測定を表す準稼働判断の入力ボタンである。
【0136】
入力要求画面142上の不稼働項目中、計画停止312は、計画通りを表す不稼働判断の入力ボタンである。
【0137】
機械故障314は、加工機械54が故障したことを表す不稼働判断の入力ボタンである。
【0138】
暖機運転316は、加工機械54の暖機を表す不稼働判断の入力ボタンである。
【0139】
クレーン待ち318は、被加工物を搬送するときなどに必要なクレーン待ちを表す不稼働判断の入力ボタンである。
【0140】
本稼働項目中、有人本稼働320は、機械オペレータが付き添って運転している状態を表す本稼働判断の入力ボタンである。
【0141】
無人本稼働322は、無人運転中を表す本稼働判断の入力ボタンである。
【0142】
上記の稼働実績(本稼働実績、準稼働実績、不稼働実績)情報は、マシンターミナル30からリアルタイムでスケジュールシステム20へ送信されるようにしている。
【0143】
そして、スケジュールシステム20の工程サーバ26では、常に全マシンターミナル30から受信する稼働実績情報を監視しており、管理項目に変化が生じたときにはレコードの更新をする。
【0144】
次に、工数管理システム40を、図1に基づいて説明する。
【0145】
工数管理システム40は、工数を3つのデータに分けて管理している。つまり、機械工数、機械オペレータ工数および人の工数(人工数という。)である。
【0146】
機械工数は、上記の通りマシンターミナル30で常時、加工機械54の稼働状態を監視しているので、自動で集計されている。
【0147】
機械オペレータ工数も、上記の通り、マシンターミナル30にて機械工数とともに取得される。しかし、機械オペレータの業務は機械の操作だけではなく、実際には打ち合わせをしていることなどもある。そのような場合には、マシンターミナル30で自動取得することはできないので、別途、機械オペレータがオペレータ工数端末34(図1参照)から直接入力できるようにしてある。
【0148】
人工数とは、機械オペレータ以外の従事者の工数のことである。工場内では機械オペレータだけでなく、手作業仕上げ要員などがいるため、これらの要員も工場の生産管理上、統合して管理できることが望ましい。
【0149】
そこで、これらの要員の工数管理用の入力専用に人工数端末36を設置し、各要因に入力させるようにしたものである。
【0150】
工数管理システム40の第1から第4の4つの機能について説明する。
【0151】
工数管理システム40の第1の機能としては、一括新規ファイル作成機能がある。一括新規ファイル作成機能は新規の作業者を追加登録する際に、別途用意されている管理名簿ファイルに登録をして、新規作業者入力用の表計算ファイルを自動的に作成するようにしたものである。
【0152】
工数管理システム40の第2の機能としては、一括マクロリプレイス機能がある。一括マクロリプレイス機能は工数管理の管理項目の編集などを行う際に、前記管理名簿ファイルを参照し、必要な対象者を自動で判断し更新する機能である。
【0153】
工数管理システム40の第3の機能としては、日時入力チェック機能がある。日時入力チェック機能は人工数端末36とオペレータ工数端末34の入力項目に対して、未入力、又は誤入力を自動で確認しその結果を一覧表示する機能である。
【0154】
工数管理システム40の第4の機能としては、会計出力変換機能がある。会計出力変換機能は集計した各工数は表計算ファイル形式となっているが、そのままでは会計サーバ42が読みとることができないため、会計サーバ42に適合する書式に変換処理する機能である。
【0155】
なお、機械工数、機械オペレータ工数、および人工数はそれぞれデータベースとして集計し、工数サーバ38に保存される。
【0156】
次に、会計サーバ42について説明する。
【0157】
会計サーバ42は総務および経理部門のシステムであり、金型加工の生産現場には直接関係はない。しかし、上記の通り加工機械54、機械オペレータ、人(熟練作業者等)の工数がデータベース化されたことで、総務および経理部門にとっても有益なデータとして利用可能になる。
【0158】
つまり、工数サーバ38から上記工数データを会計サーバ42に読み込み処理することで、従来、人手により集計していたものに比して、正確、かつ、迅速に処理することができるようになる。
【0159】
以上説明したように、上述した実施の形態によれば、金型製造システム10は、複数の加工機械54により、自動車の車体と部品を生産するための金型を加工する際に、スケジュール作成管理手段としてのスケジュールシステム20が、機種計画情報44、出図情報46、素材入荷情報48、外作入荷情報50、部品入荷情報52からなる外部情報に基づいて、金型を製造する作業工程指示情報を含む長期と短期の加工スケジュールを作成する。また、加工データ格納手段としてのDNCサーバ18では、CAMシステム12で作成された金型を加工する加工データを取り込んで格納する。そして、加工機械端末としてのマシンターミナル30において、スケジュールシステム20を構成する工程サーバ26から加工スケジュールに応じて配信される作業工程指示情報に基づきDNCサーバ18から加工データを取り込んで加工機械54を制御し、加工機械54に関連する情報を工程サーバ26に送信するようにしている。
【0160】
この場合、マシンターミナル30において、スケジュールシステム20により作成された加工スケジュールに応じて配信される作業指示情報に基づき、DNCサーバ18からCAMデータを取り込んで加工機械54を制御し、かつ加工機械54に関連する情報をスケジュールシステム20へ送信する。このように、加工機械端末30による加工機械54の加工スケジュールに基づく制御、およびその加工機械54による加工の進行状況等が、スケジュールシステム20により管理されることで、該スケジュールシステム20により金型製造システム10を効率よく管理することができる。
【0161】
したがって、スケジュールシステム20により、金型製造の全工程に係るデータを有機的に統合することが可能となり、結果として、金型製造の短納期化(リードタイムの短縮化)およびコストダウンを図ることができる。
【0162】
この場合、スケジュールシステム20に工数管理手段としての工数管理システム40を接続し、スケジュールシステム20からの、加工機械54に関連する情報に基づいて、金型製造に係る工数管理を行うようにすることで、金型製造システム10のリアルタイムな工数管理が可能となる。
【0163】
ここで、工数管理システム40が、手作業による作業工数情報を人工数端末36から入手し、加工機械54に関連する情報と併せて工数管理を行うようにすることで、製造に関連する全ての工数を統合して簡単に管理することができる。
【0164】
なお、外部情報には、機種計画情報44の他、出図情報46、素材入荷情報48、外作入荷情報50、部品入荷情報52を含ませることで、より緻密な加工スケジュールをスケジュールシステム20により作成することができる。
【0165】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、加工機械端末でのCAMデータに基づく加工機械の制御が、加工スケジュールを決定するスケジュール作成管理手段からの作業指示情報に基づき行われるようにしているので、効率よく加工機械を制御することができるという効果が達成される。
【0166】
また、スケジュール作成管理手段では、加工機械端末から加工機械に関連する情報を取り込んでいるので、金型製造の全工程を効率よく管理することができるという効果が達成される。
【0167】
このようにして、金型製造に係る上流工程から下流工程までの全工程において発生する各種データが有機的に統合され、金型製造システムの効率が向上する。
【0168】
結果として、金型製造の短納期化(リードタイムの短縮化)およびコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る金型製造システムの構成を示すブロック図である。
【図2】DNCサーバの登録画面の説明図である。
【図3】長期スケジューラ画面の説明図である。
【図4】短期スケジューラ画面の説明図である。
【図5】入手した稼働実績情報一覧画面の説明図である。
【図6】マシンターミナルの外観図である。
【図7】マシンターミナル画面の説明図である。
【図8】ソフトキーボード画面の説明図である。
【図9】マシンターミナル画面のデータ転送待ち状態を示す説明図である。
【図10】マシンターミナル画面のデータ転送中状態を示す説明図である。
【図11】加工機械の稼働識別判断基準の時系列図である。
【図12】マシンターミナル画面の稼働入力待ち状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10…金型製造システム 12…CAMシステム
14…DNCサーバシステム 16…バックアップサーバ
18…DNCサーバ 20…スケジュールシステム
22…長期スケジューラ 24…短期スケジューラ
26…工程サーバ 28…マシンターミナルシステム
30…マシンターミナル 34…オペレータ工数端末
36…人工数端末 38…工数サーバ
40…工数管理システム 42…会計サーバ
68…工程期間を表すチャート領域 70…作業量積算棒グラフ領域
102…作業工程グループ表示領域 104…作業工程表示領域
106…CAMデータ表示領域 108…DNCサーバデータ表示領域
122…工事番号欄

Claims (2)

  1. 車体と部品を生産するための金型を複数の加工機械で製造する金型製造システムであって、
    CAMシステムから前記金型を加工する加工データを取り込んで格納する加工データ格納手段と
    記金型を製造する作業指示情報を含む加工スケジュールを作成して管理するスケジュール作成管理手段と、
    前記スケジュール作成管理手段から前記加工スケジュールに応じて配信される前記作業指示情報のうち、ユーザによって選択された作業工程に対応する前記加工データを前記加工データ格納手段から取り込んで前記加工機械を制御するとともに、前記加工機械の稼働実績情報を前記スケジュール作成管理手段へ送信する加工機械端末と、
    前記スケジュール作成管理手段からの、前記加工機械の稼働実績情報に基づいて、前記金型製造に係る工数管理を行う工数管理手段と
    を備えることを特徴とする金型製造システム。
  2. 請求項記載の金型製造システムにおいて、
    前記工数管理手段は、入力手段からの手作業による作業工数情報を入手し、前記加工機械の稼働実績情報に基づく前記金型製造に係る工数と併せて工数管理を行うことを特徴とする金型製造システム。
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