JP4369195B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、コアとカバーとを備えておりこのカバーにディンプルが形成されているゴルフボールに関する。
市販されている一般的なゴルフボールは、コアとカバーとを備えている。カバーの表面には、多数のディンプルが形成されている。ディンプルの役割は、飛行時のゴルフボール周りの空気の流れを乱すことによって乱流剥離を起こさせることにある。乱流剥離によって空気のゴルフボールからの剥離点が後方にシフトし、抗力係数(Cd)が小さくなる。乱流剥離によってバックスピンに起因するゴルフボールの上側と下側とにおける剥離点の差が助長され、ゴルフボールに作用する揚力が高められる。
ゴルフボールに対するゴルファーの最大の要求は、飛行性能である。ゴルファーは、特にドライバーショットでの飛距離を重視する。飛行性能向上が意図されたディンプルの断面形状の改良が、種々提案されている。例えば、シングルラジアスディンプル、ダブルラジアスディンプル、中央が凹陥したディンプル、中央が突出したディンプル等が提案されている。
ディンプルの密度に関する種々の提案が、なされている。特公昭58−50744号公報には、ディンプル相互間のピッチが1.62mm以下であるゴルフボールが開示されている。特開昭62−192181号公報には、平均面積以上の面積を備えた新たなディンプルが形成されえないように、密にディンプルが配置されたゴルフボールが開示されている。特開平4−347177号公報には、極めて密にディンプルが配置されており、所定寸法の長方形が画かれうるランドの数が40ヶ所以下であるゴルフボールが開示されている。これら公知文献に開示されたゴルフボールはいずれもディンプルが密に配置されたものであり、換言すれば、ディンプルの表面積占有率が高められたものである。ディンプルが密に配置されることの重要性は、当業者によって認識されている。
ゴルフクラブで打撃されると、ゴルフボールの表面が傷つき、毛羽立つことがある。特に、ショートアイアンで打撃された場合に、傷つきが顕著である。傷つきは、ゴルフボールの外観を低下させる。ゴルフボールにとって、耐擦傷性能は重要である。
飛行性能及び耐擦傷性能と同様に重視されるゴルフボールの性能として、コントロール性能が挙げられる。コントロール性能は、スピン性能と相関する。バックスピンの速度が大きいと、ラン(ゴルフボールが落下した地点から静止した地点までの距離)が小さい。ゴルファーにとって、バックスピンのかかりやすいゴルフボールは、目標地点に静止させやすい。サイドスピンの速度が大きいと、ゴルフボールは曲がりやすい。ゴルファーにとって、サイドスピンのかかりやすいゴルフボールは、意図的に曲げやすい。上級ゴルファーは、特にアイアンショットでのコントロール性能を重視する。
一般的なゴルフボールでは、カバーにアイオノマー樹脂が用いられている。アイオノマー樹脂は、耐久性及び反発性能に優れる。しかし、アイオノマー樹脂からなるカバーは、概して高硬度である。高硬度なカバーを備えたゴルフボールでは、スピンがかかりにくい。高硬度なカバーを備えたゴルフボールは、コントロール性能に劣る。
特開2002−360740公報には、熱可塑性ポリウレタンエラストマーを主成分とする軟質カバーが開示されてる。また、軟質な三元共重合体系アイオノマー樹脂が用いられたカバーも提案されている。さらに、アイオノマー樹脂及び熱可塑性エラストマーが併用された軟質カバーも提案されている。軟質カバーが用いられたゴルフボールは、コントロール性能に優れる。
特公昭58−50744号公報 特開昭62−192181号公報 特開平4−347177号公報 特開2002−360740公報
軟質カバーが用いられたゴルフボールがドライバー(W#1)で打撃された場合、スピン速度が過大となる場合がある。過大なスピンはゴルフボールをホップさせ、その飛距離を低下させる。本発明の目的は、飛行性能、コントロール性能及び耐擦傷性能に優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、コアと、カバーと、このカバーの表面に形成された多数のディンプルとを備えている。このカバーのショアD硬度は、58未満である。ディンプルエッジから深さ方向に深さの10%下がった位置から50%下がった位置までの曲面の曲率半径が0.5mm以上3.0mm以下であるディンプルの数が、ディンプルの総数に占める比率Pは、50%以上である。仮想球の表面積に対するディンプルの合計面積の占有率は、73%以下である。
好ましくは、ディンプルの輪郭長さの平均値は、10.8mm以上14.2mm以下である。
好ましくは、カバーの内側にあってカバーと接する層の表面のショアD硬度(Hi)と、このカバーのショアD硬度(Ho)との差(Hi−Ho)は、1以上30以下である。
このゴルフボールのカバーは軟質なので、このゴルフボールはコントロール性能に優れる。このゴルフボールのディンプルの断面形状は、抗力の低減に寄与する。このゴルフボールでは占有率が小さいので、前述の断面形状を備えたディンプルが形成されているにも関わらず、耐擦傷性能に優れる。小さな占有率は、ドライバーショットでのホップを抑制する。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール2が示された模式的断面図である。このゴルフボール2は、球状のコア4と、カバー6とを備えている。カバー6の表面には、多数のディンプル8が形成されている。ゴルフボール2の表面のうちディンプル8以外の部分は、ランド10である。このゴルフボール2は、カバー6の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。
本明細書においてカバー6とは、ペイント層及びマーク層を除く最外層を意味する。カバーが2層構造であると称されるゴルフボールも存在するが、この場合は、外側の層が本明細書におけるカバー6に相当する。
このゴルフボール2の直径は、40mmから45mm、さらには42mmから44mmである。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされる範囲で空気抵抗が低減されるという観点から、直径は42.67mm以上42.80mm以下が特に好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下、さらには44g以上47g以下である。USGAの規格が満たされる範囲で慣性が高められるという観点から、質量は45.00g以上45.93g以下が特に好ましい。
カバー6は、軟質である。具体的には、カバー6の硬度Hoは58未満である。軟質なカバー6は、スピン速度を高める。軟質なカバー6を備えたゴルフボール2は、特にアイアンショットでのコントロール性能に優れる。コントロール性能の観点から、硬度Hoは57以下がより好ましく、55以下が特に好ましい。硬度Hoが小さすぎるとゴルフボール2の反発性能が不十分となるので、硬度Hoは30以上が好ましく、35以上がより好ましく、40以上が特に好ましい。硬度Hoは、「ASTM−D 2240−68」の規定に準拠して、ショアD型スプリング式硬度計によって測定される。測定には、カバー6と同一の材質からなる厚さ2mmのシートが3枚重ねられて用いられる。
軟質なポリマーが用いられることにより、軟質なカバー6が得られる。好適なポリマーとしては、熱可塑性ポリウレタンエラストマーが挙げられる。熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、ハードセグメントとしてのポリウレタン成分と、ソフトセグメントとしてのポリエステル成分又はポリエーテル成分とを含む。ポリウレタン成分の硬化剤としては、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートが例示される。特に、脂環式ジイソシアネートが好ましい。脂環式ジイソシアネートは主鎖に二重結合を有さないので、カバー6の黄変が抑制される。しかも、脂環式ジイソシアネートは強度に優れるので、カバー6の傷つきが抑制される。2種以上のジイソシアネートが併用されてもよい。脂環式ジイソシアネートとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの水素添加物である4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、キシリレンジイソシアネートの水素添加物である1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)及びトランス−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)が例示される。汎用性及び加工性の観点から、H12MDIが好ましい。芳香族ジイソシアネートとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びトルエンジイソシアネート(TDI)が例示される。脂肪族ジイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)が例示される。好ましいる熱可塑性ポリウレタンエラストマーの具体例としては、BASFポリウレタンエラストマーズ社の商品名「エラストランXNY90A」、商品名「エラストランXNY97A」、商品名「エラストランXNY585」及び商品名「エラストランXNY85A」が挙げられる。
カバー6に好適な他の基材ポリマーとしては、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性スチレンエラストマー、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー及びアイオノマー樹脂が例示される。2種以上のポリマーが併用されてもよい。
カバー6には、必要に応じ、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が適量配合される。比重調整の目的で、カバー6にタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末が配合されてもよい。
カバー6の厚みは、0.5mm以上2.5mm以下、特には0.8mm以上2.2mm以下である。カバー6の比重は、0.90以上1.15以下、特には0.95以上1.10以下である。
コア4は、ゴム組成物が架橋されることによって形成されている。ゴム組成物の基材ゴムとしては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。反発性能の観点からポリブタジエンが好ましく、特にハイシスポリブタジエンが好ましい。
コア4の架橋には、通常は共架橋剤が用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムである。ゴム組成物には、共架橋剤と共に有機過酸化物が配合されるのが好ましい。好適な有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。
コア4のゴム組成物には、充填剤、硫黄、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤等の各種添加剤が、必要に応じて適量配合される。ゴム組成物に、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
コア4の直径は30.0mm以上42.0mm以下、さらには38.0mm以上41.5mm以下である。コア4が2以上の層から構成されてもよい。コア4の表面の硬度Hiは、40以上70以下が好ましい。硬度Hiが上記範囲未満であると、ゴルフボール2の反発性能が不十分となることがある。この観点から、硬度Hiは45以上がより好ましく、50以上が特に好ましい。硬度Hiが上記範囲を越えると、打球感が不十分となることがある。この観点から、硬度Hiは65以下がより好ましく、60以下が特に好ましい。硬度Hiは、ショアD型スプリング式硬度計がコア4の表面に押しつけられることで測定される。
コア4の表面の硬度Hiとカバー6の硬度Hoとの差(Hi−Ho)は、1以上30以下が好ましい。差(Hi−Ho)が上記範囲未満であると、ゴルフボール2の反発性能が不十分となることがある。この観点から、差(Hi−Ho)は5以上がより好ましく、10以上が特に好ましい。差(Hi−Ho)が上記範囲を越えると、ゴルフボール2がショートアイアンで打撃されたときに傷つきが生じやすい。この観点から、差(Hi−Ho)は25以下がより好ましい。
図2は、図1のゴルフボール2が示された拡大平面図である。図2から明らかなように、全てのディンプル8の平面形状は円形である。図2では、ゴルフボール2の表面が20個の等価なユニットに区画された場合の1個のユニットにおいて、符号AからDによってディンプル8の種類が示されている。このゴルフボール2は、直径が4.15mmであるディンプルAと、直径が3.50mmであるディンプルBと、直径が3.30mmであるディンプルCと、直径が3.05mmであるディンプルDとを備えている。ディンプルAの個数は50個であり、ディンプルBの個数は210個であり、ディンプルCの個数は110個であり、ディンプルDの個数は40個である。このゴルフボール2のディンプル8の総数は、410個である。
図3は、図1のゴルフボール2の一部が示された拡大断面図である。この図には、ディンプル8の最深箇所P1及びゴルフボール2の中心を通過する面が示されている。図3における上下方向は、ディンプル8の深さ方向である。深さ方向は、ディンプル8の面積重心からゴルフボール2の中心へ向かう方向である。図3において二点鎖線で示されているのは、仮想球12である。仮想球12の表面は、ディンプル8が存在しないと仮定されたときのゴルフボール2の表面である。ディンプル8は、仮想球12から凹陥している。ランド10は、仮想球12と一致している。
図3において両矢印Diで示されているのは、ディンプル8の直径である。この直径Diは、ディンプル8の両側に共通の接線Tが画かれたときの、一方の接点Eと他方の接点Eとの距離である。接点Eは、ディンプル8のエッジでもある。エッジEは、ディンプル8の平面形状を画定する。接線Tと最深箇所P1との距離は、ディンプル8の深さDpである。
図3において符号P2で示されているのは、エッジEから(Dp・0.8)の距離だけ下方の地点である。符号P3で示されているのは、エッジEから(Dp・0.5)の距離だけ下方の地点である。符号P4で示されているのは、エッジEから(Dp・0.3)の距離だけ下方の地点である。符号P5で示されているのは、エッジEから(Dp・0.1)の距離だけ下方の地点である。
図3において矢印Rで示されているのは、底面の曲率半径である。曲率半径Rは、点P2と、この点P2とは最深部P1を挟んで対向する他の点P2と、最深箇所P1との3点を通過する円弧が想定されたときのこの円弧の半径である。底面は、ゴルフボール2の内向きに凸である。
図3において矢印rで示されているのは、点P3から点P5に至る側壁14の曲率半径である。曲率半径rは、点P3、点P4及び点P5を通過する円弧が想定されたときのこの円弧の半径である。側壁14は、ゴルフボール2の内向きに凸である。曲率半径rは、0.5mm以上3.0mm以下である。この曲率半径rは、一般的なゴルフボールの側壁の曲率半径よりも小さい。曲率半径rが小さなディンプル8は、揚力の向上及び抗力の低減に寄与すると推測される。曲率半径rが小さなディンプル8を備えたゴルフボール2では、滞空時間が長い。このゴルフボール2は、柔軟なカバー6と小さな曲率半径rとの相乗効果により、アイアンショットでのコントロール性能に優れる。
コントロール性能の観点から、曲率半径rは2.0mm以下がより好ましく、1.5mm以下が特に好ましい。曲率半径rが上記範囲未満であると、ゴルフボール2の成形が困難である。この観点から、曲率半径rは0.6mm以上がより好ましく、0.7mm以上が特に好ましい。
コントロール性能の観点から、全てのディンプル8において曲率半径rが上記範囲とされることが好ましい。一部のディンプル8において曲率半径rが上記範囲であり、残余のディンプル8において曲率半径rが上記範囲外である場合、曲率半径rが上記範囲内であるディンプル8の数Naがディンプル8の総数Nに占める比率Pは、50%以上に設定される。この比率Pは、75%以上がより好ましく、85%以上が特に好ましい。
ディンプル8の面積は、無限遠からゴルフボール2の中心を見た場合の、エッジラインに囲まれた領域の面積(すなわち平面形状の面積)である。平面形状が円形であるディンプル8の場合は、下記数式によって面積sが算出される。
s=(Di/2)・π
図2に示されたゴルフボール2では、ディンプルAの面積は13.53mmであり、ディンプルBの面積は9.62mmであり、ディンプルCの面積は8.55mmであり、ディンプルDの面積は7.31mmである。これらディンプル8の総面積は、3929.6mmである。この総面積が仮想球12の表面積で除されることにより、占有率Yが算出される。このゴルフボール2では、占有率Yは68.6%である。この占有率Yは、市販されている一般的なゴルフボールの占有率Yよりも小さい。
軟質なカバー6を備え、かつ小さな曲率半径rを備えたゴルフボール2は、ドライバーショットにおいて、過剰の揚力によってホップするおそれがある。本発明に係るゴルフボール2では、占有率Yが小さいので揚力が抑制される。このゴルフボール2は、ホップしにくい。このゴルフボール2は、ドライバーショットでの飛行性能に優れる。
曲率半径rが小さなディンプル8は、アイアンで打撃されたときの傷つき及び毛羽立ちを生じさせやすい。本発明に係るゴルフボール2では、占有率Yが小さいので、傷つきが抑制される。傷つきが抑制される理由は、打撃時のランド10に加わる圧力が小さいためと推測される。
ドライバーショットにおけるホップの抑制、及びアイアンショットにおける傷つきの抑制の観点から、占有率Yは73%以下が好ましく、71%以下がより好ましく、69%以下が特に好ましい。占有率Yが小さすぎるとゴルフボール2がドロップするので、占有率Yは60%以上が好ましく、63%以上が特に好ましい。
本明細書において、「輪郭長さ」という用語は、ディンプル8の輪郭線に沿って実測される距離のことである。例えば、平面形状が三角形であるディンプル8の場合は、3つの辺の長さの合計が輪郭長さである。この辺は球面上に存在するので、厳密には直線ではなく円弧状である。この円弧の長さが、辺の長さとされる。円形ディンプル8の場合は、下記数式によって輪郭長さxが算出される。
x=Di・π
図2に示されたゴルフボール2では、ディンプルAの輪郭長さxは、13.04mmであり、ディンプルBの輪郭長さxは11.00mmであり、ディンプルCの輪郭長さxは10.37mmであり、ディンプルDの輪郭長さxは9.58mmである。このゴルフボール2では、輪郭長さの合計は、4485.9mmである。このゴルフボール2は410個のディンプル8を備えているので、輪郭長さの平均値は10.94mmである。
占有率Yが小さくされるには、個々のディンプル8が小さくされるか、ディンプル8の総数Nが小さくされる必要がある。総数Nが小さくされて個々のディンプル8の大きさが維持されることで、小さな占有率Yが達成されつつ、ディンプル8による抗力低減効果が維持される。この観点から、輪郭長さの平均値は10.8mm以上が好ましく、11.5mm以上がより好ましく、12.0mm以上が特に好ましい。輪郭長さの平均値が大きすぎるとアイアンショットにおける傷つきが生じやすい。この観点から、輪郭長さの平均値は14.2mm以下が好ましく、13.5mm以下が特に好ましい。
図3において両矢印Fで示されているのは、仮想球12と最深部P1との距離である。距離Fは、0.05mm以上0.60mm以下が好ましい。距離Fが上記範囲未満であると、ホップする弾道となることがある。この観点から、距離Fは0.10mm以上がより好ましく、0.15mm以上が特に好ましい。距離Fが上記範囲を超えると、ドロップする弾道となることがある。この観点から、距離Fは0.55mm以下がより好ましく、0.50mm以下が特に好ましい。
図3において仮想球12とディンプル8とに囲まれた部分の容積は、ディンプル8の容積である。ディンプル8の総容積は、300mm以上750mm以下が好ましい。総容積が上記範囲未満であると、ホップする弾道となることがある。この観点から、総容積は350mm以上がより好ましく、400mm以上が特に好ましい。総容積が上記範囲を超えると、ドロップする弾道となるおそれがある。この観点から、総容積は725mm以下がより好ましく、700mm以下が特に好ましい。
ディンプル8の総数Nは、200個以上500個以下が好ましい。総数Nが上記範囲未満であると、ディンプル効果が得られにくい。この観点から、総数Nは240個以上がより好ましく、260個以上が特に好ましい。総数Nが上記範囲を超えると、個々のディンプル8のサイズが小さいことに起因してディンプル効果が得られにくい。この観点から、総数Nは480個以下がより好ましく、460個以下が特に好ましい。
図4は、本発明の他の実施形態に係るゴルフボール16が示された模式的断面図である。このゴルフボール16は、球状のコア18と、中間層20と、カバー22とを備えている。カバー22の表面には、多数のディンプル24が形成されている。ゴルフボール16の表面のうちディンプル24以外の部分は、ランド26である。このゴルフボール16は、カバー22の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。カバー22の硬度Hoは、58未満である。硬度Hoは57以下がより好ましく、55以下が特に好ましい。硬度Hoは30以上が好ましく、35以上がより好ましく、40以上が特に好ましい。
中間層20は、合成樹脂組成物からなる。好適な合成樹脂としては、アイオノマー樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性スチレンエラストマー及び熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが例示される。中間層20の厚みは、0.5mm以上2.5mm以下、特には0.8mm以上2.2mm以下である。中間層20の比重は、0.90以上1.15以下、特には0.95以上1.10以下である。
中間層20の表面の硬度Hiは、40以上70以下が好ましい。硬度Hiが上記範囲未満であると、ゴルフボール16の反発性能が不十分となることがある。この観点から、硬度Hiは45以上がより好ましく、50以上が特に好ましい。硬度Hiが上記範囲を越えると、打球感が不十分となることがある。この観点から、硬度Hiは65以下がより好ましく、60以下が特に好ましい。硬度Hiは、ショアD型スプリング式硬度計が、コア18及び中間層20からなる球体の表面に押しつけられることで測定される。
中間層20の表面の硬度Hiとカバー22の硬度Hoとの差(Hi−Ho)は、1以上30以下が好ましい。差(Hi−Ho)が上記範囲未満であると、ゴルフボール16の反発性能が不十分となることがある。この観点から、差(Hi−Ho)は5以上がより好ましく、10以上が特に好ましい。差(Hi−Ho)が上記範囲を越えると、ゴルフボール16がショートアイアンで打撃されたときに傷つきが生じやすい。この観点から、差(Hi−Ho)は25以下がより好ましい。
図5は、図4のゴルフボール16が示された拡大平面図である。図5から明らかなように、全てのディンプル24の平面形状は円形である。図5では、ゴルフボール16の表面が16個の等価なユニットに区画された場合の1個のユニットにおいて、符号A又はBによってディンプル24の種類が示されている。このゴルフボール16は、直径が4.35mmであるディンプルAと、直径が3.30mmであるディンプルBとを備えている。ディンプルAの個数は168個であり、ディンプルBの個数は168個である。このゴルフボール16のディンプル24の総数は、336個である。
このゴルフボール16でも、曲率半径rが0.5mm以上3.0mm以下であるディンプル24の数Naがディンプル24の総数Nに占める比率Pは50%以上が好ましく、75%以上がより好ましく、85%以上が特に好ましい。このゴルフボール16でも、占有率Yは73%以下であり、ディンプル24の輪郭長さの平均値は10.8mm以上14.2mm以下である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
ポリブタジエン(ジェイエスアール社の商品名「BR−11」)100質量部、アクリル酸亜鉛30質量部、酸化亜鉛10質量部、硫酸バリウム適量及びジクミルパーオキサイド0.8質量部を混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、160℃で20分間加熱して、直径が39.9mmのコアを得た。このコアの圧縮変形量は、2.6mmであった。一方、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(BASFジャパン社の商品名「エラストランXNY97A」)100質量部及び二酸化チタン3質量部を混練し、樹脂組成物を得た。上記コアを、内周面に多数の突起を備えた金型に投入し、コアの周囲に上記樹脂組成物を射出して、厚みが1.4mmであるカバーを成形した。カバーには、突起の形状が反転した形状のディンプルが多数形成された。このカバーに塗装を施して、直径が42.7mmである実施例1のゴルフボールを得た。このゴルフボールのディンプル仕様は、下記表1に示されたタイプIIである。
[実施例2から5及び比較例1から2]
金型を変形してディンプルの仕様を下記表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から5及び比較例1から2のゴルフボールを得た。ディンプルの仕様の詳細が、下記表1に示されている。
[実施例6]
カバーに、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(BASFジャパン社の商品名「エラストランXNY85A」)100質量部及び二酸化チタン3質量部からなる樹脂組成物を用いた他は実施例1と同様にして、実施例6のゴルフボールを得た。
[実施例7]
カバーに、アイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1555」)45質量部、他のアイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1557」)40質量部及び熱可塑性スチレンエラストマー(三菱化学社の商品名「ラバロンSR04」)15質量部からなる樹脂組成物を用いた他は実施例1と同様にして、実施例7のゴルフボールを得た。
[実施例8]
ポリブタジエン(前述の「BR−11」)100質量部、アクリル酸亜鉛27質量部、酸化亜鉛10質量部、硫酸バリウム適量及びジクミルパーオキサイド0.8質量部を混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、160℃で20分間加熱して、直径が36.7mmのコアを得た。このコアの圧縮変形量は3.2mmであり、表面のショアD硬度は48であった。一方、アイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1605」)45質量部、他のアイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1706」)45質量部、熱可塑性スチレンエラストマー(前述の「ラバロンSR04」)10質量部及び二酸化チタン3質量部からなる樹脂組成物をコアの周囲に被覆して、厚みが1.6mmである中間層を形成した。この中間層の周りに実施例1と同様のカバーを形成して、実施例8のゴルフボールを得た。
[比較例3]
実施例8のカバーと同一の樹脂組成物で中間層を形成し、実施例8の中間層と同一の樹脂組成物でカバーを形成し、下記の表1に示されるタイプVIのディンプルを形成して、比較例3のゴルフボールを得た。
Figure 0004369195
[圧縮変形量の測定]
まず、ゴルフボールを金属製の剛板の上に置いた。次に、ゴルフボールに向かって金属製の円柱を徐々に降下させ、この円柱の底面と剛板との間に挟まれたゴルフボールを変形させた。そして、ゴルフボールに98Nの初荷重がかかった状態から1274Nの終荷重がかかった状態までの円柱の移動距離を測定した。この結果が、下記の表2に示されている。
[コントロール性能の評価]
10名の上級ゴルファーにピッチングウェッジを持たせてゴルフボールを打撃させ、コントロール性能を評価させた。スピンがかかりやすくてコントロール性能に優れるものをAランクとし、スピンがかかりにくくてコントロール性能に劣るものをBランクとした。評価の集中したランクが、下記の表2に示されている。
[飛距離テスト]
ゴルフラボラトリー社のスイングマシンに、メタルヘッドを備えたドライバー(住友ゴム工業株式会社の商品名「XXIO」、シャフト硬度:S、ロフト角度:10°)を装着した。ヘッド速度が45m/secとなるようにマシン条件を設定し、ゴルフボールを打撃して、発射地点から静止地点までの距離を測定した。12回の測定の平均値が、下記の表2に示されている。
[耐擦傷性能]
前述のスイングマシンに、ピッチングウエッジを装着した。ヘッド速度が36m/secとなるようにマシン条件を設定し、ゴルフボールを打撃した。打撃後のゴルフボールの表面状態を目視で観察した。外観が優れるものをAランクとし、外観が劣るものをBランクとした。評価の集中したランクが、下記の表2に示されている。
Figure 0004369195
表2において、実施例のゴルフボールは、コントロール性能、飛行性能及び耐擦傷性能の全てに優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るゴルフボールは、これを打撃するゴルファーに爽快感を与え、スコアの向上に寄与する。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された模式的断面図である。 図2は、図1のゴルフボールが示された拡大平面図である。 図3は、図1のゴルフボールの一部が示された拡大断面図である。 図4は、本発明の他の実施形態に係るゴルフボールが示された模式的断面図である。 図5は、図4のゴルフボールが示された拡大平面図である。 図6は、比較例2に係るゴルフボールが示された平面図である。
符号の説明
2、16・・・ゴルフボール
4、18・・・コア
6、22・・・カバー
8、24・・・ディンプル
10、26・・・ランド
12・・・仮想球
14・・・側壁
20・・・中間層
A・・・ディンプルA
B・・・ディンプルB
C・・・ディンプルC
D・・・ディンプルD
E・・・エッジ

Claims (3)

  1. コアと、カバーと、このカバーの表面に形成された多数のディンプルとを備えており、
    このカバーのショアD硬度が55以下であり、
    ディンプルエッジから深さ方向に深さの10%下がった位置から50%下がった位置までの曲面の曲率半径が1.0mm以上2.0mm以下であるディンプルの数がディンプルの総数に占める比率Pが50%以上であり、
    仮想球の表面積に対するディンプルの合計面積の占有率が68.7%以上73%以下であり、
    上記カバーの内側にあってカバーと接する層の表面のショアD硬度(Hi)と、このカバーのショアD硬度(Ho)との差(Hi−Ho)が1以上15以下であるゴルフボール。
  2. 上記ディンプルの輪郭長さの平均値が10.8mm以上14.2mm以下である請求項1に記載のゴルフボール。
  3. コアと、カバーと、このカバーの表面に形成された多数のディンプルとを備えており、
    このカバーのショアD硬度が55以下であり、
    ディンプルエッジから深さ方向に深さの10%下がった位置から50%下がった位置までの曲面の曲率半径が1.0mm以上2.0mm以下であるディンプルの数がディンプルの総数に占める比率Pが50%以上であり、
    仮想球の表面積に対するディンプルの合計面積の占有率が73%以下であり、
    上記カバーの内側にあってカバーと接する層の表面のショアD硬度(Hi)と、このカバーのショアD硬度(Ho)との差(Hi−Ho)が1以上15以下であり、
    上記ディンプルの輪郭長さの平均値が11.5mm以上14.2mm以下であるゴルフボール。
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