JP4369168B2 - 印影照合装置、印影照合方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

印影照合装置、印影照合方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、書面などから撮像した印影をあらかじめ登録されている印影と照合する印影照合装置、印影照合方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
個人の識別を自動化・機械化するための技術として、指紋照合や筆者照合などの研究が従来からおこなわれているが、日本および東洋諸国においては、印鑑ないし印影の照合による個人の特定がいまだに重要な意義を有している。現在、印影の照合は人間の目視によりおこなわれており、自動化や機械化による精度・速度の向上、印鑑登録件数の増加にともなう作業負担の軽減などが強く望まれている。
【0003】
ただ、ある印影がある印影と照合するかどうかは、結局は画素単位での画像間の一致度によって判断するしかないため、たとえば照合する印影があるべき角度で押捺されていない場合(いわゆる「ゆがみ」がある場合)には、照合元の印影との画素の相関値が小さくなる結果、照合率が低下してしまう。
【0004】
これを避けるため、従来技術では一方の印影を所定の角度ずつ回転させて、もう一方の印影との距離値を求め、距離値が最小となる角度での当該距離値により印影の一致/不一致を判断するのが一般的であった。
【特許文献1】
特開平7−282256号公報
【特許文献2】
特開2002−304630号公報
【特許文献3】
特開2001−67472号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では距離値が最も小さくなる角度の特定に時間がかかるという問題点があった。たとえば特開2002−304630号公報に記載の発明では、0度から始まって3度刻みで印影を回転させていたが、この場合120回(=360度/3度)の回転と距離値の算出とが必要である。
【0006】
上記の点に関して、たとえば照合する2つの印影を複数の区画に分割し、各区画の濃度が当該区画内の黒画素数に対応するようなモザイク画像を作成して、このモザイク同士を照合することにより、両者のおおよその回転角度を把握する技術が知られているが、これによってもモザイクの作成などに余分の時間がかかってしまうという問題点があった。
【0007】
この発明は上記従来技術による問題点を解決するため、まっすぐに押捺されていない印影であっても照合元の印影との照合を高速におこなうことが可能な印影照合装置、印影照合方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる印影照合装置は、電子化された第1の印影と第2の印影とを照合する印影照合装置において、前記第1の印影の前記第2の印影に対する角度が取りうる値の中から第1の角度および第2の角度の間の連続した範囲を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された角度における距離値が所定の閾値以下である場合に前記第1の印影と前記第2の印影とが一致すると判定する判定手段と、前記特定手段により特定された角度における距離値が所定の閾値を超えている場合に前記値の中から前記選択手段により選択された範囲とは別の範囲を選択する第2の選択手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、経験的に印影が回転している可能性の高い角度範囲から順に選択することで、より早い段階で印影間の一致を検出できる可能性が高くなる。
【0010】
また、この発明にかかる印影照合装置は、上記の発明において、前記特定手段が、前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、経験的に印影が回転している可能性の高い角度範囲から順に選択するとともに、当該範囲内では二分探索法により距離値が最小となる角度を検索することで、より早い段階で印影間の一致を検出できる可能性が高くなる。
【0012】
また、この発明にかかる印影照合方法は、電子化された第1の印影と第2の印影とを照合する印影照合方法において、前記第1の印影の前記第2の印影に対する角度が取りうる値の中から第1の角度および第2の角度の間の連続した範囲を選択する選択工程と、前記選択工程で選択された範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を特定する特定工程と、前記特定工程で特定された角度における距離値が所定の閾値以下である場合に前記第1の印影と前記第2の印影とが一致すると判定する判定工程と、前記特定工程で特定された角度における距離値が所定の閾値を超えている場合に前記値の中から前記選択工程で選択された範囲とは別の範囲を選択する第2の選択工程と、を含んだことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、経験的に印影が回転している可能性の高い角度範囲から順に選択することで、より早い段階で印影間の一致を検出できる可能性が高くなる。
【0014】
また、この発明にかかる印影照合方法は、上記の発明において、前記特定工程では、前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、経験的に印影が回転している可能性の高い角度範囲から順に選択するとともに、当該範囲内では二分探索法により距離値が最小となる角度を検索することで、より早い段階で印影間の一致を検出できる可能性が高くなる。
【0016】
また、この発明にかかるプログラムによれば、上記の方法をコンピュータに実行させることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明による印影照合装置、印影照合方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施の形態による印影照合装置のハードウエア構成を示す説明図である。同図において、101は装置全体を制御するCPUを、102は基本入出力プログラムを記憶したROMを、103はCPU101のワークエリアとして使用されるRAMを、それぞれ示している。
【0019】
また、104はCPU101の制御にしたがってHD(ハードディスク)105に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、105はHDD104の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶するHDを、それぞれ示している。また、106はCPU101の制御にしたがってFD(フレキシブルディスク)107に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フレキシブルディスクドライブ)を、107はFDD106の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶する着脱自在のFDを、それぞれ示している。
【0020】
また、108はカーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データを表示するディスプレイを、109は通信ケーブル110を介してネットワークNETに接続され、そのネットワークとCPU101とのインターフェースとして機能するネットワークボードを、それぞれ示している。また、111は文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボードを、112は各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などをおこなうマウスを、それぞれ示している。
【0021】
また、113は文字や画像を光学的に読み取るスキャナを、114はCPU101の制御にしたがって文字や画像を印刷するプリンタを、115は着脱可能な記録媒体であるCD−ROMを、116はCD−ROM115に対するデータのリードを制御するCD−ROMドライブを、100は上記各部を接続するためのバスまたはケーブルを、それぞれ示している。
【0022】
つぎに、図2はこの発明の実施の形態による印影照合装置の構成を機能的に示す説明図である。
【0023】
200は登録パターン記憶部であり、あらかじめ各印鑑について一つずつ採取された印影の画像を、登録されている印鑑の個数分だけ保持する機能部である。登録パターン記憶部200内のこれらの画像、すなわち登録パターンには、後述する2値化や名前領域の抽出などの前処理があらかじめ施されているものとする。
【0024】
201は未知パターン入力部であり、紙面上に押捺された印影について標本化・量子化をおこない、256×256ピクセル、256階調の画像データとして取り込む機能部である。
【0025】
202は前処理部であり、未知パターン入力部201からの入力パターンについて、後段の照合部203における照合の精度を向上させるため、以下に説明する前処理をおこなう機能部である。図示するように前処理部202は、2値化部202a、中心位置補正部202b、フィルタ演算部202cおよび名前領域抽出部202dを含む構成である。
【0026】
2値化部202aは、未知パターン入力部201から入力した多値画像を2値化する機能部である。まず、入力パターンの画素値のヒストグラムを算出し、このヒストグラムの最大値と最小値とから「大津の鑑別2値化法」と呼ばれる方式で2値化の閾値を決定する。そして、この閾値の前後で入力パターン内の各画素値を2値化する。
【0027】
また、中心位置補正部202bは2値化後の入力パターン内の印影を、その中心位置が画像全体の中心位置と一致するように移動する機能部である。2値化部202aによる2値化の直後の入力パターンでは、印影の位置が画像の中央から外れてしまっていることがあるので、中心位置補正部202bにより下記のようにしてこのずれを補正する。
【0028】
まず、2値化後の入力パターンについてそのx軸方向の画素値のヒストグラム、およびy軸方向の画素値のヒストグラムをそれぞれ算出する。つぎに、ヒストグラムの値の範囲を0から1までに正規化し、これがある閾値(たとえば0.06)を下回る画像端部を切り捨てて、残りの領域を印影領域、すなわち印影が存在する領域として切り出す(この求め方では、印影領域は印影に外接する矩形となる)。そして、この印影領域の中心が画像全体の中心と一致するように、印影領域内の画像すなわち印影を移動する。
【0029】
つぎに、フィルタ演算部202cは中心位置補正後の入力パターンについて、所定のフィルタ演算によりエッジ強調および平滑化をおこなう機能部である。なお、この平滑化は照合する印影同士の微少な位置ずれを吸収するためにおこなう。
【0030】
つぎに、名前領域抽出部202dはフィルタ処理後の入力パターンに含まれる印影から、外周枠よりも内側の部分すなわち名前領域のみを切り出す機能部である。丸印から採取された印影の名前領域は円形、角印から採取された印影の名前領域は矩形となる。なお、この名前領域のみとなった入力パターンが、後述する照合部203により登録パターンと照合される評価パターンとなる。
【0031】
つぎに、203は照合部であり、登録パターンと評価パターンとの照合、すなわち両者の一致の有無を判定する機能部である。図示するように照合部203は、探索領域選択部203a、探索範囲決定部203b、距離値算出部203c、一致有無判定部203dおよび照合結果出力部203eを含む構成である。
【0032】
上述のように従来技術では、評価パターンを所定の角度ずつ順次回転させて登録パターンとの距離値を算出していたが、本発明の実施の形態では、角度aでの距離値Aと角度bでの距離値Bとをそれぞれ求め、A<Bなら角度aの近傍で、A>Bなら角度bの近傍で、より詳細に角度を絞り込んでゆく二分探索法により、距離値が最小となる回転角度を高速に特定する。
【0033】
図3は、ある評価パターンとそれに対応する登録パターンとの回転角度が0度の場合に、評価パターンを1度ずつ回転させて計算した各角度での両パターンの距離値を示すグラフである。図4および図5は、評価パターンが登録パターンに対してそれぞれ左右に90度傾いていたとき、図6は180度回転していたときの距離値を示すグラフである。
【0034】
図示するように、いずれのケースでも評価パターンと登録パターンとの距離値は、回転角度が0度の点を谷として、プラスマイナス30度以内では距離値の逆転が存在しない(上記60度の範囲内では距離値は単調に増加する、と言ってもよい)。また、谷の深さは印影に依存せず一定であることが実験により確かめられた。
【0035】
そこで本発明の実施の形態では、図7に示すように一周360度の間を「330度〜30度」の領域1、「270度〜330度」の領域2、「30度〜90度」の領域3、「150度〜210度」の領域4、「90度〜150度」の領域5、「210度〜270度」の領域6に6等分し、領域1→2→3→4→5→6の順に、各領域内で評価パターンと登録パターンとの距離値が最小となる角度を絞り込む。なお、各領域の探索順序は、回転角度として経験的に可能性の高い順で決められている。
【0036】
図8は、この発明の実施の形態による印影照合装置における、評価パターンと登録パターンとの照合処理の手順を示すフローチャートである。まず、評価パターンの元となる印影を未知パターン入力部201により撮像するとともに(ステップS801)、前処理部202により上述の2値化、中心位置の補正、各種フィルタ演算および名前領域の切り出しをおこなう(ステップS802)。
【0037】
つぎに、照合部203の探索領域選択部203aにより注目中の領域を示す変数nに1をセットし(ステップS803)、つぎにnが全領域数、すなわち6以下であるかどうかを判定する(ステップS804)。
【0038】
ここでnが6を超えているときは(ステップS804:No)、探索領域選択部203aは選択すべき領域がもうない旨を照合結果出力部203eに通知する。この場合は図7に示した全領域について後述する二分探索を終えており、0度〜360度の全角度について距離値が閾値を下回ることがなかったので、照合結果出力部203eは評価パターンは登録パターンと一致しない、すなわち偽印であるとの照合結果をディスプレイ108などに出力して(ステップS805)、本フローチャートによる処理を終了する。
【0039】
一方、nが6以下であるときは(ステップS804:Yes)、照合部203はその探索範囲決定部203bにより、回転角度の探索範囲を示す変数aに領域nの開始角度を、変数bに領域nの終了角度を、それぞれセットする(ステップS806)。たとえばn=1のときは、aには330(−30であってもよい)、bには30が、それぞれセットされる。
【0040】
つぎに、照合部203はその距離値算出部203cにより、評価パターンを登録パターンに対して角度aだけ回転させたときの両者間の距離値A、および角度bだけ回転させたときの両者間の距離値Bを、それぞれ算出する(ステップS807)。なお、この距離値はどのようにして算出するのでもよいが、ここではたとえば下記計算式によることとする。
【数1】
Figure 0004369168
【0041】
距離値の算出後の処理は、角度aと角度bとの差が1度を超えているか(ステップS808:Yes)、あるいは1度以下か(ステップS808:No)により異なる。
【0042】
(1)|a−b|>1の場合(ステップS808:Yes)
この場合の処理はAとBとの大小関係によりさらに分岐する。すなわち、A=Bのときは(ステップS809:Yes)、角度a〜角度bの間で距離値が最小となる角度は、図3からも分かるようにそのちょうど中間の角度c付近にある。
【0043】
そこで照合部203は、探索範囲決定部203bにより変数aに現在のaと上記cとのちょうど中間の角度、変数bに現在のbと上記cとのちょうど中間の角度をそれぞれセットした後(ステップS810)、ステップS808に戻り、前回の探索範囲の1/2の範囲でさらに角度を絞り込んでゆく。
【0044】
またA>Bのときは(ステップS809:No、ステップS811:Yes)、角度a〜角度bの間で距離値が最小となる角度は、角度aよりは角度bに近いところにある。そこで照合部203は、探索範囲決定部203bにより変数aに上記cをセットした後(ステップS812)、ステップS808に戻り、前回の探索範囲の1/2の範囲でさらに角度を絞り込んでゆく。
【0045】
逆に、A<Bのときは(ステップS809:No、ステップS811:No)、角度a〜角度bの間で距離値が最小となる角度は、角度bよりは角度aに近いところにある。そこで照合部203は、探索範囲決定部203bにより変数bに上記cをセットした後(ステップS813)、ステップS808に戻り、前回の探索範囲の1/2の範囲でさらに角度を絞り込んでゆく。
【0046】
(2)|a−b|≦1の場合(ステップS808:No)
一方、角度aと角度bの差が1度以下となった場合は、照合部203はその一致有無判定部203dにより、距離値Aまたは距離値Bの少なくとも一方が、パターン間の一致有無の基準となる所定の閾値以下となったかどうかを判定する(ステップS814)。そして、いずれか一方でも上記閾値以下となった場合(ステップS814:Yes)、その旨を照合結果出力部203eに通知する。
【0047】
これを受けた照合結果出力部203eでは、評価パターンは登録パターンと一致する、すなわち真印であるとの照合結果をディスプレイ108などに出力する(ステップS815)。そして、たとえ図7に示した全領域中、まだステップS804〜S815の処理の対象となっていない領域があったとしても、距離値が閾値以下となる角度が見つかった時点で本フローチャートによる処理を終了する。
【0048】
一方、距離値Aおよび距離値Bのいずれも上記閾値を超えている場合(ステップS814:No)、照合部203はその探索領域選択部203aによりnの値をインクリメント(ステップS816)した後、ステップS804に戻り、領域nについてステップS804〜S815の処理を繰り返す。
【0049】
以上説明した実施の形態によれば、1度の精度で最大でも48回(=6×8)以内に距離値が最小となる回転角度を特定することができる。上述のように従来技術では、たとえば3度ずつ評価パターンを回転させる場合最大で120回の計算が必要だったので、本発明により照合時間がそれだけ短縮されたことになる。
【0050】
なお、上述した未知パターン入力部201、前処理部202および照合部203は、それぞれHD105やFD107、あるいはCD−ROM115などの各種記録媒体からRAM103に読み出されたプログラムの命令にしたがって、CPU101などが命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するものである。また、登録パターン記憶部200はHD105により実現される。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、電子化された第1の印影と第2の印影とを照合する印影照合装置において、前記第1の印影の前記第2の印影に対する角度が取りうる値の中から第1の角度および第2の角度の間の連続した範囲を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された角度における距離値が所定の閾値以下である場合に前記第1の印影と前記第2の印影とが一致すると判定する判定手段と、前記特定手段により特定された角度における距離値が所定の閾値を超えている場合に前記値の中から前記選択手段により選択された範囲とは別の範囲を選択する第2の選択手段と、を備えたので、経験的に印影が回転している可能性の高い角度範囲から順に選択することで、より早い段階で印影間の一致を検出できる可能性が高くなり、これによって、まっすぐに押捺されていない印影であっても照合元の印影との照合を高速におこなうことが可能な印影照合装置が得られるという効果を奏する。
【0052】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記特定手段が、前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定するので、経験的に印影が回転している可能性の高い角度範囲から順に選択するとともに、当該範囲内では二分探索法により距離値が最小となる角度を検索することで、より早い段階で印影間の一致を検出できる可能性が高くなり、これによって、まっすぐに押捺されていない印影であっても照合元の印影との照合を高速におこなうことが可能な印影照合装置が得られるという効果を奏する。
【0053】
また、この発明によれば、電子化された第1の印影と第2の印影とを照合する印影照合方法において、前記第1の印影の前記第2の印影に対する角度が取りうる値の中から第1の角度および第2の角度の間の連続した範囲を選択する選択工程と、前記選択工程で選択された範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を特定する特定工程と、前記特定工程で特定された角度における距離値が所定の閾値以下である場合に前記第1の印影と前記第2の印影とが一致すると判定する判定工程と、前記特定工程で特定された角度における距離値が所定の閾値を超えている場合に前記値の中から前記選択工程で選択された範囲とは別の範囲を選択する第2の選択工程と、を含んだので、経験的に印影が回転している可能性の高い角度範囲から順に選択することで、より早い段階で印影間の一致を検出できる可能性が高くなり、これによって、まっすぐに押捺されていない印影であっても照合元の印影との照合を高速におこなうことが可能な印影照合方法が得られるという効果を奏する。
【0054】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記特定工程では、前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定するので、経験的に印影が回転している可能性の高い角度範囲から順に選択するとともに、当該範囲内では二分探索法により距離値が最小となる角度を検索することで、より早い段階で印影間の一致を検出できる可能性が高くなり、これによって、まっすぐに押捺されていない印影であっても照合元の印影との照合を高速におこなうことが可能な印影照合方法が得られるという効果を奏する。
【0055】
また、この発明によれば、上記の方法をコンピュータに実行させることが可能なプログラムが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による印影照合装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態による印影照合装置の構成を機能的に示す説明図である。
【図3】ある評価パターンとそれに対応する登録パターンとの回転角度が0度の場合に、評価パターンを1度ずつ回転させて計算した各角度での両パターンの距離値を示すグラフである。
【図4】ある評価パターンがそれに対応する登録パターンに対して左に90度傾いていた場合に、評価パターンを1度ずつ回転させて計算した各角度での両パターンの距離値を示すグラフである。
【図5】ある評価パターンがそれに対応する登録パターンに対して右に90度傾いていた場合に、評価パターンを1度ずつ回転させて計算した各角度での両パターンの距離値を示すグラフである。
【図6】ある評価パターンがそれに対応する登録パターンに対して180度回転していた場合に、評価パターンを1度ずつ回転させて計算した各角度での両パターンの距離値を示すグラフである。
【図7】照合部203による二分探索の対象となる領域の区分を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態による印影照合装置における、評価パターンと登録パターンとの照合処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 バスまたはケーブル
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HDD
105 HD
106 FDD
107 FD
108 ディスプレイ
109 I/F
110 通信ケーブル
111 キーボード
112 マウス
113 スキャナ
114 プリンタ
115 CD−ROM
116 CD−ROMドライブ
200 登録パターン記憶部
201 未知パターン入力部
202 前処理部
202a 2値化部
202b 中心位置補正部
202c フィルタ演算部
202d 名前領域抽出部
203 照合部
203a 探索領域選択部
203b 探索範囲決定部
203c 距離値算出部
203d 一致有無判定部
203e 照合結果出力部

Claims (3)

  1. 電子化された第1の印影と第2の印影とを照合する印影照合装置において、
    前記第1の印影の前記第2の印影に対する角度が取りうる値の中から第1の角度および第2の角度の間の連続した範囲を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された角度における距離値が所定の閾値以下である場合に前記第1の印影と前記第2の印影とが一致すると判定する判定手段と、
    前記特定手段により特定された角度における距離値が所定の閾値を超えている場合に前記値の中から前記選択手段により選択された範囲とは別の範囲を選択する第2の選択手段と、
    を備え
    前記特定手段は、前記第2の選択手段により前記別の範囲が選択された場合に、当該別の範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定することを特徴とする印影照合装置。
  2. 電子化された第1の印影と第2の印影とを照合する印影照合方法において、
    前記第1の印影の前記第2の印影に対する角度が取りうる値の中から第1の角度および第2の角度の間の連続した範囲を選択する選択工程と、
    前記選択工程で選択された範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定する特定工程と、
    前記特定工程で特定された角度における距離値が所定の閾値以下である場合に前記第1の印影と前記第2の印影とが一致すると判定する判定工程と、
    前記特定工程で特定された角度における距離値が所定の閾値を超えている場合に前記値の中から前記選択工程で選択された範囲とは別の範囲を選択する第2の選択工程と、
    を含み、
    前記特定工程は、前記第2の選択工程により前記別の範囲が選択された場合に、当該別の範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定することを特徴とする印影照合方法。
  3. 電子化された第1の印影と第2の印影とを照合する印影照合プログラムにおいて、
    前記第1の印影の前記第2の印影に対する角度が取りうる値の中から第1の角度および第2の角度の間の連続した範囲を選択する選択工程と、
    前記選択工程で選択された範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定する特定工程と、
    前記特定工程で特定された角度における距離値が所定の閾値以下である場合に前記第1の印影と前記第2の印影とが一致すると判定する判定工程と、
    前記特定工程で特定された角度における距離値が所定の閾値を超えている場合に前記値の中から前記選択工程で選択された範囲とは別の範囲を選択する第2の選択工程と、
    をコンピュータに実行させ、
    前記特定工程は、前記第2の選択工程により前記別の範囲が選択された場合に、当該別の範囲内で前記第1の印影と前記第2の印影との距離値が最小となる角度を二分探索法により特定することを特徴とする印影照合プログラム。
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