JP4369167B2

JP4369167B2 - Ferrite clamp

Info

Publication number: JP4369167B2
Application number: JP2003173828A
Authority: JP
Inventors: 義時林
Original assignee: Kitagawa Industries Co Ltd
Current assignee: Kitagawa Industries Co Ltd
Priority date: 2003-06-18
Filing date: 2003-06-18
Publication date: 2009-11-18
Anticipated expiration: 2023-06-18
Also published as: JP2005011962A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線に外嵌され電線を流れる雑音電流を吸収するフェライトクランプに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、図７（ａ）に示すように、開環状に形成され、互いに組み合わせると電線を挿通させるための挿通孔を有した環状の磁性体コアを形成する一対の分割コア１０４ａ，１０４ｂと、これら分割コア１０４ａ，１０４ｂをそれぞれ包持し、ヒンジ１０８を介して連結された一対のケース部１０６ａ，１０６ｂを備えた保持ケース１０６とからなるフェライトクランプ１０２が知られている。
【０００３】
このフェライトクランプ１０２には、各ケース部１０６ａ，１０６ｂに設けられた係止突起１１０と係止フック１１２とからなる固定機構が設けられており、この係止突起１１０に係止フック１１２を係合させることにより、図７（ｂ）に示すように、保持ケース１０６は、ケース部１０６ａ，１０６ｂ同士を閉じ合わせた形状に固定される（例えば、特許文献１参照。）。
【０００４】
このとき、ケース部１０６ａ，１０６ｂに包持された分割コア１０４ａ，１０４ｂが互いに組み合わされて、環状の磁性体コアを形成し、この磁性体コアの挿通孔に挿通された電線Ｃを流れる雑音電流を吸収する。
ところで、この種のフェライトクランプ１０２を、車両等の振動の多い場所で使用すると、電線Ｃとフェライトクランプ１０２（磁性体コアや保持ケース）とが擦れ合うことによって電線Ｃが摩耗したり、電線Ｃに対するフェライトクランプ１０２の取付位置が変化してしまうという問題があった。
【０００５】
これに対して、本願出願人には、図７（ｃ）に示すように、この種のフェライトクランプにおいて、挿通孔を形成するために設けられた分割コア１０４ａ，１０４ｂの溝に、膠化体（ゲル）状樹脂からなる弾性部材１４０を充填すること（以下、このようなフェライトクランプを「ゲル入りクランプ」と称する。）を考えた。即ち、ゲル状樹脂の強力な粘着力と大きな弾性力により、電線とフェライトクランプとを一体に固定すると共に両者間のがたつき（振動）を吸収することによって、両者が擦れ合ったり、両者の位置がずれることを防止しようとするものである。
【０００６】
【特許文献１】
実公平７−３６７６号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ゲル入りクランプ１０２ａでは、ケース部１０６ａ，１０６ｂを一端閉じると、両分割コア１０４ａ，１０４ｂの弾性部材１４０が一体化し、再び分離することが困難となる可能性があるため、未使用持には、保持ケースを開放した状態で保存することが望ましい。
【０００８】
しかし、この状態では、弾性部材１４０が外部に露出した状態となるため、弾性部材１４０に異物が接触し易く、接触した異物は弾性部材（ゲル状樹脂）１４０に付着したり取り込まれたりして、取り除くことができなくなるおそれがあった。
【０００９】
そこで、ゲル入りクランプ１０２ａを個々に保管用ケースに入れて保存することが考えられるが、輸送時の振動などによって、ケース部１０６ａ，１０６ｂの合わせ面を保管用ケースの内壁Ｗに押しつけるような外力が加わると、図７（ｃ）に示すうように、保管用ケースの内壁Ｗに弾性部材（ゲル状樹脂）１４０が接触して、付着してしまうおそれがあった。
【００１０】
本発明は、上記問題点を解決するために、分割コアの溝にゲル状樹脂からなる弾性部材が充填されたフェライトクランプにおいて、分割コアを保持する保持ケースが開放された状態であっても、平板状に形成された外部物体が弾性部材に接触することのないようにすることを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本発明は、開環状に形成され、互いに組み合わせると電線を挿通させるための挿通孔を有した環状の磁性体コアを形成する一対の分割コアと、該分割コアをそれぞれ包持し、ヒンジを介して連結された一対のケース部、及び該ケース部同士を閉じ合わせた状態に固定することで該ケース部に包持された前記分割コアを環状に組み合わせる固定機構を備えた保持ケースとからなり、前記磁性体コアを電線に外嵌させ、該電線を流れる雑音電流を吸収するフェライトクランプにおいて、前記分割コアは、互いに組み合わされた時に前記挿通孔を形成する溝に、膠化体状樹脂からなる弾性部材が充填され、前記保持ケースは、平板状に形成された外部物体に向けて前記ケース部の合わせ面を押しつける外力が加わったとしても、前記溝に充填された弾性部材が前記外部物体に接触することのないように、前記ケース部のそれぞれに、前記ケース部に保持された分割コアの分割面より突出した１又は複数の突出部を備えることを特徴とする。
【００１２】
なお、膠化体状樹脂とは、ベースポリマーとしての樹脂成分が相互に架橋して網目状の組織を形成するとともに、その網目状組織の間隙にオイル成分（流動性成分）を包含したまま、全体としての流動性を失って膠化体状になっているものであり、いわゆる粘弾性を示し、損失係数が極めて大きい物質である。
【００１３】
ここで、膠化体状樹脂におけるベースポリマーとしては、例えば、スチレン系、エステル系、アミド系、ウレタン系などの各種熱可塑性エラストマー、並びに、それらの水添、その他による変性物、あるいは、スチレン系、ＡＢＳ系、オレフィン系、塩化ビニル系、アクリル酸エステル系、メタクリル酸エステル系、カーボネート系、アセタール系、アミド系、ハロゲン化ポリエーテル系、ハロゲン化オレフィン系、セルロース系、ビニリデン系、ビニルブチラール系、アルキレンオキサイド系などの熱可塑性樹脂、およびこれらの樹脂のゴム変性物などが挙げられる。これらの各種熱可塑性高分子有機材料は、単独で用いても、２種以上をブレンドして用いても良い。
【００１４】
また、オイル成分としては、通常、室温で液体または液状の材料が好適に用いられる。また、親水性、疎水性のいずれの軟化剤も使用でき、鉱物油系、植物油系、合成系等の各種ゴム用または樹脂用軟化剤を使用できる。これらの軟化剤は１種を単独で用いてもよく、互いの相溶性が良好であれば２種以上を混合して用いても良い。また、オイルの添加量が多いほど膠化体状樹脂の硬度は低いものとなるので、所望の硬度となるように調製すれば良い。
【００１５】
尚、上記においては、膠化体という用語を用いたが、膠化体はゲルと呼ばれることもあり、これら２つの用語は置換可能な等価な用語である。
このように構成された本発明のフェライトクランプによれば、保持ケースを構成する各ケース部が突出部を備えていることにより、平板状に形成された外部物体（当該フェライトクランプを保管する保管用ケースの内壁など）に向けて、ケース部の合わせ面を押しつける外力が加わったとしても、ケース部の合わせ面にある磁性体コアの分割面、ひいては磁性体コアの溝に充填された膠化体状樹脂からなる弾性部材が、その外部物体に接触することを確実に防止できる。
【００１６】
なお、突出部の少なくとも一つは、ヒンジが形成されたケース部の側壁とは分割コアの収納空間を挟んで対向する該ケース部の側壁に形成された固定機構を構成する部材（例えば、係止用のフックと突起）であってもよい。
また、突出部の少なくとも一つは、ケース部を閉じ合わせた時に、他方のケース部内に収納されるものであってもよい。
【００１７】
更に、突出部は、分割コアの収納空間を挟んで対向する該ケース部の両側壁に形成されていれば、弾性部材が外部物体に接触することをより確実に防止できる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
［第１実施形態］
図１は第１実施形態のフェライトクランプの構成を示す斜視図であり、図２（ａ）は、フェライトクランプを構成する分割コアの構成を示す斜視図、図２（ｂ）は、フェライトクランプを構成する保持ケースの構成を示す斜視図である。
【００１９】
図１に示すように、本実施形態のフェライトクランプ２は、円筒状に形成された磁性体コア（例えばフェライトコア）を、軸方向に沿って２分割した形状を有する一対の分割コア４ａ，４ｂと、これら分割コア４ａ，４ｂを一体に保持すると共に、分割コア４ａ，４ｂを元の環状に組み合わせた状態に閉じ合わせることが可能な保持ケース６とからなる。
【００２０】
このうち、保持ケース６は、分割コア４ａ，４ｂをそれぞれ収納し、ヒンジ８を介して開閉自在に連結された一対のケース部６ａ，６ｂを有している。そして、一方のケース部６ａには、分割コア４ａの収納空間を挟んで、ヒンジ８が形成された側壁と対向する当該ケース部６ａの側壁に、係止爪１０が設けられ、他方のケース部６ｂには、同じく分割コア４ｂの収納空間を挟んで、ヒンジ８が形成された側壁と対向する当該ケース部６ｂの側壁に、係止爪１０と係合してケース部６ａ，６ｂを閉じた状態に保持する係止フック１２が設けられている。なお、係止爪１０及び係止フック１２は、いずれもケース部６ａ，６ｂに収納される分割コア４ａ，４ｂの分割面より突出するように形成されている（図４（ａ）参照）。
【００２１】
なお、図２（ｂ）に示すように、ケース部６ａの底面を構成する外周壁には、先端部分が分割コア４ａの収納空間に向けて突出した舌片状の付勢爪１４が２個形成されている。また、ケース部６ａの両側面（電線の挿通方向に沿った面）を構成する外周壁には、分割コア４ａの外周面に形成された係合溝４２（後述する）に係合して、ケース部６ａの収納空間に収納した分割コア４ａが、ケース部６ａから脱落することを防止するための押え爪１６がそれぞれ形成されている。
【００２２】
更に、ケース部６ａの両端面（電線の挿通方向の両端に位置する面）を構成する側壁には、分割コア４ａの収納空間に向けて突設され、ケース部６ａに収納された分割コア４ａの端面に当接して、分割コア４ａの軸方向の位置を位置決めする突起１８がそれぞれ形成されている。また、ケース部６ａの側壁には、電線Ｃを通すために設けられた略半円形の切欠部２０がそれぞれ形成されている。
【００２３】
これと同様に、ケース部６ｂにも、付勢爪１５、押え爪１７、突起１９、切欠部２１が形成されている。
そして、このように構成された保持ケース６は、合成樹脂により一体成形され、各爪やフックには適度な弾性が与えられている。
【００２４】
一方、分割コア４ａ，４ｂは、図２（ａ）に示すように、円筒状の磁性体コアを軸方向に沿って半割した外形を有しており、その分割面には半円形の断面形状を有する溝４１が形成されている。また、分割コア４ａ，４ｂの外周面には、押え爪１６，１７に係合する係合溝４２が形成されている。
【００２５】
そして、分割コア４ａ，４ｂの分割面に形成された溝４１には、スチレン系，ウレタン系の膠化体（ゲル）状樹脂からなる弾性部材４３が充填されている。
つまり、分割コア４ａ，４ｂは、開環状に形成されており、これらを互いに組み合わせると、溝４１によって形成される挿通孔を有した環状の磁性体コアを構成し、しかも、挿通孔には弾性部材４３が充填されたものとなる。
【００２６】
このように構成された本実施形態のフェライトクランプ２では、保持ケース６のケース部６ａ，６ｂに分割コア４ａ，４ｂを挿入すると、押え爪１６，１７が係合溝４２に係合することで、分割コア４ａ，４ｂは、ケース部６ａ，６ｂの収納空間に保持される。この時、分割コア４ａ，４ｂは、付勢爪１４，１５によってケース部６ａ，６ｂの収納空間から押し出される方向に付勢された状態で保持されると共に、突起１８，１９が分割コア４ａ，４ｂの端面に当接して軸方向のケース部６ａ，６ｂ内でのガタつきを阻止して、安定した状態でケース部６ａ，６ｂ内に保持される（図１参照）。
【００２７】
また、この時、付勢爪１４，１５に付勢された分割コア４ａ，４ｂは、図４（ａ）に示すように、その分割面が、ケース部６ａ，６ｂの合わせ面よりわずかに突出した状態となる。
この状態から、図３（ａ）に示すように、一方の分割コア４ａの溝４１に充填された弾性部材４３の上に電線Ｃを配置後、係止爪１０に係止フック１２を係合させ、分割コア４ａ，４ｂが環状となるよう保持ケース６を閉じ合わせることにより、フェライトクランプ２は、電線Ｃに取り付けられる。この時、弾性部材４３は、図３（ｂ）に示すように、電線Ｃの表面全体に密着した状態となる。
【００２８】
また、この時、分割コア４ａ，４ｂは、互いの分割面が当接し合うことにより、ケース部６ａ，６ｂに押し込まれ、これに伴って付勢爪１４，１５が外方向に変形する。このため、付勢爪１４，１５は、元の形状に戻ろうとする弾性力によって、分割コア４ａ，４ｂを互いの分割面がより密着する方向に付勢することになる。このようにして電線Ｃに外嵌された分割コア４ａ，４ｂからなる環状の磁性体コアは、この電線Ｃを流れる雑音電流を吸収する。
【００２９】
このように、本実施形態のフェライトクランプ２では、当該フェライトクランプ２と電線Ｃとが弾性部材４３の粘性によって一体に固定され、また、外部から加わる信号は、弾性部材４３の弾性（弾性部材４３が変形すること）によって吸収されるため、当該フェライトクランプ２（分割コア４ａ，４ｂや保持ケース６）と電線Ｃとが擦れ合うことがない。
【００３０】
ここで、図４（ｂ）は、本実施形態のフェライトクランプ２を、保管用ケースＢに収納した状態を示す説明図である。
図４（ｂ）に示すように、本実施形態のフェライトクランプ２によれば、ケース部６ａでは係止爪１０、ケース部６ｂでは係止フック１２が突設されているため、分割コア４ａ，４ｂの分割面（ケース部６ａ，６ｂの合わせ面）側を、保管用ケースＢの内壁に押しつける外力が加わったとしても、分割コア４ａ，４ｂの分割面と保管用ケースの内壁との間には空間が形成され、両者が接触するようなことがない。つまり、分割コア４ａ，４ｂの溝４１に充填された膠化体状樹脂からなる弾性部材４３が、保管用ケースＢの内壁など、平板状に形成された外部物体に接触することを確実に防止することができる。
【００３１】
なお、保管用ケースＢとしては、例えば、押し出し成形で作製された角パイプをカットすることにより形成された筒状のものや、開閉可能な蓋を有した箱状のもの等を用いることができる。
［第２実施形態］
次に第２実施形態について説明する。
【００３２】
本実施形態では、第１実施形態のものとは、一部構成が異なるだけであるため、同じ構成については図中において同一符号を付して説明を省略し、構成の相違する部分を中心に説明する。
即ち、本実施形態のフェライトクランプ２ａは、図５及び図６（ａ）に示すように、ケース部６ａ，６ｂのヒンジ８が形成された側壁に、分割コア４ａ，４ｂの分割面より突出した補助突起２２，２３が設けられている。なお、これら補助突起２２，２３は、ケース部６ａ，６ｂ閉じ合わせた時に、互いに接触することのないように、挿通孔の挿通方向にずれた位置に設けられている。
【００３３】
そして、ケース部６ａ，６ｂを閉じ合わせた時に、ケース部６ａの補助突起２２は、ケース部６ｂとこれに収納された分割コア４ｂとの間の隙間に挿入され、ケース部６ｂの補助突起２３は、ケース部６ａとこれに収納された分割コア４ａとの間の隙間に挿入されるように構成されている。
【００３４】
このように構成された本実施形態のフェライトクランプ２ａは、補助突起２２，２３以外は第１実施形態のフェライトクランプ２と全く同様に構成されているため、これと同様の作用効果を得ることができる。
そして、特に本実施形態のフェライトクランプ２ａでは、ケース部６ａ，６ｂの両側壁に突起部（係止爪１０，係止フック１２，補助突起２２，２３）が設けられているため、図６（ｂ）に示すように、保管用ケースＢに収納した時には、分割コア４ａ，４ｂの分割面（ケース部６ａ，６ｂの合わせ面）側を、保管用ケースの内壁に押しつける外力が加わったとしても、分割コア４ａ，４ｂの分割面と保管用ケースＢの内壁との間には、第１実施形態のフェライトクランプ２の場合より大きな空間が形成される。つまり、弾性部材４３が平板状に形成された外部物体に接触することを、より確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態のフェライトクランプの構成を示す斜視図である。
【図２】第１実施形態のフェライトクランプを構成する分割コア及び保持ケースの構成を示す斜視図である。
【図３】第１実施形態のフェライトクランプの構成、及び使用状態等を示す説明図である。
【図４】第１実施形態のフェライトクランプの正面図、及びこれを保管用ケースに収納した状態を示す説明図である。
【図５】第２実施形態のフェライトクランプの構成を示す斜視図である。
【図６】第２実施形態のフェライトクランプの正面図、及びこれを保管用ケースに収納した状態を示す説明図である。
【図７】従来装置の正面図、及び従来装置の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
２，２ａ…フェライトクランプ、４ａ，４ｂ…分割コア、６…保持ケース、６ａ，６ｂ…ケース部、８…ヒンジ、１０…係止爪、１２…係止フック、１４，１５…付勢爪、１６，１７…押え爪、１８，１９…突起、２０，２１…切欠部、２２，２３…補助突起、４１…溝、４２…係合溝、４３…弾性部材、Ｂ…保管用ケース、Ｃ…電線。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ferrite clamp that is externally fitted to an electric wire and absorbs a noise current flowing through the electric wire.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in FIG. 7A, a pair of split cores 104a and 104b that are formed in an open ring shape and form an annular magnetic core having an insertion hole for inserting an electric wire when combined with each other; A ferrite clamp 102 is known that includes a holding case 106 that includes a pair of case portions 106a and 106b that respectively hold the split cores 104a and 104b and are connected via a hinge 108.
[0003]
The ferrite clamp 102 is provided with a fixing mechanism including a locking projection 110 and a locking hook 112 provided on each case portion 106 a and 106 b, and the locking hook 112 is engaged with the locking projection 110. By doing so, as shown in FIG. 7B, the holding case 106 is fixed in a shape in which the case portions 106a and 106b are closed together (see, for example, Patent Document 1).
[0004]
At this time, the split cores 104a and 104b held by the case portions 106a and 106b are combined with each other to form an annular magnetic core, and the noise current flowing through the electric wire C inserted into the insertion hole of the magnetic core To absorb.
By the way, when this type of ferrite clamp 102 is used in a place with a lot of vibrations such as a vehicle, the electric wire C and the ferrite clamp 102 (magnetic core or holding case) are rubbed against each other, or the electric wire C is worn away. There was a problem that the mounting position of the ferrite clamp 102 would change.
[0005]
On the other hand, the applicant of the present application, as shown in FIG. 7 (c), in this type of ferrite clamp, in the grooves of the split cores 104a and 104b provided to form the insertion holes, It was considered to fill the elastic member 140 made of (gel) -like resin (hereinafter, such a ferrite clamp is referred to as “gel-containing clamp”). That is, with the strong adhesive force and large elastic force of the gel-like resin, the electric wire and the ferrite clamp are fixed together and the rattling (vibration) between them is absorbed. It is intended to prevent the position from shifting.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 7-3676 [0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the gel-containing clamp 102a, if the case portions 106a and 106b are closed at one end, the elastic members 140 of both the split cores 104a and 104b may be integrated and difficult to separate again. Is preferably stored with the holding case open.
[0008]
However, in this state, since the elastic member 140 is exposed to the outside, the foreign material easily comes into contact with the elastic member 140, and the contacted foreign material is attached to or taken in the elastic member (gel resin) 140. There was a risk that it could not be removed.
[0009]
Therefore, it is conceivable to store the gel-containing clamps 102a individually in a storage case. However, an external force that presses the mating surfaces of the case portions 106a and 106b against the inner wall W of the storage case due to vibration during transportation or the like. As shown in FIG. 7C, the elastic member (gel-like resin) 140 may come into contact with and adhere to the inner wall W of the storage case.
[0010]
In order to solve the above problems, the ferrite clamp in which the elastic member made of a gel-like resin is filled in the groove of the split core, even if the holding case for holding the split core is opened, An object is to prevent an external object formed in a flat plate shape from coming into contact with an elastic member.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention made to achieve the above object includes a pair of split cores that are formed in an open ring shape and form an annular magnetic core having an insertion hole through which an electric wire is inserted when combined with each other, and the split core And a pair of case portions connected via hinges, and a fixing mechanism for annularly combining the divided cores held by the case portions by fixing the case portions in a closed state. In a ferrite clamp that externally fits the magnetic core to an electric wire and absorbs noise current flowing through the electric wire, the divided cores are grooves that form the insertion hole when combined with each other. the elastic member comprising a Nikawaka-like resin is filled, the holding case, the external force for pressing the mating surface of the case portion toward the external object which is formed in a plate shape is Kuwawa Even, so as not to elastic member filled in said groove comes into contact with the external object, to each of the case portions, one or more projecting than the divided surfaces of the divided cores held in the case portion The protrusion part is provided.
[0012]
In addition, with the gelatinous resin, the resin components as the base polymer are mutually crosslinked to form a network structure, and the oil component (fluid component) is included in the gap between the network structures, It loses the fluidity as a whole and is in the form of a gelatin, which is a substance exhibiting so-called viscoelasticity and a very large loss factor.
[0013]
Here, as the base polymer in the gelatinous resin, for example, various thermoplastic elastomers such as styrene-based, ester-based, amide-based, urethane-based, and their hydrogenated products, modified products by others, or styrene-based polymers ABS, olefin, vinyl chloride, acrylic ester, methacrylate ester, carbonate, acetal, amide, halogenated polyether, halogenated olefin, cellulose, vinylidene, vinyl butyral , Alkylene oxide-based thermoplastic resins, and rubber-modified products of these resins. These various thermoplastic polymer organic materials may be used alone or in a blend of two or more.
[0014]
Moreover, as an oil component, normally, a liquid or liquid material is suitably used at room temperature. Also, any hydrophilic or hydrophobic softener can be used, and various rubber or resin softeners such as mineral oil, vegetable oil, and synthetic can be used. One of these softeners may be used alone, or two or more of them may be used in combination as long as the compatibility is good. Moreover, since the hardness of a gelatinous resin becomes so low that there is much addition amount of oil, what is necessary is just to prepare so that it may become desired hardness.
[0015]
In the above description, the term "glue" is used. However, the glue is sometimes referred to as a gel, and these two terms are interchangeable equivalent terms.
According to the ferrite clamp of the present invention thus configured, each case portion constituting the holding case has a protruding portion, so that an external object formed in a flat plate shape (for storing the ferrite clamp is stored). Even if an external force that presses the mating surface of the case part is applied toward the inner wall of the case, etc., the splitting surface of the magnetic core on the mating surface of the case part, and thus the glue filled in the groove of the magnetic core It is possible to reliably prevent the elastic member made of the resin-like resin from contacting the external object.
[0016]
Note that at least one of the protrusions is a member (for example, a engagement member) that forms a fixing mechanism formed on the side wall of the case part that faces the side wall of the case part on which the hinge is formed across the storage space of the split core. It may be a hook and protrusion for stopping.
Further, at least one of the projecting portions may be housed in the other case portion when the case portion is closed.
[0017]
Furthermore, if the projecting portion is formed on both side walls of the case portion facing each other with the storage space for the split core interposed therebetween, the elastic member can be more reliably prevented from coming into contact with an external object.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[First Embodiment]
FIG. 1 is a perspective view showing the configuration of the ferrite clamp of the first embodiment, FIG. 2 (a) is a perspective view showing the configuration of a split core constituting the ferrite clamp, and FIG. 2 (b) is a diagram showing the ferrite clamp. It is a perspective view which shows the structure of the holding case to comprise.
[0019]
As shown in FIG. 1, the ferrite clamp 2 of the present embodiment includes a pair of split cores 4a and 4b having a shape obtained by dividing a magnetic core (for example, a ferrite core) formed in a cylindrical shape into two along the axial direction. And a holding case 6 capable of holding these divided cores 4a and 4b together and closing the divided cores 4a and 4b in the original combined state.
[0020]
Of these, the holding case 6 has a pair of case portions 6 a and 6 b that house the split cores 4 a and 4 b and are connected to each other via a hinge 8 so as to be opened and closed. One case portion 6a is provided with a locking claw 10 on the side wall of the case portion 6a facing the side wall on which the hinge 8 is formed with the storage space for the split core 4a interposed therebetween, and the other case portion. In 6b, the case portions 6a and 6b are closed by engaging with the locking claws 10 on the side wall of the case portion 6b facing the side wall on which the hinge 8 is formed across the storage space of the split core 4b. A locking hook 12 is provided to hold the state. Note that the locking claws 10 and the locking hooks 12 are formed so as to protrude from the split surfaces of the split cores 4a and 4b accommodated in the case portions 6a and 6b (see FIG. 4A).
[0021]
As shown in FIG. 2B, the outer peripheral wall constituting the bottom surface of the case portion 6a has two tongue-shaped urging claws 14 whose tip portions protrude toward the storage space of the split core 4a. Is formed. Further, the outer peripheral wall constituting both side surfaces of the case portion 6a (surface along the wire insertion direction) is engaged with engaging grooves 42 (described later) formed on the outer peripheral surface of the split core 4a, Pressing claws 16 are formed to prevent the split cores 4a housed in the housing space of the case portion 6a from falling off from the case portion 6a.
[0022]
Further, the split core 4a is provided on the side walls constituting both end faces of the case portion 6a (surfaces located at both ends in the direction of insertion of the electric wire) toward the storage space of the split core 4a and stored in the case portion 6a. Each of the projections 18 is formed so as to be in contact with the end face of each of the cores and to position the axial position of the split core 4a. Moreover, the substantially semicircular notch part 20 provided in order to let the electric wire C pass is formed in the side wall of the case part 6a, respectively.
[0023]
Similarly, the urging claw 15, the presser claw 17, the protrusion 19, and the notch 21 are also formed in the case portion 6 b.
And the holding case 6 comprised in this way is integrally molded with a synthetic resin, and moderate elasticity is given to each nail | claw and hook.
[0024]
On the other hand, as shown in FIG. 2A, the split cores 4a and 4b have an outer shape obtained by halving a cylindrical magnetic core along the axial direction, and the split surface has a semicircular cross section. A groove 41 having a shape is formed. In addition, engaging grooves 42 that engage with the presser claws 16 and 17 are formed on the outer peripheral surfaces of the split cores 4a and 4b.
[0025]
And the groove | channel 41 formed in the division | segmentation surface of division | segmentation core 4a, 4b is filled with the elastic member 43 which consists of a styrene type and urethane type gelatinous (gel) resin.
That is, the split cores 4a and 4b are formed in an open ring shape, and when these are combined with each other, an annular magnetic core having an insertion hole formed by the groove 41 is formed, and the insertion hole is elastic. The member 43 is filled.
[0026]
In the ferrite clamp 2 of the present embodiment configured as described above, when the split cores 4 a and 4 b are inserted into the case portions 6 a and 6 b of the holding case 6, the press claws 16 and 17 are engaged with the engagement grooves 42. The split cores 4a and 4b are held in the storage spaces of the case portions 6a and 6b. At this time, the split cores 4a and 4b are held in a state of being urged by the urging claws 14 and 15 in the direction of being pushed out of the storage spaces of the case portions 6a and 6b, and the protrusions 18 and 19 are held in the split cores 4a and 4b. It abuts against the end face of 4b to prevent backlash in the axial case portions 6a and 6b and is held in the case portions 6a and 6b in a stable state (see FIG. 1).
[0027]
At this time, the split cores 4a and 4b biased by the biasing claws 14 and 15 have their split surfaces slightly protruding from the mating surfaces of the case portions 6a and 6b, as shown in FIG. It will be in the state.
From this state, as shown in FIG. 3A, after the electric wire C is disposed on the elastic member 43 filled in the groove 41 of one split core 4a, the locking hook 12 is engaged with the locking claw 10. The ferrite clamp 2 is attached to the electric wire C by closing the holding case 6 so that the split cores 4a and 4b are annular. At this time, the elastic member 43 is in close contact with the entire surface of the electric wire C as shown in FIG.
[0028]
At this time, the split cores 4a and 4b are pushed into the case portions 6a and 6b when the split surfaces of the split cores 4a and 4b come into contact with each other, and accordingly, the urging claws 14 and 15 are deformed outward. For this reason, the urging claws 14 and 15 urge the divided cores 4a and 4b in a direction in which the divided surfaces are more closely contacted with each other by an elastic force to return to the original shape. Thus, the annular magnetic core composed of the split cores 4a and 4b fitted on the electric wire C absorbs the noise current flowing through the electric wire C.
[0029]
As described above, in the ferrite clamp 2 of the present embodiment, the ferrite clamp 2 and the electric wire C are integrally fixed by the viscosity of the elastic member 43, and the signal applied from the outside is the elasticity of the elastic member 43 (the elastic member 43). Therefore, the ferrite clamp 2 (the divided cores 4a and 4b and the holding case 6) and the electric wire C do not rub against each other.
[0030]
Here, FIG. 4B is an explanatory view showing a state in which the ferrite clamp 2 of the present embodiment is stored in the storage case B. FIG.
As shown in FIG. 4B, according to the ferrite clamp 2 of the present embodiment, the locking claw 10 is protruded from the case portion 6a, and the locking hook 12 is protruded from the case portion 6b. Even if an external force is applied to the side of the split surface 4b (the mating surface of the case portions 6a and 6b) against the inner wall of the storage case B, the split surface between the split cores 4a and 4b and the inner wall of the storage case A space is formed, and there is no contact between the two. That is, it is possible to reliably prevent the elastic member 43 made of the gelatinous resin filled in the grooves 41 of the split cores 4a and 4b from coming into contact with an external object formed in a flat shape such as the inner wall of the storage case B. can do.
[0031]
As the storage case B, for example, a cylindrical one formed by cutting a square pipe produced by extrusion molding, a box-like one having an openable / closable lid, or the like can be used. .
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment will be described.
[0032]
In the present embodiment, since only a part of the configuration is different from that of the first embodiment, the same configuration is denoted by the same reference numeral in the drawing, and the description thereof is omitted, with a focus on the different configuration. explain.
That is, as shown in FIGS. 5 and 6A, the ferrite clamp 2a of the present embodiment protrudes from the split surface of the split cores 4a and 4b on the side wall where the hinges 8 of the case portions 6a and 6b are formed. Auxiliary protrusions 22 and 23 are provided. The auxiliary protrusions 22 and 23 are provided at positions shifted in the insertion direction of the insertion hole so that they do not contact each other when the case portions 6a and 6b are closed.
[0033]
When the case portions 6a and 6b are closed, the auxiliary protrusion 22 of the case portion 6a is inserted into the gap between the case portion 6b and the divided core 4b accommodated therein, and the auxiliary protrusion 23 of the case portion 6b. Is configured to be inserted into a gap between the case portion 6a and the split core 4a accommodated therein.
[0034]
The ferrite clamp 2a of the present embodiment configured as described above is configured in exactly the same way as the ferrite clamp 2 of the first embodiment except for the auxiliary protrusions 22 and 23, and thus the same operational effects can be obtained. it can.
And especially in the ferrite clamp 2a of this embodiment, since the projection part (the latching claw 10, the latching hook 12, and the auxiliary | assistant projections 22 and 23) is provided in the both-sides wall of case part 6a, 6b, FIG. As shown in b), when stored in the storage case B, even if an external force is applied to press the split surfaces of the split cores 4a and 4b (the mating surfaces of the case portions 6a and 6b) against the inner wall of the storage case. A larger space is formed between the split surfaces of the split cores 4a and 4b and the inner wall of the storage case B than in the ferrite clamp 2 of the first embodiment. That is, it can prevent more reliably that the elastic member 43 contacts the external object formed in flat form.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of a ferrite clamp of a first embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing configurations of a split core and a holding case that constitute the ferrite clamp of the first embodiment.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a configuration, usage state, and the like of the ferrite clamp of the first embodiment.
FIG. 4 is a front view of the ferrite clamp of the first embodiment and an explanatory view showing a state in which the ferrite clamp is housed in a storage case.
FIG. 5 is a perspective view showing a configuration of a ferrite clamp of a second embodiment.
FIG. 6 is a front view of a ferrite clamp according to a second embodiment and an explanatory view showing a state in which the ferrite clamp is housed in a storage case.
FIG. 7 is a front view of a conventional device and an explanatory diagram showing problems of the conventional device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 2,2a ... Ferrite clamp, 4a, 4b ... Split core, 6 ... Holding case, 6a, 6b ... Case part, 8 ... Hinge, 10 ... Locking claw, 12 ... Locking hook, 14, 15 ... Energizing claw, 16, 17 ... presser claw, 18, 19 ... projection, 20, 21 ... notch, 22, 23 ... auxiliary projection, 41 ... groove, 42 ... engagement groove, 43 ... elastic member, B ... storage case, C ... Electrical wire.

Claims

A pair of split cores that are formed in an open ring shape and form an annular magnetic core having an insertion hole for inserting an electric wire when combined with each other;
Each of the split cores is held in a ring, and the pair of case parts connected via a hinge and the case parts are fixed in a closed state so that the split cores held in the case parts are annularly formed. A holding case with a fixing mechanism to be combined;
In the ferrite clamp that externally fits the magnetic core to the electric wire and absorbs the noise current flowing through the electric wire,
When the split cores are combined with each other, the grooves that form the insertion holes are filled with an elastic member made of a gelatinous resin,
Even if an external force is applied to the holding case to press the mating surface of the case part toward the external object formed in a flat plate shape, the elastic member filled in the groove does not come into contact with the external object. Further, each of the case portions is provided with one or a plurality of protruding portions protruding from the split surface of the split core held by the case portion.

At least one of the protrusions is a member that forms the fixing mechanism, and is formed on a side wall of the case portion that is opposed to a side wall of the case portion on which the hinge is formed with a storage space for the split core interposed therebetween. The ferrite clamp according to claim 1, wherein the ferrite clamp is provided.

The ferrite clamp according to claim 1, wherein at least one of the projecting portions is housed in the other case portion when the case portion is closed.

The ferrite clamp according to any one of claims 1 to 3, wherein the protrusions are formed on both side walls of the case facing each other with a storage space for the divided cores interposed therebetween.