JP4366673B2 - Housing for mobile communication terminals - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マグネシウム合金からなる素材を鍛造などの塑性加工により成形した携帯電話用筐体などの有線又は無線による通信に用いられる携帯通信端末用筐体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の電子機器からは電磁波が外部に洩れ、この電磁波が他の電子機器の誤動作を引き起こしたり、人体に悪影響をおよぼすことが指摘されている。このため、電子機器から漏洩する電磁波を遮蔽・吸収するための対策が種々提案されている。例えば、熱可塑性樹脂製の筐体から構成される電子機器では、筐体の内側部に電磁波を遮蔽・吸収するシール部を設けることが行われている。また、導電性があり、かつ比重が小さい金属であるアルミニウム合金やマグネシウム合金等をダイカスト鋳造法あるいは半溶融成形加工法により筐体を成形し、電子回路から漏洩した電磁波をこの導電性の筐体により遮蔽・吸収する方法も提案されている。さらに、熱可塑性樹脂と導電性金属からなる複合筐体により電磁波を遮蔽・吸収する方法も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、急激に普及している携帯電話等の携帯通信端末用の筐体に要求される機能としては、上記電磁波の遮蔽・吸収の他に、意匠性、小型軽量化、耐衝撃性(剛性)、製造時の生産性がある。今後、特に携帯電話の高機能化にともなう液晶表示装置の大型化等により筐体の開口率(筐体の全表面積に対する開口部の比率)は一層大きくなり、前記電磁波の漏洩対策と筐体の剛性向上が強く要求されてくる。
【0004】
さらに、携帯電話機の高機能化に伴い、内装される電子回路から漏洩する電磁波の強度はますます強いものとなり、筐体に対する電磁波シールド性のさらなる向上も求められている。
さらには、他の電子機器から発生する電磁波により、誤動作を起こすことも考えられ、筐体に対する電磁波シールド性の向上が求められていた。
【0005】
携帯電話から漏洩する電磁波を遮蔽・吸収し、さらに筐体を軽量化しかつ剛性を高くする方法として、前記の通りマグネシウム合金をダイカストあるいは半溶融加工法などの鋳造法により成形した筐体が提案されている。しかし、マグネシウム合金の溶湯を鋳造して得られる成形体は、その製法上の制約から、比較的厚肉のものに限定され、鋳造法で成形した場合は、その肉厚の最小値は0.8mm程度が限界である。また、その製造過程中において、鋳造欠陥や酸化物を内部および表面に介在させてしまう恐れが大きい。もしも、これら欠陥が介在していると、機械的強度および耐食性について問題が発生する。
【0006】
ダイカスト鋳造法によりマグネシウム合金製の筐体を成形する場合には、マグネシウム合金はASTM規格のAZ91材が一般に使用されている。そして成形した筐体には、操作ボタンや液晶表示装置用の開口部を設けるためにプレス打ち抜き加工を行う必要がある。しかし、 AZ91材を使用した場合には、このプレス打ち抜き面にバリが発生しやすく、このバリの除去工程を設ける必要が生じ生産性低下の要因になっている。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を改善し、電磁波の遮蔽・吸収機能を向上させるとともに電磁波による電子回路の誤動作も防止し、さらに薄型にしても剛性が向上し、かつ製造時の生産性も向上する携帯電話用筐体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、マグネシウム合金圧延板素材に熱間又は温間の鍛造による塑性加工が施され、主要部の肉厚が0.2〜1.0mmであり、電気抵抗率が4.3〜4.80μΩ・cmで、内側部の表面に平均粗さRaが0.01〜0.2mmである凹凸部が形成されていることを特徴とする電磁波シールド性に優れた携帯通信端末用筐体である。
【0008】
本発明で用いられるマグネシウム合金素材としては、塑性加工の素材として考えられる押出し材などの中から特に加工性、組織の均一性などを考慮して、圧延板素材が最適である。
【0009】
また、本発明の携帯通信端末電話用筐体は、前記マグネシウム合金が、質量比で、Al:1〜6%,Zn:2.5%以下、微量元素0.2%以下を含有すると好ましい。
マグネシウム合金を鍛造して、携帯電話用筐体を製造するに際しては、鍛造性に優れたマグネシウム合金であることが望ましい。アルミニウム含有量が少ないと鍛造性は良いが、剛性が悪くなるので、少なくともアルミニウムは1%以上含有させる。一方、アルミニウム含有量が多くなると鍛造性、耐食性が低下する。このため、アルミニウム含有量を6%以下とする。亜鉛もアルミニウムと同様な影響があり、鍛造性とメタルフローの兼ね合いから2.5%以下含有させる。微量元素としては、希土類元素,リチウム,ジルコニウム等である。このような合金としては、例えば、ASTM規格のAZ31合金、AZ21合金、AM20合金などからなる展伸材がある。
【0010】
上記組成を有するマグネシウム合金であれば、塑性加工、特に熱間鍛造で超薄肉かつ高剛性に、また、液晶表示部係合孔、押釦嵌合孔などを容易に精度良く打ち抜き成形できる。
特に、マグネシウム合金圧延薄板素材に熱間鍛造を施すことで、素材状態からの強度向上が著しく、伸びは変わらないが、引張強さが約1.3倍、耐力が約1.5倍程度と高剛性となる。携帯通信端末用筐体としてより好ましくは、270MPa以上の引張強度、140MPa以上の耐力を有し、さらに圧延薄板素材を用いることにより、素材中の欠陥の発生がほとんどないことから、成形された筐体の欠陥を起因とする強度低下の問題の発生も少ない。主要部肉厚が0.2mm未満では筐体の剛性が不足する。一方、主要部肉厚が1.0mmを超えると、外形寸法を規定した場合、筐体内に実装する容積を確保できないことがある。主要部肉厚は好ましくは0.3〜0.8mmである。主要部とは、肉厚変動のない部分を指し、突起部などがある部分は含めないものとする。
【0011】
また、本発明においては、上記のマグネシウム合金素材を鍛造などの塑性加工することにより、電磁波シールド性の指標の一つである電気抵抗率を、ダイカスト法などの鋳造法により成形した筐体より高くすることができる。その値は、電気抵抗率が4.3〜4.80μΩ・cmである。そして、電気抵抗率が高いほど、電磁波を遮蔽・吸収する効果が高くすることができる。本発明のようにマグネシウム合金からなる薄板素材を鍛造により成形した筐体は、鋳造法により成形した筐体と比較して電磁波を遮蔽・吸収する効果は向上することになる。好ましい電気抵抗率は4.5〜4.80μΩ・cmである。
【0012】
また、本発明の携帯通信端末用筐体においては、筐体の内側部の表面に微細な凹凸部を形成している。携帯電話の筐体内の電子回路から発生した数GHzの電磁波は、この微細な凹凸部により筐体内への反射を抑制することができる。すなわち、筐体の内側表面の微細な凹凸部により電磁波は渦電流による損失作用が生じて減衰することになる。この作用により、本発明の携帯電話用筐体は、電子回路から発生した電磁波の反射を防止するために、電子回路の誤動作を防止する効果も生じることになる。なお、筐体の内側部に形成する上記の微細な凹凸部は、平坦な面を有する箇所の可能な限り広い範囲に形成することが好ましい。また、上記微細な凹凸部の平均粗さRaは0.01〜0.2mmにすると電磁波の反射を抑制し減衰効果を向上させることができる。また微細な凹凸の形成方法は鍛造に用いる金型の表面に形成して、筐体に転写しても良いし、鍛造後にショットブラストなどを行うことにより、形成しても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1、図2は本発明の実施の形態を示す展開組立図である。同図において、1は上側筐体(フロントケース)、2は操作ボタン用開口部、3は液晶表示装置用開口部、4はフリップ、5は下側筐体(リアケース)、6はアンテナ、7は下側筐体5に設けたアンテナ6を挿入する挿入口、8は回路基板、9はバッテリー、10はバッテリーケース蓋である。上側筐体1、下側筐体5および回路基板8にはネジ孔11、12、13等を設けてネジ(図示せず)により上側筐体1と下側筐体5との間に回路基板8が固定される構造になっている。また、上側筐体1と下側筐体5との嵌合は、図示していないが、合わせ面に嵌合用凹凸部を設けて気密な嵌合ができる構造になっている。なお、図1、図2には示していないが、上側筐体1の上方部にはスピーカ用開口部、同下方部にはマイクロホン用の開口部が成形されている。
【0014】
本発明は、上側筐体1、下側筐体5およびバッテリーケース蓋10とをマグネシウム合金からなる厚さ3mm以下の薄板素材(展伸材)を鍛造とプレス加工との組合せにより成形したことに特徴がある。このマグネシウム合金は鍛造性がよい展伸材を用いることが好ましい。本発明に用いるマグネシウム合金の組成は、前記のように重量比でAl:1〜6%、Mn:0.5%以下、微量元素が0.2%以下、残部がMgおよび不可避不純物からなる展伸材を用いるとよい。このような展伸材としては、例えば、ASTM規格のAZ31合金、AM20合金が適している。また、厚さ3mm以下の薄板素材を使用する理由は下記の通りである。厚さ3mmを超えるマグネシウム合金薄板素材を用いて、最も薄い箇所で厚さ0.2〜1.0mmの薄肉筐体を鍛造成形しようとすると、鍛造加工の圧下率を大きくしなければならず、鍛造時のマグネシウム合金のメタルフローが著しくなり、再結晶した微粒子がメタルフローに沿って出現したり、偏析して存在したりする恐れがある。このため、厚さ3mm以下のマグネシウム合金製の薄板素材を使用することが好ましい。
【0015】
また、本発明においては、上側筐体1、下側筐体5およびバッテリーケース蓋10の内側部の底部1a、5aの表面に微細な凹凸部を形成する。この凹凸部を形成する範囲は、底部1a、5aの可能な限り広い範囲とすることが好ましい。例えば、上側筐体1の操作ボタン用開口部2の間の平坦部にも凹凸部を形成する。また、この凹凸部の表面の平均粗さRaは、0.01〜0.2mmになるように成形することが好ましい。このように微細な凹凸部を形成することにより、筐体内部の電子回路から発生した電磁波は、この凹凸部により吸収されて反射を防止することができ、渦電流の発生による損失で減衰する。この作用により、携帯電話の回路基板8等から発生した電磁波は、携帯電話器の外部への漏洩を極力少なくすることができ、また電子回路の誤動作も防止することができる。さらに、本発明においては、マグネシウムの電気抵抗率は鋳造状態より圧延(鍛造)状態のほうが高くなる。従って、マグネシウム合金を鋳造により成形した筐体と比較して、鍛造により成形した本発明の携帯電話用筐体の方が電磁波の外部への漏洩防止効果は大となる。
【0016】
続いて、本発明の携帯電話用筐体の製造方法について説明する。本発明の携帯電話用筐体は、次の手順により製造することができる。
1)板厚3mm以下のマグネシウム合金からなる薄板素材を300〜500℃に加熱する(予備加熱工程)。この薄板素材としては、前記の通り鍛造性に優れたマグネシウム合金であるASTM規格のAZ31合金、AM20合金からなる展伸材を用いることが好ましい。
2)この予備加熱された薄板素材を300〜500℃に保持しながら、300〜450℃に加熱保持された金型内に載置して、100〜3000MPaの成形荷重を負荷しながら1〜500mm/秒の鍛造速度、75%以下の圧下率で薄板素材を展伸させ周壁部を有する有底形状成形体に鍛造加工する(荒鍛造工程)。なお、鍛造速度を上記のようにする理由は次の通りである。すなわち、鍛造速度が500mm/秒を超えると、メタルフローが鍛造速度に円滑に追従できなくなり、メタルフローに乱れが生じて所望の形状が得られなくなる。また、鍛造速度が1mm/秒未満では、薄板素材の温度が低下して良好な鍛造成形精度が得られなくなり、また生産性も低下する。荒鍛造工程において、圧下率を75%以下にして荒鍛造する理由は、75%を超えると鍛造加工による発熱が付加されて、発火・燃焼する恐れがあるからである。安全性を考慮すると50%以下の圧下率で荒鍛造することが好ましい。また、この圧下率の加工は一度の鍛造で行うことも可能であるが、複数回に分けて鍛造を行ってもかまわない。
【0017】
3)上記2)の荒鍛造工程で成形した有底形状成形体を300〜500℃に加熱した後、この有底形状成形体を300〜400℃に加熱保持された仕上鍛造用金型内に載置して、300〜500℃に保持しながら100〜2000MPaの成形荷重を負荷しながら1〜200mm/秒の鍛造速度で圧下率30%以下の鍛造加工を施す。この処理により、操作ボタン用開口部2および液晶表示装置用開口部3はまだ打ち抜きを行っていないが、図2に示すような上側筐体1を成形することができる。鍛造成形であるため、上側筐体1、下型筐体5およびバッテリーケース蓋10の厚さのうち最も薄い部分は0.2〜1.0mmにすることができる。なお、仕上鍛造工程の圧下率を荒鍛造工程より小さくする理由は、仕上鍛造工程は加工量より成形性が重要であり、加工硬化を最小限に押さえるためには30%以下にすることが好ましいからである。また、この圧下率の加工は一度の鍛造で行うことも可能であるが、複数回に分けて鍛造を行ってもかまわない。
4)続いて、筐体の内側部の底面の平均粗さRaを0.01〜0.2mmにするためにプレス加工を行う。このプレス加工は、平均粗さRaを0.01〜0.2mmに対応する微小な凹凸部を全面に設けた上金型を用いて行うことができる。このとき、筐体は必ずしも加熱する必要はない。
【0018】
5)続いて、操作ボタン用開口部2、液晶表示装置用開口部3等の開口部を打ち抜きプレス加工により打ち抜きを行う。この打ち抜きプレス加工を行うときも筐体は必ずしも加熱する必要はない。本発明において、筐体用マグネシウム合金材として鍛造性に優れたASTM規格のAZ31合金、AM20合金からなる展伸材を用いると、上記プレス加工により打ち抜いた断面の状態は極めて滑らかな状態となり、打ち抜き面のバリの発生も無く、かつ製品として組み立てたときに、操作ボタンとこの断面との接触が非常に円滑になるという効果も生じる。
6)アンテナ用孔7およびネジ孔11、12の機械加工を行う。上記の鍛造加工等により得られたマグネシウム合金製の筐体は、酸化して金属光沢を失う恐れがある。これを防止するために、仮防食、塗装等の表面処理を行うが、特に、陽極酸化皮膜処理により酸化皮膜を形成することで、通常行われている塗装では得られない優れた防食性および合金素地を生かした金属光沢を有するマグネシウム合金製筐体を得ることができる。
【0019】
上記本発明の実施形態の説明では、操作ボタンを保護するためにフリップを用いた携帯電話について説明したが、本発明はフリップを設けない携帯電話に適用できることはもちろんである。また、本発明においては、次のような副次的な効果も生じる。マグネシウム合金は振動減衰能が高く、特に鋳造材よりも圧延材の方がより高くなることが知られている。従って、本発明のようにマグネシウム合金の薄板素材を鍛造により成形した筐体を使用すると、スピーカ用開口部から出た音声の音質は一層向上する効果が生じる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した本発明は次の効果を有している。
すなわち、マグネシウム合金圧延薄板素材を鍛造などの塑性加工により、成形した筐体であるために、ダイカスト等の鋳造により成形した筐体と比較して筐体自体の電気抵抗率が高くなり、それだけ、電磁波の遮蔽・吸収が向上する。さらに、筐体の内側部の底部に設けた微小な凹凸部により電磁波を吸収して減衰させることができるために、電子回路の誤動作も防止することができる。また、筐体の肉厚のうち、主要部の肉厚を0.2〜1.0mmにしても十分な剛性を保持することが可能であり、携帯通信端末の軽量化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を説明するための携帯電話の展開組立図であり、表側から見た状態を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態を説明するための携帯電話の展開組立図であり、裏側から見た状態を示す図である。
【符号の説明】
1 上側筐体、 2 操作ボタン用開口部、 3 液晶表示用開口部、5 下側筐体、 8 回路基板、10 バッテリーケース蓋[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a case for a mobile communication terminal used for wired or wireless communication, such as a case for a mobile phone in which a material made of a magnesium alloy is formed by plastic working such as forging.
[0002]
[Prior art]
It has been pointed out that an electromagnetic wave leaks to the outside from an electronic device such as a mobile phone, and this electromagnetic wave causes a malfunction of another electronic device or adversely affects the human body. For this reason, various measures for shielding and absorbing electromagnetic waves leaking from electronic devices have been proposed. For example, in an electronic device including a casing made of thermoplastic resin, a seal portion that shields and absorbs electromagnetic waves is provided on the inner side of the casing. In addition, an aluminum alloy or magnesium alloy that is conductive and has a low specific gravity is molded by a die casting method or a semi-melt molding method, and electromagnetic waves leaking from an electronic circuit are subjected to this conductive case. A method of shielding / absorbing is also proposed. Furthermore, a method for shielding / absorbing electromagnetic waves by a composite casing made of a thermoplastic resin and a conductive metal has also been proposed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In addition to the shielding and absorption of electromagnetic waves described above, functions required for a casing for mobile communication terminals such as mobile phones that have been rapidly spreading in recent years include design, reduction in size and weight, and impact resistance (rigidity). There is productivity at the time of manufacture. In the future, the aperture ratio of the housing (ratio of the opening to the total surface area of the housing) will increase further due to the increase in the size of liquid crystal display devices, etc., especially as mobile phones become more sophisticated. There is a strong demand for improved rigidity.
[0004]
Furthermore, with the enhancement of the functionality of mobile phones, the intensity of electromagnetic waves leaking from the electronic circuits incorporated therein becomes stronger, and there is a need for further improvement of electromagnetic shielding properties for the housing.
Furthermore, malfunction may be caused by electromagnetic waves generated from other electronic devices, and there has been a demand for an improvement in electromagnetic shielding properties against the casing.
[0005]
As a method for shielding and absorbing electromagnetic waves leaking from mobile phones and further reducing the weight and rigidity of the case, a case in which a magnesium alloy is molded by a casting method such as die casting or a semi-melting process has been proposed. ing. However, a molded body obtained by casting a molten magnesium alloy is limited to a relatively thick one due to restrictions on the manufacturing method, and when formed by the casting method, the minimum value of the thickness is 0. The limit is about 8 mm. In addition, there is a high risk that casting defects and oxides are present inside and on the surface during the manufacturing process. If these defects are present, problems occur with respect to mechanical strength and corrosion resistance.
[0006]
When a magnesium alloy casing is formed by a die casting method, ASTM standard AZ91 material is generally used as the magnesium alloy. The molded casing needs to be stamped to provide operation buttons and an opening for a liquid crystal display device. However, when the AZ91 material is used, burrs are likely to be generated on the press punched surface, and it is necessary to provide a process for removing the burrs, which causes a decrease in productivity.
The object of the present invention is to improve the drawbacks of the above prior art, improve the electromagnetic wave shielding / absorption function, prevent malfunction of electronic circuits due to electromagnetic waves, improve rigidity even if it is thinner, and produce at the time of manufacture The object is to provide a casing for a mobile phone that improves the performance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the magnesium alloy rolled sheet material is subjected to plastic working by hot or warm forging , the thickness of the main part is 0.2 to 1.0 mm, and the electrical resistivity is 4.3 to 4. It is a casing for a portable communication terminal excellent in electromagnetic wave shielding property, characterized in that a concave and convex portion having an average roughness Ra of 0.01 to 0.2 mm is formed on the inner surface at 80 μΩ · cm. .
[0008]
As the magnesium alloy material used in the present invention, a rolled plate material is optimal in consideration of workability, structure uniformity, etc., among extruded materials considered as plastic working materials.
[0009]
In the portable communication terminal phone casing of the present invention, the magnesium alloy preferably contains Al: 1 to 6%, Zn: 2.5% or less, and trace elements of 0.2% or less by mass ratio.
When manufacturing a mobile phone casing by forging a magnesium alloy, it is desirable that the magnesium alloy has excellent forgeability. If the aluminum content is low, the forgeability is good, but the rigidity deteriorates, so at least aluminum is contained at 1% or more. On the other hand, when the aluminum content increases, forgeability and corrosion resistance decrease. For this reason, aluminum content shall be 6% or less. Zinc also has the same effect as aluminum, and is contained in an amount of 2.5% or less because of the balance between forgeability and metal flow. The trace elements are rare earth elements, lithium, zirconium and the like. Examples of such alloys include wrought materials made of ASTM standard AZ31 alloy, AZ21 alloy, AM20 alloy, and the like.
[0010]
With a magnesium alloy having the above composition, it is possible to punch and form the liquid crystal display portion engagement hole, the push button engagement hole, and the like easily and accurately by plastic working, in particular, hot forging to make it ultra thin and highly rigid.
In particular, by hot forging the magnesium alloy rolled sheet material, the strength improvement from the material state is remarkable and the elongation does not change, but the tensile strength is about 1.3 times and the proof stress is about 1.5 times High rigidity. More preferably, the casing for a portable communication terminal has a tensile strength of 270 MPa or more and a proof stress of 140 MPa or more, and further, by using a rolled sheet material, there is almost no generation of defects in the material. There is little occurrence of the problem of strength reduction due to body defects. If the thickness of the main part is less than 0.2 mm, the rigidity of the housing is insufficient. On the other hand, if the thickness of the main part exceeds 1.0 mm, the volume mounted in the housing may not be ensured when the outer dimensions are defined. The main part thickness is preferably 0.3 to 0.8 mm. The main part refers to a part having no wall thickness variation, and does not include a part having a protrusion or the like.
[0011]
In the present invention, the magnesium alloy material is subjected to plastic processing such as forging, so that the electrical resistivity, which is one of the indicators of electromagnetic shielding properties, is higher than that of a casing formed by a casting method such as a die casting method. can do. The electrical resistivity is 4.3 to 4.80 μΩ · cm. The higher the electrical resistivity, the higher the effect of shielding / absorbing electromagnetic waves. A casing formed by forging a thin plate material made of a magnesium alloy as in the present invention has an improved effect of shielding and absorbing electromagnetic waves compared to a casing formed by a casting method. A preferable electrical resistivity is 4.5 to 4.80 μΩ · cm.
[0012]
Moreover, in the case for portable communication terminals of the present invention, fine irregularities are formed on the inner surface of the case. The electromagnetic wave of several GHz generated from the electronic circuit in the casing of the cellular phone can suppress reflection into the casing by the fine uneven portion. That is, electromagnetic waves are attenuated by eddy currents and attenuated by the fine irregularities on the inner surface of the casing. With this action, the cellular phone casing of the present invention also has an effect of preventing malfunction of the electronic circuit in order to prevent reflection of electromagnetic waves generated from the electronic circuit. In addition, it is preferable to form said fine uneven | corrugated | grooved part formed in the inner side part of a housing | casing in the widest possible range of the location which has a flat surface. Further, when the average roughness Ra of the fine irregularities is set to 0.01 to 0.2 mm, reflection of electromagnetic waves can be suppressed and the attenuation effect can be improved. As a method for forming fine irregularities, it may be formed on the surface of a mold used for forging and transferred to a housing, or may be formed by performing shot blasting after forging.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 and 2 are exploded assembly views showing an embodiment of the present invention. In the figure, 1 is an upper housing (front case), 2 is an opening for operation buttons, 3 is an opening for a liquid crystal display device, 4 is a flip, 5 is a lower housing (rear case), 6 is an antenna,
[0014]
In the present invention, the upper casing 1, the
[0015]
In the present invention, fine uneven portions are formed on the surfaces of the
[0016]
Then, the manufacturing method of the housing | casing for mobile phones of this invention is demonstrated. The cellular phone casing of the present invention can be manufactured by the following procedure.
1) A thin plate material made of a magnesium alloy having a plate thickness of 3 mm or less is heated to 300 to 500 ° C. (preheating step). As the thin plate material, it is preferable to use a wrought material made of ASTM standard AZ31 alloy or AM20 alloy, which is a magnesium alloy excellent in forgeability as described above.
2) While holding this preheated thin plate material at 300 to 500 ° C., it is placed in a mold heated and held at 300 to 450 ° C. and 1 to 500 mm while applying a molding load of 100 to 3000 MPa. A sheet material is stretched at a forging rate of 75% / sec and a reduction rate of 75% or less, and forged into a bottomed molded body having a peripheral wall (rough forging step). The reason why the forging speed is set as described above is as follows. That is, when the forging speed exceeds 500 mm / second, the metal flow cannot smoothly follow the forging speed, and the metal flow is disturbed and a desired shape cannot be obtained. On the other hand, if the forging speed is less than 1 mm / second, the temperature of the thin plate material is lowered and good forging accuracy cannot be obtained, and the productivity is also lowered. The reason for rough forging with a rolling reduction of 75% or less in the rough forging process is that if it exceeds 75%, heat generated by forging is added, and there is a risk of ignition and combustion. Considering safety, it is preferable to perform rough forging at a rolling reduction of 50% or less. Further, the reduction ratio can be processed by one forging, but forging may be performed in a plurality of times.
[0017]
3) After heating the bottomed molded body molded in the rough forging step of 2) above to 300 to 500 ° C, the bottomed molded body is heated in a mold for finishing forging held at 300 to 400 ° C. It is placed and forged with a rolling reduction of 30% or less at a forging rate of 1 to 200 mm / sec while applying a molding load of 100 to 2000 MPa while maintaining at 300 to 500 ° C. By this processing, the
4) Subsequently, press working is performed in order to set the average roughness Ra of the bottom surface of the inner side of the casing to 0.01 to 0.2 mm. This press working can be performed using an upper mold provided with minute uneven portions corresponding to an average roughness Ra of 0.01 to 0.2 mm on the entire surface. At this time, the housing does not necessarily have to be heated.
[0018]
5) Subsequently, openings such as the
6) The
[0019]
In the above description of the embodiment of the present invention, a mobile phone using a flip has been described in order to protect the operation buttons. However, the present invention can be applied to a mobile phone without a flip. In the present invention, the following secondary effects also occur. It is known that a magnesium alloy has a high vibration damping capability, and in particular, a rolled material is higher than a cast material. Therefore, when a casing made of a magnesium alloy thin plate material is formed by forging as in the present invention, the sound quality of the sound output from the speaker opening is further improved.
[0020]
【The invention's effect】
The present invention described above has the following effects.
That is, because the magnesium alloy rolled thin plate material is a casing formed by plastic processing such as forging, the electrical resistivity of the casing itself is higher than that of a casing formed by casting such as die casting. Shielding and absorption of electromagnetic waves are improved. Furthermore, since the electromagnetic wave can be absorbed and attenuated by the minute uneven portion provided at the bottom of the inner side of the housing, malfunction of the electronic circuit can be prevented. Further, among the thicknesses of the casing, it is possible to maintain sufficient rigidity even if the thickness of the main part is 0.2 to 1.0 mm, which can contribute to weight reduction of the mobile communication terminal. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded view of a mobile phone for explaining an embodiment of the present invention, and shows a state seen from the front side.
FIG. 2 is an exploded assembly view of a mobile phone for explaining an embodiment of the present invention, and shows a state seen from the back side.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Upper housing | casing 2 Opening part for
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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