JP4366152B2 - 露光装置 - Google Patents

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本発明は、原版と基板とを相対的に移動させながら原版に描かれたパターンを介して基板を露光する露光装置に関するものである。
図19乃至図22に従来の露光装置の構成を示し、101は励起レーザーであり、光源の発光点となる光源材料をガス化、液化、噴霧ガス化させたポイントに向けて照射して、光源材料原子をプラズマ励起することにより発光させる為の励起レーザーで、YAG固体レーザー等を用いる。102は内部が真空に維持された構造を持つ光源発光部であり、図20にその内部構造を示す。ここで、102Aは光源で、実際の露光光源の発光ポイントを示す。
102Aaは光源ミラーで、光源102Aからの全球面光を発光方向に揃え集光反射する為に、光源102A中心に半球面状のミラーとして配置される。102AbはXe(液化、噴霧、ガス)で、発光元素として液化Xeあるいは液化Xe噴霧あるいはXeガスを光源102Aのポイントにノズル102Aeにより突出させる。103は露光装置全体を格納する真空チャンバーで、真空ポンプ104により真空状態を維持することを可能にする。
105は光源発光部102からの露光光を導入・成形する露光光導入部で、ミラー105A〜105Dにより構成され、露光光を均質化し、かつ整形する。106はレチクルステージで、レチクルステージ106上の可動部には、露光パターンの反射原盤である原版106Aが搭載されている。107は原版106Aから反射した露光パターンを縮小投影する縮小投影ミラー光学系で、ミラー107A〜107Eに順次投影反射し最終的に規定の縮小倍率比で縮小投影される。
108はウエハステージで、原版106Aにより反射縮小投影されたパターンを露光するSi基板であるウエハ108Aを、所定の露光位置に位置決めする為に、XYZ、XY軸回りのチルト、Z軸回りの回転方向の6軸駆動可能に位置決め制御される。109はレチクルステージ支持体で、レチクルステージ106を装置設置床に対して支持する。110は投影系本体で、縮小投影ミラー光学系107を装置設置床に対して支持する。111はウエハステージ支持体で、ウエハステージ108を装置設置床に対して支持する。
上記レチクルステージ支持体109と投影系本体110とウエハステージ支持体111により分離独立して支持された、レチクルステージ106と縮小投影ミラー光学系107との間及び縮小投影ミラー光学系107とウエハステージ108との間は、相対位置を計測し所定の相対位置に連続して維持制御する手段(不図示)が設けられている。
また、レチクルステージ支持体109と投影系本体110とウエハステージ支持体111には、装置設置床からの振動を絶縁するマウント(不図示)が設けられている。112は装置外部から一旦装置内部に原版106Aとしてのレチクルを保管するレチクルストッカーで、保管容器に密閉状態で異なるパターン及び異なる露光条件に合わせたレチクルが保管されている。113は上記レチクルストッカー112から使用するレチクルを選択して搬送するレチクルチェンジャーである。114はXYZ及びZ軸周りに回転可能な回転ハンドからなるレチクルアライメントユニットで、上記レチクルチェンジャー113から原版106Aを受け取り、レチクルステージ106の端部に設けられたレチクルアライメントスコープ部分115に180度回転搬送し、縮小投影ミラー光学系107を基準に設けられたアライメントマーク115Aに対して原版106A上をXYZ軸回転方向に微動してアライメントする。
アライメントを終了した原版106Aはレチクルステージ106上にチャッキングされる。116は装置外部から一旦装置内部にウエハ108Aを保管するウエハストッカーで、保管容器に複数枚のウエハが保管されている。117はウエハ搬送ロボットで、上記ウエアストッカー116から露光処理するウエハ108Aを選定し、ウエハメカプリアライメント温調機118に運ぶ。ウエハメカプリアライメント温調機118では、ウエハの回転方向の送り込み粗調整を行うと同時に、ウエハ温度を露光装置内部温調温度に合わせ込む。119はウエハ送り込みハンドで、ウエハメカプリアライメント温調機118にてアライメントと温調されたウエハ108Aをウエハステージ108に送り込む。
120,121はゲートバルブで、装置外部からレチクル及びウエハを挿入するゲート開閉機構である。122も同じくゲートバルブで、装置内部でウエハストッカー116及びウエハメカプリアライメント温調機118空間と露光空間を隔壁で分離し、ウエハ108Aを搬送搬出するときにのみ開閉する。
このように、隔壁で分離することによりウエハ108Aの装置外部との搬送・搬出の際に、一旦大気開放される容積を最小限にして、速やかに真空平行状態にすることを可能にしている。
また、従来の露光装置として、投影ビーム中にある平面反射ミラーの位置を最初に絶対位置センサを使って測定し、その後相対位置センサを使って位置の変化を測定すると共に、この測定値に従って、ミラーの位置を制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−351855公報
ここで、上述した従来の露光装置においては、図21(2)に示すように、ミラー支持ロッド123A〜123Cで、ミラー107A〜E及び105A〜Dを支持位置決めした場合、面内並進シフト方向の微小変位及び回転軸倒れが発生したり、ミラー自身の自重変形が発生したりすることにより、1nm以下程度と、極めて厳しいミラー面形状精度が要求される投影光学系ミラー及び照明系ミラー及び光源ミラーの精度を補償出来なくなる。またこのように、ミラー面精度(光学収差)が悪化すると、投影光学系の場合ウエハへの結像性能の悪化及び照度低下を招く。
さらに、このような従来の露光装置で、光源発光部102からの露光光を導入成形する露光光導入部のミラー105A〜105D及び原版106Aから反射した露光パターンを縮小投影する、縮小投影ミラー光学系で、ミラー107A〜107Eは、Mo−Siの多層膜が蒸着あるいはスパッタにより形成され、各々の反射面で図22に示すように光源からの露光光を反射する。その際、一面あたりの反射率は凡そ70%程度で残りはミラー母材に吸収され熱に変換される。
図22に示すように、露光光反射エリアでは温度が+10〜20℃程度上昇し、結果として熱膨張係数の極めて小さいミラー材料を使用してもミラー周辺部では反射面の変位が50〜100nm程度発生する。結果として、1nm以下程度と、極めて厳しいミラー面形状精度が要求される投影光学系ミラー及び照明系ミラー及び光源ミラーの精度を補償出来なくなる。このように、ミラー面精度が悪化すると、投影光学系の場合ウエハへの結像性能の悪化及び照度低下を招く。さらに照明系の場合マスクへの目標照度低下及び照度ムラ悪化を招き、光源ミラーの場合は光源の集光不良等照度悪化を招く結果となる。これらは、総じて露光装置の露光精度及びスループット等の基本性能の劣化につながる。
本発明の露光装置は、原版と基板とを相対的に移動させながら原版に描かれたパターンを介して基板を露光する露光装置であって、光源から発した光を前記基板に導くための光学部材と、前記光学部材を変位及び/又は変形させる3つの駆動手段と、前記光学部材により導光された光を受けて該光学部材の波面収差を計測する波面収差計測手段と、前記光学部材の波面収差の計測結果から、前記光学部材の波面収差を補正するための補正量を算出し、該算出された補正量に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段とを具備し、前記3つの駆動手段の各々は、前記光学部材の光軸に平行な方向と、該光軸に直交する面内における互いに異なる2方向を駆動方向とする
また、好ましくは、前記光学部材の位置を計測する光学部材位置計測手段を更に備え、前記制御手段は前記計測された波面収差と該光学部材の位置情報とから該光学部材を変位及び/又は変形させることにより該光学部材の波面収差を補正する。
また、好ましくは、前記波面収差計測手段は、前記基板を移動可能に保持するステージ上に設けられている。
また、好ましくは、前記波面収差計測手段は、前記原版を移動可能に保持するステージ上に設けられている。
また、好ましくは、前記光源は、前記原版を移動可能に保持するステージに設けられ、前記波面収差計測手段は、前記基板を移動可能に保持するステージ上に設けられている。
また、好ましくは、前記光源は、前記基板を移動可能に保持するステージに設けられ、前記波面収差計測手段は、前記原版を移動可能に保持するステージ上に設けられている。
また、好ましくは、前記波面収差計測手段は、前記基板あるいは原版を移動可能に保持するステージが移動する際の基準となる基台に移動可能に設けられている。
また、好ましくは、前記波面収差計測手段、互いに直交する3軸方向及び該各軸まわりの回転方向のいずれかの方向に移動可能に保持されている
また、好ましくは、前記基板あるいは原版を移動可能に保持するステージ上に前記導光された光の光軸を偏向する部材を設け、前記波面収差計測手段は、前記ステージが移動する際の基準となる基台が設置される部位に設けられた支持部材により前記偏向された光軸上に位置するように移動可能に支持されている。
また、好ましくは、前記波面収差計測手段は、前記基板あるいは原版を移動可能に保持するステージの粗動部に移動可能に支持されている。
本発明によれば、露光装置の露光精度及びスループットの劣化を低減させることができる
以下に、本発明を実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1乃至図18は、本発明に係る実施形態の露光装置の構成を示し、1は励起レーザーであり、光源の発光点となる光源材料をガス化、液化、噴霧ガス化させたポイントに向けて照射して、光源材料原子をプラズマ励起することにより発光させる為の励起レーザーで、YAG固体レーザー等を用いる。
2は内部が真空に維持された構造を持つ光源発光部で、図20と同様の内部構造を持つ。3は露光装置全体を格納する真空チャンバーで、真空ポンプ4により真空状態を維持することを可能にする。5は光源発光部2からの露光光を導入・成形する露光光導入部で、ミラー5A〜5Dにより構成され、露光光を均質化しかつ整形する。6はレチクルステージで、レチクルステージ上の可動部には、露光パターンの反射原盤である原版6Aが搭載されている。
7は原版6Aから反射した露光パターンを縮小投影する、縮小投影ミラー光学系で、ミラー7A〜7Eに順次投影反射し最終的に規定の縮小倍率比で縮小投影される。8はウエハステージで、原版5Aにより反射縮小投影されたパターンを露光するSi基板であるウエハ8Aを、所定の露光位置に位置決めする為に、XYZ、XY軸回りのチルト、Z軸回りの回転方向の6軸駆動可能に位置決め制御される。
9はレチクルステージ支持体で、レチクルステージ6を装置設置床に対して支持する。10は投影系本体で、縮小投影ミラー光学系7を装置設置床に対して支持する。11はウエハステージ支持体で、ウエハステージ8を装置設置床に対して支持する。
以上のレチクルステージ支持体9と投影系本体10とウエハステージ支持体11により分離独立して支持された、レチクルステージ6と縮小投影ミラー光学系との間及び縮小投影ミラー光学系7とウエハステージ8との間は、相対位置を位置計測し所定の相対位置に連続して維持制御する手段(不図示)が設けられている。また、レチクルステージ支持体9と投影系本体10とウエハステージ支持体11には、装置設置床からの振動を絶縁するマウント(不図示)が設けられている。
12は装置外部から一旦装置内部に原版6Aとしてのレチクルを保管するレチクルストッカーで、保管容器に密閉状態で異なるパターン及び異なる露光条件に合わせたレチクルが保管されている。13は上記レチクルストッカー12から使用するレチクルを選択して搬送するレチクルチェンジャーである。14はXYZ及びZ軸周りに回転可能な回転ハンドから成るレチクルアライメントユニットで、上記レチクルチェンジャー13から原版6Aを受け取り、レチクルステージ6端部に設けられたレチクルアライメントスコープ15部分に180度回転搬送し、縮小投影ミラー光学系7を基準に設けられたアライメントマーク15Aに対して原版6A上をXYZ軸回転方向に微動してアライメントする。アライメントを終了した原版6Aはレチクルステージ6上にチャッキングされる。
16は装置外部から一旦装置内部にウエハ8Aを保管するウエハストッカーで、保管容器に複数枚のウエハが保管されている。17はウエハ搬送ロボットで、ウエアストッカー16から露光処理するウエハ8Aを選定し、ウエハメカプリアライメント温調機18に運ぶ。ウエハメカプリアライメント温調機18では、ウエハの回転方向の送り込み粗調整を行うと同時に、ウエハ温度を露光装置内部温調温度に合わせ込む。19はウエハ送り込みハンドで、ウエハメカプリアライメント温調機18にてアライメントと温調されたウエハ8Aをウエハステージ8に送り込む。
20、21はゲートバルブで、装置外部からレチクル及びウエハを挿入するゲート開閉機構である。22も同じくゲートバルブで、装置内部でウエハストッカー16及びウエハメカプリアライメント温調機18の空間と露光空間を隔壁で分離し、ウエハ8Aを搬送・搬出するときにのみ開閉する。このように、隔壁で分離することによりウエハ8Aの装置外部との搬送搬出の際に、一旦大気開放される容積を最小限にして、速やかに真空平行状態にすることを可能にしている。
ここで、従来の露光装置に関して説明したように、ミラー支持部材で支持位置決めした場合、面内並進シフト方向の微小変位及び回転軸倒れが発生したり、ミラー自身の自重変形が発生したりすることにより、1nm以下程度と、極めて厳しいミラー面形状精度が要求される投影光学系ミラー及び照明系ミラー及び光源ミラーの精度を補償出来なくなり、またミラー面精度(光学収差)が悪化すると、投影光学系の場合ウエハへの結像性能の悪化及び照度低下を招いていた。
また、光源発光部2からの露光光を導入成形する露光光導入部のミラー5A〜5D及び原版6Aから反射した露光パターンを縮小投影する縮小投影ミラー光学系で、ミラー7A〜7Eは、Mo−Siの多層膜が蒸着あるいはスパッタにより形成され、個々の反射面で光源からの露光光を反射する、その際ミラー一面の反射率は凡そ70%程度で残りはミラー母材に吸収され熱に変換される。
その際、露光光反射エリアでは温度が+10〜20℃程度上昇し、結果として熱膨張係数の極めて小さいミラー材料を使用してもミラー周辺部では反射面の変位が50〜100nm程度発生し、1nm以下程度の極めて厳しいミラー面形状精度が要求される投影光学系ミラー及び照明系ミラー及び光源ミラーの精度を補償出来なくなる。このように、ミラー面精度が悪化すると、投影光学系の場合ウエハへの結像性能の悪化及び照度低下を招き、照明系の場合マスクへの目標照度低下及び照度ムラ悪化を招き、光源ミラーの場合は光源の集光不良等照度悪化を招く結果となる。
本発明に係る実施形態では、上記ミラーの位置形状精度及び発熱の問題を解決する為に、以下に説明するミラー位置及び面精度及び投影光学系波面収差を補正する手段を設けている。なお、ミラーの形状は各部位で異なる為、本実施形態では円筒凹面ミラーを代表例として説明する。
ここで、図2に示すように、投影系ミラー7A〜Eと照明系ミラー5A〜Dの外周等分3箇所に切り欠き7F〜Hが設けられ、切り欠き面はXY軸に垂直な平面を構成している。さらに、この平面はレーザー干渉計計測の為の反射ミラー面加工がなされ、ミラーの位置計測基準となる。
さらに、投影系ミラー7A〜Eと照明系ミラー5A〜Dの各反射面の裏面にはミラー支持アクチュエーター7J〜Lが設けられている。これらミラー支持アクチュエーター07J〜Lは、ミラー支持ベース7Mに対してミラー支持面をXYZ方向に移動可能に支持している。
ミラー位置計測手段は、図2に示すミラー計測レーザー干渉計光軸(XA)7N、ミラー計測レーザー干渉計光軸(XB+ωY)7P、ミラー計測レーザー干渉計光軸(XC)7Q及びミラー計測レーザー干渉計光軸(YA)7R、ミラー計測レーザー干渉計光軸(YB+ωX)7S、ミラー計測レーザー干渉計光軸(YC)7T、ミラー計測レーザー干渉計光軸(ZA)7U、ミラー計測レーザー干渉計光軸(ZB)7V、ミラー計測レーザー干渉計光軸(ZC)7Wが、ミラー母材自身に照射されミラーの各軸の位置計測を行う。
さらに、図2(4)に、ミラー支持アクチュエーター7Jの内部詳細構造を示す。
ここで、07K.X軸駆動ピエゾ7KとY軸駆動ピエゾ7Lは、XY駆動コマ7MMに対してXY方向に配置し、XY与圧手段7KKによりXY方向に与圧力を与えられながらXY駆動し、Z軸駆動ピエゾ7Mが駆動テーブル7MMMをZ方向に駆動する。このように、ミラー支持アクチュエーター7JをXYZ方向に微動させることにより、ミラー面の面内並進シフト方向の補正及び微小変位及び回転軸倒れの補正を可能にする。
ここで、ミラー位置計測及びミラー位置駆動及びミラーへの力の印加によるミラー面形状の補正をする際に、補正原点及び目標値を決める場合には、図3に示すように、ミラー7A〜Eに示す投影系ミラー全面での収差を計測する手段として設けられる。
ここで、図5に示すように、レチクルステージ6のレチクルステージスライダー6Bが退避した状態で、図示のように波面計測計計測光源供給ファイバー23Aから供給された計測光を、波面評価光源光を出射する波面計測計計測光源出射口23から出射して、計測光が投影系ミラー反射面の全面で通しで反射し、図4に示すようにウエハステージ8の可動部に搭載された波面計測受光センサー24にて、反射ミラー全面での投影系の光学波面収差が計測される。
次に、図6にミラー補正駆動制御の一例を示す。
波面計測受光センサー24にて計測された、波面計測値は波面計測値演算回路30にて波面収差量を算出する。この波面計測演算値を元にミラー補正駆動テーブル演算回路31にて、ミラー7A〜Eの補正駆動方向及び駆動量及び力印加量が算出され、ミラー補正駆動手段32へ目標値として伝達される。同時にミラー7A〜Eの各位置情報は、上記ミラー計測レーザー干渉計7N〜7Wからの信号をミラー計測手段33にまとめることによりミラー間の相対位置が計測される。
ミラー補正駆動手段32及びミラー計測手段33により、各ミラーを目標位置に駆動した後、再度波面計測確認を行い、波面収差が規格値を満たしていれば補正終了となり、波面収差が規格値を満たしていなければ、再度残留波面収差量を波面計測演算回路で算出して、上記補正を繰り返すことにより目標規格値に追い込む。
ちなみに、目標とする波面収差量は、ミラー位置を初期に調整して、収差を適正な量以下に追い込んだ値となる為、この収差量が装置の目標収差及びミラー位置形状の原点となる。ミラー位置原点に対して、上記ミラー駆動手段によりミラーを駆動することにより、収差を目標位置に追い込むことが可能になる。
上記実施形態によれば、ミラーの波面収差を計測する手段を露光装置内に設け、ミラー自身あるいはミラー外周部にミラー位置計測手段の計測反射面あるいは計測ターゲット材料を設け、また、ミラー位置の駆動手段が設けられ、投影系ミラーの波面収差とミラーの位置情報とによって波面収差を補正すべくミラー位置及び形状を変更する。また、ミラーに力を印加して形状を変更する手段が設けられ、ミラー位置計測手段の位置情報により、ミラーの面内並進シフト方向の微小変位及び回転軸倒れ及びミラー自身の自重変形の補正し、ミラー面精度(光学収差)の悪化を防ぎ、投影光学系の場合ウエハへの結像性能の悪化及び照度低下を防ぐことができる。
また、ミラーの位置と形状を補正する手段を併設することにより、ミラー位置の補正制御とミラー面精度補正(光学収差補正)とを同時に行うことができる。
また、ミラーの位置及び形状を補正する手段として複数のピエゾ素子を用いることができる。
以上により、ミラー位置補正及びミラー反射面歪み及び投影系光学波面収差を的確に補正することが可能になる。
[他の実施形態1]
上記実施形態では、波面計測受光センサー24をウエハステージ8の基板搭載部の可動部に設けていたが、図7及び図8に示すようにウエハステージ8の定盤に切り欠きあるいは孔を空けて空隙部を形成し、波面収差受光センサー34をその空隙部に設けることも可能である。
この構成では、計測時は、図9に示すようにステージ可動部を図9(1)の位置から(2)の位置に移動させ、図10に示すように波面計測受光センサー34をXYZ方向に駆動する波面収差受光センサー駆動手段35により、ウエハステージ8の定盤面から計測位置まで移動し計測ポイントを移動しながら計測を行う。
[他の実施形態2]
上記実施形態では、波面計測受光センサー24をウエハステージ8の基板搭載部の可動部に設けていたが、図11及び図12に示すようにウエハステージ8の可動部上に計測光の折り曲げミラー36を搭載して、ウエハステージ8の固定部及び床同等位置に波面計測受光センサー&XYZ駆動手段37が設けられ、床から波面計測受光センサー支持台38により固定されている。
この構成では、計測時は、図13に示すようにステージ可動部を移動させ、折り曲げミラー36へ計測光が入射する位置にステージをロックし、折り曲げられた計測光は、波面計測受光センサー&XYZ駆動手段37のセンサー面に入射する。その際、センサー位置を波面計測受光センサー&XYZ駆動手段37により計測ポイントを移動しながら計測を行う。
[他の実施形態3]
上記実施形態では、波面計測受光センサー24をウエハステージ8の基板搭載部の可動部に設けていたが、図14及び図15に示すようにウエハステージ8の粗動部(XY駆動部)に波面計測受光センサー39を搭載することも可能である。ここで、波面計測受光センサー39は波面計測受光センサー駆動手段40によりXYZ軸方向に移動可能に支持されている。
この構成では、計測時は、図16に示すようにステージ可動部を退避移動させ、波面計測受光センサー駆動手段40により、波面計測受光センサー39を波面計測光の入射部位置に移動位置決めし、計測ポイントを移動しながら計測を行う。
[他の実施形態4]
上記実施形態では、波面計測受光センサー24をウエハステージ8の基板搭載部の可動部に設けていたが、図17に示すようにレチクルステージ6のレチクルチャックスライダー6Bに波面計測受光センサー42を搭載し、8.ウエハステージ8の定盤固定部側に波面計測光源光供給光ファイバー41Aにより供給され41.波面計測光源出射口41から計測光が出射され投影系ミラー7A〜7Eを通り波面計測受光センサー42に入射し計測する。このように、上述した実施形態と逆方向で波面収差を計測することも可能である。 [他の実施形態5]
上記実施形態では、波面計測受光センサー24をウエハステージ8の基板搭載部の可動部に設けていたが、図18に示すようにレチクルステージ6の定盤固定部に切り欠きあるいは孔を形成し、そこに波面計測受光センサー43を設け、波面計測受光センサー43を波面計測受光センサー駆動手段44に搭載することによりXYZ軸方向に駆動可能に支持する。計測時は、計測位置まで波面計測受光センサー43を移動させ、計測ポイントごとに移動計測する。
本発明に係る実施形態の露光装置の全体図。 本実施形態の投影系ミラーの詳細図。 本実施形態のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 本実施形態のウエハステージの斜視図。 本実施形態のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 本実施形態のミラー波面計測手段による波面計測方法を示す図。 他の実施形態1のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 他の実施形態1のウエハステージの斜視図。 他の実施形態1のウエハステージの平面図。 他の実施形態1のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 他の実施形態2のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 他の実施形態2のウエハステージの斜視図。 他の実施形態2のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 他の実施形態3のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 他の実施形態3のウエハステージの斜視図。 他の実施形態3のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 他の実施形態4のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 他の実施形態5のミラー波面計測手段の構成例を示す図。 従来の露光装置の全体図。 従来の露光装置における光源の詳細図。 従来の投影系ミラーの構成例を示す図。 従来の投影系ミラーの構成例を示す図。
符号の説明
1 励起レーザー
2 光源発光部
2A 光源
2Aa 光源ミラー
2Ab Xe(液化、噴霧、ガス)
2Ae ノズル
3 真空チャンバー
4 真空ポンプ
5 露光光導入部
5A〜5D、照明系ミラー
5E ミラー鏡筒
5F ミラー支持体
6 レチクルステージ
6A 原版
7 縮小投影ミラー光学系
7A〜7D 投影系ミラー
7F〜7H 切り欠き
7J ミラー支持アクチュエーター
7K X軸駆動ピエゾ
7L Y軸駆動ピエゾ
7M Z軸駆動ピエゾ
7KK XY与圧手段
7LL XY駆動コマ支持
7MM XY駆動コマ
7MMM 駆動テーブル
7N ミラー計測レーザー干渉計光軸XA
7P ミラー計測レーザー干渉計光軸XB+ωY
7Q ミラー計測レーザー干渉計光軸XC
7R ミラー計測レーザー干渉計光軸YA
7S ミラー計測レーザー干渉計光軸YB+ωY
7T ミラー計測レーザー干渉計光軸YC
7U ミラー計測レーザー干渉計光軸ZA
7V ミラー計測レーザー干渉計光軸ZB
7W ミラー計測レーザー干渉計光軸ZC
8 ウエハステージ
8A ウエハ
9 レチクルステージ支持体
10 露光装置本体
11 ウエハステージ支持体
12 レチクルストッカー
13 レチクルチェンジャー
14 レチクルアライメントユニット
15 レチクルアライメントスコープ
16 ウエハストッカー
17 ウエハ搬送ロボット
18 ウエハメカプリアライメント温調機
19 ウエハ送り込みハンド
20〜22 ゲートバルブ
23 波面計測光源出射口
24 波面計測受光センサー
30 波面計測値演算回路
31 ミラー補正駆動テーブル演算回路
32 ミラー補正駆動手段
33 ミラー計測手段
34 波面計測受光センサー
35 波面計測受光センサー駆動手段
36 折り曲げミラー
37 波面計測受光センサー&XYZ駆動手段
38 波面計測受光センサー支持台
39 波面計測受光センサー
40 波面計測受光センサー駆動手段
41 波面計測光源出射口
41A 波面計測光源光供給光ファイバー
42 波面計測受光センサー
43 波面計測受光センサー
44 波面計測受光センサー駆動手段

Claims (10)

  1. 原版と基板とを相対的に移動させながら原版に描かれたパターンを介して基板を露光する露光装置であって、
    光源から発した光を前記基板に導くための光学部材と、
    前記光学部材を変位及び/又は変形させる3つの駆動手段と、
    前記光学部材により導光された光を受けて該光学部材の波面収差を計測する波面収差計測手段と、
    前記光学部材の波面収差の計測結果から、前記光学部材の波面収差を補正するための補正量を算出し、該算出された補正量に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段とを具備し、
    前記3つの駆動手段の各々は、前記光学部材の光軸に平行な方向と、該光軸に直交する面内における互いに異なる2方向を駆動方向とすることを特徴とする露光装置。
  2. 前記光学部材の位置を計測する光学部材位置計測手段を更に備え、
    前記制御手段は前記計測された波面収差と該光学部材の位置情報とから該光学部材を変位及び/又は変形させることにより該光学部材の波面収差を補正することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記波面収差計測手段は、前記基板を移動可能に保持するステージ上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記波面収差計測手段は、前記原版を移動可能に保持するステージ上に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  5. 前記光源は、前記原版を移動可能に保持するステージに設けられ、
    前記波面収差計測手段は、前記基板を移動可能に保持するステージに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  6. 前記光源は、前記基板を移動可能に保持するステージに設けられ、
    前記波面収差計測手段は、前記原版を移動可能に保持するステージに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  7. 前記波面収差計測手段は、前記基板あるいは原版を移動可能に保持するステージが移動する際の基準となる基台に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記波面収差計測手段、互いに直交する3軸方向及び該各軸まわりの回転方向のいずれかの方向に移動可能に保持されていることを特徴とする請求項に記載の露光装置。
  9. 前記基板あるいは原版を移動可能に保持するステージ上に前記導光された光の光軸を偏向する部材を設け、
    前記波面収差計測手段は、前記ステージが移動する際の基準となる基台が設置される部位に設けられた支持部材により前記偏向された光軸上に位置するように移動可能に支持されていることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 前記波面収差計測手段は、前記基板あるいは原版を移動可能に保持するステージの粗動部に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
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