JP4365042B2 - 自己同調モデル参照式ディスク・ドライブ・コントローラ - Google Patents
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Description
(発明の分野)
本発明は、一般に、ディスク・ドライブ記憶装置分野に関するものであって、更に詳細には、それに限定的するわけではないが、位置を制御したシークの開始時点でのゼロでないヘッド速度を補償することによるディスク・ドライブのサーボ・システムの応答動作の改善に関する。
【0002】
(発明の背景)
ハードディスク・ドライブは、最近のコンピュータ・システムにおけるデータを記憶および取り出すための一次記憶装置として広く用いられている。典型的なディスク・ドライブでは、データは、ディスク表面に接近して浮上する複数の読出し/書込みヘッドを備える回転アクチュエータ・アセンブリによって一定の高速度で回転およびアクセスされるようになった1または複数のディスク上に磁気的に記憶される。読出しチャンネルおよびインタフェース回路が設けられて、以前に記憶されたデータをディスクからホスト・コンピュータへ取りだすようになっている。
【0003】
1993年11月16日付けでダフィ(Duffy)等に発行された米国特許第5,262,907号に開示されているような閉ループ式ディジタル・サーボ・システムを用いてディスク上のトラックに対してヘッド位置を制御する。トラックは、製造時にディスク表面に書込まれるサーボ・データによって定義される。ディスク・ドライブのサーボ・システムは、2つの主要動作であるシークおよびトラック追尾の実行においてサーボ・データを使用する。
【0004】
トラック追尾は、選ばれたヘッドに対応して選ばれたトラック上に絶えず位置決めすることを担当する。位置を制御する方式が採用され、そこではトラック中心に対するヘッドの相対位置が決定され、ヘッドの望ましい位置と比較される。結果の位置誤差を用いて、ヘッドをトラックに相対的な望ましい位置に保持するためにアクチュエータ・コイルへ供給する電流量を制御する。
【0005】
シークは初期トラックから目的トラックへの選ばれたヘッドの移動を担当する。或る距離よりも遠いシークに対しては、速度を制御する方式が採用され、そこではヘッドの速度が反復的に決定され、ヘッドが標的トラックへ向かって移動する場合のヘッドの最適な速度軌道を定義する速度プロフィールと比較される。アクチュエータ・コイルに供給される電流量は、速度誤差に比例して変動する。アクチュエータ・コイルは、ヘッド位置を制御するために用いるボイス・コイル・モータの一部である。
【0006】
より短距離(ドライブの構成に依存するが、例えば100トラックとか)のシークに対しては、いくつかのディスク・ドライブは位置制御方式を採用し、そこでは基準となる電流、速度、および位置プロフィールを生成して、それを用いてヘッドを目的トラックへ進める。そのようなシークをしばしば“モデル参照”シークと呼ぶが、それは速度制御シークよりも、より高速の応答およびより優れた安定(settling)特性を与えることができる。モデル参照シークは、正弦波をベースとする基準電流プロフィール(例えば、1−COS関数)を選ぶことを含むのが普通であり、それはシーク毎にトラック数に基づく適当なスケール因子を用いてスケーリングされる。スケーリングされた電流プロフィールを次に積分して、対応する基準速度および基準位置を求める。モデル参照シークについては、例えば、グレッグ(Gregg)に与えられた米国特許第6,031,684号に述べられている。
【0007】
サーボ・システムが強化された位置制御を提供することを可能にしたのは好ましいことであるが、トラック密度が増大するにつれて、モデル参照シークを実行することが困難になっている。1つのトラックから次のトラックへのヘッド移動の物理的距離が短くなるにつれて、より少ない電流が必要となり、それによってヘッド位置の変動が増大する。これは、サーボ・システムがアクチュエータをうまく制御できないためである。更に、トラック密度の増大によって、振動のほかにサーボ・データの径方向位置の誤差が増大して、ヘッドが、小さいながらゼロでない(ディスクの内側へ向う、あるいは外側へ向う)速度を持つ傾向が強くなる。サーボ・システムは、ヘッド位置が選ばれたトラックを追尾するように調節することによって、そのような誤差を補償し続けようと動作する。
【0008】
ヘッドのゼロでない初速度は、サーボ・システムが初期トラックから目的トラックへヘッドを正確に移動させる能力を大きく劣化させることが分かった。モデル参照シークの開始時点で、もしもヘッドが既に目的トラックへ向かって動いていれば、基準制御入力はヘッドを目的トラックよりもアンダーシュートさせることになろう。逆に、モデル参照シークが開始された時点で、もしもヘッドが目的トラックから遠ざかる方向に動いていれば、基準入力制御はヘッドを目的トラックよりもオーバーシュートさせよう。どちらの場合も、目的トラック上の所望の位置までのヘッド移動を完了するために付加的な時間が必要となり、その結果、ディスク・ドライブの移動速度性能が低下する。
【0009】
従って、データ記憶容量の進歩に伴って、ゼロでない初速度を補償する短距離の位置制御シークをドライブが実行できるようにする必要がある。本発明が目指すのはそのような進歩である。
【0010】
(発明の概要)
本発明は、ディスク・ドライブのディスク上でトラックに接近するようにヘッドを位置決めするために用いるディスク・ドライブ・サーボ回路の利得を最適化するための方法および装置を提供する。好適な実施の形態において、本発明は、位置制御されたシークにおけるモデル参照コントローラによって採用される、フィードフォーワード制御を補償するための方法および装置を提供する。
【0011】
モデル参照コントローラは、シークを実行するためにアクチュエータに対してフィードフォーワード電流を供給する制御系である。必要とされるシーク距離に依存して、予め定められたフィードフォーワード表を用いてフィードフォーワード電流を発生する。モデル参照コントローラは、フィードフォーワード電流から基準位置および基準速度を生成するために、プラント・モデルおよび監視回路を使用する。この部分で閉ループが構成される。マルチレート監視回路は、シークの複数のマルチレート区間毎にヘッド位置を推定する。位置誤差は、区間毎に推定された位置と基準位置との差に対応する。
【0012】
電流プロフィールを第1および第2利得でスケーリングする。第1利得はシークの加速段階で供給され、第2利得はシークの減速段階で供給される。第1および第2利得は、ヘッドの初速度がゼロでない場合には、異なる大きさのものに選ばれる。
【0013】
ヘッドの初速度を考慮するモデル参照コントローラを提供することに加えて、本発明は、モデル参照シーク・コントローラのループを同調させるために要する時間を等価的に短縮する。本発明はモデル参照コントローラが、各フィードフォーワード基準表に対応する予め計算された因子に従って“自己同調”することを可能にする。
【0014】
これらおよびその他の特徴は、本発明を特徴付ける利点とともに、以下の詳細な説明を読み、添付図面を見ることによって明らかになるであろう。
【0015】
(詳細な説明)
図1を参照すると、ホスト・コンピュータと、磁気的に記憶され取り出されるユーザ・データとの間のインタフェースとなるように用いられる型のディスク・ドライブ100の、上から見た平面図が示されている。ディスク・ドライブ100は、ベース・デッキ102を含み、それに対してディスク・ドライブ100の各種部品が搭載されている。上蓋104(部分的に切り取った形で示されている)は、ベース・デッキ102と一緒になってディスク・ドライブ用の封入された内部環境を構成している。
【0016】
スピンドル・モータ(一般的に106で示される)が設けられて、複数の軸方向に揃った、頑丈な磁気記録ディスク108を矢印109で示す角度方向に一定の高速度(毎分数千回転)で回転させるようになっている。ユーザ・データは、アクチュエータ・アセンブリ110を使用することによってディスク108上のトラックへ書込まれ、そこから読み出される。アクチュエータ・アセンブリ110は、ディスク108に隣接して位置するベアリング・シャフト・アセンブリ112の周りで回転する。
【0017】
アクチュエータ・アセンブリ110は、ディスク108に向かって延びる複数の頑丈なアクチュエータ・アーム114を含み、そこから延びる(柔軟な)フレキシブル・サスペンション・アセンブリ116(屈曲構造)を備えている。各屈曲構造116の末端にはヘッド118が搭載され、それは関連するディスク108の対応する表面にごく接近して浮上するように設計されたスライダー・アセンブリ(分離して示されていない)を含む。ヘッド118は、好ましくは、各々が薄膜の誘導性書込み要素およびMR読出し要素を有する磁気抵抗(MR)ヘッドとして特徴付けられる。
【0018】
ディスク・ドライブ100を使用しないときは、ヘッド118は、ディスク108の内径に近い着地ゾーン120へ移動して静止する。また、アクチュエータ・アセンブリ110は、磁気的ラッチ・アセンブリ122を用いて固定される。
【0019】
ヘッド118の径方向の位置は、ボイス・コイル・モータ(VCM)124を使用して制御される。このモータは、アクチュエータ・アセンブリ110に取り付けられたコイル126と、そのコイル126が配置される場所の磁場を確立する永久磁石128とを含んでいる。永久磁石128の上には第2の磁束経路が形成されるが、分かりやすくするために図示されていない。ヘッド118は、コイル126への電流供給およびその結果のコイル126と磁石128との磁気的相互作用を通して、ディスク108の表面を横切って移動する。
【0020】
フレックス・アセンブリ130は、動作時のアクチュエータ・アセンブリ110の回転運動を許容しながら、アクチュエータ・アセンブリ110のために必要な電気接続経路を提供する。フレックス・アセンブリ130は、前置増幅器/ドライバ回路132(プリアンプ)を含み、それは書込み動作時にヘッド118の書込み要素に対して書込み電流を供給し、また読出し動作時にはヘッド118のMR読出し要素に対して読出しバイアス電流を供給する。プリアンプ132は更に、読出し動作時に得られるリードバック信号を増幅し、それをベース・デッキ102の下側に取り付けられたディスク・ドライブのプリント回路基板(PCB)上に設けられたディスク・ドライブ制御電子回路(図示されていない)へ供給する。
【0021】
図2は、ディスク108上に配置されたサーボ・データを利用してヘッド118の位置を制御する、図1のディスク・ドライブ100のサーボ・ユニット140の機能的ブロック図を示す。サーボ・データは、選ばれたヘッド118によって変換され、プリアンプ132で前置増幅されて、復調回路142へ供給される。復調回路142は、好ましくはディジタル信号プロセッサ(DSP)を含むサーボ・プロセッサ144によって処理できるように、サーボ・データを調整する。DSP144は、最上位のディスク・ドライブ・プロセッサ(図示されていない)によって発行されるコマンドとともに、DSPメモリ146(MEM)に記憶されているプログラミング工程を用いて、コイル・ドライバ回路148に対して電流コマンド信号を出力する。コイル・ドライバ回路148は、これに従ってコイル126へ供給する電流量を調節する。
【0022】
ここで図3を参照すると、本発明の好適な実施の形態に従って、位置制御されたシーク(“モデル参照シーク”)を実行するための、サーボ回路140の動作を示す一般化した制御図が示されている。図3の制御図の部分は、DSP144によって利用される適当なプログラミングを介して容易に実現できる。
【0023】
図3に示すように、ディスク・ドライバ100の“プラント”と呼ばれる部分は、ブロック200で示され、一般にコイル・ドライバ148、アクチュエータ・アセンブリ110、プリアンプ132、および復調器142を含んでいる。プラント200は、信号経路202上に電流コマンド信号(“Icmd”)を受信し、選ばれたトラックに近接するようにヘッド118を位置決めする。選ばれたトラック上のサーボ・データに応答して、プラント200は実際の位置信号(“Xact”)を発生し、それは信号経路204上へ出力される。
【0024】
図3の制御図はまた、プラント200と同じ公称入力/出力応答特性を有するマルチレート監視装置206を示している。監視装置206は、信号経路208、210、および212へそれぞれ位置推定値(“Xest”)、速度推定値(“Vest”)、およびバイアス推定値(“Best”)を反復的に発生する。バイアス推定値はフレックス・アセンブリ(例えば、図1の130)からアクチュエータに及ぼされるバネ力や、ヘッドに及ぼされる空気による力を考慮して、そのような力から見て、選ばれたヘッドを現在の位置に保持するために必要な電流量を指示する。
【0025】
モデル参照コントローラ(全体的に214で示す)は、モデル参照シーク時にプラント200のために望ましい位置、速度、および電流状態をそれぞれ示す位置基準(“Xref”)、速度基準(“Vref”)、および電流基準(“Iref”)を提供する。モデル参照コントローラ214は、電流プロフィール発生器215、利得Ksを有する利得ブロック216、利得計算器217、および積分器ブロック218を含む。モデル参照コントローラ214の動作について、図3の残りの部分の動作を概観した後で詳しく説明しよう。
【0026】
加算接合222は、位置基準Xrefと位置推定値Xestとの差として位置誤差(“Xerr”)を決定する。同様に、加算接合224は、速度基準Vrefと速度推定値Vestとの差として速度誤差(“Verr”)を決定する。位置誤差Xerrは、スケーラ利得Kxを有する利得ブロック226へ供給され、また速度誤差Verrはスケーラ利得Kvを有する利得ブロック228へ供給されて、これらの出力量は加算接合230によって(電流基準Irefと一緒に)加算される。
【0027】
加算接合230の出力は、図示のように、加算接合232においてバイアス推定値Bestと加算される。加算接合232の出力は、信号経路234上へ監視装置206への制御入力として供給され、プラント200へ供給すべき電流量を示す。
【0028】
加算接合232の出力は更に、利得Kpを有する利得ブロック236へ供給されるため、それの出力は経路202上で電流コマンドIcmd信号を含むことになる。利得ブロック236は、サーボ回路140の主要利得を提供する。
【0029】
最後に、信号経路204上の実際の位置信号(Xact)が加算接合238によって経路208上の位置推定値Xestと加算されて、経路240上の監視装置206への入力のような監視装置誤差(“Oerr”)信号を発生する。参考のために、監視装置206は4Xの監視装置であり、その中では、監視装置誤差Oerr信号の各入力に対して、経路208、210、および212上へ推定値パラメータの4組が出力される。このように、監視装置は、ディスク108からのサーボ・データのサンプリング・レートの4倍のマルチレートを提供する。
【0030】
ここで図4を参照すると、モデル参照シーク用の、公称基準となる電流、速度、および位置の曲線270、280、および290の組が示されており、それらは時刻を(マルチレート区間に対応する単位で)示すx軸260および相対的強度を(0は電流および速度がゼロであることを示す)示すy軸262に対してプロットされている。公称電流基準曲線270の個々の基準電流値は、次の式から容易に決定することができる。
【0031】
【数1】
【0032】
【数2】
【0033】
【数3】
【0034】
ここで、Nはモデル参照区間長、Cは望ましいモデル参照シーク区間に関連する予め定められた数、およびmodは商N/Cの剰余を計算する剰余演算子である。明らかなように、公称電流基準曲線270は、式(1)ないし(3)から容易に得られる。その後で、基準電流曲線270の積分を取ることによって図4の公称基準速度曲線280が、また基準速度曲線280の積分を取ることによって公称基準位置曲線290が得られる。
【0035】
式(1)ないし(3)は、低いトラック密度を持つディスク・ドライブ用として許容できる公称基準電流を提供することが分かったものの、トラック密度が増加するにつれて、ヘッドのランアウト修正に伴う初速度はヘッドが目的トラック上に正しく安定するのを妨害するのに十分大きくなるかもしれない。これは、図5に示される。
【0036】
特に、図5はヘッド118を、対応するディスク108上の初期トラックx(0)300上に支持するアクチュエータ・アーム114を示している。目的トラックx(N)302は初期トラックx(0)から選ばれたトラック数だけ離れており、モデル参照シークの第N区間の後における望ましいヘッド118の位置を定義している。ディスクの回転運動が矢印109で示されている。トラック追尾の間に、またトラックのランアウトの結果、ヘッド118は方向矢印304または306で示すように、ゼロでない初速度を有するかもしれない。これは、もしも完全にゼロの電流がアクチュエータ・コイル126に供給されても、モデル参照の第N区間の後に、ヘッド118は初期トラックx(0)から離れて、もしも初速度がベクトル304の方向であれば目的トラックx(N)の方向へ、あるいはもしも初速度がベクトル306の方向であれば目的トラックx(N)から離れる方向へ、一定の距離を移動しているであろうことを意味する。
【0037】
上述の米国特許第6,031,684号において議論されるように、モデル参照シークを実行するための従来技術のやり方は、望みのシーク区間数Nに対して適当な電流プロフィールを選択すること、シーク長に対して適当な利得因子を乗算することによって電流基準Irefをスケーリングして電流基準Irefを生成すること、Irefを積分してVrefを得ること、Vrefを積分してXrefを得ること、および次にNIref、Vref、およびXrefのサンプル値を適用してモデル参照シークを実行することを含んでいる。しかし、次の解析が示すように、ヘッドがゼロでないとみなせる速度を有する場合に、1つの供給利得を解く数学的手法は存在しない。
【0038】
広く知られているように、位置制御系(例えば、サーボ回路140)用の不連続な、時間不変の状態・空間線形方程式は次のようになる。
【0039】
【数4】
【0040】
ここで、x(k)は時刻kにおける状態ベクトル、Aは状態マトリックス、Bは入力マトリックス、およびu(k)は時刻kにおける入力または制御である。モデル参照シークコントローラを支配する方程式の組は次のようになる。
【0041】
【数5】
【0042】
および
【0043】
【数6】
【0044】
ここで、Irefは電流、Kptはプラントの利得、Vrefは生成された基準速度で、Xrefは一般化された基準位置である。モデル参照シークの開始時点(k=0)では、Xrefは現在位置で初期化され、Vrefはゼロにセットされる(すなわち、初期速度ゼロを想定)。式(5)および(6)は、加速度、速度、および位置に関連する良く知られた物理方程式に対応している(電流あるいはIrefはこの系の加速度に等価である)。
【0045】
ここで、式(5)および(6)を(4)のシステムの状態空間方程式に代入し、状態ベクトルを:
【0046】
【数7】
【0047】
と選び、また入力を次のように選ぶ。
【0048】
【数8】
【0049】
ここで、Ksはシーク長に対して選ばれた電流利得である。式(4)ないし(8)を組み合わせると次のようになる。
【0050】
【数9】
【0051】
ここで、
【0052】
【数10】
である。
【0053】
さて、別の事項として、初期条件に基づくシステムの未来の状態x(k)は、時間不連続、非一様な状態遷移方程式を用いて決定できる。
【0054】
【数11】
【0055】
ここで、Φ(k,j)は、状態遷移マトリックス、B(j−1)=B(すなわち、Bは一定)、およびu(j−1)=Ks*Iref(j−1)である。定義により、
【0056】
【数12】
【0057】
ここで、Aは式(10)中の状態マトリックスである。少し拡張した数学(簡潔にするため省略する)を用いれば次のようになることを示すことができる。
【0058】
【数13】
【0059】
式(8)および(13)を式(11)に代入すれば次のようになる。
【0060】
【数14】
【0061】
あるいは
【0062】
【数15】
【0063】
ここで項の並べ替えを行って、次を得る。
【0064】
【数16】
【0065】
および
【0066】
【数17】
【0067】
さて、もしもフィードフォーワード表IrefにN個の点があれば、kをNで置き換えて、次の関係が得られる。
【0068】
【数18】
【0069】
式(17)を解析すると、シークの最初で、シークの初期条件x(0)、B、Iref、N、および状態遷移マトリックスが既知であることが分かる。所望の最終状態x(N)も既知であるため、解決すべきことはKsのみである。Ksを解くことはx(0)からx(N)まで進むために必要なフィードフォーワード利得を与えることになろう。
【0070】
しかし、この式にx(0)における初速度を代入しても、Ksに関する唯一の解は存在しないことが容易に分かる。しかし、もしも表の正および負の部分に対して異なる利得を用いれば解は存在する。
【0071】
式(17)に別々の利得(KsAおよびKsB)を代入することによって、次のようになる。
【0072】
【数19】
【0073】
式(18)の左辺の結果は、右辺の2つの加算の結果と同じように2×1のベクトルである。従って、この式は次のような形になる。
【0074】
【数20】
【0075】
ここで、bは(18)の左辺の結果であり、bの第1項は、最終位置x(N)と電流が供給されなければ到達していたであろう位置との差を表す。bの第2項は、ヘッドの最終状態での速度から電流が電流に対して供給されていなければ得られていたであろう速度を差し引いたものを表す。Sは2×2のマトリックスで、第1行が式(18)の第1の加算の転置であり、第2行は式(18)の第2の加算の転置である。
【0076】
Sの第1行の第1項は、モデル参照シークの加速段階でプラントに供給される電流の増分量に対応するヘッド位置の変化に関連する。Sの第2行の第1項は、モデル参照シークの加速段階でプラントに供給される電流の増分量に対応するヘッド速度の変化に関連する。Sの第1行の第2項は、モデル参照シークの減速段階でプラントに供給される電流に対応するヘッド位置の変化に関連する。Sの第2行の第2項は、モデル参照シークの減速段階でプラントに供給される電流に対応するヘッド速度の変化に関連する。従って、2×1のベクトルyは次のようになる。
【0077】
【数21】
【0078】
2つの利得KsAおよびKsBは、Sの逆行列を作り、両辺に乗算することによって次のようになる。
【0079】
【数22】
【0080】
この結果は、フィードフォーワード表の前半あるいは正の半分に対して1つの利得(KsA)と、基準電流プロフィールの後半あるいは負の半分に対して1つの利得(KsB)ということである。
【0081】
S従ってS-1の各項は、各モデル参照の区間長(N)に対して製造時に予め計算され、後で取り出せるようにメモリに記憶される。初期位置Xest、目的トラックx(N)、および初速度Vestを知れば、bを求めるために実行すべき唯一の計算は式(18)および(20)の左辺である。一旦bが決まり、S-1の正しい値がメモリから取り出されれば、利得計算器314はyを計算し、それによって後に公称基準電流を修正することによって初速度を補償する一対の利得が得られる。このように、各モデル参照シークについて、利得KsAおよびKsBを決めるために、実時間で行うべき計算は8回の乗算と6回の加算だけである。
【0082】
利得計算器314の演算の結果として、モデル参照コントローラ214は自己同調型の装置として動作する。すなわち、利得計算器314が公称基準電流をスケーリングするために必要な利得を決定するため、フィードフォーワード表によって生成される公称基準電流毎に手動で同調を取る必要がない。手動同調が不要となるため、製造効率およびコスト効率は大幅に改善される。
【0083】
このようにモデル参照シーク中で2つの利得を用いるための基礎は確立されたので、ここでモデル参照コントローラ214が初速度をどのように補償するかについて説明しよう。図6を参照すると、シーク手順350は工程352に示すように、目的トラック位置x(N)を認識することから始まる。判定工程354はそのシークが長距離シークであるかどうか、すなわち、x(N)302が初期トラックx(0)300から100トラックよりも遠く離れているかどうかを判断する。もしも目的トラックx(N)302までのシークが長距離シークであると判断されれば、シーク手順は工程356に示すように、速度制御方式を採用する。従来の速度制御式のやり方でヘッドが目的トラックx(N)302に到達するまで移動させられ、その後シーク手順は工程372に示すように終了する。
【0084】
しかし、もしもそのシークが短距離シークであると判断されれば、手順は工程358へ進み、そこにおいてシークの間に横切るトラック数で表したモデル参照区間(N)が決定される。容易に理解されるように、モデル参照区間長(N)は、横切るトラック数と1対1の関係で直接対応するわけではない。むしろ、1つのモデル参照区間長(N)を用いて或る範囲のシーク長を代表し、個々のシーク長に対しては電流プロフィールで考慮する。
【0085】
一旦モデル参照区間長(N)が決まると、シーク手順は工程360へ進み、そこにおいてモデル参照コントローラ214は必要な入力を受信する。特に、区間長(N)が図3に示したように利得計算器314へ入力される。利得計算器314には、目的トラック(位置)x(N)302、初期位置推定値Xest、および初速度推定値Vestも入力される。XestおよびVestとして利得計算器314へ入力される値は、監視装置206からそれぞれ経路208および210を経て取り出されることが理解されよう。
【0086】
目的トラックx(N)302および位置推定値Xestはまた、電流プロフィール発生器316へも入力される。更に、電流プロフィール発生器316へ入力されるXestの値は、監視装置206から経路208を経て取り出されることが理解されよう。一旦、4入力の各々が利得計算器314へ入力され、また2入力の各々が電流プロフィール発生器316へ入力されれば、シーク手順は工程362へ進んで、そこで電流プロフィール発生器316が基準電流プロフィールを計算する。
【0087】
目的トラックx(N)302および位置推定値Xestを受信すると、電流プロフィール発生器はモデル参照区間Nを決定する。次にモデル参照区間Nを用いて、既述の式(1)〜(3)を用いて公称基準電流が計算される。
【0088】
一旦公称基準電流が計算されれば、手順は工程364へ進み、そこで利得KsAおよびKsBが計算される。既に述べたように、一旦、モデル参照区間長(N)、初期トラックx(0)、目的トラックx(N)、および初速度が分かれば、利得計算器は、予め計算されメモリに記憶されている適当なS-1マトリックスを使って、KsAおよびKsBについて式(21)を解く。一旦2つの利得KsAおよびKsBが決まれば、シーク手順は工程366へ進み、そこで利得回路312によってモデル基準電流(Iref)が決定される。利得回路312は、電流プロフィール発生器316から得られた公称基準電流を、利得計算器314によって得られた利得KsAおよびKsBでスケーリングすることによってモデル基準電流を生成する。既に述べたように、第1利得KsAが公称基準電流の加速部分をスケーリングし、第2利得KsBが公称基準電流の減速部分をスケーリングする。結果として得られるモデル基準電流(Iref)は、モデル参照シークにおいてヘッドの初速度を補償する。
【0089】
続けて図6を参照すると、シーク手順は次に工程368へ進み、そこで積分器ブロック310が利得回路312からモデル基準電流Irefを受信する。上で述べたように、モデル基準電流は、経路220を通って加算接合230へも送られる。積分器ブロック310は、モデル基準電流Irefを積分することによってモデル基準速度Vrefを決定する。次に、モデル基準速度Vrefを積分することによってモデル基準位置Xrefが決まる。Xref、Vref、およびIref相互間の導出関係は、良く知られた状態・空間方程式(4)〜(6)に関連して先に説明した。
【0090】
一旦決まると、モデル基準位置Xrefおよびモデル基準速度Vrefは、それぞれ経路216および218を経て加算接合222および224へ送られる。この時点で、シーク手順は工程370へ進み、そこでサーボ回路140は、モデル参照コントローラ214によって生成されたIref、Vref、およびXrefに関する値を使って、先に述べたようにモデル参照シークを実行する。シークが完了すると、手順は工程372で終了する。
【0091】
図7は、モデル参照シークに関するモデル基準電流380、速度382、および位置384の曲線組を、時刻を(マルチレート区間に対応する単位で)表すx軸386および相対的強度(0がゼロ電流またはゼロ速度に対応する)を表すy軸388に対してプロットして示している。速度曲線382はy軸388とゼロより上で交差し、図5にベクトル304で示すようにヘッドが正方向に初速度を有することを表している。すなわち、モデル参照シークの開始時点で、ヘッドはゼロでない初速度を持って目的トラックの方へ動いている。
【0092】
図7に示すように、この正の初速度を補償するために、モデル基準電流曲線380の振幅は、モデル参照シークの加速段階で第1利得KsAでスケーリングされる間はより小さいものとなる。モデル参照シークの減速段階では、第2利得KsBが公称基準電流に与えられるのでモデル基準電流曲線の振幅は増大する。
【0093】
図8は、図5にベクトル306で示すように、ヘッドが負の初速度を有する場合に実行されるモデル参照シークを示している。この場合、ヘッドはモデル参照シークの開始時点で目的トラックから遠ざかる方向に動いている。モデル基準速度曲線390は、ゼロよりも下でy軸と交差し、負の初速度を表している。従って、モデル基準電流曲線392の振幅は、モデル参照シークの加速段階でより大きいものとなっている。シークの減速段階では、第2利得KsBが公称基準電流に適用されるため、モデル基準電流曲線392の振幅はより小さいものとなる。注意してほしいが、モデル基準位置曲線394は、モデル基準速度がヘッドの負の初速度を補償する前には負の方向を持っている。
【0094】
以上の実施例のように、また以下で開示するように本発明は従来技術より優れたいくつかの特徴を有する。まず第1に、モデル基準発生器がモデル基準電流(Iref)、モデル基準速度(Vref)、およびモデル基準位置(Xref)を生成し、それらがヘッドのゼロでない初速度を補償する。そうすることによって、大きいTPIを持つディスク・ドライブでの短距離の位置制御されたシークの精度および信頼性が改善される。第2に、本発明はまたモデル参照コントローラの自己同調を提供するため、製造コストが削減される。
【0095】
要約すると、本発明が、モデル参照シークの間にモデル参照コントローラによって採用されるモデル基準電流(Iref)を最適化するための装置および方法を指向していることが理解されよう。本発明の好適な実施の形態では、モデル参照コントローラ214はサーボ回路140の一部であって、積分器ブロック310、利得回路312、利得計算器314、および電流プロフィール発生器316を含む。モデル参照コントローラ214は、ヘッドの初速度を補償し、モデル参照シーク(例えば、工程358〜370による)の間にヘッド118を位置づけるために使用される基準の電流、速度、および位置信号(例えば、220、218、および216)を発生する。マルチレート監視装置200は、位置(Xest)、速度(Vest)、およびバイアス(Best)の推定値を提供する。監視装置200の推定値出力は、モデル参照コントローラ214からの出力と比較されて、位置誤差信号が決まる。
【0096】
本発明が、本発明に固有なもののほかに、既述した目的および利点を達成するのに適合していることが明らかであろう。ここに示した好適な実施の形態はこの開示のために説明してきたが、多くの変更が可能であることは当業者には容易に示唆されよう。またそれらは特許請求の範囲に定義され、ここに開示された本発明の精神に包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施の形態に従って構築されたディスク・ドライブの上平面図。
【図2】 図1のディスク・ドライブの機能的ブロック図。
【図3】 本発明に従って構築されたサーボ制御回路の制御図。
【図4】 モデル参照シークの間に、図3の基準発生器によって出力される基準の電流、速度、および位置信号を示すグラフ。
【図5】 図1のヘッドの初期トラック、目的トラック、および初速度を表すグラフ。
【図6】 本発明によって可能となるシーク手順および利得計算のフロー・チャート。
【図7】 図5に示すように目的トラックに対して正の初速度をヘッドが有する場合に、モデル参照シークの間に図3の基準発生器によって出力される基準の電流、速度、および位置信号を示すグラフ。
【図8】 図5に示すように目的トラックに対して負の初速度を有するヘッドが場合に、モデル参照シークの間に図3の基準発生器によって出力される基準の電流、速度、および位置信号を示すグラフ。
Claims (8)
- 位置制御系において、制御物体を初期位置から目的位置まで移動させる方法であって:
(a)前記制御物体が移動に要する連続的な時間間隔の数を選択する工程;
(b)前記連続的な時間間隔の数に対応する電流値を有する公称電流プロフィールを提供する工程;
(c)前記制御物体の初速度を決定する工程;および
(d)前記制御物体のゼロでない初速度を補償するために異なる大きさを有するように選ばれた第1および第2利得因子のうち、第1利得因子を前記制御物体を加速するために使用される前記公称電流プロフィールの第1の一連の電流値に適用することによって、また第2利得因子を前記制御物体を減速するために使用される前記公称電流プロフィールの第2の一連の電流値に適用することによって、基準電流プロフィールを生成する工程;
を含む方法。 - 請求項1に記載の方法であって、更に、(e)前記基準電流プロフィールを積分することによって基準速度プロフィールを生成する工程を含む方法。
- 請求項2に記載の方法であって、更に、(f)前記基準速度プロフィールを積分することによって基準位置プロフィールを生成する工程を含む方法。
- 請求項3に記載の方法であって、更に、(g)前記モデル基準電流、前記モデル基準速度、および前記モデル基準位置を、推定された電流、推定された速度、および推定された位置と比較することによって、前記制御物体を位置づける場合に使用される電流コマンド信号を決定する工程を含む方法。
- 記録面を有する回転ディスクと、
アクチュエータ・モータ、および前記記録面に隣接して支持されたヘッドを有するアクチュエータ・アセンブリと、
前記アクチュエータ・モータにモデル基準電流を供給して前記ヘッドを前記記録面上で初期位置から目的位置まで制御可能に移動させるサーボ回路とを備え、
該サーボ回路が、
前記ヘッドが移動する間の連続的な時間間隔の各々に対して、それに対応する一連の電流値としてのベースライン基準電流プロフィールを生成する電流プロフィール発生器と、
前記ヘッドの初速度を決定する速度決定回路と、
該速度決定回路に応答して、前記初速度に対応して第1および第2利得因子を計算する利得計算器と、
該利得計算器および前記電流プロフィール発生器に応答して、前記ヘッドを加速するために使用される前記ベースライン基準電流プロフィールの第1の一連の電流値に第1の利得因子を適用することによって、またその後に、前記ヘッドを減速するために使用される前記ベースライン基準電流プロフィールの第2の一連の電流値に第2の利得因子を適用することによって、モデル基準電流を生成する利得ブロックであって、該第1および第2の利得因子は、前記ヘッドの初速度がゼロでない場合に異なる大きさを有する、利得ブロックと、を含む
ディスク・ドライブ。 - 請求項5に記載のディスク・ドライブであって、前記サーボ回路が更に、前記モデル基準電流を積分してモデル基準速度を得る積分器回路を含んでいるディスク・ドライブ。
- 請求項6に記載のディスク・ドライブであって、前記積分器回路が更に、前記モデル基準速度を積分してモデル基準位置を得るようになったディスク・ドライブ。
- 請求項7に記載のディスク・ドライブであって、前記サーボ回路が更に、
推定された電流、推定された速度、および推定された位置を生成する推定器回路と、
前記推定された電流を前記モデル基準電流と、前記推定された速度を前記モデル基準速度と、そして前記推定された位置を前記モデル基準位置とそれぞれ比較する比較器回路と、
を含んでいるディスク・ドライブ。
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