JP4364927B2 - 屋根緑化システム及び屋根緑化方法 - Google Patents

屋根緑化システム及び屋根緑化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4364927B2
JP4364927B2 JP2008046789A JP2008046789A JP4364927B2 JP 4364927 B2 JP4364927 B2 JP 4364927B2 JP 2008046789 A JP2008046789 A JP 2008046789A JP 2008046789 A JP2008046789 A JP 2008046789A JP 4364927 B2 JP4364927 B2 JP 4364927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
cultivation tank
plant
liquid fertilizer
vine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008046789A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009201407A (ja
Inventor
正至 小畠
和泉 江木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2008046789A priority Critical patent/JP4364927B2/ja
Publication of JP2009201407A publication Critical patent/JP2009201407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4364927B2 publication Critical patent/JP4364927B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/24Structural elements or technologies for improving thermal insulation
    • Y02A30/254Roof garden systems; Roof coverings with high solar reflectance
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Description

本発明は、構造物の屋根に植栽を施す屋根緑化システム及び屋根緑化方法に関する。
近年、地球温暖化問題への対応、都心部におけるヒートアイランド化の抑制、大気浄化等の環境対策、又は建物の断熱や紫外線劣化防止等を目的として、ビル等の屋上や工場等の屋根に植栽を施す屋上緑化設備が普及しつつある。
屋上緑化設備としては、ビルやマンションの屋上に地上と同様に樹木を植栽する屋上庭園タイプのものや、工場や家屋の屋根に植栽の施された植栽マットを配置する薄層緑化タイプのものが知られている。
例えば、耐荷重性に劣る屋根の緑化に関して、特許文献1には、常緑性植物を定植した植物育成培地を折板屋根の凹溝部に分散配置させる屋上緑化工法が提案されている。
特許文献1記載の屋上緑化工法によれば、植物育成培地を分散配置し、常緑性植物の枝葉の繁茂を利用して屋根を覆うため、屋上単位面積あたりの育成培土の重量を低減させることができ、屋根に配置される植栽の軽量化を図ることができる。
特開2006−112040号公報
しかし、特許文献1記載の屋上緑化工法においては、多数の植物育成培地が屋根の表面に分散配置されているため、植物育成培地への水分や養分の安定的な供給が行えず、屋上緑化工法によって設置された屋上緑化システムの維持管理が困難であった。即ち、特許文献1記載の屋上緑化工法においては、安定的に水分の供給が行えないことに起因して植物育成培地が乾燥し、常緑性植物が枯れてしまうという問題があった。
また、水分を含む植物育成培地が屋根の表面に直接接触することにより、屋根の表面が傷みやすいという問題もあった。
従って、本発明は、屋根に配置された植栽の維持管理が容易な屋根緑化システム及び屋根緑化方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、工場や家屋等の構造物の屋根に養液栽培用の栽培槽を設置し、該栽培槽においてつる性植物を育成して、繁茂したつる性植物により屋根の表面を覆うことにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、具体的には、以下のようなものを提供する。
(1) つる性植物と、該つる性植物を養液栽培する栽培槽と、該栽培槽に液肥を循環供給する液肥供給装置とを備え、前記栽培槽は、細長状の矩形の角筒型形状を有すると共に、前記栽培槽の長手方向に沿う側面のみに所定間隔をあけて複数の開口部を有しており、前記つる性植物は、前記複数の開口部それぞれから伸長し、構造物の屋根の表面の少なくとも一部を覆い、前記屋根は傾斜面を有しており、前記栽培槽は前記傾斜面における上縁の近傍に、該上縁に沿うように、かつ、前記開口部が形成された側面が略鉛直になるように設置されていることを特徴とする屋根緑化システム。
(2) 前記屋根の表面には格子部を有するつる性植物支持部材が配置されており、前記つる性植物は、該つる性植物支持部材を介して前記屋根の表面の少なくとも一部を覆っている(1)記載の屋根緑化システム。
) 前記屋根は、折板屋根又はスレート屋根である(1)又は(2)に記載の屋根緑化システム。
(4) つる性植物を養液栽培する栽培槽を細長状の矩形の筒形状に形成すると共に、前記栽培槽の長手方向に沿う側面のみに複数の開口部を設け、前記つる性植物及び前記栽培槽を、前記つる性植物を前記複数の開口部から伸長させて、傾斜面を有する構造物の屋根の前記傾斜面における上縁の近傍に、該上縁に沿うように、かつ、前記開口部が形成された側面が略鉛直になるように設置し、前記栽培槽に液肥を循環供給して前記つる性植物を生育させ、該つる性植物を前記屋根の表面に沿うように繁茂させて該屋根の表面を覆う屋根緑化方法。
) 前記屋根の表面に格子部を有するつる性植物支持部材を配置し、前記つる性植物を、該つる性植物支持部材を介して前記屋根の表面に沿うように繁茂させる(記載の屋根緑化方法。
本発明によれば、屋根に配置された植栽の維持管理が容易な屋根緑化システム及び屋根緑化方法を提供することができる。
以下、本発明の屋根緑化システム及び屋根緑化方法について、その好ましい一実施形態に基づいて図面を参照しながら説明する。本実施形態は、本発明の屋根緑化システムを工場等の屋根として用いられる折板屋根に適用したものである。
図1は、本発明の屋根緑化システムの好ましい一実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す屋根緑化システムの栽培槽をその長手方向に沿う側面から見た一部破断図である。図3は、図1に示す屋根緑化システムを、A方向から見た状態を示す断面図である。図4は、折板屋根の表面につる性植物支持部材が配置された状態を図1におけるB方向から見た図である。
本実施形態の屋根緑化システム1は、図1に示すように、工場や家屋等の構造物の屋根5に設置される養液栽培用の栽培槽3と、該栽培槽3において栽培されるつる性植物2と、栽培槽3に液肥を循環供給する液肥供給装置4とを備えている。
栽培槽3は細長状の筒型形状を有している。本実施形態においては、栽培槽3は、図1〜図3に示すように、その径方向における断面が矩形の角筒形状を有している。栽培槽3は、図2に示すように、つる性植物2の根元部分を収容する上面が開口した本体部31と、本体部31の上面の開口を覆う複数の蓋部32とを有している。本体部31には、複数本のつる性植物2が、栽培槽3の長手方向に所定間隔を空けて植栽されている。また、本体部31には、植栽された複数本のつる性植物2を支持し、つる性植物2の根を張らせるための培地33が収容配置されている。
ここで、つる性植物2とは、自らの力で体を支えるのではなく、他の樹木等を支えにすることで茎を伸ばす植物をいう。つる性植物2としては、通年落葉しない常緑つる性植物及び秋から冬にかけて落葉する落葉つる性植物が挙げられる。
本発明においては、つる性植物2として、上記常緑つる性植物及び落葉つる性植物のいずれも用いることができるが、耐寒性及び耐暑性に優れ、また垂下性を有するという観点からウコギ科のつる性植物が好適に用いられる。ウコギ科のつる性植物としては、ヘデラ・ヘリックス、ヘデラ・アルジェニシス、ヘデラ・コルシカ、ヘデラ・ハイバニカ等が挙げられる。
培地33は、本体部31において隣り合う2本のつる性植物2,2の間に形成される隙間を埋めるように配置されている。培地33は、保水性を有し、つる性植物の伸長する根を保持可能なものであれば特に制限なく用いることができる。培地33としては、具体的には、発泡ポリプロピレン、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発泡ポリ塩化ビニル等の発泡プラスチック、バーミキュライト、粒状ゼオライト、成形ゼオライト等の多孔体等を用いることができる。
複数の蓋部32は、図1に示すように、矩形形状の板状部材であり、本体部31の上面を隙間なく覆うように連続して配置されている。
本体部31及び蓋部32は、栽培槽3内における藻等の発生を防止する観点から、遮光性を有する材料から構成されることが好ましい。遮光性を有する材料としては、ステンレスや合成樹脂等が挙げられる。
栽培槽3には、図1及び図2に示すように、本体部31の長手方向に沿う2つの側面に、それぞれ長手方向に所定間隔を空けて複数の開口部34が設けられている。栽培槽3に植栽された複数本のつる性植物2は、栽培槽3内に供給される液肥を栄養源として成育し、茎や葉が開口部34から外部に向けて伸長する。
本実施形態においては、栽培槽3は、図1及び図3に示すように、傾斜面52を有する折板屋根5における傾斜面52の上縁51近傍に、該上縁51に沿うように設置されている。換言すれば、栽培槽3は、その長手方向が折板屋根5の傾斜面52における上縁51に沿うように配置されている。
折板屋根5の表面には、図3に示すように、格子部61を有するつる性植物支持部材6が配置されている。そして、つる性植物2は、つる性植物支持部材6を介して折板屋根5の表面を覆っている。
本実施形態においては、つる性植物支持部材6は、金属性の棒状部材が縦横に組み合わされて形成された格子部61と、格子部61の一方側の面に配置され繊維状部材からなるマット部62とを備える。
つる性植物支持部材6は、図3及び図4に示すように、マット部62が配置された面が折板屋根5の表面に当接するように配置されている。即ち、マット部62は、格子部61と折板屋根5の表面との間に配置されている。つる性植物支持部材6は、図4に示すように、格子部61と折板屋根5における凸部とをボルト等を用いて固定することにより折板屋根5の表面に固定配置されている。
折板屋根5の表面に格子部61を有するつる性植物支持部材6を配置することにより、つる性植物2は格子部61に沿って茎を伸ばして繁茂することが可能となる。また、図3に示すように、つる性植物2の茎から生える気根21が繊維状部材からなるマット部62に絡みついてつる性植物2の植物体を支えることにより、折板屋根5の表面を安定的に覆うことが可能となる。
格子部61における格子の大きさは、つる性植物2を折板屋根5の表面に良好に繁茂させる観点から、好ましくは10〜20cmである。
マット部62を構成する繊維状部材としては、つる性植物2の気根21が絡みつきやすい材料であれば特に制限なく用いることができ、例えば、やし繊維、不織布等を用いることができる。
栽培槽3には、図1に示すように、本体部31の長手方向における端部側の一側面に、液肥供給装置4が連結されている。液肥供給装置4は、地上部に配置される液肥収容タンク41と、液肥収容タンク41に収容された液肥を折板屋根5に設置された栽培槽3に供給する液肥供給パイプ42と、栽培槽3から排出される液肥を回収する液肥回収パイプ44とを備えている。つまり、地上に配置された液肥収容タンク41と折板屋根5に設置された栽培槽3とは、液肥供給パイプ42及び液肥回収パイプ44を介して連結されている。
液肥収容タンク41から延びる液肥供給パイプ42は、図2に示すように、栽培槽3の長手方向における端部側に位置する一側面から栽培槽3内の下部を長手方向に挿通するように設置されている。液肥供給パイプ42の栽培槽3内に位置する部分には、栽培槽3内に供給された液肥が均等に流出するように、多数の流出穴43が形成されている。多数の流出穴43は、つる性植物2の根が進入できない程度の大きさで形成されており、液肥が滞りなく液肥供給パイプ42から流出されるように構成されている。
液肥供給装置4には、液肥収容タンク41から液肥供給パイプ42を介して栽培槽3に液肥を供給するためのポンプ(図示せず)が設けられており、このポンプにより液肥を栽培槽3に供給している。
液肥回収パイプ44は、図1及び図2に示すように、栽培槽3における液肥供給パイプ42が取り付けられている側面において、液肥供給パイプ42が取り付けられている位置よりも上方に取り付けられている。液肥回収パイプ44は、液肥供給パイプ42から栽培槽3内に供給された液肥のうち過剰な部分を排出し、液肥収容タンク41に回収している。
本実施形態においては、液肥回収パイプ44を液肥供給パイプ42よりも上方に配置することにより、栽培槽3内に供給された液肥を所定の水位に保つことが可能となっている。
上述した構成を有する本実施形態の屋根緑化システム1においては、構造物の屋根5に設置した栽培槽3につる性植物2を植栽すると共に、該栽培槽3に液肥を循環供給してつる性植物2を生育させる。そして、生育させたつる性植物2の茎や葉を屋根5の表面に沿うように繁茂させることによって屋根5の表面を覆って屋根5を緑化している。また、屋根5の表面には、格子部61を有するつる性植物支持部材6が配置されており、つる性植物2はつる性植物支持部材6を介して屋根5の表面に沿うように繁茂している。
上述した本実施形態の屋根緑化システム1及び屋根緑化方法によれば、構造物の屋根5に養液栽培用の栽培槽3を設置し、該栽培槽3において育成したつる性植物2により屋根5の表面を覆っているため、屋根5全体を土壌等により覆うことを要しない。そのため、屋根緑化システム1の軽量化を図ることができ、折板屋根やスレート屋根等の耐荷重性に劣る屋根の緑化を容易に行うことができる。
また、構造物の屋根5の表面に水分を含む土壌等を直接接触させないため、屋根5の表面が水分等により腐蝕することを防止でき、屋根5の耐久性を劣化させない。
また、栽培槽3に連結された液肥供給装置4を用いて液肥を栽培槽3に循環供給することによりつる性植物2を生育させているため、栽培槽3に供給する液肥の濃度や量等を調整することにより容易につる性植物2の生育を管理することができる。更に、栽培槽3に液肥を供給する液肥収容タンク41は地上に配置されているため、液肥の濃度調節や液肥の交換等の作業を容易に行うことができる。即ち、本実施形態の屋根緑化システム1によれば、植栽の維持管理が容易である。
また、栽培槽3を細長形状に構成し、該栽培槽3を、その長手方向が傾斜面52を有する屋根5の上縁51に沿うように配置することにより、垂下性を有するつる性植物2は、屋根5の傾斜面52に沿って良好に繁茂し、屋根5の表面を好適に覆うことができる。
また、栽培槽3には、その長手方向に沿う側面に複数の開口部34を設け、当該開口部34からつる性植物2の茎や葉を伸長させている。このように、複数の開口部34が側面に設けられることにより、開口部34から栽培槽3内に雨水やゴミ等が侵入しにくくなり、栽培槽3内の汚染を防止できると共に、雨水による液肥濃度の希釈化を防止できる。
また、複数の開口部34が栽培槽3の側面に設けられているため、垂下性を有するつる性植物2は、栽培槽3から屋根の表面に向けて伸長方向を大きく変えることなく生育でき、屋根5の表面をより好適に覆うことができる。
また、本実施形態においては、栽培槽3を本体部31及び蓋部32から構成し、本体部31の開口を複数の蓋部32で覆っている。そのため、栽培槽3に植栽された複数本のつる性植物2のうちの一部について交換する等、屋根緑化システム1のメンテナンスを行う際に、メンテナンスの対象となる部分における蓋部32のみを取りはずしてメンテナンスを行うことが可能である。
また、屋根5の表面に格子部61を有するつる性植物支持部材6を配置することにより、繁茂したつる性植物2は格子部61を伝って屋根5の表面を好適に覆うことが可能となる。また、つる性植物支持部材6がマット部62を有することにより、つる性植物2の茎から生える気根21がマット部62に絡みつくことができ、風等によりつる性植物2が飛ばされにくくなり、つる性植物2が屋根の表面を安定的に覆うことが可能となる。更に、つる性植物2の気根21が直接折板屋根5の表面に接触して折板屋根5の表面に貼りつき、屋根5の表面を汚してしまうことを防止できる。
以上、本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態には制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、屋根緑化システムは、傾斜を有する屋根に設置されていたが、傾斜を有さない略水平に形成された屋根に適用してもよい。
また、本実施形態においては、液肥供給装置における液肥供給パイプ及び液肥回収パイプは、共に栽培槽の長手方向における一方側の側面に取り付けられていたが、液肥供給パイプと液肥回収パイプとは、栽培槽の長手方向において互いに対向する側面に、互いに対向するように取り付けられていてもよい。
また、液肥供給装置による栽培槽への液肥の循環供給方法は、本実施形態に示した方法に限られず、通常、養液栽培に用いられる方法を適宜用いることが可能である。栽培槽への液肥の循環供給方法としては、例えば、液肥供給パイプを栽培槽における上方に配置して、液肥供給パイプの栽培層内に位置する部分に設けた多数の滴下穴から適量の液肥を滴下し、栽培槽の下方に設けた液肥回収パイプから栽培槽内に過剰に供給された液肥を回収する滴下給水方式を採用してもよい。
また、本実施形態においては、つる性植物支持部材における格子部は金属製の棒状部材により構成されていたが、格子部は合成樹脂を格子状に成形して構成してもよい。
本実施形態においては、本発明の屋根緑化システムは、折板屋根を有する構造物に適用されたが、本発明の屋根緑化システムは、スレート屋根を有する構造物にも好適に用いることができる。
本発明の屋根緑化システムの好ましい一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す屋根緑化システムの栽培槽をその長手方向に沿う側面から見た一部破断図である。 図1に示す屋根緑化システムを、A方向から見た状態を示す断面図である。 折板屋根の表面につる性植物支持部材が配置された状態を図1におけるB方向から見た図である。
符号の説明
1 屋根緑化システム
2 つる性植物
21 気根
3 栽培槽
31 本体部
32 蓋部
33 培地
34 開口部
4 液肥供給装置
41 液肥収容タンク
42 液肥供給パイプ
43 流出穴
44 液肥回収パイプ
5 屋根(折板屋根)
51 上縁
52 傾斜面
6 つる性植物支持部材
61 格子部
62 マット部

Claims (5)

  1. つる性植物と、該つる性植物を養液栽培する栽培槽と、該栽培槽に液肥を循環供給する液肥供給装置とを備え、
    前記栽培槽は、細長状の矩形の角筒型形状を有すると共に、前記栽培槽の長手方向に沿う側面のみに所定間隔をあけて複数の開口部を有しており、
    前記つる性植物は、前記複数の開口部それぞれから伸長し、構造物の屋根の表面の少なくとも一部を覆い、
    前記屋根は傾斜面を有しており、前記栽培槽は前記傾斜面における上縁の近傍に、該上縁に沿うように、かつ、前記開口部が形成された側面が略鉛直になるように設置されていることを特徴とする屋根緑化システム。
  2. 前記屋根の表面には格子部を有するつる性植物支持部材が配置されており、前記つる性植物は、該つる性植物支持部材を介して前記屋根の表面の少なくとも一部を覆っている請求項1に記載の屋根緑化システム。
  3. 前記屋根は、折板屋根又はスレート屋根である請求項1又は2に記載の屋根緑化システム。
  4. つる性植物を養液栽培する栽培槽を細長状の矩形の筒形状に形成すると共に、前記栽培槽の長手方向に沿う側面のみに複数の開口部を設け、
    前記つる性植物及び前記栽培槽を、前記つる性植物を前記複数の開口部から伸長させて、傾斜面を有する構造物の屋根の前記傾斜面における上縁の近傍に、該上縁に沿うように、かつ、前記開口部が形成された側面が略鉛直になるように設置し、
    前記栽培槽に液肥を循環供給して前記つる性植物を生育させ、該つる性植物を前記屋根の表面に沿うように繁茂させて該屋根の表面を覆う屋根緑化方法。
  5. 前記屋根の表面に格子部を有するつる性植物支持部材を配置し、前記つる性植物を、該つる性植物支持部材を介して前記屋根の表面に沿うように繁茂させる請求項4に記載の屋根緑化方法。
JP2008046789A 2008-02-27 2008-02-27 屋根緑化システム及び屋根緑化方法 Active JP4364927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008046789A JP4364927B2 (ja) 2008-02-27 2008-02-27 屋根緑化システム及び屋根緑化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008046789A JP4364927B2 (ja) 2008-02-27 2008-02-27 屋根緑化システム及び屋根緑化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009201407A JP2009201407A (ja) 2009-09-10
JP4364927B2 true JP4364927B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=41144292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008046789A Active JP4364927B2 (ja) 2008-02-27 2008-02-27 屋根緑化システム及び屋根緑化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4364927B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5042328B2 (ja) * 2010-03-23 2012-10-03 中国電力株式会社 栽培装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009201407A (ja) 2009-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5133661B2 (ja) 壁面緑化植栽装置
CN101416605B (zh) 无土水培毛管法栽培系统
KR101314657B1 (ko) 양액 재배용 베드
CN101416606B (zh) 无土水培毛管法栽培槽
JP5058215B2 (ja) 屋根緑化装置
JP5660558B2 (ja) 高設栽培装置と、高設栽培装置における透湿防水シートの施工方法
CN201294791Y (zh) 无土水培毛管法栽培槽
JP2004041182A (ja) 植物栽培装置及び植物栽培方法
JP4343233B2 (ja) 屋根緑化装置
JPH07255288A (ja) 栽培装置
JP5058214B2 (ja) 屋上緑化装置
JP4364927B2 (ja) 屋根緑化システム及び屋根緑化方法
JP2979209B2 (ja) 養液栽培方法および該構造
KR101419123B1 (ko) 수경재배를 이용한 옥상녹화장치
JP4302655B2 (ja) 建物の緑化方法及びそれに用いられる緑化用栽培地
JP5005060B2 (ja) 屋根緑化装置
JP4343048B2 (ja) 屋上の緑化方法および装置
KR101314887B1 (ko) 도심형 옥상 녹화 구조물
KR20100055039A (ko) 녹화 장치
JP3199233U (ja) 木質チップ発酵熱を利用した水耕栽培システム
CN212065019U (zh) 一种可回收利用雨水的环保雨水种植容器
KR200177794Y1 (ko) 배지 재배용 베드
JP7154520B2 (ja) 植物栽培装置
KR101336361B1 (ko) 식물 재배용 수분 공급기
KR101817758B1 (ko) 빗물 저장형 화분

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090706

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090811

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090819

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4364927

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250