JP4361147B2

JP4361147B2 - Heat transpiration method

Info

Publication number: JP4361147B2
Application number: JP15351798A
Authority: JP
Inventors: 幹広木尾; 浩基菅野
Original assignee: Earth Chemical Co Ltd
Current assignee: Earth Chemical Co Ltd
Priority date: 1998-04-24
Filing date: 1998-04-24
Publication date: 2009-11-11
Anticipated expiration: 2018-04-24
Also published as: JPH11302103A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、約３６０時間にもおよぶ長い期間にわたり薬剤を持続して揮散させることができる殺虫マットの加熱蒸散方法に関する。
【０００２】
【従来技術】
従来から使われている殺虫マットは、いったん加熱装置にセットすると７〜８時間程度でその効果を消失することから、使用頻度が多い夏季では毎日マットを交換しなくてはならず手間がかかるものであった。
このような手間を減らす目的で、加熱装置に一度セットすればある程度の期間は使用することができるようにした殺虫マットが検討されている。
例えば、特公昭６１−３５９６６号公報には、アレスリンを有効成分とする電気蚊取用殺虫剤にアレスリン量の２５〜１００％量のサイネピリン５００を配合する殺虫効力持続法が示されており、アレスリンの揮散持続時間を８〜１０時間とすることが可能であると記載されている。
さらにプラレトリンを含有する加熱蒸散用殺虫マットにおいては、０．５〜１０倍量のサイネピリン５００を配合することで、一定量の殺虫成分を長時間、たとえば１２時間使用しても十分な効力をもつように揮散させることができることが知られている。
【０００３】
一方、これらの方策とは異なった手段によってさらに殺虫マットの使用期間を延ばすことが検討されている。
その１つを例示すれば、ポリアミド製容器に固型製剤の薬剤含有体を収納して、発熱体で薬剤含有体下面を約１１０℃となるように加熱蒸散すると、ｄ−アレスリンやプラレトリンでは８４時間の有効揮散が得られることが知られている。ところが上記の技術をもってしても薬剤の揮散できる期間は十分とはいえず、また製剤中の薬剤が収納容器に移行したりして有効量の揮散を得ることが難しいという問題点を有している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が課題とするところは、上記のような欠点を解消し、従来よりも長い期間にわたって殺虫マットから薬剤を持続して揮散させるための手段を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討した結果、殺虫マットの蒸散面となる面の表面温度を特定の範囲に設定することにより、従来では達成し得なかった約３６０時間にもおよぶ長い期間にわたり薬剤を持続して揮散させることができ、それによって上記の課題を満足することを見いだし本発明に至った。
【０００６】
（１）薬剤を保持した殺虫マットの薬剤の蒸散面となる面の表面温度が６０〜１１０℃となるように加熱する加熱蒸散方法であって、少なくとも２つのマット基材の間に０．０８〜０．３ｍｍの厚さのアルミニウムシート製の緩衝層が挟持された層状に構成され、薬剤の蒸散面となる側の第１のマット基材に前記薬剤が保持され、前記緩衝層を介して配置された第２のマット基材の厚さが１．３〜１．８ｍｍであり、前記第２のマット基材を８０〜１８０℃で加熱されることで、前記蒸散面となる面の表面温度が６０〜１１０℃となる殺虫マットを用いて、前記殺虫マットを加熱装置により８０〜１８０℃で加熱することを特徴とする加熱蒸散方法。
（２）少なくとも２つのマット基材の間に厚さ０．０８〜０．３ｍｍのアルミニウムシート製の緩衝層が挟持された層状に構成され、薬剤の蒸散面となる側の第１のマット基材に前記薬剤が保持され、前記緩衝層を介して配置された第２のマット基材が厚さ１．３〜１．８ｍｍであり、前記第２のマット基材を加熱装置により８０〜１８０℃で加熱されることで、前記蒸散面となる面の表面温度が６０〜１１０℃となることを特徴とする殺虫マット。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明において殺虫マットの蒸散面となる面の表面温度を６０〜１１０℃とするための手段を幾つか例示すると、▲１▼マット基材に厚みを持たせたり、▲２▼複数のマット基材を層状とした構造としたり、▲３▼マット基材の間に緩衝層を設けたり、▲４▼マット基材と加熱装置のヒータとを線及び／又は点で接触させたりする方法などが挙げられる。
これらについて具体的な例を示すと、▲１▼においては、基材の一方の面に薬剤を薄膜状に塗布させたり、印刷などする、▲２▼においては、マット基材を複数層として、その最上部の基材に薬剤を保持させる、▲３▼については、マット基材に金属膜や撥水・撥油膜を挟持させる、▲４▼については、少なくともヒータと接する面に凹凸などを設けて、ヒータとマット基材が点及び／又は線接触させるなどが挙げられる。
【０００８】
この他にも、殺虫マットを適当な容器、例えば耐熱性の容器に収納したり、殺虫マットを挟み込み状態に保持しうる構造を有する容器に保持させたり、加熱装置のヒータと殺虫マットとに一定の間隙を設けたり、ヒータの発熱温度を調整するなどの方法であってもよい。
そしてこれらの方法は状況に応じて、殺虫マットの蒸散面となる面の表面温度が所定の温度範囲となるように１つまたは２種以上を組み合わせて用いることができる。
【０００９】
本発明において蒸散面となる面の表面温度を測定するに際しては、通常は加熱装置のヒータと接しない面であって、その面積が最大の面の中央部付近の温度を熱電対表面温度計で測定すればよい。
場合によってはその周囲、もしくはマット基材の表面より若干内側の部位を測定してもよい。
【００１０】
本発明でマット基材としては、例えば、リンター、パルプなどの天然繊維：羊毛、綿、絹などの動植物性繊維：レーヨンなどの再生繊維：アクリル、ポリエステルなどの合成繊維：ガラス、石綿などの無機繊維から得られる紙、不織布、黒鉛、ＣａＣＯ_３、ＳｉＯ_２、Ａｌ_２Ｏ_３、パーライト、白陶土、タルク、セピオライト、ベントナイトなどの無機質粉：焼結金属：ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデンなどのプラスチック発泡体などが示される。
【００１１】
またこれらによって得られる殺虫マットの形態は任意であり、例えば、凹凸状としたり、両面に凹部を設けたり、層状としたりすることができる。
複数のマット基材を層状とする場合には、加熱装置のヒータと接するマット基材は、ある程度の熱伝導性を有するものが好ましい。熱伝導性が低い基材を選択すると、マット基材の緩衝作用により薬剤の揮散に必要な熱が達せず薬剤の揮散が不十分となったり、それを防ぐためにヒータの温度を高くする必要があり安全性や経済性等の点から好ましくはない。
【００１２】
また緩衝層としては、アルミニウムなどの金属膜、シリコーン系やフッ素系の撥水・撥油剤（材）などを用いることができる。この緩衝層の厚みとしては０．０１〜１．０ｍｍ、好ましくは０．０３〜０．５ｍｍが例示される。これらの緩衝層は薬剤を保持したマット基材に均一に所望の熱量を供給するのに有利に働いたり、他のマット基材に薬剤が移行するのを防止する作用をも有する。この他にも、単にアルミニウムをマット基材で挟んだものであってもよい。
【００１３】
マット基材を層状としたり、他の基材と組み合わせて層状とする時には、それぞれをバインダーなどで結合すればよく、そのようなバインダーとしては、例えば、カルボキシメチルセルロースなどの各種セルロース誘導体、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド系重合体、ポリビニルメタクリレート、ポリサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、アクリル系樹脂、ポリピロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、フェノール樹脂などが挙げられる。
【００１４】
殺虫マットとしては、通常は約１〜３０ｃｍ^２の大きさであって、マット基材の厚みとしては、０．５〜１０ｍｍ、好ましくは１〜５ｍｍが例示される。
【００１５】
薬剤としては、殺虫成分、忌避成分、芳香成分、殺菌成分、防黴成分などが挙げられる。
殺虫成分としては公知の各種化合物が使用でき、有機リン系化合物、カーバメイト系化合物、ピレスロイド系化合物などが挙げられ、これらの中でもピレスロイド系化合物が安全性が高いことなどから好ましい。その具体例を示すと、ピナミンフォルテ、バイオアレスリン、エキスリン、プラレトリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレート、シペルメトリン、シフェノトリン、エムペントリン、テラレスリン、エトフェンプロックス、トランスフルスリン、イミプロトリンなどが挙げられる。さらにこれらの異性体および類縁体を用いてもよい。
これらのマット基材での保持量としては、例えば１〜９０重量％が示される。
【００１６】
この他にもサイネピリン５００、ピペロニルブトキサイド、オクタクロロジプロピルエーテルなどの共力剤、２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフェノール、ステアリル−β−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒロドキシフェニル）プロピオネート、３−ｔ−ブチル−４−ヒロドキシアニソールなどの酸化防止剤、水、アルコール類、グリコール類、エーテル類、エステル類などの溶剤、さらには保留剤、香料、染料などをマット基材に適宜保持させてもよく、必要に応じてインジケータ機能を付与してもよい。
【００１７】
これらの薬剤をマット基材に保持させるための手段としては、滴下、塗布、浸漬、印刷（蒸散面となる面に印刷することが好ましい）などが挙げられる。
本発明の加熱方法は特に制限はされるものではなく、殺虫マットと熱源とが接触または非接触の何れの状態であってもよい。
そして使用できる熱源としては特に制限はされないが、例えば抵抗ヒータ（ニクロム線など）、半導体（ＰＴＣ）などを利用した発熱板や加熱ヒータなどが汎用性があり、安全性の点から好ましい。
この他にもアルコールやガスなどの燃焼熱を利用したり、触媒反応によるもの、空気及び／又は水と接触して発熱する物質を用いたもの、熱風を用いるものなどが挙げられ、これらを直接的あるいは間接的に利用することができる。これらの熱源としては、８０〜１８０℃程度のものが好ましい。
【００１８】
【実施例】
以下に実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【００１９】
（１）殺虫マットの作製
実施例１
パルプ製のマット基材Ａ（２２ｍｍ×３５ｍｍ×３ｍｍ）とパルプ製のマット基材Ｂ（２２ｍｍ×３５ｍｍ×１．８ｍｍ）との間にアルミニウムシート（２２ｍｍ×３５ｍｍ×０．０８ｍｍ）を挟持した３層構造のマットを作成した。このマット基材Ａに殺虫組成物８００ｍｇを滴下して含浸させ殺虫マットを得た。
ここで殺虫組成物としては、プラレトリン３００ｍｇを色素と共に加熱により蒸散する脂肪族系溶剤に溶解させ全量を８００ｍｇとしたものを用いた。
【００２０】
実施例２
実施例１においてマット基材Ｂのサイズを（２２ｍｍ×３５ｍｍ×１．５ｍｍ）とした殺虫マットを得た。
【００２１】
実施例３
実施例１においてマット基材Ｂのサイズを（２２ｍｍ×３５ｍｍ×１．３ｍｍ）およびアルミニウムシートのサイズを（２２ｍｍ×３５ｍｍ×０．３ｍｍ）とした殺虫マットを得た。
【００２２】
（２）揮散試験
実施例１および２の殺虫マットをそれぞれマット基材Ｂがヒータと接するように加熱装置に設置し、マット基材Ａの表面温度が約１００℃となるように連続して加熱した。
加熱開始から１日目、１０日目および３１日目において、１２時間あたりのプラレトリンの揮散量（ｍｇ）を測定した。
揮散量の測定は、シリカゲルトラップでプラレトリンを捕集してガスクロマトグラフにて定量した。
試験の結果、プラレトリンを３１日間にわたり持続して揮散できることが確認された。その結果は表１に示した。
【００２３】
【表１】

【００２４】
（３）殺虫試験
実施例２および３の殺虫マットを用いてアカイエカに対する殺虫試験を次のとおり実施した。
６畳居室の床面中央に加熱装置を置き、実施例２の殺虫マットのマット基材Ｂがヒータと接するように設置し加熱した。そして加熱開始と同時にアカイエカ（雌成虫）１５匹の入ったステンレスゲージを床から０．７５ｍおよび１．５ｍの高さに２箇所ずつセットし、薬剤の曝露時間の経過にともなうアカイエカのノックダウンを観察する。また実施例３の殺虫マットについても同様に試験を実施した。
試験の結果、十分なノックダウン効果が得られることが確認できた。この結果は表２に示した。
【００２５】
【表２】

【００２６】
【発明の効果】
本発明によって、約３６０時間にもおよぶ長い期間にわたり薬剤を持続して揮散させることができる殺虫マットの加熱蒸散方法を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for heat evaporation of an insecticidal mat capable of continuously evaporating a drug over a long period of about 360 hours.
[0002]
[Prior art]
The insecticidal mats that have been used in the past lose their effects in about 7 to 8 hours once they are set in the heating device, so the mats must be changed every day in the summer when the usage frequency is high. Met.
In order to reduce such trouble, an insecticidal mat that can be used for a certain period of time once set in a heating device has been studied.
For example, Japanese Examined Patent Publication No. 61-35966 discloses a method for sustaining insecticidal efficacy in which an insecticidal composition for electric mosquitoes containing allethrin as an active ingredient is blended with sinepiline 500 having an amount of 25-100% of the amount of allethrin. It is described that the volatilization duration of can be 8 to 10 hours.
Furthermore, in the insecticidal mat for heat evaporation containing praretrin, by blending 0.5 to 10 times the amount of sinepirin 500, a certain amount of insecticidal component is sufficiently effective even when used for a long time, for example, 12 hours. It is known that it can be volatilized.
[0003]
On the other hand, it has been studied to further extend the period of use of the insecticidal mat by means different from these measures.
For example, if the drug-containing body of a solid preparation is stored in a polyamide container and the bottom surface of the drug-containing body is heated and evaporated to about 110 ° C. with a heating element, 84 for d-arethrin and praretrin. It is known that effective volatilization of time can be obtained. However, even with the above technology, the period during which the drug can be volatilized is not sufficient, and there is a problem that it is difficult to obtain an effective amount of volatilization because the drug in the preparation is transferred to the storage container. Yes.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When the present invention is an object is to solve the drawbacks as described above is that the sustained medicament from insecticidal mat for longer than conventional to provide means for volatilization.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the inventors of the present invention have sustained the drug over a long period of about 360 hours, which could not be achieved by the prior art, by setting the surface temperature of the transpiration surface of the insecticidal mat within a specific range. It has been found that the above-mentioned problems can be satisfied, thereby achieving the present invention.
[0006]
(1) A heat transpiration method in which the surface temperature of the transpiration surface of the insecticide mat holding the drug is 60-110 ° C., and is 0.08 between at least two mat substrates. It is configured in a layered form in which a buffer layer made of an aluminum sheet with a thickness of ˜0.3 mm is sandwiched, and the drug is held on the first mat base material on the side that becomes the transpiration surface of the drug. The thickness of the second mat substrate disposed is 1.3 to 1.8 mm, and the surface of the surface that becomes the transpiration surface by heating the second mat substrate at 80 to 180 ° C. A heating and transpiration method , wherein an insecticidal mat having a temperature of 60 to 110 ° C is used to heat the insecticidal mat at 80 to 180 ° C with a heating device.
(2) A first mat base on the side that becomes a transpiration surface of a medicine, which is configured in a layered state in which a buffer layer made of an aluminum sheet having a thickness of 0.08 to 0.3 mm is sandwiched between at least two mat base materials. The drug is held on a material, and the second mat base material disposed via the buffer layer has a thickness of 1.3 to 1.8 mm. The second mat base material is heated to 80 to 180 by a heating device. The insecticidal mat characterized by that the surface temperature of the surface to be the transpiration surface is 60 to 110 ° C by being heated at ° C.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, several means for setting the surface temperature of the surface of the insecticidal mat to be a transpiration surface of 60 to 110 ° C. are exemplified: (1) the mat base material has a thickness, or (2) a plurality of mat substrates. (3) A buffer layer is provided between the mat substrates, (4) the mat substrate and the heater of the heating device are brought into contact with each other by lines and / or points, etc. Can be mentioned.
Specific examples of these are as follows. In (1), the drug is applied to one surface of the base material in a thin film or printed. In (2), the mat base material has a plurality of layers. The uppermost base material holds the drug. For (3), the mat base material is held with a metal film or water / oil repellent film. For (4), at least the surface in contact with the heater is provided with irregularities. For example, the heater and the mat substrate may be brought into point and / or line contact.
[0008]
In addition to this, the insecticidal mat is stored in a suitable container, for example, a heat-resistant container, or held in a container having a structure that can hold the insecticidal mat in a sandwiched state, or fixed to the heater and insecticidal mat of the heating device. Such a method may be used, for example, by providing a gap or adjusting the heat generation temperature of the heater.
These methods can be used singly or in combination of two or more so that the surface temperature of the transpiration surface of the insecticidal mat falls within a predetermined temperature range depending on the situation.
[0009]
In measuring the surface temperature of the surface to be a transpiration surface in the present invention, it is usually a surface not in contact with the heater of the heating device, and the temperature near the center of the surface having the largest area is measured with a thermocouple surface thermometer. Just measure.
Depending on the case, the periphery or a portion slightly inside the surface of the mat substrate may be measured.
[0010]
Examples of the mat base material in the present invention include natural fibers such as linter and pulp: animal and vegetable fibers such as wool, cotton, and silk: regenerated fibers such as rayon: synthetic fibers such as acrylic and polyester: inorganic materials such as glass and asbestos Paper, nonwoven fabric, graphite, CaCO ₃ , SiO ₂ , Al ₂ O ₃ , pearlite, white ceramic clay, talc, sepiolite, bentonite and other inorganic powders: sintered metal: polyethylene, polyvinylidene fluoride and other plastic foams Etc. are shown.
[0011]
Moreover, the form of the insecticidal mat obtained by these is arbitrary, For example, it can be made uneven | corrugated, can provide a recessed part in both surfaces, or can be made into layered form.
When a plurality of mat base materials are layered, the mat base material in contact with the heater of the heating device preferably has a certain degree of thermal conductivity. If a base material with low thermal conductivity is selected, the heat necessary for the volatilization of the drug will not reach due to the buffering action of the mat base material, and the volatilization of the drug will be insufficient. It is not preferable from the viewpoint of safety and economy.
[0012]
As the buffer layer, a metal film such as aluminum, a silicone-based or fluorine-based water / oil repellent (material), or the like can be used. Examples of the thickness of the buffer layer include 0.01 to 1.0 mm, preferably 0.03 to 0.5 mm. These buffer layers have an effect of supplying a desired amount of heat uniformly to the mat substrate holding the drug, and also have an action of preventing the drug from transferring to another mat substrate. In addition to this, it may simply be one sandwiching the aluminum mat substrate.
[0013]
When the mat base material is layered or combined with other base materials to form a layer, each may be bonded with a binder or the like. Examples of such binders include various cellulose derivatives such as carboxymethyl cellulose, gum arabic, Examples include polyvinyl alcohol, polyacrylamide polymer, polyvinyl methacrylate, polysulfone, polyphenylene sulfide, acrylic resin, polypropylene, polyethylene, ethylene vinyl acetate copolymer, and phenol resin.
[0014]
The insecticidal mat is usually about 1 to 30 cm ² in size, and the mat base material has a thickness of 0.5 to 10 mm, preferably 1 to 5 mm.
[0015]
Examples of the drug include an insecticidal component, a repellent component, an aroma component, a bactericidal component, and an antifungal component.
Various known compounds can be used as the insecticidal component, and examples include organophosphorus compounds, carbamate compounds, and pyrethroid compounds. Among these, pyrethroid compounds are preferred because of their high safety. Specific examples are pinamine forte, bioareslin, exrin, praretrin, phthalthrin, resmethrin, framethrin, permethrin, phenothrin, fenvalerate, cypermethrin, ciphenothrin, empentrin, terrareslin, etofenprox, transfluthrin, imiprotrin. Etc. Furthermore, these isomers and analogs may be used.
As a holding amount in these mat base materials, for example, 1 to 90% by weight is shown.
[0016]
In addition, synergists such as sinepirin 500, piperonyl butoxide, octachlorodipropyl ether, 2,6-di-t-butyl-4-methylphenol, stearyl-β- (3,5-di- antioxidants such as t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate, 3-t-butyl-4-hydroxyanisole, solvents such as water, alcohols, glycols, ethers, esters, Retaining agents, fragrances, dyes, and the like may be appropriately held on the mat base material, and an indicator function may be provided as necessary.
[0017]
Examples of means for holding these chemicals on the mat substrate include dripping, coating, dipping, and printing (preferably printing on a surface to be a transpiration surface).
The heating method of the present invention is not particularly limited, and the insecticidal mat and the heat source may be in contact or non-contact.
The heat source that can be used is not particularly limited. For example, a resistance heater (such as nichrome wire), a heating plate using a semiconductor (PTC), a heater, etc. are versatile and preferable from the viewpoint of safety.
In addition to this, combustion heat such as alcohol or gas, catalytic reaction, use of a substance that generates heat upon contact with air and / or water, use of hot air, etc. can be mentioned. Can be used manually or indirectly. These heat sources are preferably about 80 to 180 ° C.
[0018]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be described in more detail with reference to examples below, but the present invention is not limited to these examples.
[0019]
(1) Production Example 1 of Insecticidal Mat
An aluminum sheet (22 mm × 35 mm × 0.08 mm) was sandwiched between a pulp mat substrate A (22 mm × 35 mm × 3 mm) and a pulp mat substrate B (22 mm × 35 mm × 1.8 mm) 3 A layered mat was created. An insecticidal mat was obtained by dripping and impregnating the mat substrate A with 800 mg of the insecticidal composition.
Here, as the insecticidal composition, 300 mg of praretrin was dissolved in an aliphatic solvent evaporated by heating together with a pigment to make the total amount 800 mg.
[0020]
Example 2
In Example 1, an insecticidal mat in which the size of the mat substrate B was (22 mm × 35 mm × 1.5 mm) was obtained.
[0021]
Example 3
In Example 1, an insecticidal mat was obtained in which the size of the mat base material B was (22 mm × 35 mm × 1.3 mm) and the size of the aluminum sheet was (22 mm × 35 mm × 0.3 mm).
[0022]
(2) Volatilization test Each of the insecticidal mats of Examples 1 and 2 was installed in a heating device so that the mat substrate B was in contact with the heater, and continuously heated so that the surface temperature of the mat substrate A was about 100 ° C. did.
On the first day, the 10th day and the 31st day from the start of heating, the volatilization amount (mg) of plaretrin per 12 hours was measured.
The volatilization amount was measured by collecting gas using a silica gel trap and quantifying it with a gas chromatograph.
As a result of the test, it was confirmed that praretrin can be volatilized continuously for 31 days. The results are shown in Table 1.
[0023]
[Table 1]

[0024]
(3) Insecticidal test Using the insecticidal mats of Examples 2 and 3, an insecticidal test against squid was carried out as follows.
A heating device was placed in the center of the floor surface of the 6 tatami room, and the mat base material B of the insecticidal mat of Example 2 was installed and heated so as to be in contact with the heater. At the same time as the start of heating, set two stainless gauges containing 15 mosquitoes (adult females) at a height of 0.75 m and 1.5 m from the floor to knock down the mosquitoes as the drug exposure time elapses. Observe. The same test was conducted for the insecticidal mat of Example 3.
As a result of the test, it was confirmed that a sufficient knockdown effect was obtained. The results are shown in Table 2.
[0025]
[Table 2]

[0026]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY According to the present invention, it is possible to provide a method for heat evaporation of an insecticidal mat that can continuously volatilize a drug over a long period of about 360 hours.

Claims

A heat transpiration method in which the surface temperature of a transpiration surface of an insecticidal mat holding a drug is 60-110 ° C., and is 0.08-0.0.0 between at least two mat substrates. A buffer layer made of an aluminum sheet having a thickness of 3 mm is sandwiched between the layers, and the drug is held on the first mat base material on the side that becomes the transpiration surface of the drug, and is arranged via the buffer layer. The thickness of the second mat substrate is 1.3 to 1.8 mm, and the surface temperature of the surface that becomes the transpiration surface is 60 by heating the second mat substrate at 80 to 180 ° C. A heat transpiration method , wherein the insecticidal mat is heated at 80 to 180 ° C with a heating device , using an insecticidal mat having a temperature of ~ 110 ° C.

A buffer layer made of an aluminum sheet having a thickness of 0.08 to 0.3 mm is sandwiched between at least two mat substrates, and the first mat substrate on the side serving as a transpiration surface of the drug is applied to the first mat substrate. The second mat base material that holds the medicine and is disposed through the buffer layer has a thickness of 1.3 to 1.8 mm, and the second mat base material is heated at 80 to 180 ° C. by a heating device. The insecticidal mat is characterized in that the surface temperature of the surface to be the transpiration surface is 60 to 110 ° C.