JP4360411B2 - 画像データの画質調整 - Google Patents

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本発明は、画像データの画質を調整する画像調整技術に関する。
ディジタルスチルカメラ(DSC)やディジタルビデオカメラ(DVC)等によって生成された画像データの画質は、パーソナルコンピュータ上で画像レタッチアプリケーションを用いることによって任意に調整することができる。画像レタッチアプリケーションには、一般的に、画像データの画質を自動的に調整する画像調整機能が備えられており、この画像調整機能を利用すれば、出力装置から出力する画像の画質を向上させることができる。画像の出力装置としては、例えば、CRT、LCD、プリンタ、プロジェクタ、テレビ受像器などが知られている。
また、出力装置の1つであるプリンタの動作を制御するプリンタドライバにも、画質を自動的に調整する機能が備えられており、このようなプリンタドライバを利用しても、印刷される画像の画質を向上させることができる。
しかしながら、これら画像レタッチアプリケーションやプリンタドライバによって提供される画質自動調整機能では、一般的な画質特性を有する画像データを基準として画質補正が実行される。これに対して、画像処理の対象となる画像データは様々な条件下で生成され得るため、一律に画質自動調整機能を実行しても、画質を向上させることができない場合がある。
例えば、撮影の対象となる物体や、風景や、人物や、映像などの対象物の明るさが暗い場合には、フラッシュなどの補助光源を発光させ、対象物に光を照射させて画像データを生成する方法がしばしば用いられる。ここで、対象物が受けた補助光源からの光の量が適正な量よりも多い場合には、生成した画像データから得られる画像の一部に、輝度が高くなって白くなる、いわゆる白飛び領域が生じることがある。このような白飛び領域は輝度値が高く、他の領域と比べて目立ちやすいが、白飛び領域が目立つことは、意図されたものではない。また、このような白飛び領域を含む画像に対し、一般的な画質特性を有する画像データを基準とした画質補正を行っても、画面全体の画質を向上させることができない場合があった。なお、こうした問題はDSCに限らず、DVC等の他の画像生成装置においても共通の課題である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、個々の画像データに対応して画質を適切に自動調整することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、この発明による画像処理装置は、画像生成部で生成された画像データと、前記画像データ生成時における補助光源の発光情報を少なくとも含むとともに前記画像データに関連付けられた画像生成履歴情報とを用いて画像処理を行う画像処理装置であって、前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、画質調整処理を実行するか否かの判定を行うとともに、実行すると判定した場合には、前記画像データで表される輝度値が取りうる最大値である最高輝度値を小さくするように、前記画像データを調整する画質調整処理を実行する画質調整部を備え、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像データの被写体と前記画像生成部との距離に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、前記画像データ生成時に補助光源による光の照射が行われたか否かの判定を行い、(a)前記画像データ生成時に前記補助光源による光の照射が行われたとの判定、が成立したときに、前記画質調整処理を実行し、前記判定(a)の成立に係わらず、(b)前記被写体との距離が第1の近距離の範囲内にないとの判定、が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の調整度合いを低減し、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報と、前記画像データ生成時における前記画像生成部の絞り値に関する情報と、前記画像データ生成時における前記画像生成部の光学回路の感度に関する情報と、の少なくとも1つを含み、前記画質調整部は、前記第1の近距離の範囲を、前記光量と前記絞り値と前記光学回路感度との少なくとも1つに基づいて調整する。
この発明による画像処理装置は、画質調整を実行するか否かの判定を、画像生成時における補助光源の発光情報に基づいて適切に行うことができる。また、輝度値が取りうる最大値である最高輝度値を小さくするように画質調整を実行するので、輝度値の高い領域が目立つことを抑制することができる。
上記画像処理装置において、前記画質調整部は、前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、前記画像データ生成時に補助光源による光の照射が行われたか否かの判定を行い、(a)前記画像データ生成時に前記補助光源による光の照射が行われたとの判定、が成立したときに、前記画質調整処理を実行するのが好ましい。
こうすることで、光が照射された場合に輝度値の高い領域が目立つことを抑制することができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像データの被写体と前記画像生成部との距離に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記判定(a)の成立に係わらず、(b)前記被写体との距離が第1の所定の近距離の範囲内にないとの判定、が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の度合いを低減するのが好ましい。
こうすることで、画質調整を実行するか否かの判定を、画像データ生成時における被写体との距離に基づいて適切に行うことができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記第1の所定の近距離の範囲を、少なくとも前記光量に基づいて調整するのが好ましい。
こうすることで、画質調整を実行するか否かの判定を、画像データ生成時における補助光源の光量に基づいて適切に行うことができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像生成部の絞り値に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記第1の所定の近距離の範囲を、少なくとも前記絞り値に基づいて調整するのが好ましい。
こうすることで、画質調整を実行するか否かの判定を、画像データ生成時における画像生成部の絞り値に基づいて適切に行うことができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像生成部の光学回路の感度に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記第1の所定の近距離の範囲を、少なくとも前記光学回路感度に基づいて調整するのが好ましい。
こうすることで、画質調整を実行するか否かの判定を、画像データ生成時における画像生成部の光学回路の感度に基づいて適切に行うことができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記判定(a)の成立に係わらず、(c)前記光量が第2の所定の範囲内にないとの判定、が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の度合いを低減するのが好ましい。
こうすることで、画質調整を実行するか否かの判定を、画像データ生成時における補助光源の光量に基づいて適切に行うことができる。
上記各画像処理装置において、前記画質調整部は、前記判定(a)の成立に係わらず、(d)前記画像データにおいて第1の所定の輝度値以上の輝度を有する画素が連結した領域の大きさが所定のしきい値以下であるとの判定、が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の度合いを低減するのが好ましい。
こうすることで、画質調整を実行するか否かの判定を、第1の所定の輝度値以上の輝度を有する画素が連結した領域の大きさに基づいて適切に行うことができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記画質調整処理における輝度値調整の度合いを、少なくとも前記光量に基づいて調整するのが好ましい。
こうすることで、輝度値調整の度合いを、補助光源の光量に基づいて適切に調整することができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像データの被写体と前記画像生成部との距離に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記画質調整処理における輝度値調整の度合いを、少なくとも前記被写体との距離に基づいて調整するのが好ましい。
こうすることで、輝度値調整の度合いを、被写体との距離に基づいて適切に調整することができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像生成部の絞り値に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記画質調整処理における輝度値調整の度合いを、少なくとも前記絞り値に基づいて調整するのが好ましい。
こうすることで、輝度値調整処理の度合いを、絞り値に基づいて適切に調整することができる。
上記各画像処理装置において、前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像生成部の光学回路の感度に関する情報を含み、前記画質調整部は、前記画質調整処理における輝度値調整の度合いを、少なくとも前記光学回路感度に基づいて調整するのが好ましい。
こうすることで、輝度値調整処理の度合いを、光学回路感度に基づいて適切に調整することができる。
上記各画像処理装置において、
前記画質調整処理の対象となる処理対象領域は、輝度値が取りうる最大値である最高輝度画素が連結した第1の領域を含むのが好ましい。
こうすることで、最高輝度画素が連結した領域が目立つことを抑制することができる。
上記各画像処理装置において、前記画質調整処理の対象となる処理対象領域は、さらに、前記第1の領域の周辺に存在し、特定の条件を満たす第2の領域を含むのが好ましい。
こうすることで、最高輝度画素が連結した領域と、その周辺領域との境界が目立つことを抑制することができる。
上記各画像処理装置において、前記特定の条件は、少なくとも、(e)前記第1の領域との最短距離が第1の所定の距離以下である画素からなる領域であるとの条件、を含むのが好ましい。
こうすることで、最高輝度画素が連結した領域と、その領域から第1の所定の距離以内にある周辺領域との境界が目立つことを抑制することができる。
上記各画像処理装置において、前記特定の条件は、少なくとも、(f)輝度値が第2の所定の輝度値以上である画素によって構成される領域であって、さらに、前記第1の領域と連結している領域であるとの条件、を含むのが好ましい。
こうすることで、最高輝度画素が連結した領域と、第2の所定の輝度値以上の輝度値を有する画素によって構成される周辺領域との境界が目立つことを抑制することができる。
本発明による出力装置は、画像生成部で生成された画像データと、前記画像データ生成時における補助光源の発光情報を少なくとも含むとともに前記画像データに関連付けられた画像生成履歴情報とを用いて、画像を出力する出力装置であって、前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、画質調整処理を実行するか否かの判定を行うとともに、実行すると判定した場合には、前記画像データで表される輝度値が取りうる最大値である最高輝度値を小さくするように、前記画像データを調整する画質調整処理を実行する画質調整部と、前記画質が調整された画像データに応じて画像を出力する画像出力部と、を備える。
なお、この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像出力方法および画像出力装置、画像処理方法および画像処理装置、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
以下、本発明にかかる画像ファイルの出力画像調整について以下の順序にて図面を参照しつつ、いくつかの実施例に基づいて説明する。
A.画像出力システムの構成:
B.画像ファイルの構成:
C.画像ファイルを利用可能な画像出力システムの構成:
D.ディジタルスチルカメラにおける画像処理:
E.プリンタにおける画像処理:
F.自動画質調整処理の実施例:
G.画像データ処理装置を用いる画像出力システムの構成:
H.変形例:
A.画像出力システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としての出力装置を適用可能な画像出力システムの一例を示す説明図である。画像出力システム10は、画像ファイルを生成する画像生成装置としてのディジタルスチルカメラ12と、画像の出力装置としてのプリンタ20とを備えている。ディジタルスチルカメラ12において生成された画像ファイルは、ケーブルCVを介したり、画像ファイルが格納されたメモリカードMCをプリンタ20に直接挿入したりすることによって、プリンタ20に送出される。プリンタ20は、読み込んだ画像ファイルに基づいた画像データの画質調整処理を実行し、画像を出力する。出力装置としては、プリンタ20の他に、CRTディスプレイ、LCDディスプレイ等のモニタ14、プロジェクタ等を用いることができる。以下、画質調整部と画像出力部を備えるプリンタ20を出力装置として用い、メモリカードMCをプリンタ20に直接挿入する場合に基づいて説明する。
図2は、ディジタルスチルカメラ12の概略構成を示すブロック図である。この実施例のディジタルスチルカメラ12は、光情報を収集するための光学回路121と、光学回路を制御して画像を取得するための画像取得回路122と、取得したディジタル画像を加工処理するための画像処理回路123と、補助光源としてのフラッシュ130と、各回路を制御する制御回路124と、を備えている。制御回路124は、図示しないメモリを備えている。光学回路121は、光情報を集めるレンズ125と、光量を調節する絞り129と、レンズを通過した光情報を画像データに変換するCCD128とを備えている。
ディジタルスチルカメラ12は、取得した画像をメモリカードMCに保存する。ディジタルスチルカメラ12における画像データの保存形式としては、JPEG形式が一般的であるが、この他にもTIFF形式や、GIF形式や、BMP形式や、RAWデータ形式などの保存形式を用いることができる。
ディジタルスチルカメラ12は、また、種々の撮影条件(絞り値、フラッシュモード、ISO感度、撮影モード等)を設定するための選択・決定ボタン126と、液晶ディスプレイ127とを備えている。液晶ディスプレイ127は、撮影画像をプレビューしたり、選択・決定ボタン126を用いて絞り値等を設定したりする際に利用される。
絞り値は、ディジタルスチルカメラ12の機種に応じて予め定められる所定の範囲内の値を設定することが可能であり、例えば、2から16の間の所定の離散的な値(例えば、2,2.8,4,5.6・・・等)を設定することができる。なお、絞り値としては、通常はF値が使用される。従って、絞り値が大きいほど、絞りは小さい。
フラッシュモードは、フラッシュ130の動作を制御するための条件であり、例えば、自動発光モード、発光禁止モード、強制発光モード等の中から選択することができる。
ISO感度は、光学回路121の感度に関する条件である。ISO感度は、予め定められる所定の範囲内の値を設定することが可能であり、例えば、100から800の間の所定の離散的な値(例えば、100、200、400、800等)を設定することができる。ISO感度は、もともと銀塩フィルムの感度を示す指標であり、絞り値などの画像生成に関するパラメータと組み合わせて、適切な画像生成条件(撮影条件)を設定するために用いられる。ディジタルスチルカメラにおいても、光学回路の感度を示す指標として、相当するISO感度を用いることで、絞り値などの画像生成条件の設定を容易に行うことができる。
撮影モードは、予め定められた複数のモード、例えば、標準モード、人物モード、風景モード、夜景モード等の中から選択することができる。これらの撮影モードの1つが指定された場合には、指定された撮影モードに応じて、関連するパラメータ(絞り値、ISO感度、フラッシュモード等)が自動的に設定される。例えば、撮影モードとして標準モードが選択された場合には、画像データ生成に関連するパラメータが標準値に設定される。
ディジタルスチルカメラ12において撮影が実行された場合には、画像データと画像生成履歴情報とが、画像ファイルとしてメモリカードMCに格納される。画像生成履歴情報は、撮影時(画像データ生成時)における絞り値等のパラメータの設定値を含むことが可能である(詳細については後述する)。
B.画像ファイルの構成:
図3は、本実施例にて用いることができる画像ファイルの内部構成の一例を概念的に示す説明図である。画像ファイルGFは、画像データGDを格納する画像データ格納領域101と、画像生成履歴情報GIを格納する画像生成履歴情報格納領域102を備えている。画像データGDは、例えば、JPEG形式で格納されており、画像生成履歴情報GIは、例えば、TIFF形式(データおよびデータ領域がタグを用いて特定される形式)で格納されている。なお、本実施例におけるファイルの構造、データの構造といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータの構造を意味するものである。
画像生成履歴情報GIは、ディジタルスチルカメラ12等の画像生成装置において画像データが生成されたとき(撮影されたとき)の画像に関する情報であり、以下のような設定値を含んでいる。
・フラッシュ(発光の有無)。
・被写体距離。
・被写体距離レンジ。
・フラッシュ強度。
・絞り値。
・ISOスピードレート(ISO感度)。
・撮影モード。
・メーカ名。
・モデル名。
・ガンマ値。
本実施例の画像ファイルGFは、基本的に上記の画像データ格納領域101と、画像生成履歴情報格納領域102とを備えていれば良く、既に規格化されているファイル形式に従ったファイル構造をとることができる。以下、本実施例に係る画像ファイルGFをExifファイル形式に適合させた場合について具体的に説明する。
Exifファイルは、ディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従ったファイル構造を有しており、その仕様は、日本電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。また、Exifファイル形式は、図3に示した概念図と同様に、JPEG形式の画像データを格納するJPEG画像データ格納領域と、格納されているJPEG画像データに関する各種情報を格納する付属情報格納領域とを備えている。JPEG画像データ格納領域は、図3における画像データ格納領域101に相当し、付属情報格納領域は画像生成履歴情報格納領域102に相当する。付属情報格納領域には、撮影日時、絞り値、被写体距離といったJPEG画像に関する画像生成履歴情報が格納される。
図4は、付属情報格納領域103のデータ構造例を説明する説明図である。Exifファイル形式では、データ領域を特定するために階層的なタグが用いられている。各データ領域は、下位のタグによって特定される複数の下位のデータ領域を、その内部に含むことができる。図4では、四角で囲まれた領域が一つのデータ領域を表しており、その左上にタグ名が記されている。この実施例は、タグ名がAPP0、APP1、APP6である3つのデータ領域を含んでいる。APP1データ領域は、その内部に、タグ名がIFD0、IFD1である2つのデータ領域を含んでいる。IFD0データ領域は、その内部に、タグ名がPM、Exif、GPSである3つのデータ領域を含んでいる。データおよびデータ領域は、規定のアドレスまたはオフセット値に従って格納され、アドレスまたはオフセット値はタグ名によって検索することができる。出力装置側では、所望の情報に対応するアドレスまたはオフセット値を指定することにより、所望の情報に対応するデータを取得することができる。
図5は、図4において、タグ名をAPP1−IFD0−Exifの順にたどることで参照することができるExifデータ領域のデータ構造(データのタグ名とパラメータ値)の一例を説明する説明図である。Exifデータ領域は、図4に示すようにタグ名がMakerNoteであるデータ領域を含むことが可能であり、MakerNoteデータ領域は、さらに多数のデータを含むことができるが、図5では図示を省略する。
Exifデータ領域には、図5に示すように、フラッシュと、被写体距離と、フラッシュ強度と、絞り値と、ISOスピードレート等の情報に関するパラメータ値が格納されている。この実施例では、補助光源の発光情報として、フラッシュとフラッシュ強度を用いることができる。また、フラッシュ強度は、補助光源の光量に関する情報としても用いることができる。さらに、被写体距離は被写体と画像生成装置との距離に関する情報として用いられ、絞り値は絞り値に関する情報として用いられ、ISOスピードレートは光学回路の感度に関する情報として用いられる。なお、補助光源の発光情報は、補助光源による光の照射が行われたか否かの判定に用いる情報を少なくとも含んでいれば良く、例えば、補助光源の発光情報としてフラッシュのみを用いる構成としても良い。補助光源による光の照射が行われたか否かの判定の詳細については後述する。
フラッシュ情報は、フラッシュの動作に関する情報であり、その動作モードと動作結果とに関する4つの情報を含むことができる。動作モードは、例えば、以下の3つの値を含む複数の値の中から設定される。
1:強制発光モード。
2:発光禁止モード。
3:自動発光モード。
動作結果は、例えば、発光有と発光無の2つの値の中から設定される。この動作結果を用いて、画像データ生成時に補助光源による光の照射が行われたか否かの判定を行うことができる。
画像生成装置のなかには、フラッシュ光の対象物による反射光を検知する機構を備えるものがある。フラッシュのカバーなどの障害物がフラッシュ光を遮る場合や、フラッシュが動作したにもかかわらず発光しなかった場合には、光が照射されない。このような場合を、反射光の有無によって識別することができる。フラッシュ情報には、このような反射光検知機構の有無と、画像データ生成時(撮影時)における反射光検知の有無とに関する情報を含むことができる。反射光検知機構が有の場合で、反射光検知が無の場合には、上述の動作結果が発光有であっても、補助光源による光の照射が行われなかったと判定することができる。
被写体距離情報は、画像生成装置と被写体との距離に関する情報である。例えば、画像データ生成時に焦点を合わせるために設定された距離情報に基づいて、メートル単位で設定される。
フラッシュ強度情報は、画像データ生成時におけるフラッシュが発した光量に関する情報であり、その測定単位は、例えば、BCPS(Beam Candle Power Seconds)である。
ISOスピードレート情報は、光学回路の感度に関する情報であり、銀塩フィルムの感度の指標であるISO感度における相当するパラメータ値が設定される。
画像データに関連付けられた情報は、図4におけるExifデータ領域以外の領域にも適宜格納される。例えば、画像生成装置を特定する情報としてのメーカ名やモデル名は、タグ名がIFD0であるデータ領域に格納される。
C.画像出力装置の構成:
図6は、本実施例のプリンタ20の概略構成を示すブロック図である。プリンタ20は、画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアンCと、マゼンタMgと、イエロYと、ブラックKとの4色のインクを印刷媒体上に吐出してドットパターンを形成するインクジェット方式のプリンタである。また、トナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタを用いることもできる。インクには、上記4色に加えて、シアンCよりも濃度の薄いライトシアンLCと、マゼンタMgよりも濃度の薄いライトマゼンタLMと、イエロYよりも濃度の濃いダークイエロDYとを用いても良い。また、モノクロ印刷を行う場合には、ブラックKのみを用いる構成としても良く、レッドRやグリーンGを用いても良い。利用するインクやトナーの種類は、出力する画像の特徴に応じて決めることができる。
プリンタ20は、図示するように、キャリッジ21に搭載された印刷ヘッド211を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、キャリッジ21をキャリッジモータ22によってプラテン23の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ24によって印刷用紙Pを搬送する機構と、制御回路30とから構成されている。これらの機構により、プリンタ20は画像出力部として機能する。キャリッジ21をプラテン23の軸方向に往復動させる機構は、プラテン23の軸と平行に架設されたキャリッジ21を櫂動可能に保持する櫂動軸25と、キャリッジモータ22との間に無端の駆動ベルト26を張設するプーリ27と、キャリッジ21の原点位置を検出する位置検出センサ28等から構成されている。印刷用紙Pを搬送する機構は、プラテン23と、プラテン23を回転させる紙送りモータ24と、図示しない給紙補助ローラと、紙送りモータ24の回転をプラテン23および給紙補助ローラに伝えるギヤトレイン(図示省略)とから構成されている。
制御回路30は、プリンタの操作パネル29と信号をやり取りしつつ、紙送りモータ24やキャリッジモータ22、印刷ヘッド211の動きを適切に制御している。プリンタ20に供給された印刷用紙Pは、プラテン23と給紙補助ローラの間に挟みこまれるようにセットされ、プラテン23の回転角度に応じて所定量だけ送られる。
キャリッジ21は、印刷ヘッド211を有しており、また、利用可能なインクのインクカートリッジを搭載可能である。印刷ヘッド211の下面には利用可能なインクを吐出するためのノズルが設けられる(図示省略)。
図7は、プリンタ20の制御回路30を中心としたプリンタ20の構成を示すブロック図である。制御回路30の内部には、CPU31と、PROM32と、RAM33と、メモリカードMCからデータを取得するメモリカードスロット34と、紙送りモータ24やキャリッジモータ22等とデータのやり取りを行う周辺機器入出力部(PIO)35と、駆動バッファ37等が設けられている。駆動バッファ37は、印刷ヘッド211にドットのオン・オフ信号を供給するバッファとして使用される。これらは互いにバス38で接続され、相互にデータのやり取りが可能となっている。また、制御回路30には、所定周波数で駆動波形を出力する発信器39と、発信器39からの出力を印刷ヘッド211に所定のタイミングで分配する分配出力器40も設けられている。
また、制御回路30は、紙送りモータ24やキャリッジモータ22の動きと同期をとりながら、所定のタイミングでドットデータを駆動バッファ37に出力する。さらに、制御回路30は、メモリカードMCから画像ファイルを読み出し、付属情報を解析し、得られた画像生成履歴情報に基づいて画像処理を行う。すなわち、制御回路30は画質調整部として機能する。制御回路30によって実行される詳細な画像処理の流れについては後述する。
D.ディジタルスチルカメラにおける画像処理:
図8は、ディジタルスチルカメラ12における画像ファイルGFの生成処理の流れを示すフローチャートである。
ディジタルスチルカメラ12の制御回路124(図2)は、撮影要求、例えば、シャッターボタンの押し下げに応じて画像データGDを生成する(ステップS100)。絞り値や、ISO感度や、撮影モード等のパラメータ値の設定がされている場合には、設定されたパラメータ値を用いた画像データGDの生成が行われる。
制御回路124は、生成した画像データGDと画像生成履歴情報GIとを、画像ファイルGFとしてメモリカードMCに格納して(ステップS110)、本処理ルーチンを終了する。画像生成履歴情報GIは、絞り値、ISO感度等の画像生成時に用いたパラメータ値や、撮影モードなどの任意に設定され得るパラメータ値や、メーカ名や、モデル名等の自動的に設定されるパラメータ値を含む。また、画像データGDは、RGB色空間からYCbCr色空間に変換された後、JPEG圧縮され、画像ファイルGFとして格納される。
ディジタルスチルカメラ12において実行される以上の処理によって、メモリカードMCに格納されている画像ファイルGFには、画像データGDと共に、画像データ生成時における各パラメータ値を含む画像生成履歴情報GIが設定されることとなる。
E.プリンタにおける画像処理:
図9は、本実施例のプリンタ20における画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。以下の説明では、画像ファイルGFを格納したメモリカードMCがプリンタ20に直接挿入される場合に基づいて説明する。プリンタ20の制御回路30(図7)のCPU31は、メモリカードスロット34にメモリカードMCが差し込まれると、メモリカードMCから画像ファイルGF(図3)を読み出す(ステップS200)。次にステップS210にて、CPU31は、画像ファイルGFの付属情報格納領域から、画像データ生成時の情報を示す画像生成履歴情報GIを検索する。画像生成履歴情報GIを発見できた場合には(ステップS220:Y)、CPU31は、画像生成履歴情報GIを取得して解析する(ステップS230)。CPU31は、解析した画像生成履歴情報GIに基づいて、後述する画像処理を実行し(ステップS240)、処理した画像を出力して(ステップS250)、本処理ルーチンを終了する。
一方、ドローイングアプリケーションなどを用いて生成された画像ファイルには、絞り値などの情報を有する画像生成履歴情報GIが含まれない。CPU31は、画像生成履歴情報GIを発見できなかった場合には(ステップS220:N)、標準処理を行い(ステップS260)、処理した画像を出力して(ステップS250)、本処理ルーチンを終了する。
図10は、画像生成履歴情報に基づく画像処理(図9においてはステップS240に相当する)の処理ルーチンを示すフローチャートである。プリンタ20の制御回路30(図7)のCPU31は、読み出した画像ファイルGFから画像データGDを取り出す(ステップS300)。
ディジタルスチルカメラ12は、既述のように画像データGDをJPEG形式のファイルとして保存しており、JPEG形式のファイルではYCbCr色空間を用いて画像データを保存している。CPU31は、ステップS310にて、YCbCr色空間に基づく画像データをRGB色空間に基づく画像データに変換するために3×3マトリックスSを用いた演算を実行する。このマトリックス演算は、例えば、以下に示す演算式で表される。
Figure 0004360411
ディジタルスチルカメラ12が生成する画像データの色空間が、所定の色空間、例えば、sRGB色空間よりも広い場合には、ステップS310で得られるRGB色空間に基づく画像データが、そのRGB色空間の定義領域外に有効なデータを含む場合がある。画像生成履歴情報GIにおいて、これらの定義領域外のデータを有効なデータとして扱う指定がなされている場合には、定義領域外のデータをそのまま保持して、以降の画像処理を継続する。定義領域外のデータを有効なデータとして扱う指定がなされていない場合には、定義領域外のデータを定義領域内にクリッピングする。例えば、定義領域が0〜255である場合には、0未満の負値のデータは0に、256以上のデータは255に丸められる。画像出力部の表現可能な色空間が、所定の色空間、例えば、sRGB色空間よりも広くない場合には、画像生成履歴情報GIにおける指定にかかわらず、定義領域内にクリッピングするのが好ましい。このような場合として、例えば、表現可能な色空間がsRGB色空間であるCRTに出力する場合がある。
次に、ステップS320にて、CPU31は、ガンマ補正、並びに、マトリックスMを用いた演算を実行し、RGB色空間に基づく画像データをXYZ色空間に基づく画像データに変換する。画像ファイルGFは、画像生成時におけるガンマ値と色空間情報とを含むことができる。画像生成履歴情報GIがこれらの情報を含む場合には、CPU31は画像生成履歴情報GIから画像データのガンマ値を取得し、取得したガンマ値を用いて画像データのガンマ変換処理を実行する。さらに、CPU31は画像生成履歴情報GIから画像データの色空間情報を取得し、その色空間に対応するマトリックスMを用いて画像データのマトリックス演算を実行する。画像生成履歴情報GIがガンマ値を含まない場合には、標準的なガンマ値を用いてガンマ変換処理を実行することができる。また、画像生成履歴情報GIが色空間情報を含まない場合には、標準的なマトリックスMを用いてマトリックス演算を実行することができる。これらの標準的なガンマ値、および、マトリックスMとしては、例えば、sRGB色空間に対するガンマ値とマトリックスを用いることができる。このマトリックス演算は、例えば、以下に示す演算式である。
Figure 0004360411
マトリックス演算の実行後に得られる画像データの色空間はXYZ色空間である。XYZ色空間は絶対色空間であり、ディジタルスチルカメラやプリンタといったデバイスに依存しないデバイス非依存性色空間である。そのため、XYZ色空間を介して色空間の変換を行うことによって、デバイスに依存しないカラーマッチングを行うことができる。
次に、ステップS330にて、CPU31は、マトリックスN-1を用いた演算、並びに、逆ガンマ補正を実行し、XYZ色空間に基づく画像データをwRGB色空間に基づく画像データに変換する。逆ガンマ補正を実行する際には、CPU31はPROM32からプリンタ側のガンマ値を取得し、取得したガンマ値の逆数を用いて画像データの逆ガンマ変換処理を実行する。さらに、CPU31はPROM32から、XYZ色空間からwRGB色空間への変換に対応するマトリックスN-1を取得し、そのマトリックスN-1を用いて画像データのマトリックス演算を実行する。このマトリックス演算は、例えば、以下に示す演算式である。
Figure 0004360411
次に、ステップS340にて、CPU31は、画質の自動調整処理を実行する。本実施例における自動画質調整処理では、画像ファイルGFに含まれている画像生成履歴情報、特に、補助光源の発光情報としてのフラッシュのパラメータ値を用いて、画像データの自動画質調整処理が実行される。自動画質調整処理については後述する。
次に、ステップS350にて、CPU31は、印刷のためのCMYK色変換処理、および、ハーフトーン処理を実行する。CMYK色変換処理では、CPU31は、PROM32内に格納されているwRGB色空間からCMYK色空間への変換用ルックアップテーブル(LUT)を参照し、画像データの色空間をwRGB色空間からCMYK色空間へ変更する。すなわち、RGBの階調値からなる画像データを、プリンタ20で使用する、例えば、C(Cyan)Mg(Magenta)Y(Yellow)K(Black)LC(LightCyan)LM(LightMagenta)の6色の階調値からなる画像データに変換する。
ハーフトーン処理では、CPU31は、いわゆるハーフトーン処理を実行して、色変換済みの画像データからハーフトーン画像データを生成する。このハーフトーン画像データは、駆動バッファ37(図7)に送出すべき順番に並べ替えられ、最終的な印刷データとなり、本処理ルーチンを終了する。本処理ルーチンによって処理された画像データは、図9に示す画像処理ルーチンのステップS250にて、出力される。
F.自動画質調整処理の実施例:
F1.自動画質調整処理の第1実施例:
図11は、本実施例における自動画質調整処理(図10においてはステップS340に相当する)の処理ルーチンを示すフローチャートである。CPU31(図7)は、画像生成履歴情報GIを解析し、フラッシュ情報等のパラメータ値を取得する(ステップS400)。次に、ステップS410において、CPU31は、取得したパラメータ値に基づいた、画質調整処理を実行するか否かの判定を実行する(詳細は後述)。画質調整処理を実行すると判定した場合(ステップS410:Y)には、ステップS420において、CPU31は画質調整処理を実行する(詳細は後述)。ステップS410において、画質調整処理を実行しないと判定した場合(ステップS410:N)には、処理を終了する。
この実施例においては、以下の条件を満たす場合に、CPU31は画質調整処理を実行すると判定する。
(a1)画像データ生成時に光の照射が行われた。
条件(a1)の判定は、フラッシュ情報のパラメータ値に基づいて実行される。フラッシュ情報に含まれる動作結果が発光有の場合に、CPU31は、条件(a1)を満たすと判定する。また、上述のように、反射光検知機構が有で、反射光検知が無の場合には、動作結果が発光有の場合でも、条件(a1)を満たさないと判定する。こうすることで、フラッシュが光の照射を行った場合に、画質調整処理を実行することができる。
図12は、この実施例の画質調整処理における輝度値の入力レベルYinと出力レベルYoutとの関係を示す説明図である。この実施例における輝度値の定義領域は、0〜255である。図12に示す例では、輝度値の入力レベルYinがその取りうる範囲の最大値である場合に、輝度値の出力レベルYoutが元の値よりも小さい値(Yout−max)となるように、輝度値の調整が実行される。さらに、入力レベルが所定の値(Yin−th)よりも小さい範囲においては、輝度値は調整されず、所定の値(Yin−th)よりも大きい範囲においては、入力レベルの増加に対する出力レベルの増加の割合が、入力レベルが大きいほど小さくなるように構成されている。こうすることで、輝度値が所定の値(Yin−th)よりも小さい領域のコントラストを変更せずに、輝度が高くなって白くなった白飛び領域の輝度値を小さくし、白飛び領域が目立つことを抑制することができる。また、画像出力装置としてしばしば用いられるプリンタは、輝度値がその取りうる範囲の最大値である領域にはインクが吐出されないように構成されている場合が多い。このような場合でも、輝度値の出力レベルが、取りうる範囲の最大値よりも小さくなるように調整されるので、インクが吐出されないために白飛び領域が目立つことを防止することができる。なお、画質調整処理の対象となる画像データの色空間が、輝度値をパラメータとして含む色空間である場合、例えばYCbCr色空間である場合には、その輝度値を用いて画質調整処理を実行することができる。画像データの色空間が、輝度値をパラメータとして含まない色空間である場合、例えばRGB色空間である場合には、輝度値をパラメータとして含む色空間、例えば、YCbCr色空間や、HSL色空間等に変換した後に画質調整処理を実行するのが好ましい。こうすることで、輝度値の調整を容易に実行することができる。この場合、画質調整処理が実行された後に、再び元の色空間に戻す処理が実行される。
F2.自動画質調整処理の第2実施例:
この実施例では、以下の条件を満たす場合に、CPU31(図7)が画質調整処理を実行すると判定する。
(a1)画像データ生成時に光の照射が行われた、かつ、
(b1)被写体距離が、第1の所定の値以下である。
この条件(a1)は、第1実施例の条件(a1)と同じものである。条件(b1)の判定は、画像生成履歴情報GIから取得した被写体距離情報のパラメータ値に基づいて実行される。白飛び領域は、被写体が受ける補助光源からの光の量が適正量よりも多い場合に発生しやすい。また、被写体距離が小さい(近い)ほど、被写体が補助光源から受ける光量が多くなる。この実施例では、被写体距離情報のパラメータ値が、予め決められた第1の所定の値Lth以下、例えば2m以下である場合に、CPU31(図7)が、条件(b1)を満たすと判定する。このように、被写体距離が小さい場合に画質調整処理を実行することで、被写体と画像生成装置とが近づくことによって生じた白飛び領域が目立つことを抑制することができる。なお、この実施例では、被写体距離が第1の所定の値以下である範囲が、第1の所定の近距離の範囲である。
F3.自動画質調整処理の第3実施例:
この実施例では、上述の第2実施例と同様に、以下の条件を満たす場合にCPU31(図7)が画質調整処理を実行すると判定する。
(a1)画像データ生成時に光の照射が行われた、かつ、
(b1)被写体距離が、第1の所定の値以下である。
上述の第2実施例との違いは、画質調整処理実行のための判定条件(b1)の第1の所定の値Lthが、フラッシュ強度に基づいて調整される点である。フラッシュ強度は、画像生成履歴情報GIから取得されるフラッシュ強度情報のパラメータ値である。図13は、この実施例における、第1の所定の値Lthとフラッシュ強度との関係を示す説明図である。被写体が補助光源から受ける光の量は、フラッシュ強度が大きいほど多くなる。そのため、フラッシュ強度が大きいほど、第1の所定の値Lth、すなわち、白飛び領域が発生しやすくなる距離のしきい値が大きく(遠く)なる。図13に示す実施例では、被写体が受ける補助光源からの光の量が被写体距離の2乗に反比例することを考慮し、第1の所定の値Lthがフラッシュ強度の平方根に比例するよう構成されている。CPU31(図7)は、被写体距離が、フラッシュ強度に基づいて調整される第1の所定の値Lth以下である場合に、条件(b1)を満たすと判定する。こうすることで、フラッシュ強度に基づいて適切に画質調整処理を実行するか否かの判定を実行することができる。なお、この実施例では、被写体距離が第1の所定の値以下である範囲が、第1の所定の近距離の範囲である。また、フラッシュ強度情報のパラメータ値が、補助光源が発する光量値ではなく、発光量を被写体との適正距離を用いて表した値である場合、例えば、ガイドナンバーである場合には、第1の所定の値Lthは、図14に示すように、フラッシュ強度に比例するように構成される。
F4.自動画質調整処理の第4実施例:
この実施例では、上述の第2実施例と同様に、以下の条件を満たす場合にCPU31(図7)が画質調整処理を実行すると判定する。
(a1)画像データ生成時に光の照射が行われた、かつ、
(b1)被写体距離が、第1の所定の値以下である。
上述の第2実施例との違いは、画質調整処理実行のための判定条件(b1)の第1の所定の値Lthが、絞り値(F値)に基づいて調整される点である。絞り値(F値)は、画像生成履歴情報GIから取得される絞り値情報のパラメータ値である。図15は、この実施例における、第1の所定の値LthとF値との関係を示す説明図である。画像生成装置の光学回路121(図2)が受ける光の量は、F値が大きいほど少なくなる。そのため、F値が大きいほど、被写体が補助光源から受ける光量の適正量は多くなる。すなわち、F値が大きいほど、第1の所定の値Lth、すなわち、白飛び領域が発生しやすくなる距離が小さく(近く)なる。図15に示す実施例では、画像生成装置の光学回路が受ける光量が、F値の2乗に反比例し、さらに、被写体距離の2乗に反比例することを考慮し、第1の所定の値LthがF値に反比例するよう構成されている。こうすることで、CPU31(図7)は、F値に基づいて適切に画質調整処理を実行するか否かの判定を実行することができる。
F5.自動画質調整処理の第5実施例:
この実施例では、上述の第2実施例と同様に、以下の条件を満たす場合にCPU31(図7)が画質調整処理を実行すると判定する。
(a1)画像データ生成時に光の照射が行われた、かつ、
(b1)被写体距離が、第1の所定の値以下である。
上述の第2実施例との違いは、画質調整処理実行のための判定条件(b1)の第1の所定の値Lthが、ISOスピードレートに基づいて調整される点である。ISOスピードレートは、画像生成履歴情報GIから取得されるISOスピードレート情報のパラメータ値であり、ディジタルスチルカメラ12(図2)の光学回路121の感度を示す指標を、相当するISO感度を用いて表した値である。図16は、この実施例における、第1の所定の値LthとISOスピードレートとの関係を示す説明図である。ディジタルスチルカメラ12によって生成される画像データの輝度値は、光学回路121のISOスピードレート(感度)が大きいほど大きくなる。換言すれば、光学回路121が受ける見かけの光の量が、ISOスピードレートが大きいほど大きくなるということもできる。そのため、光学回路121のスピードレートが大きいほど、被写体が補助光源から受ける光量の適正量は少なくなる。すなわち、ISOスピードレートが大きいほど、第1の所定の値Lth、すなわち、白飛び領域が発生しやすくなる距離が大きく(遠く)なる。図16に示す実施例では、画像生成装置によって生成される画像データの輝度値、すなわち、光学回路121が受ける見かけの光量が、ISOスピードレートに比例することを考慮し、第1の所定の値LthがISOスピードレートの平方根に比例するように構成されている。こうすることで、CPU31(図7)は、ISOスピードレートに基づいて適切に画質調整処理を実行するか否かの判定を実行することができる。
F6.自動画質調整処理の第6実施例:
この実施例では、以下の条件を満たす場合にCPU31(図7)が画質調整処理を実行すると判定する。
(a1)画像データ生成時に光の照射が行われた、かつ、
(c1)フラッシュ強度が、第2の所定の値より大きい。
この条件(a1)は、第1実施例の条件(a1)と同じものである。条件(c1)の判定は、画像生成履歴情報GIから取得したフラッシュ強度情報のパラメータ値に基づいて実行される。白飛び領域は、被写体が受ける補助光源からの光の量が適正量よりも多い場合に発生しやすい。この実施例では、フラッシュ強度情報のパラメータ値が、予め決められた第2の所定の値、例えば1000BCPSより大きい場合に、CPU31(図7)が、条件(c1)を満たすと判定する。このように、フラッシュ強度が大きい場合に画質調整処理を実行することで、補助光源の発光量が大きい場合に生じた白飛び領域が目立つことを抑制することができる。なお、この実施例では、フラッシュ強度が第2の所定の値以下である範囲が、第2の所定の範囲である。
F7.自動画質調整処理の第7実施例:
この実施例では、以下の条件を満たす場合にCPU31(図7)が画質調整処理を実行すると判定する。
(a1)画像データ生成時に光の照射が行われた、かつ、
(d1)白飛び領域の大きさの最大値が、所定のしきい値よりも大きい。
この条件(a1)は、第1実施例の条件(a1)と同じものである。条件(d1)の判定は、画像データを解析して得られる白飛び領域の大きさに基づいて実行される。白飛び領域は、第1の所定の輝度値以上の輝度値を有する画素が連結した領域である。第1の所定の輝度値としては、例えば、その取りうる範囲の最大である最高輝度値(輝度値が8ビットで表現される場合には255)を用いることができる。この場合は、輝度値が最高輝度値である最高輝度画素が連結した領域が、白飛び領域として用いられる。また、最高輝度値よりも小さい値を第1の所定の輝度値として用いても良い。こうすることで、最高輝度画素が連結した領域に加え、その周辺領域を、白飛び領域として用いることができる。第1の所定の輝度値は、画像の出力結果の感応評価の基づいて決めることができる。白飛び領域の大きさとしては、その領域を構成する画素数を用いることができる。
2つの画素A、Bが連結しているか否かを判定する方法としては、画素Bが画素Aから所定の距離内に位置する場合に連結していると判定する方法を用いることができる。例えば、格子状に画素が配置された画像データにおいて、所定の距離を1.5画素とした場合には、画素Aの周りを囲む8つの画素のいずれかの位置に画素Bが位置する場合に、2つの画素が連結していると判定される。
複数の画素を領域に分割する方法としては、共通の画素と連結している複数の画素は同じ領域に属するものとして扱うことで、領域に分割する方法を用いることができる。この方法によって、第1の所定の輝度値以上の輝度値を有する複数の画素から、1つ、もしくは、複数の白飛び領域を構成することができる。
図17は、画像内における白飛び領域の例を説明する説明図である。図17は、2つの果物が示された画像であり、輝度値が第1の所定の輝度値以上である領域が斜線で示されている。斜線で示された領域の画素は、上述の領域に分割する方法によって、2つの白飛び領域500と510とに振り分けられる。白飛び領域500と510とは、連結していないので、別の白飛び領域として扱われる。このように複数の白飛び領域が存在する場合には、条件(d1)の判定の際に最も大きい白飛び領域の大きさが用いられる。図17に示す例においては、例えば、白飛び領域500の大きさが用いられる。
この実施例では、白飛び領域の大きさ(複数の白飛び領域がある場合には、その大きさの最大値)が所定のしきい値、例えば、全画素数の5%より大きい場合に、CPU31(図7)が、条件(d1)を満たすと判定する。こうすることで、大きい白飛び領域が生じた場合に、その領域が目立つことを抑制することができる。
この実施例では、画質調整処理を実行するための判定条件として(a1)と(d1)を用いているが、(d1)のみを用いる構成としてもよい。こうすることで、補助光源による光の照射の有無によらず、大きい白飛び領域が目立つことを抑制することができる。判定条件(d1)は、画像生成履歴情報を用いずに判定することができるので、画像生成履歴情報が無い場合の標準画像処理(図9のステップS260)においても、判定条件(d1)を満たす場合には画質調整処理を実行するように構成することができる。
F8.自動画質調整処理の第8実施例:
この実施例では、上述の各実施例と異なり、画質調整処理の対象となる画素として、第1の領域と、その周辺領域である第2の領域とが選択される。第1の領域は、輝度値が取りうる最大値である最高輝度画素が連結した最高輝度領域である。図18は、画像内における第1の領域と画質調整処理対象領域の例を説明する説明図である。図18においては、2つの第1の領域600と610が斜線で示されており、さらに、それぞれの第1の領域とその周辺の第2の領域を含む処理対象領域602と612が示されている。第2の領域としては、例えば、その第1の領域との最短距離が、第1の所定の距離、例えば、5画素以下である画素を選択することができる。このように、輝度値がその取りうる最大値である第1の領域とその周辺領域である第2の領域とを含む領域を処理対象とすることで、第1の領域を含まない領域の画質を変えないとともに、最も明るい第1の領域とその周辺領域との境界を目立たせることなく、画質調整処理を実行することができる。
周辺領域である第2の領域の選択方法としては、第1の領域との距離のみではなく、輝度値の大きさに基づいて選択する方法を用いることもできる。例えば、輝度値が最高輝度値に近い第2の所定の輝度値以上の画素によって構成される領域であって、さらに、第1の領域と連結している領域を、第2の領域として選択しても良い。こうすることで、第2の所定の輝度値よりも明るい領域に、処理対象領域と処理対象でない領域との境界が生じ、その境界が目立つことを抑制することができる。第2の所定の輝度値は、画像の出力結果の感応評価に基づき、画像の出力結果が最適となるように決めることができる。また、図12に示す輝度値調整を行う場合には、Yin−th、すなわち、輝度値が調整されるための輝度値の最小値を、第2の所定の輝度値として用いることができる。こうすることで、画質調整処理の対象となる領域と対象でない領域との境界を目立たせることなく、画質調整処理を実行することができる。また、処理対象領域を決めるための第2の所定の輝度値を、画質調整処理実行判定に用いる白飛び領域を決めるための第1の所定の輝度値と同じ値としても良い。この場合は、画質調整処理対象領域として、白飛び領域が選択される。
F9.自動画質調整処理の第9実施例:
上述の各実施例では、輝度値を調整する画質調整処理を実行しているが、さらに、処理対象領域の色相や彩度を調整する画質調整処理を実行してもよい。例えば、処理対象領域の周辺領域における色相の変化が小さい場合には、処理対象領域の色相を、その周辺領域の色相の平均値となるように調整することができる。こうすることで、処理対象領域の色相が周辺領域の色相と似た色相となるので、処理対象領域が目立つことを、さらに抑制することができる。また、彩度については、周辺領域の彩度と同程度、もしくは、より小さい値となるように調整するのが好ましい。このような彩度として、例えば、周辺領域の彩度の平均値や最小値を用いることができる。こうすることで、処理対象領域が周辺領域よりも鮮やかになって目立つことを抑制することができる。
F10.自動画質調整処理の第10実施例:
図19は、画質調整処理における輝度値の入力レベルYinと出力レベルYoutとの関係の別の実施例を示す説明図である。図19には、2つの実施例Yout1とYout2とが示されている。Yout1は、図12の実施例と異なり、入力レベルの増加に対する出力レベルの増加の割合が、入力レベルによらず一定となるように構成されている。こうすることで、輝度値が大きく変化するグラデーション領域の輝度値の変化を滑らかに表現することができる。Yout2は、出力レベルの変化の割合が、入力レベルの中間領域で大きくなるように構成されている。こうすることで、コントラストをより強く表現することができる。輝度値の入力レベルと出力レベルとの関係は、画像の出力結果の感応評価に基づき、画像の出力結果が最適となるように決めることができる。いずれの場合も、輝度値の入力レベルがその取りうる範囲の最大値である場合に、輝度値の出力レベルが元の値よりも小さくなるように、輝度値の調整が実行される。
F11.自動画質調整処理の第11実施例:
図20は、画質調整処理における輝度値の入力レベルYinと出力レベルYoutとの関係の別の実施例を示す説明図である。グラフG1は、入力レベルYinの増加に対する出力レベルYoutの増加の割合が、入力レベルYinが高い領域において、大きくなるように構成されている。このグラフG1を用いて輝度値の調整を行えば、明るい領域の輝度値の出力レベルの変化を大きくすることができる。よって、明るい領域のコントラストを、より強く表現することができる。グラフG2,G3は、グラフG1よりも輝度値調整度合いの高い処理で使用される入出力関係を示している。ここで、「輝度値調整度合いが高い」とは、明るい領域における、輝度値の入力レベルYinに対する出力レベルYoutの増加の割合が大きいことを意味している。輝度値調整度合いは、被写体が受ける光量が多いほど高くなるようにするのが好ましい。例えば、フラッシュ強度の増加に伴って大きくなるように構成しても良い。また、絞り値の増加や、被写体距離の増加に伴って小さくなり、さらに、ISOスピードレートの増加に伴って大きくなるように構成しても良い。このように、画像生成履歴情報に基づいて輝度値調整の度合いを調整することで、様々な条件下において生成され得る画像データにより適した画質調整処理を実行することができる。いずれの場合も、輝度値の入力レベルがその取りうる範囲の最大値である場合に、輝度値の出力レベルが元の値よりも小さくなるように、輝度値の調整が実行される。
G.画像データ処理装置を用いる画像出力システムの構成:
図21は、本発明の一実施例としての画像データ処理装置を適用可能な画像出力システムの一例を示す説明図である。画像出力システム10Bは、画像ファイルを生成する画像生成装置としてのディジタルスチルカメラ12と、画像ファイルに基づいた画質調整処理を実行するコンピュータPCと、画像を出力する画像出力装置としてのプリンタ20Bとを備えている。コンピュータPCは、一般的に用いられているタイプのコンピュータであり、画像データ処理装置として機能する。画像出力装置としては、プリンタ20Bの他に、CRTディスプレイ、LCDディスプレイ等のモニタ14B、プロジェクタ等を用いることができる。以下の説明では、プリンタ20Bを画像出力装置として用いるものとする。本実施例では、画質調整部を備える画像データ処理装置と、画像出力部を備える画像出力装置とを、独立に構成している点が、上述の画像出力システム実施例(図1)と異なる。なお、画像データ処理装置としてのコンピュータPCと画像出力部を備えたプリンタとは、広義の「出力装置」と呼ぶことができる。
ディジタルスチルカメラ12において生成された画像ファイルは、ケーブルCVを介したり、画像ファイルが格納されたメモリカードMCをコンピュータPCに直接挿入したりすることによって、コンピュータPCに送出される。コンピュータPCは、読み込んだ画像ファイルに基づいた、画像データの画質調整処理を実行する。画質調整処理によって生成された画像データは、ケーブルCVを介してプリンタ20Bに送出され、プリンタ20Bによって出力される。
コンピュータPCは、上述の画質調整処理を実現するプログラムを実行するCPU150と、CPU150の演算結果や画像データ等を一時的に格納するRAM151と、画質調整処理プログラムや、ルックアップテーブルや、絞り値テーブルなどの、画質調整処理に必要なデータを格納するハードディスクドライブ(HDD)152を備えている。CPU150と、RAM151と、HDD152とは、画質調整部として機能する。さらに、コンピュータPCは、メモリカードMCを装着するためのメモリカードスロット153と、ディジタルスチルカメラ12等からの接続ケーブルを接続するための入出力端子154とを備えている。
ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像ファイルGFは、ケーブルを介して、あるいは、メモリカードMCを介してコンピュータPCに提供される。ユーザの操作によって、画像レタッチアプリケーション、または、プリンタドライバといった画像データ処理アプリケーションプログラムが起動されると、CPU150は、読み込んだ画像ファイルGFを処理する画像処理ルーチン(図9)を実行する。また、メモリカードMCのメモリカードスロット153への差し込み、あるいは、入出力端子154に対するケーブルを介したディジタルスチルカメラ12の接続を検知することによって、画像データ処理アプリケーションプログラムが自動的に起動する構成としてもよい。
CPU150により処理された画像データは、画像処理ルーチン(図9)のステップS250にて出力される代わりに、画像出力装置、例えば、プリンタ20Bに送出され、画像データを受け取った画像出力装置が画像の出力を実行する。
この実施例では、コンピュータPCが備える画質調整部を用いて画像処理を行うので、画質調整部を備えていない画像出力装置を用いることが可能である。また、画像出力装置が画質調整部を備えている場合には、コンピュータPCは画像処理を行わずに画像データを画像出力装置に送出し、画像出力装置の画質調整部が画像処理を行う構成としてもよい。あるいは、画像生成装置が画質調整部を備えている場合(例えば、デジタルカメラ12が画質調整部を備えている場合)には、画像生成装置内で画像処理を行い、処理済みの画像データを直接プリンタやモニタなどの画像出力装置に送出するように画像生成装置を構成してもよい。
以上、説明したように、上述の各実施例では、白飛び領域が生じた画像の画質を自動的に調整することができるので、手軽に高品質な出力結果を得ることができる。
なお、この発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
H.変形例:
H1.変形例1:
上述の各実施例における、画質調整処理実行のための判定条件(b1)の第1の所定の値は、複数のパラメータ値に基づいて調整される構成としてもよい。例えば、フラッシュ強度と絞り値(F値)に基づいて調整される構成とすることができる。また、画像生成履歴情報GIが含む情報の種類に基づいて、第1の所定の値の調整に用いるパラメータ値を選択する構成としても良い。例えば、画像生成履歴情報GIが、フラッシュ強度とISOスピードレートを含む場合には、フラッシュ強度とISOスピードレートに基づいて第1の所定の値を調整し、フラッシュ強度と絞り値を含む場合には、フラッシュ強度と絞り値に基づいて第1の所定の値を調整する構成とすることができる。このように、画像生成履歴情報GIに含まれる情報に基づいて判定条件を選択することで、より適切な判定を実行することができる。
H2.変形例2:
画質調整処理実行のための判定条件は、画像生成履歴情報GIに含まれる情報に基づいて、複数の判定条件の中から選択して用いる構成としてもよい。例えば、画像生成履歴情報GIがフラッシュ情報と、被写体距離情報と、絞り値情報を含む場合には、判定条件(a1)と(b1)と(d1)とに基づく判定を実行し、画像生成履歴情報GIが、フラッシュ情報のみを含む場合には、判定条件(a1)と(d1)とに基づく判定を実行する構成とすることができる。このように、画像生成履歴情報GIに含まれる情報に基づいて判定条件を選択することで、より適切な判定を実行することができる。
H3.変形例3:
上述の判定条件(b1)に用いられる、被写体と画像生成装置との距離に関する情報としては、被写体距離情報以外にも、パラメータ値として距離範囲を設定することが可能な距離情報を用いることができる。例えば、マクロ(0〜1m)、近景(1〜3m)、遠景(3m〜)の3つの距離範囲の中から選択して設定される被写体距離レンジ情報を用いて、条件(b1)の判定を実行することもできる。この場合、それぞれの距離範囲について代表的な距離を予め設定しておき、その代表距離と、条件(b1)の第1の所定の値とを比較することで、条件(b1)についての判定を実行することができる。代表的な距離としては、例えば、距離の上限値と下限値が設定されている距離範囲については、その中間値を用い、上限値、もしくは、下限値のみが設定されている距離範囲については、その上限値、もしくは下限値を用いることができる。同様に、輝度値調整の度合いを、被写体距離レンジに基づいて調整する構成とすることもできる。
H4.変形例4:
補助光源と画像生成装置とを別の位置に設置して画像データの生成を行う場合には、画質調整処理を実行するための判定を、補助光源と被写体との距離に関する情報に基づいて実行するのが好ましい。補助光源と被写体との距離に基づく判定方法としては、例えば、上述の各実施例の条件(b1)において、被写体距離の代わりに、補助光源と被写体との距離を用いて判定する方法を用いることができる。こうすることで、補助光源と被写体との距離が近いために生じた白飛び領域が目立つことを抑制することができる。同様に、輝度値調整の度合いを、補助光源と被写体との距離に関する情報に基づいて調整する構成とすることもできる。
H5.変形例5:
画像ファイルGFが、画像データのガンマ値と色空間情報とを含まない場合には、図10に示す画像処理ルーチンにおける色空間変換処理(ステップS320とステップS330)を省略することができる。図22は、色空間変換処理を省略した場合の画像処理ルーチンを示すフローチャートである。ステップS500にて取り出された画像データは、ステップS510にてYCbCr色空間に基づく画像データからRGB色空間に基づく画像データに変換される。次に、ステップS520にて、ステップS510で得られた画像データを用いた自動画質調整処理が実行される。次に、S530にて、印刷のためのCMYK色変換処理、および、ハーフトーン処理が実行される。
H6.変形例6:
上記各実施例では、色空間の変換を実行した後に自動画質調整処理を実行しているが、自動画質調整処理を実行した後に色空間の変換を実行してもよい。例えば、図23に示すフローチャートに従って、画像処理を実行してもよい。
H7.変形例7:
上記各実施例では、画像出力部としてプリンタを用いているが、プリンタ以外の画像出力部を用いることができる。図24は、画像出力部としてCRTを利用する場合の、画像生成履歴情報に基づく画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図10に示したプリンタを画像出力部としたフローチャートとは異なり、CMYK色変換処理とハーフトーン処理が省略されている。また、CRTは、マトリックス演算(S)を実行して得られる画像データのRGB色空間を表現することが可能であるため、色空間変換処理も省略されている。ステップS610で得られるRGB色空間に基づく画像データが、そのRGB色空間の定義領域外にデータを含む場合には、定義領域外のデータがクリッピングされた後、ステップS620が実行される。画像出力部が利用可能な色空間がRGB色空間と異なる場合には、プリンタを用いる場合にCMYK色変換処理を実行するのと同様に、画像出力部が利用可能な色空間への色変換処理を実行し、その結果得られる画像を、画像出力部より出力する。
H8.変形例8:
上記実施例では、画像ファイルGFの具体例としてExif形式のファイルを例にとって説明したが、本発明に係る画像ファイルの形式はこれに限られない。すなわち、画像生成装置において生成された画像データと、画像データの生成時条件(情報)を記述する画像生成履歴情報GIとが含まれている画像ファイルであれば良い。このようなファイルであれば、画像生成装置において生成された画像データの画質を、適切に自動調整して出力装置から出力することができる。
H9.変形例9:
各数式におけるマトリックスS、N-1、Mの値は例示に過ぎず、画像ファイルが基づく色空間や、画像出力部が利用可能な色空間等に応じて適宜変更することができる。
H10.変形例10:
上記実施例では、画像生成装置としてディジタルスチルカメラ12を用いて説明したが、この他にもスキャナ、ディジタルビデオカメラ等の画像生成装置を用いて画像ファイルを生成することができる。
H11.変形例11:
上記実施例では、画像データGDと画像生成履歴情報GIとが同一の画像ファイルGFに含まれる場合を例にとって説明したが、画像データGDと画像生成履歴情報GIとは、必ずしも同一のファイル内に格納される必要はない。すなわち、画像データGDと画像生成履歴情報GIとが関連づけられていれば良く、例えば、画像データGDと画像生成履歴情報GIとを関連付ける関連付けデータを生成し、1または複数の画像データと画像生成履歴情報GIとをそれぞれ独立したファイルに格納し、画像データGDを処理する際に関連付けられた画像生成履歴情報GIを参照しても良い。かかる場合には、画像データGDと画像生成履歴情報GIとが別ファイルに格納されているものの、画像生成履歴情報GIを利用する画像処理の時点では、画像データGDおよび画像生成履歴情報GIとが一体不可分の関係にあり、実質的に同一のファイルに格納されている場合と同様に機能するからである。すなわち、少なくとも画像処理の時点において、画像データGDと画像生成履歴情報GIとが関連付けられている態様は、本実施例における画像ファイルGFに含まれる。さらに、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディアに格納されている動画像ファイルも含まれる。
この発明は、パーソナルコンピュータ、プリンタ、ファクシミリ装置、デジタルカメラなどの種々の画像処理装置に適用可能である。
図1は、本発明の一実施例としての画像出力システムの構成を示すブロック図である。 図2は、ディジタルスチルカメラ12の概略構成を示すブロック図である。 図3は、本実施例にて用いることができる画像ファイルの内部構成の一例を概念的に示す説明図である。 図4は、付属情報格納領域103のデータ構造例を説明する説明図である。 図5は、Exifデータ領域のデータ構造の一例を説明する説明図である。 図6は、プリンタ20の概略構成を示すブロック図である。 図7は、プリンタ20の制御回路30を中心としたプリンタ20の構成を示すブロック図である。 図8は、ディジタルスチルカメラ12における画像ファイルGFの生成処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、プリンタ20における画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図10は、画像生成履歴情報に基づく画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図11は、自動画質調整処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図12は、自動画質調整処理の実施例における、輝度値の入力レベルと出力レベルとの関係を示す説明図である。 図13は、自動画質調整処理の実施例における、第1の所定の値とフラッシュ強度との関係を示す説明図である。 図14は、自動画質調整処理の別の実施例における、第1の所定の値とフラッシュ強度との関係を示す説明図である。 図15は、自動画質調整処理の実施例における、第1の所定の値とF値との関係を示す説明図である。 図16は、自動画質調整処理の実施例における、第1の所定の値とISOスピードレートとの関係を示す説明図である。 図17は、画像内における白飛び領域の例を説明する説明図である。 図18は、画像内における白飛び領域と画質調整処理対象領域の例を説明する説明図である。 図19は、自動画質調整処理の別の実施例における、輝度値の入力レベルと出力レベルとの関係を示す説明図である。 図20は、自動画質調整処理の別の実施例における、輝度値の入力レベルと出力レベルとの関係を示す説明図である。 図21は、画像データ処理装置を適用可能な画像出力システムの一例を示す説明図である。 図22は、色空間変換処理を省略した場合の画像処理ルーチンを示すフローチャートである。 図23は、画像生成履歴情報に基づく画像処理の処理ルーチンの別の例を示すフローチャートである。 図24は、画像生成履歴情報に基づく画像処理の処理ルーチンの別の例を示すフローチャートである。

Claims (13)

  1. 画像生成部で生成された画像データと、前記画像データ生成時における補助光源の発光情報を少なくとも含むとともに前記画像データに関連付けられた画像生成履歴情報とを用いて画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、画質調整処理を実行するか否かの判定を行うとともに、実行すると判定した場合には、前記画像データで表される輝度値が取りうる最大値である最高輝度値を小さくするように、前記画像データを調整する画質調整処理を実行する画質調整部を備え、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像データの被写体と前記画像生成部との距離に関する情報を含み、
    前記画質調整部は、
    前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、前記画像データ生成時に補助光源による光の照射が行われたか否かの判定を行い、
    (a)前記画像データ生成時に前記補助光源による光の照射が行われたとの判定、が成立したときに、前記画質調整処理を実行し、
    前記判定(a)の成立に係わらず、(b)前記被写体との距離が第1の近距離の範囲内にないとの判定、が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の調整度合いを低減し、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報と、前記画像データ生成時における前記画像生成部の絞り値に関する情報と、前記画像データ生成時における前記画像生成部の光学回路の感度に関する情報と、の少なくとも1つを含み、
    前記画質調整部は、前記第1の近距離の範囲を、前記光量と前記絞り値と前記光学回路感度との少なくとも1つに基づいて調整する、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報を含み、
    前記画質調整部は、前記判定(a)の成立に係わらず、
    (c)前記光量が第2の所定の範囲内にないとの判定、
    が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の調整度合いを低減する、画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記画質調整部は、前記判定(a)の成立に係わらず、
    (d)前記画像データにおいて第1の所定の輝度値以上の輝度を有する画素が連結した領域の大きさが所定のしきい値以下であるとの判定、
    が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の調整度合いを低減する、画像処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報を含み、
    前記画質調整部は、前記画質調整処理における輝度値調整の度合いを、少なくとも前記光量に基づいて調整する、画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像データの被写体と前記画像生成部との距離に関する情報を含み、
    前記画質調整部は、前記画質調整処理における輝度値調整の度合いを、少なくとも前記被写体との距離に基づいて調整する、画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像生成部の絞り値に関する情報を含み、
    前記画質調整部は、前記画質調整処理における輝度値調整の度合いを、少なくとも前記絞り値に基づいて調整する、画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像生成部の光学回路の感度に関する情報を含み、
    前記画質調整部は、前記画質調整処理における輝度値調整の度合いを、少なくとも前記光学回路感度に基づいて調整する、画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画質調整処理の対象となる処理対象領域は、輝度値が取りうる最大値である最高輝度画素が連結した第1の領域を含む、画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置であって、
    前記画質調整処理の対象となる処理対象領域は、さらに、前記第1の領域の周辺に存在し、特定の条件を満たす第2の領域を含む、画像処理装置。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置であって、
    前記特定の条件は、少なくとも、
    (e)前記第1の領域との最短距離が第1の所定の距離以下である画素からなる領域であるとの条件、
    を含む、画像処理装置。
  11. 請求項9に記載の画像処理装置であって、
    前記特定の条件は、少なくとも、
    (f)輝度値が第2の所定の輝度値以上である画素によって構成される領域であって、さらに、前記第1の領域と連結している領域であるとの条件、
    を含む、画像処理装置。
  12. 画像生成部で生成された画像データと、前記画像データ生成時における補助光源の発光情報を少なくとも含むとともに前記画像データに関連付けられた画像生成履歴情報とを用いて画像処理を行う方法であって、
    前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、画質調整処理を実行するか否かの判定を行う判定工程と、
    前記判定工程において、実行すると判定した場合に、前記画像データで表される輝度値が取りうる最大値である最高輝度値を小さくするように、前記画像データを調整する画質調整工程と、
    を備え、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像データの被写体と前記画像生成部との距離に関する情報を含み、
    前記判定工程は、前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、前記画像データ生成時に補助光源による光の照射が行われたか否かの判定を行う工程を含み、
    前記画質調整工程は、
    (a)前記画像データ生成時に前記補助光源による光の照射が行われたとの判定、が成立したときに、前記画質調整処理を実行する工程と、
    前記判定(a)の成立に係わらず、(b)前記被写体との距離が第1の近距離の範囲内にないとの判定、が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の調整度合いを低減する工程と、
    を含み、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報と、前記画像データ生成時における前記画像生成部の絞り値に関する情報と、前記画像データ生成時における前記画像生成部の光学回路の感度に関する情報と、の少なくとも1つを含み、
    前記画質調整工程は、前記第1の近距離の範囲を、前記光量と前記絞り値と前記光学回路感度との少なくとも1つに基づいて調整する工程を含む、
    方法。
  13. 画像生成部で生成された画像データと、前記画像データ生成時における補助光源の発光情報を少なくとも含むとともに前記画像データに関連付けられた画像生成履歴情報とを用いて画像処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、画質調整処理を実行するか否かの判定を行う判定機能と、
    前記画質調整処理を実行すると判定された場合に、前記画像データで表される輝度値が取りうる最大値である最高輝度値を小さくするように、前記画像データを調整する画質調整機能と、
    を前記コンピュータに実現させ、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記画像データの被写体と前記画像生成部との距離に関する情報を含み、
    前記判定機能は、前記画像生成履歴情報に含まれる前記補助光源の発光情報に基づいて、前記画像データ生成時に補助光源による光の照射が行われたか否かの判定を行う機能を含み、
    前記画質調整機能は、
    (a)前記画像データ生成時に前記補助光源による光の照射が行われたとの判定、が成立したときに、前記画質調整処理を実行する機能と、
    前記判定(a)の成立に係わらず、(b)前記被写体との距離が第1の近距離の範囲内にないとの判定、が成立したときには、前記画質調整処理の実行を停止、または、前記画質調整処理の調整度合いを低減する機能と、
    を含み、
    前記画像生成履歴情報は、さらに、前記画像データ生成時における前記補助光源の光量に関する情報と、前記画像データ生成時における前記画像生成部の絞り値に関する情報と、前記画像データ生成時における前記画像生成部の光学回路の感度に関する情報と、の少なくとも1つを含み、
    前記画質調整機能は、前記第1の近距離の範囲を、前記光量と前記絞り値と前記光学回路感度との少なくとも1つに基づいて調整する機能を含む、
    コンピュータプログラム。
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