JP4355851B2 - 医療行為判定システムおよび点滴制御装置並びにプログラム - Google Patents

医療行為判定システムおよび点滴制御装置並びにプログラム Download PDF

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Description

この発明は、患者に対して薬品を投与する際に、正規な医療行為か否かを判定する医療行為判定システムおよび患者へ注入される点滴液の流れを制御する点滴制御装置並びにプログラムに関する。
従来、人為的な医療ミスを防止する医療ミス防止システムとしては、例えば、患者の個人情報が記録されている診察券あるいはリストバンドと、この診察券/リストバンドから患者の個人情報を読み取ると共に、薬剤ラベルから投薬情報および患者の個人情報を読み取るハンディ端末とを備え、診察券/リストバンドを所持している患者とハンディ端末を所持している医者や看護婦との間において、患者に対して正規な薬剤が投与されるか否かを判断し、その結果をブザーあるいは表示によって通知するようにした薬剤投与確認装置が知られている(特許文献1参照)。
また、点滴スタンド装置を構成する薬品容器には薬品投与情報が記録されている識別素子が取り付けられ、また、点滴スタンドには読取装置が取り付けられており、この読取装置によって薬品容器から読み取った薬品投与情報と、予め設定されている識別基準情報(薬品情報および患者情報)とを照合し、その結果を医者や看護婦に通知するようにした点滴スタンド装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−109070号公報 特開2002−119587号公報
しかしながら、上述した特許文献1の薬剤投与確認装置および上述した特許文献2の点滴スタンド装置にあっては、患者と薬剤との対応関係を判断してその結果を通知するものであり、患者に対して薬剤を投与する者がどのような者であるかまでも判断するものではなく、しかも、その照合結果を看護婦等に通知したとしても、不注意、錯誤等による人為的な医療ミスを完全に払拭することはできなかった。
ところで、病院では、正看護師、准看護師のように資格に差がある者、同一資格の看護師であっても経験年数や能力差に大きな違いがある者、夜勤明け等によって疲労している可能性の高い者、健康を害している者、精神状態が不安定な者、医療ミスを繰り返している者等、様々な看護師が勤務しているが、どのような看護師に対しても患者への薬品投与を制限することなく許可することは、医療ミスを防止する観点から好ましくはない。例えば、危険な薬品を投与する場合や患者の容態が悪い場合には、特に細心の注意が必要となるが、このような場合でも、新人看護師や問題のある看護師等に当該薬品をその患者へ投与する行為は危険過ぎると言わざるを得ない。
第1の発明の課題は、看護師が患者に対して薬品を投与する際に、看護師、患者、薬品との対応関係が正しいか否かを判定可能な医療行為判定システムを提供できるようにすることである。
第2の発明の課題は、患者に点滴薬品を投与する際に、患者、薬品との関係が正しいかを確認した上で点滴液の注入を制御可能な点滴制御装置を提供できるようにすることである。
請求項1記載の発明(第1の発明)は、看護師が患者に対して薬品を投与する際に、正規な医療行為か否かを判定する医療行為判定システムであって、看護師が患者に薬品を投与する際に、この看護師、患者、薬品を撮影した各撮影画像と、予め登録されている看護師、患者、薬品の登録画像とを比較解析することによって当該看護師、患者、薬品を特定し、その看護師、患者、薬品を特定する特定情報を取得する取得手段と、この取得手段によって得られた看護師、患者、薬品毎の特定情報と、予め設定されている看護師、患者、薬品との関連付け情報とを参照することによって、当該薬品は当該患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定する第1の判定手段と、 当該看護師は当該薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定する第2判定手段と、を具備し、前記第1および第2の判定手段による判定結果に応じて看護師、患者、薬品との対応関係が正規な関係にあるか否かを判定する、ようにしたことを特徴とする医療行為判定システムである。
更に、コンピュータを、上述した請求項1記載の発明に示した主要手段として機能させるためのプログラムを提供する(請求項記載の発明)。
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記看護師、患者、薬品との関係付け情報は、患者毎に投与が許可されている薬品との対応関係を記憶する患者・薬品対応のテーブル情報と、看護師毎に投与が許可されている薬品との対応関係を記憶する看護師・薬品対応のテーブル情報とを有し、前記第1の判定手段は、前記患者・薬品対応のテーブル情報に基づいて患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定し、前記第2の判定手段は、前記看護師・薬品対応のテーブル情報に基づいて薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定する(請求項記載の発明)。
患者に注入される点滴液の注入/遮断を制御する点滴液制御手段を設け、前記第1および第2の判定手段によって得られた判定結果に基づいて前記点滴液制御手段を作動させることによって点滴液の注入/遮断を制御する(請求項記載の発明)。
看護師が患者に対して薬品を投与する際の医療行為を集中管理するセンタ装置へ前記判定手段によって得られた判定結果を送信することによって当該判定結果を確認すべきことを問い合わせる送信手段と、この送信手段により送信された判定結果に応じて前記センタ装置から送信される指示内容を受信する受信手段とを設け、前記受信手段により受信された前記センタ装置からの指示内容に基づいて前記点滴液制御手段を作動させることによって点滴液の注入/遮断を制御する(請求項記載の発明)。
請求項5記載の発明(第2の発明)は、患者に注入される点滴液の流れを制御する点滴制御装置であって、患者に点滴薬品を投与する際に、この点滴薬品、患者を撮影した各撮影画像と、予め登録されている点滴薬品、患者の登録画像とを比較解析することによって当該点滴薬品、患者を特定し、その点滴薬品、患者を特定する特定情報を取得する取得手段と、この取得手段によって得られた患者、点滴薬品毎の特定情報と、患者、点滴薬品との関係付け情報とを参照することによって、当該患者に対して投与が許可されている点滴薬品か否かを判定する判定手段と、この判定手段による判定結果に基づいて点滴液の注入/遮断を制御する制御手段と、を具備したことを特徴とする点滴制御装置である。
更に、コンピュータを、上述した請求項記載の発明に示した主要手段として機能させるためのプログラムを提供する(請求項記載の発明)。
請求項1記載の発明(第1の発明)によれば、看護師が患者に薬品を投与する際に、この看護師、患者、薬品を撮影した各撮影画像と、予め登録されている看護師、患者、薬品の登録画像とを比較解析することによって当該看護師、患者、薬品を特定し、その看護師、患者、薬品を特定する特定情報を取得し、この看護師、患者、薬品毎の特定情報と、予め設定されている看護師、患者、薬品との関連付け情報とを参照することによって、当該薬品は当該患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定すると共に、当該看護師は当該薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定し、これらの判定結果に応じて看護師、患者、薬品との対応関係が正規な関係にあるか否かを判定するようにしたから、薬品と患者との対応関係以外にも薬品を投与する看護師との対応関係をもチェックすることができ、例えば、危険な薬品を投与する場合や重篤な患者へ薬品を投与の場合に、新人看護師、精神状態が不安定な者、疲労している可能性の高い者、医療ミスを繰り返している者等による医療行為を排除することによって、不注意、錯誤等による人為的な医療ミスを未然に防止することができ、人事管理の徹底によって更に安全性を高めることが可能となる。
請求項記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、看護師、患者、薬品との関係付け情報は、患者毎に投与が許可されている薬品との対応関係を記憶する患者・薬品対応のテーブル情報と、看護師毎に投与が許可されている薬品との対応関係を記憶する看護師・薬品対応のテーブル情報とを有し、この患者・薬品対応のテーブル情報に基づいて患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定し、看護師・薬品対応のテーブル情報に基づいて薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定するようにしたから、看護師、患者、薬品との対応関係を設定する場合に、これらの3者関係を一同に行わず、患者と薬品との対応関係と、看護師と薬品との対応関係に分けて別々のテーブルに設定することができ、これらの対応関係を間違えることもなく、その設定作業を確実かつ容易に行うことが可能となる。なお、患者と薬品との対応関係、看護師と薬品との対応関係を医師/責任者自らが設定する他、医師/責任者の監視下で設定するようにしてもよい。
請求項記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有する他、看護師、患者、薬品との対応関係を判定した判定結果に基づいて点滴液の注入/遮断を制御するようにしたから、人為的な医療ミスを確実に防ぐことが可能となる。つまり、判定結果を通知するだけでは、不注意や錯誤等の危険性が残るが、看護師、患者、薬品との関係が正しくなければ、点滴液の注入を即座に禁止することができるので、人為的ミスを確実に防ぐことが可能となる。
請求項記載の発明によれば、上述した請求項記載の発明と同様の効果を有する他、看護師、患者、薬品との対応関係を判定した判定結果を集中管理するセンタ装置へ送信することによって当該判定結果を確認すべきことを問い合わせた場合に、センタ装置からの指示内容に基づいて点滴液の注入/遮断を制御するようにしたから、例えば、看護師の欠勤や夜勤等の勤務状況の変更等によって、看護師、患者、薬品との対応関係が非正規であると判定されたとしても、センタ装置からの指示内容がそれらの関係を許可する内容であれば、センタからの指示に基づいて点滴液の注入/遮断を行うことができ、実情に即した対処が可能となる。
請求項記載の発明(第2の発明)によれば、患者に点滴薬品を投与する際に、この点滴薬品、患者を撮影した各撮影画像と、予め登録されている点滴薬品、患者の登録画像とを比較解析することによって当該点滴薬品、患者を特定し、その点滴薬品、患者を特定する特定情報を取得し、この患者、薬品の特定情報と、患者、薬品との関係付け情報とを参照することによって、当該患者に対して投与が許可されている薬品か否かを判定し、この判定結果に基づいて点滴液の注入/遮断を制御するようにしたから、患者、薬品との関係が正しいかを確認した上で点滴液の注入が可能となり、人為的な医療ミスを確実に防ぐことが可能となる。つまり、判定結果を通知するだけでは、不注意や錯誤等の危険性が残るが、患者、薬品との関係が正しくなければ、点滴液の注入を即座に禁止することができるので、人為的ミスを確実に防ぐことが可能となる。

(実施例1)
以下、図1〜図14を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1は、この実施形態における医療行為判定システムの全体構成を示したブロック図である。
この医療行為判定システムは、看護師が患者に対して点滴薬品を投与する際の医療行為を集中管理するセンタ装置1と、患者に装着する患者側判定装置2と、予め各点滴器具に装着されている薬品側判定装置3とが構内無線通信網4を介して接続されているシステム環境となっている。なお、この実施形態においては、例えば、TCP/IP通信プロトコルを利用したHTTPプロトコル等によって、センタ装置1、患者側判定装置2、薬品側判定装置3との間でデジタル化(パケット化)されたデータの送受信を行うようにしている。
図2は、患者の手首に患者側判定装置2を装着した状態を示した図である。
この患者側判定装置2は、点滴注入用のチューブ(点滴管)を手首付近に固定する為の帯状(リストバンド状)の装着具であり、看護師が患者に対して患者側判定装置2を装着した際に動作状態となる。すなわち、患者側判定装置2に装着センサ(図示せず)を設け、患者への装着を自動検知して動作を開始したり、患者側判定装置2に装着ボタン(図示せず)を設け、この装着ボタンが看護師によって操作された際に動作を開始するようにしている。そして、この患者側判定装置2は、CPU21、通信装置22、カメラ23、開閉装置24等を有する構成となっている。
カメラ23は、CCDイメージセンサ等を撮像素子として使用したデジタルスチルカメラであり(以下、同様)、看護師が患者に対して点滴薬品を投与する際に、看護師の顔を中心としてその正面方向から撮影すると共に、点滴薬品のラベルを撮影し、各撮影画像(カラー画像)をCPU21へ転送する。開閉装置24は、患者に注入される点滴液の流れを制御するもので、患者側判定装置2と患者の腕との間に挿入された点滴管をカム構造の押圧部材を回転駆動させることによって圧迫/開放することによって患者に対して注入される点滴液の流れを遮断/注入するものである。
図3は、薬品側判定装置3が装着されている点滴器具を示した図である。
この薬品側判定装置3は、点滴器具5の点滴台51に固定されたもので、点滴容器52から引き出された点滴管53は、薬品側判定装置3を通して患者側に導かれている。この薬品側判定装置3は、看護師が患者に点滴を施す際のボタン操作によって動作するもので、CPU31、通信装置32、カメラ33、開閉装置34等を有する構成となっている。カメラ33は、看護師が患者に対して点滴薬品を投与する際に、患者の顔を中心としてその正面方向から撮影すると共に、点滴薬品のラベルを撮影し、各撮影画像(カラー画像)をCPU31へ転送する。開閉装置34は、患者に注入される点滴液の流れを制御するもので、点滴管53をカム構造の押圧部材を回転駆動させることによって圧迫/開放することによって患者に対して注入される点滴液の流れを遮断/注入するものである。
図4は、患者側判定装置2内の開閉装置24と薬品側判定装置3内の開閉装置34の作動状態を示した図である。
この開閉装置24、34は、対応するCPU21、32からの駆動制御信号に応じてカム構造の押圧部材Aを回転駆動させるもので、この押圧部材Aによって点滴管53が圧迫されている状態(図4の左側の状態)では、点滴液の流れを完全に遮断し、また、押圧部材Aによって点滴管53が開放されている状態(図4の右側の状態)では、点滴液を通常通り患者側へ注入する構成となっている。
図5は、患者側判定装置2および薬品側判定装置3の基本的構成要素を示したブロック図である。
患者側判定装置2は、CPU21、通信装置22、カメラ23、開閉装置24、メモリ25の他、後述する薬品テーブル26、看護師テーブル27、薬品・看護師対応テーブル28、責任者テーブル29を有する構成となっている。薬品側判定装置3は、CPU31、通信装置32、カメラ33、開閉装置34、メモリ35を有する構成となっている。なお、患者側判定装置2は、そのカメラ23によって撮影された薬品画像、看護師画像に基づいて薬品テーブル26、看護師テーブル27、薬品・看護師対応テーブル28を検索し、薬品と看護師との対応関係が正しいか否かの判定を独自で行うようにしているが、薬品側判定装置3は、そのカメラ33によって撮影された薬品画像、患者画像をセンタ装置1へ送信することによって薬品と患者との対応関係が正しいか否かの判定をセンタ装置1に委ねるようにしている。
CPU21/31は、メモリ25/35内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの患者側判定装置2/薬品側判定装置3の全体動作を制御する中央演算処理装置であり、CPU21/31には、その入出力周辺デバイスである通信装置22/32、カメラ23/33、開閉装置24/34がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU21/31は、これらの入出力デバイスの動作制御を行う。通信装置22/32は、無線インターフェイスであり、センタ装置1との間、薬品側判定装置3/患者側判定装置2との間でデータの送受信を行う。メモリ25/35は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、患者側判定装置2側のメモリ25(プログラム記憶領域)には、後述する図12に示す動作手順にしたがって本実施例を実現する為のアプリケーションプログラム(患者側画像判定処理)が格納され、薬品側判定装置3のメモリ35(プログラム記憶領域)には、後述する図13に示す動作手順にしたがって本実施例を実現する為のアプリケーションプログラム(薬品側画像判定処理)が格納されている。なお、メモリ25/35は、着脱自在な記憶媒体であってもよい。
図6は、センタ装置1の基本的構成要素を示したブロック図である。
センタ装置1は、CPU11、通信装置12、カメラ13、メモリ14、入力装置15、表示装置16の他、後述する患者テーブル17、薬品テーブル18、患者・薬品対応テーブル19を有する構成となっている。CPU11は、メモリ14内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこのセンタ装置1の全体動作を制御するもので、その入出力周辺デバイスである通信装置12、カメラ13、入力装置15、表示装置16の入出力動作を制御する。通信装置12は、無線インターフェイスであり、患者側判定装置2および薬品側判定装置3との間でデータの送受信を行う。なお、このカメラ13については後述する。メモリ14は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、このプログラム記憶領域には、後述する図14に示す動作手順にしたがって本実施例を実現する為のアプリケーションプログラム(薬品画像判定処理)が格納されている。
図7は、センタ装置1側に設けられている患者テーブル17の内容を示した図である。
この患者テーブル17は、全ての患者に関する情報を記憶管理するもので、患者毎に、「患者コード」、「名前」、「患者画像」の各項目を有している。「患者画像」は、予め患者の顔を中心として撮影した顔画像(カラー画像)であり、センタ装置1は、薬品側判定装置3のカメラ33によって撮影された患者画像と患者テーブル17内の「患者画像」とを比較することによって顔画像認証を行って患者を特定するようにしている。
図8は、センタ装置1および患者側判定装置2に設けられている薬品テーブル17/26の内容を示した図である。
この薬品テーブル17/26は、患者に投与する全ての点滴薬品に関する情報を記憶管理するもので、点滴薬品毎に、「薬品コード」、「名前」、「薬品画像」の各項目を有している。「薬品画像」は、予め点滴薬品のラベルを中心に撮影したラベル画像であり、患者に投与する点滴薬品を特定する際に使用される。なお、薬品テーブル17/26への設定は、薬品管理者あるいはその監視下で入力設定されたものである。
図9は、患者側判定装置2に設けられている看護師テーブル27の内容を示した図である。
この看護師テーブル27は、全ての看護師に関する情報を記憶管理するもので、看護師毎に、「看護師コード」、「名前」、「看護師画像」の各項目を有している。「看護師画像」は、予め看護師の顔を中心として撮影した顔画像(カラー画像)であり、看護師を顔画像認証によって特定する際に使用される。なお、看護師テーブル27への設定は、婦長等の責任者あるいはその監視下で入力設定されたものである。
図10は、センタ装置1側に設けられている患者・薬品対応テーブル19の内容を示した図である。
この患者・薬品対応テーブル19は、患者とこの患者に対して処方された点滴薬品との対応関係を示す関連付け情報を患者毎に記憶管理するもので、患者毎に「患者コード」、「薬品コード」の各項目を有し、患者に点滴薬品を投与する際に、患者と点滴薬品との対応関係は正しいか否かを判定する際に使用される。なお、患者・薬品対応テーブル19への設定は、医師による処方箋に基づいて入力設定されたもので、電子処方箋の場合には、その記録内容に基づいて自動設定することができ、また、医師あるいは責任者による承認を前提とするようにしてもよい。
図11は、患者側判定装置2に設けられた薬品・看護師対応テーブル28の内容を示した図である。
この薬品・看護師対応テーブル28は、点滴薬品と看護師との対応関係を示す関連付け情報を患者毎に記憶管理するもので、薬品毎に「薬品コード」、「看護師コード」の各項目を有し、看護師が患者に点滴薬品を投与する際に、看護師と点滴薬品との対応関係は正しいか否かを判定する際に使用される。この場合、薬品の危険度等の他、看護師の経験年数や能力、夜勤明け等の疲労度、健康状態、精神状態、医療ミス回数等をも総合的に考慮して、医師や責任者あるいはその監視下で入力設定されたものである。なお、看護師毎にその勤務スケジュール、勤務評価、人物評価等を記憶管理する看護師データベース(図示せず)にリンクさせ、この看護師データベースに基づいて薬品・看護師対応テーブル28への設定を行うようにしてもよい。
次に、この第1実施例における医療行為判定システムの動作概念を図12〜図14に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施例においても同様であり、記録媒体の他に、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施例特有の動作を実行することもできる。
図12は、看護師が点滴管を患者の手首付近に固定する為に患者側判定装置2を患者に装着した際に実行開始される患者側判定装置2の全体動作の概要を示したフローチャートである。この場合、上述したように装着センサによって患者への装着を自動検知して動作を開始したり、装着ボタンが看護師によって操作された際に動作を開始する。
図13は、看護師が患者に点滴を施す際のボタン操作によって実行開始される薬品側判定装置3の全体動作の概要を示したフローチャートである。
図14は、薬品側判定装置3から判定要求を受ける毎に実行開始されるセンタ装置1側の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、患者側判定装置2は、カメラ23によって点滴薬品のラベルを中心に撮影したラベル画像(薬品画像)を取得すると共に(図12のステップA1)、看護師の顔を中心として撮影した顔画像(看護師画像)を取得する(ステップA2)。この場合、看護師は、患者の手首付近に患者側判定装置2を装着する際に、そのカメラ23の撮影方向を点滴薬品およびその付近に居る自分に合わせるようにするが、勿論、患者自身が点滴薬品の方向や看護師の居る方向にカメラの撮影方向を合わせるようにしてもよい。また、モニタ画像を解析することによってその中に点滴薬品や看護師が写っていることを認識した際に、ズーム機能を作動させて点滴薬品や看護師を拡大撮影するようにしてもよい。更に、点滴薬品および看護師を複数枚連続して撮影し、各撮影画像を解析することによって各撮影画像の中から撮影状態が最良の点滴薬品画像および看護師画像のみを選択取得するようにしてもよい。
これによって点滴薬品画像および看護師画像を取得すると、患者側判定装置2は、この点滴薬品画像と薬品テーブル26内の「薬品画像」との特徴比較を行うと共に、看護師画像と看護師テーブル27内の「看護師画像」との特徴比較を行う画像照合処理を開始する(ステップA3)。この場合、薬品画像の照合時には、ラベル内の文字、図形、色、大きさ等を総合比較することによって画像比較を行う。また、看護師画像の照合時には、画像の顔の向き、大きさにを補正した後、顔の輪郭、目、口、鼻、額等の形、位置、大きさ、髪型、メガネの有無と種類等を個別に比較する他、それらを総合比較することによって画像比較を行う。
ここで、今回撮影した点滴薬品画像に特徴的に一致する画像を薬品テーブル26内から検索し、それに該当する「薬品コード」を読み出すと共に、今回撮影した看護師画像に特徴的に一致する画像を看護師テーブル27内から検索し、それに該当する「看護師コード」を読み出す(ステップA3)。そして、この「薬品コード」と「看護師コード」に基づいて薬品・看護師対応テーブル28を検索し、当該薬品と看護師との対応関係が正しいか否か、つまり、その薬品の投与が許可されている看護師か否かの判定を行う(ステップA4)。この場合、例えば、図5に示すように、カメラ23によって「薬品H」、「看護師O」が撮影されたものとすると、薬品テーブル26からは「薬品H」の「薬品コード」として、“DR−001”が読み出され、看護師テーブル27からは「看護師O」の「看護師コード」として、“NU−001”が読み出され、この「薬品コード」の“DR−001”と「看護師コード」の“NU−001”は、薬品・看護師対応テーブル28内に登録されているので、薬品と看護師との対応関係は正しく、その薬品の投与が許可されている正規な看護師であることが判定される。これによって得られた判定結果は、薬品側判定装置3側へ送信される(ステップA5)。
一方、薬品側判定装置3は、患者の顔を中心として撮影した顔画像(患者画像)を取得すると共に(図13のステップB1)、点滴薬品のラベルを中心に撮影したラベル画像(薬品画像)を取得する(ステップB2)。この場合、看護師は、点滴器具5を患者の近くに設置する際に、カメラ33の撮影方向を患者の居る方向に向けるようにする。なお、上述した場合と同様に、モニタ画像を解析することによってその中に点滴薬品や看護師が写っていることを認識した際に、ズーム機能を作動させて点滴薬品や看護師を拡大撮影するようにしてもよい。また、点滴薬品および患者を複数枚連続して撮影し、各撮影画像を解析することによって各撮影画像の中から撮影状態が最良の点滴薬品画像および患者画像のみを選択取得するようにしてもよい。そして、薬品側判定装置3は、センタ装置1に対して判定要求を行うと共に、当該点滴薬品画像および患者画像をセンタ装置1へ送信する(ステップB3)。
センタ装置1は、薬品側判定装置3から送信されて来た点滴薬品画像および患者画像を受信すると(図14のステップC1、C2)、この点滴薬品画像と薬品テーブル17内の「薬品画像」との特徴比較を行うと共に、患者画像と患者テーブル18内の「患者画像」との特徴比較を行う画像照合処理を開始する(ステップC3)。この場合においても、上述した場合と同様、薬品画像の照合時には、ラベル内の文字、図形、色、大きさ等を総合比較することによって画像比較を行う。また、患者画像の照合時には、画像の顔の向き、大きさにを補正した後、顔の輪郭、目、口、鼻、額等の形、位置、大きさ、髪型、メガネの有無と種類等を個別に比較する他、それらを総合比較することによって画像比較を行う。
そして、センタ装置1は、今回の点滴薬品画像に特徴的に一致する画像を薬品テーブル18内から検索し、それに該当する「薬品コード」を読み出すと共に、今回撮影した患者画像に特徴的に一致する画像を患者テーブル17から検索し、それに該当する「患者コード」を読み出す(ステップC3)。そして、この「薬品コード」と「患者コード」に基づいて患者・薬品対応テーブル19を検索し、当該薬品と患者との対応関係が正しいか否か、つまり、その患者への投与が許可されている薬品か否かの判定を行う(ステップC4)。この場合、例えば、図5に示すように、カメラ33によって「薬品H」、「患者A」が撮影されたものとすると、薬品テーブル18からは「薬品H」の「薬品コード」として、“DR−001”が読み出され、患者テーブル17からは「患者A」の「患者コード」として、“PA−001”が読み出され、この「薬品コード」の“DR−001”と「看護師コード」の“PA−001”は、薬品・患者対応テーブル19内に登録されているので、薬品と患者との対応関係は正しく、その患者への投与が許可されている正規な薬品であることが判定される。これによって得られた判定結果は、要求元の薬品側判定装置3側へ送信される(ステップC5)。
薬品側判定装置3は、センタ装置1からの判定結果を受信すると(図13のステップB4)、この判定結果を一時記憶すると共に患者側判定装置2へ送信する(ステップB5)。そして、このセンタ装置1からの判定結果と患者側判定装置2から受信取得した判定結果(ステップB6)とを含めて総合判定を行う(ステップB7)。すなわち、患者、看護師、薬品の対応関係が正しいか否か、つまり、患者への投与が許可されている正規な薬品であり、その薬品の投与が許可されている正規な看護師であるか否かの総合判定を行い、患者、看護師、薬品の対応関係が正しい場合(ステップB8でOK判定と認識された場合)には、開閉装置34を制御し、押圧部材Aによって点滴管53が圧迫されている状態(図4の左側の状態)から押圧部材Aを回転駆動させて点滴管53を開放させることによって、点滴液を通常通り患者側へ注入させる(ステップB9)。一方、総合判定の結果、患者、看護師、薬品の対応関係が何れか1つでも正しくない場合(ステップB8でNG判定と認識された場合)には、押圧部材Aによって点滴管53を圧迫している状態(閉じている)状態のままとする(ステップB10)。なお、総合判定の結果がNGの場合には、今回の各撮影画像と共に、NGの判定結果をセンタ装置1へ通知するようにしているが(ステップB11)、この通知については後述する第2実施例で説明する。
一方、患者側判定装置2は、薬品側判定装置3を介して送信されて来たセンタ側の判定結果を受信すると(図12のステップA6)、上述のステップA4で得られた自己の判定結果と、センタ側の判定結果とを含めて総合判定を行う(ステップA7)。この場合も上述と同様に、患者、看護師、薬品の対応関係が正しいか否かの総合判定を行い、患者、看護師、薬品の対応関係が正しい場合には(ステップA8でOK判定)、開閉装置24を制御し、押圧部材Aを回転駆動させて点滴管53を開放させることによって点滴液を通常通り患者側へ注入させるが(ステップA9)、総合判定の結果、患者、看護師、薬品の対応関係が何れか1つでも正しくない場合には(ステップA8でNG判定)、押圧部材Aによって点滴管53を圧迫している状態(閉じている)状態のままとする(ステップA10)。なお、総合判定の結果がNGの場合には、今回の各撮影画像と共に、NGの判定結果をセンタ装置1へ通知するようにしているが(ステップA11)、この通知については後述する第2実施例で説明する。
以上のように、この第1実施例における医療行為判定システムは、センタ装置1、患者側判定装置2、薬品側判定装置3とを備え、看護師が患者に薬品を投与する際に、その看護師、患者、薬品を特定する特定情報を取得し、この看護師、患者、薬品毎の特定情報と、患者・薬品対応テーブル19、薬品・看護師対応テーブル28とを参照することによって、当該特定薬品は当該特定患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定すると共に、当該特定看護師は当該特定薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定し、これらの判定結果に応じて看護師、患者、薬品との対応関係が正規な関係にあるか否かを判定するようにしたから、薬品と患者との対応関係以外にも薬品を投与する看護師との対応関係をもチェックすることができ、例えば、危険な薬品を投与する場合や重篤な患者へ薬品を投与の場合に、新人看護師、精神状態が不安定な者、疲労している可能性の高い者、医療ミスを繰り返している者等による医療行為を排除することによって、不注意、錯誤等による人為的な医療ミスを未然に防止することができ、人事管理の徹底によって更に安全性を高めることが可能となる。
この場合、看護師が患者に薬品を投与する際に、この看護師、患者、薬品を撮影した各撮影画像と、予め登録されている看護師、患者、薬品の登録画像とを比較解析することによって当該看護師、患者、薬品を特定するようにしたから、それらを識別する為の識別情報等を特別に入力しなくても、看護師、患者、薬品を即座に特定することができる。
また、看護師、患者、薬品との関係付け情報は、患者毎に投与が許可されている薬品との対応関係を記憶する患者・薬品対応テーブル19と、看護師毎に投与が許可されている薬品との対応関係を記憶する薬品・看護師対応テーブル28とを有し、この患者・薬品対応テーブル19に基づいて患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定し、薬品・看護師対応テーブル28に基づいて薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定するようにしたから、看護師、患者、薬品との対応関係を設定する場合に、これらの3者関係を一同に行わず、患者と薬品との対応関係と、看護師と薬品との対応関係に分けて別々のテーブル19、28に設定することができ、これらの対応関係を間違えることもなく、その設定作業を確実かつ容易に行うことが可能となる。
一方、看護師、患者、薬品との対応関係を判定した判定結果に基づいて点滴器具5を制御して点滴液の注入/遮断を行うようにしたから、人為的な医療ミスを確実に防ぐことが可能となる。つまり、判定結果を通知するだけでは、不注意や錯誤等の危険性が残るが、看護師、患者、薬品との関係が正しくなければ、点滴液の注入を即座に禁止することができるので、人為的ミスを確実に防ぐことが可能となる。
点滴器具5に取り付けられた薬品側判定装置3は、患者に点滴薬品を投与する際に、その点滴薬品、患者を特定する特定情報を取得し、この患者、薬品の特定情報と、患者、薬品との関係付け情報とを参照することによって、当該患者に対して投与が許可されている薬品か否かを判定し、この判定結果に基づいて点滴液の注入/遮断を制御するするようにしたから、患者、薬品との関係が正しいかを確認した上で点滴液の注入が可能となり、人為的な医療ミスを確実に防ぐことが可能となる。つまり、判定結果を通知するだけでは、不注意や錯誤等の危険性が残るが、患者、薬品との関係が正しくなければ、点滴液の注入を即座に禁止することができるので、人為的ミスを確実に防ぐことが可能となる。
なお、上述した第1実施例における医療行為判定システムは、薬品テーブル18(26)、看護師テーブル27、患者テーブル17を設けたが、これらのテーブルを省略し、薬品・看護師対応テーブル28、患者・薬品対応テーブル19だけを設けるようにしてもよい。
また、上述した第1実施例における医療行為判定システムは、点滴器具5に適用して点滴液の流れを制御するようにしたが、その他の医療行為として、例えば、注射器に適用するようにしてもよい。
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、看護師が患者に薬品を投与する際に、その看護師、患者、薬品を特定する特定情報を取得する機能と、看護師、患者、薬品毎の特定情報と、予め設定されている看護師、患者、薬品との関連付け情報とを参照することによって、当該特定薬品は当該特定患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定すると共に、当該特定看護師は当該特定薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定し、これらの判定結果に応じて看護師、患者、薬品との対応関係が正規な関係にあるか否かを判定する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
また、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、患者に点滴薬品を投与する際に、その点滴薬品、患者を特定する特定情報を取得する機能と、患者、薬品毎の特定情報と、患者、薬品との関係付け情報とを参照することによって、当該患者に対して投与が許可されている薬品か否かを判定する機能と、この判定結果に基づいて点滴液の注入/遮断を制御する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
(実施例2)
以下、この発明の第2実施例について図15および図16を参照して説明する。
なお、上述した第1実施例においては、患者側判定装置2および薬品側判定装置3は、総合判定の結果がNGの場合、つまり、患者、看護師、薬品の対応関係が正しくない場合には、点滴液の注入を禁止するようにしたが、この第2実施例においては、例えば、看護師の欠勤や夜勤等の勤務状況の変更等によって急に看護師が変更される事態が考えられる為、このような看護師の変更によって総合判定の結果がNGとなった場合には、上述したように、NGの判定結果をセンタ装置1へ通知して、当該判定結果を確認すべきことを問い合わせ、それに応答してセンタ装置1から送信されて来た指示内容が当該判定結果を覆す内容であれば、センタ装置1からの指示に従うようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
図15は、患者側判定装置2、薬品側判定装置3からNGの判定結果を受信した場合におけるセンタ装置1側における責任者判定処理を示したフローチャートである。
先ず、患者側判定装置2、薬品側判定装置3から送信されて来た今回の各撮影画像を受信すると共に(ステップD1)、NGの判定結果を受信すると(ステップD2)、これらの撮影画像およびNG判定結果を表示出力させる(ステップD3)。ここで、センタ装置1側において責任者は、この表示内容を確認し、NG判定が看護師の欠勤や夜勤等の勤務状況の変更等に起因している場合には、現在の看護師による薬品投与を許可するか否かを判断し、この判断結果を責任者による判定結果として入力する(ステップD4)。これによって入力されたデータは、NG判定の送信元である患者側判定装置2および薬品側判定装置3へ送られる(ステップD5、D6)。
図16は、患者側判定装置2、薬品側判定装置3において、センタ装置1からの送信されて来た責任者による判定入力データに応じて実行される責任者判定処理を示したフローチャートである。
まず、患者側判定装置2/薬品側判定装置3は、責任者による判定入力結果を受信すると(ステップE1)、その判定結果を調べ、現在の看護師による薬品投与を許可する判定(OK判定)か、拒否する判定か(NG判定)かを調べ(ステップE2)、OK判定であれば、点滴管53を開くが(ステップE3)、NG判定であれば、点滴管53を閉じたままとする(ステップE4)。
以上のように、この第2実施例において患者側判定装置2/薬品側判定装置3は、看護師、患者、薬品との対応関係を判定した場合に、NG判定の場合には、その場合の撮影画像と共にNG判定の結果をセンタ装置1へ送信することによって当該判定結果を確認すべきことを問い合わせた後に、センタ装置1側から送信されて来た責任者による判定結果にしたがって点滴管53の開閉を制御するようにしたから、例えば、看護師の欠勤や夜勤等の勤務状況の変更等によって、看護師、患者、薬品との対応関係が非正規であると判定されたとしても、責任者の指示に従うことができ、実情に即した対処が可能となる。
なお、上述した第2実施例においては、患者側判定装置2/薬品側判定装置3は、NG判定の場合に、責任者による判定結果に従うようにしたが、更に、責任者を画像認識し、正規な責任者であることを条件に、その責任者による判定結果に従うようにしてもよい。
図17は、患者側判定装置2に設けられている責任者テーブル29の内容を示した図である。この責任者テーブル29は、責任者毎に、その「責任者コード」、「名前」、「責任者画像」の各項目を有している。センタ装置1側において、責任者による判定結果を入力する際に、センタ装置1側のカメラ13によって責任者を撮影し、この責任者画像を責任者による判定結果と共に患者側判定装置2へ送信すると、患者側判定装置2は、この責任者画像と責任者テーブル29内の責任者画像とを比較し、正規な責任者であるか否かを判別し、正規な責任者であり、かつ、責任者による判定結果が現在の看護師による医療行為を許可する内容であれば、それを条件に、現在の看護師による薬品投与を許可して点滴管を開くようにすればよい。
医療行為判定システムの全体構成を示したブロック図。 患者の手首に患者側判定装置2を装着した状態を示した図。 薬品側判定装置3が装着されている点滴器具を示した図。 患者側判定装置2内の開閉装置24と薬品側判定装置3内の開閉装置34の作動状態を示した図。 患者側判定装置2および薬品側判定装置3の基本的構成要素を示したブロック図。 センタ装置1の基本的構成要素を示したブロック図。 センタ装置1側に設けられている患者テーブル17の内容を示した図。 センタ装置1および患者側判定装置2に設けられている薬品テーブル17/26の内容を示した図。 患者側判定装置2側に設けられている看護師テーブル27の内容を示した図。 センタ装置1側に設けられている患者・薬品対応テーブル19の内容を示した図。 患者側判定装置2に設けられた薬品・看護師対応テーブル28の内容を示した図。 看護師が点滴管を患者の手首付近に固定する為に患者側判定装置2を患者に装着した際に実行開始される患者側判定装置2の全体動作の概要を示したフローチャート。 看護師が患者に点滴を施す際のボタン操作によって実行開始される薬品側判定装置3の全体動作の概要を示したフローチャートである。 薬品側判定装置3から判定要求を受ける毎に実行開始されるセンタ装置1側の全体動作の概要を示したフローチャート。 第2実施例において、患者側判定装置2、薬品側判定装置3からNGの判定結果を受信した場合におけるセンタ装置1側における責任者判定処理を示したフローチャート。 第2実施例において、センタ装置1からの送信されて来た責任者による判定入力データに応じて患者側判定装置2、薬品側判定装置3が実行する責任者判定処理を示したフローチャート。 第2実施例の変形応用例を説明する為の図で、患者側判定装置2に設けられている責任者テーブル29の内容を示した図。
符号の説明
1 センタ装置
2 患者側判定装置
3 薬品側判定装置
4 構内無線通信網
11、21、31 CPU
12、22、32 通信装置
23、33 カメラ
24、34 開閉装置
17 患者テーブル17
18、26 薬品テーブル
19 患者・薬品対応テーブル
27 看護師テーブル
28 薬品・看護師対応テーブル

Claims (7)

  1. 看護師が患者に対して薬品を投与する際に、正規な医療行為か否かを判定する医療行為判定システムであって、
    看護師が患者に薬品を投与する際に、この看護師、患者、薬品を撮影した各撮影画像と、予め登録されている看護師、患者、薬品の登録画像とを比較解析することによって当該看護師、患者、薬品を特定し、その看護師、患者、薬品を特定する特定情報を取得する取得手段と、
    この取得手段によって得られた看護師、患者、薬品毎の特定情報と、予め設定されている看護師、患者、薬品との関連付け情報とを参照することによって、当該薬品は当該患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定する第1の判定手段と、
    当該看護師は当該薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定する第2判定手段と、
    を具備し、前記第1および第2の判定手段による判定結果に応じて看護師、患者、薬品との対応関係が正規な関係にあるか否かを判定する、
    ようにしたことを特徴とする医療行為判定システム。
  2. 前記看護師、患者、薬品との関係付け情報は、患者毎に投与が許可されている薬品との対応関係を記憶する患者・薬品対応のテーブル情報と、看護師毎に投与が許可されている薬品との対応関係を記憶する看護師・薬品対応のテーブル情報とを有し、
    前記第1の判定手段は、前記患者・薬品対応のテーブル情報に基づいて患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定し、
    前記第2の判定手段は、前記看護師・薬品対応のテーブル情報に基づいて薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の医療行為判定システム。
  3. 患者に注入される点滴液の注入/遮断を制御する点滴液制御手段を設け、
    前記第1および第2の判定手段によって得られた判定結果に基づいて前記点滴液制御手段を作動させることによって点滴液の注入/遮断を制御する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の医療行為判定システム。
  4. 看護師が患者に対して薬品を投与する際の医療行為を集中管理するセンタ装置へ前記判定手段によって得られた判定結果を送信することによって当該判定結果を確認すべきことを問い合わせる送信手段と、この送信手段により送信された判定結果に応じて前記センタ装置から送信される指示内容を受信する受信手段とを設け、
    前記受信手段により受信された前記センタ装置からの指示内容に基づいて前記点滴液制御手段を作動させることによって点滴液の注入/遮断を制御する、
    ようにしたことを特徴とする請求項記載の医療行為判定システム。
  5. 患者に注入される点滴液の流れを制御する点滴制御装置であって、
    患者に点滴薬品を投与する際に、この点滴薬品、患者を撮影した各撮影画像と、予め登録されている点滴薬品、患者の登録画像とを比較解析することによって当該点滴薬品、患者を特定し、その点滴薬品、患者を特定する特定情報を取得する取得手段と、
    この取得手段によって得られた患者、点滴薬品毎の特定情報と、患者、点滴薬品との関係付け情報とを参照することによって、当該患者に対して投与が許可されている点滴薬品か否かを判定する判定手段と、
    この判定手段による判定結果に基づいて点滴液の注入/遮断を制御する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする点滴制御装置。
  6. コンピュータ
    看護師が患者に薬品を投与する際に、この看護師、患者、薬品を撮影した各撮影画像と、予め登録されている看護師、患者、薬品の登録画像とを比較解析することによって当該看護師、患者、薬品を特定し、その看護師、患者、薬品を特定する特定情報を取得する手段
    看護師、患者、薬品毎の特定情報と、予め設定されている看護師、患者、薬品との関連付け情報とを参照することによって、当該薬品は当該患者に対して投与が許可されている正規な薬品か否かを判定すると共に、当該看護師は当該薬品の投与が許可されている正規な看護師か否かを判定し、これらの判定結果に応じて看護師、患者、薬品との対応関係が正規な関係にあるか否かを判定する手段
    として機能させるためのプログラム。
  7. コンピュータ
    患者に点滴薬品を投与する際に、この点滴薬品、患者を撮影した各撮影画像と、予め登録されている点滴薬品、患者の登録画像とを比較解析することによって当該点滴薬品、患者を特定し、その点滴薬品、患者を特定する特定情報を取得する手段
    患者、点滴薬品毎の特定情報と、患者、点滴薬品との関係付け情報とを参照することによって、当該患者に対して投与が許可されている点滴薬品か否かを判定する手段
    この判定結果に基づいて点滴液の注入/遮断を制御する手段
    として機能させるためのプログラム。
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