JP4354896B2 - 鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、自分の姿など見るときに用いる鏡に関するものである。
鏡は、自分自身を見る場合や、直接見ることのできない場所を見る場合などに用いられている。通常の鏡は、透明なガラスに銀めっきなどの反射層を形成し、反射層の裏側に合成樹脂塗料などの保護層を形成したものが用いられている。
また、ガラスの代わりにポリカーボネートやアクリルなどの透明樹脂を用い、これに反射層及び保護層を形成して、光(特に可視光)を反射することができるシートが開発されている。そして、このようなシートは特許文献1などに開示されている。
このように透明樹脂シートに反射層を形成した反射シートはそれ自体が変形容易であるので、これを用いて鏡とするには何らかの方法で固定することが必要である。
そして、特許文献1には、このようなシートを平滑面に密着させて使用する方法が記載されている。
特開平07−314595号公報
上記のような透明樹脂シートに反射層を形成した反射シートは、ガラス製の鏡に比べて、衝撃が加わっても割れないのでより安全である。そのため、透明樹脂を用いた鏡を用いた場合には、破損しにくく、また、ガラスのように破片で怪我をすることが無く安全である。
例えば、野球選手やゴルフ選手などのスポーツ選手のフォームの確認した場合、バットやクラブが鏡に当たっても鏡が割れにくく、割れた破片で怪我のおそれもない。
一般に、鏡の表面に湾曲部分があると鏡像(鏡に映し出される像)は歪み、実物とは異なるように見える。そして、鏡の表面が凸状となると鏡像は大きく見え、凹状となると鏡像は小さく見えたり、二重に見えたりする。したがって、上記のように姿見として用いる場合、できるだけ平面状であることが望ましい。
また、完全に凹凸が無い状態とすることができなくても、できるだけ湾曲が小さく(曲率半径が大きく)し、その領域を少なくすることが望ましい。
一方で、上記のような反射シートは、透明樹脂にアルミなどを蒸着し、この上に塩化ビニル製のシートなどを積層して加熱しながらプレスして製造したり、また、塩化ビニルなどのシートの上にアルミなどを蒸着し、この上に透明樹脂を積層して製造される。
また、積層の方法としては、加熱した状態で圧縮する方法が用いられ、所定の大きさに切断した状態で圧縮する方法や、連続的に圧縮する方法があり、さらに、連続的に圧縮する方法では、ロールなどに巻き取ったり、積層されたものを巻き取らないで所定の長さに切断する方法がある。
そのため、シートの成形時の巻き取る際に発生する巻き癖や、加熱しながら積層する場合に冷却後に発生する熱収縮の差により発生するなどの理由により、シートが湾曲してしまう。このため、透明樹脂シートに反射層を形成したシートを用いた鏡では、シートの湾曲の発生を完全に防止することが難しく、鏡像を実物に近づけるためには、全体的に平面状となるように保持する必要があった。
人の全体について映し出せるような鏡では、反射面を大きな面積とする必要があり、必然的に反射シートの面積も大きくしなければならない。そのため、特許文献1に示されるような、平板に反射シートを貼り付けて反射シートを固定する方法では、貼り付けの際にしわが発生しやすい。そのため、平面状に貼り付けることが難しく、固定作業に熟練を要するものであった。
また、平板に反射シートを貼り付ける方法では、用いられる平板は、平板自体の変形を防止する必要があり、ある程度剛性を持った部材とする必要がある。そのため、この方法では全体の重量が増加して持ち運びに不便である。
さらに、反射シートの縁を固定し、反射シートの両側を引っ張ることにより、反射シートを平面状とすることが考えられる。しかし、単に、引っ張るだけでは、図11に示される鏡101のように、固定部材100に固定された部分と、固定されていない部分の境界付近が、周辺に比べて変形しやすくなる。
さらに具体的に説明すると、固定部材100に固定される部分の反射シート10は、固定部材100に拘束されるため、反射シート10は固定部材100の固定面に沿った状態となる。一方、固定部材100に固定されない部分は、反射シート10の曲がり癖、引っ張りの強さなどの条件によって反射シート10の湾曲状態が決まる。そして、反射シート10の固定される部分と固定されない部分の境界部分105で、反射シート10の面の向きが大きく変化する場合があった。
そして、図12(a)に示されるように、反射シート10の全体の湾曲状態が反射面10a側が凸状となっている場合に、境界部分105が凹状となり、湾曲状態が部位によって異なる状態となり、特に境界部分105で鏡像がひずんでしまう。
そこで、本発明は、反射シートを固定して製作するものであり、鏡像の歪みの少ない鏡を提供することを課題とする。
上記した目的を達成すべく提供される請求項1に記載の発明は、反射シート、枠部材及び取付手段を有し、前記反射シートは少なくとも一方の面に反射面が設けられている所定の厚みを有する変形可能なシートであり、前記枠部材は、第1取付面を有する第1枠部材と、第2取付面を有する第2枠部材を有し、第1取付面と第2取付面とは略同一平面上となるように配置され、第1取付面と第2取付面とが前記平面上に沿って接近・離反するように前記第1枠部材と前記第2枠部材とが相対移動が可能であり、前記取付手段は面ファスナーであって、第1取付面及び第2取付面に設けられた枠側連結部と、反射シートに設けられた2ヵ所のシート側連結部とからなり、枠側連結部とシート側連結部とを合わせることにより厚み方向に自由度を持たせて反射シートを枠部材に取り付けることができるものであり、反射シートを取り付けた状態で、シート側連結部が設けられた反射シートの取付部分が、第1取付面や第2取付面に沿う方向に拘束されないように第1取付面と第2取付面とを離反させて反射シートを略平面状に広げることが可能であることを特徴とする鏡である。
請求項1に記載の発明によれば、反射面が設けられた変形可能なシートである反射シートを、略同一平面上となるように配置された第1取付面と第2取付面に取り付け、前記平面に沿うように第1取付面と第2取付面とを離反させて反射シートを略平面状に広げることができるので、反射シートが曲げ癖が残るなどして湾曲している場合でも、反射面を略平面状とすることができる。また、この取付に用いる取付手段は面ファスナーであるので、反射シートの取付部分は厚み方向への移動が可能となり、図12(b)に示されるように、反射シートの湾曲状態を全体的にほぼ同じ状態とすることができる。
請求項に記載の発明は、枠部材は、設置状態で上下に位置する2ヵ所の横部と左右2カ所の縦部とが設けられている長方形状の垂直枠と、前記垂直枠の下方に設けられて前記垂直枠を支える足部とを有し、一方の縦部は第1枠部材の一部分であって第1取付面が設けられ、他方の縦部は第2枠部材の一部分であって第2取付面が設けられ、2ヵ所の横部は第1枠部材と第2枠部材とが連結して形成されるものであって伸縮可能であり、前記足部は第1枠部材及び第2枠部材の両方に設けられていること特徴とする請求項1〜3に記載の鏡である。
請求項に記載の鏡は、左右2カ所の縦部を有する長方形状の垂直枠が設けられ、一方の縦部は第1枠部材の一部分であり、他方の縦部は第2枠部材の一部分であるので、第1枠部材と第2枠部材の相対移動の方向は横方向となり、第1枠部材及び第2枠部材のそれぞれに設けられた足部を床の上に置いた状態で連結作業や相対移動を行うことができる。
請求項に記載の発明は、第1枠部材及び第2枠部材のいずれか一方には挿入棒が設けられ、他方には前記挿入棒を挿入することができる穴部が設けられており、挿入棒を穴部に挿入して第1枠部材と第2枠部材との連結を行うものであり、前記挿入棒の挿入量を変更することにより横部を伸縮するものであることを特徴とする請求項に記載の鏡である。
請求項に記載の発明によれば、横部の連結を挿入棒と穴部によって行うので、構造を簡単にすることができ、製作しやすい。
請求項に記載の発明は、固定ネジが設けられ、固定ネジは挿入棒を挿入することができる穴部に貫通するネジ穴に螺合しているものであり、固定ネジを穴部を挿入棒の挿入方向に対して横断する方向に進入させることにより穴部に挿入された挿入棒の移動を阻止することが可能であることを特徴とする請求項に記載の鏡である。
請求項に記載の発明によれば、固定ネジが設けられて、固定ネジを進入させることにより穴部に挿入された挿入棒の移動を阻止することが可能であるので、鏡の使用中に、反射シートがたるみにくい。
請求項に記載の発明は、反射シートを枠部材に取り付けた状態で、横部の長さを調節することができる調整手段を有し、前記調整手段には、調整ネジ、第1板部及び第2板部が設けられ、第1板部は第1枠部材に固定され、第2板部は第2枠部材に固定され、前記調整ネジは、第1板部及び第2板部のいずれか一方の板部に設けられたネジ穴に螺合して、調整ネジを回転させることによって他方の板部を押すことができることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の鏡である。
請求項に記載の発明によれば、一方の板部に設けられたネジ穴に螺合した調整ネジを用いて他方の板部を押すことができ、第1枠部材に固定された第1板部と、第2枠部材に固定された第2板部との間の距離を長くすることができ、横部の長さを調節を容易に行うことができる。
請求項に記載の発明は、押さえ部材を有し、前記押さえ部材は、下側の横部及び足部の少なくとも一方を押さえ、押さえられた下側の横部又は足部が上方へ移動することを阻止するものであることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の鏡である。
請求項に記載の発明によれば、横部や足部を押さえて、この押さえられた下側の横部や足部の上方への移動を阻止することができる押さえ部材を有しているので、鏡の転倒が起こりにくい。
請求項に記載の発明は、反射シートは長方形状であって、一対の長辺及び一対の短辺を有し、シート側連結部は一対の長辺に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鏡である。
請求項に記載の鏡は、シート側連結部は長辺側に設けられているので、短辺にシート側連結部を設ける場合に比べて、シート側連結部同士の間隔を短くすることができ、反射シートを広げやすい。
請求項に記載の発明は、反射シートは枠部材に固定されない状態で反射面側が凸状になる方向に湾曲しており、取付手段は反射面の裏面側に配置されているものであり、取付手段の第1取付面と第2取付面とを離反させると、取付手段に取り付けられた反射シートの湾曲が矯正される方向に伸ばされることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の鏡である。
請求項に記載の発明によれば、取付手段の第1取付面と第2取付面とを離反させると、取付手段に取り付けられた反射シートの湾曲が矯正される方向に伸ばされるので、反射シートの歪みを小さくすることができる。
請求項10に記載の発明は、垂直枠に任意の位置で固定可能な固定部と前記固定部と連結されているひも部を有するマーキング部材を用い、反射面上の任意の場所にひも部を配置することが可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鏡である。
請求項10に記載の発明によれば、マーキング部材によって反射面上の任意の場所にひも部を配置することが可能であるので、使用者は、鏡を見ながらスイングなどの動作を行う場合に、動きを確認しやすい。
請求項11に記載の発明は、反射シートは、透明樹脂層、反射層及び保護樹脂層が設けられた積層体であり、前記反射層は透明樹脂層と保護樹脂層との間に設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の鏡である。
請求項11に記載の鏡は、反射シートは、透明樹脂層、反射層及び保護樹脂層が設けられた積層体であり、前記反射層は透明樹脂層と保護樹脂層との間に設けられているので、保護樹脂層によって反射層が保護されて、反射シートが破損しにくい。
本発明の鏡によれば、鏡像の歪みが少なく、また、ガラスなどと比べて破損時に安全である。
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の鏡を示す斜視図である。図2は、シート側連結部が固定されている反射シートを示した斜視図である。図3は反射シートを取り付ける前の状態の、枠部材、取付手段及び反射シートを水平方向に切断した状態を示す断面図である。図4は、反射シートの長辺付近を示した断面斜視図である。図5は、連結した状態の枠部材と、押さえ部材を示した斜視図である。図6は、連結していない状態の枠部材を示した斜視図である。図7は、枠部材の連結部分を拡大した斜視図であり、(a)は連結していない状態を示した図、(b)及び(c)は連結した状態を示した図である。図8は、押さえ部材を示した斜視図である。図9は、マーキング部材を用いた状態の鏡の斜視図である。図10は、マーキング部材を示した斜視図である。図11は、従来の方法によって固定された反射シートの拡大断面図である。図12は、反射シートの湾曲状態を示す模式図であり、(a)は従来の方法で固定した図、(b)は本発明の実施形態の鏡を示す図である。
本発明の第1の実施形態の鏡1は、図1に示されるように、反射シート10、枠部材11、押さえ部材12及び取付手段13を有している。そして、反射シート10には光の反射が可能な反射面10aを有しており、反射面10a側(図1における右側)から入射した光を反射することができる。反射シート10と枠部材11とは、取付手段13によって連結されている。
反射シート10は、図2に示されているように、長方形状のシートであり、2つの長辺50、51と、2つの短辺52、53を有している。そして、反射面10a側から見て、短辺53が上側、短辺52が下側、長辺50が左側、長辺51が右側となるように、縦長の状態で設置される。
また、図3に示されるように、反射シート10は、透明樹脂層23、反射層24及び保護樹脂層25が設けられた積層体であり、変形可能なシートである。そして、本実施形態の反射シート10は、透明樹脂層23側の一方の面のみに反射面10aが設けられて、反射面10aとは反対側の面である裏面10bは、可視光を反射しないものである。なお、両面に反射する面が設けられていても良い。
透明樹脂層23は、可視光を多く通過することができる透明な樹脂で形成されたシートであり、アクリル系樹脂やポリカーボネート系樹脂などを用いることができる。また、透明樹脂層23の両面は平滑であり、場所によって入射角や反射角が変化することがなく、鏡像がひずむことがない。
また、反射層24は、可視光を反射する材料で形成されたものであり、薄い平滑なシートを用いて積層したり、透明樹脂層23上に蒸着するなどして形成することができる。反射層24は、アルミニウム、金、銀、銅などの金属を用いることができる。
保護樹脂層25は、反射層24の裏側(透明樹脂層23とは反対側)に設けられる層である。そして、保護樹脂層25により、外部からの引っ掻きなどによって反射層24が破損することを防止することができる。
保護樹脂層25は、樹脂により形成されたシートである。また保護樹脂層25の材質は特に限定されず、あらゆる樹脂を用いることができる。さらに、保護樹脂層25は発泡樹脂を採用することができる。
反射シート10の形成は、公知の技術によって行うことができる。例えば、反射シート10の透明樹脂層23を押し出し成形などにより成形し、その上に反射層24となる金属シートを蒸着などにより形成し、さらに、反射層24の上に保護樹脂層25を設けることによって行うことができる。
反射シート10は連続成形されて長尺状のシートを切断して用いられる。そして、本実施形態では、反射層24が蒸着された透明樹脂層23と保護樹脂層25とを重ねた状態で連続的に加熱しながら圧縮して製造される。そのため、常温に冷却されると、透明樹脂層23と保護樹脂層25との熱収縮率の違いにより湾曲が起こる。
本実施形態の透明樹脂層23はポリエチレンテレフタレートであり、保護樹脂層25は塩化ビニル樹脂であり、反射シート10は固定されない状態で透明樹脂層23が外側となるような状態にやや湾曲している。また、反射シート10の固定されない状態の湾曲の方向は、短辺52、53に延びる方向であり、長辺50、51に延びる方向の湾曲は小さい。
また、透明樹脂層23の厚みは十数μmであり、保護樹脂層25の厚みは約2mmであり、特に1mm〜3mmが望ましい。保護樹脂層25の厚みが1mmよりも薄いと、後述するように、調整手段45による調整の際に、面ファスナーの係合に打ち勝って厚み方向へ移動する力が小さくなって取付手段13付近での鏡像がひずみやすくなりやすい。また、保護樹脂層25の3mmよりも厚いと、調整手段45による調整の際に、大きな力が必要となって調整にしにくくなり、鏡1の全体が重くなる。
反射シート10は、図3に示されるように、透明樹脂層23、反射層24、保護樹脂層25の順で積層されており、透明樹脂層23側が反射面10aとなる。また、反射面10aとは反対側の裏面10bには、取付手段13のシート側連結部21が設けられて固定されている。
したがって、後述するように、枠部材11に固定されている枠側連結部22と、シート側連結部21とを連結する際に、枠部材11を裏面10b側に配置することができ、鏡1を使用する際に、枠部材11が反射面10aの邪魔となることがない。
シート側連結部21は、反射シート10の2ヵ所の長辺50、51のほぼ全域に設けられている。そのため、取付手段13によって反射シート10を枠部材11に固定した状態で、長辺50、51同士の間を離反するように移動させた場合に、反射シート10全体を均一に広げることができる。また、反射シート10は、短辺52、53方向に巻き取られており、短辺52、53に延びる方向が特に湾曲しているが、長辺50、51の間隔を広げるので、この湾曲を解消するように伸ばすことができる。
枠部材11は、図5、図6に示されるように、第1枠部材11aと第2枠部材11bとからなり、第1枠部材11aと第2枠部材11bとは連結位置を変更可能に連結することができる。第1枠部材11a及び第2枠部材11bは、棒状の部材を接合して製作されている。
また、図5に示されるように、枠部材11が連結した状態では、垂直枠27と足部28が形成される。垂直枠27は長方形状の枠であり、長辺の縦部30、31と短辺の横部32、33を有している。
垂直枠27の枠の大きさは反射シート10とほぼ同じである。そして、反射シート10の長辺50、51の長さと縦部30、31の長さがほぼ同じであり、反射シート10の短辺52、53の長さと横部32、33の長さがほぼ同じである。
縦部30は第1枠部材11aの一部であり、縦部31は第2枠部材11bの一部である。また、横部32、33は、いずれも、第1枠部材11aの一部と第2枠部材11bの一部とが連結されて形成される。具体的には、下側に配置される横部32は、第1枠部材11aの下側横部32aと、第2枠部材11bの下側横部32bにより形成され、上側に配置される横部33は、第1枠部材11aの上側横部33aと、第2枠部材11bの上側横部33bにより形成される。
また、縦部30は第1取付面30aを有しており、縦部31は第2取付面31aを有している。そして、第1取付面30a及び第2取付面31aには、取付手段13の枠側連結部22、22が接着によって固定されている。
第1取付面30a及び第2取付面31aは、反射シート10が取り付けられる側に設けられており、図6においては右下側である。そして、第1取付面30aと第2取付面31aとは、同一平面となるように配置している。
第1枠部材11aと第2枠部材11bとの連結は、図6、図7に示されるように、第2枠部材11bの下側横部32bや上側横部33bに設けられた挿入棒36を、第1枠部材11aの下側横部32aや上側横部33aに設けられた穴部35に挿入することにより行われる。そのため、挿入棒36の挿入量を変えると、横部32、33の長さが変わり、縦部30と縦部31との間の距離が変化する。
また、第1枠部材11a及び第2枠部材11bは、枠部材11の幅方向(縦部30、31同士の近接・離反方向)に相対移動可能である。さらに、詳細に説明すると、この相対移動の方向は、縦部30、31に垂直な方向であり、第1取付面30a及び第2取付面31aの面に沿う方向である。
そのため、この相対移動を行うと、第1取付面30a及び第2取付面31aは同一平面上に沿って、接近・離反するように移動する。そして、後述するように、枠部材11に反射シート10を取り付けられた状態で、第1取付面30aと第2取付面31aとの間を広げるように移動させることにより、反射シート10を枠部材11(鏡1)の幅方向に伸ばすことができる。
また、図7に示されるように、上側の横部33には、挿入棒36の位置を固定することができる固定ネジ40が設けられており、横部32、33には、縦部30、31の間隔(横部32、33の長さ)を調節することができる調整手段45が設けられている。
固定ネジ40は、穴部35に貫通するネジ穴に螺合しているものである。このネジ穴は挿入棒36の挿入方向に対して横断する方向に設けられており、固定ネジ40は挿入棒36の挿入方向に対して横断する方向に進入させることができる。
そして、固定ネジ40を進入させて、穴部35に挿入された挿入棒36の移動を阻止することができ、また、固定ネジ40を退出させて、挿入棒36の移動を可能とすることができる。
調整手段45は、図7に示されるように、調整ネジ41、第1板部42及び第2板部43が設けられている。第1板部42は第1枠部材11aに固定され、第2板部43は第2枠部材11bに固定されている。そして、調整ネジ41は第1板部42に設けられたネジ穴に螺合しており、調整ネジ41を回転させることにより、調整ネジ41の先端部41aにより第2板部43を押すことができるものである。
調整手段45は、上下の横部に設けられ、第1枠部材11aの下側横部32a又は上側横部33aと、第2枠部材11bの下側横部32b又は上側横部33bとを遠ざけて、所定の位置で、接近を阻止することができるものである。
図7(b)に示す様な状態で調整ネジ41をねじ込むことにより、調整ネジ41の先端部41aによって第2板部43が押す。そして、第2板部43が押されると、図7(c)に示すように、第1板部42と第2板部43とが離れる方向に相対移動し、横部32、33の長さが長くなり、縦部30、31同士の間の距離を長くすることができる。
そして、この調整手段45による調整は、反射シート10と枠部材11とを取付手段13によって連結した状態で行われるものである。そして、反射シート10が湾曲状態となっている場合などには、これを伸ばすため、ある程度の力を必要とするが、調整ネジ41を回転させて行うことができるので小さな回転力で作業することができる。
なお、図7は、上側の横部33について図示したものであるが、下側の横部32に設けられる調整手段45の構造は、上側の横部33の構造を天地を反転させた以外は同様の構造である。そして、下側の横部32についても、調整ネジ41を用いて第2板部43を押して、横部32を伸ばすことができる。
また、調整ネジ41は、第1枠部材11aに固定された第1板部42側に設けられているが、第2枠部材11bに固定された第2板部43側に設けることもできる。
足部28は、図1に示されるように、棒状であって垂直枠27の下側に位置している。また、足部28は2ヵ所の縦部30、31の下端に接続し、取付手段13によって取り付けられた反射シート10の反射面10a側、及び、裏面10b側の両側に延びて張り出すように設けられている。すなわち、鏡1には合計4ヵ所の足部28を有している。足部28の延びる方向は、縦部30、31に対して垂直であり、反射シート10の反射面10aに対して垂直である。また、足部28は、第1枠部材11a、第2枠部材11bのそれぞれ2本ずつ設けられている。
鏡1を床などに置いて用いる場合には、垂直枠27の下側に足部28が位置して、床の上に足部28が載置された状態で使用される。そして、鏡1に垂直枠27や反射シート10が傾くような外力が作用した場合に、足部28によって、鏡1が倒れることを阻止することができる。
枠部材11は、一般の鋼材を用いることができ、断面が角状の角パイプを用いることができる。また、縦部30、31と、横部32、33や足部28との接合部分は溶接などによって接合することができる。
なお、材料や形状は限定されることなく、他のものも採用することができる。
さらに、それぞれの足部28の下側には、キャスター28aが設けられている。そして、キャスター28aによって、反射シート10や枠部材11を支えながら、鏡1の移動を容易にすることができる。また、キャスター28aは、足部28の先端付近に設けられている。
押さえ部材12は、図1、図5、図8に示されているように、足部28や垂直枠27に装着されるものであり、鏡1が倒れることをさらに防止することができるものである。
押さえ部材12は、板部37、足部フック38及び横部フック39を有している。そして、足部フック38は2カ所設けられて、足部28に引っかけることができるものであり、横部フック39は、垂直枠27の下側に配置している横部32に引っかけることができるものである。足部フック38を足部28に引っかけ、横部フック39を横部32に引っかけた状態では、図1に示されるように、板部37の下側と、キャスター28aの下側とがほぼ同じ高さとなる。
そして、足部28の先端側を支点として回転して鏡1が倒れる場合には、横部32や足部28が上昇するが、押さえ部材12の重みにより、この回転を阻止することができるので、鏡1が倒れにくい。
なお、本実施形態では、図1や図5に示されるように、反射シート10の反射面10aとは反対側の裏面10b側に2個の押さえ部材12を設けているが、さらに、反射面10a側にも押さえ部材12を設けて合計4個とすることができる。
また、押さえ部材12は、重い方が横部32や足部28が上昇を妨げるので望ましく、鋼板などを接合して製作されたものを用いることができる。
取付手段13は、図3、図4に示されるように、反射シート10の長辺50、51に固定された2ヵ所のシート側連結部21、21と、枠部材11の縦部30、31に固定された2ヵ所の枠側連結部22、22とからなる。
取付手段13は、具体的には面ファスナーであり、シート側連結部21と枠側連結部22とを合わせることにより連結することができる。そして、反射シート10が枠部材11に取り付けられると、反射シート10、取付手段13、枠部材11の順に積層された状態となる。
シート側連結部21及び枠側連結部22の構造は、図3、図4に示されている。シート側連結部21には係止部21aと基部21bとが設けられており、枠側連結部22には係止部22aと基部22bとが設けられている。そして、シート側連結部21の係止部21aと枠側連結部22の係止部22aとを合わせるようにして係合することにより、シート側連結部21と枠側連結部22とを連結することができる。
取付手段13は、通常の面ファスナーと同様な構造であり、シート側連結部21及び枠側連結部22とを組み合わせて使用される。さらに、具体的には、シート側連結部21や枠側連結部22は、布等で構成される基部21b、22bと、基部21b、22bの一方の面にループ状の係止部21aがフック状の係止部22aが設けられたものである。そして、取付手段13は、係止部21aと係止部22aとが引っ掛かって係合する。そして、取付手段13は係止部21a、22aの面を基準として、せん断されるように力が働いた場合には強度が高く、また、面ファスナーは剥離されるように力が働くと強度が低く、反射シート10をめくるように引き離すことにより、容易に取り外すことができる。
また、係止部21a、22aはループやフックが厚み方向に変形可能であるので、厚み方向に自由度がある。そして、取付手段13は、係止部21a、22aの面同士の間隔が場所によって異なった状態でも、シート側連結部21と枠側連結部22とを連結状態を維持することができる。
そのため、図4に示されるように、係止部21a、22aの面同士が平行ではなく傾斜が発生していても、連結部分の強度が高く、シート側連結部21と枠側連結部22との連結状態を維持することができる。
シート側連結部21の基部21bは、反射シート10の裏面10b側に固定されており、枠側連結部22の基部22bは、枠部材11の縦部30の第1取付面30a及び縦部31の第2取付面31aに接着により固定されている。これらの固定は、接着剤などを用いて行うことができる。
また、基部21b、22bは、布などを用いることができる。そして、第1連結部の基部21bは、反射シート10よりも軟らかく、変形容易であることが望ましい。基部21bが変形困難な硬い素材であると、基部21b付近の反射シート10が湾曲しにくくなってしまうが、基部21bが変形容易であるとそのようなことが無く、反射シート10の基部21b付近の変形が容易である状態とすることができる。
枠側連結部22、22は、縦部30の第1取付面30a及び縦部31の第2取付面31aのほぼ全域に設けられている。そして、枠側連結部22の2ヵ所の係止部22bは、同一平面となるように設けられている。
次に、鏡1の組立方法について説明する。
まず、枠部材11を図6、図7(a)に示す状態から、図5、図7(b)に示す状態とする。具体的には、第1枠部材11aの2ヵ所の穴部35に、第2枠部材11bの2ヵ所の挿入棒36を挿入する。このとき、調整手段45は、図7(b)に示されるように、調整ネジ41を引き出した状態として、挿入棒36をできるだけ挿入し、第1板部42と第2板部43との間ができるだけ狭くして、横部32、33の長さを短くしておく。
また、固定ネジ40は穴部35から退出させておき、挿入棒36の移動が可能な状態にしておく。
そして、次に、取付手段13を用いて、反射シート10を枠部材11に固定する。このとき、反射シート10の長辺50、51が、枠部材11の縦部30、31に重ねられ、取付手段13のシート側連結部21の係止部21aと及び枠側連結部22の係止部22aとが一体化する。
また、横部32、33の長さは、反射シート10の短辺52、53よりやや短い状態であるので、反射シート10をややたるませた状態で取り付けを行うことができる。
さらに、調整手段45を用いて、縦部30、31同士の間の距離を長くするよう調整し、反射シート10を横方向に引っ張る。このとき、取付手段13は、反射シート10の長辺50、51の全域に設けられているので、全体にむら無く引っ張ることができる。
具体的には、上下2ヵ所の横部32、33に設けられている調整ネジ41を回転させて、第1板部42と第2板部43との間の距離を長くすることにより行われる。
そして、反射シート10が引っ張られて、反射シート10のたるみがほぼ無くなり、反射シート10の反射面10aは、ほぼ平面状となる。反射シート10の湾曲状態の確認は、反射面10aに映った鏡像を確認しながら、上下2ヵ所の調整手段45の調整ネジ41を回転させて行うことができる。
上記調整の後、図7(c)に示すように、また、固定ネジ40を進入させて挿入棒36の移動を阻止する状態にする。
さらに、図1に示されるように、押さえ部材12を足部28や横部32に引っかけた状態として、鏡1の組立が完成する。
反射シート10は、上記のように取付手段13によって枠部材11に取り付けられ、調整手段45によって、ほぼ平面状で保持される。したがって、反射シート10に曲げ癖などがあっても平面状となる。また、取付手段13には面ファスナーを用いているので、反射シート10の端部においても鏡像がひずみにくい。
すなわち、取付手段13は面ファスナーが用いられているので、反射シート10が取り付けられる長辺50、51付近では、反射シート10は第1取付面や第2取付面に沿う方向に拘束されることが無く、反射シート10の他の部分と同様に、厚み方向に自由度がある。
そのため、反射シート10が枠部材11に取り付けられた状態で、調整手段45による調整を行うと、反射シート10の取付部分(長辺50、51付近)の曲面状態は、図12(b)のように、反射シート10の全体の曲面状態に応じてなめらかに変化する。すなわち、本実施形態の鏡1の長辺50、51の近傍には、図11や図12(a)に示される鏡101の境界部分105のような変曲部分が発生しない。
そして、本実施形態の鏡1では、図4に示されるように、反射シート10の取付部分(長辺50、51付近)と、他の部分との間の変形の程度の差が小さくなり、図11に示されている鏡101と比べて、鏡像全体の歪みを小さくすることができる。また、図12(b)に示されるように、本実施形態の鏡1の反射シート10は、湾曲状態を全体的にほぼ同じ状態とすることができ、鏡像に歪みが生じない。
なお、図4、図11、図12に示す反射シート10の湾曲状態は実際の湾曲状態よりも大きくして、曲率の変化が明確となるように図示したものであり、実際の反射シート10の湾曲状態はこれよりも小さい。
また、本実施形態の鏡1では、縦部30、31同士の間の距離を長くするよう調整し、反射シート10を横方向に引っ張るものである。そして、反射シート10は、固定されない状態で湾曲する方向(短辺52、53に延びる方向)に引っ張られ、反射シート10のの湾曲が矯正される方向に伸ばされる。したがって、反射シート10の湾曲をより小さくすることができる。
鏡1の使用方法は通常のものと同様であり、例えば、使用者が反射面10a側に位置した状態で、鏡1を見ることにより自分の姿を確認することができる。
そして、床などの水平面に鏡1を置くことにより、反射シート10は縦長の状態で、反射面10aは水平面に対して垂直な面とすることができる。なお、枠部材11の垂直枠27と足部28との接続部分を可動できるようにして、反射面10aを傾斜するようにしてもよい。
また、反射シート10の反射面10aに傷が入ったり、破損するなどした場合には、枠部材11をそのまま用い、反射シート10を交換して使用することができる。
また、図9に示されるように、マーキング部材60を用いることができる。マーキング部材60は、図10に示されるように、ひも部61と2ヵ所以上の固定部62を有するものである。固定部62は、固定部62に設けられた磁石62aによって鋼材である枠部材11の任意の位置に固定することができ、ひも部61は、反射シート10の反射面10a側の任意の位置に配置することができる。そして、使用者は、鏡1を見ながらスイングなどの動作を行い、ひも部61を基準として使用者の動きを確認して、正しい動きをしているかどうかを確認することができる。また、ひも部61はゴムひもである。
また、マーキング部材60と枠部材11との固定手段は、上記以外の方法を採用することができ、例えば、枠部材11に溝を設けて、マーキング部材60に当該溝を移動可能に固定できる部材を設けても良い。
なお、上記実施形態では、枠部材11の垂直枠27は長方形状であったが、他の形状であってもよい。
本発明の第1の実施形態の鏡を示す斜視図である。 シート側連結部が固定されている反射シートを示した斜視図である。 反射シートを取り付ける前の状態の、枠部材、取付手段及び反射シートを水平方向に切断した状態を示す断面図である。 反射シートの長辺付近を示した断面斜視図である。 連結した状態の枠部材と、押さえ部材を示した斜視図である。 連結していない状態の枠部材を示した斜視図である。 枠部材の連結部分を拡大した斜視図であり、(a)は連結していない状態を示した図であり、(b)及び(c)は連結した状態を示した図である。 押さえ部材を示した斜視図である。 マーキング部材を用いた状態の鏡の斜視図である。 マーキング部材を示した斜視図である。 従来の方法によって固定された反射シートの拡大断面図である。 反射シートの湾曲状態を示す模式図であり、(a)は従来の方法で固定した図であり、(b)は本発明の実施形態の鏡を示す図である。
符号の説明
1 鏡
10 反射シート
10a 反射面
11 枠部材
11a 第1枠部材
11b 第2枠部材
12 押さえ部材
13 取付手段
23 透明樹脂層
24 反射層
25 保護樹脂層
30a 第1取付面
31a 第2取付面
35 穴部
36 挿入棒
40 固定ネジ
41 調整ネジ
42 第1板部
43 第2板部
45 調整手段
50 長辺
51 長辺
60 マーキング部材
61 ひも部
62 固定部
62a 磁石

Claims (11)

  1. 反射シート、枠部材及び取付手段を有し、前記反射シートは少なくとも一方の面に反射面が設けられている所定の厚みを有する変形可能なシートであり、
    前記枠部材は、第1取付面を有する第1枠部材と、第2取付面を有する第2枠部材を有し、第1取付面と第2取付面とは略同一平面上となるように配置され、第1取付面と第2取付面とが前記平面上に沿って接近・離反するように前記第1枠部材と前記第2枠部材とが相対移動が可能であり、
    前記取付手段は面ファスナーであって、第1取付面及び第2取付面に設けられた枠側連結部と、反射シートに設けられた2ヵ所のシート側連結部とからなり、枠側連結部とシート側連結部とを合わせることにより厚み方向に自由度を持たせて反射シートを枠部材に取り付けることができるものであり、反射シートを取り付けた状態で、シート側連結部が設けられた反射シートの取付部分が、第1取付面や第2取付面に沿う方向に拘束されないように第1取付面と第2取付面とを離反させて反射シートを略平面状に広げることが可能であることを特徴とする鏡。
  2. 枠部材に固定された反射シートの全体の湾曲状態は、反射面側が凸状となっており、取付手段は反射面の裏面側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鏡。
  3. 反射シートは枠部材に固定されない状態で反射面側が凸状になる方向に湾曲しており、取付手段は反射面の裏面側に配置されているものであり、取付手段の第1取付面と第2取付面とを離反させると、取付手段に取り付けられた反射シートの湾曲が矯正される方向に伸ばされることを特徴とする請求項1又は2に記載の鏡。
  4. 枠部材は、設置状態で上下に位置する2ヵ所の横部と左右2カ所の縦部とが設けられている長方形状の垂直枠と、前記垂直枠の下方に設けられて前記垂直枠を支える足部とを有し、一方の縦部は第1枠部材の一部分であって第1取付面が設けられ、他方の縦部は第2枠部材の一部分であって第2取付面が設けられ、2ヵ所の横部は第1枠部材と第2枠部材とが連結して形成されるものであって伸縮可能であり、前記足部は第1枠部材及び第2枠部材の両方に設けられていること特徴とする請求項1〜3に記載の鏡。
  5. 第1枠部材及び第2枠部材のいずれか一方には挿入棒が設けられ、他方には前記挿入棒を挿入することができる穴部が設けられており、挿入棒を穴部に挿入して第1枠部材と第2枠部材との連結を行うものであり、前記挿入棒の挿入量を変更することにより横部を伸縮するものであることを特徴とする請求項に記載の鏡。
  6. 固定ネジが設けられ、固定ネジは挿入棒を挿入することができる穴部に貫通するネジ穴に螺合しているものであり、固定ネジを穴部を挿入棒の挿入方向に対して横断する方向に進入させることにより穴部に挿入された挿入棒の移動を阻止することが可能であることを特徴とする請求項に記載の鏡。
  7. 反射シートを枠部材に取り付けた状態で、横部の長さを調節することができる調整手段を有し、前記調整手段には、調整ネジ、第1板部及び第2板部が設けられ、第1板部は第1枠部材に固定され、第2板部は第2枠部材に固定され、前記調整ネジは、第1板部及び第2板部のいずれか一方の板部に設けられたネジ穴に螺合して、調整ネジを回転させることによって他方の板部を押すことができることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の鏡。
  8. 押さえ部材を有し、前記押さえ部材は、下側の横部及び足部の少なくとも一方を押さえ、押さえられた下側の横部又は足部が上方へ移動することを阻止するものであることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の鏡。
  9. 反射シートは長方形状であって、一対の長辺及び一対の短辺を有し、シート側連結部は一対の長辺に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鏡。
  10. 垂直枠に任意の位置で固定可能な固定部と前記固定部と連結されているひも部を有するマーキング部材を用い、反射面上の任意の場所にひも部を配置することが可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鏡。
  11. 反射シートは、透明樹脂層、反射層及び保護樹脂層が設けられた積層体であり、前記反射層は透明樹脂層と保護樹脂層との間に設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の鏡。
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