JP4354073B2 - 移動体画像の高画質化方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像監視装置などが低照度の場所で、しかも移動している物体の画像を、高画質で撮像できるようにした方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、低照度の画像を撮像する方法としては、超高感度カメラを使い、しかもカメラゲインを上げて撮像する方法、赤外線カメラを使う方法、撮像した画像を蓄積する方法などがある。
【0003】
しかしながらこのうちカメラゲインを上げる方法は、画像が荒くなってノイズが乗り、画質が悪い。赤外線カメラを使う方法はカラーの撮像に向かない。しかし、撮像した画像を蓄積する方法は、カメラゲインを高くすることによって生じるノイズを相殺し、画質を向上させる。
【0004】
以下図5で、この撮像した画像を蓄積する方法を、画像を4枚蓄積する場合を例に説明すると、図中I(tR−3)、I(tR−2)、…I(tR+2)…はそれぞれ時間tR−3、tR−2、…tR+2に撮像した入力画像、J(tR)、J(tR+1)、J(tR+2)…は撮像した画像を蓄積した出力画像である。時間tRの出力画像J(tR)は、時間tR−3、tR−2、tR−1、tRの画像I(tR−3)、I(tR−2)、I(tR−1)、I(tR)をデジタル加算した画像で、時間tR+1の出力画像J(tR+1)は、時間tR−2、tR−1、tR、tR+1の画像I(tR−2)、I(tR−1)、I(tR)I(tR+1)をデジタル加算した画像である。こうすると、カメラゲインを高くすることによって生じるノイズはデジタル加算で相殺され、高画質の画像が得られる。
【0005】
しかしながら、この撮像した画像を蓄積する方法も、静止している物体の場合はいいが、動いている物体を撮像すると、蓄積によってぼけが生じる。
【0006】
すなわち、通常のCCDを用いたカメラのフレーム蓄積では、1/30秒間CCDの電荷を蓄積するが、照度が低いシーンでは、2〜Nフレーム蓄積する。今N=60とすると、蓄積は2秒であり、その間に移動体が移動すると画像上では非常にぼけた画像になる。
【0007】
たとえば図6のように、静止している家などの物体1は前記した方法による画像蓄積によって画質が向上するが、動いている自動車2などの物体は、画像蓄積によって出力側の3のようにぼけた画像となってしまう。
【0008】
このような移動体画像を検出する従来技術として特開平4−111079号公報には、移動体の識別と追尾のため、複数の画像を記憶するメモリを持ち、そのメモリの同一アドレスの輝度を比較して変化した部分を移動体と見る技術が示されているが、この場合は高輝度の被写体のためぼけるようなことがなく、画像蓄積については言及されていない。
【0009】
また特開平5−22746号公報には、画像データを所定画素単位のブロックに分割し、そのブロックを複数含む移動体を囲んだ追跡ベクトル検出領域を設定して動きベクトルを検出することで、移動体の移動方向と移動量を検出する装置が示されている。しかし、この場合も単に移動体の移動方向と移動量を検出することが記されているだけで、画像蓄積については言及されていない。
【0010】
さらに特開平7−50769号公報には、後続車両が近づく速度を検出して危険かどうかを判断するため、車両上の一点の移動をベクトルとして検出し、移動方向と速度を検出する技術が示されているが、これにも画像蓄積についての記載はない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述の課題に鑑み、本発明は、低照度の場所で移動している物体を撮像した画像を高画質化する方法、及び装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明は、静止した背景とこれに含まれる移動体を撮像装置で撮像した低照度の入力画像を蓄積して高画質化する方法において、入力画像における移動体を検知して移動体を判別し、該移動体と判別された領域に略外接する移動体領域を抽出し、複数入力画像にて前記抽出された移動体領域を中心が一致するように重ね合わせながらデジタル加算し、一方、前記複数入力画像にて前記移動体領域を除く残余の背景画像をそのままデジタル加算し、該デジタル加算した背景画像と前記移動体領域の高画質化画像とを組み合わせて出力画像とし、移動体のぼけを防止することを特徴とする。
【0013】
このようにすることで、単に画像蓄積をおこなっただけのときはぼけてしまう移動体が、デジタル加算でノイズが相殺され、高画質化できるという効果がある。
さらに、背景部分については、移動体領域以外の残余の部分をデジタル加算すればよく、このようにすることで移動体と背景画像が両方とも高画質化された映像が得られるという効果がある。
【0014】
また、ノイズなどによって移動体領域が正しく把握できなかった場合に対処するため、静止した背景とこれに含まれる移動体を撮像装置で撮像した低照度の入力画像を蓄積して高画質化する方法において、入力画像における移動体を検知して移動体を判別し、該移動体と判別された領域に略外接する移動体領域を抽出すると共に、前後する移動体領域の中心を少しずつずらして明るさの変化分を検出し、その変化分の絶対値が最も小さくなるずらし量で移動体領域を重ね合わせてデジタル加算し、一方、前記移動体領域を除く残余の背景画像をそのままデジタル加算し、該デジタル加算した背景画像と前記移動体領域の高画質化画像とを組み合わせて出力画像とし、移動体のぼけを防止することを特徴とする。
【0015】
すなわち、移動体領域が正しく把握できなかった場合、移動体がずれてデジタル加算されることで判別不能な画像になってしまう可能性があるが、このようにすることで移動体部分の画像をピッタリと重ね合わすことができ、ズレのない高画質画像が得られるという効果がある。
さらに、背景部分については、移動体領域以外の残余の部分をデジタル加算すればよく、このようにすることで移動体と背景画像が両方とも高画質化された映像が得られるという効果がある。
【0016】
【0017】
【0018】
また、移動体の検知手段は、連続する2枚の画像の明るさの変化分を検出する時間差分法であることを特徴とする。
さらに、移動体の検知手段は、入力画像とあらかじめ登録しておいた背景画像との変化分を検出する背景差分法であることを特徴とする。
【0019】
これによって、簡単な構成で移動体を確実に検知できるという効果がある。
【0020】
また、静止した背景とこれに含まれる移動体を撮像装置で撮像した低照度の入力画像を蓄積して高画質化する装置において、撮像装置が撮像した2枚の入力画像の差分をとって移動体を検知する移動体検知部と、該移動体検知部が検知した領域に略外接する移動体領域を抽出する移動体領域抽出部と、該移動体領域抽出部が抽出した複数入力画像の移動体領域を中心が一致するように重ね合わせてデジタル加算して高画質化移動体領域画像とすると共に、前記移動体領域を除く残余の背景画像をそのままデジタル加算し、該デジタル加算した背景画像と前記移動体領域の高画質化画像とを組み合わせて出力する画像加算部とからなることを特徴とする。
【0021】
このようにすることで、単に画像蓄積をおこなっただけのときはぼけてしまう移動体が、デジタル加算でノイズが相殺され、かつ、背景画像も高画質化された映像が簡単な構成で得ることができるという効果がある。
【0022】
また、静止した背景とこれに含まれる移動体を撮像装置で撮像した低照度の入力画像を蓄積して高画質化する装置において、撮像装置で撮像した2枚の入力画像の差分をとって移動体を検知する移動体検知部と、該移動体検知部が検知した領域に略外接する移動体領域を抽出する移動体領域抽出部と、該移動体領域抽出部が抽出した前後する移動体領域を中心を少しずつずらして明るさの変化分を検出し、その変化分の絶対値が最も小さくなるずらし量で移動体領域をデジタル加算するよう指示するマッチング処理部と、複数入力画像の前記マッチング処理部が指示したずらし量で移動体領域を重ね合わせてデジタル加算して高画質化移動体領域画像とすると共に、前記移動体領域を除く残余の背景画像をそのままデジタル加算し、該デジタル加算した背景画像と前記移動体領域の高画質化画像を組み合わせて出力する画像加算部とからなることを特徴とする。
【0023】
移動体領域が正しく把握できなかった場合、移動体がずれてデジタル加算されることで判別不能な画像になってしまう可能性があるが、このように構成することで移動体部分の画像をピッタリと重ね合わすことができ、ズレのない高画質画像が得られるという効果がある。
【0024】
また、移動体検知部は、連続する2枚の画像の明るさの変化分を検出する時間差分法、あるいは入力画像とあらかじめ登録しておいた背景画像との変化分を検出する背景差分法で移動体を検知することを特徴とする。
【0025】
これによって、簡単な構成で移動体を確実に検知できるという効果がある。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態を示した装置のブロック図で、図2は抽出した移動体領域の説明図である。図において、11はCCDカメラなどを用いた撮像装置、12は撮像した画像をアナログデジタル変換するA/D変換部、13はA/D変換部12からの入力画像から移動体を検知する移動体検知部で、これは入力画像の差分を検出する差分検出部14、入力画像を記憶する画像記録部15、移動体判別部16でできている。
【0028】
差分検出部14は、連続する2枚の画像の明るさの差分をとる時間差分法、もしくはあらかじめ登録しておいた背景との差分をとる背景差分法のいずれかで両画像の明るさの差分をとり、結果を移動体判別部16に送る。移動体判別部16は、差分検出部14の検出結果から入力画像に移動体があるかどうか判別するもので、基本的に明るさに差が出たところは移動体と判別する。
【0029】
17は移動体と判別された領域に略外接する四角形を移動体領域とする移動体領域抽出部、18は移動体領域と残余の背景画像をそれぞれ重ね合わせてデジタル加算し、その結果を組み合わせて表示装置21に送る画像加算部で、これは加算部19、画像記録部20でできている。
【0030】
今図5の時間tRで、撮像装置11からA/D変換部12にI(tR)の入力画像が来ると、この入力画像はA/D変換されて移動体検知部13の差分検出部14と画像記録部15に送られ、画像記録部15に記録される。差分検出部14に送られた入力画像は、画像記録部15に記録されている一つ前の画像I(tR−1)との差分(時間差分)、もしくはあらかじめ登録されている背景画像との差分(背景差分)がとられ、結果が移動体判別部16に送られる。
【0031】
移動体判別部16は、この結果から明るさに差のある部分が移動体かどうか判別し、結果を移動体領域抽出部17に送る。入力画像に移動体があるという結果の場合、移動体領域抽出部17は明るさに差の出た部分に略外接する四角形の領域を、図2のI(tR)のR(tR)のように移動体領域として抽出し、結果を画像加算部18の加算部19と画像記録部20に送り、画像記録部20に記録する。
【0032】
そして図5の時間tR+1で、撮像装置11からA/D変換部12にI(tR+1)の入力画像が来ると上記したのと全く同じ処理がなされ、図2におけるI(tR+1)のR(tR+1)のように移動体領域が抽出され、結果が画像加算部18の加算部19に送られる。
【0033】
すると加算部19は、画像記録部20に記録されている図2の移動体領域R(tR)を含む画像I(tR)を読み出し、移動体領域R(tR+1)の中心PR+1と移動体領域R(tR)の中心PRとが一致するように両画像を重ね合わせてデジタル加算すると共に、移動体領域R(tR+1)とR(tR)を除く画像を背景画像としてデジタル加算し、両加算結果を組み合わせて図2におけるJ(tR+1)の画像として表示装置21に送る。そしてこのJ(tR+1)の画像を画像記録部20に記録する。
【0034】
以下同様に、図5の時間tR+2で図2における移動体領域R(tR+2)が抽出され、画像加算部18の加算部19は画像記録部20に記録されているJ(tR+1)を読み出して、移動体領域Rと背景画像のデジタル加算を実施し、表示装置に表示する。
【0035】
このようにすることにより、J(tR+2)の画像はI(tR+2)とI(tR+1)とI(tR)の移動体領域と背景画像をデジタル加算した画像となり、以下同じことを繰り返すことによって複数の入力画像をデジタル加算した画像が順次得られてゆく。
【0036】
なお、移動体領域Rがノイズなどにより正しく抽出されなかった場合、デジタル加算した画像はぼけたものになる。図3は、このようなことに対処した本発明の第2の実施の形態を示した装置のブロック図で、図1と同じ構成要素には同一番号を付した。また図4は、図3のマッチング処理部30のマッチング処理を説明するための図である。
【0037】
今図4のようにノイズなどによって、移動体領域RがR(tR)とR(tR+1)とで大きさが異なったり、大きさは同じでも中心がずれたりした場合、マッチング処理部30で片方の移動体領域R(tR)を微少距離ずらして明るさの差をとり、その絶対値をすべて加算して和が最小になるずらし量をパターンマッチング法等で求め、このずらし量に対応させて前記2つの移動体領域R(tR)とR(tR+1)をデジタル加算する。
【0038】
すなわち今、1≦m≦M、1≦n≦Nであり、l1、l2の値を−L〜Lの間で変化させながら、
【数1】
におけるC(l1、l2)を最小にするl’1、l’2を求め、この値を用いて次の(2)式によりデジタル加算を行うと、移動体の画像がピッタリ重なった加算ができる。l’1、l’2を求める方法としては、このパターンマッチング法以外にも、時間的勾配法も適用可能である。
R’(tR+1)=1/2{R(tR+1、m、n)+R(tR、m+l’1、n+l’2)}………………………(2)
【0039】
なお、R’(tR+2)については、R’(tR+1)とR(tR+2)でマッチング処理を行い、R’(tR+2)を生成する。これを繰り返すと、ずれのない高画質な画像が得られる。
【0040】
これを図3に基づいて説明すると、移動体領域R(tR)が抽出されてその画像が画像記録部20に記憶され、次の入力画像I(tR+1)の移動体領域R(tR+1)が抽出されると、マッチング処理部30は画像記録部20に記憶されている移動体領域R(tR)を読み出し、両移動体領域をl1、l2だけずらして式(1)によりC(l1、l2)を計算する。そしてこのC(l1、l2)が最小になるl’1、l’2をパターンマッチング法等で求め、両移動体領域Rをこのl’1、l’2だけずらしてデジタル加算するよう加算部19に指示する。
【0041】
そのため加算部19は、指示された量だけ移動体領域R(tR)とR(tR+1)をずらしてデジタル加算し、前記したように残余の背景画像もデジタル加算して両加算結果を組み合わせ、表示装置21に送ると共に画像記録部20に記録する。そして次の移動体領域R(tR+2)は、このマッチング処理してデジタル加算した画像と加算され、これが繰り返される。
【0042】
以下、前記したように移動体領域の抽出とマッチング処理、及びデジタル加算が繰り返され、移動体を含んだ高画質な画像が得られる。
【0043】
【発明の効果】
以上記載の如く、本発明の方法発明によれば単に画像蓄積をおこなっただけではぼけてしまう移動体が、デジタル加算でノイズが相殺され、高画質化できるという効果がある。
【0044】
また、何らかの理由で移動体領域が正しく把握できなかった場合、移動体がずれてデジタル加算されることで判別不能な画像になってしまうことを防止し、移動体部分の画像をピッタリと重ね合わせてズレのない高画質画像が得られるという効果がある。
【0045】
また背景部分については、移動体領域以外の残余の部分をデジタル加算することで、移動体と背景画像が両方とも高画質化された映像が得られるという効果がある。
【0046】
また、移動体の検知手段は、連続する2枚の画像の明るさの変化分を検出する時間差分法と、入力画像をあらかじめ登録しておいた背景画像との変化分を検出する背景差分法のいづれかを採用し、これによって、簡単な構成で移動体を確実に検知できるという効果がある。
【0047】
また、本発明の装置発明によれば単に画像蓄積をおこなっただけではぼけてしまう移動体が、デジタル加算でノイズが相殺され、かつ、背景画像も高画質化された映像が簡単な構成で得ることができるという効果がある。
【0048】
また、移動体領域が正しく把握できなかった場合でも、移動体部分の画像をピッタリと重ね合わすことができ、ズレのない高画質画像が得られるという効果がある。
【0049】
また、簡単な構成で移動体を確実に検知できるという効果がある。
【0050】
以上、種々述べてきたように本発明によれば、低照度な場所で移動する物体を、カメラゲインをあげてノイズが増大するにも関わらず高画質で表示でき、画像監視装置などに利用すれば大きな効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る移動体画像の高画質化装置のブロック図である。
【図2】 図1の移動体領域抽出部で抽出した移動体領域の説明図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る移動体画像の高画質化装置のブロック図である。
【図4】 移動体領域を正しく把握できなかったときの説明図である。
【図5】 撮像した画像を蓄積する方法の説明図である。
【図6】 移動物体を画像蓄積法で撮像したときの説明図である。
【符号の説明】
11 撮像装置
12 A/D変換部
13 移動体検知部
14 差分検出部
15 画像記録部
16 移動体判別部
17 移動体領域抽出部
18 画像加算部
19 加算部
20 画像記録部
21 表示装置
30 マッチング処理部
Claims (7)
- 静止した背景とこれに含まれる移動体を撮像装置で撮像した低照度の入力画像を蓄積して高画質化する方法において、入力画像における移動体を検知して移動体を判別し、該移動体と判別された領域に略外接する移動体領域を抽出し、複数入力画像にて前記抽出された移動体領域を中心が一致するように重ね合わせながらデジタル加算し、一方、前記複数入力画像にて前記移動体領域を除く残余の背景画像をそのままデジタル加算し、該デジタル加算した背景画像と前記移動体領域の高画質化画像とを組み合わせて出力画像とし、移動体のぼけを防止することを特徴とする移動体画像の高画質化方法。
- 静止した背景とこれに含まれる移動体を撮像装置で撮像した低照度の入力画像を蓄積して高画質化する方法において、入力画像における移動体を検知して移動体を判別し、該移動体と判別された領域に略外接する移動体領域を抽出すると共に、前後する移動体領域の中心を少しずつずらして明るさの変化分を検出し、その変化分の絶対値が最も小さくなるずらし量で移動体領域を重ね合わせてデジタル加算し、一方、前記移動体領域を除く残余の背景画像をそのままデジタル加算し、該デジタル加算した背景画像と前記移動体領域の高画質化画像とを組み合わせて出力画像とし、移動体のぼけを防止することを特徴とする移動体画像の高画質化方法。
- 移動体の検知手段は、連続する2枚の画像の明るさの変化分を検出する時間差分法であることを特徴とする請求項1または2に記載した移動体画像の高画質化方法。
- 移動体の検知手段は、入力画像とあらかじめ登録しておいた背景画像との変化分を検出する背景差分法であることを特徴とする請求項1または2に記載した移動体画像の高画質化方法。
- 静止した背景とこれに含まれる移動体を撮像装置で撮像した低照度の入力画像を蓄積して高画質化する装置において、撮像装置が撮像した2枚の入力画像の差分をとって移動体を検知する移動体検知部と、該移動体検知部が検知した領域に略外接する移動体領域を抽出する移動体領域抽出部と、該移動体領域抽出部が抽出した複数入力画像の移動体領域を中心が一致するように重ね合わせてデジタル加算して高画質化移動体領域画像とすると共に、前記移動体領域を除く残余の背景画像をそのままデジタル加算し、該デジタル加算した背景画像と前記移動体領域の高画質化画像とを組み合わせて出力する画像加算部とからなることを特徴とする移動体画像の高画質化装置。
- 静止した背景とこれに含まれる移動体を撮像装置で撮像した低照度の入力画像を蓄積して高画質化する装置において、撮像装置で撮像した2枚の入力画像の差分をとって移動体を検知する移動体検知部と、該移動体検知部が検知した領域に略外接する移動体領域を抽出する移動体領域抽出部と、該移動体領域抽出部が抽出した前後する移動体領域を中心を少しずつずらして明るさの変化分を検出し、その変化分の絶対値が最も小さくなるずらし量で移動体領域をデジタル加算するよう指示するマッチング処理部と、複数入力画像の前記マッチング処理部が指示したずらし量で移動体領域を重ね合わせてデジタル加算して高画質化移動体領域画像とすると共に、前記移動体領域を除く残余の背景画像をそのままデジタル加算し、該デジタル加算した背景画像と前記移動体領域の高画質化画像を組み合わせて出力する画像加算部とからなることを特徴とする移動体画像の高画質化装置。
- 移動体検知部は、連続する2枚の画像の明るさの変化分を検出する時間差分法、あるいは入力画像とあらかじめ登録しておいた背景画像との変化分を検出する背景差分法で移動体を検知することを特徴とする請求項5または6に記載した移動体画像の高画質化装置。
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