JP4353518B2 - 超音波放射体、超音波放射装置、及びこれを用いた超音波処理装置 - Google Patents

超音波放射体、超音波放射装置、及びこれを用いた超音波処理装置 Download PDF

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本発明は、気中、液中などの流体中において、超音波を放射するための超音波放射体、超音波放射装置、及び、これを用いた超音波処理装置に関する。
従来より、液体等に超音波を照射して、乳化、分散、破砕、化学反応促進等を起こさせたり、固体表面を洗浄するなどの処理を行うことが知られている。
例えば、特許文献1には、攪拌槽内の槽内壁に、超音波発振子が取り付けられ、超音波が槽中心に向けて発信されるものが反応装置が記載されている。
また、特許文献2には、有底円筒状の反応槽の中心に、超音波エネルギーを放射する円柱状または円筒状の放射体を配置し、放射体の側面、又は他端及び側面が放射面として反応槽内に超音波を放射する反応装置が記載されている。
特開2000−202277号公報(第2頁、図1) 特開2003−200042号公報(第2頁、図1)
しかしながら、特許文献1に記載の反応装置では、槽壁面の一部に超音波発振子を配置し、これから超音波を槽中心に向かって放射するものであり、超音波エネルギーの放射面積も小さいため、層内の超音波音場の分布が不均一になる。また、放射される超音波エネルギーも小さいので、反応の処理量が少ない。また槽内に超音波発振子が配置されており、処理する液体が高温あるいは低温などの場合には、発振子の性能劣化等も危惧される。
また、特許文献2に記載の反応装置では、槽の中心から径方向外側に向かった超音波を放射するため、特許文献1よりも超音波の分布は均一に近けることができる。しかしながら、放射体の先端部分(他面)近傍では、放射体の軸線方向及びこれに直交する径方向には超音波が放射されるが、斜め先端方向には超音波が放射されない。従って、やはり、放射体周囲の超音波の音場分布は不均一となる。
さらに、放射体として、直径がλ/3〜λ/4の円柱状放射体あるいは円筒状放射体を用ている。この程度の細い径を持つ円柱などでは、長さをnλ/2となるように調整すると、共振による軸線方向の振動は励起され、軸線方向に大きく振動させることができる。従って、この円柱の先端方向へは強い超音波が放射できる。しかし、この円柱は、径が細いため、径方向には共振しておらず、径方向の振動は励起されにくい。具体的には、径方向には、縦振動による伸縮に伴い、ポアソン比に従って、径方向に伸縮する振動が現れるだけである。従って、この放射体を用いても、径方向(側面方向)への超音波振動の強度はさほど大きくできない。
そこで、放射体(円柱)の径を大きくする、つまり太く短い棒とすることが考えられる。放射体の径を、径方向の共振が起こるほど大きくすると、軸線方向の振動の他に、径方向の振動とが励起される。従って、径方向にも大きく振動することが期待される。
しかし、このようにしても、先端面より先端側、基端面より基端側、及び径方向には超音波放射できても、斜め基端側や斜め先端側には超音波を放射できないため、超音波の音場はやはり不均一になる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、周囲の広い範囲にわたり強い超音波を放射でき、超音波音場の分布を均一にしやすい超音波放射体を提供することを目的とする。さらには、この超音波放射体を用いて、超音波を放射する超音波放射装置を提供することを目的とする。さらには、これを用いて、超音波音場分布をより均一に近づけた、あるいは、より多くの流体を処理可能な超音波処理装置を提供することを目的とする。
その解決手段は、軸線方向に直交する径方向について最も大きな径方向寸法を有し、円柱状または多角柱状の側面を有する径大放射部と、上記径大放射部の上記軸線方向基端側に隣接する基端放射部であって、径大放射部よりも径方向寸法が小さく、実在または仮想の基端上底面を含み、上記径大放射部から上記基端上底面に近づくほど上記径方向の寸法が小さくなる形態を有する基端放射部と、上記径大放射部の上記軸線方向先端側に隣接する先端放射部であって、径大放射部よりも径方向寸法が小さく、実在または仮想の先端上底面を含み、上記径大放射部から上記先端上底面に近づくほど上記径方向の寸法が小さくなる形態、または、上記径大放射部から上記軸線方向先端側に離れるほど上記径方向の寸法が小さくなる形態、を有する先端放射部と、を含む放射部、を備える超音波放射体であって、上記放射部は、この超音波放射体に所定周波数の超音波振動を加えたとき、上記軸線方向に一次共振するとともに、上記径大放射部で上記径方向に一次共振する形状を有する超音波放射体である。
本発明の超音波放射体では、放射部が、軸線方向のみならず径方向にも所定周波数(共振周波数)で共振する。このため、この超音波放射体を気中あるいは液中おいて共振周波数で超音波振動させると、径大放射部の側面が大きく振動し、この側面から径方向に強力な超音波を放射することができる。
しかも、基端放射部が、径大放射部から基端側に離れるほど径方向の寸法が徐々に小さくなる形態を有している。このため、基端放射部の表面のうち、径大放射部の側面に続き、径大放射部から軸線方向基端側に離れるほど径方向の寸法が小さくなる部分の表面(傾斜面)からも、軸線方向及び径方向のいずれにも斜交する方向(斜め基端方向(径方向より基端側に傾いた方向))に超音波が放射される。
また同様に、先端放射部のうち、径大放射部の側面と先端上底面とを結ぶ面、あるいは先端放射部の表面からは、軸線方向及び径方向のいずれにも斜交する方向(斜め先端方向)に超音波が放射される。
このため、この超音波放射体を用いることで、超音波をその周囲の広い範囲亘って放射できるため、この超音波放射体の周囲に形成される超音波音場を均一になしやすい。
さらに、この超音波放射体では、基端放射部、径大放射部、及び先端放射部からなり、各表面が超音波振動をする放射部を備えている。このため、放射部が広い放射面積で流体と接することができる。したがって、各面で流体に超音波振動を伝えることができるから、多くの超音波エネルギーを流体に伝えることができ、この超音波放射体を用いることで、より多くの量の流体の超音波処理を行うことができる。
また、
なお、この超音波放射体では、軸線方向に見て、概略、径大放射部の中心部分を節とし、基端上底面及び先端上底面付近を腹とする軸線方向の一次共振と、径大放射部において、径方向に見て、径大放射部の中心部分を節とし、径大放射部の側面(周面)を腹とする径方向の一次共振とが共存する振動モードによって振動する場合が多い。軸線方向の一時共振と径方向の一時共振とは、放射体の形状によって、互いに逆相となる場合と、同相(呼吸振動)となる場合がある。
また、基端上底面が実在する場合とは、基端放射部がテーパ形状など基端側ほど徐々にすぼまる形態であり、基端上底面が放射体の端面(基端面)として実在する場合が挙げられる。一方、基端上底面が仮想の場合とは、超音波放射体のうち、基端放射部はテーパ形状など基端側ほど徐々にすぼまる形態であり、一方、この基端放射部よりも基端側は、さらに、板状部(緩衝部)、超音波振動子の一部(前面板など)、あるいは超音波振動子に結合される伝送棒が延在する形態であり、超音波放射体には実在しないが、テーパ形状の基端放射部の基端側の上底をなす端面として基端上底面を観念できる場合が挙げられる。
同様に、先端上底面が実在する場合とは、先端放射部がテーパ形状など先端側ほど徐々にすぼまる形態であり、先端上底面が放射体の端面(先端面)として実在する形態が挙げられる。一方、先端上底面が仮想の場合とは、超音波放射体のうち、先端放射部はテーパ形状など先端側ほど徐々にすぼまる形態であり、一方、この先端上底部よりも先端側は、さらに、板状部(緩衝部)、基端側に接続される超音波振動子とは別の超音波振動子の一部(前面板など)、あるいはこの別の超音波振動子に結合される伝送棒が延在している場合であり、超音波放射体には実在しないが、テーパ形状の先端放射部の先端側の上底をなす端面として先端上底面を観念できる場合が挙げられる。
また、基端放射部は、径大放射部から基端上底面まで徐々に縮径する形態ならば良く、一定割合で縮径する場合(円錐台、角錐台形状)の他、なめらかな凹形状や、球面状などなめらかな凸形状などとすることもできる。なお、傾斜面の面積をある程度確保するため、基端上底面の径方向寸法は、径大放射部の径方向寸法の60%以下とすると良い。
同様に、先端放射部も、径大放射部から先端上底面まで徐々に縮径する形態ならば良く、一定割合で縮径する場合(円錐台、角錐台形状)の他、なめらかな凹形状や、球面状などなめらかな凸形状などとしても良い。あるいは、径大放射部から先端側に徐々に縮径する形態ならば良く、錐状(円錐、角錐形状)の他、なめらかな凹形状や、球面状などなめらかな凸形状などとすることができる。なお、先端上底面を設ける場合、傾斜面の面積をある程度確保するために、先端上底面の径方向寸法を径大放射部の径方向寸法の60%以下とすると良い。
また、他の解決手段は、軸線方向に直交する径方向について最も大きな径方向寸法を有し、円柱状の側面を有する径大放射部と、上記径大放射部の上記軸線方向基端側に隣接する基端放射部であって、径大放射部よりも径方向寸法が小さく、実在または仮想の基端上底面を含み、上記径大放射部から上記基端上底面に近づくほど上記径方向の寸法が小さくなる円錐台形状を有する基端放射部と、上記径大放射部の上記軸線方向先端側に隣接する先端放射部であって、径大放射部よりも径方向寸法が小さく、実在または仮想の先端上底面を含み、上記径大放射部から上記先端上底面に近づくほど上記径方向の寸法が小さくなる円錐台形状を有する先端放射部と、を含む放射部、を備える超音波放射体であって、上記放射部は、この超音波放射体に所定周波数の超音波振動を加えたとき、上記軸線方向に一次共振するとともに、上記径大放射部で上記径方向に上記軸線方向の一次共振とは逆相の一次共振をする形状を有する超音波放射体である。
本発明の超音波放射体でも、放射部が、軸線方向にも径方向にも所定周波数(共振周波数)で共振する。このため、この超音波放射体を気中あるいは液中おいて共振周波数で振動させると、径大放射部の円柱状の側面が大きく振動し、この側面から径方向に強い超音波を放射することができる。
しかも、基端放射部が円錐台形状を有しているため、この基端放射部の表面からも、軸線方向及び径方向のいずれにも斜交する、斜め基端方向に超音波が放射できる。
また同様に、先端放射部が、円錐台形状を有しているので、先端放射部の先端上底面から軸線方向に超音波が放射されるほか、その側面から軸線方向及び径方向のいずれにも斜交する斜め先端方向にも超音波が放射できる。
このため、この超音波放射体を用いることで、超音波をその周囲の広い範囲に亘って放射できるため、この超音波放射体の周囲に形成される超音波音場を均一になしやすい。
さらに、この超音波放射体では、基端放射部、径大放射部、及び先端放射部からなり、各表面が超音波振動をする放射部を備えている。このため、放射部が広い放射面積で流体と接することができ、各面で流体に超音波振動を伝えることができるから、多くの超音波エネルギーを流体に伝えることができる。したがって、この超音波放射体を用いることで、より多くの量の流体の超音波処理行うことができる。
さらに、上記いずれかに記載の超音波放射体であって、この超音波放射体の放射部をなす材質のヤング率E及び密度ρ、前記所定周波数frを用い、下記式(1)によって得た縦振動の波長λzに対し、
λz=(E/ρ)1/2 … (1)
前記基端上底面の径方向寸法を、λz/2.6以下としてなる超音波放射体とすると良い。
一般に、縦振動(軸線方向の振動)の波長に比して直径が十分小さな細棒については、縦振動が励起されやすく、径方向振動の大きさは微少であることが知られている。放射部をなす材質のヤング率をE、密度をρ、周波数をfrとすると、縦振動の音速Czは、Cz=√(E/ρ)=(E/ρ)1/2で与えられる。また、その波長λzは、λz=Cz/fr=(E/ρ)1/2/frで与えられる。
しかるに、棒の径が大きくなると、縦振動のみならず、これをに直交する径方向振動(径方向伸縮波)が励起されるようになり、これらの波が相互に結合、影響し合うようになる。
このため、本発明の超音波放射体において、基端上底面を通じて、軸線方向の超音波振動を超音波放射体に与えて駆動しようとした場合、基端上底面の径方向寸法を、縦振動の波長λzに対しその半分(λz/2)程度以上の大きさとすると、基端上底面を通じて軸線方向の超音波振動を超音波放射体に与えても、この基端上底面において、径方向への振動の大きさが無視できなくなり、基端上底面を通じて、軸線方向の超音波振動を先端側に伝えるに当たっての効率が低下すると考えられる。
逆に、λz/2程度よりも小さく、具体的には、本発明のように、λz/2.6以下とすると、基端上底面において軸線方向の振動が主として励起されるので、この基端上底面を通じて、外部からの振動エネルギーを効率よく先端側(径大放射部側)に伝えることができる。
なお、基端上底面の径方向寸法は、上記の限定の範囲内で、超音波放射体に伝達すべき超音波エネルギーの大きさに応じて適宜選択すればよいが、大きな超音波エネルギーを伝達したい場合には、λz/4以上の径方向寸法としておくのが好ましい。
さらに、上記いずれか1項に記載の超音波放射体と、この超音波放射体に固着され、前記基端上底面を通じて超音波振動を与える超音波振動源と、を含む超音波放射装置とすると良い。
本発明の超音波放射装置では、前述の超音波放射体とこれに超音波振動を与える超音波振動源とを含んでいる。この超音波放射装置によれば、超音波音場の分布を均一にしやすく、放射面積の大きな超音波放射装置となし得る。
なお、超音波振動源としては、ボルト締めランジュバン型超音波振動子など公知の超音波振動子や、超音波振動子とこれに接続され、超音波エネルギーを伝送するための超音波伝送体とからなるものなどが挙げられる。また、複数の超音波振動子とこれらの振動エネルギーを集積して伝送するためのパワー合成装置とからなる超音波振動源も含まれる。
さらに、被処理物である流体または流体と被処理物とを収容する処理槽と、上記処理槽内に少なくとも前記放射部を配置してなる請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の超音波放射体と、この超音波放射体に固着され、前記基端上底面を通じて超音波振動を与える超音波振動源と、を含む超音波処理装置とすると良い。
本発明の超音波処理装置では、処理槽と、処理槽内に放射部を配置した前述の超音波放射体と、超音波振動源とを備えている。このため、処理槽内に分布が均一な超音波音場を作ることができ、多くの被処理物を適切に超音波処理することができる。
なお、被処理物としては、気体、液体のほか、流動体(流動性のある固体と液体の混合物など)、超臨界流体などの流体や、水や溶剤、洗浄液などの液体中に浸漬された被洗浄物が挙げられる。
また、超音波処理としては、被処理物に対して超音波を照射することによって、所望の変化を被処理物に与えられる処理で有ればいずれの処理をも含む。例えば、超音波の照射による、乳化、分散、破砕、脱泡、化学反応の促進、汚泥の水処理、燃料改質、被洗浄物の洗浄などが挙げられる。
本発明の実施の形態に関する実施例及び変形例1,2を、図面を参照して説明する。
まず、実施例について、図1〜図3を参照して説明する。本実施例に係る超音波処理装置100は、超音波振動源40、超音波発振回路50、処理槽60,及び、超音波放射体1とからなる。このうち、超音波振動源40は、圧電セラミックを用いた公知のボルト締めランジュバン型超音波振動子20と、これによって発生させた超音波振動を超音波放射体1に伝送するための超音波伝送体30とからなる。また、超音波発振回路50は、超音波振動子20を所定周波数(共振周波数fr)で駆動するため公知の駆動回路である。超音波放射体1は、処理槽60内に配置され、超音波振動源40から伝えられた超音波振動により、処理槽60内の被処理流体Pに超音波を放射して、被処理流体Pについて所望の処理(乳化、分散、破砕等)を行う。なお、処理槽60は、処理槽本体61と、これに接続され被処理流体Pを処理槽本体61内に流入させる流入管62と、処理された被処理流体Pを処理槽本体61から排出する排出管63とからなる。
超音波振動源40は、超音波振動子20及び超音波伝送体30とからなり、軸線AXに沿って同心に配置され、連結ネジ41によって互いに連結されている。また、超音波放射体1は、超音波伝送体30の先端(図1(b)中下端)の連結ネジ42によって連結されている。
この超音波放射体1は、ステンレス鋼(SUS304)の金属塊を削り出しによって作成してなる金属ブロック体であり、図2に示すように、径大放射部2と、その基端側(図1(b)中上方)に位置する基端放射部3、及び先端側(図1(b)中下方)に位置する先端放射部4からなる放射部7を有する。本実施例では、放射部7は全体である超音波放射体1に等しい。このうち径大放射部2は、直径Dmaxの円板状であり、基端放射部3及び先端放射部4に比して、軸線AXに直交する径方向(図中左右方向)に最も径大の形態を有している。一方、基端放射部3は、実在する基端上底面(基端面)3B(直径Db)を上底とし、基端側(図中上方)ほど径方向に縮径する円錐台形状をなしている。また、先端放射部4も、実在する先端上底面(先端面)4B(直径Dt)を上底とし、先端側(図中下方)ほど径方向に縮径する円錐台形状をなしている。
なお、基端放射部3の基端面3Bには、超音波伝送体30との結合のための連結ネジ孔9が穿設されている。
この超音波処理装置100において、超音波発振回路50により超音波振動子20を図1(b)に矢印で示すように、軸線AXに沿う方向に振動(以下、縦振動ともいう。)させると、基端上底面3Bを通じて、超音波放射体1にも縦振動が伝えられる。
なお、超音波伝送体30のフランジ部31は、縦振動の節となって振動しない位置に選択されており、このフランジ部31で、図示しない公知の固着手段によって、超音波伝送体30が処理槽本体61に固着され、それによって、超音波振動子20及び超音波放射体1も処理槽本体61に固着されている。
ところで、超音波放射体1をなす材質のヤング率Ez及び密度ρから求められる縦振動の音速Czは、Cz=√(Ez/ρ)となる。従って、周波数frの場合の波長λzは、λz=(Ez/ρ)1/2/frとなる。
そこで、本実施例の超音波放射体1においては、超音波放射体1の最大径Dmaxをλz/2.6さらにはλz/2を越える寸法とし、この超音波放射体1、特に径大放射部において、径方向振動が励起される形態としている。
なお、この超音波放射体1のような径の大きな(太い)共振体では、縦振動と径方向振動とが相互に作用し結合するため、縦振動については、細棒を伝えわる場合の縦振動の音速よりも、見かけの縦振動の音速が遅くなる。また、厚みの薄い円板の径方向振動の音速よりも、見かけの径方向の音速が遅くなる。
そこで、本実施例では、縦振動及び径方向振動の音速と寸法との関係を勘案して、超音波放射体1の形状を、基端上底面3Bから所定周波数frの縦振動が伝えられると、軸線AX方向に一次共振するとともに、径大放射部2において、その径方向にも一次共振をする形状としてあり、具体的には、前述の形状としてある。
ついで、図3に、この超音波放射体1を共振させた場合の変形状態を示す。超音波放射体1は、図3に示すように、実線で示す位相φ=0度の時点での形状に対し、二点鎖線で示す位相φ=90度の時点では、径大放射部2については、その径(Dmax)が大きくなるとともに、この径大放射部2を含む超音波放射体1の厚みH(図中上下方向寸法)が小さくなるように変形する。
なお、図示していないが、位相φ=−90度の時点では、これとは逆に、径大放射部2については、その径が小さくなるとともに、超音波放射体1の厚みが大きくなるように変形する。また、図3においては、変形の様子を理解しやすくするため、変形量を強調して記載しているが、実際の変形量は、図3に示すより遙かに小さなものである。
この変形状態から判るように、この超音波放射体1では、軸線方向(図中上下方向)に見て、径大放射部2の中心部分を節とし、基端上底面3B及び先端上底面4T付近を腹とした一次共振が生じている。同様に、径方向(図中左右方向)に見て、径大放射部2の中心部分を節とし、径大放射部2の側面(円周面)を腹とする一次共振が生じている。しかも、軸線方向振動(縦振動)と径方向振動とは、軸線方向に寸法(厚み)が小さくなると、径方向に寸法(径)が大きくなるように、逆位相に変動する。
そして、このような共振を生じた超音波放射体1では、径大放射部2においては、径方向の共振により、その側面2S(円筒面)が大きく振動して、図2に示すように、径方向に強力な超音波を放射することができる。また、基端上底面3B及び先端上底面4Tにおいては、それぞれこれとは逆相で軸線方向に大きく振動して、軸線方向基端側及び先端側(図中上方及び図中下方)に強力な超音波を放射することができる。
さらに、図3における実線と二点鎖線とを比較すれば判るように、本実施例の超音波放射体1では、基端放射部3の傾斜面3S及び先端放射部4の傾斜面4Sについてもその傾斜面に直交する方向に振動成分を持つことが判る。つまり、本実施例の超音波放射体1では、基端放射部3の傾斜面3S及び先端放射部4の傾斜面4Sからも、その傾斜面の直交する方向、つまり軸線AXに斜交する方向、具体的には、斜め基端側あるいは斜め先端側に向かって超音波が放射されることが判る。
例えば、基端上底面3Bと同じ径を有する円柱状の超音波放射体を仮想すれば判るように、円柱型の超音波放射体でも、径方向及び軸線方向には超音波を放射することができる。しかし、本実施例の超音波放射体1とは異なり、斜め基端側あるいは斜め先端側に向かって超音波を放射することはできない。
かくして、本実施例の超音波放射体1を処理槽本体61内に設置して、超音波を放射させれば、径方向及び軸線方向に強力な超音波を放射できるだけでなく、傾斜面3S及び4Sから、超音波放射体1の斜め基端側や斜め先端側にも超音波を放射することができる。かくして、処理槽本体61内において生じる超音波の音場を均一にしやすい。従って、この超音波放射体1を用いた超音波処理装置100では、被処理流体Pの処理を均一にしやすくなる。
さらに、この超音波放射体1は、傾斜面3S,4Sを有しており、斜め基端側や斜め先端側にも超音波を放射することができるから、超音波放射面積が大きく、基端上底面3Bを通じて伝えた超音波振動のエネルギーを被処理流体Pに向かって効率よく放射することができる。従って、この超音波放射体1を用いた超音波処理装置100では、多くの被処理流体Pを処理槽60において処理することができる。
(変形例1)
ついで、本実施例の第1の変形例を、図4を参照して説明する。本変形例1に係る超音波放射体101は、実施例と同じくステンレス鋼からなる。また、実施例の超音波放射体1(図2参照)と比較すれば容易に理解できるように、径大放射部102、基端放射部103,先端放射部104は、それぞれ実施例の径大放射部2、基端放射部3、先端放射部4とほぼ同様の形状である。
しかし、変形例1においては、基端放射部103の基端上底面103Bが実在せず(仮想の基端上底面であり)、その基端側(図中上方)に、厚さ方向(軸線方向)に同径円板状の基端緩衝部105を備えている点、及び、先端放射部104の先端上底面104Bが実在せず(仮想の先端上底面であり)、その先端側(図中下方)にも、厚さ方向に同径円板状の先基端緩衝部106を備えている点で、実施例と異なる。このため、本変形例1の超音波放射体101は、径大放射部102、基端放射部103、先端放射部104、及び、基端板状部105,先端板状部106からなる放射部107を有する。本変形例1でも、放射部107は全体である超音波放射体101に等しくなっている。
なお、径大放射部102の径Dmaxは実施例と同じであるが、この超音波放射体101の軸線方向寸法H1(基端緩衝部105及び先端緩衝部106を含めた基端面105Bから先端面106Tまでの寸法)は、軸線方向にも一次共振するように若干異なる値としてある。
従って、実施例の超音波放射体1に代えて、本変形例1の超音波放射体101をその連結ネジ孔109を用いて超音波伝送体30に取り付けて超音波振動させれば、軸線AX方向に一次共振するとともに、径大放射部102において、その径方向にも一次共振させることができる。従って、この超音波放射体101でも、側面102Sから径方向に、また、基端面205Bから軸線方向基端側に、また、先端面206Tから軸線方向先端側に強力な超音波を放射できる。そのほか、傾斜面103Sから斜め基端側にも、また傾斜面104Sから斜め先端側にも超音波を放射することができる。
かくして、本変形例1の超音波放射体101を処理槽本体61内に設置して、超音波を放射させても、超音波放射体101の斜め基端側や斜め先端側にも超音波を放射することができ、処理槽本体61内において生じる超音波の音場を均一にしやすい。従って、被処理流体Pの処理を均一にしやすくなる。
さらに、この超音波放射体101によっても、斜め基端側や斜め先端側にも超音波を放射することができるから、超音波放射面積が大きく、基端面105B及び仮想の基端上底面103Bを通じて伝えた超音波振動のエネルギーを被処理流体Pに向かって効率よく放射することができる。従って、多くの被処理流体Pを処理槽60において処理することができる。
(変形例2)
さらに、本実施例の第2の変形例を、図5を参照して説明する。本変形例2に係る超音波放射体201は、実施例と同じくステンレス鋼からなる。しかし、実施例の超音波放射体1(図2参照)と比較すれば容易に理解できるように、実施例における、超音波放射体1と超音波伝送体30とを一体に形成したものである点で異なる。即ち、前述した実施例では、超音波放射体1を超音波伝送体30と連結ネジ42で連結した。これに対し、本変形例2の超音波放射体201は、径大放射部202、基端放射部203,先端放射部204からなる放射部207のほか、超音波伝送部205を一体に備えている。また、この超音波放射体201は、超音波伝送部205において、その連結面205Cに、超音波振動子20との連結のための連結ネジ孔205Nを有している。
従って、実施例の超音波放射体1及び超音波伝送体30に代えて、本変形例2の超音波放射体201をその連結ネジ孔205Nを用いて超音波振動子20に取り付けて、超音波放射装置210とし、これを用いた超音波処理装置200(図1(b)参照)とすることができる。この超音波処理装置200においても、超音波振動子20を超音波振動させれば、径大放射部202、基端放射部203、及び先端放射部204からなる放射部207が、軸線AX方向に一次共振するとともに、径大放射部202において、その径方向にも一次共振する。従って、この超音波放射体201でも、側面202Sから径方向に、また、基端上底面(基端面)203Bから軸線方向基端側に、また、先端上底面(先端面)204Tから軸線方向先端側に強力な超音波を放射できる。そのほか、傾斜面203Sから斜め基端側にも、また傾斜面204Sから斜め先端側にも超音波を放射することができる。
かくして、本変形例2の超音波放射体201を処理槽本体61に設置して、超音波を放射させても、基端放射部203の斜め基端側や先端放射部204の斜め先端側にも超音波を放射することができ、処理槽本体61内において生じる超音波の音場を均一にしやすい。従って、この超音波放射体201を用いた超音波処理装置200でも、被処理流体Pの処理を均一にしやすくなる。
さらに、この超音波放射体201によっても、斜め基端側や斜め先端側にも超音波を放射することができるから、超音波放射面積が大きく、基端上底面203Bを通じて伝えた超音波振動のエネルギーを被処理流体Pに向かって効率よく放射することができる。従って、この超音波放射体201を用いた超音波処理装置200でも、多くの被処理流体Pを処理槽60において処理することができる。
さらに、本変形例2の超音波放射体201においては、超音波振動を伝送する超音波伝送部205と、超音波を放射する放射部207(径大放射部202、基端放射部203,及び先端放射部204)とが一体の金属ブロックで形成されている。従って、超音波放射体1と超音波伝送体30とを連結ネジ42で連結した実施例の超音波処理装置100及び超音波放射装置10と異なり、高温下、高圧下、低温下などでの処理、腐食性の高い液体の処理、清浄性の高い液体の処理等、厳しい条件下で超音波処理装置を使用する場合にも、連結ネジ42を使用しないため、連結ネジ42のゆるみを生じることがない、クリーニングが容易であるなどの利点がある。
以上において、本発明を実施例及び2つの変形例に即して説明したが、本発明は上記実施例等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、変形例2の超音波放射装置210において、放射部207を、変形例1と同様の放射部107の形態に、つまりさらに、基端板状部及び先端板状部を設けた形状としても良い。
さらに、上記実施例等では、いずれも径大放射部2等を円柱形状としたが、例えば正八角柱などの角柱形状としても良い。これに伴い、基端放射部及び先端放射部も角錐台形状とすることができる。但し、放射される超音波の強度が、軸線AXの周方向について変動する場合があるから、円柱形状とするのが好ましい。
また、上記実施例等では、基端放射部3等を基端上底面3Bを上底とし、一定割合で縮径する円錐台形状とし、傾斜面3S等を錐面とした。しかし、基端放射部は、基端上底面に向かうほど縮径する形態として有れば良く、なめらかな凹形状や、球面状などなめらかな凸形状とすることもできる。先端放射部4等についても、同様に、先端上底面に向かうほど縮径する形態として有れば良く、なめらかな凹形状や、球面状などなめらかな凸形状とすることもできる。さらに、先端放射部については、先端上底面を有さず、錐状(円錐、角錐形状)の他、なめらかな凹形状や、球面状などなめらかな凸形状などとすることもできる。
さらに、処理槽60の処理槽本体61は、本実施例では略直方体形状としたが、軸線AXを中心軸とする円筒状、その他、処理を行う流体の性状、処理槽内に生させる超音波音場の均一性の程度などに応じて適宜の形状とすることができる。定在波を発生させにくくして、超音波音場の均一性を向上させるため、処理槽本体の壁面を、軸線AXやこれに直交する径方向に対して斜交する平面や曲面とすることができる。また、1つの流入管62を用いて、図1(b)中左方から処理槽本体に被処理流体Pを流入させ、排出管63を用いて、図1(b)中右方へ排出した例を示した。しかし、流入管、流出管の径、本数、位置などは、被処理流体、被処理物の性質に応じて適宜選択すればよい。また、連続処理ではなくバッチ処理を行うべく、流入管や流出管を備えない処理槽を用いることもできる。
また、上記実施例では、超音波放射体1等をステンレス鋼で作成した例を示したが、処理する被処理物や処理条件などに応じて適宜の材質を選択すれば良く、例えば、ハステロイ、インコネル、チタン、チタン合金、アルミニウム、ジュラルミンなどの金属や、アルミナ、窒化珪素、炭化珪素などのセラミックなどを用いることができる。
また、上記実施例では、超音波振動子20として、圧電セラミックを用いたボルト締めランジュバン型超音波振動子を用いた例を示したが、超音波振動を発生できる超音波振動子で有れば良く、磁歪材料、電歪材料を用いた超音波振動子などを用いることもできる。
また、実施例等では、処理槽に被処理流体Pを満たし、この被処理流体について、乳化等の処理を行う例を示した。しかし、処理槽に水や洗浄液などと、機械部品その他の被処理物とを入れ、超音波により被処理物の洗浄を行うこともできる。
実施例にかかる超音波放射体、超音波放射装置、及び超音波処理装置を示す図であり、(a)は処理槽の上面を透視した状態における平面図、(b)は処理槽を破断して示す正面図である。 実施例に係る超音波放射体の正面図である。 実施例に係る超音波放射体を共振させたときに生じる振動モードを説明するための説明図であり、位相0°(実線)と位相90°(破線)のときの超音波放射体の形状を示す説明図である。 変形例1に係る超音波放射体の形状を示す正面図である。 変形例2に係る超音波放射体の形状を示す正面図である。
符号の説明
AX 軸線
P 被処理流体
1,101,201 超音波放射体
2,102,202 径大放射部
2S,102S,202S 側面
3,103,203 基端放射部
3S,103S,203S 傾斜面
3B,203B 基端上底面(実在)、基端面
103B 基端上底面(仮想)
4,104,204 先端放射部
4S,104S,204S 傾斜面
4T,204T 先端上底面(実在)、先端面
104T 先端上底面(仮想)
105 基端板状部
105B 基端面
106 先端板状部
106T 先端面
205 超音波伝送部
205C 連結面
205F フランジ部
7,107,207 放射部
9,109,205N 連結ネジ孔
10,210 超音波放射装置
20 超音波振動子
30 超音波伝送体
31 フランジ部
40 超音波振動源
41,42 連結ネジ
50 超音波発振回路
60 処理槽
61 処理槽本体
62 流入管
63 流出管
100,200 超音波処理装置

Claims (5)

  1. 軸線方向に直交する径方向について最も大きな径方向寸法を有し、円柱状または多角柱状の側面を有する径大放射部と、
    上記径大放射部の上記軸線方向基端側に隣接する基端放射部であって、
    径大放射部よりも径方向寸法が小さく、実在または仮想の基端上底面を含み、
    上記径大放射部から上記基端上底面に近づくほど上記径方向の寸法が小さくなる形態を有する
    基端放射部と、
    上記径大放射部の上記軸線方向先端側に隣接する先端放射部であって、
    径大放射部よりも径方向寸法が小さく、実在または仮想の先端上底面を含み、上記径大放射部から上記先端上底面に近づくほど上記径方向の寸法が小さくなる形態、または、
    上記径大放射部から上記軸線方向先端側に離れるほど上記径方向の寸法が小さくなる形態、を有する
    先端放射部と、
    を含む放射部、を備える超音波放射体であって、
    上記放射部は、
    この超音波放射体に所定周波数の超音波振動を加えたとき、
    上記軸線方向に一次共振するとともに、
    上記径大放射部で上記径方向に一次共振する
    形状を有する
    超音波放射体。
  2. 軸線方向に直交する径方向について最も大きな径方向寸法を有し、円柱状の側面を有する径大放射部と、
    上記径大放射部の上記軸線方向基端側に隣接する基端放射部であって、
    径大放射部よりも径方向寸法が小さく、実在または仮想の基端上底面を含み、
    上記径大放射部から上記基端上底面に近づくほど上記径方向の寸法が小さくなる円錐台形状を有する
    基端放射部と、
    上記径大放射部の上記軸線方向先端側に隣接する先端放射部であって、
    径大放射部よりも径方向寸法が小さく、実在または仮想の先端上底面を含み、
    上記径大放射部から上記先端上底面に近づくほど上記径方向の寸法が小さくなる円錐台形状を有する
    先端放射部と、
    を含む放射部、を備える超音波放射体であって、
    上記放射部は、
    この超音波放射体に所定周波数の超音波振動を加えたとき、
    上記軸線方向に一次共振するとともに、
    上記径大放射部で上記径方向に上記軸線方向の一次共振とは逆相の一次共振をする
    形状を有する
    超音波放射体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の超音波放射体であって、
    この超音波放射体の放射部をなす材質のヤング率E及び密度ρ、前記所定周波数frを用い、下記式(1)によって得た縦振動の波長λzに対し、
    λz=(E/ρ)1/2/fr … (1)
    前記基端上底面の径方向寸法を、λz/2.6以下としてなる
    超音波放射体。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の超音波放射体と、
    この超音波放射体に固着され、前記基端上底面を通じて超音波振動を与える超音波振動源と、
    を含む
    超音波放射装置。
  5. 被処理物である流体または流体と被処理物とを収容する処理槽と、
    上記処理槽内に少なくとも前記放射部を配置してなる請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の超音波放射体と、
    この超音波放射体に固着され、前記基端上底面を通じて超音波振動を与える超音波振動源と、
    を含む
    超音波処理装置。
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