JP4352252B2 - 制御発破における発破振動の推定方法および発破制御方法 - Google Patents

制御発破における発破振動の推定方法および発破制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4352252B2
JP4352252B2 JP2004273346A JP2004273346A JP4352252B2 JP 4352252 B2 JP4352252 B2 JP 4352252B2 JP 2004273346 A JP2004273346 A JP 2004273346A JP 2004273346 A JP2004273346 A JP 2004273346A JP 4352252 B2 JP4352252 B2 JP 4352252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
vibration
blast
blasting
estimation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004273346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006090573A (ja
Inventor
三郎 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2004273346A priority Critical patent/JP4352252B2/ja
Publication of JP2006090573A publication Critical patent/JP2006090573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4352252B2 publication Critical patent/JP4352252B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

本発明は、制御発破における発破振動の推定方法、およびその推定方法による発破制御方法に関する。
周知のように、発破によるトンネルの岩盤掘削は他の工法に較べて経済的であることから山岳トンネルの築造に際して多用されているが、発破場所に近接して既設トンネルや他の構造物がある場合には、発破による振動がそれら既存構造物に対して悪影響を与えないように考慮する必要がある。
そのため、そのような懸念がある場合には、火薬量を少なくしたり、爆速が小さい火薬を使用することが従来一般的であり、また、特許文献1に示されているように、芯抜き導坑を形成しかつ高秒時精度雷管を用いて電子制御により複数段一括発破して発破振動を抑制するという方法も提案されている。
特開2001−280061号公報
いずれにしても、発破を行うに際しては周辺の既存構造物への影響を把握するべく、発破による振動速度を予測する必要があり、そのための振動速度の推定式としてたとえば表1に示すものが提唱されていて、従来においてはそれらの推定式を用いて構造物への影響を予測し、適切な発破制御を行うようにしている。
Figure 0004352252
なお、上記の表1に示される各推定式は、いずれも
V=K・W・D
という一般式で表され、Vは振動速度(kine,cm/s)、Wは段当たり火薬量(kg)、Dは発破場所から計測地点までの距離(m)である。また、Kは発破条件や岩盤特性によって表1に示すように様々に変化する係数であり、指数m、nの値は実験的に求められたものである。
しかし、上記のような各推定式によることでは必ずしも高精度の推定が行えず、特に爆源との距離が近い場合には推定値が実測値と大きく乖離してしまう場合があった。そのため、発破による振動速度を精度良く推定し得る有効適切な手法の開発が必要とされていた。
上記事情に鑑み、請求項1の発明は制御発破における発破振動の推定方法であって、予め発破試験によって振動速度V、段当たり火薬量W、発破場所から振動速度計測地点までの距離Dを取得しておき、それらの取得値を基に振動速度推定式V=K・W・DにおけるK値と振動速度Vとの回帰式を求め、該回帰式を用いて管理すべき目的物の振動速度管理値から算出K値を算出し、該算出K値を前記振動速度推定式におけるK値として採用して、段当たり火薬量Wと、距離Dとから、当該目的物における振動速度Vを推定することを特徴とする。
また、請求項2の発明の発破制御方法は、請求項1記載の推定方法により目的物における振動速度Vを推定し、該推定振動速度が前記管理値を越えないように発破に用いる段当たり火薬量Wを調整することを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、従来の推定式におけるK値を実際に管理するべき振動速度管理値に即して適正に決定することができ、したがって従来に較べてより高精度の推定が可能となり、特に近距離における精度向上を実現することができる。
請求項2の発明によれば、上記推定方法により目的物の振動速度を高精度で推定しつつ、その推定値が管理値を越えないように段当たりの火薬量を制御することにより、発破による目的物への悪影響を有効に回避しつつ適正かつ効率的な発破が可能となる。
本発明の推定方法は、表1に示した従来の推定式のいずれかを用いて振動速度Vを推定することを基本とするものであるが、それらの推定式におけるK値を予め発破試験により求めることを主眼とするものである。また本発明の発破制御方法は、上記の推定方法により推定される振動速度Vが管理値を越えないように段当たりの火薬量Wを調整することで発破を制御するものである。以下、本発明の推定方法および発破制御方法の具体的な実施形態を説明する。
本実施形態の推定方法では、実際の発破を行うに先立って、たとえばトンネル工事であればトンネル掘削箇所の近傍で予め発破試験を行って振動速度Vを実測する。具体的には、小規模の発破を段当たりの火薬量Wを様々に変化させて多数回行い、発破場所から様々な距離Dに設定した多数の計測地点において振動速度Vを測定する。
その発破試験により実測した各測定地点での振動速度Vと、発破試験の条件である段当たり火薬量W、発破場所から振動速度計測地点までの距離Dのデータから、上記の推定式V=K・W・D(表1に示した3種の式のいずれかを採用すると良い)に基づいて、実測した振動速度Vに対応するK値をそれぞれ逆算して求め、それら振動速度VとK値との関係を図1に示すようにグラフ化すると一次の相関関係が認められる。つまり、K値は発破条件や岩盤特性のみならず予測しようとする振動速度それ自体によっても変動することになり、従来においてはこの点を考慮することなく一定のK値を採用していることが充分な精度が得られない原因と考えられる。
そこで、そのような振動速度VとK値との関係を直線回帰して回帰式を求める。図1に示す例では、振動速度Vをx軸にとりK値をy軸にとって、y=324.8x+62.396なる回帰式が求められている。
一方、実際の発破の際に管理すべき目的物の振動速度管理値を設定し、その管理値を上記の回帰式における振動速度の値として代入することにより、管理すべき振動速度に即した適正なK値を算出し、その算出K値を上記の推定式V=K・W・DにおけるK値として採用する。たとえば、目的物の振動速度管理値がたとえば0.8(kine)である場合には、図1に示す回帰式からK値は約322となるから、その値を推定式におけるK値として採用する。
以上により推定式におけるK値を決定したので、そのK値と、実際の発破に使用する段当たり火薬量Wと、発破場所から目的物までの距離Dとを推定式に代入して目的物における振動速度Vを算出し、それを推定値とする。
以上の推定方法によれば、推定式におけるK値が実際に管理するべき振動速度管理値に即して適正に決定され、したがって従来に較べてより高精度の推定が可能となり、特に近距離における精度向上を実現することができる。
また、本実施形態の発破制御方法は、上記の推定方法により推定される振動速度Vが管理値を越えないように段当たりの火薬量Wを調整するものであり、それにより発破による目的物への悪影響を未然に回避できるものである。具体的には、上記の推定方法により得られた振動速度Vの推定値が管理値を越えた場合には目的物に対する悪影響が懸念されることから、その場合は段当たりの火薬量Wを減らすことで振動速度Vを抑制することとし、必要に応じて火薬量Wの値を様々に変化させて推定を繰り返して推定値が管理値を越えない範囲で火薬量Dの適正値を決定すれば良い。
なお、既に述べたように本発明では一般式V=K・W・Dで表される推定式を使用すれば良く、指数m、nの取り方により表1に示したような3種の推定式のいずれも採用可能であるし、あるいはさらに他の推定式の採用も可能であるが、いずれにしても、K値決定用の回帰式を求めるために使用する推定式と、実際の推定を行うための推定式とは同じものを使用する必要がある。
本発明の推定方法において用いるK値と振動速度との関係を表す回帰式の一例を示す図である。

Claims (2)

  1. 予め発破試験によって振動速度V、段当たり火薬量W、発破場所から振動速度計測地点までの距離Dを取得しておき、それらの取得値を基に振動速度推定式V=K・W・DにおけるK値と振動速度Vとの回帰式を求め、該回帰式を用いて管理すべき目的物の振動速度管理値から算出K値を算出し、該算出K値を前記振動速度推定式におけるK値として採用して、段当たり火薬量Wと、距離Dとから、当該目的物における振動速度Vを推定することを特徴とする制御発破における発破振動の推定方法。
  2. 請求項1記載の推定方法により目的物における振動速度Vを推定し、該推定振動速度が前記管理値を越えないように発破に用いる段当たり火薬量Wを調整することを特徴とする発破制御方法。
JP2004273346A 2004-09-21 2004-09-21 制御発破における発破振動の推定方法および発破制御方法 Expired - Fee Related JP4352252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004273346A JP4352252B2 (ja) 2004-09-21 2004-09-21 制御発破における発破振動の推定方法および発破制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004273346A JP4352252B2 (ja) 2004-09-21 2004-09-21 制御発破における発破振動の推定方法および発破制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006090573A JP2006090573A (ja) 2006-04-06
JP4352252B2 true JP4352252B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=36231728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004273346A Expired - Fee Related JP4352252B2 (ja) 2004-09-21 2004-09-21 制御発破における発破振動の推定方法および発破制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4352252B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104281785A (zh) * 2014-10-31 2015-01-14 中国矿业大学(北京) 一种基于置信水平预测爆破振动速度的方法及装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109239768B (zh) * 2018-09-29 2020-12-11 中国建筑第二工程局有限公司 一种爆破围岩松动圈和损伤程度的测试方法
CN113607017B (zh) * 2021-08-09 2022-11-29 核工业南京建设集团有限公司 一种基于试爆数据预测水下爆破装药量的方法
KR102609923B1 (ko) * 2022-10-14 2023-12-07 디엘이앤씨 주식회사 통합 기하정보 기반의 임계물건지수를 이용하여 지배 보안물건을 선정하는 터널 발파패턴 자동화 설계 시스템 및 그 방법
CN116242209B (zh) * 2022-12-14 2023-08-18 青岛理工大学 减振孔的减振率计算方法、系统、设备及可读存储介质

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1221881A (fr) * 1959-01-16 1960-06-07 Davey Ets Perfectionnement aux raccords par artifices de mise à feu
US3295445A (en) * 1965-07-21 1967-01-03 Atlas Chem Ind Method of blasting
CA1155338A (en) * 1980-12-09 1983-10-18 Alan L. Davitt Non-electric delay blasting method
JPH09303076A (ja) * 1996-05-13 1997-11-25 Koken Boring Mach Co Ltd トンネル掘削工法及び掘削装置
JPH10196270A (ja) * 1997-01-17 1998-07-28 Kumagai Gumi Co Ltd トンネルの先受け工法
JP3168181B2 (ja) * 1997-09-03 2001-05-21 鹿島建設株式会社 最適発破設計システム
JP4021101B2 (ja) * 1999-07-05 2007-12-12 株式会社奥村組 発破による低振動破砕工法
JP2001280061A (ja) * 2000-03-28 2001-10-10 Toda Constr Co Ltd トンネル発破工法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104281785A (zh) * 2014-10-31 2015-01-14 中国矿业大学(北京) 一种基于置信水平预测爆破振动速度的方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006090573A (ja) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2670818C9 (ru) Усовершенствованное управление траекторией ствола скважины
US9043152B2 (en) Realtime dogleg severity prediction
US20220198354A1 (en) Automatic wellbore activity schedule adjustment method and system
ATE544106T1 (de) Bestimmung einer degradation einer gasturbine
NO20035561L (no) Bruk av et aksial-akselerometer til nedihulls estimering av oyeblikkelig borehastighet, for kabel- og LWD-anvendelser
US20040111212A1 (en) Method for determining a track of a geographical trajectory
JP4352252B2 (ja) 制御発破における発破振動の推定方法および発破制御方法
CN104881547B (zh) 一种用于定向井井眼轨迹的误差分析方法
CA2686400A1 (en) Distance determination from a magnetically patterned target well
JP5970662B2 (ja) 電動機の制御装置に用いられる制御パラメータの調整方法、および、この制御パラメータの調整方法が用いられる電動機の制御装置
CN102735386A (zh) 考虑弯曲刚度的斜拉索索力数值计算方法
CN102789547B (zh) 考虑减振阻尼器作用的斜拉索索力计算方法
JP2013148302A (ja) 制御発破方法及びシステム
US20090050593A1 (en) Operating Method for an Installation having a Mechanically Movable Element
WO2018047376A1 (ja) 電池残量推定装置、電池残量推定方法及びプログラム
EP4008673A2 (en) Rail installation assist device, rail installation assist method, rail installation assist system, and computer program product
JP4505385B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
US8000828B2 (en) System and method for movement control
JP6258010B2 (ja) 弾性波速度測定方法および弾性波速度測定システム
KR20150052975A (ko) 진동 예측프로그램을 이용한 발파 진동 예측방법
JP2008298433A (ja) トンネル最終変位量の予測方法
CN105674895B (zh) 非接触测量拉索非线性动应变的计算方法
RU61789U1 (ru) Инклинометр
JP2008151739A (ja) 温度推定方法および装置
JPH08302413A (ja) 転炉における吹錬の終点制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees