JP4349860B2 - 環境変化伝達装置および環境変化伝達方法 - Google Patents

環境変化伝達装置および環境変化伝達方法 Download PDF

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Description

本発明は、ユビキタスコンピューティング技術およびAugmented Reality技術を用いた環境の変化の伝達方法に関する。
我々が活動する実環境では、日々様々な変化がおきている。たとえば、そこで活動する人がその場にある物(本、机、コップ等)を、別の場所に動かしたり、壊したりする。また、時間が経つにつれ、壁に貼ってあるポスター類は、日に焼けて色褪せ、また、掃除をしていない部屋には、徐々に埃がたまる。
環境内で活動する人も、実環境を構成する一部であると考えれば、人の移動やしぐさも、その環境に起きた変化であると捉えることができる。そして我々は、これらの変化を日々認識し、活動に役立てている。
たとえば、その場にあった筈の本がなくなっていることに気付いたら、周りの人に、どこにいったのか聞いてみる。また、部屋に埃がたまってきたことに気付いたら、そろそろ掃除をしようと思う。喫茶店の前に人が並んでいたら、その喫茶店が美味しい店であると思い、今度入ってみようと考えるかもしれない。このように、我々は、環境に起きている変化を認識し、今後の行動の指針にしていると考えられる。
しかし、我々は、環境に起きた全ての変化に気付くことはできない。たとえば、その場(環境)に自身がいなかったときに起きた変化を知ることはできない。人は、様々な場所に移動するので、それぞれの環境ではごく一部の変化にしか気付くことができない。そのために、今後の行動に役立つ可能性のある変化を認識できないという欠点があり、一握りの変化にしか気付かないので、誤解することがあるという欠点がある。
たとえば、上記喫茶店の例では、行列から、喫茶店が美味しいと判断するかもしれないが、朝夜の通勤時に、その喫茶店の前を通る人は、昼間、喫茶店が混雑していることに気付くことはできない。また、たまたま通りかかったある喫茶店の前に行列ができていたとしても、もしかしたら、そのときに偶然団体客が来ていただけで、普段は全然混雑していないので、たいして美味しくない喫茶店であると誤って、判断するという欠点がある。
このような欠点を克服するために、環境内に起きた変化を、一定期間、環境内に提示し続けるという試みが行われている(たとえば、非特許文献1〜4参照)。これらの研究では、人々に変化が起きたことを伝達するために、環境内に起きた変化をセンサで認識し、認識された変化に基づいて、プロジェクタ等を用いて、環境内で、痕跡を人工的に提示する。
たとえば、Optical Stain(たとえば、非特許文献1〜4参照)では、掲示板周辺で起きた変化(掲示物が貼られた、はがされた、人が立ち止まって掲示物を見ていった等の変化)を、定期的にキャプチャされた画像から認識し、プロジェクタを用いて、変化がおきた部分に、痕跡(スポットライト)を、一定時間提示する。そして、提示されている痕跡は、時間が経つにつれて色褪せて消える。その場を通りかかった人は、環境内に人工的に提示されている痕跡を手がかりに、環境内にどのような変化が起きたのか、またその変化はどのくらいの頻度で起きたのかを知ることができる。
上記Optical Stainで提示されている痕跡という形の情報は、点滅したり震えるというような目を引く表現ではなく、人間が認識できないほどゆっくりしたスピードで消え、非常に低刺激で控え目な表現を用いている。このような表現を用いることによって、人は、現在行っている活動を妨げられることなく、環境に起きている変化を感じとることができる。
つまり、上記表現は、現在行っている活動(foreground task)を継続しながら、無意識理に処理(background task)するのに適しているといえる。Wisneskiらは、このように、認知の周縁で無意識理に処理可能な情報の提示方法を、Ambient Displaysと定義している(たとえば、非特許文献5参照)。
白井良成、大和田龍夫、亀井剛次、桑原和弘:Optical Stain:過去の変化を表出する実環境,WISS2001(インタラクティブシステムとソフトウェアIX),2001 白井良成、大和田龍夫、亀井剛次、桑原和弘:過去の変化を表出する実環境,第64回情報処理学会全国大会,2002 白井良成、大和田龍夫、亀井剛次、桑原和弘:実環境指向のアウェアネス情報とその提示手法,情報処理学会論文誌,Vol43,No.12,pp3653-3663,2002 白井良成:実環境指向のアウェアネス情報とその提示手法,第14回言いたい放題の合宿研究会資料,日本ファジィ学界 ファジィ・コンピューティング研究部会ワークショップ,2002 Craig Wisneski, Hiroshi Ishii, Andrew Dahley, Matt Gorbet, Scott Brave, Brygg Ullmer, Paul Yarin:Ambient Displays:Turning Architectural Space into an Interface between People and Digital Information, in the Proceedings of the First International Workshop on Cooperative Buildings(CoBuild '98), 1998 暦本純一:簡易性とスケーラビリティを考慮した拡張現実感システムの提案,インタラクティブシステムとソフトウェアIII(WISS'95),pp49-56,1995 塚本昌彦:実空間利用のためのビジュアルなコンピュータ間通信方式,情報処理学会研究報告(モーバイルコンピューティング研究会2000-MBL-12),Vol.2000,No.14,pp25-32,2000 暦本純一、SmartSkin:複数の手の位置と形状を認識するセンサーとその応用,インタラクション2002,2002
従来例である上記Optical Stainでは、掲示物がはがされたときに残る掲示物の形をした人工的な痕跡が、実際に何を表しているのか、また、過去に貼られていた掲示物は何だったのか等を知ることができない。
無意識に処理する表現は、この場所で過去に何らかの変化が起きたことを気付くきっかけにはなるが、その痕跡が実際に何を示しているのか、たとえば、誰が何をどの程度したのか、そこには何があったのか等の詳細な情報を知りたいユーザにとっては、適切な表現とはいえない。
上記Optical Stainでは、カメラからキャプチャされた画像に基づいて、痕跡を生成しているので、元となる画像や映像を提示することによって、痕跡が何を示しているかを伝達することは可能である。しかし、過去の画像や映像を直接提示する方法は、痕跡等による提示方法よりも、明確で刺激的であり、過去に起きた環境変化の情報を欲していないユーザには、現在行っている活動を妨げる惧れがある。
つまり、痕跡による提示のように、過去に起きた環境変化の概要情報を、低刺激で提示する方法は、ユーザの活動を妨げずに、情報を伝達できる反面、過去に起きた環境変化の情報を欲しているユーザには、過去に何が起きていたのか等の詳細な情報を知ることができないという問題がある。
一方、過去に起きた環境変化を、画像や映像で直接的に提示する方法は、過去に起きた環境変化を詳細に知ることができる反面、過去に起きた環境変化の情報を欲していないユーザには、冗長な提示表現であり、ユーザの活動を妨げる惧れがあるという問題がある。
本発明は、過去に起きた環境変化の情報を欲しているユーザは、過去に何が起きていたのか等の詳細な情報を知ることができ、一方、過去に起きた環境変化の情報を欲していないユーザは、現在行っている活動を妨げる惧れがない環境変化伝達装置および環境変化伝達方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、提示されている情報に対するユーザの注目度に応じて、環境変化伝達装置が提示する情報の内容を、動的に変化させる。
本発明では、提示されている情報について、ユーザが注目していることを、ユーザが明示する方法を採用し、具体的には、ユーザが所有する携帯端末を、提示されている情報に翳す(かざす)ことによって、ユーザが注目していることを明示する。また、翳している携帯端末を、提示されている情報に近づけることによって、その提示されている情報に、ユーザがより注目していると判断する。
そして、本発明は、ユーザの注目度に基づいて、提示されている情報の詳細情報をユーザに提示する。
つまり、本発明は、提示されている情報に、ユーザが注目しているか否かを判別し、提示されている情報にユーザが注目しているときにのみ、詳細な情報を提示し、提示されている情報に、ユーザが注目していない場合には、低刺激な表現によって情報の概要情報(たとえば痕跡)を提示する環境変化伝達装置および環境変化伝達方法である。
本発明によれば、過去に起きた環境変化の情報を欲しているユーザは、過去に何が起きていたのか等の詳細な情報を知ることができ、一方、過去に起きた環境変化の情報を欲していないユーザは、現在行っている活動を妨げる惧れがないという効果を奏する。
まず、以下の実施例および特許請求の範囲において使用されている各用語の定義について説明する。
「環境」は、所定の時空間中に存在する全ての物とその状態(属性とも言える)とである。上記時空間に生活する人間を含む生物と、書籍、鉛筆等の無生物とは、上記物に属し、環境である。
「環境の変化」は、上記時空間中に存在する物が時間の経過によって変化すること、または、物の状態(または、物の属性)が変化することであり、特に、人が特定の環境に留まり続け、長時間その環境を見続けていれば、人間が気付くことができる変化である。たとえば、人が立ち止まって、去っていくことや、写真や絵画等の色が時間の経過に伴い変色すること等は、人間が長時間見続けていれば気付くことができるので、環境の変化である。
「環境変化伝達装置」は、上記「環境の変化」を人工的に伝達する装置である。同じ環境に留まり、長時間その場を見続けることが殆ど不可能であるという状況において、環境変化伝達装置は、環境の変化を検出し、検出した環境の変化を人工的に伝達することによって、その場に長時間居続けられなかった人にも、環境の変化を伝達することを目的とする。なお、環境の変化の具体的な認識方法や出力方法に関しては、上記参考文献に開示されている。
図1は、本発明の実施例1である環境変化伝達装置A1の構成例を示すブロック図である。
環境変化伝達装置A1は、環境の変化を検出する環境検出センサ10と、ユーザの注目度を示す情報を計測する注目度計測センサ20と、処理装置30と、上記環境の情報を蓄積する環境データベース40と、環境に関する過去の変化を示す情報(詳細情報)を提示する情報提示装置50とによって構成されている。
処理装置30は、環境情報取得部31、環境変化抽出部32、環境情報・環境変化登録部33、注目度取得部34、注目度認識部35、変化情報検索部36、提示方法決定部37、変化情報出力部38によって構成される。
環境情報取得部31は、環境検出センサ10から得られたデータを取得し、環境変化抽出部32と環境情報・環境変化登録部33とにデータを渡す。環境変化抽出部32は、環境情報取得部31から受け取った最新のデータと、環境データベース40に蓄積されている過去のデータとを比較し、環境に起きた変化を抽出する。
環境情報・環境変化登録部33は、環境情報取得部31から受信したデータと、環境変化抽出部32が抽出した変化情報とを、環境データベース40に蓄積する。注目度取得部34は、注目度計測センサ20からデータを取得し、注目度認識部35に渡す。注目度認識部35は、注目度取得部34から受信したデータと、環境データベース40に蓄積されている環境変化抽出部32が抽出した変化情報とを比較し、提示されている情報Iに対するユーザの注目度合いを推定する。
変化情報検索部36は、過去の一定時間内に起きた変化情報を、環境データベース40から検索し、提示方法決定部37に渡す。
提示方法決定部37は、変化情報検索部36から受け取った変化情報と、注目度認識部35から受け取った現在のユーザの注目度合いとに基づいて、適切な提示方法を決定する。つまり、提示されている情報Iに、ユーザが注目しているか否かを判別し、提示されている情報Iにユーザが注目しているときにのみ、詳細な情報を提示し、提示されている情報Iに、ユーザが注目していない場合には、低刺激な表現によって情報の概要情報(たとえば痕跡)を提示する。
変化情報出力部38は、決定された提示方法による情報を、情報提示装置50に出力する。
カメラCpは、環境検出センサ10の例であり、また、注目度計測センサ20の例でもあり、プロジェクタPに搭載されている。プロジェクタPは、情報提示装置50の例である。
[処理の流れ]
図2は、上記実施例における処理の流れを示すフローチャートである。
カメラCpが画像を取り込むと(S1)、カメラCpから取り込まれた画像は、環境データベース40に蓄積される。次に、環境データベース40に蓄積されている過去の画像と、取得した最新の画像とを比較し、環境に起きた変化が抽出され(S2)、抽出結果が、環境データベース40に登録される(S3)。
取り込まれた画像と、環境データベース40に保存されている現在出力中の情報(出力位置等)とを比較することによって、提示されている情報Iに対するユーザの注目度合いを推定する(S4)。つまり、後述するように、取り込まれた画像中に、提示されている情報Iと、携帯端末のLED付アンテナのLEDとが含まれていれば、上記提示されている情報Iにユーザが注目していると判断し、提示されている情報と上記LEDとの距離が短い程、その注目度の度合いが高いと推測する。
一方、環境データベース40に蓄積されている変化情報を検索し(S5)、この検索された変化情報と、現在におけるユーザの注目度合いとに基づいて、変化情報の提示内容が、定期的に決定され(S6)、決定された提示内容(変化情報)をプロジェクタPに出力し(S7)、これによって、変化情報が環境に提示される。
[ユーザの注目度認識方法]
本実施例では、カメラCpから得られる画像に基づいて、提示されている情報Iに対するユーザの注目度を推定する。ユーザが、提示されている情報Iに、はっきりと気付きしかも興味を持っているかどうかを知る場合、予め決められた方法で注目度を、ユーザに明示してもらい、環境変化伝達装置A1が、上記明示された注目度合いを認識する。
[ユーザに注目度を明示してもらう方法]
ユーザに注目度を明示してもらう場合、本実施例では、近年多くの人が常に携帯している携帯電話やPDA等の携帯端末Tを用いる。
本実施例は、所定の情報に対してユーザが注目した場合、指し棒や虫眼鏡を使うことをメタファとして利用している。つまり、本実施例では、所定の情報に対してユーザが注目した場合、あたかも指し棒や虫眼鏡を使うように、携帯端末を利用してもらう。人は、情報に注目したときには、指し棒でその情報を指し示したり、自分が見ているところをペンでなぞったりする。また、見ている情報に注目し、さらに詳細に見たいときには、虫眼鏡を使って拡大する。そこで、近年多くの人が常に携帯している携帯電話や、PDA等、携帯端末Tに、指し棒、虫眼鏡の機能を持たせ、ユーザが、上記指し棒、虫眼鏡の機能を使用したときに、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると解釈する。
[携帯端末Tによる情報の指し示し方法]
携帯端末Tによって情報を指し示す場合、携帯端末TのLED付アンテナを、指し棒として使う。環境変化伝達装置A1は、カメラCpから取得する画像上で、点灯している携帯端末TのLEDと、提示されている情報Iの領域との重なりを検知し、この検知された重なり領域に提示されている情報Iについて、ユーザが注目していると解釈する。また、携帯端末TのLEDが消灯した場合や、情報が提示されていない領域へLEDを移動した場合、提示されている情報Iから、ユーザの注目が離れたと解釈する。
携帯端末TのLEDと、提示されている情報Iとの重なりは、カメラCpの角度によって異なるが、LEDが提示されている情報Iに十分近ければ、それほど誤差はでない。また、カメラCpを複数台、用いれば、携帯端末TのLEDと提示されている情報Iとの3次元的な位置関係を考慮することもできる。複数台のカメラCpを用いた3次元位置計測に関しては、多くの研究が行われているので、その詳細な説明を割愛する。
[携帯端末Tによる情報の注目方法]
現在、実環境に関連付けられている情報を、携帯端末を利用して読み出す研究が行われている。たとえば、Navicam(たとえば、非特許文献7参照)では、実環境に貼り付けられたマーカ(2次元バーコード)を、携帯端末に付いているカメラで読み込むことによって、その場の詳しい情報を、携帯端末上に表示する。
携帯端末Tを通して見ると、ちょうど虫眼鏡で見るように情報が補強されるので、このような方式は、虫眼鏡メタファと呼ばれている。またVCC(Visual Computer Communication)(たとえば、非特許文献8参照)では、コンピュータ画面上に、マーカを提示するという方式を提案している。
提示されているマーカを、携帯端末TのカメラCtを通して認識する行動は、提示されている情報Iに対するユーザの注目度が高くなければ起こらないと考えられる。
そこで、携帯端末Tを通してユーザが情報を見るという行動があれば、ユーザが情報に注目している状態であると解釈する。
実際には、「注目判断方式A」を採用する。上記「注目判断方式A」は、提示されている情報Iと情報特定マーカMiとを、携帯端末T搭載のカメラCtが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式である(情報特定マーカMi検出による注目判断方式)。なお、情報特定マーカMiは、情報Iを特定するマーカであり、上記提示されている情報Iに付与されている。
図3は、上記実施例における注目判断方式A(情報特定マーカMi検出による注目判断方式)の基本的な処理の流れを示す説明図である。
図4は、上記実施例における注目判断方式A(情報特定マーカMi検出による注目判断方式)の基本的な処理の流れを示すフローチャートである。
提示されている状況の詳細を、ユーザが知りたいと思ったときに、図3(1)に示すように、提示されている情報I(たとえば、痕跡)上に、カメラCp付の携帯端末Tを翳す(S11)。これによって、提示されている情報Iに埋め込まれている情報特定マーカMiを、携帯端末Tが読み取り(S21)、図3(2)に示すように、情報特定マーカMiと携帯端末Tとの相対的な位置関係と、提示されている情報IのIDとを取得する(S22、S23)。そして、読み取られた位置関係と、提示されている情報IのIDとを、処理装置30の注目度取得部34に送信する(S24)。
処理装置30と通信する場合における提示されている情報IのIPアドレスを、投影されている情報特定マーカMiに埋め込むことによって、携帯端末Tに、IPアドレスを伝達することができる。
注目度取得部34は、上記位置関係と、提示されている情報IのIDとを、携帯端末Tから受信し(S31)、この受信した位置関係とID情報とを、注目度認識部35に送り、注目度認識部35が、痕跡(提示されている情報)のIDに対応する環境の変化(詳細情報)を、環境データベース40から検索し(S32)、位置関係に基づいて検索された環境の情報が、ユーザが注目している情報であるかどうかを判定する(S33)。
そして、ユーザが注目していると判定された際には、注目している情報であると判定された情報Iの詳細情報(たとえば、過去に貼られていた掲示物の画像)を、携帯端末Tと情報Iとの位置関係に基づいて、加工し、図3(3)に示すように、携帯端末Tに送り返す(S34)。そして、環境変化伝達装置A1から送られた注目している情報に関する詳細情報を受信し(S25)、この受信した詳細情報を、図3(4)に示すように、携帯端末T上に提示する(S26)。
なお、提示されている情報Iを特定するために、提示されている情報IのIDを投影する必要があるので、プロジェクタPが、提示されている情報IのIDを含む情報特定マーカMiを投影する。
図5は、上記実施例において、提示されている情報Iと携帯端末Tとの位置関係に基づいて、提示されている情報Iにユーザが注目しているかどうかを判定する方法の説明図である。
壁WLに提示されている情報Iに、ユーザが携帯端末Tを翳した際に、携帯端末Tに搭載されているカメラCtと、提示されている情報Iと特定する情報特定マーカMiとの距離が、ある閾値の範囲内であり、しかも、携帯端末Tが向いている方向から、所定の角度閾値αの範囲内に、提示されている情報Iが存在していれば、その提示されている情報Iにユーザが注目していると判断する。
たとえば、距離の閾値をsとし、携帯端末Tの法線との角度の閾値を、αとし、携帯端末Tに搭載されているカメラCtと、情報特定マーカMiとの距離を、lとし、カメラCtと情報特定マーカMiとを結んだ直線と、携帯端末Tの法線とがなす角を、θとすると、θ<αであり、しかも、l<sであれば、その提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断することができる。
次に、「注目判断方式B」について説明する。上記「注目判断方式B」は、提示されている情報Iと携帯端末特定マーカMtとを、プロジェクタP搭載のカメラCpが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式である(携帯端末特定マーカMt検出による注目判断方式)。
情報特定マーカMiを環境側に投影する方式は、環境に提示されている情報Iの表現を損ねる可能性があり、また、携帯端末TにカメラCtを搭載する必要がある。
携帯端末T上に表示されている携帯端末特定マーカMtを、環境に設置されたカメラCpが読み取ることによって、携帯端末Tの3次元上の位置と向きとを知ることができる。一方、プロジェクタPが提示している情報における3次元位置も、カメラCpを複数台、用いることによって、計測することができる。
これによって、携帯端末Tの3次元上の位置と、向きと、提示されている情報Iの位置とに基づいて、携帯端末Tが提示されている情報Iの方向に向いているかどうかを、携帯端末Tが、知ることができる。
図6は、上記実施例において、提示されている情報Iと携帯端末特定マーカMtとを、カメラCpが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式(注目判断方式B)による処理を説明する図である。
図7は、上記実施例において、提示されている情報Iと携帯端末特定マーカMtとを、カメラCpが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式(注目判断方式B)による処理を示すフローチャートである。
ユーザが、図6(1)に示すように、携帯端末Tを情報に翳したときに(S11)、携帯端末Tの画面に、プロジェクタPに搭載されているカメラCpが読み取り可能な情報特定マーカMiを表示する。処理装置30は、提示されている情報Iに付与されている情報特定マーカMiを読み取り、図6(2)に示すように、ユーザの携帯端末TのIDと、提示されている情報Iと携帯端末Tとの位置関係とを計測する(S41、S42)。
位置関係を正確に計測するためには、環境変化伝達装置A1側に、カメラCpを複数台用意し、3次元測量をする必要がある。処理装置30は、読み取った位置関係に基づいて、ユーザが注目している情報を判定し(S43)、図6(3)に示すように、ユーザの携帯端末Tに詳細情報を送信する(S44)。位置関係からの基本的な判定方法は、注目判断方式Aと同じである。携帯端末Tと処理装置30とは、読み取ったIDを利用して通信が可能である。たとえば、ユーザの携帯端末TのIPアドレスを、携帯端末特定マーカMt(携帯端末T付されている)に埋め込むことによって、処理装置30は、携帯端末Tを特定することができる。そして、最後に、図6(4)に示すように、ユーザの携帯端末Tが詳細情報を受信し(S25)、ユーザの携帯端末T上に、上記受信した詳細情報を提示する(S26)。
次に、上記注目判断方式A、上記注目判断方式Bの特徴について説明する。
注目判断方式Aは、提示されている情報Iと携帯端末Tとの位置関係を、携帯端末Tに搭載されているカメラCtが読み取るので、誤差が含まれ難く、かなり正確な位置関係を読み取ることができるという利点がある。このために、正確な位置関係を利用したビデオオーバーレイ等も可能である。たとえば、携帯端末Tに搭載されているカメラCtが得た映像に、過去の情報(たとえば、過去のその場所に貼られていた貼り紙)を、重ねて携帯端末Tの画面に表示することができる。
一方、注目判断方式Aの欠点は、提示されている情報Iに付加されている情報特定マーカMiを読み取るために、カメラCt等、特殊なデバイスを携帯端末Tに設ける必要がある点や、付加された情報特定マーカMiが、提示されている情報Iの表現を壊す惧れがあるという欠点である。
注目判断方式B(提示されている情報Iと携帯端末特定マーカMtとを、カメラCpが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式)を使用する場合、たとえば、提示されている情報に電子透かしとして、IDや環境変化伝達装置A1のアドレスを埋め込み、それをカメラCpで読み込む方法や、情報特定マーカMiを非可視領域の波長(たとえば赤外線)で投影し、非可視領域で処理する方法等が挙げられる。ただし、その場合には、注目判断方式Bにおいては、非可視領域の画像を取得することができるカメラCpを必要とするという欠点がある。
注目判断方式Bは、携帯端末Tとして、特殊なデバイスを必要とせず、また、提示された情報に情報特定マーカMiを付加する必要もないので、注目判断方式Aにおける欠点がない。
一方、注目判断方式Bでは、携帯端末Tに提示されている携帯端末特定マーカMtを、環境に設置されたカメラCpで読み込む必要があるので、オクルージョン(視点の妨害)が発生しやすい。
つまり、携帯端末Tを持つ人や、その他の物に、マーカMtが隠れ、カメラCpが携帯端末特定マーカMtを読み込むことができない可能性が高いという欠点がある。この欠点を解消するには、カメラCpの台数を増やし、複数の角度から携帯端末特定マーカMtを読み込めばよく、このようにすることによって、オクルージョンの発生確率を下げる。
[位置関係を取得する方法]
上記実施例は、カメラを用いることによって、携帯端末Tと、提示されている情報Iとの位置関係を調べる実施例であるが、携帯端末Tと、提示されている情報Iとの位置関係を調べる場合、その他の各種位置計測技術を用いるようにしていもよい。たとえば、提示されている情報Iの3次元位置を、複数台のカメラCpを利用して計測し、PSD(Position sensitive detector)を用いることによって、携帯端末Tの位置を調べるようにしてもよい。
[位置計測をしない方法]
注目判断方式A、注目判断方式Bともに、マーカを利用し、提示されている情報Iと携帯端末Tの位置関係とを計測する方式であるが、3次元位置を計測しない簡易的方法を採用するようにしてもよい。
たとえば、注目判断方式Aにおいて、情報特定マーカMiを、携帯端末Tに搭載されているカメラCtが読み込んだ際に、3次元位置関係を計測しなくてもよい。この場合、提示されている情報Iと情報特定マーカMiとの正確な位置関係がわからないが、携帯端末Tに搭載されているカメラCtの多くは、解像度が低く、望遠レンズ等を搭載している場合が少ないので、所定距離以上離れた位置から、一定の大きさの情報特定マーカMiを読み取ることは、画像認識的に困難であり、また多くの場合、情報特定マーカMiとの距離が長くなると、カメラCtと情報特定マーカMiとの間に障害物が入る可能性が高くなる。
この場合、上記簡易方法を用いると、情報特定マーカMiの画像を処理し、3次元位置関係を計算する必要がないというメリットがあり、3次元位置を計測不可能なタイプの情報特定マーカMiも利用できるというメリットがある。
また、注目判断方式B(提示されている情報Iと携帯端末特定マーカMtとを、カメラCpが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式)においては、上記指し棒方式のように、携帯端末T上の携帯端末特定マーカMtと、提示されている情報Iとの重なりを、環境に設置されているカメラCpから得られる画像に基づいて認識し、重なっていた場合を注目したと判断するようにしてもよい。
[詳細情報をブロードキャストする方法]
注目判断方式A(提示されている情報Iと情報特定マーカMiとを、カメラCtが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式)では、環境変化伝達装置A1と携帯端末Tとの間で双方向通信を行うので、情報特定マーカMiにIPアドレスを埋め込む。しかし、環境変化伝達装置A1が担当する環境の詳細情報を、常にブロードキャストすることによって、情報特定マーカMiにIPアドレスを埋め込む必要がなくなる。つまり、常にブロードキャストすることによって、片方向通信での実現も可能になる。
たとえば、携帯端末TのカメラCtで情報特定マーカMiを読み取り、この読み取った情報特定マーカMiから、提示されている情報IのIDを、携帯端末Tが取得し、ブロードキャストされている詳細情報のうちで、該当するIDの詳細情報のみを携帯端末Tに表示すればよい。このようにすることによって、携帯端末Tと環境変化伝達装置A1との間で、双方向通信を行わなくてもよい。
[携帯端末Tを利用した注目度合いの明示方法]
上記注目判断方式A、注目判断方式Bは、虫眼鏡メタファを利用しているが、虫眼鏡を実際に利用する際には、虫眼鏡を対象物(提示されている情報I)に近づけたり、遠ざけたりすることによって、対象物の細部を拡大し、また、全体を概観する。
対象物への注目度合いが変化していると、眼鏡を対象物に近づけたり、遠ざけたりする動作を検出することができる。そこで、提示されている情報Iに注目していることを明示した後に、提示されている情報Iに、携帯端末Tを近づけたり、遠ざけたりした場合、ユーザの注目度合いが変化したと、環境変化伝達装置A1が認識する。
基本的な方法としては、注目判断方式A、注目判断方式Bは、提示されている情報Iと携帯端末Tとの位置関係を読み取るので、提示されている情報Iと携帯端末Tとの距離に応じて、注目度合いを示すパラメータを変化させる。
たとえば、提示されている情報Iと携帯端末Tとの距離であって、所定の情報Iに注目しているときにおける距離を基準距離と、この基準距離を、lとし、現在の携帯端末Tと情報との距離を、l’とすると、注目度合いcは、次の式(1)によって示すことができる。
注目度合いc=f(x)=f(l−l’) … 式(1)
なお、f(x)は、システム設計者が注目度合いを求めるために設定した関数である。
ただし、注目判断方式A、注目判断方式Bでは、カメラを利用して位置関係を取得するので、ある程度のタイムラグが発生する可能性が高い。そこで、リアルタイム性をさらに高める方法として、携帯端末Tに、加速度計を設けるようにしてもよい。
つまり、一軸の加速度計を携帯端末Tに搭載し、携帯端末Tの画面の鉛直方向の加速度を測る。そして、提示されている情報Iに、ユーザが携帯端末Tを翳し、翳した携帯端末Tを、提示されている情報Iに近づけた場合には、プラス(マイナス)の加速度を検出し、一方、提示されている情報Iから携帯端末Tを遠ざけると、マイナス(プラス)の加速度を検出する。たとえば、注目を明示した時刻から、上記検出した加速度の積分値を、注目度合いとして利用する。
すなわち、カメラからマーカを読み取る方式は、現状では、マーカとの位置関係を読み取るのにかなりの時間がかかり、携帯端末のスペックや高速化の度合いにもよるが、位置関係を計測するまでに、たとえば1sec程度かかることがある。一方、加速度計からは、かなり高速に加速度情報を得ることができるので、携帯端末Tの画面の鉛直方向の加速度を測れば、リアルタイム性が向上する。
[ユーザの注目と、注目度合いに基づく提示方法の決定方法]
次に、上記方法で、提示されている情報Iにユーザが注目していることを、環境変化伝達装置A1が認識したときに、情報Iを提示する方法について説明する。
まず、情報にユーザが注目する以前に、情報が提示されていた場所に、情報を提示する方法(図3、図6)と、ユーザが利用している携帯端末Tに、情報を提示する方法とがある。
たとえば、掲示板上に、過去に提示されていた貼り紙の痕跡と、過去にその場所で人が立ち止まっていたことを示す人型の痕跡とを、掲示板上に提示し、貼り紙の痕跡に、ユーザが注目した場合(携帯端末Tを痕跡に翳す場合、または、携帯端末Tによって指し示す場合)、過去に貼られていた貼り紙の画像を、掲示板上に投射し、また、携帯端末T上に表示する。
また、注目していることを明示する方法として、携帯端末Tを貼り紙の痕跡に翳した場合に、携帯端末T上に、過去の貼り紙の画像を表示し、また、その携帯端末Tを痕跡に、近づけまたは遠ざけることによって、過去の貼り紙の画像を拡大または縮小し、解像度を変化させる。
また、カメラでキャプチャした過去の画像を、環境上や携帯端末T上に提示する他、掲示板の前の人の通過頻度、貼り紙が貼り替えられた時刻等の数値情報、立ち止まっていたユーザの個人情報(名前等)等も、状況に応じて、環境上や携帯端末T上に提示する。詳細情報が、画像ではなく、テキストとして、環境データベース40に登録されていた場合、注目度合いに応じて、携帯端末T上に表示するテキストの分量を変えるようにしてもよい。たとえば、テキスト形式で登録されている過去に貼られていた掲示物の内容を、注目度に応じて自動要約し、携帯端末Tに提示するようにしてもよい。
つまり、上記実施例は、所定の情報を提示する所定情報提示手段と、上記提示されている情報に、ユーザが注目しているかどうかを判別する注目判別手段と、上記提示されている所定情報にユーザが注目しているときにのみ、上記提示されている所定情報に関する詳細な情報を提示する詳細情報提示手段とを有することを特徴とする環境変化伝達装置の例である。
この場合、上記提示されている所定の情報には、上記提示されている所定の情報を特定する情報特定マーカが付与され、上記注目判別手段は、カメラが設けられている携帯端末が、上記提示されている所定の情報に近付いたときに、上記提示されている所定情報にユーザが注目していると判断する手段であり、上記情報特定マーカを、上記携帯端末に設けられている携帯端末用カメラが認識したときに、上記カメラが認識した上記情報特定マーカを受信する情報特定マーカ受信手段と、情報特定マーカと詳細情報とが対応して格納されてい環境データベースと、上記情報特定マーカ受信手段が受信した情報特定マーカに基づいて、上記環境データベースから、対応する詳細情報を検索する詳細情報検索手段と、上記詳細情報検索手段が検索した詳細情報を出力する詳細情報出力手段とを有し、上記詳細情報提示手段は、上記携帯端末の画面であり、上記詳細情報出力手段が出力した詳細情報を提示する画面である。
さらに、上記注目判別手段は、上記携帯端末の位置を3次元的に検出し、上記携帯端末と上記提示されている情報との位置関係が、所定の位置関係であれば、上記提示されている情報をユーザが注目していると判断する手段であり、上記携帯端末から所定の範囲内に、上記提示されている情報が存在し、しかも、上記携帯端末が向いている方向から所定の角度内に、上記提示されている情報が存在していれば、上記提示されている情報の詳細情報を上記携帯端末に出力するようにしてもよい。
そして、上記注目判別手段は、上記携帯端末と上記提示されている情報との位置関係を定期的に計測する手段であり、上記携帯端末から所定の範囲内に、上記提示されている情報が存在しなくなった場合、上記携帯端末が向いている方向から所定の角度内に、上記提示されている情報が存在しなくなった場合、上記情報特定マーカを捕捉できなくなった場合のうちのいずれかの場合に、上記提示されている情報の詳細情報を上記携帯端末に出力することを停止するようにしていもよい。
また、上記注目判別手段は、携帯端末を特定する携帯端末特定マーカが表示されている携帯端末と上記提示されている情報との位置関係が、所定の位置関係であれば、ユーザが注目していると判断する手段であり、上記提示されている情報の詳細情報を格納している環境データベースと、上記携帯端末特定マーカと、上記携帯端末の近くに提示されている情報とを認識する携帯端末・情報特定カメラと、上記携帯端末・情報特定カメラが認識した上記携帯端末特定マーカに基づいて、上記携帯端末を特定する携帯端末特定手段と、上記携帯端末・情報特定カメラが認識した上記提示されている情報に対応する詳細情報を、上記環境データベースから検索する詳細情報検索手段と、上記詳細情報検索手段が検索した詳細情報を、上記携帯端末特定手段が特定した上記携帯端末に出力する詳細情報出力手段とを有し、上記詳細情報提示手段は、上記携帯端末の画面であり、上記詳細情報出力手段が出力した詳細情報を提示する画面であるようにしてもよい。
さらに、ユーザが移動した場合、上記移動後の状態に応じて、提示すべき詳細情報を変化させるようにしてもよい。
また、上記実施例を方法の発明として把握することができる.つまり、上記実施例は、所定の情報を提示する所定情報提示段階と、上記提示されている情報に、ユーザが注目しているかどうかを判別する注目判別段階と、上記提示されている所定情報にユーザが注目しているときにのみ、上記提示されている所定情報に関する詳細な情報を提示する詳細情報提示段階とを有することを特徴とする環境変化伝達方法の例である。
この場合、上記提示されている所定の情報には、上記提示されている所定の情報を特定する情報特定マーカが付与され、上記注目判別段階は、カメラが設けられている携帯端末が、上記提示されている所定の情報に近付いたときに、上記提示されている所定情報にユーザが注目していると判断する段階であり、上記情報特定マーカを、上記携帯端末に設けられている携帯端末用カメラが認識したときに、上記カメラが認識した上記情報特定マーカを受信する情報特定マーカ受信段階と、上記情報特定マーカ受信段階で受信した情報特定マーカに基づいて、上記情報特定マーカと詳細情報とが対応して格納されてい環境データベースから、対応する詳細情報を検索する詳細情報検索段階と、上記詳細情報検索段階で検索した詳細情報を出力する詳細情報出力段階とを有し、上記詳細情報提示段階は、上記詳細情報出力段階で出力した詳細情報を、上記携帯端末の画面に提示する段階である。
さらに、上記注目判別段階は、上記携帯端末の位置を3次元的に検出し、上記携帯端末と上記提示されている情報との位置関係が、所定の位置関係であれば、上記提示されている情報をユーザが注目していると判断する段階であり、上記携帯端末から所定の範囲内に、上記提示されている情報が存在し、しかも、上記携帯端末が向いている方向から所定の角度内に、上記提示されている情報が存在していれば、上記提示されている情報の詳細情報を上記携帯端末に出力するようにしていもよい。
そして、上記注目判別段階は、上記携帯端末と上記提示されている情報との位置関係を定期的に計測する段階であり、上記携帯端末から所定の範囲内に、上記提示されている情報が存在しなくなった場合、上記携帯端末が向いている方向から所定の角度内に、上記提示されている情報が存在しなくなった場合、上記情報特定マーカを捕捉できなくなった場合のうちのいずれかの場合に、上記提示されている情報の詳細情報を上記携帯端末に出力することを停止するようにしてもよい。
また、上記注目判別段階は、携帯端末を特定する携帯端末特定マーカが表示されている携帯端末と上記提示されている情報との位置関係が、所定の位置関係であれば、ユーザが注目していると判断する段階であり、上記携帯端末特定マーカと、上記携帯端末の近くに提示されている情報とを認識する携帯端末・情報特定カメラと、上記携帯端末・情報特定カメラが認識した上記携帯端末特定マーカに基づいて、上記携帯端末を特定する携帯端末特定段階と、上記携帯端末・情報特定カメラが認識した上記提示されている情報に対応する詳細情報を、上記提示されている情報の詳細情報を格納している環境データベースから検索する詳細情報検索段階と、上記詳細情報検索段階で検索した詳細情報を、上記携帯端末特定段階で特定した上記携帯端末に出力する詳細情報出力段階とを有し、上記詳細情報提示段階は、上記詳細情報出力段階が出力した詳細情報を、上記携帯端末の画面に提示する段階であるとしてもよい。
実施例1においては、環境検出センサ10として、また、注目度計測センサ20としてカメラCpを使用し、情報提示装置50としてプロジェクタPを使用している。
本発明の実施例2は、異なるセンサを利用する実施例である。たとえば、環境検出センサ10として、環境側に圧力センサを敷き詰める手段、静電容量の変移を利用する手段、フォトダイオードを敷き詰める手段等を採用する。たとえば、静電容量計測装置を、壁や床に敷設することによって、人や動物の移動を検知することができる。
人体を検出する場合、SmartSkinのような方式を採ることによって、照明の影響を受けず、またオクルージョン(視点の妨害)を受けない等の利点があり、また敷き詰められたセンサとの位置関係を非接触で計測することができる。逆に、生体以外のオブジェクト、たとえばポスター等を検出する場合、本方式では困難である。オブジェクト側に金属箔をつける等の工夫が必要である。
また、物体が設置されたり、ポスターが貼られると、壁面や床面に当たっていた光が遮蔽されるが、フォトダイオード等のセンサを、壁面や床面に敷き詰めることによって、光の変化を検出することができる。物体や人が壁面等に非接触な場合でも、舞台が壁面に近づくことによって影ができるので、本方式も非接触の変化をある程度は検出することができる。
ただし、影は、光源の位置関係や光源の数によって変化するので、物体等の正確な位置を検出する場合、注意が必要である。もちろん、複数のセンサを併用するようにしてもよい。たとえば、生体については、静電容量を計測することによって検出し、その他の物体については、プロジェクタに搭載されているカメラCpを使用して検出するようにしてもよい。
また、静電容量センサを、注目度計測センサ20として使用するようにしてもよい。実施例1では、注目と注目度合いとを計測する方法として、虫眼鏡メタファを用いるが、携帯端末Tから特定の電波を発生させることによって、静電容量を変化させ、携帯端末Tの接近を検知するようにしてもよい。
また、電波の発信の仕方を工夫することによって、接近している携帯端末TのIDを読み取るようにしてもよい。たとえば、電波をモールス信号のように時分割で発信すれば、注目度計測センサ20を介して、携帯端末TのIDを、環境変化伝達装置A1に伝達することができる。注目度計測センサ20として、RFID等の非接触タグを使うようにしてもよい。
たとえば、RFIDを壁面に一定間隔で敷き詰め、RFIDリーダ付の携帯端末Tを近づけることによって、携帯端末Tの位置を非接触に知ることができる。また、複数のRFIDの読み取り状況と、リーダの読み取り可能範囲(性能)とを比較することによって、携帯端末Tが壁面からどの程度離れているかを読み取ることができる。
一方、情報提示装置50としては、将来的には電子ペーパを利用する方法が考えられる。電子ペーパは、現在実用化に向けて研究開発が各所で進められているが、たとえば電子ペーパを、壁紙やカーペットとして敷き詰めることによって、壁面や床面の変化があった部分について、提示されている情報Iを提示することができる。
なお、たとえば、環境の一部にディスプレイを埋め込むようにしてもよく、たとえば、床や壁に巨大なプラズマディスプレイを敷き詰めるようにしてもよいが、敷設の手間等を考えると、電子ペーパは、薄くて折り曲げることが可能であるので、床や壁に敷設しやすい。
本発明は、不特定多数のユーザが利用する環境において、所定の情報に注目したユーザに対してのみ、その情報の詳細情報を提示するサービスに利用することができる。
たとえば、公共空間の掲示板に、変化を痕跡として提示すると、ユーザは、次のメリットを得ることができる。
第1に、掲示物を貼り替えた場所に痕跡が残るので、どの掲示板が新着であるのか、また、最近どのあたりに貼られていた掲示物がはがされたのかを、ユーザは知ることができる。第2に、ユーザが立ち止まった場所に痕跡が残るので、ユーザは、最も読まれている掲示物を知ることができる。
さらに、本発明によれば、掲示板の閲覧について、携帯端末を用いて詳細情報を得ることができので、次の利用方法が考えられる。
第1に、新着の掲示物に携帯端末を翳すと、この掲示物がいつ貼られたのかという情報を知ることができる。第2に、最近剥がされた掲示物が気になれば、最近掲示物が剥がされたことを示す痕跡に携帯端末を翳すと、貼ってあった掲示物を見ることができる。第3に、所定の掲示物の前に残っているユーザの立ち止まりによる痕跡に、携帯端末を翳すと、上記掲示物の前で、どの位の頻度で、上記掲示物の前で立ち止まっているかの推移を見ることができる(たとえばグラフで見ることができる)。これによって、ユーザは、上記掲示物に、ユーザがどのくらい注目しているのかを知ることができる。
上記のような付加価値を掲示板に与えることによって、掲示板の閲覧を補助することができ、掲示板の利用効率の向上が期待できる。
本発明の実施例1である環境変化伝達装置A1の構成例を示すブロック図である。 上記実施例における処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施例における注目判断方式A(情報特定マーカMi検出による注目判断方式)の基本的な処理の流れを示す説明図である。 上記実施例における注目判断方式A(情報特定マーカMi検出による注目判断方式)の基本的な処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施例において、提示されている情報Iと携帯端末Tとの位置関係に基づいて、提示されている情報Iにユーザが注目しているかどうかを判定する方法の説明図である。 上記実施例において、提示されている情報Iと携帯端末特定マーカMtとを、カメラCpが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式(注目判断方式B)における処理を説明する図である。 上記実施例において、提示されている情報Iと携帯端末特定マーカMtとを、カメラCpが認識すれば、提示されている情報Iに、ユーザが注目していると判断する方式(注目判断方式B)における処理を示すフローチャートである。
符号の説明
A1…環境変化伝達装置、
10…環境検出センサ、
20…注目度計測センサ、
30…処理装置、
40…環境データベース、
50…情報提示装置、
P…プロジェクタ、
T…携帯端末、
Ct…携帯端末搭載カメラ、
Cp…プロジェクタ搭載カメラ、
Mi…情報特定マーカ、
Mt…携帯端末特定マーカ。

Claims (2)

  1. 所定の情報と、この情報を特定するためのIDを含む情報特定マーカとを提示する情報提示装置と;
    環境検出センサから環境の情報を取得する環境情報取得部と;
    上記環境情報取得部が取得した環境の情報を蓄積する環境データベースと;
    上記環境情報取得部が取得した環境の情報と、上記環境データベースに蓄積されている過去の環境の情報とを比較することによって環境の変化を抽出する環境変化抽出部と;
    上記環境情報取得部が取得した環境の情報と、上記環境抽出部が抽出した環境の変化とを、当該環境の変化に対応する情報特定マーカと対応させて、上記環境データベースに蓄積する環境情報・環境変化登録部と;
    上記情報提示装置に提示されている情報に付与されている情報特定マーカを、携帯端末に設けられている携帯端末用カメラが認識したときに、当該携帯端末と上記カメラが認識した情報特定マーカとの相対的な位置関係と、当該情報特定マーカに含まれている情報のIDとを受信する注目度取得部と;
    上記注目度取得部が受信した情報のIDに対応する過去の一定時間内に起きた環境の変化を、上記環境データベースから検索し、上記携帯端末に設けられているカメラと上記情報提示装置に提示されている情報に付与された情報特定マーカとを結んだ直線と、上記携帯端末の法線とがなす角が、予め定めた閾値より小さく、かつ、上記携帯端末に設けられているカメラと上記情報提示装置に提示されている情報に付与された情報特定マーカとの距離が、予め定めた閾値よりも小さい場合には、当該情報提示装置に提示されている情報にユーザが注目していると判断する注目度認識部と;
    当該情報提示装置に提示されている情報に、ユーザが注目していると、上記注目度認識部が判断した場合には、上記注目度認識部で検索した上記過去の一定時間内に起きた環境の変化の詳細情報として、上記過去の一定時間内に起きた環境の変化の画像や映像を提示し、当該情報提示装置に提示されている情報にユーザが注目していると、上記注目度認識部が判断しなかった場合には、上記注目度認識部で検索した上記過去の一定時間内に起きた環境の変化の概要情報として、当該情報提示装置に提示されている情報のうちで、環境の変化が起きた部分に痕跡であるスポットライトを一定時間提示する提示方法決定部と;
    を有することを特徴とする環境変化伝達装置。
  2. 所定の情報と、この情報を特定するためのIDを含む情報特定マーカとを情報提示装置が提示する提示工程と;
    環境検出センサから環境の情報を環境情報取得部が取得する環境情報取得工程と;
    上記環境情報取得工程で取得された環境の情報を環境データベースに蓄積する蓄積工程と;
    上記環境情報取得工程で取得された環境の情報と、上記環境データベースに蓄積されている過去の環境の情報とを比較することによって、環境変化抽出部が環境の変化を抽出する抽出工程と;
    上記環境情報取得部が取得した環境の情報と、上記環境抽出部が抽出した環境の変化とを、当該環境の変化に対応する情報特定マーカと対応させて、環境情報・環境変化登録部が上記環境データベースに蓄積する環境情報・環境変化登録工程と;
    上記情報提示装置に提示されている情報に付与されている情報特定マーカを、携帯端末に設けられている携帯端末用カメラが認識したときに、当該携帯端末と上記カメラが認識した情報特定マーカとの相対的な位置関係と、当該情報特定マーカに含まれている情報のIDとを注目度取得部が受信する注目度取得工程と;
    上記注目度取得部が受信した情報のIDに対応する過去の一定時間内に起きた環境の変化を、上記環境データベースから検索し、上記携帯端末に設けられているカメラと上記情報提示装置に提示されている情報に付与された情報特定マーカとを結んだ直線と、上記携帯端末の法線とがなす角が、予め定めた閾値より小さく、かつ、上記携帯端末に設けられているカメラと上記情報提示装置に提示されている情報に付与された情報特定マーカとの距離が、予め定めた閾値よりも小さい場合には、当該情報提示装置に提示されている情報にユーザが注目していると注目度認識部が判断する注目度認識工程と;
    当該情報提示装置に提示されている情報に、ユーザが注目していると、上記注目度認識部が判断した場合には、上記注目度認識工程で検索された上記過去の一定時間内に起きた環境の変化の詳細情報として、上記過去の一定時間内に起きた環境の変化の画像や映像を提示し、当該情報提示装置に提示されている情報にユーザが注目していると、上記注目度認識部が判断しなかった場合には、上記注目度認識工程で検索された上記過去の一定時間内に起きた環境の変化の概要情報として、当該情報提示装置に提示されている情報のうちで、環境の変化が起きた部分に痕跡であるスポットライトを、提示方法決定部が一定時間提示する提示方法決定工程と;
    を有することを特徴とする環境変化伝達方法。
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