JP4348676B2 - マイクロ化学装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学工業や医薬品工業等の分野で流体の混合または混合を伴う反応で材料または製品を製造したり、分析機器工業の分野で測定対象の物質の拡散係数や反応速度定数を分析したりする機器の混合または混合を伴う反応を行う部品として用いられるマイクロ化学装置に関するものである。更に詳しくは、複数の流体をそれぞれの供給口を通して混合および混合を伴う反応を行う1本の流路(以下、混合反応流路)内へ導入し、これらを薄層の流れとしてその混合反応流路内を流通させつつ、流体同士を混合し、または混合および反応させるマイクロ化学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロ化学装置は、装置サイズが小さく、単位体積あたりの表面積が大きいという特徴から、優れた物質・伝熱性能、安全性、試料消費量の削減といった利点を持つ。これらの利点から、マイクロ化学装置は、化学製品を製造したり、反応速度定数の測定や化学合成の手段として有用であると考えられる。
【0003】
図13に示すように、従来のマイクロ化学装置101は、流路102が側壁103で囲まれた構造であり、2つの入口と1つの出口が備わっている。マイクロ化学装置101内に、原料である流体A、流体Bを原料投入口105a・105bから投入する。未混合の原料である流体A、流体B、および生成物は、排出口106から排出される。より詳しくは以下の通りである。すなわち、原料投入口105aからは、原料としての流体Aが投入される。原料投入口105bからは、原料としての流体Bが投入される。104は供給壁である。
【0004】
特許文献1は、2つの入口と2つの出口が備わっているマイクロ化学装置の例である。反応流路は、内径100μm以下に形成されていて層流状態を維持できる範囲となっているが、排出口の形状等を変えられる構造となっていない。
【0005】
特許文献2は、2つの流体を混合または分散するためのマイクロ化学装置の例である。
【0006】
非特許文献1は、IMM(Institute of Microtechnology Mainz)社のシングルミキサーであり、2つの流体を混合または分散するためのマイクロ化学装置の例である。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−282682号公報(公開日平成14年10月2日)
【0008】
【特許文献2】
特表2003−502144号公報(公開日平成15年1月21日)
【0009】
【非特許文献1】
Wolfgang Ehrfeld, Volker Hessel Holger Lowe著「Microreactors −New Technology for Modern Chemistry−」出版元:WILEY−VCH Verlag GmbH、2000年3月出版、p.64−65
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のマイクロ化学装置は、高純度生成物または反応生成物の選択的な取り出しが困難であるという問題がある。
【0011】
すなわち、マイクロ化学装置では、マイクロ空間において混合または混合を伴う反応を行うため、その特徴は、従来行われている乱流渦による混合でなく層流による秩序だった流れで反応物質の分子拡散による混合である点である。すなわち、流れと直交する方向のそれらの分子拡散速度によるため、導入した流体の混合および混合を伴う反応の全体的な完了時間は、混合反応流路の幅と長さに依存する。
【0012】
従来のマイクロ化学装置では、混合反応流路に導入された流体はそれらの流体が持つ拡散速度や反応速度の特性により成り行きで混合および混合を伴う反応が行われている。そのため、図13に示すように、その処理流量などの操作条件によっては、取り出される生成物が未反応物質を含んでいたり、全てを反応させるために十分に時間をとるばかりに、流路の初期段階で起こった混合や混合を伴う反応が逐次的に進行してしまい、結果的に不均−な生成物となってしまったりという問題がある。未反応物質が含まれていると、マイクロ化学装置から出た後で生成物と混合や反応をしてしまい、結果的に所望の生成物が得られない場合がある。
【0013】
図13でいえば、流体Aは、分子拡散により、領域a、cに広がる。流体Bは、分子拡散により、領域b、cに広がる。その結果、排出口106からは、未混合・未反応の流体A、生成物、未混合・未反応の流体Bのいずれもが排出されることになる。
【0014】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、所望の高純度生成物または反応生成物を選択的に取り出すことができるマイクロ化学装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係るマイクロ化学装置は、複数の原料流体をそれぞれの原料供給路を通して混合反応を行う1本の混合反応流路へ導入し、これらの原料流体を薄層の層流として流通させつつ、それぞれの原料流体に含有される原料を分子拡散によって混合反応させて生成物を得るマイクロ化学装置において、前記混合反応流路の水平面上を流れる原料流体の進行方向に垂直な面内であって、前記分子拡散によって生じる水平方向の物質分布が生じている混合反応流路の部位に、物理的な障壁となるガイド壁を前記進行方向に複数配列して前記混合反応流路に複数の排出路を形成し、各排出路を通る排出物の組成が排出路ごとに未混合なそれぞれの原料流体及び前記生成物を含む反応流体に分かれるようにすると共に、前記複数のガイド壁で形成される前記排出路の数は前記原料供給路の数よりも前記混合反応によって生成される生成物の分だけ多いと共に、前記ガイド壁は前記物質分布に応じて各排出路を通る生成物又は原料の組成が排出路ごとに一番大きくなるように配置されていることを特徴としている。
【0016】
上記の構成により、原料が進行しながら分子拡散する現象を利用して物質の混合または混合を伴う反応を行う場合は、原料の進行方向に垂直な面内において、物質の組成は一様ではなく、物質分布が存在する。そのため、ここに、排出路ごとに組成が異なるように、物理的な障壁となるガイド壁を置いて排出路を複数に分けることで、組成ごとに取り出すことが可能になる。
【0017】
例えば、原料Aと原料Bとを混合、反応させて生成物Cを得る場合、後でAとCとの分離が容易であれば、マイクロ化学装置においてはCにAが混ざっていてもよく、Bが混ざらないような位置にガイド壁を設ければよい、とすることもできる。
【0018】
したがって、生成物取り出し用に割り当てられた排出路からは、原料の割合が少ないまたは無い状態で生成物を排出させることができる。
【0019】
それゆえ、所望の高純度生成物または反応生成物を選択的に取り出すことができる。
【0020】
また、本発明に係るマイクロ化学装置は、上記の構成に加えて、上記ガイド壁の先端が先細形状であることを特徴としている。
【0021】
上記の構成により、上記ガイド壁の先端が先細(テーパー)形状である。
【0022】
例えば、三角形である。また例えば、円柱形状部をえぐった形状である。
【0023】
したがって、排出物がガイド壁の壁の厚み部分に当たって、予想とは異なる方向に進行してしまうことを効果的に抑えることができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、排出物同士をより効果的に分離することができる。
【0024】
また、本発明に係るマイクロ化学装置は、上記の構成に加えて、マイクロ化学装置内を進行する原料または生成物の温度を所望の温度に保つ温度制御部を備えたことを特徴としている。
【0025】
上記の構成により、マイクロ化学装置内を進行する原料または生成物の温度が所望の温度に保たれる。
【0026】
したがって、マイクロ化学装置内を進行する原料または生成物の温度が所望の温度に保たれる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、温度によって物質分布が変動するような混合または混合を伴う反応の場合であっても、排出路から、常に一定の組成の生成物を得ることができる。
【0027】
本発明に係るマイクロ化学装置においては、混合反応流路の下流にガイド壁を複数設け、混合反応流路内の流体を分流する。このガイド壁の形状、数、位置を変えることにより、適用する反応や流量などの操作条件に関わらず、所望の生成物を取り出すとともに、たとえば未反応の化合物や未混合の原料は回収して再利用するように構成することができる。これにより、高純度生成物または反応生成物を選択的に取り出すことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図12に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0029】
図1に示すように、本実施形態に係るマイクロ化学装置1は、原料が進行しながら分子拡散する現象を利用して原料の混合または混合を伴う反応を行うマイクロ化学装置であり、略直方体形状の流路2が側壁3で囲まれた構造を持っている。マイクロ化学装置1の一例として、図2の流路下部本体31と図5の流路上部本体41とを組み合わせる。流路下部本体31は、底板32、後部33、側部34を備えている。流路上部本体41は、天板42、側部43を備えている。そして、流路下部本体31の底板32と流路上部本体41の天板42とが対向するとともに、流路下部本体31の後部33と流路上部本体41の側部43とが嵌り合うように組み合わせる。なお、この構造のバリエーションについては後述する。
【0030】
マイクロ化学装置1は、図1(a)中、紙面表側に向かう方向を上にして設置する。
【0031】
図1に示すように、マイクロ化学装置1は、原料としての複数の流体(A・B)を供給する複数の原料供給路2aと、混合および混合を伴う反応を行う流路としての混合反応流路2bと、反応流体を排出する複数の排出路2cとを有している。
【0032】
原料供給路2aは、供給壁4で仕切られ、原料供給路2aの先端は原料投入口5a・5bとなっており、それぞれ、流体A・Bの投入される開口部となっている。
【0033】
そして、マイクロ化学装置1は、排出路2cを複数に分割するための物理的な障壁であるガイド壁9a・9bを有している。ガイド壁9a・9bは、平らで、流路下部本体31の底板32から、鉛直方向(図1(a)中、紙面表側に向かう方向)に立ち、流路上部本体41の天板42に達する壁である。すなわち、未混合の原料である流体A、流体B、および生成物が排出される部位(図1(a)中、流路2の右端)であって、原料の分子拡散により流体A、流体Bの両者が混合・反応した部分のみが出てくるように、物理的な障壁であるガイド壁9a・9bを設けている。排出路2cは、このようにガイド壁9a・9bで仕切られ、その先端は排出口6a・6b・6cとなっており、それぞれ、流体A、流体AとBとで生成する生成物、流体Bが排出される開口部となっている。
【0034】
そのため、マイクロ化学装置1では、原料(流体A・B)がそれぞれ原料投入口5a、原料投入口5bから原料供給路2aへ入り、混合反応流路2bを、層流による秩序だった流れで分子拡散しながら一定の進行方向、すなわち原料投入口から排出口へ向かう向き(図1(a)中、左から右に向かう向き)に進行し、排出路2cの、原料の進行方向に垂直な方向(図1(a)中、縦方向)における両端部に設けられた排出口6a・6cからそれぞれ出ていき、一方、生成物が、排出路2cの、原料の進行方向に垂直な方向(図1(a)中、縦方向)における中央部に設けられた排出口6bから出ていくようになっている。
【0035】
より詳しく述べると、本実施形態に係るマイクロ化学装置1は、原料が進行しながら分子拡散する現象を利用して物質の混合または混合を伴う反応を行うものであるため、マイクロ化学装置1内における、原料である流体A・Bが流路2の混合反応流路2bを進行すると、原料の分子拡散によって、原料の進行方向に垂直(図1(a)中、縦方向)な面内においては物質の組成は一様ではなく、物質分布が生じる。すなわち、流路2の混合反応流路2b内に存在する物質の種類は、後述の領域a、b、cや領域S1ないしS6(図9参照)ごとに異なっているため、流体の進行方向に垂直な面で切ると、これらの領域に応じた物質分布が現れるのである。この物質分布は、本マイクロ化学装置1の厚み方向(鉛直方向、図1(a)中、紙面に垂直な方向)に平行な直線同士で仕切られた形状(縦ストライプ)である。したがって、本マイクロ化学装置1で設けているような、平らで鉛直方向に立つ壁であるガイド壁9a・9bで、物質分布の境界に沿ったものとすることが可能になっている。
【0036】
本実施形態では、この物質分布に応じて、各排出路を通る排出物の組成が排出路ごとに異なるように、その物質分布が生じている部位に物理的な障壁となるガイド壁を置いて該面を排出路として複数に分けている。これにより、組成ごとに取り出すことが可能になる。
【0037】
本実施形態では、上記物質分布に応じて、当該生成物または原料の組成が排出路ごとに一番大きくなるように上記ガイド壁を置いている。
【0038】
本実施形態では、原料および生成物のうちで生成物の割合が一番大きい排出路が形成されるように上記ガイド壁を置いている。すなわち、3つの排出路2cのうち、排出口6bから排出される排出路においては、流体A・Bおよび生成物のうちで、生成物の割合が一番大きい。
【0039】
また、ここでは、上記ガイド壁を置くことにより、原料および生成物のうちで各原料の割合が一番大きい各排出路も形成される。すなわち、排出口6aから排出される排出路においては、流体A・Bおよび生成物のうちで、流体Aの割合が一番大きく、排出口6cから排出される排出路においては、流体A・Bおよび生成物のうちで、流体Bの割合が一番大きい。
【0040】
そして、ここでは、原料および生成物のうちで生成物のみが含まれる排出路が形成されるように上記ガイド壁を置いている。すなわち、排出路2cのうち、排出口6bから排出される排出路では、流体A・Bおよび生成物のうちで、生成物のみが含まれる。
【0041】
また、ここでは、上記ガイド壁を置くことにより、原料および生成物のうちで各原料のみが含まれる各排出路も形成される。すなわち、排出口6aから排出される排出路では、流体A・Bおよび生成物のうちで、流体Aのみが含まれ、排出口6cから排出される排出路では、流体A・Bおよび生成物のうちで、流体Bのみが含まれる。
【0042】
マイクロ化学装置1の動作の概略は以下の通りである。すなわち、マイクロ化学装置1内に、原料である流体A、流体Bを原料投入口5a・5bからそれぞれ投入する。ここで、ガイド壁9a・9bは、上述した通り、未混合の原料である流体A、流体B、および生成物が排出される部位であって、原料の分子拡散により流体A、流体Bの両者が混合・反応した部分のみが出てくるような位置に設けられている。その結果、この二つのガイド壁間に囲まれた範囲にあるのは、ちょうど生成物のみとなり、これを排出口6bから選択的に取り出すことができる。これにより、所望の高純度生成物または反応生成物を選択的に取り出すことができる。
【0043】
より詳しくは以下の通りである。すなわち、図1は、原料が2つでガイド壁が2つの例である。
【0044】
原料投入口5aからは、原料としての流体Aが投入される。原料投入口5bからは、原料としての流体Bが投入される。流体Aは、分子拡散により、領域a、bに広がる。流体Bは、分子拡散により、領域b、cに広がる。すなわち、領域aは、流体Aのみが存在する領域であり、領域cは、流体Bのみが存在する領域であり、領域bは、すべての原料、すなわち流体Aと流体Bとの両方が存在する領域である。
【0045】
領域aとbとの境界に先端が来るように、ガイド壁9aを設置する。領域cとbとの境界に先端が来るように、ガイド壁9bを設置する。そのため、排出口6aからは、未混合・未反応の流体Aが排出される。排出口6bからは、生成物が排出される。排出口6cからは、未混合・未反応の流体Bが排出される。
【0046】
なお、例えば、流体Aと流体Bとを混合、反応させて生成物Cを得る場合、後でAとCとの分離が容易であれば、マイクロ化学装置においてはCにAが混ざっていてもよく、Bが混ざらないような位置にガイド壁を設ければよい、とすることもできる。
【0047】
なお、マイクロ化学装置では、混合のみ行う場合と、混合して化学反応をも行う場合とがあるが、混合のみであっても、化学反応をも行う場合であっても、本実施の形態に係るマイクロ化学装置は、同じように使用することが可能である。
【0048】
なお、混合または反応の状態に合わせて排出路2cの形状、数、位置が変えられるように構成してもよい。
【0049】
また、上記の原料供給路2aと混合反応流路2bとの合流部でのそれぞれの原料供給路2aの等価直径、すなわち、図中、W1、W2で示す、供給壁の先端部4e位置での等価直径は、例えば1μm〜1000μmであるように構成することができる。
【0050】
このようなマイクロ化学装置を実際に製造するための加工技術としては、フォトリソエッジング加工、超微細放電加工、光造型法などの特殊な精密機械加工技術や汎用の旋盤、ボール盤を用いた機械加工技術でもよい。
【0051】
マイクロ化学装置に用いられる材料としては、金属(鉄、アルミ、ステンレス、チタン、各種合金)、樹脂(フッ素樹脂、アクリル)、ガラス(シリコン、石英)などを挙げることができる。
【0052】
供給される流体としては、液体、気体、液体中に金属微粒子等が分散された固液混合物、気体中に金属微粒子等が分散された固気混合物、液体中に気体が溶解せずに分散した気液混合物等が対象であり、また、流体の種類が異なったり化学組成が異なったりする場合のみならず、例えば、温度、固液比などの状態が異なる場合も含まれる。
【0053】
適用できる反応としては、無機物質や有機物質などを対象としたイオン反応、酸化還元反応、熱反応、触媒反応、ラジカル反応、重合反応など様々な反応形態に適用が可能である。
【0054】
マイクロ化学装置1の形状、数、位置のバリエーションについて述べる。様々な流路上部本体41と、様々な流路下部本体31とを組み合わせることで、原料投入口5a・5bおよび排出口6a・6b・6cの形状、数、位置を変えることができる。流路下部本体31は、例えば、図2ないし図4に示すようなバリエーションがある。流路上部本体41は、例えば、図5ないし図8に示すようなバリエーションがある。なお、これらの図において、各部位の厚みは省略して描いている。図2の流路下部本体31と図5の流路上部本体41との組み合わせが基本である。
【0055】
図3は、原料としての流体Aと流体Bとの入口である投入口5a・5bに角度を付けたものである。図4は、原料としての流体Aと流体Bとの入口である投入口を5a・5b・5cの3つにしたものである。
【0056】
図6は、図5と比べて、排出口6a、6b、6cの流路幅を変えたものである。ここでは、6a、6cを広く、6bを狭く変えている。図7は、図5と比べて、ガイド壁の長さを変えることで、混合反応流路2bの長さを狭く変えたものである。図8は、排出口を、6a、6b、6c、6dの4つにしたものである。
【0057】
図9は、原料が3つで排出物が5つの例である。またここでは、ガイド壁が4つの例である。流路下部本体31としては、図4に示すものを用いればよい。また、流路上部本体41としては、図8の例にならい、排出口を、6a、6b、6c、6d、6eの5つにしたものを用いればよい。
【0058】
この例では、原料および生成物のうちで生成物の割合が一番大きい排出路が形成されるように上記ガイド壁を置いている。すなわち、5つの排出路のうち、排出路の、原料の進行方向に垂直な方向(図9中、縦方向)における中央部に設けられた排出口6cから排出される排出路においては、流体A・B・Cおよび生成物のうちで、生成物の割合が一番大きい。
【0059】
また、ここでは、排出路の、原料の進行方向に垂直な方向(図9中、縦方向)における一端部に設けられた排出口6aから排出される排出路においては、流体A・B・Cおよび生成物のうちで、流体Aの割合が一番大きく、排出路の、原料の進行方向に垂直な方向(図9中、縦方向)における他端部に設けられた排出口6eから排出される排出路においては、流体A・B・Cおよび生成物のうちで、流体Cの割合が一番大きい。
【0060】
そして、ここでは、原料および生成物のうちで生成物のみが含まれる排出路が形成されるように上記ガイド壁を置いている。すなわち、排出路のうち、排出口6cから排出される排出路では、流体A・B・Cおよび生成物のうちで、生成物のみが含まれる。
【0061】
また、ここでは、排出口6aから排出される排出路では、流体A・B・Cおよび生成物のうちで、流体Aのみが含まれ、排出口6eから排出される排出路では、流体A・B・Cおよび生成物のうちで、流体Cのみが含まれる。
【0062】
原料投入口5aからは、原料としての流体Aが投入される。原料投入口5bからは、原料としての流体Bが投入される。原料投入口5cからは、原料としての流体Cが投入される。流体Aは、分子拡散により、領域S1、S2、S3に広がる。流体Bは、分子拡散により、領域S4、S2、S5、S3に広がる。流体Cは、分子拡散により、領域S6、S5、S3に広がる。すなわち、領域S1は、流体Aのみが存在する領域であり、領域S4は、流体Bのみが存在する領域であり、領域S6は、流体Cのみが存在する領域であり、領域S2は、流体A・Bのみが存在する領域であり、領域S5は、流体B・Cのみが存在する領域であり、領域S3は、すべての原料、すなわち流体A・B・Cが存在する領域である。
【0063】
領域S1とS2との境界に先端が来るように、ガイド壁9aを設置する。領域S2とS3との境界に先端が来るように、ガイド壁9bを設置する。領域S3とS5との境界に先端が来るように、ガイド壁9cを設置する。領域S5とS6との境界に先端が来るように、ガイド壁9dを設置する。そのため、排出口6aからは、未混合・未反応の流体Aが排出される。排出口6bからは、未混合・未反応の流体Aと、未混合・未反応の流体Bとが排出される。排出口6cからは、生成物が排出される。排出口6dからは、未混合・未反応の流体Bと、未混合・未反応の流体Cとが排出される。排出口6eからは、未混合・未反応の流体Cが排出される。
【0064】
排出口6a・6eから排出された、流体Aや流体Cは、そのまま原料として再利用すればよい。排出口6b・6dから排出された、流体AとBとの混合物や流体BとCとの混合物は、分離してから原料として再利用すればよい。なお、生成物を得るという観点だけからいえば、排出口6aと6b、6dと6eを分ける必要はなく、したがってガイド壁は排出路内の中央の2つ、すなわち9bと9cだけを設けてもよい。
【0065】
マイクロ化学装置、ガイド壁、流路上部本体、流路下部本体の形状、数、位置は、流体に特有な密度、粘度、比重、比熱、熱伝導度、拡散係数、反応速度定数、反応熱の流体特性パラメーター、および流速、温度、圧力の操作パラメーターを入力して、数値流体力学シミュレーションソフトウエアで計算することにより決定することができる。数値流体力学シミュレーションソフトウエアとしては、FLUENT(登録商標)等を用いることができる。マイクロ化学装置1の形状に関していえば、例えば、図1に示す、マイクロ化学装置1の、原料の進行方向に沿う向きであって、供給壁4の先端部4eから排出口6a・6b・6cの端までの長さLや、混合反応流路2bの幅Wや、前述の原料供給路2aと混合反応流路2bとの合流部でのそれぞれの原料供給路2aの等価直径W1、W2などを決定すればよい。
【0066】
ガイド壁9a、9bの先端は、平面とすることもできるし、図10や図11に示すように、先細(テーパー)形状(ナイフエッジ構造)とすることもできる。なお、図10や図11において、上下左右の方向は図1(a)と同じである。すなわち、流体の流れは、図1(a)同様、図中、左からであり、図中、紙面表側に向かう方向が上方向である。図10は、先端が、上から見て、どの高さ位置でも合同な三角形となっている例である。図11は、先端が、上から見て円柱形状部をえぐられた形状の例である。図5ないし図8の例では、図10のものを採用している。
【0067】
この形状は、流体の渦や淀みが発生しない形状であればよい。このようにナイフエッジ構造とすると、排出物がガイド壁の壁の厚み部分に当たって予想とは異なる方向に進行してしまうことを効果的に抑えることができるので、排出物同士をより効果的に分離することができる。そのため、図10中、角度αで示す、先端の鋭角度合いを表す角度は、より小さいほうがよい。また、流体の渦が発生しない程度であれば、先端部が丸みを帯びていてもよい。
【0068】
また、上記の原料供給路2a、混合反応流路2b、排出路2cを流れる流体の温度を制御する温度制御部が設けられているように構成してもよい。この温度制御部は、マイクロ化学装置内を進行する原料または生成物の温度を所望の温度に保つものである。このような温度制御部として、熱媒体(オイル、水等の液体等)を流通できるジャケットを有していてもよく、電気ヒーターを設置してもよい。温度をより精密に制御するために、反応混合部のジャケットなどを2分割以上にしてもよい。
【0069】
すなわち、図12に示すように、例えば、ジャケット51でマイクロ化学装置1を覆うようにする。ジャケット51は、原料供給路2a、混合反応流路2b、排出路2cをそれぞれ覆う、前部52、中間部53、後部54に分かれている。これ以外にも、前部、中間部、後部がつながった形状とすることもできる。
【0070】
前部52は、熱媒体供給管52aと熱媒体排出管52bとそれらの中間の保温管52cとを備えており、熱媒体供給管52aから所定温度の熱媒体H1を流し込み、保温管52cにおいて熱伝導によりマイクロ化学装置1内の流路2を進行する各流体A・Bを加温し、熱媒体排出管52bから排出する。
【0071】
同様に、中間部53は、熱媒体供給管53aと熱媒体排出管53bとそれらの中間の保温管53cとを備えており、熱媒体供給管53aから所定温度の熱媒体H2を流し込み、保温管53cにおいて熱伝導によりマイクロ化学装置1内の流路2を進行する各流体A・Bおよび生成物を加温し、熱媒体排出管53bから排出する。
【0072】
同様に、後部54は、熱媒体供給管54aと熱媒体排出管54bとそれらの中間の保温管54cとを備えており、熱媒体供給管54aから所定温度の熱媒体H2を流し込み、保温管54cにおいて熱伝導によりマイクロ化学装置1内の流路2を進行する各流体A・Bおよび生成物を加温し、熱媒体排出管54bから排出する。
【0073】
これにより、マイクロ化学装置1の流路2内を進行する流体A・Bおよび生成物の温度が所望の温度に保たれる。
【0074】
このように前部52、中間部53、後部54とに分かれた構成では、熱媒体H1ないしH3としては、同じ物質でもよいし、異なる物質でもよい。また、温度も、同じでもよいし、異ならせることもできる。混合や反応の条件に応じて適宜設定すればよい。
【0075】
本発明に係るマイクロ化学装置は、複数の流体を供給する供給路と、混合反応流路と、反応流体を排出する複数の排出路とからなるマイクロ化学装置において、排出路を複数に分割するためのガイド壁を有し、混合または反応の状態に合わせて排出路の形状、数、位置が変えられるように構成してもよい。
【0076】
また、上記ガイド壁の先端がナイフエッジ構造を有するように構成してもよい。
【0077】
また、上記の供給路と反応流路との合流部でのそれぞれの供給路の等価直径が1μm〜1000μmであるように構成してもよい。
【0078】
また、上記の供給路、反応流路、排出路を流れる流体の温度を制御する温度制御手段が設けられているように構成してもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るマイクロ化学装置は、原料の分子拡散によって生じる、マイクロ化学装置内における原料の進行方向に垂直な面内における物質分布に応じて、各排出路を通る排出物の組成が排出路ごとに異なるように、その物質分布が生じている部位に物理的な障壁となるガイド壁を置いて該面を排出路として複数に分ける構成である。
【0080】
これにより、生成物取り出し用に割り当てられた排出路からは、原料の割合が少ないまたは無い状態で生成物を排出させることができる。
【0081】
それゆえ、所望の高純度生成物または反応生成物を選択的に取り出すことができるという効果を奏する。
【0082】
また、本発明に係るマイクロ化学装置は、上記の構成に加えて、上記ガイド壁の先端が先細形状である構成である。
【0083】
これにより、排出物がガイド壁の壁の厚み部分に当たって、予想とは異なる方向に進行してしまうことを効果的に抑えることができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、排出物同士をより効果的に分離することができるという効果を奏する。
【0084】
また、本発明に係るマイクロ化学装置は、上記の構成に加えて、マイクロ化学装置内を進行する原料または生成物の温度を所望の温度に保つ温度制御部を備えた構成である。
【0085】
これにより、マイクロ化学装置内を進行する原料または生成物の温度が所望の温度に保たれる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、温度によって物質分布が変動するような混合または反応の場合であっても、排出路から、常に一定の組成の生成物を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロ化学装置の一構成例を示すものであり、(a)は矢視断面図であり、(b)は斜視図である。
【図2】流路下部本体の一構成例を示すものであり、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。
【図3】流路下部本体の一構成例を示すものであり、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。
【図4】流路下部本体の一構成例を示すものであり、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。
【図5】流路上部本体の一構成例を示す斜視図である。
【図6】流路上部本体の一構成例を示す斜視図である。
【図7】流路上部本体の一構成例を示す斜視図である。
【図8】流路上部本体の一構成例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るマイクロ化学装置の他の構成例を示す断面図である。
【図10】ガイド壁の一構成例を示す平面図である。
【図11】ガイド壁の他の構成例を示す平面図である。
【図12】本発明に係るマイクロ化学装置のさらに他の構成例を示すものであり、(a)は矢視断面図であり、(b)は斜視図である。
【図13】従来のマイクロ化学装置の一構成例を示すものであり、(a)は矢視断面図であり、(b)は斜視図である。
【符号の説明】
1 マイクロ化学装置
2 流路
2a 原料供給路
2b 混合反応流路
2c 排出路
3 側壁
4、4a、4b 供給壁
4e 先端部
5a、5b、5c 原料投入口
6a、6b、6c、6d、6e 排出口
9a、9b、9c、9d ガイド壁
31 流路下部本体
32 底板
33 後部
34 側部
41 流路上部本体
42 天板
43 側部
51 ジャケット(温度制御部)
52 前部
53 中間部
54 後部
52a、53a、54a 熱媒体供給管
52b、53b、54b 熱媒体排出管
52c、53c、54c 保温管
H1、H2、H3 熱媒体
a、b、c 領域
S1、S2、S3、S4、S5、S6 領域

Claims (3)

  1. 複数の原料流体をそれぞれの原料供給路を通して混合反応を行う1本の混合反応流路へ導入し、これらの原料流体を薄層の層流として流通させつつ、それぞれの原料流体に含有される原料を分子拡散によって混合反応させて生成物を得るマイクロ化学装置において、
    前記混合反応流路の水平面上を流れる原料流体の進行方向に垂直な面内であって、前記分子拡散によって生じる水平方向の物質分布が生じている混合反応流路の部位に、物理的な障壁となるガイド壁を前記進行方向に複数配列して前記混合反応流路に複数の排出路を形成し、各排出路を通る排出物の組成が排出路ごとに未混合なそれぞれの原料流体及び前記生成物を含む反応流体に分かれるようにすると共に、
    前記複数のガイド壁で形成される前記排出路の数は前記原料供給路の数よりも前記混合反応によって生成される生成物の分だけ多いと共に、
    前記ガイド壁は前記物質分布に応じて各排出路を通る生成物又は原料の組成が排出路ごとに一番大きくなるように配置されていることを特徴とするマイクロ化学装置。
  2. 上記ガイド壁の先端が先細形状であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ化学装置。
  3. マイクロ化学装置内を進行する原料または生成物の温度を所望の温度に保つ温度制御部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロ化学装置。
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