JP4348175B2 - 車両のサイドエアバッグ装置 - Google Patents

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この発明は、車両のサイドエアバッグ装置に関するものである。
一般に、車両のサイドエアバック装置は、側面衝突時に車室内に向けて進入してくる車体構成部材(例えば、サイドドアのドアトリムやセンタピラー等)と乗員との間でサイドエアバッグを展開させて、乗員に加わる衝撃を軽減するものである。
従来、このようなサイドエアバッグ装置1は、図3に示されるように、シート2に内蔵され、車体側方からの設定値以上の衝撃を検知すると、インフレータ3が点火し、発生したガスによって乗員の略胸部から略腰部を保護するサイドエアバッグ4を瞬時に展開させていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記した従来のサイドエアバッグ装置1にあっては、図3に示されるように、乗員の略胸部から略腰部を保護するため大容量とされたサイドエアバッグ4を高出力のインフレータ3を用いて瞬時に展開させている。そのため、サイドエアバッグ展開時における乗員への加害性が高くなってしまうという虞があった。
また、サイドエアバッグ1次展開時(前方展開時)に、サイドエアバッグ4を展開させるガスを、乗員の略胸部を保護する部分4aと略腰部を保護する部分4bとに分散させている。そのため、サイドエアバッグ前方展開時における前方への展開性能が確保し難いという虞があるだけでなく、車室内に向かって進入してくる車体構成部材が初めに衝打する乗員の略腰部を保護するエアバッグ部分4bの抗力が小さくなってしまうという虞もある。
特開平10−273010号公報
そこで、本発明は、上記従来の車両のサイドエアバッグ装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、高出力のインフレータを用いることなくエアバッグ展開性能の向上を図ることのできるサイドエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、ガス発生装置の発生したガスによって少なくとも乗員の略胸部から略腰部を保護するようにサイドエアバッグを展開させる車両のサイドエアバッグ装置において、前記サイドエアバッグは、乗員の略胸部から上部を保護する第1のエアバッグ部分と、乗員の略腰部を保護する第2のエアバッグ部分と、展開状態において車両前後方向に延在する第3のエアバッグ部分と、前記ガス発生装置が発生したガスを前記第2のエアバッグ部分に流入させる第1の流入口と、前記ガスを前記第3のエアバッグ部分に流入させる第2の流入口とを備え、少なくとも前記第2のエアバッグ部分、或いは前記第3のエアバッグ部分のいずれかを経由してのみ前記第1のエアバッグ部分にガスを流入させるガス流規制手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記第1の流入口よりも前記第2の流入口の方が大径であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記目的を達成するために、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記ガス流規制手段は、前記第3のエアバッグ部分に流入した前記ガスを前記第2のエアバッグ部分に流入させる流路を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記目的を達成するために、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の構成に加えて、前記ガス流規制手段は、前記第1のエアバッグ部分と前記第3のエアバッグ部分とを隔てる隔壁と、前記第2のエアバッグ部分と前記第3のエアバッグ部分とを隔てると共に、前記隔壁に連なって前記第2のエアバッグ部分に流入した前記ガスを前記第1のエアバッグ部分に流入させる第2の流路を形成するセパレータとを有して構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、サイドエアバッグは、少なくとも乗員の略胸部から上部を保護する第1のエアバッグ部分と、乗員の略腰部を保護する第2のエアバッグ部分と、展開状態において車両前後方向に延在する第3のエアバッグ部分と、ガス発生装置が発生したガスを第2のエアバッグ部分に流入させる第1の流入口と、ガスを第3のエアバッグ部分に流入させる第2の流入口とを備え、少なくとも第2のエアバッグ部分、或いは第3のエアバッグ部分のいずれかを経由してのみ第1のエアバッグ部分にガスを流入させるガス流規制手段とを有している。これにより、ガス発生装置の発生するガスは、ガス流規制手段によって第2のエアバッグ部分、或いは第3のエアバッグ部分を経由してから第1のエアバッグ部分に到達するように規制される。このため、大容量のサイドエアバッグを低出力のガス発生装置の発生するガスによって充分に展開させることができるようになる。そして、低出力のガス発生装置を用いてサイドエアバッグを展開させることにより、サイドエアバッグ展開時における乗員への加害性を低減することができる。
また、サイドエアバッグ前方展開時に、サイドエアバッグを展開させるガスが、第2のエアバッグ部分と第3のエアバッグ部分とに流入するようになる。従って、第2のエアバッグ部分が展開するのに伴って第3のエアバッグ部分が遅延なく展開するようになるので、サイドエアバッグ前方展開時における前方への展開性能の向上を図ることができる。
さらにまた、第2のエアバッグ部分の抗力が早期に高まるので、車室内に向かって進入してくる車体構成部材が初めに衝打する乗員の略腰部を充分に保護することができるようになり、乗員の腰傷害の低減化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ガス流規制手段は、ガス発生装置が発生したガスを第2のエアバッグ部分に流入させる第1の流入口と、この第1の流入口よりも大径とされ、ガスを第3のエアバッグ部分に流入させる第2の流入口とを有している。これにより、請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、ガス発生装置の発生するガスが第2のエアバッグ部分に向かうようにガス発生装置を配置しても、サイドエアバッグを展開するガスは、第2のエアバッグ部分に偏ることなく、第3のエアバッグ部分にも流入するようになる。従って、第2のエアバッグ部分の抗力を早期に高めながらも、第3のエアバッグ部分を遅延なく、且つ確実に展開させることができるようになるので、乗員の保護強化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ガス流規制手段は、第3のエアバッグ部分に流入したガスを第2のエアバッグ部分に流入する流路を有している。これにより、請求項1又は2に記載の発明の作用効果に加えて、第3のエアバッグ部分に流入し、第3のエアバッグ部分を展開させた余剰のガスが流路を介して第2のエアバッグ部分に流入する。そのため、第2のエアバッグ部分のガス圧、つまり抗力をより早期に高めることができるようになり、乗員の腰傷害のさらなる低減化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ガス流規制手段は、第1のエアバッグ部分と第3のエアバッグ部分とを隔てる隔壁と、第2のエアバッグ部分と第3のエアバッグ部分とを隔てると共に、隔壁に連なって第2のエアバッグ部分に流入したガスを第1のエアバッグ部分に流入させる第2の流路を形成するセパレータとを有して構成されている。これにより、第2のエアバッグ部分の展開時における抗力や前方展開性能が不足する場合は、隔壁及びセパレータの形状を適宜変更して、第1〜第3のエアバッグ容量や第2の流路等の径状等の調節を行うことができる。そのため、第1及び第2のエアバッグ部分、すなわち、乗員の略胸部から上部を保護するエアバッグ部分と乗員の略腰部を保護するエアバッグ部分の抗力バランスを容易に最適化することができるようになる。
これらの結果、高出力のインフレータを用いることなくエアバッグ展開性能の向上を図ることのできるサイドエアバッグ装置を提供することができる。
サイドエアバッグを前方に向けて展開させる第3のエアバッグ部分及び乗員の略腰部を保護する第2のガス室が展開した状態で、乗員の略胸部から上部を保護する第1のエアバッグ部分を展開させることによって、高出力のインフレータを用いることなくエアバッグ展開性能の向上を実現した。
以下、本発明の一実施例を図1,2を用いて説明する。図1は、本サイドエアバッグ装置の概略を説明するための斜視図、図2は、同例におけるサイドエアバッグの内部構造を説明するための側断面図である。
まず、本サイドエアバッグ装置の構成を説明する。図1,2に示されるように、本サイドエアバッグ装置10は、側面衝突時に設定値以上の衝撃を検知すると、衝撃を受容した側のサイドエアバッグ11を展開させるエアバッグモジュール12を備えて構成されている。
エアバッグモジュール12は、運転席、助手席、或いは、後部座席などのシート13において、乗員Pの背部を支持するシートバック14のドア側(車外側)に内蔵されている。このエアバッグモジュール12には、側面衝突時に設定値以上の衝撃を検知したエアバッグセンサ(図示せず)からの出力信号に基づいてガスを発生させるガス発生装置としてのインフレータ15と、このインフレータ15の発生したガスによって、車室内に向かって進入してくる車体構成部材とシート13に着座している乗員Pとの間で展開するサイドエアバッグ11とが内蔵されている。
インフレータ15は、低出力のインフレータであって、金属シリンダ状の本体部には、点火装置、伝火剤、圧縮ガス(いずれも図示せず)が内包されている。このインフレータ15のガス吹出し口16は、下側(後述する乗員Pの略腰部を保護するエアバッグ部分22側のこと)に位置するように配置されている。そして、このインフレータ15は、エアバッグセンサからの出力信号に基づいて点火装置が点火すると、伝火剤を燃焼させて圧縮ガスを膨張させ、発生したガスをガス吹出し口16から吹き出すように構成されている。そして、ガス吹出し口16から吹き出したガスをサイドエアバッグ11内に流入させて、サイドエアバッグ11を展開させる。
サイドエアバッグ11は、シート13に着座した乗員Pの側方(車体外側)において、前方及び上下方向に急速展開しやすいように折り畳まれた状態でエアバッグモジュール12内に収納配置されている。このサイドエアバッグ11は、インフレータ15の発生したガスによって展開した状態にあっては、図2に示されるように、シート13に着座している乗員Pの少なくとも略胸部から略腰部にかけた範囲を保護するように、上下方向に縦長の袋体状に形成された大容量サイドエアバッグである。
このサイドエアバッグ11内部の略中央には、このサイドエアバッグ11の内部を上下方向に2分割すると共に、インフレータ15の発生したガスを上下に分流してサイドエアバッグ11内に向けて流入させるためのガス流規制手段の1つであるセパレータ(図2中にあっては斜線で示されている部分)17が配設されている。
このセパレータ17よりも上方のサイドエアバッグ11内部は、さらに上下方向に2分割形成されており、上側に、乗員Pの略胸部から上部を保護する第1のエアバッグ部分18、下側に、このサイドエアバッグ11を前方に向けて展開させるようにセパレータ17によって前方に向かって延びる気柱状とされた第3のエアバッグ部分19が、サイドエアバッグ11に連なったガス流規制手段の1つである隔壁20によって隔てられた状態で形成されている。
第3のエアバッグ部分19には、セパレータ17の後方側上端部と隔壁20とによって開口形成された第2の流入口21を介して、インフレータ15の発生したガスが流入するようになっている。そして、この第3のエアバッグ部分19に流入したガスは、第3のエアバッグ部分19、すなわちサイドエアバッグ11を前方に向けて展開させると共に、セパレータ17及び隔壁20によって、直接、第1のエアバッグ部分18に向かって流れ込まないように規制されている。
一方、セパレータ17よりも下方側のサイドエアバッグ11内部には、乗員Pの略腰部を保護する第2のエアバッグ部分22が形成されている。この第2のエアバッグ部分22には、セパレータ17の後方側下端部とサイドエアバッグ11とによって開口形成された第1の流入口23を介して、インフレータ15の発生したガスが流入するようになっている。
この第1の流入口23は、第2の流入口21よりも小径となるように予め設定されている。このため、インフレータ15のガス吹出し口16から吹き出したガスは、ガス吹出し口16が下方側に位置するように配置されているにもかからわず上下方向に分流され、ほぼ同時に、第2の流入口21から第3のエアバッグ部分19に流入すると共に、第1の流入口23から第2のエアバッグ部分22に流入する。
これにより、インフレータ15の発生するガスが第2のエアバッグ部分に向かうようにインフレータ15を配置しても、サイドエアバッグ11を展開するガスは、第2のエアバッグ部分22に偏ることなく、第3のエアバッグ部分19にも流入するようになる。従って、第2のエアバッグ部分22の抗力を早期に高めながらも、第3のエアバッグ部分19を遅延なく、且つ確実に展開させることができるようになるので、乗員の保護強化を図ることができる。
なお、このセパレータ17は、インフレータ15から吹き出したガスが直接第1のエアバッグ部分18に流れ込むことなく、第1の流入口23が第2の流入口21よりも小径となる形状を有していれば、他の部分はどのような形状を有していても良い。また、サイドエアバッグ11の外形形状を変えることによって、第1の流入口23が第2の流入口21よりも小径となるように形成してもよい。
さらに、この第2のエアバッグ部分22の前側上部は、セパレータ17を上下方向に貫通した第1の流路24によって第3のエアバッグ部分19の前側下部と連通している。これにより、第3のエアバッグ部分19に流入し、第3のエアバッグ部分19を展開させた余剰のガスを流路24を介して第2のエアバッグ部分22に流入させることによって、第2のエアバッグ部分22のガス圧、つまり抗力をより早期に高めることができるようになり、乗員Pの腰傷害のさらなる低減化が図られる。
なお、この第1の流路24は、第3のエアバッグ部分19の前側下部と連通しているだけの構成に限られたものではなく、第3のエアバッグ部分19と連通しているならば、どの位置、例えば、第3のエアバッグ部分19の中央下部と連通するように設けてもよい。また、この第1の流路24に、第3のエアバッグ部分19から第2のエアバッグ部分22に向かってのみガスを流通させる逆止弁を設けるようにしてもよい。
さらに、この第2のエアバッグ部分22の前端上部は、第3のエアバッグ部分19及びセパレータ17の前方に上下方向に延びた第2の流路25によって第1のエアバッグ部分18の前端下部に連通している。この第2の流路25は、第1の流路24よりも拡径形成されていると共に、第2のエアバッグ部分22のガス圧と、第1のエアバッグ部分18へのガス流入タイミングとを調整して、第2のエアバッグ部分22の抗力を早期に高めたのち第1のエアバッグ部分18の抗力を高めるように設定されている。
これにより、サイドエアバッグ11の前方展開時に、第1及び第2のエアバッグ部分18,22にガスが分散しなくなり、サイドエアバッグ11の前方展開時における展開性能が向上すると共に、車室内に向かって進入してくる車体構成部材が初めに衝打する乗員Pの略腰部を保護する第2のエアバッグ部分22の抗力が確実に高まる。
そのため、第1及び第2のエアバッグ部分18,22、すなわち、乗員Pの略胸部から上部を保護するエアバッグ部分と乗員Pの略腰部を保護するエアバッグ部分の抗力バランスが最適化される。
次に、このエアバッグ装置10の作用について説明する。
側面衝突時に設定値以上の衝撃を感知することによってインフレータ15のガス吹出し口16から吹き出したガスは、セパレータ17及び隔壁20によって上下に分流され、上方に向かったガスは、第2の流入口21から第3のエアバッグ部分19に流入する。また、下方に向かったガスは、第1の流入口23から第2のエアバッグ部分22に流入する。ガスが流入した第3のエアバッグ部分19及び第2のエアバッグ部分22は、前方に向かって展開を開始して、エアバッグモジュール12のケーシング及びシート表皮を破断したのち、シート13に着座している乗員Pの側方において前方へ向けて展開すると共に、乗員Pの略腰部を保護するように第2のエアバッグ部分22が展開する。展開した第2のエアバッグ部分22によって、乗員Pの略腰部は、車室内に進入してくる車体構成部材から遠ざかるように車室内側に向かって早期に押し込まれる。このとき、第3のエアバッグ部分19を展開した余剰のガスは、第1の流路24を介して第2のエアバッグ部分22に流入して早期の展開を促進する。そして、この第2のエアバッグ部分22が展開すると、車室内側に進入してくる車体構成部材と乗員Pの略腰部とに挟まれて圧力が高められた第2のエアバッグ部分22内のガスが、第2の流路25を介して第1のエアバッグ部分18に流入し、乗員Pの略胸部から上部を車外側から保護するように第1のエアバッグ部分18が極僅かな時間差でもって展開する。そして、サイドエアバッグ11を展開したガスは、図示しないベントホールから大気に放出される。
これにより、インフレータ15の発生するガスは、セパレータ17及び隔壁20によって第2のエアバッグ部分22、或いは第3のエアバッグ部分19を経由してから第1のエアバッグ部分18に到達するように規制されているため、大容量のサイドエアバッグ11を低出力のインフレータ15の発生するガスによって充分に展開させることができるようになる。そして、低出力のインフレータ15を用いてサイドエアバッグ11を展開させることにより、サイドエアバッグ展開時における乗員Pへの加害性を低減することができる。また、低出力のインフレータ15の採用により、部品コストの低減化及び軽量化を図ることができる。
また、サイドエアバッグ前方展開時に、サイドエアバッグ11を展開させるガスが、第2のエアバッグ部分22と第3のエアバッグ部分19とに流入するようになる。従って、第2のエアバッグ部分22が展開するのに伴って第3のエアバッグ部分19が遅延なく展開するようになるので、サイドエアバッグ前方展開時における前方への展開性能の向上を図ることができる。
さらにまた、第2のエアバッグ部分22の抗力が早期に高まるので、車室内に向かって進入してくる車体構成部材が初めに衝打する乗員Pの略腰部を充分に保護することができるようになり、乗員の腰傷害の低減化を図ることができる。
しかも、第1及び第2のエアバッグ部分18,22が極僅かな時間差を有して展開するので、乗員保護が損なわれることはない。
さらにまた、第2のエアバッグ部分22の展開時における抗力や前方展開性能が不足する場合は、セパレータ17及び隔壁20の形状を適宜変更して、第1〜第3のエアバッグ容量や第1,第2の流路24,25等の径状等の調節を行うことができる。そのため、第1〜第3のエアバッグ部分18,19,22の抗力バランスを容易に最適化することができるようになる。
なお、本サイドエアバッグ装置10は、シートバック14のみに備えられるものではなく、シートバック14とは異なる車両構成部材、例えば、ドアトリムやアームレスト等にも備えることができる。
また、第1のエアバッグ部分18は、乗員Pの略胸部を保護するだけの構成に限られたものではなく、乗員Pの略頸部、頭部等を保護するように展開するように構成してもよい。
本サイドエアバッグ装置の概略を説明するための斜視図である。 同例におけるサイドエアバッグの内部構造を説明するための側断面図である。 従来のサイドエアバッグ装置の概略を説明するための斜視図である。
符号の説明
10 サイドエアバッグ装置
11 サイドエアバッグ
15 インフレータ(ガス発生装置)
17 セパレータ(ガス流規制手段)
18 第1のエアバッグ部分
19 第3のエアバッグ部分
20 隔壁(ガス流規制手段)
21 第の流入口
22 第2のエアバッグ部分
23 第の流入口
24 第1の流路
25 第2の流路
P 乗員

Claims (4)

  1. ガス発生装置の発生したガスによって少なくとも乗員の略胸部から略腰部を保護するようにサイドエアバッグを展開させる車両のサイドエアバッグ装置において、
    前記サイドエアバッグは、乗員の略胸部から上部を保護する第1のエアバッグ部分と、
    乗員の略腰部を保護する第2のエアバッグ部分と、
    展開状態において車両前後方向に延在する第3のエアバッグ部分と、
    前記ガス発生装置が発生したガスを前記第2のエアバッグ部分に流入させる第1の流入口と、前記ガスを前記第3のエアバッグ部分に流入させる第2の流入口とを備え、少なくとも前記第2のエアバッグ部分、或いは前記第3のエアバッグ部分のいずれかを経由してのみ前記第1のエアバッグ部分にガスを流入させるガス流規制手段とを有することを特徴とする車両のサイドエアバッグ装置。
  2. 前記第1の流入口よりも前記第2の流入口の方が大径であることを特徴とする請求項1に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記ガス流規制手段は、前記第3のエアバッグ部分に流入した前記ガスを前記第2のエアバッグ部分に流入させる流路を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記ガス流規制手段は、前記第1のエアバッグ部分と前記第3のエアバッグ部分とを隔てる隔壁と、前記第2のエアバッグ部分と前記第3のエアバッグ部分とを隔てると共に、前記隔壁に連なって前記第2のエアバッグ部分に流入した前記ガスを前記第1のエアバッグ部分に流入させる第2の流路を形成するセパレータとを有して構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両のサイドエアバッグ装置。
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