JP4346721B2

JP4346721B2 - Phosphorus removing sterilizing solid agent, sewage treatment method using the same, and sewage septic tank

Info

Publication number: JP4346721B2
Application number: JP01420199A
Authority: JP
Inventors: 宏山下
Original assignee: Housetec Inc
Current assignee: Housetec Inc
Priority date: 1999-01-22
Filing date: 1999-01-22
Publication date: 2009-10-21
Anticipated expiration: 2019-01-22
Also published as: JP2000210676A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、し尿や生活雑排水等を処理する汚水処理方法及び汚水浄化槽に用いられ、特に汚水中に存在するりん酸イオンの除去剤と微生物の殺菌剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
汚水中からりん酸イオンを除去する方法には、生物摂取法、反応凝集法、晶析法、イオン交換法等が広く知られている。中でも反応凝集法は、反応時間が短くまた容易に反応物がフロック化するため固液分離しやすく、多く用いられている。
【０００３】
前記反応凝集法は、汚水中に存在するりん酸イオンと反応して水不溶性又は水難溶性の塩を形成するりん酸イオン除去剤、例えば、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、塩化第二鉄、ポリ硫酸第二鉄、消石灰、塩化カルシウム等の多価塩の水溶液又は固形物を汚水中に添加し、反応させることにより、りん酸イオンをりん酸アルミニウム、りん酸カルシウム、りん酸第二鉄等のフロックにして、沈殿、浮上、ろ過等の手段を用いて、汚水中からりんを除去させる方法である。
【０００４】
また、前記反応凝集法の別法として、金属浸漬法が挙げられる。即ち、鉄材やアルミニウム材等の金属部材を汚水浄化槽に浸漬させて、腐蝕や電気分解等により金属イオンを溶出させ、これら金属イオンとりん酸イオンとを反応させ、前記した方法と同様にして沈殿、浮上、ろ過等の手段を用いて、汚水中からりんを除去させる方法である。
【０００５】
一方、汚水中に存在する微生物を殺菌する場合、通常、大型処理施設では、塩素ガス、オゾン等を汚水中に注入させたり、あるいは紫外線照射を行って殺菌させている。また小規模の汚水浄化槽では、前記した殺菌方法は設備費、維持管理などに負担がかかりすぎてしまい採用しにくいとされている。従って、これら小規模の汚水浄化槽では、大きな設備を必要とせず、手間のかからない固形殺菌剤、例えば次亜塩素酸カルシウムや塩素化イソシアヌル酸などの錠剤をカラムに充填させ、汚水を前記カラム内に通過させ前記錠剤と接触させることにより、殺菌している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
りん除去において前記した反応凝集法は、りん酸イオン除去剤に水溶液を用いると定量ポンプを必要としたり、それに伴い制御機器などの電気的付帯機器が必要になり、特に小規模汚水浄化槽のような、コスト、維持管理などの点を重要視する製品には、技術的にりん酸イオンの除去が可能であっても、実施化されることは少ない。
【０００７】
また、前記した金属浸漬法のうち、腐蝕による方法は、汚水中の溶存酸素及び金属に付着した微生物の硫酸塩還元菌の腐蝕作用により、金属からイオンが溶出するといわれており、このイオンの溶出速度が遅くまた不安定なものになり、りん酸イオンの除去が不安定になっている。従って多くの濃度のイオンを溶出させるためには、表面積を増やすことが必要であり、鉄材やアルミニウム材を多量に浸漬させたり、表面積増加の加工をしたりして用いている。このため、浸漬用の支持具及び構造に多くの負担がかかったり、汚水浄化槽自体が重いものになってしまう。
【０００８】
一方、特に小規模な汚水浄化槽の処理水の殺菌においては、前記したように次亜塩素酸カルシウムや塩素化イソシアヌル酸などの錠剤をカラムに充填させ、処理水を前記カラム内に通過させることにより殺菌させているが、これら錠剤は、溶出により減少していくために、数ヶ月に１回程度の点検時に補給を行っている。
【０００９】
しかしながら、前記したようにりん酸イオンの除去と殺菌とは、全く別々の処理工程により行われており、りん酸イオンの除去と殺菌の両方の機能を汚水浄化槽に持たせるようにすると、汚水浄化槽には、多くの付帯機器を必要としたり、設置面積を大きく必要としたり、さらには製品コスト、維持管理にも負担が大きいものになってしまう。
【００１０】
本発明は、前記したような課題に鑑みてなされたものであり、りん酸イオンの除去と微生物の殺菌を同一の処理工程で容易に行わせることができ、付帯機器もほとんど不要な軽装備からなる汚水の処理方法及び汚水浄化槽を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、りん酸イオン除去剤である硫酸第二鉄、塩化第二鉄のいずれかと、塩素化イソシアヌル酸からなる殺菌剤と、結合剤とを混合して圧縮成形してなるりん除去殺菌固形剤である。
【００１２】
また、本発明は、嫌気及び好気の処理工程を経た処理水を、前記したりん除去殺菌固形剤に接触させてから放流させる汚水の処理方法とする。
【００１３】
また、本発明は、嫌気処理槽及び好気処理槽を有する汚水浄化槽において、該汚水浄化槽の放流口前の部位に、移流水を前記したりん除去殺菌固形剤に接触させ、滞留させる滞留槽を設けてなる汚水浄化槽とする。
【００１４】
本発明になるりん除去殺菌固形剤には、硫酸アルミニウム、ミョウバン等のアルミニウム化合物やアルミニウム粉、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、鉄ミョウバン等の鉄化合物からなるりん酸イオン除去剤と、次亜塩素酸カルシウム、塩素化イソシアヌル酸等の殺菌能力を有する殺菌剤を混合したものが好ましく用いられる。
【００１５】
なお、前記のうち、次亜塩素酸カルシウムは、単独で排水中のりん酸イオンと反応し且つ殺菌能力を有する化合物であるが、殺菌のための塩素要求量を満足させる量では、りん酸イオンと反応させフロック化させる、即ちりん酸イオン除去量に不足を生じてしまい、十分なりん除去が行われない。また、りん酸イオンの除去を満足させる量を用いると、残留塩素が残りすぎてしまい、そのまま放流すると問題になるおそれがある。従って、次亜塩素酸カルシウムは、単独で用いることは好ましくない。
【００１６】
本発明になるりん除去殺菌固形剤は、りん酸イオン除去剤の粉末及び殺菌剤の粉末をりん酸イオンの除去と微生物の殺菌に適正な濃度となるように調合し、これに硼酸などの結合剤を加えて混合し、該混合物を錠剤成形型に入れて圧縮することにより、成形させる錠剤である。なお、錠剤の大きさについては、特に限定するものではい。
【００１７】
【実施例】
（錠剤の作製）
実施例の１例として、次のような錠剤を作製した。りん酸イオン除去剤には、アルミニウム粉末を用い、該アルミニウム粉末３００ｇ、微生物殺菌剤には、トリクロロイソシアヌル酸を用い、該トリクロロイソシアヌル酸９０ｇ、これに結合剤の硼酸２００ｇを混合した。この配合比からなるりん除去殺菌剤を用いて圧縮成形させ、りん除去殺菌固形剤を作製した。
【００１８】
（りん酸イオン除去と微生物殺菌の試験例）
前記で作製したりん除去殺菌固形剤を用いて、りん酸イオンの除去と微生物殺菌の試験を、図１に示す円筒形のカラム１（内容量１０Ｌ）により行った。原水３には、一般家庭に設置した合併処理浄化槽の消毒前の処理水（りんの濃度として５ｍｇ／Ｌ）を用いた。試験方法について説明する。りん酸イオン及び微生物（ここでは大腸菌）が存在する原水３を、カラム１の下方から上向流で流入させ、カラム１に充填しているりん除去殺菌固形剤２と接触させた。このとき、原水中のりん酸イオン及び微生物は、りん除去殺菌固形剤２から溶出してくるアルミニウムイオン及びトリクロロイソシアヌル酸によって、それぞれ反応と殺菌が行われる。そして、カラム１の上方より通過水を処理水４として流出させた。
【００１９】
前記したカラム１の通水試験において、原水３の接触時間を０（対照）、０．１、０．２５、０．５、１．０ｈの条件で通過させ、接触時間と処理効果との関係を試験した。これには、りん除去殺菌固形剤のりん酸イオンの除去能力と殺菌能力の評価から行い、処理水４のりん濃度（りん濃度として表わす）及び大腸菌群数を測定した。その測定結果を表１に示す。なお、カラム１では、りん酸イオンと反応して生成するりん酸アルミニウムのフロックは除去できないので、処理水４をろ紙でろ過し、そのろ液についてりん濃度を測定した。表１中のＮＤは、検出されないことを示す。
【００２０】
【表１】

【００２１】
表１に示すように、りん酸イオンの除去と大腸菌群数の殺菌効果は、接触時間を０．２５ｈ程度以上を設けるとよいことを示し、また、これによって、本発明になるりん除去殺菌固形剤２は、汚水中からのりん酸イオンの除去と殺菌にその効果を十分に発揮させることができることを示している。
【００２２】
（りん除去殺菌固形剤２を用いた汚水浄化槽）
本発明になるりん除去殺菌固形剤２を用いた汚水の処理方法及び汚水浄化槽について、図２を参照して説明する。汚水浄化槽６は、例えば上流側から嫌気濾床槽第１室７、嫌気濾床槽第２室８、生物濾過槽９、滞留槽１０からなり、また生物濾過槽９から嫌気濾床槽第１室７に返送させる移送管１１を設けている。前記嫌気濾床槽第１室７及び嫌気濾床槽第２室８には、汚水の嫌気分解を促進させる濾材１２が充填され、生物濾過槽９には、好気処理の促進とＳＳ除去のために生物濾過用濾材１３が充填されるとともに、ブロワ１４に接続された散気管１５が設けられている。
【００２３】
前記した滞留槽１０の流入部には、りん除去殺菌固形剤２を充填した薬剤筒１６が取付けられている。生物濾過槽９で処理され、通過する移流水２０は、前記した薬剤筒１６内を通り、りん除去殺菌固形剤２の溶出を行わせて、滞留槽１０に至る。なお、前記薬剤筒１６は、りん除去殺菌固形剤２と移流水２０が接触するときに、りん除去殺菌固形剤２の溶解速度を一定に保つようにされている。また、薬剤筒１６内の下部のりん除去殺菌固形剤２が溶解して消失すると、上部のりん除去殺菌固形剤２がそれ自身の重みにより下部へ落下するようにさせている。従って、点検頻度に応じて必要なりん除去殺菌固形剤２を薬剤筒１６に充填しておけばよいことになり、維持管理が容易となる。
【００２４】
汚水は、流入口１８から嫌気濾床槽第１室７に入り、該嫌気濾床槽第１室７、嫌気濾床槽第２室８で嫌気処理され、生物濾過槽９で好気処理される。前記の工程でＢＯＤ、ＳＳが除去された移流水２０は、移流管１７を経て薬剤筒１６内を通り、滞留槽１０に入る。該滞留槽１０は、移流水２０中のりん酸イオン及び微生物と溶解したりん除去殺菌固形剤２とを十分に反応させて、フロックを形成及び沈殿させ、また殺菌も行なわせるように設けてなるものである。なお、滞留槽１０の容量は、移流水２０を１５分（前記した０．２５ｈ）以上滞留させ、またフロックを沈殿させることのできる構造とすることが好ましい。なお、前記したフロックの沈殿物は、滞留槽１０以外の槽例えば汚泥貯留槽（図示省略）等に移流させ、貯留させてもよい。
【００２５】
前記した滞留槽１０で、りん酸イオンの除去と微生物の殺菌がされた上澄水は、該滞留槽１０の上方より処理水として放流口１９より汚水浄化槽６外へ放流させる。前記の汚水浄化槽６を設置して、一般家庭の合併汚水を処理した結果では、処理水の平均りん濃度０．１ｍｇ／Ｌ、大腸菌群数未検出の処理性能を示した。
【００２６】
【発明の効果】
本発明になる、汚水中に存在するりん酸イオンの除去剤である硫酸第二鉄、塩化第二鉄のいずれかと、塩素化イソシアヌル酸からなる微生物の殺菌剤とを固形化してなるりん除去殺菌固形剤及びそれを用いた汚水の処理方法並びに汚水浄化槽を用いれば、りん酸イオンの除去と微生物の殺菌を同一の処理工程で容易に行わせることができ、付帯機器もほとんど不要な軽装備とすることができる。また、これによって、家庭用レベルの小規模な汚水浄化槽にもりん除去機能を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】りん酸イオンの除去と微生物殺菌の試験に用いたカラム試験装置
【図２】本発明の１実施例を示す汚水浄化槽の概略断面図
【符号の説明】
１．カラム２．りん除去殺菌固形剤３．原水４．処理水６．汚水浄化槽７．嫌気濾床槽第１室８．嫌気濾床槽第２室９．生物濾過槽１０．滞留槽１１．移送管１２．濾材１３．生物濾過用濾材１４．ブロワ１５．散気管１６．薬剤筒１７．移流管１８．流入口１９．放流口２０．移流水[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sewage treatment method and a sewage septic tank for treating human waste, domestic wastewater, etc., and more particularly to a phosphate ion removing agent and a microbial disinfectant present in sewage.
[0002]
[Prior art]
As methods for removing phosphate ions from sewage, a biological intake method, a reaction coagulation method, a crystallization method, an ion exchange method and the like are widely known. Among them, the reaction agglomeration method is often used because the reaction time is short and the reaction product easily flocculates, so that solid-liquid separation is easy.
[0003]
The reactive coagulation method is a phosphate ion remover that reacts with phosphate ions present in wastewater to form a water-insoluble or poorly water-soluble salt, such as aluminum sulfate, polyaluminum chloride, ferric chloride, polysulfuric acid. By adding an aqueous solution or solid of a polyvalent salt such as ferric iron, slaked lime, or calcium chloride to the sewage and reacting it, the phosphate ions are flocs such as aluminum phosphate, calcium phosphate, ferric phosphate, etc. Thus, phosphorus is removed from the wastewater by using means such as precipitation, flotation, and filtration.
[0004]
Moreover, a metal immersion method is mentioned as another method of the said reaction coagulation method. That is, a metal member such as an iron material or aluminum material is immersed in a sewage septic tank, metal ions are eluted by corrosion or electrolysis, these metal ions and phosphate ions are reacted, and precipitated in the same manner as described above. In this method, phosphorus is removed from the sewage using means such as levitation and filtration.
[0005]
On the other hand, when sterilizing microorganisms present in sewage, usually large processing facilities are sterilized by injecting chlorine gas, ozone or the like into the sewage, or by irradiating with ultraviolet rays. In a small-scale sewage septic tank, the above-described sterilization method is considered to be difficult to employ due to excessive burdens on equipment costs and maintenance management. Therefore, in these small-scale sewage septic tanks, a large facility is not required, and a solid fungicide such as calcium hypochlorite or chlorinated isocyanuric acid is packed in the column, and the sewage is put into the column. It is sterilized by passing through and contacting with the tablet.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned reactive coagulation method in removing phosphorus requires a metering pump when an aqueous solution is used as a phosphate ion remover, and accordingly requires an electrical accessory such as a control device, particularly in a small sewage septic tank. However, products that place importance on costs, maintenance, etc. are rarely implemented even if phosphate ions can be technically removed.
[0007]
Of the metal dipping methods described above, the corrosion method is said to elute ions from the metal due to the dissolved oxygen in the sewage and the corrosive action of the sulfate-reducing bacteria of the microorganisms attached to the metal. The rate is slow and unstable, and the removal of phosphate ions is unstable. Therefore, in order to elute ions with a large concentration, it is necessary to increase the surface area, and a large amount of iron material or aluminum material is immersed or processed to increase the surface area. For this reason, many burdens will be applied to the support and structure for immersion, and the septic tank itself will be heavy.
[0008]
On the other hand, particularly in the sterilization of treated water in a small-scale wastewater septic tank, as described above, tablets such as calcium hypochlorite and chlorinated isocyanuric acid are filled in the column, and the treated water is passed through the column. Although sterilized, these tablets are replenished at the time of inspection once every several months because they are reduced by dissolution.
[0009]
However, as described above, the removal and sterilization of phosphate ions are performed by completely separate processing steps, and if the sewage septic tank is provided with both functions of phosphate ion removal and sterilization, the sewage septic tank This requires a lot of auxiliary equipment, requires a large installation area, and also has a heavy burden on product cost and maintenance.
[0010]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and can easily remove phosphate ions and sterilize microorganisms in the same processing step, and can be used from light equipment that requires almost no auxiliary equipment. It aims at providing the processing method and sewage septic tank which become.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a phosphorus removal sterilization formed by compression molding by mixing a ferric sulfate or ferric chloride which is a phosphate ion removing agent, a bactericide composed of chlorinated isocyanuric acid, and a binder. It is a solid agent.
[0012]
Moreover, this invention sets it as the processing method of the wastewater which discharges the treated water which passed the anaerobic and aerobic processing process after making it contact with the above-mentioned phosphorus removal disinfection solid agent.
[0013]
Further, the present invention provides a sewage septic tank having an anaerobic septic tank and an aerobic septic tank. The wastewater septic tank is provided.
[0014]
The phosphorus removal sterilizing solid dosage to the present invention, aluminum compounds and an aluminum powder aluminum sulfate, alum, ferric sulfate, ferric chloride, and iron compounds or Ranaru phosphate ion removing agent such as iron alum A mixture of bactericides such as calcium hypochlorite and chlorinated isocyanuric acid having a bactericidal ability is preferably used.
[0015]
Of the above, calcium hypochlorite is a compound that reacts alone with phosphate ions in waste water and has sterilizing ability, but in an amount that satisfies the chlorine requirement for sterilization, phosphate ion To cause flocking, that is, the phosphate ion removal amount becomes insufficient, and the phosphorus removal is not sufficiently performed. In addition, if an amount that satisfies the removal of phosphate ions is used, residual chlorine is left too much, and if it is discharged as it is, there is a concern that it may cause a problem. Therefore, it is not preferable to use calcium hypochlorite alone.
[0016]
The phosphorus removing sterilizing solid agent according to the present invention is prepared by preparing a phosphate ion removing agent powder and a disinfectant powder so as to have an appropriate concentration for removing phosphate ions and sterilizing microorganisms. It is a tablet to be molded by adding an agent, mixing, and placing the mixture in a tablet mold and compressing. The size of the tablet is not particularly limited.
[0017]
【Example】
(Preparation of tablets)
As an example of Examples, the following tablets were prepared. Aluminum phosphate was used as the phosphate ion removing agent, 300 g of the aluminum powder, trichloroisocyanuric acid was used as the microbial disinfectant, 90 g of the trichloroisocyanuric acid, and 200 g of boric acid as a binder were mixed therewith. The phosphorus removal sterilizing agent having this blending ratio was compression-molded to prepare a phosphorus removal sterilizing solid agent.
[0018]
(Test example of phosphate ion removal and microbial disinfection)
Using the phosphorus removal sterilizing solid agent prepared above, removal of phosphate ions and microbial sterilization tests were carried out using the cylindrical column 1 shown in FIG. 1 (content 10 L). As raw water 3, treated water (phosphorus concentration of 5 mg / L) before disinfection of a combined treatment septic tank installed in a general household was used. The test method will be described. Raw water 3 containing phosphate ions and microorganisms (E. coli in this case) was introduced in an upward flow from the bottom of the column 1 and brought into contact with the phosphorus removal sterilizing solid agent 2 packed in the column 1. At this time, phosphate ions and microorganisms in the raw water are reacted and sterilized by the aluminum ions and trichloroisocyanuric acid eluted from the phosphorus removal sterilizing solid agent 2, respectively. Then, the passing water was discharged as treated water 4 from above the column 1.
[0019]
In the water flow test of the column 1 described above, the contact time of the raw water 3 is passed under the conditions of 0 (control), 0.1, 0.25, 0.5, 1.0 h, and the relationship between the contact time and the treatment effect. Was tested. This was carried out by evaluating the phosphate ion removal ability and sterilization ability of the phosphorus removal sterilization solid agent, and the phosphorus concentration (expressed as phosphorus concentration) and the number of coliforms in the treated water 4 were measured. The measurement results are shown in Table 1. In column 1, since the aluminum phosphate flocs produced by reaction with phosphate ions cannot be removed, treated water 4 was filtered with filter paper, and the phosphorous concentration of the filtrate was measured. ND in Table 1 indicates that it is not detected.
[0020]
[Table 1]

[0021]
As shown in Table 1, the removal of phosphate ions and the bactericidal effect of the number of E. coli groups indicate that the contact time should be about 0.25 h or longer, and the phosphorus removal sterilized solid according to the present invention can thereby be obtained. The agent 2 has shown that the effect can fully be exhibited in the removal and disinfection of the phosphate ion from wastewater.
[0022]
(Sewage septic tank using Phosphorus Removal Sterilizer 2)
A wastewater treatment method and a wastewater septic tank using the phosphorus removal sterilizing solid agent 2 according to the present invention will be described with reference to FIG. The sewage purification tank 6 includes, for example, an anaerobic filter bed tank first chamber 7, an anaerobic filter bed tank second chamber 8, a biological filtration tank 9, and a retention tank 10 from the upstream side, and the biological filtration tank 9 to the anaerobic filter bed tank first. A transfer pipe 11 for returning the chamber 7 is provided. The anaerobic filter bed first chamber 7 and the anaerobic filter bed second chamber 8 are filled with a filter medium 12 for promoting anaerobic decomposition of sewage, and the biological filtration tank 9 is used for promoting aerobic treatment and removing SS. For this purpose, the filter medium 13 for biological filtration is filled and an air diffuser 15 connected to the blower 14 is provided.
[0023]
A drug cylinder 16 filled with the phosphorus removal sterilizing solid agent 2 is attached to the inflow portion of the retention tank 10 described above. The advection water 20 that is treated and passed through the biological filtration tank 9 passes through the inside of the above-mentioned drug cylinder 16, causes the phosphorus removal sterilizing solid agent 2 to be eluted, and reaches the retention tank 10. In addition, the said chemical | medical agent cylinder 16 keeps the melt | dissolution rate of the phosphorus removal sterilization solid agent 2 constant, when the phosphorus removal sterilization solid agent 2 and the advection water 20 contact. Further, when the lower phosphorus removal sterilizing solid agent 2 in the medicine tube 16 is dissolved and disappears, the upper phosphorus removal sterilization solid agent 2 is caused to fall to the lower part by its own weight. Therefore, it is only necessary to fill the medicine cylinder 16 with the necessary sterilization-sterilizing solid agent 2 according to the inspection frequency, and the maintenance management becomes easy.
[0024]
The sewage enters the first chamber 7 from the inlet 18, is anaerobically treated in the first chamber 7 and the second chamber 8, and is aerobically treated in the biological filtration tank 9. The The advection water 20 from which BOD and SS have been removed in the above process passes through the advection pipe 17 and the inside of the drug cylinder 16 and enters the retention tank 10. The retention tank 10 is provided so that phosphate ions and microorganisms in the advection water 20 and the dissolved phosphorus-removing sterilizing solid agent 2 are sufficiently reacted to form and precipitate flocks and also perform sterilization. Is. In addition, it is preferable that the capacity | capacitance of the retention tank 10 is made into the structure which can retain the advection water 20 for 15 minutes (above-mentioned 0.25h) or more, and can precipitate a floc. The floc deposits described above may be transferred and stored in a tank other than the retention tank 10, such as a sludge storage tank (not shown).
[0025]
The supernatant water from which the phosphate ions are removed and the microorganisms are sterilized in the retention tank 10 is discharged from the upper side of the retention tank 10 to the outside of the sewage purification tank 6 through the discharge port 19. As a result of installing the sewage septic tank 6 and treating combined sewage in ordinary households, the average phosphorus concentration of the treated water was 0.1 mg / L and the treatment performance was not detected.
[0026]
【The invention's effect】
Phosphorus removal obtained by solidifying a ferric sulfate or ferric chloride which is a remover of phosphate ions present in sewage and a microbial disinfectant comprising chlorinated isocyanuric acid according to the present invention. By using a sterilizing solid agent, a sewage treatment method and a sewage septic tank using the same, it is possible to easily remove phosphate ions and sterilize microorganisms in the same treatment process, and light equipment that requires almost no incidental equipment. It can be. This also allows a small-scale sewage septic tank for household use to have a phosphorus removal function.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a column test apparatus used for the test of phosphate ion removal and microbial disinfection. FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of a sewage septic tank showing one embodiment of the present invention.
1. Column 2. 2. Phosphorus removal sterilization solid agent Raw water 4. Treated water 6. 6. Sewage septic tank Anaerobic filter bed first chamber 8. 8. Anaerobic filter bed 2nd chamber Biofiltration tank 10. Residence tank 11. Transfer tube 12. Filter medium 13. 13. Filter medium for biological filtration Blower 15. Diffuser 16. Drug barrel 17. Advection pipe 18. Inlet 19. Outlet 20. Advection water

Claims

A phosphorus removal sterilizing solid agent obtained by compression molding by mixing either a ferric sulfate or ferric chloride as a phosphate ion removal agent, a bactericide composed of chlorinated isocyanuric acid, and a binder.

The processing method of the wastewater which discharges the treated water which passed the anaerobic and aerobic processing process after making it contact with the phosphorus removal disinfection solid agent of Claim 1.

In a sewage septic tank having an anaerobic septic tank and an aerobic septic tank, a stagnation tank is provided in the site before the outlet of the sewage septic tank to bring the advection water into contact with the phosphorus-removing sterilizing solid agent according to claim 1 and to retain it. Become a sewage septic tank.