JP4345653B2 - 相関型の電子透かしによる印刷物の真贋チェック方法、装置及びプログラム - Google Patents
相関型の電子透かしによる印刷物の真贋チェック方法、装置及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4345653B2 JP4345653B2 JP2004345957A JP2004345957A JP4345653B2 JP 4345653 B2 JP4345653 B2 JP 4345653B2 JP 2004345957 A JP2004345957 A JP 2004345957A JP 2004345957 A JP2004345957 A JP 2004345957A JP 4345653 B2 JP4345653 B2 JP 4345653B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- digital watermark
- sequence
- image data
- correlation
- product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Editing Of Facsimile Originals (AREA)
Description
なお、従来技術として特許文献1〜4が知られている。
この発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、印刷物の正規品とコピー品を高い精度で判定する、相関型の電子透かしによる印刷物の真贋チェック方法、装置及びプログラムを提供することである。
本発明によれば、正規品から検出した電子透かしの検出強度にばらつきがある場合でも、これを抑えて判別しきい値を求めることができる。
本記載の発明によれば、基準となる正規品から検出した電子透かしの検出強度にばらつきがある場合でも、これを抑えて判別しきい値を求めることができる。
本記載の発明によれば、基準となる正規品から検出した電子透かしの検出強度と、真贋チェック対象の印刷物から検出した電子透かしの検出強度との差の大小を数値化して評価することができる。
まず、相関型の電子透かしによる電子透かし情報の埋め込み方法の1例について説明する。ここで、埋め込み対象画像における画素ごとの値を表す関数をIn(x)とする。これは、印刷データを複数のブロックに分けてブロック毎に電子透かしを埋め込む場合に、例えば1つのブロックがN個の画素(例えば横にP個、縦にQ個の画素)からなるとき、画素ごとに番号を付けるとxは0からN−1の値をとり、In(x)はN個の画素のうちx番目の画素の値を表す。また、電子透かし情報をwとする。この電子透かし情報wをスペクトル拡散により、広帯域に分散している弱いノイズに拡散させる。電子透かし情報wを拡散するにあたっては、適切な拡散系列を選択する必要がある。拡散系列として、同期を容易に確立できるように、同じ信号に対して鋭い自己相関性を有し、また異なる信号に対して区別がつくように小さい相互相関性を有する系列が望ましい。例えば[数1]の条件を満たす±1からなるM個の長さLの拡散系列Sj(t),j=0,1,・・・,M−1,t=0,1,・・・,L−1を生成する。ここでM、Lは、w<M≦N、w<L≦Nを満たすように定める。
図2の中段のグラフは、正規品をスキャンして印刷したコピー品について、これをスキャンして上記のようにして相関列B(j)を計算した結果の例である。B(j)が最大値をとるjの値は正しく検出されたものの、B(j)の最大値が弱くなっている。
図2の下段のグラフは、コピー品のコピー品、すなわち、コピー品をスキャンして印刷したものについて、これをスキャンして上記のようにして相関列B(j)を計算した結果の例である。この場合は、B(j)が最大値をとるjの値は正しく検出されなかった。
以上の例から分かるように、ここで用いる相関型の電子透かしは正規品とコピー品において検出される相関列B(j)の最大値あるいは最大値をとるjの値が異なる。相関型の電子透かしのこのような特性に基づいて、以下、真贋チェックにおいて用いる信頼度及び判別しきい値を求める。
以上、離散フーリエ変換の成分への電子透かしの埋め込みおよび検出を例としてあげたが、離散フーリエ変換やその他の変換を利用せず、直接画像データに相関型の電子透かしを埋め込み、または、直接画像データから相関型の電子透かしを検出するものも含まれる。あるいは、その他変換を利用した相関型の電子透かし埋め込みと検出の手法も含まれる。
なお、上記で基準となる正規品Aを1つ選択し、基準となる正規品の検出強度Drを求めたが、上記と同様に検出強度のばらつきを考慮して、基準となる正規品Aを複数選択してこれらの検出強度を求め、その平均を計算してDrとしてもよい。
図4は、印刷物の真贋チェックに用いる値を計算するフローチャートである。まず、印刷機Pにより印刷された電子透かしチェック機能入り印刷物40から、基準となる正規品A、及び、テスト正規品Bi,i=1,2,・・・,Nを選択する(ステップS201)。次に、取込機器Sによりこれらをデジタル化して画像データとして取り込む(ステップS202)。次に、取り込まれた画像データから電子透かしを検出し、[数11]により、基準となる正規品Aの検出強度Dr、及び、テスト正規品Biの検出強度Di,i=1,2,・・・,Nを計算し、これをもとに[数12]により信頼度Ri,i=1,2,・・・,Nを計算する(ステップS203)。次に、Riの平均Av_Rと標準偏差σ_Rを計算する(ステップS204)。また、これらから[数14]により判別しきい値T_psを求める。
まず、取込機器Sにより判定対象の印刷物をデジタル化して画像データとして取り込む(ステップS301)。次に、取り込まれた画像データから電子透かしの検出、及び、検出強度Dの計算を行う(ステップS302)。次に、ステップS302で電子透かしが正しく検出できたか判定する(ステップS303)。判定結果が「NO」の場合はコピー品である。判定結果が「YES」の場合は、図4のステップS203で計算して求めた基準となる正規品の検出強度Drを用いて[数12]により信頼度Rを計算する(ステップS304)。次に、検出した信頼度Rが判別しきい値T_psより大きいか判定する(ステップS305)。判定結果が「NO」の場合はコピー品である。判定結果が「YES」の場合は正規品である。
これらの動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
40…電子透かしチェック機能入り印刷物
Claims (4)
- 相関型の電子透かしが埋め込まれた印刷データにより印刷された正規品と前記正規品をもとに偽造したコピー品とを判定する印刷物の真贋チェック方法において、
取込機器により基準となる正規品と複数の正規品からなるテスト正規品とから画像データを取り込み、前記基準となる正規品の画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度と、前記テスト正規品の各正規品からの画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度との差に応じた信頼度を求め、前記信頼度の平均及び標準偏差に基づいて判別しきい値を求める第1の過程と、
前記取込機器により真贋チェック対象の印刷物から画像データを取り込み、前記基準となる正規品の画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度と、取り込んだ前記画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度との差に応じた信頼度を求める第2の過程と、
前記判別しきい値と前記信頼度とを比較して前記印刷物の真贋チェックをする第3の過程と、
を有する印刷物の真贋チェック方法。 - 前記基準となる正規品から検出した電子透かしの検出強度は、基準となる正規品を複数選択して検出した各々の電子透かしの検出強度の平均とすることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の真贋チェック方法。
- 取込機器により取り込まれた基準となる正規品の画像データと相関型の電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度と、複数の正規品からなるテスト正規品の各正規品からの画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度との差に応じた信頼度を求め、前記信頼度の平均及び標準偏差に基づいて判別しきい値を求める手段と、
前記取込機器により取り込まれた前記基準となる正規品の画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく検出強度と、前記取込機器により取り込まれた真贋チェック対象の印刷物の画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度との差に応じた信頼度を求める手段と、
前記判別しきい値と前記信頼度とを比較して前記印刷物の真贋チェックをする手段と、
を具備した印刷物の真贋チェック装置。 - 取込機器により取り込まれた基準となる正規品の画像データと相関型の電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度と、複数の正規品からなるテスト正規品の各正規品からの画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度との差に応じた信頼度を求め、前記信頼度の平均及び標準偏差に基づいて判別しきい値を求める処理と、
前記取込機器により取り込まれた前記基準となる正規品の画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度と、前記取込機器により取り込まれた真贋チェック対象の印刷物の画像データと前記電子透かしの拡散系列との相関列および該相関列中の最大値に基づく電子透かしの検出強度との差に応じた信頼度を求める処理と、
前記判別しきい値と前記信頼度とを比較して前記印刷物の真贋チェックをする処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004345957A JP4345653B2 (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 相関型の電子透かしによる印刷物の真贋チェック方法、装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004345957A JP4345653B2 (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 相関型の電子透かしによる印刷物の真贋チェック方法、装置及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006157547A JP2006157547A (ja) | 2006-06-15 |
JP4345653B2 true JP4345653B2 (ja) | 2009-10-14 |
Family
ID=36635280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004345957A Active JP4345653B2 (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 相関型の電子透かしによる印刷物の真贋チェック方法、装置及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4345653B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2916678B1 (fr) * | 2007-06-01 | 2021-07-16 | Advanced Track & Trace | Procede et dispositif de securisation de documents |
-
2004
- 2004-11-30 JP JP2004345957A patent/JP4345653B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006157547A (ja) | 2006-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8335744B2 (en) | System and method for paper independent copy detection pattern | |
CN1952975B (zh) | 创建数据的数字表示形式和确定其拷贝关系的方法和装置 | |
EP1485863B1 (en) | Authenticating printed objects using digital watermarks associated with multidimensional quality metrics | |
JP4981641B2 (ja) | 印刷文書のための可視認証パターン | |
US7978875B2 (en) | Signal processing utilizing host carrier information | |
JP4187749B2 (ja) | ハーフトーンウォーターマーキングおよび関連アプリケーション | |
Mikkilineni et al. | Signature-embedding in printed documents for security and forensic applications | |
US6542629B1 (en) | Digital imaging method and apparatus for detection of document security marks | |
US6343204B1 (en) | Detection and deterrence of counterfeiting of documents with tokens characteristic color and spacing | |
US7792377B2 (en) | Method of image authentication and restoration | |
JP2001515688A (ja) | 画像への透かしの埋め込み及び検出 | |
JP2009111980A (ja) | 閉ループ処理における文書の真偽判定 | |
Fan et al. | Modeling the EXIF-image correlation for image manipulation detection | |
JP4345653B2 (ja) | 相関型の電子透かしによる印刷物の真贋チェック方法、装置及びプログラム | |
JP2016076079A (ja) | 判別システム及び判別方法、判別装置及び撮像装置並びに判別装置用プログラム及び撮像装置用プログラム | |
JP6311557B2 (ja) | 透かし埋め込みの強度設定方法及びコンピュータプログラム | |
EP1502239A2 (en) | Method of detecting counterfeit documents by profiling the printing process | |
US7933446B2 (en) | Method and apparatus for automatically detecting image and character data | |
JP2001218046A (ja) | 網点領域判定方法 | |
US20080144052A1 (en) | Image processing apparatus and image processing method | |
US7583813B2 (en) | Embedding data reproduce apparatus | |
Al-Mualla | Content-adaptive semi-fragile watermarking for image authentication | |
KR20110083453A (ko) | 화상형성장치, 화상형성방법 및 문서 인증 방법 | |
JP6217413B2 (ja) | 網点画像の不適切濃度領域検出装置,方法およびプログラム | |
KR101629138B1 (ko) | 망점 구조 영상을 이용한 컬러 레이저 프린터 판별 방법 및 그 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071025 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090324 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090623 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090706 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4345653 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140724 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |