JP4344686B2 - 光ファイバ増幅システム - Google Patents
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Description
「RAMAN」効果を利用した今日の光増幅器の構成は、主として2つある。最初のものは、増幅したい信号の伝播方向の反対方向に所定の周波数のビームをポンプレーザがファイバに送り込む逆伝播ラマンポンピングから成る。2番目は、増幅される信号と反対の方向に第1の周波数で伝播するポンプビームと、第2のより低い周波数でその信号と同じ方向に伝播する第2のビームとを有するように、増幅される信号が進むファイバの2つの端部に2つのポンプレーザが存在する相互伝播及び逆伝播ラマンポンピングから成る。周波数の適切な選択により、相互伝播ポンプビームは、逆伝播ポンプビームを増幅し、それは、次に信号を増幅する。
本発明の一般的な目的は、遠隔光ファイバ増幅器のポンピングを改善する光ファイバ増幅器ポンピング技術を利用可能にすることにより、上述の欠点を除くことである。
本発明の原理及び従来技術と比較したその利点の解説を明瞭にするために、添付図面を参照して本発明を例示的に更に説明する。
・バンドL:基準シフト=85±10nm、ラムダ単位の次に長いラマンポンプ波長(チャンネルの増幅を担う):1486±10nm.
・バンドC:基準シフト=75±10nm、ラムダ単位の次に長いラマンポンプ波長(チャンネルの増幅を担う):1447±10nm.
・バンドS:基準シフト=65±10nm、ラムダ単位の次に長いポンプ波長(チャンネルの増幅を担う):1406±10nm.
いずれの場合も、ポンプが「EDF」ファイバに到達した時にカスケードの最終ポンプがより大きなパワーのポンプ信号を有することにより、伝送信号チャンネルの遠隔「EDFA」ポンピングに至るまでの全てのポンプのカスケード増幅効果をもたらすように波長を選択することが重要である。
他の態様も考慮されることになる。
ファイバの減衰は、一般的なファイバに関して図4に例示的に示すように、波長の減少と共に増加することは公知である。
図4のグラフは、ファイバの典型的なOH-減衰ピークを示すが、ファイバの長さは、恐らくはこのようなピークの排除をもたらすことになる。従って、最も短い波長(例えば、図示の例では980nm)を有するポンプのパワーは、最も長い波長を有するポンプが他のポンプと比較していかなるSRS増幅によっても恩恵を受けないので、恐らくはそれよりも大きくなければならないことを考慮すべきである。これは、より短い波長(<1dB/km@9890nm、<0.6dB/km@1080nm)の付加的な減衰と、最も短い波長のポンプがマルチモード式にファイバ内を伝播すること、及び、従って遮断波長よりも短い全ての波長に対する付加的なパワー損失のためのゆとりを作るべきであるという事実とを同じく考慮する場合は、なお一層当てはまる。
勿論、ラマン散乱は、レイリー散乱の特別な場合である。レイリー散乱は、αR=[8π3(n2−1)2βTKBTf]/3λ4という公式によって表すことができる。
この公式は、散乱が係数1/λ4によって小さくなることを明確に示すものである。すなわち、図5に示すような傾向が存在する。
すなわち、長い波長よりも短い波長をポンピングすべきことになるが、あまり多くてもいけない。
更に、マルチモードの伝播は、個別に誘導されるポンプパワーと比較して、高次モードでの核から遠く離れたパワーの位置のために、より強力なポンピングを可能にする。
現在の伝送ファイバは、供給する遮断波長が約1260nmよりも小さいものが多い。この限界よりも下にはマルチモード伝送があり、これは、一見して何らかの利点をもたらすことができるであろう。高次モードで励起されるほど、ファイバ断面に亘るパワーの分布を改善することができる。これは直ちに結果をもたらし、すなわち、そのレベルより下では基本モード(LP01)に関する何の不利もないパワーレベルが決定された状態で、高次モードの伝播のために、より多くのパワーをファイバ内で使用することができると考えられる。これらのモードは、「LP01」モードに関して、異なる方法で中心核から遠方にパワーを空間的に分布させる。これによって、ファイバ内の大きなパワーの処理から生じると考えられる問題が回避される。
これは、波長が短いほどより強力にポンピングすることが必要であることを考えた場合、明らかに本解決法の利点である。
ある一定のレベルを超えてポンプパワーが増加すると、増幅された信号の強度が非常に高くなり、それによって高次(j=>1)でのストークス効果の発生の結果として信号がパワーを失うために、ラマン効果によって与えられた利得が減少することは公知である。
これは、上述の場合の問題と見なされるであろう。
この現象を回避するために、様々な技術を使用することができるであろう。
1つの特に有利な革新的な技術は、以下のものであると見出された。
例えば、遠隔「EDFA」ポンピングは、伝送側から遠く離して配置された「EDF」ファイバをポンピングする段階(すなわち、1480nmで)から構成することができる。明らかに、「EDF」は、伝送ブースタから24dBを超えて遠方に配置することはできない。公知のシステムにおいては、対応する直線距離は、通常せいぜい数百メートルである。この距離は、本明細書に説明するSRS多重分散増幅を用いるポンピング技術の使用によって大幅に増大させることができる。当然ながら、異なる波長を有するラマンポンプは、全て、伝送ファイバの各一方又は両方の端部に位置すべきである。第1の場合では、ラマンポンプは、伝送ファイバ端に対応する2つの組に分けることができる。これは、1つのラマンポンプの組が伝送信号と共に相互伝播し、他方は、そうではなく逆伝播することを意味している(図1、図2、図3を参照)。
当然ながら、本発明の革新的原理を応用した実施形態の以上の説明は、本明細書で請求する独占的権利の範囲内の上述の原理の非限定的な例証として与えられたものである。
2 ポンプカプラ
3 光ファイバ部分
Claims (10)
- 光通信システム用の光ファイバ増幅器をポンピングする光ファイバ増幅器ポンピングシステムであって、
光ファイバ増幅器と、
伝送ファイバと、
前記伝送ファイバの中に注入される増加する波長を有する複数のポンプ信号を生成するポンプ信号生成手段と、
を含み、
前記複数のポンプ信号の波長は、各ポンプ信号がカスケード式にすぐ下の短い波長のポンプ信号によって誘導ラマン効果(SRS)によって増幅される一方で、すぐ上の長い波長のポンプ信号をSRSによって増幅するものであり、
最も短い波長を有するポンプ信号のパワーは、最も長い波長を有するポンプ信号のパワーよりも大きく、
前記光ファイバ増幅器は、前記伝送ファイバを通して前記ポンプ信号生成手段と接続されており、前記最も長い波長の前記ポンプ信号が前記ポンプ信号生成手段から遠方に位置する前記光ファイバ増幅器をポンピングするようにされている、
ことを特徴とするシステム。 - 前記ポンプ信号の最も長い波長は600〜2900nmの範囲の値を有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 増幅しようとするポンプ信号当たりのポンプ信号の数は、少なくとも2であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記ポンプ信号を生成するための前記ポンプ信号生成手段は、前記伝送ファイバの一端に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記ポンプ信号を生成するための前記ポンプ信号生成手段は、伝送チャンネル信号が導入される端部と同じ側の端部から前記伝送ファイバへ前記ポンプ信号が導入されるように配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記ポンプ信号を生成するための前記ポンプ信号生成手段は、伝送チャンネル信号が導入される端部と反対の側の端部から前記伝送ファイバへ前記ポンプ信号が導入されるように配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記ポンプ信号生成手段は、前記伝送ファイバの両方の端部に配置され、第1のポンピングビームは、前記伝送チャンネル信号に対して逆方向に伝播し、他方は、それと同じ方向に伝播することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 異なる波長を有する連続するポンプ信号間の周波数シフトは、増幅されるWDM信号に対して、
・バンドL波長:基準シフト=85±10nm、ラムダ単位の最も長いポンプ波長(前記チャンネルの増幅を担う):1486±10nm、
・バンドC:基準シフト=75±10nm、ラムダ単位の最も長いラマンポンプ波長(前記チャンネルの増幅を担う):1447±10nm、及び
・バンドS:基準シフト=65±10nm、ラムダ単位の最も長いラマンポンプ波長(前記チャンネルの増幅を担う):1406±10nm、
であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。 - 前記光ファイバ増幅器は、遠隔ポンピングを有する光ファイバ増幅器を得る方法で希土類添加光ファイバのセグメントを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のポンピングシステムを含むことを特徴とする光通信システム。
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