JP4344629B2 - 金型クリーニング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体チップを樹脂材料で封止成形するための半導体製造封止金型のクリーニングに適した金型クリーニング方法に関する。
半導体製造封止金型によるLSIの封止処理では、金型に、たとえば、エポキシ樹脂を充填し、硬化させて処理を行う。そのたびに、金型表面には、徐々にエポキシ樹脂が、残渣として付着していく。付着する残渣の厚みが増すと、封止されたLSI製品外面に残渣の模様が転写されてしまうため、封止されたLSI製品は、性能に問題がなくとも、不良と判断されることがある。また、残渣が厚くなることで、封止後の製品が金型から剥がれにくくなる。このため、半導体製造封止用の金型は、定期的にクリーニングを行う必要がある。
エポキシ樹脂の代わりに、メラニン樹脂で複数回、封止と同一の工程を行うことにより、徐々にメラニン樹脂にエポキシ樹脂を吸着させる金型クリーニング方法が知られている。このクリーニング方法においては、封止金型を分解し、エポキシ樹脂の残渣皮膜を剥ぎ取り、その後、金型を再び組み立てる場合もある。しかし、金型への残渣皮膜の密着性が高いため、このクリーニング方法は、手間を要する。通常、1回当たり約5時間以内のクリーニング時間で、週に1回ほど行われることが多い。近年、半導体封止処理に用いる添加剤の特殊化に伴い、数日に1回くらいまでクリーニング回数が増える傾向にある。
半導体製造封止用の金型のクリーニングにレーザビームを用いる方法も提案されている。
たとえば、インパルスレーザビームを金型に照射し、付着物を超音波振動により破壊して剥離する方法がある。(たとえば、特許文献1参照。)
また、金型の汚れの酷い箇所にレーザビームを照射し、ビームのエネルギにより、金型に付着した樹脂を燃焼させて炭化させたり、剥離させたりし、その後、金型に模擬フレームを固定して、適宜合成樹脂を金型内に注入するダミーショットを複数回繰り返し、炭化したものや剥離の不完全なものを、ダミーショットの合成樹脂とともに取り除く方法もある。(たとえば特許文献2参照。)
更に、金型に付着した残渣にレーザビームを照射し、ビームの断続的な熱衝撃波及び微小共鳴作用によって、金型面に付着蓄積した金型汚染物を効率よく分解して、剥離させる方法が考案されている。(たとえば特許文献3参照。)
また、最近、従来のアブレーション加工とは異なるレーザ加工方法が、本願発明者らによって、発明され、公開された。たとえば金属層上に積層された樹脂被覆層に、パルスレーザビーム、たとえばNd:YLFレーザの基本波(波長1047nm)を1ショット入射させる。樹脂被覆層は、Nd:YLFレーザの基本波に対して、ほぼ透明な樹脂材料で形成され、金属層は、Nd:YLFレーザの基本波の多くを反射する金属材料で形成される。レーザビームの多くは、樹脂被覆層を透過し、樹脂被覆層と金属層との界面で反射する。樹脂被覆層のうち、レーザビームの入射した部分が、金属層から剥離して、樹脂被覆層に穴が開く。
このレーザ加工方法により1ショットのパルスレーザビームで樹脂被覆層に形成される穴は、従来のアブレーション加工と比較して、金属層にほとんど損傷を与えることなく、樹脂被覆層に穴を開けることができる。(たとえば、特許文献4参照。)
特許文献4に記載されたレーザ加工方法において、樹脂被覆層の金属層からの剥離は、レーザビームが金属層表面近傍で吸収され、この熱で界面において樹脂の熱分解を起こし、その圧力により樹脂被覆層の剥離を誘起した結果、形成されたものと考えられる。樹脂被覆層と金属層との界面が高圧力状態になり、この圧力によって上層の樹脂被覆層の一部が剥離する現象を「リフティング現象」と呼ぶこととする。また、「リフティング現象」を利用した加工を、「リフティング加工」と呼ぶこととする。
登録実用新案3017755号公報 特開平1−122417号公報 特開2000−68306号公報 特開2002−044970号公報
本発明の目的は、リフティング現象を利用して、半導体製造封止用の金型に付着した樹脂の残渣を、高速、簡便に、また、金型にほとんど損傷を与えないで、除去するのに適した金型クリーニング方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、(a)残渣の付着した金型であって、母材表面上に金属メッキ薄膜の形成された金型を準備する工程と、(b)前記残渣を透過し、前記残渣と前記金型との界面で多くが反射し、反射位置の前記残渣を前記金型から剥離させる性質を有するパルスレーザビームを、前記残渣の表面から前記金型に入射させて、入射位置の前記残渣の一部を前記金型から剥離させる工程とを有し、前記残渣の熱分解温度をTとし、前記金属メッキ薄膜の融点をTとし、パルスレーザビームが入射する前の前記金型の温度をTとし、前記金属メッキ薄膜の熱拡散率をaとし、前記金属メッキ薄膜の熱伝導率をλとし、前記金型に入射するパルスレーザビームのパルス幅をtとし、前記金属メッキ薄膜の入射レーザビームに対する反射率を表した値をRとしたとき、前記工程(b)において、前記金型に入射させるパルスレーザビームの1パルス当たりのフルエンスが、
以上であり、かつ
未満である金型クリーニング方法が提供される。
レーザビームの照射により、照射位置の金型に付着している残渣が、リフティング現象によって、金型から剥離する。この金型クリーニング方法によると、金型にほとんど損傷を与えることなく、効率的に残渣を金型から剥離することができる。
本発明によれば、リフティング現象を利用して、半導体製造封止用の金型に付着した樹脂の残渣を、高速、簡便に、また、金型にほとんど損傷を与えずに、除去するのに適した金型クリーニング方法を提供することが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施例による金型クリーニング方法に使用する金型クリーニング装置の概略図である。レーザ光源1、たとえばパルス発振するNd:YLFレーザ発振器から、Nd:YLFレーザの基本波(波長1047nm)が出射する。レーザビームは、光ファイバ2を伝って、筐体9に伝送される。筐体9には、ビーム整形光学系3、貫通孔4aを有するマスク4、集光レンズ5、移動機構6、ミラー7及びミラー回転機構8が組み込まれ、側面にウィンドウ10が設けられている。
光ファイバ2により筐体9に伝送されたレーザビームは、ビーム整形光学系3に入射する。ビーム整形光学系3は、レンズを含む複数の光学部品で構成され、レーザビームを適切なビームサイズに修正し、平行光として出射する。
ビーム整形光学系3を出射したレーザビームは、たとえば四角形または六角形の貫通孔4aを有するマスク4で、断面形状を四角形または六角形に整形される。
マスク4を出射したレーザビームは、集光レンズ5に入射する。集光レンズ5は、マスク4の貫通孔4aをビーム照射面上に結像させる。マスク4と集光レンズ5は、移動機構6に保持されている。移動機構6は、マスク4と集光レンズ5をレーザビームの光軸方向に移動させることができる。集光レンズ5を出射したレーザビームは、ミラー7で反射され、たとえば平板な石英ガラスで形成されたウィンドウ10を通過して、半導体製造封止用の金型13に入射する。
金型13は、上下2つの型から構成される。図示したのは、金型13の下型である。金型13の主面に、複数の凹部が形成されている。ミラー回転機構8は、ミラー7を回転し、金型13に入射するレーザビームの入射位置を変えることができる。ミラー回転機構8は、筐体9のウィンドウ10から出射するレーザビームの出射方向を、ウィンドウ10と垂直にすることができる。また、レーザビームの出射方向を、筐体9の長さ方向(図1における左右方向)及び幅方向(図1における紙面の表裏方向)のそれぞれに沿って、ウィンドウ10に垂直な方向から両側に、少なくとも各40°以上変えることができる。また、筐体駆動系11は、筐体9を、所望の速度で、金型13の略面内方向(2次元方向)に移動させ、レーザビームの入射位置を変えることができる。制御装置12は、移動機構6によるマスク4と集光レンズ5の移動、ミラー回転機構8によるミラー7の回転、及び筐体駆動系11による筐体9の移動を制御する。金型13の表面には、たとえば熱硬化エポキシまたはシリコン樹脂の残渣14が、たとえば皮膜状に付着している。レーザビームは、金型13表面の、残渣14が付着している部分に入射する。
残渣14上に結ばれる、四角形または六角形状の貫通孔4aの像の面積は、たとえば5mm2である。残渣14に、レーザビーム、たとえばNd:YLFレーザの基本波が入射すると、残渣14は、Nd:YLFレーザの基本波の多くを透過し、金型13は、これを大部分反射する。リフティング現象によって、レーザビームが入射した位置の残渣14が、金型13から剥離、分離し、残渣14に除去部分14aが形成される。除去部分14aは、レーザビームの結像面積とほぼ同じ面積の残渣14が、金型13から除去された結果、形成されたものである。
金型13上をビーム入射位置が移動するように、パルスレーザビームを走査すると、金型13上の異なる位置に、次々と除去部分14aが形成される。ビームの入射位置の調整は、筐体駆動系11による筐体9の移動、及びミラー回転機構8によるミラー7の回転で行う。
レーザビームの照射位置が変わると、集光レンズ5から金型13のビーム照射位置に至るレーザビームの光路長も変化し、貫通孔4aがビーム照射面に結像しなくなる。移動機構6は、集光レンズ5からビーム照射位置までの光路長が一定となるように、マスク4と集光レンズ5をレーザビームの光軸方向に移動し、貫通孔4aがビームの入射位置に常に結像するようにする。
金型13の型面の凹部の側面には、金型13の面内方向と垂直な方向に対して、たとえば6〜15°ほどのテーパがついている。このテーパ部分の残渣14を除去する際には、ミラー回転機構8によりミラー7を回転させ、金型13の他の部分に入射するレーザビームの入射角に対して、入射角の変動がなるべく小さくなるように、テーパ部分にレーザビームを入射させる。これは、金型13に入射するレーザビームの入射角が大きいほどビーム照射面におけるビームスポットが大きくなり、その結果、入射するビームのフルエンスが小さくなって、残渣14の剥離及び分離が十分に行われない可能性があるためである。また、金型13にレーザビームを走査し、ビームの入射位置を変化させるに当たっては、マスク4とレンズ5を移動機構6によって移動させながら、筐体駆動系11によって筐体9を移動させ、また、ミラー回転機構8によりミラー7を回転させる。
筐体駆動系11による筐体9の移動、ミラー回転機構8によるミラー7の回転、移動機構6によるマスク4と集光レンズ5の移動は、すべて制御装置12で制御される。制御装置12には、あらかじめ金型13の構造が入力されており、ビームを入射させる位置にしたがって、貫通孔4aが金型13上に結像するように、それらを制御する。
レーザビームを照射し、リフティング現象を用いて、残渣14を金型13から分離、除去する際、金型13に与える損傷は、ほとんどない。したがって、たとえば蓄熱効果による損傷が入らない程度まで、レーザビームの重ね撃ち(同一位置に複数ショットのパルスレーザビームを入射させること。)が可能である。残渣14が1ショットでは分離できなかった場合も、重ね撃ちを行うことで、分離、除去することができる。また、レーザビームを走査しながら、重ね撃ちを行うことで、残渣14を全て、高速で簡便に、除去することができる。
また、四角形または六角形の貫通孔4aを有するマスク4を用いて、金型13に入射するレーザビームのビームスポット(貫通孔4aの像)を四角形または六角形に形成するのは、金型13は角型で大きな面積を有するものが多いため、レーザビームの重ね撃ちを行い、大面積にわたる残渣14を、完全に、効率的に除去するのに適しているからである。
更に、筐体9には、1つの面と、それに向かい合う面とに、ウィンドウ10が、1つずつ設けられている。それらが、それぞれ、金型13の上型及び下型の凹部に対向するように、金型クリーニング装置が設置される。これは、図1に示す金型クリーニング装置を、金型13の上型と下型との間に挿入し、上下の型ともに、効率的にクリーニングするためである。
なお、金型13表面におけるレーザビームのビームスポット内の強度分布が均一に近いほど良好に残渣14を除去することができるため、ビーム照射面におけるビームの強度を均一に近づけるホモジナイザを、ビーム整形光学系3に加入することもできる。
また、レーザ光源1から筐体9までビームを伝送するのに光ファイバ2を用いるのは、筐体駆動系11によって2次元方向に変位する筐体9に、ビームを導入するのに適しているからである。光ファイバ2は、筐体9が移動しても、レーザ光源1と筐体9との光学的な結合を確保することができる。
更に、レーザ光源1と光ファイバ2とを別々に設けるかわりに、双方の機能をもつファイバレーザを使用することもできる。
なお、マスク4を通過した後のレーザビームの干渉が加工品質に対して無視できる場合には、図1に示した金型クリーニング装置から、集光レンズ5及び移動機構6を除いても、良好な残渣除去加工ができる。
図2(A)は、第2の実施例による金型クリーニング装置の概略図である。図1に示す金型クリーニング装置から、集光レンズ5、移動機構6、ミラー7及びミラー回転機構8を除き、新たに筐体揺動系15を加入したものである。筐体揺動系15は、レーザビームの出射方向を2次元方向に振るように、筐体9を揺動する。なお、図2(A)に示す金型クリーニング装置には、ウィンドウ10は、筐体揺動系15と向かい合う、筐体9の一面に、1つだけ設けられている。そのウィンドウ10が残渣14を除去しようとする金型13の凹部に対向するように、金型クリーニング装置が設置される。また、制御装置12は、筐体駆動系11による筐体9の2次元方向への変位、及び筐体揺動系15による筐体9の揺動を制御する。図2(A)に示す金型クリーニング装置は、集光レンズ5及び移動機構6を含んでいないため、マスク4を通過した後のレーザビームの干渉が加工品質に与える影響が無視できる場合に使用することが望ましい。
なお、マスク4とウィンドウ10との間に、金型13上に貫通孔4aを結像させる集光レンズ5、及びマスク4と集光レンズ5をレーザビームの光軸方向に変位させる移動機構6を加入してもよい。この場合、制御装置12は、上記の制御に加えて、レーザビームの入射位置が変化しても、常に、金型13上に貫通孔4aが結像するように移動機構6によるマスク4及び集光レンズ5の変位を制御する。
図2(B)は、筐体揺動系15により筐体9が揺動された、図2(A)に示す金型クリーニング装置の概略図である。筐体9が揺動することにより、ビームの出射方向を変え、金型13の主面に対するビームの入射角を変化させることができる。たとえば半導体製造封止用の金型13の凹部の側面のテーパ部分に向けてレーザビームを出射する際、筐体9を揺動させ、ビームの出射方向を変えて、金型13上をビーム入射位置が移動するように、パルスレーザビームを走査する。金型13の他の部分に入射するレーザビームの入射角に対して、入射角の変動がなるべく小さくなるように、テーパ部分にレーザビームを入射させる。
なお、マスク4とウィンドウ10との間に、更に、ミラー7及びミラー回転機構8を加入してもよい。この場合、筐体9を揺動させずに、ビームの出射方向を変えて金型13上を走査することができる。
次に、照射するパルスレーザビームの好適な条件について説明する。半導体製造封止用の金型は、主にクロムなどの金属で表面にメッキが施されている。メッキの厚さは、たとえば約2μmである。
図3は、クロムで形成された金属層に照射されたパルスレーザビーム(Nd:YLFレーザの基本波)のパルス終了直後における、金属層表面からの深さと温度上昇との関係を示すグラフ(シミュレーション結果)である。横軸は、金属層の表面からの深さを単位「m」で表し、縦軸は、温度上昇を単位「K」で表す。図中の曲線a、b、c、d、及びeは、それぞれパルス幅が1ns、10ns、20ns、50ns、及び100nsのパルスレーザビームを入射したときの温度上昇を示す。クロムのビーム反射率を80%として計算した。なお、金属層表面における温度が、クロムの融点1900℃よりも低い温度である1800℃となるように、照射するレーザビームのフルエンスを調節した。パルス幅が1ns、10ns、20ns、50ns、及び100nsのときの金属層表面におけるレーザビームのフルエンスは、それぞれ0.27J/cm2、0.85J/cm2、1.2J/cm2、1.9J/cm2、及び2.7J/cm2であった。
パルス幅が長くなるにつれ、金属層表面を1800℃まで昇温させるのに必要なフルエンスは増加するのがわかる。短いパルス幅のレーザビームを照射した方が、金属層内部まで熱が拡散する時間が短くなるため、低いフルエンスで昇温できる。
しかし、残渣の付着した、クロムメッキされた金型13にレーザビームを照射して、残渣を除去する場合、短いパルス幅、低いフルエンスのビームを用いると、金型に十分な熱を与えるのは難しいと考えられる上、レーザビームを狭い領域に集光するため、金型13表面をアブレーションしてしまい、金型13に損傷を与える可能性もある。このため、10ns以上のパルス幅のレーザビームを照射するのが好ましいと考えられる。
また、パルス幅が長すぎると、金属皮膜(メッキ)が十分に加熱される前に、金型13内部にまで熱が拡散し、金属皮膜(メッキ)と金型13母材との界面が加熱され、熱膨張差によって金属皮膜が剥離する可能性もある。図3より、パルス幅100nsでは、パルス終了時点で、深さ10μmの位置において、数十℃以上加熱されており、パルス終了後に表面付近の熱が移動してくるので、さらに高温にさらされる。また、パルス幅が長くなるに従い、内部まで、より高温になる。金属皮膜(メッキ)は、一般に、10μm以下であるため、100nsより長いパルス幅では、剥離を誘起する可能性が高くなる。したがって、照射するレーザビームのパルス幅は、100ns以下であることが好ましい。
図4は、厚さ約2μmのクロムメッキが施された金型13にNd:YLFレーザの基本波を入射させ、残渣14をクリーニングした金型13表面のSEM像である。レーザビームのパルス幅は20ns、金型13表面におけるフルエンスは1.4J/cm2であった。金型13には、熱硬化エポキシの残渣が付着していた。
図4から、熱硬化エポキシの残渣が剥ぎ取られ(金型13から剥離及び分離され)、清浄な金型13表面(クロム面)が、露出しているのがわかる。なお、図3に示したシミュレーションで使用したフルエンスよりも大きなフルエンスのビームを照射したのは、クロムの反射率がシミュレーションで用いた値よりも大きかったこと等により、エネルギの損失が大きくなったためである。しかし、図3に示すような金属層の深さ方向の温度分布は、照射するパルスレーザビームのパルス幅に依存する。このため、金型13のクロムメッキ内の温度分布は、図3に示したパルス幅が20nsの場合のシミュレーション結果(cのグラフ)と大差ないと思われる。パルス幅10〜30nsのレーザビームを用い、金型13上におけるビームのフルエンスを1.5J/cm2以下に調整することで、残渣を金型13から効果的に除去することができるであろう。
次に、第3の実施例による半導体製造封止用の金型クリーニング方法について説明する。使用する金型クリーニング装置は、図1または図2に示したものと同じである。第1の実施例による金型クリーニング方法においては、リフティング現象によって、残渣が金型13から剥離及び分離する大きさのフルエンスでレーザビームを照射し、金型13に付着した熱硬化エポキシまたはシリコン樹脂などで形成された残渣14を金型13から除去した。第3の実施例においては、リフティング現象によって、レーザビームが入射した位置の残渣14が金型13表面から剥離するが、金型13から分離しない大きさのフルエンスで、金型13にレーザビームを入射させる。
第1の実施例による金型クリーニング方法と同様に、筐体駆動系11による筐体9の移動、ミラー回転機構8によるミラー7の回転を制御して、レーザビーム入射位置の残渣14が金型13表面から剥離はするが、金型13から分離はしない(入射位置の残渣14に穴が開かない)大きさのフルエンスで、レーザビームを、走査しながら金型13に入射させる。走査にあたっては、金型13表面上に貫通孔4aが常に結像されるように、移動機構6でマスク4及び集光レンズ5をレーザビームの光軸方向に移動する。第1の実施例による金型クリーニング方法と同じく、四角形または六角形状の貫通孔4aを有するマスク4を使用するのが望ましい。
レーザビームを重ね撃ちしながら、ビームスポットを移動させ、ビーム入射位置の残渣14を、次々と金型13から剥離させる。ビームの照射で残渣14を剥離させた後は、たとえば粘着テープを金型13上の残渣14に貼り、剥離した残渣14を機械的に金型13から引き剥がす(分離する)。こうすることで、大面積の残渣14の皮膜を、1枚として金型13から剥がすことも可能である。複数ショットのパルスレーザビームで剥離させ、機械的に金型13から引き剥がされる(分離される)残渣14は、第1の実施例による金型クリーニング方法で、1ショットのパルスレーザビームの照射により剥離及び分離される残渣14よりも大きい。
レーザビームを照射した後、残渣14の剥離部分を機械的に除去するだけでなく、従来の化学的な残渣除去方法を実施することもできる。たとえば、レーザビームを金型13に照射し、残渣14の皮膜が金型13から剥離されているが、分離されてはおらず、残渣14皮膜の一部分が破れている状態が生じたり、または、残渣14の一部は金型13から剥離及び分離されているが、一部は分離されていない状態が生じた場合には、更に、メラミン樹脂を用いてクリーニングを行ったり、離型をよくするために、離型剤を多めに入れて、LSIを入れずに、樹脂のみで封止工程を行ってもよい。破れたりめくれたりしている状態の残渣14の皮膜は、厚さが均一または平坦な状態のそれよりも、投入した樹脂に付着しやすいため、高いクリーニング効果が得られる。
なお、金型13の型面の形状、金型13に施すメッキの種類、残渣14の皮膜の厚さ、照射するビームのフルエンス等によっては、ミラー7の回転及び筐体9の移動によって、パルスレーザビームの金型13上のビーム入射位置を変化させなくても、一定方向からのビーム照射で金型13から、残渣14を剥離させることができる。剥離させた後、残渣14を、たとえば粘着テープで機械的に金型13から分離したり(引き剥がしたり)、たとえばメラミン樹脂を用いて化学的なクリーニングを行い、残渣14を完全に除去する。
図5(A)は、図2に示した金型クリーニング装置から、筐体駆動系11、筐体揺動系15及び制御装置20を除いた金型クリーニング装置の概略図である。この金型クリーニング装置は、筐体9を人間の手で任意の方向に移動させたり傾けたりし、レーザビームの出射方向を変化させ、ビームを金型13の所望の位置に入射させることができる。このため、筐体9を金型13の面内方向(2次元方向)に移動させる筐体駆動系11、筐体9を回転させる筐体揺動系15及びそれらを制御する制御装置20が除かれてある。光ファイバ2は、筐体9を変位させ、筐体9から出射するパルスレーザビームの出射方向が変化しても、レーザ光源1と筐体9との光学的な結合を確保することができる。
図5(B)は、図1に示す金型クリーニング装置から筐体駆動系11を除いたものを、半導体製造封止装置のマジックハンド20に組み込んだ、半導体製造封止装置の金型クリーニング部を示す概略図である。マジックハンド20は、金型13内にLSIを搬送、設置したり、樹脂で封止されたLSI製品の取り出しを行うのに用いる。制御装置12は、マジックハンド20の動きに同期させて、移動機構6によるマスク4及び集光レンズ5の変位、ミラー回転機構8によるミラー7の回転を制御する。たとえば、封止作業を何度か行うたびに、金型のクリーニングを行う。
図5(A)及び(B)に示した装置は、ともに、第1の実施例による金型クリーニング方法、及び第3の実施例による金型クリーニング方法のいずれにも用いることができる。
第1及び第2の実施例による金型クリーニング装置においては、Nd:YLFレーザ発振器を用いたが、Nd:YAGレーザ発振器等を用いることもできる。
また、第1及び第3の実施例による金型クリーニング方法を用い、金型を生産ラインから外さずに、封止作業を一時中断して(オンライン)、金型の残渣除去作業を行うこともできるし、金型を一旦生産ラインから外して(オフライン)、金型の残渣除去作業を行うこともできる。
以下、たとえばクロムメッキの施された金型にパルスレーザビームを照射する場合における1パルス当たりの適当なフルエンスについて考察を深める。
クロムのメッキされた金型にパルスレーザビームを照射するとき、半無限固体についての1次元熱伝導方程式は、下記式(1)で表される。
ここで、Tは伝導温度、Tは初期温度(パルスレーザビームが金型に入射する前の金型の温度)、qは金型表面の熱流束、xはレーザ照射面からの深さ、aは金型(クロムメッキ薄膜)の熱拡散率、λは金型(クロムメッキ薄膜)の熱伝導率、tは金型に入射するパルスレーザビームのパルス幅、Rは金型(クロムメッキ薄膜)の入射レーザビームに対する反射率である。また、関数erfc(x)は誤差関数erf(x)に対して、erfc(x)=1−erf(x)の関係を有する関数である。
式(1)を変形すると、次の式(2)を得る。
この式(2)にx=0を代入すると、
を得る。
ここで半導体の封止に用いる樹脂材料として熱硬化性エポキシ樹脂を想定する。熱硬化性エポキシ樹脂は、組成や添加物によっても異なるが約350℃で熱分解する。よって金型のレーザクリーニングを行うことの可能なフルエンスの下限は、この熱分解温度に達するのに必要な値で規定される。一方、フルエンスの上限は、クロムに熱損傷を与えないように、レーザ照射面(金型表面)での最大温度がクロムの融点である1900℃よりも低いことが必要である。このため350(℃)≦T(℃)<1900(℃)である。これと式(3)より
を得る。
式(4)の両辺にパルス幅tをかけると次の式(5)を得る。
tは金型のレーザクリーニングを行うのに適当な金型表面におけるフルエンスである。式(5)で示される範囲のフルエンスで金型にレーザビームを照射させることで好適にクリーニングを行うことができる。
なお、式(5)は、母材上にクロムメッキの施された(クロムメッキ薄膜の形成された)金型にパルスレーザビームを照射して、熱硬化性エポキシ樹脂を封止材料として用いた半導体封止作業後の金型レーザクリーニングにおける適切なフルエンス(金型表面におけるフルエンス)範囲を示す式である。より一般化して、半導体封止作業に用いられる封止材料の熱分解温度をT、母材上にメッキされる金属材料の融点をTとすると、以下の式(6)が得られる。
この場合、aは金型(金属メッキ薄膜)の熱拡散率、λは金型(金属メッキ薄膜)の熱伝導率、Rは金型(金属メッキ薄膜)の入射レーザビームに対する反射率である。
ここで初期温度Tについて補足する。一般に半導体の封止はシリカフィラーなどを混ぜ込んだ熱硬化性の樹脂材料を金型に押し出し、高温で保持された金型の熱で樹脂を熱硬化させることで行われている。使用する樹脂材料や組成、添加物により金型の保持温度は異なるが、たとえば金型の温度は180℃に保持されている。よって金型を封止装置に装着したままクリーニングを行う場合には、T=180(℃)となる。
また、金型を封止装置からはずして室温(20℃)でクリーニングする場合にはT=20(℃)となる。
一方、式(3)を、
と変形し、式(7)の右辺にa=1.588×10−4/s、λ=67.04W/m/K、R=0.9、t=1.5×10−8sを代入し、単位をJ/cmに変換すると、
(数10)
t=5.77×10−4×(T−T)=(T−T)/1732.04・・・(8)
を得る。ここで室温をTとすると、温度Tまで金型の温度を上昇させるのに必要なフルエンスは、
(数11)
t=(T−T)/1732.04・・・(9)
となる。実際は、金型が温度Tに保持されているので、式(9)で表されるフルエンス分を加工できるフルエンスから引くことになる。ここで式(5)に上記a、λ、R、tの値及び室温T=20℃とし、これを代入すると、qtの単位をJ/cmで表したとき、
(数12)
0.2≦qt<1.0・・・(10)
式(9)及び式(10)より、次の式(11)を得る。
(数13)
0.2−(T−T)/1732.04≦qt<1.0−(T−T)/1732.04 ・・・(11)
ここでTは金型保持温度、Tは室温を表す。なお、a、λ、Rはクロムの特性から得られる定数である。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、移動機構6をレンズを移動させるレンズ移動機構と、マスクを移動させるマスク移動機構に分別する等、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
半導体製造封止金型等のクリーニングに利用することができる。
第1の実施例による金型クリーニング方法に使用する金型クリーニング装置の概略図である。 (A)及び(B)は、第2の実施例による金型クリーニング装置の概略図である。 クロムで形成された金属層に照射されたパルスレーザビームのパルス終了直後における、金属層表面からの深さと温度上昇との関係を示すシミュレーション結果である。 クロムメッキが施された金型に、レーザビームを入射させ、残渣をクリーニングした金型表面のSEM像である。 (A)は、金型クリーニング装置の概略図であり、(B)は、半導体製造封止装置のマジックハンドに組み込まれた金型クリーニング部を示す概略図である。
符号の説明
1 レーザ光源
2 光ファイバ
3 ビーム整形光学系
4 マスク
4a 貫通孔
5 集光レンズ
6 移動機構
7 ミラー
8 ミラー回転機構
9 筐体
10 ウィンドウ
11 筐体駆動系
12 制御装置
13 金型
14 残渣
14a 除去部分
15 筐体揺動系
20 マジックハンド

Claims (6)

  1. (a)残渣の付着した金型であって、母材表面上に金属メッキ薄膜の形成された金型を準備する工程と、
    (b)前記残渣を透過し、前記残渣と前記金型との界面で反射し、反射位置の前記残渣を前記金型から剥離させる性質を有するパルスレーザビームを、前記残渣の表面から前記金型に入射させて、入射位置の前記残渣の一部を前記金型から剥離させる工程と
    を有し、
    前記残渣の熱分解温度をTとし、前記金属メッキ薄膜の融点をTとし、パルスレーザビームが入射する前の前記金型の温度をTとし、前記金属メッキ薄膜の熱拡散率をaとし、前記金属メッキ薄膜の熱伝導率をλとし、前記金型に入射するパルスレーザビームのパルス幅をtとし、前記金属メッキ薄膜の入射レーザビームに対する反射率を表した値をRとしたとき、
    前記工程(b)において、前記金型に入射させるパルスレーザビームの1パルス当たりのフルエンスが、
    以上であり、かつ
    未満である金型クリーニング方法。
  2. 前記残渣が、熱硬化エポキシまたはシリコン樹脂で形成されている請求項1に記載の金型クリーニング方法。
  3. 更に、前記パルスレーザビームが、前記パルスレーザビームの光路上に配置されたマスクの貫通孔を通過することによって、断面形状を整形された後、前記金型に入射する請求項1または2に記載の金型クリーニング方法。
  4. 前記パルスレーザビームは前記マスクの貫通孔が前記金型上に結像する条件で前記金型に入射し、前記金型上に結ばれる貫通孔の像の形状が四角形または六角形である請求項3に記載の金型クリーニング方法。
  5. 前記パルスレーザビームのパルス幅が、10ns以上100ns以下である請求項1〜4のいずれかに記載の金型クリーニング方法。
  6. 前記残渣の一部を、前記金型から剥離させる工程が、前記剥離された残渣の一部を前記金型から分離する工程を含む請求項1〜5のいずれかに記載の金型クリーニング方法。
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