JP4344281B2 - 冷陰極電子源及びそれを用いた電子管 - Google Patents

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Description

本発明は、冷陰極電子源及びそれを用いた電子管に関するものである。
従来の電子管等において電子放出源として使用されていた熱陰極に代わって、低消費電力の小型の電子放出源としての冷陰極が用いられるようになっている。このような分野の技術として、下記特許文献1及び2記載の装置がある。例えば、特許文献1記載のX線発生装置では、カーボンナノチューブで形成された電子放出層を前面に有する冷陰極が、碍子を介して装置内に支持されている。また、冷陰極の周囲には、冷陰極から放出された電子をターゲットに入射させるためのウェネルト電極及び電子放出量を調整するための引出電極が固定されている。このX線発生装置の冷陰極とターゲットとの間に電圧を印加することにより、冷陰極からターゲットに向けて電子が放出される。
特開2001−250496号公報 特開2003−100243号公報
上記X線発生装置内に配置された冷陰極は、陰極ベース上にカーボンナノチューブ製の電子放出層が形成されてなるものである。このような冷陰極をX線管等の電子管内に配置する場合、冷陰極からの電子放出量は、各電極等への印加電圧の他、冷陰極と各電極との電子放出方向における距離にも依存するため、均一な電子放出量を得るためには、冷陰極をウェネルト電極、及び引出電極等の各電極に対して予め決められた位置に配置する必要がある。しかしながら、上述した従来の冷陰極においては、電子管等の内部においてそれぞれの電極に対して正確に位置決めすることは、支持用部材の公差等の問題から困難であった。
そこで、本発明はかかる課題に鑑みて為されたものであり、電子放出量の調整された同一特性の電子源の安定した作製を容易に実現する冷陰極電子源及びそれを用いた電子管を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の冷陰極電子源は、端面と、端面上に形成された電子放出材料からなる電子放出層と、側面に形成された第1ねじ部とを有する第1の導電部材と、第1の導電部材を端面に対して垂直な方向に嵌入可能な中空部と、中空部に向けて貫通する開口部と、中空部の壁面及び開口部の壁面の少なくとも一方に形成され、第1ねじ部と螺合可能な第2ねじ部とを有する第2の導電部材と、を備え、第1の導電部材は、第1ねじ部と第2ねじ部とが螺合されることにより、第2の導電部材に対して端面に平行な方向に位置決めされており、第2の導電部材に嵌入方向において当接することにより、第2の導電部材に対して垂直な方向に位置決めされるとともに、開口部から電子放出層の表面を露出させる、ことを特徴とする。
このような冷陰極電子源では、端面上に電子放出層が形成された第1の導電部材が第2の導電部材の中空部にねじ込まれ、第1の導電部材が端面に対して垂直な方向において第2の導電部材に当接する状態で位置決めされている。これにより、第1の導電部材及び第2の導電部材を所望の位置関係となるように形成することで、端面に垂直な方向における第2の導電部材に対する第1の導電部材の位置決めが容易に為され、同一構造の電子源間の第1の導電部材と第2の導電部材との位置関係のばらつきに起因する、電子放出層周辺の電界分布のばらつきが低減される。その結果、所望の電子放出量を有する同一特性の冷陰極電子源を安定して得ることができる。また、ねじ込みにより、端面に平行な方向における第1の導電部材の第2の導電部材に対する位置決めも合わせて行われるとともに、第1の導電部材が第2の導電部材に当接する状態において、開口部から電子放出層が露出されるので、電子放出層における電子放出範囲が容易に設定される。
また、第1の導電部材の端面の縁部は面取りされていることが好ましい。このような第1の導電部材を備えると、第1の導電部材の第2の導電部材へのねじ込みがスムーズに為され、製造工程の効率化が図れる。
さらに、第2の導電部材の開口部には、第1の導電部材の端面に対して垂直な方向に向かって拡がる傾斜面が形成されていることも好ましい。こうすれば、電子放出層近傍において電位がより広くしみ込むことにより、電子放出層からの電子放出量が増加する。
またさらに、第1の導電部材は、外周に設けられた絶縁部を有し、第1ねじ部は絶縁部上に形成されており、絶縁部を介して第2の導電部材に対して嵌入方向に当接することも好ましい。この場合、第1の導電部材が第2の導電部材に対して端面に垂直な方向に位置決めされるとともに、第1の導電部材と第2の導電部材とが別電位となるように電圧を供給することができるので、電子放出層からの電子放出量をより細かく制御することが可能となる。なお、ここで言う第1の導電部材の「外周」とは、電子放出層形成面以外の全ての外表面を含むものとする。
さらにまた、第2の導電部材は、第2の導電部材の内壁に形成された絶縁部を有し、第2ねじ部は絶縁部上に形成されており、第1の導電部材は、絶縁部を介して第2の導電部材に対して嵌入方向に当接することも好ましい。この場合、第1の導電部材が第2の導電部材に対して端面に垂直な方向に位置決めされるとともに、第1の導電部材と第2の導電部材とが別電位となるように電圧を供給することができるので、電子放出層からの電子放出量をより細かく制御することが可能となる。
さらにまた、電子放出材料はカーボンナノチューブを含有することも好ましい。このような構成とすれば、冷陰極から放出される電子を安定的にかつ低消費電力で得ることができる。
また、本発明の電子管は、上述の冷陰極電子源と、冷陰極電子源を収容する真空容器と、を備えることを特徴とする。
真空容器内において上述の冷陰極電子源を所定位置に配置することにより、均一な電子放出量を有する同一特性の電子源を備えた電子管が安定して得られる。その結果、ターゲット等に均一な量の電子を入射させることが可能な同一特性の電子管を安定して提供することができる。
また、冷陰極電子源に対して所定位置に配置されており、開口が形成された引出電極を更に備えることが好ましい。この場合、冷陰極電子源を引出電極に対する所定位置に配置することにより、冷陰極電子源から放出される電子の量、及びターゲットへの入射範囲をより正確に制御することができる。
本発明の冷陰極電子源によれば、電子放出量の調整された同一特性の電子源の安定した作製を容易に実現することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る電子管の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
[第1実施形態]
図1は、本発明による電子管の第1実施形態であるX線管の軸方向に沿った断面図、図2は、図1のX線管の要部拡大断面図である。図1に示すように、X線管1は、その内部が真空に保持され、電子を放出する冷陰極電子源2と、冷陰極電子源2から電子を引き出す引出電極5と、冷陰極電子源2及び引出電極5とを収容する真空容器6と、発生したX線を外部に取り出すためのX線透過窓7と、ターゲットTとを備えて構成されている。X線透過窓7は、真空容器6の電子放出方向端部に形成されたX線透過窓部7aと、X線透過窓部7aを外部から覆うように配設されることによって真空を保持するX線透過窓部材7bとを含んでいる。また、冷陰極電子源2からの電子の入射によってX線を発生するターゲットTが、X線透過窓部材7bの内側に形成されている。さらに、真空容器6におけるX線透過窓部7aと反対側の端面には、接続端子8が貫通している。この接続端子8は、冷陰極電子源2の各部材、引出電極5に電圧を供給するためのものである。以下、説明の便宜上、図1、及び図2における電子の放出方向(紙面の右方向)をZ軸方向とし、+Z方向を「前」、−Z方向を「後」とする。
冷陰極電子源2は、円柱状の金属材料からなる中心導体(第1の導電部材)3が、金属材料からなる円筒状の外部導体(第2の導電部材)4にねじ込まれてなるものであり、中心導体3の中心軸、及び外部導体4の中心軸が略一致し、かつZ軸に平行となるように配置されている。図2に示すように、この中心導体3は、一方の端部(前方端部)において平坦な端面9を有し、端面9の縁部は、面取りされることによって傾斜面11が形成されている。また、中心導体3の外周面には、第1ねじ部としての雄ねじ部3Sが形成されている。また、端面9上には電子放出材料からなる電子放出層10が成膜されている。電子放出材料は、固体状態で表面に電界をかけることによりトンネル効果で電子を放出する材料である。このような電子放出材料としては、カーボンナノチューブ、ダイヤモンド等の炭素系材料や、アモルファス炭素系膜が表面に形成されたセラミック系材料が挙げられるが、低消費電力で化学的安定性が高いという点で、カーボンナノチューブがより好ましく用いられる。
端面9上に電子放出材料からなる電子放出層10を積層する方法としては、特定の方法に限定されるものではないが、例えば、端面9上に、カーボンナノチューブに有機溶媒及びバインダーを加えた懸濁液を塗布し、有機溶媒を焼成により除去する方法を挙げることができる。また、端面9上にCVD(Chemical Vapor Deposition)によりカーボンナノチューブ、ダイヤモンド等を堆積させる方法を用いてもよい。
このような中心導体3の外側に設けられた外部導体4は、Z方向に貫通する断面円形状の中空部12を有し、その中空部12の内径と中心導体3の外径とを略等しくすることにより、中心導体3を端面9に対して垂直な方向に嵌入可能な形状を有している。この中空部12の壁面には、雄ねじ部3Sと螺合可能な形状を有する雌ねじ部(第2ねじ部)4Sが形成されている。また、中空部12の前方側端部には、外部導体4の中心軸に対して略垂直に内側に伸びるリング状の突起13が設けられ、端面9に対して平行な方向における断面が円形であって、中空部12に向けて貫通する開口部14が、その突起13によって画成されている。なお、中空部12及び開口部14は、それぞれの中心軸が略一致するように形成されている。また、開口部14の直径は、中心導体3の端面9の直径以下とされている。
このような冷陰極電子源2は、その組立時において、中心導体3は、外部導体4の中空部12にねじ込まれる際に、中心導体3の電子放出層10の前面が外部導体4の突起13に当接し、外部導体4に対して端面9に垂直な方向に位置決めされる。また、中心導体3の雄ねじ部3Sと外部導体4の雌ねじ部4Sとが螺合されることで、中心導体3が外部導体4に対して端面9に平行な方向に位置決めされるとともに、中心導体3と外部導体4とが互いに電気的に導通される。さらに、中心導体3の電子放出層10表面のうち、開口部14で規定される範囲が、開口部14から外部に露出される。この場合、中心導体3は、突起13に当接することによって、電子放出層10が、開口部14の前方端部から前方に突出しないように配置される。
引出電極5は、外径が冷陰極電子源2と略等しい円筒状の電極であり、その中心軸が冷陰極電子源2の中心軸と略一致するように、冷陰極電子源2の開口部14前方の所定位置に配設されている。この位置関係は、冷陰極電子源2から引き出す電子の量を反映するので、所望の電子量に応じて適宜設定されてもよい。また、引出電極5の後方端部には、中心軸方向に対して略垂直に内側に伸びるリング状の突起15が形成され、その突起15により開口部14と対向する略同一形状の開口20が画成されている。
以上説明したX線管1の作用及び効果について図2を参照しつつ説明する。
冷陰極電子源2の中心導体3及び外部導体4の電位に対して、引出電極5の電位、及びターゲットTの電位が高くなるようにそれぞれに電圧を印加すると、冷陰極電子源2とターゲットTとの間に空間電界が形成される。図2には、このようにして形成された電界の等電位線Eを示す。同図に示すように、引出電極5により中心導体3の電子放出層10の前方に比較的強い電界が生成されることにより、電子放出層10から前方に電子が放出される。放出された電子は、引出電極5の開口20を通過し、引出電極5のX線透過窓7側開口端5aで形成される電子レンズによって中心軸方向に集束され、効率的にターゲットTに入射する。ターゲットTでは、電子の入射によってX線を発生し、発生したX線は、X線透過窓7から外部前方へ取り出される。
このようなX線管1における冷陰極電子源2からの電子放出量は、引出電極5の突起15と電子放出層10の表面との距離、冷陰極電子源2における突起13のZ方向の厚さ、及び突起13と電子放出層10の表面との位置関係によって変化する。このように、引出電極によって冷陰極から放出される電子放出量を制御するX線源としては、例えば、特開2001−250496号公報に記載されたものがある。このX線源においては、陰極、引出電極、及び放出された電子をターゲットに集束させるためのウェネルト電極が別々に配置されている。そのため、所望の電子放出量を得るためには陰極、引出電極、及びウェネルト電極を、それぞれの位置に誤差が生じないように配置する必要がある。
これに対して、冷陰極電子源2では、端面9上に電子放出層10が形成された中心導体3が外部導体4の中空部12にねじ込まれ、中心導体3が端面9に対して垂直な方向において外部導体4に当接する状態で位置決めされている。これにより、中心導体3及び外部導体4を所望の位置関係となるように形成することで、端面9に垂直な方向における中心導体3の外部導体4に対する位置決めが容易に為され、同一構造の冷陰極電子源2間の中心導体3と外部導体4との位置関係のばらつきに起因する、電子放出層10周辺の電界分布のばらつきが低減される。その結果、所望の電子放出量を有する同一特性の冷陰極電子源2の安定した作製を実現することができるとともに、X線管1の電子源として冷陰極電子源2を引出電極に対して所定位置に配置ことにより、所望の電子放出量に基づいたX線量を有するX線管1を得ることができる。
また、冷陰極電子源2では、ねじ込みにより端面9に平行な方向における中心導体3の外部導体4に対する位置決めも合わせて行われることで、同一構造の冷陰極電子源2間の中心導体3と外部導体4との位置関係のばらつきに起因する、電子放出層10周辺の電界分布のばらつきがさらに低減される。これにより、所望の電子放出量を有する同一特性の冷陰極電子源2の安定した作製を実現することができるとともに、X線管1の電子源として冷陰極電子源2を引出電極に対して所定位置に配置ことにより、所望の電子放出量に基づいたX線量を有するX線管1を得ることができる。
一方、このように中心導体3を外部導体4にねじ込む構成に対して、外部導体と中心導体とを一体化する構成を採ることもできるが、その場合、電子放出層の成膜工程において、電子放出材料が外部導体に相当する部位等に付着する可能性がある。その結果、予期しない方向への電子の放出や、他の電極等との間における放電などの現象が生じる可能性がある。これに対して、X線管1では、外部導体4と中心導体3を別体に形成しておいて、中心導体3の端面9に電子放出層10を形成した後に、外部導体4の中空部12に組み入れることが可能であるので、電子放出材料が端面9以外の部位に付着することを防止できる。この場合、電子放出層10からの意図しない電子放出や放電が防止されるとともに、電子放出層10の成膜工程の効率化が図れる。
また、中心導体3は、面取りされることによって傾斜面11が形成されているので、中心導体3を外部導体4に対してスムーズにねじ込むことができ、電子放出層10表面における傷の発生が防止されるとともに、冷陰極電子源2の組立工程の効率化が図れる。
また、冷陰極電子源2においては、中心導体3と同電位である突起13の存在により、電子放出層10の縁部における電界強度と中心部の電界強度との差が低減されるために、均一な電子放出分布が得られる。
図3は、図2のX線管の冷陰極電子源2前面における電界強度を示すグラフである。この場合、冷陰極電子源2の電子放出層10の直径は2.0mm、外部導体4と引出電極5との距離は0.25mmであり、冷陰極電子源2の電位に対して引出電極5の電位が+2500V高くなるように、各電極に電圧を印加した。なお、同図において、横軸は電子放出層10近傍における中心導体3の中心軸からの距離R[mm]、縦軸はZ方向の電界強度E[V/μm]を示す。同図に示すように、電子放出層10近傍におけるZ方向の電界強度は、R=0.70[mm]付近までほぼ一定に保たれていることがわかる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明による電子管の第2実施形態であるX線管の軸方向に沿った要部拡大断面図である。本実施形態にかかるX線管101では、中心導体及び外部導体の形状と、中心導体と外部導体との間に絶縁部を有する点とが第1実施形態のものと異なる。
すなわち、図4に示すように、冷陰極電子源102は、円柱状の金属材料からなる中心導体(第1の導電部材)103が、金属材料からなる円筒状の外部導体(第2の導電部材)104にねじ込まれてなるものである。この中心導体103の一方の端部(前方端部)には、平坦な端面109が形成されており、端面109上には電子放出材料からなる電子放出層110が成膜されている。
中心導体103の外側に設けられた外部導体104は、Z方向に貫通する断面円形状の中空部112を有し、その中空部112の内径は中心導体103の外径より大きくなるようにされている。この中空部112の壁面には、第2ねじ部としての雌ねじ部104Sが形成されている。また、中空部112の前方端部には、外部導体104の中心軸に対して略垂直に内側に伸びるリング状の突起113が設けられ、さらに、突起113には、前方に向かって拡がる傾斜面116が形成されている。また、端面109に対して平行な方向における断面が円形であって、中空部112に向けて貫通する開口部114が、その突起113及びその一部を構成する傾斜面116によって画成されている。この場合、中空部112及び開口部114は、それぞれの中心軸が互いに略一致している。また、開口部114の直径は、中心導体103の端面109の直径以上となるようにされている。
さらに、中心導体103は、その側面に端面109と平行にリング状の絶縁部117が固定され、中心導体103を端面109に対して垂直な方向に中空部112に嵌入可能な形状を有している。すなわち、この絶縁部117は、その内径を中心導体103の外径とほぼ等しく、その外径を中空部112の直径とほぼ等しくなるように形成され、外周面において、雌ねじ部104Sと螺合可能な形状を有する雄ねじ部(第1ねじ部)103Sを有している。中心導体103は、この雄ねじ部103Sを雌ねじ部104Sに螺合させることによって、中空部112にねじ込まれる。また、中心導体103が外部導体104に完全にねじ込まれると、絶縁部117を介して突起113に当接する。この場合、中心導体103は、絶縁部117が突起113に当接することによって、電子放出層110が、開口部114の前方端部から前方に突出しないように配置される。
このような冷陰極電子源102では、その組立時において、中心導体103が外部導体104の中空部112にねじ込まれ、絶縁部117を介して外部導体104に当接することにより、端面109に対して垂直な方向に位置決めされる。また、絶縁部117の雄ねじ部103Sと外部導体104の雌ねじ部104Sとが螺合されることで、中心導体103が外部導体104に対して端面109に平行な方向に位置決めされる。さらに、絶縁部117を有することにより、中心導体103と外部導体104とが互いに電気的に絶縁状態とされる。
以上説明したX線管101によれば、外部導体104が中心導体103と電気的に絶縁されているので、外部導体104の電位を中心導体103と独立に調整することができ、引出電極5による電子集束効果を一定に維持しながら、電子放出層110からの電子の引出量をより細かく制御することができる。すなわち、引出電極5の電位を変化させた場合は、ターゲットTと引出電極5との間の空間の電界分布も変化するため、電子集束効果を一定に維持することが困難となるが、外部導体104の電位を制御する場合はそのような問題は生じない。
また、電子放出層110前面の縁部の電位は中心部の電位に比較して上昇する傾向にあるが、外部導体104に対して中心導体103より低い電位を供給することが可能となり、電子放出層110前面の縁部における電位上昇を一層抑制することができるので、より均一な電子放出分布が得られる。
さらに、外部導体104の突起113に形成された傾斜面116によって、電子放出層110の前方の開放空間に引出電極5の電位がしみこみやすくなるので、電子放出層110から前方に向けて広い範囲から均一な放出分布で電子が放出されやすくなり、その結果、電子放出量が増加する。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、冷陰極電子源の形状としては上述した形状以外の様々な形状を採用することができる。図5(a)〜(h)には、第1実施形態にかかる冷陰極電子源の変形例を示す。図5(a)に示す冷陰極電子源においては、外部導体4の突起13に外側に向かって拡がる傾斜面16が形成されているとともに、中心導体3の電子放出層10側端面の縁部には面取りされることによって傾斜面11が形成されている。また、図5(b)に示す冷陰極電子源においては、中心導体3の電子放出層10側端面には凸部18が形成され、中心導体3は、凸部18を中空部12にねじ込むことで外部導体4に嵌入されている。
また、図5(c)及び(d)に示す冷陰極電子源においては、外部導体4の開口部14に中心導体3の凸部18を嵌め合わせた状態で外部導体4にねじ込まれており、中心導体3の凸部18外周に垂直な方向に形成された端面23が突起13に当接することで、軸方向に位置決めされている。なお、図5(c)及び(d)に示す冷陰極電子源においては、端面9に平行な方向における位置決めは、中心導体3の凸部18が、開口部14の壁面に形成されたねじ部にねじ込まれることによって為されても良い。さらに、図5(e)及び(f)に示す冷陰極電子源においては、外部導体4は、突起13を有しておらず、中空部12の一端部が開口部14を兼ねている。また、中心導体3は、その凸部18を中空部12にねじ込むことで外部導体4に嵌入されている。
また、図5(g)に示す冷陰極電子源においては、外部導体4は、中心導体3を端面9の反対側の電子放出層の形成されていない端面21からねじ込み可能な中空部12を有しており、中空部12の一端部が開口部14を兼ねている。この場合、中心導体3を中空部12にねじこみしやすいように、外部導体4の端面21と対向する側に空気抜き用の貫通孔を設けてもよい。また、図5(h)に示す冷陰極電子源においては、中心導体3において外部導体4の外形と略一致する凹部22が形成され、中心導体3が外部導体4の中空部12にねじ込まれる際に、外部導体4が中心導体3の凹部に同時に嵌め込まれる。なお、図5(a)〜(b)、(g)〜(h)において、傾斜面11は形成しなくても良いし、図5(c)〜(f)において、傾斜面11を形成しても良い。同様に、図5(b)、(g)〜(h)において、傾斜面16を形成しても良い。
図6(a)〜(h)には、第2実施形態にかかる冷陰極電子源の変形例を示す。図6(a)は、傾斜面116を有さない冷陰極電子源の例である。また、図6(b)に示す冷陰極電子源においては、中心導体103の端面109には面取りされることによって傾斜面111が形成され、外部導体4の突起113の軸方向外側には、さらにリング状の突起119が形成されている。この突起119の内径は中心導体103の端面109の直径と略等しくされており、突起119と電子放出層110は接触しないように配置されている。
また、図6(c)及び(d)に示す冷陰極電子源においては、中心導体103の電子放出側端面には凸部118が形成され、凸部118が中空部112に挿入されて絶縁部117を介して位置決めされている。なお、図6(d)においては、絶縁部117が外部導体104の挿入側端面に当接することにより、中心導体103の軸方向の位置決めが行われる。
さらに、図6(e)及び(f)には、図6(c)の冷陰極電子源に対して、絶縁部117を中心導体103の側面全体及び凸部118外周に垂直な方向に形成された端面123に形成・固定した場合の構成を示している。なお、図6(e)及び(f)においては、さらに凸部118の外周に絶縁部を形成しても良い。この場合、端面109に平行な方向における位置決めは、中心導体103の凸部118が、開口部114の壁面に形成されたねじ部にねじ込まれることによって為されても良い。また、図6(g)及び(h)には、図5(g)及び(h)に対応する形状の冷陰極電子源において絶縁部117を設けた場合の構成を示している。図6(g)に示す冷陰極電子源の場合、中心導体103が中空部112にねじこみしやすく、また、電気的に接続しやすいように、絶縁部117と外部導体104とにおける端面121と対向する側に貫通孔を設けてもよい。なお、図6(b)、(g)〜(h)において、傾斜面111は形成しなくても良いし、図6(a)、(c)〜(f)において、傾斜面111を形成しても良い。同様に、図6(b)〜(d)、(g)〜(h)において、傾斜面116を形成しても良い。
また、冷陰極電子源101においては、中心導体103の外周面に固定された絶縁部117に雄ねじ部103Sが、外部導体4,104の内壁に雌ねじ部104Sが形成されているが、中心導体103の外周面に雄ねじ部を形成するとともに、外部導体104の中空部112の壁面に絶縁部を固定し、絶縁部上に雌ねじ部を形成してもよい。図7(a)〜(h)は、このような場合の、第2実施形態にかかる冷陰極電子源の変形例を示す。
図7(a)〜(h)に示す冷陰極電子源は、図6(a)〜(h)の構成に対応するものである。これらの冷陰極電子源においては、外部導体104の内壁に絶縁部117が固定されており、中心導体103の外周面上の雄ねじ部103Sと絶縁部117上の雌ねじ部104Sとが螺合されることにより、中心導体103が外部導体104にねじ込まれ、中心導体103は絶縁部117を介して外部導体104に対して軸方向に当接する。
すなわち、図7(a)及び(b)においては、中心導体103が、その外周において端面109に対して平行な方向に延在するストッパー部124を有している。中心導体103は、外部導体104にねじ込まれる際に、このストッパー部124を介して絶縁部117に嵌入方向に当接することにより、外部導体104に対して所望の位置関係に設定される結果、端面109に対して垂直な方向に位置決めされる。このストッパー部124は、中心導体103と一体成形されたものであってもよいし、中心導体103に固定されたものであってもよい。
図7(g)に示す冷陰極電子源の場合、中心導体103が中空部112にねじ込みしやすく、また、電気的に接続しやすいように、絶縁部117と外部導体104とにおける端面221と対向する側に貫通孔を設けてもよい。なお、図7(b)、(g)〜(h)において、傾斜面111は形成しなくても良いし、図7(a)、(c)〜(f)において、傾斜面111を形成しても良い。同様に、図7(b)〜(d)、(g)〜(h)において、傾斜面116を形成しても良い。
また、図7(f)に示す冷陰極電子源101においては、外部導体104の中空部112の壁面に形成された絶縁部上に雌ねじ部が設けられているが、外部導体104の開口部114の壁面に絶縁部を形成し、その絶縁部上に雌ねじ部を設けるようにしても良い。図8は、このような場合の、第2実施形態にかかる冷陰極電子源の変形例を示す。この場合も、中心導体103が外部導体104にねじ込まれ、中心導体103は絶縁部117を介して外部導体104に対して軸方向に当接する。
また、冷陰極電子源1,101においては、外部導体4,104に雄ねじ部、中心導体3,103に雌ねじ部が形成されていてもよい。
本発明による電子管の第1実施形態であるX線管の軸方向に沿った断面図である。 図1のX線管の要部拡大断面図である。 図2のX線管の冷陰極電子源前面における電界強度を示すグラフである。 本発明による電子管の第2実施形態であるX線管の軸方向に沿った要部拡大断面図である。 第1実施形態にかかる冷陰極電子源の変形例を示す断面図である。 第2実施形態にかかる冷陰極電子源の変形例を示す断面図である。 第2実施形態にかかる冷陰極電子源の別の変形例を示す断面図である。 第2実施形態にかかる冷陰極電子源の別の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1,101…X線管、2,102…冷陰極電子源、3,103…中心導体(第1の導電部材)、3S,103S…雄ねじ部、4,104…外部導体(第2の導電部材)、4S,104S…雌ねじ部、5…引出電極、5a…開口端、6…真空容器、7…X線透過窓、7a…X線透過窓部、7b…X線透過窓部材、T…ターゲット、8…接続端子、9,109…端面、10,110…電子放出層、11,111,116…傾斜面、12,112…中空部、13,15,113…突起、14,114…開口部、116…傾斜面、117…絶縁部、20…開口。

Claims (8)

  1. 端面と、前記端面上に形成された電子放出材料からなる電子放出層と、側面に形成された第1ねじ部とを有する第1の導電部材と、
    前記第1の導電部材を前記端面に対して垂直な方向に嵌入可能な中空部と、前記中空部に向けて貫通する開口部と、前記中空部の壁面及び前記開口部の壁面の少なくとも一方に形成され、前記第1ねじ部と螺合可能な第2ねじ部とを有する第2の導電部材と、を備え、
    前記第1の導電部材は、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部とが螺合されることにより、前記第2の導電部材に対して前記端面に平行な方向に位置決めされており、前記第2の導電部材に前記嵌入方向において当接することにより、前記第2の導電部材に対して前記垂直な方向に位置決めされるとともに、前記開口部から前記電子放出層の表面を露出させる、
    ことを特徴とする冷陰極電子源。
  2. 前記第1の導電部材の前記端面の縁部は面取りされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷陰極電子源。
  3. 前記第2の導電部材の前記開口部には、前記垂直な方向に向かって拡がる傾斜面が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷陰極電子源。
  4. 前記第1の導電部材は、外周に設けられた絶縁部を有し、前記第1ねじ部は前記絶縁部上に形成されており、前記絶縁部を介して前記第2の導電部材に対して前記嵌入方向に当接する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷陰極電子源。
  5. 前記第2の導電部材は、前記第2の導電部材の内壁に形成された絶縁部を有し、前記第2ねじ部は前記絶縁部上に形成されており、前記第1の導電部材は、前記絶縁部を介して前記第2の導電部材に対して前記嵌入方向に当接する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷陰極電子源。
  6. 前記電子放出材料はカーボンナノチューブを含有する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷陰極電子源。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷陰極電子源と、
    前記冷陰極電子源を収容する真空容器と、
    を備えることを特徴とする電子管。
  8. 前記冷陰極電子源に対して所定位置に配置されており、開口が形成された引出電極を更に備える、
    ことを特徴とする請求項7記載の電子管。
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