JP4342694B2

JP4342694B2 - Hinged door device

Info

Publication number: JP4342694B2
Application number: JP2000169964A
Authority: JP
Inventors: 亮福島
Original assignee: Bunka Shutter Co Ltd
Current assignee: Bunka Shutter Co Ltd
Priority date: 2000-06-07
Filing date: 2000-06-07
Publication date: 2009-10-14
Anticipated expiration: 2020-06-07
Also published as: JP2001349145A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外枠組みの内側に形成された開口部に開き戸が配置された開き戸装置に係り、例えば、外壁に設置される玄関ドア等の室外ドアや、間仕切り壁等の室内壁に設置される室内ドア等に利用できるものである。
【０００２】
【背景技術】
図７及び図８は、集合住宅のための玄関ドアとなっている従来の開き戸装置を示す。
【０００３】
図７の開き戸装置７１は、枠部材である縦枠７２を含んで形成されている外枠組み７３と、この外枠組み７３の内側に形成されている開口部に開閉自在に配置された開き戸７４とを含んで構成されている。開き戸７４は縦枠７２にヒンジ７５を介して結合され、開き戸７４をヒンジ７５の回動中心部７５Ａを中心に回動させることにより、開き戸７４は上記開口部を開閉する。
【０００４】
図８の開き戸装置８１も、枠部材である縦枠８２を含んで形成されている外枠組み８３と、この外枠組み８３の内側に形成されている開口部に開閉自在に配置された開き戸８４とを含んで構成されている。開き戸８４は、回動中心部側の端面すなわち吊り元側の端面８４Ａの近傍の開き戸内側において、外枠組み８３の図示しない上枠、下枠に設けた回動中心軸８５で吊り下げ支持され、開き戸８４の厚さ方向中央部に配置されたこの回動中心軸８５を中心に開き戸８４を回動させることにより、上記開口部が開閉される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
図７の従来例によると、ヒンジ７５の回動中心部７５Ａが開き戸７４の外側にあるため、開き戸７４の開き角度を大きくすることができるが、ヒンジ７５が開き戸７４及び縦枠７２から突出した状態になっているため、開き戸装置７１の周囲に玄関や開き戸装置７１、さらには建物等に関係した部材、付設物を配置することは困難であった。
【０００６】
また、図８の従来例では、開き戸８４の回動中心軸８５は開き戸８４の厚さ内に存在するため図７の従来例のような問題は生じないが、その一方で開き戸８４の開き角度が小さくなってしまい、また、この開き角度を大きくしながら開き戸８４と縦枠８２との間の指詰め防止を図ろうとすると、開き戸８４の回動中心部側の端面８４Ａと対面する縦枠８２の面８２Ａの端部に、縦枠８２の一部品として突枠８６を配置しなければならない。この突枠８６の先端は鋭角の角度となるため、板金の折り曲げ加工で突枠８６を製造する際、板金を直角に折り曲げた後、この板金をセットし直して再度折り曲げ加工を行わなければならず、このため、外枠組み８３に関する加工、製作が面倒になるという問題があった。さらに、図示のように開き戸８４の端面８４Ａを曲面とした場合には、開き戸８４を構成する部材の加工、製作も面倒になるという問題があった。
【０００７】
本発明の目的は、開き戸の回動中心部を開き戸から突出した位置に設けることなく開き戸の大きな開き角度を確保でき、また、外枠組みの加工、製作を容易化できるようになる開き戸装置を提供するところにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る開き戸装置は、外枠組みと、この外枠組みの内側に形成される開口部に開閉自在に配置された開き戸とを有する開き戸装置において、前記外枠組みを形成する複数の枠部材のうち、前記開き戸の回動中心部側の端面と対向する枠部材が、この端面と対面する第１面と、前記開き戸の閉じ側の表面と対面する第２面とを備えているとともに、前記開き戸の回動中心部側の端面の近傍の開き戸内側に設けられた開き戸回動中心部が、この開き戸の厚さ方向中央部から開き戸の開き側の表面側へ偏芯し、かつ、前記第１面と対面する前記端面と、前記第２面と対面する前記閉じ側の表面とに跨る切欠部が前記開き戸に形成されていることを特徴とするものである。
【０００９】
この開き戸装置によると、開き戸の回動中心部は開き戸の厚さ方向中央部から開き戸の開き側の表面側へ偏芯しているため、その分だけ開き戸の開き角度を大きくできる。また、開き戸の回動中心部側の端面と、この端面と対面する前記枠部材の第１端面との間の距離を、開き戸回動中心部を偏芯させない場合よりも小さくできるため、これらの間の指詰め防止用の部材を製造する必要がなくなり、このため、外枠組みに関する加工、製作の容易化を図ることができるようになる。
【００１０】
さらに、開き戸には、前記枠部材の第１面と対面する端面と、第２面と対面する閉じ側の表面とに跨る切欠部が形成されているため、開き戸を開き操作したときに、開き戸が枠部材の第２面と干渉するのをなくすことができ、開き戸を所定角度まで開くことができるようになる。
【００１１】
また、本発明に係る開き戸装置において、開き戸の前記端面と前記切欠部とを直線形状又は略直線形状で形成した場合には、開き戸を構成する部材の加工、製作を容易化できるという効果を得られる。
【００１２】
開き戸に前述した切欠部を設ける場合に、前記回動中心部を中心に開き戸が回動したときに開き戸が前記枠部材の第２面と干渉しない限りにおいて、この切欠部の全体又は一部が、開き戸の前記端面における開き側の角部が前記回動中心部を中心に回動したときに描く円弧の外側に位置して形成されていてもよいが、切欠部の全体が、前記開き戸の端面における開き側の角部が前記回動中心部を中心に回動したときに描く円弧上又はその内側に位置して形成されているようにすることが好ましい。
【００１３】
後者のようにすると、開き戸の閉じ側の表面と枠部材の第２面との間の距離を前者の場合よりも短くすることが可能になるため、これらの間での指詰め防止を達成できるようになる。
【００１４】
また、枠部材の第２面に凹部を形成し、この凹部に、開き戸が閉じられたときにこの開き戸の閉じ側の表面と前記切欠部のうちの少なくとも一方に接触する気密部材を配置することが好ましい。
【００１５】
このようにすると、開き戸で閉じられたときにおける前記開口部の気密性を気密部材によって確保できるようになる。
【００１６】
この気密部材は任意な形状のものでよく、例えば、前記凹部に収納された本体部と、この本体部から板状に延びるリップ部とを有し、閉じられているときにおける開き戸の閉じ側の表面に接触するこのリップ部が、本体部との接続部である基端部を中心に揺動自在となったものでもよく、また、断面四角形であって、前記凹部に殆どの部分が収納され、凹部から突出した一部が開き戸の閉じ側の表面に接触するものでもよい。
【００１７】
しかし、気密部材を前者のものとした場合には、リップ部が基端部を中心に揺動することにより開き戸との良好な接触性が得られ、気密部材による高度の気密性を確保できるようになるため、前者の気密部材を採用することが好ましい。
【００１８】
この気密部材は、ゴムや軟質合成樹脂等による軟質材料で形成されているものでもよく、硬質合成樹脂等の硬質材料で形成されているものでもよく、これらの複合材料からなるものでもよい。
【００１９】
また、以上のように閉じられたときにおける開き戸に接触する気密部材を前記枠部材の第２面に設ける場合には、この気密部材を、閉じ位置から開き始めた後の開き戸と非接触となるとともに、開き限界角度に達する前の開き戸に再接触するものとしてもよい。
【００２０】
このようにすると、開き限界角度に達する前の開き戸が気密部材に再接触するため、この再接触で開き戸の開き速度にブレーキがかかることになり、開き限界角度まで高速で開き戸が開くのを防止できる。
【００２１】
このように開き戸が気密部材に再接触する開き戸の開き角度は、開き限界角度等との関係に基づき任意に設定できるが、その一例は、開き戸の閉じ位置から略９０度とすることである。
【００２２】
これによると、前記開口部を人が通る等するために必要な略９０度の角度まで開き戸をブレーキをかけずに開き作動させることができ、開き戸装置の使い勝手を良好とすることができる。
【００２３】
以上の本発明に係る開き戸装置において、開き戸の前記回動中心部は、前記外枠組みを形成するために前記枠部材と角度をなして配置される上枠、下枠等の枠部材に設けられた軸によるものでもよく、また、開き戸の前記端面と対向する前記枠部材に取り付けたブラケットの先端のピンによるものでもよく、開き戸装置の構造、用途等に応じて任意に決めることができる。
【００２４】
また、本発明に係る開き戸装置は、建物の外壁に設置される玄関ドアや勝手口ドア等の室外ドアにも適用でき、また、居室同士や居室と収納室、さらには居室と廊下を仕切る仕切り壁等の室内壁に設置される室内ドアにも適用できる。
【００２５】
また、開き戸及び外枠組みは金属製でもよく、木製でもよく、合成樹脂製でもよく、これらの複合材料からなるものでもよい。
【００２６】
さらに、開き戸の開閉するための回動方向は左右方向でもよく、上下方向でもよく、水平方向、垂直方向に対して傾斜した方向でもよい。
【００２７】
また、本発明は、開き戸の個数が１個の開き戸装置は勿論のこと、観音開きすする２個の開き戸を備えた開き戸装置にも適用できる。
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図１は、本実施形態に係る開き戸装置１の全体を示す正面図で、この開き戸装置１は、集合住宅用玄関ドアのためのものである。
【００２９】
開き戸装置１は、外枠組み２と、この外枠組み２の内側に形成された出入口としての開口部３と、この開口部３に開閉自在に配置された開き戸４とからなる。外枠組み２は、上枠５と、下枠６と、左右の縦枠７，８とからなる。上枠５と下枠６には、開き戸４における左右のうちの右側の端部の近くの上下部に挿入された回動中心軸９が設けられ、把持部材１０を握って開き戸４を開閉操作すると、開き戸４はこの回動中心軸９を中心に回動する。
【００３０】
図２は、一部を破断して示した図１のＳ２−Ｓ２線断面図である。左側の縦枠７における室外側表面７Ａから室内側表面７Ｂまでの間は、階段状に連続形成されている第１面７Ｃ、第２面７Ｄ、第３面７Ｅ、第４面７Ｆ、第５面７Ｇとなっており、これらの面のうち、互いに隣接する面同士は直角又は略直角をなしている。また、閉じられているときの開き戸４の閉じ側の表面４Ａ（室内側の表面）と平行又は略平行になって対面する第４面７Ｆには凹部１１が形成されている。この凹部１１には気密部材１２が配置され、この気密部材１２は、凹部１１に収納された本体部１２Ａと、本体部１２Ａから板状に延びるリップ部１２Ｂとからなる。
【００３１】
また、右側の縦枠８、すなわち、開き戸４における回動中心軸９側の端面４Ｂと対向する縦枠８における室外側表面８Ａから室内側表面８Ｂとの間も、階段状に連続形成された第１面８Ｃ、第２面８Ｄ、第３面８Ｅとなっており、これらの面のうち、互いに隣接する面同士も直角又は略直角をなしている。また、閉じられているときの開き戸４の閉じ側の表面４Ａと平行又は略平行になって対面する第２面８Ｄには凹部１３が形成されている。この凹部１３にも気密部材１４が配置され、この気密部材１４は、凹部１３に収納された本体部１４Ａと、本体部１４Ａから板状に延びるリップ部１４Ｂとからなる。
【００３２】
気密部材１２，１４は可撓性を有する軟質合成樹脂で形成されているとともに、開き戸４の全高に亘る長さを有しており、開き戸４が閉じられているときに、それぞれの気密部材１２，１４のリップ部１２Ｂ、１４Ｂは、図２で示されているように、開き戸４に接触する。また、図１で示した上枠５と下枠６にも、閉じられているときの開き戸４に接触する気密部材が配置されており、このため、開き戸４が開閉自在に配置された前記開口部３が開き戸４で閉鎖されたとき、この開口部３の気密性が開き戸４とそれぞれの気密部材とで確保されるようになっている。
【００３３】
図２で示されているとおり、開き戸４の回動中心軸９は開き戸４の厚さ方向中心部Ｏ２から開き戸４の開き側の表面４Ｃに近づいた位置に配置されており、このため、開き戸４における前記端面４Ｂの近傍の開き戸内側に存在する開き戸回動中心部Ｏ１は、厚さ方向中央部Ｏ２から表面４Ｃ側に偏芯している。
【００３４】
また、開き戸４の回動中心部Ｏ１側の端面４Ｂは、開き側の表面４Ｃと直角又は略直角をなしており、開き戸４が閉じているときにおけるこの端面４Ｂは、縦枠８の第１面８Ｃと平行又は略平行になって対面している。開き戸４はこのように構成されているので、開き戸４の製作が容易となり、また、端面４Ｂと縦枠８の第１面８Ｃとの間の気密性を良好とすることができる。
【００３５】
また、開き戸１の端面４Ｂは閉じ側の表面４Ａとも直角又は略直角をなしており、開き戸４には、この端面４Ｂと閉じ側の表面４Ａとに跨る切欠部１５が形成され、縦枠８における第１面８Ｃと第２面８Ｄとの直角又は略直角をなす交差部に対向しているこの切欠部１５は、端面４Ｂと表面４Ａとの間を直線的又は略直線的に延びるものになっているとともに、開き戸４の全高に亘るものとなっている。開き戸４が閉じているとき、前記気密部材１４のリップ部１４Ｂは、図２で示されているように、表面４Ａと切欠部１５とに接触している。
【００３６】
図３のＡ，Ｂ，Ｃは、開き戸４が回動中心部Ｏ１を中心に図２の閉じ位置から開き始めたときの各位置をその順序で示したものである。Ａは、開き戸４が閉じ位置から少し開いた位置に達したときであり、このときには、開き戸４は気密部材１４のリップ部１４Ｂから離れている。Ｂは、開き戸４が略９０度の開き角度に達したときであり、このときには、図２で示している開き戸４の端面４Ｂにおける開き側の角部４Ｄ（開き戸４における回動中心部Ｏ１側の端面４Ｂと開き側の表面４Ｃとの交差部）が、気密部材１４のリップ部１４Ｂに接触している。すなわち、開き戸４は気密部材１４に再接触している。Ｃは、開き戸４が開き限界角度に近づいたときであり、このときの開き戸４は気密部材１４から離れている。
【００３７】
図２のＤは、開き戸４の上記角部４Ｄが回動中心部Ｏ１を中心に回動したときに描く円弧である。前記切欠部１５の全体は、この円弧Ｄの内側に配置されて形成されている。
【００３８】
以上の本実施形態によると、開き戸４の回動中心部Ｏ１は、開き戸４の厚さ方向中央部Ｏ２から開き側の表面４Ｃへ偏芯しているため、図８で示した従来例よりも図７で示した従来例に近い構造となり、回動中心部Ｏ１の偏芯量分だけ、開き戸４の開き角度を大きくできる。
【００３９】
また、開き戸４の回動中心部Ｏ１は、開き戸４の厚さ方向中央部Ｏ２から開き側の表面４Ｃへ偏芯しているため、開き戸４の回動中心部の位置を厚さ方向中央部Ｏ２とした場合よりも、回動中心部から角部４Ｄまでの距離を短くできる。このため、開き戸４の回動中心部の位置を厚さ方向中央部Ｏ２としたときよりも円弧Ｄの半径は小さくなり、この結果、縦枠８の第１面８Ｃを開き戸４側へ近づけても、開き戸４が回動中心部Ｏ１を中心に回動したときに角部４Ｄが第１面８Ｃと干渉しない。これにより、開き戸４の端面４Ｂと縦枠８の第１面８Ｃとの間隔を小さくでき、図８で示した突枠８６のような加工、製作が面倒な指詰め防止用の部材を外枠組み２に設ける必要がないため、外枠組み２の加工、製作を容易化できる。
【００４０】
さらに、開き戸４には、端面４Ｂと閉じ側の表面４Ａとに跨る切欠部１５が形成されているため、開き戸４が回動中心部Ｏ１を中心に回動したときに、開き戸４が縦枠８の第２面８Ｄと干渉することはなく、開き戸４の所定の開き角度を確保できる。
【００４１】
特に、この切欠部１５の全体は、開き戸４の角部４Ｄが回動中心部Ｏ１を中心に回動したときに描く円弧Ｄの内側に位置しているため、切欠部１５の全体又は一部が円弧Ｄの外側に位置している場合よりも、縦枠８の第２面８Ｄを開き戸４に近づけることができる。この結果、この第２面８Ｄと開き戸４の閉じ側の表面４Ａとの間の指詰め防止のための部材を外枠組み２に設ける必要もなくなり、一層外枠組み２の加工、製作を容易化できる。
【００４２】
また、縦枠８の第２面８Ｄに配置された気密部材１４は、本体部１４Ａから板状に延びるリップ部１４Ｂを有するもので、開き戸４に接触するこのリップ部１４Ｂは本体部１４Ａとの接続部である基端部を中心に揺動自在となっているため、この揺動により、リップ部１４Ｂは閉じられたときの開き戸４に良好に接触し、前記開口部３の気密性を高度に維持できる。
【００４３】
また、閉じ位置にあった開き戸４が開き始めると、リップ部１４Ｂは開き戸４と非接触となるが、図３で示したように、開き戸４が開き限界角度に達する前にリップ部１４Ｂは開き戸４に再接触するため、この再接触によるブレーキ作用により、開き限界角度に達する前に開き戸４の開き速度を低下させることができ、高速で開き戸４が開き限界角度まで到達するのを防止できる。
【００４４】
さらに、リップ部１４Ｂが開き戸４に再接触するのは、開き戸４が閉じ位置から略９０度の開き角度になったときであり、この略９０度の開き角度は、開き戸４で開閉される前記開口部３を人が通るなどするのに必要かつ適正な角度であって、この角度までは開き戸４を円滑に開き作動させることができるため、本実施形態に係る開き戸装置１の使い勝手を良好とすることができる。
【００４５】
図４〜図６は、開き戸４の厚さ方向中央部Ｏ２から開き側の表面４Ｃ側へと偏芯して設けられた回動中心部Ｏ１を、開き戸４の角部４Ｅを通る二等分線Ｅに対して各種の位置に配置した場合を示している。これらの図において、開き戸４、縦枠８の形状、構造は図２、図３で説明したものと同じである。角部４Ｅは、切欠部１５が形成されていないとしたときの開き戸４における端面４Ｂの閉じ側の角部であり、二等分線Ｅは、開き戸４の端面４Ｂと閉じ側の表面４Ａとに対してそれぞれ４５度又は略４５度の角度をなす線である。図４〜図６では、図２、図３で示した気密部材１４は省略している。
【００４６】
図４は、回動中心部Ｏ１が二等分線Ｅの上に配置されている場合である。図５は、回動中心部Ｏ１が二等分線Ｅよりも開き側の表面４Ｃに近い位置に配置されている場合である。図６は、回動中心部Ｏ１が二等分線Ｅよりも閉じ側の表面４Ａに近い位置に配置されている場合である。
【００４７】
開き戸４の角部４Ｄが回動中心部Ｏ１を中心に描く円弧Ｄから分かるように、図４の場合には、開き戸４の端面４Ｂから縦枠８の第１面８Ｃまでの距離を、開き戸４の閉じ側の表面４Ａから縦枠８の第２面８Ｄまでの距離と同じ又は略同じにでき、また、図５の場合には、開き戸４の閉じ側の表面４Ａから縦枠８の第２面８Ｄまでの距離を、開き戸４の端面４Ｂから縦枠８の第１面８Ｃまでの距離よりも小さくでき、さらに、図６の場合には、開き戸４の端面４Ｂから縦枠８の第１面８Ｃまでの距離を、開き戸４の閉じ側の表面４Ａから縦枠８の第２面８Ｄまでの距離よりも小さくできる。
【００４８】
このようなことから、本発明を各種の開き戸装置に適用する場合には、開き戸４の端面４Ｂから縦枠８の第１面８Ｃまでの距離と、開き戸４の閉じ側の表面４Ａから縦枠８の第２面８Ｄまでの距離との、それぞれの開き戸装置で異なる好ましい関係に基づいて、回動中心部Ｏ１の位置を設定すればよい。
【００４９】
図５によると、開き戸４の閉じ側の表面４Ａから縦枠８の第２面８Ｄまでの距離を、開き戸４の端面４Ｂから縦枠８の第１面８Ｃまでの距離よりも小さくできるため、開き戸４を閉じたときの気密性を確保するためには図５を採用することが好ましく、開き戸４の閉じ側の表面４Ａから縦枠８の第２面８Ｄまでの距離を前記気密部材１４のリップ部１４Ｂの厚さと同じ又はこれよりも少し小さくすることにより、開き戸４を閉じたときにこのリップ部１４Ｂで前記外枠組み２の開口部３を高度の気密性をもって塞ぐことができるようになる。また、この図５によると、回動中心部Ｏ１の位置を、開き戸４の回動時において開き戸４の角部４Ｄが縦枠８の第２面８Ｄと干渉しない位置に設定することにより、角部４Ｄは自ずと縦枠８の第１面８Ｃにも干渉しなくなり、このため、回動中心部Ｏ１の位置設定を容易に行えるようになる。
【００５０】
なお、図６は、縦枠８の第１面８Ｃと第２面８Ｄとが交差する角部８Ｆを通って第１面８Ｃと第２面８Ｄのそれぞれとなす角度が等しい又は略等しい二等分線Ｆの上に回動中心部Ｏ１が存在する場合でもある。この場合に、回動中心部Ｏ１からそれぞれ延びて第１面８Ｃ、第２面８Ｄに対し直角をなす線分Ｇ，Ｈを考え、これらの線分Ｇ，Ｈが第１面８Ｃ、第２面８Ｄと交差する箇所を８Ｇ、８Ｈとする。そして、回動中心部Ｏ１から箇所８Ｇまでの距離及び回動中心部Ｏ１から箇所８Ｈまでの距離を、回動中心部Ｏ１から角部４Ｄまでの距離（円弧Ｄの半径）よりもやや大きい程度とし、これにより、開き戸４を全体的に縦枠８の角部８Ｆに近づけるようにすることが好ましい。
【００５１】
これによると、回動中心部Ｏ１を中心に開き戸４を回動させたとき、開き戸４における端面４Ｂとは反対側の端面が描く円弧が縦枠８の角部８Ｆに近づいた円弧となり、このため、開き戸４を開き側（開き戸装置が集合住宅の外部廊下と室内との間の玄関ドアである場合には、外部廊下側）へ大きく突出させることなく開くことができるようになる。図６は、縦枠８の第１面８Ｃと第２面８Ｄとがなす角度が９０度になっている場合であるが、この角度が鈍角又は鋭角になっている場合でも同じである。
【００５２】
【発明の効果】
本発明によると、開き戸の回動中心部を開き戸から突出した位置に設けることなく開き戸の大きな開き角度を確保でき、また、外枠組みの加工、製作を容易化できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る開き戸装置の全体を示す正面図である。
【図２】一部を破断して示した図１のＳ２−Ｓ２線断面図である。
【図３】開き戸が閉じ位置から開き始めたときの各位置を示した平断面図である。
【図４】開き戸の回動中心部を各種の位置に設けた場合における第１番目の場合を示す概略平面図である。
【図５】同第２番目の場合を示す概略平面図である。
【図６】同第３番目の場合を示す概略平面図である。
【図７】第１の従来例の開き戸装置を示す開き戸回動中心部周辺の平断面図である。
【図８】第２の従来例の開き戸装置を示す開き戸回動中心部周辺の平断面図である。
【符号の説明】
１開き戸装置
２外枠組み
３開口部
４開き戸
４Ａ開き戸の閉じ側の表面
４Ｂ開き戸の回動中心部側の端面
４Ｃ開き戸の開き側の表面
４Ｄ開き戸の角部
８外枠組みの枠部材である縦枠
８Ｃ縦枠の第１面
８Ｄ縦枠の第２面
９の回動中心軸
１３凹部
１４気密部材
１４Ａ気密部材の本体部
１４Ｂ気密部材のリップ部
１５切欠部
Ｏ１開き戸の回動中心部
Ｏ２開き戸の厚さ方向中央部
Ｄ開き戸の角部が描く円弧[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hinged door device in which a hinged door is disposed in an opening formed inside an outer frame, and is installed on, for example, an outdoor door such as a front door installed on an outer wall or an indoor wall such as a partition wall. It can be used for indoor doors.
[0002]
[Background]
7 and 8 show a conventional hinged door device serving as an entrance door for an apartment house.
[0003]
The hinged door device 71 of FIG. 7 includes an outer frame 73 that includes a vertical frame 72 that is a frame member, and a hinged door 74 that can be opened and closed in an opening formed inside the outer frame 73. It is comprised including. The hinged door 74 is coupled to the vertical frame 72 via a hinge 75, and the hinged door 74 opens and closes the opening by rotating the hinged door 74 about the pivot center portion 75 A of the hinge 75.
[0004]
The hinged door device 81 of FIG. 8 also includes an outer frame 83 formed including a vertical frame 82 that is a frame member, and a hinged door 84 that can be opened and closed in an opening formed inside the outer frame 83. It is comprised including. The hinged door 84 is suspended and supported by a pivotal center shaft 85 provided on an upper frame and a lower frame (not shown) of the outer frame 83 on the inside of the hinged door in the vicinity of the end surface on the rotation center side, that is, the end surface 84A on the suspension base side. The opening portion is opened and closed by rotating the opening door 84 about the rotation center shaft 85 disposed at the center in the thickness direction of the opening door 84.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
According to the conventional example of FIG. 7, since the rotation center portion 75 A of the hinge 75 is outside the hinged door 74, the angle of the hinged door 74 can be increased, but the hinge 75 protrudes from the hinged door 74 and the vertical frame 72. Since it is in a state, it has been difficult to arrange the entrance and the swing door device 71 around the swing door device 71, and further, members and attachments related to buildings and the like.
[0006]
Further, in the conventional example of FIG. 8, the rotation center shaft 85 of the hinged door 84 exists within the thickness of the hinged door 84, so that the problem as in the conventional example of FIG. 7 does not occur. In addition, when trying to prevent the finger padding between the hinged door 84 and the vertical frame 82 while increasing the opening angle, the vertical frame 82 that faces the end surface 84A of the pivotal center side of the hinged door 84 is used. A projecting frame 86 must be arranged as one part of the vertical frame 82 at the end of the surface 82A. Since the tip of the protruding frame 86 has an acute angle, when the protruding frame 86 is manufactured by bending a sheet metal, the sheet metal must be bent at a right angle, and then the sheet metal must be set again and bent again. For this reason, there was a problem that processing and production related to the outer frame 83 became troublesome. Further, when the end surface 84A of the hinged door 84 is curved as shown in the figure, there is a problem that the processing and manufacturing of the members constituting the hinged door 84 are troublesome.
[0007]
An object of the present invention is to provide a hinged door device that can secure a large opening angle of the hinged door without providing the pivot center of the hinged door at a position protruding from the hinged door, and can easily process and manufacture the outer frame. There is a place to do.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The hinged door device according to the present invention is an hinged door device having an outer frame and a hinged door that can be freely opened and closed in an opening formed inside the outer frame. Among the plurality of frame members that form the outer frame. The frame member facing the end surface of the hinged door at the rotation center portion side includes a first surface facing the end surface and a second surface facing the surface of the hinged door on the closed side, and the hinged door. The hinged door pivoting center provided on the inner side of the hinged door in the vicinity of the end surface on the pivoting center side is eccentric from the center in the thickness direction of the hinged door to the surface side of the hinged door, and the first The hinged door is formed with a notch extending over the end surface facing the surface and the closed surface facing the second surface.
[0009]
According to this hinged door device, the pivot center of the hinged door is eccentric from the center in the thickness direction of the hinged door to the surface side of the hinged door, so that the angle of opening of the hinged door can be increased accordingly. Further, since the distance between the end surface of the hinged door at the rotation center portion side and the first end surface of the frame member facing the end surface can be made smaller than when the hinged door rotation center portion is not decentered, these It is no longer necessary to manufacture a member for preventing finger padding in between, so that it becomes possible to facilitate the processing and manufacturing of the outer frame.
[0010]
Further, the hinged door is formed with a notch that spans the end surface facing the first surface of the frame member and the closed surface facing the second surface, so that when the hinged door is opened, the hinged door Can be prevented from interfering with the second surface of the frame member, and the hinged door can be opened to a predetermined angle.
[0011]
Further, in the hinged door device according to the present invention, when the end surface of the hinged door and the notch are formed in a linear shape or a substantially linear shape, an effect that the processing and production of the members constituting the hinged door can be facilitated is obtained. It is done.
[0012]
In the case where the above-described cutout portion is provided in the hinged door, as long as the hinged door does not interfere with the second surface of the frame member when the hinged door rotates around the pivot center portion, the whole or part of the notch portion is formed. The corner on the opening side of the end face of the hinged door may be formed outside the arc drawn when the pivot center is pivoted about the pivot center. It is preferable that the open side corner of the end face is formed on or inside an arc drawn when the center of rotation is rotated around the center of rotation.
[0013]
In the latter case, it becomes possible to make the distance between the surface on the closed side of the hinged door and the second surface of the frame member shorter than in the former case, and thus prevention of finger plugging between them can be achieved. It becomes like this.
[0014]
In addition, a recess is formed on the second surface of the frame member, and an airtight member that contacts at least one of the closed-side surface of the hinged door and the cutout when the hinged door is closed is disposed in the recess. Is preferred.
[0015]
If it does in this way, when closed by a hinged door, the airtightness of the opening will be ensured by the airtight member.
[0016]
The hermetic member may be of any shape, for example, a main body portion housed in the concave portion and a lip portion extending in a plate shape from the main body portion, and on the closing side of the hinged door when closed. The lip portion that comes into contact with the surface may be swingable around a base end portion that is a connection portion with the main body portion, and has a quadrangular cross section, and most of the portion is accommodated in the concave portion. A part protruding from the recess may be in contact with the surface on the closing side of the hinged door.
[0017]
However, when the airtight member is the former, good contact with the hinged door can be obtained by swinging the lip portion around the base end portion, so that a high degree of airtightness can be secured by the airtight member. Therefore, it is preferable to employ the former airtight member.
[0018]
The hermetic member may be formed of a soft material such as rubber or soft synthetic resin, may be formed of a hard material such as hard synthetic resin, or may be formed of a composite material thereof.
[0019]
Moreover, when providing the airtight member which contacts the hinged door when it is closed as described above on the second surface of the frame member, the airtight member is not in contact with the hinged door after starting to open from the closed position. At the same time, it may be re-contacted with the hinged door before reaching the opening limit angle.
[0020]
In this case, the hinged door before reaching the opening limit angle re-contacts the airtight member, so that the opening speed of the opening door is braked by this re-contact, and the opening door is prevented from opening at high speed up to the opening limit angle. it can.
[0021]
In this way, the opening angle of the hinged door at which the hinged door re-contacts the airtight member can be arbitrarily set based on the relationship with the opening limit angle or the like, but one example is to set it to approximately 90 degrees from the closing position of the hinged door.
[0022]
According to this, the hinged door can be opened and operated without applying a brake to an angle of approximately 90 degrees necessary for a person to pass through the opening, and the usability of the hinged door device can be improved.
[0023]
In the hinged door device according to the present invention described above, the rotation center portion of the hinged door is provided on a frame member such as an upper frame and a lower frame that are arranged at an angle with the frame member to form the outer frame. It may be based on a shaft, or may be based on a pin at the tip of a bracket attached to the frame member facing the end surface of the hinged door, and can be arbitrarily determined according to the structure and application of the hinged door device.
[0024]
The hinged door device according to the present invention can also be applied to outdoor doors such as a front door and a doorway door installed on the outer wall of a building. It can also be applied to indoor doors installed on indoor walls such as walls.
[0025]
The hinged door and the outer frame may be made of metal, wooden, synthetic resin, or a composite material of these.
[0026]
Further, the turning direction for opening and closing the hinged door may be the left-right direction, the up-down direction, or the direction inclined with respect to the horizontal direction and the vertical direction.
[0027]
Further, the present invention can be applied not only to a hinged door device having one hinged door but also to a hinged door device having two hinged doors.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view showing the whole of the hinged door device 1 according to the present embodiment, and the hinged door device 1 is for an entrance door for an apartment house.
[0029]
The hinged door device 1 includes an outer frame 2, an opening 3 as an entrance formed inside the outer frame 2, and a hinged door 4 that can be opened and closed in the opening 3. The outer frame 2 includes an upper frame 5, a lower frame 6, and left and right vertical frames 7 and 8. The upper frame 5 and the lower frame 6 are provided with a rotation center shaft 9 inserted in the upper and lower portions near the right end of the left and right sides of the hinged door 4. Then, the hinged door 4 rotates around the rotation center axis 9.
[0030]
2 is a cross-sectional view taken along line S2-S2 of FIG. The first surface 7C, the second surface 7D, the third surface 7E, the fourth surface 7F, the fifth surface, which are continuously formed in a stepped manner, from the outdoor surface 7A to the indoor surface 7B in the left vertical frame 7. A surface 7G is formed, and among these surfaces, adjacent surfaces form a right angle or a substantially right angle. Moreover, the recessed part 11 is formed in the 4th surface 7F which faces in parallel or substantially parallel to the surface 4A (surface on the indoor side) of the closed door 4 when closed. An airtight member 12 is disposed in the concave portion 11, and the airtight member 12 includes a main body portion 12 A housed in the concave portion 11 and a lip portion 12 B extending from the main body portion 12 A in a plate shape.
[0031]
Further, a stepwise shape was also formed between the outdoor side surface 8A and the indoor side surface 8B in the vertical frame 8 on the right side, that is, the vertical frame 8 facing the end surface 4B on the rotation center axis 9 side of the hinged door 4. The first surface 8C, the second surface 8D, and the third surface 8E are formed, and among these surfaces, the surfaces adjacent to each other also form a right angle or a substantially right angle. Moreover, the recessed part 13 is formed in 2nd surface 8D which faces in parallel or substantially parallel with the surface 4A of the closed side of the hinged door 4 when it is closed. An airtight member 14 is also disposed in the concave portion 13, and the airtight member 14 includes a main body portion 14 A housed in the concave portion 13 and a lip portion 14 B extending from the main body portion 14 A in a plate shape.
[0032]
The airtight members 12 and 14 are made of a soft synthetic resin having flexibility and have a length over the entire height of the hinged door 4. When the hinged door 4 is closed, each of the airtight members 12 and 14 is formed. , 14 contact the hinged door 4 as shown in FIG. Further, the upper frame 5 and the lower frame 6 shown in FIG. 1 are also provided with an airtight member that comes into contact with the hinged door 4 when it is closed. Therefore, the opening in which the hinged door 4 is arranged to be freely opened and closed. When the portion 3 is closed by the hinged door 4, the airtightness of the opening 3 is ensured by the hinged door 4 and the respective airtight members.
[0033]
As shown in FIG. 2, the pivoting center axis 9 of the hinged door 4 is arranged at a position approaching the surface 4C on the hinged door 4 opening side from the thickness direction central portion O2 of the hinged door 4. 4 is eccentric to the front surface 4C side from the central portion O2 in the thickness direction.
[0034]
Further, the end surface 4B of the hinged door 4 on the rotation center O1 side is perpendicular or substantially perpendicular to the surface 4C of the hinged side, and this end surface 4B when the hinged door 4 is closed is the first surface of the vertical frame 8. It faces parallel to or substantially parallel to the surface 8C. Since the hinged door 4 is configured as described above, the hinged door 4 can be easily manufactured, and the airtightness between the end face 4B and the first face 8C of the vertical frame 8 can be improved.
[0035]
Further, the end surface 4B of the hinged door 1 also forms a right angle or a substantially right angle with the surface 4A on the closed side, and the notched portion 15 is formed on the hinged door 4 so as to straddle the end surface 4B and the surface 4A on the closed side. The notch 15 facing the intersecting portion that forms a right angle or a substantially right angle between the first surface 8C and the second surface 8D of the first surface 8C extends linearly or substantially linearly between the end surface 4B and the surface 4A. And the total height of the hinged door 4. When the hinged door 4 is closed, the lip portion 14B of the airtight member 14 is in contact with the surface 4A and the cutout portion 15 as shown in FIG.
[0036]
3A, 3B, and 3C show the respective positions when the hinged door 4 starts to open from the closed position in FIG. 2 around the rotation center portion O1 in that order. A is when the hinged door 4 reaches a position slightly opened from the closed position. At this time, the hinged door 4 is separated from the lip portion 14 B of the airtight member 14. B is when the hinged door 4 reaches an opening angle of approximately 90 degrees. At this time, the corner 4D on the opening side of the end surface 4B of the hinged door 4 shown in FIG. 2 (the rotation center portion O1 side of the hinged door 4). (The intersection of the end surface 4B and the opening-side surface 4C) is in contact with the lip portion 14B of the airtight member 14. That is, the hinged door 4 is in contact with the airtight member 14 again. C is when the hinged door 4 approaches the opening limit angle, and the hinged door 4 at this time is separated from the airtight member 14.
[0037]
D in FIG. 2 is an arc drawn when the corner 4D of the hinged door 4 rotates around the rotation center O1. The entire cutout 15 is formed inside the arc D.
[0038]
According to the present embodiment described above, the rotation center portion O1 of the hinged door 4 is eccentric from the central portion O2 in the thickness direction of the hinged door 4 to the surface 4C on the opening side, so that it is more than the conventional example shown in FIG. The structure is similar to the conventional example shown in FIG. 7, and the opening angle of the hinged door 4 can be increased by the amount of eccentricity of the rotation center portion O1.
[0039]
Moreover, since the rotation center part O1 of the hinged door 4 is eccentric from the thickness direction center part O2 of the hinged door 4 to the surface 4C on the opening side, the position of the rotation center part of the hinged door 4 is the center part in the thickness direction. The distance from the rotation center portion to the corner portion 4D can be made shorter than in the case of O2. For this reason, the radius of the circular arc D becomes smaller than when the position of the center of rotation of the hinged door 4 is the central portion O2 in the thickness direction, and as a result, the first surface 8C of the vertical frame 8 is brought closer to the hinged door 4 side. In addition, the corner 4D does not interfere with the first surface 8C when the hinged door 4 rotates around the rotation center O1. Thereby, the space | interval of the end surface 4B of the hinged door 4 and the 1st surface 8C of the vertical frame 8 can be made small, and the member for prevention of finger packing which is troublesome processing and manufacture like the protrusion frame 86 shown in FIG. Since it is not necessary to provide in 2, processing and production of the outer frame 2 can be facilitated.
[0040]
Furthermore, since the hinged door 4 is formed with a notch 15 extending over the end surface 4B and the closed surface 4A, when the hinged door 4 rotates about the pivot center O1, the hinged door 4 becomes a vertical frame. The predetermined opening angle of the hinged door 4 can be ensured without interfering with the second surface 8D of the eight.
[0041]
In particular, the entire notch 15 is located inside the arc D drawn when the corner 4D of the hinged door 4 rotates around the rotation center O1. The second surface 8D of the vertical frame 8 can be brought closer to the hinged door 4 than in the case where is located outside the arc D. As a result, there is no need to provide a member for preventing finger filling between the second surface 8D and the surface 4A on the closing side of the hinged door 4 in the outer frame 2, and the processing and production of the outer frame 2 can be further facilitated. .
[0042]
Further, the airtight member 14 disposed on the second surface 8D of the vertical frame 8 has a lip portion 14B extending in a plate shape from the main body portion 14A, and the lip portion 14B contacting the hinged door 4 is connected to the main body portion 14A. Since it is swingable around the base end portion which is a connection portion, the lip portion 14B makes good contact with the hinged door 4 when closed, and the airtightness of the opening 3 is enhanced. Can be maintained.
[0043]
Further, when the hinged door 4 in the closed position starts to open, the lip portion 14B is not in contact with the hinged door 4, but as shown in FIG. 3, the lip portion 14B is opened before the hinged door 4 reaches the opening limit angle. Therefore, the opening speed of the hinged door 4 can be reduced before reaching the opening limit angle, and the opening door 4 can be prevented from reaching the opening limit angle at high speed.
[0044]
Further, the lip portion 14B comes into contact with the hinged door 4 again when the hinged door 4 reaches an opening angle of approximately 90 degrees from the closed position. The opening angle of approximately 90 degrees is opened and closed by the hinged door 4. The angle is necessary and appropriate for a person to pass through the opening 3, and the hinged door 4 can be smoothly opened and operated up to this angle. Therefore, the convenience of the hinged door device 1 according to the present embodiment is good. can do.
[0045]
4-6 divides the rotation center part O1 eccentrically provided from the thickness direction central part O2 of the hinged door 4 to the surface 4C side of the hinged door 4 through the corner part 4E of the hinged door 4. The case where it has arrange | positioned in various positions with respect to the line E is shown. In these drawings, the shape and structure of the hinged door 4 and the vertical frame 8 are the same as those described in FIGS. The corner 4E is a corner on the closing side of the end face 4B of the hinged door 4 when the notch 15 is not formed, and the bisector E includes the end face 4B of the hinged door 4 and the surface 4A on the closed side. Are lines that form an angle of 45 degrees or approximately 45 degrees, respectively. 4 to 6, the airtight member 14 shown in FIGS. 2 and 3 is omitted.
[0046]
FIG. 4 shows a case where the rotation center O1 is disposed on the bisector E. FIG. 5 shows a case where the rotation center O 1 is arranged at a position closer to the surface 4 C on the open side than the bisector E. FIG. FIG. 6 shows a case where the rotation center O1 is disposed at a position closer to the surface 4A on the closing side than the bisector E. FIG.
[0047]
In the case of FIG. 4, the distance from the end surface 4B of the hinged door 4 to the first surface 8C of the vertical frame 8 is defined as the distance between the corner 4D of the hinged door 4 and the arc D drawn around the rotation center O1. 4 can be the same or substantially the same as the distance from the surface 4A on the closed side 4 to the second surface 8D of the vertical frame 8, and in the case of FIG. The distance to the second surface 8D can be made smaller than the distance from the end surface 4B of the hinged door 4 to the first surface 8C of the vertical frame 8, and in the case of FIG. The distance to the first surface 8C can be made smaller than the distance from the surface 4A on the closing side of the hinged door 4 to the second surface 8D of the vertical frame 8.
[0048]
Therefore, when the present invention is applied to various hinged door devices, the distance from the end surface 4B of the hinged door 4 to the first surface 8C of the longitudinal frame 8 and the surface 4A on the closing side of the hinged door 4 to the longitudinal frame. What is necessary is just to set the position of rotation center part O1 based on the preferable relationship which differs in each hinged door apparatus with the distance to 8 2nd surface 8D.
[0049]
According to FIG. 5, the distance from the surface 4A on the closing side of the hinged door 4 to the second surface 8D of the vertical frame 8 can be made smaller than the distance from the end surface 4B of the hinged door 4 to the first surface 8C of the vertical frame 8, In order to ensure the airtightness when the hinged door 4 is closed, FIG. 5 is preferably adopted, and the distance from the surface 4A on the closing side of the hinged door 4 to the second surface 8D of the vertical frame 8 is set to By making the thickness of the lip portion 14B the same as or slightly smaller than the thickness of the lip portion 14B, the opening portion 3 of the outer frame 2 can be closed with a high degree of airtightness by the lip portion 14B when the hinged door 4 is closed. . Further, according to FIG. 5, by setting the position of the rotation center O 1 to a position where the corner 4 D of the hinge door 4 does not interfere with the second surface 8 D of the vertical frame 8 when the hinge door 4 is rotated. The portion 4D does not naturally interfere with the first surface 8C of the vertical frame 8, and therefore, the position of the rotation center portion O1 can be easily set.
[0050]
Note that FIG. 6 shows the second and the same angles formed by the first surface 8C and the second surface 8D through the corner 8F where the first surface 8C and the second surface 8D of the vertical frame 8 intersect each other. This is also the case where the rotation center O1 exists on the dividing line F. In this case, line segments G and H extending from the rotation center O1 and perpendicular to the first surface 8C and the second surface 8D are considered, and these line segments G and H are the first surface 8C and the second surface 8C. Locations that intersect the surface 8D are 8G and 8H. The distance from the rotation center O1 to the position 8G and the distance from the rotation center O1 to the position 8H are slightly larger than the distance from the rotation center O1 to the corner 4D (the radius of the arc D). Thus, it is preferable that the hinged door 4 is brought close to the corner 8F of the vertical frame 8 as a whole.
[0051]
According to this, when the hinged door 4 is turned around the turning center O1, the arc drawn by the end face on the opposite side of the edge face 4B of the hinged door 4 becomes an arc approaching the corner 8F of the vertical frame 8, Therefore, the hinged door 4 can be opened without greatly projecting to the opening side (in the case where the hinged door device is an entrance door between the exterior corridor and the interior of the apartment house). FIG. 6 shows a case where the angle formed by the first surface 8C and the second surface 8D of the vertical frame 8 is 90 degrees, but the same applies even when this angle is an obtuse angle or an acute angle.
[0052]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to secure a large opening angle of the hinged door without providing the pivoting center portion of the hinged door at a position protruding from the hinged door, and to obtain an effect of facilitating the processing and manufacturing of the outer frame.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an entire hinged door device according to an embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along line S2-S2 of FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional plan view showing each position when the hinged door starts to open from the closed position.
FIG. 4 is a schematic plan view showing a first case where the rotation center of the hinged door is provided at various positions.
FIG. 5 is a schematic plan view showing the second case.
FIG. 6 is a schematic plan view showing the third case.
FIG. 7 is a cross-sectional plan view of the vicinity of the hinged door rotation center portion showing the hinged door device of the first conventional example.
FIG. 8 is a cross-sectional plan view of the vicinity of the hinged door rotation center portion showing the hinged door device of the second conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Opening door apparatus 2 Outer frame 3 Opening part 4 Opening door 4A Closing side surface 4B of opening door End surface 4C of opening center side of opening door Opening surface 4D of opening door Corner 8 Vertical frame which is frame member of outer frame 8C First surface 8D of the vertical frame 8D Rotation center shaft 13 of the second surface 9 of the vertical frame Recess 14 Airtight member 14A Body portion 14B of the airtight member Lip portion 15 of the airtight member Notched portion O1 Center of rotation O2 of the hinged door Thickness direction center D Arc drawn by corner of hinged door

Claims

In a hinged door device having an outer frame and a hinged door that can be opened and closed in an opening formed inside the outer frame,
Of the plurality of frame members forming the outer frame, a frame member facing a linear or substantially linear end surface of the swing door on the rotation center portion side has a first surface facing the end surface; The hinged door rotation center provided on the inner side of the hinged door in the vicinity of the end surface on the pivoting center side of the hinged door is provided at the center in the thickness direction of the hinged door. The hinged door is formed with a notch portion that is eccentric to the opening-side surface side of the hinged door and spans the end surface facing the first surface and the closed surface facing the second surface. ,
The cutout portion extends linearly or substantially linearly, and the whole cutout portion is rotated when the opening-side corner portion of the end face rotates around the hinged door rotation center portion. Formed on or inside the drawn arc,
A concave portion is formed in the second surface, and an airtight member that contacts at least one of the closed-side surface of the hinged door and the notch when the hinged door is closed is disposed in the concave portion,
The hinged door rotation center is a line passing through the corner on the closed side of the end face when the notch is not formed, and each 45 degrees with respect to the end face and the closed side surface It is arranged at a position closer to the surface on the closed side than the bisector forming the angle of
The hinged door device , wherein the first surface and the outdoor surface of the frame member provided with the first surface form a right angle or a substantially right angle .

The hinged door device according to claim 1, wherein a distance from the end surface to the first surface when the hinged door is closed is smaller than a distance from the surface on the closed side of the hinged door to the second surface. The hinged door device characterized by becoming.

3. The hinged door device according to claim 1 , wherein the airtight member has a main body portion accommodated in the concave portion and a lip portion extending in a plate shape from the main body portion, and the hinged door when the door is closed. The hinged door device characterized in that the lip portion contacting the surface on the closing side is swingable around a base end portion which is a connecting portion with the main body portion.

The hinged door device according to any one of claims 1 to 3 , wherein the airtight member is in non-contact with the hinged door after starting to open from a closed position, and recontacts the hinged door before reaching the opening limit angle. A hinged door device characterized by that.

The hinged door device according to claim 4 , wherein an opening angle of the hinged door from a closed position when the airtight member re-contacts the hinged door is approximately 90 degrees.

6. The hinged door device according to claim 4 or 5, wherein the hinged door is separated from the hermetic member when approaching the opening limit angle.

The hinged door device according to any one of claims 1 to 6, wherein the outer frame is formed together with the frame member and a surface of the closed door of the hinged door in a frame member arranged on the opposite side to the frame member. A recessed part is formed in the surface which faces, and an airtight member is arranged in this concave part, and this airtight member and the above-mentioned airtight member have a symmetrical shape.