JP4338432B2 - スクリーン印刷機のクリーム半田供給機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被印刷物上にクリーム半田のパターンを印刷するスキージヘッドに装着され、スクリーン上にクリーム半田を供給するためのクリーム半田供給機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12及び図13は従来のクリーム半田供給機構が装着されたスキージヘッドの要部縦断面図である。スキージヘッドは、スクリーン201の下方に配された被印刷物(不図示)に印刷を行う際に、まず、スクリーン本体201aの一端側の上方に移動した後、スキージブレード101がスクリーン本体201aの上面に接する位置まで下降する。
【0003】
次いで、シリンダ102が駆動され、図13に示すように、ロッド102aが前進してプッシャー103がクリーム半田押出部材104の上面を押圧し、容器105のクリーム半田貯留室105a内のクリーム半田Cを注出孔105bから押し出す。このクリーム半田Cはスキージ枠106に形成された通路106aを介してスクリーン本体201a上に導かれる。
【0004】
そして、スキージヘッドがスクリーン本体201aの上面と平行に他端側に向かって移動し、スキージブレード101がスクリーン本体201a上のクリーム半田をスキージングする。これにより、スクリーン本体201aに形成された所定形状の開口部(不図示)を介して被印刷物(不図示)上にクリーム半田が塗布され、被印刷物上にクリーム半田のパターンが形成される(例えば、特開2002−316400号公報参照)。
【0005】
【特許文献】
特開2002−316400号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなクリーム半田機構では、印刷中は、クリーム半田押出部材104がほとんど動かず、クリーム半田貯留室105a内のクリーム半田Cには圧力だけがかかり、クリーム半田貯留室105a内部で半田粒子と半田粒子をクリーム状にするためのフラックス(松やににアルコール及びバインダ等を添加したもの)が分離し、クリーム半田が硬化したり、そのためシリンダ102が動作しなるという問題があった。
【0007】
また、クリーム半田を供給するシリンダ102が加圧を繰り返すことにより、クリーム半田の組成変化(フラックス分離)を促進し、クリーム半田貯留室105aに収容されたクリーム半田Cが固化して粒子の塊が生じ、シリンダ102により、加圧力を安定してクリーム半田Cに伝えられないため、印刷が安定しなくなるので、印刷にかすれやにじみが生じたりしていた。また、クリーム半田の固化した粒子の塊が、スクリーン上に吐出され、それをスキージブレードによりスクリーン上を摺動するとスクリーンやスキージブレードを傷めるという問題があった。
【0008】
本発明は以上のような問題を解消するためにされたもので、クリーム半田の組成変化によるシリンダの動作不良を防止し、安定して印刷を行うことができるスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1の発明は、被印刷物上にクリーム半田のパターンを印刷するスクリーン印刷機に装着され、スクリーン上にクリーム半田を供給するためのものであって、当該クリーム半田を注出する注出孔が底部に設けられクリーム半田を収容する上面開口のカセット容器と、このカセット容器内に一方の面を前記カセット容器の底面に向けて配され、該底面に接離する方向に移動可能な板状のクリーム半田押出部材と、このクリーム半田押出部材の他方の面を押圧して前記カセット容器内のクリーム半田を前記注出孔から押し出す押圧手段とを有するスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構において、内部に気体または液体を密封し前記カセット容器内に前記注出孔と離れて配設される風船体を、前記カセット容器の底面に張着する伸縮自在な張着手段を備えたことを特徴とするスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構である。
【0011】
また、請求項1記載の風船体は、シリコンゴムにより成形され、前記押圧手段により押圧されたクリーム半田及びクリーム半田押出部材を付勢する方向に弾発することを特徴とする請求項1及び2記載のスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構である。
【0012】
また、請求項1記載の張着手段は、略中央部が前記風船体の上半周に密着し、両端部が前記凹部底面に係合するように張着された伸縮自在の線状弾性体であることを特徴とする請求項2記載のスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態であるクリーム半田供給機構を備えたスクリーン印刷機の概略構成を示す正面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図3の要部縦断面図、図5は図4のB−B要部縦断面図、図6は図4のD−D要部縦断面図、図7は図4の要部拡大図、図8は図5の要部拡大図、図9は図5の要部上面図、図10は実施形態の作用の説明図、図11は、実施形態の作用の説明図である。
【0015】
図1に示すように、このスクリーン印刷機は、スクリーン印刷機本体1上に設置された基板支持テーブル2と、この基板支持テーブル2の上方に配されたスクリーン支持手段3と、このスクリーン支持手段3によって支持されたスクリーン201の上方に配された印刷ヘッド4と、基板支持テーブル2上に基板(不図示)を供給する供給コンベヤ5と、基板支持テーブル2上の基板を排出する排出コンベヤ6と、基板支持テーブル2、スクリーン支持手段3、印刷ヘッド4、供給コンベヤ5、及び排出コンベヤ6等の動作を制御する制御手段(不図示)とを備えている。
【0016】
基板支持テーブル2は、水平方向に延びるX軸の方向(図1の左右方向)に移動するための第1移動機構21と、この第1移動機構21上に設けられ、水平面内で回転するための回転機構22と、この回転機構22上に設けられ、垂直方向に延びるZ軸の方向に移動するための第2移動機構23と、この第2移動機構23上に設けられた基板支持プレート24と、この基板支持プレート24の上面に設けられ、基板をX軸方向に搬送する搬送機構(不図示)とを備えている。
【0017】
図2に示すように、スクリーン支持手段3はスクリーン支持枠31を備えており、このスクリーン支持枠31は左右一対の支持部31a、31aを有している。これらは断面コの字形に形成されるとともに開口面が互いに対向するように配されており、スクリーン201の両側端部を挟み込みこんでスクリーン201をY軸方向に摺動自在に支持する。スクリーン支持枠31の両側端部の底部にはそれぞれY軸方向に延びるリニアガイド32が取り付けられ、これらはスクリーン印刷機本体1上に平行に設けられたY軸方向に延びる一対のガイドレール33に摺動自在に係合しており、これによってスクリーン支持枠31はY軸方向に往復動自在に案内されている。スクリーン支持枠31は、図示しない駆動機構によりY軸方向に往復移動する。
【0018】
印刷ヘッド4は鞍形状に形成されたヘッド本体41を備えており、このヘッド本体41は左右一対の脚部41aを有している。これらの下端部にはそれぞれY軸方向に延びるリニアガイド65が取り付けられ、これらはスクリーン支持枠31上に平行に設けられたY軸方向に延びる一対のガイドレール66に摺動自在に係合しており、これによってヘッド本体41はスクリーン支持枠31に対してY軸方向に往復動自在に案内されている。ヘッド本体41は、図示しない駆動機構によりスクリーン支持枠31に対してY軸方向に往復移動する。
【0019】
ヘッド本体41の中央部には固定板42を介してスキージ駆動機構43が取り付けられている。図2、3に示すように、このスキージ駆動機構43は、固定板42にロッド部44aを下に向けて垂直に取り付けられた前後一対のシリンダ44と、そのロッド44aの先端部に取り付けられたアッパーブラケット45と、その底部に取り付けられたロアーブラケット46と、このロアーブラケット46に取り付けられたスキージヘッド47とを備えている。
【0020】
固定板42の上面には、左右に間隔をおいて前後二対の筒状のガイド部材48が垂直に立設されており、これらの中心孔48aに整合するように、固定板42には前後二対の貫通孔49が形成されている。また、アッパーブラケット45の上面には、左右に間隔をおいて前後二対のガイドシャフト50が垂直に立設されており、これらはそれぞれ貫通孔49を貫通してガイド部材48の中心孔48aに摺動自在に係合している。各シリンダ44のロッド44aが後退または前進すると、それに伴ってアッパーブラケット45が上方または下方に移動する。
【0021】
図3に示すように、スキージヘッド47は、ロアーブラケット46の前面中央部に固定されたスキージ取付板51と、その前面略中央部から前方に向けて突出した支持部51aの上面にロッド部52a(図10参照)を下に向けて垂直に取り付けられたシリンダ52と、スキージ取付板51の前面下端部に取り付けられたスキージ枠53と、その上面に取り付けられたカセット容器54とを備えている。
【0022】
図4に示すように、スキージ取付板51の上端部には貫通孔51bが設けられ、ロアーブラケット46には前後方向に延びる貫通孔46aが設けられており、ロアーブラケット46の後面側から貫通孔46a、51bを貫通するネジ55及びその軸部に螺合するナット63によってスキージ取付板51がロアーブラケット46に回動可能に固定されている。
【0023】
カセット容器54は上面が開口した箱型に形成され、クリーム半田Cを収容するクリーム半田貯留室54aを有しており、その底部54dにはクリーム半田54を注出するための注出孔54bが前後二列に形成されている。また、その底部54dには、前記注出孔54bの略中央に上部に円弧状の窪みを有するリブ54eが突設されている。また、図5に示すように、カセット容器54の左右両端部には上下方向に延びる貫通孔54cが形成され、スキージ枠53にはこれらの貫通孔54cに整合するように一対のネジ孔53bが形成されており、各貫通孔54cを貫通したセットスクリュー64がネジ孔53bに螺合することによりカセット容器54がスキージ枠53に着脱自在に固定されている。
【0024】
クリーム半田貯留室54a内にはクリーム半田押出部材56が設けられている。このクリーム半田押出部材56はクリーム半田貯留室54aの底面と対応する形状を有する矩形板状のもので、その一方の面を下に向けてクリーム半田貯留室54a内に配されており、クリーム半田貯留室54a内に充填されたクリーム半田Cが上方に漏れないようにシールするとともにクリーム半田貯留室54a内を上下方向に移動可能となっている。
【0025】
図7に示すように、前記カセット容器54の低部54d、すなわちカセット容器54の底面には、左右側部54h間にリブ54eが突設され、このリブ54e上には、カセット容器54の左右側部54hと隙間を存してゴム風船体80が張着手段81により張着されている。ゴム風船体80は、クリーム半田貯留室54a内に、左右方向に形成された内壁54hに接して円筒状に長く伸び、(図5参照)円筒の両端が密封されたシリコンゴム等の薄膜材で形成された円筒体で、内部に圧搾空気E(液体でも可能)が円筒状に膨張した状態で充填されている。(図6参照)ゴム風船体80は、外部からゴム風船体80に向かって圧力を加えると、その圧力を押し返すように外側に向かって反発力Pを発する。(図10参照)
図7または図8に示すように、前記張着手段81は、複数本の線状ゴム82とカセット容器54の底部54dに穿設された線状ゴム82を係止するためのフック孔54fから構成されている。この線状ゴム82は、前述したようにシリコンゴム等の伸縮性のあるゴム線材で、中央に長く伸びた線状部82aと、両端部分にこの線状部82aと同心に、線状部82aの軸心に対して垂直な平面部82bを有し、球面部82cが外側に向いた半球部82fが形成されている。この半球部の略中心には、前記線状ゴム82の両端を端方向に向かって引っ張ることができるよう摘み部82gが形成されている。また、図9に示すように、前記フック孔54fは、前記リブ54eを挟んで前後対称の位置に、また、前記注出口54bの左右方向の略中央部に、前記半球部82fの直径より小さく前記線状部の直径より大きい直径で複数個穿設されている。
【0026】
そして、前記張着手段81は、前記リブ54e上に載置されたゴム風船体80を次ぎのような構造で張着する。先ず、前記線状ゴム82をゴム風船体80の筒状部80aの上半周に、線状ゴム82を前後均等に垂れ下がるようにかけ、前後2つのフック孔54fに各両端の摘み部82gを通し、両端の摘み部82gを下方向へ引っ張り、半球部82fがフック孔54fを通り抜け、半球部82gの平面部82bがフック孔54fの下縁面から出ると摘み部82gを離し、半球部82fの平面部82bが、フック孔54fの下縁面に引っ掛かり、線状ゴム82は、それ以上、上には抜けなくなり、ゴム風船体80が、線状ゴム82でクリーム半田貯留室54aの底部54dに張着される。
【0027】
そして、クリーム半田貯留室54a内には、ゴム風船体80を除く部分にクリーム半田Cが満たされ、クリーム半田押出部材56が上から密閉される。
【0028】
図5に示すように、シリンダ52のロッド52aの先端部には、クリーム半田押出部材56の他方の面を下方に押圧する板状のプッシャー57が取り付けられており、その上面には、左右に間隔をおいて垂直方向に延びる一対のガイドシャフト58が垂直に立設されている。また、スキージ取付板51の支持部51aの上面には、左右に間隔をおいて一対の筒状のガイド部材59が垂直に取り付けられており、これらの中心孔59aに整合するように、支持部51aには一対の貫通孔60が形成されている。各ガイドシャフト58はこの貫通孔60を貫通してガイド部材59の中心孔59aに摺動自在に係合している。シリンダ52のロッド52aが後退または前進すると、それに伴ってプッシャー57が上方または下方に移動する。
【0029】
図4に示すように、スキージ枠53の底部には前後一対のスキージブレード61が取り付けられている。すなわち、スキージ枠53の底面の前端部と後端部はそれぞれ斜面状に形成されていて、スキージブレード61が取付板62を介して固定されており、その先端部が互いに向き合っている。また、スキージ枠53には、カセット容器54の注出孔54bから注出されたクリーム半田Cを通過させる通路53aが形成されている。
【0030】
スクリーン201は、開口部(不図示)が形成されたメッシュ状のスクリーン本体201aを矩形状の枠体201bに貼着したもので、スクリーン本体201aの印刷面を下側にしてスクリーン支持枠31の前端部側からY軸方向に挿入装着される。なお、スクリーン本体201aの上面には二個の位置認識用マーク(不図示)が付されており、基板の上面にも二個の位置認識用マークが付されている。
【0031】
供給コンベヤ5は、基板支持テーブル2を図1の左方向に移動させることによって基板支持テーブル2と連結され、この状態で供給コンベヤ5を駆動すると基板支持テーブル2の搬送機構が連動するようになっている。
【0032】
排出コンベヤ6は、基板支持テーブル2を図1の右方向に移動させることによって基板支持テーブル2と連結され、この状態で排出コンベヤ6を駆動すると基板支持テーブル2の搬送機構が連動するようになっている。
【0033】
また、図示しないが、このスクリーン印刷機は、スクリーン201上の位置認識用マークを撮像するカメラと、基板上の位置認識用マークを撮像するカメラとを備えている。これらのカメラはX軸方向及びY軸方向に移動してスクリーン201または基板の位置認識用マークを撮像する。その画像は制御手段に送られ、認識ボードに記憶される。
【0034】
次に、上記のように構成されたスクリーン印刷機の動作を説明する。
【0035】
基板を供給コンベヤ5上に載置すると、基板ストッパ(不図示)が下降し、基板を搬送中に移動しないように押さえる。次に、基板支持テーブル2が図1に示す原点位置から左方向に移動し、供給コンベヤ5と連結される。そして、供給コンベヤ5が駆動され、これに基板支持テーブル2の搬送機構が連動して基板が基板支持テーブル2に向かって搬送される。基板が基板支持テーブル2上の所定位置に達すると供給コンベヤ5が停止し、位置決め機構(不図示)によって基板がその位置に固定される。そして、基板支持テーブル2が図1の右方向に移動して原点位置に復帰する。
【0036】
次に、前記各カメラがX軸方向及びY軸方向に移動してスクリーン201及び基板の位置識用マークを撮像する。その画像は制御手段に送られ、認識ボードに記憶される。制御手段のCPUは、認識ボードに記憶された画像から各位置認識用マークの位置を認識し、その位置情報をメモリに記憶する。
【0037】
CPUは、メモリに記憶されたスクリーン201の位置認識用マークの位置情報と基板の位置認識用マークの位置情報とを比較し、スクリーン201と基板の相対的な位置ずれ量を算出する。そして、CPUは、この位置ずれ量に基づいて基板支持テーブル2の第1移動機構21、回転機構22、スクリーン支持枠31の駆動機構を駆動して基板とスクリーン201の間の相対的な位置ずれを補正する。
【0038】
次に、前記各カメラが退避し、基板支持テーブル2が上昇し、所定位置に達すると停止する。そして、スキージヘッド47がスクリーン本体201aの前端側の上方に移動した後、図7に示すように、スキージブレード61がスクリーン本体201aの上面に接する位置まで下降する。
【0039】
次いで、図10aに示すように、シリンダ52のロッド52aが駆動開始時は、プッシャー57が最上段の位置に停止している。次いで、図10bに示すように、シリンダ52が駆動されプッシャー57がクリーム半田押出部材56の上面を押圧して、クリーム半田押出部材56が押し下げられ、(tmm押し下げられ、)クリーム半田貯留室54a内のクリーム半田Cを注出孔54bから押し出す。そしてクリーム半田が押圧されると同時に、クリーム半田Cに埋設されたゴム風船体80が周囲のクリーム半田Cから押されて収縮する。
【0040】
次いで、図10cに示すように、シリンダ52が駆動され、シリンダ52のロッド52a及びプッシャー57が元の位置に上昇する。すると、クリーム半田押出部材56の押圧力が無くなり、ゴム風船体80が元の形状に膨張し、周囲のクリーム半田Cを押し広げ、クリーム半田押出部材56が上方向に押し上げられ、元の位置(tmm上昇した位置)に戻る。(厳密には、クリーム半田押出部材56の復帰する位置は、注出孔54bから排出されたクリーム半田Cの分だけ低くなっている。)
そして、このクリーム半田Cはスキージ枠53の貫通孔53aを通ってスクリーン本体201a上に落下し、スキージブレード61は、このクリーム半田をスキージングして基板上にクリーム半田のパターンを印刷する。
【0041】
印刷が終了すると、基板支持テーブル2が原点位置に下降し、さらに右方向に移動して排出コンベヤ6と連結される。そして、基板を固定している機構が解除され、排出コンベヤ6が駆動され、これに基板支持テーブル2の搬送機構が連動して基板が排出コンベヤ6上に受け渡される。基板が排出コンベヤ6上の所定の位置に達すると、排出コンベヤ6が停止し、基板支持テーブル2が原点位置に復帰する。
【0042】
その後、基板は排出コンベヤ6によってチップマウンタ(不図示)に搬送され、電子部品が実装された後、炉内に搬送され、電子部品が半田付けされる。一方、基板支持テーブル2は図1の左方向に移動して供給コンベヤ5と連結され、供給コンベヤ5から次の基板を受け取る。そして、上記工程が繰り返されて次々と基板に印刷が行われる。
【0043】
本実施形態においては、図11に示すように、クリーム半田貯留室54aのクリーム半田量がゴム風船体80の高さ以下になると、クリーム半田押出部材56によりゴム風船体80が直接押され、ゴム風船体80が、図において左右方向に伸びて変形し、ゴム風船体80の左右側面に存在するクリーム半田Cが、クリーム半田押出部材56及びゴム風船体80により下に押されて、注出孔54bから排出される。この場合、ロッド52aが元の位置に上昇すると、ゴム風船体80の押圧が開放され、元通りに膨張し、直接ゴム風船体80でクリーム半田押出部材56を押し上げる。その時には、ゴム風船体80の図において左右側面のクリーム半田Cも少なくなっている。
【0044】
クリーム半田量が、極端にまで少なくなった場合は、ゴム風船体80がクリーム半田貯留室54aの図11において左右内壁にぴったりとくっつきゴム風船体80の下面でクリーム半田Cを完全に押し出す。
【0045】
そして、クリーム半田貯留室54a内のクリーム半田Cが無くなると、圧力センサ(不図示)がこれを検知してスクリーン印刷機が停止するとともに、表示部(不図示)にその旨が表示されてユーザに容器54の交換を促す。
【0046】
本実施形態は、ゴム風船体80が膨縮することにより、クリーム半田押出部材56を常に上下移動させることができ、また、一回必要量のクリーム半田の供給が完了すると、ゴム風船体80の膨張圧で再びクリーム半田押出部材56が上に戻され、クリーム半田を供給する度に、クリーム半田が拡張され、クリーム半田押出部材56が上下方向に動くため、クリーム半田Cが常に攪拌され、従来のようにクリーム半田Cが押圧力により付固められ、クリーム半田Cのフラックスが分離して硬化したりすることがなく、クリーム半田Cの粘度を一定に保つことができる。
【0047】
また、クリーム半田Cが硬化することにより、ロッド52aがある位置から下がることができないことによるシリンダ52の動作不良が発生することがない。また、クリーム半田が硬化することによりクリーム半田の塊がスクリーン面に落ちて、スキージの際に、スクリーンを傷付けることがない。
【0048】
また、本実施形態は、印刷を繰り返すたびにゴム風船体80が膨縮変形することにより、ゴム風船体80を底部54dに張着した線状ゴム82が、ゴム風船体80の形状に追従して伸縮するため、クリーム半田量が残り少なくなり、極端にゴム風船体80が扁平したとしても、ゴム風船体80の形状に追従して、ゴム風船体80を安定して底面54dに張着させることができる。
なお、本実施形態では、ゴム風船体80の材料にシリコンゴム等のゴム材を用いたが、伸縮性を有する材料で、風船のような密封成形ができるものであれば、どのようなものでも使用することができる。また、張着手段81に、線状ゴム82を用いたが、伸縮自在の弾性材料(コイルバネ等)であれば、用いることができる。
【0049】
また、その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上述した実施形態に種々の変形を施すことができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、クリーム半田貯留室内に配されたゴム風船体が縮んだり、変形することによりクリーム半田押出部材を押し下げることができるとともに、印刷終了時ゴム風船の圧力でクリーム半田押出部材が元に戻り、印刷を繰り返すたびにクリーム半田押出部材が上下に動くため、クリーム半田の攪拌効果があり、半田を一定の粘度に保つことができる。
【0051】
そのため、クリーム半田の組成変化によるシリンダの動作不良を防止し、安定して印刷を行うことができるとともにスクリーンや基板不良を防止することができ、品質の良いスクリーン印刷を行うことができるスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構を提供することができる。
さらに、印刷を繰り返すたびに風船体が膨縮変形することにより、風船体を底面に張着した張着手段が、風船体の形状に追従して伸縮するため、クリーム半田量が残り少なくなり、極端に風船体が扁平したとしても、風船体の形状に追従して、風船体を安定して底面に張着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるクリーム半田供給機構を備えたスクリーン印刷機の概略構成を示す正面図、
【図2】図1の要部拡大図、
【図3】図2のA−A線断面図、
【図4】図3の要部縦断面図、
【図5】図4のB−B要部縦断面図、
【図6】図4のD−D要部縦断面図、
【図7】図4の要部拡大図、
【図8】図5の要部拡大図、
【図9】図5の要部上面図、
【図10】実施形態の作用の説明図、
【図11】実施形態の作用の説明図
【図12】従来技術の要部縦断面図
【図13】従来技術の要部縦断面図
【符号の説明】
C クリーム半田
201 スクリーン
54d 底部
54b 注出孔
54a クリーム半田貯留室(凹部)
56 クリーム半田押出部材
52・52a・57 シリンダ・ピストン・プッシャー(挿圧手段)
E 圧搾空気(気体)
80 ゴム風船体(風船体)
82・54f 線状ゴム・フック孔(張着手段)
82 線状ゴム(線状弾性体)
Claims (3)
- 被印刷物上にクリーム半田のパターンを印刷するスクリーン印刷機に装着され、スクリーン上にクリーム半田を供給するためのものであって、当該クリーム半田を注出する注出孔が底部に設けられクリーム半田を収容する上面開口のカセット容器と、このカセット容器内に一方の面を前記カセット容器の底面に向けて配され、該底面に接離する方向に移動可能な板状のクリーム半田押出部材と、このクリーム半田押出部材の他方の面を押圧して前記カセット容器内のクリーム半田を前記注出孔から押し出す押圧手段とを有するスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構において、
内部に気体または液体を密封し前記カセット容器内に前記注出孔と離れて配設される風船体を、前記カセット容器の底面に張着する伸縮自在な張着手段を備えたことを特徴とするスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構。 - 前記風船体は、シリコンゴムにより成形され、前記押圧手段により押圧されたクリーム半田及びクリーム半田押出部材を付勢する方向に弾発することを特徴とする請求項1及び2記載のスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構。
- 前記張着手段は、略中央部が前記風船体の上半周に密着し、両端部が前記カセット容器底面に係合するように張着された伸縮自在の線状弾性体であることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷機のクリーム半田供給機構。
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