JP4338292B2 - Noise measurement system, noise measurement method, and recording medium recording noise measurement program - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転するターンテーブルに載置された供試体から放射される電磁波ノイズを測定するためのノイズ測定システム、ノイズ測定方法およびノイズ測定用プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電磁的適合性(Electro-Magnetic Compatibility;以下、EMCと記す。)対策の一つとして、電子機器から放射される電磁波ノイズ(以下、単にノイズとも言う。)を抑える電磁妨害(Electro-Magnetic Interference;以下、EMIと記す。)対策が行われている。このEMI対策を行う際には、電子機器から放射されるノイズを測定するEMI測定が行われる。このEMI測定は、一般的に、電波暗室またはオープンサイトにおいて、回転するターンテーブルに載置された供試体(測定対象物)から放射されるノイズを、供試体から所定の距離の位置に配置されたアンテナを用いて測定することによって行われる。また、EMI測定では、例えばスペクトラムアナライザを用いて、所定の周波数の範囲において、各周波数毎にノイズの強度(例えば電界強度)を測定する。また、EMI測定では、ターンテーブルによって供試体を回転させながらノイズを測定することによって、各周波数毎に、供試体を中心とした放射方向毎のノイズの強度を測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実際のEMI対策作業では、供試体から放射されるノイズが所定の規格に適合するようになるまで、予備のEMI測定(以下、予備測定とも言う。)と、この予備測定の結果に基づいたノイズ低減対策とが繰り返し行われ、その後に、精密なEMI測定である最終測定が行われる。最終測定を行うまでには、例えば平均5〜6回の予備測定が行われる。また、従来は、予備測定に例えば十数分の時間を要していた。
【0004】
このように、従来のEMI対策作業では、予備測定に多くの時間を要していたため、EMI対策作業全体としても多くの時間を要するという問題点があった。また、その結果、従来は、EMI対策作業のために電波暗室やオープンサイトを占有する時間が長くなり、電波暗室やオープンサイトの使用に伴う費用が増大したり、電波暗室やオープンサイトの利用の効率が悪くなるという問題点があった。
【0005】
そこで、予備測定の時間を短縮するために、ターンテーブルの回転速度を大きくすることが考えられる。しかしながら、この場合には、以下のような問題点がある。
【0006】
供試体から放射されるノイズには、連続的に放射される連続ノイズと、不連続的に放射される不連続ノイズとがある。不連続ノイズには、更に周期的のあるものとないものとがある。供試体から放射されるノイズが連続ノイズである場合には、測定器の性能等にもよるが、ターンテーブルの回転速度を大きくしても測定精度の低下は比較的小さい。しかし、供試体から放射されるノイズが不連続ノイズである場合には、ターンテーブルの回転速度を大きくしていくと、その不連続ノイズの放射源が、アンテナによってノイズを検出可能な位置範囲にある期間と、放射源からノイズが放射されない期間とが一致してしまってノイズが測定されない場合が生じ得る。このようにノイズが測定されない場合が発生する確率は、ターンテーブルの回転速度が大きくなるほど、大きくなる。このように、従来は、供試体から放射されるノイズが不連続ノイズである場合にターンテーブルの回転速度を大きくすると、測定精度が低下するという問題点があった。
【0007】
そのため、従来は、供試体から放射されるノイズが不連続ノイズである場合には、ターンテーブルの回転速度を大きくすることは困難と考えられており、ターンテーブルの回転速度は1〜3rpm(回転/分)程度の小さな値に設定されていた。その結果、予備測定の時間を短縮することはできなかった。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、回転するターンテーブルに載置された供試体から放射される電磁波ノイズの測定を、効率的に且つ精度よく行うことができるようにしたノイズ測定システム、ノイズ測定方法およびノイズ測定用プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のノイズ測定システムは、供試体から放射される、放射時間が100〜500ミリ秒の範囲内、非放射時間が100〜1100ミリ秒の範囲内の周期性のある不連続電磁波ノイズを、放射方向に対応させて測定するためのノイズ測定システムであって、
供試体が載置され、回転するターンテーブルと、
供試体から所定の距離の位置に配置され、供試体から放射される電磁波ノイズを検出する検出手段と、
ターンテーブルを制御する制御手段とを備え、
制御手段は、電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブルの回転速度を決定し、決定された回転速度でターンテーブルを回転させるものである。
【0010】
本発明のノイズ測定システムでは、制御手段によって、供試体から放射される不連続電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブルの回転速度が決定され、決定された回転速度でターンテーブルが回転される。
【0011】
本発明のノイズ測定システムにおいて、パラメータは、電磁波ノイズの放射時間、非放射時間、強度が所定値以上となる放射方向の範囲のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。この場合、パラメータは、少なくとも電磁波ノイズの非放射時間を含んでいてもよい。また、制御手段は、パラメータを取得する手段を有していてもよい。
【0012】
本発明のノイズ測定方法は、回転するターンテーブルに載置された供試体から放射される、放射時間が100〜500ミリ秒の範囲内、非放射時間が100〜1100ミリ秒の範囲内の周期性のある不連続電磁波ノイズを、供試体から所定の距離の位置に配置された検出手段を用いて検出することによって、放射方向に対応させて電磁波ノイズを測定するノイズ測定方法であって、
電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブルの回転速度を決定する手順と、
決定された回転速度でターンテーブルを回転させ、ターンテーブルに載置された供試体から放射される電磁波ノイズを測定する手順と
を備えたものである。
【0013】
本発明のノイズ測定方法では、供試体から放射される不連続電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブルの回転速度が決定され、決定された回転速度でターンテーブルが回転される。
【0014】
本発明のノイズ測定方法において、パラメータは、電磁波ノイズの放射時間、非放射時間、強度が所定値以上となる放射方向の範囲のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。この場合、パラメータは、少なくとも電磁波ノイズの非放射時間を含んでいてもよい。また、ノイズ測定方法は、ターンテーブルの回転速度を決定する手順の前にパラメータを取得する手順を備えていてもよい。
【0015】
本発明のノイズ測定用プログラムを記録した記録媒体は、回転するターンテーブルに載置された供試体から放射される、放射時間が100〜500ミリ秒の範囲内、非放射時間が100〜1100ミリ秒の範囲内の周期性のある不連続電磁波ノイズを、供試体から所定の距離の位置に配置された検出手段を用いて検出することによって、放射方向に対応させて電磁波ノイズを測定するノイズ測定システムに用いられ、
電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブルの回転速度を決定する手順と、
決定された回転速度でターンテーブルを回転させ、ターンテーブルに載置された供試体から放射される電磁波ノイズを測定する手順と
をコンピュータに実行させるための測定用プログラムを記録したものである。
【0016】
本発明の記録媒体に記録された測定用プログラムによれば、供試体から放射される不連続電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブルの回転速度が決定され、決定された回転速度でターンテーブルが回転される。
【0017】
本発明の記録媒体に記録された測定用プログラムにおいて、パラメータは、電磁波ノイズの放射時間、非放射時間、強度が所定値以上となる放射方向の範囲のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。この場合、パラメータは、少なくとも電磁波ノイズの非放射時間を含んでいてもよい。また、測定用プログラムは、ターンテーブルの回転速度を決定する手順の前にパラメータを取得する手順をコンピュータに実行させてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1および図2を参照して、本発明の一実施の形態におけるノイズ測定システムの構成について説明する。図1は本実施の形態におけるノイズ測定システムの構成を示す斜視図、図2は本実施の形態におけるノイズ測定システムの構成を示すブロック図である。
【0019】
本実施の形態におけるノイズ測定システムは、EMC対策、特にEMI対策のために、例えば図1に示した電波暗室1または図示しないオープンサイトで行われるEMI測定に用いられる。EMI測定では、供試体から放射される電磁波ノイズ(以下、単にノイズとも言う。)を、放射方向に対応させて測定するようになっている。以下、電波暗室1で行われるEMI測定に適用される場合を例にとって、本実施の形態におけるノイズ測定システムについて説明する。
【0020】
電波暗室1は、床、四方の壁および天井を有し、これら全てに電磁波遮蔽板が設けられている。壁および天井の室内側の面には電波吸収体が取り付けられている。図1に示した例では、電波暗室1に隣接するように計測室2が設けられている。
【0021】
ノイズ測定システムは、電波暗室1の床に設けられたターンテーブル11と、電波暗室1内において、ターンテーブル11から所定の距離の位置に配置されたアンテナポジショナー12と、このアンテナポジショナー12に取り付けられたアンテナ13とを備えている。ターンテーブル11には、例えばテーブル20を介して、供試体21が載置されるようになっている。アンテナポジショナー12は、後述するコントローラ15の制御により、アンテナ13の高さ方向の位置を変えることができるようになっている。アンテナ13は、供試体21から所定の距離の位置に配置され、供試体21から放射されるノイズを検出するようになっている。アンテナ13としては、バイコニカルアンテナや、ログペリオデックアンテナや、これらの機能を併せ持つバイログアンテナ等を用いることができる。
【0022】
ノイズ測定システムは、更に、計測室2内に配置された測定器14およびコントローラ15を備えている。測定器14は、アンテナ13に接続され、このアンテナ13の出力信号を入力し、所定の周波数の範囲において、各周波数毎にノイズの強度(例えば電界強度)を測定するようになっている。測定器14としては、例えばスペクトラムアナライザが用いられる。コントローラ15は、測定器14とターンテーブル11とアンテナポジショナー12とに接続されている。アンテナ13と測定器14との間、ターンテーブル11とコントローラ15との間、およびアンテナポジショナー12とコントローラ15との間は、それぞれ、例えば光ファイバ16によって信号の送受信が可能なように接続されている。
【0023】
コントローラ15は、ターンテーブル11、アンテナポジショナー12および測定器14を制御するようになっている。コントローラ15としては、例えばコンピュータが用いられる。
【0024】
後で詳しく説明するが、コントローラ15は、供試体21から放射される不連続ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブル11の回転速度を決定し、決定された回転速度でターンテーブル11を回転させるようになっている。
【0025】
本実施の形態において、アンテナ13は本発明における検出手段に対応し、コントローラ15は本発明における制御手段に対応する。また、ターンテーブル11とコントローラ15は、本実施の形態におけるノイズ測定用ターンテーブルシステムを構成する。
【0026】
図3は、コントローラ15の構成の一例を示すブロック図である。この例におけるコントローラ15は、主制御部31と、この主制御部31に接続された記憶装置32と、主制御部31に接続された入出力制御部33と、この入出力制御部33に接続された入力装置34、表示装置35および出力装置36を備えている。主制御部31は、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)を有している。記憶装置32は、情報を記憶できるものであれば、その形態は問わないが、例えばハードディスク装置、光ディスク装置、フロッピー(登録商標)ディスク装置等である。また、記憶装置32は、記録媒体37に対して情報を記録し、また記録媒体37より情報を再生するようになっている。記録媒体37は、情報を記憶できるものであれば、その形態は問わないが、例えばハードディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等である。
【0027】
主制御部31内のCPUは、主制御部31内のRAMを作業領域として、記録媒体37または主制御部31内のROMに記録されたプログラムを実行することにより、コントローラ15としての機能を発揮するようになっている。
【0028】
本実施の形態において、ターンテーブル11は、回転速度が可変である。ターンテーブル11は、駆動手段として例えばサーボモータを含んでいる。ターンテーブル11は、回転速度の最大値が少なくとも15rpmであり、回転速度が15rpm以下の範囲内で回転速度のばらつきが2%以下であることが好ましい。また、ターンテーブル11は、回転速度が15rpm以下の範囲内で停止時の位置ずれが2°以下であることが好ましい。また、ターンテーブル11は、ロータリーエンコーダ等の回転位置検出手段を含んでいる。この回転位置検出手段の検出精度、すなわち分解能は0.1°以下であることが好ましい。また、ターンテーブル11は回転位置検出手段の検出結果をコントローラ15に送信する機能を有している。コントローラ15は、ターンテーブル11から受信した回転位置検出手段の検出結果を表示装置35に表示するようになっている。この場合、回転位置の表示の分解能は0.1°以下であることが好ましい。
【0029】
次に、本実施の形態におけるノイズ測定システムおよびノイズ測定用ターンテーブルシステムの作用、ならびに本実施の形態におけるノイズ測定方法について説明する。始めに、図4の流れ図を参照して、ノイズ測定システムが用いられるEMI対策作業の流れについて説明する。
【0030】
EMI対策作業では、まず、各機器の設置や設定等の準備作業を行う(ステップS101)。次に、予備のEMI測定である予備測定を行う(ステップS102)。次に、供試体21から放射されるノイズが所定の規格に適合するか否かを判断する(ステップS103)。適合しない場合(N)には、ノイズ低減対策(ステップS104)を行った後、ステップS102に戻り、再度、予備測定を行う。供試体21から放射されるノイズが所定の規格に適合する場合(ステップS103;Y)には、精密なEMI測定である最終測定を行って(ステップS105)、EMI対策作業を終了する。
【0031】
次に、本実施の形態におけるノイズ測定方法が適用される予備測定について詳しく説明する。予備測定では、供試体21をターンテーブル11に載置し、ターンテーブル11を回転させながら、供試体21から放射されるノイズをアンテナ13によって検出する。なお、始めに、アンテナ13はアンテナポジショナー12によって所定の高さの位置に配置される。アンテナ13の出力信号は測定器14に入力され、この測定器14によって、所定の周波数の範囲において、各周波数毎にノイズの強度を測定する。測定器14としてスペクトラムアナライザーを用いる場合には、測定器14は、所定の周期で、所定の周波数の範囲を掃引することによって、各放射方向毎に、周波数に対するノイズの強度分布を測定する。
【0032】
コントローラ15は、測定器14の測定データに基づいて、各周波数毎に、供試体21を中心とした放射方向についてのノイズの強度分布を求める。放射方向は、所定の基準の方向からの角度で表される。以下、放射方向についてのノイズの強度分布を角度−強度パターンと言う。予備測定では、この角度−強度パターンより、ノイズの強度が最大となる放射方向を求める。以下、ノイズの強度が最大となる放射方向を最大放射角度と言う。
【0033】
予備測定では、アンテナ13の高さ方向の所定の位置について最大放射角度が得られたら、その最大放射角度において、アンテナポジショナー12によってアンテナ13の高さ方向の位置を変えて、供試体21から放射されるノイズを測定して、ノイズの強度が最大となるアンテナ13の高さ方向の位置を求める。以下、この位置を最大アンテナ位置と言う。このようにして予備測定では、最大放射角度および最大アンテナ位置におけるノイズの強度を求める。
【0034】
予備測定の後では、最大放射角度および最大アンテナ位置におけるノイズの強度が、所定の規格に適合するか否かを判断する。ノイズが所定の規格に適合しない場合には、供試体21に対してノイズフィルタやシールド部材を設ける等のノイズ低減対策を行った後、再度、予備測定を行う。供試体21から放射されるノイズが所定の規格に適合するようになったら、最終測定を行う。最終測定では、予備測定よりも精密なEMI測定を行う。
【0035】
本実施の形態では、予備測定において、コントローラ15が、供試体21から放射される不連続ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブル11の回転速度を決定し、決定された回転速度でターンテーブル11を回転する。また、コントローラ15は、上記パラメータを取得する手段を有している。
【0036】
このように、本実施の形態におけるノイズ測定方法は、供試体21から放射される不連続ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブル11の回転速度を決定する手順と、決定された回転速度でターンテーブル11を回転させ、ターンテーブル11に載置された供試体21から放射されるノイズを測定する手順とを備えている。また、本実施の形態におけるノイズ測定方法は、ターンテーブル11の回転速度を決定する手順の前にパラメータを取得する手順を備えている。
【0037】
本実施の形態では、上記各手順をコンピュータに実行させるための測定用プログラムを、図3におけるコンピュータ読み取り可能な記録媒体37に格納し、このプログラムに従ってコンピュータ(コントローラ15)が上記各手順を実行するようにしてもよい。
【0038】
以下、ターンテーブル11の回転速度の決定方法について詳しく説明する。本実施の形態では、ターンテーブル11の回転速度を決定するためのパラメータとして、ノイズの周期に関わるパラメータであるノイズの放射時間および非放射時間と、ノイズの強度が所定値以上となる放射方向の範囲(以下、放射範囲と言う。)のうちの少なくとも一つを用いる。以下、これらのパラメータについて説明する。
【0039】
まず、図5を参照して、ノイズの放射時間および非放射時間について説明する。図5は、周期性のある不連続ノイズの強度レベルの時間的変化の一例を示している。この不連続ノイズでは、高レベルの状態と低レベルの状態とが交互に周期的に現れている。ノイズの放射時間とは、ノイズが高レベル状態の期間の時間を言い、以下、記号TONで表す。ノイズの非放射時間とは、ノイズが低レベル状態の期間の時間を言い、以下、記号TOFFで表す。
【0040】
次に、図6および図7を参照して、放射範囲について説明する。図6は、ノイズの角度−強度パターンの一例を示している。図6において、複数の同心円はノイズの強度レベルを表しており、外側ほど高いレベルを表している。同心円の周方向の位置は、供試体21を中心とした放射方向に対応している。図6において符号41はノイズの角度−強度パターンを表している。また、A点は、ノイズの強度レベルが最大となる放射方向およびその放射方向における強度を示している。
【0041】
図7は、図6におけるA点の近傍における放射方向とノイズの強度レベルとの関係を示したものである。本実施の形態では、ノイズの強度レベルが、最大値から一定値(例えば1dB(dBμV/m))を引いた値以上となる角度範囲を放射範囲とする。図7に示した例では、放射範囲は、35°(deg)となっている。
【0042】
実験から、ターンテーブル11の回転速度を決定するためのパラメータとしては、放射時間、非放射時間、放射範囲のうち、少なくとも非放射時間を用いるのが好ましいことが分かった。以下、図8および図9を参照して、実験とその結果について説明する。
【0043】
この実験では、供試体21の代わりに、任意の放射時間TONおよび非放射時間TOFFで既知の強度レベルのノイズを放射するノイズ放射源を用いてEMI測定を行い、ノイズの真のレベルと測定によって得られたノイズのレベルとの差(以下、誤差と言う。)と、放射時間TONおよび非放射時間TOFFとの関係を求めた。また、この実験では、誤差と放射時間TONおよび非放射時間TOFFとの関係を、ターンテーブル11の複数の回転速度毎に求めた。言うまでもなく、誤差が小さいほど、測定の精度が高い。
【0044】
実験結果の一例として、ターンテーブル11の回転速度が5rpmのときの誤差と放射時間TONおよび非放射時間TOFFとの関係を図8に示し、ターンテーブル11の回転速度が15rpmのときの誤差と放射時間TONおよび非放射時間TOFFとの関係を図9に示す。
【0045】
図8において、
符号51は誤差が0dB以上、0.5dB未満の範囲を示し、
符号52は誤差が0.5dB以上、1dB未満の範囲を示し、
符号53は誤差が1dB以上、1.5dB未満の範囲を示し、
符号54は誤差が1.5dB以上、2dB未満の範囲を示している。
【0046】
図9において、
符号61は誤差が0dB以上、1dB未満の範囲を示し、
符号62は誤差が1dB以上、2dB未満の範囲を示し、
符号63は誤差が2dB以上、3dB未満の範囲を示し、
符号64は誤差が3dB以上、4dB未満の範囲を示し、
符号65は誤差が4dB以上、5dB未満の範囲を示し、
符号66は誤差が5dB以上、6dB未満の範囲を示し、
符号67は誤差が6dB以上、7dB未満の範囲を示し、
符号68は誤差が7dB以上、8dB未満の範囲を示し、
符号69は誤差が8dB以上、9dB未満の範囲を示している。
【0047】
図8および図9から、非放射時間TOFFが長くなると誤差が大きくなって精度が低下することと、ターンテーブル11の回転速度が大きくなると誤差が大きくなって精度が低下することが分かる。これは、非放射時間TOFFが長くなるほど、あるいはターンテーブル11の回転速度が大きくなるほど、ノイズの放射源が、アンテナ13によってノイズを検出可能な位置範囲にある期間と、放射源からノイズが放射されない期間とが一致してしまってノイズが測定されない場合が発生する確率が大きくなるためと考えられる。しかし、図9から分かるように、非放射時間TOFFが300ms(ミリ秒)程度以下であれば、ターンテーブル11の回転速度が15rpmのように大きくしても、誤差を1dB程度以下に小さくすることができる。これらのことから、非放射時間TOFFに応じてターンテーブル11の回転速度の上限値を決定すれば、誤差を許容限度(例えば1dB)内に留めながら、できるだけターンテーブル11の回転速度を大きくすることができることが分かる。
【0048】
そこで、本実施の形態では、ターンテーブル11の回転速度を決定するためのパラメータとして少なくとも非放射時間TOFFを用い、ターンテーブル11の回転速度を、誤差が許容限度内となる最大回転速度となるように決定する。非放射時間TOFFと決定するターンテーブル11の回転速度との対応関係は、例えば上述のような実験の結果から統計的手法を用いて決定することができる。大まかに言うと、非放射時間TOFFと決定する回転速度との対応関係は、非放射時間TOFFが長いほど、決定する回転速度が小さくなるような関係となる。
【0049】
ここで、非放射時間TOFFと決定するターンテーブル11の回転速度との対応関係の一例を次の式(1)に示す。
【0050】
Y=−AX+B …(1)
【0051】
式(1)において、Xは非放射時間TOFF、Yは決定するターンテーブル11の回転速度、A、Bは定数である。ただし、Yの上限値および下限値は、ターンテーブル11の実際の回転速度の上限値および下限値によって規定される。
【0052】
次に、ターンテーブル11の回転速度を決定するためのパラメータの一つとして放射時間TONを用いる場合について説明する。この場合には、図8および図9からも分かるように、放射時間TONが長いほど、決定する回転速度が大きくなるようにすればよい。これは、放射時間TONが長くなるほど、ノイズの放射源が、アンテナ13によってノイズを検出可能な位置範囲にある期間と、放射源からノイズが放射されない期間とが一致してしまってノイズが測定されない場合が発生する確率が小さくなると考えられるからである。
【0053】
次に、ターンテーブル11の回転速度を決定するためのパラメータの一つとして放射範囲を用いる場合について説明する。この場合には、放射範囲が大きいほど、決定する回転速度が大きくなるようにすればよい。これは、放射時間TONの場合と同様に、放射範囲が大きくなるほど、ノイズの放射源が、アンテナ13によってノイズを検出可能な位置範囲にある期間と、放射源からノイズが放射されない期間とが一致してしまってノイズが測定されない場合が発生する確率が小さくなると考えられるからである。
【0054】
なお、測定器14としてスペクトラムアナライザーを用いる場合には、不連続ノイズを測定するためには、スペクトラムアナライザーの連続掃引時間(連続的に掃引を行う場合の掃引の周期)が不連続ノイズの放射時間TONよりも短いことが必要である。また、連続掃引時間が短いほど、不連続ノイズの放射時間TON内でノイズを測定できる確率が大きくなるので、連続掃引時間は短いほどよい。連続掃引時間は20ms以下が好ましい。また、スペクトラムアナライザーの連続掃引時間を、ターンテーブル11の回転速度を決定するためのパラメータに加えてもよい。この場合には、連続掃引時間が短いほど、決定する回転速度が大きくなるようにすればよい。
【0055】
また、ターンテーブル11の回転速度を大きくすると、単位時間当たりの測定データ量が増えるので、測定器14として用いるスペクトラムアナライザーのデータ転送時間は短いほどよい。
【0056】
次に、コントローラ15においてパラメータを取得する手段および手順について説明する。コントローラ15は、例えば図3における入力装置34よりパラメータを取得する。パラメータとしての放射時間TONや非放射時間TOFFは、それらが予め分かっている場合には、そのまま入力装置34によってコントローラ15に入力すればよい。放射時間TONや非放射時間TOFFが予め分かっていない場合には、オシロスコープやスペクトルアナライザー等を用いて、放射時間TONや非放射時間TOFFを測定した後、その測定値を入力装置34によってコントローラ15に入力すればよい。また、コントローラ15が、放射時間TONや非放射時間TOFFを測定する機能を有していてもよい。この場合には、コントローラ15は、測定によって得られた放射時間TONや非放射時間TOFFをパラメータとして取得する。
【0057】
同様に、パラメータとしての放射範囲は、それが予め分かっている場合には、そのまま入力装置34によってコントローラ15に入力すればよい。放射範囲が予め分かっていない場合には、スペクトルアナライザーまたはその他の測定器を用いて、放射範囲を測定した後、その測定値を入力装置34によってコントローラ15に入力すればよい。また、コントローラ15が、放射範囲を測定する機能を有していてもよい。この場合には、コントローラ15は、測定によって得られた放射範囲をパラメータとして取得する。
【0058】
ところで、ターンテーブル11の回転速度を大きくすると、回転速度のばらつきによる測定精度の低下、特に、最大放射角度の検出精度の低下が顕著になる。そのため、測定精度をあまり低下させずにターンテーブル11の回転速度を大きくするためには、ターンテーブル11の回転速度のばらつきが小さいことが必要である。ターンテーブル11の回転速度のばらつきは、回転速度が15rpm以下の範囲内で2%以下であることが好ましい。
【0059】
また、前述のように、予備測定では、アンテナ13の高さ方向の所定の位置について最大放射角度が得られたら、その最大放射角度において、最大アンテナ位置を求める。従って、最大放射角度が得られた後に、速やかに、ターンテーブル11を最大放射角度に対応する位置で停止させて最大アンテナ位置を求める作業に移行できるように、ターンテーブル11の停止時の位置ずれは小さい方がよい。ターンテーブル11の停止時の位置ずれは、回転速度が15rpm以下の範囲内で2°以下であることが好ましい。
【0060】
また、EMI測定における放射方向の分解能を向上させるためには、ターンテーブル11における回転位置検出手段の検出精度、すなわち分解能は小さい方がよく、前述のように0.1°以下であることが好ましい。同様に、回転位置の表示の分解能は0.1°以下であることが好ましい。
【0061】
以下、本実施の形態におけるノイズ測定システムおよび方法を用いた予備測定の精度を評価するために行った実験について説明する。
【0062】
始めに、図10および図11を参照して、供試体21から放射されるノイズが連続ノイズである場合における予備測定の精度を評価するための実験について説明する。この実験では、ターンテーブル11の回転速度が1rpm、5rpm、10rpm、15rpmの各場合について、既知の最大放射角度において既知の強度レベルのノイズを放射するノイズ放射源を用いてEMI測定を行い、最大放射角度とその最大放射角度におけるノイズのレベルとを求めた。なお、測定器14としてはスペクトラムアナライザーを用い、その連続掃引時間は20msとした。EMI測定は、回転速度が1rpm、5rpm、10rpm、15rpmの各場合について、それぞれ10回ずつ行った。実験では、回転速度が1rpmのときには十分な測定精度が得られたので、回転速度が1rpmのときに測定によって得られたノイズのレベル(平均値)を基準として、回転速度が1rpmのときに測定によって得られたノイズのレベル(平均値)と、回転速度が5rpm、10rpm、15rpmのときに測定によって得られたノイズのレベル(平均値)との差(以下、レベル差と言う。)を求めた。また、実験では、回転速度が1rpm、5rpm、10rpm、15rpmの各場合について、測定によって得られたノイズのレベルのばらつき(標準偏差σ)を求めた。図10は、複数の周波数における上記レベル差とばらつきとを示している。
【0063】
図10から、本実施の形態によれば、供試体21から放射されるノイズが連続ノイズである場合には、ターンテーブル11の回転速度を15rpmまで大きくしても、ノイズのレベルに関して十分な測定精度が得られることが分かる。
【0064】
また、供試体21から放射されるノイズが連続ノイズである場合における実験では、回転速度が5rpm、10rpm、15rpmのときに測定によって得られた最大放射角度(以下、取得角度と言う。)の、真の最大放射角度に対するずれと、各取得角度の割合(以下、取得角度率と言う。)とを求めた。なお、測定は、回転速度が5rpm、10rpm、15rpmの場合につき、それぞれ45回ずつ行った。図11は、上記取得角度のずれと取得角度率との関係を示している。
【0065】
図11から、本実施の形態によれば、供試体21から放射されるノイズが連続ノイズである場合には、ターンテーブル11の回転速度を15rpmまで大きくしても、最大放射角度を精度よく検出できることが分かる。
【0066】
次に、図12および図13を参照して、供試体21から放射されるノイズが不連続ノイズである場合における予備測定の精度を評価するための実験について説明する。この実験では、ターンテーブル11の回転速度が1rpm、5rpm、10rpm、15rpmの各場合について、既知の最大放射角度において既知の強度レベルのノイズを放射するノイズ放射源を用いてEMI測定を行い、最大放射角度とその最大放射角度におけるノイズのレベルとを求めた。なお、測定器14としてのスペクトラムアナライザーの連続掃引時間は20msとした。EMI測定は、回転速度が1rpm、5rpm、10rpm、15rpmの各場合について、それぞれ5回ずつ行った。実験では、回転速度が1rpmのときには十分な測定精度が得られたので、回転速度が1rpmのときに測定によって得られたノイズのレベル(平均値)を基準として、回転速度が1rpmのときに測定によって得られたノイズのレベル(平均値)と、回転速度が5rpm、10rpm、15rpmのときに測定によって得られたノイズのレベル(平均値)との差(以下、レベル差と言う。)を求めた。また、実験では、回転速度が5rpm、10rpm、15rpmの各場合について、測定によって得られたノイズのレベルのばらつき(標準偏差σ)を求めた。図12は、複数の周波数における上記レベル差とばらつきとを示している。
【0067】
図12から、本実施の形態によれば、供試体21から放射されるノイズが不連続ノイズである場合でも、ターンテーブル11の回転速度を15rpmまで大きくしても、ノイズのレベルに関して十分な測定精度が得られることが分かる。
【0068】
また、供試体21から放射されるノイズが不連続ノイズである場合における実験では、回転速度が5rpm、10rpm、15rpmのときに測定によって得られた最大放射角度である取得角度の、真の最大放射角度に対するずれと、各取得角度の割合である取得角度率とを求めた。なお、測定は、回転速度が5rpm、10rpm、15rpmの場合につき、それぞれ45回ずつ行った。図13は、上記取得角度のずれと取得角度率との関係を示している。
【0069】
図13から、本実施の形態によれば、供試体21から放射されるノイズが不連続ノイズである場合であっても、ターンテーブル11の回転速度を15rpmまで大きくしても、最大放射角度を精度よく検出できることが分かる。
【0070】
次に、図13および図14を参照して、ターンテーブル11の回転速度のばらつきが測定精度に与える影響について説明する。図13に示したデータを得るために用いたターンテーブル11について、回転速度の目標値が5rpm、10rpm、15rpmの各場合における実際の回転速度を、それぞれ30回ずつ測定した。その結果、平均速度、最大速度、最小速度(いずれも0.1rpm未満は四捨五入)および速度のばらつき幅は、以下の表に示す通りであった。なお、速度のばらつき幅は、(最大速度−最小速度)/平均速度として算出した。
【0071】
【表1】
【0072】
なお、上記ターンテーブル11における停止時の位置ずれは、回転速度が5rpm、10rpm、15rpmのいずれの場合においても0°(0.1°未満は四捨五入)であった。
【0073】
本実施の形態との比較のために、本実施の形態におけるターンテーブル11の代わりに、回転速度のばらつきの大きい従来のターンテーブルを用いて、図13の場合と同様に最大放射角度の検出を行った。
【0074】
なお、従来のターンテーブルについても、回転速度の目標値が5rpm、10rpm、15rpmの各場合における実際の回転速度を、それぞれ30回ずつ測定した。その結果、平均速度、最大速度、最小速度(いずれも0.1rpm未満は四捨五入)および速度のばらつき幅は、以下の表に示す通りであった。
【0075】
【表2】
【0076】
また、従来のターンテーブルにおける停止時の位置ずれは、回転速度が5rpmの場合において19.5°、10rpmの場合において42.2°、15rpmの場合において102.7°(いずれも0.1°未満は四捨五入)であった。
【0077】
上記の従来のターンテーブルを用いて、図13の場合と同様に最大放射角度の検出を行った結果より得られた、取得角度のずれと取得角度率との関係を図14に示す。
【0078】
図13と図14とを比較すると、ターンテーブル11の回転速度のばらつきが小さい方が測定精度が向上することが分かる。
【0079】
次に、ターンテーブル11の回転速度とEMI対策作業に要する時間との関係について説明する。ターンテーブル11の回転速度をMrpm(Mは1より大きい)とすると、ターンテーブル11の回転速度が1rpmの場合に比べて、1回の予備測定に要する時間を約M分の1に短縮することができる。
【0080】
また、従来は、例えば30MHz〜1GHzの周波数範囲のEMI測定を行うためには、周波数帯域に応じてアンテナを交換して測定を行う必要があった。これに対し、アンテナ13としてバイログアンテナを用いた場合には、アンテナ13を交換することなく、30MHz〜1GHzの周波数範囲のEMI測定を行うことができる。この場合には、2種類のアンテナを交換して測定を行う場合に比べて、1回の予備測定に要する時間を約2分の1に短縮することができる。
【0081】
図15は、ターンテーブル11の回転速度が1rpmの場合と15rpmの場合のそれぞれについて、計算によって求めた、予備測定回数とEMI対策作業に要する時間との関係の一例を示している。この計算では、準備および最終測定に要する合計時間を90分としている。また、図15に示した例では、回転速度が1rpmの場合には2種類のアンテナを交換して測定を行い、回転速度が15rpmの場合にはバイログアンテナを用いて測定を行うものとしている。従って、図15に示した例では、回転速度が15rpmの場合には、回転速度が1rpmの場合に比べて、1回の予備測定に要する時間が約30分の1に短縮されている。
【0082】
図15から、ターンテーブル11の回転速度を大きくすることによりEMI対策作業の時間を短縮することができ、その効果は、予備測定回数が増えるに従って顕著になることが分かる。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態によれば、供試体21から放射される不連続ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブル11の回転速度を決定し、決定された回転速度でターンテーブル11を回転するようにしたので、回転するターンテーブル11に載置された供試体21から放射されるノイズの測定を、効率的に且つ精度よく行うことができる。
【0084】
また、本実施の形態において、ターンテーブル11が、回転速度の最大値が少なくとも15rpmで、回転速度が15rpm以下の範囲内で回転速度のばらつきが2%以下であるものとした場合には、ターンテーブル11の回転速度を大きくしても測定精度を高く維持できるので、回転するターンテーブル11に載置された供試体21から放射されるノイズの測定を、効率的に且つ精度よく行うことができる。
【0085】
また、本実施の形態において、ターンテーブル11が、回転速度が15rpm以下の範囲内で停止時の位置ずれが2°以下であるものとした場合には、最大放射角度が得られた後に、速やかに、ターンテーブル11を最大放射角度に対応する位置で停止させて最大アンテナ位置を求める作業に移行することができるので、ノイズの測定をより効率的に行うことができる。
【0086】
また、本実施の形態において、ターンテーブル11が、回転位置検出手段を含み、この回転位置検出手段の検出精度が0.1°以下である場合には、EMI測定における放射方向の分解能を向上させることができる。
【0087】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、コントローラ15は、供試体21から放射される不連続ノイズの性質に対応したパラメータに基づいて、選択可能なターンテーブル11の最大回転速度を決定し、使用者が最大回転速度以下の回転速度を選択し、コントローラ15は選択された回転速度でターンテーブル11を回転させるようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のノイズ測定システム、ノイズ測定方法またはノイズ測定用プログラムを記録した記録媒体によれば、供試体から放射される不連続電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいてターンテーブルの回転速度を決定し、決定された回転速度でターンテーブルを回転するようにしたので、回転するターンテーブルに載置された供試体から放射される電磁波ノイズの測定を、効率的に且つ精度よく行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるノイズ測定システムの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるノイズ測定システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2におけるコントローラの構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるノイズ測定システムが用いられるEMI対策作業を示す流れ図である。
【図5】周期性のある不連続ノイズの強度レベルの時間的変化の一例を示す波形図である。
【図6】ノイズの角度−強度パターンの一例を示す特性図である。
【図7】図6におけるA点の近傍における放射方向とノイズの強度レベルとの関係を示す特性図である。
【図8】本発明の一実施の形態においてターンテーブルの回転速度が5rpmのときの誤差と放射時間および非放射時間との関係を示す特性図である。
【図9】本発明の一実施の形態においてターンテーブルの回転速度が15rpmのときの誤差と放射時間および非放射時間との関係を示す特性図である。
【図10】本発明の一実施の形態において供試体から放射されるノイズが連続ノイズである場合における予備測定の精度を評価するための実験の結果を示す特性図である。
【図11】本発明の一実施の形態において供試体から放射されるノイズが連続ノイズである場合における予備測定の精度を評価するための実験の結果を示す特性図である。
【図12】本発明の一実施の形態において供試体から放射されるノイズが不連続ノイズである場合における予備測定の精度を評価するための実験の結果を示す特性図である。
【図13】本発明の一実施の形態において供試体から放射されるノイズが不連続ノイズである場合における予備測定の精度を評価するための実験の結果を示す特性図である。
【図14】本発明の一実施の形態との比較のために行った実験の結果を示す特性図である。
【図15】ターンテーブルの回転速度が1rpmの場合と15rpmの場合のそれぞれについて、計算によって求めた、予備測定回数とEMI対策作業に要する時間との関係の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1…電波暗室、2…計測室、11…ターンテーブル、12…アンテナポジショナー、13…アンテナ、14…測定器、15…コントローラ、21…供試体。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a noise measurement system for measuring electromagnetic noise radiated from a specimen placed on a rotating turntable, a noise measurement method, and a recording medium on which a noise measurement program is recorded.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as one of countermeasures for electromagnetic compatibility (hereinafter referred to as EMC), electromagnetic interference (Electro-Magnetic) that suppresses electromagnetic noise (hereinafter also simply referred to as noise) radiated from electronic equipment. Magnetic Interference (hereinafter referred to as EMI). When performing this EMI countermeasure, EMI measurement is performed to measure noise radiated from an electronic device. In this EMI measurement, in general, noise radiated from a specimen (measurement object) placed on a rotating turntable is placed at a predetermined distance from the specimen in an anechoic chamber or an open site. This is done by measuring with an antenna. In EMI measurement, for example, using a spectrum analyzer, noise intensity (for example, electric field strength) is measured for each frequency in a predetermined frequency range. Further, in the EMI measurement, the noise intensity is measured for each frequency around the specimen for each frequency by measuring the noise while rotating the specimen by the turntable.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in actual EMI countermeasure work, it is based on preliminary EMI measurement (hereinafter also referred to as preliminary measurement) and the result of this preliminary measurement until the noise radiated from the specimen conforms to a predetermined standard. The noise reduction measures are repeatedly performed, and then the final measurement, which is a precise EMI measurement, is performed. Before the final measurement is performed, for example, 5 to 6 preliminary measurements are performed on average. Conventionally, for example, the preliminary measurement has required ten minutes.
[0004]
Thus, in the conventional EMI countermeasure work, since a lot of time is required for the preliminary measurement, there is a problem that the EMI countermeasure work as a whole takes a lot of time. As a result, the time required to occupy the anechoic chamber or the open site for EMI countermeasure work is increased, and the costs associated with the use of the anechoic chamber or the open site are increased. There was a problem that efficiency became worse.
[0005]
Therefore, it is conceivable to increase the rotation speed of the turntable in order to shorten the time for preliminary measurement. However, this case has the following problems.
[0006]
The noise radiated from the specimen includes continuous noise radiated continuously and discontinuous noise radiated discontinuously. Discontinuous noise may or may not be periodic. When the noise radiated from the specimen is a continuous noise, although it depends on the performance of the measuring instrument, the decrease in measurement accuracy is relatively small even if the rotation speed of the turntable is increased. However, if the noise radiated from the specimen is discontinuous noise, increasing the rotation speed of the turntable causes the discontinuous noise radiation source to reach a position range where noise can be detected by the antenna. A certain period may coincide with a period in which no noise is emitted from the radiation source, and noise may not be measured. Thus, the probability that the case where noise is not measured will increase as the rotation speed of the turntable increases. As described above, conventionally, when the noise emitted from the specimen is discontinuous noise and the rotation speed of the turntable is increased, the measurement accuracy is lowered.
[0007]
Therefore, conventionally, when the noise emitted from the specimen is discontinuous noise, it is considered difficult to increase the rotation speed of the turntable, and the rotation speed of the turntable is 1 to 3 rpm (rotation). (/ Min). As a result, the preliminary measurement time could not be shortened.
[0008]
The present invention has been made in view of such problems, and its purpose is to enable efficient and accurate measurement of electromagnetic wave noise radiated from a specimen placed on a rotating turntable. Another object of the present invention is to provide a recording medium on which a noise measurement system, a noise measurement method and a noise measurement program are recorded.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The noise measurement system of the present invention is radiated from a specimen. , Periodic discontinuities with radiation times in the range of 100-500 milliseconds, non-radiation times in the range of 100-1100 milliseconds A noise measurement system for measuring electromagnetic noise corresponding to a radiation direction,
A turntable on which a specimen is placed and rotated;
A detecting means that is disposed at a predetermined distance from the specimen and detects electromagnetic wave noise emitted from the specimen;
A control means for controlling the turntable,
Control means The electromagnetic noise The rotational speed of the turntable is determined on the basis of parameters corresponding to the properties, and the turntable is rotated at the determined rotational speed.
[0010]
Noise measurement system of the present invention Then, the discontinuity emitted from the specimen by the control means The rotation speed of the turntable is determined based on a parameter corresponding to the nature of the electromagnetic noise, and the turntable is rotated at the determined rotation speed.
[0011]
In the noise measurement system of the present invention, the parameter may include at least one of a radiation time, a non-radiation time, and a radial direction range in which the intensity is a predetermined value or more. In this case, the parameter may include at least a non-radiation time of electromagnetic noise. Further, the control means may have means for acquiring parameters.
[0012]
The noise measuring method of the present invention is radiated from a specimen placed on a rotating turntable. , Periodic discontinuities with radiation times in the range of 100-500 milliseconds, non-radiation times in the range of 100-1100 milliseconds A noise measurement method for measuring electromagnetic wave noise in correspondence with the radiation direction by detecting electromagnetic wave noise using a detection means arranged at a predetermined distance from the specimen,
Of electromagnetic noise A procedure for determining the rotation speed of the turntable based on parameters corresponding to the properties;
Rotating the turntable at the determined rotation speed and measuring the electromagnetic noise emitted from the specimen placed on the turntable;
It is equipped with.
[0013]
In the noise measurement method of the present invention, the test object is radiated. Discontinuity The rotation speed of the turntable is determined based on a parameter corresponding to the nature of the electromagnetic noise, and the turntable is rotated at the determined rotation speed.
[0014]
In the noise measurement method of the present invention, the parameter may include at least one of a radiation time, a non-radiation time, and a radial direction range in which the intensity is a predetermined value or more. In this case, the parameter may include at least a non-radiation time of electromagnetic noise. Further, the noise measurement method may include a procedure for acquiring parameters before the procedure for determining the rotation speed of the turntable.
[0015]
The recording medium on which the noise measurement program of the present invention is recorded is radiated from a specimen placed on a rotating turntable. , Periodic discontinuities with radiation times in the range of 100-500 milliseconds, non-radiation times in the range of 100-1100 milliseconds By detecting electromagnetic wave noise using a detection means arranged at a predetermined distance from the specimen, it is used in a noise measurement system that measures electromagnetic wave noise corresponding to the radiation direction,
Of electromagnetic noise A procedure for determining the rotation speed of the turntable based on parameters corresponding to the properties;
Rotating the turntable at the determined rotation speed and measuring the electromagnetic noise emitted from the specimen placed on the turntable;
Is a program for measurement that causes a computer to execute.
[0016]
According to the measurement program recorded on the recording medium of the present invention, it is emitted from the specimen. Discontinuity The rotation speed of the turntable is determined based on a parameter corresponding to the nature of the electromagnetic noise, and the turntable is rotated at the determined rotation speed.
[0017]
In the measurement program recorded on the recording medium of the present invention, the parameter may include at least one of a radiation time, a non-radiation time, and a radial direction range in which the intensity is a predetermined value or more. . In this case, the parameter may include at least a non-radiation time of electromagnetic noise. Further, the measurement program may cause the computer to execute a procedure for acquiring the parameters before the procedure for determining the rotation speed of the turntable.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. First, the configuration of a noise measurement system according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. 1 and FIG. FIG. 1 is a perspective view showing the configuration of the noise measurement system in the present embodiment, and FIG. 2 is a block diagram showing the configuration of the noise measurement system in the present embodiment.
[0019]
The noise measurement system according to the present embodiment is used for EMI measurement performed in, for example, the
[0020]
The
[0021]
The noise measurement system is attached to a
[0022]
The noise measurement system further includes a measuring
[0023]
The
[0024]
As will be described in detail later, the
[0025]
In the present embodiment, the
[0026]
FIG. 3 is a block diagram illustrating an example of the configuration of the
[0027]
The CPU in the
[0028]
In the present embodiment, the
[0029]
Next, the operation of the noise measurement system and the noise measurement turntable system in the present embodiment, and the noise measurement method in the present embodiment will be described. First, the flow of EMI countermeasure work in which the noise measurement system is used will be described with reference to the flowchart of FIG.
[0030]
In the EMI countermeasure work, first, preparation work such as installation and setting of each device is performed (step S101). Next, preliminary measurement which is preliminary EMI measurement is performed (step S102). Next, it is determined whether or not the noise radiated from the
[0031]
Next, preliminary measurement to which the noise measurement method in the present embodiment is applied will be described in detail. In the preliminary measurement, the
[0032]
Based on the measurement data of the measuring
[0033]
In the preliminary measurement, when the maximum radiation angle is obtained for a predetermined position in the height direction of the
[0034]
After the preliminary measurement, it is determined whether or not the maximum radiation angle and the noise intensity at the maximum antenna position meet a predetermined standard. When the noise does not conform to a predetermined standard, after taking noise reduction measures such as providing a noise filter or a shield member for the
[0035]
In this embodiment, preliminary measurement , The
[0036]
Thus, the noise measurement method in the present embodiment is radiated from the
[0037]
In the present embodiment, a measurement program for causing a computer to execute each of the above procedures is stored in a computer-
[0038]
Hereinafter, a method for determining the rotation speed of the
[0039]
First, noise emission time and non-radiation time will be described with reference to FIG. FIG. 5 shows an example of a temporal change in the intensity level of periodic discontinuous noise. In this discontinuous noise, a high level state and a low level state appear alternately and periodically. The noise emission time is the time during which noise is in a high level state. ON Represented by The noise non-radiation time is the time during which the noise is in a low level state. OFF Represented by
[0040]
Next, the radiation range will be described with reference to FIGS. FIG. 6 shows an example of the noise angle-intensity pattern. In FIG. 6, a plurality of concentric circles represents the noise intensity level, and the outer side represents a higher level. The positions of the concentric circles in the circumferential direction correspond to the radial direction around the
[0041]
FIG. 7 shows the relationship between the radiation direction and the noise intensity level in the vicinity of the point A in FIG. In the present embodiment, the radiation range is an angle range in which the noise intensity level is equal to or greater than a value obtained by subtracting a certain value (for example, 1 dB (dB μV / m)) from the maximum value. In the example shown in FIG. 7, the radiation range is 35 ° (deg).
[0042]
From the experiment, it has been found that it is preferable to use at least the non-radiation time among the radiation time, the non-radiation time, and the radiation range as a parameter for determining the rotation speed of the
[0043]
In this experiment, instead of the
[0044]
As an example of the experimental result, error and radiation time T when the rotation speed of the
[0045]
In FIG.
[0046]
In FIG.
[0047]
8 and 9, the non-radiation time T OFF It can be seen that the error becomes larger and the accuracy is lowered when the length is longer, and that the error becomes larger and the accuracy is lowered when the rotation speed of the
[0048]
Therefore, in the present embodiment, at least the non-radiation time T as a parameter for determining the rotation speed of the
[0049]
Here, the non-radiation time T OFF An example of the correspondence relationship between the rotational speed of the
[0050]
Y = −AX + B (1)
[0051]
In the formula (1), X is a non-radiation time T OFF , Y is the rotational speed of the
[0052]
Next, the radiation time T is one of the parameters for determining the rotation speed of the
[0053]
Next, the case where a radiation range is used as one of the parameters for determining the rotation speed of the
[0054]
When a spectrum analyzer is used as the measuring
[0055]
Further, when the rotation speed of the
[0056]
Next, the means and procedure for acquiring parameters in the
[0057]
Similarly, the radiation range as a parameter may be directly input to the
[0058]
By the way, when the rotation speed of the
[0059]
As described above, in the preliminary measurement, when the maximum radiation angle is obtained for a predetermined position in the height direction of the
[0060]
Further, in order to improve the resolution in the radial direction in the EMI measurement, the detection accuracy of the rotational position detecting means in the
[0061]
Hereinafter, an experiment conducted for evaluating the accuracy of the preliminary measurement using the noise measurement system and method according to the present embodiment will be described.
[0062]
First, an experiment for evaluating the accuracy of the preliminary measurement in the case where the noise radiated from the
[0063]
From FIG. 10, according to the present embodiment, when the noise radiated from the
[0064]
Moreover, in the experiment in the case where the noise radiated from the
[0065]
From FIG. 11, according to the present embodiment, when the noise radiated from the
[0066]
Next, an experiment for evaluating the accuracy of the preliminary measurement when the noise radiated from the
[0067]
From FIG. 12, according to the present embodiment, even when the noise radiated from the
[0068]
Further, in the experiment in the case where the noise radiated from the
[0069]
From FIG. 13, according to this embodiment, even if the noise radiated from the
[0070]
Next, with reference to FIG. 13 and FIG. 14, the influence of variations in the rotation speed of the
[0071]
[Table 1]
[0072]
The position shift at the time of stopping in the
[0073]
For comparison with this embodiment, instead of the
[0074]
In addition, also about the conventional turntable, the actual rotational speed in each case where the target value of rotational speed is 5 rpm, 10 rpm, and 15 rpm was measured 30 times. As a result, the average speed, the maximum speed, the minimum speed (all rounded off to the nearest 0.1 rpm) and the speed variation range were as shown in the following table.
[0075]
[Table 2]
[0076]
Further, the positional deviation at the time of stopping in the conventional turntable is 19.5 ° when the rotational speed is 5 rpm, 42.2 ° when the rotational speed is 10 rpm, and 102.7 ° when the rotational speed is 15 rpm (both 0.1 ° Less than rounded off.
[0077]
FIG. 14 shows the relationship between the deviation of the acquisition angle and the acquisition angle rate obtained from the result of detecting the maximum radiation angle using the conventional turntable as described above.
[0078]
Comparing FIG. 13 with FIG. 14, it can be seen that the measurement accuracy is improved when the variation in the rotational speed of the
[0079]
Next, the relationship between the rotation speed of the
[0080]
Conventionally, in order to perform EMI measurement in a frequency range of 30 MHz to 1 GHz, for example, it is necessary to perform measurement by exchanging antennas according to the frequency band. On the other hand, when a bilog antenna is used as the
[0081]
FIG. 15 shows an example of the relationship between the number of times of preliminary measurement and the time required for the EMI countermeasure work obtained by calculation for each of the cases where the rotation speed of the
[0082]
From FIG. 15, it can be seen that the time required for the EMI countermeasure work can be shortened by increasing the rotation speed of the
[0083]
As described above, according to the present embodiment, it is emitted from the
[0084]
In the present embodiment, when the
[0085]
Further, in the present embodiment, when the
[0086]
Further, in the present embodiment, when the
[0087]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, A various change is possible. For example, the
[0088]
【The invention's effect】
As described above, according to the recording medium on which the noise measurement system, noise measurement method, or noise measurement program of the present invention is recorded, it is emitted from the specimen. Discontinuity Since the rotation speed of the turntable is determined based on the parameter corresponding to the nature of the electromagnetic noise and the turntable is rotated at the determined rotation speed, it is emitted from the specimen placed on the rotating turntable. There is an effect that the measurement of electromagnetic wave noise can be performed efficiently and accurately.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of a noise measurement system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration of a noise measurement system according to an embodiment of the present invention.
3 is a block diagram illustrating an example of a configuration of a controller in FIG. 2. FIG.
FIG. 4 is a flowchart showing EMI countermeasure work in which the noise measurement system in one embodiment of the present invention is used.
FIG. 5 is a waveform diagram showing an example of a temporal change in intensity level of periodic discontinuous noise.
FIG. 6 is a characteristic diagram showing an example of an angle-intensity pattern of noise.
7 is a characteristic diagram showing the relationship between the radiation direction in the vicinity of point A in FIG. 6 and the intensity level of noise.
FIG. 8 is a characteristic diagram showing a relationship between an error and a radiation time and a non-radiation time when the rotation speed of the turntable is 5 rpm in one embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a characteristic diagram showing a relationship between an error, a radiation time, and a non-radiation time when the rotation speed of the turntable is 15 rpm in one embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a characteristic diagram showing a result of an experiment for evaluating the accuracy of the preliminary measurement when the noise radiated from the specimen is continuous noise in the embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a characteristic diagram showing a result of an experiment for evaluating the accuracy of preliminary measurement when the noise radiated from the specimen is continuous noise in the embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a characteristic diagram showing a result of an experiment for evaluating the accuracy of the preliminary measurement when the noise radiated from the specimen is discontinuous noise in the embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a characteristic diagram showing a result of an experiment for evaluating the accuracy of the preliminary measurement when the noise radiated from the specimen is discontinuous noise in the embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a characteristic diagram showing the results of an experiment conducted for comparison with an embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a characteristic diagram showing an example of the relationship between the number of preliminary measurements and the time required for EMI countermeasure work, obtained by calculation, for each of the case where the rotation speed of the turntable is 1 rpm and 15 rpm.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (12)
供試体が載置され、回転するターンテーブルと、
前記供試体から所定の距離の位置に配置され、前記供試体から放射される電磁波ノイズを検出する検出手段と、
前記ターンテーブルを制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいて前記ターンテーブルの回転速度を決定し、決定された回転速度で前記ターンテーブルを回転させることを特徴とするノイズ測定システム。 Periodic discontinuous electromagnetic noise radiated from the specimen and having a radiation time in the range of 100 to 500 milliseconds and a non-radiation time in the range of 100 to 1100 milliseconds is measured corresponding to the radiation direction. A noise measurement system for
A turntable on which a specimen is placed and rotated;
A detecting means that is disposed at a predetermined distance from the specimen and detects electromagnetic noise emitted from the specimen;
Control means for controlling the turntable,
The control means determines a rotation speed of the turntable based on a parameter corresponding to the property of the electromagnetic wave noise, and rotates the turntable at the determined rotation speed.
前記電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいて前記ターンテーブルの回転速度を決定する手順と、
決定された回転速度で前記ターンテーブルを回転させ、前記ターンテーブルに載置された供試体から放射される電磁波ノイズを測定する手順と
を備えたことを特徴とするノイズ測定方法。 Discontinuous electromagnetic wave noise with periodicity radiated from a specimen placed on a rotating turntable and having a radiation time in the range of 100 to 500 milliseconds and a non-radiation time in the range of 100 to 1100 milliseconds The noise measurement method for measuring the electromagnetic wave noise in correspondence with the radiation direction by detecting using a detection means arranged at a predetermined distance from the specimen,
A procedure for determining the rotational speed of the turntable on the basis of the parameters corresponding to the nature of the electromagnetic wave noise,
A noise measurement method comprising: rotating the turntable at a determined rotation speed; and measuring electromagnetic wave noise radiated from a specimen placed on the turntable.
前記電磁波ノイズの性質に対応したパラメータに基づいて前記ターンテーブルの回転速度を決定する手順と、
決定された回転速度で前記ターンテーブルを回転させ、前記ターンテーブルに載置された供試体から放射される電磁波ノイズを測定する手順と
をコンピュータに実行させるための測定用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 Discontinuous electromagnetic wave noise with periodicity radiated from a specimen placed on a rotating turntable and having a radiation time in the range of 100 to 500 milliseconds and a non-radiation time in the range of 100 to 1100 milliseconds , By detecting using a detecting means arranged at a predetermined distance from the specimen, it is used in a noise measurement system that measures the electromagnetic wave noise corresponding to the radiation direction,
A procedure for determining the rotational speed of the turntable on the basis of the parameters corresponding to the nature of the electromagnetic wave noise,
A computer-readable recording of a measurement program for causing a computer to execute a procedure for rotating the turntable at a determined rotational speed and measuring electromagnetic noise radiated from a specimen placed on the turntable. Recording medium.
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