JP4338092B2 - 美容用具 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吸収させた部材を肌に接触させる美容法に用いる美容用具、美容器具及び美容方法に関するものである。
従来より、美意識の高い女性達、モデルや女優などの容姿が重視される職業に従事する人達、皮膚疾患患者達の間で、肌の引き締めや血行促進、炎症の鎮静化等のために、冷水や氷水で洗顔したり、氷や保冷材を直接肌に当てる美容方法(マッサージ、美容療法、医療行為等も含む。以下同様)が知られている。
このような美容方法は、冷水や氷、保冷材が直接手に触れるため、冬季などに何度も繰り返したり長時間継続することは困難である。また、氷を手に持ってマッサージする場合は、手の体温で氷がすぐに解けてしまい、解けた水分が手や腕に流れてきたり衣服に滴り不快であると共に、氷が滑り落ちやすいなどの問題がある。この点について、以下の特許文献6のように、水を張った製氷箱にハンドルの先端を浸して凍結させハンドルと氷とを一体化させた美容用具も提案されている。この美容用具は、氷を直接手に持つ必要はないが、氷を肌に直接当てることに変わりはないため、氷が解け易く、解けた水分が顔を流れて来るため不快であると共に、長時間の使用には馴染まない。
また、保冷材は肌の上の滑りが良くないため、肌の上を滑らせながら冷却美容を行うことは難しい。特に、冷たさを緩和するため布などで保冷材を被覆した場合は、冷却効果が減殺されるとともに、肌の上の滑りがより悪化する。さらに、冷却美容法は、毛穴が開きやすい鼻やその周囲をマッサージするとより効果的であるが、上記保冷材を利用する場合には、密閉容器が一般的に厚みのある板状や球状で形成されているため、鼻の周囲のような細部に保冷材をフィットさせることが困難である。
また、化粧水などを冷蔵庫などで冷却してからパッティングする方法もあるが、瞬間的なひんやり感はあるものの、体温や気温ですぐに化粧水が温まってしまうため、引き締め効果は弱い。さらに、指の動きにより化粧水を含ませたコットンパフ等がすぐに型崩れしたり毛羽立ちしやすく、蒸発も早いため、十分な保湿効果を得られない。
また、特許文献1、3、7のように、冷凍・冷却した保冷材等で顔を覆う美容器具は、鼻の周囲のような細部の局所的なマッサージは行えないし、美容器具を保持するために仰向け等の姿勢を維持しなくてはならず手軽さの点で問題がある。
さらに、特許文献4、5のように、ペルチェ素子等で冷却した冷却部を肌に当てる美顔器も提案されているが、この種の美顔器は上記した氷や保冷材に比べて重く大きいため、片手で保持して長時間使用するのは容易ではない。また、この種の美顔器は水分を保持できないため、肌の上の滑りが悪く、肌の弱い人が長時間使用すると逆に肌を痛めるおそれがある。さらに、冷却効果を高めるために冷却板を金属製にした場合には、金属アレルギー等を引き起こすおそれもある。
特開2003−299688号公報 特開2002−209632号公報 特開平06−063069号公報 特開平05−237147号公報 特開平04−092663号公報 実登3004286号公報 実開平04−032714号公報
以上のような問題があるため、上記した美容方法は、肌に良いことは知られているものの、一般の人々が日常的に行う美容法としては普及していないのが現状である。本発明は、上記した問題を解決することで、肌の冷却美容を手軽に行え、上記美容方法を広く普及させることができる美容用具、美容器具及び美容方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、液体を吸収させた部材を肌に接触させる美容法に用いる美容用具であって、
手持部と、液体吸収部材と、該手持部の一端部に設けられ、前記液体吸収部材を保持する保持部とを備え、
この保持部は、前記液体吸収部材に吸収させた液体の一部が入り込む貫通孔を有し、
前記液体吸収部材に吸収させた液体が凍結して固化することによって、前記液体吸収部材を一体化して保持する構成である
ことを特徴とする美容用具及び美容方法が提供される。
本発明によれば、主に手持部の一端に設けた保持部の貫通孔を利用することによって、水、化粧水、美容液などの液体を吸収させた部材を保持できるので、液体に直接手を触れずに上記した冷却美容を施すことができる。そのため、施術に際して使用者が冷たさを我慢する必要がなく、液体の温度が手の体温で上がることもない。また保持部にも液体が入り込むため、より多くの液体を留め、十分に肌を保湿できる。

特に、液体を冷凍・冷却して固化して使用する場合には、液体吸収部材に含ませた液体の一部が保持部の空間に進入したり滞留した状態で、この液体吸収部材に残存した液体と連結して固化するので、液体吸収部材を保持部(美容用具)に強固に係止できる。また、常温の液体に比べて肌の引き締め効果がより向上し、蒸発もしにくいため、長い時間に亘って肌を冷却しながら徐々に塗布することができる。
さらに、液体を単独で冷凍・冷却するのではなく、液体吸収部材ごと冷凍等させることにより、積もりたての新雪に頬ずりするような、爽快な使用感を与えることができる。さらに、肌の体温で徐々に解け出した液体が潤滑剤の機能を発揮し、液体吸収部材と肌との滑りが良くなるため、肌への刺激を最小限に抑えると共に、液体吸収部材の劣化や接触面の形態変化を最小限にとどめることができる。また、解け出した液体の一部は液体吸収部材が再度吸収するため、結果的に、液体を少量ずつ肌に馴染ませることができ、解けた液体が流れ落ちることも有効に防止できる。そのため、1の液体吸収部材を使って比較的長い時間にわたって肌冷却や保湿などを行うことができる。このように、液体を冷凍等させた場合には、液体吸収部材に含ませた液体自身が保持部との係止部材として機能すると同時に、美容効果や使い勝手も向上させることができるので極めて好適である。
また、本発明の美容用具及び美容器具は、電気等を用いないため電磁波等の悪影響もなく、肌に直接触れる部分は化粧用のコットンパフ等の液体吸収部材を使用できるため金属アレルギー等の心配もないなど、安全で手軽に冷却美容を行うことができる。
さらに、氷をそのまま滑らす時と違い、液体吸収部材の適度な摩擦抵抗によって滑り過ぎが抑えられるので、頬や目じりなどの肌を下から上に引き上げることができ、肌のたるみの予防や改善も期待できる。
以下本発明の実施の形態について図面に示す実施例に従って説明する。
図1は本発明の一実施例に係る美容器具の分解斜視図、図2は断面図、図3は保持部の一面(下側)に液体吸収部材を取り付けた状態の平面図である。この美容器具1は、棒状の手持部3及びこの手持部3の一端に一体的に設けた平板状の保持部4からなる器具本体(美容用具)2と、前記保持部4の両面に一時的に係止される楕円形状の液体吸収部材5とから構成される。
前記手持部3は、使用者の体温が保持部4や液体吸収部材5に伝わりにくいように、木材、ゴム、合成樹脂などの熱伝導率が低い材質で形成される。加熱、冷凍にも耐える素材が好ましい。この手持部3は、球状、筒状、枠状、表面に凹凸を有するものなど、種々の形状に形成できる。また、抗菌剤などでコーティングしたり、内部空間に芳香剤等を収納することもできる。
前記保持部4は、楕円形の金属などの熱伝導率が高い素材や樹脂等で形成され、図中に破線で示す挿入端部4aを手持部3に挿入した状態で接着・螺着等することで、この手持部3と一体化される。この保持部4としては、板状、球状、棒状、多面体、回転可能なローラー状のもの、抗菌効果のあるもの、ゲルマニウムやチタン等の人体に良好な効果が期待できるものを適宜採用可能である。手持部3と保持部4とを着脱自在に形成し、後述する液体冷凍時は保持部4と液体吸収部材5だけを冷却し、美容器具1の使用時に組み立てるようにしてもよい。これにより、冷却用に広いスペースを必要とせず、また何れかの部品が劣化等した場合に交換も容易となる。さらに、着脱可能にすることにより、個人毎や使用する液体の種類毎に取り替えたいという要請にも応えられると共に、形状や大きさなどが異なる複数の保持部4を使用する部位や目的に応じて使い分けることも可能になる。
本美容器具は箱型の容器もしくは美容器具の外形に相似するくぼみを有する容器、あるいは袋、シート等、美容器具を冷凍庫内の乾燥等から保護するもの等に入れて保存、冷凍するのが望ましいが、それらの容器の素材、形状は樹脂素材、長方形型等の他適宜採用又は選択可能であり、そのまま冷凍することも可能である。美容用具の大きさ、形状は多種あり、それを納入する容器類もそれに伴い、また複数個を一度に保存・冷凍したり、それらをまとめて納入する容器類でも構わない。
前記保持部4には、多数の貫通孔6が穿設されている。この貫通孔6は、例えば保持部4の長径が約5cmであれば、直径1〜6mm程度の円形に形成する。貫通孔6の形状、大きさ、数、配置などは溝状のものを含め適宜変更できる。例えば内部が拡径したり他の貫通孔と連通させることも可能である。保持部4の両面に液体吸収部材5を密着させ上面の液体吸収部材5aに吸収させた液体の一部をこの貫通孔6によって形成される空間7に進入させた状態で美容器具1を冷却することで、各空間7内に充填された液体と、保持部4の上部の液体吸収部材5aに残留した液体と、下部の液体吸収部材5bに吸収された液体とが冷却・凍結・膨張等して一体となって固化(強度の粘化やゲル化などを含む)し、液体吸収部材5が保持部4に強固に係止される。なお、有底の凹部によって空間を形成してもよい。
液体吸収部材5に含ませる液体としては、水や化粧水、美容液、ファンデーションなどの他、美容効果、美肌効果、化粧効果等が得られる種々の液体を単独で若しくは組み合わせて使用できる。また、常温では固体若しくは粘性の高い流動体の物質でも、体温程度に加熱することで液化したり、粘性が低下する物質であれば採用可能である。この場合は、加熱して液体吸収部材5に吸収させた後に常温に戻すことで、液体が冷却・固化して保持部4に液体吸収部材5が保持される。使用時には、液体吸収部材5が肌に触れることで、固化した物質が体温で徐々に解け出して肌に塗布される。
前記液体吸収部材5は、適度に液体を保持可能な素材・構成からなり、肌に直接接触させるものであるため、アレルギーの原因にならず、肌への刺激が少なく、かつ衛生的な材質が選択される。例えば、従来から化粧用に広く利用されている綿や絹、繭等の天然素材からなるパフ、医療用のガーゼ、不織布、スポンジ等の弾力素材、肌の汚れを深部からふき取りやすくするマイクロファイバー(超極細繊維)を使用したクロス、その他、肌上を滑らすことで美容・治療効果がある素材を適宜採用できる。また、これらの素材に、コラ−ゲン、ハ−ブエキス、オリ−ブ油等の動植物抽出成分、芳香成分、酸や酸性成分、コエンザイムQ10やビタミン等の栄養成分、プラセンタ、ヒアルロン酸等の美肌成分、トルマリン、ゲルマニウム等の鉱物、炭、マイナスイオンを発生するもの、などを配合して美容効果をさらに高めることもできる。
また、この液体吸収部材5の形状は、肌への刺激が少なく、保持部4への密着性やこの部材5同士の密着性などを考慮して、前記保持部4よりもやや大きい楕円形状若しくは円形状に形成している。図2に示すように、液体吸収部材5の端部5a、5a同士を密着させることで、この端部5a、5a同士を密着状態で固化させることができ、より保持部4から外れにくくなる。一例として、保持部4の長径が5cm、短径が3cmの楕円形である場合は、液体吸収部材5を直径4〜8cmの円形または楕円形で形成する。また、液体吸収部材5の厚さは、液体を吸収させる前の状態で4〜6mm程度が好ましい。液体吸収部材5の形状、大きさ及び厚みは、吸収させる液体の種類や量、使用したい部位などに応じて適宜変更できる。さらに、保持部4の両面に異なる形状・材質の液体吸収部材5を保持させることもできる。また、長い帯状の液体吸収部材5を保持部4に幾重に巻き付けるように保持させたり、大型の液体吸収部材5を2つ折りにして保持部4を挟み込むようにしたり、一端部に開口を有する袋状の液体吸収部材5を保持部4に被せて保持することも可能である。さらに、同一の若しくは異なる形状の複数の液体吸収部材5を積層したり、並置して使用しても良い。最初から保持部4を液体吸収部材5で覆ってあるものの他、最初から液体吸収部材5に水、化粧水、美容液等の液体をしみこませてあるもの、その液体をしみこませてある液体吸収部材5で保持部4を覆ったもの等、液体吸収部材5や保持部4の状態も様々この他にもありうる。袋状のものの場合は、開口部8より着脱することが好ましい。
本実施形態では、保持部4の両面に夫々異なる液体を吸収させた液体吸収部材5を保持できるようにしている。例えば、一面側には水を含ませ、多面側には化粧水や美容液等を含ませることで、保持部4の面を切り替えながら、異なる美容効果を簡単に得ることができる。
このように構成された美容器具1の使用方法を以下に説明する。なお、以下においては、液体吸収部材5に吸収させた液体を冷凍させる場合を説明するが、冷却する温度は液体の性質などに応じて適宜調節する。
まず、適当な大きさ・厚みの液体吸収部材5と液体とを用意する。この液体を液体吸収部材5に吸収させてから、水分の表面張力を利用して美容器具本体2の保持部4の両面に夫々密着させる。なお、液体吸収部材5を保持部4の所定位置に位置決めしてから液体を滴下して吸収させても良い。
この時、液体の量が多すぎると、冷凍した場合に下側の液体吸収部材5の下面に集中して液体吸収部材5の表面の滑らかさが低下したり、美容器具1の周囲に液体が漏れ出てしまうおそれがある。そのため、冷凍する前に、液体が液体吸収部材5から滴り落ちない程度に絞って量を調整するのが好ましい。また、保持部4よりも大きい液体吸収部材5を使用する場合は、保持部4からはみ出た液体吸収部材5の端部5a、5a同士を指などで押さえて密着させたり、端部5aを保持部4の反対面側に折り曲げて密着させる。これにより、保持部4の周縁部全体が液体吸収部材5で被覆されることになり、保持部4の上下の広い面と周縁部とを目的や部位に応じて使い分けることができる。例えば、鼻の周囲などの凹凸がある狭い部分や局所的に冷却したい部分には保持部4の周縁部を使用すると好適である。
次いで、この美容器具1を冷蔵庫の冷凍室や冷凍庫内に置いたり、ドライアイスなどの冷却材に近接させるなどして氷点下の雰囲気に一定時間置いて液体を冷凍(固化)する。この時、液体の片寄りや、液体吸収部材5の変形、液体の乾燥、匂い移りなどを防ぐため、液体吸収部材5が略水平になるように向き・位置を固定して簡単に密閉できるケースや箱、袋などにこの美容器具1を収納するのが好ましい。なお、上記したように、保持部4を手持部3から着脱自在に構成することで、冷凍用のケースや箱を小型化したり、一度に複数の保持部4を冷凍することができる。
上側の液体吸収部材5に吸収させた液体は、凍結するまでの間に、保持部4の多数の貫通孔6によって形成された空間7に徐々に進入していき、下側の液体吸収部材5まで到達する。この状態で凍結が進み、貫通孔6内の液体と上下の液体吸収部材5に夫々残留している液体とが一体化するため、液体吸収部材5が保持部4に確実に係止される。冷凍時間は1〜3時間程度で十分であるが、外気温や冷凍室内の温度、液体の量や種類、使用者の好みなどによって適宜調整する。
このようにして冷却された美容器具1を冷凍室から取り出し、液体吸収部材5の表面が霜や氷でざらついている場合には数十秒から数分間室温に放置する。液体吸収部材5の表面が滑らかになったことを確認してから、手持部3を持って液体吸収部材5を洗顔後の清潔な肌に滑らせたりパッティングして冷却美容を施す。特に、毛穴の開きが気になる部分や引き締めたい場所を念入りに行う。
このように、液体吸収部材5に含ませた液体を冷凍することにより、積もりたての新雪に頬ずりするような良好な触感と爽快な使用感を与えることができる。また、肌の体温で徐々に解け出した液体が潤滑剤の機能を発揮し、液体吸収部材5と肌との滑りが良くなるため、肌への刺激を最小限に抑えると共に、液体吸収部材5が毛羽立ったり変形することを最小限にとどめることができる。さらに、解け出した液体の一部は液体吸収部材5が再度吸収できるため、結果的に、液体を少量ずつ肌に馴染ませることができ、解けた液体が流れ落ちることも有効に防止できる。そのため、前記液体吸収部材を使って比較的長い時間にわたって冷却美容を施すことができる。
また、液体を冷凍させることで、液体吸収部材5に含ませた液体自身が保持部4との係止部材として機能すると共に、美容効果や使い勝手も向上させることができる。また、多数の空間7内の氷によって保持部4及び液体吸収部材5の保冷効果も長時間持続することになる。本発明者の計測によれば、この実施例の美容器具1では、常温下で7分以上の冷却美容が可能であった。
この美容器具1を使用する前に、入浴やお湯で洗顔したり、蒸しタオル等で肌を蒸して肌を温めて毛穴を開かせて汚れを除去しておくのが効果的である。このような清潔にした肌に美容器具1を使用することで、鼻やその周囲等の細部を含めた顔全体を効果的に冷却及び保湿できる。また、温冷刺激により血行を促進して新陳代謝を活発にすることで、シミ、シワ、クスミ、タルミ等の肌の老化予防や改善、毛穴や肌の引き締めを効果的に行うことが可能になる。この温冷刺激を反復して行うことにより、さらに効果的な血行促進も可能である。
また、本実施形態の美容器具1は、小型・軽量に形成できるため収納や携帯にも便利である。さらに、含ませる液体を美容目的や気候、気分などに応じて自由に選択できるので、本来の美容目的に加えて、ストレス解消、精神的なリフレッシュ、夏季や日焼け時のクールダウンなどのために利用することもできる。
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施例を説明する。なお、上記した実施例1と同一の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
この実施例の美容器具10は、液体吸収部材5を保持する保持部14を上下の保持部材14a、14bを積層した構造とし、上層の保持部材14aには複数の小径の貫通孔16a、16aを穿設し、下層の保持部材14bには貫通孔16aよりも大径の複数の有底の穴16bを穿設し、貫通孔16aによって形成される空間17aと穴16bによって形成される空間17bとが少なくとも一部で連通するようにした点に特徴を有する。このような構成において、保持部14(上層の保持部材14a)に図に一点鎖線で示す液体吸収部材5に液体を吸収させて冷却することで、液体が空間17a、17bに徐々に進入して固化する。これにより、これらの空間17a、17bに入り込んだ液体と、上部の液体吸収部材5に残留している液体とが一体化された状態で固化するため、液体吸収部材5が保持部14に強固に係止される。なお、上層の保持部材14aの貫通孔16aと、下層の保持部材14bの穴16bとを略同径に形成したり、貫通孔16a及び/若しくは穴16bを長尺の溝に形成したり、さらに、貫通孔16aと穴16bの形状を異ならせても良い。
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施例を説明する。なお、上記した実施例1、2と同一の構成には同一の符号を付して説明は省略する。図5(A)は、本実施形態に係る美容器具20の平面図、図5(B)は、図5(A)のX−X線断面図である。
この実施例の美容器具20は、保持部24の略全面に上下に延びる複数の溝26a、26bを形成し、図5(B)に示すように、これらの溝26a、26bを、異なる方向に傾斜させて穿設した点に特徴を有する。図示の例では、溝26a、26bの一部を有底とし、他を裏面まで貫通して形成している。また、紙面右側の4本の溝26aと同左側の4本の溝26bとで穿設する方向を異ならせているが、穿設方向をランダムに変えてもよい。また、溝26を横長(紙面の左右方向)にしたり、縦横の溝を混在させてもよい。このような構成によっても、上記した実施例1、2と同様に、各溝26a、26bによって形成される空間27a、27bに液体が入り込んで凍結することで、保持部24に液体吸収部材5を強固に係止したり、保冷や保湿などの時間をより持続させることができる。
次に、図6を参照して、本発明の第4の実施例を説明する。なお、上記した実施例1〜3と同一の構成には同一の符号を付して説明は省略する。図6(A)は、本実施形態に係る美容器具30の平面図、図6(B)は、図6(A)のY−Y線断面図である。
この実施例の美容器具30は、保持部34の左右の端部に紙面上下方向に延びる突条36、36を夫々形成すると共に、大型の液体吸収部材35を左右に折り畳んで保持部34の全体を被覆するようにした点に特徴を有する。前記突条36は、図6(B)に示すように、先端が内側に向かって屈曲しているため、保持部34の平板面との間に液体吸収部材35に吸収させた液体が滞留する空間37が形成される。この突条36は、保持部34の成形時に射出成形等によって一体形成したり、別体の突条部材を溶着等することで保持部34に一体化する。
前記液体吸収部材35に液体を吸収させて保持部34を被覆するように密着させると、前記滞留空間37に液体の一部が溜まってくる。この液体と液体吸収部材35の残留液体とが凍結して一体化すると、凍結した液体が前記突条36の先端に係止されるため、液体吸収部材35が保持部34に確実に保持されることになる。また、折り曲げた液体吸収部材35の端部35a、35a同士も凍結によって一体化されるため、より強固に係止される。
次に、図7を参照して、本発明の第5の実施例を説明する。なお、上記した実施例1〜4と同一の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
この実施例の美容器具40は、保持部44の中央に液体吸収部材5を勘合可能な凹部46を形成すると共に、この凹部46の上端縁46a、46aを内側に張り出させたオーバーハング状に形成した点に特徴を有する。このような構成において、液体吸収部材5の下部を指で収縮させながら凹部46に嵌め込み、指を離すと収縮させていた部分が復元して凹部46内に広がる。次いで、液体吸収部材5に液体を吸収させると、凹部46の上端縁46aの下部に形成される空間47(拡大図参照)に液体吸収部材5から液体が染み出して滞留する。この状態で美容器具40を冷却すると、前記空間47内に滞留した液体と液体吸収部材5に残留した液体とが凍結して一体化する。凹部46の上端縁46aはオーバーハング形状になっているため、液体吸収部材5が確実に係止される。
(変形例)
本発明は上記した各実施例に限定されず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、図8に示すように、保持部54を、2つの円を連結して夫々の円の中心に大径の貫通孔56を穿設した8の字状に形成してもよい。この場合は、図8(B)に示すように、液体吸収部材55も2つの円を連結したひょうたん型に形成するのが好ましい。この貫通孔を有底の凹部にし、それによってできる夫々の空間56、56及び液体吸収部材55に異なる液体を滞留させて使用してもよい。また、上記した複数の実施例や変形例の構成を適宜組み合わせることも可能である。
また、液体吸収部材の一部が、保持部に接着や挟持などされることで、液体を固化させる前に予め固定されていてもよい。この場合の液体吸収部材は繰り返しの使用に耐える素材で形成するのが好ましい。
さらに、上記においては美容器具(美容用具)及び美容方法として説明したが、本発明の適用分野は「美容」の文言に拘泥されない。例えば、本発明は、皮膚疾患の治療や予防、術後の皮膚の再生や美容整形などの医療分野やその周辺分野においても好適に利用可能であり、医療器具や化粧用器具等として利用することもできる。
本美容用具は、美しく健康的な美肌を望む女性達だけでなく、男性からのニーズも多く、
スポーツや日焼け後のクールダウン、リフレッシュの他、ニキビやアトピー、ほてり等の
皮膚疾患等の改善のための医療用具としても活躍する可能性があり、老若男女問わず、万
国共通で利用可能なものである。
本発明の第1の実施例に係る美容器具の分解斜視図である。 同、部分断面図である。 同、平面図である。 本発明の第2の実施例に係る美容器具の部分断面図である。 本発明の第3の実施例に係る美容器具の平面図である。 本発明の第3の実施例に係る美容器具の横断面図である。 本発明の第4の実施例に係る美容器具の要部平面図である。 本発明の第4の実施例に係る美容器具の要部横断面図である。 本発明の第5の実施例に係る美容器具の部分断面図である。 本発明の変形例に係る美容器具の縦断面図である。 本発明の変形例に係る美容器具の液体吸収部材である。 本発明のさらに他の変形例に係る美容器具の縦断面図である。 本発明の液体吸収部材の他の例である。 本発明の液体吸収部材のさらに他の例である。
符号の説明
1、10、20、30、40、50、60 美容器具
2、21 美容器具本体
3 手持部
4、14、24、34、44、54,64 保持部
4a 挿入端部
5、35、55、65,75、85 液体吸収部材
6、16a、56、66 貫通孔
7、17a、17b、27a、27b、37、47 空間
8 開口部
14a、14b 保持部材
16b 穴
26、26a、26b 溝
36 突条
46 凹部
46a 上端縁

Claims (2)

  1. 液体を吸収させた部材を肌に接触させる美容法に用いる美容用具であって、
    手持部と、液体吸収部材と、該手持部の一端部に設けられ、前記液体吸収部材を保持する保持部とを備え、
    この保持部は、前記液体吸収部材に吸収させた液体の一部が入り込む貫通孔を有し、
    前記液体吸収部材に吸収させた液体が凍結して固化することによって、前記液体吸収部材を一体化して保持する構成である
    ことを特徴とする美容用具。
  2. 請求項1記載の美容用具であって、
    前記保持部は、二枚の液体吸収部材によって挟持されること、又は液体吸収部材によって全体が被覆されることを特徴とする美容用具。
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