JP4337452B2 - 回転角検出装置及び回転角検出方法 - Google Patents

回転角検出装置及び回転角検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、レゾルバにて回転体の回転角を検出する回転角検出装置及び回転角検出方法に関する。
回転子の回転角を検出するレゾルバは、例えば、車両の電動パワーステアリング装置に使用されている。電動パワーステアリング装置では、レゾルバがトーションバーを挟んでステアリングシャフトの上側(以下、入力軸という)と、ステアリングシャフトの下側(以下、出力軸という)に一対設けられている。そして、ハンドルが操作されると、トーションバーをねじりながら入力軸及び出力軸が回転され、このときの入力軸及び出力軸の回転角をそれぞれ各レゾルバにて検出し、検出した両回転角に基づいて相対回転角を求めて、この相対回転角に基づいてトルク(操舵トルク)を演算するようにしている。一方、前記入力軸側に設けられたレゾルバは、ハンドルの操舵角の検出用にも使用されている。
イグニッションがオン状態であって、例えば車両が走行中や、車両が停止時に据え切りを行う際には、前記レゾルバにて検出された回転角を使用してトルク演算を行うが、このトルク演算を行うためには、検出された回転角の精度が要求されている。例えば、1相励磁、2相出力方式のレゾルバでは、あらかじめ定格の励磁信号をレゾルバに出力して、必要な精度が出るようにしている。
一方、ハンドルのステアリングシャフトには、イグニッションキーがキーシリンダから抜かれると、ハンドルロックが可能なロック装置が一般に設けられており、このロック装置が許容する範囲までは、ハンドルの操舵ができるようにされている。又、イグニッションキーは、前記キーシリンダに対して一般に、ロック位置、アクセサリ位置、オン位置、スタート位置の間を回転自在にされている。
ところで、イグニッションが切られた後(オン位置からアクセサリ位置側、或いは、ロック位置を経てイグニッションキーが抜かれた後)においては、操舵トルクの演算は必要でなくなる。しかし、ハンドルロックが効くまでは、レゾルバの検出に基づいて操舵角の演算を行いたい要望がある。ハンドルロックが効いてからは、ハンドルは一定角度以上は操舵不能であるため、レゾルバにて検出した回転角に基づいて操舵角を演算し、例えば、不揮発性メモリに記憶できれば、次にイグニッションがオンとなった時の操舵角が誤らずに演算できる利点がある。
しかし、従来は、イグニッションが切られた後にも、前記励磁信号を出力する回路(励磁信号生成回路)は、常に定格で励磁信号を出力しているため、電力の消費が大きくなる。特に、イグニッションが切られている状態では、車両が内燃機関の場合には、ジェネレータが発電しないため、バッテリ電力が多く消費されてしまう。
このような問題を解消するために、レゾルバを用いた回転角検出装置や回転角検出方法において、検出される回転角が粗の場合でもよい場合には、消費電力を少なくしたいという要望がある。
本発明の目的は、回転角の検出に精度が必要でなく、検出する回転角が粗で良いときは、回路の消費電力を少なくできる回転角検出装置及び回転角検出方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、一対の回転子の回転角をそれぞれ検出する一対のレゾルバに対して1つ又は2つの励磁信号を印加する励磁信号生成手段と、前記一対のレゾルバから得られた1相出力又は2相出力をそれぞれ増幅する一対の増幅手段と、前記出力に基づいて前記一対の回転子の回転角をそれぞれ演算する演算手段とを備えた回転角検出装置において、前記演算手段の演算結果である回転角の粗密を選択する選択手段と、前記一対の増幅手段のうち、一方の増幅手段に対する電源の供給又は停止をするスイッチ手段と、前記スイッチ手段を制御するスイッチ制御手段とを備え、前記励磁信号生成手段は、前記選択手段の選択に応じて、前記1つ又は2つの励磁信号の振幅を小又は大にし、前記スイッチ制御手段は、前記選択手段の選択に応じて、前記スイッチ手段をオンオフ制御することを特徴とする回転角検出装置を要旨とするものである。
請求項の発明は、請求項1において、前記記選択手段の選択に応じて、前記レゾルバから得られた1相出力又は2相出力の増幅率を可変するように、前記増幅手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、一対の回転子の回転角をそれぞれ検出する一対のレゾルバに対して1つ又は2つの励磁信号を励磁信号生成手段により、印加し、前記一対のレゾルバから得られた1相出力又は2相出力をそれぞれ一対の増幅手段により増幅し、前記出力に基づいて前記一対の回転子の回転角を演算手段にてそれぞれ演算する回転角検出方法において、前記演算手段の演算結果である回転角の粗密を選択手段により選択し、前記選択手段の選択に応じて、前記励磁信号生成手段により、前記1つ又は2つの励磁信号の振幅を小又は大にし、前記選択手段の選択に応じて、スイッチ制御手段の制御により、前記一対の増幅手段のうち、一方の増幅手段に対する電源の供給又は停止を行うスイッチ手段をオンオフすることを特徴とする回転角検出方法を要旨とするものである。
請求項の発明は、請求項において、前記演算の結果による回転角の粗密を選択した際、前記レゾルバから得られた1相出力又は2相出力の増幅率を、前記演算による回転角の粗密の選択に応じて可変するように前記増幅手段を制御することを特徴とする。
請求項の発明は、回転子の回転角を検出するレゾルバに対して1つ又は2つの励磁信号を印加する励磁信号生成手段と、前記レゾルバから得られた1相出力又は2相出力を増幅する増幅手段と、前記出力に基づいて回転子の回転角を演算する演算手段とを備えた回転角検出装置において、前記演算手段の演算結果である回転角の粗密を選択する選択手段と、前記励磁信号を出力する励磁信号生成手段の電源を遮断する電源遮断手段と、前記電源遮断手段を制御する電源遮断制御手段とを備え、前記演算手段は前記選択手段の選択に応じて回転角の演算手段の演算周期を可変し、前記電源遮断制御手段は、前記選択手段の選択に応じて前記演算手段が演算していないときに、前記電源遮断手段を制御して、前記励磁信号生成手段の電源を遮断することを特徴とする回転角検出装置を要旨とするものである。
請求項の発明は、回転子の回転角を検出するレゾルバに対して1つ又は2つの励磁信号を励磁信号生成手段にて印加し、前記レゾルバから得られた1相出力又は2相出力を増幅し、前記出力に基づいて回転子の回転角を演算する回転角検出方法において、前記演算の結果による回転角の粗密を選択手段により選択し、前記選択に応じて、前記回転角を演算する演算周期を演算手段により可変し、前記選択に応じて、前記回転角の演算をしていないときに、電源遮断制御手段は、電源遮断手段を制御して、前記励磁信号を出力する励磁信号生成手段の電源を遮断することを特徴とする回転角検出方法を要旨とするものである。
(作用)
請求項1の回転角検出装置によれば、励磁信号生成手段は、選択手段の選択に応じて、1つ又は2つの励磁信号の振幅を小又は大にする。このため、選択支持手段の選択によって、励磁信号の振幅が小さくなると、励磁信号生成手段にて消費される電力が少なくて済む。
又、請求項の回転角検出装置によれば、スイッチ制御手段は、選択手段の選択に応じて、前記スイッチ手段をオフ制御することにより、一方の増幅手段の電源供給が断たれるため、消費電力を少なくすることができる。
請求項の回転角検出装置によれば、励磁信号の振幅が小さくなると、レゾルバから出力される1相又は2相出力も小さくなるが、増幅手段は、増幅率を上げることにより、好適な出力のレベルを得る。
請求項の回転角検出方法によれば、励磁信号を生成する際、選択に応じて1つ又は2つの励磁信号の振幅を小又は大にする。この選択によって、励磁信号の振幅が小さくなる場合、励磁信号生成時に消費される電力が少なくて済む。又、請求項3の回転角検出方法によれば、スイッチ制御手段は、選択手段の選択に応じて、前記スイッチ手段をオフ制御することにより、一方の増幅手段の電源供給が断たれるため、消費電力を少なくすることができる。
請求項の回転角検出方法によれば、励磁信号の振幅が小さくなると、レゾルバから出力される1相又は2相出力も小さくなるが、この出力を増幅することにより、好適な出力のレベルを得る。
請求項の回転角検出装置によれば、選択手段が、演算手段の演算結果である回転角の粗を選択すると、演算手段は、選択手段の選択に応じて回転角の演算手段の演算周期を長くする。そして、電源遮断制御手段は、選択手段の選択に応じて前記演算手段が演算していないときに、前記電源遮断手段を制御して、励磁信号生成手段の電源を遮断する。この結果、回転角の演算結果が粗でよいときは、励磁信号生成手段にて消費される電力が少なくて済む。
請求項の回転角検出方法によれば、演算結果である回転角が粗でよいと選択すると、その選択に応じて回転角の演算周期を長くする。そして、前記選択に応じて演算していないときに、励磁信号生成手段の電源を電源遮断手段により遮断する。この結果、励磁信号生成手段にて消費される電力が少なくて済む。
以上詳述したように、本発明によれば、回転角の検出に精度が必要でなく、検出する回転角が粗で良いときは、回路の消費電力を少なくできる効果を奏する。
参考例1
まず、本発明を電動パワーステアリング装置の回転角検出装置100の参考例1を図1〜図3に従って説明する。
電動パワーステアリング装置は、ハンドル50、ステアリング軸51、トーションバー52、ピニオン軸53、ピニオン軸53に対して減速機(図示しない)を介して作動連結されたモータ(図示しない)、前記ピニオン軸53に作動連結されたラックピニオン(図示しない)やECU55等を備えている。電動パワーステアリング装置は、ハンドル50による操舵状態を検出し、その操舵状態に応じたアシスト力を前記モータにより発生させて操舵をアシストする。
前記ハンドル50にはステアリング軸51の一端側が連結され、このステアリング軸51の他端側にはトーションバー52の一端側が連結されている。トーションバー52の他端側にはピニオン軸53の一端側が連結され、このピニオン軸53の他端側にラックピニオン(図示しない)のピニオンギアが連結されている。なお、ラックピニオン(図示しない)の両側には、それぞれタイロッド等を介して図略の車輪が連結されている。又、ステアリング軸51及びピニオン軸53には、それぞれの回転角θ1、θ2を絶対的に検出可能な第1レゾルバ61、第2レゾルバ62がそれぞれ設けられており、両レゾルバはECU55に電気的に接続されている。
この結果、ステアリング軸51とピニオン軸53とはトーションバー52により相対回転可能である。又、両レゾルバが検出したステアリング軸51の回転角θ1とピニオン軸53の回転角θ2との角度差(偏差)や角度比等からトーションバー52のねじれ量(操舵トルク に対応する)をねじれ角として検出することができる。
又、第1レゾルバ61、及び第2レゾルバ62により検出された信号はECU55に出力され、ECU55はこれらの各信号に基づいてモータ(図示しない)により発生させるアシスト力を公知の方法により決定する。
なお、ECU55は、電動パワーステアリング装置の制御部としても構成しているが、以下では説明の便宜上、回転角検出装置100の制御部として説明を行うものとする。
ここで、第1レゾルバ61及び第2レゾルバ62について説明する。
参考例1の両レゾルバは、1相励磁2相出力方式のレゾルバからなる。両レゾルバは、同一構成のため、第1レゾルバ61を図3を参照して説明し、第2レゾルバ62の構成部材には、第1レゾルバ61の構成部材と同一符号を付してその説明を省略する。
1相励磁2相出力方式のレゾルバは、幾何学的に90度の位相差をもつように配置された2つの巻線、A相巻線101とB相巻線102とがステアリング軸51側に設けられた固定子(図示しない。以下同じ)に巻かれている。なお、固定子側のA相巻線101とB相巻線102は幾何学的に互いに直交しており、磁気的な結合はないようにされている。又、トーションバー52側に設けられた回転子(図示しない。以下同じ)には1つの巻線、すなわち、R相巻線103(励磁巻線)が巻かれている。R相巻線103は回転子に固定されおり、回転子の回転に伴って向きを変えることになる。前記R相巻線103には、後述する励磁信号生成回路56により一定の角周波数、所定の振幅の正弦波交流電圧(励磁信号)が印加されるようにされている。なお、R1、R2は、A相巻線101及びB相巻線102に接続された抵抗である。励磁信号生成回路56は、励磁信号生成手段に相当する。
この結果、回転子側のR相巻線103はこの角周波数で励磁される。印加される交流電圧の電圧の振幅をVrとし、角周波数をωoとする。R相巻線103と、A相巻線101およびB相巻線102との間の磁気的な結合は、回転子の回転角によって変化する。前記回転子の回転角をθとすると、R相巻線103と、A相巻線101およびB相巻線102との間の磁気的な結合係数K1,K2は下記のように回転子の回転角θの関数となる。
K1=K・cosθ,K2=K・sinθ
なお、Kはレゾルバの構造と巻線とによって設定された正定数である。
又、R相巻線103に角周波数ωoの交流電圧Fo(t)を印加したとすると、A相巻線101とB相巻線102とに誘起させる電圧Va,Vbは以下のようになる。なお、tは時刻を表している。
Va=K1・Fo(t)=K・cosθ・Fo(t)
Vb=K2・Fo(t)=K・sinθ・Fo(t)
ECU55は、A相巻線101と、B相巻線102に誘起された電圧Va,Vbと、R相巻線103に印加される交流電圧Fo(t)に基づいて、下記式(1)により、回転子の回転角θを求めるようにされている。
θ=tan-1(Va/Vb) …(1)
次に、回転角検出装置100を構成するECU55等の電気的構成及び動作を図2、及び図3を参照して説明する。
ECU55は、励磁信号生成回路56、第1増幅部57、第2増幅部58、CPU59(マイクロコンピュータ)、記憶素子、各種インタフェイス回路等から構成されている。CPU59は、制御手段、演算手段、及び選択手段に相当する。第1増幅部57及び第2増幅部58は、それぞれ増幅手段に相当する。
CPU59は、出力ポートから励磁信号生成回路56に交流波形の信号を出力するようにされている。又、励磁信号生成回路56は、入力された信号を2次ローパスフィルタにて必要な成分のみを残し、不要な高調波成分を除去して、正弦波信号としての励磁信号を第1レゾルバ61及び第2レゾルバ62のR相巻線103に出力する。又、励磁信号生成回路56は、その交流波形の信号に応じてその励磁信号の振幅を可変できるようにされている。
次に、第1増幅部57について説明する。なお、第2増幅部58は、第1増幅部57と同様の構成であるため、第1増幅部57の構成と同一構成には同一符号を付してその説明を省略する。
第1増幅部57は、第1レゾルバ61のR相巻線103に励磁信号を付与すると、第1レゾルバ61のA相巻線101から得られるsin相信号を増幅するA相増幅回路200を備える。又、第1増幅部57は、第1レゾルバ61のB相巻線102から得られるcos相信号を増幅するB相増幅回路300とを備えている。A相増幅回路200は、第1レゾルバ61のsin相を検出するA相巻線101からの出力が、抵抗R1,抵抗R3を介してオペアンプOPの非反転入力へ入力される。オペアンプOPの非反転入力側の抵抗R3と該非反転入力との間には、抵抗R4を介して2.5Vの定電圧が接続されている。オペアンプOPの反転入力は、抵抗R5を介して接地されている。抵抗R1と抵抗R3との間は、コンデンサCを介して接地されている。オペアンプOPの反転入力と出力との間には、抵抗R6が接続されている。
B相増幅回路300は、A相増幅回路200と同様に構成されているため、A相増幅回路200と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。従って、sin相信号を増幅するA相増幅回路200の増幅率と、cos相信号を増幅するB相増幅回路300の増幅率とは、それぞれR5/R6となり、互いに等しくされている。
CPU59は、第1増幅部57のA相増幅回路200にて(R5/R6)分増幅された第1レゾルバ61のsin相信号と、B相増幅回路300にて(R5/R6)分増幅された第1レゾルバ61のcos相信号とに基づき、tanθを求める。そして、CPU59は前記式(1)によって第1レゾルバ61が検出した回転角θ(すなわち、回転角θ1)を求めている。
又、CPU59は、第2増幅部58のA相増幅回路200にて(R5/R6)分増幅された第2レゾルバ62のsin相信号と、B相増幅回路300にて(R5/R6)分増幅された第2レゾルバ62のcos相信号とに基づき、tanθを求める。そして、CPU59は前記式(1)によって第2レゾルバ62が検出した回転角θ(すなわち、回転角θ2)を求めている。
参考例1の作用)
次に、回転角検出装置100の作用を説明する。
図2は、CPU59が処理する回転角検出のフローチャートであり、所定演算周期毎(例えば、500μs毎)に実行処理する。
(S10)
S10では、車両の図示しないイグニッションキーが、キーシリンダ(ともに図示しない)に対して、アクセサリ位置、又はロック位置に位置するか、或いは、キーシリンダから抜かれた状態か否かを判定する。この判定は、キーシリンダに設けられている、例えば、イグニッションキー位置検出センサ(図示しない)からのキー位置信号に基づいて行う。なお、イグニッションキーは、前記キーシリンダに対して、ロック位置、アクセサリ位置、オン位置、スタート位置の間を回転自在にされている。
アクセサリ位置、又はロック位置、或いは、キーシリンダから抜かれた状態である場合には、前記キー位置検出センサからCPU59には、「キー無し」のキー位置信号が入力される。イグニッションキーがオン位置、又はスタート位置に位置する場合には、前記キー位置検出センサからCPU59には、「キー有り」のキー位置信号が入力される。
キー位置信号が「キー無し」を意味する場合、CPU59は、S10で「YES」と判定して、S20に移行し、省エネ処理を行う。又、キー位置信号が「キー有り」を意味する場合、CPU59は、S10で「NO」と判定し、S30に移行して、通常処理を行う。
(S20)
S20の省エネ処理では、CPU59は、出力ポートから励磁信号生成回路56に対して、通常処理よりも振幅が小さくなるように交流波形の信号を出力する。この場合には、第1レゾルバ61にて検出される回転角は粗で良いとして、励磁信号生成回路56は、前記信号をフィルタ処理して振幅が小さい正弦波信号としての励磁信号を、第1レゾルバ61及び第2レゾルバ62に出力する。
そして、振幅が小さくなった励磁信号によって、第1レゾルバ61からsin相信号と、cos相信号が、及び第2レゾルバ62からsin相信号と、cos相信号が、それぞれ出力される。このsin相信号とcos相信号は、通常処理時よりも励磁信号の振幅が小さいため、通常処理時のsin相信号とcos相信号よりも振幅が小さい。そして、CPU59は、第1増幅部57のA相増幅回路200にて(R5/R6)分増幅された第1レゾルバ61のsin相信号と、B相増幅回路300にて(R5/R6)分増幅された第1レゾルバ61のcos相信号とに基づき、tanθを求める。そして、前記式(1)によって第1レゾルバ61が検出した回転角θ(すなわち、回転角θ1)を求める。
そして、省エネ処理では、CPU59は第1レゾルバ61の検出信号に基づいて演算された回転角θ1を、ハンドル50の操舵角として、図示しない記憶素子、例えば、読出し書き込み可能なEEPROM等に記憶し、この処理を終了する。
(S30)
又、S30の通常処理では、CPU59は、この場合には第1レゾルバ61にて検出される回転角は密である必要があるとして、出力ポートから励磁信号生成回路56に対して、省エネ処理よりも振幅が大きくなるように交流波形の信号を出力する。そして、励磁信号生成回路56から出力され、振幅が大きくなった定格の励磁信号によって第1レゾルバ61からsin相信号とcos相信号が、及び第2レゾルバ62からsin相信号とcos相信号が、それぞれ出力される。このsin相信号とcos相信号は、省エネ処理時よりも励磁信号の振幅が大きいため、省エネ処理時のsin相信号とcos相信号よりも振幅が大きい。
そして、CPU59は、第1増幅部57のA相増幅回路200にて(R5/R6)分増幅された第1レゾルバ61のsin相信号と、B相増幅回路300にて(R5/R6)分増幅された第1レゾルバ61のcos相信号とに基づき、tanθを求める。そして、前記式(1)によって第1レゾルバ61が検出した回転角θ(すなわち、回転角θ1)を求める。又、CPU59は、第2増幅部58のA相増幅回路200にて(R5/R6)分増幅された第2レゾルバ62のsin相信号と、B相増幅回路300にて(R5/R6)分増幅された第2レゾルバ62のcos相信号とに基づき、tanθを求める。そして、CPU59は前記式(1)によって第2レゾルバ62が検出した回転角θ(すなわち、回転角θ2)を求める。
そして、通常処理では、CPU59は、ステアリング軸51の回転角θ1とピニオン軸53の回転角θ2との角度差(偏差)や角度比等からトーションバー52のねじれ量(操舵トルク に対応するねじれ角)を検出する。そして、CPU59はこのねじれ量に基づく操舵トルクに応じたアシスト力(すなわち、目標値となるアシスト電流)を演算する。CPU59はこの演算したアシスト電流に基づいて、モータを制御する。
さて、本参考例1によれば、以下のような特徴がある。
(1) 本参考例1の回転角検出装置100は、1相励磁2相出力の第1レゾルバ61に対して1つの励磁信号を印加する励磁信号生成回路56(励磁信号生成手段)を備える。又、回転角検出装置100は、第1レゾルバ61から得られた2相出力を増幅する第1増幅部57(増幅手段)とを備えるようにした。又、回転角検出装置100は、前記2相出力に基づいて回転子の回転角を演算するCPU59(演算手段)とを備える。そして、CPU59は、キー位置信号に入力に基づいて前記演算結果である回転角の粗密を選択する選択手段とし、前記選択に応じて、2つの励磁信号の振幅を小又は大にするようにした。
この結果、前記選択によって、前記回転角が粗で良い場合には、励磁信号生成回路56による正弦波信号(励磁信号)の振幅を小さくすることにより、励磁信号生成回路56にて消費される電力を少なくすることができる。すなわち、前記参考例1では、通常処理では、従来と同様にトーションバー52のねじれ量(操舵トルク に対応するねじれ角)の
精度を上げるため、励磁信号の振幅を大きくした。そして、省エネ処理では、第1レゾルバ61によって検出される回転角θ1の精度は要求されないため、励磁信号生成回路56の消費電力を少なくするために、励磁信号の振幅を小さくする。
(2) 本参考例1の回転角検出方法によれば、回転子の回転角を検出する第1レゾルバ61に対して1つ励磁信号を印加し、第1レゾルバ61から得られた2相出力をA相増幅回路200、B相増幅回路300にて増幅する。そして、前記出力に基づいて回転子の回転角を演算する。そして、前記演算の結果による回転角の粗密を選択し、その選択に応じて、前記2つの励磁信号の振幅を小又は大にする。
この結果、上記(1)と同様の効果を奏する。
(3) 本参考例1では、省エネ処理時において、第1増幅部57のA相増幅回路200及びB相増幅回路300の増幅率は、後述する第2実施形態とは異なり、変更しない。このため、第2実施形態よりもさらに、省エネ効果を上げることができる。
参考例2
次に、参考例2を図4を参照して説明する。なお、参考例2及び以下に説明する各実施形態において、参考例1と同一構成については、同一部号を付して、その説明を省略し、異なるところを中心説明する。
参考例2では、第1レゾルバ61、第2レゾルバ62、ECU55における励磁信号生成回路56、第2増幅部58及びCPU59のハード構成は同じであり、第1増幅部57の構成が異なっている。
図4に示すように、第1増幅部57は、参考例1と同様に構成されたA相増幅回路200及びB相増幅回路300を備えるとともに、さらに、A相増幅回路210及びB相増幅回路310を備えている。A相増幅回路210の構成部材は、参考例1のA相増幅回路200とほぼ同様であるため、図示は省略するが、抵抗R5と抵抗R6の増幅率であるR5/R6が、A相増幅回路200よりも大きくなっているところが異なっている。又、B相増幅回路310の構成部材は、参考例1のB相増幅回路300とほぼ同様であるため、図示は省略するが、抵抗R5と抵抗R6の増幅率であるR5/R6が、B相増幅回路300よりも大きくなっているところが異なっている。
そして、スイッチSW1,SW2は、第1レゾルバ61のA相巻線101とCPU59との間の接続を、A相増幅回路200又はA相増幅回路210に切り換えるためのスイッチである。又、スイッチSW3、SW4は、第1レゾルバ61のB相巻線102とCPU59との間の接続を、B相増幅回路300又はB相増幅回路310に切り換えるためのスイッチである。スイッチSW1〜SW4は例えば、トランジスタから構成されている。
参考例2の作用)
参考例2の作用を図2の回転角検出のフローチャートを参照して説明する。この作用においても、参考例1と異なるところを中心に説明する。S10の作用は参考例1と同様であるため説明を省略する。
(S30)
S10で「NO」と判定してS30に移行した場合、CPU59は、制御信号を出力してスイッチSW1,SW2をA相増幅回路200に、スイッチSW3,SW4をB相増幅回路300に接続する。この状態で、CPU59は、出力ポートから励磁信号生成回路56に対して、第1レゾルバ61にて検出される回転角は密である必要があるとして、省エネ処理よりも振幅が大きくなるように交流波形の信号を出力する。
従って、参考例1と同様に励磁信号生成回路56から出力されるとともに振幅が大きい定格の励磁信号によって、第1レゾルバ61からsin相信号とcos相信号が、及び第2レゾルバ62からsin相信号とcos相信号がそれぞれ出力される。このsin相信号とcos相信号は、省エネ処理時よりも励磁信号の振幅が大きいため、省エネ処理時のsin相信号とcos相信号よりも振幅が大きい。
これらの各相信号は、第1増幅部57及び第2増幅部58のA相増幅回路200及びB相増幅回路300により、参考例1と同じ増幅率にて増幅され、CPU59に入力される。そして、CPU59は、参考例1と同じ増幅率にて増幅された各相信号に基づいて、第1レゾルバ61の回転角θ1及び第2レゾルバ62の回転角θ2を求める。
そして、通常処理では、CPU59は、ステアリング軸51の回転角θ1とピニオン軸53の回転角θ2との角度差(偏差)や角度比等からトーションバー52のねじれ量(操舵トルク に対応するねじれ角)を検出し、このねじれ量に基づく操舵トルクに応じたアシスト力を演算する。すなわち、目標値となるアシスト電流を演算する。この演算したアシスト電流に基づいて、CPU59はモータを制御する。
(S20)
S10で「YES」と判定して、S20に移行した場合、CPU59は、制御信号を出力し、スイッチSW1,SW2をA相増幅回路210に、スイッチSW3,SW4をB相増幅回路310に接続する。この状態で、CPU59は、第1レゾルバ61にて検出される回転角は粗である必要があるとして、出力ポートから励磁信号生成回路56に対して、通常処理よりも振幅が小さくなるように交流波形の信号を出力する。すると、参考例1と同様に励磁信号生成回路56から出力されるとともに振幅が小さくなった励磁信号によって、第1レゾルバ61からsin相信号とcos相信号が、及び第2レゾルバ62からsin
相信号とcos相信号がそれぞれ出力される。このsin相信号とcos相信号は、通常処理時よ
りも励磁信号の振幅が小さいため、通常処理よりのsin相信号とcos相信号よりも振幅が小さい。
第1レゾルバ61から出力された各相信号は、第1増幅部57のA相増幅回路210及びB相増幅回路310により、通常処理時よりも大きく増幅されて、CPU59に入力される。そして、CPU59は、通常処理時よりも大きく増幅された各相信号に基づいて、第1レゾルバ61の回転角θ1を求める。
そして、省エネ処理では、参考例1と同様にCPU59は第1レゾルバ61の検出信号に基づいて演算された回転角θ1を、図示しない記憶素子に記憶し、この処理を終了する。
さて、参考例2によれば、参考例1の(1)、(2)の作用効果の他、以下のような特徴がある。
(1) 参考例2では、CPU59の選択に応じて、第1レゾルバ61から得られた2相出力の増幅率を可変するように、第1増幅部57(増幅手段)を制御するCPU59(制御手段)を備える。この結果、励磁信号の振幅が小さくなると、第1レゾルバ61から出力される2相出力も小さくなるが、第1増幅部57は、増幅率を上げることができるため、好適な出力のレベルを得ることができる。
(2) 参考例2では、回転角θ1は粗でよいと選択した際、CPU59にて第1増幅部57(増幅手段)を制御して、その増幅率を増加させて第1レゾルバ61から得られた2相出力の増幅するようにした。この結果、上記(1)の作用効果を得ることができる。
(第実施形態)
次に、本発明を具体化した実施形態を図5を参照して説明する。第実施形態は、参考例1の構成にさらに第2増幅部58の電源を遮断する遮断手段及びスイッチ手段としての遮断スイッチSW5が設けられているところが参考例1と異なっている。遮断スイッチSW5は、例えばトランジスタから構成されている。そして、図2のフローチャートの通常処理時に、本実施形態では、CPU59からの制御信号に基づいて遮断スイッチSW5がオン状態となり、第2増幅部58のA相増幅回路200及びB相増幅回路300の各抵抗R4や、オペアンプOPに電圧が印加されるところが、参考例1と異なっている。
又、本実施形態では、省エネ処理時に、CPU59は、制御信号を出力して遮断スイッチSW5をオフ駆動して、第2増幅部58の電源供給を断つようにされているところが参考例1と異なっている。具体的には、第2増幅部58のA相増幅回路200及びB相増幅回路300の各抵抗R4や、オペアンプOPへの電圧印加を停止する。
このため、第実施形態の装置及び方法では、省エネ処理時に、第2増幅部58の電源供給が断たれるため、参考例1よりもより省電力化を図ることができる。
なお、第実施形態では、CPU59は、制御手段、演算手段、選択手段、及びスイッチ制御手段に相当する。
(第実施形態)
次に、第実施形態の回転角検出装置100を図6及び図7を参照して説明する。
実施形態は、参考例1のハード構成に加えて、励磁信号生成回路56に電源遮断手段としての遮断スイッチSW6が設けられているところが参考例1と異なっている。遮断スイッチSW6は、例えばトランジスタから構成されている。
そして、図示しないイグニッションキーがオン位置、又はスタート位置に位置し、図示しないキー位置検出センサからCPU59に「キー有り」のキー位置信号が入力されると、CPU59から制御信号が出力されて、遮断スイッチSW6が常時オン状態とされ、励磁信号生成回路56に電源を供給する。この場合には、励磁信号生成回路56から第1レゾルバ61、第2レゾルバ62に励磁信号が出力され、両レゾルバからそれぞれ2相出力があるため、CPU59は、所定演算周期毎(500μs毎)に、回転角θ1、θ2の演算を行う。
又、CPU59は、回転角θ1,θ2に基づいて、トーションバー52のねじれ量(操舵トルク に対応するねじれ角)を検出し、このねじれ量に基づく操舵トルクに応じたアシスト力(すなわち、目標値となるアシスト電流)を演算する。又、この演算したアシスト電流に基づいて、CPU59はモータを制御する。
この場合には、回転角θ1の演算周期は、後述する回転角θ1の演算する場合よりも短いため、演算結果は密となる。
又、図示しないイグニッションキーがアクセサリ位置、又はロック位置、或いは、キーシリンダから抜かれた状態である場合には、図示しないキー位置検出センサからCPU59には、「キー無し」のキー位置信号が入力される。この場合には、図7に示すようにCPU59は、前記所定演算周期よりも遅い周期(本実施形態では500msの周期)の中で、通電時間域と、非通電時間域とに区分して、遮断スイッチSW6をオンオフ制御する。図7の例では、400μsが通電時間域とし、残りの時間が非通電時間域としている。この結果、通電時間域内に、定格の励磁信号が励磁信号生成回路56から出力される。
又、CPU59は、通電時間域内において、第1レゾルバ61からの2相出力に基づいて、回転角θ1の演算を行う。実施形態では、この回転角の演算時間は、200μsである。この場合には、回転角θ1の演算周期は、所定演算周期毎に行われる場合に比較して長いため、演算結果は粗となる。
さて、実施形態によれば、以下のような特徴がある。
(1) 実施形態の回転角検出装置100は、回転角θ1の粗密を選択するCPU59(選択手段)を備えるようにした。又、回転角検出装置100は、励磁信号を出力する励磁信号生成回路56(励磁信号生成手段)の電源を遮断する遮断スイッチSW6(電源遮断手段)を備える。そして、CPU59(演算手段)はキー位置信号の内容に応じて、回転角θ1の演算周期を可変するようにした。又、CPU59(電源遮断制御手段)は、回転角θ1を演算していないときは、遮断スイッチSW6をオフ制御して励磁信号生成回路56の電源を遮断するようにした。
この結果、回転角θ1の演算結果が粗でよいときは、励磁信号生成回路56にて消費される電力が少なくすることができる。
(2) 実施形態の回転角検出方法によれば、演算結果である回転角θ1が粗でよいと選択すると、その選択に応じて回転角θ1の演算周期を長くする。そして、前記選択に応じて演算していないときに、励磁信号生成回路56の電源を遮断スイッチSW6により遮断する。この結果、励磁信号生成回路56にて消費される電力が少なくて済む。
参考例3
次に、参考例3を図8を参照して説明する。参考例3は、参考例1の構成中、第2レゾルバ62及び、第2増幅部58を省略した回転角検出装置500に具体化してもよい。なお、本参考例の回転角検出装置500は、操舵トルクを検出するためのものではなく、参考例1で説明した、トーションバー52のステアリング軸51側に設けられて、操舵角(回転角θ1)のみを検出し、演算推定するためのものである。
このように構成しても、回転角θ1が粗でよい場合、励磁信号生成回路56の電力消費を少なくすることができる。
すなわち、参考例1の(1)〜(3)の効果を奏する。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1〜第実施形態では、1相励磁2相出力方式のレゾルバの検出信号に基づいて回転角を検出する回転角検出装置に具体化した。しかし、この方式のレゾルバに限定するものではなく、2相励磁2相出力、2相励磁1相出力や、リラクタンス型のレゾルバの検出信号に基づいて回転角を検出できる回転角検出装置に適用できることはいうまでもない。
○ 第1〜第実施形態では、キー位置信号に基づいて、CPU59は、回転角の粗密を選択する選択手段とし、選択に応じて、2つの励磁信号の振幅を小又は大にするようにしたが、キー位置信号に限定するものではない。要は、演算結果である回転角が粗でよい場合に、CPU59に入力される信号であればよい。
参考例1の回転角検出装置100の概略図。 CPU59が処理するフローチャート。 参考例1の回転角検出装置100の概略電気回路図。 参考例2の回転角検出装置100の概略電気回路図。 実施形態の回転角検出装置100の概略電気回路図。 実施形態の回転角検出装置100の概略電気回路図。 タイムチャート。 参考例3の回転角検出装置100の概略電気回路図。
符号の説明
52…トーションバー
56…励磁信号生成回路(励磁信号生成手段)
59…CPU(演算手段、選択手段、スイッチ制御手段、制御手段、電源遮断制御手段)
61…第1レゾルバ
62…第2レゾルバ
57…第1増幅部(増幅手段)
58…第2増幅部(増幅手段)
100…回転角検出装置
200…A相増幅回路
300…B相増幅回路
500…回転角検出装置
SW5…遮断スイッチ(スイッチ手段)
SW6…遮断スイッチ(電源遮断手段)

Claims (6)

  1. 一対の回転子の回転角をそれぞれ検出する一対のレゾルバに対して1つ又は2つの励磁信号を印加する励磁信号生成手段と、
    前記一対のレゾルバから得られた1相出力又は2相出力をそれぞれ増幅する一対の増幅手段と、前記出力に基づいて前記一対の回転子の回転角をそれぞれ演算する演算手段とを備えた回転角検出装置において、
    前記演算手段の演算結果である回転角の粗密を選択する選択手段と、前記一対の増幅手段のうち、一方の増幅手段に対する電源の供給又は停止をするスイッチ手段と、
    前記スイッチ手段を制御するスイッチ制御手段とを備え、
    前記励磁信号生成手段は、前記選択手段の選択に応じて、前記1つ又は2つの励磁信号の振幅を小又は大にし、
    前記スイッチ制御手段は、前記選択手段の選択に応じて、前記スイッチ手段をオンオフ制御することを特徴とする回転角検出装置。
  2. 前記選択手段の選択に応じて、前記レゾルバから得られた1相出力又は2相出力の増幅率を可変するように、前記増幅手段を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の回転角検出装置。
  3. 一対の回転子の回転角をそれぞれ検出する一対のレゾルバに対して1つ又は2つの励磁信号を励磁信号生成手段により、印加し、
    前記一対のレゾルバから得られた1相出力又は2相出力をそれぞれ一対の増幅手段により増幅し、前記出力に基づいて前記一対の回転子の回転角を演算手段にてそれぞれ演算する回転角検出方法において、
    前記演算手段の演算結果である回転角の粗密を選択手段により選択し、
    前記選択手段の選択に応じて、前記励磁信号生成手段により、前記1つ又は2つの励磁信号の振幅を小又は大にし、
    前記選択手段の選択に応じて、スイッチ制御手段の制御により、前記一対の増幅手段のうち、一方の増幅手段に対する電源の供給又は停止を行うスイッチ手段をオンオフすることを特徴とする回転角検出方法。
  4. 前記演算の結果による回転角の粗密を選択した際、前記レゾルバから得られた1相出力又は2相出力の増幅率を、前記演算による回転角の粗密の選択に応じて可変するように前記増幅手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の回転角検出方法。
  5. 回転子の回転角を検出するレゾルバに対して1つ又は2つの励磁信号を印加する励磁信号生成手段と、前記レゾルバから得られた1相出力又は2相出力を増幅する増幅手段と、前記出力に基づいて回転子の回転角を演算する演算手段とを備えた回転角検出装置において、
    前記演算手段の演算結果である回転角の粗密を選択する選択手段と、
    前記励磁信号を出力する励磁信号生成手段の電源を遮断する電源遮断手段と、
    前記電源遮断手段を制御する電源遮断制御手段とを備え、
    前記演算手段は前記選択手段の選択に応じて回転角の演算手段の演算周期を可変し、
    前記電源遮断制御手段は、前記選択手段の選択に応じて前記演算手段が演算していないときに、前記電源遮断手段を制御して、前記励磁信号生成手段の電源を遮断することを特徴とする回転角検出装置。
  6. 回転子の回転角を検出するレゾルバに対して1つ又は2つの励磁信号を励磁信号生成手段にて印加し、前記レゾルバから得られた1相出力又は2相出力を増幅し、前記出力に基づいて回転子の回転角を演算する回転角検出方法において、
    前記演算の結果による回転角の粗密を選択手段により選択し、
    前記選択に応じて、前記回転角を演算する演算周期を演算手段により可変し、
    前記選択に応じて、前記回転角の演算をしていないときに、電源遮断制御手段は、電源遮断手段を制御して、前記励磁信号を出力する励磁信号生成手段の電源を遮断することを特徴とする回転角検出方法。
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