JP4337226B2 - Internal combustion engine with variable valve mechanism - Google Patents
Internal combustion engine with variable valve mechanism Download PDFInfo
- Publication number
- JP4337226B2 JP4337226B2 JP2000107101A JP2000107101A JP4337226B2 JP 4337226 B2 JP4337226 B2 JP 4337226B2 JP 2000107101 A JP2000107101 A JP 2000107101A JP 2000107101 A JP2000107101 A JP 2000107101A JP 4337226 B2 JP4337226 B2 JP 4337226B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- air
- valve
- opening
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- Y02T10/18—
-
- Y02T10/47—
Landscapes
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に搭載される内燃機関に関し、特に、排気弁の開閉タイミングを変更可能にする可変動弁機構を備えた内燃機関に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンやリーンバーンガソリンエンジンなど希薄燃焼可能な内燃機関から排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置として、選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒などのリーンNOx触媒を利用したものがある。
【0003】
選択還元型NOx触媒は、酸素過剰の雰囲気で炭化水素(HC)の存在下でNOxを還元または分解する触媒であり、この選択還元型NOx触媒でNOxを浄化するためには適量のHC成分が必要とされる。この選択還元型NOx触媒を前記内燃機関の排気浄化に用いる場合、該内燃機関の通常運転時の排気中のHC成分の量は極めて少ないので、通常運転時にNOxを浄化するためには、選択還元型NOx触媒にHC成分を供給する必要がある。このHC成分の供給方法の一つに、理論空燃比またはそれよりもリッチな空燃比(以下、理論空燃比よりもリッチな空燃比をリッチ空燃比といい、理論空燃比よりもリーンな空燃比をリーン空燃比という)の排気ガスを供給する方法がある。
【0004】
一方、吸蔵還元型NOx触媒は、流入排気ガスの空燃比がリーンのときはNOxを吸収し、流入排気ガスの酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出し、N2に還元する触媒である。
【0005】
この吸蔵還元型NOx触媒を前記内燃機関の排気浄化に用いる場合、該内燃機関では通常運転時の排気ガスの空燃比がリーンであるため、排気ガス中のNOxがNOx触媒に吸収されることとなる。しかしながら、リーン空燃比の排気ガスをNOx触媒に供給し続けると、NOx触媒のNOx吸収能力が飽和に達し、それ以上、NOxを吸収できなくなり、NOxをリークさせることとなる。そこで、吸蔵還元型NOx触媒では、NOx吸収能力が飽和する前に所定のタイミングで流入排気ガスの空燃比をリッチにすることによって酸素濃度を極度に低下させるとともに還元剤としてのHCを増大させ、NOx触媒に吸収されているNOxを放出してN2に還元し、NOx触媒のNOx吸収能力を回復させる必要がある。
【0006】
このようにリーンNOx触媒を利用した排気浄化装置では、NOxを浄化するためには還元剤としてのHCの供給が不可欠であり、そのために排気ガスの空燃比を間欠的に理論空燃比またはリッチ空燃比にする必要がある。ここで、排気ガスの空燃比を理論空燃比またはリッチ空燃比にするための一手法に、特開平6−117225号公報に開示されるような燃料の副噴射がある。
【0007】
燃料の副噴射とは、機関トルクを得るための燃料を気筒内に噴射した後に、排気ガスの空燃比を理論空燃比あるいはリッチ空燃比にするための燃料を、膨張行程または排気行程において該気筒内に噴射することをいう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように排気ガスの空燃比を制御するために燃料を副噴射すると、運転状態によっては副噴射された燃料が燃焼して機関トルクの一部となり、僅かながらトルクアップが生じ、トルクショックによるドライバビリティの悪化があるなどの不具合があった。そのため、副噴射に代わる排気ガスの空燃比制御方法(あるいはHC供給方法)の開発が切望されている。
【0009】
また、排気ガスの空燃比を理論空燃比またはリッチ空燃比にするための別の手法として、燃焼室での燃焼にかかわる空燃比を理論空燃比またはリッチ空燃比にする方法もある。この方法を採用する場合には、リーン空燃比での燃焼から瞬時にして理論空燃比またはリッチ空燃比での燃焼に切り替えると、混合気形成の遅れのため失火するなどの問題が生じるため、燃焼室内の空燃比をリーン空燃比から徐々に理論空燃比またはリッチ空燃比に切り替えていく必要がある。
【0010】
しかしながら、このように空燃比を徐々に切り替えていった場合には、リーンNOx触媒に理論空燃比またはリッチ空燃比の排気ガスを供給するまでに長い時間がかかり、その間は、選択還元型NOx触媒の場合にはNOx浄化が行われにくくなり、特に吸蔵還元型NOx触媒の場合にはNOxの放出・還元が行われにくくなり、いずれの場合にもNOx浄化能力が低下するという問題があった。また、その間の燃費悪化が大きくなり不利であった。
【0011】
本発明はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、従来方法に代わる排気ガスの空燃比制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明は、排気系にリーンNOx触媒が設けられ、排気弁の開閉時期を変更可能にする可変動弁機構を備えた内燃機関において、前記リーンNOx触媒に還元剤を必要とするときに燃料噴射から排気行程開始までの間で前記排気弁を開弁するように前記可変動弁機構を制御することを特徴とする。
【0013】
燃料噴射から排気行程開始までの間で前記排気弁を開弁すると、燃焼室に噴射された燃料の一部を燃焼室で燃焼される前にリーンNOx触媒に導入することができる。
【0014】
本発明に係る可変動弁機構を備えた内燃機関においては、前記排気弁は燃料噴射から点火前までの間で開弁するのが好ましい。
ただし、排気弁の開弁開始タイミングは燃料噴射の前からであってもよいし、排気弁の開弁終了タイミング(即ち、閉弁タイミング)は燃料噴射中であってもよい。また、排気弁の前記開弁制御の実行回数は1サイクル中に1回でもよいし、複数回実行してもよい。
【0015】
本発明に係る可変動弁機構を備えた内燃機関が多気筒内燃機関である場合、前述の如き排気弁の開弁制御の実行は、全気筒について実行してもよいし、あるいは一部の気筒について実行してもよい。また、1気筒に対して複数の排気弁を有する内燃機関である場合には、総ての排気弁に対して前述の如く開閉制御を実行してもよいし、一部の排気弁に対してだけ前述の如く開閉制御を実行し、残る排気弁に対しては前述の如き開閉制御を実行しないようにすることも可能である。
【0016】
本発明に係る可変動弁機構を備えた内燃機関において、排気弁の開閉時期を変更可能にする可変動弁機構は、励磁電流を印加したときに発生する電磁力を利用して排気弁を進退動して開閉せしめる電磁駆動機構で構成することができ、あるいは、油圧を利用して排気弁を進退動せしめる油圧駆動機構を例示することができる。
【0017】
本発明において、リーンNOx触媒は、吸蔵還元型NOx触媒や選択還元型NOx触媒を例示することができる。
吸蔵還元型NOx触媒とは、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときにNOxを吸収し流入する排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出し還元する触媒であり、例えばアルミナを担体とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つと、白金Ptのような貴金属とが担持されてなるものを例示することができる。
【0018】
選択還元型NOx触媒とは、酸素過剰の雰囲気で炭化水素の存在下でNOxを還元または分解する触媒をいい、例えば、ゼオライトにCu等の遷移金属をイオン交換して担持した触媒、ゼオライトまたはアルミナに貴金属を担持した触媒、等が含まれる。
【0019】
本発明は、希薄燃焼可能な内燃機関、例えば、ディーゼルエンジンや、リーンバーンガソリンエンジンに適用可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る可変動弁機構を備えた内燃機関の一実施の形態を図1から図5の図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を内燃機関としての車両駆動用ガソリンエンジンに適用した態様である。
【0021】
図1は、本実施の形態に係る内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関は、希薄燃焼可能な筒内直接噴射式の水冷式4気筒4サイクルガソリンエンジン1である。
【0022】
エンジン1は、4つの気筒21及び冷却水路1cが形成されたシリンダブロック1bと、このシリンダブロック1bの上部に固定されたシリンダヘッド1aとを備えている。
【0023】
前記シリンダブロック1bには、機関出力軸であるクランクシャフト23が回転自在に支持され、このクランクシャフト23は、コネクティングロッド19を介して、各気筒21内に摺動自在に取り付けられたピストン22に連結されている。
【0024】
各気筒21のピストン22の上方には、ピストン22の頂面とシリンダヘッド1aの壁面とに囲まれた燃焼室24が形成されている。前記シリンダヘッド1aには、各気筒21の燃焼室24に臨ませて点火栓25が取り付けられ、この点火栓25には、該点火栓25に駆動電流を印加するためのイグナイタ25aが電気的に接続されている。
【0025】
また、シリンダヘッド1aには、燃料噴射弁32がその噴孔を燃焼室24内に臨ませて取り付けられており、このエンジン1では、燃料噴射弁32から燃料が燃焼室24内に直接噴射される。
【0026】
前記シリンダヘッド1aにおいて各気筒21の燃焼室24に臨む部位には、吸気ポート26の開口端が2つ形成されるとともに、排気ポート27の開口端が2つ形成されている。2つの吸気ポートのうちの一方の吸気ポート26は燃焼室24に対して吸気通路を直線的に延ばして形成されたストレートポートで構成され、他方の吸気ポート26はシリンダ内に導入される吸気にスワール流を生じせしめるべく形成されたヘリカルポートで構成されている。
【0027】
前記シリンダヘッド1aには、前記吸気ポート26の各開口端を開閉する吸気弁28と、前記排気ポート27の各開口端を開閉する排気弁29とが進退動自在に取り付けられている。
【0028】
前記シリンダヘッド1aには、励磁電流が印加されたときに発生する電磁力を利用して前記吸気弁28を進退駆動する電磁駆動機構30(以下、吸気側電磁駆動機構30という)が吸気弁28と同数設けられている。各吸気側電磁駆動機構30には、該吸気側電磁駆動30に励磁電流を印加するための駆動回路30a(以下、吸気側駆動回路30aという)が電気的に接続されている。
【0029】
また、前記シリンダヘッド1aには、励磁電流が印加されたときに発生する電磁力を利用して前記排気弁29を進退駆動する電磁駆動機構31(以下、排気側電磁駆動機構31という)が排気弁29と同数設けられている。各排気側電磁駆動機構31には、該排気側電磁駆動機構31に励磁電流を印加するための駆動回路31a(以下、排気側電磁駆動機構31という)が電気的に接続されている。
【0030】
排気側電磁駆動機構31は、この実施の形態において可変動弁機構を構成する。
吸気側電磁駆動機構30および排気側電磁駆動機構31の構成については後で詳細に説明する。
【0031】
エンジン1のシリンダヘッド1aには、4つの枝管を有する吸気マニホールド33が接続され、各気筒21の吸気ポート26が吸気マニホールド33の前記各枝管に接続されている。
【0032】
ストレートポートの吸気ポート26に連通する吸気マニホールド33の枝管には、その枝管内を流通する吸気の流量を調節するスワールコントロールバルブが17が設けられている。このスワールコントロールバルブには、ステップモータ等からなり印加電流の大きさに応じてスワールコントロールバルブ17を開閉駆動するSCVアクチュエータ17aと、スワールコントロールバルブ17の開度に対応した電気信号を出力するSCVポジションセンサ17bが取り付けられている。
【0033】
吸気マニホールド33は、吸気の脈動を抑制するためのサージタンク34に接続されている。前記サージタンク34は、吸気管35を介して、吸気中の塵や埃等を取り除くためのエアクリーナボックス36に接続されている。
【0034】
吸気管35には、吸気管35内を流れる空気の質量(吸入空気質量)に対応した電気信号を出力するエアフローメータ44が取り付けられている。吸気管35において前記エアフローメータ44より下流には、吸気管35内を流れる吸気の流量を調整するスロットル弁39が設けられている。
【0035】
スロットル弁39には、ステッパモータ等からなり印加電力の大きさに応じてスロットル弁39を開閉駆動するスロットル用アクチュエータ40と、スロットル弁39の開度に対応した電気信号を出力するスロットルポジションセンサ41と、アクセルペダル42に機械的に接続されアクセルペダル42の操作量に対応した電気信号を出力するアクセルポジションセンサ43が取り付けられている。
【0036】
一方、エンジン1のシリンダヘッド1aには、4本の枝管を有する排気マニホールド45が接続されており、その排気マニホールド45の各枝管は各気筒21の排気ポート27に接続されている。
【0037】
排気マニホールド45は、吸蔵還元型NOx触媒(リーンNOx触媒)46aを収容したケーシング46に接続されており、ケーシング46は、排気管47を介して図示しないマフラーに接続されている。
【0038】
吸蔵還元型NOx触媒46a(以下、NOx触媒46aと略す場合もある)は、例えばアルミナ(Al2O3)を担体とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つと、白金Ptのような貴金属とが担持されてなる。
【0039】
NOx触媒46aは、このNOx触媒46aに流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比近傍の所定の空燃比であるときに排気ガス中に含まれるHC、CO、NOxを同時に浄化する三元活性機能と、NOx触媒46aに流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリーンであるときに排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し、流入排気ガスの空燃比が理論空燃比もしくはそれよりもリッチであるときに吸蔵していたNOxを放出し、放出したNOxを直ちに排気ガス中の未燃HCやCOと反応させてN2に還元するNOx吸放出還元機能と、を備えている。
【0040】
したがって、希薄燃焼可能なエンジン1の排気通路にNOx触媒46aを設けた場合、排気ガスの空燃比を適宜に制御すれば排気ガス中のHC,CO,NOxを浄化することができることになる。この実施の形態では、エンジン1の運転状態の履歴からNOx触媒46aに吸収されたNOx量を推定し、その推定NOx量が予め設定した所定値に達したときに、一時的に排気ガスの空燃比をリッチ空燃比にしてこの排気ガスをNOx触媒46aに流し、NOx触媒46aに吸収されたNOxを放出させ、N2に還元するようにしている。排気ガスの空燃比のリッチ化方法については後で詳述する。
【0041】
尚、排気ガスの空燃比とは、ここではNOx触媒46aの上流側の排気通路やエンジン燃焼室、吸気通路等にそれぞれ供給された空気量の合計と燃料(炭化水素)量の合計の比を意味するものとする。したがって、NOx触媒46aよりも上流の排気通路内に燃料、還元剤あるいは空気が供給されない場合には、排気ガスの空燃比はエンジン燃焼室内に供給される混合気の空燃比に一致する。
【0042】
排気マニホールド45の前記集合管には、排気マニホールド45内を流れる排気ガスの空燃比、言い換えれば、NOx触媒46aに流入する排気ガスの空燃比に対応した電気信号を出力する空燃比センサ48が取り付けられている。
【0043】
排気管47においてNOx触媒46aの直ぐ下流に位置する部位には、NOx触媒46aから流出した排気ガスの温度に対応した電気信号を出力する排気温センサ49が取り付けられている。尚、この実施の形態では、排気温センサ49で検出された排気ガス温度はNOx触媒46aの触媒床温として代用される。
【0044】
また、エンジン1は、クランクシャフト23の端部に取り付けられたタイミングロータ51aとタイミングロータ51a近傍のシリンダブロック1bに取り付けられた電磁ピックアップ51bとからなるクランクポジションセンサ51と、エンジン1の内部に形成された冷却水路1cを流れる冷却水の温度を検出すべくシリンダブロック1bに取り付けられた水温センサ52とを備えている。
【0045】
ここで、前述した吸気側電磁駆動機構30および排気側電磁駆動機構31について説明する。尚、吸気側電磁駆動機構30と排気側電磁駆動機構31は同じ構成であるので、排気側電磁駆動機構31を例に挙げて説明し、吸気側電磁駆動機構30についての説明は省略する。
【0046】
図2は、排気側電磁駆動機構31の構成を示す断面図である。図2においてエンジン1のシリンダヘッド1aは、シリンダブロック1bの上面に固定されるロアヘッド10と、このロアヘッド10の上部に設けられたアッパヘッド11とを備えている。
【0047】
前記ロアヘッド10には、各気筒21毎に前述した2つの排気ポート27が形成され、各排気ポート27の燃焼室24側の開口端には、前述した排気弁29の弁体29aが着座するための弁座12が設けられている。
【0048】
ロアヘッド10には、各排気ポート27の内壁面から該ロアヘッド10の上面に貫通する断面円形の貫通孔が形成され、その貫通孔には筒状のバルブガイド13が挿入固定されている。バルブガイド13には、排気弁29の弁軸29bが軸方向に進退動自在に貫通している。
【0049】
アッパヘッド11には断面円形のコア取付孔14がバルブガイド13と同心上に設けられている。コア取付孔14は、ロアヘッド10に対向する部分が孔径の大きい大径部14bになっていて、この大径部14bの上部に孔径が大径部14bよりも小径の小径部14aが連なって構成されている。
【0050】
前記小径部14aには、軟磁性体からなる環状の第1コア301と第2コア302とが所定の間隙303を介して軸方向に直列に嵌挿されている。これらの第1コア301の上端と第2コア302の下端には、フランジ301aあるいはフランジ302aが形成されており、第1コア301は上方から、また第2コア302は下方からそれぞれコア取付孔14に嵌挿され、フランジ301aとフランジ302aが小径部14aの上縁部あるいは下縁部に当接することにより第1コア301と第2コア302の位置決めがされて、前記間隙303が所定の距離に保持されるようになっている。
【0051】
第1コア301の上方には、筒状のアッパキャップ305が取り付けられている。このアッパキャップ305は、その下端に形成されたフランジ部305aにボルト304を貫通させてアッパヘッド11の上面に固定されている。ここで、フランジ部305aを含むアッパキャップ305の下端は第1コア301の上面周縁部に当接した状態で固定されており、これにより、第1コア301はアッパヘッド11に固定されている。
【0052】
一方、第2コア302の下部には、コア取付孔14の大径部14bと略同径の外径を有する環状体からなるロアキャップ307が取り付けられている。このロアキャップ307は小径部14aと大径部14bとの境に形成された段差面にボルト306によって固定されている。ここで、ロアキャップ307は第2コア302の下面周縁部に当接した状態で固定されており、これにより、第2コア302はアッパヘッド11に固定されている。
【0053】
第1コア301において間隙303側の端面に形成された溝部には、第1の電磁コイル308が装着されており、第2コア302において間隙303側の端面に形成された溝部には第2の電磁コイル309が装着されている。第1の電磁コイル308と第2の電磁コイル309は間隙303を挟んで互いに対向して配置されており、第1及び第2の電磁コイル308、309はそれぞれ前述した排気側駆動回路31aに電気的に接続されている。
【0054】
間隙303には、該間隙303の内径より小径な外径を有する円盤状の軟磁性体からなるアーマチャ311が配置されている。このアーマチャ311の中央にはアーマチャシャフト310が貫通固定されている。このアーマチャシャフト310は、その上半が第1コア301の中空部を貫通してその上端部をアッパキャップ305内に突出させ、下半が第2コア302の中空部を貫通してその下端部を大径部14b内に突出させており、第1コア301及び第2コア302によって軸方向へ進退動自在に保持されている。
【0055】
アッパキャップ305内に突き出たアーマチャシャフト310の上端部には、円板状のアッパリテーナ312が固定されており、アッパキャップ305の上部開口部にはアジャストボルト313が螺着されている。これらアッパリテーナ312とアジャストボルト313との間には、アジャストボルト313側にスプリングシート315を介在させてアッパスプリング314が挟装されており、このアッパスプリング314によりアマチャシャフト310及びアマチャ311はコア取付孔14の大径部14bに接近する方向(即ち、図2において下方)へ付勢されている。
【0056】
一方、前記大径部14b内に突き出たアーマチャシャフト310の下端部には、排気弁29の弁軸29bの上端部が突き当たっている。前記弁軸29bの上端部には、円盤状のロアリテーナ29cが固定され、このロアリテーナ29cとロアヘッド10との間にロアスプリング316が挟装されていて、このロアスプリング316により排気弁29は閉弁方向(即ち、図2において上方)へ付勢されている。この結果、排気弁29の弁軸29bの上端がアマチャシャフト310の下端に突き当たり、アマチャシャフト310およびアマチャ311をコア取付孔14の大径部14bから離反する方向(即ち、図2において上方)へ付勢する。
【0057】
このように構成された排気側電磁駆動機構31では、排気側駆動回路31aから第1の電磁コイル308及び第2の電磁コイル309に対して励磁電流が印加されていないときは、アマチャ311には、アッパスプリング314がアマチャ311を下方(すなわち、排気弁29を開弁させる方向)へ付勢する力と、ロアスプリング316がアマチャ311を上方(すなわち、排気弁29を閉弁させる方向)へ付勢する力が作用し、これら付勢力が平衡する位置でアマチャ311は弾性支持されて、中立状態に保持されることになる。
【0058】
尚、アッパスプリング314とロアスプリング316の付勢力は、アーマチャ311の中立位置が間隙303において第1コア301と第2コア302との中間の位置に一致するよう設定されており、構成部品の初期公差や経年変化等によってアーマチャ311の中立位置が前記した中間位置からずれた場合には、アーマチャ311の中立位置が前記した中間位置に一致するようアジャストボルト313によって調整することが可能になっている。
【0059】
また、アーマチャシャフト310及び弁軸29bの軸方向の長さは、アーマチャ311が間隙303の中間位置に位置するときに、弁体29aが全開側変位端と全閉側変位端との中間の位置(以下、中開位置と称する)となるように設定されている。
【0060】
このように構成された排気側電磁駆動機構31では、排気側駆動回路31aから第1の電磁コイル308に対して励磁電流が印加されると、第1コア301と第1の電磁コイル308とアーマチャ311との間に、アーマチャ311を第1コア301側へ変位させる方向の電磁力が発生し、排気側駆動回路31aから第2の電磁コイル309に対して励磁電流が印加されると、第2コア302と第2の電磁コイル309とアーマチャ311との間にアーマチャ311を前記第2コア302側へ変位させる方向の電磁力が発生する。
【0061】
したがって、この排気側電磁駆動機構31では、排気側駆動回路31aからの励磁電流を第1の電磁コイル308と第2の電磁コイル309とに交互に印加することにより、アーマチャ311及びアマチャシャフト310が進退動作し、それに同期して弁軸29bが進退駆動されて、その結果、弁体29aが開閉駆動されることになる。
【0062】
その際、第1の電磁コイル308及び第2の電磁コイル309に対する励磁電流の印加タイミングと励磁電流の大きさを変更することにより、排気弁29の開閉タイミングを制御することが可能となる。
【0063】
また、この排気側電磁駆動機構31には、排気弁29の変位を検出するバルブリフトセンサ317が取り付けられている。このバルブリフトセンサ317は、アッパリテーナ312の上面に取り付けられた円盤状のターゲット317aと、アジャストボルト313における前記アッパリテーナ312と対向する部位に取り付けられたギャップセンサ317bとから構成されている。
【0064】
このように構成されたバルブリフトセンサ317では、ターゲット317aがアーマチャ311と一体的に変位し、ギャップセンサ317bが該ギャップセンサ317bとターゲット317aとの距離に対応した電気信号を出力する。
【0065】
その際、アーマチャ311が中立状態にあるときのギャップセンサ317bの出力信号値を予め記憶しておき、その出力信号値と現時点におけるギャップセンサ317bの出力信号値との偏差を算出することにより、アーマチャ311及び排気弁29の変位を特定することが可能になる。
【0066】
このエンジン1には、エンジン1の運転状態を制御するための電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)20が併設されている。
ECU20はデジタルコンピュータからなり、図3に示すように、双方向バス400によって相互に接続されたCPU(セントラルプロセッサユニット)401、ROM(リードオンリメモリ)402、RAM(ランダムアクセスメモリ)403、入力ポート405、出力ポート406を備えるとともに、入力ポート405に接続されたA/Dコンバータ(A/D)407を備えている。
【0067】
ECU20の入力ポート405には、SCVポジションセンサ17b、スロットルポジションセンサ41、アックセルポジションセンサ43、エアフロメータ44、空燃比センサ48、排気温センサ49、水温センサ52、バルブリフトセンサ317等から出力されるアナログ信号がA/D変換器407によってデジタル信号に変換されて入力されるようになっている。また、ECU20の入力ポート405には、クランクポジションセンサ51から出力されるデジタル信号が直接入力される。
【0068】
ECU20の出力ポート406は、SCVアクチュエータ17a、イグナイタ25a、吸気側駆動回路30a、排気側駆動回路31a、燃料噴射弁32、スロットル用アクチュエータ40等に電気的に接続されている。
【0069】
ECU20のROM402は、燃料噴射量を決定するための燃料噴射量制御ルーチン、燃料噴射時期を決定するための燃料噴射時期制御ルーチン、各気筒21の点火栓25の点火時期を決定するための点火時期制御ルーチン、スロットル弁39の開度を決定するためのスロットル開度制御ルーチン、スワールコントロールバルブ17の開度を決定するためのSCV開度制御ルーチン、吸気弁28の開閉タイミングを決定するための吸気弁開閉タイミング制御ルーチン、排気弁29の開閉タイミングを決定するための排気弁開閉タイミング制御ルーチン、吸気側電磁駆動機構30に印加すべき励磁電流量を決定するための吸気側励磁電流制御ルーチン、排気側電磁駆動機構31に印加すべき励磁電流量を決定するための排気側励磁電流量制御ルーチン等のアプリケーションプログラムなどを記憶している。
【0070】
また、ECU20のROM402は、前記したアプリケーションプログラムに加え、各種の制御マップを記憶している。例えば、エンジン1の運転状態と燃料噴射量との関係を示す燃料噴射量制御マップ、エンジン1の運転状態と燃料噴射時期との関係を示す燃料噴射時期制御マップ、エンジン1の運転状態と各点火栓25の点火時期との関係を示す点火時期制御マップ、エンジン1の運転状態とスロットル弁39の開度との関係を示すスロットル開度制御マップ、エンジン1の運転状態とスワールコントロールバルブ17の開度との関係を示すSCV開度制御マップ、エンジン1の運転状態と吸気弁28の開閉タイミングとの関係を示す吸気弁開閉タイミング制御マップ、エンジン1の運転状態と排気弁29の開閉タイミングとの関係を示す排気弁開閉タイミング制御マップ、エンジン1の運転状態と吸気側電磁駆動機構30及び排気側電磁駆動機構31に印加すべき励磁電流量との関係を示す励磁電流量制御マップ等である。
【0071】
RAM403は、各センサの出力信号やCPU401の演算結果等を記憶する。前記演算結果は、例えば、クランクポジションセンサ51の出力信号に基づいて算出される機関回転数等である。RAM403に記憶される各種のデータは、クランクポジションセンサ51が信号を出力する度に最新のデータに書き換えられる。
【0072】
バックアップRAM45は、エンジン1の運転停止後もデータを保持する不揮発性のメモリであり、各種制御に係る学習値等を記憶する。
CPU401は、ROM402に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作し、燃料噴射制御、点火制御、スロットル制御、スワール制御、吸・排気弁開閉制御等を実行する。
【0073】
その際、CPU401は、クランクポジションセンサ51、アクセルポジションセンサ43、あるいはエアフローメータ44等の出力信号値をパラメータとしてエンジン1の運転状態を判別し、判別された運転状態に応じてエンジン1における燃焼を制御する。
【0074】
図4は、このエンジン1の運転状態(機関負荷とエンジン回転数)と燃焼状態との関係を示す図であり、この図を参照してエンジン1における燃焼について説明する。
【0075】
CPU401は、エンジン1の運転状態が低負荷運転領域(図4においてA領域)にあると判定した場合には、エンジン1における燃焼が成層燃焼となるように制御する。この成層燃焼を実現すべく、CPU401は、SCVアクチュエータ17aへ制御信号を送信してスワールコントロールバルブ17の開度を小さくするとともに、アクチュエータ40へ制御信号を送信してスロットル弁39を実質的に全開状態とし、さらに各気筒の圧縮行程時に燃料噴射弁32に駆動電流を印加して圧縮行程噴射を行う。
【0076】
この場合、各気筒の燃焼室24には、吸気行程時に主としてヘリカルポートの吸気ポート26から新気が導入され、強い旋回流(スワール流)が発生する。続く圧縮行程では、燃料噴射弁32から噴射された燃料がスワール流に従って燃焼室24内を旋回し、所定の時期に点火栓25近傍へ移動する。このとき、燃焼室24内は、点火栓25の近傍に可燃混合気層が形成され、その周囲の領域に空気層が形成された、いわゆる成層状態になり、全体として極めて希薄な混合気となる。そして、CPU401は、前記所定の時期に点火栓25を点火する。この結果、燃焼室24内の混合気(可燃混合気層と空気層とを含む)は、点火栓25近傍の可燃混合気層を着火源として燃焼する。
【0077】
尚、成層燃焼運転時における燃料噴射量は、アクセル開度とエンジン回転数とをパラメータとして決定される。すなわち、CPU401は、アクセルポジションセンサ43の出力信号値(アクセル開度)とエンジン回転数と燃料噴射量との関係を示す成層燃焼時燃料噴射制御マップを用いて燃料噴射量(燃料噴射時間)を決定する。
【0078】
ここで、成層燃焼運転時における空燃比は25〜50に設定されており、これに対応して成層燃焼時噴射制御マップの燃料噴射量(燃料噴射時間)が設定されている。
【0079】
また、CPU401は、エンジン1の運転状態が中負荷運転領域(図4においてC領域)にあると判定した場合は、エンジン1における燃焼が均質リーン燃焼となるように制御する。この均質リーン燃焼を実現すべく、CPU401は、SCVアクチュエータ17aへ制御信号を送信してスワールコントロールバルブ17の開度を小さくし、さらに各気筒の吸気行程時に燃料噴射弁32に駆動電流を印加して吸気行程噴射を行う。この場合、各気筒の燃焼室24内の略全域にわたって、新気と燃料とが均質に混じり合ったリーン混合気が形成され、均質リーン燃焼が実現される。
【0080】
尚、均質リーン燃焼運転時における燃料噴射量および吸入空気量は、アクセル開度とエンジン回転数とをパラメータとして決定される。すなわち、CPU401は、アクセルポジションセンサ43の出力信号値(アクセル開度)とエンジン回転数と燃料噴射量との関係を示す均質リーン燃焼時燃料噴射制御マップを用いて燃料噴射量(燃料噴射時間)を決定し、アクセルポジションセンサ43の出力信号値(アクセル開度)とエンジン回転数とスロットル開度(吸入空気量)との関係を示す均質リーン燃焼時スロットル制御マップを用いてスロットル開度(吸入空気量)を決定する。
【0081】
ここで、均質リーン燃焼運転時の空燃比は15〜23に設定されており、これに対応して均質リーン燃焼時燃料噴射制御マップの燃料噴射量(燃料噴射時間)と、均質リーン燃焼時スロットル制御マップのスロットル開度(吸入空気量)が設定されている。
【0082】
また、CPU401は、エンジン1の運転状態が高負荷運転領域(図4においてD領域)にあると判定した場合には、エンジン1における燃焼が理論空燃比近傍の混合気による均質燃焼(以下、これを均質ストイキ燃焼と称す)となるように制御する。この均質ストイキ燃焼を実現すべく、CPU401は、SCVアクチュエータ17aへ制御信号を送信してスワールコントロールバルブ17を全開状態とし、スロットル弁39がアクセルペダル42の踏み込み量(アクセルポジションセンサ43の出力信号値)に対応した開度となるようアクチュエータ40へ制御信号を送信し、さらに各気筒の吸気行程時に燃料噴射弁32に駆動電流を印加して吸気行程噴射を行う。この場合、各気筒の燃焼室24内の略全域にわたって、新気と燃料とが均質に混じり合った理論空燃比近傍の混合気が形成され、均質ストイキ燃焼が実現される。
【0083】
尚、均質ストイキ燃焼運転時における燃料噴射量は、アクセル開度とエンジン回転数とをパラメータとして決定される。すなわち、CPU401は、アクセルポジションセンサ43の出力信号値(アクセル開度)とエンジン回転数と燃料噴射量との関係を示す均質ストイキ燃焼時燃料噴射制御マップを用いて燃料噴射量(燃料噴射時間)を決定する。
【0084】
ここで、均質ストイキ燃焼運転時における空燃比は12〜14.6に設定されており、これに対応して均質ストイキ燃焼時噴射制御マップの燃料噴射量(燃料噴射時間)が設定されている。
【0085】
また、CPU401は、エンジン1の運転状態が低負荷運転領域と中負荷運転領域の間の領域(図4においてB領域)にあると判定した場合には、エンジン1における燃焼が弱成層燃焼となるように制御する。この弱成層燃焼を実現すべく、CPU401は、SCVアクチュエータ17aへ制御信号を送信してスワールコントロールバルブ17を所定開度で開き、各気筒の圧縮行程時と吸気行程時との二回に分けて燃料噴射弁32に駆動電流を印加する。この場合、各気筒の燃焼室24内には、点火栓25の近傍に可燃混合気層が形成されるとともに、その周囲の領域にリーン混合気層が形成され、いわゆる弱成層燃焼が実現される。この弱成層燃焼により、成層燃焼制御から均質燃焼制御へ移行する際、あるいは均質燃焼制御から成層燃焼制御へ移行する際の、エンジン1のトルク変動が防止される。尚、この弱成層燃焼運転時における空燃比は20〜30に設定されている。
【0086】
ところで、エンジン1が希薄燃焼運転されているとき、すなわち、エンジン1における燃焼制御が前述した成層燃焼制御あるいは弱成層燃焼制御あるいは均質リーン燃焼制御であるときには、排気ガスの空燃比がリーン空燃比となるため、排気ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)がNOx触媒46aに吸蔵されることになるが、エンジン1の希薄燃焼運転が長期間継続されると、NOx触媒46aのNOx吸蔵能力が飽和し、排気ガス中のNOxがNOx触媒46aで除去もしくは浄化されずに大気中に放出される虞れがある。
【0087】
そこで、CPU401は、エンジン1の運転状態の履歴からNOx触媒46aに吸収されたNOx量を推定し、その推定NOx量が予め設定した所定値に達したときに、リッチ空燃比の排気ガスをNOx触媒46aに流し(これをリッチスパイクと称す)、NOx触媒46aに吸蔵されたNOxを放出させ、N2に還元する。
【0088】
そして、この実施の形態では、排気ガスの空燃比をリッチ化しNOx触媒46aにHCを供給する手法として、通常の排気行程に入る前に排気弁29を一度開いて、燃焼前の燃料ガスを燃焼室から排出する方法を採用する。
【0089】
以下に、排気弁29の二度開きによる排気空燃比リッチ化処理について、成層燃焼運転時を例にして、図5を参照しながら説明する。
図5は成層燃運転時における吸気弁28と排気弁29の開閉時期を示すタイミングチャートであり、図5(a)は吸気弁28の開閉時期を示し、図5(b)は通常時(NOx吸蔵時)における排気弁29の開閉時期を示し、図5(c)はNOx放出時(リッチスパイク時)における排気弁29の開閉時期を示している。
【0090】
図5(b)に示すように、成層燃焼時には、通常、CPU401は、吸気弁28が排気行程上死点近傍から吸気行程下死点近傍に亘って開かれるように吸気側電磁駆動機構30制御して吸気を行い、圧縮行程上死点近傍で燃料噴射弁32が開かれるように制御して燃料を燃焼室24内に噴射し、その後、圧縮行程上死点近傍で点火栓25が点火せしめられるように制御して燃焼室24内で燃料を燃焼し、排気弁29が膨張行程下死点前で開かれ排気行程上死点近傍で閉ざされるように排気側電磁駆動機構31を制御して、燃焼により生成された排気ガスを燃焼室24から排出している。このように、通常、成層燃焼時には排気弁29は1サイクルにおいて1回開閉されるだけである。
【0091】
しかしながら、エンジン1の運転状態が成層燃焼領域であっても、前述したように、CPU401が、NOx触媒46aに吸収されたNOx量が予め設定した所定値に達したためリッチスパイクを実行すべきであると判断したときには、CPU401は、排気弁29が、前述した排気のための開閉に加えて、図5(c)に示すように、燃料噴射直後であって圧縮行程上死点前に極めて短時間だけ開かれるように、排気側電磁駆動機構31を制御する。
【0092】
このように燃料噴射直後に排気弁29を開くと、燃料噴射弁32から燃焼室24内に噴射された燃料の一部が、燃焼前に燃焼室24から排気弁29を通って排気ポート27に流出するようになり、その結果、燃焼前のHCを多量に含むリッチ空燃比の生ガスをNOx触媒46aに流すことができるようになり、即ち、リッチスパイクを実行することとなる。これにより、NOx触媒46aに吸蔵されていたNOxが放出されN2に還元される。
【0093】
このように排気弁29の二度開きによりリッチスパイクを実行すると、必要なときに直ちにリッチスパイクを実行することができるので、従来のように徐々に空燃比を変えていく場合に比較して、燃費悪化を低く抑えることができるとともに、NOx浄化率が向上する。
【0094】
尚、上述のように燃焼前の生ガスをNOx触媒46aに導入するという目的からすると、燃料噴射直後の排気弁29の開弁は、点火栓25による点火前に終了させるようにするのが好ましい。
【0095】
ただし、この実施の形態では、リッチスパイクのための排気弁29の開弁を、燃料噴射直後に行うようにしたが、燃料噴射前あるいは燃料噴射の途中で排気弁29を開き始め、その後の燃料噴射の途中あるいは燃料噴射後に排気弁29を閉じるように制御することも可能である。つまり、燃焼室24に噴射された燃料の一部が、完全に燃焼する前に、好ましくは点火栓25の点火前に、燃焼室24から排出されるように排気弁29の開閉タイミングを制御すればよい。
【0096】
また、リッチスパイク時の排気弁29の開弁期間を、エンジン回転数あるいは機関負荷が大きいほど、大きくするように制御することもできる。
【0097】
尚、この実施の形態では、全気筒の全排気弁29に対して上述の如く二度開き制御を実行するようにしたが、一部の気筒の排気弁29に対してだけ二度開き制御を実行し、残る気筒に対しては排気弁29の二度開き制御を行わないようにすることも可能である。また、一つの気筒に二つある排気弁29のうちの一方の排気弁29だけに対してだけ二度開き制御を実行することも可能である。
【0098】
また、前述の説明では成層燃焼運転時においてリッチスパイクを実行する場合を例に挙げて説明したが、弱成層燃焼運転時あるいは均質リーン運転時の場合も、同様なタイミングで排気弁29を二度開くように制御してリッチスパイクを実行することが可能である。
【0099】
【発明の効果】
本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置によれば、排気系にリーンNOx触媒が設けられ、排気弁の開閉時期を変更可能にする可変動弁機構を備えた内燃機関において、前記リーンNOx触媒に還元剤を必要とするときに燃料噴射から排気行程開始までの間で前記排気弁を開弁するように前記可変動弁機構を制御するようにしたことにより、燃焼室に噴射された燃焼前の燃料の一部をリーンNOx触媒に導入することができるという優れた効果が奏される。しかも、前記リーンNOx触媒に還元剤が必要とするときに直ちに実行することができるので、リーンNOx触媒の浄化率が向上するとともに、燃費悪化を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る可変動弁機構を有する内燃機関の概略構成を示す図である。
【図2】 排気側電磁駆動機構の内部構成を示す図である。
【図3】 ECUの内部構成を示すブロック図である。
【図4】 前記内燃機関のエンジン回転数と機関負荷と燃焼状態との関係を示す図である。
【図5】 吸・排気弁の開閉時期を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関)
20 ECU
29 排気弁
31 排気側電磁駆動機構(可変動弁機構)
31a 排気側駆動回路
46 ケーシング(排気系)
46a 吸蔵還元型NOx触媒(リーンNOx触媒)
47 排気管(排気系)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an internal combustion engine mounted on an automobile or the like, and particularly relates to an internal combustion engine provided with a variable valve mechanism that makes it possible to change the opening / closing timing of an exhaust valve.
[0002]
[Prior art]
Some exhaust gas purification devices that purify exhaust gas emitted from lean burnable internal combustion engines such as diesel engines and lean burn gasoline engines use lean NOx catalysts such as selective reduction NOx catalysts and NOx storage reduction catalysts .
[0003]
The selective reduction type NOx catalyst is a catalyst that reduces or decomposes NOx in the presence of hydrocarbons (HC) in an oxygen-excess atmosphere. In order to purify NOx with this selective reduction type NOx catalyst, an appropriate amount of HC component is required. Needed. When this selective reduction type NOx catalyst is used for exhaust purification of the internal combustion engine, the amount of HC components in the exhaust during normal operation of the internal combustion engine is extremely small. Therefore, in order to purify NOx during normal operation, selective reduction It is necessary to supply the HC component to the type NOx catalyst. One of the methods for supplying this HC component is a stoichiometric air-fuel ratio or an air-fuel ratio richer than that (hereinafter, an air-fuel ratio richer than the stoichiometric air-fuel ratio is called a rich air-fuel ratio, and an air-fuel ratio leaner than the stoichiometric air-fuel ratio. Is called a lean air-fuel ratio).
[0004]
On the other hand, the NOx storage reduction catalyst absorbs NOx when the air-fuel ratio of the inflowing exhaust gas is lean, and releases the absorbed NOx when the oxygen concentration of the inflowing exhaust gas decreases, and N 2 It is a catalyst that reduces to
[0005]
When this NOx storage reduction catalyst is used for exhaust purification of the internal combustion engine, since the air-fuel ratio of the exhaust gas during normal operation is lean in the internal combustion engine, NOx in the exhaust gas is absorbed by the NOx catalyst. Become. However, if the exhaust gas having a lean air-fuel ratio is continuously supplied to the NOx catalyst, the NOx absorption capacity of the NOx catalyst reaches saturation, and no more NOx can be absorbed, causing NOx to leak. Therefore, in the NOx storage reduction catalyst, the oxygen concentration is extremely lowered and the HC as a reducing agent is increased by making the air-fuel ratio of the inflowing exhaust gas rich at a predetermined timing before the NOx absorption capacity is saturated, NOx absorbed in the NOx catalyst is released and N 2 To reduce the NOx absorption capacity of the NOx catalyst.
[0006]
As described above, in the exhaust gas purification apparatus using the lean NOx catalyst, it is indispensable to supply HC as a reducing agent in order to purify NOx. For this reason, the air-fuel ratio of the exhaust gas is intermittently changed to the stoichiometric air-fuel ratio or rich air-fuel ratio. It is necessary to make the fuel ratio. Here, as one method for changing the air-fuel ratio of the exhaust gas to the stoichiometric air-fuel ratio or the rich air-fuel ratio, there is a sub-injection of fuel as disclosed in JP-A-6-117225.
[0007]
The sub-injection of fuel means that after fuel for obtaining engine torque is injected into a cylinder, the fuel for changing the air-fuel ratio of exhaust gas to the stoichiometric air-fuel ratio or rich air-fuel ratio in the expansion stroke or exhaust stroke. Injecting into the inside.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, if fuel is sub-injected to control the air-fuel ratio of the exhaust gas in this way, depending on the operating condition, the sub-injected fuel will burn and become part of the engine torque, resulting in a slight torque increase and torque shock. There was a problem such as deterioration of drivability due to. Therefore, development of an exhaust gas air-fuel ratio control method (or HC supply method) that replaces the sub-injection is eagerly desired.
[0009]
As another method for setting the air-fuel ratio of the exhaust gas to the stoichiometric air-fuel ratio or the rich air-fuel ratio, there is also a method of setting the air-fuel ratio related to combustion in the combustion chamber to the stoichiometric air-fuel ratio or the rich air-fuel ratio. If this method is adopted, switching from combustion at a lean air-fuel ratio to combustion at a stoichiometric or rich air-fuel ratio instantaneously will cause problems such as misfiring due to a delay in the formation of the air-fuel mixture. It is necessary to gradually switch the indoor air-fuel ratio from the lean air-fuel ratio to the stoichiometric air-fuel ratio or the rich air-fuel ratio.
[0010]
However, when the air-fuel ratio is gradually switched in this way, it takes a long time to supply the stoichiometric or rich air-fuel ratio exhaust gas to the lean NOx catalyst, and during that time, the selective reduction type NOx catalyst In this case, NOx purification is difficult to be performed, and particularly in the case of a storage reduction type NOx catalyst, it is difficult to release and reduce NOx, and in any case, the NOx purification ability is lowered. In addition, the fuel consumption deteriorated during that time, which was disadvantageous.
[0011]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide an exhaust gas air-fuel ratio control method that replaces the conventional method.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve the above problems.
The present invention provides an internal combustion engine having a variable valve mechanism that is provided with a lean NOx catalyst in an exhaust system and that can change the opening / closing timing of an exhaust valve. When a reducing agent is required for the lean NOx catalyst, fuel injection is performed. The variable valve mechanism is controlled so as to open the exhaust valve from the start of the exhaust stroke to the start of the exhaust stroke.
[0013]
If the exhaust valve is opened between fuel injection and the start of the exhaust stroke, part of the fuel injected into the combustion chamber can be introduced into the lean NOx catalyst before being combusted in the combustion chamber.
[0014]
In the internal combustion engine including the variable valve mechanism according to the present invention, it is preferable that the exhaust valve is opened between fuel injection and before ignition.
However, the valve opening start timing of the exhaust valve may be before fuel injection, and the valve opening end timing (that is, valve closing timing) of the exhaust valve may be during fuel injection. Further, the number of executions of the valve opening control of the exhaust valve may be executed once in one cycle, or may be executed a plurality of times.
[0015]
When the internal combustion engine provided with the variable valve mechanism according to the present invention is a multi-cylinder internal combustion engine, the execution of the exhaust valve opening control as described above may be executed for all cylinders or a part of cylinders. May be performed. In the case of an internal combustion engine having a plurality of exhaust valves for one cylinder, the opening / closing control may be executed for all the exhaust valves as described above, or for some exhaust valves. It is also possible to execute the opening / closing control as described above and not to execute the opening / closing control as described above for the remaining exhaust valves.
[0016]
In an internal combustion engine equipped with a variable valve mechanism according to the present invention, a variable valve mechanism that can change the opening / closing timing of an exhaust valve is a mechanism that uses an electromagnetic force generated when an excitation current is applied to move the exhaust valve back and forth. An electromagnetic drive mechanism that moves and opens and closes can be configured, or a hydraulic drive mechanism that moves the exhaust valve back and forth using hydraulic pressure can be exemplified.
[0017]
In the present invention, the lean NOx catalyst can be exemplified by a storage reduction type NOx catalyst and a selective reduction type NOx catalyst.
The NOx storage reduction catalyst is a catalyst that absorbs NOx when the air-fuel ratio of the inflowing exhaust gas is lean, and releases and reduces the absorbed NOx when the oxygen concentration in the inflowing exhaust gas decreases. The carrier was selected from, for example, alkali metal such as potassium K, sodium Na, lithium Li, and cesium Cs, alkaline earth such as barium Ba and calcium Ca, and rare earth such as lanthanum La and yttrium Y. An example is one in which at least one and a noble metal such as platinum Pt are supported.
[0018]
The selective reduction type NOx catalyst refers to a catalyst that reduces or decomposes NOx in the presence of hydrocarbons in an oxygen-excess atmosphere. For example, a catalyst in which a transition metal such as Cu is ion-exchanged on a zeolite, zeolite, or alumina Includes a catalyst carrying a noble metal.
[0019]
The present invention is applicable to an internal combustion engine capable of lean combustion, such as a diesel engine or a lean burn gasoline engine.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an internal combustion engine provided with a variable valve mechanism according to the present invention will be described with reference to the drawings of FIGS. In the following embodiments, the present invention is applied to a gasoline engine for driving a vehicle as an internal combustion engine.
[0021]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of an internal combustion engine and its intake / exhaust system according to the present embodiment. The internal combustion engine shown in FIG. 1 is a direct-injection, water-cooled, four-cylinder, four-
[0022]
The
[0023]
A
[0024]
A
[0025]
A
[0026]
Two open ends of the
[0027]
An
[0028]
In the
[0029]
The
[0030]
The exhaust side
The configurations of the intake side
[0031]
An
[0032]
A branch pipe of the
[0033]
The
[0034]
An
[0035]
The
[0036]
On the other hand, an
[0037]
The
[0038]
The NOx
[0039]
The
[0040]
Therefore, when the
[0041]
Here, the air-fuel ratio of the exhaust gas means the ratio of the total amount of air supplied to the exhaust passage, engine combustion chamber, intake passage, etc. upstream of the
[0042]
An air-
[0043]
An
[0044]
The
[0045]
Here, the intake-side
[0046]
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the configuration of the exhaust-side
[0047]
The lower head 10 is formed with the two
[0048]
The lower head 10 is formed with a through hole having a circular cross section that penetrates from the inner wall surface of each
[0049]
The upper head 11 is provided with a
[0050]
An annular
[0051]
A cylindrical
[0052]
On the other hand, a
[0053]
A first
[0054]
Arranged in the
[0055]
A disk-shaped
[0056]
On the other hand, the upper end portion of the
[0057]
In the exhaust side
[0058]
The urging force of the
[0059]
The axial lengths of the
[0060]
In the exhaust-side
[0061]
Therefore, in the exhaust side
[0062]
At that time, the opening / closing timing of the
[0063]
Further, a
[0064]
In the
[0065]
At this time, the output signal value of the
[0066]
The
The
[0067]
The
[0068]
The
[0069]
The
[0070]
Further, the
[0071]
The
[0072]
The
The
[0073]
At that time, the
[0074]
FIG. 4 is a diagram showing the relationship between the operating state (engine load and engine speed) of the
[0075]
When the
[0076]
In this case, fresh air is introduced into the
[0077]
The fuel injection amount during the stratified combustion operation is determined using the accelerator opening and the engine speed as parameters. That is, the
[0078]
Here, the air-fuel ratio during the stratified combustion operation is set to 25 to 50, and the fuel injection amount (fuel injection time) of the stratified combustion injection control map is set correspondingly.
[0079]
Further, when the
[0080]
The fuel injection amount and the intake air amount during the homogeneous lean combustion operation are determined using the accelerator opening and the engine speed as parameters. That is, the
[0081]
Here, the air-fuel ratio at the time of the homogeneous lean combustion operation is set to 15 to 23. Correspondingly, the fuel injection amount (fuel injection time) of the fuel injection control map at the time of homogeneous lean combustion, and the throttle at the time of homogeneous lean combustion. The throttle opening (intake air amount) in the control map is set.
[0082]
When the
[0083]
The fuel injection amount during the homogeneous stoichiometric combustion operation is determined using the accelerator opening and the engine speed as parameters. In other words, the
[0084]
Here, the air-fuel ratio during the homogeneous stoichiometric combustion operation is set to 12 to 14.6, and the fuel injection amount (fuel injection time) in the homogeneous stoichiometric combustion control control map is set correspondingly.
[0085]
Further, when the
[0086]
By the way, when the
[0087]
Therefore, the
[0088]
In this embodiment, as a method for enriching the air-fuel ratio of the exhaust gas and supplying HC to the
[0089]
Hereinafter, the exhaust air-fuel ratio enrichment process by opening the
FIG. 5 is a timing chart showing the opening / closing timing of the
[0090]
As shown in FIG. 5B, during stratified combustion, the
[0091]
However, even if the operating state of the
[0092]
Thus, when the
[0093]
As described above, when the rich spike is executed by opening the
[0094]
For the purpose of introducing the raw gas before combustion into the
[0095]
However, in this embodiment, the
[0096]
Further, the opening period of the
[0097]
In this embodiment, the double opening control is executed for all the
[0098]
In the above description, the case where the rich spike is executed during the stratified combustion operation has been described as an example. However, the
[0099]
【The invention's effect】
According to the exhaust gas purification apparatus for an internal combustion engine according to the present invention, in the internal combustion engine having a variable valve mechanism that is provided with a lean NOx catalyst in the exhaust system and that can change the opening / closing timing of the exhaust valve, the lean NOx catalyst By controlling the variable valve mechanism so that the exhaust valve is opened between the time of fuel injection and the start of the exhaust stroke when a reducing agent is required, the pre-combustion injected into the combustion chamber is controlled. An excellent effect that a part of the fuel can be introduced into the lean NOx catalyst is exhibited. Moreover, since the lean NOx catalyst can be immediately executed when a reducing agent is required, the purification rate of the lean NOx catalyst can be improved and the deterioration of fuel consumption can be suppressed to a low level.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of an internal combustion engine having a variable valve mechanism according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an internal configuration of an exhaust-side electromagnetic drive mechanism.
FIG. 3 is a block diagram showing an internal configuration of an ECU.
FIG. 4 is a view showing a relationship among an engine speed, an engine load, and a combustion state of the internal combustion engine.
FIG. 5 is a timing chart showing opening / closing timings of intake / exhaust valves.
[Explanation of symbols]
1 engine (internal combustion engine)
20 ECU
29 Exhaust valve
31 Exhaust side electromagnetic drive mechanism (variable valve mechanism)
31a Exhaust side drive circuit
46 Casing (exhaust system)
46a NOx storage reduction catalyst (lean NOx catalyst)
47 Exhaust pipe (exhaust system)
Claims (4)
前記リーンNOx触媒に還元剤を必要とするときに、膨張行程下死点近傍から吸気行程上死点近傍までの期間において前記排気弁を開閉させる主開閉動作に加え、気筒内に燃料が供給されてから前記主開閉動作が開始されるまでの期間においても前記排気弁を開閉させる副開閉動作が行われるように前記可変動弁機構を制御することを特徴とする可変動弁機構を備えた内燃機関。In an internal combustion engine provided with a variable valve mechanism that is provided with a lean NOx catalyst in the exhaust system and can change the opening and closing timing of the exhaust valve,
When a reducing agent is required for the lean NOx catalyst , fuel is supplied into the cylinder in addition to the main opening / closing operation that opens and closes the exhaust valve in the period from the vicinity of the expansion stroke bottom dead center to the vicinity of the intake stroke top dead center. The variable valve mechanism is controlled so that a sub-opening / closing operation for opening / closing the exhaust valve is performed during a period from when the main opening / closing operation is started until the main opening / closing operation is started. organ.
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000107101A JP4337226B2 (en) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | Internal combustion engine with variable valve mechanism |
US09/808,203 US6519933B2 (en) | 2000-03-21 | 2001-03-15 | Internal combustion engine having variable valve control system and NOx catalyst |
DE60120534T DE60120534T2 (en) | 2000-03-21 | 2001-03-20 | Internal combustion engine with variable valve timing system and NOx catalyst |
DE60117184T DE60117184T2 (en) | 2000-03-21 | 2001-03-20 | Internal combustion engine with variable valve timing system and NOx catalyst |
EP01106923A EP1136682B1 (en) | 2000-03-21 | 2001-03-20 | Internal combustion engine having variable valve control system and NOx catalyst |
EP04014032A EP1455072B1 (en) | 2000-03-21 | 2001-03-20 | Internal combustion engine having variable valve control system and NOx catalyst |
US10/329,459 US6729126B2 (en) | 2000-03-21 | 2002-12-27 | Internal combustion engine having variable valve control system and NOx catalyst |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000107101A JP4337226B2 (en) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | Internal combustion engine with variable valve mechanism |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001289077A JP2001289077A (en) | 2001-10-19 |
JP4337226B2 true JP4337226B2 (en) | 2009-09-30 |
Family
ID=18620145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000107101A Expired - Lifetime JP4337226B2 (en) | 2000-03-21 | 2000-04-07 | Internal combustion engine with variable valve mechanism |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4337226B2 (en) |
-
2000
- 2000-04-07 JP JP2000107101A patent/JP4337226B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001289077A (en) | 2001-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1455072B1 (en) | Internal combustion engine having variable valve control system and NOx catalyst | |
US6526745B1 (en) | Internal combustion engine having a variable valve mechanism and control method therefor | |
US7111452B2 (en) | Control device of hydrogen engine | |
EP1028243B1 (en) | Control apparatus for direct injection engine | |
JPH11166435A (en) | Compression ignition type internal combustion engine | |
JP3324039B2 (en) | Method for reducing harmful exhaust emissions of gasoline engines operated with lean fuel-air mixtures | |
US6634167B1 (en) | Exhaust temperature raising apparatus and method for internal combustion engine | |
JP2002227630A (en) | Emission particulates removing apparatus for internal combustion engine | |
JP3854013B2 (en) | Exhaust gas purification device for internal combustion engine | |
JP4337226B2 (en) | Internal combustion engine with variable valve mechanism | |
JP3596378B2 (en) | Exhaust gas heating device for internal combustion engine | |
JP4214659B2 (en) | Internal combustion engine having an electromagnetically driven valve | |
JP2002195059A (en) | Control device for variable valve system for internal combustion engine | |
JP4244490B2 (en) | Internal combustion engine having variable valve mechanism | |
JP3570318B2 (en) | Exhaust gas purification device for internal combustion engine | |
JP2001234769A (en) | Internal combustion engine having variable valve system mechanism | |
JP3633312B2 (en) | Exhaust gas purification device for internal combustion engine | |
JP4325078B2 (en) | Internal combustion engine having variable valve mechanism | |
JP2006194252A (en) | Control device for internal combustion engine | |
JP2001289075A (en) | Internal combustion engine with variable valve system | |
JP4258089B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP2001193504A (en) | Internal combustion engine having solenoid operated valve | |
JP2001182564A (en) | Internal combustion engine comprising solenoid driving valve | |
JP2001303997A (en) | Internal combustion engine | |
JP2001263100A (en) | Internal combustion engine having variable valve system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060919 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080513 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081028 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090609 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090622 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4337226 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130710 Year of fee payment: 4 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |