JP4336237B2 - 船尾管シール装置のライナーの芯出し方法及びプロペラ - Google Patents

船尾管シール装置のライナーの芯出し方法及びプロペラ Download PDF

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Description

本発明は、プロペラ軸が挿通され外周がパッキンに摺接する船尾管シール装置のライナーの芯出し方法及びその方法に用いるプロペラに関するものである。
船舶の船尾管シール装置は、船尾管の船外側と船内側に配設されるもので、海水が船内に流入するのを防止する、及び船尾管内の油等の加圧流体が船内外に流出するのを防止する働きをしている。このような船尾管シール装置としては、例えば(特許文献1)に開示されたものがある。
船尾管シール装置においては、船尾管シール装置の密封性と耐久性を高めるために、プロペラ軸とライナーとの芯出しを精度良く行うことが重要である。ライナーが偏心していると、プロペラの回転に伴ってライナーの芯がずれて回転するので、ライナーに摺接するパッキンが早期に劣化し船尾管シール装置の密封性が早期に失われてしてしまうからである。
船尾管の船外側に配設された船尾管シール装置のライナーの従来の芯出し方法を、図面を参照しながら以下説明する。
図6は船舶の船尾の要部断面図である。
図中、10は船舶の船尾に配設され端部が船外に突出した船尾管、11は船尾管10に貫設され船内で前端部が図示しない主機関に連結され後端部が船尾管10から突出したプロペラ軸、12はプロペラ軸11の後端部が嵌挿され固定されたプロペラ、13はプロペラ12の軸中心に形成されたプロペラボス部、14はプロペラボス部13の外周に突設したプロペラ12の羽根部、15はプロペラ12のプロペラボス部13の前側側面に端部が固定されプロペラ軸11が挿通されたライナー、16はライナー15をプロペラボス部13に固定するボルト等の締結具、17はライナー15の内周の後端とプロペラボス部13の側面との間に配設されたパッキン、18は前側の側面が船尾管10の後端の側面にボルトで固定されライナー15の外側に配設されたケーシング部材、19はケーシング部材18の内側に保持されライナー15の外周に摺接するパッキン、20はダイヤルゲージ、20aは一端がダイヤルゲージ20に固定された腕部、21はケーシング部材18に磁力等で固定されダイヤルゲージ20に固定された腕部20aの他端が固定された保持器、22はライナー15の外周に当接したダイヤルゲージ20の測定子である。
以上のように構成された船尾管シール装置のライナーの芯出し方法としては、組立てを終えた船舶をドックに入れた後、ケーシング部材18の外周若しくは船尾管10の側面にダイヤルゲージ20の保持器21を磁力等で固定する。次いで、腕部20aを調整してダイヤルゲージ20の測定子22をライナー15の外周に当接させる。次に、図示しない主機関を使って主機関に連結されたプロペラ軸11をゆっくり回転させ、ダイヤルゲージ20に表示される変位を測定することで軸に対するライナー15の固定位置の芯ずれ量を測定する。次に、測定された芯ずれ量に応じ、締結具16を少し緩めライナー15を動かし位置を調整し、ライナー15の芯出しを行っていた。
特開2002−22021号公報
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)組立てを終えた船舶をドックに入れてからでないとライナー15の芯出し作業ができないので、船舶の組立て場所とドックとが別の場所にある造船所では、組立てを終えた船舶をドックの場所まで航行する必要があり作業が煩雑であり生産性に欠けるという課題を有していた。船舶の組立て場所からドックまでの航行中にケーシング部材18とライナー15との間に魚網等が絡みつくのを防止するため、ケーシング部材18の外側にカバーを配設固定するのが一般的であるが、ドックでカバーを外した後に芯出し作業を行う必要があるからである。また、ドックの空き具合を調整する工程管理を要するからである。
(2)主機関を使って芯出し作業を行う際には、プロペラ軸11の回転速度を減速しているため多くの調整時間を要し生産性に欠けるという課題を有していた。
(3)ドックが手当てできない造船所では、この重要なライナーの芯出し調整を行うことができないため、調整を行わないまま引き渡されることもあった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ライナーの芯出しを簡易な操作で精度良く行うことができ、また船舶をドックに入れる必要がなく船舶の組立て場所でもライナーの芯出しを行うことができ生産性に著しく優れる船尾管シール装置のライナーの芯出し方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、プロペラ軸やライナーの芯ずれ量の測定中にずれたりせず測定精度を高めることができるとともに、熟練を必要とせず誰でも芯出し作業を行うことができ、さらに芯出し精度を高めることができるプロペラを提供することができる。
上記従来の課題を解決するために本発明の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法及びプロペラは、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法は、プロペラボス部を有するプロペラのプロペラ軸が挿通され外周がパッキンに摺接する船尾管シール装置のライナーの芯出し方法であって、船尾管側の前記プロペラボス部の(a)外周若しくは角部、又は、(b)前記外周、前記角部、側面のいずれかに形成若しくは配設された切欠状や凹溝状又はリブ状の環状部の複数の所定点と前記プロペラ軸の外周との距離(A)を測定するプロペラ軸ずれ測定工程と、前記プロペラボス部の側面に前記ライナーを仮固定した後、前記プロペラボス部の(a)前記外周若しくは前記角部、又は、(b)切欠状や凹溝状又はリブ状の前記環状部の前記所定点と前記ライナーの外周との距離(B)を測定するライナーずれ測定工程と、前記プロペラ軸ずれ測定工程で測定された距離(A)と前記ライナーずれ測定工程で測定された距離(B)との各々の前記所定点における差(A−B)のばらつきが、所定範囲に収まるように前記ライナーの固定位置を調整するライナー位置調整工程と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)プロペラボス部の外周や環状部等を基準にして、プロペラ軸ずれ測定工程で測定された距離(A)とライナーずれ測定工程で測定された距離(B)との差(A−B)のばらつきが、所定範囲に収まるようにライナーの固定位置を調整するライナー位置調整工程を備えているので、プロペラボス部が多少変形していても、又は環状部がプロペラボス部と多少同軸になくてもこれらを相殺して、ライナーの芯出しを簡易な操作で精度良く行うことができる。
(2)プロペラボス部の外周や環状部等を基準にして、プロペラボス部の外周等とプロペラ軸の外周との距離、プロペラボス部の外周等とライナーの外周との距離を測定するので、主機関を使ってプロペラ軸を回転させて芯ずれ量を測定する必要がなく、簡便で短時間に芯出し作業を行うことができ生産性に優れる。
(3)主機関を使ってプロペラ軸を回転させなくてもライナーの芯出しができるので、船舶の組立て時に船台上でもライナーの芯出しができるため、船舶をドックに入れる必要がなく、船舶の組立て場所とドックとが別の場所にある造船所でも、組立てを終えた船舶をドックの場所まで航行することなくライナーの芯出しができ生産性に著しく優れるとともに、ドックの空き具合を調整する必要がなく工程管理に要する工数も削減できる。
ここで、プロペラ軸ずれ測定工程、ライナーずれ測定工程における距離の測定手段としては、ダイヤルゲージを用いて変位を測定するもの、レーザ等を用いて測定するもの等の種々の手段を用いることができる。
プロペラ軸ずれ測定工程及びライナーずれ測定工程で測定する所定点としては、プロペラボス部の外周を8〜12箇所程度に分割した各点が用いられる。分割する間隔をさらに細かくして、略連続した各点を用いることもできる。
プロペラ軸ずれ測定工程においては、これらの所定点において、プロペラボス部の(a)外周若しくは角部、又は、(b)前記外周、前記角部、側面のいずれかに形成若しくは配設された切欠状や凹溝状又はリブ状の環状部の所定点から軸中心に向かって軸と直交方向におけるプロペラ軸の外周との距離(A)が測定される。ライナーずれ測定工程においては、プロペラボス部の同じ所定点において、プロペラボス部の外周等から軸中心に向かって軸と直交方向におけるライナーの外周との距離(B)が測定される。
環状部としては、プロペラボス部の外周や側面に同軸に形成された突条部や突起部、外周や側面を切削加工して同軸に形成された凹溝部、角部を切削加工して同軸に形成された切欠部、側面に形成されたリブ部、若しくは側面に同軸に固定された金属製の円環部が用いられる。
また、内周若しくは外周が略真円の環状部を別個に形成し、プロペラボス部の側面に配設固定することもできる。この場合は、プロペラボス部の側面の所定箇所にボルトが螺着される螺着孔やピンが挿着される孔部を形成し、環状部の複数箇所に該ボルトや該ピンが挿着される孔部を形成し、ボルト等を用いてプロペラボス部の側面に固定させることができる。なお、環状部は、2乃至複数個に分割したものを用いることもできる。
環状部を形成若しくは配設し、これを基準に測定することで、芯出し精度を高めることができる。プロペラのプロペラボス部の外周や角部は、プロペラの製造の際に変形することが多いが、環状部の底部や内周、外周は略真円の円形状に形成することができるからである。
なお、環状部のなかでも、プロペラボス部の外周や側面を切削加工して同軸に形成された凹溝部、角部を切削加工して同軸に形成された切欠部からなる環状部が好適に用いられる。プロペラのプロペラボス部を切削して、容易に同軸の略真円の円形状の環状部を形成でき、芯出し精度を高めることができるからである。
凹溝部や切欠部からなる環状部は、プロペラ軸が挿着される孔部をプロペラボス部に切削形成する際に、同時に切削して形成するのが好ましい。プロペラ軸が挿着される孔部と環状部との底部や内周とを同軸に形成することができるからである。
ライナー位置調整工程においては、所定点において測定された距離(A)と距離(B)との差(A−B)を比較してばらつきを求め、ばらつきが所定範囲に収まるように、プロペラボス部に仮固定されたライナーの外周が、プロペラボス部の外周や環状部等に対して略同心円の位置に配置されるようにライナーの固定位置を調整する。これにより、ライナーの外周は略真円に形成されているので、プロペラ軸とライナーの外周との芯出しができる。プロペラ軸はプロペラボス部に同軸に取付けられているため、プロペラボス部に同芯に取り付けられたライナーは芯ぶれすることなく回転するのである。
なお、ライナー位置調整工程における距離(A)と距離(B)との差(A−B)のばらつきの所定範囲としては、ライナー,プロペラボス部,プロペラ軸の外周の真円度や外周の大きさ等にもよるが、0〜100μm好ましくは0〜50μmが好ましいとされる。ばらつきが50μmより大きくなるにつれ、ライナーの偏心度が大きくなりライナーの回転によってパッキンが早く磨耗し密封装置の耐久性が低下する傾向がみられ、特に100μmより大きくなると、この傾向が著しくなるため好ましくない。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法であって、前記プロペラ軸ずれ測定工程及び/又は前記ライナーずれ測定工程における距離の測定が、保持器に保持されたダイヤルゲージを用い、前記プロペラボス部の(a)前記外周若しくは前記角部、又は、(b)前記環状部に前記保持器の基部及び/又は摺接面を当接させ、前記プロペラ軸及び/又は前記ライナーの外周に前記ダイヤルゲージの測定子を当接させる構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)保持器に保持されたダイヤルゲージを用いて距離を測定するので、ダイヤルゲージは小型軽量で精度がよく測定範囲が広く連続した変位を測定できるため、高精度の測定を簡便に行うことができ作業性に優れる。
(2)曲率の小さなプロペラボス部に保持器の基部や摺接面を当接させて曲率の大きなプロペラ軸やライナーの外周の変位をダイヤルゲージで測定するので、プロペラ軸やライナーの変位を精度よく測定でき誤差を小さくすることができる。
(3)ダイヤルゲージの保持器の基部や摺接面を環状部にあてがって摺接させることにより変位の測定を行うことができ、測定中にずれたりせず測定精度を高めることができるとともに、熟練を必要とせず誰でも測定でき汎用性に優れる。
距離の測定を行う際には、ダイヤルゲージを保持した保持器をプロペラボス部や環状部の全周に亘って当接させ変位を測定することができる。また、プロペラボス部や環状部の全周を8〜12箇所程度に分割した所定点でのみ測定することもできる。
なお、環状部の軸方向の長さは、保持器の基部が当接可能な長さに形成される。
本発明の請求項3に記載のプロペラは、ライナーが前側側面に固定されプロペラ軸が挿着されるプロペラボス部を備えたプロペラであって、前記プロペラボス部の外周、外周の前側角部、前側側面の外周近傍のいずれかに形成若しくは配設され前記ライナーの外周との距離が測定される切欠状や凹溝状又はリブ状の環状部を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)プロペラのプロペラボス部の外周、外周の前側角部、前側側面の外周近傍のいずれかに形成若しくは配設された切欠状や凹溝状又はリブ状の環状部を備えているので、ダイヤルゲージの保持器の基部を環状部に係止させて、保持器の基部を環状部にあてがって摺接させることによりプロペラ軸やライナーの変位の測定を行うことができ、測定中にずれたりせず測定精度を高めることができるとともに、熟練を必要とせず誰でも芯出し作業を行うことができる。
ここで、環状部としては、請求項2で説明したものと同様なので説明を省略する。
以上のように、本発明の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法及びプロペラによれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)プロペラボス部が多少変形していても、又は環状部がプロペラボス部と多少同軸になくてもこれらを相殺して、ライナーの芯出しを簡易な操作で精度良く行うことができる船尾管シール装置のライナーの芯出し方法を提供することができる。
(2)プロペラボス部の外周や環状部等を基準にして、プロペラボス部の外周等とプロペラ軸の外周との距離、プロペラボス部の外周等とライナーの外周との距離を測定するので、主機関を使ってプロペラ軸を回転させて芯ずれ量を測定する必要がなく、簡便で短時間に芯出し作業を行うことができ生産性に優れた船尾管シール装置のライナーの芯出し方法を提供することができる。
(3)主機関を使ってプロペラ軸を回転させなくてもライナーの芯出しができるので、船舶の組立て時にライナーの芯出しができるため、船舶の組立て場所でライナーの芯出しを行うことができ船舶をドックに入れる必要がなく、船舶の組立て場所とドックとが別の場所にある造船所でも、組立てを終えた船舶をドックの場所まで航行することなくライナーの芯出しができ生産性に優れるとともに、ドックの空き具合を調整する必要がなく工程管理に要する工数も削減できる船尾管シール装置のライナーの芯出し方法を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)保持器に保持されたダイヤルゲージを用いて距離を測定するので、ダイヤルゲージは小型軽量で精度がよく測定範囲が広く連続した変位を測定できるため、高精度の測定を簡便に行うことができ作業性に優れたライナーの芯出し方法を提供することができる。
(2)曲率の小さなプロペラボス部に保持器の基部や摺接面を当接させて曲率の大きなプロペラ軸やライナーの外周の変位をダイヤルゲージで測定するので、プロペラ軸やライナーの変位を精度よく測定でき誤差を小さくすることができ精度の高いライナーの芯出し方法を提供することができる。
(3)ダイヤルゲージの保持器の基部や摺接面を環状部にあてがって摺接させることにより変位の測定を行うことができ、測定中にずれたりせず測定精度を高めることができるとともに、熟練を必要とせず誰でも測定でき汎用性に優れたライナーの芯出し方法を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、
(1)プロペラのプロペラボス部に環状部が形成されているので、ダイヤルゲージの保持器の基部を環状部に係止させ、保持器の基部を環状部にあてがって摺接させることによりプロペラ軸やライナーの変位の測定を行うことができ、
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1におけるプロペラを用いた船外側の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法のプロペラ軸ずれ測定工程を示す船尾の要部断面側面図であり、図2はプロペラ軸ずれ測定工程における測定方法を示す要部模式図であり、図3はライナーずれ測定工程を示す船尾の要部断面図である。なお、図6で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図中、1は実施の形態1におけるプロペラ、2はプロペラ1の軸中心に形成されたプロペラボス部、3はプロペラボス部2の前側角部の全周を切削加工によって同一深さで切欠してプロペラ1と同軸に形成された切欠状の環状部、4はプロペラボス部2の外周に突設された羽根部、5はダイヤルゲージ、5aは一端がダイヤルゲージ5に固定された腕部、6は環状部3に基部が係止され腕部5aの他端が固定された保持器、7は軸中心に向いたダイヤルゲージ5の測定子である。
なお、本実施の形態においては、図2に示すように、保持器6の基部6aから対称的には二又に分かれ、各々の摺接面6a,6bが環状部3の周壁部3a´及び側壁部3bに当接するように形成されている。
次に、船尾管シール装置のライナーの芯出し方法について、以下説明する。
図1、図2に示すプロペラ軸ずれ測定工程においては、船舶の組立て時に、ライナー15を締結固定する以前の状態で、プロペラ1のプロペラボス部2の環状部3にダイヤルゲージ5の保持器6の基部6a及び摺接面6b,6bを当接させ、腕部5aの角度や長さを調節してダイヤルゲージ5の測定子7をプロペラ軸11の外周に当接させる。次に、保持器6の基部6aを掴んで、保持器6の基部6aをプロペラボス部2の環状部3の全周に亘って摺接回動させ変位を測定する。なお、プロペラボス部2の環状部3の外周を所定の間隔で分割した所定点においてのみ変位を測定してもよい。これにより、プロペラボス部2の環状部3の外周を所定の間隔で分割した所定点において、プロペラ軸と直交方向におけるプロペラボス部2の所定点から軸中心に向かってプロペラ軸11の外周との距離(A)が測定される。
次に、図3に示すライナーずれ測定工程においては、ライナー15をプロペラボス部2の前側側面に締結具16を用いて仮固定した後、プロペラ1のプロペラボス部2の環状部3にダイヤルゲージ5の保持器6の基部6aを係止させ、腕部5aの角度や長さを調節してダイヤルゲージ5の測定子7をライナー15の外周に当接させる。次に、保持器6の基部6aを掴んで、保持器6の基部6aをプロペラボス部2の環状部3の全周に亘って摺接回動させ変位を測定する。なお、同様にプロペラボス部2の環状部3の外周を所定の間隔で分割した所定点においてのみ変位を測定してもよい。これにより、プロペラ軸ずれ測定工程において特定した所定点において、プロペラ軸と直交方向におけるプロペラボス部2の所定点から軸中心に向かってライナー15の外周との距離(B)が測定される。
次に、ライナー位置調整工程においては、所定点において測定された距離(A)と距離(B)との差(A−B)を比較してばらつきを求め、ばらつきが0〜100μm好ましくは0〜50μmの所定範囲に収まるように、即ちライナー15の外周がプロペラボス部2の環状部3の外周に対して略同心円の位置に配置されるようにライナー15の固定位置を調整する。これにより、ライナー15の外周が略真円に形成されていれば、プロペラ軸11とライナー15の外周との芯出しを行うことができる。
以上のような本発明の実施の形態1におけるプロペラを用いた船尾管シール装置のライナーの芯出し方法によれば、以下のような作用が得られる。
(1)プロペラボス部2の環状部3を基準にして、プロペラ軸ずれ測定工程で測定された距離(A)とライナーずれ測定工程で測定された距離(B)との差(A−B)のばらつきが、所定範囲に収まるようにライナー15の固定位置を調整するライナー位置調整工程を備えているので、プロペラボス部2が多少変形していてもこれを相殺して、ライナー15の芯出しを精度良く行うことができる。
(2)プロペラボス部2の環状部3を基準にして、プロペラボス部2の環状部3の周壁部3aとプロペラ軸11の外周との距離(A)、プロペラボス部2の環状部3の周壁部3aとライナー15の外周との距離(B)を測定するので、プロペラ軸11を回転させて芯ずれ量を測定する必要がなく、図示しない主機関が接続された状態若しくは主機関が接続されていない状態であっても容易に芯出し作業を行うことができ芯出し作業の生産性に優れる。
(3)主機関を使ってプロペラ軸11を回転させなくてもライナー15の芯出しができるので、船舶の組立て時に船台上でもライナー15の芯出しができるため、船舶をドックに入れる必要がなく、船舶の組立て場所とドックとが別の場所にある造船所でも、組立てを終えた船舶をドックの場所まで航行することなく船舶の組立て場所でライナー15の芯出しができ造船性に著しく優れるとともに、ドックの空き具合を調整する必要がなく工程管理に要する工数も削減できる。
(4)主機関等の動力を使って芯出し作業を行う必要がなく、少ない人員で簡便に短時間で芯出し作業を行うことができるので生産性に優れる。
(5)小型軽量で精度がよく測定範囲が広く連続した変位を測定できるダイヤルゲージ5を用いて変位を測定することで距離を測定するので、高精度の測定を簡便に行うことができ作業性に優れる。
(6)ダイヤルゲージ5の保持器6の基部6aを、プロペラボス部2に形成された環状部3に係止させるので、保持器6の基部を環状部3にあてがって摺接回動させることにより変位の測定を簡単に行うことができ、測定中にずれたりせず測定精度を高めることができるとともに、熟練を必要とせず誰でも測定でき汎用性に優れる。
(7)保持器6の基部6aが二又に分かれ、各々の摺接面6b,6bが環状部3の周壁部3aに当接するように形成されているので、保持器6を掴んで安定よく環状部3に摺接回動させることができ、ずれ難く安定性に優れるとともに再現性に優れ測定精度を高めることができる。
(8)プロペラ1のプロペラボス部2の外周や角部は、プロペラ1の製造の際に変形することが多いが、角部を切削加工して環状部3を形成することによって、芯出しの基準となる環状部3の周壁部3aを同軸の真円に近い円形状にすることができ、芯出し精度を高めることができる。
(9)ライナー位置調整工程において、距離(A)と距離(B)との差(A−B)を比較したばらつきが0〜100μm好ましくは0〜50μmの所定範囲に収まるように、ライナー15の固定位置を調整するので、船尾管シール装置の密封性を長期間に亘って維持させることができる。
また、以上のように、本発明の実施の形態1におけるプロペラは構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)プロペラ1のプロペラボス部2の角部に環状部3が形成されているので、ダイヤルゲージ5の保持器6の基部を環状部3に係止させ、保持器6の基部を環状部3にあてがって摺接させることによりプロペラ軸11やライナー15の変位の測定を行うことができ、測定中にずれたりせず測定精度を高めることができるとともに、熟練を必要とせず誰でも芯出し作業を行うことができる。
(2)プロペラ1のプロペラボス部2の外周や角部は、プロペラ1の製造の際に変形することが多いが、角部を同軸に切削加工して切欠状の環状部3を形成することによって、芯出しの基準となる環状部3の底部を同軸の真円に近い円形状にすることができ、芯出し精度を高めることができる。
なお、本実施の形態においては、プロペラ1のプロペラボス部2の角部の全周に環状部3が形成された場合について説明したが、プロペラボス部2の外周の周方向に同軸に突条部や突起部からなる環状部を形成する場合もある。この場合は、加工がやや困難であるが、同様の作用が得られる。
(実施の形態2)
図4は実施の形態2におけるプロペラを用いた船外側の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法のプロペラ軸ずれ測定工程を示す船尾の要部断面側面図である。なお、実施の形態1で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図中、1aは実施の形態2におけるプロペラ、30はプロペラボス部2の前側側面の所定部を切削加工によって同一深さで切欠してプロペラ1と同軸に形成された凹溝状の環状部、60は基部60aが環状部30の内周に当接したダイヤルゲージ5の保持器である。
以上のように構成された本発明の実施の形態2におけるプロペラを用いた船尾管シール装置のライナーの芯出し方法は、実施の形態1と同様に、船舶の組立て時に、ライナー15を締結固定する以前の状態で、プロペラ1のプロペラボス部2の環状部30の内周にダイヤルゲージ5の保持器60の基部60aを当接させ、腕部5aの角度や長さを調節してダイヤルゲージ5の測定子7を軸中心に向けてプロペラ軸11の外周に当接させる。次に、保持器60を掴んで、プロペラ軸11の変位を測定する。
以上のように実施の形態2におけるプロペラを用いた船尾管シール装置のライナーの芯出し方法によれば、実施の形態1に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)プロペラボス部の角部や外周に環状部を形成するスペースがない場合でも、プロペラボス部の側面には比較的大きなスペースがあるので、環状部を形成し、これに保持器60の基部を当接させてプロペラ軸やライナーの変位を測定することができる。
(実施の形態3)
図5は実施の形態3におけるプロペラを用いた船外側の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法のプロペラ軸ずれ測定工程を示す船尾の要部断面図である。なお、実施の形態1で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図中、1bは実施の形態3におけるプロペラ、31は内周が略真円の環状にプロペラボス部2とは別個に形成された環状部であり、プロペラボス部2の前側側面の外周近傍に同軸にボルト等を用いて配設固定されている。61は基部が環状部31の内周に当接したダイヤルゲージ5の保持器である。
以上のように構成された本発明の実施の形態3におけるプロペラを用いた船尾管シール装置のライナーの芯出し方法は、実施の形態1と同様に、船舶の組立て時に、ライナー15を締結固定する以前の状態で、プロペラ1のプロペラボス部2の側面に配設固定された環状部31の内周にダイヤルゲージ5の保持器61の基部を当接させ、腕部5aの角度や長さを調節してダイヤルゲージ5の測定子7を軸中心に向けてプロペラ軸11の外周に当接させる。次に、保持器61を掴んで、プロペラ軸11の変位を測定する。
以上のように実施の形態3におけるプロペラを用いた船尾管シール装置のライナーの芯出し方法によれば、実施の形態1に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)プロペラのメーカーで環状部の加工ができなかった場合でも、プロペラと別個に環状部31を作成し、プロペラボス部2の側面にボルトが螺着される螺着孔部やピンが挿着される孔部を形成し、ボルトやピンを用いて環状部31をプロペラボス部2の側面に固定すれば、環状部31の内周を基準にしてプロペラ軸やライナーの変位を測定することができる。
なお、本実施の形態においては、環状部31の内周が略真円の環状に形成された場合について説明したが、外周が略真円の環状に形成される場合もある。この場合は、環状部の外周を基準にしてプロペラ軸やライナーの変位を測定することができ、同様の作用が得られる。
本発明は、プロペラのプロペラ軸が挿通され外周がパッキンに摺接する船尾管シール装置のライナーの芯出し方法及びその方法に用いるプロペラに関し、ライナーの芯出しを簡易な操作で精度良く行うことができ、また船舶をドックに入れる必要がなく船舶の組立て場所でライナーの芯出しを行うことができ生産性に著しく優れる船尾管シール装置のライナーの芯出し方法を提供することができる。また、本発明は、プロペラ軸やライナーの芯ずれ量の測定中にずれたりせず測定精度を高めることができるとともに、熟練を必要とせず誰でも芯出し作業を行うことができ、さらに芯出し精度を高めることができるプロペラを提供することができる。
実施の形態1におけるプロペラを用いた船外側の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法のプロペラ軸ずれ測定工程を示す船尾の要部側面断面図 プロペラ軸ずれ測定工程における測定方法を示す要部模式図 ライナーずれ測定工程を示す船尾の要部側面断面図 実施の形態2におけるプロペラを用いた船外側の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法のプロペラ軸ずれ測定工程を示す船尾の要部側面断面図 実施の形態3におけるプロペラを用いた船外側の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法のプロペラ軸ずれ測定工程を示す船尾の要部側面断面図 船舶の船尾の要部側面断面図
符号の説明
1,1a,1b プロペラ
2 プロペラボス部
3,30,31 環状部
4 羽根部
5 ダイヤルゲージ
5a 腕部
6,60,61 保持器
7 測定子
10 船尾管
11 プロペラ軸
12 プロペラ
13 プロペラボス部
14 羽根部
15 ライナー
16 締結具
17 パッキン
18 ケーシング部材
19 パッキン
20 ダイヤルゲージ
20a 腕部
21 保持器
22 測定子

Claims (3)

  1. プロペラボス部を有するプロペラのプロペラ軸が挿通され外周がパッキンに摺接する船尾管シール装置のライナーの芯出し方法であって、
    船尾管側の前記プロペラボス部の(a)外周若しくは角部、又は、(b)前記外周、前記角部、側面のいずれかに形成若しくは配設された切欠状や凹溝状又はリブ状の環状部の複数の所定点と前記プロペラ軸の外周との距離(A)を測定するプロペラ軸ずれ測定工程と、
    前記プロペラボス部の側面に前記ライナーを仮固定した後、前記プロペラボス部の(a)前記外周若しくは前記角部、又は、(b)切欠状や凹溝状又はリブ状の前記環状部の前記所定点と前記ライナーの外周との距離(B)を測定するライナーずれ測定工程と、
    前記プロペラ軸ずれ測定工程で測定された距離(A)と前記ライナーずれ測定工程で測定された距離(B)との各々の前記所定点における差(A−B)のばらつきが、所定範囲に収まるように前記ライナーの固定位置を調整するライナー位置調整工程と、
    を備えていることを特徴とする船尾管シール装置のライナーの芯出し方法。
  2. 前記プロペラ軸ずれ測定工程及び/又は前記ライナーずれ測定工程における距離の測定が、保持器に保持されたダイヤルゲージを用い、前記プロペラボス部の(a)前記外周若しくは前記角部、又は、(b)前記環状部に前記保持器の基部及び/又は摺接面を当接させ、前記プロペラ軸及び/又は前記ライナーの外周に前記ダイヤルゲージの測定子を当接させることを特徴とする請求項1に記載の船尾管シール装置のライナーの芯出し方法。
  3. ライナーが前側側面に固定されプロペラ軸が挿着されるプロペラボス部を備えたプロペラであって、前記プロペラボス部の外周、外周の前側角部、前側側面の外周近傍のいずれかに形成若しくは配設され前記ライナーの外周との距離が測定される切欠状や凹溝状又はリブ状の環状部を備えていることを特徴とするプロペラ。
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