JP4334750B2 - 差動トランス式変位センサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動トランス式変位センサに関するもので、例えばディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプに使用される位置センサに用いると好適な差動トランス式変位センサに係る。
【0002】
【従来の技術】
直線的に変位する変位部材の位置を検出する変位センサとして、例えば、特開平8−14939号公報に開示される差動トランス式変位センサが知られている。この差動トランス式変位センサでは、コア材質は電磁ステンレス鋼、一次コイルの励振周波数は数kHz、にて良好な感度が得られている。この場合の応答性は数十Hzである。近年、エンジンの排気浄化等のためにエンジン関係の制御が高精度化および高速化されるにつれて、差動トランス式変位センサに対しても高応答性化、例えば数kHz程度、の要求が出されてきた。数kHzの応答性を実現するためには、一次コイルの励振周波数を数百kHzに高める必要がある。
【0003】
ところが、特開平8−14939号公報に開示される差動トランス式変位センサに使用されている電磁ステンレス鋼製コアは、数百kHzの条件下では透磁率が低下するために差動トランス式変位センサに使用した場合には感度が低下してしまう。そこで、数百kHzの励振周波数でも透磁率が低下しないフェライトがコア材料として用いられている。
【0004】
しかしながらフェライトは焼結金属であり、硬くて脆いために衝撃に弱いという問題がある。そこで、数kHzの応答性を持つ変位センサにおいては、フェライトコアを樹脂でモールド成形して補強することにより、検出体を構成することが一般的に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、差動トランス式変位センサの用途が拡大するに従って、小型化、すなわち全長短縮化や外径縮小化の要求も強まってきている。差動トランス式変位センサの外径を縮小するためには、検出体の外径を小さくする必要がある。しかし、検出特性維持およびフェライトの強度確保の両面から、フェライトコア外径は一定の大きさが必要であり、結局、樹脂モールドの樹脂厚さを薄くせざるを得ない。樹脂厚さを薄くするとフェライトコアを補強するために必要な強度を確保することができなくなってしまう。
【0006】
本発明は、上記のような点に鑑みなされたものであり、フェライトコアの強度向上と検出体の小型化との両立を可能とする差動トランス型変位センサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
【0008】
本発明の請求項1に記載の差動トランス型変位センサでは、変位部材に固定されると共に磁性体からなるコアによって構成される検出体は、コアの外周部に緩衝部材を介して配設されると共に変位部材の固定部に圧入固定される金属円筒を有する。これにより、検出体の外径を増大させることなしに、コアの強度を向上させることができる。また、コアと金属円筒の間に緩衝部材を介在させているので、金属円筒に外力が作用した場合、緩衝部材によりコアに作用する力が緩和されるのでコアの損傷を防止することができる。さらに、コアの外径を必要最小とすることができるので、差動トランス型変位センサを小型化することができる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の差動トランス型変位センサは、コアの外周部に金属製円筒を遊嵌配設している。これにより、検出体の外径を増大させることなしに、コアの強度を向上させることができる。さらに、コアの外径を必要最小とすることができるので、差動トランス型変位センサを小型化することができる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の差動トランス型変位センサは、コアと金属円筒との間に緩衝部材を充填している。これにより、金属円筒に外力が作用してもコアに伝わる力が緩衝部材により低減されるので、コアが外力により損傷することを防止できる。
【0011】
本発明の請求項3、請求項5に記載の差動トランス型変位センサは、金属円筒の側面に、軸方向に長さを有する開口部あるいは凹部を少なくとも1個設けている。これらの開口部あるいは凹部により、一次コイルの励振高周波電流によって金属円筒表面に誘起された渦電流が遮断されるので、一次コイルの励振エネルギーの渦電流損失を防止して二次コイルに確実に出力電圧を誘起させることができる。
【0012】
本発明の請求項4、請求項6に記載の差動トランス型変位センサは、開口部あるいは凹部は、金属円筒の周方向において180度の対向位置にコアと対応して設けられ、金属円筒の軸方向において、開口部あるいは凹部の全長はコアの全長と同じまたはコアの全長より長く且つコアの両端部は開口部あるいは凹部の両端部の内側に位置する。これにより、一次コイルの励振高周波電流によって金属円筒表面に誘起された渦電流が遮断されるので、一次コイルの励振エネルギーの渦電流損失を防止して、コアに効率良く磁束を発生させて二次コイルに確実に出力電圧を誘起させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態として、ディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプのコントロールラック位置検出センサに本発明の差動トランス型変位センサを適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一構成部分には同一符号を付してある。
【0014】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態による差動トランス型変位センサを図1〜図4に示す。
【0015】
2は変位部材で、その一端にはねじ部2aが設けられ、変位部材2は、このねじ部2aを介して直線的に移動する被検出部材であるコントロールラック12に連結固定されている。他端には固定部2bが設けられ、この固定部2bを介して検出体3が変位部材2に固定されている。従って、検出体3はコントロールラックと一体に移動することができる。
【0016】
検出体3は、金属円筒32(第1の実施形態においてはステンレス鋼製パイプ)の内部に磁性体(第1の実施形態においてはフェライト)からなるコア31が同一軸心上に遊嵌配置され、コア31の外周と金属円筒32との間を含む金属円筒32内部には、樹脂33(緩衝部材)が充填されている。さらに、検出体3は、金属円筒32が変位部材2の固定部2bに圧入固定されて変位部材2と一体化している。検出体3の正面図である図3に示すように、金属円筒32には、軸方向に長い開口部32aが2個180度の対向位置に設けられている。検出体3の断面図である図2に示すように、開口部32aの全長はコア31の全長より長く、且つコア31の両端部は開口部32aの両端部の内側に位置している。
【0017】
4はボビンで、検出体3を軸方向に移動可能に収容する孔4aを有している。ボビン4の外周部には差動トランスの一次コイル5aおよび5b、二次コイル6aおよび6bが巻回されている。
【0018】
7は円筒状のハウジングで、ボビン4および回路部8を内蔵している。ハウジング7の一端側にはフランジ部7aが設けられ、差動トランス式変位センサ1は、このフランジ部7aを介して燃料噴射ポンプ本体11に取付けられている。他端側にはカバー9が固定されている。カバー9は、ゴムあるいは樹脂により形成され、ハウジング7の他端に接着あるいは熱溶着等により固定されて、ハウジング7の内部の気密を維持しながらボビン4や回路部8を水分や異物から保護している。
【0019】
8は回路部で、ボビン4の孔4aと反対側の端部に固定され、ハウジング7に内蔵されている。回路部8は、発振器、増幅器等を有しており、外部から電力供給を受けて検出体3の変位に応じた信号を外部へ出力する。
【0020】
10はリード線で、複数の電線から構成され回路部8への電力供給および回路部8からの信号出力を行なっている。リード線10の一端は回路部8に接続され、他端にはコネクタ(図示せず)が取付けられて外部に接続されている。
【0021】
第1の実施形態による差動トランス式変位センサ1は、ハウジング7のフランジ部7aを介してボルト13により燃料噴射ポンプ本体11に固定されると共に、検出体3が変位部材2を介して燃料噴射ポンプのコントロールラック12に固定されている。エンジン運転中において、エンジンの負荷条件に応じてコントロールラック12は直線的に変位するので、第1の実施形態による差動トランス式変位センサ1によってコントロールラック12の位置、すなわちエンジン負荷が検出されて、エンジンの各種制御に使用される。
【0022】
ここで、第1の実施形態による差動トランス式変位センサ1の変位部材2と検出体3の組立方法を簡単に説明する。
【0023】
先ず、変位部材2の固定部2bに金属円筒32を圧入により固定する。次に、コア31を金属円筒32内部に金属円筒32と同一軸心上にセットする。この時、コア31の軸方向位置は金属円筒32の開口部32aの両端部の間にある。最後に、金属円筒32内部に樹脂33を注入して、コア31と金属円筒32の隙間を完全に樹脂33で充填する。
【0024】
次に、第1の実施形態による差動トランス式変位センサ1の作動について説明する。
【0025】
差動トランス式変位センサ1の電気回路は、図5に示すように構成されている。一次コイル5a、5bの両端子には回路部8を経由して所定周波数の交流電圧が印加される。二次コイル6a、6bの両端子は、回路部8に導かれ、この回路部8内の増幅器において二次コイル6a、6bの両端電位差を増幅する。回路部8は、端子8a、8b、8cが取り出され、第1の端子8aには回路部8内の増幅器を駆動する電源電圧Vccが図示しない外部電源から印加され、また第2の端子8bには二次コイル6a、6bの両端電位差の増幅された電圧Voutが発生し、第3の端子8cには標準電位Vgndが発生している。これら3個の端子8a、8b、8cにはそれぞれ電線が接続されており、これら3本の電線がリード線10を構成している。回路部8は、一次コイル5a、5bを周波数100〜200kHzにて励磁し、かつ二次コイル6a、6bの出力電圧差を増幅する増幅器を有しており、コイル5b、5bの端末近傍のボビン4の孔4aと反対側の端部に配設されている。
【0026】
ボビン4の内部に形成される孔4aには、検出体3が軸方向に移動可能に収容されている。例えば、検出体3が図1に示す位置から軸方向右側に変位すると、この検出体3のコア31が一次コイル5a、5bの内部を軸方向右側に移動する。回路部8により一定周波数で励磁される一次コイル5a、5bは、交流の磁束を発生し、同時に二次コイル6a、6bにも発生磁束が鎖交している。
【0027】
ここで、検出体3の移動によりコア31が一次コイル5a、5b内を移動して磁束密度が変化すると、二次コイル6a、6bに鎖交する磁束量が変化する。このとき二次コイル6a、6bに誘起される電圧がコア位置に比例するため、二次コイル6a、6bの電圧差を増幅器にて増幅し、この増幅信号を検出することにより、コア31の位置が電圧値として検知される。
【0028】
ところで、検出体3のコア31の外側には、コア31を補強するために金属円筒32が配設されているが、一次コイル5a、5bを周波数100〜200kHzにて励磁すると、金属円筒32の表面には渦電流が誘起され渦電流損失が発生する。このため、一次コイル5a、5bの磁気エネルギがコア31を介して二次コイル6a、6bに誘起され難くなり、二次コイル6a、6bに誘起される電圧が低くなるので、差動トランス式変位センサ1の感度が低下してしまう、という問題が発生する。第1の実施形態においては、金属円筒32に開口部32aを設けるという簡易な手段を採用している。この開口部により、金属円筒32の表面を流れる渦電流は遮断されて渦電流損失がなくなるので、一次コイル5a、5bの磁気エネルギがコア31を介して二次コイル6a、6bに確実に誘起され、差動トランス式変位センサ1の感度を良好に維持することができる。
【0029】
さらに、この開口部32aの位置は、コア31に対応している。つまり、開口部32aの軸方向長さはコア31の長さと同じまたはそれ以上に長く、コア31の両端部は開口部32aの両端部の内側に位置している。これにより、コア31の全長に亘って金属円筒32の表面に誘起された渦電流の影響が除去され、コア31全体を有効に二次コイル6a、6bへの電圧誘起に利用することができるので、差動トランス式変位センサ1の感度を良好に維持することができる。
【0030】
また、第1の実施形態では、フェライト製のコア31の外周部に樹脂(緩衝部材)を介してステンレスパイプ(金属円筒)を配設しているので、検出体3、すなわち金属円筒32に外力が作用した場合、樹脂33によりコア31に作用する力が緩和されるので、コア31が損傷を受けることを防止できる。さらに、検出体3の外径増加を抑えてコア31の強度を向上することができる。また、コア31を補強して使用するためコア31の外径を必要最小とすることができるので、差動トランス型変位センサを小型化することができる。
【0031】
図6に、検出体3の仕様を変えた場合における差動トランス式変位センサの出力特性の測定結果を示す。各仕様共コア31はフェライト製である。図6において、特性A(図中の実線)は、第1の実施形態による検出体3、すなわち開口部32aが2個の場合、特性B(図中の破線)は、コア31のみ、すなわち金属円筒32が無い場合、特性C(図中の一点鎖線)は金属円筒32に開口部32aが無い場合、特性D(図中の二点鎖線)は、開口部32aが1個の場合を示す。図6の縦軸は出力電圧、横軸検出体3の変位量である。
【0032】
図6によれば、金属円筒32に開口部32aを設けない場合はセンサ出力がほぼ0となってしまうのに対して、金属円筒32に開口部32aを2個設けることにより金属円筒32が無い場合と同等の出力特性まで回復することがわかる。従って、第1の実施形態において、フェライト製コア31を補強する金属円筒32に2個の開口部32aを設けるという簡易な手段により、差動トランス式変位センサ1の出力特性をフェライト製コア31単体の場合と同等レベルに維持しつつ、フェライト製コア31の強度を向上することができる。
【0033】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の差動トランス型変位センサ1について、図7、図8、図9により説明する。第2の実施形態の差動トランス型変位センサは、第1の実施形態における検出体3の金属円筒32に設けた開口部32aの代わりに凹部32bを設けている。図7〜図9に示すように、金属円筒32には、軸方向に長い凹部32bが2個180度の対向位置に設けられている。凹部32bの全長はコア31の全長と同じまたはそれ以上に長く、且つコア31の両端部は凹部32bの両端部の内側に位置している。これにより、一次コイル5a、5bの励磁により金属円筒32の表面に誘起される渦電流が遮断されて渦電流損失がなくなるので、一次コイル5a、5bの磁気エネルギがコア31を介して二次コイル6a、6bに確実に誘起され、差動トランス式変位センサ1の感度を良好に維持することができる。
【0034】
さらに、この凹部32bの位置は、コア31に対応している。つまり、凹部32bの軸方向長さはコア31の全長と同じまたはそれ以上に長いと共に、コア31の両端部は凹部32bの両端部の内側に位置している。これにより、コア31の全長に亘って金属円筒32の表面に誘起された渦電流の影響が除去され、コア31全体を有効に二次コイル6a、6bへの電圧誘起に利用することができるので、差動トランス式変位センサ1の感度を良好に維持することができる。
【0035】
また、第2の実施形態では、金属円筒32に開口部32aを設けた場合よりも金属円筒32自体の強度を向上することができる。
【0036】
以上説明した、第1の実施形態および第2の実施形態において、金属円筒32に設けた開口部32a、あるいは凹部32bの全長をコア31の全長と同じまたはそれ以上に長くしているが、これらの全長をコア31の全長より短くしてもよい。その場合においても、金属円筒32の表面に誘起された渦電流の影響が除去され、差動トランス式変位センサ1の感度を良好に維持することができる。
【0037】
また、第1の実施形態および第2の実施形態において、金属円筒32に設けた開口部32aあるいは凹部32bの個数は2個であるが、2個に限る必要はなく、1個あるいは3個以上設けてもよい。
【0038】
また、第1の実施形態および第2の実施形態においてはコア31の補強部材としてステンレスパイプを用いているが、ステンレス以外の金属円筒を用いても構わない。さらに、金属円筒の代わりに非金属材料、例えばセラミックス製の円筒を用いてもよい。なお、コア31の補強部材として電気の不導体を用いた場合は、補強部材の表面に渦電流が誘起されないので補強部材に開口部あるいは凹部を設ける必要はない。
【0039】
また、第1の実施形態において金属円筒32に設けた開口部32a、および第2の実施形態において金属円筒32に設けた凹部32bに代わって、図10に示すように、金属円筒32に部分的に肉厚の小さい薄肉部32cを設けてもよい。この薄肉部32cにより金属円筒32のインピーダンスを大きくして金属円筒32表面に発生した渦電流の電流値小さくできるので、渦電流損失を小さくして二次コイル6a、6bに確実に電圧を誘起させて、差動トランス式変位センサ1の感度を良好に維持することができる。
【0040】
さらに、第1の実施形態において金属円筒32に設けた開口部32a、および第2の実施形態において金属円筒32に設けた凹部32bに代わって、図11に示すように複数の円形開口部32dを設けてもよい。この円形開口部32dによっても金属円筒32の表面に発生した渦電流を遮断して渦電流損失を除去し、二次コイル6a、6bに確実に電圧を誘起させることができるので、差動トランス式変位センサ1の感度を良好に維持することができる。さらに、複数の円形開口部32dを設けることにより、金属円筒32の剛性を低下させずに検出体3を軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による差動トランス型変位センサ1の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による差動トランス型変位センサ1の変位部材2および検出体3の構成説明図である。
【図3】図2のA矢視外観図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図を示す。
【図5】本発明の第1の実施形態による差動トランス型変位センサ1の電気回路説明図である。
【図6】第1の実施形態による差動トランス式変位センサ1の出力特性測定結果を示す。
【図7】本発明の第2の実施形態による差動トランス型変位センサ1の変位部材2および検出体3の構成説明図である。
【図8】図6のB矢視外観図である。
【図9】図7のVIII−VIII線断面図を示す。
【図10】本発明の変形例による検出体3の、(a)は外観図、(b)は(a)のX−X線断面図である。
【図11】本発明の変形例による金属円筒32の外観図である。
【符号の説明】
1 差動トランス型変位センサ
2 変位部材
3 検出体
31 コア
32 金属円筒
32a 開口部
32b 凹部
32c 薄肉部
32d 円形開口部
33 樹脂(緩衝部材)
4 ボビン
5a 一次コイル
5b 一次コイル
6a 二次コイル
6b 二次コイル
7 ハウジング
8 回路部
9 カバー
10 リード線
Claims (6)
- 直線的に変位する変位部材と、前記変位部材に固定されると共に磁性体からなるコアによって構成される検出体と、前記検出体を軸方向に移動可能に収容する孔を有する筒状のボビンと、前記ボビンの外周部に巻回される差動トランスの一次コイルおよび二次コイルと、前記一次コイルおよび二次コイルの外周部に配設され前記ボビンを収容・固定する筒状のハウジングとを備えた差動トランス式変位センサにおいて、
前記検出体は、前記コアの外周部に緩衝部材を介して配設されると共に前記変位部材の固定部に圧入固定される金属円筒を有することを特徴とする差動トランス式変位センサ。 - 前記コアの外周部に遊嵌配設された前記金属円筒と、前記コアとの間に、前記緩衝部材が充填されることを特徴とする請求項1に記載の差動トランス式変位センサ。
- 前記金属円筒の側面に、軸方向に長い開口部を少なくとも1個設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の差動トランス式変位センサ。
- 前記開口部は、前記金属円筒の周方向において180度の対向位置に前記コアと対応して設けられ、
前記金属円筒の軸方向において、前記開口部の全長は前記コアの全長と同じまたは前記コアの全長より長く且つ前記コアの両端部は前記開口部の両端部の内側に位置することを特徴とする請求項3に記載の差動トランス式変位センサ。 - 前記金属円筒の側面に、軸方向に長い凹部を少なくとも1個設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の差動トランス式変位センサ。
- 前記凹部は、前記金属円筒の周方向において180度の対向位置に前記コアと対応して設けられ、
前記金属円筒の軸方向において、前記凹部の全長は前記コアの全長と同じまたは前記コアの全長より長く且つ前記コアの両端部は前記凹部の両端部の内側に位置することを特徴とする請求項5に記載の差動トランス式変位センサ。
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