JP4334042B2 - Air conditioner - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に係り、詳細には、それぞれにフラップが設けられた複数の吹出し口を備えた室内ユニットが天井面に設置される所謂天井埋め込みカセットタイプの空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内の空気調和を図る空気調和機(以下「エアコン」と言う)では、室内ユニットと室外ユニットとの間で形成した冷凍サイクル中に冷媒を循環させる。エアコンの室内ユニットには、熱交換器が設けられており、この熱交換器を通過した空気が吹出し口から室内へ吹出される。エアコンでは、冷媒が室内ユニットの熱交換機器中を循環されるときに、熱交換器を通過する空気との間で熱交換を行い、室内へ吹出される空気を温調する。
【0003】
このようなエアコンでは、室内ユニットが天井面に埋め込まれる所謂天井カセットタイプがある。この天井カセットタイプの室内ユニットには、中央部に室内の空気を吸込む吸込み口が設けられ、この吸込み口の両側のそれぞれに吹出し口を設けた2方向吹出しタイプがある。この吹出し口のそれぞれには、フラップが設けられており、このフラップを操作することにより、空調風の吹出し方向が変えられるようになっている。
【0004】
ところで、二方向吹出しタイプのエアコンでは、リモコンスイッチの操作によってそれぞれの吹出し口のフラップの位置を固定したり、フラップを一定速度で操作するスイングが可能となっているものがある。これにより、それぞれの吹出し口に対抗するそれぞれの領域で所望の空調感が得られるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなエアコンでは、双方の吹出し口のフラップをスイングさせるように選択すると、双方のフラップが同じ速度であるが別々にスイングを行ったり、まず、一方のフラップを所定の角度に停止させた状態で他方のフラップをスイングさせ、双方のフラップの位置が一致した状態になると、固定していたフラップのスイングを開始させるようになっている。このように、双方の吹出し口のフラップが別々にスイングしたり、双方のフラップのスイングを選択したにもかかわらず、一時的に一方のフラップのスイングが停止していると、フラップの動作に違和感を生じさせてしまう。
【0006】
また、スイングに設定してから実際に双方のフラップがスイング動作を開始するまでに時間がかかり、この点からも違和感が生じる。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、二方向吹出し口のそれぞれに設けられたフラップによって、それぞれのフラップの動作に対して違和感を生じさせることなく、短時間に所望の領域に空調風を吹出すことができる空気調和機を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、2箇所の吹出し口のそれぞれに所定の範囲で回動されるフラップが設けられ、それぞれのフラップを個別に回動操作することにより、吹出し口ごとに空調風の吹出し方向を設定可能な空気調和機であって、前記フラップごとに設けられて回転駆動することによりフラップを所定の範囲内で回動させるスイングを可能とすると共に、フラップを個別に任意の回動位置で停止可能とするフラップモータと、前記フラップモータによって回動されるそれぞれの前記フラップの回動位置を判定する位置判定手段と、双方の前記フラップの同期スイングが選択されたときに前記位置判定手段の判定結果に基づいて双方のフラップを同期させる同期位置を複数箇所の同期位置が記憶されたメモリから任意に設定する位置設定手段と、前記位置設定手段によって設定された前記同期位置と前記位置判定手段の判定結果に基づいて双方のフラップが同じタイミングで同期位置に達するように前記フラップモータの回転速度を設定して、前記フラップが同期位置に達するまでフラップモータを設定した回転速度で作動させた後、双方のフラップが予め設定している回動速度で回動するようにフラップモータの回転速度を制御するフラップ制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、2箇所のフラップの同期スイングが選択されたときに、複数箇所の同期位置が記憶されたメモリから任意に設定された同期位置へ、双方のフラップを同時に移動させる。このとき、フラップ制御手段は、双方のフラップが略同時に(同じタイミングで)この同期位置に達するようにフラップモータの回転速度を制御する。これにより、双方のフラップは、異なる回動速度でスイングを開始する。
【0010】
このようにして、双方のフラップが設定されている同期位置に達した後は、双方のフラップが所定の回動速度でスイングするように、フラップモータの回転速度を切りかえればよい。
【0011】
これにより、一方のフラップを一時的にでも停止させることなく、2箇所のフラップを同期させてスイングを行うことができるため、2箇所のフラップのスイングを選択したときに、違和感を生じさせることがない。
【0012】
このような本発明のフラップモータとしては、ステッピングモータの適用がより好ましい。ステッピングモータは、駆動する時の単位時問当たりのパルス数を変更させるだけで容易に回転速度を変えることができると共に、回転速度の制御も極めて容易となる。また、パルス数によって回転量が決まるため、フラップの位置も容易に判断できる。
【0015】
請求項2に係る発明は、前記フラップ制御手段が、前記フラップの一方を前記予め設定している回動速度でスイングさせると共に、他方のフラップの回動速度を前記予め設定している回動速度より速くするように前記フラップモータの回転速度を制御することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、一方のフラップを予め設定されている回動速度となるようにフラップモータを駆動すると共に、他方のフラップの回動速度が、一方のフラップの回動速度より早くなるようにフラップモータを駆動する。これにより、少なくとも一方のフラップの回動速度を他方のフラップが同期して変化させる必要がなくなるため、双方のフラップを同期させるときの違和感を抑えることができる。
【0017】
また、請求項3に係る発明は、前記フラップの一方が所定の位置に固定され、他方が前記予め設定している回動速度でスイングされているときに、前記フラップ制御手段が、前記固定されているフラップを前記スイングしているフラップより速い回動速度でスイングを開始させるように前記フラップモータの回転速度を制御することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、スイング中のフラップはそのままの速度でスイングさせ、スイングしていないフラップを速い回動速度でスイングするようにフラップモータを駆動する。
【0019】
これにより、スイングされていないフラップの回動速度のみを変化させる簡単な制御で、2箇所のフラップを同期させてスイングさせることができる。また、スイング中のフラップの回動速度を変える必要がなくなるため、スイング中のフラップのスイング速度が変わることによる違和感を生じさせることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2には本実施の形態に適用した空気調和機(以下「エアコン10」と言う)を示している。このエアコン10は室内ユニット12と室外ユニット14によって構成されている。このエアコン10は、所謂天井カセット形であり、室内ユニット12が被空調室の天井裏に据付けられ、この室内ユニット12のケーシング40の下面(図1の紙面下側の面)に対応するように図示しない天井板に開口を形成し、この開口を覆うように化粧パネル42が取り付けられる。
【0021】
図2には、エアコン10に形成されている冷凍サイクルを示している。エアコン10の室内ユニット12と室外ユニット14は、太管の冷媒配管16Aと細管の冷媒配管16Bによって接続されている。室内ユニット12には、熱交換器18が設けられており、冷媒配管16A、16Bのそれぞれの一端が、この熱交換器18に接続されている。
【0022】
冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット14のバルブ20Aに接続され、冷媒配管16Bの他端は、室外ユニット14のバルブ20Bに接続されている。バルブ20Aは、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されている。この四方弁24は、アキュムレータ28を介してコンプレッサ26に接続されると共に、マフラー22Bを介してコンプレッサ26に接続されている。
【0023】
さらに、室外ユニット14には、熱交換器30が設けられており、この熱交換器30は、一方が四方弁24に接続され、他方がキャピラリーチューブ32、ストレーナ34、電動膨張弁36及びモジュレータ38を介してバルブ20Bに接続されている。これにより、室内ユニット12と室外ユニット14との間で冷媒を循環させる冷凍サイクルを形成する密閉された冷媒の循環路が構成されている。なお、冷凍サイクルとしては、一般的な構成を適用できる。
【0024】
エアコン10は、コンプレッサ26を運転することにより冷凍サイクル中を循環される冷媒を用いて冷暖房を行なうようになっている。すなわち、エアコン10では、四方弁24の切り換えによって運転モードがドライモードを含む冷房モードと暖房モードに切り換えられ、電動膨張弁の36の開度によって熱交換器18での冷媒の蒸発温度を調整しながら、コンプレッサ26によって圧縮した冷媒を循環させることにより、熱交換器18を通過する空気を冷却又は加熱する。なお、図2では矢印によって暖房運転時(暖房モード)と冷房運転時(冷房モード及びドライモード)の冷媒の流れを示している。
【0025】
図1に示されるように、室内ユニット12の化粧パネル42は、矩形形状に形成されており、中央部には吸込み口46が設けられている。また、この吸込み口46を挟んだ幅方向(長手方向と直交する方向)の両側には、吹出し口48、50が設けられている。
【0026】
この室内ユニット12のケーシング40内には、熱交換器18と共にクロスフローファン(図示省略)が設けられており、このクロスフローファンが駆動されることにより、吸込み口46からケーシング40内に室内の空気が吸込まれる。ケーシング40内に吸込まれた空気は、前記した熱交換器18を通過した後に、吹出し口48又は吹出し50から吹出される。このとき、熱交換器18を通過する空気が熱交換器18内を循環される冷媒との間で熱交換が行われて温調されることにより、吹出し口48、50のそれぞれから空調風として吹出される。
【0027】
吹出し口48、50のそれぞれには、フラップ52、54が設けられている。吹出し口48、50のそれぞれは、化粧パネル42の長手方向に沿って形成されており、フラップ52、54のそれぞれは、長手方向が吹出し口48、50の長手方向に沿って配置され、両端部が軸支されている。これにより、吹出し口48、50のそれぞれからの空調風の吹出し方向が変えられるようになっている。なお、エアコン10としては、フラップ52、54の内方側にフラップ52、54による空調風の吹出し方向が変更される方向と直交する方向に空調風の吹出し方向を変更するフラップを備えたものであってもよい。
【0028】
図3に示されるように、室内ユニット12には、電源基板56及びコントロール基板58が設けられている。電源基板56には、モータ電源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆動回路68が設けられており、室内ユニット12を運転するための交流電力が供給される。また、コントロール基板58には、シリアル回路70、駆動回路72と共にマイコン74が設けられている。
【0029】
電源基板56の駆動回路68には、クロスフローファン44を駆動するファンモータ(例えばDCブラシレスモータ)76が接続されており、コントロール基板58に設けられているマイコン74からの制御信号に応じて、モータ電源62から駆動電力が供給される。このとき、マイコン74は、駆動回路68への出力電圧を12V〜36Vの範囲を256ステップで変化させることにより、ファンモータ76の回転数を制御して、吹出し口50から吹出される空調風の風量を調整するようにしている。
【0030】
コントロール基板58の駆動回路72には、フラップ52、54を操作するフラップモータ78A、78Bが接続されている。また、シリアル回路70は、マイコン74及び電源回路56のシリアル電源66に接続されており、さらに、室外ユニット14へ接続されるようになっている。マイコン74は、このシリアル回路70を介して室外ユニット14との間でシリアル通信を行なって、室外ユニット14の作動を制御するようになっている。
【0031】
一方、室内ユニット12には、リモコンスイッチ120(図1参照)からの操作信号を受信する受信回路及び運転表示用の表示LED等を備えた表示基板82が設けられている。なお、受信回路の受信部及び運転表示用のLED等は、化粧パネル42に設けられており、これにより、室内からLEDの点灯状態が確認可能となっていると共に、リモコンスイッチ120からの操作信号が受信可能となっている。
【0032】
また、マイコン74には、室内温度を検出する室温センサ84及び熱交換器18のコイル温度を検出する熱交温度センサ86が接続され、コントロール基板58には、メンテナンス時に使用される複数個のサービスマンLED及び、運転切換スイッチ88等が設けられており、これらがマイコン74に接続されている。
【0033】
運転切換スイッチ88は、「通常運転」、「試運転」及び「停止」の切り換え用となっており、エアコン10は、「通常運転」に切り換えられた状態で運転されるが、メンテナンス時等には「試運転」に切り換えられる。
【0034】
一方、室内ユニット12には、端子板90が設けられている。この端子板90には、ターミナル90A、90B、90Cが設けられており、これらのターミナル90A〜90Cが、室外ユニット14に接続されることにより、室外ユニット14から室内ユニット12へ運転用の電力が供給可能となると共に、室内ユニット12と室外ユニット14との間でシリアル通信が可能となる。すなわち、エアコン10は、室外ユニット14へ供給される運転用の電力が室外ユニット12から分岐されて室内ユニット12へ供給されるようになっている。
【0035】
このように構成されているエアコン10では、リモコンスイッチ120からの操作信号を受信すると、この操作信号と室温等に基づいて運転モード、コンプレッサ26の運転周波数、クロスフローファン44の回転数、風向等の運転条件を設定し、設定した運転条件での空調運転を開始する。また、室外ユニット14では、運転モードに基づいて四方弁24の切り替えを行うと共に、設定された運転周波数となるようにコンプレッサ26を駆動するコンプレッサモータを制御する。なお、室温は、室温センサ84で検出するのみでなく、リモコンスイッチ120によって検出するものを用いることもできる。
【0036】
ところで、エアコン10では、フラップモータ78A、78B(以下区別しないときはフラップモータ78)とする)としてステッピングモータを用いており、マイコン74は、フラップモータ78を駆動する時のパルス速度を変更することにより、フラップモータ78の回転速度を制御するようになっている。また、フラップモータ78を駆動するときのパルス数によって駆動軸の回転量、すなわち、フラップ52、54の移動量(回転角度)が決まるので、マイコン74は、このパルス数をカウントすることにより、フラップ52、54の位置を制御するようにしている。
【0037】
一方、図4に示されるように、フラップ52、54のそれぞれは、先端が略下方へ向けられた全開位置(図4で実線で示す)と、略水平に向けられた吹出し口48、50の全閉位置(図4で破線で示す)の間をフラップモータ78A、78Bの駆動によって回動するようになっている。
【0038】
エアコン10では、全閉位置と全開位置の間で予め設定している複数位置の何れかで停止させておくことができるようになっている。なお、本実施の形態では、一例として、全開位置と全閉位置の間を5分割して、それぞれの分割位置であるポジションA、B、C、D、Eをフラップ52、54の停止位置に設定してる。
【0039】
このフラップ52、54の停止位置は、リモコンスイッチ120の風向設定の操作によって設定される。すなわち、リモコンスイッチ120での運転条件の設定操作によって、フラップ52、54のそれぞれをポジションA〜Eの何れかに固定することができる。
【0040】
また、エアコン10では、フラップ52、54のそれぞれに対してスイングを選択することができる。マイコン74は、フラップ52ないしフラップ54の何れかのスイングが選択されると、ポジションA〜ポジションEの間を一定速度で移動させる。
【0041】
一方、エアコン10では、フラップモータ78の駆動速度を所定の範囲で変更することができるようになっており、通常のスイング中は、比較的低い所定の速度で駆動されるが、フラップ52、54の位置合わせ等を行うときには、フラップモータ78の駆動速度を変更するようにしている。
【0042】
本実施の形態では、一例としてマイコン74は、フラップモータ78の駆動速度を60PPS(Pulse Par Second)〜240PPSの間で変更可能となっており、通常のスイングが選択されているときには、60PPSでフラップモータ78を駆動する。これによりフラップ52、54は緩やかな速度でスイングされるようにしている。
【0043】
通常、マイコン74は、エアコン10の運転を開始するときに、リモコンスイッチ120上で設定された風向等に基づいてフラップ52、54のそれぞれの位置を設定し、例えば、一度全開となるポジションAにフラップ52、54を移動させ、この位置を原点として、設定されているポジションにフラップ52、54を移動させる。また、フラップ52又はフラップ54の何れか一方のスイングが選択されると、マイコン74は、選択されたフラップ52又はフラップ54のスイング操作を行なう。
【0044】
一方、マイコン74は、フラップ52、54の双方のスイングが選択されると、予め設定されている同期スイング開始位置ヘブラップ52、54を移動させ、この同期スイング開始位置からフラップ52、54を同じ回動速度及び方向で同期スイングを開始する。このとき、マイコン74には、予め同期スイング開始位置が設定されて記憶されており、マイコン74は、フラップ52、54の位置及び移動方向からこの同期位置に略同時に到達するようにフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定し、設定結果に基づいてフラップモータ78A、78Bを駆動する。
【0045】
このとき、例えば、フラップ52、54の一方(例えばスイング中の方)を通常速度でスイングさせ、他方(例えば所定の位置に固定されている方)を速い速度でスイングさせる。これにより、フラップ52、54が同期位置に達すると、マイコン74は、フラップ52、54が同期してスイングするようにフラップモータ78A、78Bを所定の駆動速度で駆動する(通常のスイング速度、例えば60PPS)。
【0046】
これにより、マイコン74は、フラップ52、54の双方を停止させることなく、同期させてスイングを行うようにしている。なお、図4に示されるように、フラップ52、54が同期されると、フラップ52が矢印A1方向へ移動するときには、フラップ52が矢印A2方向へ移動し、フラップ52が矢印B1方向へ移動するときには、フラップ54が矢印B2方向へ移動する(以下、矢印A1方向と矢印A2方向を「矢印A方向」とし、矢印B1方向と矢印B2方向を「矢印B方向」とする)。
【0047】
すなわち、図5に示されるように、マイコン74が設けられているコントロール基板58には、フラップモータ78A、78Bのそれぞれを制御する駆動部100、102とフラップモータ78A、78Bを駆動するパルス数をカウントすることによりフラップ52、54の位置を判定する位置判定部104、106が形成されている。この位置判定部104、106の判定結果、すなわち、フラップモータ78A、78Bを駆動したパルス数のカウント値は、フラップ制御部110に入力される。
【0048】
一方、フラップ制御部110には、フラップ52、54の同期位置が記憶されておりメモリ108が接続されている。また、フラップ制御部110には、位置判定部104、106の判定結果と共に、リモコンスイッチ120等の風向設定部112からフラップ52、54をスイングさせるか固定させるか否か、あるいは固定させるときには固定位置が入力される。フラップ制御部110は、これらの入力に基づいて駆動部100、102を制御する。
【0049】
これにより、リモコンスイッチ120によってフラップ52、54の位置(風向)又はスイングの何れかが設定されると、この設定結果に基づいてフラップ制御部110が駆動部100、102のそれぞれを作動させる。このとき、スイングでなく固定する風向が設定されているときには、位置判定部104、106の位置判定に基づいて駆動部100、102を停止させ、スイングが選択されているときには、フラップモータ78A、78Bが一定速度で駆動するように駆動部100、102を作動させる。
【0050】
また、フラップ52、54の双方のスイングが選択されたときには、フラップ52、54の位置が一致していなければ、フラップ52、54の同期位置をメモリ108から読み出して、フラップ52、54が同じタイミングでこの同期位置に達するようにフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定し、この設定結果に基づいてフラップモータ78A、78Bを駆動する。
【0051】
なお、メモリ108には、例えばポジションA、ポジションEなどとして複数箇所の同期位置が記憶されており、フラップ制御部110が位置判定部104、106の判定結果に基づいて最適な同期位置を選択するようになっている。
【0052】
このように構成されているエアコン10では、フラップ52、54の操作をリモコンスイッチ120の設定に基づいて行うが、リモコンスイッチ120としては、吹出し口48、50からの空調風の吹出し方向(風向)を個別に設定できかつ、個別にスイングが選択できると共に、一括したスイングが選択可能となっているものであれば、構成は限定しない。このため、リモコンスイッチ120の図示及び詳細な説明は省略する。
【0053】
以下に本発明の第一の実施の形態の作用を説明する。
【0054】
エアコン10では、リモコンスイッチ120で運転モード、設定温度、風向及び風景等の運転条件が設定され、設定された運転条件に応じた操作信号を受信して、マイコン74に入力されると、この運転条件に基づいて空調運転を開始する。
【0055】
このとき、マイコン74は、設定された運転条件に基づいて運転モードを設定すると共に、運転条件と室内温度等に基づいてコンプレッサ26の運転周波数、風量及び風向を設定すると、この設定に基づいて室外ユニット14と共に、クロスフローファン44、フラップモータ78A、78B等を作動させる。室外ユニット14では、運転モードに応じて四方弁24を操作すると共に、コンプレッサ26を設定された運転周波数で駆動する。
【0056】
これにより、室内ユニット12の吹出し口48、50からは、設定された運転条件に応じた風量及び風向で空調風が吹出され、この空調風によって室温が設定温度となるように空調され、さらに、室温が設定温度に保たれる。
【0057】
ところで、エアコン10では、室内ユニット12の吹出し口48、50に設けているフラップ52、54をリモコンスイッチ120の設定に応じて制御している。
【0058】
以下に図6乃至図8に示すフローチャートを参照しながら、エアコン10でのフラップ52、54の制御を説明する。
【0059】
図6に示されるフローチャートは、リモコンスイッチ120の操作によって運転条件が設定されて、エアコン10による空調運転の開始が指示されると実行される。
【0060】
このフローチャートの最初のステップ200では、リモコンスイッチ120によって設定された運転条件からフラップ52、54の操作条件、すなわち、吹出し口48、50から吹出す空調風の風向をフラップ52、54の設定として読み込む。次のステップ202では、フラップ52、54の双方がスイングに設定されているか否かを確認する。
【0061】
ここで、フラップ52、54の何れか少なくとも一方が固定位置に設定されているとき(ステップ202で否定判定)には、ステップ204へ移行して個別フラップ操作を行う。また、フラップ52、54の双方がスイングに設定されているとき(ステップ202で肯定判定)には、ステップ206へ移行して同期スイング処理を行う。
【0062】
このようにして、ステップ204、206の何れかでフラップ52、54の操作がなされると、ステップ208では、フラップ操作の変更が指示されたか否かを確認し、フラップ操作の変更が指示され、ステップ208で肯定判定されると、ステップ200へ移行して、再度、フラップ操作の処理が行われる。
【0063】
また、ステップ210では、空調運転の停止が指示されたか否かを確認し・空調運転の停止が指示されてエアコン10の運転を停止するとき(ステップ210で肯定判定)には、ステップ212へ移行し、フラップ52、54を吹出し口48、50を閉止する全閉位置へ移動して、フラップ52、54の操作を終了する。
【0064】
すなわち、エアコン10では、リモコンスイッチ120等の操作によって吹出し口48、50から吹出される空調風の風向が設定又は変更がなされるごとに、フラップ52ないしフラップ54を操作し、停止するときに、フラップ52、54を全閉位置へ移動させる。
【0065】
一方、図7には、図6のフローチャートで、ステップ204へ移行することにより実行される個別フラップ操作の一例を示している。なお、このフローチャートは、フラップ52、54のそれぞれについて実行されるので、一方のフラップ52を例に説明する。
【0066】
このフローチャートでは、最初のステップ220でフラップ52がスイングに設定されているか否かを確認し、固定に設定されているとき(ステップ220で否定判定)には、ステップ222へ移行して、設定されている固定位置を読み込む。次のステップ224では、フラップモータ78Aを所定の速度で作動させて、フラップ52を全開位置へ移動させる。この後、フラップ52が全開位置まで移動すると、この位置を原位置に設定し(ステップ226)、この位置から設定された固定位置へ向けてフラップ52を移動させる(ステップ228)。なお、このときのフラップモータ78Aを駆動速度は、低速(例えば60PPS)であってもよく、また高速(例えば240PPS)であってもよい。
【0067】
次に、ステップ230では、フラップ52の位置が設定された固定位置に達したか否かを確認し、フラップ52が設定されている固定位置に達する(ステップ230で肯定判定)と、ステップ232へ移行してフラップモータ78Aを停止させる。これにより、フラップ52が設定された位置に固定される。
【0068】
一方、フラップ52のスイングが設定されているときには、ステップ220で肯定判定されて、ステップ234へ移行する。このステップ234では、フラップモータ78Aを所定の速度で駆動してフラップ52を全開位置へ移動する。なお、このときのフラップモータ78Aの駆動速度は、高速であってもよいが、スイングを行う時の速度である低速であることがより好ましい。
【0069】
フラップ52が全開位置に達すると、ステップ236でこの位置を原位置に設定し、この位置からフラップ52のスイングを開始する。すなわち、フラップモ一夕78Aをスイング時の速度である低速で駆動する。
【0070】
これにより、フラップ52、54は、設定が変更されるかエアコン10の運転が終了するまで、それぞれ設定された位置に固定されるか、スイング動作を行う。なお、ステップ226又は、ステップ236でのフラップ52の原位置の設定は、1回の空調運転サイクル(エアコン10が運転を開始してから終了するまでの間)で少なくとも1度行えば、次からは省略してもよい。
【0071】
これに対して、図8には、図6のフローチャートで、ステップ206へ移行することにより実行される同期スイングの一例を示している。
【0072】
このフローチャートでは、最初のステップ250で、フラップ52、54の双方が固定位置にあるか否かを確認し、ステップ252では、その固定位置が閉止位置であるか否かを確認する。
【0073】
ここで、エアコン10の運転開始と共にフラップ52、54のスイングが選択されたとき(ステップ250で否定判定及びステップ252で肯定判定)には、ステップ254へ移行して、フラップ52、54を全開位置まで移動させ、それぞれの原位置を設定し、この後、ステップ258では、フラップ52、54が一定速度で移動するようにフラップモータ78A、78Bをスイング時の速度である低速で駆動する。これにより、フラップ52、54は、同期されながらスイングされる。
【0074】
これに対して、フラップ52、54が所定の位置に固定されているとき(ステップ250、252で肯定判定)には、ステップ260へ移行して、フラップ52、54の位置を読み込み、ステップ262では、フラップ52、54の位置が一致しているか否かを確認する。
【0075】
ここでフラップ52、54の位置が位置しているとき(ステップ262で肯定判定)には、ステップ258へ移行して、そのまま、フラップモータ78A、78Bを通常の駆動速度で駆動させる。これにより、フラップ52、54の同期スイングが開始される。
【0076】
一方、フラップ52、54の位置が異なっているとき(ステップ262で否定判定)には、ステップ264へ移行して、フラップ52、54の同期位置を選択する。次のステップ266では、選択した同期位置とフラップ52、54の位置に基づいて、フラップモータ78A、78Bのそれぞれの駆動速度を設定する。
【0077】
このとき、例えば、フラップ52、54を同期させるまでの時間を設定し、この時間に基づいてフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定するようにしてもよく、また、フラップ52、54のうち同期位置に近いフラップのフラップモータ78を通常の駆動速度で駆動するようにし、他方のフラップのフラップモータ78の駆動速度を、フラップ52、54が同時に同期位置に達するように調整するようにしてもよい。
【0078】
この後、ステップ268では、フラップモータ78A、78Bを設定した駆動速度で作動させて、フラップ52、54を移動させ、フラップ52、54が同期位置に達するタイミングでフラップモータ78A、78Bを通常のスイング速度が得られる駆動速度に切り換えて同期スイングを開始する(ステップ270)。
【0079】
例えば、フラップ52がポジションDにあり、フラップ54がポジションBにあり、同期位置がポジションEに設定されているときには、フラップ52が通常のスイング速度で矢印A方向へ移動するようにし、このフラップ52がポジションEに達するときに、フラップ54もポジションEに達するように、フラップモータ78Bの駆動速度を設定する。
【0080】
これにより、フラップ54がポジションEに達したときに、フラップモータ78Bの駆動速度を切り換えることにより、フラップ52を駆動するフラップモータ78Aの駆動速度を変えることなく、フラップ52、54を同期させてスイングさせることができる。
【0081】
一方、フラップ52、54の一方がスイングし、他方が固定位置にあるときには、ステップ250で否定判定されて、ステップ272へ移行し、フラップ52、54の位置及びスイングしているフラップのスイング方向を読み込み、フラップ52、54の同期位置を選択する。
【0082】
次のステップ274では、選択した同期位置とフラップ52、54の位置からフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定する。このときも、前記したステップ266と同様に一方のフラップを通常のスイング速度となるようにし、このフラップが同期位置に達するタイミングで他方のフラップが同期位置に達するようにフラップモータ78の駆動速度を設定すればよい。また、スイング中のフラップのフラップモータ78の駆動速度を変更せずに、固定位置にあるフラップのフラップモータのスイング速度を調整するようにしてもよく、このときには、スイング中のフラップモータを基準にして同期位置を選択すればよい。
【0083】
次に、ステップ276、278では、スイング中のフラップのフラップモータ78をそのままの駆動速度で継続して駆動させると共に、固定されているフラップのフラップモータ78を設定した駆動速度で駆動する。
【0084】
この後、ステップ270へ移行して、フラップ52、54が同期位置に達するタイミングで、フラップモータ78A、78Bの駆動速度を通常のスイング速度に切り換える。
【0085】
これにより、フラップ52、54を一時的にでも停止させることなく円滑に同期させてスイングを行うことができる。したがって、フラップ52、54の作動に違和感を生じさせることがない。
【0086】
なお、同期位置としては、ポジションAやポジションEなどのフラップ52、54の移動方向が変更される位置が、フラップ52、54の動きを円滑に見せることができより好ましい。
【0087】
[第二の実施の形態]
以下に本発明の第二の実施の形態を説明する。なお、第二の実施の形態の基本的構成は、前記した第一の実施の形態と同一であり、第一の実施の形態と同一の部品には同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0088】
図9には、第二の実施の形態に係るフラップ52、54の制御機構の概略構成を示しており、第二の実施の形態では、第一の実施の形態のメモリ108に換えて同期位置設定部114を設けている。
【0089】
この同期位置設定部114では、フラップ52、54の同期スイングが選択されると、位置判定部104、106からフラップ52、54の位置を読み込んで、フラップ52、54の同期を開始させる同期位置を設定する。
【0090】
フラップ制御部110は、この同期位置設定部114で設定された同期位置に基づいてフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定し、設定した駆動速度に基づいてフラップモータ78A、78Bの駆動を開始した後、フラップ52、54が同期位置に達するタイミングで、フラップモータ78A、78Bの駆動速度を所定の駆動速度に切り換えるようになっている。
【0091】
図10には、第二の実施の形態に係るフローチャートを示している。このフローチャートは、第一の実施の形態の図8に示すフローチャートに換えて適用される。
【0092】
このフローチャートでは、フラップ52、54が所定の位置に固定されているとき(ステップ250、252で肯定判定)には、ステップ260でフラップ52、54の位置を読み込み、フラップ52、54の位置が一致している(ステップ262で肯定判定)とステップ258へ移行する。
【0093】
これに対して、フラップ52、54の位置が異なっている場合(ステップ262で否定判定)、ステップ280へ移行して、フラップ52、54の同期位置を設定する。
【0094】
この同期位置の選択は、予め設定されている時間内にフラップ52、54の位置を一致させるようにする。この場合の同期位置としては、ポジションA〜Eの範囲であればいずれであってもよいが、設定の容易性を考慮した場合、ポジションA、B、C、D、Eの何れかで設定することが好ましい。
【0095】
次のステップ282では、設定した同期位置とフラップ52、54のそれぞれの位置からフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定する。このとき、例えば、同期位置に近いフラップのフラップモータ78に対しては、通常のスイング速度となるように駆動速度を設定し、同期位置から離れているフラップのフラップモータ78の駆動速度を、通常のスイング速度より速くする。
【0096】
このようにして、フラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定した後は、設定した駆動速度でフラップモータ78A、78Bの駆動を開始し、フラップ52、54が同期したところで、フラップ52、54が通常のスイング速度となるようにフラップモータ78A、78Bの駆動速度を切り換える(ステップ268、270)。
【0097】
一方、フラップ52、54の一方がスイングし、他方が固定位置にあるとき(ステップ250で否定判定)には、ステップ284へ移行し、フラップ52、54の位置及びスイングしているフラップのスイング方向を読み込み、この結果に基づいてフラップ52、54の同期位置を設定する。
【0098】
次のステップ286では、設定した同期位置とフラップ52、54の位置からフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定する。このとき、前記したステップ274と同様に、スイング中のフラップのフラップモータ78の駆動速度を変更せずに、固定位置にあるフラップのフラップモータの駆動速度を調整することがより好ましい。
【0099】
このようにして同期位置を設定し、設定した同期位置に基づいてフラップモータ78A、78Bの駆動速度を設定した後は、スイング中のフラップのフラップモータ78をそのままの駆動速度で継続して駆動させると共に、固定されているフラップのフラップモータ78を設定した駆動速度で駆動する(ステップ276、278)し、フラップ52、54が同期位置に達するタイミングで、フラップモータ78A、78Bの駆動速度を通常のスイング速度に切り換える(ステップ270)。
【0100】
これにより、フラップ52、54を一時的にでも停止させることなく円滑に同期させてスイングを行うことができ、フラップ52、54の作動に違和感を生じさせることがない。また、フラップ52、54の同期位置を予め設定せず、フラップ52、54の位置に応じて任意に設定できるようにしているため、より短時間にフラップ52、54を同期させてスイングさせることができる。
【0101】
また、同期位置をフラップ52、54から離すことができるために、フラップ52、54を通常のスイング速度に近い緩やかな速度でスイングさせながら同期させることも可能となる。
【0102】
なお、以上説明した本発明の実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。本実施の形態では、一方のフラップを通常のスイング速度で移動させると共に他方をこのスイング速度よりも速く移動させるようにしたが、双方のフラップを通常のスイング速度よりも速く移動させるようにしてもよく、これにより、より短時間に同期スイングを開始することができる。
【0103】
また、本実施の形態に適用したエアコン10は、本発明が適用される空気調和機の構成を限定するものではなく、本発明は、フラップを個別に操作できる複数の吹出し口が設けられている空気調和機に適用することができる。
【0104】
以上説明したように本発明によれば、2箇所のフラップの同期スイングが選択されたときに、複数箇所の同期位置が記憶されたメモリから任意に設定した同期位置へ、双方のフラップを同時に移動させることにより、フラップの動作に違和感を生じさせることなく、円滑にかつ短時間でフラップを同期させてスイングを行うことができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの概略構成図である。
【図2】エアコンの冷凍サイクルを示す概略構成図である。
【図3】室内ユニットの電気回路の概略構成を示すブロック図である。
【図4】室内ユニットに設けたフラップの移動の概略を示す室内ユニットの吹出し口近傍の概略構成図である。
【図5】第一の実施の形態に係るフラップの制御のための機能ブロック図である。
【図6】フラップ制御の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】フラップを個別に操作するときの一例を示すフローチャートである。
【図8】第一の実施の形態に係る同期スイングを行う時の一例を示すフローチャートである。
【図9】第二の実施の形態に係るフラップの制御のための機能ブロック図である。
【図10】第二の実施の形態に係る同期スイングを行う時の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 エアコン(空気調和機)
12 室内ユニット
42 化粧パネル
48、50 吹出し口
52、54 フラップ
58 コントロール基板
74 マイコン(位置判定手段、位置設定手段、フラップ制御手段)
78(78A、78B) フラップモータ
100、102 駆動部
104、106 位置判定部(位置判定手段)
108 メモリ
110 フラップ制御部(フラップ制御手段)
114 位置設定部(位置設定手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air conditioner, and more particularly, to a so-called ceiling-embedded cassette type air conditioner in which an indoor unit having a plurality of outlets each provided with a flap is installed on a ceiling surface.
[0002]
[Prior art]
In an air conditioner (hereinafter referred to as an “air conditioner”) that achieves indoor air conditioning, a refrigerant is circulated in a refrigeration cycle formed between an indoor unit and an outdoor unit. The indoor unit of the air conditioner is provided with a heat exchanger, and the air that has passed through the heat exchanger is blown out into the room from the outlet. In the air conditioner, when the refrigerant is circulated in the heat exchange device of the indoor unit, heat is exchanged with the air passing through the heat exchanger, and the temperature of the air blown into the room is controlled.
[0003]
In such an air conditioner, there is a so-called ceiling cassette type in which an indoor unit is embedded in a ceiling surface. This ceiling cassette type indoor unit has a two-way outlet type in which a suction port for sucking indoor air is provided at the center, and a blower outlet is provided on each side of the suction port. Each of the outlets is provided with a flap, and by operating the flap, the direction of blowing the conditioned air can be changed.
[0004]
By the way, in some two-way air-conditioning type air conditioners, the position of the flaps of the respective outlets can be fixed by operating a remote control switch, or the swing can be operated to operate the flaps at a constant speed. Thereby, desired air-conditioning feeling is obtained in each area | region which opposes each blower outlet.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such an air conditioner, if the flaps of both outlets are selected to swing, both flaps have the same speed but swing separately, or one of the flaps is first stopped at a predetermined angle. When the other flap is swung in this state, and the positions of both flaps coincide with each other, the swing of the fixed flap is started. In this way, if the flaps of both outlets swing separately or if the flaps of both flaps are selected, if the swing of one flap is temporarily stopped, the operation of the flaps is uncomfortable. Will be caused.
[0006]
In addition, it takes time until both flaps actually start swinging after the swing is set, and this also creates a sense of incongruity.
[0007]
The present invention has been made in view of the above facts, and the flaps provided at the two-way outlets allow air conditioning to be performed in a desired area in a short time without causing a sense of incongruity with respect to the operation of each flap. It aims at proposing the air conditioner which can blow off a wind.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, each of the two outlets is provided with a flap that is rotated within a predetermined range, and each of the outlets is individually operated to rotate, thereby blowing out the conditioned air for each outlet. An air conditioner capable of setting a direction, which is provided for each of the flaps, and enables a swing to rotate the flaps within a predetermined range by rotating the flaps. A flap motor that can be stopped at a position, a position determination means that determines a rotation position of each flap that is rotated by the flap motor, and both the flaps When a synchronous swing is selected Based on the determination result of the position determination means, a synchronization position for synchronizing both flaps Arbitrary from memory where multiple synchronization positions are stored Based on the position setting means to be set and the synchronization position set by the position setting means and the determination result of the position determination means, the rotation speed of the flap motor is set so that both flaps reach the synchronization position at the same timing Then, after the flap motor is operated at the set rotation speed until the flap reaches the synchronization position, the rotation speed of the flap motor is controlled so that both flaps rotate at the preset rotation speed. And flap control means.
[0009]
According to this invention, When a synchronous swing of two flaps is selected, both flaps are simultaneously moved from a memory in which a plurality of synchronous positions are stored to an arbitrarily set synchronous position. At this time, the flap control means controls the rotational speed of the flap motor so that both flaps reach this synchronous position substantially simultaneously (at the same timing). Thereby, both flaps start swinging at different rotational speeds.
[0010]
In this way, both flaps are set Sync Once the position is reached, the flap motor must be able to swing so that both flaps swing at the specified rotational speed. rotation Change the speed.
[0011]
This allows one flap temporary Thus, the two flaps can be synchronized and the swing can be performed without stopping. Therefore, when the swings of the two flaps are selected, there is no sense of incongruity.
[0012]
As such a flap motor of the present invention, application of a stepping motor is more preferable. The stepping motor can easily change the rotation speed only by changing the number of pulses per unit time when driven, and the control of the rotation speed becomes extremely easy. Further, since the rotation amount is determined by the number of pulses, the position of the flap can be easily determined.
[0015]
Claim 2 In the invention according to the present invention, the flap control means swings one of the flaps at the preset rotation speed, and makes the rotation speed of the other flap faster than the preset rotation speed. As described above, the rotational speed of the flap motor is controlled.
[0016]
According to this invention, one flap is Preset The flap motor is driven so that the rotation speed is reached, and the rotation speed of the other flap is higher than the rotation speed of one flap. quickly The flap motor is driven so that This synchronizes the rotational speed of at least one flap with the other flap. Strange Therefore, it is possible to suppress the uncomfortable feeling when synchronizing both flaps.
[0017]
Also, Claim 3 In the invention according to the present invention, when one of the flaps is fixed at a predetermined position and the other is swung at the preset rotation speed, the flap control means moves the fixed flap to the The rotational speed of the flap motor is controlled so as to start the swing at a rotational speed faster than that of the swinging flap.
[0018]
According to this invention, the flap during the swing is swung at the same speed, and the flap motor is driven so that the unswinged flap is swung at a high rotational speed.
[0019]
Thereby, it is possible to swing the two flaps in synchronization with a simple control that changes only the rotation speed of the flap that has not been swung. Further, since it is not necessary to change the rotation speed of the flap during the swing, there is no sense of incongruity due to the change in the swing speed of the flap during the swing.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 and 2 show an air conditioner (hereinafter referred to as “
[0021]
FIG. 2 shows a refrigeration cycle formed in the
[0022]
The other end of the
[0023]
Further, the
[0024]
The
[0025]
As shown in FIG. 1, the
[0026]
A cross flow fan (not shown) is provided in the
[0027]
[0028]
As shown in FIG. 3, the
[0029]
A fan motor (for example, a DC brushless motor) 76 that drives the
[0030]
[0031]
On the other hand, the
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
On the other hand, the
[0035]
In the
[0036]
Incidentally, in the
[0037]
On the other hand, as shown in FIG. 4, each of the
[0038]
The
[0039]
The stop positions of the
[0040]
In the
[0041]
On the other hand, in the
[0042]
In this embodiment, as an example, the
[0043]
Normally, when starting the operation of the
[0044]
On the other hand, when both swings of the
[0045]
At this time, for example, one of the
[0046]
Accordingly, the
[0047]
That is, as shown in FIG. 5, on the
[0048]
On the other hand, the
[0049]
Thus, when either the position (wind direction) or the swing of the
[0050]
When both swings of the
[0051]
The memory 108 stores a plurality of synchronization positions such as position A and position E, for example, and the
[0052]
In the
[0053]
The operation of the first embodiment of the present invention will be described below.
[0054]
In the
[0055]
At this time, the
[0056]
Thereby, air-conditioning air is blown out from the
[0057]
By the way, in the
[0058]
The control of the
[0059]
The flowchart shown in FIG. 6 is executed when the operating condition is set by operating the
[0060]
In the first step 200 of this flowchart, the operation conditions of the
[0061]
Here, when at least one of the
[0062]
In this way, when the
[0063]
Further, in
[0064]
That is, in the
[0065]
On the other hand, FIG. 7 shows an example of an individual flap operation executed by moving to step 204 in the flowchart of FIG. Since this flowchart is executed for each of the
[0066]
In this flowchart, it is confirmed whether or not the
[0067]
Next, in
[0068]
On the other hand, when the swing of the
[0069]
When the
[0070]
Accordingly, the
[0071]
On the other hand, FIG. 8 shows an example of the synchronous swing executed by moving to step 206 in the flowchart of FIG.
[0072]
In this flowchart, in the
[0073]
Here, when the swing of the
[0074]
On the other hand, when the
[0075]
Here, when the positions of the
[0076]
On the other hand, when the positions of the
[0077]
At this time, for example, a time until the
[0078]
Thereafter, in
[0079]
For example, when the
[0080]
Thus, when the
[0081]
On the other hand, when one of the
[0082]
In the
[0083]
Next, in
[0084]
Thereafter, the process proceeds to step 270, and the drive speeds of the
[0085]
Thereby, it is possible to perform a swing while smoothly synchronizing the
[0086]
As the synchronization position, a position where the moving direction of the
[0087]
[Second Embodiment]
The second embodiment of the present invention will be described below. The basic configuration of the second embodiment is the same as that of the first embodiment described above, and the same components as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. To do.
[0088]
FIG. 9 shows a schematic configuration of the control mechanism of the
[0089]
When the synchronization swing of the
[0090]
The
[0091]
FIG. 10 shows a flowchart according to the second embodiment. This flowchart is applied in place of the flowchart shown in FIG. 8 of the first embodiment.
[0092]
In this flowchart, when the
[0093]
On the other hand, when the positions of the
[0094]
The selection of the synchronization position is performed so that the positions of the
[0095]
In the
[0096]
After the drive speeds of the
[0097]
On the other hand, when one of the
[0098]
In the
[0099]
After setting the synchronization position in this way and setting the drive speeds of the
[0100]
Thereby, it is possible to perform the swing by smoothly synchronizing the
[0101]
Further, since the synchronization position can be separated from the
[0102]
The embodiment of the present invention described above does not limit the configuration of the present invention. In this embodiment, one flap is moved at a normal swing speed and the other is moved faster than the swing speed. However, both flaps may be moved faster than the normal swing speed. Well, this makes it possible to start a synchronous swing in a shorter time.
[0103]
Moreover, the
[0104]
As described above, according to the present invention, two flaps are provided. When multiple synchronous swings are selected, any number of synchronization positions can be selected from the stored memory. By moving both flaps simultaneously to the synchronization position set to, it is possible to perform a swing by synchronizing the flaps smoothly and in a short time without causing a feeling of strangeness in the operation of the flaps. Is obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an air conditioner applied to the present embodiment.
FIG. 2 is a schematic configuration diagram showing a refrigeration cycle of an air conditioner.
FIG. 3 is a block diagram showing a schematic configuration of an electric circuit of the indoor unit.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram in the vicinity of a blowout port of the indoor unit showing an outline of movement of a flap provided in the indoor unit.
FIG. 5 is a functional block diagram for controlling the flap according to the first embodiment.
FIG. 6 is a flowchart showing an example of a flow of flap control.
FIG. 7 is a flowchart showing an example when flaps are individually operated.
FIG. 8 is a flowchart showing an example when performing a synchronous swing according to the first embodiment;
FIG. 9 is a functional block diagram for controlling a flap according to a second embodiment.
FIG. 10 is a flowchart showing an example when performing a synchronous swing according to the second embodiment;
[Explanation of symbols]
10 Air conditioner (air conditioner)
12 Indoor units
42 makeup panel
48, 50 outlet
52, 54 flaps
58 Control board
74 Microcomputer (position determination means, position setting means, flap control means)
78 (78A, 78B) Flap motor
100, 102 Drive unit
104, 106 Position determination unit (position determination means)
108 memory
110 Flap control unit (Flap control means)
114 Position setting unit (position setting means)
Claims (3)
前記フラップごとに設けられて回転駆動することによりフラップを所定の範囲内で回動させるスイングを可能とすると共に、フラップを個別に任意の回動位置で停止可能とするフラップモータと、
前記フラップモータによって回動されるそれぞれの前記フラップの回動位置を判定する位置判定手段と、
双方の前記フラップの同期スイングが選択されたときに前記位置判定手段の判定結果に基づいて双方のフラップを同期させる同期位置を複数箇所の同期位置が記憶されたメモリから任意に設定する位置設定手段と、
前記位置設定手段によって設定された前記同期位置と前記位置判定手段の判定結果に基づいて双方のフラップが同じタイミングで同期位置に達するように前記フラップモータの回転速度を設定して、前記フラップが同期位置に達するまでフラップモータを設定した回転速度で作動させた後、双方のフラップが予め設定している回動速度で回動するようにフラップモータの回転速度を制御するフラップ制御手段と、
を含むことを特徴とする空気調和機。An air conditioner in which each of the two outlets is provided with a flap that is rotated within a predetermined range, and the direction of the conditioned air can be set for each outlet by rotating each flap individually. Because
A flap motor that is provided for each of the flaps and enables a swing to rotate the flaps within a predetermined range by rotationally driving the flaps, and can individually stop the flaps at an arbitrary rotation position;
Position determining means for determining a rotation position of each of the flaps rotated by the flap motor;
Position setting means for arbitrarily setting a synchronization position for synchronizing both flaps based on a determination result of the position determination means when a synchronous swing of both the flaps is selected from a memory storing a plurality of synchronization positions When,
Based on the synchronization position set by the position setting means and the determination result of the position determination means, the rotation speed of the flap motor is set so that both flaps reach the synchronization position at the same timing, and the flaps are synchronized. Flap control means for controlling the rotation speed of the flap motor so that both flaps rotate at a preset rotation speed after operating the flap motor at a set rotation speed until reaching the position;
The air conditioner characterized by including.
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